JP2010020100A - 画像再生表示装置、撮影装置、および画像再生表示方法 - Google Patents

画像再生表示装置、撮影装置、および画像再生表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイズ処理して生成される表示画像データに基づいて表示される表示画像にモアレが生じるのを抑制する。
【解決手段】表示画像データ生成部112は、複数備えられるリサイズアルゴリズムのいずれかを用い、記憶媒体158に記録される記録画像データに対してリサイズ処理を施し、表示素子128の表示画素数に適合した表示画像データを生成する。この表示画像データのモアレ発生レベルがモアレ検出処理部116で検出される。CPU146は、モアレ発生レベルが予め定められた基準を超すと判定すると画像信号処理部106に対して別のリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成するように指令を発する。複数のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのうち、モアレ発生レベルが最小の表示画像データが選択されて表示素子128に表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像再生表示装置、撮影装置、および画像再生表示方法に関する。
デジタルカメラはその殆どがTFT液晶表示デバイスや有機EL表示デバイスなどを用いたディスプレイを有しており(以下、「内蔵ディスプレイ」と称する)、撮影して記録された画像データ(以下、「記録画像データ」と称する)を記憶媒体から読み出して表示することができる。同様に、記録画像データを保管して持ち運ぶことのできるストレージビューアや、卓上に載置して画像を表示し、鑑賞することのできるデジタルフォトフレームと云った装置も記録画像データを記憶媒体から読み出して表示するために上述した内蔵ディスプレイを有している。これらの内蔵ディスプレイは、QVGA(横320画素×縦240画素)からVGA(横640画素×縦480画素)程度の表示解像度(表示画素数)を有するものが多い。
一方、デジタルカメラで生成される記録画像データの画素数(以下、「記録画素数」と称する)は、撮像素子の高画素化に伴って年々高画素化する傾向にある。その結果、記録画素数は内蔵ディスプレイの表示画素数を大きく上回る場合が殆どである。従って、記録画像データを記憶媒体から読み出して内蔵ディスプレイに表示する前に、記録画像データにリサイズ処理を施して画素数を減ずる処理をする必要がある。
デジタルカメラに内蔵される撮像素子は、多数の画素(光電変換素子)が所定の配列ピッチで離散的(非連続的)に二次元配列されたものとなっている。この撮像素子上に形成される被写体像をキャプチャし、サンプリングを行う場合、被写体像の有する空間周波数によってはモアレを生じることがある。このモアレは、使用される撮像素子上に配列される画素の画素ピッチ(空間サンプリング周期)の1/2で決定されるナイキスト限界以上の空間周波数成分を被写体像が有しているときに生じることが知られている。
上記のモアレを抑制するための方法として、特許文献1には光学的ローパスフィルタ(以下では光学的ローパスフィルタを「OLPF」と称する)を用いて被写体像の空間周波数に上限を設ける方法が開示されている。また、この特許文献1には、低解像度および高解像度のうち、いずれかの解像度で画像信号処理を行うことが可能なビデオカメラで、選択される解像度に応じてOLPFのカットオフ周波数を切り替え可能な構成が開示されている。
また、モアレを抑制するための別の方法として、特許文献2には撮像素子の受光面上に形成される被写体像の焦点位置が一致しているときに得られる画像データと、焦点位置をずらしたときに得られる画像データとを用いて画像処理を行い、モアレを目立ちにくくする技術が開示される。
特開平3−226078号公報 特開平10−276350号公報
上述した特許文献1、特許文献2に開示される技術により、撮影して得られる画像にモアレが生じるのを抑制することが可能となる。
ところで、画像データをリサイズして画素数を減ずる処理(本明細書ではこの処理を単に「リサイズ」と称する)をすると、等価的にサンプリング(撮像)に係る画素の数が減じられたのと同じ状態となる。つまり、撮像素子の画素の配列ピッチが増した(粗になった)のと同じ状態となる。その結果、空間サンプリング周波数が低下し、ナイキスト限界の空間周波数も低下する。このことは、被写体像の空間周波数が、撮影時に得られた画素数(解像度)の画像ではモアレを生じない程度のものであっても、リサイズして得られた画像ではモアレを生じる場合があることを意味する。
上述した引用文献1、引用文献2では、記録画像データをリサイズして表示される画像にモアレが生じることに対する解決策については触れられていない。
本発明は上述した課題に鑑み、なされたもので、記録画像データをリサイズして表示される画像にモアレが生じるのを抑制可能とすることを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、リサイズ処理用として複数のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用い、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置に適用される。そしてこの画像再生表示装置が、
前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部であって、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記予め定められた基準を超すと前記モアレ判定部で判定された場合には、前記複数のリサイズアルゴリズム中における残りのリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、前記複数のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される、表示画像データ生成部と、
を有することにより上述した課題を解決する。
(2) 本発明の第2の態様は、リサイズ処理用として第1および第2のリサイズアルゴリズムからなる二種類のリサイズアルゴリズムを備えていて、記録画像データに対して前記二種類のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置に適用される。この画像再生表示装置は、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部であって、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記予め定められた基準を超すと前記モアレ判定部で判定された場合には前記第2のリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力するように構成される、表示画像データ生成部と
を有する。
(3) 本発明の第3の態様は、リサイズ処理用として3種類以上のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用い、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置に適用される。この画像再生表示装置は、
前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部とを有し、
前記表示画像データ生成部が、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中における複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される。
(4) 本発明の第4の態様は、撮影装置に適用される。この撮影装置は、
撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
複数のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記ストレージ部から読み出した記録画像データに対して前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成して前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
前記複数のリサイズアルゴリズム中の、第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される前記記録画像データに付加する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
前記表示画像データ生成部は、前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対し、前記複数のリサイズアルゴリズム中における残りのリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される。
(5) 本発明の第5の態様は、撮影装置に適用される。この撮影装置は、撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
第1および第2のリサイズアルゴリズムからなる二種類のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記記録画像データに対して前記二種類のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記記録画像データに付加し、前記ストレージ部に記録する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
前記表示画像データ生成部は、前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対して前記第2のリサイズアルゴリズムによるリサイズ処理を施して前記表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力するように構成され、
前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理を前記記録画像データに施した後にリサイズする処理を含む。
(6) 本発明の第6の態様は、撮影装置に適用される。この撮影装置は、
撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
3種類以上のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記ストレージ部から読み出した記録画像データに対して前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成して前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中の、第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される前記記録画像データに付加する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
前記表示画像データ生成部が、
前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、
前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対し、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中における複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される。
(7) 本発明の第7の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、
第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる一または複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
を有する。
(8) 本発明の第8の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、
第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる第2のリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、前記画像表示部に表示することと
を有する。
(9) 本発明の第9の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
を有する。
(10) 本発明の第10の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに付加することと
前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる一又は複数の他のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理を施して前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
