JP2010013061A - 運転者状態推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の状態を高精度に推定する運転者状態推定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】運転者の状態を推定する運転者状態推定装置1であって、運転者のクラッチ操作を検出するクラッチ操作検出手段4と、車両の速度変化情報を検出する速度変化情報検出手段2,3,5と、運転者によるクラッチ操作時における速度変化情報検出手段で検出した車両の速度変化情報の検出値と車両の速度変化情報の平常値とを比較し、当該比較結果に基づいて運転者の状態を推定する状態推定手段5とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者状態推定装置に関する。
運転支援装置などに利用するために、疲労状態、イライラ状態などの運転者の状態を推定する装置が各種提案されている。特許文献1に記載の装置では、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル、ハンドルなどにそれぞれ設けられた各センサの出力を用いて、ファジィ演算によって運転者の疲労状態を推定する。
特開平5−8662号公報
運転者による運転操作は、運転者個々に特有の傾向があったり、また、同じ運転者でも走行環境、道路状況、路面状況などによって操作が変わる。そのため、上記の装置のように運転者による運転操作に対する検出値を利用して運転者の状態を推定する場合、単純に操作状況だけに基づいて推定を行うと、推定精度が低下する虞がある。
そこで、本発明は、運転者の状態を高精度に推定する運転者状態推定装置を提供することを課題とする。
本発明に係る運転者状態推定装置は、運転者の状態を推定する運転者状態推定装置であって、運転者のクラッチ操作を検出するクラッチ操作検出手段と、車両の速度変化情報を検出する速度変化情報検出手段と、運転者によるクラッチ操作時における速度変化情報検出手段で検出した車両の速度変化情報の検出値と車両の速度変化情報の平常値とを比較し、当該比較結果に基づいて運転者の状態を推定する状態推定手段とを備えることを特徴とする。
この運転者状態推定装置では、クラッチ操作検出手段により運転者のクラッチ操作を検出するとともに、速度変化情報検出手段により車両の速度変化情報(例えば、車速の変化情報、前後加速度の変化情報)を検出する。クラッチペダルが踏み込まれてクラッチが切断状態のときには転がり抵抗や空気抵抗などによって車速が低下する(減速側に前後加速度が変化する)。また、運転者は、平常時と異なる状態になると、クラッチ操作において平常時と異なる様々な変化がでる(例えば、操作が荒くなる。操作に要する時間が変化する。)。このクラッチ操作の変化によって、クラッチ操作時における車速の変化が平常時より大きくなったり、前後加速度の変化が平常時より大きくなったりする。そこで、運転者状態推定装置では、状態推定手段により運転者によるクラッチ操作時(クラッチ踏み込み開始時から踏み込み終了時までの間)における車両の速度変化情報の検出値と平常値とを比較し、この比較結果に基づいて運転者の状態を推定する。このように、運転者状態推定装置では、クラッチ操作の変化に応じて現れる車両挙動の変化に着目し、クラッチ操作時の車両の速度変化情報に基づいて運転者の状態を推定することにより、運転者の状態を高精度に推定することができる。
なお、推定する運転者の状態は、平常状態と異なる状態であり、例えば、疲労状態、イライラ状態である。車両の速度変化情報の平常値は、運転者個々のデータから取得された運転者固有の値でもよいし、多数の運転者のデータから取得された一般的な運転者の値でもよいし、男女別、年齢別、職業別などの種別の平均的な値でもよい。
本発明の上記運転者状態推定装置では、運転者によるクラッチ操作時における速度変化情報検出手段で検出した車両の速度変化情報の検出値を蓄積し、当該蓄積した過去の速度変化情報の検出値から車両の速度変化情報の平常値を取得する平常値取得手段を備える構成としてもよい。
この運転者状態推定装置では、平常値取得手段により運転者によるクラッチ操作時に検出された車両の速度変化情報の検出値を蓄積し、その蓄積した過去の速度変化情報の検出値から車両の速度変化情報の平常値を求める。そして、運転者状態推定装置では、状態推定手段により運転者によるクラッチ操作時における車両の速度変化情報の検出値とその運転者固有の平常値とを比較し、この比較結果に基づいて運転者の状態を推定する。このように、運転者状態推定装置では、運転者個々の過去のデータから運転者固有の平常値を生成することにより、運転者個々のクラッチ操作の傾向に応じて運転者の状態をより高精度に推定することができる。
本発明の上記運転者状態推定装置では、速度変化情報は、車両の前後加速度の変化情報であると好適である。
この運転者状態推定装置では、速度変化情報取得手段により車両の前後加速度を検出し、状態推定手段により運転者によるクラッチ操作時における車両の前後加速度の変化の検出値と平常値とを比較し、この比較結果に基づいて運転者の状態を推定する。このように、運転者状態推定装置では、クラッチ操作に応じて運転者特有の傾向が現れ易い前後加速度の変化に基づいて運転者の状態を推定することにより、運転者の状態をより高精度に推定することができる。
