JP2010007911A - 真空断熱箱体 - Google Patents

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隆之 瀬戸口
Yoshinobu Tsumura
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Abstract

【課題】複雑な形状の真空断熱箱体を容易に成形する。
【解決手段】板状の真空断熱材(45)は、大気圧よりも低い圧力の密閉空間(52)が外包部材(53)の内部に構成されると共に、密閉空間(52)に断熱材からなる芯材(51)が封入されている。そして、複数の真空断熱材(45)が接合一体化されて圧縮機(30)を収容する真空断熱箱体が構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧縮機を覆う真空断熱箱体に関するものである。
従来より、ケーシングの内部に配置された圧縮機を覆う被覆部材を備えた冷凍装置が知られている。この被覆部材は、断熱や防音の目的で設けられている。この種の冷凍装置では、圧縮機を断熱すると、圧縮機の表面からの放熱によって圧縮機の吐出冷媒の熱量が減少することを抑制される。また、圧縮機を防音すると、圧縮機の騒音が抑制される。
特許文献1には、この種の冷凍装置として、圧縮機に対して防音のための被覆部材が設けられた空気調和機が開示されている。この空気調和機では、圧縮機がアキュームレータとともに、3層構造の被覆部材によって覆われている。この被覆部材は、吸音材からなる内層と、吸音層と、ゴムからなる外層とから構成されている。
また、特許文献2には、この種の冷凍装置として、圧縮機に対して断熱のための被覆部材が設けられた冷凍装置が記載されている。この冷凍装置では、被覆部材が無機質材料からなる断熱材で構成されている。
特開平8−152229号公報 特開平8−193590号公報
ところで、上記特許文献2のように、冷凍装置の圧縮機を真空断熱材で覆う場合、冷凍装置のコンパクト化を図ったり、真空断熱材の断熱性能を向上させたりするためには、圧縮機や、この圧縮機とともに真空断熱材で覆われるアキュームレータ等をできるだけ密閉した状態で覆うことが好ましく、さらに、圧縮機等と真空断熱材との間の空間をできるだけ小さくすることが好ましい。このため、圧縮機等の配置形状に合わせた形状に加工した真空断熱材で圧縮機等を覆う必要がある。また、真空断熱材には、圧縮機に接続される配管等を通すための孔を形成する必要がある。
しかし、複雑な形状の真空断熱材を形成したり、配管等を通すための孔を形成するためには、それらの形状に合わせた芯材を形成したり、外被材を溶着する際に、複雑な形状に合わせた専用の治具を用いる必要があり、加工が困難である。また、冷凍装置の仕様を変更する度に専用治具を製作せねばならずコストアップの要因となるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な形状の真空断熱箱体を容易に成形することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、圧縮機(30)を収容する真空断熱箱体(50)であって、内部が大気圧よりも低い圧力の密閉空間(52)に構成された外包部材(53)と該外包部材(53)の密閉空間(52)に封入された断熱材からなる芯材(51)とを有する複数の板状の真空断熱材(45)が接合一体化されている。
上記の構成によると、複数の真空断熱材(45)を接合して、圧縮機(30)等の配置形状に合わせた形状の真空断熱箱体(50)を形成する。単純な形状の真空断熱材(45)を複数形成し、これらを接合一体化することで、複雑な形状の真空断熱箱体(50)を構成する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記複数の真空断熱材(45)の互いの一部が厚さ方向に重なるように貼り合わされて接合一体化されている。
上記の構成によると、複数の真空断熱材(45)を重なるように貼り合わせることで、矩形とは異なる形状や、切欠部等を成形して複雑な形状の真空断熱箱体(50)を構成する。例えば、上下に離間して配設された2枚の真空断熱材(45)と、左右に離間して配設された2枚の真空断熱材(45)とを互いの一部が重なるように貼り合わせることで、矩形状の配管口(64,65)を形成する。