を有する。
(11)本発明の第11の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、
第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに対して付加することと
前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理をして生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる第2のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理をして生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
を有し、
前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理を前記記録画像データに施した後にリサイズする処理を含む。
(12) 本発明第12の態様は、画像再生表示方法に適用される。この画像再生表示方法は、
第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに対して付加することと
前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
を有する。
本発明によれば、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、この表示画像データに基づく表示画像を画像表示部に表示する際に、モアレが生じるのを抑制可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮影装置100の概略的構成を説明するブロック図である。撮影装置100は、静止画を撮影可能なもの、動画を撮影可能なもの、あるいは両方の撮影が可能なものとすることができる。この撮影装置100は、単体で使用可能なものであってもよいし、携帯電話等の機器に組み込まれて撮影装置として機能するものであってもよい。
撮影装置100は、撮影レンズ102と、撮像素子104と、画像信号処理部106と、タイミング発生部122と、画像表示部124と、システムバス140と、レンズ駆動部142と、CPU146とを有する。上記の構成要素は、システムバス140を介して電気的に接続される。撮影装置100はまた、メモリ制御部152と、フラッシュメモリ153と、RAM154と、インターフェース156とを有する。メモリ制御部152およびインターフェース156も、システムバス140を介して上述した構成要素と電気的に接続されている。RAM154は、メモリ制御部152、システムバス140を介して上述した構成要素と電気的に接続されている。インターフェース156は、フラッシュメモリや小型ハードディスクドライブ等で構成される記憶媒体158を着脱自在に接続することが可能に構成される。
撮影レンズ102は撮像素子104の撮像面上に被写体像を形成する。撮像素子104は、CCDやCMOSイメージセンサ等で構成される二次元イメージセンサを用いることができる。本実施の形態において撮像素子104は、内部にCDS、A/D変換等の処理ブロックを有してディジタルの画像信号を出力可能なCMOSイメージセンサであるものとして説明をする。この撮像素子104はまた、ベイヤ配列のオンチップカラーフィルタを有する単板式のイメージセンサであるものとして説明をする。
撮像素子104は、複数種類の解像度で画像信号を出力することが可能に構成されている。例えば、撮像素子104はライブビュー画像表示用の解像度と、記録画像データ生成のために用いられる、ライブビュー画像表示用の解像度に比して高い解像度で画像信号を出力することが可能である。ライブビュー画像表示用の画像信号は、比較的低解像度(例:水平640画素、垂直480画素)ではあるものの、撮像素子104から読み出す情報量が減るので、比較的高速のフレームレート(フィールド読み出しの場合にはフィールドレート)で画像信号を読み出すことが可能である。これにより、ライブビュー画像のフレームレート(フィールドレート)を比較的高めに設定してスムーズなライブビュー画像を表示することが可能となる。
記録画像データ生成のために用いられる画像信号は、ライブビュー画像表示用の画像信号で得られる解像度に比して高い解像度(例:水平4,000画素、垂直3,000画素)を有する。撮像素子104は、記録画像データ生成のために用いられる像画像信号として複数種類の解像度、複数種類のアスペクト比のうち、任意の形態で画像信号を出力可能に構成されたものとすることができる。しかし、本明細書中では説明の単純化を目的として、ライブビュー画像表示用の画像信号は水平方向に640画素、垂直方向に480画素の画素数を有し、記録画像データ生成用の画像信号は水平方向に4,000画素、垂直方向に3,000画素の画素数を有するものとして説明をする。
撮像素子104から出力されるディジタル画像信号は、メモリ制御部152を介してRAM154に一時的に保管される。RAM154は、画像信号処理部106が画像処理を行う際のバッファメモリとしても用いられるので、書き込み・読み出しの速度が速いことが望ましく、例えばDRAMで構成することが可能である。RAM154へは、システムバス140を介して撮像素子104、画像信号処理部106、CPU146、画像表示部124がアクセス可能に構成される。メモリ制御部152は、上述した構成要素からのメモリアクセス要求を調停する機能を有する。
画像信号処理部106は、特定用途向けの集積回路(ASIC)等で構成することが可能である。この画像信号処理部106は、同時化処理部108と、記録画像データ生成部110と、表示画像データ生成部112と、モアレ検出処理部116とを有する。同時化処理部108は、撮像素子104から出力されてRAM154に一時的に保管されたディジタルの画像信号に同時化の処理(デモザイク処理)を行う。
記録画像データ生成部110は、同時化処理部108でデモザイクの処理がなされた画像データに対してホワイトバランス調整、階調・レベル補正、アンシャープマスク、シェーディング補正等の処理をして記録画像データを生成する。記録画像データ生成部110により生成された記録画像データは、画像信号処理部106で必要に応じてJPEG圧縮され、インターフェース156を介して記憶媒体158に記録される。
表示画像データ生成部112は、記録画像データに対してリサイズの処理を施し、後述する画像表示部124の表示素子128の表示画素数に適合した表示画像データを生成する。表示画像データ生成部112はリサイズ処理部114を有し、このリサイズ処理部114で上述したリサイズの処理が行われる。リサイズ処理部114は、リサイズ処理のための処理アルゴリズム(以下、「リサイズアルゴリズム」と称する)複数有しており、後述するCPU146から発せられる指令に基づいて選択されるリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理を行う。
モアレ検出処理部116は、表示画像データ生成部で生成された表示画像データに基づく表示画像中で生じるモアレのレベルを検出する。モアレ検出処理部116におけるモアレレベル検出処理の方法としては、表示画像データ生成部112で生成された表示画像データに対して二次元フーリエ変換の処理を行う方法を用いることが可能である。
ここで図2を参照して二次元フーリエ変換について説明する。図2の(a)は、モアレを生じていない画像の例を示す。図2の(b)は、図2(a)に示す画像の画像データを二次元フーリエ変換して得られるパワースペクトルをプロットした様子を概念的に描いたものである。図2の(c)は、被写体の胴体部分にモアレを生じている画像の例を示す。図2の(d)は、図2の(c)に示す画像の画像データを二次元フーリエ変換して得られるパワースペクトルを概念的に描いたものである。
図2の(a)、(c)に示されるようにx座標およびy座標をとり、画像(座標x、yにおける画素値)をF(x,y)で表したときの二次元フーリエ変換F(u,v)は、以下のように定義される。
上記の式において、j=√(−1)であり、uはx方向の、vはy方向の空間周波数を表す。図2の(a)、(c)に示される画像をF(x,y)で表して、上記の式(1)を用いて二次元フーリエ変換を行い、F(u,v)を求めてu,vの座標系にプロットしたものが図2の(b)、(d)に示されるパワースペクトルである。
図2の(b)、(d)において、グラフの中心部分にプロット点がある場合、それはu=v=0、すなわち画像中に空間周波数が0(lines/mmまたはline pairs/mm)の成分を含んでいることを示す。逆にグラフの周縁部分にプロット点がある場合、それは画像中に空間周波数の比較的高い成分を含んでいることを表す。図2の(a)に示されるような画像からは、図2の(b)に示されるようなパワースペクトルが得られるのが一般的である。すなわち、画像には低い空間周波数のスペクトルを比較的多く含み、空間周波数が高くなるにつれてそのスペクトル強度が減少する傾向にある。一方、画像中に窓枠、水平線などの画像のような、特定の方向に沿って延びる直線成分を多く含んでいたりすると、それに応じてパワースペクトルのパターンも特異の形状を呈する。
被写体としての人物がチェック柄のような、比較的細かく、周期的なパターンの模様を有する服を着用していたりすると、その画像は図2の(c)に示されるようにモアレを生じることがある。画像中にモアレを生じていると、図2の(d)に示されるように、グラフの上下左右対称の位置に特異なスペクトルパターンSが現れる。モアレ検出処理部116は、リサイズ処理部114でリサイズの処理がなされた画像データに対して上述した二次元フーリエ変換の処理を行う。モアレ検出処理部116はさらに、二次元フーリエ変換の処理をして得られた結果に基づいて、モアレの発生レベルを検出する。このとき、画像データを複数のエリアに細分化し、細分化されたエリアごとに二次元フーリエ変換して空間周波数スペクトラムを求めることにより、画面内のどこでモアレを生じているか、生じているモアレのレベルはどの程度かを検出することが可能となる。
画像表示部124は、カラー液晶表示(LCD)パネルまたは有機EL(OEL)ディスプレイパネルなどで構成される表示素子128と、この表示素子128に画像を表示する処理を行う表示制御部126とを有する。表示制御部126は、画像信号処理部106で生成された画像データに基づく画像を上記表示素子に表示する処理を行う。表示素子128としては、小型のディスプレイパネルに表示される画像を、拡大光学系を介して覗くEVF(=Electronic View Finder)であってもよい。あるいは、撮影装置100の背面や側面等に設けられたモニタ表示パネルであってもよい。また、これらのEVF、モニタ表示パネルを両方とも有していて、撮影者がどちらを用いるか選択可能に構成されていてもよい。
表示素子128の表示解像度、すなわち水平方向および垂直方向の表示画素数は、記録画像データの有する画素数に比べて少ない。それ故、上記表示画像データ生成部112は、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部124(表示素子128)の表示画素数に適合した表示画像データを生成する。
記録画像データにリサイズの処理をして生成される表示画像データは、上述した理由により、記録画像データの画素数に比べて画素数が減じられる。これは、被写体像の空間サンプリング周波数が低下したのと等価となる。空間サンプリング周波数が低下すると、ナイキスト限界の空間周波数も低下する。このことは、被写体像の空間周波数が、記録画像データに基づく画像ではモアレを生じない程度のものであっても、表示画像データに基づく表示画像ではモアレを生じる場合があることを意味する。CPU146がモアレ検出処理実行の指令信号を発するのに応じてモアレ検出処理部116でモアレ検出処理が実行される。そしてモアレ検出処理部116によるモアレ検出の結果はCPU146に出力される。
モアレレベルの検出方法について図3A、図3B、図4A、図4B、図5A、図5Bを参照して説明する。図3A、図4A、図5Aは、モアレを生じている表示画像の例を示し、生じているモアレの強度は図3Aが一番強く、図3Cが一番弱く、そして図3Bが中間の強度となっている。図3B、図4B、図5Bは、図3A、図4A、図5Aに示す表示画像の画像データを二次元フーリエ変換して得られた空間周波数スペクトル強度をuv座標上にプロットしたものを示す。
図3Bを参照すると、符号S31、S32、S33、S34が付されたスペクトルパターンがモアレ由来のものである。なお、図3Bにおいてはuv座標系の第一象限に存在するスペクトルパターンにのみ符号を付してある。図4B、図5Bも同様である。
図4Bを参照すると、符号S41、S42、S43、S44が付されたスペクトルパターンがモアレ由来のものである。図3Bと図4Bとを比較するとu=0、v=0を中心とする一帯のスペクトル分布に差は殆ど無い。つまり、空間周波数の低い成分領域ではスペクトル分布に差がない。しかし、S43、S44のスペクトル強度がS33、S34のスペクトル強度に比して弱まっていることが判る。
図5Bを参照すると、S51、S52が付されたスペクトルパターンがモアレ由来のものである。図3B、図4Bと比較すると、u=0、v=0を中心とする一帯のスペクトル分布には差は殆ど無い。しかし、モアレ由来のスペクトルパターンが図3B、図4Bに示されるものに比して大きく減少していることが判る。
