JP2010013383A - ピタンガまたはテリハバンジロウなどの抽出物からなる抗酸化剤 - Google Patents

ピタンガまたはテリハバンジロウなどの抽出物からなる抗酸化剤 Download PDF

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Abstract

【課題】食品、医薬品などの分野で使用されうる天然抗酸化剤を提供する。
【解決手段】テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、ピタンガの葉の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤である。従来可食の非対象部位から得られるため、植物資源の有効利用となり、かつ天然抗酸化剤であり、安全性に優れる。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品、医薬品などの分野で使用されうる抗酸化剤に関し、より詳細には、熱帯植物であるテリハバンジロウやピタンガの葉の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物からなる抗酸化剤に関する。
生体内で生じる過酸化脂質や酸化した食品を摂取することで肝臓障害、動脈硬化、血栓症を引起すことが知られ、酸化物質が種々の老化現象に密接に関係することが指摘されている。抗酸化によって、生体内において細胞や組織がフリーラジカルや活性酸素種にさらされるために引き起こされるさまざまな疾患を予防しうると考えられ、また、食品、化粧品等の製造時、流通時、保存時等の各段階で生じる、酸化反応が主体となって引き起こされる香味や風味等の品質劣化を防ぐことができる。このような各主成分の酸化を防止すべく、従来から、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ブチルヒドロキシトルエン)などが抗酸化剤として使用されているが、化学的に合成された抗酸化剤である。よって、近年、食の安全や健康指向が高まる中、優れた抗酸化能を有する植物性素材が求められている。
例えば、香辛料の一種であるフェンネル種子から精油成分や脂肪成分を抽出ろ過した残渣を原料として、非極性溶媒または極性溶媒で抽出して得られた物質を有効成分とする抗酸化剤がある(特許文献1)。特許文献1の実施例では、フェンネル粉末に2倍量のヘキサンを添加して振蕩抽出して精油成分と脂肪成分とを除去し、得られた残渣に50%エタノールを添加し、抽出物のろ液を濃縮し、これを抗酸化物としている。この抗酸化物は0.005%BHAよりも抗酸化力が大きいという。
また、茶葉を水で抽出し、次いで溶離液として水を使用する液体クロマトグラフィでこの抽出物を分画して得た抗酸化剤がある(特許文献2)。茶葉から得た水溶性抗酸化剤であり、揚げ油および脂肪、マーガリン、チーズ、ポテトフレークなどの酸化を安定化できるという。
また、ぶどうのジュース、ワイン等の加工時に生じる圧縮搾汁粕の果皮をエチルアルコールで抽出処理し、固液分離後、分離液を濃縮して得た天然抗酸化物もある(特許文献3)。廃棄物であるぶどうの圧縮搾汁粕の果皮の有効利用であって、天然物であるから安全性に優れるというものである。
また、山椒の種子、種皮および葉の少なくとも1つを含む材料にアルコールを加えて抽出して得られる親油性抗酸化物と親水性抗酸化物とを含み、天然ビタミンEと同等の抗酸化力を有し、高速液体クロマトグラフィで分離精製したものが350nmの吸収スペクトル分析によるAbs値に関して7つの分画を示す、抗酸化物もある(特許文献4)。一般に、一つの植物から得られる抗酸化剤は極端な油溶性または水溶性を示し、そのために適用範囲が制限されてしまうが、山椒の種子などから有機溶媒を用いて抽出した山椒抽出物から植物油脂を抽出分離することで得られる抗酸化剤は、高速液体クロマトグラフィによって更に分画され、親油性、親水性に優れる抗酸化物を得る事ができ、用途に応じて使い分けることができる、という。
更に、ミカン科植物果皮の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物を有効成分として含有する抗酸化性組成物もある(特許文献5)。ミカン科植物の抗酸化成分としてオオタポンカンの果皮に含まれるクロロゲン酸とその誘導体があるが、トコフェロールなどの油溶性の抗酸化剤は水産加工品などには使用しにくく、効果の高い水溶性の天然抗酸化性組成物を提供することを目的に開発されたものである。
