JP2010008873A - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出精度が高い信号列を適切に決定できる焦点検出装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】複数のマイクロレンズ161aを配列したマイクロレンズアレイ161と、前記マイクロレンズに対応して設けられた受光部162aを備え、前記マイクロレンズを介して光学系からの光束を受光する受光素子162と、前記受光素子で得られた出力に基づく画像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段163と、前記画像信号による画像のうちの複数の部分画像について、前記コントラスト値を積算した積算値を求める演算手段163と、前記演算手段によって求めた前記積算値のうち最大値となるものが得られる前記部分画像に対応する前記受光部の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段163と、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】複数のマイクロレンズ161aを配列したマイクロレンズアレイ161と、前記マイクロレンズに対応して設けられた受光部162aを備え、前記マイクロレンズを介して光学系からの光束を受光する受光素子162と、前記受光素子で得られた出力に基づく画像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段163と、前記画像信号による画像のうちの複数の部分画像について、前記コントラスト値を積算した積算値を求める演算手段163と、前記演算手段によって求めた前記積算値のうち最大値となるものが得られる前記部分画像に対応する前記受光部の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段163と、を備える。
【選択図】 図2
Description
この発明は、焦点検出装置および撮像装置に関するものである。
マイクロレンズを二次元状に配列するとともに、各マイクロレンズに対して複数の受光素子(光電変換素子)を設け、複数の受光素子で得られる受光出力に基づいて結像光学系の異なる領域を通過した光束による像に対応する一対の信号列を生成し、この一対の信号列の位相ずれを検出することによって結像光学系の焦点調節状態を検出する装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、従来の焦点検出装置では、マイクロレンズの配列方向に沿った方向について信号列対を生成することができるが、焦点検出精度が高い信号列を決定することについては提案されていなかった。
この発明が解決しようとする課題は、焦点検出精度が高い信号列を適切に決定できる焦点検出装置および撮像装置を提供することである。
この発明は以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]発明に係る焦点検出装置及び撮像装置は、複数のマイクロレンズ(161a)を配列したマイクロレンズアレイ(161)と、
前記マイクロレンズに対応して設けられた受光部(162a)を備え、前記マイクロレンズを介して光学系からの光束を受光する受光素子(162)と、
前記受光素子で得られた出力に基づく画像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段(163)と、
前記画像信号による画像のうちの複数の部分画像について、前記コントラスト値を積算した積算値を求める演算手段(163)と、
前記演算手段によって求めた前記積算値のうち最大値となるものが得られる前記部分画像に対応する前記受光部の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段(163)と、を備えたことを特徴とする。
前記マイクロレンズに対応して設けられた受光部(162a)を備え、前記マイクロレンズを介して光学系からの光束を受光する受光素子(162)と、
前記受光素子で得られた出力に基づく画像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段(163)と、
前記画像信号による画像のうちの複数の部分画像について、前記コントラスト値を積算した積算値を求める演算手段(163)と、
前記演算手段によって求めた前記積算値のうち最大値となるものが得られる前記部分画像に対応する前記受光部の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段(163)と、を備えたことを特徴とする。
[2]上記発明において、前記コントラスト検出手段(163)は、前記受光部(162a)の出力に対する微分フィルタであり、該微分フィルタの配列の大きさに応じた範囲のコントラスト値を除外するように構成することができる。
