JP2010003250A - 車両の運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直進車が周囲よりも高い速度で交差点へ向かっている場合等に起こりがちな対向右折車の判断ミスを的確に予測して交差点での衝突を未然に防ぐ。
【解決手段】制御ユニット7は、自車両が優先車両として前方の交差点を直進する際は、交差他車両に対するリスクを演算して、並走車の中で最も低速な車両と自車両との相対速度を演算し、相対速度が設定値以上の場合は、通信装置3により警報すると共に、相対速度を基にリスクを補正して最終的なリスクに設定する。相対速度が設定値よりも低い場合は、そのままリスクを最終的なリスクとして設定する。一方、自車両が優先車両として前方の交差点を直進しない際は、全ての交差他車両についてのリスクを演算し、最も低速な車両基準の各交差他車両の相対速度を演算し、この相対速度を基に各交差他車両のリスクを補正して、これらリスクの最大値を最終的なリスクとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、交差点において各車両間の状況を考慮し、ドライバの運転を支援する車両の運転支援装置に関する。
近年、車両においては、ITS(Intelligent Transport Systems)や車載の画像処理システム、レーダ装置等から得られる情報を基に、前方環境を認識し、安全な走行ができるように運転を支援する様々な運転支援装置が提案され、実用化されている。
特に、交差点においては、進入してくる車両との衝突防止、安全性の確保や交通のスムーズな流れの維持等の多くの観点から様々な技術が提案されている。例えば、特開2007−241729号公報では、交差点における自車側車両と他車側車両との位置予測を行い、交差点において自車側車両と他車側車両とが最も接近したときの最小距離を算出し、算出された最小距離に基づいて、交差点における他車側車両との衝突の危険度を算出する。そして、他車側車両のドライバが自車を認知しているか否かを判定し、視線の方向に自車がなく、自車を認知していないと推定される場合には、予め定められた交差車衝突危険度閾値を所定値だけ下げるように変更する技術が開示されている。
特開2007−241729号広報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されるような運転支援装置では、交差点における衝突の可能性を十分に排除することができないという問題がある。例えば、交差点において、対向右折車のドライバが直進する自車両の存在を十分に認識していたとしても、自車両が遠方に存在する場合には自車両の速度までは精度良く把握することができず、自車両が並走車よりも高い速度で交差点に向かっている場合に、対向右折車のドライバは自車両の交差点到達のタイミングを誤認識し、衝突の可能性が高まる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、直進車が周囲よりも高い速度で交差点へ向かっている場合等に起こりがちな対向右折車の判断ミスを的確に予測して交差点での衝突を未然に防ぐことができる車両の運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、前方の交差点及び走行路情報を検出する走行環境検出手段と、前方の車両情報を検出する車両情報検出手段と、自車両の走行状態を検出する自車両走行状態検出手段と、自車両と並走する並走車両を認識する並走車両認識手段と、自車両の予想される走行軌跡と交差が予想される交差他車両を認識する交差他車両認識手段と、上記自車両が優先車両として上記前方の交差点を直進する際は、上記交差他車両に対するリスクを演算して、上記並走車と自車両との相対速度を演算し、該相対速度に応じて上記リスクを補正するリスク設定手段とを備えたことを特徴としている。
本発明による車両の運転支援装置によれば、直進車が周囲よりも高い速度で交差点へ向かっている場合等に起こりがちな対向右折車の判断ミスを的確に予測して交差点での衝突を未然に防ぐことが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図11は本発明の実施の形態を示し、図1は車両に搭載される交差点における運転支援装置の機能ブロック図、図2は第1のリスク演算部の機能ブロック図、図3は第2のリスク演算部の機能ブロック図、図4は交差点での運転支援制御プログラムのフローチャート、図5は第1のリスク演算ルーチンのフローチャート、図6は第2のリスク演算ルーチンのフローチャート、図7は交差点における各車両の一例を示す説明図、図8は交差他車両の中で最も近い車両に対するリスク設定のマップ、図9はリスク補正係数設定のマップ、図10は交差他車両についてのリスク設定のマップ、図11はリスク補正係数設定のマップである。
