JP2010009891A - 屋内照明設計方法、および照明制御システム - Google Patents

屋内照明設計方法、および照明制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮した適切な明るさ感を確保することができる屋内照明設計方法、および照明制御システムを提供する。
【解決手段】 色モード境界輝度Aとの相関関係に基づいて照明空間の明るさ感を表す明るさ感覚指標F’を規定し、高輝度部または低輝度部が屋内と屋外との間の窓面に存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって生じる、同一の明るさ感覚指標に対して観測者が評価する照明空間の明るさの変化分を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標Fを規定し、補正明るさ感覚指標Fを用いて屋内照明を設計する。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋内照明設計方法、および照明制御システムに関するものである。
一室複数灯での間接照明や壁面照明を主体とするデザイン性の高い部屋において、部屋の条件を考慮したうえで、部屋の用途に合った明るさ感の照明環境を実現する照明器具、照明器具の組み合わせを、照明の専門知識を持たない一般ユーザが手軽に選択できる従来の屋内照明設計方法として、「屋内の照明空間において照明器具の光源とは別の光源を用いて表面の輝度が変化する色票を部屋内に備えて、観測者から見た色票が部屋内に置かれた物体として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源として認識される輝度のレベルとの中間である不自然な色の見え方になるときの色票の輝度である色モード境界輝度」との相関関係に基づいて、照明空間の明るさ感を表す「明るさ感覚指標」を照明器具個別に設定し、照明器具個別に設定した各明るさ感覚指標の和が、その部屋に必要な明るさ感覚指標となるように、照明器具を組み合わせる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、上記特許文献1では、明るさ感単位の設定の際、標準条件の部屋において器具毎に色モード境界輝度をテストパッチ輝度提示装置を用いて実測する必要が有り、工数が多大にかかるうえに、個人の感覚にもとづく測定であることから、感覚のぶれによる測定誤差が大きくなる虞があり、この問題を改善するため、様々な条件での色モード境界輝度の実測データと、その各条件下での計算シミュレーションあるいは機器による測定によって得ることができる物理量との相関関係に着目し、その相関関係から導出される実験式によって、ある条件を設定した場合の色モード境界輝度にもとづく明るさ感覚指標を規定する方法が提案されたことを可能としていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−269378号公報 特開2007−171055号公報
しかしながら、上記従来の明るさ感覚指標では、昼光の入射する窓面等が存在する照明空間は想定していない。一般に、窓面等のように他の領域に比べて輝度が高い高輝度部が室内に存在する場合、その高輝度部に目が順応するために、高輝度部がない場合に比べて照明空間の印象は暗くなる。すなわち、同一の明るさ感覚指標に対して感じる照明空間の明るさ感が、高輝度部がない場合に比べて減少する。また、逆に、他の領域に比べて輝度が低い低輝度部が室内に存在する場合、その低輝度部に目が順応するために、低輝度部がない場合に比べて照明空間の印象は明るくなる。すなわち、同一の明るさ感覚指標に対して感じる照明空間の明るさ感が、低輝度部がない場合に比べて増加する。
したがって、窓面のような高輝度部または低輝度部の存在によって影響を受ける明るさ感覚指標に基づいて屋内照明を設計する屋内照明設計方法や、屋内照明を制御する照明制御装置では、適切な明るさ感を確保することができなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮した適切な明るさ感を確保することができる屋内照明設計方法、および照明制御システムを提供することにある。