[3]上記発明において、前記演算手段(163)は、前記部分画像の中央部に対応するコントラスト値に対して最大の重み付けを行って前記積算値を求めるように構成することができる。
[4]上記発明において、前記受光素子(162)は、前記複数のマイクロレンズ(161a)のそれぞれに対して複数の前記受光部(162a)を有し、
前記コントラスト検出手段(163)は、前記マイクロレンズ毎に前記複数の受光部の一部で得られた出力に基づく前記画像信号のコントラスト値を検出するように構成することができる。
前記コントラスト検出手段(163)は、前記マイクロレンズ毎に前記複数の受光部の一部で得られた出力に基づく前記画像信号のコントラスト値を検出するように構成することができる。
[5]上記発明において、前記マイクロレンズアレイ(161)は、前記複数のマイクロレンズ(161a)をハニカム状に配列したものであり、
前記演算手段(163)は、前記ハニカム状に配列された複数列のマイクロレンズ(161a)に対応する受光部(162a)の出力に基づく画像を前記部分画像とするように構成することができる。
前記演算手段(163)は、前記ハニカム状に配列された複数列のマイクロレンズ(161a)に対応する受光部(162a)の出力に基づく画像を前記部分画像とするように構成することができる。
[6]上記発明において、前記コントラスト検出手段(163)は、隣接する前記受光部(162a)の間の位置に相当する出力を補間して求め、該補間した出力に対して前記微分フィルタを用いて前記コントラスト値を検出するように構成することができる。
上記発明によれば、焦点検出精度が高い信号列を適切に決定することができる。
以下においては、上記発明をレンズ交換式一眼レフデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明するが、上記発明は、撮影レンズの焦点調節を行うあらゆる撮像装置やレンズ固定式カメラにも適用することができる。
図1は発明の実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)を示すブロック図であり、上記発明の焦点検出装置および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本例のカメラ1は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200を備え、これらカメラボディ100とレンズ鏡筒200はマウント部300により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含む撮影レンズ210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置又は移動量が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。フォーカスレンズ211は、回転筒の回転によってカメラボディ側の端部(至近端)から被写体側の端部(無限端)までの間を光軸L1方向に移動することができる。ちなみに、エンコーダ260で検出されたフォーカスレンズ211の位置又は移動量の情報は、レンズ制御部250を介してレンズ駆動制御部165へ送信される。また、レンズ駆動モータ230は、後述する焦点検出結果に基づいて演算された駆動量や駆動速度に応じて、レンズ駆動制御部165からレンズ制御部250を介して受信される駆動信号により駆動する。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された絞り値に応じた信号が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された絞り値に応じた信号がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。絞り装置220の開口径は、図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
レンズ鏡筒200にはレンズ制御部250が設けられている。レンズ制御部250はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、カメラ制御部170と電気的に接続され、このカメラ制御部170からデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を受信するとともに、カメラ制御部170へレンズ情報を送信する。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137及び焦点検出光学系161へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間で所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回転に合わせて回転するサブミラー122とを備える。
