JP2010005558A - 水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凝集剤を添加した処理するべき水を撹拌する撹拌装置(4)と、撹拌装置(4)から送られた水と固形物の塊との混合物を濾過する濾過装置(7)と、濾過装置(7)から送られた濾液を貯蔵する濾液貯蔵装置(8)と、吸引装置(9)とを備え、撹拌装置(4)と濾過装置(7)と濾液貯蔵装置(8)は吸引装置(9)の吸込口(91)に直列に連通しており、撹拌装置(4)と濾過装置(7)とを連通する配管(L3)における撹拌装置近傍の領域には外気吸引装置(L32)が形成されている。
【選択図】図1
Description
そのような規制を回避するため、近年、水性塗料が使用されることが多くなっている。
水性塗料を洗浄した洗浄水については、現状では規制が無く、多くの場合において、いわゆる「垂れ流し」されているのが現状である。
モルタル(左官)業者、ペンキ塗装業者が、道具を洗う際に排出される洗い水についても、同様に「垂れ流し」される場合が多い。
しかし、水性塗料を洗浄した洗浄水や、モルタル業者、建築業者、塗装業者が、道具を洗う際に排出される洗い水の様に、規制が存在しない排水を浄化するのに有効な技術は、現時点では提案されていない。
しかし、洗浄水中に懸濁している固体物質と一部の溶解物質を凝集させても、濾過手段に搬送する間に凝集したフロックが破壊してしまうと、濾過手段により固形物と濾液とを分離する効率が著しく低下してしまうという問題が存在する。
より詳細には、本発明の水処理装置は搬送可能な程度にまでコンパクトに構成することが可能である。そして、搬送可能に構成された本発明の水処理装置であれば、固定設備として認可を受ける必要が無くなり、可搬式の装置として有害物質を包含した自ら有害物質を分離する処理を実行することが出来る。
本発明によれば、吸引装置(9)により撹拌装置(4)から濾過装置(7)まで汚水及びフロックの混合物を吸引するので、撹拌装置(4)で凝集剤と処理するべき水とを撹拌して形成されたフロックが粉々に破壊されることなく、濾過装置(7)まで搬送される。
そして、濾過装置(7)において、当該フロックが液体から分離されるので、有害物質を確実に除去或いは分離する事ができる。
ここで、処理するべき水中の微細な有害物質の細かい粒子は気泡表面に捕獲されるので、処理するべき水中から有害物質が確実に回収、除去される。そして、気泡表面の有害物質の細かい粒子がフィルタで捕獲される。
また、気泡内部の空気は、濾過装置(7)の底面側のフィルタ(71、72)のみならず、側面におけるフィルタ(71、72)からも通過することが出来るので、気泡が大量に存在しても、濾過装置(7)の底面及び側面の全てにおいて濾過作用が行われ、濾過装置(7)において気泡が滞留してしまう事が防止される。
その結果、フロック中の有害物質と、水及び空気の分離が、濾過装置(7)において良好に行われる。換言すれば、有害物質の分離が良好に行われる。
これに対して、本発明において、凝集剤(粉体吸着凝集剤)を添加した処理するべき水の配管(L2)を受け板(44)に衝突する方向へ延在せしめ、配管(L2)の端部を底面側部分(底部L2b)のみが残存した形状に形成し、残存した底面側部分を櫛歯状に形成して平行な細長い隙間(δ)を複数形成すれば(請求項2)、水性塗料の洗浄水が撹拌装置(4)の液面に直接落下(衝突)することが防止され、撹拌装置(4)液面における泡立ちを抑制することが出来る。
そして、撹拌装置(4)と濾過装置(7)の液位の検知に当っては、液体は鞘状部材底部の小孔(Q22、Q32)を介して浸入して液面計(Q2、Q3)に接触するので、液面計(Q2、Q3)は気泡により誤作動することなく、液位を正確に検知する事が出来る。
液体が浸入するに際して、鞘状部材(Q21、Q31)内の空気は上部に形成された小孔(Q22、Q32)を介して抜ける。すなわち、上部に形成された小孔(Q22、Q32)が空気抜き孔として作用する。
