JP2010003194A - ポートフォリオ・リスク情報提供装置、サーバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 リスク分析手段113は、ファンド分類(投資戦略)に応じたリスクファクタを選定し、重回帰分析によりファンド・ポートフォリオのリスク感応度を求める。顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115は、リスク分析手段113により求めたリスク感応度を元に顧客のポートフォリオのリスク感応度を算出し、顧客のポートフォリオ・リスク提示手段117により3段階のリスク情報提示を行なう。顧客のポートフォリオの追加・削除を行なう入替シミュレーション手段119により、ファンドの追加・削除によるリスク情報の変化、パフォーマンスの変化をシミュレーションし、顧客に提示する。
【選択図】 図2
Description
このような状況の下で、個人投資家向けに資産運用の支援を行なうシステムが複数提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
また、特許文献2は、投資家が選択した銘柄と類似の銘柄を比較検討する手段を開示している。また、特許文献3は、資産運用事業者が登録した基本的なポートフォリオではなく、他の投資家のポートフォリオを参照することにより、運用方法の検討を支援する方法について開示している。
また、特許文献2の技術は、顧客が選択した銘柄と類似の銘柄を比較検討するものであって、多種多様に多数存在する銘柄からの選択可能性がないという問題がある。また、特許文献3の技術も、他の投資家のポートフォリオを参考にできる利点はあるが、選択可能性を狭めるという問題がある。
前記リスク分析手段は、月次2年間のデータに基づき分析を行なうことが望ましい。これにより、説明力の高いリスク情報を得ることが可能になる。
また、前記リスク分析手段は、日次または週次のデータに基づき分析を行なうようにしてもよい。これにより、ファンドの運用戦略の急変に対応した分析が可能になる。
また、前記顧客ポートフォリオ・リスク算出手段により求めた顧客のポートフォリオのリスク情報を顧客に提示する提示手段をさらに備え、前記提示手段は、前記顧客のポートフォリオのリスク構成と最大損失予想額を提示する基本情報提示手段と、リスク感応度をリスクファクタの大分類ごとに提示するリスク感応度提示手段と、リスク感応度を個々のリスクファクタごとに提示するリスク感応度詳細提示手段と、を有する。
前記リスクファクタの大分類は、株式リスク、債券リスク、信用リスク、金利リスク、為替リスクの5分類であることが望ましい。
上記の構成により、顧客に対して顧客のポートフォリオのリスク情報を、基本情報の基本レベルと、大分類された5種類のリスクファクタについてのリスク感応度からなる大分類レベルと、個々のリスクファクタについてのリスク感応度からなる詳細レベルの3段階の形式で提示することが可能になる。
また、前記顧客のポートフォリオに対するファンドの削除および追加に伴うリスク情報の再計算を行い、削除および追加後の前記顧客のポートフォリオのリスク情報を顧客に提示する入替シミュレーション手段を更に有する。
以上の構成により、顧客は、自身のポートフォリオのリスク情報に加えて、ファンド提供者の保有するファンドのリスク情報を得て、自身のポートフォリオの入れ替えを行なった場合のリスク情報のシミュレーションを行なうことが可能になる。
図1は、本実施の形態のポートフォリオ・リスク情報提供装置1のシステム構成を示す図である。
図1(a)のシステム構成では、ファンド提供者の窓口等に設置された端末15がポートフォリオ・リスク情報提供装置1に接続される。サーバ11は算出したリスク情報を端末15に送信し、端末15は受信したリスク情報を表示する。ファンド提供者のアドバイザ5は、端末15に表示される顧客3のポートフォリオのリスク情報およびファンド・ポートフォリオのリスク情報を元に、顧客3に対してポートフォリオについてのアドバイスを行なうことが可能になる。
端末15は、ポートフォリオ・リスク提供装置1に直接接続されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して接続されるようにしてもよい。
ポートフォリオ・リスク情報提供装置1は、端末15からの要求を受けて顧客3のポートフォリオのリスク情報およびファンド・ポートフォリオのリスク情報を算出し、ネットワーク17を介して端末15に送信し、端末15は受信したリスク情報を表示する。これにより、顧客3は、家庭等の端末15から自身のポートフォリオのリスク情報を得ることが可能になり、また、ポートフォリオを組み替えた場合のリスク情報のシミュレーションを行うことが可能になる。
