JP2010007217A - 眼瞼用装粧品及び眼瞼用装粧品の製造方法 - Google Patents

眼瞼用装粧品及び眼瞼用装粧品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】細帯状片1の表面に充填材5及び保護膜6を取り付けることで、下垂した眼瞼を保護膜6の上端面に掛止させ、眼瞼表面と保護膜正面が同一面上に位置し、第三者は装着者の横顔からは眼瞼が弛んで正面方へ突出したり下垂しているようには視認不可能とする。
【解決手段】細帯状片1の表面に、細帯状片の下端縁と略平行にワイヤ2を配設し、ワイヤ2と縦幅方向の下方に所定距離を有して離隔した位置に、多数本の睫毛4の基端部を並設して取り付けている。睫毛4は睫毛基端部から細帯状片1の下端縁を通って、細帯状片1の下端縁より下方に延設されている。充填材5を細帯状片5の表面にワイヤ2及び睫毛4を充填材5に埋め込ませて塗着し、充填材5の表面は保護膜6で被覆している。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼瞼縁近傍に装着する眼瞼用装粧品及び眼瞼用装粧品の製造方法に関する。
現在、日本では、眼瞼に張りがあり、眼瞼縁が明瞭で長い睫毛に覆われた眼が美の基準とされていることが一般的である。この美の基準に少しでも近づくために眼瞼用装粧品には、主として付け睫毛やアイラインが存在する。
付け睫毛は、睫毛と、睫毛を植毛するためのベース部とよりなり、ベース部は複数本の糸を捻ったり、織り込んで成り、この捻ったり織り込んだ糸の間に睫毛の基部を挟着させて、合成樹脂液に浸漬し乾燥して、睫毛基部をベース部の合成樹脂内に埋め込んでベース部に取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。そして、直接、ベース部に接着剤を塗布して眼瞼縁に装着するようにしていた。又、アイラインは、アイライン液を細筆にてとり、若しくは鉛筆形状のアイラインの先端で、眼瞼縁に所望形状のラインを描くことが一般的であった。しかしながら、特許文献1に記載のものであると、外見上睫毛が長く視認できるものの、ベース部が繊維よりなるため腰がなく、上方への復元力も無く、縦幅も極めて狭小であるので下垂した眼瞼のリフトアップ作用はないという問題点があった。
睫毛を装着するコア部分(ベース部分に相当)が、複数本のファイバーよりなるものが開示されている。つまり、複数本のファイバーを織り込まず、捻らず、交錯させず、整列させることで、眼瞼縁への装着感を快適化させたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2に記載の発明は、ベース部分を構成する複数本のファイバーを並設して1のベース部分を形成し、眼瞼縁へベース部が接着された場合の眼瞼縁皮膚への刺激を低減化することを目的としたもので、下垂した眼瞼をリフトアップする作用はないという問題点があった。
又、縦幅が狭く横方向に長い基板表面に接着剤を介在させて色彩シートを取り付け、最表面には透明シートを設けた多層状ベース部の色彩シートと基板との間に睫毛を挟着したもの(例えば、特許文献3参照)や、ベース部の表面にベース部と同形状のレザーを着脱自在にしたもの(例えば、特許文献4参照)が提案されている。しかしながら、特許文献3又は特許文献4に記載の発明は、ベース自体に色彩を付与してアイラインとしての視覚性を持たせ美観性にすぐれているものの、ベース部の縦方向の肉厚が1定であるため眼瞼に脂肪の多い東洋人の眼瞼をリフトアップして目を大きく見せたいという要望には応じられないという問題点があった。
特開昭48−40543号公報 特許第3678725号の特許公報 米国特許明細書第3266500号 米国特許明細書第3447542号
解決しようとする問題点は、眼瞼用装粧品を眼瞼に装着しても睫毛を長く視認できても、脂肪分が多い東洋人独特の脂肪の多い眼瞼や下垂した眼瞼を外観上自然な感じでリフトアップできない点である。
