JP2010006103A - ゴムクローラ - Google Patents

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寿一 野溝
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Abstract

【課題】ゴムクローラが幅方向端部で障害物を踏んだ場合に、芯金の回転方向へのずれ量を抑え、脱輪防止性能を向上させた脱輪防止のための突起部を有する簡単な構成の芯金入りゴムクローラを提供すること。
【解決手段】一対の案内突起部16a、16bを略中央部に有する芯金12が、その翼部14を幅方向に延在して埋設され、翼部14の接地面側にはスチールコード20が周方向に伸長して延在して埋設されたゴムクローラにおいて、芯金12の翼部14の接地面側に、接地面と平行でそれぞれ相反する方向へ突出する脱輪防止のための突起部30a、30bを設けた。また、脱輪防止のための突起部30a、30bの接地面側には、接地面側に膨出する膨出部31a、31bを形成し、それぞれの膨出部31a、31bを幅方向の両側からスチールコード20が挟むように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴムクローラ、特に脱輪防止のための突起部を有する芯金が埋設されたゴムクローラに関する。
内部に芯金を有するゴムクローラは、ゴムクローラの周方向に複数の芯金が並べて配置されている。芯金は、ゴムクローラにテンションを印加するスプロケット及びアイドラーが通過する領域を確保し、また転輪がその上部を通過するための案内突起部を有する。即ち、芯金の幅方向の略中央部に一対の案内突起部があり、この案内突起部の間をスプロケット及びアイドラーが通過し、また一対の案内突起部の上部を転輪が通過するように構成されている。それ故、転輪の通過を円滑にするため、案内突起部の上部は平坦に構成されている。
ゴムクローラの周方向に並べて埋設された芯金の案内突起部が幅方向に不揃いな状態になると、スプロケット、アイドラー、又は転輪が通過する際にゴムクローラが脱輪し易くなり、非常に危険な状態となる。従って、芯金には、案内突起部が幅方向にずれることのない様に脱輪防止のための突起部が設けられている。
図4(a)は、従来の、芯金に脱輪防止のための突起部が設けられているゴムクローラの概略平面図である。同図(b)は概略正面図である。芯金12は幅方向の略中央部に一対の案内突起部16a、16bを有し、それぞれの突起部から幅方向の先端部に向かって芯金の翼部(羽根部)14が延在している。一対の案内突起部16a、16bの間は、スプロケット(図示していない)及びアイドラー(図示していない)が通過する駆動領域50を形成し、一対の案内突起部16a、16bの上部は転輪通過面の一部を構成している。なお、図4においては、片方の翼部については図示を省略している。
芯金12の接地側面(ゴムクローラ外周面側)は、第1底面部62aと第2底面部62bとから構成されており、翼部14の接地面側は第2底面部62bになっている。この第2底面部62bは、第1底面部62aに比較して幅方向に長く延在し、接地面に対して略平行になるように形成されている。
芯金12の翼部14の接地面側には、第2底面部62bと所定の間隔を置いてスチールコード20が埋設されている。スチールコード20の本数、スチールコード20を構成する1本1本のコードの材質、太さ等はゴムクローラの重量、使用環境等を考慮して適切に決められている。
脱輪防止のための突起部42a、42bは、一対の案内突起部16a、16bの接地面側に形成されている。これらの突起部42a、42bは、突起方向が周方向(接地面と平行)であり、突起部42aと突起部42bは、それぞれ相反する方向に突出して形成されている。それらの突起部の先端形状は互いに係合し合う形状になっている。即ち、芯金12の突起部42bは隣り合う芯金12の突起部42aと形状が係合するように構成されている。しかし、直接には噛み合わずに間にゴム部材が介入される構成になっている。
