JP2010014295A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Atsuko Funayama
敦子 船山
Kuninari Araki
邦成 荒木
Yukihiro Endo
幸広 遠藤
Mikio Tanaka
幹夫 田中
Hideyuki Kimura
秀行 木村
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Abstract

【課題】
冷蔵庫において、真空ポンプによる減圧力に耐えうる強度を確保しつつ、安価で且つ食品収納容積を確保する減圧貯蔵室を得る。
【解決手段】
複数の貯蔵室を形成した冷蔵庫本体と、前記各貯蔵室の前面開口を開閉する扉と、前記貯蔵室内に配置された減圧室と、前記減圧室内を減圧する減圧手段とを備えた冷蔵庫において、前記減圧室は、食品出し入れ用の開口部を有した金属製の箱状の減圧室本体と、前記開口部を開閉する減圧室ドアとを備え、前記開口部はその開口部の周縁近くを曲げられた曲げ部が形成され、この曲げ部と前記開口部の周縁端部との間を前記減圧室ドアと当接するための受部としたことを特徴とする冷蔵庫。
【選択図】図16

Description

本発明は冷蔵庫に係るものである。
従来の冷蔵庫として、特開2004−218924号公報(特許文献1)に示されたものがある。この冷蔵庫は、食品収納室の空気雰囲気を低酸素状態に制御して鮮度保持する貯蔵によって食品の長期保存を図るために、貯蔵室内に減圧貯蔵空間を独立して設けるとともに、減圧貯蔵空間内の空気を排出する真空ポンプを貯蔵室内の隅部に設置している。
この減圧貯蔵空間は、温度切替室内に設けられた食品を収納貯蔵する収納容器と蓋とで構成される低圧室で形成される。この収納容器は、温度切替室扉の内面側に奥方向に延びる左右一対の支持枠の間に載置され、扉とともに庫外へ引き出し自在となっている。蓋は、収納容器の上面開口を覆うように配置され、室内天井面に取り付けた引っ張りバネの付勢力により通常は収納容器の開口に対して間隙を有するよう吊り下げられている。収納容器の上部に対応する蓋の下面周縁には、シールパッキンが固着され、蓋が収納容器の開口を覆う際には、シールパッキンによって隙間をなくし収納容器内を密封するようになっている。
真空ポンプは収納容器の背面に配置され、この真空ポンプの吸引管の一端が蓋を挿通して収納容器内に位置するよう開口され、吸引管の他端が蓋の上部に沿って後方から下方に延設されている。真空ポンプは、食品を減圧保存する必要性に応じて手動あるいは自動で操作指示することで駆動され、駆動の際は、温度切替室扉が閉扉された後の所定時間経過後に駆動され、駆動により吸引管を介して密閉されている収納容器内の空気を吸引し、収納容器内を減圧するように作用する。収納容器内の圧力が所定値の範囲内にあれば、真空ポンプの駆動を停止するように制御するとともに、収納容器への食品の収納や取り出しによって収納容器内圧力が所定値より高くなった場合は、再び真空ポンプの駆動により圧力が所定値以下になるまで空気を吸引し減圧する。
蓋の上部前方には蓋開閉機構が設けられている。この蓋開閉機構は、棒状体からなり、一端を温度切替室扉の上部に支持係合し、他端を上下回動自在として室内側へ延出して先端に蓋押圧部を設けたものであり、天井部に設けたガイドとの開閉扉動作時の係合移動によって蓋押圧部を上下動させる。蓋開閉機構は、開扉時に、温度切替室扉とともに庫外に引き出される。温度切替室扉のハンドルを回動することにより、蓋に設けたリーク弁を機械的あるいは電気的に連動させて外部との連通孔を開口させる。温度切替室扉の引き出しによって、蓋が室内に残り、収納容器のみが上面を開口した状態で庫外に引き出される。閉扉動作による収納容器の室内奥方への移動の際には、蓋開閉機構の奥方向への移動にともなって先端押圧部が蓋の上面を押圧するように作用して収納容器の開口を閉塞する。
