JP2010004605A - 直流電動機の制御装置 - Google Patents

直流電動機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010004605A
JP2010004605A JP2008159023A JP2008159023A JP2010004605A JP 2010004605 A JP2010004605 A JP 2010004605A JP 2008159023 A JP2008159023 A JP 2008159023A JP 2008159023 A JP2008159023 A JP 2008159023A JP 2010004605 A JP2010004605 A JP 2010004605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
armature
command signal
field
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008159023A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Fujita
良和 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Yusoki Co Ltd filed Critical Nippon Yusoki Co Ltd
Priority to JP2008159023A priority Critical patent/JP2010004605A/ja
Publication of JP2010004605A publication Critical patent/JP2010004605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

【課題】直流電動機の電機子電流と界磁電流とを別々に制御することができ、しかも電機子巻線と界磁巻線の発熱を均一化することができる制御装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る制御装置1は、制御すべき直流電動機Mの実際の回転数が、外部から入力された速度指令信号Sに応じた回転数となるような電機子電流指令信号Siaが決定され、当該信号に基づいて電機子電流Iの電流量がフィードバック制御されるとともに、所定の関係に基づいて速度検出信号Svdに対応した仮界磁電流指令信号Sifが決定された後に、当該信号と電機子電流指令信号Siaとが比較され、2つの信号のうち、指令する電流量が少ない方の信号が界磁電流指令信号Siafとされ、当該信号に基づいて界磁電流Iの電流量がフィードバック制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電動機の制御装置に関し、特に、比較的大きなトルクが要求される分野で使用される直流電動機の電機子電流と界磁電流とを別々に制御することができる制御装置に関する。
従来から、複数の車両を同時に牽引するために比較的大きなトルクが要求されるバッテリ機関車のような分野では、特性上の理由から直流直巻電動機が使用されている。また、近年では、この直流直巻電動機の界磁巻線を分巻化し、電機子電流と界磁電流を別々に制御することにより、直巻と分巻の両方の利点を併せもたせた直流電動機も使用されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、ヒステリシスを無視して簡略化した界磁巻線の磁束密度Bは、
[数1]

B=k・I

で表される。また、直流電動機のトルクF、誘起電圧V、出力Pは、それぞれ以下の式で表すことができる。
[数2]

F∝B・I
∝k・I・I ・・・(1)

=m・B・v
=m・k・I・v ・・・(2)

=V・I
=m・k・I・I・v ・・・(3)

上記各式において、Iは電機子電流、Iは界磁電流、vはこの直流電動機に駆動されて走行する車両の速度(本明細書では、直流電動機の「回転数」と同義)である。また、k、mは任意の係数である。
図5は、電機子電流I、界磁電流I、及び上記各式で表される直流電動機の諸特性を示すグラフである。このうち、図5(A)は、従来から使用されている直流直巻電動機のグラフで、図5(B)は、直巻と分巻の両方の利点を併せもたせた直流電動機のグラフである。図5(A)に示すように、直流直巻電動機では電機子巻線と界磁巻線が直列に接続されているので、電機子電流Iと界磁電流Iは全く同一である。
