JP2010013291A - ガラス成形型及びガラス成形体の製造装置 - Google Patents

ガラス成形型及びガラス成形体の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より低粘度の溶融ガラスから所望の形状を有するガラス成形体を安定して成形することが可能なガラス成形型及びガラス成形体の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス成形型は、成形面の一端側に設けられた傾斜面を有する傾斜体と、前記成形面の両側に設けられた側壁と、を備えるものであって、流下した溶融ガラスと接触する接触領域を前記傾斜面に有し、前記接触領域の少なくとも一部を冷却する冷却手段を備えるものである。ガラス成形体の製造装置は、ガラス成形型と、前記傾斜面の上方に設けられる溶融ガラスの供給手段と、を備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス成形型及びガラス成形体の製造装置に関する。
通常、溶融ガラスを板状或いは棒状に連続して成形する場合、溶融ガラスを成形ロール間に流してその周速度と同じ速度で成形ガラスを送り出す方法(複ロール法)や予め用意された成形型の一端に溶融ガラスを引き出し速度に合わせて成形ガラスを引き出す方法等が行われている。
例えば、特許文献1及び2には、溶融ガラスをパイプで成形型の近くまで導いて、成形型の一端に溶融ガラス流出口と鋳込面との距離をできる限り近づけて溶融ガラスを流し込み、成形型を固定したままガラスを連続的に引き出して成形する方法について記載されている。
特公昭45−19987号公報 特開昭50−51516号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された成形型を用いた場合、温度が高く粘度が低い溶融ガラスを成形型に供給すると、溶融ガラスが液面の近傍及び成形型の近傍から徐々に冷却されていく。このとき、粘度が低いガラスの固化が遅いことが多く、ガラスを冷却してガラスの固化を促進しようとしても、ガラスが不均一に冷却されてしまい、ガラスの過剰に冷却された部分でクラックが発生し易かった。この傾向は、希土類ガラスのように、溶融したときの粘度が低くなり易く、適度な粘度を有する温度領域が狭いガラスにおいて特に顕著であった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、より低粘度の溶融ガラスから所望の形状を有するガラス成形体を、安定して成形することが可能なガラス成形型及びガラス成形体の製造装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、ガラス成形型のうち流下した溶融ガラスと接触する領域(以下、接触領域とする)が傾斜面上にあることにより、傾斜面と鉛直な方向について溶融ガラスの厚さが薄くなり、さらに、前記接触領域の少なくとも一部を冷却することにより、溶融ガラスにおける温度差が低減されつつ溶融ガラスが冷却され、溶融ガラスの粘度が高められ、その結果としてガラス成形体を安定して成形できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 成形面の一端側に設けられた傾斜面を有する傾斜体と、前記成形面の両側に設けられた側壁と、を備えるガラス成形型であって、
流下した溶融ガラスと接触する接触領域を前記傾斜面に有し、
前記接触領域の少なくとも一部を冷却する冷却手段を備えるガラス成形型。
(2) 前記冷却手段が、前記接触領域を前記傾斜面の幅方向について均等に冷却する(1)記載のガラス成形型。
(3) 前記冷却手段が、前記傾斜体に熱伝導可能に設けられて冷媒を流通する流路を有する(1)又は(2)記載のガラス成形型。
(4) 前記流路に供給された冷媒を前記傾斜面の幅方向に発散する発散手段が設けられている(3)記載のガラス成形型。
(5) 前記成形面と平行な方向に切断した前記傾斜面の断面が、前記成形面に向かって広がっている(1)から(4)のいずれか記載のガラス成形型。
