JP2010015300A - 表示装置及び表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】自由度が高く、使い勝手がよい表示装置及び表示プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】表示内容情報を表示部35に表示する表示装置1であって、表示内容情報を受信する受信手段31〜33と、受信した表示内容情報に関する表示指示情報を判定する表示指示情報判定手段34と、表示部35に表示する表示内容情報に関する表示指示情報を記録する表示指示情報記録手段と、表示部35に現在表示中の表示内容情報に関する表示指示情報と、新たに受信した表示内容情報に関する表示指示情報とに基づいて、表示部35に次に表示する表示内容情報を選択する表示情報選択手段36とを有することにより上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置及び表示プログラムに係り、特に表示内容情報を表示部に表示する表示装置及び表示プログラムに関する。
近年、液晶方式やプラズマ方式など、大型の表示装置(ディスプレイ)が安価に入手できるようになった。大型の表示装置は、会議室でのプレゼンテーション,掲示板や広告のような不特定多数への情報提供など、様々な目的で利用されている。
各地の街頭などに設置した多数の表示装置に、広告やニュースなどを表示するためのシステムは従来から知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムは電子ペーパのような記録型表示デバイスの利用を想定している。特許文献1に記載のシステムは表示する内容を中央サーバにより集中制御する。
また、チューナと外部入力端子という二つの情報源を持ち、外部入力端子に映像信号が入力されたことを検知すると、その入力信号を表示するテレビ受信機は、従来から知られている(例えば特許文献2参照)。通常、特許文献2に記載のテレビ受信機は、チューナを使ったテレビとして働くが、例えば外部入力端子に接続されたテレビ電話がかかってくると自動的にテレビ電話の映像を表示する。
また、入力される情報に応じて動作が変わる従来技術としてはパーソナルコンピュータでのDVDの自動再生機能がある。例えばWindows(登録商標)などのOS(オペレーティングシステム)は、DVDやCD等のメディアをドライブに挿入することによりメディアの種類に応じたアプリケーションを自動的に実行する機能が搭載されている。
例えばDVDやCD等のメディアをドライブに挿入することによりメディアの種類に応じたアプリケーションを自動的に実行する機能は、ビデオDVDが挿入されるとDVD再生アプリケーションを起動してビデオDVDの再生を開始し、アプリケーションソフトのインストールCDが挿入されるとインストーラプログラムを実行する。
また、表示装置の表示内容を外部から制御する従来技術としては、地震などの災害時にテレビ・ラジオの放送局から緊急警報信号を放送するシステムがある。このシステムは緊急警報信号を受信した際のテレビ・ラジオの受信機の動作として、通常電源が入っていない場合に電源を入れ、警報放送のチャンネルに切り替えて警報内容を再生することが想定されている。
特開2007−26015号公報 特開2001−285740号公報
オフィス内の会議室にプロジェクタなどを設置し、会議参加者が持ち込んだノートPC等をプロジェクタにケーブル接続して、ノートPC等に記録されたプレゼンテーション資料を表示することは、従来から行われていた。
しかし、会社内など、ある特定の複数の表示装置の表示内容を一斉に制御するような機能はオフィス内で広く利用されていなかった。例えば特許文献1に記載のシステムは広告のように広告主に依頼された内容を一定の地域で一定の時間だけ必ず表示するような用途に適している。
しかしながら、オフィス内の表示装置では、表示内容を決定する広告主のような存在がない。オフィス内の表示装置では、関連する各レベルの組織や周囲のユーザなど、表示内容を制御したいと考える様々な存在が考えられるため、それらの要求をうまく調停する必要があった。
例えば、ある会社内に設置された表示装置の利用方法としては、全社員向けの広報の表示だけでなく、設置されている事業所だけに向けた情報の表示や、その部屋を利用するメンバだけに向けた情報の表示の他、プレゼンテーションのような利用も考慮しなければならない。
プレゼンテーションの利用では、持ち込んだプレゼンテーション資料を表示、表示装置に表示するべき表示内容を話の流れに応じて変更、会議室等に移動しての一時的な利用や他部門から借りての一時的な利用など、現場のユーザが様々な要求を持つ。従って、引用文献1に記載のシステムのように、予め中央サーバに登録しておき、中央サーバにより集中制御する方式は、プレゼンテーションの利用において自由度が不足して使い勝手が悪いという問題があった。
プレゼンテーションの利用において現場のユーザがネットワークなどの通信手段を通じて管理サーバにアクセスし、その都度、設定を更新するという方式も考えられるが、このような管理サーバに多数のユーザがアクセスするという状況は、セキュリティの確保や管理サーバ及びネットワークの負荷といった観点から問題があった。
なお、特許文献2に記載のテレビ受信機は、外部入力端子から入力される映像信号を優先的に選択するため、チューナの出力を表示するデフォルトの表示状態と、手動操作による情報表示を両立していると言える。