ここで、複数の真空断熱材(45)を互いの端縁部で接合することで配管口(64,65)を形成しようとすると、真空断熱材(45)を端縁部で接合する箇所が増えて、真空断熱箱体(50)の気密性が低下してしまう虞があるとともに、各真空断熱材(45)が小さな板となってしまうので、真空断熱箱体(50)の強度も低下してしまう。そこで、真空断熱材(45)を互いの一部が重なるように貼り合わせることで、配管口(64,65)を設ける場合でも、端縁部で接合する箇所を減らして気密性を向上させるとともに、互いの面で接合するので強度も維持される。
また、真空断熱箱体(50)の下端に配管口(64,65)を設ける場合、真空断熱材(45)の底板と離間して配設された側板に、下縁部が底板に接合されて支持される側板を一部が重なるように貼り合わせることで、底板と離間した側板を支持する。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記複数の真空断熱材(45)が、端縁部の伸長方向端部の位置が互いに異なることで切欠部(68,69)が形成されるように、互いの端縁部が突き合わせされて接合一体化されている。
上記の構成によると、隣り合う真空断熱材(45)を互いの端部がずれるように端縁部で接合することで切欠部(68,69)を形成する。したがって、1枚の真空断熱材(45)に切欠部(68,69)を形成する場合のように切欠部(68,69)の形状に合わせた専用治具を用いなくてもよく、単純な形状の真空断熱材(45)を用いて、圧縮機(30)等の配置形状に合わせた複雑な形状の真空断熱箱体(50)を構成する。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記真空断熱材(45)が矩形状の板である。
上記の構成によると、矩形状の板は単純な形状であるので、容易に真空断熱材(45)を形成することができ、これらを互いの一部が重なるように貼り合わせることで配管口(64,65)を形成したり、互いの縁部で接合して切欠部(68,69)を形成したりして、複雑な形状の真空断熱箱体(50)を構成する。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記真空断熱材(45)が凸多角形状の板である。
上記の構成によると、矩形状の板で成形できない形状も凸多角形状の板で成形することができる。したがって、矩形状の真空断熱材(45)や凸多角形状の真空断熱材(45)を組み合わせて複雑な形状の真空断熱箱体(50)を構成する。そして、凸多角形状の板とすることで、180度よりも小さな角度の端縁部を形成しなくてもよいので、蒸着が容易になる。
第6の発明は、上記第2の発明において、互いに重なるように張り合わされた上記複数の真空断熱材(45)によって上記圧縮機(30)に接続される配管を通すための配管口(64,65)が形成され、該配管口(64,65)における上記配管を除く部分が吸音材で塞がれている。
上記の構成によると、例えば、矩形状の配管口(64,65)を複数の真空断熱材(45)によって形成した場合、この配管口(64,65)に配管を通し、空いた部分に吸音材を詰めることにより、密閉性が向上するとともに、吸音効果が得られる。
上記第1の発明によれば、単純な形状の真空断熱材(45)を複数形成し、これらを接合することで、複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
上記第2の発明によれば、真空断熱材(45)を互いの一部が重なるように貼り合わせることで、複雑な形状の真空断熱材(45)を形成しなくても、切欠部(68,69)や配管口(64,65)を形成して複雑な形状の真空断熱箱体(50)を成形することができる。
また、真空断熱材(45)同士を端縁部で接合する箇所を減らして気密性を向上させることができるとともに、真空断熱材(45)同士を互いに面で接合するので強度も向上させることができる。
