JP2010010956A - フェムトセルのリンク断線報知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の携帯端末は、フェムトセル基地局を介して公衆通信回線などを通じて、ローカル通信回線を超えた外部との通信が可能であるか否かを容易に判断することができなかった。
【解決手段】本件発明は、携帯端末およびフェムトセル基地局が、相手コンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力し、相手コンピュータから応答データの受信の有無によって、回線状態を判断することが可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】本件発明は、携帯端末およびフェムトセル基地局が、相手コンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力し、相手コンピュータから応答データの受信の有無によって、回線状態を判断することが可能となる。
【選択図】 図2
Description
本件発明は、フェムトセルにおいて、回線の状態を診断するための診断データを出力する携帯端末とフェムトセル基地局などに関する。
従来、インターネットなどの通信回線は、パソコンなどの端末やルータなどが、pingなどの通信回線の状態を診断するプログラムや、診断用のIPパケットを送信することで、通信回線の状態を診断している。
一方、携帯電話などでは、マクロセルを構成する無線基地局と携帯電話間で通信を行うことで、携帯電話がマクロセル内に存在するか否かを判断していた。
近年、マクロセルなど以外に、公衆IP網/インターネット回線などの公衆通信回線を利用したフェムトセルという無線基地局が提案されている。このフェムトセルとは、家庭やオフィスなど屋内での利用を想定した小型の基地局であって、1つの基地局がカバーできる範囲が半径数十mとマクロセルがカバーできる範囲に比べて極めて小さい。この小型のフェムトセル基地局から、ADSLやFTTHなど公衆通信回線を経由して既存の携帯電話ネットワークに接続し、通信を行う。このフェムトセルを使うことで,既存の基地局からの電波が届きにくかった場所で,携帯電話が使用可能となる。
特開2007−158893
特開2008−061246
従来のマクロセルのみに対応した携帯端末の場合、携帯端末が通信可能であるか否かは、前述のように、マクロセル内に存在するかどうかで確認することが可能であった。しかし、図20に示すように、(a)携帯端末(2001)がマクロセル(2002)とフェムトセル(2003)の両方の範囲内に存在する場合と、(b)マクロセルのみの範囲内に存在する場合と、(c)フェムトセルのみの範囲内に存在する場合と、(d)どちらの範囲内にも存在しない場合が考えられる。
一般的に(d)の場合は、従来の携帯端末と同様に、携帯端末上に圏外である旨の表示がされ、それ以外の(a)から(c)の場合は、マクロセルまたはフェムトセルによって通信可能である旨を示す表示がされる。ここで、(a)の状態において、仮にフェムトセルの回線側が何らかのトラブルにより通信不可能であった場合に、携帯端末と通信可能となるのはマクロセルとなる。しかし、上述の状態にあるとき、フェムトセルの回線側に本当にトラブルが発生しているのか否か、また発生しているとしたらどの箇所で発生しているのかを、携帯端末の利用者は容易に判断することができない。
また、図1に示したように、フェムトセル(0101)に対応した携帯電話などの携帯端末(0102)は、ローカル通信回線(0103)を通じて公衆通信回線(0104)に接続されている。従って、携帯端末から、ローカル通信回線に接続されたパソコン(0105)やテレビ(0106)、電話(0107)、エアコン、冷蔵庫などの相手コンピュータを制御することが想定される。このとき、(a)や公衆通信回線が何らかの理由により断線した場合、携帯端末からフェムトセルを介した通話は行えないが、ローカル通信回線に接続された家電製品の制御は可能である。また(b)が断線している場合は、通話は可能であるが、パソコンの制御は行うことができない。(a)や(b)のように、ローカル通信回線内や公衆通信回線で断線などの通信ができない状態が発生した場合、従来の携帯端末利用者はローカル通信回線を介した通話が可能であるか否かや、ローカル通信回線に接続された家電製品の制御は可能であるか否かを容易に判断することができない。
上記課題に鑑み、本件発明は次の携帯端末及びフェムトセル基地局を提供する。すなわち第一の発明としては、相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第一診断データ出力部と、前記相手のコンピュータに対してフェムトセル基地局を介して前記第一診断データ出力部から出力される診断データを送信、及び、前記相手のコンピュータから前記フェムトセル基地局を介して前記診断データに対応した応答データを受信する端末通信部と、前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第一報知部と、を有する携帯端末を提供する。
第二の発明としては、前記第一診断データ出力部は、前記フェムトセル基地局からの応答を確認した後、相手のコンピュータへ診断データを出力する診断データ出力判断手段を有する、第一の発明に記載の携帯端末を提供する。
第三の発明としては、前記第一診断データ出力部は、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第一診断データ出力タイミング記憶手段を有する第一の発明または第二の発明に記載の携帯端末を提供する。
第四の発明としては、フェムトセル基地局と、ローカル通信制御装置と、公衆通信制御装置と、第一の発明から第三の発明のいずれか一に記載の携帯端末とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、フェムトセル基地局は、第一通信部と、基地局通信部と、を有し、ローカル通信制御装置は、第二通信部と、第二診断データ処理部と、を有し、公衆通信制御装置は、第三通信部と、第三診断データ処理部と、を有し、携帯端末の第一診断データ出力部は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第一診断データ出力手段と、診断データの送信先として公衆通信制御装置を指定する第二診断データ出力手段と、をさらに有するフェムトセルのリンク断線報知システムを提供する。
第五の発明としては、相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第二診断データ出力部と、前記相手のコンピュータに対して前記第二診断データ出力部から出力される診断データを出力、及び前記相手のコンピュータから前記診断データに対応した応答データを受信する基地局通信部と、前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第二報知部と、を有するフェムトセル基地局を提供する。
第六の発明としては、前記第二報知部は前記応答データに基づいた報知を他のコンピュータに対して診断結果を送信することで行う診断結果送信手段を有する第五の発明に記載のフェムトセル基地局を提供する。
第七の発明としては、前記第二報知部は、前記診断結果を出力すべき他のコンピュータの識別情報を保持する識別情報保持手段を有する第五の発明又は第六の発明に記載のフェムトセル基地局を提供する。
第八の発明としては、前記第二報知部は、前記診断結果送信手段による診断結果の送信を、前記応答データを受信できなかった相手に対しては行わないように制御する診断結果送信先制御手段をさらに有する第六の発明又は第七の発明に記載のフェムトセル基地局を提供する。
第九の発明としては、前記第二診断データ出力部は、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第二診断データ出力タイミング記憶手段を有する第五の発明から第八の発明のいずれか一に記載のフェムトセル基地局を提供する。
第十の発明としては、ローカル通信制御装置と、公衆通信制御装置と、携帯端末と、第五の発明から第九の発明のいずれか一に記載のフェムトセル基地局とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、ローカル通信制御装置は、第四通信部と、第四診断データ処理部と、を有し、公衆通信制御装置は、第五通信部と、第五診断データ処理部と、を有し、携帯端末は、第六通信部と、第六診断データ処理部と、を有し、フェムトセル基地局の第二診断データ出力部は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第三診断データ出力手段と、診断データの送信先として公衆通信制御装置指定する第四診断データ出力手段と、診断データの送信先として携帯端末を指定する第五診断データ出力手段と、をさらに有するフェムトセルのリンク断線報知システムを提供する。