しかしながら、特許文献2に記載のテレビ受信機はアナログ信号を扱うため、映像を表示する間、映像信号を入力し続ける必要があった。例えばオフィス内の掲示板に端末装置からの手動操作によって表示コンテンツを設定した後、その表示コンテンツの表示内容をテレビ受信機に表示し続けるためには、端末装置をテレビ受信機に接続しておかなければならない(通信終了後にも動作状態を維持するためには、動作状態を記憶しておく必要がある)という問題があった。
なお、DVDの自動再生機能はメディアが挿入された場合に、全自動で再生を開始する動作、どのアプリケーションを起動するか選択するためのメニューをユーザに提示する動作など、いくつかの動作のうちの一つを設定により選択するが、手動で設定を変更しない限り現在の利用状況やメディアの種類に応じて動作を変更することができないという問題があった。
地震などの災害時にテレビ・ラジオの放送局から緊急警報信号を放送するシステムでは緊急警報信号の受信時に、その時点での使用状況に関わらず、ユーザにチャンネル切り替えを即すなど、警報内容の表示を試みる。緊急警報信号を放送するシステムは緊急警報という目的上、必ず警報を再生することが重要であり、利用状況に応じて緊急警報信号を無視などできない。一方、オフィス内の組織が各階層で、それぞれ異なる広報意図を持つような状況では特定の信号を受信した場合にも、現在の利用状況に応じた柔軟な処理が必要となる。
上記のように従来の表示装置は、オフィス内に設置された場合、ある時は掲示板として利用され,ある時はプレゼンテーションに利用され、またある時は警報内容の表示に利用されるといったような、自由度の高い利用ができず、ユーザにとって必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、自由度が高く、使い勝手がよい表示装置及び表示プログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、表示内容情報を表示部に表示する表示装置であって、表示内容情報を受信する受信手段と、受信した前記表示内容情報に関する表示指示情報を判定する表示指示情報判定手段と、前記表示部に表示する前記表示内容情報に関する前記表示指示情報を記録する表示指示情報記録手段と、前記表示部に現在表示中の前記表示内容情報に関する前記表示指示情報と、新たに受信した前記表示内容情報に関する前記表示指示情報とに基づいて、前記表示部に次に表示する前記表示内容情報を選択する表示情報選択手段とを有することを特徴とする。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、自由度が高く、使い勝手がよい表示装置及び表示プログラムを提供可能である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。
図1は本実施例の表示装置の一例のハードウェア構成図である。図1に示した表示装置1は、補助記憶装置11と、主記憶装置12と、演算処理装置13と、ビデオI/F14と、LAN I/F15と、赤外線通信I/F16と、表示パネル17とを有している構成である。
CPU等の演算処理装置13は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置11上に記録された表示プログラムをDRAM等の主記憶装置12に読み出し、表示プログラムを実行し、その実行結果をビデオI/F14経由でLCDディスプレイ等の表示パネル17に表示する。LAN I/F15は、イーサネット(登録商標)等のLANに接続する為のインタフェースである。また、赤外線通信I/F16は一般的なIrDA規格の送受信器である。
なお、本実施例では上記の構成要素が一体となった表示装置1を一例として説明しているが、ディスプレイ装置を接続した一般的な計算機であっても図1の表示装置1と同様な機能を実現できる。
図2は本実施例の表示装置を含むシステムのシステム構成図である。図2に示したシステム20は、1つ以上の表示装置1と、1つ以上の文書サーバ2と、携帯端末3とを有する構成である。
表示装置1と文書サーバ2とは、ネットワークの一例としてのLANを介して接続されており、LAN上で動作するHTTPプロトコルを利用することで情報の送受信を行うものである。表示装置1と端末装置3とはIrOBEXプロトコルを利用することで情報の送受信を行うものである。
図3は本実施例の表示装置の一例のブロック構成図である。図3の表示装置1は、受信部31と、受信部32と、受信部33と、表示指示情報判定部34と、表示部35と、表示情報選択部36と、情報記録部37とを有する構成である。まずは、受信部31〜33に共通する動作を説明する。
受信部31〜33は、表示部35に表示すべきコンテンツである表示内容情報を受信するものである。受信部31〜33は、後述の表示優先度と表示継続時間とを表す表示指示情報が存在すれば、その表示優先度と表示継続時間とを共に受信する。受信部31〜33は受信部31〜33の識別子と、受信した表示内容情報及び表示指示情報を表示指示情報判定部34へ送信する。
表示内容情報は例えば画像データである。表示指示情報は表示内容情報の表示方法に関する指示であり、表示優先度と表示継続時間とを含む。なお、受信部31〜33は表示指示情報が存在しなければ、表示指示情報を表示指示情報判定部34に送信しない。表示指示情報は受信部31〜33から表示指示情報判定部34へ送信されない場合もある。
次に、受信部31〜33の共通しない動作について説明する。受信部31はLAN上で動作するHTTPプロトコルを利用し、httpクライアントとして動作することにより文書サーバ2等の外部のhttpサーバから情報を取得する。HTTPプロトコルの規格ではHTTP応答として受信する情報が、ヘッダ及びボディの二つの部分からなる。