加えて、沖縄や亜熱帯地域で自生している植物の抽出物を利用した抗酸化剤も報告されている。例えば、ヤエヤマアオキ果実を焙煎処理した抽出物(特許文献6)、ゲットウ類植物の搾汁液の乾燥物又は抽出液の乾燥物(特許文献7)、イタドリ、インゲンマメ、オオゴチョウ、オオフトモモ、ガジュマル、カンキチク、キンミズヒキ、ゲットウ、サキシマスオウノキ、サンシキアカリファ、セイロンベンケイ、タカサゴギク、ナンテン、ベニバナ、モクセンナ、モクマオウ、モモタマナ、リュウキュウハギおよびリュウキュウマツからなる群から選ばれた少なくとも1種類以上の生物素材を水、無水或いは含水有機溶媒で抽出した抽出物(特許文献8)などが報告されている。また、ストロベリーグァバ茶及びストロベリーグァバ茶の製法(特許文献9)、ポリフェノール含有生成物の製造方法、ポリフェノール含有生成物、α−アミラーゼ阻害剤、抗酸化剤および食用組成物(特許文献10)などもある。
また、沖縄県産果実類・野菜類のポリフェノール含量とラジカル消去活性とを評価した報告もある(非特許文献1)。医食同源の考えが根付いている沖縄では、亜熱帯気候を生かして熱帯原産の果実が栽培されているがポリフェノール含量や抗酸化活性などに関する報告が少ないことに鑑みて、試料調製法、抽出法、評価手法を同一にして、沖縄産の野菜類、果実類のポリフェノール含量とラジカル消去活性を評価したものである。グァバの黄白果肉の果皮の80%エタノール抽出によって、新鮮原料1gに没食子酸に換算して22.83μモル/gのポリフェノールが含有され、トロロクス相当量に換算して52.03μモル/gのDPPHラジカル消去活性を観察している。
特許公報2519149号 特許公報3118101号 特許公報3561885号 特許公報3567220号 特許公報2873921号 特許公開2007−55963公報 特許公開2005−298829公報 特許公開2005−60334公報 特許公開2007−117001公報 特許公開2006−56793公報 沖縄県産果実類・野菜類のポリフェノール含量とラジカル消去活性、須田郁夫等、日本食品科学工学会誌、52巻、10号、2005年10月発行
上記したように、天然由来の抗酸化物が検討され、特許文献1や特許文献3などのように、従来から廃棄対象となっている原料から抽出した天然抗酸化物が存在する。これらは、予め別個の用途に使用された残渣などであるが、これら以外にも従来から着目されていない植物材料が存在する。これらから有効成分を抽出できれば、資源の利用となる。
更に、従来のトコフェロールなどの親油性の抗酸化剤に代えて、親水性の抗酸化剤があれば用途を拡大することができる。
上記現状に鑑み、本発明は、安全性が高い天然抗酸化剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、親水性に優れる天然抗酸化物を提供することを目的とする。
更に、本発明は、従来から食用として着目されていない植物を対象として、安全性および活性に優れ、植物資源を有効使用しうる抗酸化剤を提供することを目的とする。
また、酸化が抑制された食品、農薬、医薬品、化粧品を提供することを目的とする。
本発明者らは、熱帯果樹から水や親水性有機溶媒またはこれらの混合液で抽出した成分について詳細に検討した結果、テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、ピタンガの葉を水や親水性有機溶媒、これらの混合液で抽出して有効成分を評価したところ、従来から公知であるグァバ葉と比較して高い抗酸化活性を有する成分が含有されていること、水抽出液、親水性有機溶媒抽出液、これらの混合液でも同様の抗酸化活性が観察されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、テリハバンジロウ(Psidium cattleianum)の葉の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤を提供するものである。
また、本発明は、キミノバンジロウの葉を水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物からなる抗酸化剤を提供するものである。
更に、本発明は、ピタンガ(Eugenia michelli Lamarck)の葉を水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物からなる抗酸化剤を提供するものである。
また、上記抗酸化剤を含有してなる食品を提供するものである。
本発明によれば、従来から食用とされていない植物資源から、抗酸化性物質を簡便に抽出することができ、植物資源の有効利用を図ることができる。