第十一の発明としては、相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第一診断データ出力ステップと、前記相手のコンピュータに対してフェムトセル基地局を介して前記第一診断データ出力部から出力される診断データを送信する診断データ送信ステップと、診断データ送信ステップにて送信された診断データに対して前記相手のコンピュータから前記フェムトセル基地局を介して応答データを受信する応答データ受信ステップと、前記応答データの受信に基づいて報知を行う第一報知ステップと、を有する携帯端末の動作方法を提供する。
本発明により、携帯端末やフェムトセル基地局の使用者は、自身の携帯端末がフェムトセル基地局を介した通話が可能であるか否かや、ローカル通信回線内の機器をコントロールすることが可能か否かなど、ローカル通信回線や公衆通信回線との接続状況および、コントロール可能な機器との接続状況を確認可能となる。
以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1、2、3、11などに関する。
実施形態2は、主に請求項5、9などに関する。
実施形態3は、主に請求項6、7、8などに関する。
実施形態4は、主に請求項4などに関する。
実施形態5は、主に請求項10などに関する。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態は、マクロセルに比べて、可用性や信頼性の比較的低いフェムトセルシステムを導入することで生じる、フェムトセル基地局を含むシステムの通信障害を、検知可能とした携帯端末である。
<実施形態1 機能的構成>
<実施形態1 機能的構成>
図2に本実施形態の携帯端末の機能ブロック図を示した。本実施形態の携帯端末(0201)は、相手コンピュータ(0202)からの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第一診断データ出力部(0203)と、前記相手コンピュータに対してフェムトセル基地局(0204)を介して前記第一診断データ出力部から出力される診断データを送信、及び、前記相手コンピュータから前記フェムトセル基地局を介して前記診断データに対応した応答データを受信する端末通信部(0205)と、前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第一報知部(0206)と、を有する。
ここで、相手コンピュータとは、診断データを返信する処理を実行可能な機能を有する機器であって、パソコンやテレビ、ビデオ、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品ほか、ルータやハブ、サーバー、公衆通信回線上のDSLAM(digital subscriber line access multiplexer)やゲートウエイ、HLR(home location register)、VLR(visitor location register)などネットワーク関連機器のことである。さらにローカル通信回線とは、家庭内や社内のネットワークなど、広くても一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークで、公衆通信回線とは、通信事業者が提供している通信回線であって、電話回線、ADSL回線、光回線などである。
また、以下に記載する本発明の携帯端末やフェムトセル基地局、ローカル通信回線用ハブ装置、ルータ装置、あるいはシステムにおいて特徴的な機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現される。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU(中央演算装置)や主メモリ、バス、あるいは二次記録媒体(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD-ROMやDVD-ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読み取りドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/O(インプット/アウトプット)ポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
またこれらのハードウェアやソフトウェアは、主メモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。またこの発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然この発明の技術的な範囲に含まれる。以下本明細書全体を通じて同様である。
「第一診断データ出力部」は、相手コンピュータからの返信の有無を調べるための診断データを出力する。診断データは、ローカル通信回線や公衆通信回線に接続されている機器を識別するアドレス(IPアドレスやMACアドレスなど)やIDなどの宛先や、診断データの送信元となる自身を識別するアドレスやID、送信したデータが診断データである旨の情報を含む。
また、送信するデータのサイズや、送信した時間、送信した回数、応答データの返信を待つ時間、診断データが通った経路などの情報が記載されている。さらに相手のコンピュータから返送される応答データに関する要求が記載されていてもよい。
応答データに関する要求としては、例えば、相手のコンピュータの識別情報(IPアドレスやMACアドレス)を記載する要求や、診断データが到着した時間を記載する要求、パケットロスの有無を記載する要求、診断データが到着した回数を記載する要求、診断データの通った経路を記載する要求などである。
この診断データを受け取った機器は、送信元である携帯端末に、診断データを受信した旨を記載した応答データを返信する。応答データは基地局通信部が受信し、第一報知部へ出力する。仮に、送信相手となる機器からの診断結果の返信が特定の時間内に無かった場合、第一診断データ出力部は、送信相手の機器が接続されていないと判断する。
「端末通信部」は、第一診断データ出力部から出力された診断データをフェムトセル基地局へ送信する。また、端末通信部は、第一診断データ出力部が、診断データの相手先となる機器へ送信した診断データに対する応答データを受信する。
「第一報知部」は、第一診断データ出力部が送信した診断データを元に、第一診断データ出力部が受けた応答データに基づいた診断結果を、携帯端末上のディスプレイや音声などに出力する。例えば、フェムトセルを介した音声通話は可能か否かや、ローカル通信回線に接続された家電製品の制御が可能か否か、またローカル通信回線や公衆通信回線の切断箇所などをユーザに音や映像、LEDの点滅などによって知らしめるようにする。映像での報知には、文字を使った報知のほかにアイコンや図形オブジェクトなどを利用したものが考えられる。またアイコンを利用する場合には、クリックすることで内容の説明がでるようにすることも考えられる。図形オブジェクトを利用する場合には、図形オブジェクトを複数のパーツにわけ、複数のパーツの組み合わせによって通信状態の理解ができるようにすることができる。
なお、応答データとしては、応答データの送信元ID、応答データの送信元から送信時刻、応答データを送信元が受信した時刻、診断データに含まれるオプションとしてのクエリに対する各種の回答などが含まれていると便利である。たとえば、診断データの送信後所定時間内に、応答データを受信した場合であって、その応答データの送信元がその応答データに含まれている場合には、その応答データに含まれている応答データの送信元を示す情報を読み取り、解釈して、報知情報として、その応答データの送信元とは正常に通信できる旨の報知を行うように構成する。また、所定時間内に応答データを受信できない場合には、診断データを送信した先を示す記録を読みだして、その宛先に該当する機器とは正常な通信ができない旨を報知するように構成する。報知部はこのように、応答データを解釈する機能部分と、解釈した結果に基づいて報知を行う機能部分とから構成される。またこの解釈の機能部分や、報知の機能部分はソフトウエアのアップデートにより機能更新されるように構成されていてもよい。
ディスプレイに表示された報知の一例を図3に示す。本実施形態の携帯端末において、携帯端末のディスプレイに表示される内容としては、
(1)マクロセルを介して携帯電話網と通信が可能である状態
(2)フェムトセル基地局を介してローカル通信回線および公衆通信回線との通信が可能である状態
(3)フェムトセル基地局を介してローカル通信回線とは通信可能であるが、公衆通信回線との通信が出来ない状態
(4)フェムトセル基地局との通信は可能であるが、ローカル通信回線および公衆通信回線との通信が出来ない状態
(5)マクロセルともフェムトセルとも通信が出来ない状態