本発明は、クラッチ操作に応じて現れる車両の速度変化情報に基づいて運転者の状態を推定することにより、運転者の状態を高精度に推定することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る運転者状態推定装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る運転者状態推定装置を、マニュアル車両に搭載され、運転者の状態(平常状態or疲労状態)を推定する運転者状態推定装置に適用する。本実施の形態に係る運転者状態推定装置は、クラッチ操作時における車両挙動の変化に基づいて運転者の状態を推定し、その推定した運転者の状態を各種運転者支援装置などに提供する。
図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る運転者状態推定装置1について説明する。図1は、本実施の形態に係る運転者状態推定装置の構成図である。図2は、クラッチ操作時の車両挙動の変化の一例であり、(a)が前後加速度の時間変化であり、(b)が車速の時間変化のであり、(c)がクラッチ状態の時間変化である。図3は、クラッチ操作時の前後加速度の時間変化の他の例である。
運転者状態推定装置1は、クラッチ操作時における車速の変化及び前後加速度の変化の検出値と平常値とを比較し、その比較結果に基づいて運転者が疲労状態か否かを判定する。特に、運転者状態推定装置1では、運転者個々の推定精度を向上させるために、クラッチ操作時における車速の変化及び前後加速度の変化の過去の検出値を蓄積し、蓄積した検出値を用いて平常値を生成する。そのために、運転者状態推定装置1は、車速センサ2、前後加速度センサ3、クラッチスイッチ4及びECU[Electronic Control Unit]5を備えている。
なお、本実施の形態では、車速センサ2、前後加速度センサ3及びECU5における車両挙動データ検出機能が特許請求の範囲に記載する速度変化情報検出手段に相当し、クラッチスイッチ4が特許請求の範囲に記載するクラッチ操作検出手段に相当し、ECU5における状態判定機能及び平常値生成機能が特許請求の範囲に記載する状態推定手段及び平常値取得手段に相当する。
車速センサ2は、自車両の車速を検出するセンサである。車速センサ2では、車速を検出し、その検出した車速を示す車速信号をECU5に送信する。
前後加速度センサ3は、車体の前後方向の加速度を検出するセンサである。前後加速度センサ3では、前後加速度を検出し、その検出した前後加速度を示す前後加速度信号をECU5に送信する。なお、前後加速度は、プラス値/マイナス値で表され、プラス値が前方向への加速度であり、マイナス値が後方向への加速度(すなわち、減速度)である。
クラッチスイッチ4は、クラッチ状態(クラッチペダルが踏み込まれているか否か)を検出するセンサである。クラッチスイッチ4では、クラッチ状態を検出し、その検出したクラッチ状態を示すクラッチ状態信号をECU5に送信する。
なお、クラッチペダルが踏み込まれている状態は、クラッチが切れている状態であり、以下で「断中」と記載する。クラッチペダルが踏み込まれていない状態は、クラッチが繋がっている状態であり、以下で「接続中」と記載する。クラッチペダルが踏み込まれていない状態から踏み込まれたときに、クラッチが切れ、以下で「断時」と記載とする。クラッチペダルが踏み込まれている状態から戻されたときに、クラッチが繋がり、以下で「接続時」と記載する。クラッチスイッチ4で検出するクラッチ状態は、クラッチペダルが踏み込まれている場合が「接続」であり、踏み込まれていない場合が「断」である。
ここで、クラッチ操作時の車速及び前後加速度の変化について説明する。図2に示すように、クラッチが断中ΔTはエンジンからの駆動力が駆動輪に伝達されないので、車両は転がり抵抗や空気抵抗によって減速する。クラッチ操作には運転者個々に特有の傾向(例えば、クラッチ操作が素早い、クラッチ操作が遅い、半クラッチ状態が長い)があるので、運転者が平常状態のときのクラッチ操作における前後加速度の時間変化GX1や車速の時間変化SP1も運転者個々に特徴がある。そのため、平常状態のときの前後加速度の変化量ave_dGXや車速の変化量ave_dSPも運転者個々に特有の量となる。
さらに、運転者が疲労してくると、平常状態のときのクラッチ操作の傾向と異なる傾向(例えば、平常状態のときよりも操作時間が長くなる、荒っぽくなる)が現れ、シフトチェンジに要する時間が長くなったり、車両の前後方向のショックが大きくなったりする。そのため、運転者が疲労状態のときのクラッチ操作における前後加速度の時間変化GX2や車速の時間変化SP2も平常状態のときとは異なり、前後加速度の変化量ΔGXや車速の変化量ΔSPも平常状態のときと異なる場合が多々ある。その結果、平常状態のときの前後加速度の変化量ave_dGXと疲労状態のときの前後加速度の変化量ΔGXとに乖離DGXが生じたり、平常状態のときの車速の変化量ave_dSPと疲労状態のときの車速の変化量ΔSPとに乖離DSPが生じる。