特開2004−218924号公報
上述した特許文献1の冷蔵庫において、収納容器と蓋とで構成される減圧貯蔵空間が真空ポンプの駆動により減圧されるため、収納容器及び蓋は減圧力に耐える高い剛性が必要とされる。特に、収納容器は減圧力を広い面積で受けるため、樹脂で収納容器を成型する場合には、収納容器の板厚を大きくしたり、金属性の補強部材を別途設ける等の必要があった。これにより、貯蔵空間の食品収納容積が減少し、また、高価なものとなっていた。
本発明は、食品収納容積を確保しつつ、安価な構造で高い剛性を有する減圧貯蔵空間を備えた冷蔵庫を提供する。
本発明は、複数の貯蔵室を備えた冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に配置された減圧室と、前記減圧室内を減圧する減圧手段とを備えた冷蔵庫において、前記減圧室は開口部を有した金属製の箱状の減圧室本体と、前記開口部を開閉する減圧室ドアとを備え、
前記開口部は該開口部の周縁近くを曲げられ前記減圧室ドアと当接する受部を有することを特徴とする。
また、前記受部は前記開口部の周縁近くを曲げられた第一曲げ部と、該第一曲げ部と前記開口部周縁端部との間を前記開口部側へ曲げられた第二曲げ部を有することを特徴とする。
また、前記減圧室本体の壁面に凹凸部を設けたことを特徴とする。
また、前記減圧室本体は上面壁と底面壁と側面壁とからなる筒状部材と背面壁となる後方容器部分とで構成されることを特徴とする。
係る構成の本発明によれば、食品収納容積を確保しつつ、安価な構造で高い剛性を有する減圧貯蔵空間を備えた冷蔵庫を得ることができる。
以下、本発明の冷蔵庫の第一の実施形態について図を用いて説明する。
まず、図1から図3を参照しながら冷蔵庫全体に関して説明する。図1は本実施形態の冷蔵庫の正面図、図2は図1の冷蔵庫の中央縦断面図、図3は図1の冷蔵庫本体の正面図である。
冷蔵庫は、冷蔵庫本体1及び扉6〜10を備えて構成されている。冷蔵庫本体1は、鋼板製の外箱11と樹脂製の内箱12との間にウレタン発泡断熱材13及び真空断熱材(図示せず)を有して構成され、上から冷蔵室2,冷凍室3,4,野菜室5の順に複数の貯蔵室を有している。換言すれば、最上段に冷蔵室2が、最下段に野菜室5が、それぞれ区画して配置されており、冷蔵室2と野菜室5との間には、これらの両室と断熱的に仕切られた冷凍室3,4が配設されている。冷蔵室2及び野菜室5は冷蔵温度帯の貯蔵室であり、冷凍室3,4は、0℃以下の冷凍温度帯(例えば、約−20℃〜−18℃の温度帯)の貯蔵室である。なお、冷凍室3は製氷室3aと急冷凍室3bとに区画されている。これらの貯蔵室2〜5は仕切り壁34,35,36により区画されている。
冷蔵庫本体1の前面には、貯蔵室2〜5の前面開口部を閉塞する扉6〜10が設けられている。冷蔵室扉6は冷蔵室2の前面開口部を閉塞する扉、製氷室扉7は製氷室3aの前面開口部を閉塞する扉、急冷凍室扉8は急冷凍室3bの前面開口部を閉塞する扉、冷凍室扉9は冷凍室4の前面開口部を閉塞する扉、野菜室扉10は野菜室5の前面開口部を閉塞する扉である。冷蔵室扉6は観音開き式の両開きの扉で構成され、製氷室3a,急冷凍室3b,冷凍室4,野菜室5は、引き出し式の扉によって構成され、引き出し扉とともに貯蔵室内の容器が引き出される。
冷蔵庫本体1には、冷凍サイクルが設置されている。この冷凍サイクルは、圧縮機14,凝縮器(図示せず),キャピラリチューブ(図示せず)及び蒸発器15、そして再び圧縮機14の順に接続して構成されている。圧縮機14及び凝縮器は冷蔵庫本体1の背面下部に設けられた機械室に設置されている。蒸発器15は冷凍室3,4の後方に設けられた冷却器室に設置され、この冷却器室における蒸発器15の上方に送風ファン16が設置されている。