などの状態が考えられる。
(1)マクロセルを介して携帯電話網と通信が可能である状態
(2)フェムトセル基地局を介してローカル通信回線および公衆通信回線との通信が可能である状態
(3)フェムトセル基地局を介してローカル通信回線とは通信可能であるが、公衆通信回線との通信が出来ない状態
(4)フェムトセル基地局との通信は可能であるが、ローカル通信回線および公衆通信回線との通信が出来ない状態
(5)マクロセルともフェムトセルとも通信が出来ない状態
などの状態が考えられる。
図3に示した例としては、(a)は前記(1)の状態を表しており、マクロセルを利用した通信が可能であることを意味するアンテナアイコン(0301a)が表示されている。一方、フェムトセルとの通信に対するアイコン(0303a)、フェムトセルとの通信強度を表すアンテナアイコン(0302a)、公衆通信回線との通信に対するアイコン(0304a)、ローカル通信回線との通信対するアイコン(0305a)は消灯している。
また、(b)は前記(2)の状態を表しており、マクロセルとの通信に対するアンテナアイコン(0301b)は消灯し、フェムトセルとの通信に対するアイコン(0303b)、フェムトセルとの通信強度を表すアンテナアイコン(0302b)、公衆通信回線との通信に対するアイコン(0304b)、ローカル通信回線との通信に対するアイコン(0305b)が点灯している。
また(c)は前記(3)の状態を表しており、マクロセルとの通信に対するアンテナアイコン(0301c)は消灯し、フェムトセルとの通信に対するアイコン(0303c)、フェムトセルとの通信強度を表すアンテナアイコン(0302c)、ローカル通信回線との通信に対するアイコン(0305c)は点灯し、公衆通信回線との通信に対するアイコン(0304c)は消灯している。
また(d)は前記(4)の状態を表しており、マクロセルとの通信に対するアンテナアイコン(0301d)は消灯し、フェムトセルとの通信に対するアイコン(0303d)、フェムトセルとの通信強度を表すアンテナアイコン(0302d)は点灯し、ローカル通信回線との通信に対するアイコン(0305d)、公衆通信回線との通信に対するアイコン(0304d)は消灯している。
また(e)は前記(5)の状態を表しており、すべてのアイコンが消灯している。
さらに、(b)や(c)の状態において、ローカル通信回線に接続された家電製品(パソコンやテレビなど)に対して接続状況の診断を行った場合には、(d)のように、特定のアイコン(0306f)を表示したり、文字をスクロールさせるなどして表示することが可能である。なお、これらの表示ついては携帯端末を使用するユーザが、表示すべてまたは一部の非表示などを自由に設定することを可能としても良い。
図4に本実施形態の携帯端末の一例を示した。本実施形態の携帯端末では、携帯端末の第一診断データ出力部から、フェムトセル基地局を介して診断データを相手のコンピュータに送信する。また、本実施形態の携帯端末は、相手のコンピュータから送信される診断データに対する応答データをフェムトセル基地局を介して受信する。この際、携帯端末がフェムトセルの範囲外に存在した場合、ローカル通信回線に接続されたパソコンやテレビ、冷蔵庫といった家電製品に対する接続確認のための診断データを出力しても意味がない場合もある。そこで、本実施形態の携帯端末(0401)の第一診断データ出力部(0402)は、図4に示したように、フェムトセル基地局(0403)からの応答を確認した後、相手コンピュータ(0404)へ診断データを出力する診断データ出力判断手段(0405)を有していても良い。フェムトセル基地局からの応答データは、端末通信部にて受信され、第一報知部へ出力される。第一報知部は、応答データに基づき、フェムトセル基地局と携帯端末が通信可能か否かを確認し、確認結果を第一診断データ出力部の診断データ出力判断手段へ出力する。診断データ出力判断手段は、確認結果を基に相手コンピュータへの診断データの出力を判断する。このように第一診断データ出力部に診断データ出力判断手段を有することで、まず携帯端末がフェムトセル基地局と通信が可能か否かを確認するために、フェムトセル基地局に対してのみ、診断データを出力し、その応答があった場合にのみ、相手コンピュータへ診断データを出力する。このようにすることで、携帯端末から無駄な診断データの出力を抑え、携帯端末のバッテリーの消耗を抑えることが可能となる。
また、本実施形態の携帯端末(0501)の第一診断データ出力部(0502)は、図5に示したように、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第一診断データ出力タイミング記憶手段(0503)を有していても良い。診断データを出力すべきタイミングになると、第一診断データ出力タイミング記憶手段は、第一診断出力部から、診断データを出力するように指示し、第一診断データ出力部は速やかに、端末通信部を介して、診断データを出力する。第一診断データ出力タイミング記憶手段は、例えば、予め設定された時間ごとにフェムトセル基地局(0504)や相手コンピュータ(0505)へ診断データを出力しても良いし、携帯端末を使用するユーザの生活のリズムに合わせ、フェムトセルを利用すると考えられる時間には、頻繁に診断データを出力し、フェムトセルを利用しないと考えられる時間には、診断データの出力回数を少なくするように設定してもよい。また、携帯端末がフェムトセルとの通信範囲内に存在する場合には、頻繁に診断データを送信し、逆に携帯端末がフェムトセルとの通信範囲外に存在する場合には、診断データを送信する頻度を少なくしても良い。例えば、携帯端末がフェムトセルとの通信範囲内に存在する場合には2秒ごとに診断データを送信し、フェムトセルとの通信範囲外に存在する場合には、5秒ごとに診断データを送信するといった具合である。また、携帯端末が診断データを送信するタイミングとして、携帯端末がフェムトセルとの通信が可能になったことを診断データ以外の方法で検知できたことをトリガーとして、携帯端末の利用者が準備された手段から任意に設定するように構成しても良い。このような設定は、携帯端末の利用者が自由に設定することが可能である。また、診断データの出力は、上記のようなスケジュールによって出力されても良いが、携帯端末の利用者が望む任意のときに出力することも可能であり、これらを組み合わせて利用してもよい。このように、診断データの出力タイミングを制御することで、無駄な診断データの出力を減らし、携帯端末のバッテリーの消耗を抑えることも可能となる。
また、無線LAN通信が可能な携帯端末の場合、診断データの送信をフェムトセルとの通信の他、無線LANとの通信回線に対して送信するようにしてもよい。例えば、無線LANとの通信が可能な携帯端末が、フェムトセルとの通信範囲内に存在したばあいは、フェムトセルに対する診断データの送信を頻繁に行うように設定し、無線LANへの診断データの送信頻度を少なくするように設定しても良い。また、フェムトセルと無線LANへの診断データを交互に行っても良い。
<実施形態1 ハードウェア的構成>
<実施形態1 ハードウェア的構成>
図6に上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、本実施形態の携帯端末(0601)における構成の一例を表す概略図である。この図を利用して携帯端末がローカル通信回線や公衆通信回線の接続状況を診断する際の、それぞれのハードウェア構成の働きについて説明する。
この図にあるように、携帯端末は、各種演算処理を行う「CPU(0602)」や「主メモリ(0603)」を備えている。また診断データの出力先を記憶するためのリストや、診断データの出力タイミングや、フェムトセル基地局との通信状態などの様々なデータを記憶保持する「フラッシュメモリ(0604)」や、マクロセルやフェムトセル基地局と通信を行う「通信用インターフェイス(0605)」や、使用者に対して様々な情報を報知するためのディスプレイ(0606)やLED(0607)やスピーカ(0608)、振動を起こすバイブレータなどを備えている。そしてそれらが「システムバス(0609)」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。また、「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムをCPUに実行させるために読み込ますと同時にそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「フラッシュメモリ」にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとり行い、処理を行うことが可能となっている。