(6) 前記傾斜面と前記成形面とが滑らかに連続する(1)から(5)のいずれか記載のガラス成形型。
(7) (1)から(6)のいずれか記載のガラス成形型と、前記傾斜面の上方に設けられる溶融ガラスの供給手段と、を備えるガラス成形体の製造装置。
本発明によれば、ガラス成形型に傾斜面を設けることにより、傾斜面と鉛直な方向について溶融ガラスの厚さが薄くなり、さらに、溶融ガラスが接触する接触領域の少なくとも一部を冷却することにより、溶融ガラスにおける温度差が低減されつつ溶融ガラスが冷却され、溶融ガラスの粘度が高められる。このため、より低粘度の溶融ガラスから所望の形状を有するガラス成形体を安定して成形することが可能なガラス成形型及びガラス成形体の製造装置を提供することができる。
本発明のガラス成形型は、成形面の一端側に設けられた傾斜面を有する傾斜体と、前記成形面の両側に設けられた側壁と、を備えるガラス成形型であって、流下した溶融ガラスと接触する接触領域を前記傾斜面に有し、前記接触領域の少なくとも一部を冷却する冷却手段を備える。
また、本発明のガラス成形体の製造装置は、ガラス成形型と、前記傾斜面の上方に設けられる溶融ガラスの供給手段と、を備える。
以下、本発明のガラス成形型及びガラス成形体の製造装置の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るガラス成形型1は、成形面10と、成形面10の一端側に設けられる傾斜面111を有する傾斜体11と、傾斜面111のうち溶融ガラスLが接触する接触領域112を冷却する冷却手段12と、成形面10の両側に設けられる側壁13と、を備える。図1は、ガラス成形型1のガラスGの引出方向に沿った断面図である。図2はガラス成形型1を他端側から傾斜体11に向かって見たときの斜視図である。また、図3は、図1のD−D’面で切断したときの断面図である。
〔成形面〕
成形面10は、一端側から供給される溶融ガラスLと接し、この溶融ガラスLを所望の形状に成形する。成形面10によって成形されたガラスGは、成形面10の形状に沿って成形面10の他端側より取り出される。ここで、成形面10の形状は、引き出されるガラスGの形状に対応することが好ましく、例えば平板状のガラスGを引き出す場合には、図1のような平坦面であることが好ましい。
なお、成形面10の他端側から引き出したガラスGを効率良くアニール(徐冷)するために、図示しないアニール装置をガラス成形型1の他端部の付近に設けてもよい。
〔傾斜体〕
傾斜体11は、成形面10の一端側に設けられており、傾斜面111を有するものである。この傾斜面111は、成形面10に向かって傾斜している。供給手段20から傾斜面111上に連続的に流下された溶融ガラスLは、重力の作用によって傾斜面111から、成形面10へと流れる。傾斜体11を設けることにより、傾斜面111と鉛直な方向についての溶融ガラスLの厚さが、成形面10と鉛直な方向についての溶融ガラスLの厚さに比べて薄くなるため、溶融ガラスLのうち傾斜面111と接する部分と傾斜面111から離れた部分との温度差を低減することができ、粘度のばらつきを低減することができる。
〔冷却手段〕
冷却手段12は、傾斜面111のうち溶融ガラスLが接触する接触領域112を冷却する。冷却手段12を設けることにより、傾斜面111を流れる溶融ガラスLから熱が効率良く奪われるため、溶融ガラスLの粘度を効率良く調節することができる。このとき、傾斜面111を流れる溶融ガラスLでは、傾斜面111と接する部分と傾斜面111から離れた部分との温度差が低減される。そして、溶融ガラスLにおける温度差が低減されつつ溶融ガラスLが冷却されるため、溶融ガラスLが適度な粘度を有する状態でガラス成形体に迅速に成形することができ、引き出されたガラスGの粘度の偏りを小さくすることができる。