図5(A)を参照して、速度v以下の低速領域では、電機子電流Iは整流限界(最大電流)の範囲内で制御され、界磁電流Iは所定の関係(例えば、速度vと界磁電流Iとが一対一に関係付けられたテーブル)に基づいて最大電流で一定に保たれる。したがって、電機子電流Iを一定に保った場合、トルクFは速度vによらず一定に保たれる(定トルク制御)。また、このとき、誘起電圧V及び出力Pは速度vの増加とともに上昇する。そして、誘起電圧Vが定格電圧に達する速度v以上の高速領域においては、誘起電圧Vを定格電圧以下に抑えるために、速度vが増加するにつれて界磁電流Iが減少させられる(弱め界磁制御)。界磁電流Iが減少すると電機子電流Iも一緒に減少するので、結局、高速領域では、速度vの増加とともにトルクFが極端に減少していくことになる。
一方、図5(B)では、電機子電流Iと界磁電流Iとが別々に制御され得るようになっているので、界磁電流Iが減少しても、それとは無関係に電機子電流Iを整流限界の範囲内で制御することができる。したがって、界磁巻線を分巻化した直流電動機によれば、速度v以下の低速領域においては直流直巻電動機と同等の高いトルクを発生させることができ、さらに速度v以上の高速領域においても比較的高いトルクを維持することができる。
例えば、図5(A)に示すように、通常の直流直巻電動機は、速度vにおいてトルクFよりも大きなトルクを発生することはできない。これに対して、界磁巻線を分巻化した直流電動機は、図5(B)に示すように、速度vにおいてトルクF(F>F)のトルクを発生することができる。
特開平10−136678号公報
しかしながら、界磁巻線を分巻化した直流電動機では、低速領域において常に最大電流に等しい界磁電流Iが界磁巻線に流れるのに対し、電機子電流Iは整流限界を超えない範囲で制御される。したがって、相対的に界磁電流Iが大きくなる場合が多く、界磁巻線の発熱が電機子巻線の発熱よりも大きくなる傾向がある。一方、高速領域において、界磁電流Iは、速度vが増加するにつれて減少していくが、電機子電流Iは、低速領域と同様に整流限界を超えない範囲でフィードバック制御される。したがって、相対的に電機子電流Iが大きくなる場合があり、電機子巻線の発熱が界磁巻線の発熱よりも大きくなるおそれがある。
発熱が大きくなると、巻線が劣化しやすくなる。この点、図5(B)に示す制御では、バッテリ機関車のように低速領域で運用されることが多い場合に、界磁巻線に発熱が集中することになる。そして、安全のために、界磁巻線の点検及び交換を頻繁に行う必要があり、手間がかかるとともに、運用コストの増加が問題となっていた。
そこで、本発明は、電機子電流と界磁電流とを別々に制御することができ、しかも電機子巻線と界磁巻線の発熱を均一化することができる、直流電動機の制御装置を提供することを課題とする。
本願発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、界磁電流量を指令する界磁電流指令信号を決定する前に、予め所定の関係に基づいて仮の界磁電流指令信号(以下、「仮界磁電流指令信号」)を決定しておき、その信号と電機子電流量を指令する電機子電流指令信号とを比較していずれか一方の信号を界磁電流指令信号とすれば電機子巻線と界磁巻線の発熱を均一化することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明に係る制御装置は、電機子巻線に流れる電機子電流と、界磁巻線に流れる界磁電流とが別々に制御され得るようになっている直流電動機の制御装置であって、制御すべき直流電動機の回転数が、外部から入力された速度指令信号に応じた回転数となるような電機子電流指令信号が決定され、該電機子電流指令信号に基づいて前記電機子電流の電流量がフィードバック制御されるとともに、所定の関係に基づいて前記直流電動機の実際の回転数に対応した仮界磁電流指令信号が決定された後に、該仮界磁電流指令信号と前記電機子電流指令信号とが比較され、2つの信号のうち、指令する電流量が少ない方の信号が界磁電流指令信号とされ、該界磁電流指令信号に基づいて前記界磁電流の電流量がフィードバック制御される。
好ましくは、前記電機子電流指令信号は、制御すべき直流電動機の回転トルク方向に応じて正負が切替わり、前記仮界磁電流指令信号と前記電機子電流指令信号との比較は、前記電機子電流指令信号を絶対値化した後に行われる。
また、前記所定の関係は、前記直流電動機の実際の回転数と前記仮界磁電流指令信号とが一対一に関係付けられたテーブルとすることができる。
本発明によれば、電機子電流と界磁電流とを別々に制御することができ、しかも電機子巻線と界磁巻線の発熱を均一化することができる、直流電動機の制御装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る制御装置の好ましい実施形態について説明する。