請求項1の発明は、屋内の照明空間において照明器具の光源とは別の光源を用いて表面の輝度が変化する色票を部屋内に備えて、観測者から見た色票が部屋内に置かれた物体として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源として認識される輝度のレベルとの中間である不自然な色の見え方になるときの色票の輝度である色モード境界輝度との相関関係に基づいて、照明空間の明るさ感を表す明るさ感覚指標を規定し、照明空間の他の領域に比べて高い輝度となる高輝度部、または照明空間の他の領域に比べて低い輝度となる低輝度部が屋内と屋外との間の窓面に存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって生じる、同一の明るさ感覚指標に対して観測者が評価する照明空間の明るさの変化分を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標を規定し、補正明るさ感覚指標を用いて屋内照明を設計することを特徴とする。
この発明によれば、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮した適切な明るさ感を確保した屋内照明を設計することができ、屋内の照明空間における在室者の快適性向上を図ることができる。
請求項2の発明は、屋内の照明空間を照明する照明器具と、屋内の照明空間において照明器具の光源とは別の光源を用いて表面の輝度が変化する色票を部屋内に備えて、観測者から見た色票が部屋内に置かれた物体として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源として認識される輝度のレベルとの中間である不自然な色の見え方になるときの色票の輝度である色モード境界輝度との相関関係に基づいて、照明空間の明るさ感を表す明るさ感覚指標を計測する明るさ感覚指標計測手段と、照明空間の他の領域に比べて高い輝度となる高輝度部、または照明空間の他の領域に比べて低い輝度となる低輝度部が屋内と屋外との間の窓面に存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって生じる、同一の明るさ感覚指標に対して観測者が評価する照明空間の明るさの変化分を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標を導出する明るさ感覚指標補正手段と、補正明るさ感覚指標が目標値となるように照明器具を調光制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮した適切な明るさ感を確保した調光制御を行うことができ、屋内の照明空間における在室者の快適性向上を図ることができる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記照明空間における前記窓面の面積、位置を可変とする遮光装置を具備し、前記制御手段は、補正明るさ感覚指標が所定値となるように、照明器具の調光と、窓面の遮光装置の動作とを連動制御することを特徴とする。
この発明によれば、照明器具の調光と遮光装置の動作とを連動制御することで、調光範囲が広がる。
以上説明したように、本発明では、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮した適切な明るさ感を確保することができ、屋内の照明空間における在室者の快適性向上を図ることができる屋内照明設計方法、および照明制御システムを提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、屋内空間に照明器具を設置しようとする場合に、所要の明るさや雰囲気を実現するためには、どのような照明器具を設置する必要があるのかを決定するための屋内照明設計方法に関するものである。
「明るさ感覚指標」とは、照明空間を観察したときに該空間に対して感じられる「明るさ」の総合評価であり、本発明では、この「明るさ感覚指標」を定量的に規定する明るさ感覚指標規定方法として、照明認識視空間の概念における「色モード境界輝度」(参考文献1:照明認識視空間の明るさサイズの測定による実環境における空間の明るさ感の評価、照明学会誌、第86巻第11号、2002、P830〜836、山口他)との相関関係に基づいて規定している。ここで、「色モード境界輝度」とは、照明された部屋に置かれた色票(以下、テストパッチと呼ぶ)を観測者(被験者)から見た見え方が、その部屋内に置かれた物体(物体色)として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源(光源色)として認識される輝度のレベルとの中間である、その部屋に置かれた物体としては不自然な色の見え方になる輝度のレベルのことであり、照明された部屋の明るさ感を定量的に表すものである。
