JP2010005003A - 外用液剤塗布具 - Google Patents

外用液剤塗布具 Download PDF

Info

Publication number
JP2010005003A
JP2010005003A JP2008165736A JP2008165736A JP2010005003A JP 2010005003 A JP2010005003 A JP 2010005003A JP 2008165736 A JP2008165736 A JP 2008165736A JP 2008165736 A JP2008165736 A JP 2008165736A JP 2010005003 A JP2010005003 A JP 2010005003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical neck
solution tank
application surface
external
disinfectant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008165736A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hamaguchi
武之 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamoto Corp
Original Assignee
Kawamoto Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamoto Corp filed Critical Kawamoto Corp
Priority to JP2008165736A priority Critical patent/JP2010005003A/ja
Publication of JP2010005003A publication Critical patent/JP2010005003A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ガス滅菌が可能で、且つ塗布面に触れずに消毒液を塗布面部分に含浸させることができ、その含浸量を使用者が任意に調節可能な外用液剤塗布具の提供を目的とする。
【解決手段】消毒液塗布具10(外用液剤塗布具)は消毒液19を充密状態で収容する溶液タンク部11と頭部21を備える。溶液タンク部11の開口部11dはシール材18により封止されている。頭部21は、引き金部25bを備えた外筒状首部22と、塗布面部材29を有する。引き金部25bを筒状頚部14の軸方向Kに沿って引くと、外筒状首部22内部の突き刺し部25cがシール材18を穿通し、また筒状頚部14の凸部16が外筒状首部22の孔部25dに嵌合され、溶液タンク部11に対して頭部21が固定される。溶液タンク部11の胴体部17は少なくとも一部が軟質であり、押圧により消毒液吐出量を調整できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、外用液剤を皮膚に塗布する際に用いる外用液剤塗布具に関するものであり、例えば皮膚面の消毒にあたって消毒液を塗布する際等に用いられる塗布具に関するものである。
例えば手術をするに際しては、切開箇所からの感染予防の目的で、予め切開付近の皮膚を広く消毒することが行われている。この様に広範囲に消毒する場合には、専ら刷毛で消毒液を塗ったり、綿球に消毒液を染み込ませてピンセットを用いて塗ったりする方法が採られている。
しかしより簡便に消毒操作を行い得るようにする観点から、消毒液と塗布具を組み合わせた外用液剤塗布具(消毒液塗布具)が提案されている。
この消毒液塗布具としては、綿棒の柄の部分を筒状に構成し、この筒内部に消毒液を入れて筒開口近傍をフィルム状密閉材により封止すると共に、これに向かった尖端部を備えた栓体を設けた液入り綿棒が提案されている(従来例[1])(例えば特許文献1参照)。この使用にあたっては、栓体をスライドさせて上記密封材を破り、内部の消毒液を綿体に含浸させる。
しかしこの従来例[1]の液入り綿棒では、密閉材を破る操作において、綿棒先端の綿体を手で持って栓体をスライドさせることになるので、綿体が手の雑菌に汚染される虞がある。また綿体への消毒液の含浸は綿体に自然に滲むに任せており、使用者がその含浸量を任意に調節することができない。このため患者の皮膚上で液だれしたり、或いは消毒液含浸量が少なくて十分に塗布できなかったりする虞がある。