本発明の抗酸化剤は、抽出液あたりの抗酸化活性が高いため安価に製造でき、かつ少ない使用量で優れた抗酸化活性を得る事ができるため、安全性に優れる。
本発明の抗酸化剤は、水抽出性、親水性有機溶媒抽出性であるため、水含有食品、アルコール含有食品へ応用することができ、食品の酸化防止の用途に簡便に使用することができる。
本発明の抗酸化剤は、水溶性、親水性有機溶媒溶解性であるから、例えば水溶性食品やアルコール含有食品に添加することで抗酸化能を発揮することができる。
本発明は、テリハバンジロウ(Psidium cattleianum)、キミノバンジロウ、またはピタンガ(Eugenia michelli Lamarck)の葉の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤である。
テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、およびピタンガの葉は、従来から可食部として認識されていなかったが、これらの凍結乾燥粉末に含まれる水抽出物や親水性有機溶媒抽出物に高活性の抗酸化性物質を利用して、抗酸化剤として利用するものである。
テリハバンジロウ(Psidium cattleianum)とは、グァバ同様、世界中で栽培されている植物であり、果実は食用にされ、樹木は生垣などに利用されている。英名では、ストロベリー・グァバというが、果実にイチゴの香りがあることによる。
キミノバンジロウ(Psidium cattleianum var. lucidum)は、フトモモ科バンジロウ属に属し,ブラジル(大西洋岸)原産の常緑低木である。
またはピタンガ(Eugenia michelli Lamarck)とは、ブラジル南部からパラグアイが原産であり、世界中の熱帯で栽培されている植物である。果実は生食、ジュース、ワインなどに利用され、樹木は垣根などに利用されている。
本発明の抗酸化剤は、以下によって製造することができる。
まず、上記植物に1〜100質量倍、より好ましくは10〜50質量倍量の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液溶液を添加抽出する。
上記植物の葉は、生のまま使用してもよいし、乾燥してから使用してもよい。乾燥物は植物葉の保存性に優れ、かつ抗酸化剤の安定性にも優れる。なお、対象植物は、これを細片化や粉砕して使用してもよい。植物の保存安定性や抽出効率の点から、一般には乾燥物を1〜30mm、より好ましくは3〜15mmに細片化、または粉砕したものを使用することが好ましい。
親水性有機溶媒を使用して抽出する場合、親水性溶媒としては、アルコールやケトンなどを使用することができる。本発明では、親水性有機溶媒として一価、二価、三価のアルコールを好適に使用することができる。このような一価のアルコールとしては、炭素数1〜15のアルコール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ドデカノールなどを例示することができる。また、二価のアルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、2‐プロパノール、2‐ブタノールなどを例示することができ、三価のアルコールとしては、tert-ブタノールやグリセリンがある。本発明では、特にメタノール、エタノール、n−ブタノールなどの炭素数1〜5の一価のアルコールを好適に使用することができる。最も好ましくはエタノールである。エタノールは飲食が可能であるため、抽出物中に溶媒が微量に残存した場合の安全性に優れるからである。なお、本発明では、親水性有機溶媒は水と混合して使用することが好ましく、例えば親水性有機溶媒がエタノールの場合、エタノール濃度は、95%以下が好ましく、より好ましくは50〜80%である。95%を超えると親油性成分の含有率が高くなるため抽出物に含まれる抗酸化防止効果が低下する場合があり、不利である。
抽出条件は、使用する親水性有機溶媒の種類に応じて適宜選択できるが、好ましくは室温から温度120℃、より好ましくは50〜80℃である。また、抽出時の圧力は、0〜300kPa、より好ましくは1〜100kPaである。なお、抽出時間は、0.5〜5時間、より好ましくは1〜2時間である。上記抽出条件の範囲内で酸化防止能に優れる抽出物を得ることができる。
抽出後、ろ過または遠心分離などによって固液分離を行い、液体を抽出液とする。遠心分離する際には、100〜3,000rpmで15〜30分の分離が好適である。ただし、本発明の抗酸化剤は、水や親水性有機溶媒への溶解性に優れるため、原料として用いる葉との固液分離が可能であれば、遠心分離に限定されず、他の方法で分離することができる。
