JP2010003331A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Hiroshi Sakai
博 酒井
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Abstract

【課題】多波長光源を用いるタイプの光ヘッド装置において、戻り光の光源への入射を確実かつ安価に防止することのできる構成を提供すること。
【解決手段】光ヘッド装置1において、光記録媒体10からの戻り光は、1/4波長板50を透過した際、光源20からの出射光と異なる偏光に変換されてビームスプリッタ40に到達するため、戻り光の一部が光源20に向かおうとしても、かかる光は、偏光プリズム60によって光源20への入射が阻止される。また、偏光プリズム60は、波長依存性がほとんどない。それ故、光源20が多波長光源20aであっても、双方の波長において戻り光が光源20に入射することを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、CD(Compact Versatile Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光記録媒体に対して情報の記録や再生を行なうための光ヘッド装置に関するものである。
光記録媒体に対して情報の記録や再生を行なうための光ヘッド装置は、図5に示すように、半導体レーザからなる光源20と、この光源20からの出射光を光記録媒体10に集光する対物レンズ70と、光記録媒体10からの戻り光を検出する信号検出用受光素子30と、光源20から対物レンズ70に向かう光路と対物レンズ70から信号検出用受光素子30に向かう光路とを分離するビームスプリッタ40とを有しており、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向かう光路には、立ち上げミラー84が配置されている。また、ビームスプリッタ40と信号検出用受光素子30との間にはセンサーレンズ81が配置され、光源20とビームスプリッタ40との間には3ビーム生成用の回折素子85が配置されている。ビームスプリッタ40は、光源20からの出射光を反射して対物レンズ70に導き、光記録媒体10からの戻り光を透過して信号検出用受光素子30に導くハーフミラー40aであり、ハーフミラー40aの背後には、光源20からの出射光のうち、ハーフミラー40aを透過した光を受光するモニター用受光素子82が配置されている。
このように構成した光ヘッド装置1において、光記録媒体10からの戻り光は、その一部がビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)を透過して信号検出用受光素子30に向かうが、残りの一部は、ビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)を反射して光源20に向かってしまう。その結果、光源20では、出射光と戻り光との干渉によって、光源20からの出射光強度が不安定になり、情報の記録や再生が行なえなくなってしまう。
そこで、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向かう光路に1/4波長板50を配置するとともに、回折素子85を偏光性回折素子85aとして構成することが提案されている(特許文献1参照)。
かかる構成によれば、例えば、光源20から出射されたP偏光の光は、偏光性回折素子85aを透過した後、ビームスプリッタ40で反射して1/4波長板50に向かい、1/4波長板50を透過した際、円偏光となって光記録媒体10に到達する。また、光記録媒体10からの戻り光は、1/4波長板50を透過した際、S偏光に変換されてビームスプリッタ40に到達する。このため、戻り光の一部がビームスプリッタ40で反射して光源20に向かうとしても、かかるS偏光の光は、偏光性回折素子85aにより回折を受けて光源20からそれて光源20に到達しない。
特開2002−170272号公報
しかしながら、図5を参照して説明した構成を採用した場合、コストが増大するという問題点がある。すなわち、偏光性回折素子85aは、深さが2.6μmの溝を5μm程度のピッチで形成した後、高分子液晶層を充填するなどの工程が必要であるため、製造工程数が多い上に歩留まりが低いので、部品コストが高い。
また、図5を参照して説明した構成は、CD専用あるいはDVD専用の光ヘッド装置1のように、光源20から単一波長のレーザ光が出射される場合には適用できるが、CDおよびDVDの双方に対応する光ヘッド装置1のように、光源20として、波長の異なるレーザ光が出射される多波長光源20aを用いた場合には適用できないという問題点がある。すなわち、偏光性回折素子85aは、波長依存性が大きいことから、その光学特性をDVDに対して最適化すると、CDの記録や再生を行なう際、戻り光の一部が光源20に到達してしまい、出射光強度が不安定になってしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、多波長光源を用いるタイプの光ヘッド装置において、戻り光の光源への入射を確実かつ安価に防止することのできる構成を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、光源と、該光源からの出射光を光記録媒体に集光する対物レンズと、前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出器と、前記光源から前記対物レンズに向かう光路と前記対物レンズから前記信号検出用受光素子に向かう光路とを分離するビームスプリッタとを有する光ヘッド装置において、前記光源は、波長の異なるレーザ光を出射する多波長光源であって、当該多波長光源から前記ビームスプリッタに向かう光路には、偏光プリズムが配置され、当該偏光プリズムから前記対物レンズに向かう光路には1/4波長板が配置されていることを特徴とする。