また、不均一な照明環境において色モード境界輝度の加法性が成り立つことが示されており(参考文献2:不均一な照明環境における空間の明るさ感の加法性、第36回照明学会全国大会講演論文集、P154、2003、山口他)、ある照明環境K1が、照明環境K2とK3との和であるとき、照明環境K2,K3における各々の色モード境界輝度の和で照明環境K1における色モード境界輝度が予測できることが実証されている。
以上から、照明認識視空間の概念における「色モード境界輝度」によって、空間の明るさ感を定量的に把握することができ、ある照明器具を設置した部屋の明るさ感を規定する「明るさ感覚指標」を設定することが技術的に可能であるといえる。
この色モード境界輝度設定には、図2に示すテストパッチ輝度提示装置1を使用する。テストパッチ輝度提示装置1は、設置プレート1g上に設置された、光源にハロゲン電球を用いたスライドプロジェクターで構成される光源システム1bを収納した光源ボックス1a、回転濃度フィルター1dを収納した光学系ボックス1c、可動式平面ミラー1e、支持具1fによって設置プレート1aから1100mmの高さに設けられたテストパッチTとからなる。テストパッチTは、光源システム1bから回転濃度フィルター1dを通った光が可動式平面ミラー1eで反射して局所照明されている。観測者は、手元のスイッチで回転濃度フィルター1dを回転させることで自由にテストパッチTの輝度を調節することが可能である。また、テストパッチTは照明の影響をほとんど受けないように照射面を下向きに斜め45°に傾けてある。テストパッチTは、60mm×60mmの大きさで、被照射面はN5,グレーの紙面からなる。
上記テストパッチ輝度提示装置1を操作して測定されたテストパッチTの「色モード境界輝度A」から、下記[数1]に基づいて「明るさ感覚指標F’」を導出する。なお、「色モード境界輝度A」の単位は[cd/m]である。
Figure 2010009891
以下、この「色モード境界輝度A」との相関関係に基づいて規定された「明るさ感覚指標F’」を用いる屋内照明設計方法の概略について説明する。
まず、図3に示す、部屋サイズ:3500mm×3500mm、天井高さ:2500mmの8畳実物大の住宅居室Raを標準条件の測定環境として準備し、天井および壁の3面は白のクロス仕上げ、壁の一面は白のロールスクリーン2で間仕切りを施し、床はダークブラウンのフローリング仕上げであり、天井および壁の反射率を80%、床の反射率を10%とする。
図2に示すテストパッチ輝度提示装置1を用いて、住宅居室Ra内に様々な照明器具L1〜Lnを単体で個別に配置した場合の「色モード境界輝度A1〜An」を測定し、上記[数1]に基づいて照明器具L1〜Ln個別の「明るさ感覚指標F1’〜Fn’」を算出する。
次に、上記測定環境に、乳白アクリルカバーが付いた天井直付のシーリングライトである照明器具Lr(図3中の破線)を部屋中央に設置する。照明器具Lrは、25%〜100%の範囲で調光可能であり、観測者の主観評価によって、ちょうどよい明るさとなるように調光した場合の「色モード境界輝度Ar」を測定し、[数1]より上記測定環境における「所要の明るさ感覚指標Fr’」を設定する。
次に、部屋の形状、内装レイアウト、大きさより照明器具の設置位置を決定し、各設置位置に配置する照明器具の「明るさ感覚指標F’」の和が「所要の明るさ感覚指標Fr’」となるように、照明器具L1〜Lnから照明器具を選択する。例えば、照明器具L10,L15,Lnを選択して、各照明器具の明るさ感覚指標F10’,F15’,Fn’とすると、Fr’=[F10’+F15’+Fn’]となればよい。
このように、「色モード境界輝度A」との相関関係に基づいて「明るさ感覚指標F’」を規定することで、「所要の明るさ感覚指標Fr’」が設定された部屋に対して、各照明器具の「明るさ感覚指標の和」が前記部屋の「所要の明るさ感覚指標Fr’」となるように照明器具を組み合わせれば、一室複数灯での間接照明や壁面照明を主体とする部屋においても、部屋の条件を考慮したうえで、部屋の用途に合った所要の明るさ感の照明環境を実現することができる。
すなわち、カタログ等に記載された照明器具個々の「明るさ感覚指標」の値に基づく足し算を行うことで、専門の知識を持たない一般ユーザでも容易に、所要の明るさ感の照明環境を実現する照明器具の組み合わせを決定することができるのである。
しかしながら、上記方法では照明器具毎に「色モード境界輝度A」の測定を行う必要があり、多くの工数がかかる上に、「色モード境界輝度A」の測定が個人の感覚に基づく測定であるので、個人毎の感覚のぶれによる測定誤差が大きくなる可能性があった。
