JP2007035114A - 偏光分離素子と光ピックアップ装置 - Google Patents

偏光分離素子と光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 偏光分離膜に対する入射光が発散光であっても、光ディスク上でのスポット形状を悪化させることなく、入射光の一部をモニタ用として分離することができる偏光分離素子と、それを用いた光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 偏光分離素子2は、レーザ光源1と光ディスク1との間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜2aを有する。偏光分離膜2aに対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜2aに対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は偏光分離素子と光ピックアップ装置に関するものであり、例えば、青色レーザビームとその他の波長帯のレーザビームを用いて、規格の異なった複数の光ディスクに光情報の記録や再生を行うことが可能な光ピックアップ装置と、それに適した高性能の偏光分離素子に関するものである。
近年、波長405nm帯(=波長405±10nm)の青色レーザビームを用いる高密度光ディスク、その記録/再生を行う光ピックアップ装置の開発が活発に行われている。また、高密度光ディスク用の光ピックアップ装置であっても、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の既存の光ディスクとの互換性を持つことが望まれるため、DVD用の波長660nm帯(=波長660±10nm)の赤色レーザビームと、CD用の波長785nm帯(=波長785±15nm)の赤外レーザビームと、で3波長の互換性を持たせた光ピックアップ装置の開発も進められている。
上記高密度光ディスクの記録/再生を良好に行うためには、レーザ光源の出力を高い精度でモニタする必要がある。これを実現するためにフロントモニタ方式を採用した光ピックアップ装置が特許文献1等で提案されている。
特開平11−328708号公報
フロントモニタ方式を採用する場合、レーザ光の一部をモニタ用として分離する必要がある。特許文献1記載の光ピックアップ装置では、レーザ光の分離に偏光ビームスプリッターを用いている。また、装置の大型化を避けるため、レーザ光を発散状態のままで偏光分離する構成になっている。しかし、偏光ビームスプリッターの偏光分離膜に発散光が入射すると、発散光を構成している各光線が互いに異なった入射角度で偏光分離膜に入射することになる。つまり、偏光分離膜に対する光線の入射角度が光軸に関して非対称になる。偏光ビームスプリッターの偏光分離膜には角度依存性があるため、偏光分離膜に対する入射角度が異なれば反射率や透過率も異なってしまう。結果として、レーザ光の強度分布に歪みが生じて、光ディスク上でのスポット形状が悪化することになり、それが信号検出上の不具合を生じさせる原因となる。
また、特許文献1記載の光ピックアップ装置では、ケラレにより使用されない光をモニタに使用する構成になっているが、レーザ光の広がりに変化が生じた場合にはモニタ光に基づく光量制御を適切に行うことができなくなる。例えば、レーザ光のパワー(出射光量)を変化させた場合や温度変化があった場合、レーザ光源から出射されるレーザ光の広がり方が変わってしまう。モニタ光量はその影響を受けて変動しやすいため、光量制御を適切に行うことができなくなるのである。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、偏光分離膜に対する入射光が発散光であっても、光ディスク上でのスポット形状を悪化させることなく、入射光の一部をモニタ用として分離することができる偏光分離素子と、それを用いた光ピックアップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の偏光分離素子は、光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜を有する偏光分離素子であって、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、前記偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加することを特徴とする。
第2の発明の偏光分離素子は、光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜を有する偏光分離素子であって、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、前記偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加することを特徴とする。
第3の発明の偏光分離素子は、上記第1又は第2の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
0.5≦ΔRp≦2.1 …(1)
ただし、
ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
第4の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする。
0.5≦ΔRs≦2.1 …(2)
ただし、
ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
第5の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする。
0.5≦ΔRp/ΔRs≦10 …(3)
ただし、
ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
第6の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする。
90≦Rp+Rs≦110 …(4)
ただし、
Rp:P偏光の反射率(%)、
Rs:S偏光の反射率(%)、
である。
第7の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の波長が複数のレーザ波長に対応することを特徴とする。
第8の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A1)を満足することを特徴とする。
395≦λ1≦415 …(A1)
ただし、
λ1:青色レーザビームの波長(nm)、
である。
第9の発明の偏光分離素子は、上記第8の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする。
第10の発明の偏光分離素子は、上記第8又は第9の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする。
第11の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A2)を満足することを特徴とする。