データ本体はボディに含まれる。ヘッダには、そのデータに関する付加情報が含まれている。ヘッダは「名前」と「値」との組の連続であり、名前としてボディの長さ(バイト数)を示す「Content-Length」など、規格化されているものと、ユーザが独自に決めるものとがある。
本実施例では「X-Display-Priority(表示優先度)」と、「X-Display-Time(表示継続時間)」という二つの名前を、表示指示情報を示す為に利用する。HTTP応答として受信した情報に「X-Display-Priority」又は「X-Display-Time」という名前を持つヘッダ行があれば、そのヘッダ行に対応する値は表示指示情報の表示優先度と表示継続時間と見なされる。
図4は表示指示情報を含むHTTP応答の一例の構成図である。図4のHTTP応答は表示優先度「3」、表示継続時間「3600秒」の例を示している。具体的に、図4のHTTP応答は「X-Display-Priority」又は「X-Display-Time」という名前を持つヘッダ行41及び42がある為、そのヘッダ行41,42に対応する値「3」,「3600秒」が表示優先度と表示継続時間と見なされる。
図5は受信部31の一例のブロック構成図である。図5に示す受信部31は、設定記憶部51と、受信制御部52と、ユーザ入力処理部53と、HTTP通信部54と、ネットワークI/F55とを有する構成である。
設定記憶部51は表示部35に表示する表示内容情報の所在を示す設定情報(例えば表示内容情報を取得する文書サーバ2のURLなど)を記憶している。設定情報は、ユーザ入力処理部53から取得する。また、設定情報は受信制御部52で利用される。
受信制御部52は、設定記憶部51に記憶されている表示内容情報の所在を示す設定情報(URL)から、表示部35に表示する表示内容情報を、所定の周期(例えば10分間隔)で取得する。
受信制御部52は設定記憶部51に記憶されている設定情報(URL)を上から順番に試行する。表示内容情報の取得に失敗すると、受信制御部52は設定記憶部51に記憶されている次の設定情報(URL)から表示内容情報の取得を試みる。表示内容情報の取得に成功すると、受信制御部52は取得した表示内容情報を図3の表示指示情報判定部34に送信する。
ユーザ入力処理部53は、ユーザからの入力により設定記憶部51に記憶されている設定情報(URL)の追加、修正を行う。また、ユーザ入力処理部53は設定記憶部51に記憶されている設定情報(URL)を読み出し、ユーザに提示する。
ユーザ入力処理部53には、必要に応じてパスワード等のアクセス制御手段を備えるようにしてもよい。なお、本実施例ではユーザ入力がネットワーク経由で行われる例を示しているが、表示装置1にUSB等の端子を備え、その端子にキーボードやマウスなどの入力手段を接続して、表示部35上で確認しながらユーザ入力を行うようにしてもよい。
HTTP通信部54は、受信制御部52からの要求に基づき、表示内容情報の所在を示す設定情報(URL)から、HTTPプロトコルにより表示内容情報を取得する。本実施例では表示内容情報の取得が成功した時点で表示内容情報の取得を打ち切るため、複数の設定情報(URL)が設定記憶部51に記憶されている場合には、一番上に記録されている表示内容情報が表示部35に表示される。その他の実施例としては、表示部35に表示される表示内容を時間で交代したり、表示部35の画面を分割して複数の表示内容を同時に表示したりする等の方法をとってもよい。
受信部32は、例えば携帯電話で赤外線を使った情報転送方法として普及しているIrOBEXプロトコルにより表示内容情報を受信する。受信部32はIrOBEXサーバとして機能し、外部からの表示内容情報の送信を待ち受ける。受信部32は、表示内容情報を受信し、表示指示情報を受信しないものとする。表示指示情報は、後述のように表示指示情報判定部34が持つ規定の表示優先度及び表示継続時間から判定される。
別の方法として、受信部32はIrOBEXプロトコルのオプション規格やボディ内の独自規格として、表示指示情報の表現方法を定義し、表示指示情報を受信することも可能である。
受信部33は、受信部31のように表示装置1側から表示内容情報の所在を示す設定情報(URL)へ表示内容情報を取得する為の通信を開始するのではなく、外部から不特定多数向け(マルチキャスト)に送られてくる表示内容情報を随時受信するプッシュ動作のための通信手段である。
受信部33は、特定のマルチキャストアドレス(例えば239.1.1.1)で通信を待ち受けることで表示内容情報を受信する。受信部33の受信する表示内容情報は、受信部31が受信するHTTP応答と同様な形式、つまりテキスト形式のヘッダ及びボディからなる。
表示指示情報判定部34は、受信部31〜33で受信した表示内容情報に関する表示指示情報を次のように判定する。まず、受信部31〜33から表示内容情報と共に、表示指示情報を受信すれば、表示指示情報判定部34は受信した表示指示情報を、そのまま採用する。
受信部31〜33から表示内容情報と共に、表示指示情報を受信しなければ、表示指示情報判定部34は表示内容情報を受信した受信部31〜33に応じて、図6に示すテーブルから表示指示情報を判定する。図6は受信部に応じて表示指示情報を判定する為の一例のテーブルである。図6に示したテーブルは、受信部31〜33の識別子である受信部IDと、表示優先度と表示継続時間とを対応付けるものである。そして、表示指示情報判定部34は、表示内容情報を受信した受信部31〜33の受信部IDと、受信した表示内容情報と、判定した表示指示情報とを表示情報選択部36へ送信する。
表示情報選択部36は、図7に示すフローチャートの手順に従い、表示内容情報を選択して表示内容を表示部35へ表示する。図7は表示情報選択部36の表示情報選択処理の手順を表した一例のフローチャートである。図7に示すフローチャートは、表示指示情報に従い、次に表示部35へ表示する表示内容情報を選択するものである。