後記する実施例に示すように、テリハバンジロウの葉、キミノバンジロウの葉、ピタンガの葉の水抽出物および80%エタノール溶液による抽出物には、グァバの葉やテリハバンジロウの果実と比較して高いDPPHラジカル消去活性が観察された。また、テリハバンジロウの葉、キミノバンジロウの葉、ピタンガの葉の水抽出物および80%エタノール溶液による抽出物には、グァバの葉やテリハバンジロウの果実と比較して没食子酸換算ポリフェノール系化合物の含有量が高いことが判明した。ポリフェノール系化合物は、その構造や作用が多岐に亘るが、没食子酸に換算したポリフェノール系化合物量に対するDPPHラジカル消去活性を比較すると、グァバ葉では、水抽出物と80%エタノール抽出物とで略等しい数値を示すのに対し、ピタンガ葉、テリハバンジロウの葉や果実、キミノバンジロウ葉は、水抽出物と80%エタノール抽出物とで、没食子酸に対するDPPHラジカル消去活性が大きく異なった。この溶媒の相違による抽出率の相違およびトロロクス相当量/没食子酸の相違は、テリハバンジロウの葉、キミノバンジロウの葉、ピタンガの葉から抽出される成分と、グァバ葉からの抽出成分とが異なる組成であることを示唆するものである。
本発明の抗酸化剤は、水抽出物量と80%エタノール抽出物量とを比較すると水抽出のほうが抽出物量が多いため、抽出物は含水アルコールにも溶解しうる水溶性物質であることが示唆された。
本発明では、上記抽出液をそのまま抗酸化剤として使用することができる。また、濃縮して抗酸化力を向上させてもよいが、更に上記抽出液の分画操作を行い精製して抗酸化力を向上させてもよい。
本発明の抗酸化剤は、単独で使用してもよく、アスコルビン酸やグァバ葉抽出液などよりも最小有効量が低量であるため、トコフェロールやアスコルビン酸などの他の抗酸化剤と併用するとより少量で抗酸化効果を獲得し得る。
さらに、本発明の抗酸化剤は、上記抽出液を乾燥して粉末に調製して使用してもよいし、他の溶媒や基材に溶解または混練し、液状、乳液状、ペースト状、ゲル状、固形状その他に加工し、適宜にデキストリン等の賦型剤、香料、色素等とともにペレット、錠剤、顆粒、またゼラチン等で被覆してカプセルに成形し、抗酸化剤として使用してもよい。
一方、本発明の抗酸化剤は、植物由来であり安全性に優れるため、これをそのまま液状、ゲル状あるいは固形状の食品、医薬品、その他に添加して使用し、または健康食品に加工したり、クリーム、乳液、口紅等の化粧品に配合したり、軟膏などの医薬品や農薬等の各種組成物を製造する際に配合して、配合成分の酸化を抑制し、安定性に優れる食品、医薬品、化粧品などとすることができる。特に、食品や化粧品などの人体に適用する製品に添加することが好ましい。安全性に優れるからである。
本発明の抗酸化剤は、DPPHラジカル消去活性をトロロクス相当量で評価した場合に、0.1〜3000mg/g、より好ましくは1〜1000mg/g、特に好ましくは3〜600mg/gを、添加すること抗酸化活性を得ることができる。
本発明の抗酸化剤は、水溶性に優れるが、脂質の過酸化を抑制することもできる。したがって、酸化性物質として水溶性物質に限定されず、脂溶性物質の酸化も抑制することができ、特に含水食品や医薬品、化粧品などに好適に配合し、各種酸化性成分を効果的に酸化防止することができる。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明を制限するものではない。
(実施例1)
ピタンガの葉を細かく裁断後、一晩−20℃で保存した。ついで、凍結乾燥器で乾燥後、粉砕した。
得られたピタンガ葉の粉砕物に、濃度10mg/ml(注:50mg/mlも併記されていましたが、こちらに統一しました。)になるように80%エタノール溶液を添加し、50℃で2時間抽出した。抽出後、3000rpmで遠心分離し、上澄みを抽出液とした。
得られた抽出液について、下記測定法によって、DPPHラジカル消去活性試験を行い、トロロクス相当量で評価し、およびポリフェノール量の測定を行い、没食子酸換算ポリフェノール量で評価した。結果を表1、表2に示す。また、没食子酸換算ポリフェノール量に対するトロロクス相当量を表3に示す。
(測定方法)
(1)DPPHラジカル消去活性試験
96穴マイクロプレートに分析試料100μl、0.2M MES緩衝液(pH6.0)50μl、0.75M DPPH溶液を加え、室温・暗室20分間放置後、515nmにおける吸光度を測定し、下記式に基づいてDPPHラジカル消去活性を求め、トロロクスを標準物質として検量線を作成し、DPPHラジカル消去活性を乾燥物1g当たりのトロロクス相当量で評価した。