640≦λ2≦680 …(A2)
ただし、
λ2:赤色レーザビームの波長(nm)、
である。
第12の発明の偏光分離素子は、上記第11の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする。
第13の発明の偏光分離素子は、上記第11又は第12の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする。
第14の発明の偏光分離素子は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A3)を満足することを特徴とする。
770≦λ3≦800 …(A3)
ただし、
λ3:赤外レーザビームの波長(nm)、
である。
第15の発明の偏光分離素子は、上記第14の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする。
第16の発明の偏光分離素子は、上記第14又は第15の発明において、前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする。
第17の発明の光ピックアップ装置は、レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザビームを光ディスクに対して結像させる対物レンズと、前記光ディスクで反射したレーザビームを受光して光情報を検出する信号検出用受光素子と、前記レーザ光源から光ディスクへの光路と光ディスクから前記信号検出用受光素子への光路との分岐を行う光路分岐手段と、前記レーザ光源の出力を制御するために前記レーザ光源から出射したレーザビームをモニタするモニタ用受光素子と、を備えた光ピックアップ装置であって、前記光路分岐手段が上記第1〜第16のいずれか1つの発明に係る偏光分離素子から成り、前記偏光分離素子から出射したP偏光の透過光で前記レーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、前記偏光分離素子から出射したP偏光の反射光の一部又は全てが、前記レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、前記モニタ用受光素子に入射することを特徴とする。
第18の発明の光ピックアップ装置は、レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザビームを光ディスクに対して結像させる対物レンズと、前記光ディスクで反射したレーザビームを受光して光情報を検出する信号検出用受光素子と、前記レーザ光源から光ディスクへの光路と光ディスクから前記信号検出用受光素子への光路との分岐を行う光路分岐手段と、前記レーザ光源の出力を制御するために前記レーザ光源から出射したレーザビームをモニタするモニタ用受光素子と、を備えた光ピックアップ装置であって、前記光路分岐手段が上記第1〜第16のいずれか1つの発明に係る偏光分離素子から成り、前記偏光分離素子から出射したS偏光の反射光で前記レーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、前記偏光分離素子から出射したS偏光の透過光の一部又は全てが、前記レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、前記モニタ用受光素子に入射することを特徴とする。
偏光分離素子が光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、かつ、レーザ光が発散状態のままで偏光分離素子に入射する場合、光源から光ディスクへ向かう光線の偏光分離膜に対する入射角度と、光ディスクで反射された光線の偏光分離膜に対する入射角度と、は異なることになる。本発明によると、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加する構成になっているので、偏光分離膜における入射角依存性の影響がP偏光とS偏光とで相殺され、その結果、偏光分離におけるP偏光とS偏光との光利用効率の差が解消される。したがって、偏光分離膜に対する入射光が発散光であっても、光ディスク上でのスポット形状を悪化させることなく、入射光の一部をモニタ用として分離することができる。偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成であれば、偏光分離膜の設計が容易になるので低コストでの実現も可能である。また、本発明に係る偏光分離素子を光ピックアップ装置の光学系に用いれば、光源出力を高い精度でモニタして高密度光ディスクの記録/再生を良好に行うことが可能となる。
以下、本発明を実施した偏光分離素子,光ピックアップ装置等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1にP偏光出射タイプの光ピックアップ装置の概略光学構成を示し、図2にS偏光出射タイプの光ピックアップ装置の概略光学構成を示す。図1,図2に示す各光ピックアップ装置は、レーザ光源1,偏光分離素子(光路分岐手段)2,集光レンズ3,フロントモニタ(モニタ用受光素子)4,センサー(信号検出用受光素子)5,1/4波長板6,立ち上げミラー7,コリメータレンズ8,対物レンズ9を備えている。また図1,図2において、L1は入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線、L2は入射角度45°で偏光分離膜2aに入射する光線(光ピックアップ光学系の光軸AXと一致している。)、L3は入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線である。なお、図1,図2では省略しているが、レーザ光源1,センサー5及びフロントモニタ4は、共に3波長に対応したタイプになっている。つまり、これらの光ピックアップ装置は、青色レーザ対応の高密度光ディスク,赤色レーザ対応の光ディスク,赤外レーザ対応の光ディスクのいずれに対しても光情報の記録/再生を行うことが可能な3波長対応の光ピックアップ装置である。
レーザ光源1は、レーザビームを出射するレーザーダイオードから成っており、レーザ光源1の出力を制御するために、フロントモニタ4がレーザ光源1から出射したレーザビームをモニタする構成になっている。また、対物レンズ9はレーザビームを光ディスク10に対して結像させ、光ディスク10で反射したレーザビームをセンサー5が受光して、光情報を検出する構成になっている。偏光分離素子2は、レーザ光源1から光ディスク10への光路と、光ディスク10からセンサー5への光路と、の分岐を行うために、その接合斜面に偏光分離膜2aを有している。また偏光分離素子2は、レーザ光源1から出射したレーザビームの一部をフロントモニタ4に導く。つまり、図1に示すようにレーザ光源1から光ディスク10への光路を透過光で構成した場合には、反射光の一部又は全てをレーザ光源1の出力制御用のモニタ光としてフロントモニタ4に入射させ、図2に示すようにレーザ光源1から光ディスク10への光路を反射光で構成した場合には、透過光の一部又は全てをレーザ光源1の出力制御用のモニタ光としてフロントモニタ4に入射させる。