また他の例として、図8(消毒セットの一例を示す斜視図)に示すように、綿棒61と消毒液62を、台紙64と樹脂フィルム63のラミネートの間に封入したものが提案されている(従来例[2])。この消毒セットは、綿棒封入空間66と消毒液封入空間67の間部分65の接着を他の部分に比べて弱いものとし、綿棒61を消毒液62側に突き刺すように進めることで、上記間部分65の接着を剥がし、綿棒61の綿体61aに消毒液62を染み込ませるように構成されている。そしてこの消毒液62の染み込んだ綿棒61を包装材(台紙64と樹脂フィルム63)から取り出して使用する。
上記従来例[2]においては、綿体61aを手で触れることがないので、清潔を保つことができる。
ところが、滅菌が要求される衛生材料については製造の終盤でガス滅菌を行うのが通常であるところ、従来例[2]の消毒セットをガス滅菌しようとすれば、その減圧時に、綿棒封入空間66や消毒液封入空間67の空気の圧力によって上記間部分65が剥がれてしまい、両空間66,67が貫通してしまう懸念がある。このため、ガス滅菌を行わずに提供せざるを得ないという問題がある。因みに「ガス滅菌」とは、気体を媒体として行う滅菌のことであり、使用するガスとしてはエチレンオキサイド等の殺菌性ガスの他、飽和水蒸気やガス状プラズマ等が挙げられる。
他方、特許文献2には溶液供給式しみとり用具が示されており、該用具は先端に回転式スポンジを備え、これに中継用中綿を介して円筒状溶液タンクが配置されたものであって、上記溶液タンクの一方端に蓋が設けられ、上記中継用中綿のケースに上記蓋に対向した竹槍状の突起部分が形成されたものが提案されている(従来例[3])。使用にあたっては、上記突起部分で蓋を突くことで蓋を斜め状態にして開け、タンク内の液を中綿に染み込ませ、続いて上記スポンジに染み込ませる構成となっている。
この従来例[3]においては、中継用中綿のケースを持って溶液タンクに向かってスライドさせれば、突起部分で蓋を開けることが可能であり、先端のスポンジ(塗布面)に触れずに済む。しかし従来例[3]においても、スポンジへの溶液の含浸量は、中継用中綿中の空気の置換や毛細管現象による吸引によって決まるため、使用者が任意に調節することができない。加えてタンク内の溶液は中継用中綿を経た後に先端スポンジに到達することになるので、先端スポンジの溶液含浸量が少なくなりがちであり、十分に塗布できない懸念がある。なお中継用中綿の部分を短くすれば、先端スポンジへの溶液含浸が良好に行われると考えられるものの、この場合は蓋を開ける際に先端スポンジを手で持ってしまうことになりかねず、先端スポンジが手の雑菌に汚染される虞がある。
特開2004−337284号公報 特開2003−221773号公報
以上のように液を含浸塗布するためのものが種々提案されているものの、外用液剤塗布具として満足できるものではなかった。
そこで本発明においては、ガス滅菌が可能であって、且つ塗布面に手を触れることなく消毒液等の外用液剤を塗布面部分に含浸させることができ、加えてこの含浸量を使用者が任意に調節することのできる外用液剤塗布具を提供することを目的とする。
以下、本発明の理解を容易にする為、後述の図面で用いた符号を適宜付して説明するが、本発明は図示例に限定されるものではない。
本発明に係る外用液剤塗布具(消毒液塗布具10)は、外用液剤を塗布する際に用いるものであって、外用液剤(消毒液19)を密封状態で収容する溶液タンク部11と、該溶液タンク部11に取り付けられる頭部21とを備え、
前記溶液タンク部11が、その開口部11dがシール材18により封止された筒状頚部14と、この筒状頚部14に連なる胴体部とを有し、該胴体部が保形性を有すると共にその少なくとも一部が可撓性を示し、
前記頭部21が、外用液剤が浸潤可能な塗布面部材29と、この塗布面部材29を支持すると共に前記筒状頚部14に嵌装される外筒状首部22とを有し、この外筒状首部22には、該外筒状首部22を前記筒状頚部14の軸方向にスライドさせるための引き金部25bが設けられ、また該外筒状首部22の内腔部には、前記筒状頚部14から前記塗布面部材29に向かう貫通孔が形成されると共に、前記筒状頚部14における前記シール材18に対向した突き刺し部25cが設けられ、
前記筒状頚部14と前記外筒状首部22には、対応して形成された位置決め部(例えば凸部16と孔部25d)が設けられてなり、
前記引き金部25bを前記筒状頚部14の軸方向に沿って引くことにより、前記突き刺し部25cが前記シール材18を穿通すると共に、前記位置決め部によって前記溶液タンク部11に対して前記頭部21が固定されるものであることを特徴とする。
上記の様に本発明の外用液剤塗布具には引き金部25bが設けられ、これを引くことで溶液タンク部11のシール材18を穿通できるものであり、つまり塗布面(塗布面部材29の表面)に手を触れることなくシール材18を開けて外用液剤(例えば消毒液)を出すことができる。
