JP2010013298A - Iii族窒化物結晶接合基板およびその製造方法ならびにiii族窒化物結晶の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物結晶接合基板およびその製造方法ならびにiii族窒化物結晶の製造方法

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Abstract

【課題】{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板およびIII族窒化物結晶を提供する。
【解決手段】本III族窒化物結晶接合基板は、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面10mを有するIII族窒化物結晶接合基板10であって、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを含み、III族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、III族窒化物結晶片11p,11qは互いにそれぞれの主面11mの少なくとも一部で接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板およびその製造方法、ならびに{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を有するIII族窒化物結晶の製造方法に関する。
発光デバイス、電子デバイス、半導体センサなどに好適に用いられるIII族窒化物結晶は、通常、HVPE(ハイドライド気相成長)法、MOCVD(有機金属化学気相堆積)法などの気相法、フラックス法などの液相法により、(0001)面の主面を有するサファイア基板または(111)A面の主面を有するGaAs基板などの主面上に結晶成長させることにより製造される。このため、通常得られるIII族窒化物結晶は、面方位が{0001}の主面を有する。
面方位が{0001}の主面を有するIII族窒化物結晶を基板としてその主面上にMQW(多重量子井戸)構造の発光層を形成させた発光デバイスは、III族窒化物結晶が有する<0001>方向の極性により、発光層内において自発分極が生じるため、発光効率が低下する。このため、{0001}以外の面方位の主面を有するIII族窒化物結晶の製造が求められている。
基板の主面の面方位に左右されずに、任意の面方位の表面を有する窒化ガリウム結晶の作成方法として以下のいくつかの方法が提案されている。
たとえば、特開2005−162526号公報(特許文献1)は、気相法により成長させたGaN結晶から、複数個の直方体の結晶塊を切り出し、一方、別途準備したサファイア基板の表面にシリコン酸化膜を被覆し、次いで基板に達する複数個の凹部を形成し、上記複数個の結晶塊をその上部表面が所望の任意の同一面方位となるようにして上記凹部に埋め込み、この結晶塊を種として気相法により、任意の面方位の表面を有するGaN結晶を成長させる方法を開示する。
また、特開2006−315947号公報(特許文献2)は、複数の窒化物半導体バーを隣り合う窒化物半導体バーのC面同士が対向し、各窒化物半導体バーのM面が上面となるように配列し、配列された窒化物半導体バーの上面に窒化物半導体層を形成する方法を開示する。
特開2005−162526号公報 特開2006−315947号公報
しかし、上記の特許文献1の方法は、サファイア基板中に埋め込まれたGaNの結晶の結晶塊を種としてGaN結晶の成長を行なうため、サファイアとGaNとの熱膨張係数の相違により、結晶成長後の冷却の際にGaN結晶に亀裂や歪みが生じ、結晶性の高いGaN結晶が得られなかった。
また、上記の特許文献1の方法によりAlを含むIII族窒化物結晶、たとえば、AlxGayIn1-x-yN結晶(x>0、y≧0、x+y≦1)を成長させると、Al原料はシリコン酸化膜に対して選択性がないため、シリコン酸化膜上にもAlxGayIn1-x-yN結晶が成長するため、結晶性の高いAlxGayIn1-x-yN結晶が得られなかった。
また、上記の特許文献2の方法は、窒化物半導体バーのC面同士を対向させているため、C面に対して垂直な面(たとえばM面など)以外の任意に特定される面方位を有する窒化物半導体層が得られない。
本発明は、上記問題点を解決し、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板およびIII族窒化物結晶を提供することを目的とする。
本発明は、ある局面に従えば、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板であって、{hk−(h+k)0}の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を含み、それらの結晶片の[0001]方向が同一になるように、それらの結晶片は互いにそれぞれの主面の少なくとも一部で接合されているIII族窒化物結晶接合基板である。ここで、{hk−(h+k)l}および{hk−(h+k)0}はいずれも面方位を表すミラー表示であり、h、kおよびlは整数である。
本発明にかかるIII族窒化物結晶接合基板において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下とすることができる。ここで、{10−1m}および{11−2n}はいずれも面方位を表すミラー表示であり、mおよびnは0以外の整数とする。
また、本発明は、他の局面に従えば、III族窒化物母結晶から、{hk−(h+k)0}の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を切り出す第1工程と、それらの結晶片の[0001]方向が同一になるように、それらの結晶片をそれぞれの主面の少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体を得る第2工程と、その接合体に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を形成してIII族窒化物結晶接合基板を得る第3工程と、を備えるIII族窒化物結晶接合基板の製造方法である。
本発明にかかるIII族窒化物結晶接合基板の製造方法において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下とすることができる。
また、本発明は、さらに他の局面に従えば、III族窒化物母結晶から、{hk−(h+k)0}の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を切り出す第1工程と、それらの結晶片の[0001]方向が同一になるように、それらの結晶片をそれぞれの主面の少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体を得る第2工程と、その接合体に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を形成してIII族窒化物結晶接合基板を得る第3工程と、その接合基板の主面上に、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させる第4工程と、を備えるIII族窒化物結晶の製造方法である。