ステップS1に進み、表示情報選択部36は表示部35に現在表示中の表示内容があるか否かを判定する。表示部35に現在表示中の表示内容が無ければ、表示情報選択部36はステップS2に進み、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報を次に表示部35へ表示する表示内容情報として選択し、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報及び表示指示情報に基づいた表示処理を行う。
新しい表示内容を表示部35に表示する為の表示処理は、以下のように行う。表示情報選択部36は次に表示部35へ表示する表示内容情報を表示部35へ送信する。表示情報選択部36は、後の比較及び表示終了処理のため、表示部35へ送信した表示内容情報に関する表示優先度と、その表示内容情報を受信した受信部31〜33の受信部IDとを表示情報選択部36の内部へ一時記録する。
また、表示情報選択部36は表示部35へ送信した表示内容情報に関する表示継続時間の経過後に、表示終了処理が起動するようにタイマを設定する。なお、過去に設定されたタイマが存在する場合は、過去に設定されたタイマをキャンセルする。
ステップS2の表示処理の後、表示情報選択部36はステップS4に進み、表示指示情報判定部34から受信した受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37へ記録する。
なお、ステップS1において、表示部35に現在表示中の表示内容があれば、表示情報選択部36はステップS3に進み、現在表示中の表示内容の表示優先度と、表示指示情報判定部34から新しく受信した表示内容情報の表示優先度とを比較し、新しく受信した表示内容情報の表示優先度が高いか、又は等しいかを判定する。
新しく受信した表示内容情報の表示優先度が高いか、又は等しければ、表示情報選択部36はステップS2に進み、表示指示情報判定部34から新しく受信した表示内容情報を次に表示部35へ表示する表示内容情報として選択し、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報及び表示指示情報に基づいた表示処理を行う。
なお、新しく受信した表示内容情報の表示優先度が低ければ、表示情報選択部36はステップS4に進み、ステップS2の表示処理を行うことなく、表示指示情報判定部34から新たに受信した受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37へ記録する。
表示情報選択部36は、ステップS2の表示処理中に設定されたタイマにより、表示部35へ送信した表示内容情報に関する表示継続時間が経過すると、以下のように表示終了処理を行う。
まず、表示情報選択部36は、表示部35に現在表示中の表示内容に対応する受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37から消去する。なお、表示情報選択部36はステップS2の表示処理で一時記録した受信部IDを利用し、情報記録部37から現在表示中の表示内容に対応する受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを判定する。そして、表示情報選択部36は情報記録部37に記録されている表示内容情報から最も表示優先度の高い表示内容情報を選択し、前述したステップS2の表示処理を行う。
情報記録部37は、表示情報選択部36から受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを受信すると、後で利用する為、図8に示すように記録する。図8は、情報記録部37に記録されている受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを対応付ける一例のテーブルである。なお、同じ受信部31〜33で受信した表示内容情報と、その表示内容情報に対応する受信部ID及び表示指示情報とは、上書きされる。
例えば表示部ID「1」に対応する表示内容情報及び表示指示情報が情報記録部37に記録されている状態で、新たに表示部ID「1」に対応する表示内容情報及び表示指示情報を受信すると、情報記録部37は、それまで記録されていた表示部ID「1」に対応する表示内容情報及び表示指示情報を破棄し、新たに受信した表示部ID「1」に対応する表示内容情報及び表示指示情報を記録する。
表示情報選択部36から受信した受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37に記録しておくことにより、表示装置1は表示優先度が低く、表示情報選択部36から受信したときに表示されなかった表示内容情報であっても、表示終了処理により表示優先度の高い表示内容情報が表示継続時間の経過により消去されたあと、表示部35に表示することができる。
表示部35は表示情報選択部36で選択された表示内容情報を受信して表示する。本実施例では表示内容情報をPNG(Portable Network Graphics)形式の画像データとして説明する。表示部35はPNG圧縮アルゴリズムに従って画像データを伸張し、ラスタ画像データを得る。さらに、表示部35はOSの画面表示機能を利用し、ビデオI/F14経由でラスタ画像データを表示パネル17に送信し、表示パネル17上に表示内容を表示する。
(動作例)
次に、想定する利用シーンごとに本実施例の表示装置1の動作例を説明する。表示装置1を掲示板として利用する場合は、設定記憶部51に例えば以下の二つのURLを記録しておく。
