JP2010007535A - スロットル弁装置を備える内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気取入口が設けられたエアクリーナと、電動モータにより開閉駆動されるスロットル弁を備える内燃機関において、電動モータの配置の自由度を大きくしながら、スロットルボディ周辺での電動モータの配置のコンパクト化を可能とすること、および、エアクリーナに設けられる空気取入口の配置に対する電動モータによる制約を小さくして、所要の吸入空気量の確保の容易化を可能とする。
【解決手段】内燃機関Eのエアクリーナ40および電動モータ56は、スロットルボディ52により形成されるスロットル通路52aの通路中心線方向Dtに並んで配置される。スロットル弁51を開閉駆動する電動モータ56は、その回転軸の回転中心線Lmが通路中心線方向Dtに沿うように配置される。空気取入口44は、エアクリーナ40のケース41aにおいて、通路中心線方向Dtで電動モータ56側のケース壁45に設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、吸入空気を取り入れる空気取入器と、電動モータにより開閉駆動されるスロットル弁が配置されたスロットル通路を形成するスロットルボディを備えるスロットル弁装置とを備える内燃機関に関する。
内燃機関が、吸入空気を取り入れる空気取入口が設けられた空気取入器としてのエアクリーナと、スロットル弁が配置されるスロットル通路を形成するスロットルボディを備えるスロットル弁装置とを備え、スロットル弁が電動モータにより開閉駆動されるものは知られている。(例えば、特許文献1参照)
また、V型内燃機関において、V字状に配置された1対のバンクの間にスロットル弁装置のスロットルボディが配置され、エアクリーナが車体の内側の面においてスロットルボディに取り付けられたものも知られている。(例えば、特許文献2参照)
特許第3422373号公報 特開2002−206460号公報
内燃機関において、空気取入器としてのエアクリーナおよびスロットル弁装置をコンパクトに配置するために、エアクリーナおよびスロットル弁装置がスロットル通路の通路中心線に平行な通路中心線方向に並んで配置される場合、スロットル弁を開閉駆動する電動モータをスロットルボディの周辺に配置しようとすると、電動モータがエアクリーナに設けられる空気取入口の配置を制約することや、スロットルボディ周辺での電動モータのコンパクトな配置が困難になることがある。
すなわち、電動モータについては、一般に、その回転軸の回転中心線に平行な回転中心線方向での寸法が、回転中心線を中心とする径方向での寸法よりも大きい。このために、電動モータをスロットル通路の通路中心線と電動モータの回転中心線との最小距離が小さくなるようにスロットルボディ周辺に配置することで、電動モータを備えるスロットル弁装置の小型化を図ることができる。しかしながら、エアクリーナの空気取入口が、エアクリーナのケースにおいて前記通路中心線方向で電動モータ側のケース壁に設けられるとき、電動モータが、その回転中心線がスロットル弁の回動中心線に、または前記通路中心線に直交する平面に、平行となるように配置されると、電動モータは、該電動モータが前記通路中心線と重なるように前記通路中心線に直交する方向から見たとき、その回転中心線が該通路中心線に直交するように配置されることになるため、電動モータをスロットルボディ周辺にコンパクトに配置しようとすると、通路中心線方向で空気取入口に向かって流れる外気が電動モータに邪魔されることに起因して空気取入口からの吸入空気量が低下することがあり、そのような場合には、所要の吸入空気量を確保するために、空気取入口の配置が電動モータの配置により制約されることになる。このことは、空気取入口において所要の吸入空気量を確保するためには、電動モータの配置の自由度が小さくなることを意味する。
そして、この制約は、スロットル弁装置がV型内燃機関の1対のバンクの間に配置される場合に、空気取入口の配置が1対のバンクにより制限されることから、一層大きくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜6記載の発明は、空気取入口が設けられた空気取入器と、電動モータにより開閉駆動されるスロットル弁が配置されるスロットル通路を形成するスロットルボディを備えるスロットル弁装置とを備える内燃機関において、電動モータの配置の自由度を大きくしながら、スロットルボディ周辺での電動モータの配置のコンパクト化を可能とすること、および、空気取入器に設けられる空気取入口の配置に対する電動モータによる制約を小さくして、所要の吸入空気量の確保の容易化を可能とすることを目的とする。そして、請求項3記載の発明は、さらに、V型内燃機関において前述の目的の達成を図り、請求項4,5記載の発明は、電動モータの駆動力をスロットル弁に伝達する伝達装置の、1対のバンクに対する配置を工夫することにより、上下方向またはクランク軸線方向でのV型内燃機関の小型化を図ることを目的とし、請求項6記載の発明は、さらに、電動モータが邪魔になることを防止することで燃料噴射弁と燃料供給管との接続作業の容易化を図ること、および燃料供給管の配置のコンパクト化を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、吸入空気を取り入れる空気取入口(44)が設けられたケース(41)を備える空気取入器(40)と、前記空気取入器(40)からの吸入空気の流量を制御するスロットル弁(51)が配置されたスロットル通路(52a)を形成するスロットルボディ(52)を備えるスロットル弁装置(50)とを備える内燃機関において、前記スロットル弁装置(50)は、前記スロットル弁(51)を開閉駆動する電動モータ(56)を備え、前記空気取入器(40)および前記電動モータ(56)は、前記スロットル通路(52a)の通路中心線(Lt)に平行な通路中心線方向(Dt)に並んで配置され、前記電動モータ(56)は、その回転軸(56b)の回転中心線(Lm)が前記スロットル弁(51)の回動中心線(Lv)に直交する第1平面(P1)、または前記通路中心線方向(Dt)に平行な第2平面(P2)にほぼ平行となるように、かつ前記通路中心線方向(Dt)となす角度が90°未満となるように前記通路中心線方向(Dt)に沿うように配置され、前記空気取入口(44)は、前記空気取入器(40)の前記ケース(41)において、前記通路中心線方向(Dt)で前記電動モータ(56)側のケース壁(45)に設けられる内燃機関である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関であって、前記電動モータ(56)は、前記回転中心線(Lm)が前記通路中心線方向(Dt)に沿うように配置されるものである。
請求項3記載の発明は、クランク軸(16)の回転中心線(Le)に平行なクランク軸線方向(De)に平行であると共にバンク角(θ)を二等分する平面をバンク中心面(Pb)とするとき、該バンク中心面(Pb)を挟んでV字状に配置された第1バンク(Bf)および第2バンク(Br)を備える請求項1または2記載の内燃機関であって、前記スロットルボディ(52)と前記電動モータ(56)とが、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)の間に配置されるものである。