本発明にかかるIII族窒化物結晶の製造方法において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下とすることができる。
本発明によれば、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板およびIII族窒化物結晶を提供することができる。
結晶幾何学においては、結晶面の面方位を表わすために(hkl)または(hkil)などの表示(ミラー表示)が用いられる。III族窒化物結晶などの六方晶系の結晶における結晶面の面方位は、(hkil)で表わされる。ここで、h、k、iおよびlはミラー指数と呼ばれる整数であり、i=−(h+k)の関係を有する。この面方位(hkil)の面を(hkil)面という。また、(hkil)面に垂直な方向((hkil)面の法線方向)は、[hkil]方向という。また、{hkil}は(hkil)およびそれに結晶幾何学的に等価な個々の面方位を含む総称的な面方位を意味し、<hkil>は、[hkil]およびそれに結晶幾何学的に等価な個々の方向を含む総称的な方向を意味する。
(実施形態1)
図1(c)を参照して、本発明にかかるIII族窒化物結晶接合基板の一実施形態は、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面10mを有するIII族窒化物結晶接合基板10であって、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを含み、III族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、III族窒化物結晶片11p,11qは互いにそれぞれの主面11mの少なくとも一部で接合されている。
図1(d)を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10は、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面10mを有するため、この主面10m上にIII族窒化物結晶20をエピタキシャル成長させることにより、{hk−(h+k)l}の主面20mを有するIII族窒化物結晶20が得られる。
本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10において、III族窒化物結晶接合基板10の{hk−(h+k)l}の主面10mは、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの{hk−(h+k)0}の主面11mに対して傾き角θを有する。複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mの面方位{hk−(h+k)0}および傾き角θの変化に対応して、III族窒化物結晶接合基板10の主面10mの面方位{hk−(h+k)l}が変化する。
また、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10において、III族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向は同一である。このことは、III族窒化物結晶接合基板10の複数のIII族窒化物結晶片11p,11qのX線回折により確認できる。また、III族窒化物結晶片11p,11qは、互いに{hk−(h+k)0}の主面11mの少なくとも一部で接合されている。このことは、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mおよびその近傍のTEM(透過型電子顕微鏡)観察により確認できる。
また、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下であることが好ましい。III族窒化物結晶において、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下の面方位の主面は化学的に安定であり、かかる主面上に結晶性のよいIII族窒化物結晶を成長させることができる。
ここで、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10は、特に制限はないが、機械的強度が高い観点から100μm以上の厚さを有することが好ましく、大型のIII族窒化物結晶を得る観点から2インチ(50.8mm)以上の直径を有することが好ましい。また、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10は、六方晶であれば特に制限はなく、GaN結晶接合基板、AlN結晶接合基板、AlxGa1-xN(0<x<1)結晶接合基板などが好ましく挙げられる。
(実施形態2)
図1を参照して、本発明にかかるIII族窒化物結晶接合基板の製造方法の一実施形態は、III族窒化物母結晶1から、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p、11qを切り出す第1工程(図1(a))と、III族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、III族窒化物結晶片11p,11qをそれぞれの主面11mの少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体11を得る第2工程(図1(b))と、III族窒化物結晶接合体11に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面10mを形成してIII族窒化物結晶接合基板10を得る第3工程(図1(c))と、を備える。
上記の第1〜第3工程を備えることにより、特定の主面を有するIII族窒化物母結晶1から、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面10mを有するIII族窒化物結晶接合基板10が得られる。
(第1工程)
まず、図1(a)を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10の製造方法は、III族窒化物母結晶1から、{hk−(h+k)0}の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを切り出す第1工程(図1(a))を備える。