http://project1.example.com/news
http://www.example.com/news
プロジェクトチーム向けに掲示したい表示内容を持つプロジェクトリーダは一行目のURL「http://project1.example.com/news」で所在を示す文書サーバ2上に、掲示したい表示内容の表示内容情報を記録しておく。なお、プロジェクトチーム向けに掲示したい表示内容がなければ、プロジェクトリーダは一行目のURLに表示内容情報の取得リクエストをした場合、表示内容情報の取得が失敗するように表示内容情報を削除しておく。
全社向けに掲示したい表示内容を持つ社内広報部門は、同様に二行目のURL「http://www.example.com/news」で所在を示す文書サーバ2上に、掲示したい表示内容の表示内容情報を記録しておく。このような運用をすれば、本実施例の表示装置1はプロジェクトチーム向けに掲示したい表示内容が存在する場合にプロジェクトチーム向けの表示内容を表示部35に表示し、プロジェクトチーム向けの表示内容が無く、全社向けの表示内容がある場合に全社向けの表示内容を表示部35に表示できる。
次に、表示装置1をプレゼンテーションに利用する場合について説明する。例えば設定記憶部51は、上記した掲示板としての利用と同様に二つのURLを記録しているものとする。一時的に表示装置1へプレゼンテーション資料を表示したいユーザは、赤外線通信I/F付きのノートPC等を使い、表示装置1へ直接、表示内容情報(画像ファイル)を送信する。プレゼンテーション資料を表示中に別のプレゼンテーション資料を表示したくなったら、ユーザは新たに表示したくなった別のプレゼンテーション資料の表示内容情報を赤外線通信で直接、表示装置1へ送信すれば、同じ受信部32からの受信であり、表示優先度が同じとなるため、別のプレゼンテーション資料の表示内容に表示部35の表示を切り替えることができる。
最後にプレゼンテーション資料を表示装置1に送信してから表示継続時間(例えば30分)が経過すると、表示情報選択部36で表示終了処理が実行されるため、最後に送信したプレゼンテーション資料の表示内容が表示部35から消え、情報記録部37に表示優先度「3」の表示内容情報が記録されていれば、その表示内容が表示部35に表示され、元の掲示板としての利用に戻る。
このように、本実施例の表示装置1はプレゼンテーションに利用したあと、操作をし忘れたことにより、掲示板としての利用に戻らないという問題を防止できる。また、本実施例の表示装置1は、プレゼンテーション資料を表示中に、プロジェクトチーム向けに掲示したい表示内容が更新されても表示優先度が低いので、プレゼンテーション資料の表示が継続し、プレゼンテーション資料の表示が途中で打ち切られることはない。なお、本実施例の表示装置1は、プレゼンテーション資料を表示中に、プロジェクトチーム向けに掲示したい表示内容が更新された場合、表示優先度が他より高ければ、プレゼンテーションの利用が終了したあと、更新されたプロジェクトチーム向けの表示内容を表示する。
次に、表示装置1を非常警報に利用する場合について説明する。まず、火災が発生した場合に例えば火災報知器と連動し又は警備員など特定のユーザの手動操作により、警報通知をマルチキャスト通信で送信する装置を、例えば図2のシステム上に配置する。警報通知をマルチキャスト通信で送信する装置は、特定のメッセージを特定のマルチキャストアドレス向けに発信する計算機上のソフトウェアにより容易に実現できる。
マルチキャスト通信で送信される警報通知を受信する受信部33は表示優先度が最も高い「1」であるため、掲示板として利用されている表示装置1及びプレゼンテーションに利用されている表示装置1も含め、全ての表示装置1で非常警報が表示される。
次に、表示装置1を社内向け特別広報に利用する場合について説明する。例えば「終業時刻の通知」のように緊急度の低い社内向け特別広報に利用する場合は表示指示情報の表示優先度「3」、表示指示情報の表示継続時間「1分」、表示内容情報「終業時間です」としてマルチキャスト通信で送信する。この場合、「終業時刻の通知」は表示優先度がプレゼンテーションの利用より低いため、プレゼンテーションに利用されている表示装置1に影響がなく、掲示板として利用されている表示装置1に「終業時刻の通知」の表示内容である「終業時間です」という文字列が表示される。
(その他)
本実施例の表示装置1では、表示内容情報としてPNG形式の画像データを利用しているが、JPEG等、PNG形式以外の画像フォーマットの画像データや、HTMLなどの画像以外の文書データ、さらにはURLのような文書データを取得するためのポインタ情報を表示内容情報として利用することもできる。その為に、本実施例の表示装置1は各画像フォーマットの画像データを画像に変換するレンダラモジュールを搭載して、PNGデコーダの代わりに使えばよい。
本実施例の表示装置1は、表示パネル17の外側にボタン、表示パネル17に重ねてタッチパネル(例えば画面上に終了ボタンを表示)、又はマウスなどのユーザからの「終了操作」を入力する手段を備え、ユーザが終了操作をすると、例えば表示継続時間「0秒」の表示指示情報を受信したものとして動作し、現在表示中の表示内容が閉じるようにしてもよい。
または、「30分」という表示継続時間を超えて利用する為に、本実施例の表示装置1はユーザが手動で表示継続時間を延長する為のボタンなどを備えてもよい。ユーザが延長操作をすると、本実施例の表示装置1は例えば現在表示中の表示内容情報を再び受信したものとして動作するようにしてもよい。