そこで、様々な条件での「色モード境界輝度A」の実測データと、前記様々な条件での観測者の視野内における照明空間の特定領域の光源輝度を除く「幾何平均輝度」との相関関係に着目し、その相関関係から導出される実験式に基づいて、ある条件を設定した場合の「明るさ感覚指標F’」を規定する方法について、以下説明する。
まず、図3に示す住宅居室Raにおいて、ロールスクリーン2を右手に臨む背面壁Ra1側の略中央を観測者の視点位置Pとする。そして、本実施形態の屋内照明設計方法においては図4(a)(b)に示すように、人間の有効な視野の範囲に基づいて、被験者の視点位置Pから視線方向P1に対して上方向θ1=35°、下方向θ2=50°、左方向θ3=50°、右方向θ4=50°の視野角内の領域Gを設定し、領域G内の「幾何平均輝度B」を、各照明器具L1,L2,L3の配光データから、ラジオシティ法を用いた計算シミュレーションによって算出する。
図3に示す住宅居室Raにおいて、被験者の視点位置Pから正面壁Ra2の略中心を注視したときの領域Gは図5に示すように立体的な領域となる。
使用する照明器具は、間接照明系の3台の照明器具L1,L2,L3を、観測者からは光源が見えないように配置している。照明器具L1としては、バーチカルコーナーライトを観測者の視点位置Pに対面する正面壁Ra2の右コーナー近傍に配置する。照明器具L2としては、床置のホリゾントライトを正面壁Ra2の左コーナー近傍に配置する。照明器具L3としては、フロアスタンドを背面壁Ra1の左コーナー近傍に配置する。なお、これらの各照明器具L1,L2,L3は、観測者の手元に配置した調光器3によって調光可能である。
まず、テストパッチTが背面壁Ra1から2500mmに位置するようにテストパッチ輝度提示装置1を設置し、各照明器具L1,L2,L3単体で点灯した場合の「色モード境界輝度A1,A2,A3」を測定した。この「色モード境界輝度A1,A2,A3」の測定は、各照明器具L1,L2,L3を調光して、部屋の床面中央部に設置した照度計4によって測定される「床面中央照度」を変えた複数の条件下で3回づつ行った。
また、上記複数の条件下において、領域Gの「幾何平均輝度B」の値を、各照明器具L1,L2,L3の配光データから、ラジオシティ法を用いた計算シミュレーションによって算出した。ここで、領域Gにおける照明器具L1,L2,L3の各「幾何平均輝度B」の値を、「幾何平均輝度B1,B2,B3」とする。なお、「幾何平均輝度B」の単位は[cd/m]である。
図6(a)(b)(c)は、上記「色モード境界輝度A1,A2,A3」の測定結果、および上記領域Gの「幾何平均輝度B1,B2,B3」のシミュレーション結果を示す表であり、図6(a)は照明器具L1単体で点灯した場合の結果、図6(b)は照明器具L2単体で点灯した場合の結果、図6(c)は照明器具L3単体で点灯した場合の結果を各々示す。
なお、実験設備の内装面の反射率を実際に測定しており、上記シミュレーションに用いる住宅居室Raの内装面の反射率の設定は、天井の反射率を79%、壁の反射率を81%、床の反射率を9.8%とし、さらにはロールスクリーン2の反射率を68%とする。
図7は、領域Gの「幾何平均輝度B」を対数目盛の横軸に、「色モード境界輝度A」を対数目盛の縦軸にとって、図6(a)(b)(c)に示す「床面中央照度」を変えた各条件での「色モード境界輝度A1,A2,A3」の測定結果の平均値と、領域Gの「幾何平均輝度B1,B2,B3」のシミュレーション結果との関係をグラフに示したものである。
図7中の直線51は、全てのプロット点に対して線形回帰で求めた直線であり、線形回帰分析の結果、その決定係数は0.93と高い値を示している。すなわち、「色モード境界輝度A」と上記領域Gの「幾何平均輝度B」との間には高い相関関係があるといえ、「色モード境界輝度A」と上記領域Gの「幾何平均輝度B」との関係は、下記[数2]で表される。したがって、「色モード境界輝度A」は、上記領域Gの「幾何平均輝度B」から推定することができる。
Figure 2010009891
そして、「明るさ感覚指標F’」を「色モード境界輝度A」の1/2として定義した場合、「明るさ感覚指標F’」は下記[数3]で表される。
Figure 2010009891
このように、「色モード境界輝度A」と上記領域Gの「幾何平均輝度B」との相関関係(上記[数2]参照)と、「明るさ感覚指標F’」と「色モード境界輝度A」との相関関係(上記[数1]参照)とに基づいて、「明るさ感覚指標F’」を、上記領域Gの「幾何平均輝度B」の関数として規定することができる(上記[数3]参照)。