先ず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1〜図5の第1実施形態に係る水処理装置100は、水性塗料の洗浄水や、左官工事におけるモルタルの洗浄水、建設工事で発生する有害物質を含む排水を処理している。
制御盤50は、図示の各種電気ユニット(ポンプの電動モータを駆動するインバータや、各種計測装置の電源その他)と信号伝達ライン或いは電力供給ライン(図の簡略化のため、信号伝達ラインや電力供給ラインは図示せず)を介して接続され、各電気ユニットの起動・停止や作動電力の供給などを制御している。
撹拌槽4の排出口4oは、ラインL3を介して、負圧濾過槽7の吸入口7iに接続されている。ラインL3には第1の電磁弁V1が介装され、ラインL3における電磁弁V1と負圧濾過槽7との間の領域には分岐点B1が位置している。分岐点B1からは分岐管L31が分岐しており、分岐管L31には第2の電磁弁V2が介装されている。第1の電磁弁V1及び第2の電磁弁V2の作用効果については後述する。
ラインL3において、撹拌槽4の排出口4oと第1の電磁弁V1との間の領域には循環用外気吸引ラインL32が合流しており、循環用外気吸引ラインL32を介して外気がラインL3へ吸引される。
そして、濾過液槽8の上方に設けられた排出口81oは、ラインL5を介して、減圧ブロワ9の吸込み口9iと接続されている。
減圧ブロワ9の吐出口9oは、ラインL6及びラインL61を介して、大気に開放されている。ラインL6には分岐点B2が設けられ、分岐点B2においてラインL6は、大気開放側に連通するラインL61と、吸着凝集剤定量供給機5側の連通するラインL62とに分岐している。
そしてラインL62は、吸着凝集剤定量供給機5の吐出口5o近傍に連通している。
ラインL7には分岐点B3が設けられており、分岐点B3において、ラインL7はラインL71とラインL72とに分岐している。ラインL71は処理水循環槽10の濾過水吸入口10iに接続されており、ラインL72は水処理装置100の外部に連通している。
ラインL7には逆止弁V3が介装され、ラインL71には電磁弁V4が介装され、ラインL72には電磁弁V5が介装されている。
電磁弁V4及び電磁弁V5の作用効果については後述する。
循環ラインL10は給水ラインL12に連通している。そして、給水ラインL12の先端で、洗台1の上方には、蛇口2が設けられている。
吸着凝集剤定量供給機5の吐出口5oにはラインL9が接続され、ラインL9は撹拌槽4近傍でラインL2と合流している。
消泡剤供給用定量ポンプ6にはラインL8が接続され、ラインL8はラインL2と合流している。
ラインL2において、消泡剤供給用定量ポンプ6に接続するラインL8との合流点は、吸着凝集剤定量供給機5に接続するラインL9との合流点よりも、原水槽3側となっている。
原水槽3には、原水(処理するべき水)の量を計測するためのレベルセンサ(水位計)Q1と、原水の酸性濃度あるいはアルカリ濃度を計測するpH計31とが装備されている。
原水がさらに溜まり、レベルセンサQ1により上々限レベルを超えて洗い水が溜まった旨が検知されると、ラインL10の電磁弁V7が閉鎖して、洗台1への水の供給が停止される。
消泡剤供給用定量ポンプ6には、消泡剤及び中和剤を貯留しておくタンク61が装備されている。
撹拌機41によって、処理するべき水(原水)と、吸着凝集剤定量供給機5から供給された吸着凝集剤と、消泡剤供給用定量ポンプ6から供給された消泡剤及びpH調整剤が、均一に撹拌される。
吸着凝集剤が集合して塊を作り、その塊に塗料や有害物質が吸着して、フロックを形成する。あるいは、無機系の粉体である吸着凝集剤が水を吸って膨張し、膨張した吸着凝集剤が塗料や有害物質を吸着して凝集することにより、フロックが形成される。
除去するべき塗料や有害物質は、吸着凝集剤によりフロックを形成し、原水中に浮遊し、水と分離される。
後述する様に、第1実施形態では、撹拌槽4からフロックと水とをポンプで押し出すのではなく、減圧ブロワ9により撹拌槽4からフロックと水とを吸引しているので、フロックを破壊することなく、負圧濾過槽7まで搬送する事が出来る。