図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135及び測光センサ137へ導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出光学系161へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ135および焦点検出光学系161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ211の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回転し、被写体からの光束(光軸L1)は撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、撮影レンズ210の予定焦点面となる位置に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。
撮像素子110の前面に配置されたシャッター111は、操作部150に含まれるシャッターボタンを全押しした時(シャッターレリーズ時)に、露出演算結果に基づく、または撮影者が設定したシャッター秒数だけ開放され、撮像素子110を露光する。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
一方、クイックリターンミラー121で反射された被写体光からの光束は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された画像情報はカメラ制御部170へ出力され、自動露出制御に用いられる。
操作部150は、シャッターレリーズボタンや撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。シャッターレリーズボタンは全押ししたときにシャッターがONされるが、これ以外にも、オートフォーカスモードにおいて当該ボタンを半押しするとフォーカスレンズの合焦動作がONとなり、ボタンを離すとOFFになる。この操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部170へ送信され、当該カメラ制御部170によりカメラ1全体の動作が制御される。
カメラボディ100にはカメラ制御部170が設けられている。カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部300に設けられた電気信号接点部によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を送信する。また、カメラ制御部170は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。また、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
図1に示す焦点検出光学系161、焦点検出センサ162、焦点検出演算部163およびレンズ駆動量演算部164は、位相差検出方式の焦点検出装置を構成し、撮影レンズ210の焦点調節状態を表すデフォーカス量を検出する。
本例の焦点検出装置について図2〜図4Cを参照しながら説明する。
図2は焦点検出装置の構成を示すブロック図であり、図1に示す焦点検出演算部163の構成を処理手順にしたがって詳細に表わしたブロック図である。図3Aは同じく焦点検出装置の光学的配置を示す図、図3Bは焦点検出光学系161および焦点検出センサ162の配列状態を示す平面図であってサブミラー122側からマイクロレンズアレイ161を見た図、図3Cは焦点検出光学系161および焦点検出センサ162を示す断面図(図3BのIIIC-IIIC線に沿う断面図)、図3Dは一つのマイクロレンズ161aおよび焦点検出センサ162を拡大して示す平面図、図4A及び図4Bは図1に示すファインダ135で観察される撮影画面を示す図、図4Cは図4Bの画像IMを拡大して示す図である。
焦点検出光学系161は、図3Bに示すように複数のマイクロレンズ161aを二次元状に稠密に正方配列したマイクロレンズアレイであり、図3Aに示すように撮影レンズ210の予定焦点面となる位置P1の近傍に配置されている。以下、マイクロレンズアレイ161ともいう。マイクロレンズアレイ161は、予定焦点面となる位置P1に一致させて配置することができる一方、予定焦点面となる位置P1からずらして配置することもできる。一致させて配置した場合は、マイクロレンズ161a間に被写体像のコントラストがあるような場合にその部分が不感帯となるが、ずらして配置することによりそのような不感帯の発生を回避することができる。
