JP2010014225A - ギヤヘッドと変速方法 - Google Patents

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彰浩 北村
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Abstract

【課題】主軸の出力特性を増加させることができるギヤヘッドを提供する。
【解決手段】ギヤヘッドが、主軸と、主軸側に設けた複数のギヤと、主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けられた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて、主軸側の複数のギヤの1つに選択的に係合させて主軸の変速を可能とするシフトギヤとを有する。モータが複数の巻線を有し、それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えることによって、主軸の変速を可能にする。モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤによる主軸の変速とを組み合わせて、主軸の出力特性を増加させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、変速機能付きのギヤヘッドと変速方法に関する。
従来、外周面にスプライン部を備えた伝動軸にシフトギヤをスライド操作自在に設け、このシフトギヤをスライド操作して、別位置にある所望の変速ギヤのギヤ歯にシフトギヤのギヤ歯を係合させて、変速操作する変速伝動構造は、公知である。特許文献1を参照。
主軸と、主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて、主軸の変速を可能とするシフトギヤを有するギヤヘッドは、公知である。
また、複数の巻線を有し、それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えて、主軸の変速を可能にするモータは、公知である。
特開平6−50397号公報
しかし、シフトギヤの選択的係合のみにより主軸の変速を行うと、主軸の出力特性が制限される。
一方、モータの複数巻線の選択的切換のみにより主軸の変速を行うと、主軸の出力特性が制限される。
本発明の目的は、主軸の出力特性を格段に増加させることができるギヤヘッドと変速方法を提供することである。
本発明の解決手段を例示すると、次のとおりである。
(1)主軸と、主軸側に設けた主軸側の複数のギヤと、主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けられた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて、主軸側の複数のギヤの1つに選択的に係合させて主軸の変速を可能とするシフトギヤとを有するギヤヘッドであって、モータが複数の巻線を有し、それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えることによって、主軸の変速を可能にするものであり、モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤによる主軸の変速とを組み合わせて、主軸の出力特性を増加させたことを特徴とするギヤヘッド。
(2)中間軸が軸心方向に穴を有し、この穴を介して潤滑油をシフトギヤの内側に供給してシフトギヤを冷却することを特徴とする前述のギヤヘッド。
(3)主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けられた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて主軸の変速を可能にするシフトギヤとを有するギヤヘッドの変速方法であって、モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤによる主軸の変速とを組み合わせて、主軸の回転数を変化させることを特徴とするギヤヘッドの変速方法。
(4)シフトギヤを高速回転に切換え、かつ、モータを高速出力特性の巻線に切換えて省エネ加工をすることを特徴とする前述ギヤヘッドの変速方法。
(5)中間軸の軸心方向に形成された穴を介して潤滑油をシフトギヤの内側に供給してシフトギヤを冷却することを特徴とする前述のギヤヘッド変速方法。
発明を実施する最良の形態
本発明は、工作機械用主軸のギヤヘッドを改良したものである。
