JP2010004528A - 移動通信システムにおけるユーザ選択装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】程々の複雑度を有しながら、和容量に関して改善された結果を達成するようなユーザ選択の概念を移動通信システムにおいて提供する。
【解決手段】移動通信システムで動作し、送信のために複数のユーザからユーザのサブグループを選択するユーザ選択装置100である。ユーザは、多入力多出力(MIMO)無線チャネルを介して通信している。ユーザ選択装置100は、他のユーザの送信容量尺度に比べて所定量だけ高い送信容量尺度を有するユーザを選択した状態から解除して、選択が解除されたユーザを含まない事前選択グループを得て、事前選択グループが、2つの互いに等しい送信容量尺度を有するか、2つの送信容量尺度の差が所定量よりも小さい2つのユーザを含むようにする事前選択器110と、MIMO無線チャネルに基づいて送信のためのユーザのサブグループを決定するプロセッサ115とを備える。
【選択図】図1A

Description

本発明は、多入力多出力(MIMO=multiple−input−multiple−output)無線チャネルを利用する通信システムの分野のものである。
移動通信における開発は、各ユーザのデータ速度及びシステム容量を改善して、できるだけ多くのユーザへ高品質のサービスを提供することを常に求めている。ポイント・ツー・マルチポイント通信システムでは、例えば、移動通信システムのダウンリンクのように、送信機は、自分のカバレージ内の受信機へ、時間、周波数、及び空間成分のようなリソースを割り当てる重要なタスクを有する。送信機が各ユーザのチャネルを知っている場合、複数のユーザが、同じ時間及び同じ周波数で空間においてそれらを多重化してサービスを提供されることができる。マルチポイント・ツー・ポイント通信システムでは、例えば、移動通信システムのアップリンクのように、このタスクは、受信機によって達成される必要がある。
下記において、分析は、ダウンリンクへ向けられる。なお、アップリンクへの応用は簡単である。この目的のために、基地局あるいはアクセスポイント及びモバイルユーザにおいて複数のアンテナが採用され、周知の多入力多出力システムとなる。ここで、Kのユーザと、送信機におけるMTxのアンテナと、k番目の受信機におけるMRx,kのアンテナとを有するMIMOシステムが考察される。k番目のユーザのチャネルは、次の行列によって記述される。
Figure 2010004528
これらの行列の情報が送信機で完全に分かっていると仮定して、考察される共通の最適化問題は、和容量(sum capacity)の最大化である。この問題への最適解は、反復注水法(iterative waterfilling)によって見出され得る。非特許文献1及び非特許文献2を参照されたい。
この問題への効率的な非反復的なアプローチとして、非特許文献3では、連続符号化連続割当法(SESAM=Successive Encoding Succesive Allocation Method)が提案されている。この提案は、最適解に非常に近い解を達成することができる。双方のアルゴリズムは、非特許文献4のダーティー・ペーパー符号化(DPC=Dirty Paper Coding)の原理に頼っている。この文献においては、あるデータ・ストリームが符号化されるときに知られる干渉は、完全に除去されることができ、このストリームの最大達成可能速度は、その干渉が存在しなかったときと同じであることが記載されている。しかしながら、ほぼ最適であるDPCの実用的な実装は、計算が込み入っている。
更に、双方のアルゴリズムの複雑度は、ユーザの数と共に線形に拡大する。もっとも、実際にサービスを提供されるユーザの数は、通常、送信アンテナの数より小さいかあるいは等しい。この理由によって、幾つかのユーザ選択アルゴリズムが提案されている。これらのアルゴリズムは、簡単な規準に基づいてユーザの部分集合を選択し、対応するアルゴリズムは、この簡単な規準を用いて実行される。最適アプローチについて、ユーザの事前選択法が、非特許文献5で提示されている。これは、合成されたチャネル行列の特異値分解(SVD=Singular Value Decomposition)に頼っており、したがって、どちらかと言えば同じように複雑である。合成されたチャネル行列Hは、1つの行列の中で行単位でスタックされた全ユーザのチャネル行列を含む。例えば、3ユーザの場合、合成されたチャネル行列は、次式によって与えられる。
Figure 2010004528
同様に、ブロック対角化又はゼロ・フォーシング・ビーム形成(ZFBF=Zero−Forcing Beamforming)のような線形アプローチのみが、和速度(sum rate)の最大化について使用される場合において、ユーザ選択に関して多数の研究が行われてきた。非特許文献6及び非特許文献7を参照されたい。
非特許文献8は、空間干渉除去(spatial interference cancellation)とも呼ばれる同時マルチユーザ・ダウンリンク・ビーム形成の問題を検討している。著者らは、送信アンテナ・アレイを採用して、個々のユーザへ向けられる複数アンテナ・ビームを作り出している。この場合、著者らは和容量又は和速度によって測定されるスループットを増加することを求めている。和容量又は和速度は、個々のユーザ・アンテナ線図、及びこれら線図によって導入される対応する交差干渉に依存して、個々のユーザ容量を累積することによって決定される。著者らは、ユーザ選択を要求する送信アンテナよりも多いユーザを有する場合を詳しく調べている。この問題への最適解は、基地局でのオンライン実装がひどく複雑になり得る。他の解は、マルチユーザ・ダイバーシティに費用をかけて、より低い複雑度コストで和容量の有意な端数を達成することができる。著者らは、次善最適である欲張りプリコーディングに基づくスキームにおけるレイリーフェージングにおいてスループット性能を解析して、簡単なゼロ・フォーシング・ビーム形成に基づくユーザ選択法を提案している。
更なる詳細は、非特許文献9に見出すことができる。ゼロ・フォーシングの更なるアプローチは、非特許文献10及び非特許文献11に開示されている。
非特許文献12は、ブロック対角化(block diagonalization)と呼ばれるプリコーディング法を開示している。これは、ダウンリンク・マルチユーザ多入力多出力(MIMO)システムにおけるユーザ間干渉を取り除くものである。著者らは、全ユーザが、同数の受信アンテナを有し、送信についてスケジュールされたときに、全受信アンテナを利用するものと仮定している。ブロック対角化を用いて同時にサポートされ得るユーザの数は、ユーザ受信アンテナの数に対する基地局送信アンテナの数の比によって制限される。多数のユーザを有するダウンリンクMIMOシステムにおいて、基地局は、サービスを提供するユーザの部分集合を選択し、総スループットを最大化することができる。しかしながら、最適のユーザ集合を全幅探索することは、計算的に極めて困難である。著者らは、ブロック対角化を有するマルチユーザMIMOシステムについて、2つの低複雑度の次善最適ユーザ選択アルゴリズムを提案している。双方のアルゴリズムは、ユーザの部分集合を選択して、総スループットが最大値に近くなるようにしている。総スループットは、個々のユーザ容量又はスループットを累積することによって評価される。第1のやり方は、総スループットを貪欲に最大化することであり、第2の規準は、チャネル・エネルギー(channel energy)に基づいている。開示された双方のアルゴリズムは、線形複雑度及びユーザの総数を使用し、シミュレーションにおいて完全探索法の総スループットの約95%を達成している。
更なる詳細及び更なるユーザ選択アプローチは、非特許文献13、非特許文献14、及び非特許文献15に見出すことができる。
ユーザ・グループ化法においては、DPC(DPC=Dirty Paper Precoding)を採用するSDMA(SDMA=Space Division Multiple Access)に基づくアプローチと、TDMA(TDMA=Time Division Multiple Access)との間の、最大和速度の差を考慮することができる。集合Sの中で選択されるべきユーザを部分合計するとき、ユーザ選択規準は次式のように記載される。
Figure 2010004528
ここで、Sの濃度(cardinality)は既定値Nに等しくなければならず、Rk,DPCは、DPCを用いて達成できるユーザkの速度を表す。TDMAの最大和速度は、最大単一ユーザ速度Rk,suに等しい。この速度は、ユーザが全システム・リソースを受け取るならば、そのユーザが達成できる速度である。
図11は、最新技術のシナリオを示している。ここで、複数のアンテナが、基地局で作動され、複数の移動端末が、そのフィールド内に存在している。このフィールドに存在する端末もまた、複数のアンテナを利用し、MIMO無線チャネルを確立してよいことが分かる。下記では、完全なチャネルの知識が、例えば、基地局及び移動端末で与えられるものと仮定する。これは、図11において、完全なCSI(CSI=Channel State Information)が利用可能であることを示す矢印によって表されている。