Figure 2010013383
なお、上記式において、A、B、Cは以下の通りである。
A:コントロール吸光度(A)であり、分析溶媒100μl、0.2M MES緩衝液50μl、0.75M DPPH溶液50μlの515nmにおける吸光度である。
B:試料吸光度(B)であり、分析試料100μl、0.2M MES緩衝液50μl、0.75M DPPH溶液50μlの515nmにおける吸光度である。
C:試料ブランク吸光度(C)であり、分析試料100μl、0.2M MES緩衝液50μl、エタノール溶液50μlの515nmにおける吸光度である。
なお、分析試料(溶媒)においては、エタノールの最終濃度が均一になるようにした。
次いで、検量線作成標準物質としてトロロクスを使用し、上記DPPHラジカル消去活性をトロロクス相当量に換算した。
(2)ポリフェノール量の測定
蒸留水1.6mlに抽出液100μl、Folin−Denis試薬100μlを加えた後、攪拌し10%Na2CO3溶液200μlを添加した。室温・暗室で30分間放置後760nmにおける吸光度を測定した。没食子酸を標準物質として、定量値を乾燥物1g当たりの没食子酸換算量として算出した。
(実施例2)
ピタンガ葉について、80%エタノール溶液に代えて、水抽出した以外は実施例1と同様に操作して抽出液を得て、実施例1と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(実施例3)
実施例1のピタンガ葉に代えて、テリハバンジロウの葉を使用した以外は実施例1と同様に操作して抽出液を得て、実施例1と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(実施例4)
実施例2のピタンガ葉に代えて、テリハバンジロウの葉を使用した以外は実施例2と同様に操作して抽出液を得て、実施例2と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(実施例5)
実施例1のピタンガ葉に代えて、キミノバンジロウの葉を使用した以外は実施例1と同様に操作して抽出液を得て、実施例1と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(実施例6)
実施例2のピタンガ葉に代えて、テリハバンジロウの葉を使用した以外は実施例2と同様に操作して抽出液を得て、実施例2と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(比較例1)
実施例1のピタンガ葉に代えて、グァバの葉を使用した以外は実施例1と同様に操作して抽出液を得て、実施例1と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(比較例2)
実施例2のピタンガ葉に代えて、グァバの葉を使用した以外は実施例2と同様に操作して抽出液を得て、実施例2と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3に示す。
(比較例3)
実施例1のピタンガ葉に代えて、テリハバンジロウの果実を使用した以外は実施例1と同様に操作して抽出液を得て、実施例1と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3および図1〜図3に示す。
(比較例4)
実施例2のピタンガ葉に代えて、テリハバンジロウの果実を使用した以外は実施例2と同様に操作して抽出液を得て、実施例2と同様にしてDPPHラジカル消去活性試験およびポリフェノール量の測定を行った。結果を表1〜表3および図1〜図3に示す。
(実施例7)
ピタンガ葉について、水抽出時間を50℃または80℃で、抽出時間を30分、60分、または120分とした以外は実施例2と同様に操作して、水抽出液を調製した。この水抽出液について、実施例1と同様にポリフェノール量の測定を行った。結果を表4、図4に示す。なお、n=3である。
(実施例8)
テリハバンジロウの葉について、水抽出時間を50℃または80℃で、抽出時間を30分、60分、または120分とした以外は実施例4と同様に操作して、水抽出液を調製した。この水抽出液について、実施例1と同様にポリフェノール量の測定を行った。結果を表5に示す。なお、n=3である。
(実施例9)