図2(a)に示す例では、クラッチ操作における前後加速度の時間変化GX1,GX2は、減速度(マイナス側の前後加速度)が増加し、その増加した減速度がクラッチが切れる直前の加速度(例えば、加速度が0)に戻る。しかし、運転者が半クラッチ状態のときにアクセルを大きく吹かすなどした場合、図3に示すように、クラッチ操作における前後加速度の時間変化GX3は、減速度が増加した後にプラス側の加速度が増加し、その増加した加速度がクラッチが切れる直前の加速度に戻る場合もある。このように、クラッチが切れる直前の加速度に対して、マイナス側の前後加速度の変化量ΔmGXとプラス側の前後加速度の変化量ΔpGXの両側に前後加速度が発生する場合がある。
ECU5は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[ReadOnly Memory]、RAM[Random Access Memory]などからなり、運転者状態推定装置1を統括制御する。ECU5では、ROMに格納されるアプリケーションプログラムがRAMにロードされ、CPUで実行されることによって車両挙動データ検出機能、平常値生成機能、状態判定機能が構成される。
車両挙動データ検出機能について説明する。車両挙動データ検出機能では、車両走行中に運転者がクラッチ操作を行う毎に、クラッチ操作時の車両挙動データとして、クラッチ操作の断時と接続時との車速差ΔSPとクラッチ操作中(断時〜接続時)の最大側加速度差ΔpGXと最小側加速度差ΔmGXを検出する。ここでは、クラッチ操作中の車速の低下量などを検出するので、車両がある程度の車速で走行していることが前提となる。したがって、車両発進時などのクラッチ操作は除外される。なお、以下で用いるクラッチ状態フラグFは、クラッチ断中がONであり、クラッチ接続中がOFFである。
具体的には、ECU5では、車速SPが低速判定閾値th_ena_SP以上であるか判定する。低速判定閾値th_ena_SPは、クラッチ操作中の車速の低下量などを十分に検出可能な車速で車両が走行していることを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
車速SPが低速判定閾値th_ena_SP以上と判定されている場合、クラッチ操作開始時(断時)の車両挙動データを収集するために、ECU5では、前回のクラッチ状態SWが「接続」かつ今回のクラッチ状態SWが「断」になったときに、今回検出されている車速SPを断時車速off_SPとして記憶し、今回検出されている前後加速度GXを断時加速度off_GXとして記憶する。また、ECU5では、クラッチ状態フラグFをOFFからONに切り替える。
クラッチ状態フラグFがONの場合、クラッチ操作中の前後加速度データを収集するために、ECU5では、検出されているクラッチ状態SWが「断」になっている間、一定時間毎に検出されている前後加速度GXの中から最大値と最小値を探索する。この最大値は、プラス側の前後加速度の最大値であるが、マイナス側の前後加速度(減速度)しか発生しない場合には0である。この最小値は、マイナス側の前後加速度の最小値(すなわち、減速度の最大値)である。そして、ECU5では、その探索した前後加速度の最大値を断中最大加速度max_GXとして記憶し、その探索した前後加速度の最小値を断中最小加速度min_GXとして記憶する。
クラッチ状態フラグFがONの場合、クラッチ操作終了時(接続時)の車速データを収集するために、ECU5では、前回のクラッチ状態SWが「断」かつ今回のクラッチ状態SWが「接続」になったときに、今回検出されている車速SPを接続時車速on_SPとして記憶する。
クラッチ操作終了時の車速データを収集すると、クラッチ操作時の車速差ΔSPを検出するために、ECU5では、記憶されている断時車速off_SPと接続時車速on_SPを用いて、式(1)により車速差ΔSPを算出する。
Figure 2010013061
さらに、最大側加速度差ΔpGX及び最小側加速度差ΔmGXを検出するために、ECU5では、記憶されている断時加速度off_GXと断中最大加速度max_GXを用いて式(2)により最大側加速度差ΔpGXを算出するとともに、記憶されている断時加速度off_GXと断中最小加速度min_GXを用いて式(3)により最小側加速度差ΔmGXを算出する。
Figure 2010013061
クラッチ操作終了後(車両挙動データを全て収集後)、ECU5では、記憶している断時車速off_SP、接続時on_SP、断時加速度off_GX、断中最大加速度max_GX、断中最小加速度min_GXを全て消去する。さらに、ECU5では、クラッチ状態フラグFをONからOFFに切り替える。なお、クラッチ操作中に車速SPが低速判定閾値th_ena_SP未満になった場合、車両挙動データを収集できないので、記憶しているデータを全て消去するとともにクラッチ状態フラグFもONからOFFに切り替え、今回のクラッチ操作の検出を中止する。