ここで、偏光分離素子2の偏光分離膜2aを説明する。表1〜表6に、偏光分離素子2の比較例,実施例1〜5の多層膜構成(材料,屈折率,膜厚)をそれぞれ示す。いずれも高屈折率材料:TiO2(酸化チタン)から成る膜と、低屈折率材料:SiO2(酸化ケイ素)から成る膜と、が交互に複数層、層ナンバーの順に積層された構成になっている。また図3〜図8に、偏光分離素子2の比較例,実施例1〜5の偏光分離特性を反射率でそれぞれ示す。図3〜図8に示す偏光分離特性は、3波長帯(波長405nm帯,波長660nm帯,波長785nm帯)を含む400〜800nmの波長域における、偏光分離膜2aに対する入射角度(すなわち偏光分離膜2aが形成されている斜面に対する入射角度):45±3°{(A)42°,(B)45°,(C)48°}での偏光分離膜2aの偏光分離特性を反射率(%;Rs:S偏光の反射率,Rp:P偏光の反射率)で示している。表7〜表12に、図3〜図8(比較例,実施例1〜5)に示すグラフにおける各波長帯の中心波長(405nm,660nm,785nm)、各入射角度(42°,45°,48°)でのP偏光とS偏光の反射率(%)と、後述する光利用効率(%)をそれぞれ示す。
図1に示すP偏光出射タイプの光ピックアップ装置では、レーザ光源1から出射された紙面に平行な直線偏光(P偏光)が、偏光分離素子2に入射して偏光分離膜2aで反射される。このとき波長405nm帯では、例えば、比較例で約13%程度が反射され、実施例1で約10%程度が反射される。偏光分離素子2で反射されたP偏光は、集光レンズ3によりフロントモニタ4上で結像し、レーザ出力の制御に利用される。残りの光は偏光分離膜2aを透過した後、1/4波長板6を透過し、立ち上げミラー7で反射され、コリメータレンズ8で平行光となり、対物レンズ9で光ディスク10上で結像する。光ディスク10で反射した光は、対物レンズ9、コリメータレンズ8、立ち上げミラー7、1/4波長板6を順に経て、S偏光として再び偏光分離素子2に入射する。そして、偏光分離膜2aで反射され、センサー5に入射することにより光ディスク10上の信号の読み書きが行われる。このとき波長405nm帯では、例えば、比較例で略100%が反射され、実施例1で約90%が反射される。
実施例1の偏光分離素子2を用いた場合、残りの約10%のS偏光が偏光分離膜2aを透過してレーザ光源1に達し、干渉を起こしてしまう可能性があるが、レーザ光源1に戻らないように光学系を工夫すれば(例えば、偏光子を挿入する等の手段をとる。)、この問題を容易に回避することができる。フロントモニタ4のフィードバック精度を高めるためには、レーザ光源1の温度変化による波長シフトを考慮して、青色レーザビームの波長λ1の中心波長が405nmの場合、400≦λ1≦410nmにおいてP偏光の反射率がほとんど変化しないような特性を偏光分離膜2aに有することが望ましい。赤色レーザビームの波長λ2の中心波長が660nmの場合、赤外レーザビームの波長λ3の中心波長が785nmの場合も、それぞれ650≦λ2≦670nm、770≦λ3≦800nmにおいて、P偏光の反射率がほとんど変化しないような特性を偏光分離膜2aに有することが望ましい。中心波長でのP偏光の反射率をRpとしたとき、上述の各波長帯域での許容変化量が0.95Rp以上1.05Rp以下であれば、フロントモニタ4のフィードバック精度を高めることができることを確認した。
比較例の偏光分離素子2では、図3(A)〜(C),表7から、P偏光の反射率Rpは入射角度が大きくなるにしたがって減少していることが分かる。一方、S偏光の反射率Rsは入射角度によらずほぼ一定であることが分かる(ほぼ一定とは、どの波長帯でも入射角度範囲全体での反射率の変化量が1%以下であることを目安としている。)。ここで、レーザ光源1から出射したP偏光の光束のうち(図1)、偏光分離膜2aにそれぞれ42°,45°,48°で入射したディスク光の偏光分離素子での光利用効率を考える。計算を簡単にするために、1/4波長板6の透過率、立ち上げミラー7の反射率、コリメータレンズ8の透過率、対物レンズ9の透過率、及び光ディスク10での反射率は、入射角度によらず一定とする。入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線(上の線)L1は、光ディスク10で反射された後、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線(下の線)L3となる。同様に考えて、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線L3は、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線L1となる。入射角度45°で偏光分離膜2aに入射する光線L2は、光ディスク10に対し垂直に入射するため、再び偏光分離膜2aに入射するときも45°である。
表7に示すように、反射率から各光線L1〜L3の光利用効率を算出することができる。例えば、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度48°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:(1−0.186)×0.984=0.801から、約80%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度45°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度45°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:(1−0.131)×0.988=0.859から、約86%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度42°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:(1−0.089)×0.984=0.896から、約90%となる。
光利用効率のデータから分かるように、偏光分離素子2に波長405nmの発散光が入射した場合、偏光分離膜2aに対して大きい入射角度で入射した光の方が、偏光分離膜2aに対して小さい入射角度で入射した光よりも光強度が強くなってしまう。その結果、信号の読み書きに使用されるスポット強度に歪が生じてしまい、良好な記録再生を妨げるおそれがある。波長660nm,波長785nmでの光利用効率のデータに関しても同様のことが言える。