本発明において、1/4波長板は、前記偏光プリズムから対物レンズに向かう光路のいずれの位置に配置してもよく、前記1/4波長板は、例えば、前記ビームスプリッタから前記対物レンズに向かう光路に配置される。
本発明では、例えば、多波長光源から出射されたP偏光の光は、偏光プリズムを透過した後、ビームスプリッタで反射して1/4波長板を透過した際、円偏光となって光記録媒体に到達する。また、光記録媒体からの戻り光は、1/4波長板を透過した際、S偏光に変換されてビームスプリッタに到達する。このため、戻り光の一部がビームスプリッタで反射して光源に向かおうとしても、かかる光は、S偏光の光であるため、偏光プリズムで反射し、光源に到達しない。
また、多波長光源から出射されたS偏光の光が偏光プリズムで反射した後、ビームスプリッタで反射して1/4波長板を透過した場合には、円偏光となって光記録媒体に到達するので、光記録媒体からの戻り光は、1/4波長板を透過した際、P偏光に変換されてビームスプリッタに到達する。このため、戻り光の一部がビームスプリッタで反射して光源に向かおうとしても、かかる光は、P偏光の光であるため、偏光プリズムを透過し、光源に到達しない。
ここで、偏光プリズムの場合は、偏光性回折格子と違って、所定の波長域であれば、波長依存性がほとんどない状態に構成することができる。それ故、光源が多波長光源であっても、双方の波長において戻り光が光源に入射することを防止することができる。それ故、本発明によれば、出射光と戻り光との干渉を防止することができるので、出射光強度が安定であり、情報の記録や再生を確実に行なうことができる。
本発明において、前記ビームスプリッタは、前記光源からの出射光を反射して前記対物レンズに導き、前記光記録媒体からの戻り光を透過して前記信号検出用受光素子に導く構成を採用できる。ハーフミラーは、通常、透過率より反射率が高いので、光源からの出射光を反射して対物レンズに導き、光記録媒体からの戻り光を透過して信号検出用受光素子に導く場合のビームスプリッタとして用いるのに適している。また、ビームスプリッタとしてハーフミラーを用いれば、プリズムを用いた場合に比較して安価である。さらに、ハーフミラーは偏光性を有しないので、光記録媒体が複屈折性を有する場合でも、十分な光量をもって信号検出用受光素子に戻り光を入射させることができる。
本発明において、前記偏光プリズムの6面のうち、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面のみが平滑面になっており、他の4面は、粗面になっていることが好ましい。すなわち、多波長光源からビームスプリッタに向かう光路に配置された偏光プリズムにおいて、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面を除く4面は、光の入射あるいは出射に利用されないか、あるいは、かかる4面から出射される光は利用されないことから、かかる4面については研磨加工を省略することができ、研磨加工を省略すればその分、部品コストを低減することができる。
本発明において、前記偏光プリズムの6面のうち、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面のみに反射膜防止膜が形成され、他の4面に反射防止膜が形成されていないことが好ましい。すなわち、多波長光源からビームスプリッタに向かう光路に配置された偏光プリズムにおいて、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面を除く4面は、光の入射あるいは出射に利用されないか、あるいは、かかる4面から出射される光は利用されないことから、かかる4面については反射防止膜の形成を省略することができ、反射防止膜の形成を省略すればその分、部品コストを低減することができる。
本発明では、光記録媒体からの戻り光は、1/4波長板を透過した際、光源からの出射光と異なる偏光に変換されてビームスプリッタに到達するため、戻り光の一部が光源に向かおうとしても、かかる光は、偏光プリズムによって光源への入射が阻止される。また、偏光プリズムは、偏光性回折格子と違って、所定の波長域であれば、波長依存性がほとんどない状態に構成することができる。それ故、光源が多波長光源であっても、双方の波長において戻り光が光源に入射することを防止することができる。それ故、本発明によれば、出射光と戻り光との干渉を防止することができるので、出射光強度が安定であり、情報の記録や再生を確実に行なうことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明を適用した光ヘッド装置の基本的な構成は、図5を参照して説明した光ヘッド装置と同様であるため、対応関係が分りやすいように、共通する機能を有する部分には同一の符号を付して説明する。
[実施の形態1]
(光ヘッド装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置の光学系を示す説明図である。図2および図3は各々、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたハーフミラーおよび偏光プリズムの光学特性(分光特性)を示す説明図である。