焦点検出センサ162は、図3Dに示すように複数の光電変換素子162aを二次元状に稠密に正方配列した受光素子アレイであり、図3Cに示すようにマイクロレンズアレイ161の略焦点位置に配置されている。以下、受光素子アレイ162ともいう。なお、図3Cは各マイクロレンズ161aの中心または中心近傍の光電変換素子162aが受光する光束の広がりを示している。
本例のマイクロレンズ161aは円形状マイクロレンズであり、マイクロレンズアレイ161は、このような円形マクロレンズ161aが正方配列されたものである。同図における上下左右方向は撮像素子110で撮像される撮像画面の上下左右方向と一致している。なお、円形マイクロレンズに代えて正六角形のマイクロレンズ161aをハニカム状に配列することで、円形状マイクロレンズを配列させた場合に生じるレンズ間の焦点検出の不感帯を回避することもできるがこれについては後述する。
これに対して、マイクロレンズアレイ161の後方に配置される光電変換素子アレイ162は、正方形の光電変換素子162aが正方配列されたものである。一つの光電変換素子162aは一つのマイクロレンズ161aより小さく形成され、図3Dに拡大して示すように、一つのマイクロレンズ161aを垂直に投影した範囲には複数(同図の例では縦5個×横5個)の光電変換素子162aが含まれている。これらの光電変換素子162aがマイクロレンズ161aに対応して設けられた光電変換素子162aである。
さて、上述したようにマイクロレンズアレイ161は撮影レンズ210の予定焦点面となる位置P1(撮像素子110の撮像面と光学的に等価な面)またはその近傍に配置されているので、撮像素子110と同じ光学像が投影される。受光素子アレイ162には、各マイクロレンズ161aによって撮影レンズ210の瞳像が結像され、受光素子アレイ162の各光電変換素子162aは瞳の各部分に対応することから、マイクロレンズ161aごとに光電変換素子162aを選択してその出力を合成すれば、光電変換素子162aに対応する絞りで撮影された画像が得られることになる。
本実施形態の焦点検出は以下の手順で行われる。
図2に示す焦点検出演算部163のA/Dコンバータ163Aは、焦点検出センサ(受光素子アレイ)162から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、メモリ163Bに出力する。メモリ163Bは、このデジタル画像信号を二次元画像生成部163Cと画像信号抽出部163Fからの要求に応じて出力する。
このとき、図4Aに示す焦点検出エリアAFP1〜11のいずれかが選択された場合には、選択された焦点検出エリアに対応する所定範囲に相当するマイクロレンズ161aに対応する光電変換素子162aからの出力だけを読み出す。
図4Aは、焦点検出エリアAFPを含むファインダ135から観察される撮影画面135Aを示す図であり、本例では撮影画面135Aに11カ所の焦点検出エリアAFP1〜AFP11が設定されているものとする。この表示は、液晶表示器132が、焦点板131上の被写体像に11カ所の焦点検出エリアの位置を表すマークを重畳することにより行われる。そして、撮影者が操作部150を操作することにより所望の焦点検出エリアAFPを選択したり、あるいは自動露光などのデータに基づいて所定のシーケンスにより自動的に焦点検出エリアAFPを選択したりする。たとえば、図4Aに示す焦点検出エリアAFP7が選択された場合は、この焦点検出エリアAFP7を中心にした所定範囲(図4Aに点線で示す。)に相当するマイクロレンズ161aに対応する光電変換素子162aからの出力を読み出す。
図2に戻り、二次元画像生成部163Cは、焦点検出位置として選択された焦点検出エリア(たとえば図4のAFP7)に関する情報をカメラ制御部170から受け、この位置を中心とする所定範囲の画像データを抽出して二次元画像を生成する。たとえば、図4Bに示すように人物の顔を含む画像を撮影している場合に焦点検出エリアAFP7が選択されたときは、同図に点線で示す焦点検出エリアAFP7を含む範囲IMの画像データを抽出する。これにより抽出された画像データを図4Cに示す。
この選択領域の切り出し処理に先立って、上述した瞳の共役関係を担保するために撮影レンズ210の瞳中心位置を計算する必要がある。これは、通常マイクロレンズアレイ161と受光素子アレイ162とは独立して製造されたうえで組み立てられることから、どの光電変換素子162aがどのマイクロレンズ161aのどこの位置に相当するかが不確定だからである。また、一眼レフカメラ1ではレンズ鏡筒200が交換されることが想定されるから、マイクロレンズ161aから見た撮影レンズ210の瞳の位置が変化する。このため、撮影レンズ210の瞳中心位置と共役関係にある光電変換素子162aの位置をマイクロレンズ161aの中心に決定する。