図1において、符号1は車両に搭載される交差点における運転支援装置を示し、この運転支援装置1は、画像認識装置2と、通信装置3と、ナビゲーション装置4と、車速センサ5と、ターンシグナルスイッチ6からの信号が制御ユニット7に入力され、制御ユニット7から上述の通信装置3、及び、警報制御装置8に信号が出力される。
画像認識装置2は、例えば、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のCCDカメラと、このCCDカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
ステレオ画像処理装置における、CCDカメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、CCDカメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
そして、このデータを基に、周知のグルーピング処理や、予め記憶しておいた3次元的な道路形状データ、側壁データ、立体物データ等の枠(ウインドウ)と比較し、白線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両、歩行者等の立体物データを抽出する。こうして抽出された白線データ、側壁データ、立体物データは、それぞれのデータ毎に異なったナンバー(IDナンバー)が割り当てられる。
また、立体物データ(特に車両データ)に関しては、車速センサ5から得られる自車速V0と、自車両からそれぞれの立体物までの距離の時間的変化から自車両との相対速度を演算し、この相対速度と自車速V0とを加算することにより、各車両の速度を算出する。そして、この各車両速度の、各車両の存在する道路方向成分が各車両の速度として演算され、制御ユニット7に出力される。このように、画像認識装置2は、車両情報検出手段として設けられている。
通信装置3は、例えばITS(Intelligent Transport Systems;高度道路交通システム)に対応した装置として、道路付帯設備からの光や電波ビーコンを受信して交通渋滞情報、天気情報、特定区域の交通規制情報等の各種情報を取得し、また、自車両周辺を走行する他の車両との車車間通信を行い、車両情報を授受する機能を有している。本形態における車車間通信においては、所定の周波数帯でのキャリア信号を用いて通信可能エリア内に存在する車両との通信を行い、車両種別、車両位置、車速、加減速状態、ブレーキ作動状態、ターンシグナルスイッチ作動状態等の情報を相互に交換し、取得した情報を制御ユニット7に出力する。このように、通信装置3は、車両情報検出手段、車車間通信手段として設けられている。
ナビゲーション装置4は、自車両の位置を測位し、この測位した自車両位置と地図情報とを演算・合成して制御ユニット7に出力すると共に、地図の縮尺変更、地名の詳細表示、地域情報の表示切換え等の操作入力に対応して、自車両の現在位置及びその周辺の地図をディスプレイ上に表示し、また、通信装置3を介して受信した道路・交通情報等の各種情報を表示する。自車両の位置は、GPS(Global Positioning System;全世界測位衛星システム)等の測位衛星からの電波に基づく自車両の位置、地磁気センサ及び車輪速センサからの信号に基づく推測航法による自車両の位置、通信装置3を介して取得した情報等に基づいて測位する。この測位情報は車内通信系を介して自車両内の他の装置にも送信され、更には、通信装置3を介した車車間通信により、他の車両にも送信される。このように、ナビゲーション装置4は、走行環境検出手段として設けられている。
また、自車速V0を検出する車速センサ5、右左折する際に作動されるターンシグナルスイッチ6は自車両走行状態検出手段として設けられている。
制御ユニット7は、上述の画像認識装置2からの車両情報、通信装置3からの車両情報、ナビゲーション装置4からの走行環境情報、車速センサ5からの自車速V0、ターンシグナルスイッチ6の作動信号がそれぞれ入力され、自車両と並走する並走車両を認識し、予想される走行軌跡が自車両の予想される走行軌跡と交差する交差他車両を認識する。そして、自車両が優先車両として前方の交差点を直進する際は、交差他車両の中で最も近い車両に対するリスクRisk0を演算して、並走車の中で最も低速な車両と自車両との相対速度V0LOWを演算し、相対速度V0LOWが設定値Vc1以上の場合は、通信装置3により自車両が交差点を直進していることを警報すると共に、相対速度V0LOWを基にリスクRisk0を補正して最終的なリスクRiskに設定する。