具体的には突起部42bは単一の山型の形状を有しており、突起部42aは2つの山で形成される谷型の形状を有している。突起部42bの山型の山形状が、突起部42aの谷型の谷形状に係合する。そして、案内突起部16aにおける突起部42bの山型の山方向と、案内突起部16bにおける突起部42bの山型の山方向とは、互いに逆向きに構成されており、これによりゴムクローラが前進しても後退しても脱輪防止のための突起部42a、42bが同等に作用するようになっている。
突起部42a、42bの接地面側には、膨出部43a、43bが形成されている。膨出量は、翼部14の接地面側の第2底面部62bを基準にして測定される。突起部42aの接地面側へ膨出している膨出部43aと、突起部42bの接地面側へ膨出している膨出部43bのそれぞれの膨出量は略同一であって、第2底面部62bよりは低くなるように形成されている。なお、図4(b)では、スチールコード20は、高さ方向で見ると第2底面部62aと膨出部43aとの間に埋設されているが、膨出部43aよりも接地面側に埋設される構成でも良い。
ゴムクローラが大きな障害物を踏んだ場合、ゴムクローラには大きな変形が生じる。変形はゴムクローラの幅方向、上下方向等へ生じ、変形の形態は複雑である。しかし、横方向の変形に関しては、脱輪防止のための突起部42a、42bにより、ある程度抑えられる。即ち、脱輪防止のための突起部42bが突起部42aに係合しているので、横方向への芯金12の動きが規制されることとなる。
変形量が大きく、脱輪防止突起部42a、42bの高さ方向に、その高さを超える程度に生じた状態で、更にゴムクローラの幅方向に力が印加された場合には、脱輪防止突起部42a、42bが正常の位置からずれてしまう現象が生じる。これを脱臼と称する。
図5は、脱輪防止のための突起部42a、42bが正常の位置からずれた場合の、芯金の概略平面図である。このような状態(脱臼した状態)では、隣り合う芯金12の突起部42a、42bが互いに邪魔し合って、正常の位置には戻り難くなっている。このような状態になると、一対の案内突起部16a、16bが正常の位置からずれているため、ゴムクローラが非常に脱輪し易い。加えて、脱輪防止のための突起部42a、42bが正常の位置からずれた状態では、ゴムクローラに印加される歪みが大きくなっているため、外傷が入りやすい状態になっている。
図6は、従来の芯金に、その他の脱輪防止突起部を有するゴムクローラの概略平面図である。同図(b)は概略正面図である。前述の脱輪防止のための突起部42a、42bと同様に、脱輪防止のための突起部44a、44bが案内突起部16a、16bの接地面側において周方向に突出して設けられている。図4との違いは、この脱輪防止のための突起部44a、44bの形状にある。突起部44b、44bは、隣り合う芯金12の突起部44a、44aの間に入り込み、互いに芯金12が正常の位置からずれるのを防止する構成になっている。即ち、脱輪防止のための突起部44b、44bは、幅方向の内側に向かって突出しており、反対の周方向に突出している脱輪防止のための突起部44a、44aは、幅方向の外側に向かって突出している。そして、突起部44a、44aの間に突起部44b、44bが嵌り込む形状になっている。なお、それらの突起部は前述と同様に直接に接触することはなく、それらの間にゴム部材が介入されている。
脱輪防止のための突起部44a、44bの設けられている位置は、案内突起部16a、16bの接地面側であり、その点に関しては図4と同様である。また、前述の脱輪防止のための突起部42a、42bと同様に、脱輪防止のための突起部44a、44bの接地面側には、膨出部45a、45bが形成されている。
図7は、図6に示す芯金の脱輪防止のための突起部が正常の位置からずれた状態を示す概略平面図である。隣り合う芯金12の突起部44a、44bが互いに邪魔し合って、正常の位置には戻り難くなっている。このような状態になると、一対の案内突起部16a、16bが正常の位置からずれているため、ゴムクローラが脱輪し易い状態である。加えて、脱輪防止突起44a、44bが正常の位置からずれた状態では、ゴムクローラに印加される歪みが大きくなっているため、外傷が入りやすい状態になっている。