蒸発器15によって冷却された冷気は、送風ファン16によって冷蔵室2,製氷室3a,急冷凍室3b,冷凍室4及び野菜室5の各貯蔵室へと送られる。具体的には、送風ファン16によって送られる冷気は、開閉可能なダンパー装置を介して、その一部が冷蔵室2及び野菜室5の冷蔵温度帯の貯蔵室へと送られ、他の一部が製氷室3a,急冷凍室3b及び冷凍室4の冷凍温度帯の貯蔵室へと送られる。
送風ファン16によって冷蔵室2,製氷室3a,急冷凍室3b,冷凍室4及び野菜室5の各貯蔵室へと送られる冷気は、各貯蔵室を冷却した後、冷気戻り通路を通って冷却器室へと戻される。このように、本実施形態の冷蔵庫は冷気の循環構造を有しており、各貯蔵室2〜5を適切な温度に維持する。
冷蔵室2内には、透明な板で構成される複数段の棚17〜20が取り外し可能に設置されている。最下段の棚20は、内箱12の背面及び両側面に接するように設置され、その下方空間である最下段空間21を上方空間と区画している。また、各冷蔵室扉6の内側には複数段の扉ポケット25〜27が設置され、これらの扉ポケット25〜27は冷蔵室扉6が閉じられた状態で冷蔵室2内に突出するように設けられている。
次に、図2から図6を参照しながら、冷蔵室2の最下段空間21における機器の配置に関して説明する。図4は図1の冷蔵庫本体の冷蔵室部分の正面図、図5は図4の冷蔵室の最下段空間部分の平面図、図6は図4の冷蔵室の最下段空間部分の断面斜視図である。
最下段空間21には、左から順に、製氷室3aの製氷皿に製氷水を供給するための製氷水タンク22,デザートなどの食品を収納するための収納ケース23,室内を減圧して食品の鮮度保持及び長期保存するための減圧貯蔵室24が設置されている。減圧貯蔵室24は、冷蔵室2の横幅より狭い横幅を有し、冷蔵室2の側面に隣接して配置されている。
このように、減圧貯蔵室24は、冷蔵庫の冷凍室3,4及び野菜室5の上に配置された冷蔵室2の最下段空間21に配置されているので、使い勝手が良好である。
製氷水タンク22及び収納ケース23は、左側の冷蔵室扉6の後方に配置されている。また、減圧貯蔵室24は右側の冷蔵室扉6の後方に配置されている。これによって、右側の冷蔵室扉6を開くのみで、減圧貯蔵室24の食品トレイ60(図6参照)を引き出すことができる。なお、製氷水タンク22及び収納ケース23は左側の冷蔵室扉6の最下段の扉ポケット27の後方に位置することとなり、減圧貯蔵室24は右側の冷蔵室扉6の最下段の扉ポケット27の後方に位置することとなる。
製氷水タンク22の後方には、図5及び図6に示すように、製氷水ポンプ28が設置されている。収納ケース23の後方で且つ減圧貯蔵室24の後部側方の空間には、図5及び図6に示すように、減圧貯蔵室24を減圧するための手段の一例である真空ポンプ29が配置されている。これによって、真空ポンプ29は、減圧貯蔵室24の側面に設けられたポンプ接続部42i(図10参照)に導管29a(図9参照)を容易に接続することができると共に、収納ケース23を取り出すことにより前方から簡単にメンテナンスすることができる。
次に、図7と図8を参照しながら、減圧貯蔵室24の冷却方法に関して説明する。図7は図4の冷蔵室の背面パネルの正面図、図8は図4の冷蔵室の減圧貯蔵室付近の縦断面図である。
冷蔵室2の背面には、送風ファン16から供給された冷気を通す通路を形成する背面パネル30が設けられている。背面パネル30には、冷蔵室2に冷気を供給する冷蔵室冷却用の冷気吐出口(第1の冷気吐出口)31と、冷蔵室2の最下段空間21に冷気を供給する減圧貯蔵室冷却用の冷気吐出口(第2の冷気吐出口)32と、冷気戻り口33とが設けられている。冷気戻り口33は減圧貯蔵室24の背面後方で冷蔵室2の側面に近い側に位置して設けられている。