0.2Mリン酸緩衝液(pH 7.0)1.0ml、1.3%リノール酸/エタノール溶液2.5ml、実施例2、4、6、比較例2で得た、ピタンガ、テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、およびグァバの葉の水抽出液0.5ml、蒸留水0.25ml、46.4mM AAPH(2,2’−azo−bis(2−amidinopropane)
dihydrochloride)水溶液(酸化促進剤)0.125mlをねじ栓付き試験で混合し、40℃の恒温槽中で遮光反応させた。
反応後、試験管に反応液を0.1mlとり、75%エタノール4.7ml、30%チオシアン酸アンモニウム水溶液0.1ml、0.02M塩化第一鉄/3.5%塩酸水溶液0.1mlを加えよく攪拌し、正確に3分後測定(吸光度500nm)し過酸化物価とした。
対照抗酸化物質として0.2mMまたは2mMトロロクスを用いた。測定結果は、対照(蒸留水)を過酸化率100%とし、各抽出試料の過酸化率を求めた。
反応1日目、3日目、5日目の反応液の過酸化率を表6に示す。
(実施例10)
実施例1、3、5、比較例1で得た、ピタンガ、テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、およびグァバの葉の80%アルコール抽出液について、対照として80%アルコール溶液を使用した以外は、実施例9と同様に操作して、各抽出試料の過酸化率を求めた。結果を表7に示す。
(実施例11)
標準抗酸化物質であるアスコルビン酸(1mg/ml)と、実施例2で得たピタンガ葉の水抽出液、実施例4で得たテリハバンジロウ葉の水抽出液、実施例6で得たキミノバンジロウ葉の水抽出液、比較例2で得たグァバ葉の水抽出液についてDPPH法でトロロクス相当量を測定した。次いで、これらをそれぞれ50倍、100倍、200倍に希釈し、前記濃縮液と同様にDPPH法でラジカル消去活性(%)を測定した。結果を表8、図6に示す。
Figure 2010013383
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(結果)
(1)ピタンガ葉について以下が判明した。
(i) ピタンガ葉の水抽出液のDPPHラジカル消去活性は、表1、図1から明らかなように、グァバ葉の水抽出液と比較して2倍以上高かった。また、80%エタノール抽出液も、グァバ葉のそれと比較してDPPHラジカル消去活性が高い。また、ピタンガ葉の水および80%エタノール抽出液の没食子酸換算ポリフェノール量も、表2、図2から明らかなように、それぞれグァバ葉よりも含有量が極めて高いことが判明した。このことは、本発明が、廃棄されるピタンガの葉を有効利用するものであることを示すものであり、これにより植物由来の安全性に優れる抗酸化剤が提供される。
(ii) また、植物ポリフェノールには抗酸化作用を有するものがあるため、ポリフェノール量あたりのDPPHラジカル消去活性を知るため、没食子酸換算量あたりのトロロクス相当量を算出したところ、表3、図3に示すように、水抽出液では3.72、80%エタノール抽出液では3.56であった。これをグァバ葉と比較すると、グァバ葉ではそれぞれ3.33および3.34と殆ど同じ比率であるため、ピタンガ葉の抗酸化活性は、グァバ葉とは異なる抗酸化成分によるものと示唆された。
(iii) リノール酸を使用して、ピタンガ葉に含まれる成分による、過酸化の抑制効果を評価したところ、表6に示すように、トロロクス2mMでは1日目は過酸化率が0%であったが3日目、5日目にそれぞれ10%、20%と過酸化率が増加した。一方、ピタンガ葉の水抽出液は、1日目に9%であるが、3日目、5日目にそれぞれ13%、15%と過酸化率の上昇率が低く、脂質過酸化に対し、長期に亘り安定して抗酸化作用が発揮されることが判明した。この過酸化率は、グァバ葉の水抽出液よりも低かった。なお、1日目と5日目の過酸化率の比を併せて表6に示す。グァバ葉では2.1であるが、ピタンガ葉は1.5であり、グァバ葉の水抽出液よりも安定した抗酸化活性を有することが確認された。
また、表7に示すように、ピタンガ葉の80%エタノール抽出液でも同様の過酸化抑制効果が観察された。
(iv) アスコルビン酸1mg/mlと同じDPPHラジカル消去活性を示すピタンガ葉の水抽出液をそれぞれ50倍、100倍、200倍と希釈し、DPPHラジカル消去活性を測定したところ、表8、図6に示すように、アスコルビン酸では、100倍希釈および200倍希釈のトロロクス相当量が略等しいため、その最小有効量は100倍希釈液、即ち0.01mg/mlと推定されたが、ピタンガ葉は200倍希釈でもトロロクス相当量が33.8と高いDPPHラジカル消去活性を維持し、より少量でも抗酸化活性が発揮された。また、このことは、ピタンガ葉にはアスコルビン酸以外の成分が抗酸化性物質として含まれ、抗酸化活性を発揮していることが示唆された。
