JP2010018173A - Ｘ型フレームの三輪折りたたみ自転車 - Google Patents

Abstract

【課題】公共交通機関の利用や、家の玄関やベランダに持ち込む際などに非常にすばやく折りたためて、なおかつスペースをあまりとらない折りたたみ三輪自転車を提案する。
【解決手段】X型の折りたたみ可能なフレームにおいて、ハンドルと後輪を結ぶフレーム（２）と、それと交差するようにサドルと前二輪を結ぶフレーム（３）を有し、その交差位置（８）において回転が出来るように連結し、その連結内部にワイヤー（１２）をガイド（１３）によって通す。そして、ハンドル軸（１１）で得た力をワイヤー（１２）によって伝え、リーン機構を有する前輪部に取り付けられた前輪を回転させるためのタイロッド（１４）を動かすことでステアリングを可能にし、すばやく折りたためるようにしたX型のフレームを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

この発明は、折りたたみ可能なX型のフレームにおいてハンドルと後輪を結ぶフレームとそれと交差するサドルと前輪を結ぶフレームの交差点を回転出来るように連結した、前二輪、後一輪もしくは前一輪、後二輪の折りたたみ機構を有する三輪自転車に関するものである。

折りたたみ自転車の多くは、フレームの途中にヒンジを持ち、そのヒンジの固定を外すことで折りたたむことを可能にしていた。

これは、次のような欠点があった。
現在、市販されている折り畳み自転車のほとんどが、折りたたむのに時間や力のいる機構を有しており日常的に折りたたんで移動するには快適ではなかった。
また、すばやく折りたためたとしても、１０キロ前後の自転車を持って運ぶのは力の弱い人にとっては困難である。
また、折りたたみの為のヒンジが、見た目を損なっていた。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。

素早く折りたためるX型の構造体を三輪の自転車にすることによって実現する。
ハンドルと後輪を結ぶフレーム（２）、それと交差するサドルと前二輪を結ぶフレーム（３）との交差点に回転が出来るように連結部（８）を設け、弾性体を有する固定部（７）によってX型の構造を固定すると同時に走行時の衝撃を緩和する。また、ハンドル軸（１１）の回転力をガイド（１３）及び、ワイヤー（１２）によって前輪部に伝達することによって舵をとる。このとき、ワイヤーを連結部（８）の中心部を通過させることにより、走行時と折りたたみ時のワイヤーの長さは一定に保たれる。
折りたたむ時には、固定部（７）の位置の固定を解除し、後はハンドルとサドルを合わせるように折りたためばよい。このとき前二輪の間に、後輪が納まりコンパクトになる。移動は転がすようにして運ぶ。
本発明は以上の構成よりなる折りたたみ機構を有する形状の三輪折りたたみ自転車である。

非常に簡単に素早く折りたためるので、公共交通機関への持ち込みや、家の中への持ち込みがスムーズに出来る。折りたたんだ後は転がして運ぶので力の弱い人でも移動が容易である。このような自転車が増えることによって放置自転車対策などにも効果があがると考えられる。また、三輪なので二輪の自転車よりも安定性があり、自転車に乗るのが苦手な人でも乗りやすい。また、折りたたんだ後も三点で支持されるので、自立することが出来る。そして、オプションでカゴ（１０）を取り付けることで、キャスター付の旅行バッグのように荷物を運ぶ事が出来るので旅行にも便利である。

以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
請求項１記載の自転車において、ハンドルと後輪を結ぶフレーム（２）とそれを挟むようにしてサドルと前二輪を結ぶフレーム（３）を設け、その交差点を回転が出来るように連結部（８）を設けた前二輪、後一輪を有する三輪の折りたたみ自転車を特徴とする。

また、X型のフレームは、弾性体を有する固定部（７）によってフレーム（２）とフレーム（３）の回転を固定し、X型の構造を固定すると同時に走行時の衝撃を緩和する。

請求項１記載において、連結部（８）はフレーム（２）とフレーム（３）の向かい合う面に回転が出来るように設け、さらに連結部の中心軸が空洞になるようにする。そうすることで、フレーム（２）とフレーム（３）の内部空間が連結部（８）の中心部において連続となり、ワイヤーを通すことが可能となる。連結部（８）の位置においてフレーム（２）を挟む形で連結されたフレーム（３）連結面と反対外側の面には、キャップ（１８）が設けられており、外すことで内部のメンテナンスが可能である。

