JP2010014467A - 表面検査装置および表面検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検物の全面でフォーカスが合い、さらに被検物の全面が撮像素子と共役となる表面検査装置および表面検査方法を提供する。
【解決手段】表面検査装置1は、ウエハ10を支持するホルダ5と、ホルダ5に支持されたウエハ10の検査面10aに検査用照明光を照射する照明光学系20と、検査用照明光が照射されたウエハ10の検査面10aからの検査光を受光する撮像装置40と、撮像装置40で受光した検査光に基づいてウエハ10の検査面10aの検査を行う画像処理検査部45とを有し、ホルダ5はウエハ10の検査面10aと検査光の光軸とが成す角度を調整可能であり、前記角度に応じて、ウエハ10と撮像装置40とがシャインプルーフの条件を満たすように、撮像装置40を検査光の光軸に対して傾動させるシャインプルーフ条件制御部51を備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等に代表される被検物の表面を検査する表面検査装置および表面検査方法に関する。
半導体回路素子や液晶表示素子の製造工程では、半導体ウエハや液晶基板(以降、総じて「被検物」と称する)の表面に形成された繰り返しパターン(配線パターン等のライン・アンド・スペースのパターン)の異常検査が行われる。自動化された表面検査装置では、チルト可能なステージの上に被検物を載置し、被検物の表面に検査用の照明光(非偏光)を照射し、被検物の表面上の繰り返しパターンから発生する回折光(例えば、1次回折光)に基づいて被検物の画像を取り込み、この画像の明暗差(コントラスト)に基づいて繰り返しパターンの異常箇所を特定する。
従来、この種の表面検査装置として、被検物の表面からの回折光を受光するために、被検物と照明光学系あるいは受光光学系の光軸の成す角が可変であるように構成された装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、被検物を保持するステージをチルト調整することにより、被検物の表面上の繰り返しピッチが異なる繰り返しパターンの異常検査を行う装置も知られている(例えば、特許文献2を参照)。このような表面検査装置では、繰り返しパターンの微細化等に伴い、撮像素子の高解像度化が求められている。そのためには撮像素子の受光画素数を増やすことが先ず考えられるが、実際には撮像素子の受光画素数には限界がある。そこで、撮像素子を、例えば半画素ずらして撮像することにより、実質的に受光画素数を増やしたのと同様の効果があり、解像度を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
特開平10‐232122号公報 特開平11‐6803号公報 特公昭63‐65193号公報
しかしながら、上述のような表面検査装置においては、被検物からの回折光を受光する際に受光光学系の光軸に対して被検物が傾きを持つために、いわゆるシャインプルーフの条件を満たすことができず、被検物の表面全体にフォーカスを合わせることができないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、被検物の全面でフォーカスが合い、さらに被検物の全面が撮像素子と共役となる表面検査装置および表面検査方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る表面検査装置は、被検物を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記被検物の表面に検査用照明光を照射する照明部と、前記検査用照明光が照射された前記被検物の表面からの検査光を受光する受光部と、前記受光部で受光した前記検査光に基づいて前記被検物の表面の検査を行う検査部とを有し、前記支持部は前記被検物の表面と前記検査光の光軸とが成す角度を調整可能であり、前記角度に応じて、前記被検物と前記受光部とがシャインプルーフの条件を満たすように、前記受光部を前記検査光の光軸に対して傾動させるシャインプルーフ条件制御部を備えて構成される。