本発明の好ましい実施形態によるギヤヘッドは、主軸と、主軸側に設けた複数のギヤと、主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて、主軸側の複数のギヤの1つに選択的に係合させて主軸の変速を可能とするシフトギヤとを有する。
モータは、複数の巻線を有し、それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えることによって、主軸の変速を可能にするものである。
本発明の更に好ましい実施形態においては、モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤのシフト操作による主軸の変速とを組み合わせて、主軸の出力特性を格段に増加させて、省エネ加工を可能にする。例えば、モータが、低速出力特性および高速出力特性の2種類の巻線を持つモータであり、かつ、シフトギヤと主軸側の複数のギヤが、低速出力特性および高速出力特性の2種類のギヤを有し、モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤのシフト操作による主軸の変速とを組み合わせて、主軸の回転数を省エネ加工ができるように設定する。
さらに、モータの巻線を3種類又はそれ以上にしたり、シフトギヤと主軸側の複数のギヤを3種類又はそれ以上にしてもよい。その場合、主軸の出力特性の種類は、原則として、(モータの巻線数)×(シフトギヤのギヤ数)になる。
また、中間軸が軸心方向に穴を有し、この穴を介して潤滑油をシフトギヤの内側に供給してシフトギヤを冷却する。好ましくは、その穴が中間軸の全長にわたって形成される。
本発明を更に別の観点から述べると、次のとおりである。
モータから何組かの歯車を介して動力を伝達して主軸を回転させる。その際、モータそれ自体を変速可能とする。さらに、歯車による変速を加える。このようにモータの変速と歯車による変速とを組み合わせて、主軸の変速比を複数段で切替をすることができるようにする。
例えば、モータは、複数巻線の選択的切換の可能な変速モータとし、電気信号で回転数を制御できるようにする。
モータは、複数(例えば2種類)の巻線を有し、これらの巻線を電気信号で切替えることによって、出力及び変速の範囲を変更できるモータが好ましい。
モータと主軸の間に中間軸を設ける。中間軸としてスプライン軸を使用するのが好ましい。そのスプライン軸にシフトギヤをシフト可能に設け、シフトギヤをスプライン軸に沿ってスライドさせてギヤの噛み合せを変更して、主軸の変速比を切換える。
好ましくは、種々の加工例において、主軸がその必要出力に応じて少ないモーターエネルギー消費となるように(その時の回転数に関係なく)ギヤレンジ及び巻線切換レンジを組合せることができるようにする。
要するに、一方で、ギヤの咬み合せの組合せを変更することによって2段以上の変速を達成し、他方で、モータの複数の巻線を切換えることにより複数の変速を行う。このようにモータそれ自体の変速とシフトギヤによる変速との組合せによって、より多くの変速段数を実現し、より細かな出力特性を得る。
図1は、本発明の1つの実施例によるギヤヘッドの概略を示す。
ギヤヘッドは、主軸10と、主軸10側に設けた、複数のギヤ12a、12bからなる主軸10側のギヤ12と、主軸10を駆動するためのモータ14と、主軸10とモータ14との間に設けた中間軸16とを有する。
さらに、ギヤヘッドは、中間軸16にシフト可能に設けられていて、主軸10側の複数のギヤ12a、12bの1つに選択的に係合させて主軸10の変速を可能とするシフトギヤ18を有する。シフトギヤ18は、好ましくは、低速出力特性および高速出力特性の2種類のギヤ18a、18bを有する。
中間軸16がスプライン軸として構成されている。その中間軸16に沿ってシフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bがシフト部材20によって中間軸16の軸心方向にシフトされるようになっている。シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bとシフト部材20が一緒に中間軸16の軸心方向にシフトされ、2つのギヤ18a、18bが実線の位置と鎖線の位置との間でシフトされる。その結果、シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bが実線の位置にあるときは、図1に示されているように、シフトギヤ18の右側のギヤ18bと主軸側の右側のギヤ12bとが咬み合う。シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bが鎖線の位置にあるときは、シフトギヤ18の左側のギヤ18aと主軸側の左側のギヤ12aとが咬み合う。
