JP2010019086A - 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

内燃機関装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なう。
【解決手段】パージ制御を開始して積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上になったとき(S120,S130)、即ち、パージガス濃度が所定濃度未満になったと推定されたときには、パージ制御バルブの開度を徐々に減少させ(S170)、その後にパージガス濃度が増加したと推定されたときにはパージ制御バルブの開度を一旦増加させてから徐々に減少させる(S150,S140,S170)。これにより、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関装置およびその制御方法並びに車両に関し、詳しくは、燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、燃料タンクと内燃機関の吸気系とを接続する通路に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置およびその制御方法並びにこうした内燃機関装置を搭載する車両に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、燃料タンク内で発生した燃料ベーパを吸着するキャニスタと、このキャニスタと内燃機関の吸気通路とを接続するパージ流路に設けられたパージ制御弁と、を有する蒸発燃料処理装置を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この内燃機関装置では、所定のパージ条件が成立したときに、内燃機関の吸入空気量に対する燃料ベーパの流量の比率としてのパージ率を設定してパージ制御弁をデューティ制御することにより、キャニスタから吸気通路に向けて燃料ベーパをパージするパージ制御を行なっている。また、この装置では、パージ制御の実行中にベーパ濃度に関する学習を行なって内燃機関への燃料噴射量の補正に用いるものとしている。
特開平2003−83135号公報
上述の内燃機関装置では、パージ制御の継続によりキャニスタに吸着した燃料ベーパが減少するため、学習結果により推定されるベーパ濃度が十分に小さくなったときにパージ制御を終了することが考えられるが、燃料ベーパの処理が適正に行なわれない場合が生じる。即ち、学習結果による推定はベーパ濃度を正確に検出したり算出したりするものではないため、推定されるベーパ濃度が十分に小さくなったとしても実際のベーパ濃度が十分に小さくなっていないときには処理すべき燃料ベーパがキャニスタに残存したり、推定されるベーパ濃度が十分に小さくなる前であっても実際のベーパ濃度が十分に小さくなっているときには燃料ベーパの処理が十分に行なわれたにも拘わらずパージ制御が無駄に継続したりしてしまう。
本発明の内燃機関装置およびその制御方法並びに車両は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことを主目的とする。
本発明の内燃機関装置およびその制御方法並びに車両は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、前記燃料タンクと前記内燃機関の吸気系とを接続する通路に前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と該蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の前記吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置であって、
前記吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける該蒸発燃料成分の濃度を推定する濃度推定手段と、
前記内燃機関を運転する際に前記調整バルブの開成により前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が前記吸気系に供給された以降に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに前記調整バルブの開度が徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには前記調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御するバルブ制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、内燃機関の吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける蒸発燃料成分の濃度を推定し、内燃機関を運転する際に調整バルブの開成により吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が吸気系に供給された以降に推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに調整バルブの開度が徐々に減少されるよう調整バルブを制御し、その後に推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう調整バルブを制御する。これにより、推定された蒸発燃料成分の濃度を用いて吸気系への蒸発燃料の供給量を調整するものとしても、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記バルブ制御手段は、前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になったときに前記蒸発燃料吸着部による蒸発燃料の吸着能力が低下した程度としての劣化度が大きいほど速くなる傾向の変化程度により前記調整バルブの開度が減少されるよう前記調整バルブを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蒸発燃料吸着部の劣化度に応じて調整バルブの開度を減少させることができ、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をより適正に処理することができる。