第1工程において用いられるIII族窒化物母結晶1は、特に制限はなく、通常の方法、すなわち、HVPE法、MOCVD法などの気相法、フラックス法などの液相法により、(0001)の主面を有するサファイア基板または(111)A面の主面を有するGaAs基板などの主面上に結晶成長させることにより製造されるもので足りる。したがって、このIII族窒化物母結晶1は、特に制限はないが、特定の主面(通常{0001}の主面)を有する。
なお、このIII族窒化物母結晶1は、転位密度を低減し結晶性を高める観点から、特開2001−102307号公報に開示されるように、結晶が成長する面(結晶成長面)にファセットを形成し、ファセットを埋め込むことなく結晶成長を行なうことを特徴とするファセット成長法により成長させることが好ましい。
また、III族窒化物母結晶1から、{hk−(h+k)0}の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを切り出す方法には、特に制限はなく、たとえば、図1(a)に示すように、III族窒化物母結晶1を、<hk−(h+k)0>方向に垂直な複数の面(これらの面の面方位は{hk−(h+k)0}であり、{hk−(h+k)0}面ともいう。以下同じ。)で切り出すことができる。ここで、切り出し方法にも、特に制限はなく、バンドソー、内周刃、外周刃などが用いられる。
ここで、切り出される複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの厚さTは、同じであっても互いに異なっていてもよいが、主面を隙間なく隣接させるためには主面を鏡面にすることが必要であり、これを一度に加工して製造コストを低減する観点から、同じであることが好ましい。また、III族窒化物結晶片11p,11qの厚さTは、0.1mm以上50mm以下が好ましい。0.1mmより薄いと機械的強度が弱く破損しやすくなり、50mmより厚いとそのように厚いIII族窒化物結晶片11p,11qを切り出すためのIII族窒化物母結晶1の準備が困難である。
このようにして、{hk−(h+k)0}の主面11mと{0001}の面11cを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qが得られる。ここで、{0001}の面11cは[0001]方向に垂直な面である。
(第2工程)
次に、図1(b)を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10の製造方法は、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、それらのIII族窒化物結晶片11p,11qをそれぞれのIII族窒化物結晶片11p,11qの主面10mの少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体11を得る第2工程を備える。
たとえば、図1(b)を参照して、幅Hで厚さTの複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、幅Hで厚さTの複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを、それぞれのIII族窒化物結晶片11p,11qの主面10mで「0001」方向(幅H方向)に幅HDずらして互いに接合する。
このようにして、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを、それらの主面10mが水平面3nに対して傾き角θを有して互いに接合することができる。ここで、III族窒化物結晶片11p,11qの厚さTと、III族窒化物結晶片11p,11qの接合の際にずらした幅HDと、III族窒化物結晶片11p,11qの傾き角θとは、以下の式(1)
tanθ=T/HD (1)
の関係を有する。ここで、傾き角θは、特に制限なく、0°≦θ≦90°の値をとり得る。{0001}面以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板を得やすい観点から、傾き角θは0°≦θ<90°であることが好ましい。
また、上記の複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの接合においては、精度よくかつ簡単に接合させる観点から、図1(b)に示す接合台3を用いることが好ましい。接合台3は、その表面3s上に水平面3nに対して傾き角θを有する幅HDの複数の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tの複数の斜面3cとを有する。たとえば、この接合台3の表面3s上に、斜面3mにIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mの一部が接触し、かつ、斜面3cにIII族窒化物結晶片11p,11qの面11cが接触するように、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを配列することにより主面11mの少なくとも一部を接合することが好ましい。
また、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを接合する方法は、特に制限はないが、簡単にかつ強固に接合させる観点から、以下に示すように接着剤による接着方法、金属融着方法、ウエハ接合方法などが挙げられる。
接着剤による接着方法は、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mに接着剤を塗布してそれぞれの主面11mの少なくとも一部を接着することにより接合する方法である。接着剤としては、特に制限はないが、接合強度、耐熱性および耐久性が高い観点から、セラミックス接着剤、カーボン接着剤などが好ましく用いられる。
金属融着方法は、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mに金属層を形成しそれぞれの主面11mの少なくとも一部を金属層で融着することにより接合する方法である。融着させるための金属としては、特に制限はないが、接合強度、耐熱性および耐久性が高い観点から、Au、Ag、Ti、Niなどが好ましく用いられる。
ウエハ接合方法は、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qの主面11mをエッチングなどにより清浄にした後、それぞれの主面11mの少なくとも一部を貼り合わせることにより接合する方法である。このウエハ接合方法は、主面11mの原子のダングリングボンドにより複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを直接接合させる方法であり、高度の表面処理技術が必要とされるが、接合強度、耐熱性および耐久性が高い接合が得られる。
このようにして、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qが、それらの主面10mが水平面3nに対して傾き角θを有して互いに接合されたIII族窒化物結晶接合体11が得られる。このIII族窒化物結晶接合体11において、III族窒化物結晶片11p,11qの厚さTと、III族窒化物結晶片11p,11qの接合の際にずらした幅HDと、III族窒化物結晶片11p,11qの傾き角θとは、以下の式(1)