尚、相対速度V0LOWが設定値Vc1よりも低い場合は、そのままリスクRisk0を最終的なリスクRiskとして設定する。一方、自車両が優先車両として前方の交差点を直進しない際は、全ての交差他車両についてのリスクRiskiを演算し、全ての交差他車両の中で最も低速な車両基準の各交差他車両の相対速度ViLOWを演算し、相対速度ViLOWを基に各交差他車両のリスクRiskiを補正して、この補正した各リスクRiskiの最大の値のものを最終的なリスクRiskとして設定する。こうして最終的に設定したリスクRiskが予め設定した閾値Riskc以上の場合に、警報制御装置8に信号出力して警報を行うように構成されている。
すなわち、制御ユニット7は、図1に示すように、並走車・交差他車両抽出部11、交差点通過状況判定部12、第1のリスク演算部13、第2のリスク演算部14、警報判定部15から主要に構成されている。
並走車・交差他車両抽出部11は、画像認識装置2から車両情報が、通信装置3から車両情報が、ナビゲーション装置4から走行環境情報が、車速センサ5から自車速V0が、ターンシグナルスイッチ6からの作動信号がそれぞれ入力される。
そして、交差点に接続している自車両の走行路と同じ走行路上に存在し、且つ、同じ方向に進む車両が並走車として認識される。また、交差点に接続している走行路上に存在する、上述の並走車以外の車両で、予想される走行軌跡が自車両の予想される走行軌跡と交差する車両が交差他車両として認識される。そして、この認識結果は、第1のリスク演算部13、第2のリスク演算部14に出力される。
ここで、自車両の予想される走行軌跡とは、例えば、ターンシグナルスイッチ6がONの場合に、ターンシグナルスイッチ6が作動されている方向に車速V0に応じて予め設定しておいた旋回軌跡が設定され、それ以外の場合は直進軌跡が設定される。また、自車両以外の他車両についても、それぞれの車両の車両速度とターンシグナルスイッチの動作状況に応じて、同様に、走行軌跡が推定される。
例えば、交差点の環境が、図7に示すような状況下では、自車両が車両1の場合では、並走車は無し、車両2、及び、車両3が交差他車両として認識される。また、自車両が車両2の場合では、並走車が車両3、交差他車両が車両1として認識され、自車両が車両3の場合では、並走車が車両2(画像認識装置2による過去データ、或いは、通信装置3によるデータで認識された車両)、交差他車両が車両1として認識される。
このように、並走車・交差他車両抽出部11は、並走車両認識手段、交差他車両認識手段として設けられている。
交差点通過状況判定部12は、ナビゲーション装置4から走行環境情報が、車速センサ5から自車速V0が、ターンシグナルスイッチ6からの作動信号がそれぞれ入力される。そして、これらの情報を基に、自車両が交差点を優先車両として直進するか否かを判定し、判定結果を、第1のリスク演算部13、第2のリスク演算部14に出力する。
具体的には、地図上における優先道路を走行中であり、且つ、自車速V0が閾値以上、且つ、ターンシグナルスイッチ6がOFFの場合、自車両が交差点を優先車両として直進すると判定する。
第1のリスク演算部13は、交差点通過状況判定部12が、自車両が交差点を優先車両として直進する場合であると判定した場合に実行される演算部であり、図2に示すように、最近接車両とのリスク演算部13a、最低車速他車両との相対速度演算部13b、最低車速判定部13c、通信情報生成部13d、リスク演算部13eから主要に構成されている。
最近接車両とのリスク演算部13aは、並走車・交差他車両抽出部11から認識結果が入力され、例えば、予め設定しておいたマップ(図8)を参照して、交差他車両の中で最も近い車両に対するリスクRisk0が設定され、このリスクRisk0は、リスク演算部13eに出力される。尚、図8中、T0=D0/V0であり、D0は、自車両から交差他車両の中で最も近い車両までの距離である。例えば、図7に示す状況下において、自車両が車両2の場合、交差他車両の中で最も近い車両は車両1(すなわち、右折車両)である。
最低車速他車両との相対速度演算部13bは、並走車・交差他車両抽出部11から認識結果が入力される。そして、並走車の中で最低車速の他車両と自車両との相対速度V0LOW(=V0−VLOW:VLOWは並走車の中で最低車速他車両の速度)が演算され、最低車速判定部13c、リスク演算部13eに出力される。
最低車速判定部13cは、最低車速他車両との相対速度演算部13bから最低車速他車両と自車両との相対速度V0LOWが入力され、相対速度V0LOWと予め設定しておいた値Vc1とが比較される。そして、この比較の結果は、通信情報生成部13d、リスク演算部13eに出力される。