具体例を以下説明する。図8に示す部屋サイズ:3600mm×3600mm、天井高さ:2500mmの居住居室Rを標準条件の部屋として設定し、照明器具L1(バーチカルコーナーライト)を被験者の視点位置Pに対面する正面壁R2の右コーナー近傍に配置する。
そして、この照明器具L1を対象として、照明器具個別の「明るさ感覚指標F’」を設定する場合、まず、照明器具L1を単体で点灯させたときの領域Gの「幾何平均輝度B」を、ラジオシティ法を用いた計算シミュレーションによって算出する。
計算シミュレーションを行う場合、まず、対象とする部屋の条件(大きさ、内装反射率、照明器具の配置等)を設定し、照明器具の条件(光束、配光データ等)に基づいて、各内装面に入射する直射照度を算出する。次に、各内装面を光源とした場合の相互反射成分をラジオシティ法を用いて計算し、最終的に各内装面に入射する光束を決定した後、視点位置、注視点および視野の範囲を設定することで、その視野の範囲における各内装面の輝度分布を得ることができる。
図8に示す居住居室Raであれば、X軸,Y軸,Z軸を有する3次元空間内で、居住居室Rの大きさをX方向寸法3600mm、Y方向寸法3600mm、Z方向寸法2500mmに設定し、各内装面の内装反射率を設定する。そして、被験者の視点位置Pに対面する正面壁Ra2の右コーナー近傍に、所定の光束、配光データ等を有する照明器具L1(バーチカルコーナーライト)を配置する。さらに、視点位置Pの座標(X,Y,Z)=(1800mm、0mm、1250mm)、注視点Qの位置座標(X,Y,Z)=(1800mm、3600mm、1250mm)とし、視野の範囲を、被験者の視点位置Pから視線方向P1に対して上方向θ1=35°、下方向θ2=50°、右方向θ3=50°、左方向θ4=50°の視野角内の領域Gとすると、領域Gの「幾何平均輝度B」は6.0[cd/m]というシミュレーション結果を得た。このように、領域Gの「幾何平均輝度B」は、各照明器具の配光データ等に基づいて、ラジオシティ法を用いた計算シミュレーションによって客観的に算出可能である。
そして、照明器具L1の「明るさ感覚指標F’」は、上記[数3]に基づいて、F’=1.5B0.7=5.3に設定され、「明るさ感覚指標F’」と「色モード境界輝度A」との相関関係を維持しながら、客観的に算出した領域Gの「幾何平均輝度B」に基づいて個人の主観による誤差の少ない照明空間の「明るさ感覚指標F’」を容易に得ることができる。
また、照明器具毎の「幾何平均輝度B」は上記計算シミュレーションによって算出するので、照明器具毎に「色モード境界輝度A」の測定を行う必要はなく、工数の短縮が可能になる。
そして、一室複数灯での間接照明や壁面照明を主体とする部屋においても、部屋の条件を考慮したうえで、カタログ等に記載された照明器具個々の「明るさ感覚指標F’」の値に基づく足し算を行うことで、専門の知識を持たない一般ユーザでも容易に、所要の明るさ感の照明環境を実現する照明器具の組み合わせを決定することができるのである。
しかしながら、上記のような「明るさ感覚指標F’」の規定方法は、昼光の入射する窓面等のように他の領域に比べて輝度が高い高輝度部や、他の領域に比べて輝度が低い低輝度部が存在する照明空間は想定していない。一般に、他の領域に比べて輝度が高い高輝度部が室内に存在する場合、その高輝度部に目が順応するために、高輝度部がない場合に比べて照明空間の印象は暗くなる。すなわち、同一の明るさ感覚指標に対して感じる照明空間の明るさ感が、高輝度部がない場合に比べて減少するのである。また、逆に、他の領域に比べて輝度が低い低輝度部が室内に存在する場合、その低輝度部に目が順応するために、低輝度部がない場合に比べて照明空間の印象は明るくなる。すなわち、同一の明るさ感覚指標に対して感じる照明空間の明るさ感が、低輝度部がない場合に比べて増加する。
そこで、本発明では、室内の高輝度部や低輝度部による影響を排除するために「明るさ感覚指標F’」に補正を施す。
まず、種々の屋外の明るさに対して、窓を有する室内の主観的な明るさ評価を得ることを目的として、昼および夜および夕方に屋外の明るさが時々刻々と変化する間、窓の位置と景色の種類、屋内照明の出力を種々に設定し、室内の明るさを被験者に評価させる主観評価実験を実施した。
部屋は、東(窓外景色は住宅)と北(窓外景色は緑木)の2面が全面ガラスであり、室内側に設置されたロールスクリーンがガラス面を適宜遮光することによって、ガラス面の開口部の位置と大きさを可変として、窓の位置、大きさを任意に設定可能なW5.0m×D5.0m×H2.4mの実験室であり、天井は天井面全体を光源に見せる光天井、床がフローリング、壁が白クロス張りで構成される。
