JP2010002961A - ソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法 - Google Patents

ソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】専門的なソフトウェアの知識を持たないユーザにとっても、ユーザの要求する目標を達成するために利用可能なソフトウェアを容易に探索して提供する。
【解決手段】所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する探索手段と、前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む絞込手段と、前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する提供手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法に関し、特に、既存の複数のソフトウェアから、ユーザの要求する目標を達成可能なソフトウェアを探索して提供するソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法に関する。
ユーザの要求する目標を達成するために新たなソフトウェアが必要となる場合、既存の複数のソフトウェアから利用可能なソフトウェアを探索して提供することは、ソフトウェアを新たに作成する手間とコストを削減するために重要である。
たとえば、製造業では、製造拠点である工場の新設、または、新製品、新設備の導入による製造ラインの変更に対して、工場または製造ラインを迅速に稼働させ、維持し、稼働効率などを向上させていくことが求められる。そのために、作業者(ユーザ)は、稼働効率向上のためなどの様々な目標を立て、問題を分析して改善する活動(以下、「改善活動」と称する)を実施する。この改善活動では、目標の達成度合いを評価する指標、および問題の要因を判別する指標が必要となる。改善活動の一例として、製品の初期不良の低減を目標とする改善活動を実施する場合、目標の評価指標を製品の初期不良率とし、製品を組立・加工する各設備から問題のある設備を判別する指標を各設備の時間毎のアラーム数として、それぞれ得られた指標に基づいて問題を分析し、対処方法を模索する。この際、作業者は、この指標を得るためのソフトウェアを作成することが求められる。このソフトウェアは、想定される改善活動が多岐にわたるため、予め汎用ソフトウェアを作成することは難しいものの、製造拠点の新設または製造ラインの変更では、別の拠点において既に適切な事例とソフトウェアが作成され、利用可能なソフトウェアが存在する場合も多い。したがって、作業者は、既存の複数のソフトウェアの中から目標を達成するためのソフトウェアを探索して利用することを試みる。
従来のソフトウェア探索方法の技術として、たとえば、特許文献1に記載されているように、作業者が入力した情報からソフトウェアの元となるテキストデータであるソースコードを選択し、ソフトウェアを提供する技術がある。この特許文献1に記載されている技術によれば、作業者の必要とするソースコード、および仕様書などの関連情報を作業者に提供することができる。また、特許文献2では、設備ごとにグループ分けして、同設備の情報を取得する技術が開示されている。
特開2008−40969号公報 国際公開第01/069338号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、所望のソフトウェアを探索するために、ソフトウェアを構成するソースコードに記載された単語や文を直接入力する必要があるため、専門的なソフトウェアの知識を必ずしも持たない作業者にとっては、そのような単語や文の理解が不十分であることにより、利用可能なソフトウェアを的確に発見できず、同様のソフトウェアを既存のソフトウェアと同じ程度の手間およびコストをかけて作成してしまうという問題点があった。
さらに、ソフトウェアを探索するにあたって、利用可能なソフトウェアを探索するだけではなく、その利用可能なソフトウェアに関連するソフトウェアを同時に探索することが必要な場合もある。しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、仕様書などに記載されるソフトウェアの関連図(構造情報)によって、利用可能なソフトウェアに関連するソフトウェアの対象候補を挙げることができるものの、候補の量そのものが多くなり、どれが必要なソフトウェアかを判別することが困難となって、所望のソフトウェアを発見することができないという問題点もあった。また、特許文献2に記載された従来技術は、設備ごとにグループ分けして、同設備の情報を取得する技術を開示するにとどまり、ソフトウェアに関しては何ら開示されていない。
したがって、本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、専門的なソフトウェアの知識を持たないユーザにとっても、ユーザの要求する目標を達成するために利用可能なソフトウェアを容易に探索して提供できるソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明のソフトウェア提供装置は、所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する探索手段と、前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む絞込手段と、前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する提供手段と、を備えることを特徴とする。
好適には、前記拠点の情報は、前記拠点で利用されるソフトウェアの構造情報、または前記拠点に配置された設備の設備情報を含むことを特徴とする。
好適には、前記ソフトウェアの構造情報は、前記ソフトウェアの入力形式、および出力形式の情報を含むことを特徴とする。さらに、好適には、前記設備情報は、前記設備の周囲の環境情報に関連付けられていることを特徴とする。
好適には、前記ユーザ目標の情報は、所定のソフトウェアが出力する指標および該指標の目標値からなる条件情報を含むものであって、さらに、前記ユーザが指定した拠点で利用されるソフトウェアの出力を監視する監視手段と、前記監視手段によって監視された結果、前記指標が前記目標値に達した場合、前記指定した拠点において設定されるユーザ目標の情報、前記ユーザが指定した拠点で利用されるソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子、および前記ユーザが指定した拠点の情報を含む事例データを作成する事例データ作成手段と、を備えることを特徴とする。