図12は、2つのユーザ・シナリオの適用された目的関数g(S)を可視化した図である。ユーザ1のサポート可能レートは、横座標で与えられ、ユーザ2のサポート可能データ速度は、縦座標で与えられている。図12から、ユーザ1は、全リソースを単独で利用するとき10のレートをサポートでき、ユーザ2は、同じ場合に8の最大データ速度を達成することができることが分かる。留意すべきことは、ユーザのデータ速度に関して、図12で単位が与えられない。というのは、ここでの数字は、品質の尺度(measure)としてのみ役立つからである。これは、残りの部分についても当てはまる。
図12は、2つのユーザを有するサンプル・シナリオについて、目的関数をグラフで提示している。破線は−1の勾配を有する。それは最大和速度の点で容量領域に接触するので、和速度の値は軸との交点で読み取られ得る。これに限定されるものではないが、単純化を理由として、下記では単一搬送波システムが考察される。
しかしながら、グラフ内の和容量と破線との交点から、システムの和容量、すなわち、空間チャネル分離を利用して同一時間に同一周波数の上で双方のユーザにサービスを提供するときの和容量は、個々のユーザのサポート可能データ速度よりも高いことが明らかである。
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本発明の目的は、程々の複雑度を有しながら、和容量に関して改善された結果を達成するようなユーザ選択の概念を移動通信システムにおいて提供することである。
この目的は、請求項1に係るユーザ選択装置と、請求項17に係るユーザ・サブグループ選択方法とによって達成される。
本発明は、所与の制限された複雑度において、同時にサービスを提供されるユーザが、バランスの取れた個々の容量又は送信容量の尺度(measure)を利用するとき、単一ユーザ速度に関して、より高いシステム容量又は送信容量又は利得が達成され得るという知見に基づいている。更に、MIMOシナリオでは、より小さいユーザ数が考慮されるならば、計算複雑度が低減され得る。したがって、本発明の実施形態では、ユーザの事前選択を実行することができる。すなわち、全ユーザから事前に選択したグループを決定することができる。事前選択グループは、より少ないユーザを有し、ユーザは、個々の送信容量、単一ユーザ速度、チャネル利得などに関してある範囲までバランスを取ることができる。
言い換えれば、所与の複雑度において、ユーザを選択するとき、最良ユーザ、すなわち、最高のチャネル利得、個々の送信容量、又は最高のサポート可能送信速度を有するユーザを選択した状態から解除することは、MIMOシナリオで同時にサービスを提供されるユーザの合計送信容量又は送信速度に関して利点があることが、本発明の知見である。これは、最良ユーザが、2番目に良いユーザよりも高いチャネル利得、個々の送信速度または送信容量を有する場合に当てはまる。
本発明の実施形態は、ユーザのチャネル利得、個々の送信速度、個々の容量などに関してバランスが取られたユーザ・グループを考慮に入れるときに、より高いシステム容量又は組み合わせ容量が達成されるという利点がある。更に、洗練されたMIMOユーザ選択及びサブチャネル割り当てアルゴリズムが実行されるという利点がある。というのは、事前選択が、より小さいユーザ・グループを提供し、より洗練されたアルゴリズムの計算複雑度を実現可能レベルにするからである。この実施形態は、2重の利点がある。すなわち、第1に、バランスが取られたユーザ・グループが考慮されるので、システム容量が増加すること、第2に、バランスが取られたユーザ・グループは、ある濃度(cardinality)を有する、すなわち、バランスが取られたユーザ・グループ内のユーザの数のことである。この濃度は、MIMO無線チャネルの、より良好な利用を介してシステム容量を更に増加させる複雑なMIMOアルゴリズムの展開を可能にする。
実施形態は、2段階で実行することができる。第1の段階では事前選択グループが複数のユーザから決定され、ユーザMIMO無線チャネル上のユーザチャネル利得に関してユーザがバランスを取る。更なる段階では、事前選択グループに基づいてユーザ選択又はMIMOサブチャネル割り当てアルゴリズムが実行される。
他の実施形態では、事前選択とMIMO処理との間で追加段階を採用することができる。言い換えれば、第1段階で事前選択グループの中の、バランスが取られたユーザ・グループが一度見出されると、事前選択グループに基づいて第2の段階又は選択が実行され、中間選択グループを決定する。中間選択グループの選択は、MIMOチャネルの空間特性に基づいて行うことができる。第3段階、すなわち、実際の複雑なMIMO処理は、これらの実施形態では、その中間選択グループに基づいて実行される。
言い換えれば、実施形態は、多数のユーザ、すなわち、複数のユーザからスタートすることができる。第1段階では、複数のユーザからユーザの事前選択グループが選択される。この場合、事前選択グループのユーザは、ある程度まで、バランスが取られたチャネル利得又は個々のユーザ速度を利用する。事前選択グループ内のユーザの数は、上記複数のユーザのユーザ数よりも少ない。事前選択グループ内のユーザの数は、中間選択グループへ更に減らすことができる。事前選択グループを中間選択グループへ減らすとき、事前選択グループ内のユーザのMIMO無線チャネル空間特性が評価され得る。言い換えれば、事前選択グループ内のユーザの空間的整合性(spatial compatibility)が評価され、事前選択グループからユーザの部分集合を選択する。この部分集合は、ある程度まで、中間選択グループと空間的に整合可能である。中間選択グループは、空間的に整合しないユーザの選択解除に起因して、事前選択グループよりも少ないユーザを有する。第3段階では、中間選択グループにおけるユーザの低減数を用いて、複雑なMIMO処理が実行される。
実施形態は、バランスが取られて且つ空間的に整合するMIMO無線チャネルを有する複数のユーザから選ぶことによって、複雑なMIMOアルゴリズムのパフォーマンスを可能にする。
本発明の実施形態によれば、最初に事前選択を実行することによって、高システム・スループットを達成するためのユーザ選択が、より小さい複雑度で実行され得るという利点がある。事前選択は、例えば、SESAMなどの洗練されたアルゴリズムのように、複雑度が小さいずっと簡単な規準を利用することができる。例えば、ユーザの事前選択、すなわち、全ユーザのグループを小さい事前選択グループへ低減して、送信のためのサブグループを選ぶことは、個々のユーザのチャネル利得又はチャネル容量に基づくことができる。この場合、複雑な演算、例えば、特異値分解(SVD=Singular Value Decomposition)又は固有値解析を実行する必要はない。
本発明の更なる知見は、システム・スループットを危うくすることなく、全ユーザのグループよりも小さい事前選択グループが、簡単な規準に基づいて決定され得ることである。更に、事前選択を複数の規準に基づいて実行することができる。この場合、送信のために事前選択グループからサブグループを決定することは、より洗練されたアルゴリズム、例えば、事前選択グループのユーザの空間特性を考慮するアルゴリズムを利用することができる。
既存のユーザ・グループ化アプローチは、最大の和速度となるようにユーザを特定することを目標にしているが、実施形態は、幾つかのユーザを空間的に多重化することによって取得可能な最大利得を目標とするユーザ・グループ化を実行することができる。したがって、送信のために選択されるユーザは、反復注水法SESAM、又は類似のアプローチによってサービスを提供されることができ、例えば、最大の和速度と、選択されたユーザの1つが利用可能な総送信電力又は送信リソースを用いて達成できる最大速度との差が、最大になるようにしてよい。
そのような選択規則を有する実施形態は、次のように動機付けされ得る。和容量の達成アルゴリズム又は和容量のアプローチ・アルゴリズムは、大きな計算複雑度を暗示している。特に、アルゴリズムがDPCを採用するときにそうである。したがって、多くの実用的シナリオでは、これらのアルゴリズムによって全ユーザにサービスを提供することはできない。それにも拘わらず、実施形態では、幾つかのユーザについて、これらアルゴリズムの採用が依然として実用的範囲に収まり、他のユーザは時分割多元接続のような単純アプローチによって分離される。また、実施形態では、同一時間及び同一周波数上でただ1つのユーザがサービスを提供されるシナリオと比較して、より複雑なアルゴリズムに投資される特別な労力は、最適化された、ある場合には最大の、和速度の利得をもたらすはずである。
本発明の実施形態は、例えば、ダーティー・ペーパー符号化を採用する空間多重化アルゴリズムが適用されるときのTDMAと比較して、和速度における最大又は少なくとも最適化された増加をもたらすようなユーザの特定を目標とするユーザ選択方法を備えることができる。