なお、上述の表面検査装置において、前記照明部は前記検査用照明光の波長を変更可能であり、前記検査用照明光の波長の変更により生じる前記受光部の軸上色収差に応じて、前記被検物と前記受光部とが互いに共役となるように、前記受光部を前記検査光の光軸方向に移動させるフォーカス制御部を備えて構成されることが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記受光部を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させる解像度制御部を備えて構成されることが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記受光部は、前記検査光の受光面を有する撮像素子と、前記被検物と前記撮像素子との間に配置されて前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とを有し、前記シャインプルーフ条件制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して傾動させることが好ましい。また、前記フォーカス制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸方向に移動させることが好ましい。また、前記解像度制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させることが好ましい。
また、本発明に係る表面検査方法は、被検物の表面に検査用照明光を照射する第1のステップと、前記検査用照明光が照射された前記被検物の表面からの検査光を受光する第2のステップと、前記第2のステップで受光した前記検査光に基づいて前記被検物の表面の検査を行う第3のステップとを有し、前記第2のステップにおいて、前記被検物の表面と前記検査光の光軸とが成す角度に応じて、前記被検物と前記検査光の受光面を有する撮像素子と前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とがシャインプルーフの条件を満たすように、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して傾動させるようになっている。
なお、上述の表面検査方法において、前記第1のステップで照射される前記検査用照明光の波長が変更可能であり、前記第2のステップにおいて、前記検査用照明光の波長の変更により生じる前記結像光学系の軸上色収差に応じて、前記被検物と前記撮像素子とが前記結像光学系を介して互いに共役となるように、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸方向に移動させることが好ましい。
また、上述の表面検査方法において、前記第2のステップで前記検査光を受光するときに、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させることが好ましい。
本発明によれば、被検物の全面でフォーカスが合い、さらに被検物の全面が撮像素子と共役となるようにできるため、高精度な表面検査が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用した表面検査装置の一例を図1に示しており、この装置により被検物である半導体ウエハ10(以下、単にウエハ10と称する)の表面欠陥(異常)を検査する。この表面検査装置1は、ウエハ10を載置保持するホルダ5を備え、不図示の搬送装置によって搬送されてくるウエハ10を、ホルダ5の上に載置させるとともに真空吸着によって固定保持する。ホルダ5は、このように固定保持したウエハ10の表面(検査面10a)を通る軸を中心に、ウエハ10をチルト(傾動)させることが可能であり、検査用照明光の入射角を調整できるようになっている。また、ホルダ5は、ウエハ10の中心(ホルダ5の中心)を通りウエハ10の表面(検査面10a)に垂直な軸を回転軸として、ウエハ10を回転(ウエハ10の表面内での回転)可能に保持している。
表面検査装置1はさらに、ホルダ5に固定保持されたウエハ10の検査面10aに検査用照明光(以下、単に照明光と称する)を照射する照明光学系20と、照明光の照射を受けたときのウエハ10からの反射光や回折光等(検査光)を集光する集光光学系30と、集光光学系30により集光された検査光を受けてウエハ10の検査面10aの像を検出する撮像装置40とを備えて構成される。
照明光学系20は、照明光を出射する光源装置21と、光源装置21の出射端21aから出射される照明光をウエハ10の検査面10aに向けて反射させる照明側凹面鏡22とを主体に構成される。光源装置21は、図2に示すように、水銀ランプ等の光源23と、この光源23からの照明光束を集光する楕円鏡24と、楕円鏡24により集光された照明光束をコリメートする第1レンズ25と、第1レンズ25でコリメートされた照明光束を透過させて波長選択を行う波長選択フィルタ26と、光量調整を行う減光フィルタ(ニュートラルデンシティフィルタ)27とを備える。さらに、これらフィルタ26,27を透過した照明光束を集束させる第2レンズ28を有し、第2レンズ28により集束された照明光がランダムファイバー(光ファイバー)29(以下、単にファイバー29と称する)の一端29aに入射される。