携帯端末では、診断データを出力するタイミングとなると、診断データを送信するためのプログラム、診断データを解析するためのプログラム、解析結果に基づいて報知を行うためのプログラムなどを主メモリに展開する。なお、これらのプログラムは、携帯端末が動作中には常駐するように構成されていてもよい。診断データを送信するためのプログラムは、フラッシュメモリに記憶された診断データを取り出す。また、送信すべきフェムトセル基地局の識別情報を参照するとともに、該当するフェムトセル基地局を介して診断データを送信すべき対象となるコンピュータを特定する。参照されたフェムトセル基地局に対して、取り出された診断データをインターフェイスを介して送信する。この診断データの送信先はフェムトセル基地局の先に存在するコンピュータであるが、フェムトセル基地局自身が診断対象となるコンピュータであってもよい。
次に、フェムトセル基地局との通信状態、ならびに、その先に存在する診断対象となるコンピュータに問題がない場合には、所定時間内にフェムトセル基地局を介した応答データがインターフェイスを介して受信される。受信された応答データは、フラッシュメモリに格納され、診断データを解析するためのプログラムはフラッシュメモリに格納された応答データに基づき解析を実行する。解析には各種の解析手法を用いることができるが、一番単純なものは単に通信が可能であったかを確認するものである。解析結果はフラッシュメモリに格納され、解析結果に基づいて報知を行うプログラムは、格納された解析結果に応じた報知を実行させるための処理をする。
さらに、フェムトセル基地局との通信が正常に行えることを前提としてローカルエリア内、または公衆通信回線に配置されたコンピュータとの通信状態を確認する処理は以下のように行われる。
まず前述のように、まずフェムトセル基地局との通信障害が存在しない正常な状態である旨を示す情報がフラッシュメモリに格納されており、これを診断データを送信するためのプログラムが確認する。フェムトセル基地局との通信障害が存在しない正常な状態である旨を示す情報は、前述の診断がフェムトセル基地局を診断対象となるコンピュータとして診断を行った結果得ることができるが、それ以外に、フェムトセル基地局の先に存在するコンピュータに対する診断によってその通信が正常に行われたとの診断結果を得た場合にも得ることができる。なぜならフェムトセル基地局を介した通信が正常に行われたということは、フェムトセル基地局との通信は正常に行えることを前提としているからである。次に、フラッシュメモリに記憶された診断データを出力すべき相手コンピュータが記憶されたリスを参照し、フラッシュメモリから診断データを取り出し、相手コンピュータに対して診断データをインターフェイスを介して送信する。
通信に障害がない場合には所定時間内に、相手コンピュータからの応答データがインターフェイスを介して受信される。受信された応答データは、フラッシュメモリに格納され、以下はフェムトセル基地局に対して診断を実行したと同じ処理が繰り返される。診断データを解析するためのプログラムは、CPUはフラッシュメモリに格納された応答データを参照し、応答データの内容に基づき解析を実行する。解析結果はフラッシュメモリに格納され、報知するためのプログラムが実行されて、格納された解析結果を参照し、携帯端末のディスプレイやスピーカ、バイブレータなどを制御して報知を行う。また報知の際、インターフェイスを介して、フェムトセル基地局や相手コンピュータに報知するように構成することも可能である。
<実施形態1 処理の流れ>
<実施形態1 処理の流れ>
図7Aは、本実施形態の携帯端末における処理の流れの一例を表すフローチャートである。まず携帯端末の第一診断データ出力部に第一診断データ出力タイミング記憶手段を有している場合、診断データを出力すべきタイミングかどうかを判断する(S0701a)。判断の結果、診断データを出力するタイミングであった場合には、診断データを端末通信部を介してフェムトセル基地局を介して送信する(S0702a)。この処理ステップは、診断データの取り出しのサブステップと、取り出しのサブステップにて取り出された診断データを実際に通信によって送信する送信のサブステップの二つのステップから構成されている。
次に所定時間以内にコンピュータから応答データを受信したか否かを判断(S0703a)し、所定時間以内にコンピュータからの応答データを受信しなかった場合には、そのコンピュータとの通信に通信障害があると結論付ける。所定時間内にコンピュータからの応答データを受信した場合には、その受信データを解析するなどする。この解析には受信データに含まれるデータを所定の演算式に従って演算処理する場合のほか、所定の形式のデータが存在することだけを確認する処理も含まれる。次に、所定時間経過後、出力された診断データに対して、携帯端末が応答データを受信したか否かなどに基づき、携帯端末の第一報知部は、報知を行う(S0704a)。
また、フェムトセル基地局との通信が正常に行われることを前提としてその先のコンピュータに診断データを送信するようにプログラムされている場合には、図7Bに示したように、最初に診断データの送信によってフェムトセル基地局との通信が正常に行われたかを確認する(S0705b、S0706b)。その結果、前回の診断によってフェムトセル基地局との通信が正常に行われなかったとの結果が得られた場合には、第一診断データ出力部はフェムトセル基地局以外の相手コンピュータに対して診断データの出力を行わない。
逆に、フェムトセル基地局との通信が正常に行われたとの結果が得られた場合には、フェムトセル基地局以外の相手コンピュータに対して診断データを端末通信部を介して送信する(S0702b)。診断データを受信した相手コンピュータは、応答確認処理を実行し、携帯端末に対して応答データを出力し、携帯端末は応答データを受信する(S0703b)。この際、相手コンピュータがローカル通信回線や公衆通信回線に接続されていない場合や、電源の入っていない場合などは、診断データを受信できず、応答確認処理が実行されない。次に、所定時間経過後、出力された診断データに対して、携帯端末が応答データを受信したか否かなどに基づき、携帯端末の第一報知部は、報知を行う(S0704b)。
<実施形態1 効果>
<実施形態1 効果>
本実施形態の携帯端末により、携帯端末の使用者は、自身の携帯端末がフェムトセル基地局を介した通話が可能であるか否かや、ローカル通信回線内の機器をコントロールすることが可能か否かなど、ローカル通信回線や公衆通信回線との接続状況および、コントロール可能な機器との接続状況を確認可能となる。
さらに、接続状況を診断する診断データを出力するタイミングや、出力するか否かを判断することで、携帯端末のバッテリーの消耗を抑えることが可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
本実施形態は、ローカル通信回線や公衆通信回線の接続状況を診断するための診断データを、接続を確認したい相手コンピュータに対して送信することを特徴としたフェムトセル基地局である。本実施形態では、診断データをフェムトセルが出力し、相手コンピュータとの接続状況を診断する。
<実施形態2 機能的構成>
<実施形態2 機能的構成>
図8に本実施形態のフェムトセル基地局(0801)の機能ブロック図を示した。本実施形態のフェムトセル基地局は、相手コンピュータ(0802)からの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第二診断データ出力部(0803)と、前記相手コンピュータに対して前記第二診断データ出力部から出力される診断データを送信、及び前記相手コンピュータから前記診断データに対応した応答データを受信する基地局通信部(0804)と、前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第二報知部(0805)と、を有する。
ここで、相手コンピュータとは、診断データを返信する処理を実行可能な機能を有する機器であって、パソコンやテレビ、ビデオ、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品ほか、ルータやハブ、サーバーなどネットワーク関連機器のことである。
「第二診断データ出力部」は、相手コンピュータからの返信の有無を調べるための診断データを出力する。診断データは、実施形態1に示した診断データとほぼ同様であって、ローカル通信回線や公衆通信回線に接続されている機器を識別するアドレス(IPアドレスやMACアドレスなど)やIDなどの宛先や、診断データの送信元となる自身を識別するアドレスや、送信したデータが診断データである旨の情報を含む。
また、送信するデータのサイズや、送信した時間、送信した回数、応答データの返信を待つ時間、診断データが通った経路などの情報が記載されている。さらに相手のコンピュータから返送される応答データに関する要求が記載されていてもよい。