図1において、本形態の光ヘッド装置1は、半導体レーザからなる光源20と、この光源20からの出射光を光記録媒体10に集光する対物レンズ70と、光記録媒体10からの戻り光を検出する信号検出用受光素子30と、光源20から対物レンズ70に向かう光路と対物レンズ70から信号検出用受光素子30に向かう光路とを分離するビームスプリッタ40とを有している。
本形態において、光源20は、CDに対応する波長790nm帯域のレーザ光と、DVDに対応する波長650nm帯域のレーザ光とを出射する多波長光源20a(2波長レーザ発光素子)である。
本形態において、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向かう光路には、コリメートレンズ83や立ち上げミラー84が配置され、ビームスプリッタ40と信号検出用受光素子30との間にはセンサーレンズ81が配置されている。また、光源20とビームスプリッタ40との間には3ビーム生成用の回折素子85が配置されている。
ビームスプリッタ40は、光源20からの出射光を反射して対物レンズ70に導き、光記録媒体10からの戻り光を透過して信号検出用受光素子30に導くハーフミラー40aであり、ハーフミラー40aの背後には、光源20からの出射光のうち、ハーフミラー40aを透過した光を受光するモニター用受光素子82が配置されている。
かかるハーフミラー40aは、図2に示す光学特性を有しており、650〜790nmの波長域においては、P偏光およびS偏光のいずれに対しても、80〜93%の反射率を備えている。このため、ハーフミラー40aは、光源20からの出射光を効率よく対物レンズ70に導く。また、ハーフミラー40aは、650〜790nmの波長域においては、P偏光およびS偏光のいずれに対しても7〜20%の透過率を備えている。このため、光記録媒体10が複屈折性を有する場合でも、十分な光量をもって信号検出用受光素子30に戻り光を入射させることができる。
但し、ビームスプリッタ40としてハーフミラー40aを用いた場合、光記録媒体10からの戻り光は、その一部がビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)を透過して信号検出用受光素子30に向かうが、残りの一部は、ビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)を反射して光源20に向かってしまう。
そこで、本形態では、光源20からビームスプリッタ40に向かう光路には偏光プリズム60が配置されているとともに、偏光プリズム60から対物レンズ70に向かう光路には1/4波長板50が配置されている。本形態において、1/4波長板50は、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向う光路上において、コリメートレンズ83と立ち上げミラー84との間に配置されている。また、偏光プリズム60は、光源20から回折素子85に向かう光路上に配置されている。
本形態において、偏光プリズム60は、図3に示す光学特性を有しており、波長が650〜860nmの広帯域において、P偏光についは90%以上の透過率を備え、S偏光に対する透過率は10%以下である。
ここで、偏光プリズム60は、その6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62は、研磨加工により平滑面として形成されているが、入射面61および出射面62を除く4面66は、研磨加工が施されていない粗面になっている。また、偏光プリズム60は、その6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62には反射防止膜が形成されているが、入射面61および出射面62を除く4面66には反射防止膜が形成されていない。
(作用)
このように構成した光ヘッド装置1では、多波長光源20aから出射されたP偏光の光は、偏光プリズム60の偏光分離膜を透過した後、ビームスプリッタ40で反射して1/4波長板50に向かい、1/4波長板50を透過した際、円偏光となって光記録媒体10に到達する。また、光記録媒体10からの戻り光は、1/4波長板50を透過した際、S偏光に変換されてビームスプリッタ40に到達する。このため、戻り光の一部がビームスプリッタ40で反射して光源20に向かおうとしても、かかる光は、S偏光の光であるため、偏光プリズム60の偏光分離膜で反射し、面66から出射されるので、光源20に到達しない。また、偏光プリズム60は、図3を参照して説明したように、偏光性回折格子と違って、所定の波長域であれば、波長依存性がほとんどない。従って、多波長光源20a(光源20)から出射される波長790nm帯域のレーザ光、および波長650nm帯域のレーザ光のいずれにおいても戻り光が光源20に入射することを防止することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、光記録媒体10からの戻り光は、1/4波長板50を透過した際、光源20からの出射光と異なる偏光に変換されてビームスプリッタ40に到達するため、戻り光の一部が光源20に向かおうとしても、かかる光は、偏光プリズム60によって光源20への入射が阻止される。また、偏光プリズム60は、偏光性回折格子と違って、所定の波長域であれば、波長依存性がほとんどない。それ故、光源20が多波長光源20aであっても、双方の波長において戻り光が光源20に入射することを防止することができる。それ故、本形態によれば、光源20(多波長光源20a)での出射光と戻り光との干渉を防止することができるので、出射光強度が安定であり、情報の記録や再生を確実に行なうことができる。しかも、偏光プリズム60は、偏光性回折格子と比較して安価である。