好適には、前記事例データを記憶する事例データベースを備えることを特徴とする。
好適には、前記探索手段は、ネットワークを介して接続される他のソフトウェア提供装置の事例データベースに記憶されている前記事例データから探索することを特徴とする。
本発明のソフトウェア提供プログラムは、所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する処理と、前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む処理と、前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する処理と、を備えることを特徴とする。
本発明のソフトウェア提供方法は、所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する探索段階と、前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む絞込段階と、前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する提供段階と、を備えることを特徴とする。
なお、本明細書において、手段とは、ハードウェアにより実現されるもの、ソフトウェアにより実現されるもの、両方を用いて実現されるものを含む。また1つの手段が2つ以上のハードウェアを用いて実現されてもよく、2つ以上の手段が1つのハードウェアにより実現されても良い。
以上のように構成された本発明によれば、目標の情報を含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索することによって、専門的なソフトウェアの知識を持たないユーザであっても、ユーザ目標を達成するために利用可能なソフトウェアを容易に取得することができる。
さらに、本発明によれば、探索された事例データに含まれるソフトウェアが利用された拠点の情報と、ユーザの指定する拠点の情報との類似度を算出し、ソフトウェアを絞り込むことによって、ユーザ目標を達成するために利用可能で、かつ、必要なソフトウェアのみを発見・取得することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態のソフトウェア提供装置を適用したソフトウェア提供システムの一例を示している。
ソフトウェア提供システム1は、図1に示すように、各拠点11,12、13にそれぞれソフトウェア提供装置101,102,103と、拠点内ネットワーク111,112,113と、製造ライン121,122,123とを備え、各ソフトウェア提供装置101,102,103は、各拠点間を相互に通信可能とする拠点間ネットワーク20に接続される。ここで、本実施形態において、拠点とは、たとえば、製品を製造する工場などの製造拠点である。なお、本実施形態では、拠点を3つとしたが、これに限定されず、拠点を3つ以上とすることもできる。
拠点間ネットワーク20は、WANまたはLANなどのネットワークであって、各ソフトウェア提供装置101,102,103を接続し、データの送受信を相互に可能とするものである。
製造ライン121は、拠点11内の製品を製造するための設備が配置されているラインであって、主に、作業者(ユーザ)1211、端末1212、設備1213、センサ1214を含んでなる。作業者1211は、その製造ライン121で改善活動を実施する者であり、端末1212は、作業者1211がソフトウェア提供装置101にアクセスするためのPCであり、設備1213は、製品を生産するために用いられる各種装置である。また、センサ1214は、たとえば、各設備1213のアラーム数などの出力情報(以下、必要に応じて「設備実績」と称する)、または、設備1213が配置された周囲の温度、湿度などの環境の情報(以下、「環境情報」)を取得するセンサである。なお、本実施形態において、製造ライン122,123の構成は、製造ライン121の構成と同様であるので、説明は省略する。
以下、ソフトウェア提供装置について、詳細に説明する。なお、本実施形態において、ソフトウェア提供装置101、102、103は、全て同様の構成要素を備えるものとし、以下では、ソフトウェア提供装置101についてのみ説明する。
ソフトウェア提供装置101は、ハードウェアとして、図2に示すように、中央演算部201、中央演算部201に内部バスで結合されたRAM202、ハードディスク(HDD)203、およびインターフェース204,205を備えている。中央演算部201は、ソフトウェア提供装置101の中で各装置の制御やデータの計算・加工を行なう中枢部分である。RAM202は、半導体素子を利用した記憶装置であり、たとえば、中央演算部201が実行する処理のためのデータの一時記憶などに使用される。ハードディスク203は、二次記憶装置である。インターフェース204,205は、二つのものの間に立って、情報のやり取りを仲介するものである。インターフェース204は、たとえば、拠点内のOA用のOAネットワークと接続され、製造ライン内に設置される端末に対応するPC206と通信をする。また、インターフェース204は、拠点内の制御用ネットワークと接続され、設備コントローラ207A、および、設備実績または環境情報を収集するセンサ207Bと通信をする。なお、PC206、設備コントローラ207A、またはセンサ207Bは、必要に応じてそれぞれのネットワークに複数接続することができる。
ソフトウェア提供装置101は、機能的には、図1に示すように、探索エージェント部1011、絞込部1012、事例管理エージェント部1013、事例データ作成部1014、拠点内通信部1015、拠点間通信部1016、設備情報データベース(設備情報記憶部)1017、ソフトウェアデータベース(ソフトウェア記憶部)1018、および事例データベース(事例データ記憶部)1019などの構成要素を備える。これらの各部は、主に、中央演算部201がRAM202またはハードディスク203などに格納されるプログラムを実行し、各ハードウェアを制御することによって実現される。