請求項4記載の発明は、前記第1バンク(Bf)のシリンダヘッド(11f)および前記第2バンク(Br)のシリンダヘッド(11r)に接続されて前記スロットル弁(51)により流量制御された吸入空気を前記第1バンク(Bf)の第1シリンダ(10f)内および前記第2バンク(Br)の第2シリンダ(10r)内に導く吸気管(60)と、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)において、吸気弁(21)および排気弁(22)を開閉駆動するために、それぞれの前記シリンダヘッド(11f,11r)に設けられた第1動弁装置(26f)および第2動弁装置(26r)と、前記第1動弁装置(26f)および前記第2動弁装置(26r)をそれぞれ駆動するために、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)にそれぞれ設けられた第1動弁用伝動機構(30f)および第2動弁用伝動機構(30r)とを備える請求項3記載の内燃機関であって、前記スロットル弁装置(50)は、前記電動モータ(56)が発生する駆動力を前記スロットル弁(51)に伝達する伝達装置(57)を備え、前記伝達装置(57)は、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)の間に配置され、前記伝達装置(57)は、前記バンク中心面(Pb)に直交する直交方向(D1)で、前記スロットルボディ(52)に対して前記第1バンク(Bf)側で、かつ前記第1バンク(Bf)と対向する位置に配置され、しかも、前記クランク軸線方向(De)で、前記第1動弁用伝動機構(26f)に隣接する前記第1シリンダ(10f)内に吸入空気を導く前記吸気管(60)に対して前記第1動弁用伝動機構(30f)が位置する側とは反対側に配置されるものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の内燃機関であって、前記スロットルボディ(52)は、前記直交方向(D1)で前記バンク中心面(Pb)に対して前記第2バンク()側にオフセットして配置されるものである。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の内燃機関であって、前記第1シリンダ(10f)への吸入空気に燃料を噴射する第1燃料噴射弁(70f)および前記第2シリンダ(10r)への吸入空気に燃料を噴射する第2燃料噴射弁(70r)が、前記電動モータ(56)に対して前記クランク軸線方向(De)での一方向側に配置されると共に、前記スロットルボディ(52)に対して前記電動モータ(56)と同じ方向に配置され、前記第1燃料噴射弁(70f)と前記第2燃料噴射弁(70r)とに接続される燃料供給管(71)が、前記第1燃料噴射弁(70f)および前記第2燃料噴射弁(70r)から前記クランク軸線方向(De)での他方向に向かって延びるにつれて前記直交方向(D1)で前記第2バンク(Br)に近づくように配置されるものである。
請求項1記載の発明によれば、電動モータは、スロットル通路の通路中心線方向に空気取入器と並んで配置されると共に、その回転軸の回転中心線がスロットル弁の回動中心線に直交する第1平面、または通路中心線方向に平行な第2平面にほぼ平行となるように、かつ通路中心線方向となす角度が90°未満となるように配置されるので、電動モータは、回転中心線が第1平面または第2平面にほぼ平行となり、かつ通路中心線方向に平行または傾斜するように配置される。
このため、電動モータの回転中心線がスロットル弁の回動中心線に、またはスロットル通路の通路中心線方向に直交する平面に、平行となるよう電動モータが配置される場合に比べて、回転中心線が通路中心線方向に対して平行から傾斜する範囲で電動モータの配置の自由度を大きくしながら、電動モータをスロットルボディ周辺にコンパクトに配置することが可能になり、かつ空気取入口が設けられたケース壁と電動モータが対向する方向である通路中心線方向から見て電動モータとケース壁とが重なる重合部分を小さくすることが可能になることで、空気取入器のケースにおいて通路中心線方向での電動モータ側のケース壁に設けられる空気取入口の配置に対する電動モータによる制約が小さくなって、ケース壁における空気取入口の配置の自由度が大きくなり、所要の吸入空気量の確保が容易になる。
また、電動モータの配置の自由度が大きくなることで、スロットルボディの周辺に配置される部品をスロットルボディ周辺にコンパクトに配置することが可能になる。
請求項2記載の事項によれば、電動モータは、その回転中心線がスロットル通路の通路中心線方向に沿うように配置されるので、通路中心線方向から見て電動モータとケース壁とが重なる重合部分をほぼ最小にすることが可能になるので、前記空気取入口の配置に対する電動モータによる制約が一層小さくなって、ケース壁における空気取入口の配置の自由度が一層大きくなり、所要の吸入空気量の確保が一層容易になる。
請求項3記載の事項によれば、V型内燃機関においてスロットルボディおよび電動モータが第1,第2バンクの間に配置される場合にも、電動モータをスロットルボディ周辺にコンパクトに配置することができるので、スロットルボディおよび電動モータが第1,第2バンクの間に配置されるV型内燃機関において、ケース壁における空気取入口の配置の自由度が大きくなって、所要の吸入空気量の確保が容易になる請求項1または2記載の発明の効果が奏される。
請求項4記載の事項によれば、電動モータの駆動力をスロットル弁に伝達する伝達装置は、直交方向でスロットルボディに対して第1バンク側に、かつ直交方向で第1バンクと対向する位置に配置されると共に、クランク軸線方向で第1バンクのシリンダヘッドに接続される吸気管に対して第1動弁用伝動機構が位置する側とは反対側に配置されるので、第1動弁用伝動機構が設けられるためにバンク中心面に向かって突出する突出部が第1バンクに形成されている場合にも、伝達装置の配置が該突出部により制約されることがなく、1対のバンクにより形成されるバンク空間における伝達装置の配置の自由度が大きくなる。この結果、スロットルボディと伝達装置とがバンク空間に配置されるスロットル弁装置を上下方向またはクランク軸線方向でコンパクトに配置することが可能になり、ひいては内燃機関を上下方向またはクランク軸線方向で小型化できる。
請求項5記載の事項によれば、スロットルボディは、伝達装置が対向する第1バンクとは直交方向でバンク中心面に対して反対側の第2バンク側にオフセットしているので、このオフセットの分だけ、第1バンクと伝達装置との直交方向での間隔を大きくすることができる。この結果、バンク空間における伝達装置の配置の自由度を一層大きくすることができて、請求項3記載の発明の効果を一層高めることができる。
請求項6記載の事項によれば、燃料供給管は、直交方向で第1,第2燃料噴射弁から第2バンクに近づく方向に延びているので、第1,第2バンクの間に配置された電動モータが燃料供給管と第1,第2燃料噴射弁との接続の邪魔になることが防止されて、その接続作業が容易になる。しかも、第1,第2燃料噴射弁に接続される燃料供給管が、クランク軸線方向で第1,第2燃料噴射弁から電動モータ側に延びているので、燃料供給管が、第1,第2燃料噴射弁または吸気管からクランク軸線方向で電動モータが位置する側とは反対側に突出することが抑制または防止されて、燃料供給管をクランク軸線方向でコンパクトに配置することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明が適用された内燃機関であるV型内燃機関Eは、該内燃機関Eが備えるクランク軸16の動力が入力される変速機Mと共に、車両としての自動二輪車Vに備えられるパワーユニットを構成する。変速機Mは、例えば、メイン軸m1、ウンタ軸m2および変速歯車を備える歯車式変速機である。