また、本形態では、ビームスプリッタ40としてハーフミラー40aが用いられており、かかるハーフミラー40aは、透過率より反射率が高いので、光源20からの出射光を反射して対物レンズ70に導き、光記録媒体10からの戻り光を透過して信号検出用受光素子30に導く場合のビームスプリッタ40として用いるのに適している。また、ビームスプリッタ40としてハーフミラー40aを用いれば、プリズムを用いた場合に比較して安価である。さらに、ハーフミラー40aは偏光性を有しないので、光記録媒体10が複屈折性を有する場合でも、十分な光量をもって信号検出用受光素子30に戻り光を入射させることができる。
さらに、本形態において、偏光プリズム60の6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62を除く4面66は、研磨加工が施されていない粗面である。すなわち、偏光プリズム60において、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62を除く4面66については研磨加工が省略されているため、その分、部品コストを低減することができる。また、偏光プリズム60において研磨加工が省略されている面は粗面であり、かかる粗面から出射された光は散乱している。それ故、偏光プリズム60から出射された不要な光が強い迷光となって信号検出用受光素子30などに入射することがないという利点もある。
さらにまた、偏光プリズム60の6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62には反射防止膜が形成されているが、他の4面66には反射防止膜が形成されていない。従って、反射防止膜を形成する面が少ない分、部品コストを低減することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置1の光学系を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
図4において、本形態の光ヘッド装置1も、実施の形態1と同様、半導体レーザからなる光源20と、この光源20からの出射光を光記録媒体10に集光する対物レンズ70と、光記録媒体10からの戻り光を検出する信号検出用受光素子30と、光源20から対物レンズ70に向かう光路と対物レンズ70から信号検出用受光素子30に向かう光路とを分離するビームスプリッタ40とを有している。
本形態でも実施の形態1と同様、光源20は、CDに対応する波長790nm帯域のレーザ光と、DVDに対応する波長650nm帯域のレーザ光とを出射する多波長光源20a(2波長レーザ発光素子)であり、ビームスプリッタ40はハーフミラー40aである。
また、本形態でも実施の形態1と同様、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向かう光路には、コリメートレンズ83や立ち上げミラー84が配置され、ビームスプリッタ40と信号検出用受光素子30との間にはセンサーレンズ81が配置され、光源20とビームスプリッタ40との間には3ビーム生成用の回折素子85が配置され、ハーフミラー40aの背後にはモニター用受光素子82が配置されている。
本形態においても、実施の形態1と同様、ハーフミラー40aは、図2に示す光学特性を有しており、650〜790nmの波長域においては、P偏光およびS偏光のいずれに対しても、80〜93%の反射率、および7〜20%の透過率を備えている。
また、本形態では、ビームスプリッタ40から対物レンズ70に向かう光路には1/4波長板50が配置されているとともに、光源20からビームスプリッタ40に向かう光路には偏光プリズム60が配置されている。かかる偏光プリズム60は、図3に示す光学特性を有しており、650〜860nmの波長域において、S偏光については90%以上の反射率を備え、P偏光に対する反射率は10%以下である。
また、本形態でも、偏光プリズム60の6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62は研磨加工が施された平滑面になっているが、他の4面66は、研磨加工が施されていない粗面である。また、偏光プリズム60の6面のうち、多波長光源20aからの出射光の入射面61および出射面62には反射防止膜が形成されているが、他の4面66には、反射防止膜が形成されていない。
このように構成した光ヘッド装置1では、多波長光源20aから出射されたS偏光の光は、偏光プリズム60の偏光分離膜で反射した後、ビームスプリッタ40で反射して1/4波長板50に向かい、1/4波長板50を透過した後は、円偏光となって光記録媒体10に到達する。このため、光記録媒体10からの戻り光は、1/4波長板50を透過した際、P偏光に変換されてビームスプリッタ40に到達する。このため、戻り光の一部がビームスプリッタ40で反射して光源20に向かおうとしても、かかる光は、P偏光の光であるため、偏光プリズム60の偏光分離膜を透過し、光源20に到達しない。また、偏光プリズム60は、図3を参照して説明したように、偏光性回折格子と違って、所定の波長域であれば、波長依存性がほとんどない。従って、光源20が多波長光源20aであっても、双方の波長において戻り光が光源20に入射することを防止することができる。それ故、本形態によれば、光源20(多波長光源20a)において出射光と戻り光との干渉を防止することができるので、出射光強度が安定であり、情報の記録や再生を確実に行なうことができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