応答データに関する要求としては、例えば、相手のコンピュータの識別情報(IPアドレスやMACアドレス)を記載する要求や、診断データが到着した時間を記載する要求、パケットロスの有無を記載する要求、診断データが到着した回数を記載する要求、診断データの通った経路を記載する要求などである。この診断データを受け取った機器は、送信元であるフェムトセル基地局に、診断データに基づいた応答データを作成し返信する。仮に、送信相手となる機器からの応答データの返信が特定の時間内に無かった場合、第二診断データ出力部は、送信相手の機器が接続されていないと判断する。
「基地局通信部」は、第二診断データ出力部から出力された診断データをフェムトセル基地局を介して該当するコンピュータへ速やかに送信する。また、基地局通信部は、第二診断データ出力部が、診断データの相手先となる機器、すなわちコンピュータへ送信した診断データに対する応答データを受信する。また基地局通信部は、携帯端末と通信を行う携帯端末用インターフェイスとローカル回線と通信を行うローカル通信用インターフェイスとから構成されている。
「第二報知部」は、第二診断データ出力部が送信した診断データを元に、第二診断データ出力部が応答確認処理を行った結果を、フェムトセル基地局上のディスプレイやLED、音声などによって使用者に知らせるように出力する。例えば、公衆通信回線を介した通信は可能か否かや、ローカル通信回線に接続された家電製品の制御が可能か否か、またローカル通信回線や公衆通信回線の切断箇所などをユーザに音や映像、LEDの点滅などによって知らしめるようにする。
尚、本実施形態の報知とは実施形態1に記載した報知とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のフェムトセル基地局(0901)は図9に示したように、第二診断データ出力部(0902)が、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第二診断データ出力タイミング記憶手段(0903)を有していてもよい。診断データを出力すべきタイミングとなると、第二診断データ出力タイミング記憶手段は、第二診断データ出力部から、診断データを出力し、速やかに基地局通信部を介して送信する。第二診断データ出力タイミング記憶手段は、実施形態1に示した第一診断データ出力タイミング記憶手段と同様に、例えば、予め設定された時間ごとに診断データを出力しても良いし、携帯端末(0904)を使用するユーザの生活のリズムに合わせ、フェムトセルを利用すると考えられる時間には、頻繁に診断データを出力し、フェムトセルを利用しないと考えられる時間には、診断データの出力回数を少なくする用に設定してもよい。また、携帯端末が診断データを送信するタイミングとして、携帯端末がフェムトセルとの通信が可能になったことを診断データ以外の方法で検知できたことをトリガーとして、携帯端末の利用者が準備された手段から任意に設定するように構成しても良い。このように、診断データの出力タイミングを制御することで、無駄な診断データの出力を減らし、例えば、診断データの受信相手となるバッテリーで駆動する携帯端末のバッテリーの消耗を抑えることも可能となる。
<実施形態2 ハードウェア的構成>
<実施形態2 ハードウェア的構成>
図10に上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、本実施形態の携帯端末における構成の一例を表す概略図である。この図を利用してフェムトセル基地局がローカル通信回線や公衆通信回線の接続状況を診断するさいにおけるそれぞれのハードウェア構成の働きについて説明する。
この図にあるように、フェムトセル基地局は、各種演算処理を行う「CPU(1001)」や「主メモリ(1002)」を備えている。また診断データの出力先を記憶するためのリストや、診断データの出力タイミングなどの様々なデータを記憶保持する「フラッシュメモリ(1003)」や、基地局通信部に該当する、携帯端末と通信を行う携帯端末用インターフェイス(1004)やローカル通信回線及び公衆通信回線と通信を行うためのローカル通信用インターフェイス(1005)や、使用者に対して様々な情報を報知するためのディスプレイ(1006)やLED(1007)やスピーカ(1008)などを備えている。そしてそれらが「システムバス(1009)」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。また、「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムをCPUに実行させるために読み込ますと同時にそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「フラッシュメモリ」にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとり行い、処理を行うことが可能となっている。
フェムトセル基地局は、診断データを出力するタイミングとなると、CPUは、診断データを出力するためのプログラムを主メモリに展開し、フラッシュメモリに記憶された診断データを出力すべき相手コンピュータが記憶されたリスをと参照し、相手コンピュータに対して診断データをインターフェイスを介して出力する。所定時間経過後、相手コンピュータからの応答データがインターフェイスを介して受信される。受信された応答データは、フラッシュメモリに格納され、CPUはフラッシュメモリに格納された応答データを参照し、応答データの内容に基づき、フェムトセル基地局のディスプレイやスピーカ、バイブレータなどを制御して報知を行う。
<実施形態2 処理の流れ>
<実施形態2 処理の流れ>
図11は、本実施形態のフェムトセル基地局における処理の流れの一例を表すフローチャートである。まずフェムトセル基地局の第二診断データ出力部に第二診断データ出力タイミング記憶手段を有する場合、診断データを出力すべきタイミングであるかどうかを判断する(S1101)。判断の結果、診断データを出力すべきタイミングである場合には、診断データを基地局通信部を介して携帯端末や相手コンピュータへ出力する(S1102)。診断データを受信した相手コンピュータや携帯端末は、応答確認処理を実行し、フェムトセル基地局に対して応答データを出力し、フェムトセル基地局は応答データを受信する(S1103)。この際、一定時間以内に応答データを受信しなかった場合、フェムトセル基地局は、相手コンピュータや携帯端末は接続されていないか、接続できないと判断する。フェムトセル基地局の第二報知部は、受信した応答データに基づき、報知(S1104)を行う。
<実施形態2 効果>
<実施形態2 効果>
本実施形態のフェムトセル基地局により、フェムトセル基地局の利用者は、ローカル通信回線および公衆通信回線を介した通話が可能であるか否かや、ローカル通信回線内の機器をコントロールすることが可能か否かなど、ローカル通信回線や公衆通信回線との接続状況および、コントロール可能な機器との接続状況を確認可能となる。なお、フェムトセル基地局が通信状況を把握するので携帯端末が通信状況の把握をすべて行う場合に比べて携帯端末の処理負荷が軽減される。とくにネットワーク内に接続されたコンピュータが多数に上る場合には、あらかじめフェムトセル基地局がネットワークの診断を行っておき、フェムトセル圏内に携帯端末が外部から入った場合にただちに利用できる通信環境を報知できるというメリットを有する。なお、通信を含む報知に関しては次の実施形態にて述べる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
本実施形態は、実施形態2に記載されたフェムトセル基地局の第二報知部が応答データに基づいた報知を他のコンピュータと通信することで行う。これにより、フェムトセル基地局から出力された診断データに基づく、ローカル通信回線や公衆通信回線の回線状態を、携帯端末やローカル通信回線に接続されたパソコンなどの他のコンピュータが知ることが可能となる。
<実施形態3 構成>
<実施形態3 構成>
図12に本実施形態のフェムトセル基地局の機能ブロック図を示した。本実施形態のフェムトセル基地局(1201)は、第二報知部(1202)は前記応答データに基づいた報知を他のコンピュータ(1203)に対して診断結果を送信することで行う診断結果送信手段(1204)を有する。
診断結果送信手段は、第二診断データ出力部(1205)から基地局通信部(1206)を介して出力された診断データに基づいて、相手コンピュータより返信される応答データに基づいた報知を、他のコンピュータに対して診断結果を送信することで行う。ここで診断結果を送信する他のコンピュータは、相手コンピュータとして診断データを送信したコンピュータなどであって、例えばフェムトセル基地局と通信可能な携帯端末や、ローカル通信回線に接続されたパソコンなどの家電製品である。診断結果を受信した他のコンピュータは、診断結果に基づき、ディスプレイやLED、スピーカから報知を行う。例えば、フェムトセルを介した音声は可能か否かや、ローカル通信回線に接続された家電製品の制御が可能か否か、またローカル通信回線や公衆通信回線の切断箇所などをユーザに音や映像、LEDの点滅などによって知らしめるようにする。