通信情報生成部13dは、最低車速判定部13cから相対速度V0LOWと設定値Vc1との比較の結果が入力され、相対速度V0LOWが設定値Vc1以上の場合には、少なくとも上述のリスクの対象となった車両(交差他車両の中で最も近い車両)に対する警報信号を生成して、通信装置3を介して送信させる。
リスク演算部13eは、最近接車両とのリスク演算部13aから交差他車両の中で最も近い車両に対するリスクRisk0が入力され、最低車速他車両との相対速度演算部13bから最低車速他車両と自車両との相対速度V0LOWが入力され、最低車速判定部13cから相対速度V0LOWと設定値Vc1との比較の結果が入力される。
そして、相対速度V0LOWが設定値Vc1以上の場合には、例えば、図9に示すマップを参照して、相対速度V0LOWに応じたリスク補正係数Kを設定し、このリスク補正係数KとリスクRisk0を基に、以下の(1)式により、最終的なリスクRisk(交差他車両の中で最も近い車両に対するリスク)を演算する。
Risk=K・Risk0 …(1)
ここで、図9は相対速度V0LOWが大きくなり、すなわち、自車速V0が、並走車の中で最低車速の他車両の速度よりも速くなる程、リスクRisk0を大きな値に補正するようになっている。
また、相対速度V0LOWが設定値Vc1より低い場合には、リスクRisk0をそのまま最終的なリスクRiskとして設定する。
こうして、リスク演算部13eで設定された最終的なリスクRiskは、警報判定部15に出力される。
一方、図1に戻り、第2のリスク演算部14は、交差点通過状況判定部12が、自車両が交差点を優先車両として直進しない場合であると判定した場合に実行される演算部であり、図3に示すように、交差他車両リスク演算部14a、最低速基準の相対速度演算部14b、リスク補正係数設定部14c、交差他車両リスク補正部14d、リスク演算部14eから主要に構成されている。
交差他車両リスク演算部14aは、並走車・交差他車両抽出部11から認識結果が入力される。そして、全ての交差他車両について、例えば、予め設定しておいたマップ(図10)を参照して、リスクRisk0iを設定し、交差他車両リスク補正部14dに出力する。尚、図10中、Ti=Di/Viであり、添字の「i」は、各車両毎に設けられているIDナンバーを示すもので、Diは自車両からIDナンバー「i」の車両までの距離、ViはIDナンバー「i」の車両の速度である。例えば、図7に示す状況下において、自車両が車両1の場合、車両2、車両3についてのリスクがそれぞれ演算される。
最低速基準の相対速度演算部14bは、並走車・交差他車両抽出部11から認識結果が入力される。そして、全ての交差他車両の中で、最も低速な他車両を基準とする各交差他車両の相対速度ViLOW(=Vi−VLOW:VLOWは最も低速な車両の速度)を演算し、リスク補正係数設定部14cに出力する。
リスク補正係数設定部14cは、最低速基準の相対速度演算部14bから最低速基準の相対速度ViLOWが入力される。
そして、例えば、図11に示すマップを参照して、最低速基準の相対速度ViLOWに応じたリスク補正係数Kiをそれぞれ設定し、交差他車両リスク補正部14dに出力される。
ここで、図11は最低速基準の相対速度ViLOWが大きくなり、すなわち、それぞれの車両の車速Viが最も低速な車両の速度VLOWよりも速くなる程、リスク補正係数Kiが大きな値に設定されるようになっている。
交差他車両リスク補正部14dは、交差他車両リスク演算部14aから各交差他車両のリスクRisk0iが入力され、リスク補正係数設定部14cから各交差他車両のリスク補正係数Kiが入力される。そして、以下の(2)式により、それぞれの交差他車両のリスクRiskiを補正してリスク演算部14eに出力する。
Riski=Ki・Risk0i …(2)
リスク演算部14eは、交差他車両リスク補正部14dから補正された各交差他車両のリスクRiskiが入力される。そして、これら補正された各交差他車両のリスクRiskiの中で最も大きな値のリスクを最終的なリスクRiskとして設定し、警報判定部15に出力する。
図1に示すように、警報判定部15は、第1のリスク演算部13、或いは、第2のリスク演算部14から最終的なリスクRiskが入力される。そして、例えば、最終的なリスクRiskが予め設定した閾値Riskc以上の場合に、警報制御装置8に信号出力して警報を行う。このように、本実施の形態では、交差点通過状況判定部12、第1のリスク演算部13、第2のリスク演算部14で、リスク設定手段が構成されている。