探索エージェント部1011は、ユーザが端末1222を通じて要求する目標(以下、必要に応じて「ユーザ目標」と称する)の情報を取得し、取得したユーザ目標の情報を他拠点の事例管理エージェント部(たとえば、拠点12の事例管理エージェント部1023)に送るものである。また、探索エージェント部1011は、他拠点の事例管理エージェント部からユーザ目標に応じた事例データを取得する。したがって、探索エージェント部1011は、他拠点の事例データベースおよびソフトウェアデータベースに蓄えられた事例データおよびソフトウェアを探索するためのエージェントの一部として機能する。また、探索エージェント部1011は、絞込部1012によって絞り込まれたソフトウェアの情報をユーザに提供する提供手段としても機能する。なお、具体的な事例データおよびソフトウェアの探索方法は、後述する。
絞込部1012は、他拠点の事例管理エージェント部から取得した事例データの中から、該事例データに含まれるソフトウェアが利用される拠点の情報(たとえば、拠点12)と、ユーザの指定する拠点11の情報との類似度を算出することによって、ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込むものであって、絞込手段として機能する。ここで、拠点の情報は、たとえば、拠点で利用されるソフトウェアの構造情報、または拠点に配置された設備の設備情報を用いることができる。さらに、絞込部1012は、候補となるソフトウェアが多い場合は、設備情報に含まれる設備の周囲の環境情報によって、ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子をさらに絞り込むことができる。なお、各種情報同士における類似度の算出方法については後述する。
事例管理エージェント部1013は、通信ネットワークを介して他拠点に配置されるソフトウェア提供装置の探索エージェント部からの要求を受けたユーザ目標を取得し、該取得したユーザ目標と同一、または類似の目標情報を有する事例データを自己の拠点11の事例データベース1019から探索するものであって、事例管理エージェントとして機能する。また、事例管理エージェント部1013は、事例データベース1019に記憶されている事例データと、ソフトウェアデータベース1018に記憶されているソフトウェアとを出力する機能も備える。すなわち、事例管理エージェント部1013は、上述した探索エージェント部1011とともに、ユーザ目標に応じた事例データを探索する探索手段として機能する。なお、ユーザ目標の情報と類似する目標情報を有する事例データの探索手法は、目標情報が文字列表現されることから、項目ごとに一般的に知られるN−gramまたは形態素解析器を用いて行う。すなわち、目標情報を項目ごとにワードや形態素に分割し、ベクトル空間モデルを使って表現し、コサイン尺度を計算した結果を平均した値を類似度として使うことによって、ユーザ目標と類似する目標情報を有する事例データを選択することができる。
事例データ作成部1014は、拠点内ネットワーク111を介して接続される製造ライン121で利用されるソフトウェアの出力である指標と該指標の目標値を監視するものであって、監視手段として機能する。また、事例データ作成部1014は、前記監視した結果、ユーザ目標が達成されたと判断した場合、拠点11において設定されるユーザ目標の情報、拠点11で利用されるソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子、および拠点11の情報を含む事例データを作成するものであって、事例データ作成手段として機能する。
拠点内通信部1015は、拠点11内の通信を管理する通信部であり、拠点間通信部1016は、拠点間の通信を管理する通信部である。
設備情報データベース1017は、製造ライン121に設置された設備1213固有の情報(以下、「設備情報」と称する)を蓄積するためのデータベースであって、また、センサ1214によって取得した環境情報を蓄積するためのデータベースでもある。
ソフトウェアデータベース1018は、ソフトウェアと、ソフトウェアの構造情報を蓄積するためのデータベースである。
事例データベース1019は、事例データ作成手段1014によって作成された事例データを蓄積するためのデータベースであって、事例データ記憶手段として機能する。
ここで、本実施形態で用いる各種情報の構造について説明する。
本実施形態のソフトウェア提供装置101で管理されるソフトウェアの構造情報21は、図3に示すように、構造情報21を識別するソフトウェア識別子22と、ソフトウェアの名称23と、ソフトウェアに入力するデータ形式である入力形式(入力型)24と、ソフトウェアが出力するデータ形式である出力形式(出力型)25と、自己以外に利用しているソフトウェア識別子を表す利用識別子リスト26と、ソフトウェアの動作を表す機能27とからなる。ソフトウェア識別子22は、ソフトウェアと1対1で対応しており、ソフトウェア識別子22を用いてソフトウェアの情報を収集することができる。また、改善活動における情報処理は、たとえば、設備1213からセンサ1214によって収集される設備実績を取り扱うために、入力型24および出力型25は、「int、int、string」といった計算機上の型情報で管理する。なお、改善活動におけるソフトウェアが実行する処理は、たとえば、表を四則演算したり、関係演算したり、特定の条件でフィルタしたり、並べ替えたりする処理が複数回繰り返されるものである。さらに、利用識別子リスト26を利用することによって、そのソフトウェアが利用している他のソフトウェア識別子を参照することができる。なお、設備から出力される設備実績を直接に入力情報として受けるソフトウェアの構造情報21の場合、利用識別子リスト26として後述する設備情報31の設備識別子32を設定することができる。
また、ソフトウェア提供装置101で管理される設備情報31は、図4に示すように、たとえば、設備情報31を識別する設備識別子32と、設備の名称33と、設備の種類34と、設備の設置場所35と、その設備を用いて行う作業の作業工程名36と、設備の利用目的37と、設備から出力するデータ形式である出力型38と、後述する環境情報41とからなる。
さらに、ソフトウェア提供装置101で管理される環境情報41は、図5に示すように、たとえば、環境情報41を識別する環境識別子42と、設備が配置される拠点における温度43と、湿度44と、気圧45と、音46と、照度47と、振動48とからなる。なお、環境情報41は、前述した温度43、湿度44などに限られず、拠点11内の設備ごとによって収集可能なものを自由に設定することができる。