サーバ11は、例えば、リスクファクタ選定手段111、リスク分析手段113、顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115、顧客のポートフォリオ・リスク提示手段117、ポートフォリオ入替シミュレーション手段119、スクリーニング手段121から成る。
また、データベース13には、例えば、リスクファクタ候補データベース131、選定リスクファクタ・データベース133、インデックス・データベース135、ファンド情報データベース137、顧客ポートフォリオ情報データベース139等が格納される。
リスク分析手段113は、選定リスクファクタ・データベース133に登録されたリスクファクタをファンド毎に適用し、重回帰分析を行い、各リスクファクタに対応するリスク感応度を算出する。リスクファクタは、例えば、国内外の株価指数や債券価格等のインデックス、国内外の金利、信用リスク、為替等であり、これらのデータはデータベース13にインデックス・データベース135として格納されている。
また、リスク分析手段113は、算出された各ファンドのリスク感応度から、ファンド提供者が取り扱うファンド・ポートフォリオ全体のリスクを算出する。
このとき、顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115は、顧客3のポートフォリオをデータベース13の顧客ポートフォリオ情報データベース139から取り出し、顧客3のポートフォリオを構成するファンドのリスク情報をファンド情報データベース137から取り出し、顧客3のポートフォリオのリスク情報を算出する。算出したリスク情報は顧客ポートフォリオ情報データベース139に格納される。
スクリーニング手段121は、例えば、ポートフォリオ入れ替え時に、ファンド情報データベース137を参照して、ファンド提供者の取り扱いファンドの検索を行なう。銘柄や運用会社、リスク情報等による検索を可能にする。
サーバ11は、例えば、CPU101、メモリ103、記憶部104、表示部105、入力部106、出力部107、通信部108がシステムバス109を介して接続されて構成される。
前述のリスクファクタ選定手段111、リスク分析手段113、顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115、顧客のポートフォリオ・リスク提示手段117、ポートフォリオ入替シミュレーション手段119、スクリーニング手段121は、プログラムとして記憶部104に格納され、メモリ103のRAM(主メモリ)にロードされ、CPU101により実行される。
システムバス109は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図4は、選定リスクファクタ・データベース133の構成例を示す図、図5は、リスクファクタ候補データベース131の構成例を示す図、図6は、ファンド情報データベース137の構成例を示す図、図7は、顧客ポートフォリオ情報データベース139の構成例を示す図である。
本実施の形態のポートフォリオ・リスク情報提供装置1のリスク分析手段113は、ポートフォリオを構成するファンドのファンド分類に適したリスクファクタを重回帰分析に使用して、リスク分析を行なうことを特徴とする。ファンド分類には、例えば、投資信託協会分類や、株式会社野村総合研究所が公表しているFundmark(登録商標)等多数あり、基本的にどのファンド分類を使用してもよいが、本実施の形態の説明では、Fundmark(登録商標)を使用することとし、以下、これをファンド分類と称する。
例えば、上記の選定リスクファクタ・データベース133に取り上げた選定リスクファクタの他、ボラティリティ(変動率)、財務レバレッジ(総資本/自己資本比率)、社会情勢のインデックスとなる所定外労働時間、常用雇用指数、完全失業率、有効求人倍率、例えば、業界別や経済の指標となる国内DRAM受注伸び率、システムLSI需要予測、薄型テレビ需要予測、液晶テレビ在庫、マンション販売数等をリスクファクタ候補とする。
好適なリスクファクタ選定手段111としては、各ファンド分類の特徴を記述した文書と各リスクファクタの特徴を記述した文書とを用いて連想検索を行い、各ファンド分類についてスコアの高いリスクファクタを5〜10程度、選定する処理を行うものが挙げられる。このような連想検索を行うリスクファクタ選定手段を用いれば、リスク分析手段113により算出されるリスクファクタについて良好な決定係数R2を与えるリスクファクタを選定する処理を簡易にできる。すなわち、好適なリスクファクタ選定手段により膨大な数のリスクファクタ候補から選ばれた少数のリスクファクタ候補を組み合わせることで、ファンド分類ごとに決定係数R2が良好なリスクファクタ・グループが得られる。よって、適切なリスクファクタ・グループを選定するために膨大な数のリスクファクタ候補を組み合わせてリスクファクタ・グループを選定する場合に比べてリスクファクタ・グループの選定やり直し回数を少なくしても決定係数R2が良好なリスクファクタ・グループを選ぶことができる。