冷気吐出口32は減圧貯蔵室24の上面と棚20の下面との隙間に向けて設けられている。冷気吐出口32から吐出された冷気は、減圧貯蔵室24の上面と棚20の下面との隙間を冷気通路37として流れ、減圧貯蔵室24を上面から冷却する。従って減圧貯蔵室24内を間接冷却する。
ここで、減圧貯蔵室24を冷蔵室2の右側面に近接して配置して減圧貯蔵室24の右側の隙間をなくしてあると共に、減圧貯蔵室24の上面の左端部に図示していない棚(仕切り壁)を設けて減圧貯蔵室24の左側の隙間をなくしてあるので、冷気吐出口32から吐出された冷気は減圧貯蔵室24の左右の側方に分流することなく減圧貯蔵室24の上面を流れる。これによって、減圧貯蔵室24の上面を冷却する冷気量を増大し、減圧貯蔵室24内を短時間に冷却することができる。減圧貯蔵室24の上面を冷却した冷気は、減圧貯蔵室24の前方から減圧貯蔵室24の左側面を通って冷気戻り口33に吸込まれ、冷気戻り通路を通って冷却器室へと戻される。冷気戻り口33は減圧貯蔵室24の背面後方で冷蔵室2の側面に近い側に位置して設けられているので、冷気は減圧貯蔵室24の背面及び左側面に接触して冷却する。
このように、減圧貯蔵室24は冷気が外部を通ることにより間接的に冷却される。なお、冷蔵室2の全体を冷却した冷気も冷気戻り口33に吸込まれる。
次に、図8から図11を参照しながら、減圧貯蔵室24の構成に関して説明する。図9は図4の冷蔵室の減圧貯蔵室の斜視図、図10は減圧貯蔵室の収納容器を左上方から見た斜視図、図11は図9の減圧貯蔵室の補強ガラス板と環状パッキングを示す斜視図である。
減圧貯蔵室24は、食品出し入れ用開口部を有する箱状の収納容器40と、収納容器40の食品出し入れ用開口部を開閉する減圧室ドア50と、食品を収納して減圧室ドア50に出し入れする食品トレイ60とを備えて構成されている。収納容器40の食品出し入れ用開口部42aを減圧室ドア50で閉じることにより、減圧室ドア50と食品トレイ60とで囲まれた空間が減圧される低圧空間41として形成される。食品トレイ60は、減圧室ドア50の背面側に取り付けられ、減圧室ドア50の移動に伴って前後に移動可能である。
収納容器40は、耐薬品性,耐衝撃性及び成形性に優れた樹脂製の外郭42と、透明な強化ガラスで構成されたガラス板43(例えば強化ガラス)と、鋼板などの金属製の板状部材44と、樹脂製のドア係合部材48とを備えて構成されている。
外郭42は略直方体の基本形状を有しており、前面に食品出し入れ用開口部42aが形成され、上面にガラス板載置用開口部42bが形成されている。この外郭42を構成する側壁42c,底面部42d及び背壁42eの外面には、外郭42の強度アップを図るために、収納容器補強リブ42fが突出して形成されている。
ガラス板43は、ガラス板載置用開口部42bに環状パッキング45を介して気密的に載置され、収納容器40の上壁を形成している。このガラス板43は、減圧力によりガラス板載置用開口部42bが内側に変形するのを防止する強度を備える。また、透明なガラス板43を外郭42の上面に設けたことにより、減圧貯蔵室24内を透視することができる。
板状部材44は、減圧力による外郭42の両側壁42c及び底面部42d及び背壁42eの変形を防止するため、外郭42の両側壁42c,底面部42d及び背壁42eに沿って延びるように、設置されている。
収納容器40は、食品出し入れ用開口部42aを前面に形成した箱状の樹脂製外郭42と、外郭42の両側壁42c,底面部42d及び背壁42eに沿って延びる金属製板状部材44を有しているので、外郭42全体を金属板で形成する場合に比較して、安価な構造とすることができる。また、外郭42を樹脂製にできることにより、取り付け構造などを簡略化することができる。
次に、図8,図9,図12を参照しながら、減圧室ドア50に関して説明する。図12は、図9の減圧室ドア背面側の斜視図である。