さらに、事例データ作成部1014で生成される事例データ51は、図6に示すように、事例データ51を識別する事例データ識別子52と、後述する目標を表す目標情報61と、前記設備情報31の設備識別子32のリストである設備情報リスト53と、前記環境情報41の環境識別子42のリストである環境情報リスト54と、利用するソフトウェア識別子22のリストであるソフトウェア識別子リスト55とからなる。また、目標情報61は、図7に示すように、条件式62と、複数の条件情報71を備える条件リスト63と、条件を確認する頻度を表す確認頻度64とからなる。さらに、条件情報71は、条件リスト63の項目となるものであって、図8に示すように、条件No72と、条件文73とからなる。
ここで、目標情報61について詳細に説明する。目標情報61に含まれる条件リスト63に記載された条件情報71において、条件文73は、たとえば、「組立工程の月の初期不良率を5%以下にする」といったソフトウェアが出力する指標と該指標の目標値とを記述する。この記述は、事例データ作成部1024において解釈され、事例データ作成部1013は、ソフトウェアの出力を監視することで、前記指標が目標値に達したか否かを判断する。そして、目標情報61に含まれる確認頻度64は、事例データ作成部1024において前記判断がどの程度の頻度で実行されるかを示すものであって、たとえば、「日」、「週」、「月」などを設定することができる。また、目標情報61に含まれる条件式62は、たとえば、複数の条件情報71の論理演算と達成順序を決めるものであって、論理演算を既定する通常のプール代数と、達成順序を既定するブール代数におけるすべての演算子より演算順位の低い「→」演算子とを用いて表現することができる。すなわち、条件情報71が、具体的に、「1.組立工程の月の初期不良率を5%以下にする」と、「2.月の組立工程の設備停止時間を10分以下にする」とであって、「1.組立工程の月の初期不良を5%以下にする」という条件を達した後に、「1.組立工程の月の初期不良率を5%以下にする and 2.月の組立工程の設備停止時間を10分以下にする」という条件を達するように記述する場合、条件式62は、「1→1 and 2」と記述することができる。上記のような記述方法をとることで、設備の停止時間を10分以下にする代わりに初期不良率が増加してしまうなどといった本末転倒な改善活動になることを防止することができる。なお、本実施形態は、上記の記述方法に限られず、様々な記述とすることができることはもちろんである。たとえば、条件情報71が3つあって、条件1と条件2を満たした後、条件3は満たし、条件1と条件2の順序が関係ないという場合には、条件式62は、「(1→1 and 2→1 and 2 and 3)or(2→1 and 2→1 and 2 and 3)」のように記述することができる。
次に、図9を参照しながら、作業者1221がユーザ目標の情報を入力するための目標入力GUIの一例を説明する。
目標入力GUI2001は、たとえば、端末1222のディスプレイに表示され、その各種入力は、作業者1221が端末1222に接続されるキーボードまたはマウスなどを用いて行うことができる。目標入力GUI2001は、図9に示すように、たとえば、条件式62を入力する達成条件式(達成条件論理)ボックス2002と、確認頻度64を入力する確認頻度ボックス2003と、条件情報71を入力する達成条件リストボックス2004と、追加ボタン2005Aと、再設定ボタン2005Bと、削除ボタン2005Cと、OK(決定)ボタン2006Aと、キャンセルボタン2006Bとからなる。作業者1221が追加ボタン2005Aを押すことで、達成条件リストボックス2004に項目が追加されて新たに条件を設定することが可能になる。また、一度設定した達成条件は、作業者1221が再設定ボタン2005Bを押すことで再設定することができ、削除ボタン2005Cによって削除することができる。なお、上記条件設定において、定型的な条件設定を行う場合は、テンプレート方式のGUIで作業者1221の入力を補助することが可能であり、その場合は、たとえば、別途の条件追加ボタン(図示せず)を設けることによって対応するテンプレート方式のGUIを呼び出す形式で実現することができる。目標入力GUIを通じて入力された内容は、探索エージェント部1021に送られる。
次に、図10を参照しながら、作業者1221に端末1222を通じてソフトウェアを提示し、ユーザ目標を達成するためにソフトウェアの情報を選択して取得するためのソフトウェアGUIの一例を説明する。
ソフトウェアGUI2100は、端末1222のディスプレイに表示され、絞込部1012によって絞り込まれた事例データ51、およびその事例データ51が利用したソフトウェアの情報を表示するGUIである。ソフトウェアGUI2100は、図10に示すように、たとえば、探索された事例データのリストを表示する探索事例データリスト2101と、探索事例データリスト2101で選択した事例データ51の目標情報61、または利用しているソフトウェアの情報を表示する目標パネル2102と、事例データに利用された複数のソフトウェアの構造ツリーのイメージ用のビューを表示するイメージビュー2103とからなる。イメージビュー2103は、事例データ51のソフトウェア構造2103Aと、利用者ソフトウェア構造2103Bとから構成される。イメージビュー2103において、探索時に類似度が低かった部分をマーク2103C、2103Dのように強調表示することで、作業者1221がイメージビュー2103に表示されたソフトウェアを利用することができるか否かを容易に検討することができる。したがって、ソフトウェアGUI2100を利用することによって、作業者1221は、表示される事例データから所望のソフトウェアの情報を得ることができる。ソフトウェアGUI2100において、条件を変えて再探索を行う場合は、たとえば、再探索ボタン2101Aを押すことによって、上記の目標入力GUIの表示に切り替わり、再探索を行うことができる。また、最終的に作業者1221がイメージビュー2103に表示されたソフトウェアを取得したい場合、ダウンロードボタン2101Bを押すことによって、既設拠点のソフトウェアデータベースから新設拠点のソフトウェアデータベースにソフトウェアをダウンロードして記憶させることができる。そして、作業者1221は、そのダウンロードしたソフトウェアを端末1222にて利用・改良して、改善活動を実施することができる。
以下、図11に示すフローチャートを参照して、ソフトウェア提供装置を用いて実施されるソフトウェア提供方法を説明する。なお、本実施形態では、図1に示すソフトウェア提供装置101を、すでに複数の事例データが事例データベース1014に蓄積された既設拠点11におけるソフトウェア提供装置とし、ソフトウェア提供装置102を、新設拠点12におけるソフトウェア提供装置とする。すなわち、本実施形態では、新設拠点12におけるソフトウェア提供装置102が、既設拠点11におけるソフトウェア提供装置101からユーザ目標を達成するために利用可能なソフトウェアを収集する場合を例にとって説明する。