また、このとき、金利、為替、企業規模、ボラティリティ、財務レバレッジを基本の選定リスクファクタとし、それ以外の指標を付加的なファクタとして、連想検索スコアの高いものを選定リスクファクタとして追加するようにしてもよい。
図6に示すように、ファンド情報データベース137は、例えば、ファンド名1371、運用会社名1373、ファンド分類1375、リスクファクタ・グループ1333、純資産額1377、基準日1379、リスク感応度1381、決定係数1385等で構成される。リスク感応度1381および決定係数1385については、リスク分析手段113の実行後にリスク情報として格納される。
また、トータルリスク1383は、例えば、ファンド提供者が取り扱うファンド・ポートフォリオ全体についてのリスク情報を格納するためのもので、トータルリスク1383についての純資産額1377は、全ファンド(ファンドA〜O)の純資産額1377の合計額である。
このほか、ファンド情報データベース137には、各ファンドについてのリターン額の履歴情報(リターン履歴)、年率標準偏差、VaR(Value at Risk)値等を格納するとよい。
リターン履歴は、リスク分析手段113において、重回帰分析に使用する。
VaR値(例えば95%VaR)は、各リスクファクタ間の共分散から推定することが可能である。
図7に示すように、顧客ポートフォリオ情報データベース139は、顧客番号1391、顧客名1392、保有するポートフォリオ1393、各保有ファンドの保有額1394、各保有ファンドの基準日1395、リスク感応度1396、トータルリスク1397、最大損失予想額1398等からなる。
リスク感応度1396、トータルリスク1397、最大損失予想額1398は、顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115の実行後に格納される。
ここで、本実施の形態のポートフォリオ・リスク情報提供装置1のリスク分析手段113として、ファンド分類によって選定されたリスクファクタを使用した重回帰分析を行なうことによる利点について説明する。
個別銘柄のリスクを積み上げる方法は、ファンドの内容が明確である場合には、個々の銘柄のリスク情報を積み上げることにより精緻なリスク分析ができるという利点がある。しかし、ヘッジファンドやファンドオブファンズのように、個別銘柄を把握できないものについては分析が不可能である。
一方、重回帰分析によるリスク分析は、基準価格やリターンのデータのみでリスク分析を行なうことができ、かつ、多くのファンドを統合したリスク分析を行なえるという利点があるが、従来の重回帰分析によるリスク分析では、ファンドによっては説明力が上がらない場合があり、また、ファンドの運用戦略の急変の把握が難しいという欠点があった。
抽出されたリスクファクタについてのリターン値が、重回帰分析のそのファンドについての説明変数の値となる。
すなわち、各ファンドnについてのリターンをynとし、ポートフォリオ・リスク情報提供装置1が取り扱う全ファンドについて
例えば、ファンド分類1335が「日本株式ロングショート」(リスクファクタ・グループ1333「A」)の場合、選定リスクファクタ1331である、日本の短期金利と、日本株式のサイズ別グロースとサイズ別バリュー((1)Top Capital Growth/(2)Top Capital Value/(3)Mid Capital Growth/(4)Mid Capital Value/(5)Small Capital Growth/(6)Small Capital Value)の7個のリスクファクタを説明変数として使用することが考えられる。
また、リスクファクタ・グループ1333が「B」の場合、日本の短期金利と、地域・規模別株式の指標((1)日本Large Capital/(2)日本Small Capital/(3)米国Large Capital/(4)米国Small Capital/(5)欧州Large Capital/(6)欧州Small Capital/(7)エマージングLarge Capital/(8)エマージングSmall Capital)の9個のリスクファクタを説明変数として使用することが考えられる。