この蒸発燃料吸着部の劣化度に基づいて調整バルブを制御する態様の本発明の内燃機関装置において、前記バルブ制御手段は、前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になったときに前記蒸発燃料吸着部の劣化度が大きいほど小さくなる傾向の最小開度以上の範囲で前記調整バルブの開度が減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度より小さい第2の所定濃度未満になったときには前記調整バルブが閉成されるよう前記調整バルブを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蒸発燃料吸着部の劣化度に応じた調整バルブの最小開度以上の範囲で調整バルブの開度を減少させることができ、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をより適正に処理することができる。
この蒸発燃料吸着部の劣化度に基づいて調整バルブを制御する態様の本発明の内燃機関装置において、前記バルブ制御手段は、前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になるまでに前記吸気系に供給された蒸発燃料の供給量である積算供給量が少ないほど大きくなるよう前記蒸発燃料吸着部の劣化度を設定し、該設定した蒸発燃料吸着部の劣化度に基づいて前記調整バルブを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蒸発燃料吸着部の劣化度をより適正に設定して調整バルブを制御することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記濃度推定手段は、前記吸気系に蒸発燃料を供給するときに前記内燃機関への燃料噴射量が前記内燃機関の運転状態に基づく目標噴射量になるよう補正する前記燃料噴射量の補正に際して前記燃料噴射量を減量補正するときには該減量補正量に対応する負の値が反映されるよう学習値を更新すると共に前記燃料噴射量を増量補正するときには該増量補正量に対応する正の値が反映されるよう前記学習値を更新し、該更新した学習値に基づいて前記蒸発燃料成分の濃度を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける蒸発燃料成分の濃度をより確実に推定することができる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、前記燃料タンクと前記内燃機関の吸気系とを接続する通路に前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と該蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の前記吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置であって、前記吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける該蒸発燃料成分の濃度を推定する濃度推定手段と、前記内燃機関を運転する際に前記調整バルブの開成により前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が前記吸気系に供給された以降に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに前記調整バルブの開度が徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには前記調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御するバルブ制御手段と、を備える内燃機関装置を搭載し、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる効果などと同様の効果を奏することができる。ここで、「3軸式動力入出力手段」は、シングルピニオン式やダブルピニオン式の遊星歯車機構であるものとすることもできるし、デファレンシャルギヤであるものとすることもできる。
本発明の内燃機関装置の制御方法は、
燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、前記燃料タンクと前記内燃機関の吸気系とを接続する通路に前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と該蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の前記吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
前記内燃機関を運転する際に前記調整バルブの開成により前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が前記吸気系に供給された以降に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに前記調整バルブの開度が徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには前記調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関装置の制御方法では、内燃機関の吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける蒸発燃料成分の濃度を推定し、内燃機関を運転する際に調整バルブの開成により吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が吸気系に供給された以降に推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに調整バルブの開度が徐々に減少されるよう調整バルブを制御し、その後に推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう調整バルブを制御する。これにより、推定された蒸発燃料成分の濃度を用いて吸気系への蒸発燃料の供給量を調整するものとしても、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパを介してキャリアが接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤに回転子が接続された同期発電電動機としてのモータMG1と、遊星歯車機構30のリングギヤに接続されると共にデファレンシャルギヤ34を介して駆動輪36a,36bに接続されたドライブシャフト32に回転子が接続された同期発電電動機としてのモータMG2と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2に接続されたバッテリ44と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット50(以下、HVECUという。)とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸気管125に吸入すると共に燃料噴射弁126から燃料を噴射して吸入された空気と燃料とを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出されると共にEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に取り付けられたEGR管162と、EGR管162に配置されたEGRバルブ164とを備え、EGRバルブ164の開度を調節することにより供給量を調整して不燃焼ガスとしての排気を吸気側に供給する。また、エンジン22の吸気管125には、燃料噴射弁126から噴射される燃料を貯留する燃料タンク170内で発生した蒸発燃料が燃料蒸発ガスパージシステム171を介して燃料蒸発ガスとして供給(パージ)される。燃料蒸発ガスパージシステム171は、燃料タンク170からの蒸発燃料を吸着する例えば活性炭などの吸着剤が充填され大気導入口172が設けられたキャニスタ173と、燃料タンク170とキャニスタ173とを連通する連通管174と、キャニスタ173と吸気管125とを連通するパージ通路176と、このパージ通路176に配置されデューティ比による開度調節が可能なパージ制御バルブ178とを備え、パージ制御バルブ178の開度を調節することにより流量を調整すると共に吸気管125内の吸気負圧を利用してキャニスタ173により吸着した蒸発燃料と大気導入口172からの空気を含む燃料蒸発ガスを吸気管125にパージする。エンジン22は、こうして空気と燃料蒸発ガスと排気と燃料との混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。
エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、不揮発性メモリとしてのEEPROM24dと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124の開度を検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH,吸気管125に取り付けられ吸入空気の質量流量を検出するエアフローメータ148からの吸入空気量GA,同じく吸気管125に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管125内の圧力を検出する吸気圧センサ152からの吸気圧Pin,空燃比センサ135aからの空燃比Vaf,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124の開度を調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号、EGRバルブ164への制御信号,パージ制御バルブ178への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、HVECU50と通信しており、HVECU50からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
HVECU50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。HVECU50には、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの信号やインバータ41,42からモータMG1,MG2への電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの相電流,バッテリ44の出力端子近傍に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ44に取り付けられた図示しない温度センサからのバッテリ温度,イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、HVECU50からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号などが出力されている。HVECU50は、前述したように、エンジンECU24と通信ポートを介して接続されており、各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル63の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのドライブシャフト32に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がドライブシャフト32に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてドライブシャフト32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ44の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ44の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がドライブシャフト32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をドライブシャフト32に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。HVECU50では、こうした運転モードの切り替えを伴って要求トルクに対応する要求動力がドライブシャフト32に出力されるようエンジン2
2の目標回転数および目標トルクやモータMG1,MG2の各トルク指令を設定し、設定した目標回転数および目標トルクをエンジンECU24に送信すると共に設定した各トルク指令でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42をスイッチング制御する駆動制御が行なわれている。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24により、エンジン22の目標回転数と目標トルクとによって示される運転ポイントでエンジン22が効率よく運転されるようスロットルバルブ124の開度を調節するスロットル開度制御や燃料噴射弁126からの燃料噴射量を調整する燃料噴射制御,点火プラグ130による点火時期を制御する点火制御などの制御が行なわれている。燃料噴射制御では、エアフローメータ148からの吸入空気量GAに基づいて理論空燃比などの目標空燃比を実現する基本噴射量を求め、この基本噴射量をエンジン22の運転状態に応じて増量補正したり増量補正する条件が成立していないなどの条件下で空燃比フィードバック補正し、補正した量の燃料が燃料噴射弁126から適当なタイミングで噴射されるよう燃料噴射弁126が制御される。空燃比フィードバック補正は、空燃比センサ135aからの空燃比Vafが目標空燃比になるよう燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック補正係数(基準値は値1)を求め、このフィードバック補正係数を基本噴射量に乗ずることにより行なわれる。