図2に示すモータ14は、複数の巻線を有するモータである。例えば、モータ14としては、低速出力特性および高速出力特性の2種類の巻線を持つ公知のモータを使用することができる。それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えることによって、主軸10の変速を可能にする。
モータ14には、切換ユニット24が動力線26によって接続されている。切換ユニット24は、主軸アンプモジュール等(図示せず)に接続されている。
図3は、本発明の別の実施例を示す。
ギヤヘッドは、主軸10と、主軸10に接続されていて、主軸10側に設けられた複数のギヤ12a、12bからなる主軸10側のギヤ12と、主軸10を駆動するためのモータ14と、主軸10とモータ14との間に設けられた中間軸16と、中間軸16にシフト可能に設けられていて、主軸10側の複数のギヤ12a、12bの1つに選択的に咬み合って主軸10の変速を可能とするシフトギヤ18とを有する。
主軸10は、垂直方向と水平方向のいずれに配置してもよいが、好ましくは、図3に示すように、垂直方向でかつギヤヘッドの下方部に配置する。
シフトギヤ18は、低速出力特性および高速出力特性の2種類のギヤ18a、18bを有する。
中間軸16は、スプライン軸として構成されている。この中間軸16と平行に作動部材21が設けられている。作動部材21の右端部は油圧シリンダ23に結合されている。その油圧シリンダ23によって作動部材21を動かして、中間軸16に沿ってシフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bを、棒状の作動部材21の左端部に固定されたシフト部材20によって中間軸16の軸心方向にシフトするようになっている。その際、シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bとシフト部材20が一緒に中間軸16の軸心方向にシフトされ、2つのギヤ18a、18bが実線の位置と鎖線の位置との間でシフトされる。その結果、シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bが実線の位置にあるときは、図3に示されているように、シフトギヤ18の右側のギヤ18bと主軸側の右側のギヤ12bとが咬み合う。シフトギヤ18の2つのギヤ18a、18bが鎖線の位置にあるときは、シフトギヤ18の左側のギヤ18aと主軸側の左側のギヤ12aとが咬み合う。
モータ14は、図2に示す前述のモータであり、複数の巻線を有する。例えば、モータ14は、低速出力特性および高速出力特性の2種類の巻線を持つモータである。それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えられることによって、主軸10の変速を可能にする。図2に示すように、モータ14には、切換ユニット24が動力線26によって接続されている。切換ユニット24は、主軸アンプモジュール等(図示せず)に接続されている。
図3の実施例においては、中間軸16が軸心方向に細長い穴30を有する。この穴30は、中間軸16の全長にわたって形成されている。そして、この穴30を介して冷却油をシフトギヤ18の内側まで送って、そこから矢印32の方向に冷却油を供給してシフトギヤ18を冷却する。
穴30は、中間軸16の左端から右端まで貫通しているのが好ましい。
冷却油は、いろいろなオイル通路40、42、44を通って中間軸16の左端の穴30の入口に流入して、中間軸16の中の穴30を通過する。中間軸16の途中で矢印32の方向に冷却油が部分的に流出してシフトギヤ18を冷却する。さらに、冷却油は、穴30の中を中間軸16の右端まで流れ、さらにオイル通路46、48を通って所定のオイルタンク(図示せず)に送られる。
主軸10、主軸側のギヤ12、モータ14、中間軸16、油圧シリンダ23、オイル通路手段40〜48等は、ハウジング50の所定位置に取りつけられている。
中間軸16の左端とモータ14との間には、モータ14に接続されたモータ側のギヤ54と、中間軸16に接続された中間軸側のギヤ56とが、常時咬み合うように設けられている。
モータ14の回転動力は、順に、モータ側のギヤ54、中間軸側のギヤ56、中間軸16、シフトギヤ18、主軸側のギヤ12、主軸10へと伝達される。
モータ14の複数巻線の選択的切換による主軸10の変速とシフトギヤ18のシフト操作切換による主軸の変速とを組み合わせて、主軸10の出力特性を増加させて、省エネの加工を可能とする。
図4〜8は、主軸10の出力線図である。