実施例1の偏光分離素子2では、図4(A)〜(C),表8から、P偏光の反射率Rpは入射角度が大きくなるにしたがって減少していることが分かる。一方、S偏光の反射率Rsは入射角度が大きくなるにしたがって増加していることが分かる。ここで、レーザ光源1から出射したP偏光の光束のうち(図1)、偏光分離膜2aにそれぞれ42°,45°,48°で入射したディスク光の偏光分離素子での光利用効率を考える。計算を簡単にするために、1/4波長板6の透過率、立ち上げミラー7の反射率、コリメータレンズ8の透過率、対物レンズ9の透過率、及び光ディスク10での反射率は、入射角度によらず一定とする。入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線(上の線)L1は、光ディスク10で反射された後、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線(下の線)L3となる。同様に考えて、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線L3は、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線L1となる。入射角度45°で偏光分離膜2aに入射する光線L2は、光ディスク10に対し垂直に入射するため、再び偏光分離膜2aに入射するときも45°である。
表8に示すように、反射率から各光線L1〜L3の光利用効率を算出することができる。例えば、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度48°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、(1−0.151)×0.948=0.805から、約81%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度45°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度45°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:(1−0.096)×0.904=0.818から、約82%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのP偏光が、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射し、その透過後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度42°で再び偏光分離膜2aに入射して反射された場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:(1−0.054)×0.854=0.808から、約81%となる。
光利用効率のデータから分かるように、偏光分離素子2に波長405nmの発散光が入射した場合、偏光分離膜2aにおける入射角依存性の影響がP偏光とS偏光とで相殺される。その結果、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が保たれて、良好な記録再生が可能となる。波長660nm,波長785nmでの光利用効率のデータに関しても同様のことが言える。
図2に示すS偏光出射タイプの光ピックアップ装置では、レーザ光源1から出射された紙面に垂直な直線偏光(S偏光)が、偏光分離素子2に入射して偏光分離膜2aで反射される。このとき波長405nm帯では、例えば、実施例1で約10%程度が偏光分離膜2aを透過する。偏光分離素子2を透過したS偏光は、集光レンズ3によりフロントモニタ4上で結像し、レーザ出力の制御に利用される。残りの光は偏光分離膜2aで反射した後、1/4波長板6を透過し、立ち上げミラー7で反射され、コリメータレンズ8で平行光となり、対物レンズ9で光ディスク10上で結像する。光ディスク10で反射した光は、対物レンズ9、コリメータレンズ8、立ち上げミラー7、1/4波長板6を順に経て、P偏光として再び偏光分離素子2に入射する。そして、偏光分離膜2aを透過し、センサー5に入射することにより光ディスク10上の信号の読み書きが行われる。このとき波長405nm帯では、例えば、実施例1で約90%が透過する。
実施例1の偏光分離素子2を用いた場合、残りの約10%のP偏光が偏光分離膜2aで反射してレーザ光源1に達し、干渉を起こしてしまう可能性があるが、レーザ光源1に戻らないように光学系を工夫すれば(例えば、偏光子を挿入する等の手段をとる。)、この問題を容易に回避することができる。フロントモニタ4のフィードバック精度を高めるためには、レーザ光源1の温度変化による波長シフトを考慮して、青色レーザビームの波長λ1の中心波長が405nmの場合、400≦λ1≦410nmにおいてS偏光の反射率がほとんど変化しないような特性を偏光分離膜2aに有することが望ましい。赤色レーザビームの波長λ2の中心波長が660nmの場合、赤外レーザビームの波長λ3の中心波長が785nmの場合も、それぞれ650≦λ2≦670nm、770≦λ3≦800nmにおいて、S偏光の反射率がほとんど変化しないような特性を偏光分離膜2aに有することが望ましい。中心波長でのS偏光の透過率をTsとしたとき、上述の各波長帯域での許容変化量が0.95Ts以上1.05Ts以下であれば、フロントモニタ4のフィードバック精度を高めることができることを確認した。
前述したように、実施例1の偏光分離素子2では、P偏光の反射率Rpは入射角度が大きくなるにしたがって減少しており、一方、S偏光の反射率Rsは入射角度が大きくなるにしたがって増加している。ここで、レーザ光源1から出射したS偏光の光束のうち(図2)、偏光分離膜2aにそれぞれ42°,45°,48°で入射したディスク光の偏光分離素子での光利用効率を考える。計算を簡単にするために、1/4波長板6の透過率、立ち上げミラー7の反射率、コリメータレンズ8の透過率、対物レンズ9の透過率、及び光ディスク10での反射率は、入射角度によらず一定とする。入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線(左の線)L1は、光ディスク10で反射された後、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線(右の線)L3となる。同様に考えて、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射する光線L3は、再び偏光分離膜2aに入射するとき、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射する光線L1となる。入射角度45°で偏光分離膜2aに入射する光線L2は、光ディスク10に対し垂直に入射するため、再び偏光分離膜2aに入射するときも45°である。
表8に示すように、反射率から各光線L1〜L3の光利用効率を算出することができる。例えば、レーザ光源1から出射した波長405nmのS偏光が、入射角度42°で偏光分離膜2aに入射し、その反射後に光ディスク10で反射されたP偏光が入射角度48°で再び偏光分離膜2aに入射して透過した場合、偏光分離素子2での光利用効率は、0.854×(1−0.054)=0.808から、約81%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのS偏光が、入射角度45°で偏光分離膜2aに入射し、その反射後に光ディスク10で反射されたP偏光が入射角度45°で再び偏光分離膜2aに入射して透過した場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:0.904×(1−0.096)=0.818から、約82%となる。同様に、レーザ光源1から出射した波長405nmのS偏光が、入射角度48°で偏光分離膜2aに入射し、その反射後に光ディスク10で反射されたS偏光が入射角度42°で再び偏光分離膜2aに入射して透過しれた場合、偏光分離素子2での光利用効率は、式:0.948×(1−0.151)=0.805から、約81%となる。