この各マイクロレンズ161aの中心に対応する光電変換素子162aの位置は、撮影レンズ210の光軸L1に対するマイクロレンズ161aの位置(像高)とマイクロレンズ161aから撮影レンズ210の瞳までの距離から求めることができる。たとえば、マイクロレンズ161aから撮影レンズ210の瞳までの距離が既知であるレンズ鏡筒において、各マイクロレンズ161aの中心位置のデータ群を予めレンズ制御部250のメモリなどに記憶させておき、現在の撮影レンズ210の瞳までの距離に基づいて、内挿又は外挿演算により現在の撮影レンズ210の中心位置を演算する。
そして、求められた各マイクロレンズ161aの光軸中心または中心周辺に対応する光電変換素子162aの画像データをメモリ163Bに格納された画像データから抽出する。図3Dに示す縦5個×横5個の光電変換素子162aを有する受光素子アレイ162において、たとえば同図に塗りつぶした中央の光電変換素子162cの画像データを抽出する。
なお、撮影レンズ210の瞳までの距離が不明である場合には、瞳までの距離を無限位置とし、マイクロレンズ161aと光電変換素子162aとの位置関係のみから求めた中心位置を用いることもできる。
こうして二次元画像生成部163で生成される二次元画像は、光電変換素子162aに対応する絞りで撮影された画像となる。たとえば、光電変換素子162aの大きさを3μm、マイクロレンズ161aの焦点距離を200μm、マイクロレンズアレイ161から瞳までの距離を70mmとすると、光電変換素子162aの瞳上での大きさは1mmとなり、1mmφの絞りで得られる画像にほぼ等しい二次元画像が生成されることになる。たとえば、撮影レンズ210の焦点距離を50mmとするとF値は50となり、焦点深度が深いパンフォーカスの画像が生成されることになる。
ここで、本例のマイクロレンズアレイ161は図3Bに示すように円形のマイクロレンズ161aが正方配列したものであることから、画像データも正方配列である。したがって、二次元画像を生成するに際しては等間隔の正方配列の画素配列にそのまま置き換えることができる。図4Cに示す画像IMを構成する一つひとつの画素PCが一つのマイクロレンズ161aの中心位置に対応する光電変換素子162cからの画像データに相当する。
図2の特徴検出部163Dは、二次元画像生成部163Cで生成されたパンフォーカスの二次元画像(図4C参照)を畳み込み積分(コンボリューション Convolution、一方の関数fを平行移動しながら他の関数gを重ね足し合わせる二項演算)することによりコントラストを検出し、コントラストの積算値が最も大きい信号列を選択する。
このコントラスト検出は、二次元画像の畳み込み積分フィルタに微分フィルタを組み込むことにより、コントラストを有する画像のエッジを画像化して検出する。図5は、本例で適用する微分フィルタの一例を示す行列式である。
図5に示すA1およびA2は、二次元画像の二次微分フィルタであるラプラシアンフィルタを示す行列式であり、フィルタA1は、水平方向および垂直方向の合計4方向に対するコントラストのエッジ部を検出するフィルタであり、フィルタA2は、水平方向、垂直方向および両対角方向の合計8方向に対するコントラストのエッジ部を検出するフィルタである。二次微分フィルタであるラプラシアンフィルタは鮮鋭な画像(高周波画像)の検出に有利であり、A1,A2のどちらのフィルタも用いることができる。
特徴検出部163Dは、図4Cに示す焦点検出エリアAFP7を中心とする所定領域内におけるパンフォーカスの二次元画像について、上記ラプラシアンフィルタA1又はA2を用いてフィルタ処理を実行する。このフィルタ処理は、同図に示すように二次元画像データIMのたとえば左上の3画素×3画素を最初の処理対象画像データとして行列演算を実行し、順次水平方向(列j方向)に1画素(1列)ずつずらしながら同様の行列演算を実行する。最初の1行(i=1)の行列演算を終了すると、垂直方向(行i方向)に1画素(1行)ずらし、同様にして左の3画素×3画素から右へ向かって行列演算を実行する。
なお、図4Cに示す10行×14列の画素からなる画像データIMに対して図5に示す3×3行列式によるフィルタ処理を実行すると、8×12のマトリックスデータが得られるが、画像データIMのうちの最外周の画素に対するコントラストは除外することになる。したがって、フィルタ行列式の大きさに応じて画像データIMの抽出範囲を適宜設定することが好ましい。
特徴検出部163Dは、選択された焦点検出アリアAFP7を中心とする所定領域IMの全てについて、各行iについて得られたコントラストPをそれぞれ積算して積算値Iを演算する。この積算値演算は、移動平均値の演算(移動しながらデータの平均を求める方法)要領で行うことができる。
I=ΣP…式1
この積算値Iは、選択された焦点検出エリアAFP7を中心とする所定領域IM内における行i別のコントラスト量を示す値、すなわちコントラスト評価値である。
この積算値Iは、選択された焦点検出エリアAFP7を中心とする所定領域IM内における行i別のコントラスト量を示す値、すなわちコントラスト評価値である。