また、第二報知部は、前記診断結果を出力すべき他のコンピュータの識別情報を保持する識別情報保持手段を有していても良い。図13に識別情報保持手段(1301)を有するフェムトセル基地局(1302)の機能ブロック図を示した。フェムトセル基地局の第二報知部(1303)に携帯端末などの他のコンピュータ(1304)の識別情報を保持する識別情報保持手段を有することで、診断結果を予め指定された他のコンピュータに対してのみに出力することが可能である。仮にフェムトセル基地局と無線通信またはローカル通信回線、公衆通信回線を通じて通信可能な携帯端末や他のコンピュータが複数存在した場合、フェムトセル基地局から遠く離れた位置にある携帯端末や他のコンピュータには、ローカル通信回線に接続された電子機器の状態を報知する必要はない場合もある。そこで、図13に示したフェムトセル基地局では、診断結果を送信すべき携帯端末など他のコンピュータの識別情報を保持し、予め識別情報保持部に保持されている携帯端末など他コンピュータに対してのみ報知を行うように構成しても良い。
また、本実施形態のフェムトセル基地局は、図14に示したように、フェムトセル基地局(1401)の第二報知部(1402)が、前記診断結果送信手段(1403)による診断結果の送信を、前記応答データを受信できなかった相手に対しては行わないように制御する診断結果送信先制御手段(1404)をさらに有していてもよい。仮に、携帯端末などの他のコンピュータ(1405)から応答データを受信できなかった場合、携帯端末などの他のコンピュータからフェムトセル基地局を介してローカル通信回線に接続された機器をコントロールしたり、携帯端末から公衆通信回線を通じて通話を行うことができない。この場合、フェムトセル基地局と携帯端末や他のコンピュータの間の通信を行うことができないため、フェムトセル基地局の第二報知部の診断結果送信制御手段が診断結果を送信しても、携帯端末や他のコンピュータは診断結果を受信することができない。従って、フェムトセル基地局は、フェムトセル基地局が出力した診断データに対して、携帯端末などの他のコンピュータから応答データを受信しなかった場合は、携帯端末や他のコンピュータに対して診断データを送信しないことで、無駄に報知を行わないようにすることが可能となる。
<実施形態3 処理の流れ>
<実施形態3 処理の流れ>
図15に本実施形態のフェムトセル基地局における処理の流れの一例を示すフローチャートを示した。まずフェムトセル基地局の第二診断データ出力部に第二診断データ出力タイミング記憶手段を有する場合、診断データを出力すべきタイミングであるかどうかを判断する(S1501)。判断の結果、診断データを出力すべきタイミングである場合には、診断データを基地局通信部を介して携帯端末や相手コンピュータへ出力する(S1502)。診断データを受信した相手コンピュータや携帯端末は、応答確認処理を実行し、フェムトセル基地局に対して応答データを出力し、フェムトセル基地局は応答データを受信する(S1503)。この際、ローカル通信回線や公衆通信回線に接続されていなかったり、電源の入っていない家電製品などの相手コンピュータは、診断データを受信できず、応答確認処理が実行されないため応答データを出力しない。次にフェムトセル基地局は、第二報知部の識別情報保持手段を参照し、診断結果を出力すべき他のコンピュータの識別情報を取得する(S1504)。最後に、フェムトセル基地局は、応答データが受信され、識別情報保持手段にて、診断結果を出力すべき他のコンピュータにたいして診断結果を送信(S1505)する。
<実施形態3 効果>
<実施形態3 効果>
本実施形態のフェムトセル基地局により、フェムトセル基地局の利用者は、ローカル通信回線および公衆通信回線を介した通話が可能であるか否かや、ローカル通信回線内の機器をコントロールすることが可能か否かなど、ローカル通信回線や公衆通信回線との接続状況および、コントロール可能な機器との接続状況をフェムトセル基地局と通信可能なコンピュータから確認可能となる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムは、実施形態1に記載された携帯端末を有している。実施形態1に記載された携帯端末を有することで、相手コンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力可能となり、ネットワーク内の通信状態を確認することが可能となる。
<実施形態4 構成>
<実施形態4 構成>
図16に本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムの概念図を示した。本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムは、フェムトセル基地局(1601)と、ローカル通信制御装置(1602)と、公衆通信制御装置(1603)と、実施形態1記載の携帯端末(1604)とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、フェムトセル基地局は、基地局通信部(1605)と、第一診断データ処理部(1606)と、を有し、ローカル通信制御装置は、第二通信部(1607)と、第二診断データ処理部(1608)と、を有し、公衆通信制御装置は、第三通信部(1609)と、第三診断データ処理部(1610)と、を有し、携帯端末の第一診断データ出力部(1611)は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第一診断データ出力手段(1612)と、診断データの送信先として公衆通信制御装置を指定する第二診断データ出力手段(1613)と、をさらに有する。
「ローカル通信制御装置」は、フェムトセル基地局が接続されたローカル通信回線に接続されたルータ装置やハブ装置、公衆通信回線とローカル通信回線を接続するモデム装置などである。ここでローカル通信回線とは、家庭内や社内のネットワークなど、広くても一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークである。
「公衆通信制御装置」は、公衆通信回線に接続されたサーバー装置やルータ装置、交換機などである。ここで公衆通信回線とは、通信事業者が提供している通信回線であって、電話回線、ADSL回線、光回線などである。
「携帯端末の第一診断データ出力手段」は、携帯端末から出力される診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する。診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定することで、携帯端末およびフェムトセル基地局がローカル通信回線と接続されているか否かを診断することが可能となる。ローカル通信回線と接続されていることが診断された場合、携帯端末から、ローカル通信回線内に接続されたコンピュータなどを制御することが可能であると判断される。
「携帯端末の第二診断データ出力手段」は、携帯端末から出力される診断データの送信先として公衆通信制御装置を指定する。診断データの送信先として、公衆通信制御装置を指定することで、携帯端末およびフェムトセル基地局、ローカル通信制御装置が、公衆通信回線と接続されているか否かを診断することが可能となる。公衆通信回線と接続されていることが診断された場合、携帯端末から、公衆通信回線を通じて通話などが可能であると判断される。
「フェムトセル基地局の基地局通信部」は、携帯端末から出力された診断データを受信し、第一診断データ処理部へ送る。また基地局通信部は、診断データの送信先として、携帯端末の第一診断データ出力手段から出力された診断データについてはローカル通信制御装置に転送する。また、基地局通信部は、診断データの送信先として、携帯端末の第二診断データ出力手段から出力された診断データについては、公衆通信制御装置に転送する。基地局通信部は、後述する第一診断データ処理部にて処理された診断データに対する応答データを、携帯端末に対して送信する。
「フェムトセル基地局の第一診断データ処理部」は、携帯端末の第一診断データ出力部からフェムトセル基地局との通信状態を診断するために出力された診断データに対して、応答データを作成し、基地局通信部を介して携帯端末へ送信する。ここで、第一診断データ処理部が行う処理とは、診断データに対して応答データを作成し基地局通信部を介して携帯端末へ送信する処理である。例えば診断データに、相手のコンピュータの識別情報(IPアドレスやMACアドレス)を記載する要求や、診断データが到着した時間を記載する要求、パケットロスの有無を記載する要求、診断データが到着した回数を記載する要求、診断データの通った経路を記載する要求などがあれば、それらを記載した応答データを作成し、基地局通信部を介して速やかに携帯端末へ送信する。
「ローカル通信制御装置の第二通信部」は、携帯端末から出力された診断データをフェムトセル基地局の基地局通信部を介して受信し、第二診断データ処理部へ送る。