実施形態は、所与の計算制約のもとで、理想的には和速度における最大の利得をもたらすという利点を提供する。
ユーザ選択装置の実施形態を示した図である。 ユーザ選択装置の別の実施形態を示した図である。 選択器の実施形態を示した図である。 選択器の別の実施形態を示した図である。 ユーザ選択方法の実施形態を示した図である。 事前選択方法の実施形態を示した図である。 選択方法の実施形態を示した図である。 大きなチャネル利得を有する2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 小さいチャネル利得を有する2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 強い空間分離を有する2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 空間分離を有しない2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 バランスの取れたチャネルを有する2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 アンバランスなチャネルを有する2ユーザ・シナリオについて和容量を図示したグラフである。 2ユーザ・シナリオについて平均和容量のシミュレーション結果を図示したグラフである。 4ユーザ・シナリオにおける平均和容量のシミュレーション結果を図示したグラフである。 シミュレーション・シナリオを示した図である。 平均利得についてシミュレーション結果を図示したグラフである。 他のシミュレーション・シナリオを示した図である。 平均利得のシミュレーション結果を図示したグラフである。 最新技術MIMOシナリオを示した図である。 従来の2ユーザ・シナリオにおける和容量を図示したグラフである。
以下では、添付の図面を使用して、より詳細な実施形態が説明される。
図1Aは、ユーザ選択装置100を示している。ユーザ選択装置100は、移動通信システムで動作し、送信のために複数のユーザからユーザのサブグループを選択するものである。あるユーザは、多入力多出力(MIMO=Multiple−Input−Multiple−Output)無線チャネルを介して通信している。ユーザ選択装置100は、事前選択器(pre-selector)110を備えるものである。また、事前選択器110は、他のユーザの送信容量尺度(transmission capacity measure)に比べて所定量だけ高い送信容量尺度を有するユーザを選択された状態から解除して、この選択が解除されたユーザを含まない事前選択グループを得て、この事前選択グループが、2つの互いに等しい送信容量尺度を有するか、2つの送信容量尺度の差が所定量よりも小さい2つのユーザを含むようにする。ユーザ選択装置100は、MIMO無線チャネルに基づいて、送信するためのユーザのサブグループを決定するプロセッサ115を更に備えるものである。
ある実施形態において、前記所定量は、相対的又は絶対的な量とすることができる。事前選択器110は、MIMO無線チャネルのユーザ空間サブチャネルにおいて達成可能な最高のデータ速度(最高達成可能データ速度)の観点から送信容量尺度を決定するように構成可能である。事前選択器110は、ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザMIMO無線チャネル行列(MIMO ratio channel matrix)の特異値分解を評価することによって送信容量尺度を決定するように構成可能である。この場合、事前選択器110は、ユーザのMIMO無線チャネル行列の最高特異値の観点から送信容量尺度を決定するように構成可能である。他の実施形態において、事前選択器110は、ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザMIMO無線チャネル行列のフロベニウス・ノルムの観点から送信容量尺度を決定するように構成可能である。
更なる実施形態では、事前選択器110を、ユーザの送信容量尺度に従ってユーザを並べ替え、あるユーザの送信容量尺度を他のユーザの送信容量尺度と比較するように構成することができる。ここで、上記他のユーザは、複数のユーザの中で、上記ユーザの次に低い送信容量尺度か又は次に高い送信容量尺度を有するものである。事前選択器110は、ユーザの送信容量尺度及び上記他のユーザの送信容量尺度の商を所定の閾値に対して評価するように更に構成可能である。この場合、事前選択器110は、上記他のユーザが上記ユーザの次に低い送信容量尺度を有する場合に、上記商が閾値を超過するならば、事前選択グループからそのユーザを選択した状態から解除する。また、上記他のユーザが上記ユーザの次に高い送信容量尺度を有する場合に、上記商が閾値よりも下であれば、事前選択グループからそのユーザを選択した状態から解除するように構成可能である。一般的に、ユーザが昇順に並べ替えられるかあるいは降順に並べ替えられるかに依存して、又は選択の解除が高容量/速度のユーザからスタートするかあるいは低容量/速度のユーザからスタートするかに依存して、異なる閾値を使用することができる。
事前選択器110は、複数のユーザから所定数のユーザを選択することによって、事前選択グループのユーザを決定するように構成可能である。この所定数のユーザは、ユーザMIMO無線チャネル上のユーザ送信容量尺度において限定された差を有する。また、この所定数のユーザは、複数のユーザのなかにおいて限定された差を有する最高送信容量尺度を有する。最も高い送信容量尺度と2番目に高い送信容量尺度との間の差が所定量を超過するならば、事前選択器110は、MIMO無線チャネル上で最高の送信容量尺度を有するユーザを選択することができる。
事前選択器110は、所定数のユーザを有する事前選択グループを決定するように構成可能である。更に、事前選択器110は、所定数のユーザを複数のユーザから選択することによって、事前選択グループのユーザを決定するように構成可能である。この所定数のユーザは、ユーザMIMO無線チャネル上のユーザ送信容量尺度において限定された差を有し、これらの条件の双方を満たす複数のユーザの中で最高の送信容量尺度を有する。
言い換えれば、最良ユーザ、すなわち、最高の送信容量尺度を有するユーザは、事前選択グループには選択されず、したがって送信においては選択されない。なぜなら、このユーザの送信容量尺度は、2番目に高いユーザの送信容量尺度よりもずっと高いからである。そして、事前選択器は、全ユーザのグループから事前選択グループを選択するように構成されており、この事前選択グループは、ユーザ間のバランスがある要件を満たすように、すなわち、事前選択グループ内のユーザの送信容量尺度の差が、ある制限を受けるようなやり方で選択される。
このようにして、事前選択器110は、バランスの取れたチャネルを有するグループ、好ましくは最高の送信容量尺度を有するグループを、全ユーザから選ぶように構成される。
更なる実施形態において、図1Bで示されるように、ユーザ選択装置100は、送信容量尺度とは異なる、事前選択グループのユーザにおけるMIMO無線チャネルの空間特性(spatial property)に基づいて、中間選択グループのために事前選択グループからユーザを選択する選択器120を備えることができる。プロセッサ115は、中間選択グループのユーザのMIMO無線チャネルに基づいて、送信のためにユーザのサブグループを決定するように構成可能である。
実施形態において、選択器120は、中間選択グループのユーザにおける組み合わされた送信容量及び/又は空間的整合性(spatial compatibility)に従って、中間選択グループについて事前選択グループからユーザを選択するように構成可能である。また、選択器120は、中間選択グループのために事前選択グループからユーザを選択するように構成可能である。ここで、このユーザに関して、中間選択グループのユーザは、事前選択グループにおける最高の送信容量尺度を有するユーザに比べて、より高い組み合わされた送信容量尺度を有する。
図1Cは、選択器の実施形態を示している。選択器120は、ユーザの中間選択グループについて、複数のユーザからユーザを選択するように構成可能である。この場合、空間的整合性は、この中間選択グループのユーザにおける組み合わされた送信容量尺度に対応する。選択器120は、MIMO無線チャネルHを有する第1のユーザと、MIMO無線チャネルHを有する第2のユーザと、MIMO無線チャネルHを有する第3のユーザとを備える複数のユーザから選択するようになっている。また、選択器120は、Hに基づいて第1の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)を評価し、Hに基づいて第2の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)を評価し、Hに基づいて第3の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)を評価し、H及びHに基づいて第4の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)12を評価し、H及びHに基づいて第5の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)13を評価し、H及びHに基づいて第6の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)23を評価し、H、H、及びHに基づいて第7の組み合わせ送信容量尺度Csum(S)123を評価して、最高の組み合わせ送信容量尺度を有するユーザの組み合わせを、中間選択グループSについて選択するように構成可能である。