自動二輪車Vは、ヘッドパイプ1、メインフレーム2、ダウンチューブ3およびピボットプレート4を備える車体フレームと、該車体フレームに支持される前記パワーユニットと、ヘッドパイプ1に操向可能に支持されるフロントフォーク5に軸支される前輪Wfと、ピボットプレート4に揺動可能に支持される1対のスイングアーム6に軸支される後輪Wrと、車体フレームに支持される燃料タンク7および乗員用のシート8とを備える。
内燃機関Eが発生する動力は、クランク軸16から変速機Mに入力されて変速された後、変速機Mの出力軸から、左側のスイングアーム6内に収容されたドライブ軸を備える終減速装置を介して後輪Wrに伝達される。
図2,図3を併せて参照すると、クランク軸16の回転中心線Leが自動二輪車Vの車幅方向に指向する横置き配置で車体フレームに支持される内燃機関Eは、クランク軸線方向Deから見て(以下、「側面視」という。)V字状に配置された複数のシリンダ10f,10rにより構成される1対のバンクBf,Brと、各シリンダ10f,10rの下端部に結合されるクランクケース13とから構成される機関本体を備える。
第1バンクとしての前バンクBfは、第1シリンダとしてのシリンダ10fと、該シリンダ10fの上端部に結合される第1シリンダヘッド11fと、シリンダヘッド11fの上端部の結合面11f1に結合される第1ヘッドカバー12fとから構成され、第2バンクとしての後バンクBrは、第2シリンダとしてのシリンダ10rと、該シリンダ10rの上端部に結合される第2シリンダヘッド11rと、シリンダヘッド11rの上端部の結合面11r1に結合される第2ヘッドカバー12rとから構成される。
ここで、各バンクBf,Brにおいて、シリンダヘッド11f,11rおよびヘッドカバー12f,12rは機関ヘッド部Hf,Hrを構成する。そして、各バンクBf,Brの基本的な構造は同一である。
前バンクBfを構成する第1シリンダは、1つまたは複数のシリンダにより構成され、この実施形態では1つのシリンダ10fにより構成される。同様に、後バンクBrを構成する第2シリンダは、1つまたは複数のシリンダにより構成され、この実施形態では1つのシリンダ10rにより構成される。
左右に分割されるケース半体が結合されて構成されるクランクケース13は、クランク軸16を回転可能に支持する。
側面視で、前バンクBfのシリンダ軸線Lfと後バンクBrのシリンダ軸線Lrとにより形成されるバンク角θは、ここでは鋭角である。そして、前バンクBfおよび後バンクBfは、直交方向D1でバンク中心面Pbを挟んでV字状に配置され、両バンクBf,Brの間に、すなわち両バンクBf,Brにより直交方向D1で挟まれた範囲、および上下方向D2で両バンクBf,Brが位置する範囲に、バンク空間Sbが形成される。
なお、クランク軸線方向Deはクランク軸16の回転中心線Leに平行な方向である。また、内燃機関Eの基準平面としてのバンク中心面Pbは、クランク軸線方向Deに平行であると共に、バンク中心面Pbと各シリンダ軸線Lf,Lrとが形成する角度が等しい、すなわちバンク角θを二等分する平面である。また、バンク中心面Pbに直交する方向を直交方向D1とし、バンク中心面Pb上でクランク軸線方向Deに直交する方向を上下方向D2とする。そして、上下方向D2において、上方は、回転中心線Leに対してシリンダヘッド11f,11rまたは後述するスロットル弁51(図5参照)が位置する側であるとする。
そして、この実施形態において、クランク軸線方向Deは、自動二輪車Vの左右方向に一致し、バンク中心面Pbは鉛直面であり、直交方向D1は自動二輪車Vの前後方向であり、上下方向D2は、自動二輪車Vの上下方向である。また、右方および左方の一方をクランク軸線方向Deの一方向とするとき、右方および左方の他方はクランク軸線方向Deの他方向であり、前方および後方の一方を直交方向D1の一方向とするとき、前方および後方の他方は直交方向D1の他方向である。
図2,図3を参照すると、各シリンダ10f,10rには、コンロッド15を介してクランク軸16に連結されるピストン14が往復運動可能に嵌合する。各シリンダヘッド11f,11rには、シリンダ軸線方向でピストン14に対向する燃焼室17と、後述する吸気装置Aiからの吸入空気を燃焼室17に導く吸気ポート18f,18rと、後述する排気装置Ae(図1参照)に燃焼室17からの排気ガスを導く排気ポート19と、燃焼室17に臨む点火栓20(図1参照)と、吸気ポート18f,18rおよび排気ポート19をそれぞれ開閉する吸気弁21および排気弁22とが設けられる。
内燃機関Eは、吸入空気を各燃焼室17および各シリンダ10f,10r内に導く吸気通路を形成する吸気装置Aiと、吸入空気に燃料を供給して混合気を形成する混合気形成手段としての燃料噴射弁70f,70r(図4も参照)と、燃焼室17内で燃料が点火栓20により点火されて燃焼して発生した燃焼ガスを排気ガスとして燃焼室17から内燃機関Eの外部に導く排気通路を形成する排気装置Ae(図1参照)と、各バンクBf,Brにおいて吸気弁21および排気弁22を開閉駆動するための第1,第2動弁装置26f,26rと、第1,第2動弁装置26f,26rをそれぞれ駆動する第1,第2動弁用伝動機構30f,30rと、燃料噴射弁70f,70rや点火栓20などの動作を制御する制御装置80(図4参照)とを備える。
吸気装置Aiを通った吸入空気は、ピストン14が下降する吸気行程において、吸気弁21の開弁時に吸気ポート18f,18rを通じて燃焼室17およびシリンダ10f,10r内に吸入され、ピストン14が上昇する圧縮行程において燃料と混合した混合気の状態で圧縮される。該混合気は圧縮行程の終期に点火栓20により点火されて燃焼し、ピストン14が下降する膨張行程において燃焼ガスの圧力により駆動されるピストン14がコンロッド15を介してクランク軸16を回転駆動する。燃焼ガスは、ピストン14が上昇する排気行程において、排気弁22の開弁時に排気ガスとして燃焼室17から排気ポート19に排出され、さらに各シリンダヘッド11f,11rの排気側の壁に接続される排気管23(図1参照)を備える排気装置Aeを通って、内燃機関Eの外部に排出される。
両バンクBf,Brにおいて、それぞれのシリンダヘッド11f,11rに設けられた第1動弁装置26fおよび第2動弁装置26rのそれぞれは、動弁カム27bを有するカム軸27aと、吸気弁21および排気弁22にそれぞれ当接すると共に動弁カム27bにより駆動される吸気ロッカアーム27cおよび排気ロッカアーム27dとを備える。
前バンクBfおよび後バンクBrにそれぞれ設けられる第1動弁用伝動機構30fおよび第2動弁用伝動機構30rは、いずれも、クランク軸16に設けられた駆動回転体としての駆動スプロケット31aと、カム軸27aに設けられた被動回転体としてのカムスプロケット31bと、両スプロケット31a,31bに掛け渡された無端伝動帯としてのチェーン31cとを備える。第1伝動機構30fの駆動スプロケット31aは、クランク軸16の、クランクケース13により形成されるクランク室から左方に延出する軸端部に設けられ、第2伝動機構30rの駆動スプロケット31aは、クランク軸16の、前記クランク室から右方に延出する軸端部に設けられる。
各伝動機構30f,30rの一部であるチェーン31cは、シリンダヘッド11f,11r、シリンダ10f,10rおよびクランクケース13に渡って設けられた空洞から構成される収容室としてのチェーン室32f,32rに収容される。
そして、各バンクBf,Brにおいて、各伝動機構30f,30rにより回転駆動されるカム軸27aの動弁カム27bが吸気ロッカアーム27cおよび排気ロッカアーム27dを介して、クランク軸16の回転位置に応じた所定時期に、吸気弁21および排気弁22を開閉駆動する。