光利用効率のデータから分かるように、偏光分離素子2に波長405nmの発散光が入射した場合、偏光分離膜2aにおける入射角依存性の影響がP偏光とS偏光とで相殺される。その結果、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が保たれて、良好な記録再生が可能となる。波長660nm,波長785nmでの光利用効率のデータに関しても同様のことが言える。
実施例2の偏光分離素子2では、ディスク光の光利用効率(表9)が実施例1よりも低くなっている。言い換えれば、フロントモニタ4がモニタする、レーザ光源1の出力制御用のモニタ光を増やすような膜設計になっている。モニタ光を増やせば、レーザ光源1の出力制御を高い精度で行うことができる。この効果は、いずれのタイプの光ピックアップ装置(図1,図2)においても、実施例2の偏光分離素子2を用いることにより得ることができる。
実施例3の偏光分離素子2では、ディスク光の光利用効率(表10)が実施例1,2よりも高くなっている。言い換えれば、ディスク光を増やすような膜設計になっている。ディスク光を増やせば、光ディスク10上の信号の読み書きを高い精度で行うことができる。この効果は、いずれのタイプの光ピックアップ装置(図1,図2)においても、実施例3の偏光分離素子2を用いることにより得ることができる。
実施例4の偏光分離素子2では、青色レーザビームのディスク光の光利用効率が赤色や赤外のレーザビームのディスク光よりも高くなっている(表11)。言い換えれば、青色レーザビームを用いる高密度光ディスクのディスク信号を、DVDやCDよりも重視した膜設計になっている。一般に青色のセンサー感度やレーザ出力は赤色や赤外に比べて低いため、青色のディスク光を増やせば光ディスク10上の信号の読み書きを高い精度で行うことができる。この効果は、いずれのタイプの光ピックアップ装置(図1,図2)においても、実施例4の偏光分離素子2を用いることにより得ることができる。
実施例5の偏光分離素子2では、青色レーザビームのディスク光の光利用効率が赤色や赤外のレーザビームのディスク光よりも低くなっている(表12)。言い換えれば、青色レーザ光源の出力制御用モニタ信号を、DVDやCDよりも重視した膜設計になっている。一般に青色のセンサー感度やレーザ出力は赤色や赤外に比べて低いため、青色のモニタ光を増やせば青色レーザ光源の出力制御を高い精度で行うことができる。この効果は、いずれのタイプの光ピックアップ装置(図1,図2)においても、実施例5の偏光分離素子2を用いることにより得ることができる。
各実施例の偏光分離素子2のように、光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜を有する偏光分離素子にあっては、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、前記偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加することが好ましい。各実施例では、入射角度が大きくなるにしたがいP偏光の反射率が減少しS偏光の反射率が増加する構成になっているが、入射角が大きくなるにしたがいP偏光の反射率が増加しS偏光の反射率が減少する構成としてもよい。偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成であれば、偏光分離膜の設計が容易になるので低コストでの実現も可能である。
偏光分離素子が光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、かつ、レーザ光が発散状態のままで偏光分離素子に入射する場合、光源から光ディスクへ向かう光線の偏光分離膜に対する入射角度と、光ディスクで反射された光線の偏光分離膜に対する入射角度と、は異なることになる。偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加する構成にすれば、偏光分離膜における入射角依存性の影響がP偏光とS偏光とで相殺され、その結果、偏光分離におけるP偏光とS偏光との光利用効率の差が解消される。したがって、偏光分離膜に対する入射光が発散光であっても、光ディスク上でのスポット形状を悪化させることなく、入射光の一部をモニタ用として分離することができる。そして、その偏光分離素子を光ピックアップ装置の光学系に用いれば、光源出力を高い精度でモニタして高密度光ディスクの記録/再生を良好に行うことが可能となる。また、P偏光とS偏光の反射率を約0%と約100%とに分ける偏光ビームスプリッターでは偏光分離膜の層数が多くなるが、各実施例のように入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離して、その一部又は全てをモニタ光として使用する構成では、偏光分離膜の層数が少なくて済み、低コスト化が可能となる。
偏光分離膜に対するP偏光の反射率の変化量に関しては、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.5≦ΔRp≦2.1 …(1)
ただし、
ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
条件式(1)は、使用する入射角度領域における偏光分離膜面に対する入射角度1°当たりのP偏光反射率の変化量(入射光を100%としたときの反射率の変化量の絶対値)に関し、膜設計を容易にする上で好ましい条件範囲を規定している。この条件式(1)の下限を越えると、P偏光の波長依存性を小さくすることが困難になり、レーザの温度変化があった場合、レーザ波長がずれるとP偏光反射率も変化してしまい、モニタ光に基づく光量制御を適切に行うことができなくなるおそれがある。逆に、条件式(1)の上限を越えると、P偏光の角度依存性が大きくなりすぎ、レーザ光のパワーを変化させた場合やレーザの温度変化があった場合、レーザ光の広がりの変化がフロントモニタの許容範囲を超えてしまい、モニタ光に基づく光量制御を適切に行うことができなくなるおそれがある(反射したP偏光をフロントモニタ光として利用する図1の構成の場合)。
以下の条件式(1a)を満足することが更に望ましい。
0.8≦ΔRp≦1.8 …(1a)
この条件式(1a)は、上記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
偏光分離膜に対するS偏光の反射率の変化量に関しては、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.5≦ΔRs≦2.1 …(2)
ただし、
ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