ここで引き金部25bを引く際の支えとなるべき溶液タンク部11は、上記の如くその少なくとも一部が可撓性を示すものであるが、該溶液タンク部11は外用液剤を密封状態で収容していることから、その内圧によって形がしっかりとし、よって引き金部25bを引いたときにその支えとなり得る。なお特に好ましい態様は、溶液タンク部11に外用液剤を充密状態で収容した場合であり、この場合は、内部の液圧によって形が一層しっかりとするから、引き金部25bを引くときに溶液タンク11がよりしっかりとした支えになる。
また引き金部25bを引く方向が筒状頚部14の軸方向に沿っており、軸方向は横方向に比べて強度が高いので、この点からも引き金部25bを引く際の支えとして十分な強さを発揮する。
そして溶液タンク部11の胴体部に可撓性を示す部分があるので、これを任意に押圧すことで、該溶液タンク部11からの外用液剤吐出量を調節することができ、よって塗布面部材29への浸潤量(含浸量)を使用者が任意に調節することができる。なお上記の通り胴体部が保形性を有するので、外用液剤が出た後も形を自ら保持しうる。
尚たとえ外用液剤(消毒液19)を収容する溶液タンク部11内に気体が入っていても、溶液タンク部11の開口部11dに貼付するシール材18のシール強度が十分に強ければ、ガス滅菌の際の減圧によってシール材18が外れる懸念は殆どない。因みに開口部11dに貼付するシール材18のシール強度としては15N/15mm以上が好ましい(JIS Z0238)。このシール強度であれば、溶液タンク部11の総体積の1/3以内の気体が封入されていても、ガス滅菌の際の減圧による内外圧差によってシール材18が外れるという虞が殆どない。
またシール材18による封止に関し、仮に、例えば従来例[3]の様に硬性の蓋を用いてこれを傾斜させて開けるタイプとした場合では、溶液タンク部11の全てを可撓性材料で構成すると、蓋を支えられずに外れてしまう懸念があるが、本発明ではシール材18によって封止しているので、たとえ溶液タンク部11の全てが可撓性を示すものであっても、しっかりと封止しておくことができる。
上記の様に溶液タンク部11としては、その全部(筒状頚部14と胴体部の全部)を、可撓性を示す材料で構成しても良く、更にこの際、前記筒状頚部14と前記胴体部を一体に構成しても良い。一体構成のものとすれば、製造が簡便となり、製造コストを低減することができる。
加えて本発明の外用液剤塗布具においては、前記筒状頚部14の軸(軸K)が、前記胴体部の軸(軸J)に対して傾斜したものであることが好ましい(後述の図1(a)、図3、図6(a)参照)。
前記の如く外筒状首部22のスライド方向、即ち引き金部25bのスライド方向は筒状頚部14の軸方向であるが、筒状頚部14と胴体部の軸が傾斜していることで、引き金部25bを胴体部の軸に対して斜めに引くこととなり(後述の図1(a)、図7参照)、真っ直ぐに引くよりもその操作がし易くなる。またこの傾斜により、胴体部の軸に対して頭部21の塗布面(塗布面部材29の塗布面)が斜めに向くことになり、塗布操作がし易くなる。
この傾斜角度θとしては0〜60°が好ましく、より好ましくは20〜45°である。上記の如く、傾斜していることにより引き金部25bを引く際の操作や消毒液の塗布操作がし易くなるものであるが、角度θが小さすぎるとこの効果があまり発揮されず、角度θが大きすぎるとかえって引き金部25bを引く際の操作や消毒液の塗布操作がし辛くなるからである。
更に本発明の外用液剤塗布具においては、前記頭部21における前記外筒状首部22が、前記突き刺し部25cと前記引き金部25bを備えた首本体部材25と、前記塗布面部材29を支持する支持部材23と、前記塗布面部材29を前記支持部材23に固定させる固定部材(例えばリング部材24)とを有するものであることが好ましい(尚以下、このタイプの頭部21を3パーツタイプと称することがある)。
この3パーツタイプにおける外用液剤塗布具の製造方法としては、前記首本体部材25に前記支持部材23を装着し、次いでこの支持部材23上に前記塗布面部材29を被覆し、その後、この塗布面部材29の周囲を覆って前記固定部材(例えばリング部材24)を前記支持部材23に装着することが挙げられる。
斯様に3パーツタイプの頭部21の場合にあっては、接着剤を用いることなく塗布面部材29(例えばスポンジ)をしっかりと装着することができるので、製造作業を簡素化できる。なお塗布面部材29の材料としては、スポンジのような多孔質構造物の他、繊維集合体等が挙げられ、外用液剤を保持する空隙を有するものであればいずれのものであっても良い。