主軸10の回転数を毎分0〜20,000回転とする場合、図4に示すように、好ましくは、左から順に、4つのレンジ(1)(2)(3)(4)に区分して設定する。(1)のレンジは、回転数0〜2101.7(回転/分)のレンジである。(2)のレンジは、回転数2101.7〜3000(回転/分)のレンジである。(3)のレンジは、回転数3000〜8000(回転/分)のレンジである。(4)のレンジは、回転数8000〜20000(回転/分)のレンジである。
図4〜8において、グラフの左側の軸はトルク(N・m)を示し、グラフの右側の軸はモータ14の動力を示す。モータ14の最大動力は、13KWでは15分間であり、11KWでは30分であり、連続では7.5KWである。一点鎖線の曲線は15分間の場合の比を示し、実線の曲線は30分間の場合の比を示し、破線の曲線は連続の場合の比を示す。
図4の4つのレンジ(1)(2)(3)(4)について、以下、順に説明する。
図4のレンジ(1)の場合、図5に示すように、シフトギヤ18は低速ギヤ比を選択し、モータ14は低速巻線を選択する。
この場合、主軸10の回転数は、0〜5254(回転/分)の範囲にある。
図4のレンジ(2)の場合、図6に示すように、シフトギヤ18は低速ギヤ比を選択し、モータ14は高速巻線を選択する。
この場合、主軸10の回転数は、0〜5254(回転/分)の範囲にある。
図4のレンジ(3)の場合、図7に示すように、シフトギヤ18は高速ギヤ比を選択し、モータ14は低速巻線を選択する。
この場合、主軸10の回転数は、0〜20000(回転/分)の範囲にある。
図4のレンジ(4)の場合、図8に示すように、シフトギヤ18は高速ギヤ比を選択し、モータ14は高速巻線を選択する。
この場合、主軸10の回転数は、0〜20000(回転/分)の範囲にある。
好ましくは、シフトギヤ18による変速比の切換とモータ14の巻線の切換による変速との組合せによって、モータ14による出力が最大になるように、それぞれ、シフトギヤ18の切換レンジとモータ14の巻線の切換レンジを巧みに選択して、図4に示す4つのレンジ(1)(2)(3)(4)のうち最適のレンジ(回転範囲)を決めて主軸10を回転させるように、予めプログラムを設定しておく。
例えば、図5〜8に示す例では、主軸10の回転数が毎分788回転以上20000回転以下の範囲にあるとき、最高出力13KWを得る事が出来る構成となっている。この13KWは、モータ14の出力であり、この出力13KWは、モータ14自体を回転させる動力(AKW)と主軸10を回転させて加工物を削る動力(BKW)とに分けられる。例えば、主軸10が毎分2000回転のときの予め決められた変速レンジでは、モータ14の回転数は毎分3850回転である。同じモータ14の毎分2000回転を前述の(3)のレンジで回すと、モータ14の回転数は毎分960回転であり、モータ14自体を回転させる動力(AKW)は1/4となり、モータ14自体で消費されるエネルギーは、(1/4)、つまり1/16となる。但し、この場合、主軸10から得られる出力は8.5KWである。実際の加工では、5.5KW以下の出力で加工する場合が多い。
図5〜8に示すレンジ(1)〜(4)つまり回転範囲の切換は、好ましくは、機械の制御シーケンスによってあらかじめ決めておき、指令されたモータ14の回転数に応じて自動的に切換えるようにする。
シフトギヤ18を所望位置にシフト操作する油圧シリンダ23とモータ14の切換ユニット24が、制御装置(図示せず)に接続されている。そして、その制御装置において予め設定されたプログラムによって自動的にシフトギヤ18及びモータ14の巻線レンジを切換える。とくに、加工の種類に応じて少ない動力で加工出来るようにシフトギヤ18とモータ14の巻線をプログラムにしたがって切換えるのである。
次は、そのようなプログラムにしたがった1つの切削加工例を説明する。
図9は、図8に示した、主軸の出力特性のレンジ(4)の1つの具体的な加工例を示す。
図9の加工例においては、シフトギヤ18が高速ギヤ比に切換えられた状態にある一方、モータ14は高速巻線に切換えられた状態にある。
被加工物の材質が機械構造用炭素鋼で、4mmのネジ穴加工(タップ加工)をする場合、切削速度が30m/分であるとすると、主軸10の回転数は2400回転/分にする。モータ14の回転数は、低速レンジが4620回転/分、高速レンジが1152回転/分である。
図9の加工例において、低速レンジと高速レンジに対する最大出力と所要動力との関係は、例えば、次のとおりである。
低速レンジ 高速レンジ
最大出力(モータ) 13KW 13KW
所要動力 モータ回転用 2.0 0.2
主軸回転用 0.3 0.3
ネジ穴加工用 0.1 0.1
所要動力 合計 2.4KW 0.6KW