平常値生成機能について説明する。平常値生成機能では、車両挙動データ検出機能でクラッチ操作時のデータを検出する毎に、新たなデータを考慮し、平常値として平常時車速差ave_dSP、平常時最大側加速度差ave_dpGX、平常時最小側加速度差ave_dmGXを生成する。ここでは、車両挙動データ検出機能で新たに検出されたデータが平常時のデータである場合にはその新たなデータを加味して移動平均化によって平常値を算出する。新たなデータが平常時のデータであるか否かの判定は、新たなデータと前回までに求められている平常値との偏差が所定偏差以内か否かで判定する。
具体的には、ECU5では、今回検出された車速差ΔSPと前回までに求められている平常時車速差ave_dSPを用いて、判定式(4)により、今回検出された車速差ΔSPが平常時のデータか否かを判定する。判定式(4)における平常時車速データ判定閾値th_del_SPは、クラッチ操作時の車速差ΔSPが運転者が平常状態のときのデータか否かを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
Figure 2010013061
今回検出された車速差ΔSPが平常時のデータの場合、ECU5では、n個の車速差データ{dSP(n),dSP(n−1),・・・,dSP(1)}に今回検出された車速差ΔSPを追加するために、n個の車速差データ{dSP(n),dSP(n−1),・・・,dSP(1)}の書き換えを行う。つまり、dSP(1)にΔSPを新たに代入し、iが2以上かつn以下のdSP(i)に前回のdSP(i−1)を順次代入し、前回のdSP(n)を破棄する。nは、移動平均化を行うデータの個数(例えば、50個、100個)であり、平常値を求めるための十分なデータ数が設定される。そして、ECU5では、書き換えたn個の車速差データ{dSP(n),dSP(n−1),・・・,dSP(1)}を用いて、式(5)により平常時車速差ave_dSPを算出する。
Figure 2010013061
また、ECU5では、今回検出された加速度差ΔpGX,ΔmGXと前回までに求められた平常時加速度差ave_dpGX,ave_dmGXを用いて、式(6)により加速度偏差ΔGXを算出する。加速度偏差ΔGXは、最大側加速度差ΔpGXと平常時最大側加速度差ave_dpGXとの偏差及び最小側加速度差ΔmGXと平常時最小側加速度差ave_dmGXとの偏差の中で大きい方の偏差である。
Figure 2010013061
ECU5では、算出した加速度偏差ΔGXを用いて、判定式(7)により今回検出された加速度差ΔpGX,ΔmGXが平常時のデータか否かを判定する。判定式(7)における平常時加速度データ判定閾値th_del_GXは、クラッチ操作時の加速度差ΔpGX,ΔmGXが運転者が平常状態のときのデータか否かを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
Figure 2010013061
今回検出された加速度差ΔpGX,ΔmGXが平常時のデータの場合、ECU5では、n個の最大側加速度差データ{dpGX(n),dpGX(n−1),・・・,dpGX(1)}に今回検出された最大側加速度差ΔpGXを追加するために、n個の最大側加速度差データ{dpGX(n),dpGX(n−1),・・・,dpGX(1)}の書き換えを行う。つまり、dpGX(1)にΔpGXを新たに代入し、iが2以上かつn以下のdpGX(i)に前回のdpGX(i−1)を順次代入し、前回のdpGX(n)を破棄する。そして、ECU5では、書き換えたn個の最大側加速度差データ{dpGX(n),dpGX(n−1),・・・,dpGX(1)}を用いて、式(8)により平常時最大側加速度差ave_dpGXを算出する。なお、nは、平常時車速差を求めるためのnと同じ数でもよいし、異なる数でもよい。
Figure 2010013061
さらに、ECU5では、n個の最小側加速度差データ{dmGX(n),dmGX(n−1),・・・,dmGX(1)}に今回検出された最小側加速度差ΔmGXを追加するために、n個の最小側加速度差データ{dmGX(n),dmGX(n−1),・・・,dmGX(1)}の書き換えを行う。つまり、dmGX(1)にΔmGXを新たに代入し、iが2以上かつn以下のdmGX(i)に前回のdmGX(i−1)を順次代入し、前回のdmGX(n)を破棄する。そして、ECU5では、書き換えたn個の最小側加速度差データ{dmGX(n),dmGX(n−1),・・・,dmGX(1)}を用いて、式(9)により平常時最小側加速度差ave_dmGXを算出する。なお、nは、平常時車速差を求めるためのnと同じ数でもよいし、異なる数でもよい。
Figure 2010013061
なお、車速差データや加速度差データがn個分収集されない間、平常時車速差ave_dSP、平常時最大側加速度差ave_dpGX、平常時最小側加速度差ave_dmGXには、初期値がそれぞれ設定されている。この初期値は、多数の運転者のクラッチ操作時の車両挙動データから生成された一般的な運転者の平常値である。
状態判定機能について説明する。状態判定機能では、車両挙動データ検出機能でクラッチ操作時のデータを検出する毎に、新たなデータを考慮し、運転者の状態が疲労状態か平常状態かを判定する。ここでは、新たなデータと平常値との偏差が平常状態の限度以上となる回数をカウントアップするとともに限度未満となる回数をカウントダウンし、そのカウント値が閾値を超えた場合に疲労状態と判定する。