図1に、実施例1に係る制御装置1と、当該装置によって制御される直流電動機Mを示す。直流電動機Mの一端とバッテリEの+端子との間にはスイッチとして機能するトランジスタTrが接続され、このトランジスタTrを通って直流電動機Mに向かって流れていく電機子電流Iは電機子電流検出器DCCTによって検出される。また、直流電動機Mの他端は、バッテリEの−端子に接続されている。そして、トランジスタTrがON/OFFを繰り返すことにより、直流電動機M内の電機子巻線LARMを通ってバッテリEの+端子から−端子に流れる電機子電流Iが制御される。
この他、バッテリEの+端子と−端子の間には、界磁巻線LFLDとスイッチとして機能するトランジスタTrとが直列に接続されている。そして、トランジスタTrがONすると、界磁巻線LFLDを通ってバッテリEの+端子から−端子に界磁電流Iが流れる。この界磁電流Iは、界磁電流検出器DCCTによって検出される。
つまり、本実施例に係る制御装置1では、電機子電流I及び界磁電流Iはいずれも通流方向が図1の矢印方向に限定されており、直流電動機Mの一方向の力行トルクのみを制御することができる。
制御装置1は、電機子巻線LARMに流れる電機子電流Iと、界磁巻線LFLDに流れる界磁電流Iとを別々に制御することができる。このうち、電機子電流Iは、電機子電流決定部2、電機子電流制御部3、及び速度検出部4によって制御される。また、界磁電流Iは、界磁電流仮決定部5、比較部6、及び界磁電流制御部7によって制御される。符号8、9、10は、主にフォトカプラからなり、電位の異なる回路を絶縁しつつ、当該回路間での信号の受渡しを可能にするアイソレーションである。
まず、図1を参照して、電機子電流Iの制御について説明する。
図示しない運転者がこの制御装置1が備えられた車両のアクセルを操作すると、制御装置1に速度指令信号Sが入力される。また、直流電動機Mに備えられたパルスジェネレータPGは、直流電動機Mの実際の回転数(車両の実際の速度)に応じた時間間隔でパルス信号を出力する。アイソレーション9を介してその信号を受け取った速度検出部4は、パルスの時間間隔に応じた速度検出信号Svdを出力する。そして、電機子電流決定部2には、速度指令信号Sと速度検出信号Svdとの差信号、すなわち目標とする速度と実際の速度との誤差信号が入力される。
電機子電流決定部2は、当該誤差信号に基づいて電機子巻線LARMに流すべき電機子電流Iを決定し、後段の電機子電流制御部3及び後述する比較部6に電機子電流指令信号Siaを出力する。なお、電機子電流Iの決定には種々のフィードバック制御が適用可能であるが、本実施例では、PI制御によって速度誤差が少なくなるような電機子電流Iが決定される。また、電機子電流Iは整流限界特性によって制限され、整流限界の範囲内で決定される。
前記のように、電機子巻線LARMに実際に流れている電機子電流Iは電機子電流検出器DCCTによって検出され、電機子電流検出器DCCTはその電流量に応じた電機子電流検出信号Siadを出力する。そして、電機子電流制御部3には、この電機子電流検出信号Siadと電機子電流指令信号Siaとの差信号、すなわち目標とする電機子電流Iの電流量と実際の電流量との誤差信号が入力される。
電機子電流制御部3は、当該誤差信号を適宜増幅し、誤差が少なくなるようにトランジスタTr、Trのスイッチングを制御する。なお、電機子電流制御部3における制御についても種々のフィードバック制御が適用可能であるが、本実施例では、PI制御によってトランジスタTr、Trのスイッチングが制御される。
以上のように、実施例1に係る制御装置1では、直流電動機Mの速度(回転数)が外部から入力された指令通りの速度になるような電機子電流Iが決定され、さらに電機子巻線LARMに実際に流れている電機子電流Iが目標とする電機子電流Iと一致するようにフィードバック制御が行われる。これにより、直流電動機Mを指令された速度で駆動することができる。
次に、図1を参照して、界磁電流Iの制御について説明する。
界磁電流仮決定部5には、速度検出部4から出力される速度検出信号Svdが入力される。そして、界磁電流仮決定部5は、所定の関係に基づいて速度検出信号Svdに対応する界磁電流Iを仮決定し、後段の比較部6に仮界磁電流指令信号Sifを出力する。本実施例における界磁電流仮決定部5は、速度検出信号Svdと仮界磁電流指令信号Sifとが一対一に関係付けられたテーブルであり、入力された一の速度検出信号Svdに対応する一の仮界磁電流指令信号Sifを簡単に決定することができるようになっている。
比較部6には、この仮界磁電流指令信号Sifと電機子電流決定部2から出力された電機子電流指令信号Siaとが入力される。そして、これらの2つの信号のうち、指令する電流量が少ない方の信号が界磁電流指令信号Siafとして出力される。例えば、電機子電流Iよりも大きな界磁電流Iを流すことが仮決定されている場合は(Sif>Sia)、電機子電流指令信号Siaが界磁電流指令信号Siafとして出力される。反対に、仮決定された界磁電流Iの方が少ない場合は(Sif<Sia)、仮界磁電流指令信号Sifが界磁電流指令信号Siafとしてそのまま出力される。