表示画像上で生じるモアレは、記録画像データの画素数と表示画像データの画素数との関係、リサイズ処理に際して用いられるリサイズアルゴリズム、被写体像の空間周波数などによって変化する。モアレが変化すれば、モアレ由来のスペクトルパターンに含まれる周波数スペクトルも変化する。モアレ検出処理部116は、表示画像データ生成部112で生成された表示画像データに二次元フーリエ変換処理をして得られる表示画像データの空間周波数スペクトラムを解析する。そして、モアレ由来のスペクトルパターンを検出すると、そのスペクトルパターンの強度から表示画像中のモアレ発生の程度を求め、CPU146に出力する。
CPU146は、撮影装置100の動作を全体的に統括して制御する機能を有する。CPU146が解釈・実行するプログラムは、フラッシュメモリ153にファームウェアとして記録されている。撮影装置100の電源が投入されると、このプログラムがRAM154にコピーされる。CPU146は、RAM154にコピーされたプログラムを解釈実行する。例えば、自動露光に係る測光、露光量演算等の一連の動作、フラッシュユニット用メインコンデンサの充電、フラッシュの発光量調節、撮影レンズ102のフォーカシングの制御、撮影者による撮影モードの設定操作受付、画像表示部124への制御信号の送出、シャッタ(不図示)の開閉、絞り(不図示)の開度の制御等がCPU146によって行われる。レンズ駆動部142は、CPU146から出力される制御信号に基づき、撮影レンズ102に組み込まれるズーム駆動、フォーカシング駆動、シャッタ駆動、絞り駆動用の各アクチュエータを駆動する。
CPU146はまた、画像信号処理部106に対してライブビュー画像表示処理、画像記録処理、および再生画像表示処理のいずれかを行うように指令を発する。CPU146が画像信号処理部106に対して再生画像表示処理を行うように指令を発する際に、CPU146はリサイズ処理部114が有する複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを指定する情報を画像信号処理部106に出力する。表示画像データ生成部112は、CPU146により指定されたリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成する。モアレ検出処理部116がこの表示画像データ中から上述したようにモアレを検出する処理をし、検出結果をCPU146に出力する。CPU146は、モアレ検出処理部116から出力されたモアレ検出結果に基づいて、モアレ発生の程度を判定する。このモアレ発生の程度の判定結果に基づき、CPU146は複数あるリサイズアルゴリズム中の、どのリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するか決定する。そしてCPU146は、決定されたリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データを画像表示部124に出力するように画像信号処理部106に対して出力する。その結果、画像表示部124の表示素子128に表示される表示画像のモアレを低減することが可能となる。
以下で説明する第1から第6の実施の形態に係る撮影装置100は、図1〜図5を参照して以上に説明した構成を共通して有する。第1から第6の実施の形態における相違点は、以下の説明から明らかになるように、撮影装置100内で行われる処理内容にある。
−第1の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第1の実施の形態において、リサイズ処理部114は5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明する。以下、これら5つのリサイズアルゴリズムを「リサイズアルゴリズム1」、「リサイズアルゴリズム2」、…、「リサイズアルゴリズム5」と称する。これらのリサイズアルゴリズムとしては、本発明がこれらに限定される訳では無いが、リサイズアルゴリズム1がバイキュービック法を、リサイズアルゴリズム2がニアレスト・ネイバー法を、リサイズアルゴリズム3がバイリニア法を、リサイズアルゴリズム4がラグランジュ法を、そしてリサイズアルゴリズム5がランチョス(Lanczos)法を、それぞれ用いるアルゴリズムとすることができる。本実施の形態では5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。リサイズアルゴリズムの数は、2以上とすることが可能である。
上記のリサイズアルゴリズムの実行順に関して説明すると、本発明の実施の形態では、リサイズアルゴリズム1が最初に行われ、次いでリサイズアルゴリズム2、3、…と行われる。これらのリサイズアルゴリズムを実行する際の優先順位を設定する際に、モアレ発生の可能性が高くても、解像感のより高い表示画像を得ることが期待できるリサイズアルゴリズムが優先的に用いられるようにすることができる。あるいは、より短時間で処理可能なリサイズアルゴリズムが優先的に用いられるようにすることもできる。さらに、広範囲の種類の画像に対して、比較的安定して好結果を得ることのできるリサイズアルゴリズムが優先的に実行されるようにしてもよい。
図6は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図6のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。
S602においてCPU146は、記憶媒体158からJPEG圧縮された画像データ(以下、「JPEG画像データ」と称する)を読み込み、RAM154に保存する。S604においてCPU146は、画像信号処理部106にJPEG伸張処理を行うように指令を発する。この指令を受け、画像信号処理部106は、S602の処理でRAM154に保存されたJPEG画像データに対してJPEG伸張処理を施し、生成された記録画像データをRAM154に保存する。
CPU146はS606において、変数nを1にセットする。この変数nは、表示画像データを生成する際に適用するリサイズアルゴリズムの種類を指定するためのものである。例えば、変数nが1にセットされている場合、後述する表示画像データ生成処理においてリサイズアルゴリズム1が適用される。
S608においてCPU146は、画像信号処理部106に表示画像データを生成するように指令を発する。このときCPU146は、変数nにセットされている値に基づいてリサイズアルゴリズムを指定する情報(アルゴリズム指定情報)を画像信号処理部106に出力する。これらの指令およびアルゴリズム指定情報を受信した画像信号処理部106は、指定されたリサイズアルゴリズム(ここではリサイズアルゴリズム1が指定されている)を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
S610においてCPU146は、画像信号処理部106にモアレ検出処理をするように指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S608で生成された再生画像データに対してモアレ検出処理を行い、モアレ検出結果をCPU146に出力する。
S612においてCPU146は、画像信号処理部106から出力されたモアレ検出結果をもとに、S610の処理で検出された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であるか否かを判定する。S612での判定が肯定された場合、すなわち、S608の処理で生成された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であると判定されると処理はS614に進む。
S614においてCPU146は、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択し、続くS616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S608で生成された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
S612での判定が否定された場合、すなわちS610の処理で検出された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準を超すと判定された場合、処理はS618に進む。S618においてCPU146は、S610で検出されたモアレ発生レベルをRAM154に記憶する。
S620においてCPU146は、変数nが5であるか否かを判定する。この判定が否定される、すなわち変数nの値が5未満であると判定されると処理はS624に進む。S624でCPU146は、変数nをインクリメントする処理、つまり変数nに増分1を加える処理をする。
S626においてCPU146は、画像信号処理部106に表示画像データを生成するように指令を発する。このときCPU146は、変数nにセットされている値に基づいてリサイズアルゴリズムを指定する情報(アルゴリズム指定情報)を画像信号処理部106に出力する。これらの指令およびアルゴリズム指定情報を受信した画像信号処理部106は、指定されたリサイズアルゴリズム(リサイズアルゴリズムn)を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
S628においてCPU146は、画像信号処理部106にモアレ検出処理をするように指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S626で生成された再生画像データに対してモアレ検出処理を行い、モアレ検出結果をCPU146に出力する。CPU146の処理はS618に戻り、S620で変数nが5であると判定されるまでS624、S626、S628、S618、そしてS620で構成されるループ処理を繰り返す。
S620での判定が肯定されると処理はS622に進む。この時点で、RAM154にはリサイズアルゴリズム1、2、…、5を用いて生成された表示画像データと、これらの表示画像データに対応するモアレ発生レベルが記憶されている。CPU146はS622において、リサイズアルゴリズム1から5の中でモアレ発生レベルが最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを、画像表示部124に出力するためのデータとして選択する。CPU146は、S616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S622で選択された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置によれば、以下のような作用効果を奏することが可能となる。
リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データから検出されたモアレ発生レベルが予め定められた基準以下であるとS612で判定された場合、リサイズアルゴリズム2から5を用いての表示画像データの生成処理は行われない。このため、比較的短時間のうちに再生画像表示処理を完了することが可能となる。
リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データから検出されたモアレ発生レベルが予め定められた基準を超すとS612で判定された場合、リサイズアルゴリズム2から5を用いて表示画像データが生成される。このとき、生成された表示画像データのそれぞれについてモアレ発生レベルが検出される。そして、リサイズアルゴリズム1から5の中でモアレ発生レベルが最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データが画像表示部124に出力するためのデータとして選択され、表示素子128に表示される。従って、5つのリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのうち、モアレ発生レベルの最も小さい表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示されるので、ユーザはモアレの減じられた表示画像を観視することが可能となる。
図7Aおよび図8Aに、リサイズ処理を行う前の画像(以下、これらの画像を「オリジナル画像」と称する)の例を示す。そして、図7B、図8B、図7C、図8Cに、リサイズ処理を行った後の画像の例を示す。なお、図7B、図8B、図7C、図8Cに示される画像は、リサイズの処理を行って画素数が減じられている結果、本来は小さな画像となるが、ここでは見やすさを勘案して図7A、図8Aのオリジナル画像と表示倍率が同じになるように示されている。例えば、リサイズアルゴリズム1を用いてリサイズ処理されて生成された画像が図7B、図8Bに例示されるようなものであったとする。そして、図6のS612における判定で、これらの画像のモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回っていると判定された場合、リサイズアルゴリズム2からリサイズアルゴリズム5を用いたリサイズ処理が行われ、その中でモアレ発生レベルの最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された、図7C、図8Cに例示される画像が選択される。