このように、モータの最大出力が13KWであるギヤヘッドの主軸によって、例えば4mmのネジ穴加工をする場合、タップ加工そのものに必要な動力は0.1KWである。他は、主軸10を回転させる動力や、モータ14自身を回転させる動力である。この加工例の場合、ネジ加工に必要な動力は少なく、ほとんどがネジ加工以外に使われる動力である。
図9と前掲の表からも明らかなように、の前述の加工例で、主軸10を毎分2400回転の回転数で回転させる場合、モータ14を4620回転の回転数で回転させねばならない低速レンジの方が、モータ14を毎分1152回転の回転数で回転させれば良い高速レンジよりも大きい動力が必要となる。従って、より小さい動力を要する高速レンジで加工する方が、省エネになる。
図10は、前述の図9の加工例に対比して、従来の加工例を示す。
図10の従来の加工例においては、シフトギヤ(図示せず)が低速ギヤ比に切換えられており、モータ(図示せず)は、図9の加工例における高速巻線に相当する巻線を有する。
図9の本発明の加工例と図10の従来の加工例とを比較すると、ネジ穴加工用動力と主軸回転用動力は、図9及び図10の両方の加工例において、ぞれぞれ0.1kwと0.3kwであり、両者は同じである。しかし、図9の本発明の加工例において、モータ回転用動力と所要動力は、それぞれ0.2kwと0.6kwであるのに対し、図10の従来の加工例においては、モータ回転用動力と所要動力は、それぞれ2.0kwと2.4kwである。
図9と図10を比較すれば明らかなように、本発明の加工例は、従来の加工例よりも省エネに優れた加工である。
本発明の1つの実施例によるギヤヘッドを示す概略図。 図1に示したギヤヘッドに使用するモータの一例を示す概略図。 本発明によるギヤヘッドの具体的な1つの例を示す断面図。 図3に示したギヤヘッドにおける主軸の出力特性の4つのレンジ(1)(2)(3)(4)の例を示すグラフ。 図4に示す、主軸の出力特性のレンジ(1)の例を示すグラフ。 図4に示す、主軸の出力特性のレンジ(2)の例を示すグラフ。 図4に示す、主軸の出力特性のレンジ(3)の例を示すグラフ。 図4に示す、主軸の出力特性のレンジ(4)の例を示すグラフ。 図8に示す、主軸の出力特性のレンジ(4)の具体的な加工例を示すグラフ。 図9の加工例に対比して示す従来の加工例を示すグラフ。
符号の説明
10 主軸
12 主軸側のギヤ
12a、12b 主軸側の複数のギヤ
14 モータ
16 中間軸
18 シフトギヤ
18a、18b シフトギヤの2つのギヤ
20 シフト部材
21 作動部材
23 油圧シリンダ
24 切換ユニット
26 動力線
30 穴
40、42、44、46、48 オイル通路手段
50 ハウジング
54 モータ側のギヤ
56 中間軸側のギヤ

Claims (5)

  1. 主軸と、主軸側に設けた主軸側の複数のギヤと、主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けられた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて、主軸側の複数のギヤの1つに選択的に係合させて主軸の変速を可能とするシフトギヤとを有するギヤヘッドであって、
    モータが複数の巻線を有し、それらの巻線の任意の1つに選択的に切り換えることによって、主軸の変速を可能にするものであり、
    モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤによる主軸の変速とを組み合わせて、主軸の出力特性を増加させたことを特徴とするギヤヘッド。
  2. 中間軸が軸心方向に穴を有し、この穴を介して潤滑油をシフトギヤの内側に供給してシフトギヤを冷却することを特徴とする請求項1に記載のギヤヘッド。
  3. 主軸を駆動するためのモータと、主軸とモータとの間に設けられた中間軸と、中間軸にシフト可能に設けられていて主軸の変速を可能にするシフトギヤとを有するギヤヘッドの変速方法であって、
    モータの複数巻線の選択的切換による主軸の変速とシフトギヤによる主軸の変速とを組み合わせて、主軸の回転数を変化させることを特徴とするギヤヘッドの変速方法。
  4. シフトギヤを高速回転に切換え、かつ、モータを高速出力特性の巻線に切換えて省エネ加工をすることを特徴とする請求項3に記載のギヤヘッドの変速方法。
  5. 中間軸の軸心方向に形成された穴を介して潤滑油をシフトギヤの内側に供給してシフトギヤを冷却することを特徴とする請求項3又4に記載のギヤヘッド変速方法。
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