図2において、撹拌槽4の内壁面には受け板43、44が、図2の例では4箇所(受け板43は3箇所、受け板44は1箇所)形成されている。ここで、受け板43、44は、撹拌槽4の高さ方向に延在した板状の部材であり、平面形状は図2で示す様に湾曲している。
撹拌翼412により撹拌された原水は、受け板43の湾曲面に衝突して流線が円形に湾曲して渦Fuを形成する。当該渦Fuにより、原水と吸着凝集剤とがより一層良好に混合される。
図2において、受け板44は、粉体吸着凝集剤が供給されるラインL9と、原水槽3からのラインL2とが、撹拌槽4内で合流する箇所近傍に配置されている。
粉体吸着凝集剤と合流した原水の一部は、図3の流線t1で示す様に隙間δから撹拌槽4内に落下し、原水の残りは流線t2で示す様に直進して受け板44に衝突する。
撹拌槽4で所定時間撹拌された処理水は、減圧ブロワ9による負圧によって、ラインL3を経由して負圧濾過槽7に吸引される。
粗い目のフィルタ71は、交換が容易な様に配置されており、安価なフィルタである。粗い目のフィルタ71は、濾過した原水量が100リットル〜200リットル程度で交換することを想定している。換言すれば、安価で交換し易い粗い目のフィルタ71は、頻繁に交換することを前提にしている。
細かい目のフィルタ72は、使い捨てではあるが、交換頻度は粗いフィルタ71よりも少なく、2日〜3日程度で交換されることを想定している。
この場合、負圧濾過槽7と濾過液槽8とは、パイプあるいはラインL4で接続されて、一体的に構成される。
第1の電磁弁V1が閉鎖しているので、撹拌槽4内の原水やフロックは負圧濾過槽7に送り出されることはなく、撹拌機41のモータ411により撹拌のみが行われて、撹拌によって塗料や有害物質が吸着凝集剤に吸着される。
その場合、第2の電磁弁V2が開放しているので、減圧ブロワ9により第2の電磁弁V2、ラインL31を経由して外部から吸引された空気(外気)が、負圧濾過槽7に吸引される。吸引された外気は、既に負圧濾過槽7に搬送されたフロックと水とをフィルタ71に押し付けて、水、空気、固形物を分離する。
第1の電磁弁V1が開放するので、エアの吸口(循環用外気吸引口)L32から外気が吸引されて、ラインL3内を大量の気泡が流れる。係る気泡(吸引された外気が形成する気泡)に連行されて、撹拌槽4からラインL3内に流出した原水とフロックとが混在した混合物が、負圧濾過槽7へ送られる。そして、負圧濾過槽7において、固液分離が行われる。
ここで、固液分離の「固」とはフロックを形成する塗料や汚染物質であり、「液」とはフィルタ71、72で濾過された濾過液を指している。
水性塗料は多量の界面活性剤を含んでいる。そして多量の界面活性剤を含んでいると、多量の気泡が発生する。また、撹拌槽4に供給される流体は、エアの吸口(循環用外気吸引口)L32から吸引された外気の気泡を大量に包含している。そのため、撹拌槽4に原水が供給されると大量の気泡が発生し、大量に発生した気泡により、撹拌槽4のレベル計Q2が誤作動する恐れがある。
ここで、塩化ビニール管Q21の全体に小孔が空いていると、当該小孔から細かい気泡が塩化ビニール管Q21内へ侵入して、レベル計を誤作動させる恐れがある。これに対して図5で示すレベル計Q2は、塩化ビニール管Q21上方の小孔Q22が通常時の液面Lwよりも高い位置に形成されているため、小孔Q22から気泡は浸入せず、レベル計Q2の誤作動は防止される。
図6において、吸入口7iの濾過槽7内の端部は傾斜した蓋部材73iで覆われており、荒いフィルタ71に近い側が下方となっている。そして、吸入口7iの濾過槽7内の端部と蓋部材73iとの境界において、荒いフィルタ71側には、複数の小孔75iが形成されている。ここで、吸入口7iの濾過槽7内の端部は、通常時の液面Lwよりも高い位置に配置されている。
原水が負圧濾過槽7内の液面Lwに直接落下すると、当該液面Lwが泡立ってしまう。これに対して、吸入口7iの濾過槽7内の端部を図6で示す様に構成すれば、原水は図6における斜め下方(矢印Yの方向)に落下し、目の粗いフィルタ71に先ず衝突するので、負圧濾過槽7内の液面Lwには直接落下しない。そのため、泡立ちが抑制される。