この冷却手段12は、接触領域112の少なくとも一部を冷却するような位置に、接触領域112を傾斜面111の幅方向Wについて略均等に冷却するように設けられていることが好ましい。幅方向Wについて略均等に冷却することで、幅方向Wについて溶融ガラスLの粘度の差が小さくなり、溶融ガラスLをより成形し易くなるため、ガラスGへの脈理の発生を低減することができる。接触領域112を幅方向Wについて略均等に冷却するには、例えば図2に示すように、冷却手段12を傾斜面111の幅方向Wの全体に設ければよい。なお、本明細書において「略均等」であることは、所望の形状を有するガラスGを成形することができる範囲で、溶融ガラスLの組成によって適宜認められるものであるが、例えば希土類ガラスでは、接触領域112の最高温度と最低温度との温度差が100℃以内であることを指す。また、図1では冷却手段12が傾斜面111の略全体を冷却しているが、これに限定されず、傾斜面111において溶融ガラスLが流れる領域である接触領域112のうち、少なくとも一部を冷却していればよい。
冷却手段12は、冷媒Cを用いたものであることが好ましい。冷媒Cを用いた冷却方法は、溶融ガラスLの組成等に応じて適宜変更することができるが、例えば、空冷、油冷、水冷等公知の冷却方法が挙げられる。冷媒Cを用いて冷却を行うことにより、溶融ガラスLから効率良く熱を排出することができる。冷媒Cを用いた冷却方法の中では、熱伝導可能に設けた流路122を傾斜面111の内部に設け、この流路122に冷媒Cを流通することが好ましい。傾斜面111の内部を流通する冷媒Cによって接触領域112が間接的に冷却されるため、冷媒Cによる溶融ガラスLへの汚染を低減することができ、かつ溶融ガラスLの局所的な冷却による割れ等の不利益を生じ難くすることができる。なお、冷却手段12が設けられる位置は、傾斜体11の内部に限定されず、傾斜体11の外部に設けられていてもよい。
流路122を用いて冷媒Cを流通する場合、成形面10から遠い側に設けられた供給部121から流路122に冷媒Cを供給し、成形面10に近い側に設けられた排出部123から冷媒Cを排出することが好ましい。これにより、流路122の内部において成形面10から遠い側から成形面10に近い側へと向かう冷媒Cの流れが形成されるため、冷媒Cが成形面10の側に向かうに従って溶融ガラスLの熱で温められていき、成形面10の近傍で溶融ガラスLが急激には冷却され難くなる。このため、ガラス成形型1から引き出されるガラスGへのクラックの発生を低減することができる。
このとき、供給部121は、溶融ガラスLが供給手段20から流下する位置に冷媒Cが当るように設けられることが好ましい。溶融ガラスLが流下する位置は高温になり易いため、この位置に供給部121から供給されたばかりの冷媒Cを当てることで、溶融ガラスLの冷却効率を高めることができる。このとき、供給部121が、傾斜体11の幅方向Wの中央に冷媒Cが当たるように設けられることで、溶融ガラスLが流れる傾斜面111を短くしつつ、溶融ガラスLの冷却効率を高めることができる。
しかしながら、溶融ガラスLが流下する位置に冷媒Cを直接当てると、冷媒Cによる冷却作用が強くなり過ぎ、溶融ガラスLの流動性が小さくなり過ぎる。そこで、図3に示すように、供給部121から流路122に供給される冷媒Cを傾斜面111の幅方向Wに発散する発散手段124が設けられてもよい。供給部121から流れRに沿って導入された冷媒Cを、幅方向Wのベクトルを持った流れR1及びR2に分けることで、流れRの延長線上の接触領域112における過剰な冷却が抑制される。このため、ガラス成形型1から引き出されるガラスGへのクラックや脈理の発生を低減することができる。発散手段124としては、図3に示すような、供給部121の近傍に配置され、かつ幅方向Wに向かって広がる、例えばV字形状の部材を用いることができるが、これに限定されるものではなく、供給部121からの冷媒の流れRを幅方向Wに発散することのできる部材であればよい。なお、冷媒の流れRを幅方向Wに発散するために、流路122の側に向けて幅広になるような供給部121を設けてもよい。
〔側壁〕
側壁13は、成形面10の両側に設けられる部材である。側壁13を設けることにより、溶融ガラスLがガラス成形型1の幅方向Wについて流動する範囲が規定されるため、所望の幅を有する溶融ガラスを作製することができる。側壁13の形状は、引き出されるガラスGの形状によって適宜設定されるが、より少ない力でガラスGを引き出すことができるため、図2に示すように両側壁が互いに平行に設けられていることが好ましい。