図11は、新設拠点12における製造ライン122の作業者1221が、端末1222を通じて、既設拠点11のソフトウェア提供装置101からソフトウェアを取得し、その取得したソフトウェアを用いて改善活動を実施し、新たに事例データを作成するまでの処理フローである。
まず、探索エージェント部1021は、作業者1221によって目標情報入力GUI2001を通じて設定されたユーザ目標の情報を取得する(ステップS100)。すなわち、探索エージェント部1021は、ユーザ目標の情報として、たとえば、図9に示すような条件式(達成条件論理)62、条件リスト(達成条件)63、および確認頻度64を取得する。
次いで、探索エージェント部1021は、取得したユーザ目標の情報を、既設拠点11のソフトウェア提供装置101の事例管理エージェント部1013に送る(ステップS101)。
次いで、事例管理エージェント1013は、探索エージェント部1021から取得したユーザ目標に応じた事例データ51、すなわち、取得したユーザ目標と一致する目標情報61、またはユーザ目標と類似する目標情報61を有する事例データ51を事例データベース1019から探索して収集し、収集した事例データ51を探索エージェント部1021に送る(ステップS102)。ユーザ目標の情報と目標情報61とが一致するか否か、または類似するか否かの比較は、上述したように、一般的なN−gramまたは形態素解析器を用いて行う。この結果、事例管理エージェント部1013は、作業者1221が入力したユーザ目標に応じた事例データ51と、その事例データ51に類似する事例データ51を収集することができる。
次いで、探索エージェント部1021は、事例管理エージェント1013から取得した事例データ51が有する目標情報61を作業者1221に提示する(ステップS103)。この際、探索エージェント部1021は、絞込み部1022を利用して、全く利用できないと判断される事例データを除いてもよい。すなわち、絞込み部1022は、探索エージェント部1021において収集された事例データ51が有する目標情報61のうち、たておば、新設拠点12の設備1223と全く異なる設備情報を有する事例データ51を除くことができる。
次いで、探索エージェント部1021は、作業者1221が端末1222を通じた入力情報に基づいて、ユーザ目標が決定されたか否かを判断し(ステップS104)、ユーザ目標が決定されたと判断されるまで(ステップS104:No)、ステップS100〜S103の処理を繰り返す。探索エージェント部1021は、ユーザ目標が決定されたと判断した場合(ステップS104:Yes)、次のステップS105の処理にうつる。
次いで、探索エージェント部1021は、最終的に設定されたユーザ目標の情報と一致、または類似する目標の情報を有する事例データを、上述の処理S101〜S102と同様の処理によって、事例管理エージェント部1012から取得し、探索された事例データ51の拠点11の情報と、拠点12の情報との類似度を算出することによって、ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む処理を実行する(ステップS105)。この絞込むための詳細な処理内容は、後述する。
次いで、探索エージェント部1021は、絞込み部1022によって絞込んだ事例データ51、および事例データ51に含まれるソフトウェアの情報を作業者1221に提示する(ステップS106)。すなわち、探索エージェント部1021は、たとえば、拠点内ネットワーク111を介して製造ライン121の端末1222のディスプレイに、上述したソフトウェアGUI2100に前記事例データおよび前記ソフトウェアの情報を提示する。
次いで、探索エージェント部1021は、作業者1221がソフトウェアGUI2100を通じた入力情報に基づいて、取得すべきソフトウェアが決定されたか否かを判断し(ステップS107)、取得すべきソフトウェアが決定されたと判断されない場合(ステップS107:No)、ステップS105〜S106の処理を繰り返す。すなわち、提示されたソフトウェアの候補が多すぎたり、少なすぎたりして、作業者1221が利用可能なソフトウェアを発見・決定できない場合があるので、探索エージェント部1021は、作業者1221のソフトウェアGUI2100を通じた入力情報に基づいて、絞込み部1022のパラメータを調整して、再度、絞込む処理を実行する。また、探索エージェント部1021は、前記取得すべきソフトウェアが決定されたと判断した場合(ステップS107:Yes)、次のステップS108にうつる。
次いで、探索エージェント部1021は、作業者1221がソフトウェアGUI2100を通じて要求するソフトウェアの情報に基づいて、該当するソフトウェアを他拠点11であるソフトウェア提供装置101のソフトウェアデータベース1018からダウンロードして取得する(ステップS108)。探索エージェント部1021は、取得したソフトウェアをソフトウェアデータベース1028に記憶させ、記憶されたソフトウェアデータベースを端末1222に送る。この処理の結果、作業者1221は、端末1222に送られてきたソフトウェアをそのまま利用し、または必要な範囲で修正を加えて利用することで、改善活動を実施することができる。
以下の処理S109〜S111は、取得したソフトウェアを利用して、作業者1221が改善活動を実施し、その改善活動を通して新たな事例データを作成されるまでの処理フローである。なお、この処理フローは、上記の処理S100〜S108の処理フローと分けて処理することもできる。
まず、事例データ作成部1024は、ユーザによって利用されたソフトウェアが出力する指標と該指標の目標値を監視する(ステップS109)。すなわち、事例データ作成部1024は、ソフトウェアの出力値を端末1222から取得する。なお、ソフトウェアの入力値は、ユーザ目標を達成するための指標となる設備から出力される各種データであって、その入力値としての各種データがソフトウェアによって演算加工され、ソフトウェアの出力値となる。また、事例データ作成部1024は、一定周期で製造ライン122の環境情報を収集する。なお、事例データ作成部1024の環境情報の収集する周期については、必要に合わせて適宜自由に決めることができる。