また、濾過液槽8における液面計Q4(図1参照)や、処理水循環槽10における液面計Q5(図1参照)も、図5を参照して上述したのと同様に構成されている。
ここで、濾液ポンプP2により濾過液槽8から濾過液を排出する際に、減圧ブロワ9の負圧が作用していると、濾液ポンプP2の呼び水が出来なくなり、濾過液槽8から濾過液を排出できなくなる恐れがある。
係る場合においては、減圧ブロワ9の負圧により、電磁弁V5、逆止弁V3、濾液ポンプP2を介して、ラインL72から濾過液槽8側に空気(外気)が逆流してしまう可能性もある。
この様な事態を防止するため、図1〜図6の第1実施形態では、濾過液槽8から濾過液を排出する際には、濾液ポンプP2から濾過液が吐出されるまで、減圧ブロワ9の作動を停止する制御が行われる。
濾過液槽8からの濾過液を処理水循環槽10へ供給する(循環して使用する)場合には、ラインL71に介装された電磁弁V4を開放して、ラインL72に改装された電磁弁V5を閉鎖する。
濾過液槽8からの濾過液を使用せず(処理水循環槽10へ供給せず)、電磁弁V5を介して放流する場合には、電磁弁V5を開放して、電磁弁V4を閉鎖する。
なお、発明者の実験によれば、ラインL72及び電磁弁V5を介して外部へ放流される濾過液は、塗料や有害物質は十分に除去されており、有害物質の含有量は許容値以下となっている。
減圧ブロワ9からの排気の温度は30℃〜40℃であり、減圧ブロワ9からの排気が保有する熱量を吐出口5o近傍に存在する吸着凝集剤に供給し、以って、粉体である吸着凝集剤の湿気を除去するためである。
ここで、処理水循環槽10には、補給水投入ラインL11が接続され、そのラインL11の処理水循環槽10近傍には電磁弁V6が介装されている。ラインL11は、例えば上水に連通している。
水処理装置100は、完全な閉回路(密閉回路)ではなく、装置の稼動を続ければ、循環水量は減少する。
処理水循環槽10内の水位が、(処理水循環槽10に装備された)水位計Q5における第1の所定値以下となった場合には、電磁弁V6を開放して、上水を処理水循環槽10に補給する。そして、処理水循環槽10内の水位が、(上水の補給により)水位計Q5における第2の所定値以上となった場合に、電磁弁V6を閉鎖して、上水の補給を停止する。
吸着凝集剤定量供給機5では、吸着凝集剤の供給量調整のため、インバータが用いられる。
撹拌槽4のモータ411は、フロック形成に最も適した回転数(吸着凝集剤の種類によって異なる)を実現するように、インバータで回転数を調整している。
減圧ブロワ9は、フロックを含む流体の搬送能力を適切に調整するため、インバータが必要である。換言すれば、システム全体における循環のバランスを調整するため、インバータの回転数調整機能を用いている。
その結果、各種工事現場等で規制による労力を考慮することなく、使用することが出来る。そのため、各種現場で使い易いという利点を有している。
それに対して図1〜図6の第1実施形態では、減圧ブロワ9により撹拌槽4から汚水及びフロックを吸引しているので、撹拌槽4で形成されたフロックが粉々に破壊されることなく、負圧濾過槽7まで搬送される。
その結果、負圧濾過槽7において、有害物質と液とが効率良く分離あるいは濾過されるのである。
すなわち、図示の実施形態によれば、原水に存在する有害物質の細かい粒子も、負圧濾過槽7で確実に(水から)分離される。
このように、第1実施形態によれば、原水中に包含される有害物質と水と空気の分離が、フィルタ71、72において良好に行われるのである。
図1〜図6の第1実施形態に係る水処理装置100は、水性塗料の洗浄水や、左官工事におけるモルタルの洗浄水、建設工事で発生する有害物質を含む排水の処理を行う。
それに対して、図7の第2実施形態に係る水処理装置102は、例えば高含水の廃棄アスベストから分離された水の様に、有害物質(アスベスト)を包含する水を処理するシステムである。
以下、図7を参照して、主として、図1〜図6の第1実施形態と異なる部分について説明する。