−第2の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第2の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、リサイズ処理部114が5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明する。そして、これら5つのリサイズアルゴリズム1、リサイズアルゴリズム2、…、リサイズアルゴリズム5として、第1の実施の形態で説明したものと同様のリサイズアルゴリズムが設定されているものとする。リサイズアルゴリズムの実行順に関しても、リサイズアルゴリズム1が最初に行われ、次いでリサイズアルゴリズム2、3、…と行われるものとする。また、本実施の形態では5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。リサイズアルゴリズムの数は、3以上とすることが可能である。
図9は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図9のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。図9において、図6に示される本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100内の画像信号処理部106およびCPU146で行われる処理内容と同様の処理手順には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。そして第1の実施の形態との差異を中心に説明をする。
第1の実施の形態においては、表示画像データの生成に際して最初にリサイズアルゴリズム1が用いられ、生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準以下である場合にはリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。この点に関しては第2の実施の形態も同様である。
また、第1の実施の形態において、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合には、第2から第5のリサイズアルゴリズムを用いての表示画像データ生成処理が行われる。そして、第1から第5のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データの中からモアレ発生レベルが最小の表示画像データに基づく表示画像が表示される。
これに対して、第2の実施の形態においては、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合には、第2から第5のリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成する際に、逐次モアレ検出処理が行われる。このとき、例えば第3のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準以下であった場合、残りの第4、第5のリサイズアルゴリズムを用いての表示画像データ生成処理は打ち切られる。そして第3のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。つまり、複数のリサイズアルゴリズムを順次用いて表示画像データ生成・モアレ検出処理をして、モアレ発生レベルが予め定められた基準値以下のものがあれば、まだ試行していないリサイズアルゴリズムが残っていても、それ(それら)を用いての表示画像データ生成処理は打ち切られる。
上記の処理手順を実行した結果、第2から第5のリサイズアルゴリズムを用いて生成された全ての表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合には、第1の実施の形態と同様の処理が行われる。つまり、第1から第5のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データの中から、モアレ発生レベルが最小の表示画像データに基づく表示画像が表示される。
S606で変数nに1がセットされ、S608でリサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データが生成され、S610でモアレ検出処理が行われ、S612でモアレ発生レベルは予め定められた基準を上回ると判定されたところから図9を参照して説明する。この場合、処理はS618に進み、CPU146はリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像のモアレ発生レベルをRAM154に記憶する。
S620においてCPU146は、変数nが5であるか否かを判定する。この判定が否定される、すなわち変数nの値が5未満であると判定されると処理はS924に進む。S924でCPU146は、変数nをインクリメントする処理、つまり変数nに増分1を加える処理をする。その後、処理はS608に戻り、更新された変数nで指定されるリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データが生成される。
S610においてCPU146は、画像信号処理部106にモアレ検出処理をするように指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S608で生成された再生画像データに対してモアレ検出処理を行い、モアレ検出結果をCPU146に出力する。
S612においてCPU146は、画像信号処理部106から出力されたモアレ検出結果をもとに、S608の処理で生成された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であるか否かを判定する。S612での判定が肯定された場合、すなわち、S610の処理で検出された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であると判定されると処理はS914に進む。S914においてCPU146は、リサイズアルゴリズムnを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択し、続くS616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S608で生成された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
上記の点が第1の実施の形態と異なる。すなわち、先にも説明したように、複数用意されるリサイズアルゴリズム全てを用いて表示画像データを生成する過程において、S610でモアレ検出処理が逐次行われる。このとき、S612でモアレ発生レベルが予め定められた基準以下であると判定されると、その表示画像データを用いてS616で画像表示処理が行われる。そして残りのリサイズアルゴリズムがあっても、それ(それら)を用いての表示画像データ生成処理は打ち切られる。
一方、リサイズアルゴリズム1から5を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルがすべて予め定められた基準を超すと判定された場合、S622での処理が行われる。S622の処理を実行する時点で、RAM154にはリサイズアルゴリズム1、2、…、5を用いて生成された表示画像データと、これらの表示画像データに対応するモアレ発生レベルが記憶されている。CPU146はS622において、リサイズアルゴリズム1から5の中でモアレ発生レベルが最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択する。CPU146は、S616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S622で選択された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る撮影装置100では、リサイズアルゴリズムが予め3種類以上用意される。このリサイズアルゴリズム中で、リサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データが生成される。この表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められる基準以下である場合にはリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。反対に、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合には、他の複数のリサイズアルゴリズムを順次用いて表示画像データが生成される。生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が予め定められた基準以下であればこのリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。そして残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ(それら)を用いての表示画像データの生成処理は打ち切られる。一方、3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て予め定められた基準を超すときには、これら3種類以上のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。
このようにして、リサイズアルゴリズム1を用いて生成される表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合であっても、より短い所要時間の中で、モアレ発生レベルが予め定められた基準以下であるリサイズアルゴリズムを探索することが可能となる。そして、予め用意される3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データのモアレ発生レベルが、すべて予め定められた基準を超す場合には、モアレ発生レベルが最小となるリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。したがって、ユーザが画像表示の操作をしてから表示画像が表示素子上に表示されるまでの待ち時間が必要以上に長くなるのを抑制しつつ、表示画像のモアレを抑制することが可能となる。
−第3の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第3の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第3の実施の形態においては、リサイズ処理部114が2つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明する。そして、リサイズアルゴリズム1としては、本発明をこれに限定するものではないが、バイキュービック法を用いたものとすることができる。リサイズアルゴリズム2に関しては、リサイズアルゴリズム1を用いて生成される表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合に、そのモアレを効果的に抑制可能なアルゴリズムとすることが望ましい。このリサイズアルゴリズム2については後で詳述する。
図10は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図10のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。図10において、図6に示される本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100内の画像信号処理部106およびCPU146で行われる処理内容と同様の処理手順には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。そして第1あるいは第2の実施の形態との差異を中心に説明をする。
第1の実施の形態においては、表示画像データの生成に際して最初にリサイズアルゴリズム1が用いられる。そして、生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準以下である場合には、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示される。これらの点に関しては第3の実施の形態も同様である。
一方、第1の実施の形態において、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合には、第2から第5のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生レベルが検出される。そして第1から第5のリサイズアルゴリズム中、モアレ発生レベルが最小となるリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データに基づいて表示画像が表示される。
これに対して、第3の実施の形態においては、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回る場合には、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データに基づいて表示画像が表示される。この点が第1の実施の形態と異なる。