実施例の空燃比フィードバック補正は、フィードバック補正係数が値0.8から値1.2となる範囲内で行なわれ、空燃比Vafが目標空燃比に対してリッチのときには燃料噴射量が比較的少しずつ減量されるようフィードバック補正係数を段階的に減少させた後に空燃比Vafが目標空燃比に対してリッチからリーンになったときに燃料噴射量が比較的大きく増量されるようフィードバック補正係数をステップ的に大きくし、その後、空燃比Vafが目標空燃比に対してリーンのときには燃料噴射量が比較的少しずつ増量されるようフィードバック補正係数を段階的に増加させた後に空燃比Vafが目標空燃比に対してリーンからリッチになったときに燃料噴射量が比較的大きく減量されるようフィードバック補正係数をステップ的に小さくすることにより行なわれるものとした。さらに、エンジンECU24では、燃料蒸発ガスパージシステム171により燃料蒸発ガスを吸気管125にパージするパージ制御と、このパージ制御の実行により燃料噴射制御における目標空燃比が実現されない場合に対処するため、燃料蒸発ガスの濃度に関する学習(以下、パージガス濃度学習という)が行なわれている。
エンジンECU24によるパージ制御は、実施例では、エンジン22の冷却水温Twが所定温度以上で前述の空燃比フィードバック補正が行なわれているなどの所定のパージ条件が成立したときに開始され、吸入空気量に対する燃料蒸発ガスの流量の比率であるパージ率の目標値(目標パージ率)を上限値(例えば、5%や6%など)まで徐々に増加させながら、この目標パージ率に対応するデューティ比で開度調節されるようパージ制御バルブ178を制御することにより行なわれる。具体的には、吸気管125内の吸気圧Pinに基づいて実験等により予め定めたマップから得られる流量としてパージ制御バルブ178を全開したときに吸気管125に供給される蒸発燃料ガスの流量を吸入空気量GAで除することにより全開パージ率を求め、この全開パージ率に対する目標パージ率の比率としてのデューティ比によりパージ制御バルブ178を制御する。また、エンジンECU24によるパージガス濃度学習は、実施例では、パージ制御の実行中に空燃比フィードバック補正が行なわれているなどの条件下で、空燃比センサ135aからの空燃比Vafが目標空燃比に対してリーンからリッチまたはリッチからリーンに変化したときに、前述のフィードバック補正係数の所定時間前までの平均値から値1を減じたもの(例えば、フィードバック補正係数の平均値としての値0.8や値0.9から値1を減じて得られる値−0.2や値−0.1など)を目標パージ率で除して更に反映率(例えば、値1/2など)を乗じて単位パージ率当たりの更新値を計算し、RAM24cの所定領域に記憶された学習値(初期値は値0)に計算した更新値を加えることにより学習値を更新して記憶し直すことにより行なわれるものとした。したがって、パージ制御の開始時にキャニスタ173によってある程度の量の蒸発燃料が吸着されている場合には、吸気管125に供給される蒸発燃料ガスにおける蒸発燃料成分の濃度(以下、パージガス濃度という)が比較的高い状態でパージ制御がしばらく継続され、パージガス濃度学習による学習値は負の値となり、その後のパージ制御の継続により、キャニスタ173により吸着した蒸発燃料の量が少なくなりパージガス濃度が低くなって燃料噴射量を増量補正する状態が続くと、パージガス濃度学習による学習値は値0を超えて正の値となる。エンジンECU24による燃料噴射制御では、こうして更新された学習値に目標パージ率を乗じて得られるパージガス濃度補正係数と前述のフィードバック補正係数との和を基本噴射量に乗じることにより目標空燃比を実現するよう燃料噴射量が調整されている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エンジン22のパージ制御を終了する際の動作について説明する。図3はエンジンECU24により実行されるパージ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定のパージ条件が成立した以降に所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。なお、実施例では、説明を解りやすくするため、イグニッションオン後の停車中にエンジン22がアイドル運転されている状態など、エンジン22の吸気管125内の吸気圧Pinが安定している状態でこのルーチンを実行するときを考えるものとする。
パージ制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、吸気圧センサ152からの吸気圧Pinやパージガス濃度学習値Cp,イグニッションオンからの積算パージ流量Qpi,キャニスタ173による蒸発燃料の吸着能力が低下した程度を示すキャニスタ劣化度Dpなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、パージガス濃度学習値Cpは、パージガス濃度学習の実行によりRAM24cの所定領域に記憶された学習値を入力するものとした。また、積算パージ流量Qpiは、図示しない積算パージ流量算出ルーチンにより、吸気管125内の吸気圧Pinと本ルーチンで設定する目標パージ率R*とに基づいて実験等により予め定めたマップから得られる流量として吸気管125に供給される蒸発燃料ガスの質量流量(パージ流量)をイグニッションオン以降に積算したものを入力するものとした。したがって、入力する積算パージ流量Qpiは、本ルーチンを実行する毎に増加するものとなる。さらに、キャニスタ劣化度Dpは、図4に例示する劣化度更新処理により更新されたものを入力するものとした。以下、パージ制御の説明を一旦中断し、エンジンECU24により実行される劣化度更新処理について説明する。劣化度更新処理は、後述するように、図3のパージ制御ルーチンにおいてパージガス濃度が所定濃度未満になったと推定された所定のタイミングで実行される。