ラインL12Aには開閉弁V8が介装されており、廃棄アスベストを含んだ高含水液の投入を制御することが出来る。
減圧ブロワ9の吐出口9oは、ラインL14を介してエアフィルタ12の吸入口12iと接続されている。エアフィルタ12の吐出口12oは、ラインL15を介して誘引ブロワ13と接続されている。
ここで、減圧ブロワ9から吐出される乾燥空気中には、未だ微細なアスベスト繊維が混じっている恐れがあり、そのままでは大気に開放することは不都合である。そのため、係る微細なアスベスト繊維を完全に除去するべく、減圧ブロワから吐出された乾燥した空気を、エアフィルタ12に送出するのである。
エアフィルタ12によりアスベスト繊維を除去された清浄な空気は、誘引ブロワ13により吸引され、誘引ブロワ13の排出口から大気に放出される。
これに対して、図7の水処理装置102は、廃棄アスベストを含んだ高含水液が処理対象であるため、処理水循環槽10に貯留された水が再度処理されるようには図示されていない。図7では、処理水循環槽10に貯留された処理後のきれいな排水は、ラインL10Aから排出され、水処理装置102以外の図示しない設備で再利用される。
しかし、図1と同様に、ラインL3から分岐管L31を分岐させ、第1の電磁弁V1をラインL3に介装し、第2の電磁弁V2を分岐管L31に介装しても良い。
また、ラインL3における撹拌機4の近傍の領域に、循環用外気吸引ラインL32を設けても良い。
図7の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図6の第1実施形態と同様である。
図1〜図6の第1実施形態、図7の第2実施形態は、処理するべき対象が排水であり、排水を原水槽3で貯留された後、撹拌槽4に送っている。
これに対して、図8の第3実施形態では、処理の対象である有害物質、例えばアスベストや煙突の煤(ダイオキシンを包含)は吸引、回収された後に、水と混合し、当該有害物質と水との混合物が撹拌槽4に送られる。
以下、図8を参照して、第3実施形態を説明する。
また水処理装置103は、高圧コンプレッサC(プランジャであっても良い)、有害物回収サイクロン14、有害物洗浄塔15、水分分離サイクロン11B、チューブポンプ16、高圧リングブロワ9A、2台のエアフィルタ12A、12B、2台の誘引ブロワ13A、13Bを備えている。
有害物回収サイクロン14の吸入口14iには、バキュームVQによって吸い込まれたアスベストや煙突の煤(ダイオキシンが混入している)等が吸引されて、流入する。
有害物回収サイクロン14の吐出ライン14oにはエジェクタEが装備され、このエジェクタEから、高圧コンプレッサCで圧縮された高圧水が、ラインL21を経由して、吐出ライン14o内に噴射され、以って、吐出ライン14o内の排気を有害物洗浄塔15側に圧送している。
給水マニフォルド15Mは、複数の連通孔15Moと、1箇所の給水口15Miを有している。複数の連通孔15Moは、複数の仕切り板151で仕切られた有害物洗浄塔15内における各区画に対応して配置されている。
水分分離サイクロン11Bは、吸入口11Biと、排出口11Boと、分離水タンク11Btとを有している。
有害物回収サイクロン14の吐出ライン14oと、有害物洗浄塔15の吸入口15iとは、ラインL22で接続されている。
有害物洗浄塔15の第2の排出口152oと、チューブポンプ16の吸入口16iとは、ラインL24で接続されている。
高圧リングブロワ9Aの排出口9Aoと、エアフィルタ12Aの吸入口12Aiとは、ラインL232で接続されている。
エアフィルタ12Aの排出口12Aoと誘引ブロワ13Aとは、ラインL233で接続されている。
したがって、水分分離サイクロン11Bで分離した水は、ラインL234、ラインL24、ラインL25を経由して、撹拌機4に投入される。
高圧リングブロワ9Bの排出口9Boと、エアフィルタの吸入口12Biとは、ラインL29で接続されている。
エアフィルタ12Bの排出口12Boと、誘引ブロワ13Bとは、ラインL30で接続されている。