(他の実施の形態)
上記形態では、1/4波長板50がビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)から対物レンズ70に向かう光路上に配置されていたが、偏光プリズム60から対物レンズ70に向かう光路上であれば、偏光プリズム60からビームスプリッタ40に向かう光路上に1/4波長板50を配置してもよい。
上記形態において、ビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)が、多波長光源20aからの出射光を反射して対物レンズ70に導き、光記録媒体10からの戻り光を透過して信号検出用受光素子30に導く構成を採用したが、ビームスプリッタ40(ハーフミラー40a)が多波長光源20aからの出射光を透過して対物レンズ70に導き、光記録媒体10からの戻り光を反射して信号検出用受光素子30に導く構成を採用してもよい。
上記形態では、光源20として、CDに対応する波長790nm帯域のレーザ光と、DVDに対応する波長650nm帯域のレーザ光とを出射する多波長光源20a(2波長レーザ発光素子)を用いたが、光源20として、DVDに対応する波長650nm帯域のレーザ光と、BD(ブルーレイディスク)に対応する波長405nm帯域のレーザ光とを出射する多波長光源20a(2波長レーザ発光素子)を用いた光ヘッド装置1に本発明を適用してもよい。
上記形態では、多波長光源20aとして、2種類の波長のレーザ光を出射する2波長レーザ発光素子を用いた例を説明したが、3種類、あるいは3種類以上の波長のレーザ光を出射するレーザ発光素子を用いた場合に本発明を適用してもよい。
本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置の光学系を示す説明図である。 本発明を適用した光ヘッド装置に用いたハーフミラーの光学特性を示す説明図である。 本発明を適用した光ヘッド装置に用いた偏光プリズムの光学特性を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置の光学系を示す説明図である。 従来の光ヘッド装置の光学系を示す説明図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
10 光記録媒体
20 光源
20a 多波長光源
30 信号検出用受光素子
40 ビームスプリッタ
40a ハーフミラー
70 対物レンズ

Claims (6)

  1. 光源と、該光源からの出射光を光記録媒体に集光する対物レンズと、前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出器と、前記光源から前記対物レンズに向かう光路と前記対物レンズから前記信号検出用受光素子に向かう光路とを分離するビームスプリッタとを有する光ヘッド装置において、
    前記光源は、波長の異なるレーザ光を出射する多波長光源であって、
    当該多波長光源から前記ビームスプリッタに向かう光路には、偏光プリズムが配置され、
    当該偏光プリズムから前記対物レンズに向かう光路には1/4波長板が配置されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記1/4波長板は、前記ビームスプリッタから前記対物レンズに向かう光路に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記ビームスプリッタは、前記光源からの出射光を反射して前記対物レンズに導き、前記光記録媒体からの戻り光を透過して前記信号検出用受光素子に導くことを特徴とする請求項1または2に記載の光ヘッド装置。
  4. 前記ビームスプリッタは、ハーフミラーであることを特徴とする請求項3に記載の光ヘッド装置。
  5. 前記偏光プリズムの6面のうち、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面のみが平滑面になっており、他の4面は、粗面になっていることを特徴とする請求項1乃4の何れか一項に記載の光ヘッド装置。
  6. 前記偏光プリズムの6面のうち、前記多波長光源からの出射光の入射面および出射面のみに反射膜防止膜が形成され、他の4面に反射防止膜が形成されていないことを特徴とする請求項1乃5の何れか一項に記載の光ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102323670A (zh) * 2011-09-06 2012-01-18 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 紫外、可见光和近红外三波段光学成像系统

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CN102323670A (zh) * 2011-09-06 2012-01-18 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 紫外、可见光和近红外三波段光学成像系统

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