上記第3の発明によれば、隣り合う真空断熱材(45)を互いの端部がずれるように端縁部で接合することで切欠部(68,69)を形成するので、専用治具を用いなくても、単純な形状の真空断熱材(45)を用いて、圧縮機(30)等の配置形状に合わせた複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
上記第4の発明によれば、単純な形状の矩形状の真空断熱材(45)を用いるので、容易に真空断熱材(45)を形成することができ、これらを組み合わせることで、複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
上記第5の発明によれば、凸多角形状の真空断熱材(45)を用いるので、矩形状の板では成形できない形状も容易に成形することができる。したがって、この凸多角形状の真空断熱材(45)や矩形状の真空断熱材(45)を組み合わせて複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に形成することができる。
上記第6の発明によれば、配管口(64,65)の配管を除く部分を吸音材で塞ぐので、真空断熱箱体(50)の密閉性を向上させることができるとともに、吸音効果も得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、本発明に係る室外機(11)を備えた空気調和装置(10)に関する。この空気調和装置(10)では、室外機(11)が例えば屋外などに設置される。
図1に示すように、上記空気調和装置(10)は、室外機(11)と室内機(13)とを備えている。室外機(11)の内部には、圧縮機(30)、室外熱交換器(34)、アキュームレータ(31)、膨張弁(36)、四路切換弁(33)及び室外ファン(12)が設けられている。室内機(13)の内部には、室内熱交換器(37)及び室内ファン(14)が設けられている。これらの空気調和装置(10)の構成機器は、冷媒が充填された冷媒回路(20)に接続されている。
上記室外機(11)において、圧縮機(30)は、その吐出管(21)が四路切換弁(33)の第1ポート(P1)に接続され、その吸入管(22)には、アキュームレータ(31)が接続されている。アキュームレータ(31)の接続配管(23)は四路切換弁(33)の第3ポート(P3)に接続されている。
上記アキュームレータ(31)は密閉容器状に構成され、圧縮機(30)の近傍に配設されている。圧縮機(30)とアキュームレータ(31)とは、詳しくは後述する真空断熱箱体(50)によって覆われている。
上記室外熱交換器(34)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器として構成されている。この室外熱交換器(34)の一端は、四路切換弁(33)の第4ポート(P4)に接続されている。一方、室外熱交換器(34)の他端は、液側閉鎖弁(15)に接続されている。
上記室外ファン(12)は、室外熱交換器(34)の近傍に設けられている。この室外熱交換器(34)では、室外ファン(12)によって流れる室外空気と室外熱交換器(34)内を流通する冷媒との間で熱交換が行われる。室外熱交換器(34)と液側閉鎖弁(15)との間には、開度可変の膨張弁(36)が設けられている。また、四路切換弁(33)の第2ポート(P2)はガス側閉鎖弁(16)に接続されている。
上記四路切換弁(33)は、第1ポート(P1)と第4ポート(P4)とが連通する一方、第2ポート(P2)と第3ポート(P3)とが連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とが連通する一方、第3ポート(P3)と第4ポート(P4)とが連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とが切り換え可能となっている。
この空気調和装置(10)では、四路切換弁(33)が第1状態の場合、冷房運転が行われ、四路切換弁(33)が第2状態の場合、暖房運転が行われるようになっている。冷房運転では、図1に示す冷媒回路(20)において、室外熱交換器(34)が凝縮器として機能し、室内熱交換器(37)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。一方、暖房運転では、冷媒回路(20)において、室外熱交換器(34)が蒸発器として機能し、室内熱交換器(37)が凝縮器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