条件式(2)は、使用する入射角度領域における偏光分離膜面に対する入射角度1°当たりのS偏光反射率の変化量(入射光を100%としたときの反射率の変化量の絶対値)に関し、膜設計を容易にする上で好ましい条件範囲を規定している。この条件式(2)の下限を越えると、P偏光反射率とのバランスがくずれ、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が悪化し、良好な記録再生を妨げるおそれがある。逆に、条件式(2)の上限を越えると、S偏光の角度依存性が大きくなりすぎ、レーザ光のパワーを変化させた場合やレーザの温度変化があった場合、レーザ光の広がりの変化がフロントモニタの許容範囲を超えてしまい、モニタ光に基づく光量制御を適切に行うことができなくなるおそれがある(透過したS偏光をフロントモニタ光として利用する図2の構成の場合)。
以下の条件式(2a)を満足することが更に望ましい。
0.8≦ΔRs≦1.8 …(2a)
この条件式(2a)は、上記条件式(2)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
偏光分離膜に対するP偏光・S偏光の反射率の変化量に関しては、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、ΔRp/ΔRsが1に近いほど好ましく、具体的には以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.5≦ΔRp/ΔRs≦10 …(3)
ただし、
ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
θmax:入射角度の最大値(°)、
θmin:入射角度の最小値(°)、
である。
条件式(3)は、P偏光とS偏光との反射率変化量比に関し、膜設計を容易にする上で好ましい条件範囲を規定している。この条件式(3)の下限を越えると、P偏光反射率の変化がS偏光反射率に対して小さくなりすぎて、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が悪化し、良好な記録再生を妨げるおそれがある。逆に、条件式(3)の上限を越えると、P偏光反射率の変化がS偏光反射率に対して大きくなりすぎて、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が悪化し、良好な記録再生を妨げるおそれがある。
以下の条件式(3a)を満足することが更に望ましい。
0.8≦ΔRp/ΔRs≦2 …(3a)
この条件式(3a)は、上記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
前述したように、偏光分離膜に対する入射光が発散光であっても、光ディスク上でのスポット形状を悪化させないようにするには、レーザ光源から光ディスクへの光路(すなわち往路)と、光ディスクから信号検出用受光素子への光路(復路)と、で光ピックアップ光学系の光軸AXに関して対称な位置にある光線の光利用効率が同じになるようにするのが好ましい。つまり、往路の光線が角度θ1,θ3で偏光分離膜に入射すると、復路の光線は角度θ3,θ1でそれぞれ偏光分離膜に入射することになるので、光利用効率{1−(Rp1/100)}×(Rs3/100)と、光利用効率{1−(Rp3/100)}×(Rs1/100)と、が等しくなるように偏光分離膜を設計すれば、偏光分離膜に対する入射角度が往復で異なることによる光利用効率の差を解消することができる{ただし、入射角度θ1でのP偏光,S偏光の反射率(%)をそれぞれRp1,Rs1;入射角度θ3でのP偏光,S偏光の反射率(%)をそれぞれRp3,Rs3とする。}。
例えば、P偏光がレーザ光源から出射してS偏光が信号検出用受光素子に入射する場合(図1)、入射角度θ2=45°、入射角度範囲θ2±δ(各実施例,比較例ではδ=3°)、θ2−δ=θ1、θ2+δ=θ3とし(θ1<θ2<θ3)、入射角度θ1でのP偏光,S偏光の反射率(%)をそれぞれRp1,Rs1、入射角度θ2でのP偏光,S偏光の反射率(%)をそれぞれRp2,Rs2、入射角度θ3でのP偏光,S偏光の反射率(%)をそれぞれRp3,Rs3とする。偏光分離膜に対する入射角度が往路でθ1、復路でθ3の場合の偏光分離素子での光利用効率は、式:{1−(Rp1/100)}×(Rs3/100)で表される。偏光分離膜に対する入射角度が往路でθ3、復路でθ1の場合の偏光分離素子での光利用効率は、式:{1−(Rp3/100)}×(Rs1/100)で表される。入射角度範囲θ2±δにおける任意の角度θで、Rs+Rp=100%であれば、{1−(Rp1/100)}×(Rs3/100)={1−(Rp1/100)}×{1−(Rp3/100)}、{1−(Rp3/100)}×(Rs1/100)={1−(Rp3/100)}×{1−(Rp1/100)}となる。つまり、{1−(Rp1/100)}×(Rs3/100)={1−(Rp3/100)}×(Rs1/100)であることから、スポット強度の均一性が保たれていることになる。
上記のように、入射角度が大きくなるにしたがってP偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加する偏光分離膜においては、使用範囲のすべての入射角度においてRs+Rp=100%となるのが理想的である。これによって入射角依存性をほとんどなくすことが原理的に可能である。この観点から、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
90≦Rp+Rs≦110 …(4)
ただし、
Rp:P偏光の反射率(%)、
Rs:S偏光の反射率(%)、
である。
条件式(4)は、Rs+Rpが100%に近いほどスポット形状が良くなるという、上記観点から好ましい条件範囲を規定している。この条件式(4)の下限を越えると、S偏光反射率が低下してしまい、S偏光反射率とP偏光反射率のバランスが悪化して、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が悪化し、良好な記録再生を妨げるおそれがある。逆に、条件式(4)の上限を越えると、P偏光反射率が増加してしまい、S偏光反射率とP偏光反射率のバランスが悪化して、信号の読み書きに使用されるスポットの光強度の均一性が悪化し、良好な記録再生を妨げるおそれがある。
以下の条件式(4a)を満足することが更に望ましい。
95≦Rs+Rp≦105 …(4a)
この条件式(4a)は、上記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
表13に、各条件式規定の対応値を比較例,実施例1〜5について示す。また、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成においては、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度における光線の反射率が、P偏光で50%より小さく、S偏光で50%より大きいことが好ましい。この構成によると、ディスク光が多く確保されるので、光ディスク上の信号の読み書きを高い精度で行うことができる。