tanθ=T/HD (1)
の関係を有する。また、このIII族窒化物結晶接合体11は、III族窒化物結晶片11p,11qの{hk−(h+k)0}の主面11mの露出部面と{0001}の面11cとで形成される凹凸を有する表面を有する。
また、こうして得られたIII族窒化物結晶接合体11において、複数のIII族窒化物結晶片11p,11qは、それぞれの[0001]方向が同一になるように接合されているため、同一の結晶方位を有している。このため、このIII族窒化物結晶接合体11に0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面10mを形成することが容易になる。
(第3工程)
次に、図1(c)を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10の製造方法は、III族窒化物結晶接合体11に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面10mを形成してIII族窒化物結晶接合基板10を得る第3工程を備える。
たとえば、図1(b)および(c)を参照して、III族窒化物結晶接合体11の表面を水平面3nに平行な平坦な面に加工することにより、または、III族窒化物結晶接合体11を水平面3nに平行な複数の面でスライスすることにより、{hk−(h+k)l}の主面10mを有するIII族窒化物結晶接合基板10が得られる。かかるII族窒化物結晶接合基板10の{hk−(h+k)l}の主面10mは、III族窒化物結晶片11p,11qの{hk−(h+k)0}の主面11mに対して傾き角θを有する。
また、本実施形態のIII族窒化物結晶接合基板10の製造方法において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下であることが好ましい。III族窒化物結晶において、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下の面方位の主面は化学的に安定であり、かかる主面上に結晶性のよいIII族窒化物結晶を成長させることができる。
(実施形態3)
図1を参照して、本発明にかかるIII族窒化物結晶の製造方法の一実施形態は、III族窒化物母結晶1から、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面11mを有する複数のIII族窒化物結晶片11p,11qを切り出す第1工程(図1(a))と、III族窒化物結晶片11p,11qの[0001]方向が同一になるように、III族窒化物結晶片11p,11qをそれぞれの主面11mの少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体11を得る第2工程と、III族窒化物結晶接合体11に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面10mを形成してIII族窒化物結晶接合基板10を得る第3工程と、III族窒化物結晶接合基板10の主面10m上に、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させる第4工程と、を備える。
上記の第1〜第4工程を備えることにより、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面20mを有するIII族窒化物結晶20が得られる。
本実施形態の第1〜第3工程は、実施形態2の第1〜第3工程と同様であるため、それらの説明は繰り返さない。
(第4工程)
図1(d)を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶20の製造方法は、上記の第3工程で得られたIII族窒化物結晶接合基板10の{hk−(h+k)l}の主面10m上に、III族窒化物結晶20をエピタキシャル成長させる第4工程と、を備える。
III族窒化物結晶接合基板10の{hk−(h+k)l}の主面10m上にエピタキシャル成長されたIII族窒化物結晶20は、{hk−(h+k)l}の主面20mを有する。このようにして、{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}の主面20mを有するIII族窒化物結晶20が得られる。
III族窒化物結晶20をエピタキシャル成長させる方法には、特に制限はないが、結晶性の高い結晶を成長させる観点から、HVPE法、MOCVD法などの気相法、フラックス法などの液相法が挙げられる。さらに、高速度の結晶成長ができる観点から、HVPE法が好ましく挙げられる。
また、本実施形態のIII族窒化物結晶20の製造方法において、特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下であることが好ましい。III族窒化物結晶において、{10−1m}および{11−2n}からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下の面方位の主面は化学的に安定であり、かかる主面上に結晶性のよいIII族窒化物結晶を成長させることができる。
[III族窒化物母結晶の作製1]
III族窒化物母結晶1であるGaN母結晶を、以下のようにして作製した。まず、図2(a)および(b)を参照して、まず、下地基板90としての(111)A面の主面を有する直径2インチ(50.8mm)で厚さ0.8mmのGaAs基板上に、スパッタ法によりマスク層91として厚さ100nmのSiO2層を形成した。次いで、フォトリソグラフィ法およびエッチングにより、直径Dが2μmの窓91wが4μmのピッチPで六方稠密に配置されたパターンを形成した。ここで、各窓91wには、GaAs基板(下地基板90)が露出している。
次に、複数の窓91wを有するマスク層91が形成されたGaAs基板(下地基板90)上に、HVPE法により、III族窒化物母結晶であるGaN母結晶を成長させた。具体的には、HVPE法により、上記GaAs基板上に、500℃で厚さ80nmのGaN低温層を成長させた後、1050℃で厚さ5mmのGaN母結晶を成長させた。
次に、王水を用いたエッチングにより、GaN母結晶からGaAs基板を除去して、直径2インチ(50.8mm)で厚さ3mmのGaN母結晶を得た。次いで、GaN母結晶の(0001)および(000−1)の両主面を、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨して、平坦化した。ここで、平均粗さRaとは、JIS B 0601に規定する算術平均粗さRaをいい、具体的には、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から粗さ曲線までの距離(偏差の絶対値)を合計し基準長さで平均した値をいう。平均粗さRaの測定は、AFM(原子間力顕微鏡)により行なった。こうして、(0001)の主面を有する厚さ3mmのGaN母結晶が得られた。