具体的には、ECU5では、今回検出された車速差ΔSPと今回までに求められている平常時車速差ave_dSPを用いて、判定式(10)により、今回検出された車速差ΔSPが平常時車速差ave_dSPから乖離しているか否かを判定する。判定式(10)における非平常車速差判定閾値th_unnorm_SPは、クラッチ操作時の車速差ΔSPが平常値から明らかに乖離しているか否かを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
Figure 2010013061
今回検出された車速差ΔSPが平常時車速差ave_dSPから乖離している場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作でないと推測される)、ECU5では、非平常車速差カウンタcnt_SPをインクリメントする。一方、今回検出された車速差ΔSPが平常時車速差ave_dSPから乖離していない場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作と推測される)、ECU5では、非平常車速差カウンタcnt_SPをデクリメントする。非平常車速差カウンタcnt_SPは、0以上で1づつカウントアップするカウンタであり、値が大きくなるほど運転者が平常状態でない状態(疲労状態)であることを示す。
また、ECU5では、今回検出された最大側加速度差ΔpGXと今回までに求められている平常時最大側加速度差ave_dpGXを用いて、判定式(11)により、今回検出された最大側加速度差ΔpGXが平常時最大側加速度差ave_dpGXから乖離しているか否かを判定する。判定式(11)における非平常最大側加速度差判定閾値th_unnorm_pGXは、クラッチ操作時の最大側加速度差ΔpGXが平常値から明らかに乖離しているか否かを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
Figure 2010013061
今回検出された最大側加速度差ΔpGXが平常時最大側加速度差ave_dpGXから乖離している場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作でないと推測される)、ECU5では、非平常最大側加速度差カウンタcnt_pGXをインクリメントする。一方、今回検出された最大側加速度差ΔpGXが平常時最大側加速度差ave_dpGXから乖離していない場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作と推測される)、ECU5では、非平常最大側加速度差カウンタcnt_pGXをデクリメントする。非平常最大側加速度差カウンタcnt_pGXは、0以上で1づつカウントアップするカウンタであり、値が大きくなるほど運転者が平常状態でない状態であることを示す。
また、ECU5では、今回検出された最小側加速度差ΔmGXと今回までに求められている平常時最小側加速度差ave_dmGXを用いて、判定式(12)により、今回検出された最小側加速度差ΔmGXが平常時最小側加速度差ave_dmGXから乖離しているか否かを判定する。判定式(12)における非平常最小側加速度差判定閾値th_unnorm_mGXは、クラッチ操作時の最小側加速度差ΔmGXが平常値から明らかに乖離しているか否かを判定するための閾値であり、実験などによって予め設定される。
Figure 2010013061
今回検出された最小側加速度差ΔmGXが平常時最小側加速度差ave_dmGXから乖離している場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作でないと推測される)、ECU5では、非平常最小側加速度差カウンタcnt_mGXをインクリメントする。一方、今回検出された最小側加速度差ΔmGXが平常時最小側加速度差ave_dmGXから乖離していない場合(この場合、運転者が平常状態のときのクラッチ操作と推測される)、ECU5では、非平常最小側加速度差カウンタcnt_mGXをデクリメントする。非平常最小側加速度差カウンタcnt_mGXは、0以上で1づつカウントアップするカウンタであり、値が大きくなるほど運転者が平常状態でない状態であることを示す。
そして、ECU5では、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXを用いて、判定式(13)により、運転者が疲労状態か否かを判定する。判定式(13)における疲労判定閾値th_FTは、直近のm回分のクラッチ操作時のデータのうち平常値から乖離した回数によって確実に運転者が平常状態のときのクラッチ操作でないことを判定するための閾値であり、判定に用いる直近のクラッチ操作時のデータの数mを考慮して設定される。例えば、mが10の場合、疲労判定閾値th_FTを5とする。
Figure 2010013061
判定式(13)において、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXのうちの少なくとも1つのカウント値が疲労判定閾値th_FTを超えた場合、ECU5では、運転者は疲労状態と判定し、運転者の状態を疲労状態に更新する。