本願発明のうち請求項1に記載の発明は、縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、該ワイヤと縦幅方向の下方に所定距離を有して離隔した位置に、前記細帯状片の長さ方向に沿って多数本の睫毛の基端部を並設して取り付け、前記睫毛は、前記睫毛基端部から前記細帯状片の下端縁を通って、前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤ及び前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、該ワイヤと縦幅方向の上方に所定距離を有して離隔した位置に、前記細帯状片の長さ方向に沿って多数本の睫毛の基端部を並設して取り付け、前記睫毛は、前記睫毛基端部から前記ワイヤ上及び前記細帯状片の下端縁を通って前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤ及び前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の裏面に、前記細帯状片の下端縁と平行にワイヤを配設し、前記細帯状片の表面には、多数本の睫毛の基端部を前記ワイヤと略平行な位置関係となるように、前記細帯状片の長さ方向に沿って並設して取り付け、前記睫毛は、前記睫毛の基端部から前記細帯状片の下端縁を通って、前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤを配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の裏面に、前記細帯状片の下端縁と平行にワイヤを配設し、前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を配設し、該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜5のいずれかに記載のワイヤ及び細帯状片は、眼瞼縁形状に対応するように、長さ方向に沿って緩やかに彎曲され、上下視が緩やかな円弧状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜6のいずれかに記載のワイヤが、複数本のワイヤを束状にしたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、装着者の眼瞼型を作製し、製作された眼瞼型の眼瞼縁に細帯状片を剥離可能に取り付ける工程と、前記細帯状片表面に、該細帯状片の長さ方向両端より内側方へ4〜6mmの位置に亘りワイヤを接着して眼瞼縁形状に対応して彎曲したワイヤ付細帯状片を得る工程と、得られたワイヤ付細帯状片の表面に、睫毛が細帯状片の下端縁に対して直交して配設し、且つ多数の睫毛を1本ずつ細帯状片の長さ方向に所定間隔を有して互いに平行に離隔並設し、睫毛の基端部はワイヤと縦幅方向に離隔した位置に接着する睫毛取り付け工程と、細帯状片の上端面から下端面に亘り充填材を塗着し、該充填材にワイヤ及び睫毛を埋設する充填材塗着工程と、前記充填材の表面を保護膜で被覆する工程よりなることを特徴とする。
本願発明は、細帯状片にワイヤ、粘着性及び結合性を有する充填材及び保護膜を設けているため細帯状片裏面を眼瞼縁に装着すると、充填材と保護膜の上方への復元力で下垂した眼瞼を上方へ持ち上げ、また、ワイヤと充填材と保護膜で面積が広くなった上端面の受け面積の広さで、下垂した眼瞼を支持するという効果がある。
又、細帯状片表面に粘着性及び結合性を有する充填材及び保護膜を取り付け、細帯状片裏面形状を眼瞼縁の横方向形状に対応させるためにワイヤを充填材に埋設しているため、ベース部が肉厚を有し、本願眼瞼用装粧品を装着した場合に、下垂した眼瞼が細帯状片上端面及び保護膜上端面で構成されるベース部上端面に掛止し、恰も眼瞼が下垂していないように外見上視認でき、しかも弛んで正面方に出た眼瞼表面と保護膜正面が同一面上に位置し、第三者は装着者の横顔からは眼瞼が弛んで正面方へ突出したり下垂しているようには視認できないという効果がある。
又、装着者の眼瞼型を作製することで、ワイヤを用いて細帯状片を装着者の眼瞼縁彎曲形状と一致させて彎曲しているので、細帯状片の復元力がワイヤ及び充填材や保護膜で抑制され、装着時に装着者は違和感を感じることなく快適に着用でき、眼瞼縁からベース部が剥離しにくいという効果がある。
下垂した眼瞼を持ち上げ、外見上は眼瞼が下垂したり余分な脂肪が付着していないように第三者に視認させるという目的を、細帯状片表面に弾性を有する充填材や保護膜を使用して上端部の肉厚を厚くさせることで、美観を損なわずに実現した。
図1〜図3に示す実施例1について説明する。
図1は、眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図、図2は眼瞼用装粧品の斜視図、図3は眼瞼用装粧品を眼瞼縁に取り付ける使用状態を示す斜視図である。
これらの図において、細帯状片1は厚みが0.05mmから1.00mm程度の薄板よりなり、縦幅が幅狭で横方向の長さは装着者の眼瞼縁の長さに応じて決定される。細帯状片1は、耐薬品性、耐水性を有し、且つ接触性皮膚アレルギー性を誘発しない材料よりなることを必要とする。具体的には合成樹脂製薄板、例えばアクリル樹脂製薄板、ポリプロピレン製薄板、PET樹脂製薄板等や、シリコンゴムに代表される合成樹脂製ゴムよりなる薄板を材料とすることが好適である。