図4の劣化度更新処理では、エンジンECU24のCPU24aは、まず、図3のパージ制御ルーチンで入力した積算パージ流量Qpiを不揮発性メモリとしてのEEPROM24dに記憶すると共に(ステップS300)、記憶した積算パージ流量Qpiの数が値2以上の所定数N(例えば、値5や値10など)か否かを判定し(ステップS310)、記憶した積算パージ流量Qpiの数が所定数Nのときには、EEPROM24dに記憶されている所定数N全ての積算パージ流量Qpiが同じくEEPROM24dに記憶されている閾値Qpiref以下か否かを判定する(ステップS320)。所定数N全ての積算パージ流量Qpiが閾値Qpiref以下のときには、初期値としては値0が設定されてEEPROM24dに記憶されているキャニスタ173の劣化度Dpをインクリメントし記憶し直して(ステップS330)、EEPROM24dに記憶されている閾値Qpirefから所定値ΔQpiを減じることにより閾値Qpirefを更新し記憶し直して(ステップS340)、劣化度更新処理を終了する。キャニスタ173はその吸着剤の経年劣化により吸着可能な最大の蒸発燃料の量が低下することから、パージ制御を実行中の前述した所定のタイミングに至るまでの積算パージ流量Qpiは経年的に少なくなる傾向にある。実施例の劣化度更新処理では、この傾向を利用して、積算パージ流量Qpiが閾値Qpiref以下のときにキャニスタ173による吸着能力がそれまでより低下したと判断して劣化度Dpをより大きな値に更新するのである。このとき、閾値Qpirefを所定値ΔQpiだけ小さな値に更新するのは、次に劣化度Dpを大きな値に更新するまでにある程度の時間を確保するためである。また、複数の積算パージ流量Qpiを判定に用いるのは、イグニッションオンから所定のタイミングまでの積算パージ流量Qpiはキャニスタ173による吸着能力が同じであっても外気温や大気圧などの他の条件によって異なるものとなることから、判定の精度を高める必要があるためである。したがって、実施例では、所定数Nには判定精度を高めることができる数として予め実験等により定めた値を用いるものとし、所定数Nの積算パージ流量QpiがEEPROM24dに既に記憶されているときにステップS300で新たに積算パージ流量Qpiを記憶するときには、最も古く記憶した積算パージ流量Qpiを上書きするものとした。EEPROM24dに記憶する閾値Qpirefの初期値は、実施例では、キャニスタ173による吸着能力が経年劣化により低下し始めたと判断することができる値としてキャニスタ173の特性や実験等により予め求めた値などを用いることができる。また、所定値ΔQpiは、実施例では、キャニスタ173による吸着能力が低下し始めてからキャニスタ173の交換等が必要な状態になるまでの間に劣化度Dpを更新する頻度を予め定めて、この頻度に基づいて定めたものを用いるものとした。なお、ステップS310で記憶した積算パージ流量Qpiの数が所定数N未満のときには積算パージ流量Qpiの判定をまだ行なうべきでないと判断し、ステップS320で所定数Nの積算パージ流量Qpiのうち1つでも閾値Qpirefより大きいときにはキャニスタ173による吸着能力が低下したとはいえないと判断して、劣化度Dpと閾値Qpirefを更新することなく、劣化度更新処理を終了する。以上、劣化度更新処理について説明した。
図3のパージ制御の説明に戻る。ステップS100でデータを入力すると、パージ制御バルブ178を制御するための目標パージ率の仮の値である仮パージ率Rtmpにレート処理により値0から最大パージ率Rmax(例えば、5%や6%など)まで徐々に大きくなる値を設定し(ステップS110)、入力した積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上か否かと(ステップS120)、入力したパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上で値0未満の範囲にあるか否かと(ステップS130)、を判定する。ここで、閾値Crefは、パージガス濃度が所定濃度未満となるのを推定するためのものであり、実施例では、パージ率を最大パージ率Rmaxより減少させてもキャニスタ173により吸着した蒸発燃料の処理が十分可能な状態と判断できるパージガス濃度を所定濃度としてこの所定濃度に対応するパージガス濃度学習値Cpを実験等により予め求めたものを用いることができる。こうしてパージガス濃度学習値Cpを用いてパージガス濃度を推定するのは、目標パージ率R*を最大パージ率Rmaxとしてパージガス濃度が比較的高い状態(パージ制御開始後の定常状態)でパージ制御がしばらく継続されてキャニスタ173により吸着した蒸発燃料が少なくなると、パージガス濃度学習値Cpは負の値から値0に向けて徐々に変化することから、こうして変化するパージガス濃度学習値Cpを用いればパージガス濃度が所定濃度未満となるのを推定することができるからである。したがって、実験等により求められる閾値Crefは、パージ制御開始後の定常状態でのパージガス濃度学習値Cpより値0に近い負の値となる。また、イグニッションオン以降の積算パージ流量Qpiと閾値Qrefとを比較するのは、パージ制御の開始直後は、吸気管125に供給される蒸発燃料ガスの量や濃度が不安定でパージガス濃度学習値Cpも正側や負側に大きく変動する場合があるため、こうした不安定な状態でパージガス濃度学習値Cpを誤って判定しないようにするためである。したがって、閾値Qrefは、パージ制御の実行がしばらく継続された状態を判断するためのものとして予め実験等により定めたものを用いることができる。
ステップS120で積算パージ流量Qpiが閾値Qref未満のときにはパージガス濃度学習値Cpの判定をまだ行なうべきでないと判断し、ステップS120,S130で積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降でもパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref未満のときにはパージガス濃度が所定濃度未満になったと推定することなく、目標パージ率R*に設定した仮パージ率Rtmpをそのまま設定し(ステップS140)、設定した目標パージ率R*に対応し吸気圧Pinに基づくデューティ比で開度調節されるようパージ制御バルブ173を制御して(ステップS210)、パージ制御ルーチンを終了する。いまはエンジン22の吸気管125内の吸気圧Pinが安定している状態を考えているから、こうした制御により最大パージ率Rmaxに対応するパージ制御バルブ178の開度を大きく変化させることなく保持して蒸発燃料の吸気管125への供給が行なわれる。
ステップS120,S130で積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上で値0未満となったときには、パージガス濃度が所定濃度未満になったと推定し、パージガス濃度学習値Cpが前回このルーチンを実行したときに入力したパージガス濃度学習値(前回Cp)以上か否かを判定する(ステップS150)。いまは、パージガス濃度学習値Cpが閾値Cref未満から閾値Cref以上になったときを考えているから、パージガス濃度学習値Cpは前回Cp以上であり、続いて、入力したキャニスタ劣化度Dpに基づいて目標パージ率R*を減衰させるための減衰レートΔRと減衰後パージ率Rminとを設定し(ステップS160)、前回このルーチンを実行したときに設定した目標パージ率(前回R*)から減衰レートΔRを減じたものと減衰後パージ率Rminとのうち小さい方を目標パージ率R*に設定する(ステップS170)。ここで、減衰レートΔRおよび減衰後パージ率Rminは、実施例では、キャニスタ劣化度Dpと減衰レートΔRおよび減衰後パージ率Rminとの関係をそれぞれ予め定めて減衰レート設定用マップおよび減衰後パージ率設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、キャニスタ劣化度Dpが与えられると記憶した各マップから対応する減衰レートΔRおよび減衰後パージ率Rminを導出して設定するものとした。図5に減衰レート設定用マップの一例を示し、図6に減衰後パージ率設定用マップの一例を示す。図5に示すように、キャニスタ劣化度Dpが大きいほど減衰レートΔRは大きくなる傾向に定められている。また、図6に示すように、キャニスタ劣化度Dpが大きいほど減衰後パージ率Rminは小さくなる傾向に定められている。これらは、キャニスタ173による吸着能力が低下すると吸着した蒸発燃料が脱着しやすくなると考えられることなどに基づく。