また、ECU5では、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXを用いて、判定式(14)により、運転者が平常状態か否かを判定する。
Figure 2010013061
判定式(14)において、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXの全てのカウント値が0の場合、ECU5では、運転者は平常状態と判定し、運転者の状態を平常状態に更新する。
なお、ECU5では、運転者の状態の初期値として平常状態を設定している。また、ECU5では、運転者の状態が更新されない場合には前回の状態を維持する。
図1〜図3を参照して、運転者状態推定装置1における動作について説明する。特に、ECU5における処理について図4〜図6のフローチャートに沿って説明する。図4は、図1のECUにおける車両挙動データ検出機能の流れを示すフローチャートである。図5は、図1のECUにおける平常値生成機能の流れを示すフローチャートである。図6は、図1のECUにおける状態判定機能の流れを示すフローチャートである。
車速センサ2では、一定時間毎に、車両の車速を検出し、車速信号をECU5に送信している。この車速信号を受信すると、ECU5では、その車速SPを時系列で記憶する。前後加速度センサ3では、一定時間毎に、車体の前後加速度を検出し、前後加速度信号をECU5に送信している。この前後加速度信号を受信すると、ECU5では、その前後加速度GXを時系列で記憶する。クラッチスイッチ4では、一定時間毎に、クラッチ状態を検出し、クラッチ状態信号をECU5に送信している。このクラッチ状態信号を受信すると、ECU5では、そのクラッチ状態SWを時系列で記憶する。
ECU5では、最新(今回)の車速SP,前後加速度GX,クラッチ状態SWを読み込む(S10)。
ECU5では、その車速SPが低速判定閾値th_ena_SP以上か否かを判定する(S11)。
S11にて車速SPが低速判定閾値th_ena_SP以上と判定した場合、ECU5では、前回のクラッチ状態SWが「接続」かつ今回のクラッチ状態SWが「断」か否かを判定する(S12)。
S12にて前回のクラッチ状態SWが「接続」かつ今回のクラッチ状態SWが「断」と判定した場合(運転者がクラッチペダルを踏み込んだとき)、ECU5では、クラッチ状態フラグFをOFFからONに切り替える(S13)。さらに、ECU5では、今回の車速SPを断時車速off_SPとして記憶し、今回の前後加速度GXを断時加速度off_GXとして記憶し(S14)、今回の処理を終了する。
S12にて前回のクラッチ状態SWが「接続」かつ今回のクラッチ状態SWが「断」でないと判定した場合、ECU5では、クラッチ状態フラグFがONか否かを判定する(S15)。
S15にてクラッチ状態フラグFがONと判定した場合、ECU5では、前回のクラッチ状態SWが断かつ今回のクラッチ状態SWが接続か否かを判定する(S16)。
S16にて前回のクラッチ状態SWが「断」かつ今回のクラッチ状態SWが「接続」と判定した場合(運転者がクラッチペダルの踏み込みを戻したとき)、ECU5では、今回の車速SPを接続時車速on_SPとして記憶する(S17)。そして、ECU5では、式(1)により、断時車速off_SPと接続時車速on_SPから車速差ΔSPを算出する(S18)。また、ECU5では、式(2)により、断時加速度off_GXと断中最大加速度max_GXから最大側加速度差ΔpGXを算出する(S19)。また、ECU5では、式(3)により、断時加速度off_GXと断中最小加速度min_GXから最小側加速度差ΔmGXを算出する(S19)。
S16にて前回のクラッチ状態SWが「断」かつ今回のクラッチ状態SWが「接続」でないと判定した場合、ECU5では、今回のクラッチ状態SWが「断」か否かを判定する(S20)。
S20にて今回のクラッチ状態SWが「断」と判定した場合(運転者がクラッチペダルを踏き込み中)、ECU5では、今回の前後加速度GXを含めたクラッチ断中の前後加速度GXの中から断中最大加速度max_GXをサーチするとともに断中最小加速度min_GXをサーチする(S21)。そして、ECU5では、今回新たに断中最大加速度max_GXをサーチできた場合にはその断中最大加速度max_GXを記憶し、今回新たに断中最小加速度min_GXをサーチできた場合にはその断中最小加速度min_GXを記憶し(S22)、今回の処理を終了する。
S11にて車速SPが低速判定閾値th_ena_SP未満と判定した場合又はS15にてクラッチ状態フラグがOFFと判定した場合又はS20にて今回のクラッチ状態SWが「接続」と判定した場合、ECU5では、記憶している断時車速off_SP、接続時車速on_SP、断時加速度off_GX、断中最大加速度max_GX、断中最小加速度min_GXを全て消去する(S23)。さらに、ECU5では、クラッチ状態フラグFをONからOFFに書き換え(S24)、今回の処理を終了する。