そして、部屋に設ける窓の位置(窓条件)は、「観測者の対向壁の全面に窓が位置する(窓条件:M1)」、「部屋幅の1/3、部屋高さと同一寸法の縦長窓が対向壁中央に位置する(窓条件:M2)」、「部屋高さの1/3、部屋幅と同一寸法の横長窓が対向壁中央に位置する(窓条件:M3)」、「対向壁の上部2/3に窓が位置する(窓条件:M4)」の4条件とした。
窓から見える景色の種類(景色条件)は、東面を対向壁とした場合は「住宅」であり、北面を対向壁とした場合は「緑」であり、東面を対向壁とした場合(すなわち、景色条件「住宅」とした場合)は、窓の位置を上述の窓条件M1〜M4とし、北面を対向壁とした場合(すなわち、景色条件「緑」とした場合)は、窓の位置を上述の窓条件M1,M2とした。
また、室内においては光天井を常に全面発光させるとともに、この光天井以外に他の人工照明が設置されており、照明条件として、昼および夜は、「人工照明のみで床面中央照度を300lxに設定」し、夕方は、さらに「人工照明を消灯する」、「床面中央照度を窓面鉛直面照度の3%に設定する」、「床面中央照度を窓面鉛直面照度の10%に設定する」、「床面中央照度を窓面鉛直面照度の30%に設定する」の4条件を加えた計5条件を設けた。
観測者は5名であり、上記窓条件、景色条件、照明条件を各々設定した条件(以降、環境条件と称す)下で部屋内に着座して眼を開け、この環境条件に3分間順応した後、室内の明るさを評価させた。各観測者が明るさ評価を行い、全観測者の明るさ評価が完了した後に環境条件を変更し、環境条件を変更している間、被験者が眼を閉じて待機するまでを一連の作業とし、次の環境条件を設定した後にこの一連の作業を繰り返した。夕方の時々刻々と昼光が変化する間の実験は、同一日には景色条件と窓条件の組み合せ2通りについて、屋外の明るさが異なる3段階で全照明条件(5条件)における明るさ評価を得た。実験は複数日に亘って実施し、同一の環境条件で1観測者につき3回の明るさ評価データを得た。
そして、各環境条件下において各観測者の明るさに対する主観評価と同時に、窓面鉛直面照度、観測者の顔前鉛直面照度、および観測者の視野内の輝度分布を測定している。観測者視野内の輝度分布からは窓面の幾何平均輝度、および領域G内の幾何平均輝度(上述の[数3]における「幾何平均輝度B」)が得られ、領域G内の幾何平均輝度からは[数3]に基づいて「明るさ感覚指標F’」が導出される。
実験結果の一例として、窓条件「M1」且つ景色条件「住宅」における「明るさ感覚指標F’」と室内の明るさ評価との関係を図9に示す。この実験結果から、室内の明るさ評価が窓面幾何平均輝度(=窓外の景色の輝度)によって影響されていることが明らかとなり、「明るさ感覚指標F’」と「観測者による室内の明るさ評価」との関係が窓外の輝度に依って左右されていることが判明した。
窓外の輝度に影響された「明るさ感覚指標F’」と「観測者による室内の明るさのカテゴリカル評価」との関係は、図9中の予測曲線Y1〜Y10で示され、Y1,Y2,...,Y9,Y10の順に窓面幾何平均輝度が高くなっており、窓面幾何平均輝度が高いほど同一の明るさ感覚指標F’であっても明るさの評価が低くなり、窓面幾何平均輝度が低いほど同一の明るさ感覚指標F’であっても明るさの評価が高くなっている。これら予測曲線Y1〜Y10は、窓の位置と景色の種類の組み合せ毎に、明るさ感覚指標と窓面幾何平均輝度とを変量として、「観測者による室内の明るさ評価」を予測する予測式として示すことが可能である。
明るさ感覚指標と室内の明るさのカテゴリカル評価との対応関係については、全般照明された窓のない標準内装の部屋に代表されるような、室内の輝度分布に大きな変化のない状態においては、既往の実験データから、高い相関関係が成立することが明らかになっている。このことから、窓のある部屋において室内の輝度と窓面の輝度とがほぼ等しい状態、つまり、室内の輝度分布に大きな変化がない状態で得られる明るさ感覚指標と室内の明るさのカテゴリカル評価との対応関係を基準状態として設定する。
例えば、窓面幾何平均輝度と領域Gの幾何平均輝度がほぼ等しい基準状態となる条件を、窓面幾何平均輝度と領域Gの幾何平均輝度の比が2/3〜3/2の範囲になる場合とすると、基準状態における明るさ感覚指標と室内の明るさのカテゴリカル評価との対応関係は、図9中の基準曲線Yaで示される関係となる。この関係は、明るさ感覚指標のみを変量とした関数として表現することができる。