更に、表示継続時間の延長操作を省略する為、本実施例の表示装置1は画面上のタッチパネルや赤外線人感センサなどを持ち、センサ応答が定期的に継続している場合に表示優先度「2」の利用状態(プレゼンテーションの利用)を継続し、一定時間以上、センサ応答が無い場合に表示優先度「2」の利用状態を終了し、表示優先度「3」の利用状態に復帰するようにしてもよい。この場合、本実施例の表示装置1はユーザが付近で利用している場合に表示優先度「2」の利用状態を終了しない。
本実施例の表示装置1では通信手段として赤外線を利用したが、赤外線以外のBluetooth,zigbee,NFCなどの近距離無線通信や、カメラによるバーコード認識など、表示装置1と直接通信可能な他の通信手段を用いてもよい。なお、通信手段として赤外線を利用する場合、ユーザは近辺にある表示装置1を物理的に識別して直接操作できるというメリットがある。
なお、本実施例の表示装置1はDVDの自動再生機能と異なり、同じ情報入力手段(メディア)であっても、表示指示情報により動作が変わる可能性がある。また、本実施例の表示装置1は緊急警報信号を放送するシステムと異なり、表示優先度の高い表示内容を必ず表示するのではなく、新たに入力された表示内容の表示優先度と、現在表示中の表示内容の表示優先度との比較により、表示内容を変更するか否かが変わるものである。本実施例の表示装置1は、表示優先度の利用により、様々な表示意図を一元的に調整することができる。
図9は本実施例の表示装置の他の例の外観図である。図9に示す実施例2の表示装置1Aは、一つの表示パネル17とIrOBEXプロトコルによる一つのIR受信器(図示せず)とを有する実施例1の表示装置1と異なり、二つの表示パネル17A,17Bと、IrOBEXプロトコルによる三つのIR受信器18A〜18Cを有する構成である。
実施例2の表示装置1Aは、赤外線通信を受信したとき、どのIR受信器18A〜18Cで受信したかに応じて、二つの表示パネル17A,17Bの何れか、又は両方に表示内容を表示する。
また、実施例2の表示装置1Aは一部を除いて、実施例1の表示装置1と同様な構成である。実施例2の表示装置1Aは赤外線通信I/F16を一つ、表示パネル17を一つ有する実施例1の表示装置1と異なり、三つの赤外線通信I/F16と、二つの表示パネル17A,17Bを有する構成である。
さらに、実施例2の表示装置1Aは、図3に示す構成の実施例1の表示装置1と同様な構成を持つ。以下では実施例2の表示装置1Aにおける実施例1の表示装置1と異なる部分について説明する。
表示装置1Aにおける表示指示情報は、実施例1の表示優先度,表示継続時間に加えて表示位置を持つ。例えば表示装置1Aにおける表示位置は「−1:任意の位置での表示指示」、「0:全表示パネル17A及び17Bを連結しての表示指示」、「1:上の表示パネル17Aでの表示指示」及び「2:下の表示パネル17Bでの表示指示」の4つのうちの一つを値としてとる。
受信部31の受信制御部52は設定記憶部51に記憶されている設定情報(URL)を上から順番に試行するが、各URLでの表示内容情報の取得の成功失敗に拘わらず、全てのURLの表示内容情報の取得を試行する。結果として、受信制御部52は、一又は複数の表示内容情報を表示指示情報判定部34へ送信する。
受信部32は三つのIR受信器18A〜18Cに別々の受信部ID「21」,「22」及び「23」を割り当てる。表示指示情報判定部34は、表示指示情報のうち、表示優先度及び表示継続時間を実施例1と同様に判定する。また、表示指示情報判定部34は表示指示情報のうち、表示位置を、受信部IDに応じて次のように決定する。
受信部IDが「1」の場合、表示指示情報判定部34は表示位置として「−1:任意の位置での表示指示」を選択する。また、受信部IDが「3」の場合、表示指示情報判定部34は表示位置として「0:全表示パネル17A及び17Bを連結しての表示指示」を選択する。
受信部IDが「21」の場合、表示指示情報判定部34は表示位置として「1:上の表示パネル17Aでの表示指示」を選択する。受信部IDが「22」の場合、表示指示情報判定部34は、表示位置として「0:全表示パネル17A及び17Bを連結しての表示指示」を選択する。また、受信部IDが「23」の場合、表示指示情報判定部34は表示位置として「2:下の表示パネル17Bでの表示指示」を選択する。表示位置はヘッダから取得せず、受信部IDで決定するものとする。
表示情報選択部36は、図10に示すフローチャートの手順に従い、表示内容情報を選択して表示内容を表示部35へ表示する。図10は表示情報選択部36の表示情報選択処理の手順を表した一例のフローチャートである。図10に示すフローチャートは、表示指示情報に従い、次に表示部35へ表示する表示内容情報を選択するものである。
ステップS11に進み、表示情報選択部36は新しく受信した表示指示情報の表示位置の値に応じて、表示候補となる表示パネル17A,17Bを以下のように決定する。例えば表示位置の値が「−1」の場合、表示情報選択部36は表示候補となる表示パネル(対象パネル)として表示パネル17A及び17Bを選択する。
表示位置の値が「0」の場合、表示情報選択部36は表示候補となる表示パネルとして表示パネル17A及び17Bを選択する。表示位置の値が「1」の場合、表示情報選択部36は表示候補となる表示パネルとして表示パネル17Aを選択する。また、表示位置の値が「2」の場合、表示情報選択部36は表示候補となる表示パネルとして表示パネル17Bを選択する。