(実施例1)
1.第1工程
図1(a)を参照して、ダイシング装置を用いて、GaN母結晶(III族窒化物母結晶1)を<10−10>方向に垂直な複数の面でスライスすることにより、幅Hが30mm、厚さTが1mmで種々の長さを有する複数のGaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出した。こうして得られたGaN結晶片は、いずれも(10−10)の主面11mおよび(0001)の面11cを有していた。これらのGaN結晶片の(10−10)の主面11mを、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨して、平坦化した。
2.第2工程
図1(b)を参照して、GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)の(10−10)の主面11mにカーボン接着剤(日清紡績株式会社製ST−201)を塗布して、(10−10)の主面11mが水平面3nに対して46.8°の傾き角θを有するように、複数のGaN結晶片を接合した。
具体的には、水平面3nに対して傾き角θが46.8°の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tが1mmの斜面3cとを表面3sに有するステンレス製の接合台3を用いた。この接合台3の斜面3mにGaN結晶片の(10−10)の主面11mが接触し、接合台3の斜面3cにGaN結晶片の(0001)の面11cが接触するように、(10−10)の主面11mにカーボン接着剤を塗布した複数のGaN結晶片を配置することにより接合して、主面11mの露出部面と(0001)の面11cとで形成される凹凸を一表面に有し、主面11mの露出部面と(000−1)の面11cとそれぞれで形成される凹凸を別の一表面に有するGaN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)が得られた。
3.第3工程
図1(b)および(c)を参照して、GaN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)のGaN結晶片の主面11mの露出部面と(0001)の面11cとで形成される表面を、水平面3nと平行になるように、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨して、平坦化した。こうして、GaN結晶片の(10−10)の主面11mに対して46.8°の傾き角θを有する主面10mを有するGaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)が得られた。ここで、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位は、X線回折により測定したところ、(10−12)であった。さらに、図1(c)を参照して、GaN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)のGaN結晶片の主面11mの露出部面と(000−1)の面11cとで形成される表面を、水平面3nと平行になるように、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨することにより平坦化して、GaN結晶接合基板の他の主面10mを得た。
4.第4工程
図1(d)を参照して、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10m上に、HVPE法により、GaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
具体的には、GaN結晶接合基板の主面10mを10体積%の塩化水素ガスと90体積%の窒素ガスの混合ガスの大気圧雰囲気下800℃で2時間エッチングした。エッチング深さは、2時間で約5〜10μmであった。エッチング後の主面10m上に、HVPE法により、結晶成長温度1050℃で、20体積%のGa塩化物ガス、40体積%のNH3ガスおよび40体積%の水素ガス(キャリアガス)の大気圧雰囲気下で、GaN結晶(III族窒化物結晶20)を厚さ3mmにエピタキシャル成長させた。
こうして得られたGaN結晶(III族窒化物結晶20)の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10mと同一すなわち(10−12)であった。また、このGaN結晶の(10−12)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は100arcsec〜360arcsecと狭く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外は、5×105cm-2〜7×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例2)
水平面3nに対して傾き角θが28°の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tが1mmの斜面3cとを表面3sに有するステンレス製の接合台3を用いてGaN結晶片を接合したこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)を製造し、その主面10m上にGaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
GaN結晶接合基板の主面10mは、その面方位が(10−11)であり、GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)の(10−10)の主面11mに対して28°の傾き角θを有していた。
また、GaN結晶の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位と同一すなわち(10−11)であった。また、GaN結晶の(10−11)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は150arcsec〜500arcsecと狭く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外は、7×105cm-2〜8×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例3)
水平面3nに対して傾き角θが65°の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tが1mmの斜面3cとを表面3sに有するステンレス製の接合台3を用いてGaN結晶片を接合したこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)を製造し、その主面10m上にGaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