図1Dによれば、選択器120は、中間選択グループの第1のユーザと第2の非選択ユーザ(選択されていないユーザ)とにおける第1の組み合わせ送信容量尺度を評価し、中間選択グループの第1のユーザと第3の非選択ユーザとにおける第2の組み合わせ送信容量尺度を評価するようになっている。そして、選択器120は、第1の組み合わせ送信容量尺度が第2の組み合わせ送信容量尺度よりも高ければ、中間選択グループのために第2のユーザを選択し、そうでなければ中間選択グループのために第3のユーザを選択するように構成可能である。
選択器120は、中間選択グループSのために事前選択グループから所定数|S|のユーザを選択することができる。ここで、ユーザkのMIMO無線チャネルは、MIMO無線チャネル行列Hによって表現され、中間選択グループSのユーザについて、行列式
Figure 2010004528
が、事前選択グループからの|S|ユーザの順列(permutation)に基づいて最適化又は最大化される。言い換えれば、空間的整合性の尺度は、上記の行列式に基づいてよい。
本発明の更なる態様としては、ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザのMIMO無線チャネル行列に関して、ユーザの空間的整合性が評価され得る。ある実施形態において、ユーザのある組み合わせについて、組み合わせ送信容量尺度は、ユーザの組み合わせのチャネル・エネルギー行列(channel energy matrix)を累積する累積行列の行列式に基づくことができる。
言い換えれば、ユーザのMIMO無線チャネル行列が知られるならば、チャネル・エネルギー行列は、複素共役転置と行列自身とを乗じることによって決定することができる。結果は、MIMO無線チャネルの空間サブチャネルにおける対角エネルギー(diagonal energy)をうまく得ることができる。非対角要素は、これらのチャネル間のクロスカップリング又はクロストークの尺度(measure)を決定する。そのような行列の行列式は、チャネル・エネルギーとサブチャネル間のクロストークとの間の関係を決定する尺度を提供する。例えば、単純な加算によって、そのような行列の複数を累積するとき、行列式は、組み合わされたサブチャネルのクロストークに関する組み合わされたサブチャネル内のエネルギーの尺度を提供する。言い換えれば、ユーザの組み合わせについてそのチャネル・エネルギー行列を累積するとき、その行列の行列式は、ユーザの空間的整合性の尺度、すなわち、サブチャネル内のエネルギーと関連するクロストークとの関係を提供する。この関係は、組み合わされたMIMO無線チャネルにおける複数の空間サブチャネルの空間的分離可能性(spatial separability)の尺度でもある。
実施形態は、ユーザの組み合わせの累積エネルギー行列を評価することに関して、組み合わされた送信容量尺度を利用することができる。それによって、実施形態は、例えば、個々のユーザのMIMO無線チャネル行列の特異値又は固有値分解及び射影を利用する従来の概念よりも、複雑度が小さいやり方で空間的整合性を評価することができるという利点がある。良好な、又は更に最高の、空間的整合性を有するユーザの組み合わせを選び、この組み合わせに基づいて、すなわち、利用可能なユーザの数と比較して低減されたユーザ数を有する中間選択グループに基づいて、より複雑なMIMOサブチャネル又はユーザ選択アルゴリズムを実行することによって、高容量にすることができる。
更なる実施形態において、選択器120は、中間選択グループSのために事前選択グループS^からユーザkを選択するように構成可能である。ユーザkについて、
Figure 2010004528
ここで、
Figure 2010004528
に従った和容量(sum capacity)Csum(S)、又は
Figure 2010004528
ここで
Figure 2010004528
あるいは
Tx<∞のとき
Figure 2010004528
に従った推定和容量Csum(S)に関する組み合わせ送信容量が、最適化又は最大化される。ここで、MRx,kはユーザkの受信アンテナの数を表し、PTxは送信電力であり、HはユーザkのMIMO無線チャネル行列であり、Iは恒等行列であり、NはSの濃度(cardinality)を表現し、MTxは送信に使用される送信アンテナの数を表す。
更に、選択器120は、中間選択グループSのためにユーザπ(1)を選択するように構成可能である。ユーザπ(1)は、MIMO無線チャネル行列Hπ(1)によって表現されるMIMO無線チャネルを有し、行列Hπ(1)は、
Figure 2010004528
に従って事前選択グループS^のユーザの最高フロベニウス・ノルムを有する。
選択器120は、中間選択グループSのために非選択ユーザkからユーザπ(i)を追加することができる。ユーザπ(i)について、和容量又は推定和容量の増加量ΔCsum(S∪k)は、
Figure 2010004528
に従って最も強くなる。
ここで
ΔCsum(S∪k)=Csum(S∪k)−Csum(S)
であり、和容量Csum(S)が
Figure 2010004528
ここで
Figure 2010004528
に従って決定されるか、又は
推定和容量Csum(S)が
Figure 2010004528
ここで
Figure 2010004528
あるいは
Tx<∞について
Figure 2010004528
に従って決定される。
ここで、MRx,kはユーザkの受信アンテナの数を表し、PTxは送信電力であり、HはユーザkのMIMO無線チャネル行列を表現し、Iは恒等行列であり、NはSの濃度であり、MTxは送信に使用される送信アンテナの数を表す。
実施形態において、プロセッサ115は、事前選択グループ又は中間選択グループのユーザのMIMO無線チャネルを処理して、処理されたMIMO無線チャネルを得て、事前選択グループ又は中間選択グループのユーザの処理されたMIMO無線チャネルの空間特性に基づいて、送信のためにユーザのサブグループを決定するように構成可能である。
プロセッサ115は、SESAM(SESAM=Successive Encoding Successive Allocation Method)に基づいて、サブグループのために事前選択グループ又は中間選択グループからユーザを選択するように構成されるものである。
図2Aは、移動通信システムにおいて送信のために複数のユーザからユーザのサブグループを選択する方法の実施形態を説明するフローチャートを示している。ユーザは、MIMO無線チャネルを介して通信できるものである。この方法は、他のユーザの送信容量尺度に比べて所定量だけ高い送信容量尺度を有するユーザを選択した状態から解除して、選択が解除されたユーザを含まない事前選択グループを得て、この事前選択グループが、2つの互いに等しい送信容量尺度を有するか、又は2つの送信容量尺度の差が所定量よりも小さい2つのユーザを含むようにするステップ200を備える。この方法は、MIMO無線チャネルに基づいて、送信のためのユーザのサブグループを決定するステップを更に含む。
更なる実施形態において、方法は、図2Aの破線のボックスによって示されているように、送信容量尺度とは異なる事前選択グループのユーザのMIMO無線チャネルの空間特性に基づいて、ユーザの中間選択グループのために事前選択グループからユーザを選択する任意のステップ250を更に含むことができる。この場合、決定するステップは、この中間選択グループのユーザのMIMO無線チャネルに基づいて、送信のためのユーザのサブグループを決定することを意味する。
図2Bで示されるように、更なる実施形態では、選択を解除するステップ200は、事前選択グループの所定のサイズを受け取るステップ205と、フロベニウス・ノルム又はユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザのMIMO無線チャネル行列の単一ユーザ速度に従って複数のユーザを降順に並べ替えるステップ210とを含むことができる。選択を解除するステップ200は、全ユーザを事前選択グループの中に含めるステップ215と、事前選択グループからの最高フロベニウス・ノルム又は最高単一ユーザ速度を有するユーザのフロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度を、事前選択グループからの2番目に高いフロベニウス・ノルム又は2番目に高い単一ユーザ速度を有するユーザのフロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度と比較するステップ220を更に含むことができる。