〔材質等〕
このガラス成形型1の材質は、溶融ガラスLに溶け込みにくく、かつ溶融ガラスLを保持することのできる材質であれば特に限定されず、例えば鉄、クロム、ニッケル、コバルト等からなる公知の鋳物が好ましく用いられる。
〔ガラス成形体の製造装置〕
以上のようなガラス成形型1を用い、ガラス成形型1の傾斜面111の上方に溶融ガラスLを供給する供給手段20を設けて、ガラス成形体の製造装置を構成することができる。これにより、クラック及び脈理の少ないガラス成形体を製造できるガラス成形体の製造装置を提供することができる。
<第1変形例>
本発明の第1実施形態の変形例に係るガラス成形型1Aは、冷却手段12Aとして設けられた流路122が設けられており、この流路122に供給された冷媒の流れRを遮蔽する遮蔽手段125が設けられる。図4は、ガラス成形型1Aの成形面10と平行な面に沿った断面図である。
このガラス成形型1Aには、図4に示すように、供給部121から流路122に供給される冷媒の流れRを遮蔽する遮蔽手段125が設けられている。供給部121から流れRに沿って導入された冷媒は遮蔽手段125によって遮蔽され、遮蔽手段125を交わした流れR1及びR2によって接触領域112が間接的に冷却される。このため、流れRの延長上にある接触領域が局所的に急激に冷却することが抑制され、ガラスへのクラックや脈理の発生を低減することができる。遮蔽手段125としては、例えば図4に示すような、供給部121の開口の全面を覆うような平板状の部材を用いることができるが、これに限定されるものではなく、供給部121によって形成される流路122の開口のうち少なくとも一部を遮蔽するような部材であればよく、この場合、冷媒Cは遮蔽手段125によって傾斜面111の幅方向Wに発散される。この遮蔽手段125は、結合部材126を介して傾斜体11に取り付けられる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るガラス成形型1Bは、成形面10と平行な方向に切断した傾斜面111Bの断面が、成形面10に向かって広がる。図5は、ガラス成形型1Bの成形面10と平行な面に沿った断面図である。
このガラス成形型1Bには、曲面形状の傾斜面111Bを有する傾斜体11Bが設けられている。図5に示すように、この傾斜面111Bを成形面10と平行な方向に切断した断面において、成形面10に近い側の幅W2が、成形面10から遠い側の幅W1に比べて広くなっている。これにより、傾斜面111Bに供給された溶融ガラスLが、側壁13が形成する所望の幅にまで徐々に広げられる。このため、成形面10へと流れた溶融ガラスLが急激に広がることによる溶融ガラスLの傾斜面111方向への回り込みを抑えつつ、溶融ガラスLの温度のばらつきを小さくしたまま、所望の形状に近づけた状態で成形面10に溶融ガラスLを供給することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るガラス成形型1Cは、傾斜面111と成形面10とが滑らかに連続する。図6は、ガラス成形型1CのガラスGの引出方向に沿った断面図である。
このガラス成形型1Cには、成形面10と滑らかに連続するような傾斜面111を有する傾斜体11が設けられている。ここで、「滑らかに連続する」とは、ガラス成形型1Bを成形面10及び傾斜面111と垂直な平面で切断したときに、成形面10と傾斜面111との間に角が形成されていないことをいう。本実施形態では、図6の点線部分で表されるような、成形面10に近い側の傾斜面111が曲面で構成されている。これにより、傾斜面111の接触領域112Cにおいて冷却され、粘度が高められた溶融ガラスLが、傾斜面111から成形面10へと円滑に移動し、傾斜面111及び成形面10から浮上し難いため、溶融ガラスLを冷却する際の温度管理をより確実に行うことができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、なんら本発明を限定するものではない。