また、図4及び図6に示した突起部42a、42b、44a、44bを有する芯金12は、スチールコード20によってその幅方向の動きが規制されることはない。これは、脱輪防止のための突起部42a、42b、44、44bは、芯金12の接地面側にそれぞれ膨出部43a、43b、45a、45bを有しているが、その位置がスチールコード20間ではなく、案内突起部16a、16bの接地面側であることによる。しかし、それらの膨出部があることでゴムクローラの横剛性が高められている。
なお、特許文献1には、芯金の横方向へのズレとねじれを低減するため、脱輪防止突起部を芯金の外周面側(接地面側)に膨出させている構成が開示されている。即ち、引用文献1において芯金は、左右の翼部と、これを結ぶ中央部と、この中央部をはさんで一対の角部を備え、一側は翼部の前後に突出し間隔sを隔てて前方へ突出する補助突起bを備え、他側は翼部の前後の幅と略同じであり、この角部に沿ってsより幅の狭い補助突起bを備え、これら補助突起同士は、側面からみて重なり合うと共に、補助突起aに補助突起bの底面より下方に位置する下向き膨出部を形成するか、補助突起bに補助突起aの頂面より上方に位置する上向き膨出部を形成している。
従って、引用文献1に開示されている芯金を用いたゴムクローラにあっては、ゴム弾性体中に隣り合って埋設された芯金同士が、角部及び補助突起をもって相互に干渉し合うこととなり、特に芯金にねじりが加わった場合であっても、それらの干渉が解けることがない。このように引用文献1の芯金においては、芯金に形成された補助突起a、bが特定の形状を有し、然も特定の関係を持って相互に嵌め合わせ機構となっているので、芯金の横ずれ及びねじれに対して効果を発揮することとなる。
特開平6−270853号公報
従来の脱輪防止突起部は、特許文献1の構成を含め、その形成位置が芯金の略中央部である。従って、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏んだ場合に、芯金には翼部の端部を中心にして回転する力が作用するが、脱輪防止突起部の形成位置が芯金の略中心位置にあるため、芯金の回転方向のずれ量が大きくなるという問題があった。このずれ量が大きいほど、ゴムクローラの上下方向へ大きな変形が生じた時に、脱輪防止突起が正常の位置から比較的容易にずれてしまうという問題も派生することとなる。
また、引用文献1の芯金は、補助突起及び角部が嵌め合わせ機構を有するように構成されるため、その構成が複雑である。従って、構成が複雑であるが故に、コストが高くなる、製造歩留まりが低い、メンテナンスが面倒等の問題があることは否めない。なお、引用文献1の芯金の膨出部はスチールコードによって幅方向の動きが規制される構成にはなっていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴムクローラが幅方向端部で障害物を踏んだ場合に、芯金の回転方向へのずれ量を抑え、脱輪防止性能を向上させた脱輪防止のための突起部を有する簡単な構成の芯金入りゴムクローラを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のゴムクローラは、案内突起部の設けられた中央部と、その両側に延在する翼部と、を有し、該翼部が幅方向に伸長するように埋設された芯金と、前記翼部と接地面との間の領域に複数本並べられて埋設されたスチールコードと、を有するゴムクローラにおいて、前記芯金の両側の翼部それぞれに、周方向の相反する方向に突出し且つ隣接された芯金を相互に係合可能とする一対の突起部が設けられたことを特徴とする。
斯かる構成を採用することにより、芯金の脱輪防止のための突起部の位置が、芯金の略中央部にある一対の案内突起部の接地面側から幅方向外側の翼部の接地面側に変えられることになる。ここで、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏んだ場合に、芯金には翼部の端部を中心にして回転する力が作用するが、脱輪防止のための突起部の位置を芯金の略中央部にある案内突起部から幅方向外側にある翼部に変えることで、回転方向の回転量を少なくしている。即ち、芯金の回転を防止する脱輪防止のための突起部を回転中心からより離れた場所に設けることにより、回転量を効果的に減少させることが可能となっている。
なお、一対の脱輪防止のための突起部は、例えば先端形状を互いに係合し合う形状にすることにより、隣り合う芯金同士で横方向の動きを規制する構成が適するが、単に突起部同士で横方向の動きを規制するように突起部の幅方向の形成位置をずらした構成であっても良い。