更に、本実施形態は、事前選択グループからの最高フロベニウス・ノルム又は最高単一ユーザ速度を有するユーザを選択した状態から解除するステップ225を備えることができる。更に、本実施形態は、事前選択グループからのユーザの2番目に高いフロベニウス・ノルム又は2番目に高い単一ユーザ速度を乗じた或る因子αに比べて最高フロベニウス・ノルム又は最高単一ユーザ速度が高ければ、比較するステップ220へ戻るステップを備えることができる。また、本実施形態は、事前選択グループからの最低フロベニウス・ノルム又は最低単一ユーザ速度を有するユーザを選択した状態から解除して、所定のサイズにマッチさせるステップ230を備えることができる。
一旦、上記の因子αを越えないような、一対のユーザが見出されると、本実施形態の方法は、事前選択グループから、最低フロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度を有するユーザ、すなわち、数値順に並んでいるものの後ろからユーザを選択した状態から解除して、ステップ205で受け取られた所定のサイズにマッチさせるステップ230を備える。
図2Cによれば、選択するステップ250は、中間選択グループの所定のサイズを受け取るステップ255と、事前選択グループからの最高フロベニウス・ノルム又は最高単一ユーザ速度を有するユーザを選択するステップ260とを備えることができる。更に、中間選択グループ内の選択されたユーザに基づいて事前選択グループ内の選択されていないユーザについて容量又は和の増加量を評価するステップ265と、中間選択グループのために最高容量又は最高和速度(sum rate)の増加量を有するユーザを選択するステップ270とを備えることができる。更に、本実施形態は、中間選択グループのサイズが中間選択グループの所定のサイズに到達するまで、評価するステップ265へ戻るステップを備えることができる
他の実施形態は、他の送信容量尺度を利用してよいこと、又はユーザを増加量の順に並べ替えてよいこと、又は異なるやり方を用いてユーザから選択してよいことに留意されたい。また、いかなる場合にも本実施形態に限定して解釈されてはならない。
(1.1)の最適解は、全ての可能な集合Sにわたる全数検索を要求する。Kのユーザを有するシナリオでは、それは
Figure 2010004528
の可能な集合の中で最良集合を探索することを要求するだろう。明らかに、これは実用システムでは実行することが不可能であり、複雑度を低減するという所望の目標を妨げることになる。他の実施形態を詳細に説明する前に、目的関数g(S)に影響する3つの因子が導入される。次の図はK=2のユーザの場合を取り扱うが、与えられる記述は任意の数のユーザに当てはまる。
確かに、大きなチャネル利得を有するユーザのグループにおいては、ユーザの空間多重化の潜在的な利得が高くなる。「チャネル利得」とは、送信容量尺度、例えば、ユーザkのMIMO無線チャネルを表すMIMOチャネル行列Hのフロベニウス・ノルムを意味し、
Figure 2010004528
で表され、チャネルの全体的エネルギーを表す。非特許文献16を参照されたい。
実施形態の代替において、1つのユーザが達成できる最大送信速度である単一ユーザ速度Rk,suは、1つのユーザが自分自身の上に全送信リソースを受け取るならば、チャネル利得の送信容量尺度の役割を果たすことができる。図3A及び図3Bは、2つのユーザを含むシナリオにおける和容量を図示した2つのグラフである。図3Aの場合、2つのユーザの双方は大きなチャネル利得、すなわち、高い送信容量尺度を有することが仮定される。図3Bの場合、考慮される2つのユーザは小さいチャネル利得、すなわち、どちらかと言えば低い送信容量尺度を有することが仮定される。図3A及び図3Bは、ユーザ1及び3のチャネルが同じ特異ベクトルを有するが異なる特異値を有する2つのシナリオを提示している。同様にして、ユーザ2及び4のチャネルも特異値でのみ異なっている。特異値は、実施形態においてチャネル利得又は送信容量尺度として考えられてよい。図3では、容量領域及びTDMAで達成可能な領域がプロットされている。チャネル利得が増加するにつれて最大単一ユーザ速度も高くなるが、この速度と、双方のユーザが同時にサービスを提供されるときに取得可能な和速度との差も増加する。
和容量を評価するときに考慮されるべき別の態様は、ユーザの無線チャネルの空間的配列(spatial alignment)である。最大フロベニウス・ノルムに従って、又は同様に非特許文献17で提案されるような最大単一ユーザ速度に従って、Sのためにユーザを選択することは、事前選択のための簡単な方法であるが、最大チャネル利得を有するユーザのチャネルが空間的に強く整列されるならば、この方法は完全に失敗する。
図4A及び図4Bは2つのグラフを示すが、これらのグラフは2つのユーザ・シナリオにおける和容量を図示している。2つのユーザ・シナリオとは、図4Aで見られるようにユーザの空間分離が高いときのシナリオと、図4Bで見られるようにユーザの空間分離が一過性であるとき、すなわち、ユーザが空間的に整列されているときのシナリオである。図4Bは、極端な場合を示しており、2つのユーザチャネルの範囲が完全にオーバラップしている場合を示している。更に、ユーザの右特異ベクトルが恒等的に選ばれている。このようにして、ユーザの空間分離を行うことができず、容量領域はTDMAレート領域と一致する。他方、ユーザのチャネルが空間的に整合されていないならば、すなわち、1つのユーザのチャネルの範囲が、図4Aで示されるように、他のユーザのチャネルのゼロ空間(null-space)の中に入るならば、大きな利得を得ることができる。この場合、2つのユーザは相互に干渉せず、双方のユーザは自分のチャネル利得から完全に利益を得ることができる。したがって、ユーザの無線チャネルの空間配列は、和容量の第2の影響因子として特定されることができる。
和容量について考慮されるべき別の因子は、ユーザの無線チャネルのバランスである。これまで言及された影響因子も、ゼロ・フォーシング・アプローチ(zero forcing approach)のグループ化アルゴリズムで重大な役割を果たす。次の規準、すなわち、ユーザのチャネルのバランスは、目的関数g(S)に対して、より特有である。チャネルのバランスとは、ユーザのチャネルのフロベニウス・ノルムの比率を意味する。ある実施形態において、フロベニウス・ノルムは、送信容量尺度の役割を果たすことができる。
図5A及び図5Bは、2つのユーザ・シナリオにおける和容量を図示した2つのグラフである。図5Aは、2つのユーザが、バランスの取れたチャネルを有する場合、すなわち、双方のユーザが同じようなチャネル利得又は送信容量尺度を有する場合のシナリオの和容量を示している。図5Bは、シナリオにおける2つのユーザが非常に異なるチャネル利得、すなわち、アンバランスなチャネル又はアンバランスな送信容量尺度を有する場合を図示している。
アンバランスなシナリオは、図5Bに示されている。ユーザ3はユーザ4よりもずっと大きいチャネル利得を有する。これは、このユーザについて、より大きい単一ユーザ速度となることを暗示する。そのようなアンバランスなシナリオにおいて、最大和容量の点は、最大チャネル利得を有するユーザが、全ての利用可能なシステム・リソースを取得するような点の近くに存在するか、あるいは図5Bで示された例のようにこの点の上に存在する。その理由は、他のユーザへのリソースのシフトは、限界利得をもたらすのみであるのに対して、それに含まれる最大のユーザの損失は、和容量に対してはより有害となるためである。他方、同じような大きさのチャネル利得を有するユーザにとって、最大の和速度の点は、1つのユーザが全システム・リソースを受け取る端点から遠く離れて存在する可能性がある。これは、和速度において、より高い利得が潜在的に存在していることを示す。
前のセクションで説明された影響因子から、チャネルの利得及びバランスは、比較的容易に決定され得るが、チャネルの空間的配列は、フロベニウス・ノルム又は送信容量尺度のようには単純に計算され得ないことが観察される。更に、ユーザの各組み合わせについて後者の特性をチェックするためには、新しい計算が要求されるのに対して、他の特性については、ユーザごとにスカラー・フロベニウス・ノルムを送信容量尺度として一度だけ計算し、それらを比較して適切なグループを見出すことで十分である。
この事実は、2段階でユーザをグループ化する実施形態の動機づけとなる。例えば事前選択器110によって実行される実施形態の段階Iにおいて、ユーザは簡単な規準に従って並べ替えられる。また、例えば選択器120によって実行される実施形態の段階IIにおいて、DPCを採用するSDMAベースのアプローチを用いて送信を行うためのサブグループ、すなわち、サービスを提供されるべきサブグループは、段階Iで取得した減らされた集合又はユーザの事前選択グループから、より複雑な探索によって選択される。下記では、実施形態の2つの段階が詳述される。