また3パーツタイプの外用液剤塗布具において、前記首本体部材25と、前記支持部材23と、前記固定部材(例えばリング部材24)が、ヒンジ26,27を介して連接され、これら(外筒状首部)が同一の素材で一体に構成されたものであることが好ましい。斯様に構成すれば、部品点数が少なくなり、製造コストが低廉となる。なお上記素材としてはポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂が挙げられる。そしてヒンジ26,27の部分を薄肉に構成して良好な可撓性を示すように構成すると良い。
加えて本発明の外用液剤塗布具においては、前記溶液タンク部に、前記外用液剤として消毒液を1〜200mL収容したものであることが好ましい。手術前には切開箇所付近を広範囲に消毒することが行われるところ、消毒範囲に応じた量の消毒液を収容しておくことで、過剰な消毒液の使用を防止することが可能となる。
本発明に係る外用液剤塗布具によれば、引き金部25bを引くことでシール材18を穿通して溶液タンク部11内の消毒液を吐出させることができるので、塗布面に手を触れなくて済む。従って塗布面が手の雑菌等に汚染される懸念がなくなる。しかも塗布面部材29への消毒液の含浸量を使用者が任意に調節できる。更に減圧工程を経る処理も行うことができるので、外用液剤塗布具にガス滅菌を施すことが可能である。
図1〜3は本発明の一実施形態に係る外用液剤塗布具としての消毒液塗布具10を示す図であり、図1の(a)は側面図、図1の(b)は平面図、図1の(c)は後方からの斜視図で、図2は前方からの斜視図である。図3の(a)は図1(b)に示すA−A矢視断面図、図3の(b)は図1(a)に示すB−B矢視断面図である。なお図2は製品として提供されるときの状態であり、図1,3は使用時の状態である。図6は消毒液塗布具10の溶液タンク部11を示す図であり、(a)は側面図、(b)は前方からの斜視図、(c)は正面図((a)に示す矢印Hからの矢視図)である。
本実施形態の消毒液塗布具10は溶液タンク部11と頭部21からなり、後述の如く溶液タンク部11に頭部21を取付可能に構成されている。
溶液タンク部11は筒状頚部14と胴体部17からなり、これらが一連なりとなってその内部に外用液剤(消毒液19)を収容可能な容器となっている。また筒状頚部14と胴体部17は一体成型されたものである。また溶液タンク部11の素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EVA、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。
筒状頚部14の軸Kは、胴体部17の軸Jに対して傾斜している。この傾斜角度θとしては45°である。
胴体部17の左側面11L,右側面11Rには少し膨らんだ隆起部15が形成されており、押圧し易くなっている。
筒状頚部14は、図6に示すように、円筒状の後方頚部12と、これより外径がやや細い円筒状の前方頚部13とにより構成されている。また後方頚部12の外側面には凸部16が形成されている。この凸部16の形状は、凸部本体16aが高く突出し、先側がこれに比べて低くなっている(低い部分16b)。
筒状頚部14の前方頚部13の端部に形成された開口部11d、即ち溶液タンク部11の開口部11dには、シール材18が貼着されている。溶液タンク部11内には消毒液19(外用液剤)が密封状態で収容されており、上記シール材18によって消毒液19が漏れ出ないように封止されている。シール材18はアルミニウム薄膜の表裏面にポリエチレンフィルムを積層したラミネート材により構成され、熱融着により上記封止が行われる。
このシール材18の材料は引張強度が高く、且つ突刺強さの低いものであり、これにより溶液タンク部11の内圧に十分耐えて破れることがなく、且つ突き刺し部25cの穿刺により破れ得る。シール材18の引張強度としては15N/mm以上(JIS Z0238)が好ましく、突刺強さとしては30N以下(JIS T8115)が好ましい。
シール材18の材料としては、上記の他、アルミニウム薄膜の表裏面にポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EVA,ポリ塩化ビニリデン等のフィルムを積層させたもの、もしくはアルミ蒸着或いはシリカ蒸着させたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EVA,ポリ塩化ビニリデン等のフィルム等が挙げられる。
次に消毒液塗布具10の頭部21について述べる。