光源23は、248nm付近の波長も発することが可能であり、例えば、水銀だけでなくキセノンが混合されているDeep UVランプが用いられる。波長選択フィルタ26は、いくつかの種類のフィルタを切替え可能となっており、これにより水銀の輝線、例えばe線、g線、h線、i線、313nmおよび248nmのいずれかの波長を選択することが可能となっている。ここで、波長が短いほどより微細な周期のパターンの回折光が得られるため短波長ほど好ましいが、短波長側は光源のスペクトル分布や結像光学系の透過率などの影響で光量が低下する等の好ましくない要素もあり、後述するウエハ10のパターンの状況により各種波長を使い分けることができるようにしている。減光フィルタ27も状況に応じて各種透過率を切替えることが可能となっている。
光源23からの光が波長選択フィルタ26および減光フィルタ27等を透過し、ファイバー29の一端29aに入射された特定の波長を有する照明光は、ファイバー29の他端29b(この他端29bが光源装置21の出射端21aに相当する)から照明光学系20の光軸Ai(以下、単に照明光軸Aiと称する)を中心に広がり(発散して)照明側凹面鏡22へ出射され、ファイバー29の他端29bが照明側凹面鏡22の焦点位置に配置されているため、照明側凹面鏡22によりほぼ平行な光束に変換されてホルダ5に保持されたウエハ10の検査面10aに照射される。なお、ウエハ10に対する照明光の入射角と出射角との関係は、ホルダ5をチルト(傾動)させてウエハ10の載置角度を変化させることにより調整可能である。
集光光学系30は、ホルダ5に対向して配置された受光側凹面鏡31を主体に構成され、ウエハ10の検査面10aから出射された検査光(正反射光もしくは回折光)は、集光光学系30の光軸Ad(以下、単に検査光軸Adと称する)に沿って進み受光側凹面鏡31により収束光束に変換(集光)される。受光側凹面鏡31により集光された検査光は、撮像装置40の撮像レンズ41によりほぼ平行な光束となり撮像素子42の受光面42aに達し、ウエハ10の像が結像される。この結果、ウエハ10の検査面10aの像が撮像装置40の撮像素子42の受光面42a上に形成される。このとき、ウエハ10と撮像素子42は、受光側凹面鏡31と撮像レンズ41を介して互いに共役な位置に配置されている。なお、撮像レンズ41は、図1において単レンズのように図示しているが、実際には複数のレンズを組み合わせて構成されている。
撮像装置40は、撮像素子42の受光面42aに形成されたウエハ10の検査面10aの像を光電変換して画像信号を生成し、画像信号を画像処理検査部45に出力する。画像処理検査部45には、データベース部46と、画像表示装置(モニター)47とが電気的に接続されている。画像処理検査部45は、撮像装置40から入力されたウエハ10の画像信号に基づいて、ウエハ10の画像を所定のビットのデジタル画像に変換する。データベース部46には、良品ウエハ(パターン)の画像データ等が予め記憶されており、画像処理検査部45は、ウエハ10の画像(デジタル画像)を生成すると、ウエハ10の検査面10aにおける異常(欠陥等)の有無を検査する。そして、画像処理検査部45による検査結果およびそのときのウエハ10の画像が画像表示装置47で出力表示される。
また、撮像装置40には、シャインプルーフ条件制御部51、フォーカス制御部52、および解像度制御部53からなる撮像制御装置50が電気的に接続されている。シャインプルーフ条件制御部51は、図3に示すように、ウエハ10の検査面10aと撮像レンズ41のレンズ面41aと撮像素子42の受光面42aとが一点(図中の点Aもしくは点B)で交わるように(いわゆるシャインプルーフの条件を満たすように)、撮像レンズ41および撮像素子42の少なくともいずれか一方を検査光軸Adに対して傾動させる。このとき、シャインプルーフ条件制御手段51は、ホルダ5のチルト作動により変化するウエハ10の検査面10aと検査光軸Adとの成す角θ(以下、これをウエハ10の傾斜角θと称する)に応じて、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42の傾動制御を行う。
フォーカス制御部52は、波長選択フィルタ26を切り替えて光源装置21から出射される照明光の波長を設定または変更した際に、照明光の波長に応じて撮像レンズ41の軸上色収差の影響で結像点の位置が変化するため、ウエハ10と撮像素子42が受光側凹面鏡31と撮像レンズ41を介して互いに共役な位置を保つように、撮像レンズ41および撮像素子42の少なくともいずれか一方を検査光軸Adの方向に移動させる。解像度制御部53は、撮像レンズ41および撮像素子42の少なくともいずれか一方を検査光軸Adに対して略垂直な方向に(検査光軸Adに対して略垂直面内で)移動させる。このとき、解像度制御部53により撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を移動させる毎に、撮像素子42ではウエハ10の画像信号を生成して画像処理検査部45に出力し、画像処理検査部45ではこれらの画像を合成してウエハ10の画像(デジタル画像)を生成する。