減圧室ドア50は、耐薬品性,耐衝撃性及び成形性に優れた樹脂製のドア本体51,ドアハンドル52,密閉状態解除バルブ53,ゴム製のインジケータ54,空気が洩れないように密閉性を高くするマグネットガスケット55を備えている。
ドア係合部材48は、図9に示すように、食品出し入れ用開口部42aの上面に設置されている。ドア係合部材48は、食品出し入れ用開口部42aの上面に形成された凹部42a1内に収納されるコ字状部48aと、コ字状部48aから前方に延びるドア係合爪部48bとが一体に成形されている。ドア係合爪部48bは、ドアハンドル52の幅と略同じ幅で設けられており、前後位置決め上端部51eに係合されている。減圧室ドア50を開ける場合は、ドアハンドル52を引くとヒンジ部(図示せず)を中心に上方に回転して、ドアハンドル52の上部がドア係合爪部48bを押し上げる。これによって、ドア係合爪部48bと前後位置決め上端部51eとの係合が外れる。更にドアハンドル52を引くと、減圧室ドア50を開くことができる。
また、減圧室ドア50は、リンク機構70と接続されており、回動可能及び前後動可能となっている。真空ポンプ29により減圧貯蔵室24の内部が減圧する。また、内部に収納した食品及び空気が冷却されて収縮することによっても内部が僅かに減圧する。そこで、上記密閉状態解除バルブ53を設けることで、減圧室ドア50を容易に開閉できる。
ドア本体51は、収納容器40の開口部42aの外形とほぼ同じ外形を有し、ハンドル凹部51a,ハンドルヒンジ受け51c,リンク機構接続部51d,前後位置決め上端部51e,前後位置決め下端部51fなどを備えている。
次に、図9,図13及び図14を参照しながら、リンク機構70及び減圧貯蔵室24の操作に関して説明する。図13は、図9の減圧貯蔵室の断面斜視図である。図14は、図9の減圧室ドア50を前方に引き出した状態の斜視図である。
リンク機構70は、隣接する冷蔵室2の側面と収納容器40の側面との間に配置されている。
ドア本体51を開く際には、図9の状態で、ハンドル凹部51a内に指を入れ、ドアハンドル52の下部を引くことにより、まず図13の密閉状態解除バルブ53が動作して減圧貯蔵室24の密閉状態が解除される。従って、使用者が特に意識しなくても、ドア本体51の開放動作の最初に減圧貯蔵室24の密閉状態の解除を行うことができる。
さらに、ドアハンドル52を引くことにより、ドア本体51を介して上リンク辺70aが前方に引かれ、上リンク辺70aと後リンク辺70dとの接続部がリンク用上支持部42kの傾斜に沿って前方下方へ移動され、ドア本体51が傾斜された状態となる。これによって、図13のドア本体51の前後位置決め下端部51fが図8の仕切り壁34の前後位置決め溝34aから開放され、ドア本体51を前方に引き出すことが可能となる。
さらに、ドアハンドル52を引くことによりドア本体51を介して上リンク辺70aが前方に引かれるので、上リンク辺70aに近接して配置され、減圧貯蔵室24のドア本体51の開閉状態を検出するドアスイッチ(図示せず)が、減圧貯蔵室24のドア本体51の開状態を検出することになる。
さらに、ドアハンドル52を引くことにより、ドア本体51が傾斜した状態でリンク機構70及び食品トレイ60と共に前方に移動され、これらが図14に示すように引き出され、食品トレイ60の上面が開放される。
これらの操作は、ドアハンドル52を引くという単一操作でよく、各機器の一連の動作を行うことができ、使い勝手が良好である。
なお、ドア本体51を閉じる際には、図14の状態でドアハンドル52の上部を押すことにより、上述した開動作の逆の動作が行われ、ドアスイッチが、減圧貯蔵室24のドア本体51の閉状態を検出することになる。