頭部21は、外筒状首部22と塗布面部材29からなる(図1〜3)。塗布面部材29は、消毒液を浸潤可能な例えばスポンジにより構成されている。この塗布面部材29の材料としては、ウレタンフォームやセルロースフォーム、シリコンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、シリコン、合成ゴム、脱脂綿、不織布等が挙げられ、肉厚の軟らかい板状となっている。
外筒状首部22は、首本体部材25と支持部材23とリング部材(固定部材)24から構成されている。外筒状首部22の材料としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EVA、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ABSが挙げられる。
図5は、外筒状首部22において上記3つの部材に分解した様子を表す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すC−C線断面の端面図、(d)は(b)に示す矢印Mからの矢視図である。図5に示すように、首本体部材25の両側に支持部材23とリング部材24がヒンジ26,27を介して連接されている。
首本体部材25は円筒状の嵌装箇所25fを備え、この嵌装箇所25fの内径が上記溶液タンク部11の筒状頚部14の外径と丁度嵌合する大きさであり、上記筒状頚部14に対して外側から嵌め込めるようになっている(図1,3,5参照)。
嵌装箇所25fの内部には、上記溶液タンク部11の開口部11dのシール材18に対向した突き刺し部25cが設けられている。また首本体部材25には引き金部25bが形成されており、この引き金部25bを矢印F方向(軸K方向と同じ)(図1〜3参照)に引くことにより、上記突き刺し部25cがシール材18を穿刺して破るようになっている。
首本体部材25の内腔部には、上記筒状頚部14の開口部11d側から上記塗布面部材29側に向かう貫通孔25aが形成されている(図3(b)、図5)。更に首本体部材25における嵌装箇所25fの外面には、孔部25dが形成されており、これと上記筒状頚部14の凸部16とにより一対の位置決め部を構成している(図1(a),図2,図5)。なお上記孔部25dに換えて、凸部16と嵌合可能な凹部としても良い。
外筒状首部22の支持部材23は塗布面部材29の台座としての役目をする。支持部材23の外側面には突起23bが複数形成されており、塗布面部材29を引っ掛けて固定し易くなっている。また支持部材23は二重構造となっており、外側台座23cと内側支持部23dにより構成されている。支持部材23内には上記開口部11d側から上記塗布面部材29側に向かう貫通孔23aが形成されている(図3,5)。
外筒状首部22のリング部材24は塗布面部材29を外側から固定する部材であり、リング状となっている。
ここで頭部21の組み立て方法について述べる。図4はこの組み立て方法を説明するための図である。
まず支持部材23を矢印D(図5(b)参照)の如く半回転させるようにして首本体部材25に装着する(図4(a))。尚このとき、首本体部材25の台座部25eに対して支持部材23の周縁部23eが無理嵌めされるようにして嵌合し、固定される。
次いで支持部材23を覆うようにして塗布面部材29(例えばスポンジ)を被覆する(図4(b))。続いてリング部材24を矢印E(図5(b)、図4(b))の如く半回転させるようにし、このリング部材24で塗布面部材29の周囲を覆いつつ支持部材23に装着する(図4(c))。塗布面部材29はリング部材24と支持部材23の突起23bによってしっかりと固定されることとなる。支持部材23の周縁部23eとリング部材24の周縁部24eには一対の凹部と凸部が設けられており(図示せず)、これらを嵌合させて固定するようになっている。
斯様にして外筒状首部22に塗布面部材29が取り付けられ、頭部21が完成する。
その後、図2のように、この頭部21の首本体部材25の嵌装箇所25fに上記溶液タンク部11の筒状頚部14を装着し、消毒液塗布具10が完成する。なお筒状頚部14は前方頚部13及び後方頚部12の先部分が嵌装箇所25fに装入されるのみであって、奥深くは差し込まれず(後述の如く、引き金部25bを引くことで奥深くまで差し込むこととなる)、凸部16と孔部25dも外れた位置となっている。また頭部21においてリング部材24の内腔24a、支持部材23の貫通孔23a、首本体部材25の貫通孔25aが組み合わさった状態にて、筒状頚部14の開口部11dからに塗布面部材29に至る貫通孔が形成される。
なお図9(消毒液塗布具の製造方法の他の例を説明するための側面図)に示すように、先に外筒状首部22の首本体部材25を溶液タンク部11の筒状頚部14を装着し、その後、上記の如く矢印D,Eの如く半回転させつつ首本体部材25に塗布面部材29(図9において図示せず)を取り付けて、頭部21を完成させるようにしても良い。