次いで、前記監視された結果、前記指標が前記目標値に達した場合(ステップS110:Yes)、事例データ作成部1024は、新設拠点12において設定されるユーザ目標の情報、新設拠点12で利用されるソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子、および新設拠点12の情報を含む新たな事例データ51を作成する(ステップS111)。前記指標が前記目標値に達しない場合(ステップS110:No)、事例データ作成部1024は、監視する上記S109〜S110の処理を維持する。なお、事例データを作成する際にソフトウェア利用識別子リスト55に登録するソフトウェアの構造情報21は、たとえば、改善傾向にあるときに高頻度で利用されたソフトウェアとすることができる。ここで、本実施形態において、高頻度で利用されたソフトウェアとは、全ソフトウェアの使用数の10%を超えて利用されたものとするが、他の方法で高頻度を定義することもできる。図12を参照しながら、高頻度で利用されたソフトウェアを決定する方法について、具体例を挙げて説明する。図12は、「2ヶ月間、月歩留まり(月単位の歩留まり)を95%以上保つ」を達成条件とし、さらに、「日歩留まりの前日比が1%以上向上している」場合に改善傾向にあるとした場合の改善活動時の利用実績を示す図である。利用実績2301において、実績データ2302は、目標実績の変化を示し、改善期間2303は傾向条件が満たされた期間を示し、集計結果2304は傾向条件を満たしたすべての期間を通して利用されたソフトウェアの利用回数である。改善期間2303において、「日歩留まりの前日比が1%以上向上している」期間が、大きく3つあり、その期間のソフトウェア利用に関する集計結果2304からフィルタソフトAと、比較ソフトAが全ソフトウェア使用回数が10%を超え、高頻度で使われていることが判別される。その結果、目標達成時に作成される事例データ51には、フィルタソフトAと比較ソフトAの識別子と、収集された環境情報の各項目の平均値を持った環境情報41が登録される。また、事例データには、利用したソフトウェアに加工を加えた内容、または作業者1221の自由なコメントを情報として付加することもできる。
以上により、ソフトウェア提供方法の処理フローは終了する。
ここで、上記ステップS105の絞込み処理について、図13を参照しながら、詳細に説明する。
まず、絞込部1022は、探索エージェント部1021が取得した複数の事例データ51中の各リスト53,55に挙げられたソフトウェアの構造情報21と設備情報31とが、製造ライン122で用いるソフトウェアの構造と設備とに類似するものに絞込む(S200)。ユーザ目標を達成するために、必要とする設備の出力がソフトウェアの入力情報となる場合、ユーザ目標と取得した事例データの目標情報とがたとえ同じであっても、設備が製造ライン122にある設備1223のものと異なれば、ソフトウェアをそのまま利用できる可能性は低い。また、ソフトウェアの構造情報21が製造ライン122にあるソフトウェアと異なる場合も同様である。しかしながら、ステップS200の処理を行うことで、取得した事例データ51が有するソフトウェアの中から、ソフトウェアの構造およびソフトウェアの入力情報として用いる設備が類似しているソフトウェアに絞り込むことができるので、収集したソフトウェアをほとんど修正することなく利用することができる。
次いで、絞込部1022は、さらに、上記ステップS200の処理後、複数の事例データ51中の環境情報リスト54に挙げられた環境情報41が製造ライン122における設備の環境に類似するものに絞り込む(S201)。事例データ51の有する環境情報から得られる環境と、ソフトウェアを利用する拠点12の環境とが異なる場合も、上記の設備情報31またはソフトウェアの構造情報21の場合と同様に、ソフトウェアをそのまま利用できる可能性は低い。したがって、ソフトウェアの構造情報21および設備情報31によって絞り込んでも、対象となるソフトウェアの候補が絞り切れないときは、ステップS201の処理を行うことで、ソフトウェアの候補をさらに絞り込み、限定することができる。
以上により、上記ステップS105の絞込み処理についての処理フローは終了する。
ここで、ステップS200の処理の一例を、図14を参照しながら、詳細に説明する。図14は、事例データ51が利用しているソフトウェアが一つの場合、すなわち、利用識別子リスト55にソフトウェア識別子22が一つだけ格納されている場合のソフトウェアの構造情報21と設備情報31に基づくソフトウェアの類似度を算出する処理フローである。なお、事例データ51に対して利用しているソフトウェアが複数ある場合は、たとえば、最も適切な一つのソフトウェアが見つかることを重視して、利用しているソフトウェアごとに下記の手順で類似度を算出し、その最大値を事例データ全体の類似度とすることができる。
まず、絞込部1022は、収集した事例データ51に含まれる利用識別子リスト55に含まれるソフトウェア識別子22に対応する構造情報21から、該構造情報21に含まれる利用識別子リスト26に挙げられるソフトウェアの構造の情報(N個分)を抽出する(ステップS300)。
次いで、絞込部1022は、製造ライン122上で用いられている全てのソフトウェアの情報(M個)を抽出する(ステップ301)。なお、製造ライン122上で用いられているソフトウェアは、ソフトウェア提供装置102がソフトウェアデータベース1028に蓄積されているものとするが、この場合に限られず、拠点内ネットワークを介してソフトウェア提供装置102が端末1222からリアルタイムで取得してもよい。
次いで、絞込部1022は、各々から抽出されたソフトウェアの全ての組み合わせ(M×N個)について構造的類似度を算出する(ステップS302)。この構造的類似度の算出は、従来における一般的な手法、たとえば、木構造データに対するカーネル関数の設計と解析手法を用いることができるので、詳細な説明は省略する。なお、簡単に説明すれば、各ソフトウェアの構造について、ノードがソフトウェアまたは設備に対応し、エッジがソフトウェアの利用構造となるツリーを生成して、事例データのソフトウェア構造と製造ラインのソフトウェア構造とのツリー同士の木カーネルを算出する。木カーネルは、ノード(ソフトウェアまたは設備)同士の類似性を考慮するために、部分木のカーネル値とノード同士の類似度を乗じるようしておく。ここで、ノード同士の類似度は、構造情報21に含まれるソフトウェア識別子22と利用識別子リスト26とを除く各項目(名称、入力型、出力型、機能)について、N−gramまたは形態素解析器を使ってワードや形態素に分割し、ベクトル空間モデルで表したときのコサイン尺度を計算し、その平均値とする。なお、設備と対応するノードとソフトウェアと対応するノードの類似度は、保持する情報の構造が全く異なるため、構造情報21の出力型25と設備情報の出力型38とについてのみで上記類似度を計算する。また、算出された構造的類似度に関し、製造ライン122上で利用されているソフトウェアの中で、最も大きい類似度を、事例データが再帰的に利用しているソフトウェアの最大類似度とする。さらに、再帰的に利用しているN個のソフトウェアの最大類似度の平均を、事例データ51が利用しているソフトウェアと製造ライン122で使われているソフトウェアの類似度とする。