請求項2に記載のゴムクローラは、請求項1に記載のゴムクローラにおいて、前記一対の突起部には、それぞれ前記翼部から接地面側に膨出する膨出部が設けられたことを特徴とする。従って、芯金の翼部の接地面側に膨出部が形成されるので、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏んだ場合の芯金の回転方向のずれ量を減少させながらゴムクローラの横剛性が高められることとなる。横剛性が高められることで、ゴムクローラに横方向へ変形する力が印加された場合に、ゴムクローラの変形がより小さく抑えることとなり、最終的に脱輪防止性能の向上になる。
請求項3に記載のゴムクローラは、請求項2に記載のゴムクローラにおいて、前記膨出部は、前記スチールコード列の間まで突出して埋設されていることを特徴とする。従って、スチールコードの間に膨出部が位置しているので、芯金の幅方向の動きが規制され、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏んだ場合の芯金の回転方向のずれ量や幅方向のすれ量を効果的に抑えることができ、脱輪防止性能を飛躍的に向上することが可能である。
本発明のゴムクローラによれば、芯金の脱輪防止のための突起部の形成位置を芯金の略中央部の案内突起部の接地面側から翼部の接地面側に変えたので、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏んだ場合に発生する、芯金の翼部の端部を中心として回転する動きが効果的に規制され、脱輪防止効果が向上することとなる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、以下図面を参照しながら詳述する。図1(a)は、本発明の芯金に脱輪防止突起部を有するゴムクローラの第1の実施の形態に係り、芯金の概略平面図である。同図(b)は概略正面図である。但し、スチールコード20については、幅方向の半分の領域についてのみ示している。この芯金12にゴム部材が被せられて、接地面側(外周面側)にラグ部が形成され、また接地面側と反対方向の内周面側に転輪通過面等が形成されるが、ここではそれらの説明は省略する。
ゴムクローラは、芯金12がゴムクローラの周方向に所定の間隔をおいて、幅方向にその翼部14を延在する形で埋設されており、その芯金12の翼部14の接地面側にはスチールコード20が周方向に伸長して埋設された構成を有している。
芯金12は、略中央部に一対の案内突起部16a、16bを有する。その一対の案内突起部16a、16bの間は、スプロケット(図示していない)及びアイドラー(図示していない)が通過する駆動領域50を形成し、一対の案内突起部16a、16bの上面は転輪(図示していない)が円滑に通過するように平坦に構成されている。
芯金12の底面は、スプロケット及びアイドラーの通過する駆動空間50の接地面側の第1底面部62a、翼部14の接地面側の第2底面部62bからなっており、第1底面部62aと第2底面部62bとは滑らかに接続されている。また、それぞれの底面部は接地面に対して平行に形成されており、第2底面部62bは第1底面部62aに比較して幅方向に長く延在するように構成されている。
芯金12の翼部14は、幅方向に延在して設けられており、第2底面部62bからの翼部14の高さは、案内突起部16a、16bから翼部14の端部、即ち翼部端部14aに向けて低くなるように形成されている。翼部14の第2底面部62bの接地面側には、第2底面部62bと所定の間隔D1を置いてスチールコード20が周方向に伸長して埋設されている。
ここで、本発明の特徴である脱輪防止のための突起部30a、30bは、翼部14の幅方向略中央部、又は第2底面部62bの幅方向略中央部に設けられており、周方向に互いに相対して突出して形成されている。一方の突起部30bの突起形状は、周方向に先端が尖った単一の山型の形状であり、他方の突起部30aの突起形状は、2つの山とその2つの山の間に形成される谷型の形状を有し、その谷型の谷形状と一方の山型の山形状が係合し合う構成になっている。