上記の様にして得られた消毒液塗布具10は、一部または全部がガス透過性フィルムで構成された外袋(図示せず)に収容にされ、ガス滅菌が施された後、製品となる。なお溶液タンク部11内は消毒液19で密封されているので、ガス滅菌における減圧の際にも内圧によってシール材18等が破れるということがなく、密封状態が保たれる。
次に消毒液塗布具10の使用方法について述べる。
図7は使用方法を説明するための斜視図である。また上記の通り図1〜3のうち図2は、製品として提供されるときの消毒液塗布具10の状態を表しており、図1,3は、消毒液塗布のために使用者が使用するときの消毒液塗布具10の状態を表している。
使用にあたって先ず使用者は外袋から消毒液塗布具10を取り出し、溶液タンク部11の胴体部17を手30に持ち、引き金部25bを筒状頚部14の軸方向(K)に沿って引く(矢印F)。するとこれに伴って突き刺し部25cがシール材18に向かって進み(図3に示す矢印N)、シール材18を穿通する。なお溶液タンク部11は全体が軟質材料で構成されているが、溶液タンク部11内に消毒液19が充密され、その内圧で形状を保ち得る上、引き金部25bを引く方向が筒状頚部14の軸方向(K)であって、軸方向Kの強度は高いので、引き金部25bを引いたときに溶液タンク部11が腰折れすることなくしっかりと支えて、該引く操作に支障がない。特に本実施形態の溶液タンク部11は胴体部17の軸Jに対して筒状頚部14の軸Kが傾斜しており、引き金部25bを引く方向(矢印F)の溶液タンク部11の長さとしては筒状頚部14の長さのみで、短いので、一層腰折れの虞が少なく、支障なく引き金部25bを引くことができる。また引き金部25bを引いてシール材18を破る(穿通する)構成であるから、この操作を片手で行うことができる。加えてこのシール材18を穿通する操作にあたっては、塗布面部材29に手を触れなくて済み、塗布面部材29の清潔を保ち得る。
そして引き金部25bを引くと、上記シール材18の穿通と同時に、頭部21の孔部25dも軸方向(K)に沿って進み(図2に示す矢印G)、この孔部25dに溶液タンク部11の凸部16が無理嵌めするようにして嵌合し(図1(a))、頭部21における首本体部材25に、溶液タンク部11における筒状頚部14が深く装嵌し、しっかりと固定される(図1,3)。尚上記孔部25dと凸部16は一旦嵌合すると戻らないので、首本体部材25に筒状頚部14が深く装嵌した状態のまま抜けない。また凸部16は段差(凸部本体16a、低い部分16b)を有する形状であるから、使用前には凸部16の低い部分16bで頭部21を固定でき、使用時には引き金部25bをスライドさせて、凸部本体16aに孔部25dを嵌合することにより、頭部21と溶液タンク部11を固定することができる。
上記の様にしてシール材18に孔が開くことで、溶液タンク部11内の消毒液19は或る程度、外筒状首部22の貫通孔(内腔24a,貫通孔23a,25aが組み合わさった貫通孔)を経て塗布面部材29に向かうが、更に溶液タンク部11の胴体部17を握ることにより、溶液タンク部11内の消毒液19を多く吐出することができ、塗布面部材29に消毒液19をより多く浸潤させることができる。このとき胴体部17の握り具合を加減することで、塗布面部材29への消毒液含浸量を調節することができる。
なお孔部25dと凸部16の嵌合によって首本体部材25と筒状頚部14がしっかりと固定され、首本体部材25と筒状頚部14に隙間が殆どないので、溶液タンク部11の開口部11dが開いたこと(シール材18の穿通)により消毒液19が溶液タンク部11から出ても、消毒液19が首本体部材25と筒状頚部14の間から漏れることが殆どない。
そして使用者は消毒液の浸潤した塗布面部材29により、患者の皮膚等に消毒液の塗布を行うと良い。なお、溶液タンク部11が胴体部17の軸Jに対して筒状頚部14の軸Kが傾斜していることから、溶液タンク部11の胴体部17の軸Jに対して塗布面部材29の塗布面が斜めに向くようになる。使用者は胴体部17を手に持って消毒液の塗布操作を行うと想定されるが、上記の通り斜めに向いているので塗布操作がやり易くなる。
なお患者相互間の感染予防の観点から、消毒液塗布具10は使い捨てにすることが推奨される。