続いて、劣化度更新処理が行なわれたときに値1に設定される更新処理フラグFを調べ(ステップS180)、更新処理フラグFが初期値としての値0のときには、前述した図4の劣化度更新処理を行なって(ステップS190)、更新処理フラグFに値1を設定する(ステップS200)。このため、次回このルーチンが実行されたときにはステップS180で劣化度更新フラグFが値1になっているから、ステップS190,S200の処理は実行されない。したがって、劣化度更新処理は、このパージ制御ルーチンの実行中に積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが負の閾値Cref以上の負の値になったとき、即ち、パージガス濃度が所定濃度未満になったと推定された所定のタイミングで、イグニッションオンからイグニッションオフまでのワントリップ中に基本的には一度だけ行なわれるものとなる。
そして、設定した目標パージ率R*に対応し吸気圧Pinに基づくデューティ比で開度調節されるようパージ制御バルブ173を制御して(ステップS210)、パージ制御ルーチンを終了する。いまはエンジン22の吸気管125内の吸気圧Pinが安定している状態を考えているから、こうした制御により最大パージ率Rmaxに対応するパージ制御バルブ178の開度をキャニスタ劣化度Dpに応じて徐々に減少させながら蒸発燃料の吸気管125への供給が行なわれる。こうしたパージ制御バルブ178の開度の減少中や減少後に、ステップS150でパージガス濃度学習値Cpが前回Cp未満となったとき、即ち、パージガス濃度が増加したと推定されたときには、パージ制御バルブ178の開度を減少させたものの未だ処理すべきある程度の量の蒸発燃料がキャニスタ173に残存しておりパージガス濃度が所定濃度未満になったとの判定は誤っていたと判断し、目標パージ率R*に最大パージ率Rmaxとしての仮パージ率Rtmpを設定してパージ制御バルブ178を制御する(ステップS140,S210)。こうした制御により、パージ制御バルブ178の開度を再び増加させ、次回以降にこのルーチンを実行したときのステップS120,S130,S150の判定の結果に応じて、パージ制御バルブ178の開度を徐々に減少させることになる。
ステップS120,S130で積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが負の値から値0以上になったときには、パージガス濃度が十分に薄くなったと推定され、これ以上のパージ制御の実行を継続するとエンジン22の燃料噴射量の増量補正により燃費が悪化すると判断し、目標パージ率R*に値0を設定し(ステップS200)、設定した値0の目標パージ率R*に応じてパージ制御バルブ178が閉成されるようパージ制御バルブ178を制御して(ステップS210)、パージ制御ルーチンを終了する。こうしてパージ制御を終了すると、次にイグニッションオンされて所定のパージ条件が成立するまでパージ制御は実行されない。
図7に、パージ制御を終了するまでのパージガス濃度学習値Cpとパージガス濃度の推定された値および実際の値とパージ制御バルブ178の開度との時間変化の一例を示す。図中、実線で示すパージガス濃度はパージガス濃度学習値Cpにより推定された値を示すと共に点線で示すパージガス濃度は比較のための実際の値を示し、一点鎖線で示すパージ制御バルブ178の開度はパージ制御を終了するまで目標パージ率R*を最大パージ率Rmaxに固定する場合の比較例を示す。実施例では、パージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上になったとき、即ち、パージガス濃度が所定濃度未満になったと推定されたときにパージ制御バルブ178の開度の減少が開始され(時刻t1)、その後にパージガス濃度学習値Cpが前回Cp未満となったとき、即ち、パージガス濃度が増加したと推定されたときにパージ制御バルブ178の開度は一旦増加され(時刻t2)、その後にパージ制御バルブ178の開度が再び減少されて、パージガス濃度学習値Cpが値0以上になったときにパージ制御を終了する(時刻t3)。一点鎖線で示す比較例では、パージガス濃度が十分に薄くなった状態でもパージ制御バルブ178の開度は比較的大きな状態を保持するものとなり、空燃比フィードバック補正により燃料噴射量が増量補正されるなどにより燃費が悪化する場合がある。これに対し、実施例では、パージガス濃度が所定濃度未満になったと推定されたときにパージ制御バルブ178の開度を徐々に減少させるから、燃費の悪化を抑制するなど、蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。さらに、実施例では、パージ制御バルブ178の開度の減少中や減少後にパージガス濃度が増加したと推定されたときにはパージ制御バルブ178の開度を再び増加させてから徐々に減少させるから、実際のパージガス濃度が所定濃度未満となっていないにも拘わらずにパージガス濃度学習値Cpによりパージガス濃度が所定濃度未満になったと誤って推定していたとしても、パージ流量を増加させることができるから、蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。しかも、キャニスタ劣化度Dpが大きいときにはパージ制御バルブ178の開度を減少させる際の減衰速度を速くしたり減衰後の開度を小さくするから、キャニスタ劣化度Dpに応じて蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。また、パージガス濃度学習値Cpに基づいて推定するから、パージガス濃度をより確実に推定することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、パージ制御を開始して積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上になったとき、即ちパージガス濃度が所定濃度未満になったと推定されたときにはパージ制御バルブ178の開度を徐々に減少させ、その後にパージガス濃度が増加したと推定されたときにはパージ制御バルブ178の開度を一旦増加させてから徐々に減少させるから、燃料タンク170内で発生した蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。