細帯状片1の表面には、細帯状片1の長さ方向左右両端より内側方へ4〜6mmの位置間に亘り、ワイヤ2が接着剤3を介して細帯状片1の下端縁と略平行な位置関係となるように接着固定されている。ワイヤ2は、防錆性を有するステンレス鋼や真鍮、形状記憶合金等を材料とする金属線や可撓性合成樹脂製線材を材料とし、線径が0.001mm〜0.40mm程度の超細径の断面が略真円のものを用いる。特に、ワイヤ2にステンレス鋼線を使用する場合は、線径は0,34mm〜0.35mmであることが最適である。
細帯状片1の表面に於いて、ワイヤ2と縦幅方向下方に所定距離を有して離隔した位置に、睫毛4の基端部が長さ方向に所定間隔離隔して接着剤10で取り付けられている。夫々の睫毛4は、細帯状片1の下端縁を通り、隣り合う睫毛4が互いに平行な位置関係となるように、細帯状片1の下端縁より下方に延設されている。
細帯状片1の表面には、ワイヤ2及び睫毛4を埋設して充填材5が塗着されている。充填材5は合成樹脂よりなり、その種類は特定しないが、アクリル樹脂やPVAを主成分とした合成樹脂であることが好適である。実施例1では、メチルメタクリル酸、トルエン及び2−メトキシエタノールを主成分とする溶剤、2酸化珪素のような充填材、及び各種溶剤を混合したものを用いている。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第1の内側保護材を用いる。細帯状片1の上端面から下端面に亘り充填材5の全表面は、合成樹脂製の保護膜6が被覆形成されている。保護膜6は、合成樹脂製ゴムを主成分とする物質よりなるが、これに限定するものではない。実施例1では、保護膜6は、熱可塑性ゴム、2酸化珪素や炭酸カルシウム等の充填材、粘着剤、熱及び光安定剤、及び各種溶剤を混合してなるものを用いる。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第2の表面保護材(トップコート)を用いている。
細帯状片1の下端縁より下方に延設された睫毛4は、図1中に1点鎖線で示すようにカール器具等で上方へ湾曲形成されている。実施例1に示される睫毛付眼瞼用装粧品は、眼瞼7に市販の眼瞼用接着剤を使用して接着する。
次に、製造方法について図4〜図7を参照にして説明する。実施例1の眼瞼用装粧品は、図4に示すように、装着者の眼瞼型8に細帯状片1の長さ方向左右両端を接着テープ9、9で仮止めし、細帯状片1の表面にはワイヤ2を接着剤3で接着し、睫毛4の基端部を接着剤10で接着固定し、次に細帯状片1の表面にワイヤ2及び睫毛4を充填材中に埋設するように充填材5を塗着し、最上面には保護膜6を塗着して製造するものである。
詳細には、先ず第1に装着者の眼瞼7を粘土で形状を採り、この粘土で石膏製眼瞼型8を作製する。石膏製眼瞼型8の表面には、眼瞼縁位置に沿って細帯状片1を当接する。細帯状片1の長さ方向左右両端縁は、接着テープ9、9で仮止めする。細帯状片1の表面には、細帯状片1の上端縁近傍にワイヤ2を細帯状片1の下端縁と略平行に接着剤3で接着固定し、石膏製眼瞼型8から得た装着者の眼瞼縁の彎曲形状情報により、ワイヤ2を彎曲形成する。ワイヤ2を石膏製眼瞼型8から得た装着者の眼瞼縁の彎曲形状と同一形状にすることで、細帯状片1の復元力がワイヤ2で抑止され、装着者の眼瞼縁からの細帯状片1の剥離を防止する。図6に示すように、細帯状片1の表面には、ワイヤ2の配設位置から下端方へ離隔した位置に、睫毛4の基端部を接着剤10で接着固定する。次に、メチルメタクリル酸、トルエン及び2−メトキシエタノールを主成分とする溶剤、2酸化珪素のような充填材、及び各種溶剤を混合した充填材5を、ワイヤ2及び睫毛4を充填材5に埋設するように塗布する。更に、図7に示すように、ゴム性状の保護膜6で細帯状片1の上端縁から下端縁までを被覆し、最上層に保護膜6を被着形成する。細帯状片1の下端縁より下方に延設された睫毛4は、カール器具等で上方へ湾曲形成して製品を得るものである。
得られた製品は、装着者の眼瞼縁のカーブ形状と同一カーブをベース部の細帯状片1が形成されているので、装着者に快適な使用感を与え、長時間の装着によっても剥離しにくいという効果がある。