次に、ステップ102により求めた各ファンドの各リスクファクタについての回帰係数βiを、株式201、債権203、信用リスク205、短期金利207、為替209の5つのリスクファクタに集約し、リスク感応度1381(エクスポジャー)としてファンド情報データベース137に格納する(ステップ103)。
トータルリスク1385は、株式201、債権203、信用リスク205、短期金利207、為替209の5つの大分類に集約したリスクファクタのリスク感応度1381を、各ファンドの純資産額1377で加重平均することにより、5つの集約したリスクファクタについて求める。
このほか、リスクファクタ間の共分散行列を用いて、VaR(Value at Risk)の値を求めることも可能である。
共通の説明変数(リスクファクタ)としては、短期金利、日本株式、外国株式、信用リスク、国内債権、外国債券、為替(円ドル、円ユーロ)のインデックスを使用している。
共通の説明変数の場合の決定係数R21401よりも、本発明のリスク分析手段113による運用戦略に応じた(ファンド分類ごとに選定した)説明変数の場合の決定係数R21403の方が大きな値を取り、選定リスクファクタ1331が性能良く機能していることが分かる。
ここで、図9では、一部のファンド分類に対する重回帰分析の結果を示している。一方、決定係数R21403が良好ではなかったファンド分類については、新たに選定リスクファクタ1331を選定しなおすことが望ましい。選定リスクファクタ1331の再選定を行うファンド分類は、例えば、決定係数R21401の値を基準にして自動判定しても良い。なお、上述したとおりリスクファクタ選定手段で連想検索を利用してリスクファクタ選定を行うことで、選定リスクファクタを選定しなおす回数が少なくても良好な決定係数R2を得られる。
リスク感応度1381は、株式201、債権203、信用リスク205、短期金利207、為替209について集約したリスク感応度(それぞれ「全体」の項に示されている値)と、さらに詳細なリスクファクタ(例えば、地域別または為替の種類等)についてのリスク感応度が格納される。
トータルリスク1383の値は、各ファンドのリスク感応度を純資産額1377で加重平均した値である。また、決定係数1385の値は、図9に示したファンド分類に応じた決定係数1403の値と同一である。
顧客3またはファンド提供者のアドバイザ5が顧客3についてのポートフォリオのリスク情報の提示を求めるものとする。
顧客番号1391を入力することにより、顧客ポートフォリオ情報データベース139に格納されている顧客3のポートフォリオの情報を検索することが可能になる。
図12は、顧客のポートフォリオ・リスク算出手段115の処理の流れを示すフローチャートである。
例えば、顧客番号1391「1」の顧客名1392「aa太郎」のポートフォリオ1393は、「ファンドA」、「ファンドB」および「ファンドP」であり、それぞれの保有額1394は「300万円」、「200万円」、「1000万円」である。
リスク感応度1396は、株式201、債権203、信用リスク205、短期金利207、為替209の5つのリスクファクタに集約したリスク感応度と、地域別、為替の種類に分けた詳細なリスク感応度で構成される。
各ファンドのトータルリスク1397は、各ファンドの5つに集約したリスクファクタのリスク感応度の累積値である。また、顧客3のポートフォリオ全体のリスク感応度は、各リスクファクタのリスク感応度1396の、保有額1394による加重平均として求まる。
求めた最大損失余総額(VaR)1398およびポートフォリオの各ファンドのトータルリスク1397、ポートフォリオ全体のリスク感応度の値を顧客ポートフォリオ情報データベース139に格納する(ステップ303)。
ここでは、提示手段は、表示画面上で基本情報を表示させるボタンが選択される処理を受け付けることで、基本情報を表示画面に表示させる処理を行うように構成されている。具体的には、提示手段は基本情報を表示させるための入力を受けて、顧客ポートフォリオ情報データベース139を参照し、顧客のポートフォリオのリスク構成をファンド分類で示すグラフとして表示させる出力を行う。基本情報としては他に、顧客番号、顧客名、基準日、顧客が保有するポートフォリオの内容であるファンド名と運用会社名、ファンド分類、保有金額、資産構成、最大損失余総額等が数値およびグラフ等で表示される。
基本情報の表示(ステップ203)後、端末15から表示内容を選択させる(ステップ204)。すなわち、顧客3またはアドバイザ5に、マウス等で切替ボタンをクリックさせる。