次に、図15を参照しながら、制御装置80であるマイコンと各機器との入出力を説明する。制御装置80は、図15に示すように、冷蔵室扉6の前面に配置されて使用者によって操作される操作スイッチ81,冷蔵室扉6の開閉状態を検出する冷蔵室扉スイッチ82,減圧貯蔵室24のドア本体51の開閉状態を検出する減圧室ドアスイッチ83,減圧貯蔵室24内部の圧力を検知する圧力センサ84,冷蔵室2の温度を検出する冷蔵室温度センサ85の操作・検出信号を受けて所定の処理を行い、その結果に基づいて真空ポンプ29を制御する。
次に、本発明の冷蔵庫の第二の実施形態について、図16から図19を参照しながら説明する。
図16は減圧貯蔵室の収納容器の斜視図、図17は収納容器の受部の縦断面図、図18は減圧室ドアを閉じた状態の減圧貯蔵室の斜視図、図19は減圧室ドア背面側の斜視図である。尚、冷蔵庫全体に関する説明(図1から図6参照)、減圧貯蔵室の冷却方法に関する説明(図7,図8参照)、減圧貯蔵室ドアに関する説明(図8,図9,図12参照),リンク機構に関する説明(図9,図14参照),減圧貯蔵室の操作に関する説明(図9,図13参照),制御装置に関する説明(図15参照)、については、第一の実施形態と同じ構成であるため省略する。
先ず、減圧貯蔵室24の基本的な構成に関して説明する。減圧貯蔵室24は、前面に食品出し入れ用の開口部100aを有する箱状の収納容器100と、収納容器100の開口部100aを開閉する減圧貯蔵室ドア101と、食品を収納して減圧貯蔵室ドア101の開閉によって収納容器100に出し入れされる食品トレイ(図示せず)とを備えている。減圧貯蔵室ドア101で開口部100aを閉じることにより、収納容器100と減圧貯蔵室ドア101とで囲まれた減圧空間102が形成される。食品トレイは、減圧貯蔵室ドア101の背面側に係合部(図示せず)により取り付けられ、減圧貯蔵室ドア101の移動に伴って前後に移動可能である。
収納容器100は、耐薬品性,耐衝撃性及び成形性に優れた金属により箱状に形成されており、開口部100aの周縁には受部100bを有する。減圧貯蔵室ドア101を閉じた際に受部100bとマグネットガスケット103とが当接し、減圧空間102が形成される。減圧空間102を密閉するにあたり、マグネットガスケット103の磁力の他に真空ポンプ29の減圧力によって受部100bとマグネットガスケット103との密閉度が増す。
収納容器100の両側壁と底面部とは円弧状角部から、僅かな円弧形状を有して上方に延びるように形成されている。また、収納容器100の底面部及び上面壁は両側壁との円弧状角部から、僅かな円弧形状を有して中央部に延びるように形成されている。これによって、両側壁,底面部,上面部の剛性を高め、板厚を薄くしても充分な強度を得ることができ、収容量の増大を図ることが出来且つ、収納容器100の変形の抑制効果を大きくしている。
また、収納容器100は、各壁面を絞り加工して形成した補強凹凸部100cにより更に剛性を高めている。収納容器100の金属板厚を薄くしたい場合は、補強凹凸部100cの箇所を増やすことで強度を大きくすることができる。また、第一の実施形態の図10と同様に、収納容器100の外面の両側壁及び背面壁に、収納容器補強リブ42fを突出して設けることで更なる強度アップを図ることも可能である。
以上の構成のとおり本発明は、減圧空間102を形成するための収納容器100を金属製とすることで、樹脂製と比較して強度を大きくすることができる。そのため、減圧貯蔵室を収納容器100と減圧貯蔵室ドア101の二部品で構成でき、第一の実施形態で述べた構成(減圧貯蔵室を、箱状の収納容器,収納容器上面の強化ガラス板,減圧貯蔵室ドア、収納容器補強用の金属板状部材等による構成)と比較して、部品点数を大幅に減らすことができる。
次に、収納容器100に関して具体的に説明する。収納容器100は、開口部100aの周縁の全体に亘って、減圧室ドア101に設けられるマグネットガスケット103と当接する受部100bを有している。この受部100bとほぼ同じ外形のマグネットガスケット103が減圧貯蔵室ドア101の背面側に設けており、減圧貯蔵室ドア101を閉じる際は受部100bとマグネットガスケット103とが当接する。