以上、例を挙げて本発明を具体的に説明したが、本発明はもとより上記例によって制限を受けるものではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の一実施形態に係る外用液剤塗布具としての消毒液塗布具(使用時の状態)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る消毒液塗布具(製品の状態)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る消毒液塗布具を示す断面図である。 図1〜3に示す消毒液塗布具における頭部の組み立て方法を説明するための図である。 図1〜3に示す消毒液塗布具における外筒状首部について、3つの部材に分解した様子を表す図である。 図1〜3に示す消毒液塗布具における溶液タンク部を示す図である。 本発明に係る外用液剤塗布具(消毒液塗布具)の使用方法を説明するための斜視図である。 従来の消毒セットの一例を示す斜視図である。 本発明に係る外用液剤塗布具(消毒液塗布具)についての製造方法の他の例を説明するための側面図である。
符号の説明
10 消毒液塗布具
11 溶液タンク部
14 筒状頚部
16 凸部
17 胴体部
18 シール材
21 頭部
22 外筒状首部
23 支持部材
23a,25a 貫通孔
24 リング部材(固定部材)
25 首本体部材
25b 引き金部
25c 突き刺し部
25d 孔部
26,27 ヒンジ
29 塗布面部材

Claims (6)

  1. 外用液剤を塗布する際に用いる外用液剤塗布具であって、
    外用液剤を密封状態で収容する溶液タンク部と、該溶液タンク部に取り付けられる頭部とを備え、
    前記溶液タンク部は、その開口部がシール材により封止された筒状頚部と、この筒状頚部に連なる胴体部とを有し、該胴体部が保形性を有すると共にその少なくとも一部が可撓性を示し、
    前記頭部は、外用液剤が浸潤可能な塗布面部材と、この塗布面部材を支持すると共に前記筒状頚部に嵌装される外筒状首部とを有し、
    この外筒状首部には、該外筒状首部を前記筒状頚部の軸方向にスライドさせるための引き金部が設けられ、また該外筒状首部の内腔部には、前記筒状頚部から前記塗布面部材に向かう貫通孔が形成されると共に、前記筒状頚部における前記シール材に対向した突き刺し部が設けられ、
    前記筒状頚部と前記外筒状首部には、対応して形成された位置決め部が設けられてなり、
    前記引き金部を前記筒状頚部の軸方向に沿って引くことにより、前記突き刺し部が前記シール材を穿通すると共に、前記位置決め部によって前記溶液タンク部に対して前記頭部が固定されるものであることを特徴とする外用液剤塗布具。
  2. 前記筒状頚部と前記胴体部が一体に構成され、この筒状頚部と胴体部の全部が可撓性を示す請求項1に記載の外用液剤塗布具。
  3. 前記筒状頚部の軸が、前記胴体部の軸に対して傾斜したものである請求項1または2に記載の外用液剤塗布具。
  4. 前記頭部における前記外筒状首部は、前記突き刺し部と前記引き金部を備えた首本体部材と、前記塗布面部材を支持する支持部材と、前記塗布面部材を前記支持部材に固定させる固定部材とを有するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の外用液剤塗布具。
  5. 前記首本体部材と前記支持部材と前記固定部材がヒンジを介して連接され、これらが同一の素材で一体に構成されたものである請求項4に記載の外用液剤塗布具。
  6. 前記溶液タンク部に、前記外用液剤として消毒液を1〜200mL収容したものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の外用液剤塗布具。
JP2008165736A 2008-06-25 2008-06-25 外用液剤塗布具 Withdrawn JP2010005003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165736A JP2010005003A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 外用液剤塗布具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165736A JP2010005003A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 外用液剤塗布具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010005003A true JP2010005003A (ja) 2010-01-14

Family

