JP2010019039A - 杭利用地盤改良工法 - Google Patents

杭利用地盤改良工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010019039A
JP2010019039A JP2008182269A JP2008182269A JP2010019039A JP 2010019039 A JP2010019039 A JP 2010019039A JP 2008182269 A JP2008182269 A JP 2008182269A JP 2008182269 A JP2008182269 A JP 2008182269A JP 2010019039 A JP2010019039 A JP 2010019039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
ground
layer
improved
improvement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008182269A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Murashima
正憲 村島
Akira Tomita
彰 富田
Yuichi Murakami
雄一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2008182269A priority Critical patent/JP2010019039A/ja
Publication of JP2010019039A publication Critical patent/JP2010019039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】この発明は、支持層が深い位置にあり、当該支持層の上方に固化不良層が存在する場合でも、十分な支持力を確保することができる杭利用地盤改良工法に関する。
【解決手段】本発明の杭利用地盤改良工法は、地盤1中の土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体2が、該固化剤と混合された際に固化不良を生じる固化不良層3とその下方の支持層4との間に形成された後、前記改良柱体2が硬化する前に、地盤1上方から貫入される杭5が前記固化不良層3を貫通して上方から前記改良柱体2に貫入されるものであり、これにより、杭利用改良柱体6を形成することができる。
【選択図】図6