(v) ピタンガ葉の水抽出液と80%アルコール抽出液の抽出条件を検討したところ、表4および図4に示されるように、ピタンガ葉の水抽出液は、50〜80℃の抽出温度、および30〜120分の抽出時間で抽出率に変化が少なく、50℃、30分の抽出によってポリフェノールが抽出された。このことは、本発明の抗酸化剤は、80℃の温水で120分間の抽出工程によっても分解されることなく、含まれる成分が耐熱性に優れることが示唆された。

(2) テリハバンジロウ葉について以下が判明した。
(i) テリハバンジロウ葉の水抽出液のDPPHラジカル消去活性は、表1、図1から明らかなように、グァバ葉の水抽出液と比較して2倍高かった。また、80%エタノール抽出液も、グァバ葉のそれと比較してDPPHラジカル消去活性が高い。また、テリハバンジロウ葉の水および80%エタノール抽出液の没食子酸換算ポリフェノール量も、表2、図2から明らかなように、それぞれグァバ葉よりも含有量が極めて高いことが判明した。
(ii) テリハバンジロウの果実に含まれる抽出液とテリハバンジロウ葉の抽出液における抗酸化活性を評価したところ、表1、表2に示されるように、葉には果実に比較して15倍以上のDPPHラジカル消去活性が認められ、没食子酸換算ポリフェノール量も20倍と大きな相違があった。なお、この傾向は、80%アルコール抽出液でも同様に観察された。このことは、本発明が、廃棄されるテリハバンジロウの葉を有効利用するものであることを示すものであり、これにより植物由来の安全性に優れる抗酸化剤が提供される。
(iii) また、植物ポリフェノールには抗酸化作用を有するものがあるため、ポリフェノール量あたりのDPPHラジカル消去活性を知るため、没食子酸換算量あたりのトロロクス相当量を算出したところ、表3、図3に示すように、水抽出液では3.08、80%エタノール抽出液では2.53であった。これをグァバ葉と比較すると、グァバ葉ではそれぞれ3.33および3.34と殆ど同じ比率であるため、テリハバンジロウ葉の抗酸化活性は、グァバ葉とは異なる抗酸化成分によるものと示唆された。なお、テリハバンジロウの果実では、水抽出液で4.01、80%エタノール抽出液では3.00であり、葉における比率と相違する。このため、果実とは異なる成分によって抗酸化活性が発揮されていると推定された。
(iv) リノール酸を使用して、テリハバンジロウ葉に含まれる成分による、過酸化の抑制効果を評価したところ、表6に示すように、トロロクス2mMでは1日目は過酸化率が0%であったが3日目、5日目にそれぞれ10%、20%と過酸化率が増加した。一方、テリハバンジロウ葉の水抽出液は、1日目に11%であるが、3日目、5日目にそれぞれ13%、15%と過酸化率の上昇率が低く、脂質過酸化に対し、長期に亘り安定して抗酸化作用が発揮されることが判明した。この過酸化率は、グァバ葉の水抽出液よりも低く、グァバ葉の水抽出液よりも安定した抗酸化活性を有することが確認された。
また、表7に示すように、テリハバンジロウ葉の80%エタノール抽出液でも同様の過酸化抑制効果が観察された。
(v) アスコルビン酸1mg/mlと同じDPPHラジカル消去活性を示すテリハバンジロウ葉の水抽出液をそれぞれ50倍、100倍、200倍と希釈し、DPPHラジカル消去活性を測定したところ、表8、図6に示すように、アスコルビン酸では、50倍希釈でDPPHラジカル消去活性が40.6と原液の半分以下に低下しているのに対し、テリハバンジロウ葉では77.1と高く維持された。このような希釈率の相違によるDPPHラジカル消去活性の相違は、テリハバンジロウ葉にはアスコルビン酸以外の成分が抗酸化性物質として含まれ、抗酸化活性を発揮していることが示唆された。なお、テリハバンジロウ葉の水抽出液のDPPHラジカル消去活性は、グァバ葉の水抽出液よりも高い活性を示した。
(vi) テリハバンジロウ葉の水抽出液と80%アルコール抽出液の抽出条件を検討したところ、表5、図5に示されるように、テリハバンジロウ葉の水抽出液は、50〜80℃の抽出温度、および30〜120分の抽出時間で抽出率に変化が少ないが、80℃の温水では抽出時間の延長に伴い抽出量が増加した。このことは、含まれる成分が耐熱性に優れることが示唆された。

(3) キミノバンジロウ葉について以下が判明した。