(室外機)
図2及び図3にカバーや配管等を取り外した状態で示すように、上記室外機(11)は、ベース板(40)上に室外熱交換器(34)や室外ファン(12)、圧縮機(30)、アキュームレータ(31)等が配設されたもので、内部が仕切板(41)によって、空気室(42)と機械室(43)とに区画されている。この仕切板(41)は、ベース板(40)上に上下方向が長手方向となるように立設されているとともに、その長手方向に亘って幅方向中央部が空気室(42)側に膨出するように形成されている。
上記仕切板(41)によって区画される空気室(42)内には、上記室外ファン(12)が収納されていて、この室外ファン(12)の側方及び後方(図2の右奥)には室外熱交換器(34)が配設されている。この室外熱交換器(34)は、上記室外ファン(12)を囲むように平面視で略L字状に形成されている。なお、上記室外ファン(12)は、空気室(42)内を負圧にして、該空気室(42)内に空気を導入するように構成されている。
上記仕切板(41)によって区画される機械室(43)内には、上記圧縮機(30)、アキュームレータ(31)、四路切換弁(33)、図示しない電装品部品の収納された電装品箱等が配設されている。なお、図3においては、圧縮機(30)、アキュームレータ(31)、液側閉鎖弁(15)及びガス側閉鎖弁(16)のみを示し、他は省略している。
図3に示すように、上記圧縮機(30)は、両端が閉塞された円筒容器状に形成された収容容器(32)内に、冷房を圧縮する圧縮機構や圧縮機構を駆動させる電動機等(図示せず)が収容されている。収容容器(32)の底面には、板状の支持部材(35)が例えば3つ連結されている。
上記ベース板(40)には、図7に示すように、上記各支持部材(35)に対応する位置に防振材(44)がそれぞれ取り付けられていて、これらの防振材(44)に上記支持部材(35)が取り付けられて圧縮機(30)がベース板(40)に固定されている。防振材(44)は、例えばゴムマウント等の弾性材料で構成されている。
(真空断熱箱体)
そして、圧縮機(30)、アキュームレータ(31)及び図示しない配管等が板状の真空断熱材(45)で構成された真空断熱箱体(50)によって覆われている。この真空断熱材(45)は、図4に示すように、断熱材からなる芯材(51)と、芯材(51)を大気圧よりも低い圧力で密閉する密閉空間(52)が形成された外包部材(53)とを有している。具体的には、芯材(51)は、例えばグラスウールで構成される一方、外包部材(53)は、例えば金属箔及び樹脂のラミネートフィルムで構成されている。真空断熱材(45)は、芯材(51)を外包部材(53)で覆ったのち、開口部を残して外包部材(53)の縁部を蒸着することによりシールし、外包部材(53)内を減圧して最後に開口部を蒸着して密閉封止することで形成される。
上記真空断熱箱体(50)は、図5〜図7に示すように、上記複数の真空断熱材(45)より形成されており、圧縮機(30)、アキュームレータ(31)、配管等に接触しない程度に近い位置及び形状か、点接触する形状及び位置に形成されている。なお、以下の説明で用いる「上」「下」「前」「後」「左」「右」は、室外機(11)を図2の矢印の方向から見た場合の方向を意味する。
上記真空断熱箱体(50)の底板(54,55)は、図7に示すように、2枚の真空断熱材(45)によって構成されている。これらの2枚の底板(54,55)は、圧縮機(30)の支持部材(35)が取り付けられる防振材(44)が配設されている3箇所を除く範囲に配設され、互いに接合されている。具体的には、図7で左側に示す第1底板(54)は凸六角形状に形成されている一方、図7で右側に示す第2底板(55)は、第1底板(54)の右側の一辺の一部に接合される辺を有する略凸六角形と略矩形とが前後に合わさった形状に形成されている。
一方、図5に示すように、上記真空断熱箱体(50)の側板(56〜63)は8枚の真空断熱材(45)によって構成されている。