ところで、ウエハ10の検査面10aには、図4に示すように、レジストを露光、現像して形成した複数の露光ショットパターン11(以下、単にパターン11と称する)が並んでおり、このパターン11は規則的な周期(繰り返し)構造を有している。
以上のように構成された表面検査装置1を用いたウエハ10の検査面10aにおける表面検査方法について、図5に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
まず、検査対象となるウエハ10をホルダ5の上に搬送し(ステップS101)、アライメントを実施する(ステップS102)。ウエハ10は、上述のように不図示の搬送装置により搬送され、ホルダ5の上に載置されるとともに真空吸着によって固定保持される。
ホルダ5にウエハ10を保持してアライメントを行った後、ウエハ10の検査面10aに照明光を照射する(ステップS103)。光源装置21における光源23からの光が、波長選択フィルタ26および減光フィルタ27等を透過してファイバー29から照明側凹面鏡22へ出射され、照明側凹面鏡22により平行光束となってホルダ5に保持されたウエハ10の検査面10aに照明光が照射される。このとき、波長選択フィルタ26により検査面10aのパターン11の状況に応じた照明光の波長が設定され、減光フィルタ27により照明光量が調整される。
そして、ウエハ10の検査面10aからの所望の次数の回折光(検査光)が受光光学系30に取り込まれるように、ホルダ5を回転およびチルトさせる(ステップS104)。ウエハ10の検査面10aにおける照明光の照射方向と検査面10aのパターン11の繰り返し方向が一致するようにホルダ5を回転させるとともに、パターン11のピッチと照明光の波長に対応した所望の次数の回折光が発生するように照明光の入射角および出射角(すなわちホルダ5のチルト角)を設定する。このとき、回折光は0次の回折光(すなわち、正反射光)であってもよい。
ホルダ5のチルト角が設定されると、これに連動して撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を検査光軸Adに対して傾動させる(ステップS105)。ホルダ5のチルト作動により変化するウエハ10の傾斜角θに応じて、シャインプルーフ条件制御部51は、撮像レンズ41と撮像素子42がシャインプルーフの条件を満たすように、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42の傾動制御を行う。これにより、ウエハ10の検査面10aと撮像素子42の受光面42aの全面でピント(焦点)を合わせ、高解像力を得ることができる。
なお、シャインプルーフ条件制御部51は、上述のようにウエハ10の傾斜角θに対応する撮像レンズ41および撮像素子42の適切な傾斜角を予め記憶しておき、その情報に基づいてホルダ5のチルト角に連動して撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を傾動させる方法の他、実際に撮像素子42の受光面42aに結像して画像処理検査部45で得られた画像のコントラストが全面で最大になるように、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42の傾動を自動制御する方法でもよい。
ウエハ10の傾斜角θに応じた撮像レンズ41および撮像素子42の傾斜角が設定されると、照明光の波長に応じて撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を検査光軸Adの方向に移動させる(ステップS106)。照明光の波長に応じて撮像レンズ41の軸上色収差の影響で結像点の位置が変化するため、フォーカス制御部52は、ウエハ10と撮像素子42が受光側凹面鏡31と撮像レンズ41を介して互いに共役な関係を保つように、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を検査光軸Adの方向に移動させる。これにより、例えば照明光の波長を切り替えた際に、撮像レンズ41の軸上色収差による像のボケを防ぐことができる。
なお、フォーカス制御部52は、照明光の各波長でピントの合う状態を予め記憶しておき、その情報に基づいて撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を移動させる方法、または、上述のシャインプルーフ条件制御部51と同様に、実際に撮像素子42の受光面42aに結像して画像処理検査部45で得られた画像のコントラストが全面で最大になるように、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42の移動を自動制御する方法でもよい。