受部100bは、開口部100aの周縁近くを外側に向けて断面略L字状に曲げた第一曲げ部100dと、その第一曲げ部100dと周縁端部との間を開口部100a側へ断面略U字状に曲げた第二曲げ部100eの複数の曲げ部間に形成される。このように、受部100bを第一曲げ部100dのみ、すなわち単数の曲げ部で形成しても強度を大きくできるが、第二曲げ部100eを設けて複数段の曲げ加工を施すことで更なる強度アップが図れ、収納容器100は真空ポンプ29による所望の減圧力に耐えうる充分な強度を得ることができる。
尚、第二曲げ部100eの曲げ形状は、前述の断面略U字状に折り畳む(図17(a)参照)必要はなく、断面略コ字状(図17(b)参照)や円弧状(図17(c)参照)でも構わない。また、曲げが二段ではなく一段若しくは三段以上としても、結果的に収納容器100が減圧に耐えられる強度を確保できれば、減圧貯蔵室の設置条件に応じた形状でよい。
また、収納容器100を箱状の一体成型とする必要はなく、例えば、図20に示すように収納容器100を、上面と両側面と底面とを構成する金属製の筒状部材104と、成形加工により製造できる程度の奥行き寸法の箱状金属製の後方容器部分105と、減圧貯蔵室ドア101と当接する面を有する前方容器部分106と、で構成してもよい。当然、筒状部材104と前方容器部分106とを、一体に形成しても良い。これらの形成の方法は、必要な強度と製造時間及びコストとの関係により、適宜選択すれば良い。
収納容器100は、上端に部品取り付け用突出片(図示せず)と、側壁に設けたポンプ接続部107及び圧力スイッチ接続部108とを有している。
ポンプ接続部107は、収納容器100の内部と外部とを連通する通路を有し、導管29a(図9参照)を介して真空ポンプ29と接続される。この真空ポンプ29からポンプ接続部107を通して、収納容器100の内部が減圧される。
圧力スイッチ接続部108は、収納容器100の内部と外部とを連通する孔を有し、圧力スイッチと接続されている。収納容器100の内部の圧力は圧力スイッチ接続部108を通して圧力スイッチにより検出される。
収納容器100の内部とポンプ接続部107及び圧力スイッチ接続部108は、収納容器側壁に一体に形成され、接続部分を少なくして空気洩れを抑えている。
以上の構成のとおり本発明は、収納容器100を金属製の箱状とし、また、収納容器100の受部100bと壁面にそれぞれ補強加工を施したことで、収納容器100の剛性を高めることができた。これによって、減圧貯蔵室が真空ポンプ29による減圧力に耐えうる強度を、第一実施例に示すような複雑な形状の補強リブや別体の補強部材を設けずに得ることができる。これによって、第一実施例に示した収納容器の上下寸法が小さくなるのを防止するために、減圧室ドアにドア補強リブ(補強手段,補強突部)を設けていたのを省略することができる。また、樹脂製の減圧貯蔵室ドア101の強度を大きくするための補強の必要がなくなり安価な構造にできる。
本発明の冷蔵庫の正面図。 図1の冷蔵庫の縦断面図。 図1の冷蔵庫本体の正面図。 図1の冷蔵庫本体の冷蔵室部分の正面図。 図4の冷蔵室の最下段空間部分の平面図。 図4の冷蔵室の最下段空間部分の断面斜視図。 図4の冷蔵室の背面パネルの正面図。 図4の冷蔵室の減圧貯蔵室付近の縦断面図。 図4の冷蔵室の減圧貯蔵室の斜視図。 減圧貯蔵室の収納容器を左上方から見た斜視図。 図9の減圧貯蔵室の補強ガラス板と環状パッキングを示す斜視図。 図9の減圧室ドア背面側の斜視図。 図9の減圧貯蔵室の断面斜視図。 図9の減圧室ドアを前方に引き出した状態の斜視図。 本実施形態における制御装置と各機器との入出力を説明する図。 本発明の第二の実施形態における、減圧貯蔵室の収納容器の斜視図。 本発明の第二の実施形態における、収納容器の受部の縦断面図。 本発明の第二の実施形態における、減圧貯蔵室ドアを閉じた状態の減圧貯蔵室の斜視図。 本発明の第二の実施形態における、減圧貯蔵室ドアを背面側から見た斜視図。 本発明の第二の実施形態における、収納容器を一体成型ではなく複数部材から構成したときの斜視図。