各バンクBf,Brの機関ヘッド部Hf,Hr、すなわちシリンダヘッド11f,11rおよびヘッドカバー12f,12rにおいて、直交方向D1でバンク中心面Pbに対向する吸気側の壁35f,35rは、伝動機構30f,30rが配置されることおよびチェーン室32f,32rが形成されることのためにバンク中心面Pbに向かって突出する突出部である近接部35fa,35raと、直交方向D1でのバンク中心面Pbとの間隔が近接部35fa,35raに比べて大きい離隔部35fb,35rbとを有する。なお、シリンダヘッド11f,11rを含む機関本体に冷却フィンが設けられる場合、近接部35fa,35raおよび離隔部35fb,35rbには、該冷却フィンは含まれないものとする。
前バンクBfにおいて、近接部35faは、クランク軸線方向Deで、第1シリンダ中心面Pfまたは機関中心面Peに対して伝動機構30fが位置する伝動部側に位置し、離隔部35fbは、クランク軸線方向Deで、第1シリンダ中心面Pfまたは機関中心面Peに対して前記伝動部側とは反対側の非伝動部側と、伝動部側において近接部35faよりも第1シリンダ中心面Pf側または機関中心面Pe側とに位置する。同様に、後バンクBrにおいて、近接部35raは、クランク軸線方向Deで、第2シリンダ中心面Prまたは機関中心面Peに対して伝動機構30rが位置する伝動部側に位置し、離隔部35rbは、クランク軸線方向Deで、第2シリンダ中心面Prまたは機関中心面Peに対して伝動部側とは反対側の非伝動部側と、伝動部側において近接部35raよりも第2シリンダ中心面Pr側または機関中心面Pe側とに位置する。したがって、各離隔部35fb,35rbは、非伝動部側から伝動部側に渡って位置する。
ここで、シリンダ中心面は、クランク軸線方向Deに直交すると共にシリンダ軸線Lf,Lrを含む平面であり、前バンクBfにおいて、クランク軸線方向Deで伝動機構30fに隣接する第1シリンダとしてのシリンダ10fのシリンダ軸線Lfを含む平面が第1シリンダ中心面Pfであり、後バンクBrにおいて、クランク軸線方向Deで伝動機構30rに隣接する第2シリンダとしてのシリンダ10rのシリンダ軸線Lrを含む平面が第2シリンダ中心面Prである。また、クランク軸線方向Deで第1シリンダ中心面Pfおよび第2シリンダ中心面Prの中央に位置して、両シリンダ中心面Pf,Prから等距離にあると共に各シリンダ中心面Pf,Prに平行な平面を機関中心面Peとする。
前バンクBfおよび後バンクBrは、クランク軸線方向Deで、一方のバンク(例えば前バンクBf)が、他方のバンク(例えば後バンクBr)に対して、該一方のバンク(例えば前バンクBf)の伝動機構30fが位置する方向(この実施形態では、前バンクBfが後バンクBrに対して左方)に突出してオフセットした配置になっている。
図2〜図7を参照すると、吸気装置Aiは、外気を吸入空気として取り入れる空気取入器としてのエアクリーナ40(図1も参照)と、エアクリーナ40からの吸入空気の流量を制御するスロットル弁51が設けられたスロットルボディ52を備えるスロットル弁装置50と、エアクリーナ40とスロットル弁装置50とを接続してエアクリーナ40からの吸入空気をスロットル弁装置50に導く空気通路48aを形成する空気ダクト48と、スロットル弁51により流量制御された吸入空気を各燃焼室17および各シリンダ10f,10r内に導く吸気管60とを備える。スロットル弁装置50および吸気管60は、両バンクBf,Brの間に配置され、したがってバンク空間Sbに配置される。
クランク軸線方向Deで、スロットル弁装置50および吸気管60に対して右方に配置されるエアクリーナ40は、吸入空気を取り入れる空気取入口44が設けられると共に空気室42を形成するケース41と、空気室42に配置されて空気室42をダスト室42aとクリーン室42bと仕切るクリーナエレメント43とを備える。ケース41は、スロットルボディ52の右端部に空気ダクト48と共に接続される第1ケース41aと、第1ケース41aの右端部に結合されて該第1ケース41aと協働して空気室42を形成する第2ケース41bとから構成される。
そして、空気取入口44からダスト室42aに流入した吸入空気は、クリーナエレメント43を通過して清浄にされた後にクリーン室42bに流入し、さらに空気通路48aを経てスロットル弁装置50のスロットル通路52aに流入する。
第1ケース41aのケース壁45には、空気取入口44と、スロットルボディ52が接続される基部45aと、吸気騒音を低減する消音室を形成するサイドブランチ45bとが設けられる。基部45aは、スロットルボディ52の周囲で、スロットル通路52aの通路中心線Ltを中心とする径方向にほぼ平板状に形成される。有底のパイプ状のサイドブランチ45bは、スロットルボディ52の下方でバンク空間Sbに配置されると共に、ケース壁45においてクランク軸線方向Deで左方または機関中心面Peに向かう方向に突出している。
さらに、ケース壁45には、エアクリーナ40を機関本体に結合するボルトが挿通される孔が設けられた複数の取付部45cと、第2ケース41bを結合するためのボルト45d1(図5参照)がねじ込まれる複数の取付座45dと、空気室42内に侵入した水を排出する排水路45eとが設けられる。
スロットル弁装置50は、バタフライ弁からなるスロットル弁51と、スロットル弁51が配置されるスロットル通路52aを形成するスロットルボディ52と、スロットル弁51を開閉駆動する駆動装置55とを備える。スロットルボディ52のほぼ全体および駆動装置55は、両バンクBf,Brの間に配置される。
スロットル弁51は、スロットルボディ52に回動可能に支持される弁軸51aを備える。弁軸51aは直交方向D1にほぼ平行に配置され、スロットル弁51は直交方向D1にほぼ平行な回動中心線Lv(図6参照)を有する。
スロットル通路52aおよび後述する集合通路61aは、それぞれクランク軸線方向Deにほぼ平行な直線状の通路中心線Lt,Lcを有し、該通路中心線Lt,Lcは、直交方向D1でバンク中心面Pbに対して後バンクBr側に所定距離dだけオフセットしている(図2,図4参照)。したがって、スロットルボディ52および後述する集合管61は、バンク中心面Pbに対して後バンクBr側にオフセットしている。図2,図4には、スロットル通路52aの上流端開口52a1(図5参照)での通路中心線Ltの位置が「+」で示されている。
また、通路中心線Ltに平行な方向を通路中心線方向Dtとするとき、該通路中心線方向Dtは、クランク軸線方向Deにほぼ平行であり、また通路中心線Lcにほぼ平行である。したがって、クランク軸線方向Deは通路中心線方向Dtと実質的に同じである。
なお、この明細書および特許請求の範囲において、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
駆動装置55は、スロットル弁51を回動して開閉駆動する駆動力を発生するアクチュエータとしての電動モータ56と、電動モータ56の駆動力をスロットル弁51に伝達する伝達装置57とから構成される。
電気式アクチュエータである電動モータ56は、通路中心線方向Dtでスロットルボディ52と同じ位置でスロットルボディ52の周辺に配置されるハウジング56aと、ハウジング56aを貫通して延びていて駆動力を伝達装置57に付与する駆動部材としての回転軸56bとを備える。伝達装置57は、回転軸56bから入力された駆動力をスロットル弁51に伝達する伝達部材としての歯車列57aと、歯車列57aを収容すると共にスロットルボディ52に取り付けられて固定される収容ケース57bとから構成される。