S602で記憶媒体158から読み出されたJPEG画像データがS604でJPEG伸張処理されて記録画像データが生成され、RAM154に記録される。S1008でCPU146は、リサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成するように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受信した画像信号処理部106は、リサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データはS610でモアレ検出処理が行われ、検出されたモアレ発生レベルは予め定められた基準以下であるか否かの判定がS612で行われる。リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準以下であるとS612判定された場合(S612の判定:はい)には、処理はS614に進む。S614では、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像の表示処理が行われる。これらの処理は第1および第2の実施の形態と同様である。
第1および第2の実施の形態と異なるのは、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を超すとS612で判定された場合(S612の判定:いいえ)の処理である。S612での判定が否定された場合、処理はS1026に進む。S1026でCPUは、リサイズアルゴリズム2を用いて表示画像データを生成するように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受信した画像信号処理部106は、リサイズアルゴリズム2を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
S1028においてCPU146は、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択し、続くS616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S1026で生成された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
ここで、リサイズアルゴリズム2について説明をする。リサイズアルゴリズム2で用いる手法としては、以下のようなものを用いることが可能である。
手法1. リサイズアルゴリズム1で用いられる手法よりも処理内容が複雑となるが、リサイズアルゴリズム1で用いられる手法を用いた場合に比してモアレ発生レベルが低くなることが期待される手法(例:Lanczos法)。
手法2. リサイズ処理をする前の記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となる空間周波数成分(比較的高い空間周波数成分)を減衰または除去する処理(本明細書ではこの処理を、「ローパスフィルタリング処理」と称する)を記録画像データに予め施した後、リサイズ処理を行う手法。ローパスフィルタリング処理の具体的な方法としては、リサイズ処理前の記録画像データに加算平均処理をする方法がある。リサイズ処理のために用いる方法としては、リサイズアルゴリズム1で用いられる方法(本実施の形態においてはバイキュービック法)を用いてもよいし、あるいはリサイズアルゴリズム1で用いられる方法とは別の方法を用いてもよい。
手法3. リサイズアルゴリズム1を用いて生成される表示画像データに基づく表示画像中で、モアレを生じる領域(以下、「表示画像モアレ領域」と称する)を検出して以下の処理を行う手法。すなわち、リサイズ処理前の記録画像データ中における、表示画像モアレ領域に対応する部分のデータにのみ、リサイズ処理をしたときにモアレが生じるのを抑制する処理を選択的に施した後、リサイズ処理を行う。リサイズ処理をしたときにモアレが生じるのを抑制する処理としては、上述したローパスフィルタリング処理が可能である。ローパスフィルタリング処理の具体的な方法としては、リサイズ処理前の記録画像データに加算平均処理をする方法などが利用可能である。このとき、リサイズ処理前の記録画像データ中における、表示画像モアレ領域に対応する部分のデータにのみ移動平均計算処理を行う。このため、表示画像モアレ領域以外の画像の解像感を維持することが可能となる。
手法4. リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに対して二次元フーリエ変換および逆変換の処理を施す方法。この方法では、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに二次元フーリエ変換の処理を施し、周波数スペクトラムを得る。そして、得られた周波数スペクトラム中からモアレ由来のスペクトル成分を除去した後、二次元フーリエ逆変換することにより、モアレの減じられた表示画像データを得ることができる。なお、二次元フーリエ変換および逆変換の処理を施す対象の表示画像データとして、リサイズアルゴリズム1を用いて生成されたもの以外であってもよい。つまり、他のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データに二次元フーリエ変換および逆変換の処理を施すものであってもよい。手法4では、データサイズの比較的小さい画像データに処理を行うので、処理に要する時間を短縮することが可能である。
以上に説明した四つの手法をアルゴリズム2に組み込む例について、図11のフローチャートに示す。図11に示されるフローチャートは、図10のフローチャートにおけるS1026の処理手順をより詳細に示すものである。図11の(a)は上記手法1を、図11の(b)は上記手法2を、図11の(c)は上記手法3を、図11の(d)は上記手法4を、それぞれリサイズアルゴリズム2として用いる場合のフローチャートに対応する。
図11の(a)を参照して説明すると、CPU146はS1102において、モアレのより生じにくい方法(例:Lanczos法)を用いてリサイズ処理を行うように画像信号処理部106へ指令を発する。画像信号処理部106はこの指令を受けて記録画像データのリサイズ処理を実行し、表示画像データを生成する。
図11の(b)を参照して説明すると、CPU146はS1104において、記録画像データに対してローパスフィルタリング処理をするよう、画像信号処理部106に指令を発する。画像信号処理部106はCPU146から上記指令を受け、RAM154に記録されている記録画像データに対してローパスフィルタリング処理をする。CPU146はS1106において、記録画像データにリサイズ処理を行うように画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、リサイズアルゴリズム2用として予め用意されているリサイズ方法を用いてリサイズ処理を行い、表示画像データを生成する。
図11の(c)を参照して説明すると、CPU146はS1110において、表示画像モアレ領域を検出するように画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S1008でリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データ中から表示画像モアレ領域を検出する。
S1112においてCPU146は、記録画像データ中における、表示画像モアレ領域に対応する部分のデータにのみ選択的にローパスフィルタリングをする処理を行うように画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、記録画像データに対して上記の選択的にローパスフィルタリングをする処理を行う。S1114においてCPU146は、記録画像データにリサイズ処理を行うように画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、リサイズアルゴリズム2用として予め用意されているリサイズ方法を用いてリサイズ処理を行い、表示画像データを生成する。
図11の(d)を参照して説明すると、CPU146はS1120において、表示画像データに対して二次元フーリエ変換処理をするように画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S1008でリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに対して二次元フーリエ変換処理を行う。
S1122においてCPU146は、二次元フーリエ変換処理をして得られた空間周波数スペクトラム中からモアレ由来のスペクトル成分を検出して除去するよう、画像信号処理部106に対して指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、表示画像データの空間周波数スペクトラムを解析してモアレ由来のスペクトル成分を検出し、このスペクトル成分を除去する処理を行う。
S1124においてCPU146は、上述のようにモアレ由来のスペクトル成分の除去された表示画像データの空間周波数スペクトラムに対して二次元フーリエ逆変換処理をするように画像信号処理部106に指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、表示画像データの空間周波数スペクトラムに二次元フーリエ逆変換の処理を行い、モアレの減じられた表示画像データを生成する。
本発明の第3の実施の形態によれば、リサイズアルゴリズム1を用いて生成される表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準以下であればリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく画像が表示される。一方、リサイズアルゴリズム1を用いて生成される表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合には、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データに基づく画像が表示される。リサイズアルゴリズム2として、上述した手法1から手法4のいずれかを用いることにより、表示画像中にモアレが生じるのを効果的に抑制可能である。
−第4の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第4の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第4の実施の形態においては、一連の撮影動作が行われて生成された記録画像データがJPEG圧縮(エンコード)処理され、記憶媒体158に書き込まれる際に表示画像データが生成される。この表示画像データに対してモアレ検出の処理が行われ、モアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合にはJPEG圧縮された画像データに付加されるタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録される。
画像再生表示が行われる際には、記憶媒体158から画像データがタグ情報とともに読み出される。このタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録されている場合、記録されていない場合に応じて、以下に詳述するように、画像再生表示処理が行われる。
第4の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、リサイズ処理部114は5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明する。
図12は、CPU146で実行される画像記録処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図12のフローチャートに示される処理は、撮影装置100が撮影モードに設定されていてユーザにより撮影操作が行われたときに実行される。
S1202においてCPU146は露光制御を行う。すなわち、CPU146は、レンズ駆動部142に制御信号を発し、焦点調節、絞り制御、シャッタ開閉制御等、露光に係る一連の動作制御を行う。S1204においてCPU146は撮像素子104に対して画像信号を読み出すよう、指令を発する。この指令を受けた撮像素子104は、RAM154へ画像信号を転送する。
S1206においてCPU146は、デモザイク処理をするように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、RAM154に一時的に記憶されている画像信号に対してデモザイク処理を行い、RGB画像データを生成する。CPU146はS1208において、上記RGB画像データに処理をするよう、画像信号処理部106に指令を出力する。この指令に応答し、画像信号処理部106は、上記RGB画像データに対してホワイトバランス調整、階調・レベル補正、アンシャープマスク、シェーディング補正等の処理をして記録画像データを生成する。
S1210においてCPU146は、S1208で得られた記録画像データからリサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成するように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受信した画像信号処理部106は、指定されたリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成する処理を行う。