各実施例のように、偏光分離膜に対する入射光の波長が複数のレーザ波長に対応する構成にすることが好ましい。これにより、例えば、青色レーザ対応の高密度光ディスク,赤色レーザ対応の光ディスク,赤外レーザ対応の光ディスクのいずれに対しても光情報の記録/再生を行うことが可能な3波長対応の光ピックアップ装置を実現することができる。
偏光分離膜に対する入射光の波長は、以下の条件式(A1)を満足することが好ましい。レーザ光源の温度変化による波長シフトを考慮した場合、条件式(A1)を満たすことによりモニタ用受光素子のフィードバック精度を高めることができる。
395≦λ1≦415 …(A1)
ただし、
λ1:青色レーザビームの波長(nm)、
である。
偏光分離膜に対する入射光の波長が条件式(A1)を満足し、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成においては、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことが好ましい。また、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことが好ましい。
偏光分離膜に対する入射光の波長は、以下の条件式(A2)を満足することが好ましい。レーザ光源の温度変化による波長シフトを考慮した場合、条件式(A2)を満たすことによりモニタ用受光素子のフィードバック精度を高めることができる。
640≦λ2≦680 …(A2)
ただし、
λ2:赤色レーザビームの波長(nm)、
である。
偏光分離膜に対する入射光の波長が条件式(A2)を満足し、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成においては、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことが好ましい。また、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことが好ましい。
偏光分離膜に対する入射光の波長は、以下の条件式(A3)を満足することが好ましい。レーザ光源の温度変化による波長シフトを考慮した場合、条件式(A3)を満たすことによりモニタ用受光素子のフィードバック精度を高めることができる。
770≦λ3≦800 …(A3)
ただし、
λ3:赤外レーザビームの波長(nm)、
である。
偏光分離膜に対する入射光の波長が条件式(A3)を満足し、偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加する構成においては、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことが好ましい。また、偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことが好ましい。
レーザビームを出射するレーザ光源と、レーザビームを光ディスクに対して結像させる対物レンズと、光ディスクで反射したレーザビームを受光して光情報を検出する信号検出用受光素子と、レーザ光源から光ディスクへの光路と光ディスクから信号検出用受光素子への光路との分岐を行う偏光分離素子と、レーザ光源の出力を制御するためにレーザ光源から出射したレーザビームをモニタするモニタ用受光素子と、を備えた光ピックアップ装置にあっては、図1に示す光ピックアップ装置のように、偏光分離素子から出射したP偏光の透過光でレーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、偏光分離素子から出射したP偏光の反射光の一部又は全てが、レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、モニタ用受光素子に入射する構成とすること、あるいは図2に示す光ピックアップ装置のように、偏光分離素子から出射したS偏光の反射光でレーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、偏光分離素子から出射したS偏光の透過光の一部又は全てが、レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、モニタ用受光素子に入射する構成とすることが好ましい。これらの構成により、光源出力を高い精度でモニタして高密度光ディスクの記録/再生を良好に行うことが可能となる。
Figure 2007035114
Figure 2007035114
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Figure 2007035114
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Figure 2007035114
Figure 2007035114
Figure 2007035114
Figure 2007035114
Figure 2007035114
Figure 2007035114
P偏光出射タイプの光ピックアップ装置を示す光学構成図。 S偏光出射タイプの光ピックアップ装置を示す光学構成図。 比較例の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。 実施例1の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。 実施例2の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。 実施例3の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。 実施例4の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。 実施例5の偏光分離特性を反射率で示すグラフ。
符号の説明
1 レーザ光源
2 偏光分離素子(光路分岐手段)
2a 偏光分離膜
3 集光レンズ
4 フロントモニタ(モニタ用受光素子)
5 センサー(信号検出用受光素子)
6 1/4波長板
7 立ち上げミラー
8 コリメータレンズ
9 対物レンズ
10 光ディスク
L1,L2,L3 光線

Claims (18)

  1. 光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜を有する偏光分離素子であって、
    前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、前記偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光とS偏光のうちの一方の反射率が減少するとともに他方の反射率が増加することを特徴とする偏光分離素子。
  2. 光源と光ディスクとの間の光路中に配置され、入射光をその偏光状態に応じた所定の割合で透過光と反射光とに分離する偏光分離膜を有する偏光分離素子であって、
    前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、前記偏光分離膜に対する入射角度が大きくなるにしたがって、P偏光の反射率が減少するとともにS偏光の反射率が増加することを特徴とする偏光分離素子。
  3. 前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の偏光分離素子;