GaN結晶接合基板の主面10mは、その面方位が(10−14)であり、GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)の(10−10)の主面11mに対して65°の傾き角θを有していた。
また、GaN結晶の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位と同一すなわち(10−14)であった。また、GaN結晶の(10−14)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は300arcsec〜600arcsecと広く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外でも、2×106cm-2〜8×107cm-2と高く、結晶性が低かった。実施例1および実施例2に比べて、実施例3のGaN結晶の結晶性が低下しているのは、(10−12)面および(10−11)面に比べて(10−14)面の安定性が低いこと関係すると考えられるが、詳細は不明である。
また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例4)
GaN母結晶(III族窒化物母結晶1)を<11−20>方向に垂直な複数の面でスライスすることにより、幅Hが30mm、厚さTが1mmで種々の長さを有する複数のGaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出したこと、水平面3nに対して傾き角θが32°の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tが1mmの斜面3cとを表面3sに有するステンレス製の接合台3を用いてGaN結晶片を接合したこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)を製造し、その主面10m上にGaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
GaN結晶接合基板の主面10mは、その面方位が(11−22)であり、GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)の(11−20)の主面11mに対して32°の傾き角θを有していた。
また、GaN結晶の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位と同一すなわち(11−22)であった。また、GaN結晶の(11−22)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は120arcsec〜400arcsecと狭く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外は、6×105cm-2〜8×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例5)
GaN母結晶(III族窒化物母結晶1)を<21−30>方向に垂直な複数の面でスライスすることにより、幅Hが30mm、厚さTが1mmで種々の長さを有する複数のGaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出したこと、水平面3nに対して傾き角θが48°の斜面3mと斜面3mに対して垂直な幅Tが1mmの斜面3cとを表面3sに有するステンレス製の接合台3を用いてGaN結晶片を接合したこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)を製造し、その主面10m上にGaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
GaN結晶接合基板の主面10mは、その面方位が(21−32)であり、GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)の(21−30)の主面11mに対して48°の傾き角θを有していた。
また、GaN結晶の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位と同一すなわち(21−32)であった。また、GaN結晶の(21−32)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は420arcsec〜700arcsecと広く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外でも、6×106cm-2〜4×107cm-2と高く、結晶性が低かった。実施例1、実施例2および実施例4に比べて、実施例5のGaN結晶の結晶性が低下しているのは、(10−12)面、(10−11)面および(11−22)面に比べて(21−32)面の安定性が低いことが関係すると考えられるが、詳細は不明である。
また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例6)
1.第1工程
実施例1と同様にして、GaN母結晶(III族窒化物母結晶1)からGaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出し、(10−10)の主面11mを平坦化した。
2.第2工程
GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を、アルゴンイオン銃を備えた真空チャンバ内に配置した。1×10-6Paの真空雰囲気下において、GaN結晶片の(10−10)の両側の主面11mをアルゴンイオンで30分間エッチングした後、1200℃で10秒間熱処理した。この熱処理後、直ちに2つのGaN結晶片を、それぞれの「0001」方向が同一となるように、[0001]方向に0.96mmの幅HDをずらして圧着させた(圧力5kgf/cm2(490kPa))。この作業を繰り返して、(10−10)の主面11mが水平面3nに対して46.8°の傾き角θを有するように、複数のGaN結晶片を接合して、GaN結晶片の主面11mの露出部面と面11cとで形成される凹凸を表面に有するGaN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)が得られた。
3.第3工程
実施例1と同様にして、GaN結晶片の(10−10)の主面11mに対して46.8°の傾き角θを有する主面10mを有するGaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)が得られた。ここで、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位は、X線回折により測定したところ、(10−12)であった。