撮像レンズ41および撮像素子42の検査光軸Adの方向の配置が設定されると、ウエハ10の検査面10aで生じる回折光の画像を撮像する(ステップS107)。ウエハ10の検査面10aから出射される回折光(検査光)は、受光側凹面鏡31により集光されて撮像装置40の撮像レンズ41を透過して撮像素子42の受光面42aに結像し、ウエハ10の像が形成される。このとき、解像度制御部53により撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を検査光軸Adに対して略垂直な方向に移動させる(いわゆる画素ずらしを行う)。
ここで、解像度制御部53による画素ずらしについて説明する。なお、説明の便宜上、図中に示す上下および左右の矢印の方向を、上下方向および左右方向とする。撮像素子42は、例えば、図6に示すように、CCDのように2次元に複数の受光画素42bが上下および左右に並んだものが好ましく、受光画素数が多いことが好ましい。しかし、実際にはCCDの受光画素数には限界があるため、画素ずらしを行うことにより実質的な画素数を増やす工夫をしている。具体的には、左右に隣接する受光画素42b間の距離Px、上下の受光画素42b間の距離Pyとすると、図7に示すように、基準状態(図7(a)の状態)、基準状態から右方にPx/2移動した状態(図7(b)の状態)、基準状態から下方にPy/2移動した状態(図7(c)の状態)、および基準状態から下方にPy/2且つ右方にPx/2移動した状態(図7(d)の状態)の各状態において、撮像素子42の受光面42a(各受光画素42b)に形成されたウエハ10の像の画像信号を生成して画像処理検査部45に出力し、画像処理検査部45でこれら4つの画像を合成してウエハ10の画像を生成する。
このように画素ずらしを行うことにより、実質的に受光画素数が4倍に増えたことに近い効果をえることができる。また、受光画素42b間の隙間(不感帯)に異常(傷や異物、パターン不良等)がある場合にも検出が可能となる。なお、上述の画素ずらしでは4画像の合成としているが、Px/3およびPy/3ずつ移動させて9画像を合成するようにすれば、さらに解像度が向上することは言うまでもない。また、上述の画素ずらしでは、撮像レンズ41および/もしくは撮像素子42を検査光軸Adに対して略垂直な面内で移動させるとしているが、上述のシャインプルーフの条件を満たす面内で移動させるほうが原理的には理想である。しかしながら、現実的には画素ずらしの移動量は撮像素子42の全体の大きさに比べればはるかに小さいため、検査光軸Adと略垂直な面内での移動で十分である。
画像処理検査部45でウエハ10の画像が生成されると、この画像に基づいてウエハ10の検査面10aにおける異常(欠陥等)の有無を検査する(ステップS108)。このとき、検査面10aのパターン11内の周期構造の形状(例えば、ラインとスペースの比やテーパー度、エッジラフネス等)に異常があれば受光している回折光(0次回折光すなわち正反射光を含む)の強度が変化する。そのため、データベース部46に予め記憶されている良品ウエハ(パターン)の画像データと比較することで、ウエハ10の検査面10aにおける異常の有無を検査することができる。この検査結果およびそのときのウエハ10の画像は画像表示装置47で表示される。
以上のように構成された表面検査装置1およびこの表面検査装置1を用いた表面検査方法によれば、ウエハ10の傾斜角θに応じて、シャインプルーフの条件を満たすように撮像レンズ41および撮像素子42の少なくともいずれか一方を傾動させる。また、照明光の波長に応じて、ウエハ10と撮像素子42が受光側凹面鏡31と撮像レンズ41を介して互いに共役な関係を保つように、撮像レンズ41および撮像素子42の少なくともいずれか一方を移動させる。そのため、被検物の全面でフォーカスが合い、さらに被検物の全面が撮像素子と共役となるため、高精度な表面検査が可能となる。
本発明に係る表面検査装置の全体構成を示す図である。 上記表面検査装置における光源装置の構成を示す図である。 シャインプルーフの条件を満たした状態を示した図であり、(a)は撮像素子を傾動させた状態を示した図であり、(b)は撮像レンズを傾動させた状態を示した図である。 半導体ウエハの検査面の平面図である。 本発明に係る表面検査方法を示すフローチャートである。 撮像素子の受光面の平面図である。 撮像素子の画素ずらしについて説明する図である。
符号の説明
1 表面検査装置 5 ホルダ(支持部)
10 ウエハ(被検物) 20 照明光学系(照明部)