Description

この発明は、土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体と杭とを利用した杭利用地盤改良工法に関する。
従来、軟弱地盤を補強するための工法として、図10(a)に示すように、セメント系固化剤と水とを混合して液状にしたセメントスラリーを専用の地盤改良撹拌機を搭載する施工機械によって地盤101内に注入し、地盤101の土壌と当該セメントスラリーとを混合攪拌することによって、地盤101中に改良柱体102を形成する深層混合処理工法がある(例えば、特許文献1)。その他にも、図10(b)に示すよう、既成の鋼管杭103を地盤101に圧入する鋼管杭工法等がある(例えば、特許文献2)。
特開平06−128934号公報 特開平11−181760号公報
上記深層混合処理工法では、図10(a)に示すように、鋼管杭工法ほど硬質な支持層104を要しないことから対応範囲が広い。しかし、現場において改良柱体102を造成するため、腐植土や酸性土等のセメントスラリーと混合した際に固化不良が生じる固化不良層105が地盤101中に存在する場合には、当該固化不良層105において形成された改良柱体102では固化不良が生じ、十分な支持力を確保することができず、不同沈下を防止することができないという問題があった。
一方、上記鋼管杭工法では、既成の鋼管杭103を地盤101中に打ち込むことから土質によりその品質が左右されることはない。しかし、鋼管杭103の径が改良柱体102に比べて小さいことから十分な支持力を確保するため、硬質な支持層104に当該鋼管杭103を到達させる必要があるが、図10(b)に示すように、支持層104が深い位置にある場合には、鋼管杭103の長さを長くする必要があり、コストがかかるという問題が生じ、また、鋼管杭103を支持層104に到達させることができない場合には、不同沈下の防止が困難であった。
このように、支持層104が深い位置にあり、当該支持層104の上方に前述のような固化不良層105が存在する場合には、不同沈下を防止することは非常に困難であり、そういった地盤101には住宅を建てることが困難であった。
この発明は上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、支持層が深い位置にあり、当該支持層の上方に前述のような固化不良層が存在する場合でも、十分な支持力を確保することができる杭利用地盤改良工法に関する。
上記目的を達成するために、請求項1記載の杭利用地盤改良工法は、地盤中の土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体が、該固化剤と混合された際に固化不良を生じる固化不良層とその下方の支持層との間に形成された後、前記改良柱体が固化する前に、地盤上方から貫入される杭が前記固化不良層を貫通して上方から前記改良柱体に貫入されたことを特徴としている。
請求項2記載の杭利用地盤改良工法は、前記杭の先端に凸部が設けられ、該凸部が前記改良柱体内部に埋設されることを特徴としている。
請求項3記載の杭利用地盤改良工法は、前記凸部が螺旋翼であることを特徴としている。
請求項1記載の杭利用地盤改良工法によれば、地盤中の土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体が、固化不良層とその下方の支持層との間に形成された後、前記改良柱体が固化する前に、地盤上方から貫入される杭が前記固化不良層を貫通して上方から前記改良柱体に貫入されている。これより、地盤中に固化不良層が存在し、さらに、支持層が深い位置にある場合であっても十分な支持力を確保することができる。
さらに、改良柱体が固化する前にその上方から貫入された杭は、当該改良柱体が固化した後は、杭と該改良柱体とが強固に連結されるので高い支持力を発揮することができる。
請求項2記載の杭利用地盤改良工法によれば、前記杭の先端に凸部が設けられ、該凸部が前記改良柱体内部に埋設されるので、該改良柱体が固化した後は、杭と改良柱体とがより強固に連結され高い支持力を発揮することができる。
請求項3記載の杭利用地盤改良工法によれば、前記凸部が螺旋翼であるので、杭を地盤、及び改良柱体に貫入する作業を容易に行うことができる。
この発明における杭利用地盤改良工法の最良の実施形態について、以下に説明する。本発明の杭利用地盤改良工法は、図2乃至図5に示すように、地盤1中の土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体2が、該固化剤と混合された際に固化不良を生じる固化不良層3とその下方の支持層4との間に形成された後、前記改良柱体2が固化する前に、杭5が前記固化不良層3を貫通して上方から前記改良柱体2に貫入されるものであり、これにより、図6に示すように、杭利用改良柱体6を形成することができる。
前記固化剤としては、セメント系固化剤と水とを混合したセメントスラリーを好適に使用することができる。
前記固化不良層3は、図2等に示すように、木や落ち葉等がバクテリア等の微生物により分解され、土壌となって堆積した地盤1中の腐植土層等の酸性土層である。この固化不良層3は、固化剤と混合した際に、酸性の当該固化不良層3と塩基性の固化剤とが中和反応するため、混合土壌が固化不良を生じ改良柱体2として十分な支持力を発揮することができない。また、前記支持層4は、図2等に示すように、例えばN値が15以上の層であり、住宅等の建物の重さに十分耐えうる地層のことである。