脱輪防止のための突起部30a、30bは、接地面側へ膨出する膨出部31a、31bを有している。その膨出量は、翼部14の接地面側の第2底面部62bを基準にして測定されるが、突起部30bの接地面側へ膨出している膨出部31bと突起部30aの接地面側へ膨出している膨出部31aの膨出量は、略同一であって、第2底面部62bよりは低くなるように形成されている。
スチールコード20は、膨出部31a、31bを幅方向の両側から挟むように埋設されている。具体的には、第2底面部62bとスチールコード20との間隔をD1、第2底面部62bから膨出部31aの接地面側への膨出量をD2とすると、D2>D1になるように構成されている。このような構成により、ゴムクローラが変形を受けた場合、芯金12が横方向へ動こうとすると、両側のスチールコード20が邪魔をして芯金12の横方向の移動が効果的に規制されることとなる。
なお、上記の構成では、案内突起部16a、16bと脱輪防止のための突起部30a、30bは、芯金12の中心点Oに対して点対称に構成されている。従って、山型の形状を有する突起部30bは、1台の芯金について見れば、中心点Oに対して点対称に形成されており、同様に、谷型の形状を有する突起部30aも中心点Oに対して点対称に形成されている。これにより、芯金12の突起部30a、30bの形状は、隣り合う芯金の突起部30a、30bの形状と係合し合うように構成される。また、山型の山方向は、左右の翼部14で互いに反対方向を向いており、これにより、脱輪防止のための突起部30a、30bの作用が、ゴムクローラの前進及び後退方向で均等に働くこととなる。
図2は、脱輪防止のための突起部の形成位置と芯金の回転方向のずれとの関係を説明する説明図である。即ち、脱輪防止突起部の形成位置に関し、本発明のように略中央部から翼部に設けることで、芯金が回転方向でずれ難くなることを説明するものである。ここで、ゴムクローラが幅方向の端部で障害物を踏み、障害物のために、1台の芯金12の翼部端部14aが中心となり、矢印Aの方向に回転して正常の位置からずれようとしている場面を想定する。脱輪防止のための突起部42a、42bが従来の位置(r=r0)にある場合、突起部42a、42bの回転方向の隙間、ガタ又は遊びにより回転方向に角度θ1だけ動けると仮定する。ここで、同じ隙間、ガタ又は遊びを有する脱輪防止のための突起部30a、30bを、本発明のように翼部14(r=r1、r1>r0)に設けると、動ける角度範囲はθ1よりも小さくなる。即ち、隙間、ガタ又は遊びの量が同じである場合、回転中心の近くに脱輪防止のための突起部が設けられると動ける角度範囲は大となるが、回転中心より遠くに脱輪防止のための突起部が設けられると動ける角度範囲は小となる。従って、脱輪防止のための突起部30a、30bを略中央部から翼部14に設けることで、回転方向のずれ量を従来のものよりも減少させることができる。
従って、第1の実施の形態に係るゴムクローラは、脱輪防止のための突起部が略中央部にある案内突起部から芯金の翼部に設けられ、且つ脱輪防止のための突起部の膨出部がスチールコードの間に位置することにより芯金の幅方向の動きが規制されるので、脱輪防止効果が効果的に向上することとなる。加えて、これまで脱輪防止のための突起部が案内突起部の接地面側に設けられていたので、その膨出部が邪魔をしてスチールコードの埋設位置が全体的にゴムクローラの外側になる場合があったが、脱輪防止のための突起部を翼部に設けることで、スチールコードの埋設位置をより内側にすることも可能になった。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の芯金に脱輪防止のための突起部を有するゴムクローラの第2の実施の形態に係り、同図(a)は、芯金の概略平面図である。同図(b)は概略正面図である。但し、スチールコードの埋設位置については、幅方向の半分の領域についてのみ示している。
第1の実施の形態と異なる点は、脱輪防止のための突起部の突起形状にある。単一の山型の脱輪防止のための突起部32a、32bが、第1の実施の形態と同様に、1つの芯金12に付いて周方向に4個突出して設けられている。周方向で一方の側の一対の突起部32a、32aの突起方向は幅方向の外側であり、周方向で他方の側の一対の突起部32b、32bの突起方向は幅方向の内側となっている。