段階Iにおいて、目標は、SDMAでサービスを提供されるべきユーザのグループの候補ユーザを含む集合又は事前選択グループS^を見出すことである。これに続く段階の複雑度を制御するため、S^の濃度(cardinality)、ここで
Figure 2010004528
を前もって定義することが提案される。段階IIをスキップする実施形態では、
Figure 2010004528
を選択することができる。最初に、全ユーザのチャネルのフロベニウス・ノルム
Figure 2010004528
が計算され、例えば、降順に並べ替えられる。最大フロベニウス・ノルム又は送信容量尺度を有するユーザから始まる現在の実施形態では、
Figure 2010004528
がチェックされる。ここで、αは前もって定義された閾値を表し、iは降順におけるフロベニウス・ノルムを索引することが仮定される。(1.2)が成り立つならば、ユーザiは集合から排除されずテストは停止される。そうでなければ、このユーザは排除され、ユーザi+1からテストが継続する。(1.2)は、したがって、他のユーザよりもずっと大きいチャネル利得を有するユーザを排除又は選択解除し、したがって、アンバランスなチャネルの場合を回避しようとする。集合S^が所望されるサイズになった後に、最小フロベニウス・ノルムを有するユーザを第1の影響因子に従って除去することによって、事前選択グループが達成される。同様に、ある実施形態は、1/α又は他の因子に2番目に小さいフロベニウス・ノルムを乗じたものよりも、S^の中の最小フロベニウス・ノルムが大きくなるまで、S^からユーザを追加的に除去してよい。任意的に、異なる因子を使用することができる。この場合、S^は、当初に計画されたものよりも少ないユーザを有する。
下記では、実施形態の第2の段階、すなわち、段階IIについて明らかにされる。段階IIは、選択器120によって実行することができる。この段階では、ユーザの空間的整合性(spatial comparability)がチェックされ、最終集合Sが選択される。例えば、非特許文献18、又は非特許文献19において整合性の尺度として提案される数字は、この実施形態では考慮されない。というのは、これらの数字は、線形ゼロ・フォーシング・アプローチを対象とするからである。本実施形態においては、むしろ、非特許文献20に記載された高SNRにおける和容量の推定が、考慮に入れられる。
ユーザ間の空間相関のほかに、この定式は、DPCが送信機で採用され得ること、したがって、それは単に集合内のユーザの信号空間の間の直交性に頼られないことも考慮に入れる。送信電力PTxが無限大へ進むにつれて、和容量Csum(S)は、
Figure 2010004528
ここで
Figure 2010004528
に従って計算され得る。
代替として、推定される和容量は、
Figure 2010004528
ここで
Figure 2010004528
又は
Tx<∞について
Figure 2010004528
によって評価されてよい。
ここで、MRx,kはユーザkの受信アンテナの数を表し、Iは恒等行列を表す。このようにして、高いSNRにおいて、デュアル・アップリンク内の最適共分散行列は、スケールされた恒等行列になる。
(1.4)の条件が満たされないか、中間SNRであるとき、非特許文献21に従って、(1.3)は、実施形態における上記の和容量推定に従った良好な近似を構成する。
図6A及び図6Bは、シミュレーション結果を図示したグラフである。図6Aは、2ユーザ・シナリオにおける平均和容量のシミュレーション結果を示し、図6Bは、4ユーザ・シナリオにおける類似のシミュレーション結果を示している。双方のグラフは、平均和容量対ユーザSNR(SNR=Signal−to−Noise−Ratio)を示している。
図6A及び図6Bは、K=2ユーザ、MTx=4送信アンテナ、及びMRx,k=2受信アンテナ(k=1,2)を有するシステムにおいて、推定された和容量とSato限界との比較を示している。容量は、WINNER(WINNER=Wireless World Initiative New Radio)チャネルモデルに従って作り出された10000の空間屋内非見通線(NLOS=Non−Line−of Sight)シナリオにわたって平均されている。非特許文献22を参照されたい。
(1.4)が満たされるとき、図6Aのように、推定は、平均して、中間SNRで実際の容量へ全く良好に当てはまる。2受信アンテナを有する4ユーザの場合、条件(1.4)が満たされないときに誤差が大きくなる。しかしながら、2つの曲線は、同じ振る舞いを示している。事前選択を目的とするとき、すなわち、SDMAへ最良に適する事前選択グループを見出すためには、幾つかの実施形態において、この近似で十分である。(1.4)を満たさないことに関連する不正確度を回避するため、実施形態は、チャネルのSVDを計算し、
Figure 2010004528
各々の積σk,ik,i を別個のチャネルと考えてよい。これらの等価チャネルは、左特異ベクトルを受信フィルタとして適用することから結果として得られる。しかしながら、ユーザのチャネルのSVDが要求されるので、これは追加の計算複雑度を課し、改善の見込みは低い。
幾つかの実用環境において、S^の中の最良集合Sを求める全数検索を実行するには、(1.3)は依然として複雑すぎるかもしれない。実施形態は、したがって、次のようにして集合又は中間選択グループSの継続的拡大を実行することができる。π(1)で表される集合内の第1のユーザは、事前選択グループS^の中で最大フロベニウス・ノルムを有するユーザであり得る。すなわち、
Figure 2010004528
である。
連続するステップの各々で、ユーザは、サブグループSへ追加される。これは、推定される和容量の最大の増加をもたらす。i番目のユーザは、したがって、
Figure 2010004528
ここで、ΔCsum(S∪k)=Csum(S∪k)−Csum(S)
に従って決定される。
その後に、SはS=S∪π(i)に従って更新される。各ステップでCsum(S)を計算するため、最終的な電力の割り当てが使用される。すなわち、因子1/Nは(1.3)の中に残る。したがって、留意すべきことは、SがNユーザよりも少ないユーザを含む限り、Csum(S)は、所与の送信電力を用いて達成できる和容量の推定となり得ない。アルゴリズムはNステップの後に終了され、そのときサブグループSは所望の濃度を提示する。
以下では、シミュレーション結果が示される。シミュレーションのために、非特許文献23のWINNERチャネルモデルが使用されているが、単一搬送波システムが使用されている。帯域幅は132 KHzに等しく、MTx=4アンテナを有する送信機が120m×120m屋内シナリオの中心に置かれる。第1のシミュレーションのために、30のユーザがこの区域へ無作為に置かれた。各ユーザは、MRx,k=2受信アンテナを作動し、送信機への見通線(Light of Sight)を有しない。図7は、サンプル・シナリオを提示する。図7は、星で示される4アンテナを利用する基地局BSが、シナリオの中心に位置するシミュレーション・シナリオを図示している。図7において、×印は、30のユーザを示し、これらのユーザは、120m×120m屋内NLOS(NLOS=None−Line−of Sight)シナリオで均等に分布する。
図8は、ユーザの平均利得対SNRのシミュレーション結果を図示するグラフである。このグラフは、4つの異なるグラフ、すなわち、全数検索(破線及び×印で示される)と、実施形態に従った低減された全数検索(実線及び×印で示される)と、実施形態に従った提案アプローチ(実線及び星印で示される)と、実施形態に従ったフロベニウス・ノルム(段階1のみ、実線及び三角で示される)とを示している。
図8では、1500の無作為シナリオにわたって平均された利得g(S)が示されている。利得は、SESAMで達成可能な和速度とS内の最大単一ユーザ速度との差として測定される。段階Iの場合、事前選択グループS^の集合の濃度は
Figure 2010004528
に設定され、閾値αはα=30が選ばれている。最終集合又は中間選択グループSの濃度は、送信アンテナの数に等しかった。すなわち、|S|=MTx=4であった。「低減された全数検索」とラベルを付けられた曲線は、(1.5)に従って決定されたユーザπ(1)が集合Sの中にあるように強制される場合に達成可能な利得を示している。すなわち、全数検索は、この実施形態においてユーザπ(1)と共にSESAMを用いてサービスを提供されるべき3つの更なるユーザを見出すためにのみ実行される。
このようにして、全数検索と実施形態との差異は、主として、実施形態が、発見的であるが簡単なやり方で第1のユーザを選ぶという事実に起因する。このユーザが、Sの一部分であれば、実施形態は、低減された全数検索と同じ性能をもたらす。最も低い曲線は、ユーザのグループ化が
Figure 2010004528
を用いて実行されるとき、すなわち、段階IIが完全にスキップされるときに達成可能な利得を示している。比率のテスト(1.2)とは別に、このアルゴリズムは非特許文献24によって提示されるものと同じである。この場合、ユーザは最大の単一ユーザ速度に従って選択される。