ここで、各行iのコントラスト評価値の相関演算を行ってその極小値の位置を焦点位置とみなすことを考慮すると、後述する焦点検出演算においてはコントラストが中央付近にあるほど演算精度が良好となるから、上記式1の積算演算にあたり積算する各行iの中央付近で重みが大きくなる係数を付加することもできる。
I=ΣαP…式2
式2において、積算値Iがその中央付近で重みが大きくなる係数αとして、たとえばexp{−k(x−n/2)2}を適用することができる。
式2において、積算値Iがその中央付近で重みが大きくなる係数αとして、たとえばexp{−k(x−n/2)2}を適用することができる。
そして、各行iの積算値Iを比較し、最も大きいコントラストを示す行iを検出し、領域設定部163Eへその情報を出力する。たとえば、図4Cの焦点検出エリアAFP7において、矢印で示す第8行目のコントラスト評価値が最も大きい場合は、この第8行目で焦点検出を行うこととする。この決定された第8行目の信号群はそれぞれ対応するマイクロレンズ群が存在するから、その検出された信号群情報を領域設定部163Eから画像信号抽出部163Fへ出力する。
このとき仮に、コントラスト評価値である積算値Iが最も大きい信号群が複数存在したときは、たとえば所定領域IMの最も中央にある信号群を選択するようにプログラムすることができる。またこれに代えて、焦点検出エリアAFPが撮影者のマニュアル操作により選択されたものである場合は、その撮影者の意図をよく反映した、たとえば焦点検出エリアAFPに最も近い信号群(これも複数ある場合は、焦点検出エリアAFPの最も中央にある信号群)を選択するようにプログラムすることもできる。
領域設定部163Eは、特徴検出部163Dで検出されたコントラスト評価値が最大となる焦点検出列を中心に焦点検出領域を設定する。なお、本例によれば抽出された焦点検出列が焦点検出エリアAFPの中心から離れた位置に存在する場合でも、焦点検出列を中心にして焦点検出領域を設定することができ、こうすることで選択された焦点検出エリアAFPのコントラストに拘わらず、コントラストの高い部分を焦点検出領域として設定することができる。
画像信号抽出部163Fは、領域設定部163Eにて設定された焦点検出領域内のマイクロレンズ161aに対応する複数の光電変換素子162aの出力信号をメモリ163Bから読み出し、撮影レンズ210の異なる瞳領域を通過した対の光束による像のズレ量を示す焦点検出信号、すなわち対の焦点検出用信号列を生成する。そして、画像信号抽出部163Fは、第1信号列{aj}と、第2信号列{bj}(jは自然数)を抽出し、像ズレ量演算部163Gへ出力する。
像ズレ量演算部163Gは、第1信号列{aj}と、第2信号列{bj}を用いて像ズレ演算を実行しデフォーカス量を算出する。この演算は、まず第1信号列{aj}と第2信号列{bj}から一対の像(信号列)の相関演算値Dkを次式により求める。
Dk=Σ|ai+k−bi| …式3
式3で表わされるDkは離散的な値であるため、その最小値は真の最小値の近傍とみなすことができる。そのため、最小値Dkの前後のDk値から内挿してズレ量xを算出する。第1信号列{aj}および第2信号列{bj}の空間的変化を正弦的変化で表わすと、連続関数としたときのD(x)は正弦波の絶対値であるから、D(x)が最小となる位置は離散的なDkに基づく簡単な線形近似で求めることができる。
式3で表わされるDkは離散的な値であるため、その最小値は真の最小値の近傍とみなすことができる。そのため、最小値Dkの前後のDk値から内挿してズレ量xを算出する。第1信号列{aj}および第2信号列{bj}の空間的変化を正弦的変化で表わすと、連続関数としたときのD(x)は正弦波の絶対値であるから、D(x)が最小となる位置は離散的なDkに基づく簡単な線形近似で求めることができる。
図6に示すように、最小のDkをDiとし、これに隣接するDkをDi+1、Di−1とする。Di+1とDi−1のなかで値の大きい方を選ぶ。同図に示す例ではDi−1の方が大きいのでDi−1を選ぶ。そして、選んだDi−1とDiとを結ぶ直線をL1とする。直線L1の傾きをαとすると、傾きが−αでDi+1を通る直線をL2とする。直線L1とL2との交点を求めると、その交点のxが上述したズレ量xとなる。
図2に戻り、レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたズレ量xに基づいて、当該ズレ量xをゼロにするためのレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。
レンズ駆動制御部165は、レンズ駆動量演算部164から送られてきたレンズ駆動量Δdを取り込みながら、レンズ駆動モータ230へ駆動指令を送出し、レンズ駆動量Δdだけフォーカスレンズ211を駆動する。