S19の処理が終了し、今回のクラッチ操作時の車両挙動データが全て検出された場合、ECU5では、今回検出された車速差ΔSPと前回までに求められた平常時車速差ave_dSPとの偏差の絶対値が平常時車速データ判定閾値th_del_SP以下か否かを判定する(S30)。
S30にて偏差の絶対値が平常時車速データ判定閾値th_del_SP以下と判定した場合、ECU30では、今回検出された車速差ΔSPを追加するためにn個分の車速差データ{dSP(n),dSP(n−1),・・・,dSP(1)}を順次書き換える(S31)。そして、ECU30では、式(5)により、n個分の車速差データ{dSP(n),dSP(n−1),・・・,dSP(1)}から平常時車速差ave_dSPを算出する(S32)。
ECU30では、式(6)により、今回検出された加速度差ΔpGX,ΔmGXと前回までに求められた平常時加速度差ave_dpGX,ave_dmGXから加速度偏差ΔGXを算出する(S33)。そして、ECU5では、加速度偏差ΔGXの絶対値が平常時加速度データ判定閾値th_del_GX以下か否かを判定する(S34)。
S34にて加速度偏差ΔGXの絶対値が平常時加速度データ判定閾値th_del_GX以下と判定した場合、ECU30では、今回検出された最大側加速度差ΔpGXを追加するためにn個分の最大側加速度差データ{dpGX(n),dpGX(n−1),・・・,dpGX(1)}を順次書き換える(S35)。そして、ECU30では、式(8)により、n個分の最大側加速度差データ{dpGX(n),dpGX(n−1),・・・,dpGX(1)}から平常時最大側加速度差ave_dpGXを算出する(S36)。また、ECU30では、今回検出された最小側加速度差ΔmGXを追加するためにn個分の最小側加速度差データ{dmGX(n),dmGX(n−1),・・・,dmGX(1)}を順次書き換える(S37)。そして、ECU30では、式(9)により、n個分の最小側加速度差データ{dmGX(n),dmGX(n−1),・・・,dmGX(1)}から平常時最小側加速度差ave_dmGXを算出する(S38)。
S38の処理が終了し、今回のクラッチ操作時の車両挙動データに対する平常値生成処理が終了すると、ECU5では、今回検出された車速差ΔSPと今回までに求められた平常時車速差ave_dSPとの偏差の絶対値が非平常車速差判定閾値th_unnorm_SP以上か否かを判定する(S40)。
S40にて偏差の絶対値が非平常車速差判定閾値th_unnorm_SP以上と判定した場合、ECU5では、非平常車速差カウンタcnt_SPをインクリメントする(S41)。一方、S40にて偏差の絶対値が非平常車速差判定閾値th_unnorm_SP未満と判定した場合、ECU5では、非平常車速差カウンタcnt_SPをデクリメントする(S42)。
また、ECU5では、今回検出された最大側加速度差ΔpGXから今回までに求められた平常時最大側加速度差ave_dpGXの減算値が非平常最大側加速度差判定閾値th_unnorm_pGX以上か否かを判定する(S43)。
S43にて減算値が非平常最大側加速度差判定閾値th_unnorm_pGX以上と判定した場合、ECU5では、非平常最大側加速度差カウンタcnt_pGXをインクリメントする(S44)。一方、S43にて減算値が非平常最大側加速度差判定閾値th_unnorm_pGX未満と判定した場合、ECU5では、非平常最大側加速度差カウンタcnt_pGXをデクリメントする(S45)。
また、ECU5では、今回までに求められた平常時最小側加速度差ave_dmGXから今回検出された最小側加速度差ΔmGXの減算値が非平常最小側加速度差判定閾値th_unnorm_mGX以上か否かを判定する(S46)。
S46にて減算値が非平常最小側加速度差判定閾値th_unnorm_mGX以上と判定した場合、ECU5では、非平常最小側加速度差カウンタcnt_mGXをインクリメントする(S47)。一方、S46にて減算値が非平常最小側加速度差判定閾値th_unnorm_mGX未満と判定した場合、ECU5では、非平常最小側加速度差カウンタcnt_mGXをデクリメントする(S48)。
ECU5では、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXのうちの少なくとも1つのカウント値が疲労判定閾値th_FTより大きいか否かを判定する(S49)。
S49にて3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXのうちの少なくとも1つのカウント値が疲労判定閾値th_FTより大きいと判定した場合、ECU5では、運転者は疲労状態と判定し(S50)、今回の処理を終了する。
S49にて3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXの全てのカウント値が疲労判定閾値th_FT未満と判定した場合、ECU5では、3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXの全てのカウント値が0か否かを判定する(S51)。