符号の説明
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
3,4 冷凍室
3a 製氷室
3b 急冷凍室
5 野菜室
6 冷蔵室扉
7 製氷室扉
8 急冷凍室扉
9 冷凍室扉
10 野菜室扉
11 外箱
12 内箱
13 発泡断熱材
14 圧縮機
15 蒸発器
16 送風ファン
17〜20 棚
21 最下段空間
22 製氷水タンク
23 収納ケース
24 減圧貯蔵室
25〜27 扉ポケット
28 製氷水ポンプ
29 真空ポンプ
29a 導管
30 背面パネル
31,32 冷気吐出口
33 冷気戻り口
34〜36 仕切り壁
34a 前後位置決め溝
37 冷気通路
40 収納容器
41 減圧空間
42 外郭
42a 開口部
42b ガラス板載置用開口部
42c 側壁
42d 底面部
42e 背壁
42f 収納容器補強リブ
42h 係止用突部
42i ポンプ接続部
42j 圧力スイッチ接続部
42k リンク用上支持部
42l リンク用下支持部
43 ガラス板
44 板状部材
45 環状パッキング
45a 凹溝
48 ドア係合部材
48a コ字状部
48b ドア係合爪部
50 減圧室ドア
51 ドア本体
51a,101b ハンドル凹部
51b ドア補強リブ(補強手段,補強突部)
51c ハンドルヒンジ受け
51d リンク機構接続部
51e 前後位置決め上端部
51f 前後位置決め下端部
52 ドアハンドル
53 密閉状態解除バルブ
54 インジケータ
55 マグネットガスケット
60 食品トレイ
70 リンク機構
70a〜70d リンク辺
80 制御装置
81 操作スイッチ
82 冷蔵室扉スイッチ
83 減圧室ドアスイッチ
84 圧力センサ
85 冷蔵室温度センサ
100 収納容器
100a 食品出し入れ用開口部
100b 受部
100c 補強凹凸部
100d 第一曲げ部
100e 第二曲げ部
101 減圧室ドア
101a ハンドル
102 減圧空間
103 マグネットガスケット
104 筒状部材
105 後方容器部分
106 前方容器部分
107 ポンプ接続部
108 圧力スイッチ接続部
109 インジケータ

Claims (4)

  1. 複数の貯蔵室を備えた冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に配置された減圧室と、前記減圧室内を減圧する減圧手段とを備えた冷蔵庫において、
    前記減圧室は開口部を有した金属製の箱状の減圧室本体と、前記開口部を開閉する減圧室ドアとを備え、
    前記開口部は該開口部の周縁近くを曲げられ前記減圧室ドアと当接する受部を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、前記受部は前記開口部の周縁近くを曲げられた第一曲げ部と、該第一曲げ部と前記開口部の周縁端部との間を前記開口部側へ曲げられた第二曲げ部とを有することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1において、前記減圧室本体の壁面に凹凸部を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項1において、前記減圧室本体は上面壁と底面壁と側面壁とからなる筒状部材と背面壁となる後方容器部分とで構成されることを特徴とする冷蔵庫。
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