具体的には、前側に配設される真空断熱材(45)は、縦長の矩形状に形成された第1側板(56)及び第2側板(57)で構成されている。左側の第1側板(56)は右側の第2側板(57)よりも上下方向の長さが小さく、第1側板(56)及び第2側板(57)は、互いの底辺の高さが一致するように、側縁部で互いに接合されている。このように、第1側板(56)及び第2側板(57)が、互いの側縁部の上端部の高さが異なる位置で接合されることで、真空断熱箱体(50)の側面上部に第1切欠部(68)が形成されている。そして、第1側板(56)及び第2側板(57)は底縁部が上記第1底板(54)及び第2底板(55)の端縁部に沿うように接合されている。すなわち、第1側板(56)は幅方向中央部で圧縮機(30)側に折れ曲がるように形成されて前側面(56a)と左側面(56b)とを有している。一方、第2側板(57)も幅方向中央部で圧縮機(30)側に折れ曲がるように形成されて前側面(57a)と右側面(57b)とを有している。
また、真空断熱箱体(50)において、後側(図5の右奥側)に配設される真空断熱材(45)は、縦長の矩形状に形成された第3側板(58)及び第4側板(59)で構成されている。左側の第3側板(58)は右側の第4側板(59)よりも上下方向の長さが小さく、第3側板(58)及び第4側板(59)は側縁部で互いに接合されている。第3側板(58)は、その上辺が第4側板(59)の上辺よりも低い位置で、その底辺が第4側板(59)の底辺よりも低い位置となるように第4側板(59)に接合されている。このように、第3側板(58)及び第4側板(59)が、互いの側縁部の上端部及び下端部の高さが異なる位置で接合されることで、真空断熱箱体(50)の側面上部に第2切欠部(69)が形成されている一方、側面下部に第3切欠部(図示せず)が形成されている。
そして、第3側板(58)は、上記第1側板(56)と上下方向の長さが等しく、互いの上辺及び底辺の高さが一致するように配設されている。一方、第4側板(59)は上記第2側板(57)よりも上下方向の長さが小さく、互いの上辺の高さが一致するように配設されている。つまり、第4側板(59)は、その底辺が第2側板(57)の底辺よりも高い位置となるように配設されている。そして、第3側板(58)は、その底縁部が上記第1底板(54)の端縁部に接合されている。すなわち、第3側板(58)は、第1底板(54)の形状に合わせて幅方向の数カ所で圧縮機(30)側に折れ曲がるように形成されて複数の面を有している。一方、第4側板(59)は、その底縁部が第1底板(54)及び第2底板(55)のいずれにも接合されておらず、これらの底板との間に隙間をあけるように配設されている。そして、第4側板(59)は、第2底板(55)の形状に合わせて幅方向の数カ所で圧縮機(30)側に折れ曲がるように形成され、右側面(59a)と複数の後側の面とを有している。
そして、上記第1側板(56)の左側面(56b)と第3側板(58)の最も左側にある面とは、互いの側縁部が接合されている。一方、上記第2側板(57)の右側面(57b)と第4側板(59)の右側面(59a)とは、互いの側縁部の間に間隔をあけて配設されている。
上記真空断熱箱体(50)の右側(図5の右手前側)の面には、さらに、矩形状の3枚の貼り合わせ側板(60,61,62)が接合されている。これらの貼り合わせ側板(60,61,62)は、上記第1〜第4側板(56〜59)よりも小さな板であって、第2側板(57)及び第4側板(59)の右側面(57b,59a)に互いに一部が重なるように張り合わされて接合一体化されている。
具体的には、第2側板(57)の右側面(57b)の上部に接合される第1貼り合わせ側板(60)は、その上下方向の長さが第2側板(57)よりも小さく、幅方向(前後方向)の長さが第2側板(57)の右側面(57b)の幅方向の長さよりも大きい。そして、第1貼り合わせ側板(60)は、その上縁部及び前縁部が第2側板(57)の右側面(57b)の上縁部及び前縁部に沿うように第2側板(57)に張り合わされ、かつその後縁部が第4側板(59)の右側面(59a)の前縁部に接合されている。一方、第2側板(57)の右側面(57b)の下部に接合される第2貼り合わせ側板(61)は、その上下方向の長さが第1貼り合わせ側板(60)の上下方向の長さよりも小さく、幅方向の長さが第1貼り合わせ側板(60)の幅方向の長さと同じに形成されている。そして、第2貼り合わせ側板(61)は、その下縁部及び前縁部が第2側板(57)の右側面(57b)の下縁部及び前縁部に沿うように、かつ第1貼り合わせ側板(60)と上下方向に間隔をあけるように第2側板(57)の右側面(57b)に張り合わされている。