図５に見られるように、ハンドル（１）によって発生した回転力をパーツ（１１）でフレーム内を通るワイヤー（１２）に伝え、ガイド（１３）によって前輪を回転させる為のタイロッド（１４）にスムーズに伝えることによって舵をとる。ワイヤー（１２）はフレーム（２）とフレーム（３）の交差点である回転可能な連結部（８）の中心を通す事で、折りたたんだ時と広げた時のワイヤーの長さが一定になる。これによって、折りたたみ時にワイヤーが弛んだりすることがない。

図７に回転可能な連結部（８）の例を断面図で示す。フレーム（２）の連結部（８）の位置から左右に出た筒状の部分に回転を支持するためのパーツ（１５）をはめる、そこにフレーム（３）を連結する。図７において、フレーム（２）を挟んでいる左側のフレーム（３）が連結前を示しており、右側が連結後である。連結したあとは、筒状の部分の先端に設けられたネジ部（１７）をナット（１６）で締めればよい。

請求項２記載において前二輪の場合においては、前輪部には、リーン機構を有するサスペンション機構を持ち、自動車のように、左右の両端に特定のキャスター角を持った軸で回転可能なように設置されたタイヤを持つ。舵を取る為のタイロッド（１４）を持ち、そのロッドがタイヤを回転させるためのナックルアームを動かすことで舵を取る。

請求項４記載において、動力部（６）では、ペダルを回すことで発生した動力を、ボックス内のギアとシャフトを用いて後輪（５）に伝達することで、走行するための推進力を得る。

また、図４に見られるように前輪とサドルをつなぐフレームにはカゴやバッグが取り付け可能であり、カゴやバッグを付けることによって折りたたみ時に、キャスター付の旅行バッグの様に転がして荷物を運ぶことが出来る。

折りたたむときは、固定部（７）の固定を解除し、サドルとハンドルを合わせるように折りたためばよい。この時、たたんだ状態を固定するための機構をフレーム、もしくはハンドル部に設ける。
本発明は以上の構成からなる折りたたみ機構を有する形状の三輪の自転車である。

本発明の斜視図である。 本発明の左面図である。 本発明の平面図である。 本発明の折りたたみ時の斜視図である。 本発明の舵機構を示すため概観を点線で示した左面図である。 本発明の折りたたみ時の左図であり、断面線を示してある。 本発明における回転可能な連結部（８）の例を示すためのA-A’断面図であり、点線でワイヤー（１２）を示してある。

符号の説明

１ ハンドル
２ ハンドルと後輪を結ぶフレーム
３ サドルと前輪部を結ぶフレーム
４ 前輪
５ 後輪
６ 動力部
７ 弾性体を有する固定部
８ フレームをつなぐ回転可能な連結部
９ サドル部
１０ オプションのカゴ
１１ ハンドル操作によって回転しワイヤーに力を伝えるパーツ
１２ ワイヤー
１３ ワイヤーの力をスムーズに伝達するためのガイド
１４ 前二輪を回転させるためのタイロッド
１５ 回転を支持するパーツ
１６ ナット
１７ ネジ部
１８ キャップ

Claims (4)

1. 自転車においてX型のフレームを有し、前二輪、後一輪もしくは前一輪、後二輪の計三輪を備え、ハンドルと後輪を結ぶフレームと、それと交差するようにサドルと前輪部を結ぶフレームを有し、その交差点を回転が出来るように連結することで、折りたたむ事が出来るようにし、開いた状態であるX型の構造を維持するために回転を固定する機構を有する折りたたみ三輪自転車。
2. 三輪の分配が、前二輪、後一輪の時、前二輪のタイヤは、車体本体とリンクしてリーンする機構を有する前輪部の左右両端に配置され、自動車の様にタイロッドがナックルアームを動かすことによって舵をとる請求項１記載の折りたたみ三輪自転車。
3. 舵取りにおいてワイヤーや、ワイヤーの代わりとなるような、シャフト、チェーン、ギアなどの組み合わせによって、舵をとるための力をハンドル部から前輪部に伝える請求項１記載の折りたたみ三輪自転車。
4. ペダルを漕ぐことによって得られた動力の伝達方法としてチェーン、またはそれに代わるシャフト、ギアを用い、また場合によって、それを補助する電動式駆動装置を有する請求項１記載の折りたたみ三輪自転車。

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