    0.5≦ΔRp≦2.1 …(1)
    ただし、
    ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
    Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
    Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
    θmax:入射角度の最大値(°)、
    θmin:入射角度の最小値(°)、
    である。
  4. 前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    0.5≦ΔRs≦2.1 …(2)
    ただし、
    ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
    Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
    Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
    θmax:入射角度の最大値(°)、
    θmin:入射角度の最小値(°)、
    である。
  5. 前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    0.5≦ΔRp/ΔRs≦10 …(3)
    ただし、
    ΔRp=(Rpmax−Rpmin)/(θmax−θmin)、
    ΔRs=(Rsmax−Rsmin)/(θmax−θmin)、
    Rpmax:P偏光の反射率の最大値(%)、
    Rpmin:P偏光の反射率の最小値(%)、
    Rsmax:S偏光の反射率の最大値(%)、
    Rsmin:S偏光の反射率の最小値(%)、
    θmax:入射角度の最大値(°)、
    θmin:入射角度の最小値(°)、
    である。
  6. 前記偏光分離膜に対する入射光の入射角度範囲において、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    90≦Rp+Rs≦110 …(4)
    ただし、
    Rp:P偏光の反射率(%)、
    Rs:S偏光の反射率(%)、
    である。
  7. 前記偏光分離膜に対する入射光の波長が複数のレーザ波長に対応することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光分離素子。
  8. 前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A1)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    395≦λ1≦415 …(A1)
    ただし、
    λ1:青色レーザビームの波長(nm)、
    である。
  9. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする請求項8記載の偏光分離素子。
  10. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする請求項8又は9記載の偏光分離素子。
  11. 前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A2)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    640≦λ2≦680 …(A2)
    ただし、
    λ2:赤色レーザビームの波長(nm)、
    である。
  12. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする請求項11記載の偏光分離素子。
  13. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする請求項11又は12記載の偏光分離素子。
  14. 前記偏光分離膜に対する入射光の波長が以下の条件式(A3)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偏光分離素子;
    770≦λ3≦800 …(A3)
    ただし、
    λ3:赤外レーザビームの波長(nm)、
    である。
  15. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるP偏光の反射率が20%より小さいことを特徴とする請求項14記載の偏光分離素子。
  16. 前記偏光分離膜に対する入射光が発散光であり、その入射角度範囲の中心角度におけるS偏光の反射率が80%より大きいことを特徴とする請求項14又は15記載の偏光分離素子。
  17. レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザビームを光ディスクに対して結像させる対物レンズと、前記光ディスクで反射したレーザビームを受光して光情報を検出する信号検出用受光素子と、前記レーザ光源から光ディスクへの光路と光ディスクから前記信号検出用受光素子への光路との分岐を行う光路分岐手段と、前記レーザ光源の出力を制御するために前記レーザ光源から出射したレーザビームをモニタするモニタ用受光素子と、を備えた光ピックアップ装置であって、
    前記光路分岐手段が請求項1〜16のいずれか1項に記載の偏光分離素子から成り、前記偏光分離素子から出射したP偏光の透過光で前記レーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、前記偏光分離素子から出射したP偏光の反射光の一部又は全てが、前記レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、前記モニタ用受光素子に入射することを特徴とする光ピックアップ装置。
  18. レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザビームを光ディスクに対して結像させる対物レンズと、前記光ディスクで反射したレーザビームを受光して光情報を検出する信号検出用受光素子と、前記レーザ光源から光ディスクへの光路と光ディスクから前記信号検出用受光素子への光路との分岐を行う光路分岐手段と、前記レーザ光源の出力を制御するために前記レーザ光源から出射したレーザビームをモニタするモニタ用受光素子と、を備えた光ピックアップ装置であって、
    前記光路分岐手段が請求項1〜16のいずれか1項に記載の偏光分離素子から成り、前記偏光分離素子から出射したS偏光の反射光で前記レーザ光源から光ディスクへの光路が構成され、前記偏光分離素子から出射したS偏光の透過光の一部又は全てが、前記レーザ光源の出力制御用のモニタ光として、前記モニタ用受光素子に入射することを特徴とする光ピックアップ装置。
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