処理水循環槽10には、濾過水槽8の処理水の他に、補給水として、例えば上水道L7sから真水も供給可能となっている。
処理水循環槽10に貯留した水は、循環ポンプP3、ラインL10を経由して、有害物洗浄塔15の給水マニフォルド15Mの吸入口15Miに供給される。
先ず、図示しない真空源を利用したバキュームVQによって、アスベスト、ダイオキシンを含む煤、埃等を、有害物回数サイクロン14に吸引する。
サイクロン14上方に舞い上がった比重の小さな有害物質は、高圧コンプレッサC及びエジェクタEを介して吐出ライン14o内に高圧水が噴射されることにより、吐出ライン14o内に吸い込まれ且つ噴射された高圧水に補足されて、ラインL22を経由して有害物質洗浄塔15に送られる。
水分分離サイクロン11Bにおいて、液相分と空気とが分離され、乾燥した空気は高圧リングブロワ9Aにより、ラインL231、L232を経由してエアフィルタ12Aに送られる。
高圧リングブロワ9Aから吐出される乾燥空気中には、未だ微細な有害物質(例えば、アスベスト繊維)が混じっている可能性がある。この有害物質はエアフィルタ12Aで完全に除去される。そして、有害物質を包含しない清浄な空気が、誘引ブロワ13Aの排出口から大気に放出される。
水分分離サイクロン11Bで分離した水は、ラインL234、ラインL24を経由してチューブポンプ16で吸引され、ラインL25を経由して撹拌槽4に送られる。
撹拌槽4に送られた排水は、図1〜図6の第1実施形態と同様に処理され、負圧濾過槽7、濾過液槽8でも図1〜図6の第1実施形態と同様に処理される。
図8の第3実施形態では、排気は全てエアフィルタ12A、12Bを経由して大気に排出されており、有害物質であるアスベストやダイオキシンの微粉が大気に拡散する事態を防止している。
図8の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図7の各実施形態と同様である。
図8の第3実施形態において、高圧リングブロワ9Bで負圧を作用させて、処理するべき水を撹拌槽4から負圧濾過槽7、濾過水槽8に吸引する際に、高圧リングブロワ9Bに吸引される空気が水を連行してしまい、高圧リングブロワ9Bを破損してしまう可能性が存在する。
2・・・給水蛇口
3・・・原水槽
4・・・撹拌装置
5・・・吸着凝集剤定量供給機
6・・・定量ポンプ
7・・・負圧濾過槽
8・・・濾過液槽
9・・・減圧ブロワ
10・・・処理水循環槽
11・・・水分分離サイクロン
12・・・エアフィルタ
13・・・ブロワ
14・・・有害物回収サイクロン
15・・・有害物洗浄塔
16・・・チューブポンプ
Claims (3)
- 凝集剤を添加した処理するべき水を撹拌する撹拌装置(4)と、撹拌装置(4)から配管(L3)を介して送られた水と固形物の塊との混合物を濾過する濾過装置(7)と、濾過装置(7)から配管(L4)を介して送られた濾液を貯蔵する濾液貯蔵装置(8)と、吸引装置(9)とを備え、撹拌装置(4)と濾過装置(7)と濾液貯蔵装置(8)は吸引装置(9)の吸込口(9i)に直列に連通しており、撹拌装置(4)と濾過装置(7)とを連通する配管(L3)における撹拌装置近傍の領域には外気吸引装置(L32)が形成されていることを特徴とする水処理装置。
- 凝集剤を添加した処理するべき水を撹拌装置(4)に供給する配管(L2)は、処理するべき水が撹拌装置(4)内に設けられた受け板(44)に衝突する方向へ延在していると共に、その端部は底面側部分(L2b)のみが残存した形状に形成されており、残存した底面側部分(L2b)は櫛歯状に形成され、平行な細長い隙間(δ)が複数形成されている請求項1の水処理装置。
- 撹拌装置(4)と濾過装置(7)には液面計(Q2、Q3)が設けられており、該液面計(Q2、Q3)は鞘状部材(Q21、Q31)に収容され、該鞘状部材(Q21、Q31)はその底部及び上部に複数の小孔(Q22、Q32)が穿孔されている請求項1、請求項2の何れかの水処理装置。
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