(i) キミノバンジロウ葉の水抽出液のDPPHラジカル消去活性は、表1、図1から明らかなように、グァバ葉の水抽出液と比較して1.3倍以上高かった。また、80%エタノール抽出液も、グァバ葉のそれと比較してDPPHラジカル消去活性が高い。また、ピタンガ葉の水および80%エタノール抽出液の没食子酸換算ポリフェノール量も、表2、図2から明らかなように、それぞれグァバ葉よりも含有量が高いことが判明した。このことは、本発明が、廃棄されるキミノバンジロウ葉を有効利用するものであることを示すものであり、これにより植物由来の安全性に優れる抗酸化剤が提供される。
(ii) また、植物ポリフェノールには抗酸化作用を有するものがあるため、ポリフェノール量あたりのDPPHラジカル消去活性を知るため、没食子酸換算量あたりのトロロクス相当量を算出したところ、表3、図3に示すように、水抽出液では4.55、80%エタノール抽出液では3.27であった。これをグァバ葉と比較すると、グァバ葉ではそれぞれ3.33および3.34と殆ど同じ比率であるため、キミノバンジロウ葉の抗酸化活性は、グァバ葉とは異なる抗酸化成分によるものと示唆された。
(iii) リノール酸を使用して、キミノバンジロウ葉に含まれる成分による、過酸化の抑制効果を評価したところ、表6に示すように、トロロクス2mMでは1日目は過酸化率が0%であったが3日目、5日目にそれぞれ10%、20%と過酸化率が増加した。一方、キミノバンジロウ葉の水抽出液は、1日目に10%であるが、3日目、5日目にそれぞれ13%、16%と過酸化率の上昇率が低く、脂質過酸化に対し、長期に亘り安定して抗酸化作用が発揮されることが判明した。この過酸化率は、グァバ葉の水抽出液よりも低かった。なお、1日目と5日目の過酸化率の比を併せて表6に示す。グァバ葉では2.1であるが、キミノバンジロウ葉は1.6であり、グァバ葉の水抽出液よりも安定した抗酸化活性を有することが確認された。
また、表7に示すように、キミノバンジロウ葉の80%エタノール抽出液でも同様の過酸化抑制効果が観察された。
(iv) アスコルビン酸1mg/mlと同じDPPHラジカル消去活性を示すキミノバンジロウ葉の水抽出液をそれぞれ50倍、100倍、200倍と希釈し、DPPHラジカル消去活性を測定したところ、表8、図6に示すように、アスコルビン酸では、50倍希釈でDPPHラジカル消去活性が40.6と原液の半分以下に低下しているのに対し、キミノバンジロウ葉では63.2と高く維持された。このような希釈率の相違によるDPPHラジカル消去活性の相違は、キミノバンジロウ葉にはアスコルビン酸以外の成分が抗酸化性物質として含まれ、抗酸化活性を発揮していることが示唆された。なお、キミノバンジロウ葉の水抽出液のDPPHラジカル消去活性は、グァバ葉の水抽出液よりも高い活性を示した。
本発明は、テリハバンジロウの果実、葉、キミノバンジロウ、ピタンガの葉の水、親水性有機溶媒抽出物からなる抗酸化剤であり、抗酸化力に優れ、含水食品、化粧品、医薬品などに含まれる成分の酸化防止力に優れると共に安全性に優れる。
実施例および比較例における、水抽出と80%エタノール抽出によるDPPHラジカル消去活性の相違を示す図である。 実施例および比較例における、水抽出と80%エタノール抽出によるポリフェノール系化合物の含有量を没食子酸に換算して値の相違を示す図である。 実施例および比較例における、水抽出液と80%エタノール抽出による没食子酸換算したポリフェノール量に対するトロロクス相当量を示す図である。 ピタンガ葉の水抽出条件の変化による抽出率の相違を示す図である。 テリハバンジロウ葉の水抽出条件の変化による抽出率の相違を示す図である。 アスコルビン酸の抗酸化能と、本発明の抗酸化剤との比較を示す図である。

Claims (4)

  1. テリハバンジロウ(Psidium cattleianum)の葉の水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. キミノバンジロウ(Psidium cattleianum var. lucidum)の葉を水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物からなる抗酸化剤。
  3. ピタンガ(Eugenia michelli Lamarck)の葉を水または親水性有機溶媒またはこれらの混合液による抽出物からなる抗酸化剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の抗酸化剤を含有してなる食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107897395A (zh) * 2017-10-23 2018-04-13 东北林业大学 一种食用油脂抗氧化剂的制备方法

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