顧客3またはアドバイザ5が「リスク感応度」の切替ボタンをクリックした場合(ステップ205の「リスク感応度」)、提示手段はリスク感応度をリスクファクタ大分類ごとに表示させる。具体的には、顧客ポートフォリオ情報データベース139を検索し、顧客ポートフォリオ情報データベース139の大分類ごとに集計されたリスク感応度を参照して端末15に顧客3のポートフォリオのリスク感応度1396を大分類ごとに表示させる出力を行う(ステップ206)。
顧客番号、顧客名、基準日、顧客が保有するポートフォリオの内容であるファンド名と運用会社名、ファンド分類、資産構成に加えて、株式201、債権203、信用205、金利207、為替209の5つの大分類に集約したリスクファクタのリスク感応度と、各ファンドのトータルリスク、顧客のポートフォリオ全体としてのリスク感応度とトータルリスクが表示される。
顧客3またはアドバイザ5が「リスク感応度詳細」の切替ボタンをクリックした場合(ステップ205の「詳細情報」)、または、図14に示すリスク感応度の表示画面のなかで、株式、債券、信用、金利、為替のいずれかの部分をマウス等でクリックした場合、提示手段はこれらの表示切替指示の入力に応じて表示画面の表示を切り替えるべく、顧客ポートフォリオ情報データベース139を検索する。個々では、提示手段は、顧客ポートフォリオ情報データベース139の各リスクファクタを参照し、端末15に顧客3のリスク感応度1396に関して、集約した5ファクタのそれぞれについての詳細なリスク感応度の情報を表示する(ステップ207)。
図13〜図15の顧客のポートフォリオのリスク情報の表示画面で、その他の処理の部分がクリックされた場合(ステップ205の「その他の処理」)、図16に示すような、「その他の処理」の内容を選択させる画面を表示し、顧客3またはアドバイザ5に端末15から選択させる(ステップ208)。
「その他の処理」は、図16に示すように、例えば、「スクリーニング処理」、「入替シミュレーション」、「終了」等である。
図17は、スクリーニング手段121の処理の流れを示すフローチャートである。
取り扱いファンドを全て表示する場合(ステップ402の「取り扱いファンド」)、ファンド情報データベース137に格納されている取り扱いファンドの情報を端末15に表示する(ステップ403)。
検索によりファンドを選択して表示する場合(ステップ402の「検索」)、端末15から検索条件を入力させて(ステップ404)、検索条件に従ってファンド情報データベース137を検索し、端末15に表示する(ステップ405)。
取り扱っている全ファンドについて、例えば、ファンド名、運用会社名、ファンド分類、リスク感応度、トータルリスク等の情報が表示される。リスク感応度の5分類に集約されたリスクファクタ(例えば、「株式」)をマウス等でクリックすることにより、詳細なリスク感応度の情報を表示することもできる。
「次のページ」のボタンをクリックすることにより、その他の取り扱いファンドの情報の表示画面に切り替わる。
また、スクリーニング機能の画面表示において、ファンド名(例えば「ファンドX」)をクリックすると(ステップ208の「個別ファンド情報」)、選択されたファンドの個別ファンド情報を端末15に表示する(ステップ211)。
図18に示したようなスクリーニング機能による取り扱いファンド情報の表示画面等において、個別のファンド名の部分(例えば「ファンドA」)をマウス等でクリックされると、ステップ211において、図19に示すように、個別ファンドの基本情報を表示する。
基本情報には、ファンド名、ファンド分類、運用会社等の情報のほか、運用方針の概要や属性情報、基準価格の推移グラフ等が表示される。
個別ファンドのリスク情報は、詳細なリスク感応度情報や、トータルリスク、最大ドローダウン、月間最大下落率、値下がり比率、リスク感応度の時系列変化等が表示される。
一方、図16に示した「その他の処理」の内容の選択画面で、「入替シミュレーション」が顧客3またはアドバイザ5によって端末15から選択された場合には(図11の顧客のポートフォリオ・リスク情報提示手段117のフローチャートのステップ208の「入替シミュレーション」)、ポートフォリオ入替シミュレーション手段119を実行する(ステップ210)。
まず、端末15に、図22に示すように、現在(入替前)のポートフォリオの基本情報とともに、追加・削除のボタンを表示する(ステップ501)。
顧客3またはアドバイザ5に、端末15に表示された追加・削除ボタンのある現在のポートフォリオの基本情報の画面で、追加または削除のボタンを選択させる(ステップ502)。
追加するファンドの情報をファンド情報データベース137から抽出し、基本情報を端末15に表示し、買入れ額(保有金額)を、顧客3またはアドバイザ5に入力させる(ステップ505)。
買入れ額(保有金額)を入力させることにより、資産構成、最大損失余総額、リスク構成を計算しなおし、図23に示すように、端末15に表示する(ステップ506)。