次に、窓面幾何平均輝度(窓外の景色の輝度)の影響を考慮して、明るさ感覚指標F’を補正した補正明るさ感覚指標Fを算出する方法としては、まず、上述の測定方法で測定した明るさ感覚指標F’、および測定時の窓面幾何平均輝度に基づいて、景色や窓面輝度の影響を考慮した上述の予測式(予測曲線Y1〜Y10)のいずれかを用いて部屋の明るさ評価を予測する。そして、基準状態(図9中の基準曲線Ya)において、上記予測した評価が得られる明るさ感覚指標の値を、補正明るさ感覚指標Fとして用いることで、これまでの明るさ感覚指標と室内の明るさ評価との関係を維持したまま、窓面幾何平均輝度の影響を受けた室内の明るさを、明るさ感覚指標で示すことが可能となる。
図9は、窓条件「M1」且つ景色条件「住宅」における明るさ感覚指標と室内の明るさとの関係を、窓面幾何平均輝度の変化に応じて例示したものであるが、図9における予測曲線Y1〜Y10を示す各予測式において、各予測式に含まれる1つの係数のみを変化させることで、他の窓条件や景色条件においても同様の予測曲線Y1〜Y10を得ることができる。つまり、代表的な窓条件や景色条件の組み合せ毎に上記係数を求めておくことで、それぞれの窓条件や景色条件に対応した窓面幾何平均輝度の影響を考慮した明るさ感覚指標と観測者による室内の明るさ評価との関係(予測曲線Y1〜Y10)を規定することが可能となり、測定した明るさ感覚指標F’と、測定時の窓面幾何平均輝度と、予測曲線Y1〜Y10と、基準曲線Yaとから、窓条件や景色条件の組み合せ毎の補正明るさ感覚指標Fを上述のように求めることができる。
このように求められた「補正明るさ感覚指標F」は、高輝度部または低輝度部の存在に目が順応することの影響を補正されており、この「補正明るさ感覚指標F」を用いて屋内照明を設計すれば、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間において目の順応を考慮して適切な明るさ感を確保した屋内照明を設計することができ、屋内の照明空間における在室者の快適性向上を図ることができる。
上述した本発明の屋内照明設計方法は、図1のフローチャートに表され、まず上記[数1]または[数3]により、色モード境界輝度Aとの相関関係に基づいて、明るさ感覚指標F’を規定し(ステップS1)、高輝度部または低輝度部が存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって同一の明るさ感覚指標に対して観測者が感じる照明空間の明るさ感の変化分(減少分または増加分)を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標Fを規定し(ステップS2)、この補正明るさ感覚指標Fを用いて屋内照明を設計する(ステップS3)という手順で行われる。
なお、上記「所要の明るさ感覚指標Fr’」についても同様に補正することで、「補正後の所要の明るさ感覚指標Fr」を得ることができる。
(実施形態2)
本実施形態では、実施形態1で説明した「補正明るさ感覚指標F」を用いて照明器具の調光制御を行う照明制御システムについて説明する。
まず、図10は、照明制御システムの構成を示し、窓Wから外光が入射する部屋Rbの照明空間を照明する照明器具Laと、照明器具Laへ供給する点灯電力を可変として調光制御する制御部10と、「明るさ感覚指標F’」を計測する明るさ感覚指標計測部11と、「補正明るさ感覚指標F」を導出する明るさ感覚指標補正部12とで構成される。
明るさ感覚指標計測部11は、図11に示すように、CCDカメラ11aと、輝度分布測定部11bと、幾何平均輝度算出部11cと、明るさ感覚指標算出部11dとで構成される。まず、CCDカメラ11aの撮像範囲は観測者の視野と略同範囲に設定されており、窓Wを設けている壁面Rb1の画像をCCDカメラ11aで撮像し、輝度分布測定部11bは、撮像データに基づいて撮像空間の輝度分布を測定し、幾何平均輝度算出部11cは、この輝度分布に基づいて領域G内の「幾何平均輝度B」を算出し、明るさ感覚指標算出部11dは、「幾何平均輝度B」から上記[数3]にしたがって「明るさ感覚指標F’」を算出する。
明るさ感覚指標補正部12は、図11に示すように、輝度分布測定部11bで測定された輝度分布データから窓Wの窓面幾何平均輝度を算出する窓面輝度演算部12aと、補正明るさ感覚指標算出部12bとで構成されている。そして、補正明るさ感覚指標算出部12bは、窓面輝度演算部12aが算出した窓面幾何平均輝度に基づき、窓条件と景色条件との組み合せ毎に予め設定され、明るさ感覚指標と窓面幾何平均輝度を変量として「観測者による室内の明るさ評価」を予測する予測式(予測曲線Y1〜Y10のいずれか)を選択し、選択した予測式と、基準曲線Yaと、測定した明るさ感覚指標F’とから「補正明るさ感覚指標」を、上記実施形態1の方法で算出する。