次に、運転支援装置1で実行される交差点での運転支援制御プログラムについて、図4〜図6のフローチャートで説明する。まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で必要なパラメータの読み込みが行われる。
次いで、S102に進み、並走車・交差他車両抽出部11で、並走車、及び、交差他車両の認識、抽出が行われる。
次に、S103に進むと、交差点通過状況判定部12で、自車両が交差点を優先車両として直進するか否かの判定が行われ、自車両が交差点を優先車両として直進する場合は、S104に進んで、第1のリスク演算部13にて、後述の図5に示す、第1のリスク演算が実行される。逆に、自車両が交差点を優先車両として直進しない場合は、S105に進み、第2のリスク演算部14にて、後述の図6に示す、第2のリスク演算が実行される。
S104、或いは、S105にてリスク演算を実行した後はS106に進み、警報判定部15で、S104、或いは、S105で得られた最終的なRiskが予め設定した閾値Riskc以上か否か判定され、最終的なリスクRiskが予め設定した閾値Riskc以上の場合に、S107に進んで、警報制御装置8に信号出力して警報を行わせ、プログラムを抜ける。また、最終的なリスクRiskが予め設定した閾値Riskcより低い場合は、S108に進み、警報制御装置8に信号出力して警報をOFFさせて、プログラムを抜ける。
図5は、上述のS104で実行される第1のリスク演算ルーチンを示し、まず、S201では、最近接車両とのリスク演算部13aで、交差他車両の中で最も近い車両に対するリスクRisk0が演算される。
次いで、S202に進み、最低車速他車両との相対速度演算部13bで、並走車の中で最低車速の他車両と自車両との相対速度V0LOWが演算される。
そして、S203に進むと、最低車速判定部13cで、並走車の中で最低車速の他車両と自車両との相対速度V0LOWが予め設定しておいた値Vc1以上か否か判定され、相対速度V0LOWが予め設定しておいた値Vc1以上の場合は、S204に進み、通信情報生成部13dが、少なくとも上述のリスクの対象となった車両(交差他車両の中で最も近い車両)に対する警報信号を生成して、通信装置3を介して送信させる。
次いで、S205に進んで、リスク演算部13eで、相対速度V0LOWに応じたリスク補正係数Kを設定し、S206に進んで、上述の(1)式により、最終的なリスクRiskを演算してルーチンを抜ける。
一方、上述のS203の判定の結果、相対速度V0LOWが予め設定しておいた値Vc1より低い場合は、S207に進み、リスク演算部13eは、S201で設定したリスクRisk0をそのまま最終的なリスクRiskとして設定し(Risk=Risk0)、ルーチンを抜ける。
次に、図6は、上述のS105で実行される第2のリスク演算ルーチンを示し、まず、S301では、交差他車両リスク演算部14aで、全ての交差他車両についてリスクRisk0iが演算される。
次いで、S302に進み、最低速基準の相対速度演算部14bで、全ての交差他車両の中で、最も低速な他車両を基準とする各交差他車両の相対速度ViLOWが演算される。
次に、S303に進み、リスク補正係数設定部14cで、図11に示すマップを参照して、最低速基準の相対速度ViLOWに応じたリスク補正係数Kiがそれぞれ設定される。
次いで、S304に進み、交差他車両リスク補正部14dで、上述の(2)式により、それぞれの交差他車両のリスクRisk0iを補正して演算する。
そして、S305に進み、リスク演算部14eで、補正された各交差他車両のリスクRiskiの中で最も大きな値のリスクを最終的なリスクRiskとして設定し、ルーチンを抜ける。
このように、本発明の実施の形態によれば、自車両が優先車両として前方の交差点を直進する際は、交差他車両の中で最も近い車両に対するリスクRisk0を演算して、並走車の中で最も低速な車両と自車両との相対速度V0LOWを演算し、相対速度V0LOWが設定値Vc1以上の場合は、通信装置3により自車両が交差点を直進していることを警報すると共に、相対速度V0LOWを基にリスクRisk0を補正して最終的なリスクRiskに設定する。尚、相対速度V0LOWが設定値Vc1よりも低い場合は、そのままリスクRisk0を最終的なリスクRiskとして設定する。一方、自車両が優先車両として前方の交差点を直進しない際は、全ての交差他車両についてのリスクRisk0iを演算し、全ての交差他車両の中で最も低速な車両基準の各交差他車両の相対速度ViLOWを演算し、相対速度ViLOWを基に各交差他車両のリスクRisk0iを補正して、この補正した各リスクRiskiの最大の値のものを最終的なリスクRiskとして設定する。こうして最終的に設定したリスクRiskが予め設定した閾値Riskc以上の場合に、警報制御装置8に信号出力して警報を行う。