前記改良柱体2は、図3に示すように、地盤1の土壌と固化剤とを混合することにより形成されるものである。そして、地盤1の掘削、及び改良柱体2の作製は、図1に示すように、周知の地盤改良撹拌機7が使用される。この地盤改良撹拌機7は、例えばクローラー8を具備する建設機械9により固定された支柱10に昇降自在に設けられており、図外のミキサが、水とセメント系固化材とを混錬して固化剤を作製し、それをポンプからパイプ11を経由して該固化剤を地盤改良撹拌機7に圧送し、駆動源12が地盤改良撹拌機7を回転する構成となっている。また、地盤改良撹拌機7は、前記駆動源12により回転される回転軸13の先端近傍に、地盤1を掘削又は撹拌する削孔ヘッド14及び撹拌翼15が設けられ、該回転軸13の先端からは前記固化剤が必要な時に吐出される。
そして、前記地盤改良撹拌機7によって形成される改良柱体2は略円柱状に形成されると共に、図6に示すように、当該改良柱体2の径は杭5の径より大きく形成されており、該改良柱体2と杭5とが一体化され杭利用改良柱体6が形成された場合には、当該改良柱体2がアンカーの役割をして高い支持力を発揮することができる。
前記杭5は、本実施形態のように鋼製の部材から形成されてなる中空の鋼管杭を好適に使用することができるが、これに限定されず鉄筋コンクリート製のRC杭等も使用することができる。また、杭5の形状は、図7に示すように、円柱状の杭5以外にも、図8に示すように、該杭5の先端に凸部5aを設けることができる。
この凸部5aとしては、図8に示すように、螺旋状の螺旋翼を好適に使用することができ、これにより、前記凸部5aが改良柱体2に埋設された際には、杭5と改良柱体2とを強固に連結することができると共に、地盤1や改良柱体2への貫入が容易である。また、凸部5aとしては、螺旋翼以外にも、杭5の先端部の外側面に半球状のドットを複数設けたり、杭5の先端部の外周面に環状の環状体を設ける等して、当該凸部5aを形成し、当該杭5と改良柱体2との連結を強固にしてもよい。
以上のような改良柱体2に杭5が貫入され形成されて成る杭利用改良柱体6の施工方法について以下に示す。
杭利用改良柱体6を地盤1中に造設する際には、腐植土層等の固化不良層3の下方に確実に改良柱体2を造設するために、予め、当該杭利用改良柱体6を造設すべき土壌の地盤調査を、例えばボーリング等によって行う。そして、杭利用改良柱体6は、図2等に示すように、地盤1の表層付近に固化不良層3が存在し改良柱体2の十分な支持力を得ることができないため在来の、図10(a)に示す深層混合処理工法を使用することができず、さらに、支持層4が深い位置にあり、図10(b)に示す鋼管杭工法が使用できない場合等に好適に使用することができる。
まず、地盤改良撹拌機7を、図2に示すように、改良柱体2を造設すべき位置に設定し、回転軸13を回転させながら、腐植土層等の固化不良層3の下方にまで貫入する。次に、図3に示すように、回転軸13を回転させた状態のまま、その先端から固化剤を吐出しながら固化不良層3の手前まで引上げることにより前記撹拌翼15が地盤1中の土壌と固化剤とを混合撹拌して改良柱体2が形成される。そして、前述のように形成された改良柱体2を地盤改良撹拌機7で土壌と固化剤とが均一に混合するように再び混合攪拌を行う。これにより、図4に示すように、前述の地盤調査の結果に基づいて、固化不良層3の下方に確実に改良柱体2が形成される。
その後、図4に示すように、一旦、地盤改良撹拌機7を地上に引上げ、当該地盤改良撹拌機7を杭5に取替え、地盤改良撹拌機7を貫入した場所と同じ場所に杭5を貫入する。この場所には、一度、地盤改良撹拌機7が貫入されているので、杭5を貫入する際には、比較的容易に貫入することができる。そして、杭5は、図5に示すように、改良柱体2が固化する前に、固化不良層3の下方に造設された当該改良柱体2に、該杭5を適宜溶接等により継足し、適宜打撃や回転を加えながら該改良柱体2の上方から貫入される。
その後、所定期間養生することにより、改良柱体2が固化し、当該改良柱体2と杭5とが一体化され、杭利用改良柱体6が形成される。そして、杭5の頭部を所定のレベルで切断し、この頭部に杭頭キャップ等を被せて固定することにより該頭部を水平にした後、図6に示すように、杭利用改良柱体6の上に住宅基礎16を形成する。このようにして、当該杭利用改良柱体6によって該住宅基礎16の上部に建設される住宅を確実に支持することができる。
また、杭利用改良柱体6は、図8に示すように、改良柱体2の上方部分の一部が固化不良層3の一部に及んでいてもよく、また、図9に示すように、杭5が改良柱体2を貫通して該杭5の先端部が該改良柱体2の下端から若干突出している場合でも、十分な支持力を得ることができる。
以上のような杭利用地盤改良工法を使用することにより、支持層4が深い位置にあり、当該支持層4の上方に固化不良層3が存在する場合でも、安価で十分な支持力を確保することができる。
本発明に係る杭利用地盤改良工法は、固化不良層3がない場合であっても使用することができるのは勿論である。
建設機械の概要図 地盤に地盤改良撹拌機が貫入された状態を示す図 固化不良層の下方に改良柱体が形成される状態を示す図 固化不良層の下方に改良柱体が形成された状態を示す図 未固化の改良柱体に杭が貫入される状態を示す図 杭利用改良体の上部に基礎が形成された状態を示す図 先端に翼体を有さない杭を使用した例を示す図 改良柱体の一部が固化不良層に及んだ状態の杭利用改良体を示す図 改良柱体を杭が貫通した状態の杭利用改良体を示す図 従来技術を示す図
符号の説明
1 地盤
2 改良柱体
3 固化不良層
4 支持層
5 杭
5a 凸部
6 杭利用改良柱体
16 基礎