制御部10は、上述の「補正明るさ感覚指標F」が、予め設定されている目標値に一致するように照明装置Laを調光制御することで、窓Wを介して入射する外光の影響を考慮した適切な明るさ感に調光することができる。すなわち、窓面等の高輝度あるいは低輝度の箇所が存在する照明空間において、目の順応を考慮して適切な明るさ感を確保した調光制御を行うことができ、屋内の照明空間における在室者の快適性向上を図ることができる。
また、図11に破線で示すように、ブラインド、ロールスクリーン等の遮光手段15を開閉させることで窓の開口条件を可変とする遮光装置14を設けて、制御部10は、「補正明るさ感覚指標F」が目標値に一致するように照明装置Laを調光制御するとともに、遮光装置14の動作も連動して制御すれば、調光範囲が広がる。この場合、窓の開口条件は遮光装置14の動作によって変動するが、明るさ感覚指標補正部12は、遮光装置14の動作状態を逐次取得して、遮光装置14の動作状態に応じた適切な「補正明るさ感覚指標F」を算出している。
実施形態1の屋内照明設計方法のフローチャートを示す図である。 同上のテストパッチ輝度提示装置の構成を示す図である。 同上の実験設備を示す図である。 (a)(b)同上の幾何平均輝度を算出する領域を示す平面図である。 同上の幾何平均輝度を算出する領域を視線方向から見た図である。 (a)(b)(c)同上の照明器具毎の実験結果を示す図である。 同上の領域Gの幾何平均輝度と色モード境界輝度との相関を示す図である。 同上の居住居室を示す図である。 屋内での明るさ感覚指標と明るさ評価との関係を示す図である。 実施形態2の照明制御システムの構成を示す図である。 同上の一部の詳細構成を示す図である。
符号の説明
A 色モード境界輝度
F’ 明るさ感覚指標
F 補正明るさ感覚指標

Claims (3)

  1. 屋内の照明空間において照明器具の光源とは別の光源を用いて表面の輝度が変化する色票を部屋内に備えて、観測者から見た色票が部屋内に置かれた物体として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源として認識される輝度のレベルとの中間である不自然な色の見え方になるときの色票の輝度である色モード境界輝度との相関関係に基づいて、照明空間の明るさ感を表す明るさ感覚指標を規定し、
    照明空間の他の領域に比べて高い輝度となる高輝度部、または照明空間の他の領域に比べて低い輝度となる低輝度部が屋内と屋外との間の窓面に存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって生じる、同一の明るさ感覚指標に対して観測者が評価する照明空間の明るさの変化分を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標を規定し、
    補正明るさ感覚指標を用いて屋内照明を設計する
    ことを特徴とする屋内照明設計方法。
  2. 屋内の照明空間を照明する照明器具と、
    屋内の照明空間において照明器具の光源とは別の光源を用いて表面の輝度が変化する色票を部屋内に備えて、観測者から見た色票が部屋内に置かれた物体として認識される輝度のレベルと自ら発光している光源として認識される輝度のレベルとの中間である不自然な色の見え方になるときの色票の輝度である色モード境界輝度との相関関係に基づいて、照明空間の明るさ感を表す明るさ感覚指標を計測する明るさ感覚指標計測手段と、
    照明空間の他の領域に比べて高い輝度となる高輝度部、または照明空間の他の領域に比べて低い輝度となる低輝度部が屋内と屋外との間の窓面に存在する照明空間で当該高輝度部または低輝度部に観測者の目が順応することによって生じる、同一の明るさ感覚指標に対して観測者が評価する照明空間の明るさの変化分を、窓面の輝度に応じた明るさ感覚指標と観測者による照明空間の明るさ評価との関係を窓の位置と窓外の景色の組み合わせ毎に示す予測式に基づいて補正した補正明るさ感覚指標を導出する明るさ感覚指標補正手段と、
    補正明るさ感覚指標が目標値となるように照明器具を調光制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする照明制御システム。
  3. 前記照明空間における前記窓面の面積、位置を可変とする遮光装置を具備し、
    前記制御手段は、補正明るさ感覚指標が所定値となるように、照明器具の調光と、窓面の遮光装置の動作とを連動制御することを特徴とする請求項2記載の照明制御システム。
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