次に、ユーザが著しく空間的に整列されるシナリオついて考察する。図9は、基地局BSが中心にあり、ユーザが2つの集団、すなわち、集団#1及び集団#2へ集められる他のシミュレーション・シナリオを図示している。集団サイズは20m×20mであり、10のユーザが集団内で均等に分布している。図9から、異なる集団の中に位置するユーザは良好な空間分離を有するが、同じ集団の中に位置するユーザは、ほぼ空間的に整列されることが分かる。20のユーザが(−50m,50m)及び(100m,30m)を中心として2つの集団へ無作為に置かれ、送信機は座標系の中心を定義する。各シナリオについて、ユーザはこれら中心点の周りでサイズ20m×20mの正方形の中に無作為に置かれた。図9はサンプル・シナリオを提示している。5000の集団シナリオにわたって平均された和速度の結果の利得が、図10で示される。
図10は、ユーザのSNRに対する平均利得のシミュレーション結果を図示するグラフである。図10は、5つのグラフ、すなわち、全数検索(×印を有するダッシュ線で示される)と、実施形態に従った低減された全数検索(×印を有する実線で示される)と、実施形態に従った提案アプローチ(段階IIのみ、円を有する実線で示される)と、実施形態に従った提案アプローチ(段階I及び段階II、星印を有する実線で示される)と、実施形態に従ったフロベニウス・ノルム・ベース(段階Iのみ、三角を有する実線で示される)とを示している。
図10は、段階Iが実施形態に従って完全にスキップされる、すなわち、
Figure 2010004528
であるシミュレーション結果(円を有する実線によって示される)を更に示している。このアルゴリズムは全数検索なしに最良性能をもたらすが、それは
Figure 2010004528
を有する実施形態の少し上にあるだけである。段階Iだけを適用することは、厳しい性能低下をもたらすことになる。
本発明の実施形態は、MIMO通信シナリオにおける先進的な空間割り当てアルゴリズム、例えばSESAMを、合理的複雑度で確立することを可能にする。実施形態は、高処理性能を要求する空間アルゴリズムが、送信のために潜在的に利用可能な全ユーザのグループよりも小さい事前選択ユーザ・グループに対して実行され得るという利点を有する。それによって、本発明の実施形態は、洗練された空間多重化又はMIMOアルゴリズムの実現を可能にし、システム容量が増加し、ユーザの満足度が上がる。更に、本発明の実施形態は、より高い速度及び、より高い品質サービスの提供を可能にするので、実施形態は移動通信システムにおけるサービス・ポートフォリオの向上にも貢献する。
一般的に、和容量アプローチ・マルチユーザMIMO送信法の計算複雑度は、ユーザの数と共に大きくなる。このようにして、高度負荷システムにおいては、送信信号処理に全ユーザを考慮するときの計算負荷は、しばしば、あまりに高くなる。そのような場合、本発明の実施形態は、例えば事前選択によってユーザをグループ化し、事前選択されたグループ、すなわち、送信のためのサブグループのユーザへのみ、数値関連アルゴリズムを別個に適用できるという利点を提供する。
本発明の実施形態は、複雑な送信信号処理アルゴリズムを用いてサービスが提供されるユーザの適切なグループを見出す問題に対して有効である。実施形態は、ユーザのグループ化又はユーザの事前選択を実行して、これらのアルゴリズムの計算努力が和速度の最大可能利得をもたらすようにする。これらのアルゴリズムの計算量は、ダーティー・ペーパー符号化を使用しない簡単なアプローチと対比される。実施形態は2つの段階を実行することができる。最初に、例えば、チャネルのフロベニウス・ノルムから引き出された計算効率規準に基づいて、ユーザの事前選択が行われる。送信のために実際に選択されるユーザの、計算的に高価又は複雑となる、最終的なサブグループ選択は、低減されたユーザ数を用いて、本発明の実施形態によって実行される。
本発明の方法の実施要件に依存して、本発明の方法はハードウェア又はソフトウェアで実施することができる。この実施は、ディジタル記憶媒体、特にフラッシュ・メモリ、ディスク、DVD、又はCDを使用して実行され得る。これらの記憶媒体は、電子的に読み取り可能な制御信号を記憶しており、プログラム可能コンピュータ・システムと協力して、本発明の方法が実行されるようにする。一般的に、本発明は、プログラム・コードを有する機械読み取り可能なキャリアである。プログラム・コードは、コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ又はプロセッサ上で動くときに、本発明の方法を実行するように動作する。言い換えれば、本発明の方法は、プログラム・コードを有するコンピュータ・プログラムであり、プログラム・コードは、コンピュータ・プログラムがコンピュータ又はプロセッサ上で動くときに、本発明の少なくとも1つを実行する。
100 ユーザ選択装置
110 事前選択器
120 選択器

Claims (20)

  1. 移動通信システムで動作し、送信のために複数のユーザからユーザのサブグループを選択するユーザ選択装置であって、ここで、ユーザは、MIMO(Multiple-Input-Multiple-Output)無線チャネルを介して通信できるものであり、
    他のユーザの送信容量尺度に比べて所定量だけ高い送信容量尺度を有するユーザを選択された状態から解除して、前記選択が解除されたユーザを含まない事前選択グループを得て、前記事前選択グループが、2つの互いに等しい送信容量尺度を有するか、2つの送信容量尺度の差が所定量よりも小さい2つのユーザを含むようにする事前選択器(110)と、
    前記MIMO無線チャネルに基づいて送信のためのユーザのサブグループを決定するプロセッサ(115)と
    を備えるものであるユーザ選択装置。
  2. 前記事前選択器(110)は、前記MIMO無線チャネルのユーザの空間サブチャネルの最高達成可能データ速度の観点から前記送信容量尺度を決定するものであり、前記所定量は、相対的又は絶対的な量である、請求項1に記載のユーザ選択装置。
  3. 前記事前選択器(110)は、前記ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザのMIMO無線チャネル行列の特異値分解を行うことによって、送信容量尺度を決定するものであり、
    前記事前選択器(110)は、ユーザのMIMO無線チャネル行列の最高特異値の観点から前記送信容量尺度を決定するものである、請求項1又は2に記載のユーザ選択装置。
  4. 前記事前選択器(110)は、前記ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザのMIMO無線チャネル行列のフロベニウス・ノルムの観点から前記送信容量尺度を決定するものである、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  5. 前記事前選択器(110)は、ユーザの送信容量尺度に従ってユーザを並べ替えて、あるユーザの送信容量尺度を他のユーザの送信容量尺度と比較するものであり、前記他のユーザは、前記複数のユーザの中で、前記ユーザの次に低いか又は前記ユーザの次に高い送信容量尺度を有するものである、請求項1から4のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  6. 前記事前選択器(110)は、前記ユーザの送信容量尺度と前記他のユーザの送信容量尺度との商を所定の閾値に対して評価するものであり、
    前記事前選択器(110)は、前記他のユーザが前記ユーザの次に低い送信容量尺度を有する場合に、前記商が前記閾値を超過するならば、前記事前選択グループから前記ユーザを選択した状態から解除し、前記他のユーザが前記ユーザの次に高い送信容量尺度を有する場合に、前記商が前記閾値よりも下であれば、前記事前選択グループから前記ユーザを選択した状態から解除するものである、請求項5に記載のユーザ選択装置。
  7. 前記事前選択器(110)は、所定数のユーザを前記複数のユーザから選択することによって前記事前選択グループのユーザを決定するものであり、前記所定数のユーザは、前記所定数のユーザのMIMO無線チャネル上で送信容量尺度における限定された差を有し、前記所定数のユーザは、前記複数のユーザの中で限定された差を有する最高送信容量尺度を有するものである、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  8. 前記送信容量尺度とは異なる、前記事前選択グループのユーザの前記MIMO無線チャネルにおける空間特性に基づいて、中間選択グループのためにユーザを前記事前選択グループから選択する選択器(120)を更に備え、