S51にて3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXの全てのカウント値が0と判定した場合、ECU5では、運転者は平常状態と判定し(S52)、今回の処理を終了する。一方、S51にて3つのカウンタcnt_SP,cnt_pGX,cnt_mGXのうちの少なくとも1つのカウント値が0でないと判定した場合、ECU5では、前回までの運転者の状態を維持し、今回の処理を終了する。
そして、ECU5では、推定した運転者の状態を各種運転者支援装置などに提供する。
この運転者状態推定装置1によれば、クラッチ操作に応じて現れる車速の変化及び前後加速度の変化に基づいて運転者の状態(疲労状態)を推定することにより、運転者の状態を高精度に推定することができる。また、運転者状態推定装置1では、センサ類としては車両に通常搭載されている車速センサ、前後加速度センサ、クラッチスイッチを利用するので、低コストであり、構成も簡易である。ちなみに、運転者の状態を推定するために運転者の生理情報、運転者の顔などの画像情報、運転者の音声情報などを利用する方法が各種提案されており、これらの情報を検出するための特別のセンサが必要となり、高コストとなる。
特に、運転者状態推定装置1では、運転者個々の過去のデータから運転者固有の平常値を生成することにより、運転者個々のクラッチ操作の特有の傾向に応じて運転者の状態をより高精度に推定することができる。
また、運転者状態推定装置1では、クラッチ操作に応じて運転者特有の傾向が現れ易い前後加速度の変化を用いて運転者の状態を推定することにより、運転者の状態をより高精度に推定することができる。さらに、この前後加速度の変化については、最大側(プラス側)と最小側(マイナス側)を考慮しているので、運転者特有の傾向を高精度に反映できる。
また、運転者状態推定装置1では、クラッチ操作時の検出値が平常値から乖離した回数が所定回数以上となった場合に疲労状態と判定することにより、運転者が平常状態の場合のセンサ誤差、ノイズ、運転者の操作ミスなどの様々な要因による異常な検出値による誤推定を防止でき、運転者の疲労状態をより高精度に推定できる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では運転者の疲労状態を推定する運転者状態推定装置に適用したが、イライラ状態などの他の状態(平常状態とは異なる状態)を推定する装置にも適用可能である。また、運転者状態推定装置として構成するのではなく、運転者支援装置などに運転者状態推定機能として組み込む構成としてもよい。
また、本実施の形態ではクラッチ操作時における車速の変化と前後加速度の変化を用いて推定する構成としたが、車速の変化と前後加速度の変化のいずれか一方だけを用いて推定してもよいし、車速の変化と前後加速度の変化とを組み合わせたパラメータを用いて推定してもよい。
また、本実施の形態ではクラッチ操作時の直近の検出値と過去のデータに基づく平常値を用いた判定方法の一例を示したが、クラッチ操作時の速度変化情報の検出値と平常値を用いた他の判定方法でもよい。
また、本実施の形態では運転者の過去のデータを蓄積して平常値を生成する構成としたが、多数の運転者のデータから生成された一般的な運転者の平常値あるいは男女別、年齢別、職業別などの種別の多数の運転者のデータから生成された種別の平常値を用いてもよい。
本実施の形態に係る運転者状態推定装置の構成図である。 クラッチ操作時の車両挙動の変化の一例であり、(a)が前後加速度の時間変化であり、(b)が車速の時間変化のであり、(c)がクラッチ状態の時間変化である。 クラッチ操作時の前後加速度の時間変化の他の例である。 図1のECUにおける車両挙動データ検出機能の流れを示すフローチャートである。 図1のECUにおける平常値生成機能の流れを示すフローチャートである。 図1のECUにおける状態判定機能の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…運転者状態推定装置、2…車速センサ、3…前後加速度センサ、4…クラッチスイッチ、5…ECU

Claims (3)

  1. 運転者の状態を推定する運転者状態推定装置であって、
    運転者のクラッチ操作を検出するクラッチ操作検出手段と、
    車両の速度変化情報を検出する速度変化情報検出手段と、
    運転者によるクラッチ操作時における前記速度変化情報検出手段で検出した車両の速度変化情報の検出値と車両の速度変化情報の平常値とを比較し、当該比較結果に基づいて運転者の状態を推定する状態推定手段と
    を備えることを特徴とする運転者状態推定装置。
  2. 運転者によるクラッチ操作時における前記速度変化情報検出手段で検出した車両の速度変化情報の検出値を蓄積し、当該蓄積した過去の速度変化情報の検出値から車両の速度変化情報の平常値を取得する平常値取得手段を備えることを特徴とする請求項1に記載する運転者状態推定装置。
  3. 前記速度変化情報は、車両の前後加速度の変化情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する運転者状態推定装置。
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