以上のとおり、本例のカメラ1においてはコントラスト評価値が最大となる焦点検出列を検出し、この最もコントラスト評価値が大きい検出列について焦点検出を行うので、目標とする被写体のコントラストを適切に検出することができる。
すなわち、撮影する際に人物の顔に焦点を合わせることは定常的に行われているが、人の肌はコントラストが小さく焦点検出には適さない。また、人の目の位置にピンポイントで焦点を合わせることも行われているものの、従来のカメラではこうした焦点検出のピンポイント位置を撮影者がカメラボディを動かすことで行っていた。ファインダ内には複数の焦点検出エリアが設定されているが、人の目などのようなピンポイント位置に焦点検出エリアを自動的に合わせることはできなかった。
これに対して本例のカメラ1によれば、選択された焦点検出エリアAFPを含む所定範囲のうちコントラスト評価値が最も大きくなる信号列を検出するので、焦点検出エリアにコントラストが小さい肌が含まれていても、あるいは人の目に焦点検出エリアを合わせなくても、最もコントラストが大きい領域を選択して、この領域で焦点検出を行うことができる。
《他の実施形態》
上述した実施形態では、図3Bに示す円形のマイクロレンズ161aを正方配列したマイクロレンズアレイ161を用いたが、正六角形のマクロレンズ161aをハニカム状に稠密配列したマイクロレンズアレイ161を用いることもできる。
上述した実施形態では、図3Bに示す円形のマイクロレンズ161aを正方配列したマイクロレンズアレイ161を用いたが、正六角形のマクロレンズ161aをハニカム状に稠密配列したマイクロレンズアレイ161を用いることもできる。
ただし、正六角形のマイクロレンズ161aをハニカム状に稠密配列したマイクロレンズアレイ161は、上述した図3Bに示すマイクロレンズアレイ161に比べ、偶数行と奇数行の位置が半ピッチずれていることから、図4Cに示すパンフォーカス画像を生成する場合などの演算方法が相違する。この相違点を中心に正六角形のマクロレンズ161aをハニカム状に稠密配列したマイクロレンズアレイ161を用いた他の実施形態について説明する。
図7Aは、他の実施形態に係る焦点検出光学系および焦点検出センサの配列状態を示す平面図であって、サブミラー122側からマイクロレンズアレイ161を見た図である。同図において、一部のマイクロレンズ161aの後方にのみ光電変換素子162aを示したが、他のマイクロレンズ161aの後方にも同様にして光電変換素子162aが配置されている。図7Bは、一つの焦点検出光学系および焦点検出センサを拡大して示す平面図である。
本例の焦点検出光学系161は、図7Aに示すように複数のマイクロレンズ161aを二次元状に稠密に(ハニカム状に)配列したマイクロレンズアレイであり、上記実施形態の図3Aに示すものと同様に、撮影レンズ210の予定焦点面となる位置P1の近傍に配置されている。
これに対し、焦点検出センサ162は、図7Aに示すように複数の光電変換素子162aを二次元状に稠密に配列した受光素子アレイであり、上記実施形態の図3Cに示すものと同様に、マイクロレンズアレイ161の略焦点位置に配置されている。
本例のマイクロレンズ161aは、レンズ面の形状が一点鎖線で示すような円形状マイクロレンズを正六角形に切り出した形状とされており、円形状マイクロレンズと同一機能を有する。そして、マイクロレンズアレイ161は、このような正六角形のマクロレンズ161aがハニカム状に配列されたものである。
このように正六角形のマイクロレンズ161aをハニカム状に配列することにより、円形状マイクロレンズを配列させた場合に生じるレンズ間の焦点検出の不感帯を回避することができる。同図における上下左右方向は撮像素子110で撮像される撮像画面の上下左右方向と一致している。
これに対して、マイクロレンズアレイ161の後方に配置される光電変換素子アレイ62は、上記実施形態と同様に、正方形の光電変換素子162aが正方配列されたものである。一つの光電変換素子162aは一つのマイクロレンズ161aより小さく形成され、図7Bに拡大して示すように、一つのマイクロレンズ161aを垂直に投影した範囲には複数の光電変換素子162aが含まれている。
このように構成された本例のマイクロレンズアレイ161は、図7Aに示すように正六角形のマイクロレンズ161aがハニカム状に配列したものであることから、画像データの配列もハニカム状となる。このため、図2の二次元画像生成部163Cにおいてパンフォーカスの二次元画像を生成するに際しては、等間隔の正方配列の画素配列にそのまま置き換えることはできない。
すなわち、マイクロレンズアレイ161における各マイクロレンズ161aの中心位置は、偶数列と奇数列とが互い違いに並び、しかも縦の間隔を1としたときに横の間隔が2/√3と異なるからである。このため、本例の二次元画像生成部163では、こうしたハニカム配列による画像データを、内挿演算または外挿演算を行うことで等間隔の正方配列に再配置する。そして、正方配列に再配置されたパンフォーカスの二次元画像を生成したあとは、上述した実施形態と同様の処理を行うことができる。