前記のように、界磁巻線LFLDに実際に流れている界磁電流Iは界磁電流検出器DCCTによって検出され、界磁電流検出器DCCTはその電流量に応じた界磁電流検出信号Sifdを出力する。そして、界磁電流制御部7には、この界磁電流検出信号Sifdと界磁電流指令信号Siafとの差信号、すなわち目標とする界磁電流Iの電流量と実際の電流量との誤差信号が入力される。
界磁電流制御部7は、当該誤差信号を適宜増幅し、誤差が少なくなるようにトランジスタTrのスイッチングを制御する。なお、界磁電流制御部7における制御には種々のフィードバック制御が適用可能であるが、本実施例では、PI制御によってトランジスタTrのスイッチングが制御される。
以上のように、実施例1に係る制御装置1では、直流電動機Mの実施の速度(回転数)に対応する界磁電流Iが仮決定され、この電流と電機子電流Iとの大小が比較される。そして、界磁電流Iは、仮決定された界磁電流Iと電機子電流Iのうちの電流量が少ない方に等しくなるようにフィードバック制御される。つまり、本実施例に係る制御装置1では、界磁電流Iの電流量を電機子電流Iの電流量によって制限することにより、界磁巻線LFLDに電機子電流Iを超える界磁電流Iが流れないようにすることができる。
図2及び図3は、実施例1に係る制御装置で制御された電機子電流I、界磁電流I、及び直流電動機Mの諸特性を示すグラフである。
まず、図2(A)を参照して、電機子電流Iは、全速度範囲において整流限界(最大電流)を超えない範囲でフィードバック制御される。これに対して、界磁電流Iは、所定のテーブルに基づいて一義的に決定された仮界磁電流指令信号Sif(点線)とフィードバック制御により決定された電機子電流指令信号Siaとのうち、指令する電流量が少ない方の信号に基づいてフィードバック制御される。つまり、速度vにおいて、電機子電流Iの電流量がかなり少ない(=Ia1)場合、界磁電流IはIf1ではなく電機子電流Iの電流量Ia1に等しくなるようにフィードバック制御される。
このことを具体的に示したのが図2(B)に示すグラフである。
速度vが0〜vの領域において電機子電流Iが電流量Ia0に制御されると、仮界磁電流指令信号Sifによって指令される電流量と電流量Ia0との比較が行われ、界磁電流Iは電流量Ia0に等しくなるようにフィードバック制御される。速度v〜vの領域についても同様に、界磁電流Iは電流量Ia1に等しくなるようにフィードバック制御される。
速度vがvを超える領域では、電機子電流Iは最大電流で制御される。この領域では、仮界磁電流指令信号Sifによって指令される電流量の方が少ない。したがって、界磁電流Iは、電機子電流Iによって制限されることなく、仮界磁電流指令信号Sifのみに基づいて制御される。
図3は、本実施例に係る制御の他の具体例を示すグラフであって、(A)は電機子電流Iが全速度領域において最大電流に保たれる場合のグラフである。この場合、仮界磁電流指令信号Sifによって指令される電流量は、電機子電流Iの電流量と等しいか、または電機子電流Iの電流量よりも少ない。したがって、界磁電流Iは、電機子電流Iによって制限されることなく、仮界磁電流指令信号Sifのみに基づいて制御される。結局、この場合の制御は、図5(B)に示す従来の制御と実質的に同一となる。
一方、図3(B)は、電機子電流Iの電流量が全速度領域においてかなり少ない場合のグラフである。この場合、電機子電流Iの電流量は、仮界磁電流指令信号Sifによって指令される電流量を常に下回っている。したがって、界磁電流Iは電機子電流Iによって制限され、電流量Ia0に等しくなるようにフィードバック制御される。
以上のように、本発明に係る制御装置によれば、電機子電流と界磁電流とを別々に制御することができるとともに、特に低速領域において界磁巻線と電機子巻線の発熱を均一化することにより、界磁巻線のみに発熱が集中するのを回避することができる。
なお、(1)式より、界磁電流Iが電機子電流Iによって制限されると、トルクFが低下し、所望のトルクFが得られないようにも思える。しかしながら、本発明に係る制御装置では、トルクFが不足しそうな場合に、まず電機子電流Iが増加し、さらに制限されていた界磁電流Iも電機子電流Iに合わせて増加する。これにより、電機子巻線LARMと界磁巻線LFLDとが等しく発熱を負担しつつ、所望のトルクFを確保することができる。
図4に、実施例2に係る制御装置1’と、当該装置によって制御される直流電動機Mを示す。本実施例では、直流電動機M内の電機子巻線LARMに流れる電機子電流I(I’)が、バッテリEの+端子と−端子の間に備えられたHブリッジを構成する4つのトランジスタTr〜Trによって制御される。すなわち、4つのトランジスタTr〜TrがON/OFFを繰り返すことにより、直流電動機Mの正転力行、正転回生、逆転力行、及び逆転回生の4象限の領域を連続的に制御することができる。電機子電流は、各象限における直流電動機Mの回転トルク方向に対応して、矢印IまたはI’の方向に流れる。電機子電流I(I’)の電流量及び通流方向は、電機子電流検出器DCCTによって検出される。