また第二通信部は、受信した診断データのなかで自身が診断対象でないものに関しては診断対象である接続された他のコンピュータに対して転送処理を行う。たとえば携帯端末の第二診断データ出力手段から出力され、フェムトセル基地局を介して受信した診断データは、自身が宛先でなく、自身に接続された公衆通信制御装置が宛先であるので、これを公衆通信制御装置に転送する。
また第二通信部は、後述する公衆通信制御装置の第二診断データ処理部にて処理された診断データに対する応答データを、フェムトセル基地局を介して携帯端末に対して送信する。
「ローカル通信制御装置の第二診断データ処理部」は、携帯端末の第一診断データ出力部から出力された診断データに対して、応答データを作成し、第二通信部およびフェムトセル基地局の基地局通信部を介して携帯端末へ送信する。第二診断データ処理部で行われる処理は、第一診断データ処理部で行われる処理とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
「公衆通信制御装置の第三通信部」は、携帯端末の第二診断データ出力手段から出力された診断データをフェムトセル基地局の基地局通信部およびローカル通信制御装置の第二通信部を介して受信し、第三診断データ処理部へ送る。
また第三通信部は、後述する第三診断データ処理部にて処理された診断データに対する応答データを、ローカル通信制御装置およびフェムトセル基地局を介して携帯端末に対して送信する。
「公衆通信制御装置の第三診断データ処理部」は、携帯端末の第二診断データ出力部から出力された診断データに対して、応答データを作成し、第三通信部、ローカル通信制御装置の第二通信部、およびフェムトセル基地局の基地局通信部を介して携帯端末へ送信する。第三診断データ処理部で行われる処理は、第一診断データ処理部、第二診断データ処理部で行われる処理とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
<実施形態4 処理の流れ>
<実施形態4 処理の流れ>
図17に本実施形態の処理の流れを説明するためのフローチャートを示した。まず携帯端末の第一診断データ出力部は、フェムトセル基地局、ローカル通信制御装置、公衆通信制御装置に対して、端末通信部を介して診断データを送信する(S1701)。
フェムトセル基地局の基地局通信部は、フェムトセル基地局向けの診断データの場合(S1702)には、診断データを受信(S1703)し、第一診断データ処理部に出力し、第一診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、携帯端末へ基地局通信部を介して送信する(S1704)。フェムトセル基地局の基地局通信部では、診断データの送信先が第一診断データ出力手段により、ローカル通信制御装置が指定されていた場合、または診断データの送信先が第二診断データ出力手段により、公衆通信制御装置が指定されていた場合には、診断データをローカル通信制御装置へ転送する(S1705)。
ローカル通信制御装置の第二通信部は、第一診断データ出力手段により送信先としてローカル通信制御装置が指定されている場合(S1706)、診断データを受信(S1707)し、第二診断データ処理部へ出力する。第二診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、携帯端末へ第二通信部を介して送信する(S1708)。さらに、ローカル通信制御装置の第二通信部では、診断データの送信先が、第二診断データ出力手段により、公衆通信制御装置が指定されていた場合には、診断データを公衆通信制御装置へ転送する(S1709)。
診断データを受信した公衆通信制御装置の第三通信部は、第二診断データ出力手段により、送信先として公衆通信制御装置が指定されている診断データを受信(S1710)し、第三診断データ処理部へ出力する。第三診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、携帯端末へ第三通信部を介して送信する(S1711)。
携帯端末の端末通信部は、フェムトセル基地局、ローカル通信制御装置、公衆通信制御装置から送信された応答データを受信(S1712)し、応答データに基づき、第一報知部が報知(S1713)を行う。
<実施形態4 効果>
<実施形態4 効果>
本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムにより、携帯端末が診断データを出力することで、ローカル通信回線及び公衆通信回線における通信状態を確認することが可能となる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムは、実施形態2に記載されたフェムトセル基地局を有している。実施形態2に記載されたフェムトセル基地局を有する。
<実施形態5 構成>
<実施形態5 構成>
図18に本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムの概念図を示した。本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムは、ローカル通信制御装置(1801)と、公衆通信制御装置(1802)と、携帯端末(1803)と、実施形態2に記載のフェムトセル基地局(1804)とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、ローカル通信制御装置は、第四通信部(1805)と、第四診断データ処理部(1806)と、を有し、公衆通信制御装置は、第五通信部(1807)と、第五診断データ処理部(1808)と、を有し、携帯端末は、端末通信部(1809)と、第六診断データ処理部(1810)と、を有し、フェムトセル基地局の第二診断データ出力部(1811)は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第三診断データ出力手段(1812)と、診断データの送信先として公衆通信制御装置指定する第四診断データ出力手段(1813)と、診断データの送信先として携帯端末を指定する第五診断データ出力手段(1814)と、をさらに有する。
「ローカル通信制御装置の第四通信部」および「公衆通信制御装置の第五通信部」の果たす機能は、実施形態4の第二通信部および第三通信部とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。また「ローカル通信制御装置の第四診断データ処理部」および「公衆通信制御装置の第五診断データ処理部」は、実施形態4の第二診断データ処理部および第三診断データ処理部とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
「フェムトセル基地局の第三診断データ出力手段」は、フェムトセル基地局から出力される診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する。診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定することで、携帯端末およびフェムトセル基地局がローカル通信回線と接続されているか否かを診断することが可能となる。ローカル通信回線と接続されていることが診断された場合、携帯端末およびフェムトセル基地局から、ローカル通信回線内に接続されたコンピュータなどを制御することが可能であると判断される。
「フェムトセル基地局の第四診断データ出力手段」は、フェムトセル基地局から出力される診断データの送信先として公衆通信制御装置を指定する。診断データの送信先として、公衆通信制御装置を指定することで、携帯端末およびフェムトセル基地局、ローカル通信制御装置が、公衆通信回線と接続されているか否かを診断することが可能となる。公衆通信回線と接続されていることが診断された場合、携帯端末およびフェムトセル基地局から、公衆通信回線を通じて通信可能であると判断される。
「フェムトセル基地局の第五診断データ出力手段」は、フェムトセル基地局から出力される診断データの送信先として携帯端末を指定する。診断データの送信先として、携帯端末を指定することで、フェムトセル基地局と携帯端末間の通信が可能であるか否かが診断され、携帯端末がフェムトセルの通史エリア内にあるか否かを判断することが可能となる。これにより例えば、フェムトセル基地局が、ローカル通信制御装置や公衆通信制御装置に対して診断データを送信するかしないかを判断したり、診断データに対する応答データを、携帯端末に対して送信するか否かを判断することが可能となる。
「携帯端末の端末通信部」は、フェムトセル基地局の第五診断データ出力手段から出力された診断データを受信し、第六診断データ処理部へ送る。また端末通信部は、第六診断データ処理部にて処理された診断データに対する応答データをフェムトセル基地局に対して送信する。