図8に示される実施例2について説明する。細帯状片1の表面に於ける下端縁近傍に、ワイヤ2が細帯状片1の下端縁と略平行に接着材3で固着している。ワイヤ2と縦幅方向上方に所定距離を有して離隔した位置に、細帯状片1の長さ方向に沿って多数本の睫毛4の基端部を接着固定している。睫毛4は、睫毛4の基端部からワイヤ2の表面及び細帯状片1の下端縁を通って、細帯状片1の下端縁より下方に延びている。換言すれば、隣り合う夫々の睫毛4が互いに平行な位置関係を保持するように細帯状片1の下端縁より下方に延設されている。細帯状片1の表面には、ワイヤ2及び睫毛4を埋設して充填材5が塗着されている。充填材5は合成樹脂よりなり、その種類は特定しないが、アクリル樹脂やPVAを主成分とした合成樹脂であることが好適である。実施例2では、メチルメタクリル酸、トルエン及び2−メトキシエタノールを主成分とする溶剤、2酸化珪素のような充填材、及び各種溶剤を混合したものを用いている。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第1の内側保護材を用いる。細帯状片1の上端面から下端面に亘り充填材5の全表面は、合成樹脂製保護膜6で被覆されている。保護膜6は、合成樹脂製ゴムを主成分とする物質よりなるが、これに限定するものではない。実施例2では、保護膜6は、熱可塑性ゴム、2酸化珪素や炭酸カルシウム等の充填材、粘着剤、熱及び光安定剤、及び各種溶剤を混合してなるものを用いる。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第2の表面保護材(トップコート)を用いている。
図9に示される実施例3について説明する。細帯状片1の裏面には、細帯状片1の下端縁近傍に、細帯状片1の下端縁と平行にワイヤ2を接着剤3で固着している。細帯状片1の表面には、ワイヤ2と略平行な位置関係となるように、睫毛4の基端部を前記細帯状片の長さ方向に沿って並設して接着剤10で接着している。睫毛4は、睫毛4の基端部から細帯状片1の下端縁を通って、細帯状片1の下端縁より下方に延設され、下方に延設された睫毛4はカール処理により上方へ毛先が向いている。細帯状片1の表面には睫毛4を埋設して充填材5が塗着され、充填材5の表面には保護膜6が被着形成されている。
実施例2では、ワイヤ2を細帯状片1の裏面下端側に配設することで、細帯状片1の上端縁が眼瞼とは反対方向の正面方に傾斜して眼瞼に装着され、下垂した眼瞼量の多い眼瞼を細帯状片1の上端面で支持し、眼瞼下垂が著しい人には眼瞼持ち上げ量が多いため好適である。
図10に示される実施例4について説明する。前述の実施例1と異なる点は、ワイヤ2が複数本のワイヤ21、21、21を互いに交錯することなく並設して束状にし、接着剤3で接着している点である。ワイヤ21は、真鍮や防錆性を有するステンレス鋼、形状記憶合金等の金属線や可撓性合成樹脂製線材を材料とし、全ワイヤ21、21、21を束状にして全体として直径0.001mm〜0.40mm程度になるように形成されている。ワイヤ21は断面が略真円のものであることが好適である。
図11に示される実施例5について説明する。幅狭な縦幅で横方向に著しく長い細帯状片11の表面に、細帯状片11表面の縦幅方向略中央位置で細帯状片11の上下端縁と略平行に延びるワイヤ12を接着剤13で接着固定している。細帯状片11の上端面から下端面に亘り、ワイヤ2を埋設して充填材14が塗着されている。充填材14は合成樹脂よりなり、その種類は特定しないが、アクリル樹脂やPVAを主成分とした合成樹脂であることが好適である。実施例5では、メチルメタクリル酸、トルエン及び2−メトキシエタノールを主成分とする溶剤、2酸化珪素のような充填材、及び各種溶剤を混合したものを用いている。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第1の内側保護材を用いる。細帯状片11の上端面から下端面に亘り充填材14の全表面は、合成樹脂製の保護膜15が被覆形成されている。保護膜15は、合成樹脂製ゴムを主成分とする物質よりなるが、これに限定するものではない。実施例5では、保護膜15は、熱可塑性ゴム、2酸化珪素や炭酸カルシウム等の充填材、粘着剤、熱及び光安定剤、及び各種溶剤を混合してなるものを用いる。すなわち、米国特許第4,536,454号に記載の第2の表面保護材(トップコート)を用いている。保護膜15には、保護膜塗着前の液体のときに装着者の好みの着色剤を混合するか、或いは保護膜15の表面に装着者の好みの色の顔料を塗るか、或いは保護膜15の表面に保護膜15と同一形状の装着者の好みのシールを貼着して使用することも出来る。
ワイヤ12は、装着者の眼瞼縁カーブ形状と同一カーブ形状をもって長さ方向にカーブしている。そのため、ワイヤ12が細帯状片11を装着者の眼瞼縁カーブ形状と同一カーブ形状をもってカーブしているため、装着者に快適な使用感を与え、細帯状片11の復元力がワイヤ12で抑制され長時間の装着によっても剥離しにくいという効果がある。