電動モータ56およびほぼ筒形状のハウジング56aのそれぞれにおいて、回転軸56bの回転中心線Lmに平行な回転中心線方向Dmでの幅は、回転中心線Lmを中心とする径方向での幅よりも大きい。
エアクリーナ40および電動モータ56は通路中心線方向Dtに並んで配置され、電動モータ56は、スロットル弁51の回動中心線Lvに直交する第1平面P1、または通路中心線方向Dtに平行な第2平面P2にほぼ平行となるように、かつ通路中心線方向Dtとなす角度が90°未満、好ましくは20°以下となるように配置される。
そして、この実施形態では、回転中心線Lmが通路中心線方向Dtに沿うように、または通路中心線方向Dtにほぼ平行となるように配置される。
なお、図3,図4では、第1,第2平面P1,P2の一例としてのバンク中心面Pbが示され、図6では、第1,第2平面P1,P2の一例が示されている。両平面P1,P2の相互は、この実施形態では平行であるが、別の例では平行でなくてもよい。
歯車列57aは、収容ケース57b内で回転軸56bに一体に形成されて設けられる入力部としての駆動歯車57a1と、複数の中間歯車57a5,57a6と、セグメント歯車からなる出力歯車57a2、第1傘歯車57a3およびスロットル弁51の弁軸51aが一体に結合された第2傘歯車57a4から構成される出力部とから構成される減速機構である。
収容ケース57bは、スロットルボディ52の前部に一体成形されて設けられた取付座52b(図6参照)に着脱可能に取り付けられるケース本体57b1と、ケース本体57b1に結合されたカバー57b2とから構成される。カバー57b2には、電動モータ56の動作を制御するために、制御装置80(図4参照)により制御された制御信号を伝える電線であるワイヤハーネス85の電線側コネクタ87が接続されるコネクタ83が、一体成形されて設けられる。そして、電動モータ56は、運転者によるアクセル操作量や内燃機関Eの機関運転状態(以下、「機関運転状態」という。)に応じてスロットル弁51を開閉駆動する。
また、コネクタ83は、収容ケース57b内に収容されてスロットル弁51の開度を検出する開度検出手段82d(図5に概念的に示される。)の検出信号を取り出すための電線が接続されるコネクタを兼ねる。
コネクタ83は、スロットルボディ52の上方に配置され、上下方向D2でハウジング56aと同じ位置にあり、またカバー57b2においてクランク軸線方向Deで吸気管60側および燃料噴射弁70f,70r側に位置する。
図2〜図5,図7を参照すると、吸気管60は、上流端部でスロットルボディ52に接続される集合管61と、吸入空気の下流側で集合管61から分岐して前バンクBfおよび後バンクBrのシリンダヘッド11f,11rの壁35f,35rにそれぞれ接続される第1分岐管62fおよび第2分岐管62rとから構成される。集合管61により形成される集合通路61aは、各分岐管62f,62rにより形成される第1,第2分岐通路62fa,62raに分岐し、各分岐通路62fa,62raは各バンクBf,Brの吸気ポート18f,18rに連通する。
ここで、空気通路48aおよびスロットル通路52aは上流側吸気通路を構成し、集合通路61aおよび各分岐通路62fa,62raは吸気管60により形成される下流側吸気通路を構成し、空気室42、前記上流側吸気通路および前記下流側吸気通路は、吸気装置Aiにより形成される吸気通路を構成する。また、空気通路48a、スロットル通路52aおよび集合通路61aは、すべてのシリンダ10f,10rに吸入空気を導くために、両バンクBf,Brに共通する共通吸気通路である。
1つのシリンダ10f,10r毎に設けられる燃料噴射弁70f,70rは、前バンクBfのシリンダ10fへの吸入空気に燃料を噴射する第1燃料噴射弁70fと、後バンクBrのシリンダ10rへの吸入空気に燃料を噴射する第2燃料噴射弁70rとから構成される。第1,第2燃料噴射弁70f,70rは、両バンクBf,Brの間に配置されると共に、第1,第2分岐管62f,62rの上部にそれぞれ取り付けられ、両バンクBf,Brのそれぞれの吸気ポート18f,18rを指向して分岐通路62fa,62raに燃料を噴射する。両燃料噴射弁70f,70rには、燃料ポンプから圧送された燃料が導かれる1つの燃料供給管71が接続される。
第1,第2燃料噴射弁70f,70rは、電動モータ56および伝達装置57に対して、クランク軸線方向Deでの一方向側としての左方側に配置される。そして、各燃料噴射弁70f,70rおよび燃料供給管71は、分岐通路62fa,62raの上方に配置される。
電気式の各燃料噴射弁70f,70rには、該燃料噴射弁70f,70rの燃料噴射時期および供給燃料量を制御するために、制御装置80により制御された制御信号を伝える電線であるワイヤハーネス86f,86rの電線側コネクタ88f,88rが接続されるコネクタ84f,84rが設けられる。各コネクタ84f,84rは、スロットルボディ52および吸気管60、したがってスロットル通路52a、集合通路61aおよび分岐通路62fa,62raの上方に配置され、さらに上下方向D2でコネクタ83と同じ位置にある。
上下方向D2から見て(以下、「平面視」という。)、クランク軸線方向Deに対して傾斜すると共に、直線状に延びている燃料供給管71は、各燃料噴射弁70f,70rの上端部に接続される接続部71fa,71raと、両分岐管62f,62rの取付ボス75にボルト76により取付けられる1対の取付部77とを有する。燃料供給管71の上流端部には燃料導入口が設けられ、該燃料導入口には、燃料ポンプからの燃料が導かれる燃料導管73と接続されるほぼ直角に屈曲した接続管72が接続される。接続部71fa,71ra、燃料供給管71、接続管72および燃料導管73は、スロットルボディ52および吸気管60、したがってスロットル通路52a、集合通路61aおよび分岐通路62fa,62raに対して電動モータ56が配置される方向と同じ方向である上方に配置される。
燃料供給管71は、第1燃料噴射弁70fおよび第2燃料噴射弁70rからクランク軸線方向Deでの他方向である右方に向かって、かつ燃料流の上流に向かって延びるにつれて、直交方向D1で後バンクBrに近づくように配置される(図3参照)。
第1燃料噴射弁70fは、バンク中心面Pbに対して前バンクBfのシリンダ10f側に配置され、第2燃料噴射弁70rは、バンク中心面Pbに対して後バンクBrのシリンダ10r側に配置される。そして、第1,第2燃料噴射弁70f,70rは、クランク軸線方向Deでオフセットして配置される。また、第1燃料噴射弁70f、接続部71faおよびコネクタ84fは、クランク軸線方向Deで、電動モータ56、伝達装置57およびコネクタ83から、第2燃料噴射弁70r、接続部71raおよびコネクタ84rよりも遠方に配置される。
図4を参照すると、制御装置80は、マイクロプロセッサを有する電子制御ユニット81と、内燃機関E(図1参照)の機関運転状態を検出する運転状態検出手段とを備える。検出信号が電子制御ユニット81に入力される運転状態検出手段は、機関回転速度を検出する回転速度検出手段82aと、機関負荷を検出する負荷検出手段82bと、運転者によるアクセル操作部材の操作量を検出するアクセル操作量検出手段82cと、開度検出手段82dと、その他の各種検出手段とから構成される。電子制御ユニット81は、運転状態検出手段82で検出された機関運転状態に基づいて、燃料噴射弁70f,70rおよび電動モータ56などを制御する。そのため、電子制御ユニット81は、各コネクタ83,84f,84rに接続されるワイヤハーネス85,86f,86rを通じて燃料噴射弁70f,70rおよび電動モータ56に伝達される制御信号を制御する。