4.第4工程
実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10m上に、GaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
こうして得られたGaN結晶(III族窒化物結晶20)の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10mと同一すなわち(10−12)であった。また、このGaN結晶の(10−12)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は100arcsec〜300arcsecと狭く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で7×106cm-2であった以外は4×105cm-2〜2×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、キャリア移動が阻害された際に生じる異方性も観測されず、均一な導電性を示した。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
(実施例7)
1.第1工程
実施例1と同様にして、GaN母結晶(III族窒化物母結晶1)からGaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出し、(10−10)の主面11mを平坦化した。
2.第2工程
GaN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を、真空蒸着装置内に配置した。1×10-6Paの真空雰囲気下において、GaN結晶片の(10−10)の両側の主面11m上に、厚さ50nmのNi層を蒸着し、Ni層上に厚さ200nmのAu層を蒸着し。Ni層およびAu層が蒸着した2つのGaN結晶片を、それぞれの「0001」方向が同一となるように、[0001]方向に0.96mmの幅HDをずらして1kgf/cm2(98kPa)の圧力を加えながら、800℃に加熱することにより、Au層を融着させた。この作業を繰り返して、(10−10)の主面11mが水平面3nに対して46.8°の傾き角θを有するように、複数のGaN結晶片を接合して、GaN結晶片の主面11mの露出部面と面11cとで形成される凹凸を表面に有するGaN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)が得られた。
3.第3工程
実施例1と同様にして、GaN結晶片の(10−10)の主面11mに対して46.8°の傾き角θを有する主面10mを有するGaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)が得られた。ここで、GaN結晶接合基板の主面10mの面方位は、X線回折により測定したところ、(10−12)であった。
4.第4工程
実施例1と同様にして、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10m上に、GaN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
こうして得られたGaN結晶(III族窒化物結晶20)の主面20mの面方位は、GaN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10mと同一すなわち(10−12)であった。また、このGaN結晶の(10−12)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は120arcsec〜340arcsecと狭く、GaN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、GaN結晶接合基板の主面10mにおけるGaN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外は4×105cm-2〜2×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このGaN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1018cm-3〜5×1018cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、キャリア移動が阻害された際に生じる異方性も観測されず、均一な導電性を示した。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1018cm-3〜5×1018cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
[III族窒化物母結晶の作製2]
III族窒化物母結晶1であるAlN母結晶を、以下のようにして作製した。まず、下地基板としての直径2インチ(50.8mm)で厚さ0.5mmのSiC基板の(0001)面の主面上に、昇華法により、AlN母結晶を成長させた。AlN母結晶の成長の際、結晶が厚さ0.5mmに成長するまでは、成長温度を1700℃として、0.1質量%のCO2ガス(IV族元素含有ガス)を供給して、IV族元素原子であるC原子をドーピングした。その後、成長温度を1800℃に維持しつつ、IV族元素含有ガスの供給を止めて、厚さ5.5mm(上記炭素原子をドーピングした0.5mmの厚さの部分を含む)のAlN母結晶を成長させた。成長させたAlN母結晶の(0001)面には複数のファセットにより複数の六角錐状の凹部が形成されていた。
次に、機械的研磨を用いて、AlN母結晶(III族窒化物母結晶1)からSiC基板を除去して直径2インチ(50.8mm)で厚さ3mmのAlN母結晶を得た。このとき、上記IV族元素含有ガスを供給してIV族元素原子(炭素原子)をドーピングして成長させた厚さ0.5mmの部分を除去した。
次いで、AlN母結晶の(0001)および(000−1)の両主面を、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨して、平坦化した。ここで、平均粗さRaの測定は、AFMにより行なった。こうして、(0001)の主面を有する厚さ3mmのAlN母結晶が得られた。
(実施例8)
1.第1工程
AlN母結晶(III族窒化物母結晶1)から、実施例1と同様にして、幅Hが30mm、厚さTが1mmで種々の長さを有する複数のAlN結晶片(III族窒化物結晶片11p,11q)を切り出した。こうして得られたAlN結晶片は、いずれも(10−10)の主面11mおよび(0001)の面11cを有していた。これらのAlN結晶片の(10−10)の主面11mを、平均粗さRaが50nmになるようにダイヤモンド砥粒を用いて研磨して、平坦化した。
2.第2工程