上記第4側板(59)の右側面(59a)の下部に接合される第3貼り合わせ側板(62)は、その上下方向の長さが第4側板(59)よりも小さく、幅方向の長さが第4側板(59)の右側面(59a)の幅方向の長さと同じに形成されている。そして、第3貼り合わせ側板(62)は、その後縁部が第4側板(59)の右側面(59a)の後縁部に沿うように、かつその下縁部が上記第2底板(55)の端縁部に沿うように第4側板(59)の右側面(59a)に接合されている。さらに、第3貼り合わせ側板(62)は、前縁部が第1貼り合わせ側板(60)の後縁部の一部と第2貼り合わせ側板(61)の後縁部に接合されている。
そして、上記第2側板(57)の右側面(57b)、第4側板(59)の右側面(59a)及び第1〜第3貼り合わせ側板(60,61,62)によって矩形状の第1配管口(64)が形成されている。この第1配管口(64)は、上記液側閉鎖弁(15)及びガス側閉鎖弁(16)が接続された管を通すためのものであり、第1配管口(64)の管を除く部分には、図示しないグラスウール等の吸音材が埋め込まれている。
一方、上記真空断熱箱体(50)の後側の面には、図6に示すように、さらに矩形状の第4貼り合わせ側板(63)が接合されている。この第4貼り合わせ側板(63)は、第4側板(59)よりも小さな板であって、第4側板(59)の後側面に互いに一部が重なるように張り合わされて接合一体化されている。
具体的には、第4貼り合わせ側板(63)は、その左側縁部(図6の右側)が第4側板(59)の左側縁部に沿うように第4側板(59)に張り合わされており、その底辺が第4側板(59)の底辺よりも下方に位置するように配設されて、底縁部が第1底板(54)及び第2底板(55)の縁部に接合されている。
そして、図6(b)に示すように、上記第2貼り合わせ側板(62)、第4側板(59)、第4貼り合わせ側板(63)及び第2底板(55)によって第2配管口(65)が形成されている。この第2配管口(65)にも図示しない管が通され、この管を除く部分にグラスウール等の吸音材が埋め込まれている。
最後に、真空断熱箱体(50)の天板(66,67)は、2枚の真空断熱材(45)によって構成されている。図5で上側に示す第1天板(66)は、凸六角形に形成され、その端縁部が上記第2側板(57)及び第4側板(59)の上縁部に接合されている。一方、図5で下側に示す第2天板(67)は、水平に配設され、その端縁部が第1側板(56)及び第3側板(58)の上縁部に接合される水平板(67a)と、この水平板(67a)に対して垂直に連続し、第2側板(57)及び第4側板(59)の側縁部上端に接合される垂直板(67b)とを備えている。そして、第1天板(66)の左側縁部と第2天板(67)の垂直板(67b)の上縁部とが接合されている。
このように、上記圧縮機(30)、アキュームレータ(31)及び配管等を覆う真空断熱箱体(50)は12枚の真空断熱材(45)によって構成されている。隣り合う真空断熱材(45)が互いの端縁部で接合される場合は、例えば、接着剤によって接合されている。
(貼り合わせ方法)
次に、上記真空断熱材(45)のうち、互いに一部が重なるように張り合わされる側板の貼り合わせ方法について説明する。ここでは、図8〜図16で示すように、2枚の真空断熱材(45a)と真空断熱材(45b)とを貼り合わせる場合について説明する。
例えば、図8に示すように、一方の真空断熱材(45a)の貼り合わせ部分全面に両面テープ(70)を貼り、他方の真空断熱材(45b)を貼り合わせる。
また、図9に示すように、一方の真空断熱材(45a)の貼り合わせ部分に接着剤(71)を塗布し、刷毛(72)等で貼り合わせ部分全面に接着剤をのばして他方の真空断熱材(45b)を貼り合わせる。
さらには、図10に示すように、2枚の真空断熱材(45a,45b)を貼り合わせた後、各真空断熱材(45a,45b)の貼り合わせ部分の縁部に、発泡ウレタン(74)等をスプレー(73)等で吹き付けてもよい。こうすることで、接着効果を向上させるとともに、発泡ウレタン(74)によって断熱効果も向上させることができる。