ID=41586180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008165736A Withdrawn JP2010005003A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 外用液剤塗布具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010005003A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018516130A (ja) * 2015-06-09 2018-06-21 ケイ‐フィー システム ゲーエムベーハー 飲料を作るための1回量カプセル、システムおよび方法
US10737876B2 (en) 2015-07-13 2020-08-11 K-Fee System Gmbh Filter element having a cut-out
US11045035B2 (en) 2015-09-18 2021-06-29 K-Fee System Gmbh Adapter for a single serve capsule
US11084650B2 (en) 2015-06-10 2021-08-10 K-Fee System Gmbh Portion capsule with a three-ply nonwoven fabric

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018516130A (ja) * 2015-06-09 2018-06-21 ケイ‐フィー システム ゲーエムベーハー 飲料を作るための1回量カプセル、システムおよび方法
US11084650B2 (en) 2015-06-10 2021-08-10 K-Fee System Gmbh Portion capsule with a three-ply nonwoven fabric
US10737876B2 (en) 2015-07-13 2020-08-11 K-Fee System Gmbh Filter element having a cut-out
US11498750B2 (en) 2015-07-13 2022-11-15 Gcs German Capsule Solution Gmbh Filter element having a cut-out
US11045035B2 (en) 2015-09-18 2021-06-29 K-Fee System Gmbh Adapter for a single serve capsule

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107207122B (zh) 单独密封的防腐剂涂抹器
RU2496523C2 (ru) Инструмент для чистки
JP5632478B2 (ja) 消毒薬塗布具を提供するためのシステムおよび方法
JP5198850B2 (ja) 皮膚消毒組成物ディスペンサ
JP5660398B2 (ja) 縁部が柔らかなパッド
JP2013545605A (ja) 洗浄用ツール
US20120216359A1 (en) Medical Implement Cleaning System
MXPA05003508A (es) Dispensador de composicion antiseptica para la piel y metodos de uso.
WO2002049710A2 (en) Skin disinfectant applicator
JP2010005003A (ja) 外用液剤塗布具
US7866471B2 (en) Medical system with skin applicator
JP4230278B2 (ja) 包装体および流動物の付着方法
NO772087L (no) Kirurgisk rense-svamp.
JP6600181B2 (ja) 薬液付き塗布具
JP2007319535A (ja) 塗布具
CN210697579U (zh) 一种内窥镜无菌保护套
KR101371626B1 (ko) 액상물질을 함유한 일회용 면봉
JP3199436U (ja) 消毒液塗布器具
JP2015223345A (ja) 薬液塗布具
US11523677B1 (en) Surgical brush cartridge for sonic skin cleaner
JP3688541B2 (ja) ピアス孔の清浄具並びに清浄具セット
WO2021012825A1 (zh) 一种内窥镜无菌保护套
US10188785B1 (en) Vaginal cleansing device
JP3108166U (ja) 消毒液含浸綿棒パッケージ
JP2004313836A (ja) 液体塗布具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110906