選択されたシミュレーション機能に従ってシミュレーションを実行し、入替前と入替後のそれぞれの情報を端末15に表示する(ステップ508)。
入替前後のリスク感応度やトータルリスク、最大損失予想額の値や、グラフ、リスク感応度の時系列変化の入替前後のグラフ等が表示される。
また、図25は、入替パフォーマンス比較の画面表示例を示す図である。
例えば、累積パフォーマンスの入替前後のグラフを表示する。
3………顧客
5………アドバイザ
11………サーバ
13………データベース
113………リスク分析手段
115………顧客のポートフォリオ・リスク算出手段
117………顧客のポートフォリオ・リスク提示手段
119………ポートフォリオ入替シミュレーション手段
121………スクリーニング手段
131………リスクファクタ候補データベース
133………選定リスクファクタ・データベース
135………インデックス・データベース
137………ファンド情報データベース
139………顧客ポートフォリオ情報データベース
Claims (7)
- 顧客にファンドを提供するファンド提供者による前記顧客への投資情報提供を支援するポートフォリオ・リスク情報提供装置であって、
前記ファンド提供者が取り扱うファンド・ポートフォリオのリスク情報として、前記ファンド・ポートフォリオを構成する各ファンドの分類によって選択されたリスクファクタ・グループを説明変数とする重回帰分析により、各リスクファクタの回帰係数として求まる各リスクファクタのリスク感応度を算出するリスク分析手段と、
前記リスク分析手段により求めた前記ファンドのリスク情報を元に、前記顧客の保有するポートフォリオのリスクを算出する顧客ポートフォリオ・リスク算出手段と、
を備えることを特徴とするポートフォリオ・リスク情報提供装置。 - 前記リスク分析手段は、前記ファンドのリスクファクタに関するリスク感応度と前記ファンドの純資産額からファンド・ポートフォリオ全体のトータルリスクを算出することを特徴とする請求項1記載のポートフォリオ・リスク情報提供装置。
- 前記顧客ポートフォリオ・リスク算出手段は、前記顧客が保有するファンドの前記リスク感応度と、前記リスク感応度と前記顧客の前記ファンドの保有金額から前記顧客のポートフォリオ全体のトータルリスクを算出することを特徴とする請求項1記載のポートフォリオ・リスク情報提供装置。
- 前記顧客ポートフォリオ・リスク算出手段により求めた顧客のポートフォリオのリスク情報を顧客に提示する提示手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記顧客のポートフォリオのリスク構成と最大損失予想額を提示する基本情報提示手段と、リスク感応度をリスクファクタの大分類ごとに提示するリスク感応度提示手段と、リスク感応度を個々のリスクファクタごとに提示するリスク感応度詳細提示手段と、を有することを特徴とする請求項1記載のポートフォリオ・リスク情報提供装置。 - 前記ファンド提供者が保有するファンドの銘柄を、前記顧客が設定した条件で検索し、前記リスク分析手段により算出したリスク情報を提示するスクリーニング手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のポートフォリオ・リスク情報提供装置。
- 前記顧客のポートフォリオに対するファンドの削除および追加に伴うリスク情報の再計算を行い、削除および追加後の前記顧客のポートフォリオのリスク情報を提示する入替シミュレーション手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のポートフォリオ・リスク情報提供装置。
- ファンド提供者の窓口の端末、または、顧客の端末に接続されたサーバであって、
前記ファンド提供者が取り扱うファンド・ポートフォリオのリスク情報として、前記ファンド・ポートフォリオの各ファンドの分類によって選択したリスクファクタ・グループを説明変数とする重回帰分析により、各リスクファクタの回帰係数として求まる各リスクファクタのリスク感応度を算出するリスク分析手段と、
前記リスク分析手段により求めた前記ファンドのリスク情報を元に、前記顧客の保有するポートフォリオのリスクを算出する顧客ポートフォリオ・リスク算出手段と、
前記顧客ポートフォリオ・リスク算出手段により求めた顧客のポートフォリオのリスク情報を前記窓口の端末または前記顧客の端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
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