    前記プロセッサ(115)は、前記中間選択グループのユーザの前記MIMO無線チャネルに基づいて、送信のためにユーザの前記サブグループを決定するものである、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  9. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループのユーザにおける組み合わされた送信容量及び/又は空間的整合性に従って、前記中間選択グループのためにユーザを前記事前選択グループから選択するものである、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  10. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループのためにユーザを前記事前選択グループから選択するものであり、
    その選択されたユーザに関して、前記中間選択グループのユーザは、前記事前選択グループからの最高送信容量尺度を有するユーザに比べて高い組み合わされた送信容量尺度を有する、請求項9に記載のユーザ選択装置。
  11. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループSのために所定数|S|のユーザを前記事前選択グループから選択するものであり、ユーザkの前記MIMO無線チャネルは、MIMO無線チャネル行列Hによって表現され、前記中間選択グループSのユーザのために、行列式
    Figure 2010004528
    が、前記事前選択グループからの|S|ユーザの順列に基づいて最適化又は最大化される、請求項10に記載のユーザ選択装置(100)。
  12. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループSのためにユーザkを前記事前選択グループS^から選択するものであり、前記ユーザkについて、
    Figure 2010004528
    ここで
    Figure 2010004528
    に従った和容量Csum(S)又は
    Figure 2010004528
    ここで
    Figure 2010004528
    あるいは
    Tx<∞について
    Figure 2010004528
    に従った推定和容量Csum(S)に関する組み合わされた送信容量が最適化又は最大化され、ここで、MRx,kはユーザkの受信アンテナの数を表し、PTxは送信電力であり、Hはユーザkの前記MIMO無線チャネル行列を表現し、Iは恒等行列であり、NはSの濃度を表し、MTxは送信に使用される送信アンテナの数を表す、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  13. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループSのためにユーザπ(1)を選択するものであり、
    前記ユーザπ(1)は、MIMO無線チャネル行列Hπ(1)によって表現されるMIMO無線チャネルを有し、
    前記MIMO無線チャネル行列Hπ(1)は、
    Figure 2010004528
    に従って前記事前選択グループS^のユーザの最高フロベニウス・ノルムを有する、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  14. 前記選択器(120)は、前記中間選択グループSのためにユーザπ(i)を選択されていないユーザkから追加するものであり、
    ユーザπ(i)について和容量又は推定和容量の増加ΔCsum(S∪k)が、
    Figure 2010004528
    ここで、ΔCsum(S∪k)=Csum(S∪k)−Csum(S)
    に従って最大となり、
    和容量Csum(S)が、
    Figure 2010004528
    ここで
    Figure 2010004528
    に従って決定されるか、
    推定和容量Csum(S)が、
    Figure 2010004528
    ここで
    Figure 2010004528
    又は
    Tx<∞について
    Figure 2010004528
    に従って決定され、
    ここで、MRx,kはユーザkの受信アンテナの数を表し、PTxは送信電力であり、Hはユーザkの前記MIMO無線チャネル行列を表現し、Iは恒等行列であり、NはSの濃度を表現し、MTxは送信に使用される送信アンテナの数を表す、請求項13に記載のユーザ選択装置。
  15. 前記プロセッサ(115)は、前記事前選択グループ又は前記中間選択グループのユーザの前記MIMO無線チャネルを処理して、処理されたMIMO無線チャネルを得て、前記事前選択グループ又は前記中間選択グループのユーザの前記処理されたMIMO無線チャネルの空間特性に基づいて送信のためにユーザの前記サブグループを決定するものである、請求項1ないし14のいずれか一項に記載のユーザ選択装置。
  16. 前記プロセッサ(115)は、SESAM(SESAM=Successive Encoding Successive Allocation Method)に基づいて、前記事前選択グループ又は前記中間選択グループから前記サブグループのためにユーザを選択するものである、請求項15に記載のユーザ選択装置。
  17. 移動通信システムにおいて送信のために複数のユーザからユーザのサブグループを選択する方法であって、ここで、ユーザは、MIMO無線チャネルを介して通信できるものであり、
    他のユーザの送信容量尺度に比べて所定量だけ高い送信容量尺度を有するユーザを選択した状態から解除して、前記選択が解除されたユーザを含まない事前選択グループを得て、前記事前選択グループが、2つの互いに等しい送信容量尺度を有するか、2つの送信容量尺度の差が所定量よりも小さい2つのユーザを含むようにするステップ(200)と、
    前記MIMO無線チャネルに基づいて送信のためのユーザの前記サブグループを決定するステップと
    を含む方法。
  18. 前記選択を解除するステップ(200)は、
    前記事前選択グループの所定のサイズを受け取るステップ(205)と、
    ユーザのMIMO無線チャネルを表すユーザのMIMO無線チャネル行列のフロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度に従って、前記複数のユーザを降順に並べ替えるステップ(210)と、
    全ユーザを前記事前選択グループの中に含めるステップ(215)と、
    前記事前選択グループからの最高フロベニウス・ノルム又は最高単一ユーザ速度を有するユーザのフロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度を、前記事前選択グループからの2番目に高いフロベニウス・ノルム又は2番目に高い単一ユーザ速度を有するユーザのフロベニウス・ノルム又は単一ユーザ速度と比較するステップ(220)と、
    前記事前選択グループからの前記最高フロベニウス・ノルム又は前記最高単一ユーザ速度を有する前記ユーザを選択した状態から解除して(225)、前記事前選択グループからの前記2番目に高いフロベニウス・ノルム又は前記2番目に高い単一ユーザ速度を乗じたある因子に比べて、前記最高フロベニウス・ノルム又は前記最高単一ユーザ速度が高ければ、前記比較するステップ(220)へ戻るステップと、
    前記事前選択グループからの最低フロベニウス・ノルム又は最低単一ユーザ速度を有するユーザを選択した状態から解除して、前記所定のサイズにマッチさせるステップ(230)と
    を含む請求項17に記載の方法。
  19. 前記送信容量尺度とは異なる、前記事前選択グループのユーザの前記MIMO無線チャネルの空間特性に基づいて、ユーザの中間選択グループのために前記事前選択グループからユーザを選択するステップ(250)を更に備え、
    前記サブグループを決定するステップは、前記中間選択グループのユーザの前記MIMO無線チャネルに基づいて送信のためにユーザの前記サブグループを決定し、
    前記選択するステップ(250)は、
    前記中間選択グループの所定のサイズを受け取るステップ(255)と、
    前記最高フロベニウス・ノルム又は前記最高単一ユーザ速度を有する前記ユーザを前記事前選択グループから選択するステップ(260)と、
    前記中間選択グループ内の選択されたユーザに基づいて、前記事前選択グループ内における選択されていないユーザのために容量又は和の増加量を評価するステップ(265)と、
    前記中間選択グループのために最高容量又は最高和速度の増加を有するユーザを選択するステップ(270)と、
    前記中間選択グループのサイズが、前記中間選択グループの前記所定のサイズへ到達するまで、前記評価するステップ(265)へ戻るステップと
    を含む請求項17又は18に記載の方法。
  20. プロセッサ上で実行する際に、請求項17ないし19のいずれか一項に記載の方法を実行するプログラム・コードを有するコンピュータ・プログラム。
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