S1212においてCPU146は、画像信号処理部106にモアレ検出処理をするように指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は、S1210で生成された再生画像データに対してモアレ検出処理を行い、モアレ検出結果をCPU146に出力する。
S1214においてCPU146は、画像信号処理部106から出力されたモアレ検出結果をもとに、S1212の処理で検出された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であるか否かを判定する。S1214での判定が肯定された場合、すなわち、S1210の処理で生成された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準以下であると判定されると処理はS1216に進む。
S1216においてCPU146は、記録画像データに対してJPEGエンコード処理をするように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受けた画像信号処理部106は記録画像データに対してJPEG圧縮処理を行い、JPEG画像データを生成する。
S1214での判定が否定された場合、すなわち、S1212の処理で検出された表示画像データのモアレ発生レベルが、予め定められた基準を超すと判定されると処理はS1220に進む。S1220においてCPU146は、タグ情報中にモアレ発生情報とモアレ発生レベルとを記録する。S1220の処理が完了すると処理はS1216に進む。S1216では、上述したようにJPEG圧縮処理が行われてJPEG画像データが生成される。
S1218においてCPU146は、JPEG画像データをタグ情報とともに記憶媒体158に記録するように画像信号処理部106へ指令を出力する。この指令を受け、画像信号処理部106は、タグ情報とともにJPEG画像データを記憶媒体158に記録する処理を行う。
図13は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図13のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。図13において、図6に示される本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100内の画像信号処理部106およびCPU146で行われる処理内容と同様の処理手順には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。そして第1の実施の形態との差異を中心に説明をする。
S602で記憶媒体158から読み出されたJPEG画像データは、S604でJPEG伸張処理されて記録画像データが生成され、RAM154に記録される。S1302でCPU146は上記JPEG画像データ中からタグ情報を読み出す。S1304においてCPU146は、上記タグ情報中にモアレ発生タグ情報が含まれるか否かを判定する。S1304でモアレ発生タグ情報は無いと判定されると、S614およびS616の処理が実行される。そして、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示される。
S1304で、モアレ発生タグ情報が有ると判定されると、処理はS1306に進む。S1306においてCPU146は、変数nを1にセットする。以降、S618、S620、S624、S626、S628で形成されるループ処理が、変数nが5となるまで行われる。その結果、リサイズアルゴリズム1から5を用いて表示画像データが生成され、モアレ検出処理が行われる。
CPU146はS622において、リサイズアルゴリズム1から5の中でモアレ発生レベルが最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択する。CPU146は、S616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S622で選択された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
以上に説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る撮影装置によれば、以下のような作用効果を奏することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が無いと判定される場合には、リサイズアルゴリズム2から5を用いての表示画像データの生成処理は行われない。このため、比較的短時間のうちに再生画像表示処理を完了することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が有ると判定される場合には、リサイズアルゴリズム1から5を用いて表示画像データが生成される。このとき、生成された表示画像データのそれぞれについてモアレ発生レベルが検出される。そして、リサイズアルゴリズム1から5の中でモアレ発生レベルが最小のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データが画像表示部124に出力するためのデータとして選択され、表示素子128に表示される。従って、5つのリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのうち、モアレ発生レベルの最も小さい表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示されるので、ユーザはモアレの減じられた表示画像を観視することが可能となる。
−第5の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第5の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第5の実施の形態も、第4の実施の形態と同様に、図12のフローチャートに示す処理が予め行われる。すなわち、一連の撮影動作が行われて生成された記録画像データをJPEG圧縮(エンコード)処理し、記憶媒体158に書き込む際に表示画像データが生成される。この表示画像データに対してモアレ検出の処理が行われ、モアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合には、JPEG圧縮された画像データに付加されるタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録される。
画像再生表示が行われる際には、記憶媒体158からJPEG画像データがタグ情報とともに読み出される。このタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録されている場合、記録されていない場合に応じて、以下に詳述するように、画像再生表示処理が行われる。
第5の実施の形態においても、第1の実施の形態や第4の実施の形態と同様に、リサイズ処理部114は5つのリサイズアルゴリズムを有するものとして説明する。また、第4の実施の形態で図12を参照して説明した、撮影開始から記憶媒体158にJPEG画像を記録するまでの処理は、第5の実施の形態も同じであるのでその詳細な説明を省略する。そして、記憶媒体158に記録されているJPEG画像データを読み出して表示をする際の手順についてのみ以下に説明する。
図14は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図14のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。図14において、図6に示される本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100内の画像信号処理部106およびCPU146で行われる処理内容と同様の処理手順には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
S602で記憶媒体158から読み出されたJPEG画像データは、S604でJPEG伸張処理されて記録画像データが生成され、RAM154に記録される。S1402でCPU146は上記JPEG画像データ中からタグ情報を読み出す。S1404においてCPU146は、上記タグ情報中にモアレ発生タグ情報が含まれるか否かを判定する。S1404でモアレ発生タグ情報は無いと判定されると、CPU146はS1406において変数nを1にセットする。
S1408においてCPU146は、画像信号処理部106に表示画像データを生成するように指令を発する。このときCPU146は、変数nにセットされている値に基づいてリサイズアルゴリズムを指定する情報(アルゴリズム指定情報)を画像信号処理部106に出力する。これらの指令およびアルゴリズム指定情報を受信した画像信号処理部106は、指定されたリサイズアルゴリズム(ここではリサイズアルゴリズム1が指定されている)を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
CPU146はS1410において、リサイズアルゴリズムnを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択する。S1408を経てS1410に至る場合、S1410ではリサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データが選択される。
CPU146は、S616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。画像表示部124は、この指令をCPU146から受け、S622で選択された表示画像データに基づく表示画像を表示素子128に表示する処理を行う。
S1404での判定処理の説明に戻る。S1404でモアレ発生タグ情報が有ると判定されると、CPU146はS1412において変数nを1にセットする。
以降、S608、S610、S612、S618、S620、S1414で形成されるループ処理が、変数nが5となるまでの間行われる。その過程で、S612においてモアレ発生レベルが基準以下であると判定されると上記ループ処理から抜け出し、処理はS1410に進む。CPU146はS1410において、リサイズアルゴリズムnを用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択する。処理がS612を経てS1410に至る場合、S612でモアレ発生レベルが基準以下であると判定された表示画像データがS1410で選択される。
一方、変数nが5となるまでの間にモアレ発生レベルが基準以下のものが見出されなかった場合(S620での判定:はい)、処理はS620からS622に分岐する。そして、リサイズアルゴリズム1から5を用いて生成された表示画像データ中、モアレ発生レベルが最小の表示画像データがS622で選択されて処理はS616に進む。
続いてS616の処理が行われ、その結果、S622またはS1410で選択された表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示される。
以上に説明したように、本発明の第5の実施の形態に係る撮影装置によれば、以下のような作用効果を奏することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が無いと判定される場合には、第4の実施の形態と同様、リサイズアルゴリズム2から5を用いての表示画像データの生成処理は行われない。このため、比較的短時間のうちに再生画像表示処理を完了することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が有ると判定される場合には、リサイズアルゴリズム1から5を用いて表示画像データが順次生成されてモアレ検出処理が行われる。このとき、モアレ発生レベルが基準以下であると判定される表示画像データが見出されると、残りのリサイズアルゴリズムあっても、それ(それら)を用いての表示画像データ生成処理は打ち切られる。そのため、再生画像表示処理を完了するまでの時間を短縮することが可能となる。
また、リサイズアルゴリズム1から5を用いて生成される全ての表示画像データで検出されるモアレ発生レベルが予め定められた基準を上回っている場合は第2の実施の形態と同様である。すなわち、リサイズアルゴリズム1から5を用いて生成された表示画像データの中でモアレ発生レベルが最小の表示画像データが画像表示部124に出力するためのデータとして選択される。そのため、どのリサイズアルゴリズムを用いてもモアレを生じてしまう場合でも、モアレ発生レベルの最小の表示画像データに基づく表示画像を表示することが可能となる。
−第6の実施の形態−
以下、画像信号処理部106およびCPU146での処理内容を中心に、本発明の第6の実施の形態に係る撮影装置100について説明をする。第6の実施の形態も、第4、第5の実施の形態と同様に、図12のフローチャートに示す処理が予め行われる。すなわち、一連の撮影動作が行われて生成された記録画像データをJPEG圧縮(エンコード)処理し、記憶媒体158に書き込む際に表示画像データが生成される。この表示画像データに対してモアレ検出の処理が行われ、モアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合には、JPEG圧縮された画像データに付加されるタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録される。