絞込部1022は、探索エージェント部1021が取得した複数の事例データ51中に含まれるソフトウェアを、上記の算出した類似度に基づいて、製造ライン122で用いるソフトウェアの構造と設備とに類似するものに絞込む(S303)。
以上により、S200の絞込み処理のフローを終了する。
上記のステップS303〜S303により得られた類似度に基づいて、絞込部1022は、類似度の低い設備情報を有する事例データ51を除外し、類似度の高い設備情報を有する事例データ51に絞り込むことができる。結果として、類似度の高いソフトウェアを絞り込むことができる。
さらに、ステップS201の処理の一例を、図15を参照しながら、詳細に説明する。図15は、事例データ51が利用しているソフトウェアが一つの場合における環境情報41の類似度を算出する処理フローである。なお、事例データ51に対して利用しているソフトウェアが複数ある場合は、たとえば、最も適切な一つのソフトウェアが見つかることを重視して、利用しているソフトウェアごとに下記の手順で類似度を算出し、その最大値を事例データ全体の類似度とすることができる。
まず、絞込部1022は、ソフトウェアが利用している設備(K個)の設備情報31を抽出する(ステップS400)。
次いで、絞込部1022は、作業者1221が指定する拠点12の製造ライン122条の設備(L個)の設備情報を抽出する(ステップS401)。なお、製造ライン122の環境は、ソフトウェア提供装置102が設備情報データベース1027に蓄積されているものとするが、この場合に限られず、拠点内ネットワーク112を介してソフトウェア提供装置102がセンサ1224からリアルタイムで取得してもよい。
次いで、絞込部1022は、抽出された設備の全ての組み合わせ(K×L個)について類似度を算出する(ステップS402)。この類似度の算出は、上記ステップS302と同様に行うことができる。なお、環境情報の類似度の算出において、設備によって収集している環境情報41が異なる場合があるので、その場合は、たとえば、共通する環境情報41の各項目においてのみ類似度を算出し、共通しない項目は一致度を0として計算する。
次いで、絞込部1022は、類似度が高い設備は、同型の設備であると考えられるため、環境情報41を比較する対象として登録する(ステップS403)。
次いで、絞込部1022は、上記S403の処理で、比較対象として登録された組み合わせ(P個)に関して、事例データ51の環境情報41と、製造ライン122の環境の情報との類似度を算出する(ステップS404)。ここで、類似度の算出方法は、上述したものと同様であるので、省略する。また、全ての類似度(P個)の平均を環境の類似度とする。なお、製造ライン122の環境の情報は、たとえば、センサ1224を通じて、1ヶ月間の環境情報を取得し、その取得した環境情報の平均を用いることができる。
次いで、絞込部1022は、さらに、探索エージェント部1021が取得した複数の事例データ51中に含まれるソフトウェアを、上記の算出した類似度に基づいて、製造ライン122における設備の環境に類似するものに絞込む(ステップS405)。
以上により、S201の絞込み処理のフローを終了する。
上述のステップS400〜S402の処理によって類似度の高い設備情報を有する事例データ51が絞り込まれた後、上記のステップS403〜S405により得られた類似度に基づいて、絞込部1022は、さらに、類似度の低い環境情報を有する事例データ51を除外し、類似度の高い環境情報を有する事例データ51に絞り込むことができる。結果として、類似度の高いソフトウェアをさらに絞り込むことができる。
以上のように、本発明のソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法によれば、次の効果を有する。
本発明によれば、ある拠点の作業者は、製造ラインに設置された端末から、作業者自身が理解しやすい目標を設定することで、拠点間通信部を介し、別の拠点の事例データベースに格納された事例データと、ソフトウェアデータベースに格納されたソフトウェアを容易に収集できる。
また、本発明によれば、作業者の指定する拠点の製造ラインにおいて、取得したソフトウェアが利用可能であるかどうかを設備情報、ソフトウェアの構造情報、および環境情報の少なくとも一つを使って自動的に絞り込むことによって、作業者にとって、最小限で、かつ、必要なソフトウェアのみを提供することができる。
さらに、本発明によれば、収集したソフトウェアを利用、または、改良して改善活動を行う場合、事例データ作成部1024が、ユーザの要求するユーザ目標の達成と同時に、作業者に大きな負荷をかけることなく自動的に事例データを作成するため、作業者の必要とする様々なソフトウェアを容易に蓄積できる。その結果、探索の幅が広がり、多くの作業者の要求に応じたソフトウェアを提供できる。
以上のとおり、本実施形態において、本発明のソフトウェア提供装置、ソフトウェア提供プログラム、およびソフトウェア提供方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上記実施形態において、既存の複数の事例データを備えた事例データベースは、同じ構成要素を有する他のソフトウェア提供装置に備えているものとしたが、本発明はこれに限られず、たとえば、一般的な記憶装置に備えていてもよい。
また、上記実施形態において、既存の複数の事例データを、拠点間ネットワークを介して他のソフトウェア提供装置から探索して収集するものとしたが、本発明はこれに限られず、たとえば、自己の事例データベースから探索して収集することもできることはもちろんである。