このため、例えば、図7に示す状況下で、自車両が車両2(優先車両として前方の交差点を直進する車両)のような場合、右折車である車両1(交差他車両の中で最も近い車両)に対して、車両3(並走車の中で最も低速な車両)と自車両との相対速度が大きくなる程、リスクが高く設定され、車両1に対する警報を車車間通信を通じて有効に行うと共に、自車両に対しての警報も有効になされ、車両1との衝突が確実に防止されるようになる。一方、自車両が車両1(優先車両として前方の交差点を直進しない車両)のように右折車両である場合には、全ての交差他車両、すなわち、車両2、車両3の全てのリスクが演算され、最も低速な車両(車両3)基準の各交差他車両の相対速度を基に、これらリスクを補正し、その最も高いリスクを有する車両を基に警報が行われるので、車両3よりも速い車両2が接近する場合には、その接近状態がリスクに反映されて自車両の警報に用いられることになり、適切な警報が行われることになる。このように、本実施の形態によれば、直進車が周囲よりも高い速度で交差点へ向かっている場合等に起こりがちな対向右折車の判断ミスを的確に予測して交差点での
衝突を未然に防ぐことが可能になっている。
尚、本実施の形態で説明した警報制御は、あくまでも一例であり、他の制御方法であっても良く、ブレーキ制御等と併用しても良い。
車両に搭載される交差点における運転支援装置の機能ブロック図 第1のリスク演算部の機能ブロック図 第2のリスク演算部の機能ブロック図 交差点での運転支援制御プログラムのフローチャート 第1のリスク演算ルーチンのフローチャート 第2のリスク演算ルーチンのフローチャート 交差点における各車両の一例を示す説明図 交差他車両の中で最も近い車両に対するリスク設定のマップ リスク補正係数設定のマップ 交差他車両についてのリスク設定のマップ リスク補正係数設定のマップ
符号の説明
1 運転支援装置
2 画像認識装置(車両情報検出手段)
3 通信装置(車両情報検出手段、車車間通信手段)
4 ナビゲーション装置(走行環境検出手段)
5 車速センサ(自車両走行状態検出手段)
6 ターンシグナルスイッチ(自車両走行状態検出手段)
7 制御ユニット
8 警報制御装置
11 並走車・交差他車両抽出部(並走車両認識手段、交差他車両認識手段)
12 交差点通過状況判定部(リスク設定手段)
13 第1のリスク演算部(リスク設定手段)
14 第2のリスク演算部(リスク設定手段)
15 警報判定部

Claims (5)

  1. 前方の交差点及び走行路情報を検出する走行環境検出手段と、
    前方の車両情報を検出する車両情報検出手段と、
    自車両の走行状態を検出する自車両走行状態検出手段と、
    自車両と並走する並走車両を認識する並走車両認識手段と、
    自車両の予想される走行軌跡と交差が予想される交差他車両を認識する交差他車両認識手段と、
    上記自車両が優先車両として上記前方の交差点を直進する際は、上記交差他車両に対するリスクを演算して、上記並走車と自車両との相対速度を演算し、該相対速度に応じて上記リスクを補正するリスク設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
  2. 上記リスク設定手段における上記並走車と自車両との相対速度は、上記並走車の中で最も低速な車両と自車両との相対速度であることを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
  3. 車車間で通信自在な車車間通信手段を有し、
    上記リスク設定手段は、上記自車両が優先車両として上記前方の交差点を直進する際は、上記並走車と自車両との相対速度が予め設定した閾値以上の場合は、上記車車間通信手段により警報を他車両に発信することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の運転支援装置。
  4. 上記リスク設定手段は、上記自車両が優先車両として上記前方の交差点を直進しない際は、全ての交差他車両についてのリスクを演算し、最も低速な交差他車両を基準とする各交差他車両の相対速度を演算して、該相対速度を基に上記リスクを補正し、これら補正したリスクを基に最終的なリスクを設定することを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
  5. 上記リスク設定手段は、上記各補正したリスクの中で最も大きな値のリスクを最終的なリスクとして設定することを特徴とする請求項4記載の車両の運転支援装置。
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