また、キャニスタ劣化度Dpに応じてパージ制御バルブ178の開度の減衰速度や減衰後の開度を変更するから、キャニスタ劣化度Dpに応じて蒸発燃料の処理をより適正に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、パージガス濃度学習値Cpに基づいてパージガス濃度を推定するものとしたが、如何なる方法によりパージガス濃度を推定するものとしてもよい。例えば、予め実験等により定めたマップを用いて前回のイグニッションオフからイグニッションオンまでの時間に基づいてパージ制御開始時のパージガス濃度である初期濃度を推定すると共に積算パージ流量Qpiとパージガス濃度との関係を実験等により初期濃度毎に予め定めて記憶したマップを用いて初期濃度と積算パージ流量Qpiとに基づいてパージガス濃度を推定するなどとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パージ制御バルブ178の開度の減少中や減少後にパージガス濃度学習値Cpが前回Cp未満となったとき、即ち、パージガス濃度が増加したと推定されたときには、最大パージ率Rmaxとしての仮パージ率Rtmpを目標パージ率R*に設定するものとしたが、前回パージ制御ルーチンを実行したときに設定した目標パージ率(前回R*)に所定率ΔRを加えたものを目標パージ率R*として設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、キャニスタ劣化度Dpに基づいて目標パージ率R*を設定するための減衰レートΔRと減衰後パージ率Rminとを設定するものとしたが、キャニスタ劣化度Dpに基づいて減衰レートΔRのみを設定して減衰後パージ率Rminを所定の最小パージ率とするものとしてもよいし、キャニスタ劣化度Dpに基づいて減衰後パージ率Rminのみを設定して減衰レートΔRを所定レートとするものとしてもよいし、キャニスタ劣化度Dpを設定したり更新したりすることなく減衰レートΔRを所定レートとすると共に減衰後パージ率Rminを所定の最小パージ率とするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パージガス濃度学習値Cpが値0以上になったときにパージ制御を終了するものとしたが、パージガス濃度学習値Cpと値0とを比較し判定することなくパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上になったときに目標パージ率R*を減衰レートΔRで徐々に減少させて減衰後パージ率Rminを用いることなく目標パージ率R*をそのまま値0まで減少させることによりパージ制御を終了するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パージガス濃度学習値Cpが値0以上になったときにパージ制御を終了するものとしたが、パージガス濃度学習値Cpが値0より若干小さい所定学習値以上になったときにパージ制御を終了するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、目標パージ率R*でパージ制御バルブ178の開度を調節するパージ制御を実行するものにおいてエンジン22の吸気管125内の吸気圧Pinが安定している状態のときの処理として説明したが、こうしたパージ制御を実行するものにおいてアクセルオンオフやブレーキオンオフによりエンジン22の運転状態の変化を伴って走行している状態のときの処理に適用するものとしてもよいし、目標パージ率を設定することなくパージ制御バルブ178の目標開度を設定して制御することにより蒸発燃料ガスを吸気管125に供給する制御を実行するものにおいて目標開度を徐々に減少させたり目標開度を一旦増加させた後に徐々に減少させたりしてパージ制御バルブ178を制御するものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20に適用して説明したが、内燃機関からの動力を変速機により変速して車軸側に出力する通常の自動車に搭載された内燃機関装置の形態としたり、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。また、こうした内燃機関装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、燃料蒸発ガスパージシステム171が「蒸発燃料処理装置」に相当し、パージガス濃度学習を実行して学習値を更新し記憶するエンジンECU24が「濃度推定手段」に相当し、イグニッションオン以降の積算パージ流量Qpiが閾値Qref以上となった以降にパージガス濃度学習値Cpが閾値Cref以上となったときにパージ制御バルブ178の開度を徐々に減少させてその後にパージガス濃度学習値Cpが前回Cp未満となったときにパージ制御バルブ178の開度を一旦増加させてから徐々に減少させるようパージ制御バルブ178を制御する図3のパージ制御ルーチンを実行するエンジンECU24が「バルブ制御手段」に相当する。また、モータMG1が「発電機」に相当し、遊星歯車機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「蒸発燃料処理装置」としては、燃料蒸発ガスパージシステム171に限定されるものではなく、燃料タンクと内燃機関の吸気系とを接続する通路に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられたものであれば如何なるものとしても構わない。「濃度推定手段」としては、パージガス濃度学習を実行して学習値を更新し記憶するエンジンECU24に限定されるものではなく、パージ制御開始時のパージガス濃度である初期濃度を推定すると共に予め定めたマップを用いて初期濃度と積算パージ流量Qpiとに基づいてパージガス濃度を推定する電子制御ユニットなど、吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける蒸発燃料成分の濃度を推定するものであれば如何なるものとしても構わない。「バルブ制御手段」としては、図3のパージ制御ルーチンを実行するエンジンECU24に限定されるものではなく、複数の電子制御ユニットの組み合わせからなるものなど、内燃機関を運転する際に調整バルブの開成により吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が吸気系に供給された以降に推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに調整バルブの開度が徐々に減少されるよう調整バルブを制御し、その後に推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう調整バルブを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。