また、図11に示すように、2枚の真空断熱材(45a,45b)を貼り合わせた後、各真空断熱材(45a,45b)の貼り合わせ部分の端縁部にセロハンテープ(75)を接着させてもよい。こうすることで、接着効果を向上させるとともに、貼り合わせ部分の補強効果も向上させることができる。
また、図12に示すように、2枚の真空断熱材(45a,45b)を貼り合わせた後、各真空断熱材(45a,45b)の貼り合わせ部分の端縁部であって、幅方向両端部の外包部材(53)の蒸着部分をホッチキス針(76)で留めてもよい。このとき、外包部材(53)の芯材(51)のある部分にホッチキス針(76)で孔をあけて密閉空間(52)の圧力が上がってしまわないように、真空断熱材(45a,45b)の縁部の蒸着部分にホッチキス針(76)を留めるようにする。
次に、2枚の真空断熱材(45a,45b)を貼り合わせる際の位置決め方法について説明する。
図13に示すように、各真空断熱材(45a,45b)の貼り合わせ部分の4隅であって、外包部材(53)の蒸着部分に位置決め孔(77)をあけ、これらの位置決め孔(77)を位置合わせし、位置決めピン(78)を打つことで位置決めを行う。
また、図14に示すように、一方の真空断熱材(45a)における貼り合わせ部分の端部に標を設け、この標に他方の真空断熱材(45b)の縁部を合わせるようにして位置決めを行う。
また、図15に示すように、一方の真空断熱材(45a)における貼り合わせ部分の四方縁部に両面テープ(70)を貼り、この両面テープ(70)の位置に合わせて他方の真空断熱材(45b)を貼り合わせる。このように両面テープ(70)を貼ることによって、接着効果とともに位置決めの効果も得ることができる。
そして、図16に示すように、一方の真空断熱材(45a)における貼り合わせ部分を切り欠いて段部(79)を形成し、この段部(79)に両面テープ(70)または接着剤(71)を設け、他方の真空断熱材(45b)を貼り合わせる。
(実施形態の効果)
したがって、本実施形態の真空断熱箱体(50)においては、単純な形状の真空断熱材(45)を複数形成し、これらを接合することで、圧縮機(30)等の配置形状に合わせた複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
また、真空断熱材(45)を互いの一部が重なるように貼り合わせることで、複雑な形状の真空断熱材(45)を形成しなくても配管口(64,65)を成形することができる。さらに、真空断熱材(45)を縁部で接合する箇所を減らして気密性を向上させることができるとともに、真空断熱材(45)同士を面で貼り合わせるので、真空断熱箱体(50)の強度も向上させることができる。
また、第1底板(54)及び第2底板(55)から上方に離間した位置に配設された第4側板(59)に、互いの一部が重なるように第3貼り合わせ側板(62)及び第4貼り合わせ側板(63)を貼り合わせている。そして、これらの貼り合わせ側板(62,63)の底縁部が底板(54,55)に接合されているので、貼り合わせ側板(62,63)によって第4側板(59)を支持することができ、真空断熱箱体(50)の強度を確保することができる。
また、隣り合う真空断熱材(45)を互いの端部がずれるように縁部で接合することで切欠部(68,69)を形成するので、専用治具を用いなくても、単純な形状の真空断熱材(45)を用いて、圧縮機等の配置形状に合わせた複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
真空断熱箱体(50)を構成する真空断熱材(45)の多くを単純な矩形状の真空断熱材(45)で構成するので、形成が容易な真空断熱材(45)を形成し、これらを組み合わせることで、複雑な形状の真空断熱箱体(50)を容易に成形することができる。
また、矩形状の真空断熱材(45)で成形できない形状も凸六角形状の真空断熱材(54,66)を用いて容易に成形することができ、凸六角形状が180度よりも小さい角度の端縁部を備えていないため、この真空断熱材(54,66)を容易に形成することができる。