図12及び図13に示される実施例6について説明する。細帯状片11の表面に、細帯状片11の下端縁と略平行で上端縁近傍にワイヤ12を接着剤13で接着固定する。細帯状片11の上端面から下端面に亘りワイヤ12を埋設して粘着性及び結合性を有する充填材14を塗着している。充填材14の表面には、保護膜15を被覆形成している。
実施例6の眼瞼用装粧品は、接着剤を細帯状片11の裏面に塗着するか、眼瞼縁7に塗着して、眼瞼縁7に装着するものである。ワイヤ12により保護膜15の細帯状片11の上部が正面方向に突出しているので、量の多い下垂した眼瞼を細帯状片1の上端縁で支持し、眼瞼下垂が著しい人には眼瞼持ち上げ量が多いため好適である。
図14に示される実施例7について説明する。細帯状片11の表面に、細帯状片11の下端縁と略平行で下端縁近傍にワイヤ12を接着剤13で接着固定する。細帯状片11の上端面から下端面に亘りワイヤ12を埋設して粘着性及び結合性を有する充填材14を塗着している。充填材14の表面には、保護膜15を被覆形成している。
図15に示される実施例8について説明する。細帯状片11の裏面に、細帯状片11の下端縁と略平行で下端縁近傍にワイヤ12を接着剤13で接着固定する。細帯状片11の上端面から下端面に亘り細帯状片11の表面には粘着性及び結合性を有する充填材14を塗着している。充填材14の表面には、保護膜15を被覆形成している。
図16に示される実施例9について説明する。実施例9の眼瞼用装粧品は、眼瞼と接着する眼瞼当接面16と、眼瞼当接面16と略直角に隣り合う眼瞼受面17と、眼瞼当接面16の上端縁と眼瞼受面17の正面側端縁を連設する装飾面18とより構成されている。実施例9の眼瞼用装粧品は、側視略直角三角形状で横方向に長い片状に形成されている。装飾面18には、装着者の好みの着色をしたり、シールを貼着することが可能である。
眼瞼受面17が広く、下端縁が狭く形成されているので、広い眼瞼受面17で下垂した眼瞼を受けることが出来る。又、下傾した装飾面18と眼瞼受面17で受けた眼瞼表面が段差を形成することなく連続するので、見る人に自然な感じを与え、眼瞼が下垂していることを視認させないという効果がある。
眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例1) 眼瞼用装粧品の斜視図である。(実施例1) 眼瞼用装粧品を眼瞼縁に取り付ける使用状態を示す斜視図である。(実施例1) 眼瞼用装粧品の構成を示す分解説明図である。(実施例1) 眼瞼型に細帯状片とワイヤを取り付けた状態を示す斜視図である。(実施例1) 細帯状片に睫毛を取り付けた状態を示す平面図である。(実施例1) 充填材の表面を保護膜で被覆した状態を示す説明図である。(実施例1) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例2) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例3) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例4) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例5) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例6) 眼瞼用装粧品を眼瞼縁に取り付ける使用状態を示す斜視図である。(実施例6) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例7) 眼瞼用装粧品の構成を示す縦断面図である。(実施例8) 眼瞼用装粧品の構成を示す斜視図である。(実施例9)
符号の説明
1、11 細帯状片
2、12、21 ワイヤ
4 睫毛
5、14 充填材
6、15 保護膜
8 眼瞼型

Claims (8)

  1. 縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、
    該ワイヤと縦幅方向の下方に所定距離を有して離隔した位置に、前記細帯状片の長さ方向に沿って多数本の睫毛の基端部を並設して取り付け、
    前記睫毛は、前記睫毛基端部から前記細帯状片の下端縁を通って、前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、