ステップS12に進み、表示情報選択部36は、ステップS11で選択した表示候補の表示パネル17A,17Bに現在表示中の表示内容があるか否かを判定する。表示候補の表示パネル17A,17Bに現在表示中の表示内容が無ければ、表示情報選択部36はステップS13に進み、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報を次に表示候補の表示パネル17A,17Bへ表示する表示内容情報として選択し、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報及び表示指示情報に基づいた表示処理を行う。
新しい表示内容を表示候補の表示パネル17A,17Bに表示する為の表示処理は以下のように行う。表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「−1」の場合、表示内容を表示可能な表示パネル17A,17Bの数に拘わらず、表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示する。
また、表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「0」の場合、表示内容を表示可能な表示パネル17A,17Bの全体に表示する。つまり、表示情報選択部36は二つの表示パネル17A,17Bが共に表示可能な場合に二つの表示パネル17A,17Bに跨って、また表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示可能な場合に、表示可能な表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示する。また、表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「1」又は「2」の場合、表示候補の表示パネル17A,17Bに表示する。
表示情報選択部36は次に表示内容を表示する表示パネル17A,17Bの両方又は一方へ表示内容情報を送信する。また、表示情報選択部36は、後の比較及び表示終了処理のため、表示パネル17A,17Bへ送信した表示内容情報に関する表示優先度と、その表示内容情報を受信した受信部31〜33の受信部IDとを表示情報選択部36の内部へ一時記録する。また、表示情報選択部36は、表示パネル17A,17Bへ送信した表示内容情報に関する表示継続時間の経過後に、表示終了処理が起動するようにタイマを設定する。なお、過去に設定されたタイマが存在する場合は過去に設定されたタイマをキャンセルする。
ステップS13の表示処理の後、表示情報選択部36はステップS15に進み、表示指示情報判定部34から受信した受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37へ記録する。
なお、ステップS12において、表示候補の表示パネル17A,17Bに現在表示中の表示内容があれば、表示情報選択部36はステップS14に進み、表示候補の表示パネル17A,17Bに現在表示中の表示内容の表示優先度と、表示指示情報判定部34から新しく受信した表示内容情報の表示優先度とを比較し、新しく受信した表示内容情報の表示優先度の方が高い表示パネル17A,17Bがあるか否かを判定する。
新しく受信した表示内容情報の表示優先度の方が高い表示パネル17A,17Bがあれば、表示情報選択部36は新しく受信した表示内容情報の表示優先度の方が高い表示パネル17A,17Bを表示可能な表示パネル17A,17Bと判定して、ステップS13に進む。
表示情報選択部36は、表示指示情報判定部34から新しく受信した表示内容情報を次に表示部35へ表示する表示内容情報として選択し、表示指示情報判定部34から受信した表示内容情報及び表示指示情報に基づいた表示処理を行う。
新しい表示内容を表示候補の表示パネル17A,17Bに表示する為の表示処理は以下のように行う。表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「−1」の場合、表示内容を表示可能な表示パネル17A,17Bの数に拘わらず、表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示する。なお、表示内容を表示可能な表示パネル17A,17Bとは、現在表示中の表示内容情報の表示優先度が、新しく受信した表示内容情報の表示優先度よりも低いものである。
また、表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「0」の場合、表示内容を表示可能な表示パネル17A,17Bの全体に表示する。つまり、表示情報選択部36は二つの表示パネル17A,17Bが共に表示可能な場合に二つの表示パネル17A,17Bに跨って、また表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示可能な場合に、表示可能な表示パネル17A,17Bのいずれか一つに表示する。また、表示情報選択部36は表示指示情報判定部34から受信した表示指示情報の表示位置の値が「1」又は「2」の場合、表示候補の表示パネル17A,17Bに表示する。
表示情報選択部36は次に表示内容を表示する表示パネル17A,17Bの両方又は一方へ表示内容情報を送信する。また、表示情報選択部36は、後の比較及び表示終了処理のため、表示パネル17A,17Bへ送信した表示内容情報に関する表示優先度と、その表示内容情報を受信した受信部31〜33の受信部IDとを表示情報選択部36の内部へ一時記録する。また、表示情報選択部36は、表示パネル17A,17Bへ送信した表示内容情報に関する表示継続時間の経過後に、表示終了処理が起動するようにタイマを設定する。なお、過去に設定されたタイマが存在する場合は過去に設定されたタイマをキャンセルする。