図2〜図7を参照すると、電動モータ56のハウジング56aは、スロットルボディ52およびスロットル通路52aの上方に、かつバンク中心面Pbと交わらない位置に配置される。ハウジング56aの前部に取り付けられるケース本体57b1は、スロットルボディ52の前方に配置されて、スロットルボディ52に取り付けられる。このため、歯車列57aおよび収容ケース57bは、直交方向D1から見て、スロットル通路52a、スロットルボディ52およびハウジング56aと重なる位置にあり(図5,図7参照)、上下方向でスロットルボディ52の下方から上方に渡って配置される。
伝達装置57の全体は、バンク中心面Pbに対して前バンクBf側に配置される。
空気取入口44が設けられるケース壁45は、第1ケース41aにおいて、クランク軸線方向Deまたは通路中心線方向Dtで、機関中心面Pe、スロットル弁51、吸気管60および電動モータ56が位置する側の壁であり、通路中心線方向Dtで電動モータ56側から見たときの第1ケース41aの部分である。
空気取入口44は、スロットルボディ52および電動モータ56の上方に位置する第1取入口としての上部取入口44aと、上部取入口44aの下方に離隔して位置する第2取入口としての下部取入口44bとから構成される。
上部取入口44aは、直交方向D1でバンク中心面Pbの両側に渡って延びている。上部取入口44a内には、通路中心線方向Dtにほぼ平行に延びている板状の整流板46が配置される。
ケース壁45には、上下方向D2でスロットルボディ52に対向すると共に通路中心線方向Dtで電動モータ56側に向かって基部45aから突出する突出部45hが、庇状に、ハウジング56aの少なくとも一部を、この実施形態ではハウジング56aの過半を上方から覆うように設けられる。この突出部45hに設けられる上部取入口44aは、その上流端開口44a1にて、斜め下方に向かって、かつハウジング56aに指向して開口している。上部取入口44aにおいて、通路中心線方向Dtで吸気管60側に位置する上流端開口44a1は、平面視でハウジング56aと重なる位置にある。また、電動モータ56の全体は、通路中心線方向Dtでの位置で、基部45aと各燃料噴射弁70f,70rとの間に配置される。
そして、前バンクBfと後バンクBrとの間であって、上下方向D2でのスロットルボディ52の位置と上下方向D2での突出部45hの位置とで規定される上下範囲には、両バンクBf,Br、スロットルボディ52およびケース壁45の基部45aおよび突出部45hにより囲まれた空間Sa、または収容ケース57b、後バンクBrの機関ヘッド部Hr、スロットルボディ52および突出部45hおよび基部45aにより囲まれた空間Saが形成される。そして、上方が突出部45hにより覆われるこの空間Saに、電動モータ56のハウジング56aのほぼ全体が配置され、かつ上流端開口44a1がハウジング56aの真上で開口している。この空間Saは、内燃機関Eの運転時に、上部取入口44aに向かう外気が流れる流路であり、ハウジング56aは空間Saを空気取入口44aに向かって流れる外気に曝されて、該外気により冷却される。
下部取入口44bの全体は、直交方向D1でバンク中心面Pbに対して後バンクBr側に配置され、上下方向D2で、スロットルボディ52およびスロットル通路52aの上方からスロットルボディ52およびスロットル通路52aと同じ位置までに渡って設けられる。下部取入口44bは、通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deでシリンダヘッド11rおよびヘッドカバー12rに対向する位置にある(図2参照)。
図3によく示されるように、歯車列57aおよび収容ケース57bは、直交方向D1で、スロットルボディ52、スロットル通路52aおよびバンク中心面Pbに対して前バンクBfが位置する側に配置される。さらに、歯車列57a、収容ケース57bおよび電動モータ56は、直交方向D1で、前バンクBfに関してシリンダヘッド11fおよびヘッドカバー12f(すなわち機関ヘッド部Hf)の離隔部35fbと対向する位置に配置され、直交方向D1で、後バンクBrに関してシリンダヘッド11rおよびヘッドカバー12r(すなわち機関ヘッド部Hr)の近接部35raと対向する位置に配置される。このうち、収容ケース57bと離隔部35fbとは、直交方向D1で空隙のみを介して対向する。
また、歯車列57aの全体および収容ケース57bの全体、したがって伝達装置57の全体と、電動モータ56の全体とは、クランク軸線方向Deで、第1シリンダ中心面Pfを規定するシリンダ10f内に吸入空気を導く第1分岐管62f、機関中心面Peおよび第1,第2シリンダ中心面Pf,Prに対して、前バンクBfの伝動機構30fが位置する側とは反対側である前記伝動部側(または右方側)に配置される。
そして、歯車列57aおよび収容ケース57bの少なくとも一部、この実施形態ではそれらの過半が、両バンクBf,Brの間に配置され、したがって上下方向D2で両バンクBf,Brの最上部よりも下方に位置する。なお、別の例として、歯車列57aおよび収容ケース57bの全体が、1対のバンクBf,Brの間に配置されてもよい。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
内燃機関Eのエアクリーナ40および電動モータ56は、通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deに並んで配置され、電動モータ56は、回転軸56bの回転中心線Lmがスロットル弁51の回動中心線Lvに直交する第1平面P1、または通路中心線方向Dtに平行な第2平面P2にほぼ平行となるように、かつ通路中心線方向Dtとなす角度が90°未満となるように配置され、空気取入口44は、エアクリーナ40のケース41aにおいて、通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deで電動モータ56側のケース壁45に設けられる。この構造により、電動モータ56は、スロットル通路52aの通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deにエアクリーナ40と並んで配置されると共に、その回転中心線Lmが回動中心線Lvに直交する第1平面P1、または通路中心線方向Dtに平行な第2平面P2にほぼ平行となるように、かつ通路中心線方向Dtとなす角度が90°未満となるように配置されるので、電動モータ56は、回転中心線Lmが第1平面P1または第2平面P2にほぼ平行となり、かつ通路中心線方向Dtに平行または傾斜するように配置される。このため、電動モータ56の回転中心線Lmが回動中心線Lvに、またはスロットル通路52aの通路中心線方向Dtに直交する平面に、平行となるよう電動モータ56が配置される場合に比べて、回転中心線Lmが通路中心線方向Dtに対して平行から傾斜する範囲で電動モータ56の配置の自由度を大きくしながら、電動モータ56をスロットルボディ52周辺にコンパクトに配置することが可能になり、かつ空気取入口44が設けられたケース壁45と電動モータ56が対向する方向である通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deから見て電動モータ56とケース壁45とが重なる重合部分を小さくすることが可能になることで、エアクリーナ40のケース41a,41bにおいて通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deでの電動モータ56側のケース壁45に設けられる空気取入口44の配置に対する電動モータ56による制約が小さくなって、ケース壁45における空気取入口44の配置の自由度が大きくなり、所要の吸入空気量の確保が容易になる。さらに、回転中心線Lmと通路中心線方向Dtとなす前記角度が20°以下となるように電動モータ56が配置されることで、前述の効果が一層高められる。