本発明の一実施形態であるソフトウェア提供装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態であるソフトウェア提供装置のハードウェアの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るソフトウェアの構造情報の情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る設備情報の情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る環境情報の情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る環境情報の情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る事例データの情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る条件情報の情報構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る目標を入力する目標入力GUIを示す図である。 本発明の実施形態に係るソフトウェアを提示するソフトウェアGUIを示す図である。 本発明の実施形態に係るソフトウェア提供装置の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施例であって、改善活動時のソフトウェアの利用実績を示す図である。 図11のステップS105の詳細な処理内容を示すフローチャートである。 図13のステップS200の詳細な処理内容を示すフローチャートである。 図13のステップS201の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ソフトウェア提供システム、
11,12,13 拠点、
20 拠点間ネットワーク、
101,102,103 ソフトウェア提供装置、
111,112,113 拠点内ネットワーク、
121,122,123 製造ライン、
1011,1021 探索エージェント部、
1012,1022 絞込部、
1013,1023 事例管理エージェント部、
1014,1024 事例データ作成部、
1015,1025 拠点内通信部、
1016,1026 拠点間通信部、
1017,1027 設備情報データベース、
1018,1028 ソフトウェアデータベース、
1019,1029 事例データベース。

Claims (9)

  1. 所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する探索手段と、
    前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む絞込手段と、
    前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する提供手段と、
    を備えることを特徴とするソフトウェア提供装置。
  2. 前記拠点の情報は、前記拠点で利用されるソフトウェアの構造情報、または前記拠点に配置された設備の設備情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア提供装置。
  3. 前記ソフトウェアの構造情報は、前記ソフトウェアの入力形式、および出力形式の情報を含むことを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア提供装置。
  4. 前記設備情報は、前記設備の周囲の環境情報と関連付けられていることを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア提供装置。
  5. 前記ユーザ目標の情報は、所定のソフトウェアが出力する指標および該指標の目標値からなる条件情報を含むものであって、
    さらに、前記ユーザが指定した拠点で利用されるソフトウェアの出力を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって監視された結果、前記指標が前記目標値に達した場合、前記指定した拠点において設定されるユーザ目標の情報、前記ユーザが指定した拠点で利用されるソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子、および前記ユーザが指定した拠点の情報を含む事例データを作成する事例データ作成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア提供装置。
  6. さらに、前記事例データを記憶する事例データベースを備えることを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア提供装置。
  7. 前記探索手段は、ネットワークを介して接続される他のソフトウェア提供装置の事例データベースから前記ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを探索することを特徴とする請求項6に記載のソフトウェア提供装置。
  8. 所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する処理と、
    前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む処理と、
    前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する処理と、
    を備えることを特徴とするソフトウェア提供プログラム。
  9. 所定のソフトウェアを利用して達成した目標の情報と、前記ソフトウェアを特定するためのソフトウェア識別子と、前記ソフトウェアが利用される拠点の情報とをそれぞれ含む複数の事例データの中から、ユーザの要求するユーザ目標の情報に応じた事例データを前記目標の情報に基づいて探索する探索段階と、
    前記探索された事例データの前記拠点の情報と、ユーザが指定した拠点の情報との類似度を算出することによって、前記ユーザ目標を達成するためのソフトウェア識別子を絞り込む絞込段階と、
    前記絞り込まれたソフトウェア識別子で特定されるソフトウェアの情報を提供する提供段階と、
    を備えることを特徴とするソフトウェア提供方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108073498A (zh) * 2016-11-07 2018-05-25 富士通株式会社 软件测试中获取反馈的插件和检测重复反馈的方法及装置
WO2021245950A1 (ja) 2020-06-05 2021-12-09 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置

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