幅160mm、長さ200mmの成形面の一端側に傾斜体が設けられ、この成形面の両側に高さ40mmの側壁が設けられた、鋳物製のガラス成形型を作製した。このガラス成形型の傾斜体は最大傾斜角度を約30°とし、傾斜体の傾斜面のうち成形面と接する側は、曲率半径250mmの曲面で滑らかに連続するようにした。また、成形面と平行な方向に切断した傾斜面の断面が、成形面に向かって広がる半径80mmの半円形状となるようにした。
また、傾斜体の傾斜面の内部に、傾斜面の幅方向について全体的に冷却すべく、幅160mmの流路を有する冷却手段を設けた。この流路には、成形面から遠い側に冷媒の供給部を、成形面に近い側に冷媒の排出部を、それぞれ設けた。このうち、供給部から流路に冷媒が流れる部分には、供給部に当接し、かつ幅方向Wに向かってV字形状に広がる部材を発散手段として用いた。なお、この部材は供給部によって形成される流路の開口を遮蔽するものであるため、遮蔽手段としても機能する。
ガラス溶融槽の中にガラス原料を投入し、Laを主成分とする溶融ガラスを調製して1190℃で保持した。そして、供給部から流路に冷媒として空気を流通しつつ、ガラス溶融槽から供給手段となる流出ノズルを通じて溶融ガラスを流下し、傾斜面上で溶融ガラスを受け止めた。それとともに、ガラス成形型の他端側から、溶融ガラスが冷却して形成されるガラスを、一定の厚さになるように引き出した。
比較例として、ガラス成形型の傾斜面に冷却手段を設けなかった場合についても実施例と同様の試験を行った。
その結果、傾斜面に存在し、流下した溶融ガラスと接触する接触領域に冷却手段を設けた場合は、クラックや脈理の形成が低減されたガラス成形体が安定して形成された。一方、ガラス成形型の傾斜面に冷却手段を設けなかった場合は、ガラス成形型の傾斜面のより高い位置に流下しなければガラスを成形することができず、また、成形されたガラスについては、脈理やクラックが多数発生していた。実施例と比較例で形成されたガラスを比較すると、ガラス成形型の傾斜面に冷却手段を設けた場合に、ガラスに脈理やクラックが形成され難くなることがわかる。
第1実施形態におけるガラス成形型のガラスの引出方向に沿った断面図である。 第1実施形態におけるガラス成形型を他端側から傾斜体に向かって見たときの斜視図である。 第1実施形態におけるガラス成形型を図1のD−D’面で切断したときの断面図である。 第1変形例におけるガラス成形型の成形面と平行な面に沿った断面図である。 第2実施形態におけるガラス成形型の成形面と平行な面に沿った断面図である。 第3実施形態におけるガラス成形型のガラスの引出方向に沿った断面図である。
符号の説明
1 ガラス成形型
10 成形面
11 傾斜体
111 傾斜面
112 接触領域
12 冷却手段
121 供給部
122 冷却部
123 排出部
124 発散手段
125 遮蔽手段
126 結合部材
13 側壁
20 供給手段
C 冷媒
G ガラス
L 溶融ガラス
R、R1、R2 冷媒の流れ

Claims (7)

  1. 成形面の一端側に設けられた傾斜面を有する傾斜体と、前記成形面の両側に設けられた側壁と、を備えるガラス成形型であって、
    流下した溶融ガラスと接触する接触領域を前記傾斜面に有し、
    前記接触領域の少なくとも一部を冷却する冷却手段を備えるガラス成形型。
  2. 前記冷却手段が、前記接触領域を前記傾斜面の幅方向について均等に冷却する請求項1記載のガラス成形型。
  3. 前記冷却手段が、前記傾斜体に熱伝導可能に設けられて冷媒を流通する流路を有する請求項1又は2記載のガラス成形型。
  4. 前記流路に供給された冷媒を前記傾斜面の幅方向に発散する発散手段が設けられている請求項3記載のガラス成形型。
  5. 前記成形面と平行な方向に切断した前記傾斜面の断面が、前記成形面に向かって広がっている請求項1から4のいずれか記載のガラス成形型。
  6. 前記傾斜面と前記成形面とが滑らかに連続する請求項1から5のいずれか記載のガラス成形型。
  7. 請求項1から6のいずれか記載のガラス成形型と、前記傾斜面の上方に設けられる溶融ガラスの供給手段と、を備えるガラス成形体の製造装置。
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