画像再生表示が行われる際には、記憶媒体158からJPEG画像データがタグ情報とともに読み出される。このタグ情報中にモアレ発生情報およびモアレ発生レベルが記録されている場合、記録されていない場合に応じて、以下に詳述するように、画像再生表示処理が行われる。
第6の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、リサイズ処理部114は二つのリサイズアルゴリズムを有する。また、第4の実施の形態で図12を参照して説明した、撮影開始から記憶媒体158にJPEG画像を記録するまでの処理は、第6の実施の形態も同じであるのでその詳細な説明を省略する。そして、記憶媒体158に記録されているJPEG画像データを読み出して表示をする際の手順についてのみ以下に説明する。
図15は、CPU146で実行される画像再生表示処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図15のフローチャートに示される処理は、例えば撮影装置100が画像再生表示モードに設定されて、ユーザがサムネール画像中から所望の画像を選択したときに実行されるものとすることができる。図15において、図6に示される本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置100内の画像信号処理部106およびCPU146で行われる処理内容と同様の処理手順には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
S602で記憶媒体158から読み出されたJPEG画像データは、S604でJPEG伸張処理されて記録画像データが生成され、RAM154に記録される。S1502でCPU146は、上記JPEG画像データ中からタグ情報を読み出す。S1504においてCPU146は、上記タグ情報中にモアレ発生タグ情報が含まれるか否かを判定する。S1504でモアレ発生タグ情報は無いと判定されると、CPU146はS1506においてリサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成するように画像信号処理部106へ指令を発する。画像信号処理部106はこの指令を受け、リサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成する処理を行う。S1506の処理に続き、S614、S616の処理が行われ、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示される。
S1504で、モアレ発生タグ情報が有ると判定されると、CPU146はS1508において、リサイズアルゴリズム2を用いて表示画像データを生成するように画像信号処理部106へ指令を発する。この指令を受信した画像信号処理部106は、リサイズアルゴリズム2を用いて表示画像データを生成する処理を行う。
S1510においてCPU146は、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データを画像表示部124に出力するためのデータとして選択し、続くS616で画像表示部124に再生画像を表示するように指令を発する。その結果、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データに基づく表示画像が表示素子128に表示される。リサイズアルゴリズム2としては、第3の実施の形態で図11の(a)から(d)を参照して説明したもののうち、いずれかを利用可能である。
以上に説明したように、本発明の第6の実施の形態に係る撮影装置によれば、以下のような作用効果を奏することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が無いと判定される場合には、第4、第5の実施の形態と同様、他のリサイズアルゴリズムを用いての表示画像データの生成処理は行われず、リサイズアルゴリズム1を用いての表示画像データの生成処理が行われる。このため、比較的短時間のうちに再生画像表示処理を完了することが可能となる。
モアレ発生タグ情報が有ると判定される場合には、リサイズアルゴリズム2を用いて生成された表示画像データに基づく画像が表示される。リサイズアルゴリズム2として、図11の(a)から(d)に示されるもののうち、いずれかを用いることにより、表示画像中にモアレが生じるのを効果的に抑制可能である。
以上に説明したように、本発明によれば表示画像にモアレが生じるのを効果的に抑制することが可能となる。また、リサイズアルゴリズム1を用いて生成された表示画像データのモアレ発生レベルが予め定められた基準を超す場合にはタグ情報中にモアレ発生タグ情報がモアレ発生レベルとともに記録されている。そのため、リサイズアルゴリズム1を用いて表示画像データを生成し、モアレ発生レベルを検出する処理を省くことができる。従って、リサイズアルゴリズム2を用いて表示画像データを生成し、表示画像をモニタ表示素子128に表示するまでの処理に要する時間を短縮することが可能となる。
以上で説明した本発明の第1の実施の形態から第6の実施の形態におけるモアレ発生レベルの判定基準について説明する。この判定基準は、記録画像データの画素数や表示素子128の表示画素数、撮影装置100の仕様などに基づいて予め定められたものとすることができる。あるいは、ユーザが表示素子128上に表示されるサンプル画像を見ながら事前に設定可能に構成されていてもよい。
以上、第1から第6の実施の形態では、本発明を撮影装置に適用する例について説明したが、表示画像データに基づく表示画像を表示可能な表示装置を有する他の装置にも本発明を適用可能である。また、表示画像として静止画を表示する例について説明したが、高画素の動画を表示画素数の少ない表示装置に表示する場合にも本発明を適用することができる。
本発明は、記録画像データを保管して持ち運び可能なストレージビューワにも適用可能である。あるいは、フォトフレームにプリント写真を入れて鑑賞する旧来の写真立てに代わり、フォトフレームの中に配設された液晶ディスプレイ装置等に画像を表示して鑑賞可能なデジタルフォトフレーム等に本発明を適用することが可能である。本発明はまた、デジタルスチルカメラや、デジタルビデオカメラ等の撮影装置、撮影機能付きの携帯電話などに利用することが可能である。さらに、比較的小さい画面サイズおよび表示画素数(表示解像度)の表示素子を有する可搬型のパーソナルコンピュータやPDA、あるいは可搬型ビデオゲーム装置等に表示画像を表示する際に本発明を適用可能である。
本発明が適用される撮影装置の内部構成を概略的に示すブロック図である。 画像と、その画像を形成する画像データを二次元フーリエ変換処理して得られるパワースペクトルを例示する図であり、(a)はモアレを生じていない画像の例を、(b)は(a)に例示する画像に対応するパワースペクトルを、(c)はモアレを生じている画像の例を、(d)は(c)に例示する画像に対応するパワースペクトルを示す図である。 モアレ発生レベルが比較的高い画像の例を示す図である。 図3Aの画像に対応するパワースペクトルを示す図である。 モアレ発生レベルが中程度の画像の例を示す図である。 図4Aの画像に対応するパワースペクトルを示す図である。 モアレ発生レベルが比較的低い画像の例を示す図である。 図5Aの画像に対応するパワースペクトルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。 リサイズ処理をする前の画像を例示する図である。 リサイズ処理を行った後の画像の例を示し、モアレ発生レベルが比較的高い例を示す図である。 リサイズ処理を行った後の画像の例を示し、モアレ発生レベルが比較的低い例を示す図である。 リサイズ処理をする前の画像例示する図である。 リサイズ処理を行った後の画像の例を示し、モアレ発生レベルが比較的高い例を示す図である。 リサイズ処理を行った後の画像の例を示し、モアレ発生レベルが比較的低い例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順中でリサイズアルゴリズム2として実行される処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る撮影装置内で実行されるJPEG画像記録処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係る撮影装置内で実行される画像再生表示処理手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 撮影装置
102 撮影レンズ
104 撮像素子
106 画像信号処理部
108 同時化処理部
110 画像データ生成部
112 表示画像データ生成部
114 リサイズ処理部
116 モアレ検出処理部
122 タイミング発生部
124 画像表示部
126 表示制御部
128 表示素子
140 システムバス
142 レンズ駆動部
146 CPU
152 メモリ制御部
153 フラッシュメモリ
154 RAM
156 インターフェース
158 記憶媒体

Claims (21)

  1. リサイズ処理用として複数のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用い、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置であって、
    前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
    前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部であって、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記予め定められた基準を超すと前記モアレ判定部で判定された場合には、前記複数のリサイズアルゴリズム中における残りのリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、前記複数のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される、表示画像データ生成部と、
    を有することを特徴とする画像再生表示装置。
  2. リサイズ処理用として第1および第2のリサイズアルゴリズムからなる二種類のリサイズアルゴリズムを備えていて、記録画像データに対して前記二種類のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置であって、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
    前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部であって、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記予め定められた基準を超すと前記モアレ判定部で判定された場合には、前記第2のリサイズアルゴリズムを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力するように構成される、表示画像データ生成部と
    を有することを特徴とする画像再生表示装置。
  3. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理を前記記録画像データに施した後にリサイズする処理を含む、請求項2の画像再生表示装置。
  4. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに対してローパスフィルタリングの処理をした後にリサイズをする処理を含む、請求項2または3の画像再生表示装置。
  5. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データに基づく表示画像中でモアレを生じる領域を検出し、前記表示画像中でモアレを生じる領域に対応する前記記録画像データ中のデータにのみ、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理をする手順を含む、請求項2の画像再生表示装置。
  6. リサイズ処理用として3種類以上のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用い、記録画像データに対してリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、当該の表示画像データに基づく表示画像を前記画像表示部に表示する画像再生表示装置であって、
    前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定するモアレ判定部と、
    前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いて表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部とを有し、