また、スロットルボディ52周辺での電動モータ56の配置の自由度が大きくなることで、スロットルボディ52の周辺に配置される部品、例えば燃料噴射弁70f,70r、燃料供給管71、接続管72および燃料導管73を、スロットルボディ52周辺にコンパクトに配置することが可能になる。
そして、電動モータ56は、回転中心線Lmが通路中心線方向Dtまたはクランク軸線方向Deに沿うように配置されることにより、通路中心線方向Dtから見て電動モータ56とケース壁45とが重なる重合部分をほぼ最小にすることが可能になるので、空気取入口44の配置に対する電動モータ56による制約が一層小さくなって、ケース壁45における空気取入口44の配置の自由度が一層大きくなり、所要の吸入空気量の確保が一層容易になる。
そして、V型内燃機関Eにおいて、スロットルボディ52と電動モータ56とが前バンクBfおよび後バンクBrの間に配置される場合にも、電動モータ56をスロットルボディ52周辺にコンパクトに配置することができるので、スロットルボディ52と電動モータ56とが1対のバンクBf,Brの間に配置されるV型内燃機関Eにおいて、ケース壁45における空気取入口44の配置の自由度が大きくなって、所要の吸入空気量の確保が容易になる。
また、前バンクBfおよび後バンクBrを備えるV型内燃機関Eにおいて、スロットル弁装置50のスロットルボディ52と電動モータ56と伝達装置57とは、1対のバンクBf,Brの間に配置され、伝達装置57は、バンク中心面Pbに直交する直交方向D1で、スロットルボディ52に対して前バンクBf側で、かつ前バンクBfの離隔部35fbと対向する位置に配置され、しかも、クランク軸線方向Deで、前バンクBfにおいて伝動機構30fに隣接するシリンダ10f内に吸入空気を導く吸気管60の分岐管62fまたは第1シリンダ中心面Pfに対して該伝動機構30fが位置する側とは反対側に配置されることにより、電動モータ56の駆動力をスロットル弁51に伝達する伝達装置57は、直交方向D1でスロットルボディ52に対して前バンクBf側に、かつ直交方向D1で前バンクBfの離隔部35fbと対向する位置に配置されると共に、クランク軸線方向Deで前バンクBfのシリンダヘッド11fに接続される分岐管62fまたは第1シリンダ中心面Pfに対して伝動機構30fが位置する側とは反対側である非伝動部側に配置されるので、伝動機構30fが設けられるためにバンク中心面Pbに向かって突出する突出部である近接部35faが前バンクBfのシリンダヘッド11fおよびヘッドカバー12fに形成されている場合にも、伝達装置57の配置が該近接部35faにより制約されることがなく、バンク空間Sbにおける伝達装置57の配置の自由度が大きくなる。この結果、スロットルボディ52と伝達装置57とがバンク空間Sbに配置されるスロットル弁装置50を上下方向D2またはクランク軸線方向Deでコンパクトに配置することが可能になり、ひいては内燃機関Eを上下方向D2またはクランク軸線方向Deで小型化できる。
そして、スロットルボディ52および吸気管60の集合管61は、直交方向D1でバンク中心面Pbに対して後バンクBr側にオフセットして配置されることにより、スロットルボディ52および集合管61は、伝達装置57が対向する前バンクBfとは直交方向D1でバンク中心面Pbに対して反対側の後バンクBr側にオフセットしているので、このオフセットの分だけ、前バンクBfと伝達装置57との直交方向D1での間隔を大きくすることができて、バンク空間Sbにおける伝達装置57の配置の自由度を一層大きくすることができる。この結果、スロットル弁装置50を上下方向D2またはクランク軸線方向Deで一層コンパクトに配置することが可能になり、ひいては内燃機関Eを上下方向D2またはクランク軸線方向Deで一層小型化できる。
内燃機関Eにおいて、スロットル弁51を開閉駆動する電動モータ56および第1,第2燃料噴射弁70f,70rは、前バンクBfおよび後バンクBrの間に配置され、電動モータ56および各燃料噴射弁70f,70rに制御信号を伝えるワイヤハーネス85,86f,86rがそれぞれ接続される電動モータ56のコネクタ83および各燃料噴射弁70f,70rのコネクタ84f,84rがスロットルボディ52および吸気管60の上方、またはスロットル通路52a、集合通路61aおよび各分岐通路62fa,62raの上方に配置されることにより、1対のバンクBf,Brの間に配置される電動モータ56および各燃料噴射弁70f,70rの各コネクタ83,84f,84rが、スロットル通路52aまたは吸気通路の上方に配置されているので、電動モータ56および各燃料噴射弁70f,70rに制御信号を伝えるワイヤハーネス85,86f,86rの接続が容易になり、しかもワイヤハーネス85,86f,86rの長さを短縮できる。
前バンクBfのシリンダ10fへの吸入空気に燃料を噴射する第1燃料噴射弁70fおよび後バンクBrのシリンダ10rへの吸入空気に燃料を噴射する第2燃料噴射弁70rが、電動モータ56および伝達装置57に対してクランク軸線方向Deでの一方向側としての左方側である吸気管60の分岐管62f,62r側に配置されると共に、スロットルボディ52および吸気管60に対して電動モータ56と同じ方向である上方に配置され、第1燃料噴射弁70fと第2燃料噴射弁70rとに接続される燃料供給管71が、各燃料噴射弁70f,70rからクランク軸線方向Deでの右方に向かって延びるにつれて直交方向D1で後バンクBrに近づくように配置されることにより、燃料供給管71は、直交方向D1で第1,第2燃料噴射弁70f,70rから後バンクBrに近づく方向に延びていて、しかも伝達装置57とは反対の後バンクBrに近づく方向に延びているので、両バンクBf,Brの間に配置された電動モータ56および伝達装置57が燃料供給管71と第1,第2燃料噴射弁70f,70rとの接続の邪魔になることが防止されて、その接続作業が容易になる。しかも、第1,第2燃料噴射弁70f,70rに接続される燃料供給管71が、クランク軸線方向Deで第1,第2燃料噴射弁70f,70rから電動モータ56側および伝達装置57側に延びているので、燃料供給管71が、第1,第2燃料噴射弁70f,70rまたは分岐管62f,62rからクランク軸線方向Deで伝達装置57が位置する側とは反対側に突出することが抑制または防止されて、燃料供給管71をクランク軸線方向Deでコンパクトに配置することができる。
空気取入口44の上部取入口44aは、その上流端開口44a1にて、前バンクBf、後バンクBr、スロットルボディ52およびエアクリーナ40のケース壁45により囲まれた空間Saに開口し、電動モータ56は、空間Saに配置されて、空間Saを上部取入口44aに向かって流れる外気に曝されることにより、前バンクBf、後バンクBr、スロットルボディ52およびケース壁45により囲まれた空間Saに上部取入口44aの上流端開口44a1が開口し、該空間Saに電動モータ56が配置されて、上部取入口44aに向かって流れる外気に曝されるので、電動モータ56が空間Saを空気取入口44aに向かって流れる外気により冷却される。この結果、電動モータ56の過熱が防止されて、その性能を十分に発揮させることができる。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