図1(b)を参照して、実施例1と同様にして、(10−10)の主面11mが水平面3nに対して46.8°の傾き角θを有するように、複数のAlN結晶片を接合した。
3.第3工程
図1(b)および(c)を参照して、実施例1と同様にして、AlN結晶片(III族窒化物結晶片11p.11q)の主面11mの露出部面と面11cとで形成されるAlN結晶接合体(III族窒化物結晶接合体11)の表面を、水平面3nと平行になるように、平均粗さRaが50nmになるように平坦化した。こうして、AlN結晶片の(10−10)の主面11mに対して46.8°の傾き角θを有する主面10mを有するAlN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)が得られた。ここで、AlN結晶接合基板の主面10mの面方位は、X線回折により測定したところ、(10−12)であった。
4.第4工程
図1(d)を参照して、AlN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10m上に、AlN結晶(III族窒化物結晶20)をエピタキシャル成長させた。
具体的には、AlN結晶接合基板の主面10m上に、昇華法により、N2ガスの大気圧雰囲気下2200℃で、AlN結晶(III族窒化物結晶20)を厚さ3mmにエピタキシャル成長させた。
こうして得られたAlN結晶(III族窒化物結晶20)の主面20mの面方位は、AlN結晶接合基板(III族窒化物結晶接合基板10)の主面10mと同一すなわち(10−12)であった。また、このAlN結晶の(10−12)面についてのX線ロッキングカーブにおける半値幅は120arcsec〜400arcsecと狭く、AlN結晶のCL(カソードルミネッセンス)法による転位密度は、AlN結晶接合基板の主面10mにおけるAlN結晶片の主面11mの接合部上で1×107cm-2〜2×108cm-2であった以外は、1×106cm-2〜3×106cm-2と低く、結晶性が高かった。また、このAlN結晶のホール測定によるキャリア濃度は1×1016cm-3〜5×1017cm-3であり、導電性を示した。このとき、キャリアタイプはn型であった。また、このGaN結晶のSIMS(2次イオン質量分析法)による不純物濃度は、O原子が1×1016cm-3〜5×1017cm-3で最も多く、O原子がキャリア発生源と考えられた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
本発明にかかる製造方法により製造されるIII族窒化物結晶は、発光素子(発光ダイオード、レーザダイオードなど)、電子デバイス(整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタまたはHEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)など)、半導体センサ(温度センサ、圧力センサ、放射センサまたは可視−紫外光検出器など)、SAWデバイス(Surface Acoustic Wave Device;表面弾性波素子)、加速度センサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)部品、圧電振動子、共振器または圧電アクチュエータなどに利用される。
本発明にかかるIII族窒化物結晶の製造方法の一実施形態を示す概略図である。ここで、(a)は第1工程を示す概略斜視図であり、(b)は第3工程を示す概略側面図であり、(c)は第3工程を示す概略側面図であり、(d)は第4工程を示す概略断面図である。 III族窒化物母結晶を成長させるための下地基板の一例を示す概略図である。ここで、(a)は概略平面図を示し、(b)は(a)のIIB−IIBにおける概略断面図を示す。
符号の説明
1 III族窒化物母結晶、3 接合台、3c,3m 斜面、3n 水平面、3s 表面、10 III族窒化物結晶接合基板、10m,11m,20m 主面、11 III族窒化物結晶接合体、11c 面、11p,11q III族窒化物結晶片、20 III族窒化物結晶、90 下地基板、91 マスク層、91w 窓。

Claims (6)

  1. {0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面を有するIII族窒化物結晶接合基板であって、
    {hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を含み、前記結晶片の[0001]方向が同一になるように、前記結晶片は互いにそれぞれの主面の少なくとも一部で接合されているIII族窒化物結晶接合基板。
  2. 前記特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下である請求項1に記載のIII族窒化物結晶接合基板。
  3. III族窒化物母結晶から、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を切り出す第1工程と、
    前記結晶片の[0001]方向が同一になるように、前記結晶片をそれぞれの主面の少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体を得る第2工程と、
    前記接合体に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面を形成してIII族窒化物結晶接合基板を得る第3工程と、を備えるIII族窒化物結晶接合基板の製造方法。
  4. 前記特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下である請求項3に記載のIII族窒化物結晶接合基板の製造方法。
  5. III族窒化物母結晶から、{hk−(h+k)0}(hおよびkは整数)の主面を有する複数のIII族窒化物結晶片を切り出す第1工程と、
    前記結晶片の[0001]方向が同一になるように、前記結晶片をそれぞれの主面の少なくとも一部で互いに接合してIII族窒化物結晶接合体を得る第2工程と、
    前記接合体に{0001}以外の任意に特定される{hk−(h+k)l}(h、kおよびlは整数)の主面を形成してIII族窒化物結晶接合基板を得る第3工程と、
    前記接合基板の主面上に、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させる第4工程と、を備えるIII族窒化物結晶の製造方法。
  6. 前記特定される{hk−(h+k)l}は、{10−1m}(mは0以外の整数)および{11−2n}(nは0以外の整数)からなる群から選ばれるいずれかの結晶幾何学的に等価な面方位に対するオフ角が5°以下である請求項5に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
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