なお、新しく受信した表示内容情報の表示優先度の方が高い表示パネル17A,17Bが無ければ、表示情報選択部36はステップS15に進み、ステップS13の表示処理を行うことなく、表示指示情報判定部34から新たに受信した受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを情報記録部37へ記録する。
実施例2の表示装置1Aでは以下のような動作を実現できる。例えば表示パネル17A及び17Bの両方に表示優先度「3」又は「2」の表示内容が表示されている場合は上のIR受信器18Aへ表示内容情報を送信すれば表示パネル17Aに表示され、下のIR受信器18Cへ表示内容情報を送信すれば表示パネル17Bに表示され、中央のIR受信器18Bへ表示内容情報を送信すれば表示パネル17A,17Bの全体に表示される。
このように、実施例2の表示装置1Aは表示内容情報を受信したIR受信機18A〜18Cに応じた表示パネル17A,17Bに新たな表示内容を表示できる。また、実施例2の表示装置1Aは表示内容情報を受信したIR受信機18A〜18Cに応じた表示パネル17A,17B以外の表示内容が維持される。このような操作は、物理的な掲示板にポスター等を貼り付ける動作と類似しているため、ユーザに操作結果を直感的に理解、記憶させやすい。
また、例えば表示パネル17A及び17Bの両方に表示優先度「3」又は「2」の表示内容が表示されている場合でも、マルチキャスト通信で警報通知を受信すれば、既定の表示位置の値が「0」なので表示パネル17A及び17Bの全体に大きく表示され、見逃してしまう恐れが低い。
更に、例えば表示パネル17A及び17Bの片方に表示優先度「2」の表示内容が表示されている場合は、表示優先度「2」の表示内容情報が新たに追加、更新されると、現在表示されていない表示パネル17A及び17Bの何れか一方で表示内容が表示される。このように実施例2の表示装置1Aは、表示パネル17A及び17Bの片方に表示されている表示優先度「2」の表示内容を邪魔することなく、空いている表示パネル17A及び17Bの片方に最新の表示内容を表示できる。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
本実施例の表示装置の一例のハードウェア構成図である。 本実施例の表示装置を含むシステムのシステム構成図である。 本実施例の表示装置の一例のブロック構成図である。 表示指示情報を含むHTTP応答の一例の構成図である。 受信部31の一例のブロック構成図である。 受信部に応じて表示指示情報を判定する為の一例のテーブルである。 表示情報選択部36の表示情報選択処理の手順を表した一例のフローチャートである。 情報記録部37に記録されている受信部IDと、表示内容情報と、表示指示情報とを対応付ける一例のテーブルである。 本実施例の表示装置の他の例の外観図である。 表示情報選択部36の表示情報選択処理の手順を表した一例のフローチャートである。
符号の説明
1 表示装置
2 文書サーバ
3 携帯端末
11 補助記憶装置
12 主記憶装置
13 演算処理装置
14 ビデオI/F
15 LAN I/F
16 赤外線通信I/F
17,17A,17B 表示パネル
18A〜18C IR受信器
31〜33 受信部
34 表示指示情報判定部
35 表示部
36 表示情報選択部
37 情報記録部
41,42 ヘッダ行
51 設定記憶部
52 受信制御部
53 ユーザ入力処理部
54 HTTP通信部
55 ネットワークI/F

Claims (6)

  1. 表示内容情報を表示部に表示する表示装置であって、
    表示内容情報を受信する受信手段と、
    受信した前記表示内容情報に関する表示指示情報を判定する表示指示情報判定手段と、
    前記表示部に表示する前記表示内容情報に関する前記表示指示情報を記録する表示指示情報記録手段と、
    前記表示部に現在表示中の前記表示内容情報に関する前記表示指示情報と、新たに受信した前記表示内容情報に関する前記表示指示情報とに基づいて、前記表示部に次に表示する前記表示内容情報を選択する表示情報選択手段と
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記受信手段は、前記表示内容情報を受信する複数の受信部を有し、
    前記表示指示情報判定手段は、前記表示内容情報を受信した前記受信部に応じて前記表示内容情報に関する前記表示指示情報を判定することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記表示指示情報判定手段は、前記表示内容情報を受信した前記受信部に応じて前記表示内容情報に関する前記表示指示情報として、異なる表示位置を設定することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記表示情報選択手段により前記表示部に次に表示する前記表示内容情報として選択されなかった前記表示内容情報と、その表示内容情報に関する前記表示指示情報とを関連付けて記録する情報記録手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 前記情報記録手段は、一の受信部で受信した前記表示内容情報と、その表示内容情報に関する前記表示指示情報とを関連付けて記録しているとき、前記一の受信部で新たに受信した前記表示内容情報と、その表示内容情報に関する前記表示指示情報とで上書き更新することを特徴とする請求項2又は3記載の表示装置。
  6. 請求項1乃至5何れか一項記載の表示装置としてコンピュータを実行させるための表示プログラム。
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