Claims (3)

  1. 地盤中の土壌と固化剤とを混合して形成されて成る改良柱体が、該固化剤と混合された際に固化不良を生じる固化不良層とその下方の支持層との間に形成された後、
    前記改良柱体が固化する前に、地盤上方から貫入される杭が前記固化不良層を貫通して上方から前記改良柱体に貫入されたことを特徴とする杭利用地盤改良工法。
  2. 前記杭の先端に凸部が設けられ、該凸部が前記改良柱体内部に埋設されることを特徴とする請求項1記載の杭利用地盤改良工法。
  3. 前記凸部が螺旋翼であることを特徴とする請求項2記載の杭利用地盤改良工法。
JP2008182269A 2008-07-14 2008-07-14 杭利用地盤改良工法 Pending JP2010019039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182269A JP2010019039A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 杭利用地盤改良工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182269A JP2010019039A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 杭利用地盤改良工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010019039A true JP2010019039A (ja) 2010-01-28

Family

ID=41704205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008182269A Pending JP2010019039A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 杭利用地盤改良工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010019039A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003147766A (ja) * 2001-11-09 2003-05-21 Asahi Kasei Corp 鋼管杭の埋設方法
JP2003147768A (ja) * 2001-11-12 2003-05-21 Asahi Kasei Corp 排土の少ない既製杭の埋設方法
JP2006183233A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd コンクリート製螺旋状突起付き杭の回転埋設方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003147766A (ja) * 2001-11-09 2003-05-21 Asahi Kasei Corp 鋼管杭の埋設方法
JP2003147768A (ja) * 2001-11-12 2003-05-21 Asahi Kasei Corp 排土の少ない既製杭の埋設方法
JP2006183233A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd コンクリート製螺旋状突起付き杭の回転埋設方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201212147Y (zh) 长螺旋旋喷搅拌桩复合钻具
JP2008175039A (ja) 鋼管杭とソイルセメント杭の併用打設工法
KR101527723B1 (ko) 복합형 지반개량장치 및 이를 이용한 지반개량공법
JP2002155530A (ja) 既製杭の埋設方法及び先端金具
JP2009030338A (ja) 軟弱地盤の地耐力増強工法
JP2010106543A (ja) 場所打ち杭の施工方法
JP2014109097A (ja) 回転貫入杭の根固め工法
JP2009174232A (ja) 基礎杭の施工方法
JP2014066010A (ja) 杭頭部周囲の地盤改良工法
JP5075090B2 (ja) 場所打ち杭の施工方法および場所打ち杭
CN207484464U (zh) 一种滑坡治理用深层搅拌桩机
JP2010019039A (ja) 杭利用地盤改良工法
JP5558314B2 (ja) ソイルセメント合成杭の造成方法
JP2007247189A (ja) 改良体の形成方法及び同方法に使用するスクリュー軸
JP4967899B2 (ja) 地盤の柱状改良における土壌の攪拌に使用する攪拌ヘッド
JP4105016B2 (ja) 鋼管杭を用いた柱状地盤改良体の構築方法
KR101440470B1 (ko) 선단부에 슬라임 처리 장치를 구비한 말뚝 및 이를 이용한 말뚝 매입 공법
JP4167250B2 (ja) 鋼管杭
CN207934027U (zh) 用于水泥深层搅拌桩的单轴钻头
JP2001317050A (ja) ソイルセメント合成杭の造成方法
JP5230553B2 (ja) ヤットコ用ロット及びヤットコ、これらを用いたヤットコ柱の低強度化方法及び既製杭の埋設方法
JP4853132B2 (ja) 基礎杭の施工方法
KR101700848B1 (ko) 오거 파일
JP6634251B2 (ja) 杭基礎構造、既製杭埋設装置、該既製杭埋設装置による杭基礎構造の構築方法
JP2011226264A (ja) 鋼管杭およびその鋼管杭を用いた支持構造と施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120813

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130110