    前記表示画像データ生成部が、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、予め定められた基準以下であると前記モアレ判定部で判定された場合には前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度が、前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中における複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される
    ことを特徴とする画像再生表示装置。
  7. 撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
    前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
    複数のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記ストレージ部から読み出した記録画像データに対して前記複数のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成して前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
    前記複数のリサイズアルゴリズム中の、第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される前記記録画像データに付加する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
    前記表示画像データ生成部は、前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対し、前記複数のリサイズアルゴリズム中における残りのリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成されることを特徴とする撮影装置。
  8. 撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
    前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
    第1および第2のリサイズアルゴリズムからなる二種類のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記記録画像データに対して前記二種類のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施して画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記記録画像データに付加し、前記ストレージ部に記録する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
    前記表示画像データ生成部は、前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力する一方、前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対して前記第2のリサイズアルゴリズムによるリサイズ処理を施して前記表示画像データを生成し、前記画像表示部に出力するように構成され、
    前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理を前記記録画像データに施した後にリサイズする処理を含む、
    ことを特徴とする撮影装置。
  9. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに対してローパスフィルタリングの処理をした後にリサイズをする処理を含むことを特徴とする請求項8の撮影装置。
  10. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データに基づく表示画像中でモアレを生じる領域を検出し、前記表示画像中でモアレを生じる領域に対応する前記記録画像データ中のデータにのみ、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理をする手順を含む、請求項8の撮影装置。
  11. 撮影レンズによって受光面上に形成される被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
    前記撮像素子で生成された画像信号を処理して生成される記録画像データをストレージ部に記録する処理をする画像データ記録処理部と、
    3種類以上のリサイズアルゴリズムを備えていて、前記ストレージ部から読み出した記録画像データに対して前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中のいずれかを用いてリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成して前記画像表示部に出力する表示画像データ生成部と、
    前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中の、第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定し、判定された前記モアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、当該のモアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される前記記録画像データに付加する処理をするモアレ情報付加処理部とを有し、
    前記表示画像データ生成部が、
    前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されていない場合には、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力し、
    前記ストレージ部から読み出された記録画像データ中に前記モアレ情報が付加されている場合には、当該の記録画像データに対し、前記3種類以上のリサイズアルゴリズム中における複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記3種類以上のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力するように構成される
    ことを特徴とする撮影装置。
  12. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる一または複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
    を有することを特徴とする画像再生表示方法。
  13. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる第2のリサイズアルゴリズムを用いて前記表示画像データを生成し、前記画像表示部に表示することと
    を有することを特徴とする画像再生表示方法。
  14. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに対してローパスフィルタリングの処理をした後にリサイズをする処理を含むことを特徴とする請求項13の画像再生表示方法。
  15. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データに基づく表示画像中でモアレを生じる領域を検出し、前記表示画像中でモアレを生じる領域に対応する前記記録画像データ中のデータにのみ、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理をする手順を含む、請求項13の画像再生表示方法。
  16. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準以下である場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が前記予め定められた基準を超す場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
    を有することを特徴とする画像再生表示方法。
  17. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに対して付加することと
    前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる一又は複数の他のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理を施して前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度を、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度も含めて比較し、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
    を有することを特徴とする画像再生表示方法。
  18. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに対して付加することと
    前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理をして生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる第2のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理をして生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
    を有し、
    前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに基づく画像の空間周波数成分中で、リサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理を前記記録画像データに施した後にリサイズする処理を含む
    ことを特徴とする画像再生表示方法。
  19. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、前記記録画像データに対してローパスフィルタリングの処理をした後にリサイズをする処理を含む、請求項18の画像再生表示方法。
  20. 前記第2のリサイズアルゴリズムが、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成される表示画像データに基づく表示画像中でモアレを生じる領域を検出し、前記表示画像中でモアレを生じる領域に対応する前記記録画像データ中のデータにのみリサイズ処理によってモアレを生じる原因となっている空間周波数成分を減衰または除去する処理をする手順を含む、請求項18の画像再生表示方法。
  21. 第1のリサイズアルゴリズムを用いて記録画像データに対してリサイズ処理を施し、画像表示部の表示画素数に適合した表示画像データを生成することと、
    前記第1のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データのモアレ発生の程度を判定することと、
    前記モアレ発生の程度を判定することで判定されたモアレ発生の程度が予め定められた基準を超す場合に、前記モアレ発生の程度の判定結果に関連する情報であるモアレ情報を前記ストレージ部に記録される記録画像データに対して付加することと
    前記ストレージ部から記録画像データを読み出すことと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されていない場合に、前記第1のリサイズアルゴリズムを用いてリサイズ処理がなされて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと、
    前記ストレージ部から読み出された前記記録画像データに前記モアレ情報が付加されている場合に、当該の記録画像データに対し、前記第1のリサイズアルゴリズムとは異なる複数の他のリサイズアルゴリズムを順次用いて前記表示画像データを生成し、生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が前記予め定められた基準以下であれば当該のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データを前記画像表示部に出力して残りのリサイズアルゴリズムがあってもそれ又はそれらを用いての表示画像データの生成処理は打ち切る一方、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムを用いて生成された表示画像データ中のモアレ発生の程度が全て前記予め定められた基準を超すときには、前記第1のリサイズアルゴリズムおよび前記複数の他のリサイズアルゴリズムのうち、モアレ発生の程度の最も低いリサイズアルゴリズムで生成された表示画像データを前記画像表示部に出力することと
    を有することを特徴とする画像再生表示方法。
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