また、実施例1と同様に、バッテリEの+端子と−端子の間には、界磁巻線LFLDとトランジスタTrとが直列に接続されている。そして、トランジスタTrがONすると、界磁巻線LFLDを通ってバッテリEの+端子から−端子に界磁電流Iが流れる。この界磁電流Iは、界磁電流検出器DCCTによって検出される。
つまり、本実施例に係る制御装置1’では、電機子電流の通流方向は矢印IとI’の二方向があるのに対して、界磁電流Iの通流方向は一方向に限定されており、電機子電流の通流方向を切替えることによって、直流電動機Mの回転トルク方向を切替えることができる。なお、本実施例において、電機子電流は、正転力行制御及び逆転回生制御が行われる場合には矢印Iの方向に通流し、正転回生制御及び逆転力行制御が行われる場合には矢印I’の方向に通流する。
つまり、本実施例に係る制御装置1’では、直流電動機Mの回転トルク方向によっては、電機子電流指令信号Siaと電機子電流検出信号Siadとが負の値となることがある。したがって、電機子電流指令信号Siaと仮界磁電流指令信号Sifとの大小を単純に比較することはできない。
そこで、本実施例に係る制御装置1’は絶対値化部11を備え、電機子電流指令信号Siaは、この絶対値化部11によって絶対値化された後に比較部6に入力される。これにより、電機子電流の通流方向が矢印I、I’のいずれの方向であっても、実施例1と同様の発熱の均一化の効果を得ることができる。
以上、本発明に係る制御装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
例えば、主にトランジスタからなる直流電動機の周辺回路の構成は図1(実施例1)及び図4(実施例2)のものに限定されず、電機子電流と界磁電流が別々にフィードバック制御し得るようになっている他のあらゆる回路構成に変更することができる。
また、各実施例ではフィードバック制御としてPI制御を適用したが、PID制御等の他のフィードバック制御を適用することもできる。
実施例1に係る制御装置と当該装置によって制御される直流電動機を示すブロック図及び回路図である。 実施例1に係る制御装置で制御される直流電動機の電機子電流、界磁電流、及び諸特性を示すグラフであって、(A)は制御の概念を説明するためのグラフ、(B)は制御の具体例を示すグラフである。 実施例1に係る制御装置で制御される直流電動機の電機子電流、界磁電流、及び諸特性を示すグラフであって、(A)(B)はいずれも制御の具体例を示すグラフである。 実施例2に係る制御装置と当該装置によって制御される直流電動機を示すブロック図及び回路図である。 従来の制御装置で制御される直流電動機の電機子電流、界磁電流、及び諸特性を示すグラフであって、(A)は直流直巻電動機のグラフ、(B)は界磁巻線を分巻化した直流電動機のグラフである。
符号の説明
1 制御装置
2 電機子電流決定部
3 電機子電流制御部
4 速度検出部
5 界磁電流仮決定部
6 比較部
7 界磁電流制御部
8〜10 アイソレーション
E バッテリ
DCCT 電機子電流検出器
DCCT 界磁電流検出器
ARM 電機子巻線
FLD 界磁巻線
M 電動機
PG パルスジェネレータ

Claims (3)

  1. 電機子巻線に流れる電機子電流と、界磁巻線に流れる界磁電流とが別々に制御され得るようになっている直流電動機の制御装置であって、
    制御すべき直流電動機の回転数が、外部から入力された速度指令信号に応じた回転数となるような電機子電流指令信号が決定され、該電機子電流指令信号に基づいて前記電機子電流の電流量がフィードバック制御されるとともに、
    所定の関係に基づいて前記直流電動機の実際の回転数に対応した仮界磁電流指令信号が決定された後に、該仮界磁電流指令信号と前記電機子電流指令信号とが比較され、2つの信号のうち、指令する電流量が少ない方の信号が界磁電流指令信号とされ、該界磁電流指令信号に基づいて前記界磁電流の電流量がフィードバック制御されることを特徴とする制御装置。
  2. 前記電機子電流指令信号は、制御すべき直流電動機の回転トルク方向に応じて正負が切替わり、前記仮界磁電流指令信号と前記電機子電流指令信号との比較は、前記電機子電流指令信号を絶対値化した後に行われることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記所定の関係は、前記直流電動機の実際の回転数と前記仮界磁電流指令信号とが一対一に関係付けられたテーブルであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