また、配管口(64,65)の管を除く部分を吸音材で塞ぐので、真空断熱箱体(50)の密閉性を向上させることができるとともに、吸音効果も得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、真空断熱箱体(50)を12枚の真空断熱材(45)で構成したが、真空断熱箱体(50)を構成する真空断熱材(45)の形状や数はこれには限定されず、圧縮機(30)等の配置形状に合わせて任意に設定すればよい。
また、配管口(64,65)を形成するための真空断熱材(45)の構成は上記実施形態の構成には限定されず、配管口(64,65)を設ける位置や形状に合わせて任意に設定すればよい。
以上説明したように、本発明は、圧縮機を覆う真空断熱箱体について有用である。
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図2は、室外機のカバー及び配管等を外した状態を示す斜視図である。 図3は、圧縮機の断熱防音箱体を外した室外機の斜視図である。 図4は、真空断熱材の断面図である。 図5は、断熱防音箱体の分解斜視図である。 図6は、断熱防音箱体を背面から見た斜視図であり、(a)は分解した状態を示し、(b)は組み立てた状態を示す。 図7は、室外機の機械室の底部を示す平面図である。 図8は、真空断熱材の貼り合わせ方法の一例を示す平面図である。 図9は、真空断熱材の貼り合わせ方法の一例を示す平面図である。 図10は、真空断熱材の貼り合わせ方法の一例を示す平面図である。 図11は、真空断熱材の貼り合わせ方法の一例を示す平面図である。 図12は、真空断熱材の貼り合わせ方法の一例を示す平面図である。 図13は、真空断熱材の位置決め方法の一例を示す平面図である。 図14は、真空断熱材の位置決め方法の一例を示す平面図である。 図15は、真空断熱材の位置決め方法の一例を示す平面図である。 図16は、真空断熱材の位置決め方法の一例を示す平面図である。
符号の説明
30 圧縮機
45 真空断熱材
50 真空断熱箱体
51 芯材
52 密閉空間
53 外包部材
54 第1底板(真空断熱材)
55 第2底板(真空断熱材)
56 第1側板(真空断熱材)
57 第2側板(真空断熱材)
58 第3側板(真空断熱材)
59 第4側板(真空断熱材)
60 第1貼り合わせ側板(真空断熱材)
61 第2貼り合わせ側板(真空断熱材)
62 第3貼り合わせ側板(真空断熱材)
63 第4貼り合わせ側板(真空断熱材)
64 第1配管口
65 第2配管口
66 第1天板(真空断熱材)
67 第2天板(真空断熱材)
68 第1切欠部
69 第2切欠部

Claims (6)

  1. 圧縮機(30)を収容する真空断熱箱体であって、
    内部が大気圧よりも低い圧力の密閉空間(52)に構成された外包部材(53)と該外包部材(53)の密閉空間(52)に封入された断熱材からなる芯材(51)とを有する複数の板状の真空断熱材(45)が接合一体化されてなることを特徴とする真空断熱箱体。
  2. 請求項1の真空断熱箱体において、
    上記複数の真空断熱材(45)の互いの一部が厚さ方向に重なるように貼り合わされて接合一体化されていることを特徴とする真空断熱箱体。
  3. 請求項1の真空断熱箱体において、
    上記複数の真空断熱材(45)が、端縁部の伸長方向端部の位置が互いに異なることで切欠部(68,69)が形成されるように、互いの端縁部が突き合わせされて接合一体化されていることを特徴とする真空断熱箱体。
  4. 請求項1の真空断熱箱体において、
    上記真空断熱材(45)が矩形状の板であることを特徴とする真空断熱箱体。
  5. 請求項1の真空断熱箱体において、
    上記真空断熱材(45)が凸多角形状の板であることを特徴とする真空断熱箱体。
  6. 請求項2の真空断熱箱体において、
    互いに重なるように張り合わされた上記複数の真空断熱材(45)によって上記圧縮機(30)に接続される配管を通すための配管口(64,65)が形成され、該配管口(64,65)における上記配管を除く部分が吸音材で塞がれていることを特徴とする真空断熱箱体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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