40 撮像装置(受光部) 41 撮像レンズ(結像光学系)
42 撮像素子 45 画像処理検査部(検査部)
51 シャインプルーフ条件制御部 52 フォーカス制御部
53 解像度制御部

Claims (9)

  1. 被検物を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記被検物の表面に検査用照明光を照射する照明部と、
    前記検査用照明光が照射された前記被検物の表面からの検査光を受光する受光部と、
    前記受光部で受光した前記検査光に基づいて前記被検物の表面の検査を行う検査部とを有し、
    前記支持部は前記被検物の表面と前記検査光の光軸とが成す角度を調整可能であり、
    前記角度に応じて、前記被検物と前記受光部とがシャインプルーフの条件を満たすように、前記受光部を前記検査光の光軸に対して傾動させるシャインプルーフ条件制御部を備えたことを特徴とする表面検査装置。
  2. 前記受光部は、前記検査光の受光面を有する撮像素子と、前記被検物と前記撮像素子との間に配置されて前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とを有し、
    前記シャインプルーフ条件制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して傾動させることを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記照明部は前記検査用照明光の波長を変更可能であり、
    前記検査用照明光の波長の変更により生じる前記受光部の軸上色収差に応じて、前記被検物と前記受光部とが互いに共役となるように、前記受光部を前記検査光の光軸方向に移動させるフォーカス制御部を備えたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表面検査装置。
  4. 前記受光部は、前記検査光の受光面を有する撮像素子と、前記被検物と前記撮像素子との間に配置されて前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とを有し、
    前記フォーカス制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸方向に移動させることを特徴とする請求項3に記載の表面検査装置。
  5. 前記受光部を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させる解像度制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面検査装置。
  6. 前記受光部は、前記検査光の受光面を有する撮像素子と、前記被検物と前記撮像素子との間に配置されて前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とを有し、
    前記解像度制御部は、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させることを特徴とする請求項5に記載の表面検査装置。
  7. 被検物の表面に検査用照明光を照射する第1のステップと、
    前記検査用照明光が照射された前記被検物の表面からの検査光を受光する第2のステップと、
    前記第2のステップで受光した前記検査光に基づいて前記被検物の表面の検査を行う第3のステップとを有し、
    前記第2のステップにおいて、前記被検物の表面と前記検査光の光軸とが成す角度に応じて、前記被検物と前記検査光の受光面を有する撮像素子と前記検査光を受け前記受光面に前記被検物の像を形成させる結像光学系とがシャインプルーフの条件を満たすように、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して傾動させることを特徴とする表面検査方法。
  8. 前記第1のステップにおいて、前記検査用照明光の波長が変更可能であり、
    前記第2のステップにおいて、前記検査用照明光の波長の変更により生じる前記結像光学系の軸上色収差に応じて、前記被検物と前記撮像素子とが前記結像光学系を介して互いに共役となるように、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸方向に移動させることを特徴とする請求項7に記載の表面検査方法。
  9. 前記第2のステップにおいて、前記撮像素子および前記結像光学系の少なくともいずれか一方を前記検査光の光軸に対して略垂直な方向に移動させることを特徴とする請求項7もしくは請求項8に記載の表面検査方法。
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