JP2008159023A 2008-06-18 2008-06-18 直流電動機の制御装置 Pending JP2010004605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008159023A JP2010004605A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 直流電動機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008159023A JP2010004605A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 直流電動機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010004605A true JP2010004605A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41585841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008159023A Pending JP2010004605A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 直流電動機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010004605A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS449845Y1 (ja) * 1966-02-28 1969-04-21
JPS50157819A (ja) * 1974-06-13 1975-12-20
JP2001238486A (ja) * 2000-02-28 2001-08-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フォークリフト搭載の他励式モータの電流制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS449845Y1 (ja) * 1966-02-28 1969-04-21
JPS50157819A (ja) * 1974-06-13 1975-12-20
JP2001238486A (ja) * 2000-02-28 2001-08-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フォークリフト搭載の他励式モータの電流制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4965924B2 (ja) 可変磁束ドライブシステム
WO2014091602A1 (ja) モータ制御装置
US20160141996A1 (en) Electric motor system for vehicles and method of adjusting coil winding number of electric motor for vehicles
JP5077348B2 (ja) モータ駆動装置、モータ装置、および集積回路装置
US20160241133A1 (en) Boost control apparatus
JP2006246618A (ja) インバータ装置
JP2016208633A (ja) モータ駆動装置
JP2008259348A (ja) モータ制御装置
JP6080996B1 (ja) 電動機駆動システム
WO2013132606A1 (ja) 車両用発電電動機の電力変換装置および車両用発電電動機の制御方法
JP6216639B2 (ja) モータ制御装置
WO2018129819A1 (zh) 一种电子变极的感应电机控制系统及其控制方法
JP4788949B2 (ja) 誘導電動機の可変速駆動装置
JP2010004605A (ja) 直流電動機の制御装置
JP6013073B2 (ja) 電動機駆動装置及びその運転方法
KR101656591B1 (ko) 전기차용 인버터 장치
JP2007215260A (ja) 誘導電動機の制御方法
JP2021111986A (ja) モータ制御装置
JP2015033188A (ja) 誘導電動機の駆動システム
JP2015220944A (ja) 同期電動機のセンサレス駆動装置
TWI691159B (zh) 馬達控制裝置
JP2014207765A (ja) 電動機の駆動制御装置
KR20170038396A (ko) 전기자동차 구동 제어 장치
JP6539538B2 (ja) 電気車制御装置
JP2019054621A (ja) 同期電動機の制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101222