    前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、
    該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤ及び前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする眼瞼用装粧品。
  2. 縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、
    該ワイヤと縦幅方向の上方に所定距離を有して離隔した位置に、前記細帯状片の長さ方向に沿って多数本の睫毛の基端部を並設して取り付け、
    前記睫毛は、前記睫毛基端部から前記ワイヤ上及び前記細帯状片の下端縁を通って、前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、
    前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、
    該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤ及び前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする眼瞼用装粧品。
  3. 縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の裏面に、前記細帯状片の下端縁と平行にワイヤを配設し、
    前記細帯状片の表面には、多数本の睫毛の基端部を前記ワイヤと略平行な位置関係となるように、前記細帯状片の長さ方向に沿って並設して取り付け、
    前記睫毛は、前記睫毛の基端部から前記細帯状片の下端縁を通って、前記細帯状片の下端縁より下方に延設され、
    前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、
    該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記睫毛を配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする眼瞼用装粧品。
  4. 縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の表面に、前記細帯状片の下端縁と略平行にワイヤを配設し、
    前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を被着形成し、
    該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に前記ワイヤを配設した状態で粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする眼瞼用装粧品。
  5. 縦幅が狭く横方向に著しく長い細帯状片の裏面に、前記細帯状片の下端縁と平行にワイヤを配設し、
    前記細帯状片の上端面から下端面に亘り保護膜を配設し、
    該保護膜と前記細帯状片表面との間には、内側に粘着性及び結合性を有する充填材を充填してなることを特徴とする眼瞼用装粧品。
  6. 上記ワイヤ及び細帯状片は、眼瞼縁形状に対応するように、長さ方向に沿って緩やかに彎曲され、上下視が緩やかな円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の眼瞼用装粧品。
  7. 上記ワイヤが、複数本のワイヤを束状にしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼瞼用装粧品。
  8. 装着者の眼瞼型を作製し、製作された眼瞼型の眼瞼縁に細帯状片を剥離可能に取り付ける工程と、
    前記細帯状片表面に、該細帯状片の長さ方向両端より内側方へ4〜6mmの位置に亘りワイヤを接着して眼臉縁形状に対応して彎曲したワイヤ付細帯状片を得る工程と、
    得られたワイヤ付細帯状片の表面に、睫毛が細帯状片の下端縁に対して直交して配設し、且つ多数の睫毛を1本ずつ細帯状片の長さ方向に所定間隔を有して互いに平行に離隔並設し、睫毛の基端部はワイヤと縦幅方向に離隔した位置に接着する睫毛取り付け工程と、
    細帯状片の上端面から下端面に亘り充填材を塗着し、該充填材にワイヤ及び睫毛を埋設する充填材塗着工程と、
    前記充填材の表面を保護膜で被覆する工程よりなる眼瞼用装粧品の製造方法。
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