この実施形態においても、コントラスト評価値が最大となる焦点検出列を検出し、この最もコントラスト評価値が大きい検出列について焦点検出を行うので、目標とする被写体のコントラストを適切に検出することができる。
なお、図4Aおよび図7Aには一つのマイクロレンズ161aごとに縦5個×横5個の合計25個の光電変換素子162aを正方配列した受光素子アレイ162を示したが、マイクロレンズ161aごとの光電変換素子162aの個数および配列はこれに限定されない。また、同図に示すようにマイクロレンズ161aごとに光電変換素子162aを配置することに代えて、複数のマイクロレンズ161aまたはマイクロレンズアレイ161全体に対して受光素子アレイ162を配置することもできる。さらに、正方形の光電変換素子162aを正方配列することに代えて、正六角形の光電変換素子をハニカム状に配列することもできる。
また、上述した実施形態では、撮像素子110とは別に二次元センサである焦点検出センサ162を設けたが、これに代えて撮像素子110の一部にマイクロレンズ161aと光電変換素子162aを同様の構成で設け、これにより上記の手順で焦点検出することもできる。
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
161…焦点検出光学系(マイクロレンズアレイ)
161a…マイクロレンズ
162…焦点検出センサ(受光素子アレイ)
162a…光電変換素子
163…焦点検出演算部
163C…二次元画像生成部
163D…特徴抽出部
163E…領域設定部
163F…画像信号抽出部
163G…像ズレ量演算部
163H…デフォーカス量演算部
164…レンズ駆動量演算部
200…レンズ鏡筒
210…撮影レンズ
211…フォーカスレンズ
100…カメラボディ
110…撮像素子
161…焦点検出光学系(マイクロレンズアレイ)
161a…マイクロレンズ
162…焦点検出センサ(受光素子アレイ)
162a…光電変換素子
163…焦点検出演算部
163C…二次元画像生成部
163D…特徴抽出部
163E…領域設定部
163F…画像信号抽出部
163G…像ズレ量演算部
163H…デフォーカス量演算部
164…レンズ駆動量演算部
200…レンズ鏡筒
210…撮影レンズ
211…フォーカスレンズ
Claims (7)
- 複数のマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイと、
前記マイクロレンズに対応して設けられた受光部を備え、前記マイクロレンズを介して光学系からの光束を受光する受光素子と、
前記受光素子で得られた出力に基づく画像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検出手段と、
前記画像信号による画像のうちの複数の部分画像について、前記コントラスト値を積算した積算値を求める演算手段と、
前記演算手段によって求めた前記積算値のうち最大値となるものが得られる前記部分画像に対応する前記受光部の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記コントラスト検出手段は、前記受光部の出力に対する微分フィルタであり、該微分フィルタの配列の大きさに応じた範囲のコントラスト値を除外することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
前記演算手段は、前記部分画像の中央部に対応するコントラスト値に対して最大の重み付けを行って前記積算値を求めることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
前記受光素子は、前記複数のマイクロレンズのそれぞれに対して複数の前記受光部を有し、
前記コントラスト検出手段は、前記マイクロレンズ毎に前記複数の受光部の一部で得られた出力に基づく前記画像信号のコントラスト値を検出することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
前記マイクロレンズアレイは、前記複数のマイクロレンズをハニカム状に配列したものであり、
前記演算手段は、前記ハニカム状に配列された複数列のマイクロレンズに対応する受光部の出力に基づく画像を前記部分画像とすることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項5に記載の焦点検出装置において、
前記コントラスト検出手段は、隣接する前記受光部の間の位置に相当する出力を補間して求め、該補間した出力に対して前記微分フィルタを用いて前記コントラスト値を検出することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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