第1シリンダ(または第2シリンダ)が、複数のシリンダから構成される場合、シリンダ中心面は、クランク軸線方向Deで伝動機構30f,30rに隣接するシリンダのシリンダ軸線Lf,Lrを含む平面である。
請求項における第1バンクおよび第2バンクは、それぞれ実施形態の後バンクBf,Brおよび前バンクBf,Brであってもよく、さらに第1,第2バンクは、前後のバンク以外のバンク、例えば左右のバンクであってもよい。
電動モータが発生する駆動力をスロットル弁51に伝達する伝達装置は、電動モータにより直接または中間歯車を介して駆動されるウォームと、該ウォームと噛合して回転駆動されると共にスロットル弁51の回動中心線Lvに平行な回転中心線を有するウォームホイールとからなるウォームギヤを含むものであってもよい。
電動モータ56のハウジング56aは、平面視でスロットルボディ52およびスロットル通路52aと重なる位置に配置されてもよく、さらにバンク中心面Pbと交わる位置に配置されてもよい。
アクチュエータは、電動モータ以外の電気式アクチュエータまたは非電気式アクチュエータであってもよい。
内燃機関がV型内燃機関以外の場合、基準平面は、クランク軸線方向Deに平行で、かつシリンダ軸線Lf,Lrを含む平面であり、また、機関中心面は、単気筒内燃機関の場合、シリンダ軸線Lf,Lrを含む平面であり、クランク軸線方向Deに複数の気筒が直列に配置される直列多気筒気筒の場合、気筒配列方向での両端に位置するシリンダのシリンダ軸線Lf,Lrから等距離にある平面である。
空気取入口は、ケース壁45とは別個の部材(例えば、ダクト)により形成され、該部材がケース壁45に取り付けられることにより、ケースに設けられてもよい。また、空気取入口は、互いに離隔する複数の取入口から構成されることなく、1つの取入口から構成されてもよい。
空気取入器は、エアクリーナ以外に、空気を清浄にする機能を有しておらず、単に、外気を吸入空気として取り入れるための装置であってもよい。
内燃機関は、車両以外の機械に備えられてもよい。
本発明が適用されたV型内燃機関が搭載された自動二輪車の要部右側面図である。 図1の内燃機関において、クランク軸線方向に概略直交する平面での断面を左方から見た図である。 図1の内燃機関において、シリンダヘッド、ヘッドカバーおよび吸気装置を中心とする要部平面図である。 図1の内燃機関において、吸気装置を中心とする要部左側面図である。 図3の概略V−V線での吸気装置を中心とした断面図である。 図1の内燃機関において、吸気装置のスロットル弁装置の要部右側面図である。 図1の内燃機関において、吸気装置を中心とした要部を前方から見た図である。
符号の説明
10f,10r…シリンダ、11f,11r…シリンダヘッド、12f,12r…ヘッドカバー、16…クランク軸、26f,26r…動弁装置、30f,30r…動弁用伝動機構、32f,32r…チェーン室、35fa,35ra…近接部、35fb,35rb…離隔部、40…エアクリーナ、44…空気取入口、45…ケース壁、45h…突出部、50…スロットル弁装置、51…スロットル弁、52…スロットルボディ、52a…スロットル通路、55…駆動装置、56…電動モータ、57…伝達装置、60…吸気管、70f,70r…燃料噴射弁、71…燃料供給管、83,84f,84r,87,88f,88r…コネクタ、85,86f,86r…ワイヤハーネス、
E…内燃機関、Bf,Br…バンク、Pb…バンク中心面、De…クランク軸線方向、D1…直交方向、Dm…回転中心線方向、Dt…通路中心線方向、Ai…吸気装置、Le,Lm…回転中心線、Lt,Lc…通路中心線。

Claims (6)

  1. 吸入空気を取り入れる空気取入口が設けられたケースを備える空気取入器と、前記空気取入器からの吸入空気の流量を制御するスロットル弁が配置されたスロットル通路を形成するスロットルボディを備えるスロットル弁装置とを備える内燃機関において、
    前記スロットル弁装置は、前記スロットル弁を開閉駆動する電動モータを備え、
    前記空気取入器および前記電動モータは、前記スロットル通路の通路中心線に平行な通路中心線方向に並んで配置され、
    前記電動モータは、その回転軸の回転中心線が前記スロットル弁の回動中心線に直交する第1平面、または前記通路中心線方向に平行な第2平面にほぼ平行となるように、かつ前記通路中心線方向となす角度が90°未満となるように配置され、
    前記空気取入口は、前記空気取入器の前記ケースにおいて、前記通路中心線方向で前記電動モータ側のケース壁に設けられることを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1記載の内燃機関であって、
    前記電動モータは、前記回転中心線が前記通路中心線方向に沿うように配置されることを特徴とする内燃機関。
  3. クランク軸の回転中心線に平行なクランク軸線方向に平行であると共にバンク角を二等分する平面をバンク中心面とするとき、該バンク中心面を挟んでV字状に配置された第1バンクおよび第2バンクを備える請求項1または2記載の内燃機関であって、
    前記スロットルボディと前記電動モータとが、前記第1バンクおよび前記第2バンクの間に配置されることを特徴とする内燃機関。
  4. 前記第1バンクのシリンダヘッドおよび前記第2バンクのシリンダヘッドに接続されて前記スロットル弁により流量制御された吸入空気を前記第1バンクの第1シリンダ内および前記第2バンクの第2シリンダ内に導く吸気管と、
    前記第1バンクおよび前記第2バンクにおいて、吸気弁および排気弁を開閉駆動するために、それぞれの前記シリンダヘッドに設けられた第1動弁装置および第2動弁装置と、
    前記第1動弁装置および前記第2動弁装置をそれぞれ駆動するために、前記第1バンクおよび前記第2バンクにそれぞれ設けられた第1動弁用伝動機構および第2動弁用伝動機構とを備える請求項3記載の内燃機関であって、
    前記スロットル弁装置は、前記電動モータが発生する駆動力を前記スロットル弁に伝達する伝達装置を備え、
    前記伝達装置は、前記第1バンクおよび前記第2バンクの間に配置され、
    前記伝達装置は、前記バンク中心面に直交する直交方向で、前記スロットルボディに対して前記第1バンク側で、かつ前記第1バンクと対向する位置に配置され、しかも、前記クランク軸線方向で、前記第1動弁用伝動機構に隣接する前記第1シリンダ内に吸入空気を導く前記吸気管に対して前記第1動弁用伝動機構が位置する側とは反対側に配置されることを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項4記載の内燃機関であって、
    前記スロットルボディは、前記直交方向で前記バンク中心面に対して前記第2バンク側にオフセットして配置されることを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項4または5記載の内燃機関であって、
    前記第1シリンダへの吸入空気に燃料を噴射する第1燃料噴射弁および前記第2シリンダへの吸入空気に燃料を噴射する第2燃料噴射弁が、前記電動モータに対して前記クランク軸線方向での一方向側に配置されると共に、前記スロットルボディに対して前記電動モータと同じ方向に配置され、
    前記第1燃料噴射弁と前記第2燃料噴射弁とに接続される燃料供給管が、前記第1燃料噴射弁および前記第2燃料噴射弁から前記クランク軸線方向での他方向に向かって延びるにつれて前記直交方向で前記第2バンクに近づくように配置されることを特徴とする内燃機関。
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