また、フェムトセル基地局から、ローカル通信制御装置および公衆通信制御装置に対して出力した診断データに対する応答データを、フェムトセル基地局の第二報知部から受信することも可能である。また診断結果の受信も端末通信部が受信する。報知部からの診断結果の送信に関してはすでに述べたとおりである。
「携帯端末の第六データ処理部」は、フェムトセル基地局の第二診断データ出力部から出力された診断データに対して、応答データを作成し、端末通信部を介してフェムトセル基地局へ出力する。尚、第六診断データ処理部で行われる処理は、実施形態4で述べた第一診断データ処理部で行われる処理とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。
<実施形態5 処理の流れ>
<実施形態5 処理の流れ>
図19に本実施形態の処理の流れを説明するためのフローチャートを示した。まずフェムトセル基地局の基地局通信部は、携帯端末、ローカル通信制御装置、公衆通信制御装置に対して、基地局通信部を介して診断データを送信(S1901)する。
ローカル通信制御装置の第四通信部は、第三診断データ出力手段により送信先としてローカル通信制御装置が指定されている場合(S1902)には、診断データを受信(S1903)し、第四診断データ処理部へ出力する。第四診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、フェムトセル基地局へ応答データを第四通信部を介して送信する(S1904)。さらに、ローカル通信制御装置の第四通信部では、診断データの送信先が、第四診断データ出力手段により、公衆通信制御装置が指定されていた場合には、診断データを公衆通信制御装置へ転送(S1905)する。
公衆通信制御装置の第五通信部は、第四診断データ出力手段により、送信先として公衆通信制御装置が指定されている診断データを受信(S1906)し、第五診断データ処理部へ出力する。第五診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、フェムトセル基地局へ応答データを第五通信部を介して送信する(S1907)。
携帯端末の端末通信部は、第五診断データ出力手段により、送信先として携帯端末が指定されている診断データを受信(S1908)し、第六診断データ処理部へ出力する。第六診断データ処理部では、診断データに基づき、応答データを作成し、フェムトセル基地局へ応答データを端末通信部を介して送信する(S1909)。
フェムトセル基地局の基地局通信部は、携帯端末、ローカル通信制御装置、公衆通信制御装置から送信された応答データを受信(S1910)し、応答データに基づき、第二報知部が報知(S1911)を行う。
<実施形態5 効果>
<実施形態5 効果>
本実施形態のフェムトセルのリンク断線報知システムにより、フェムトセル基地局が診断データを出力することで、ローカル通信回線及び公衆通信回線における通信状態を確認することが可能となる。
0201 携帯端末
0202 相手コンピュータ
0203 第一診断データ出力部
0204 フェムトセル基地局
0205 端末通信部
0206 第一報知部
0202 相手コンピュータ
0203 第一診断データ出力部
0204 フェムトセル基地局
0205 端末通信部
0206 第一報知部
Claims (11)
- 相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第一診断データ出力部と、
前記相手のコンピュータに対してフェムトセル基地局を介して前記第一診断データ出力部から出力される診断データを送信、及び、前記相手のコンピュータから前記フェムトセル基地局を介して前記診断データに対応した応答データを受信する端末通信部と、
前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第一報知部と、
を有する携帯端末。 - 前記第一診断データ出力部は、前記フェムトセル基地局からの応答を確認した後、相手のコンピュータへ診断データを出力する診断データ出力判断手段を有する、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記第一診断データ出力部は、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第一診断データ出力タイミング記憶手段を有する請求項1または2に記載の携帯端末。
- フェムトセル基地局と、ローカル通信制御装置と、公衆通信制御装置と、請求項1から3のいずれか一に記載の携帯端末とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、
フェムトセル基地局は、
第一通信部と、基地局通信部と、を有し、
ローカル通信制御装置は、
第二通信部と、第二診断データ処理部と、を有し、
公衆通信制御装置は、
第三通信部と、第三診断データ処理部と、を有し、
携帯端末の第一診断データ出力部は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第一診断データ出力手段と、診断データの送信先として公衆通信制御装置を指定する第二診断データ出力手段と、をさらに有する
フェムトセルのリンク断線報知システム。 - 相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第二診断データ出力部と、
前記相手のコンピュータに対して前記第二診断データ出力部から出力される診断データを出力、及び前記相手のコンピュータから前記診断データに対応した応答データを受信する基地局通信部と、
前記応答データの受信/未受信または受信した前記応答データに基づいて報知を行う第二報知部と、
を有するフェムトセル基地局。 - 前記第二報知部は前記応答データに基づいた報知を他のコンピュータに対して診断結果を送信することで行う診断結果送信手段を有する請求項5に記載のフェムトセル基地局。
- 前記第二報知部は、前記診断結果を出力すべき他のコンピュータの識別情報を保持する識別情報保持手段を有する請求項5又は6に記載のフェムトセル基地局。
- 前記第二報知部は、前記診断結果送信手段による診断結果の送信を、前記応答データを受信できなかった相手に対しては行わないように制御する診断結果送信先制御手段をさらに有する請求項6又は7に記載のフェムトセル基地局。
- 前記第二診断データ出力部は、診断データを出力すべきタイミングを記憶した第二診断データ出力タイミング記憶手段を有する請求項5から8のいずれか一に記載のフェムトセル基地局。
- ローカル通信制御装置と、公衆通信制御装置と、携帯端末と、請求項5から9のいずれか一に記載のフェムトセル基地局とからなるフェムトセルのリンク断線報知システムであって、
ローカル通信制御装置は、
第四通信部と、第四診断データ処理部と、を有し、
公衆通信制御装置は、
第五通信部と、第五診断データ処理部と、を有し、
携帯端末は、
第六通信部と、第六診断データ処理部と、を有し、
フェムトセル基地局の第二診断データ出力部は、診断データの送信先としてローカル通信制御装置を指定する第三診断データ出力手段と、診断データの送信先として公衆通信制御装置指定する第四診断データ出力手段と、診断データの送信先として携帯端末を指定する第五診断データ出力手段と、をさらに有するフェムトセルのリンク断線報知システム。 - 相手のコンピュータからの応答があるかどうかを調べる応答確認処理を実行させる為の診断データを出力する第一診断データ出力ステップと、
前記相手のコンピュータに対してフェムトセル基地局を介して前記第一診断データ出力部から出力される診断データを送信する診断データ送信ステップと、
診断データ送信ステップにて送信された診断データに対して前記相手のコンピュータから前記フェムトセル基地局を介して応答データを受信する応答データ受信ステップと、
前記応答データの受信に基づいて報知を行う第一報知ステップと、
を有する携帯端末の動作方法。
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---|---|---|---|
JP2008166397A JP2010010956A (ja) | 2008-06-25 | 2008-06-25 | フェムトセルのリンク断線報知システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013126227A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ネットワーク機器保守方法及びネットワーク機器保守システム |
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2008
- 2008-06-25 JP JP2008166397A patent/JP2010010956A/ja active Pending
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