従って、1台の芯金12の幅方向内側に突出している一対の脱輪防止のための突起部32b、32bは、隣り合う芯金12の幅方向外側に突出している脱輪防止のための突起部32a、32aに係止される構成となっており、この構成により芯金12が横方向にずれることを防止している。
それらの脱離防止のための突起部32aは、第1の実施の形態と同様に、翼部14の接地面側に膨出する膨出部33aを有する。その膨出量、即ち第2底面部62bからの膨出量D2は、第2底面部62bとスチールコード20との間隔D1よりも大きくなるように構成されている。そして、膨出部33aは、幅方向の両側からスチールコード20が挟むように埋設されている。この構成により、ゴムクローラが変形を受け、脱離防止突起部32a、32bが幅方向へずれようとするのを効果的に防ぐことが可能である。
従って、第2の実施の形態のゴムクローラにおいても、第1の実施の形態のゴムクローラと同様に脱輪防止効果が効果的に向上することとなる。加えて、脱輪防止のための突起部を翼部に設けることで、スチールコードの埋設位置をより内側にすることも可能になった。
なお、本発明は、上述の第1、第2の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、脱輪防止のための突起部を芯金の翼部の略中心部に設けたが、翼部の端部近くに形成しても構わない。更に、芯金の翼部は正面視、その高さが案内突起部から翼部端部へ向かって低くなっているものについて示したが、この構成に拘らなくても良い。
本発明のゴムクローラの第1の実施の形態に係り、同図(a)は芯金の概略平面図、同図(b)は芯金の概略正面図である。 脱輪防止のための突起部の形成位置と芯金の回転方向でのずれとの関係を説明する説明図である。 本発明のゴムクローラの第2の実施の形態に係り、同図(a)は芯金の概略平面図、同図(b)は芯金の概略正面図である。 従来の芯金に脱輪防止突起部を有するゴムクローラに係り、同図(a)は芯金の概略平面図、同図(b)は芯金の概略側面図である。 図4ゴムクローラにおいて、芯金が正常の位置からずれた様子(脱臼状態)を示す説明図である。 従来の芯金に脱輪防止突起部を有する他のゴムクローラに係り、同図(a)は芯金の概略平面図、同図(b)は芯金の概略正面図である。 図6のゴムクローラにおいて、芯金が正常の位置からずれた様子(脱臼状態)を示す説明図である。
符号の説明
12 芯金
16a、16b 案内突起部
14 翼部
14a 翼部端部
20 スチールコード
30a、30b 脱輪防止のための突起部(第1の実施の形態)
31a、31b 膨出部(第1の実施の形態)
32a、32b 脱輪防止のための突起部(第2の実施の形態)
33a、33b 膨出部(第2の実施の形態)
42a、42b 従来の脱輪防止突起部
44a、44b 従来の他の脱輪防止突起部

Claims (3)

  1. 案内突起部の設けられた中央部と、その両側に延在する翼部と、を有し、該翼部が幅方向に伸長するように埋設された芯金と、
    前記翼部と接地面との間の領域に複数本並べられて埋設されたスチールコードと、を有するゴムクローラにおいて、
    前記芯金の両側の翼部それぞれに、周方向の相反する方向に突出し且つ隣接された芯金を相互に係合可能とする一対の突起部が設けられたことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記一対の突起部には、それぞれ前記翼部から接地面側に膨出する膨出部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記膨出部は、前記スチールコード列の間まで突出して埋設されていることを特徴とする請求項2に記載のゴムクローラ。
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CN112172951A (zh) * 2019-07-03 2021-01-05 住友橡胶工业株式会社 弹性履带
CN112172951B (zh) * 2019-07-03 2024-05-28 住友橡胶工业株式会社 弹性履带

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