また、「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の遊星歯車機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機としても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行されるパージ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される劣化度更新処理の一例を示すフローチャートである。 減衰レート設定用マップの一例を示す説明図である。 減衰後パージ率設定用マップの一例を示す説明図である。 パージ制御を終了するまでのパージガス濃度学習値Cpとパージガス濃度の実際の値および推定された値とパージ制御バルブ178の開度との時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 遊星歯車機構、32 ドライブシャフト、34 デファレンシャルギヤ、36a,36b 駆動輪、41,42 インバータ、44 バッテリ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 吸気管、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、160 EGRシステム、162 EGR管、164 EGRバルブ、170 燃料タンク、171 燃料蒸発ガスパージシステム、172 大気導入口、173 キャニスタ、174 連通管、176 パージ通路、178 パージ制御バルブ、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、前記燃料タンクと前記内燃機関の吸気系とを接続する通路に前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と該蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の前記吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置であって、
    前記吸気系に供給される蒸発燃料を含むガスにおける該蒸発燃料成分の濃度を推定する濃度推定手段と、
    前記内燃機関を運転する際に前記調整バルブの開成により前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が前記吸気系に供給された以降に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに前記調整バルブの開度が徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには前記調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御するバルブ制御手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 前記バルブ制御手段は、前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になったときに前記蒸発燃料吸着部による蒸発燃料の吸着能力が低下した程度としての劣化度が大きいほど速くなる傾向の変化程度により前記調整バルブの開度が減少されるよう前記調整バルブを制御する手段である請求項1記載の内燃機関装置。
  3. 前記バルブ制御手段は、前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になったときに前記蒸発燃料吸着部の劣化度が大きいほど小さくなる傾向の最小開度以上の範囲で前記調整バルブの開度が減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度より小さい第2の所定濃度未満になったときには前記調整バルブが閉成されるよう前記調整バルブを制御する手段である請求項2記載の内燃機関装置。
  4. 前記バルブ制御手段は、前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから前記推定された蒸発燃料成分の濃度が前記所定濃度未満になるまでに前記吸気系に供給された蒸発燃料の供給量である積算供給量が少ないほど大きくなるよう前記蒸発燃料吸着部の劣化度を設定し、該設定した蒸発燃料吸着部の劣化度に基づいて前記調整バルブを制御する手段である請求項2または3記載の内燃機関装置。
  5. 前記濃度推定手段は、前記吸気系に蒸発燃料を供給するときに前記内燃機関への燃料噴射量が前記内燃機関の運転状態に基づく目標噴射量になるよう補正する前記燃料噴射量の補正に際して前記燃料噴射量を減量補正するときには該減量補正量に対応する負の値が反映されるよう学習値を更新すると共に前記燃料噴射量を増量補正するときには該増量補正量に対応する正の値が反映されるよう前記学習値を更新し、該更新した学習値に基づいて前記蒸発燃料成分の濃度を推定する手段である請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置を搭載し、
    動力を入出力可能な発電機と、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    を備える車両。
  7. 燃料タンクに貯留された燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関と、前記燃料タンクと前記内燃機関の吸気系とを接続する通路に前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着部と該蒸発燃料吸着部により吸着した蒸発燃料の前記吸気系への供給量を開度調節により調整する調整バルブとが設けられた蒸発燃料処理装置と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
    前記内燃機関を運転する際に前記調整バルブの開成により前記吸気系への蒸発燃料の供給が開始されてから少なくとも所定量の蒸発燃料が前記吸気系に供給された以降に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が所定濃度未満になったときに前記調整バルブの開度が徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御し、その後に前記推定された蒸発燃料成分の濃度が増加したときには前記調整バルブの開度が一旦増加されてから徐々に減少されるよう前記調整バルブを制御する、
    ことを特徴とする内燃機関装置の制御方法。
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