JP2010002204A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪に対するセンサ部材の取付けを容易とすることができる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】外輪1と、この外輪1の径方向内方の回転軌道輪と、転動体5と、回転軌道輪の変位をインダクタンスの変化によって検出するコイルを備えた変位センサ7と、車両インナ側に設けられ、前記変位センサ7を外輪1に取り付ける取付部材14とを備えている。変位センサ7は、回転軌道輪の径方向外方に設けられ、前記コイルがプリントにより形成された環状のプリント配線板15からなる。プリント配線板15は、その外周面15iを取付部材14の内周面32bに嵌合することによって当該取付部材14に取り付けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、転がり軸受装置に関する。
近年、自動車の分野において、走行の際の運転制御を行うために車輪に作用する荷重に関する情報が必要とされている。このような情報を得るため、自動車の車輪が取り付けられる車輪用転がり軸受装置に変位センサを設けることが行なわれている。
このような車輪用転がり軸受装置として従来知られているものに、車体側に固定される筒状の固定軌道輪と、この固定軌道輪の径方向内方に設けられかつ車輪を取り付ける取付部を有する回転軌道輪と、この回転軌道輪を回転自在とするために両軌道輪間に転動自在に設けられた複列の転動体とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この従来の転がり軸受装置においては、前記固定軌道輪に変位センサが設けられており、変位センサは、車輪に荷重が作用した際に発生する回転軌道輪の外周面の変位によって変化する両軌道輪間のギャップ(具体的には、このギャップに対応して変化するインダクタンス)を検出する。そして、この変位センサが検出したギャップに基づいて、演算機能を有する制御装置が、車輪に作用する荷重を求めるように構成されている。
前記変位センサは、回転軌道輪の内の車両のインナ側となる部分に取り付けられている。この変位センサは、回転軌道輪が挿通されている環状のセンサコアと、このセンサコアが有する前後及び上下の磁極に銅線を巻き付けて構成した四つのコイルとを有するセンサ部材を備えており、このセンサ部材は軸方向に二列に並べて設けられている。このように構成した変位センサにより、回転軌道輪の径方向の変位を検出することができると共に、この変位センサによる径方向の変位の検出結果から、演算によって転がり軸受の軸方向の変位を求めることができる。
特開2007−127253号公報
従来の転がり軸受装置の変位センサは、銅線を巻き付けたコイルを有する構成であり、また、このコイルを有するセンサ部材が軸方向に二列に並べて設けられていることから、変位センサの軸方向の寸法が大きくなる。したがって、この変位センサを転がり軸受装置に取り付けるために、軸方向に大きな取付けスペースが必要となる。また、転がり軸受装置にABSセンサを更に取り付ける場合、ABSセンサと変位センサとが干渉するおそれがあり、両者を設けるのがスペース上困難となる。
また、従動輪用の転がり軸受装置の場合、そのインナ側に前記変位センサを設けることは可能であっても、駆動輪用の転がり軸受装置の場合では、そのインナ側にドライブシャフトの等速ジョイントが設けられるため、変位センサが軸方向に大きいと、当該変位センサを設置することが困難となる。
また、前記のとおり、変位センサは、転がり軸受装置の内の車両のインナ側となる部分に取り付けられている。この変位センサを固定軌道輪へ取付けるために、従来では止めネジが用いられている。しかし、この場合、変位センサを固定軌道輪に取り付ける作業に手間が掛かり、特に変位センサの周方向の複数箇所を、止めネジによって固定する場合、組み立て工数が増加してしまうという問題点がある。
そこで本発明は、変位センサを軸方向に小さくすることができると共に、固定軌道輪に対するセンサ部材の取付けを容易とすることができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本発明の転がり軸受装置は、固定部材に固定される筒状の固定軌道輪と、この固定軌道輪の径方向内方に設けられた回転軌道輪と、前記回転軌道輪を回転自在とするために前記固定軌道輪と前記回転軌道輪との間に転動自在に設けられた転動体と、前記回転軌道輪の変位をインダクタンスの変化によって検出するコイルを有する変位センサと、前記固定軌道輪の軸方向一方側に設けられ、前記変位センサを当該固定軌道輪に取り付ける筒状の取付部とを備え、前記変位センサは、前記回転軌道輪の被検出部を包囲するようにして当該回転軌道輪の径方向外方に設けられ、かつ、前記コイルがプリントにより形成された環状のプリント配線板からなり、前記プリント配線板は、その外周面を前記取付部の内周面に嵌合することによって当該取付部に取り付けられている。
この発明によれば、取付部の内周面に、環状のプリント配線板の外周面を嵌合させることにより、当該プリント配線板を固定軌道輪に取り付けることができる。このため、固定軌道輪に対するプリント配線板の取付けが容易となる。また、変位センサは、コイルがプリントにより形成された環状のプリント配線板からなるため、変位センサを軸方向に小さく(薄く)構成することができる。
また、前記転がり軸受装置は、前記プリント配線板を軸方向一方側から覆った状態で、前記固定軌道輪の軸方向一方側の端部に取り付けられている有底円筒状の蓋部材と、この蓋部材の開口側の端部と前記固定軌道輪の前記端部との間を密封するシール部材とを更に備えているのが好ましい。
これによれば、蓋部材は、プリント配線板を軸方向一方側から覆って保護することができる。そして、蓋部材が固定軌道輪の軸方向一方側の端部に取り付けられた状態で、シール部材は、蓋部材の開口側の端部と固定軌道輪の端部との間を密封し、軸方向一方側から、プリント配線板が存在している内部へ、異物が侵入することを防止することができる。
また、前記取付部は、前記プリント配線板の軸方向他方側の側面と当接する第一当接面を有し、前記蓋部材は、前記プリント配線板の軸方向一方側の側面と当接して前記第一当接面との間で当該プリント配線板を挟む第二当接面を有しているのが好ましい。
これによれば、プリント配線板を軸方向の一方側から覆うように蓋部材を固定軌道輪に取り付けると、前記第一当接面と前記第二当接面とでプリント配線板を軸方向に挟むことができる。これにより、プリント配線板を軸方向に正確に位置決めし、固定することができる。
本発明によれば、変位センサを軸方向に薄く構成することができるので、変位センサを転がり軸受装置に取り付けるための軸方向のスペースが小さくて済み、転がり軸受装置のコンパクト化が可能となる。そして、取付部の内周面に、プリント配線板の外周面を嵌合させることにより、当該プリント配線板を固定軌道輪に取り付けることができるので、固定軌道輪に対するプリント配線板の取付けが容易となり、生産性が向上する。
[軸受装置の全体構造]
以下、本発明のセンサ付き転がり軸受装置(以下、単に「軸受装置」ともいう。)の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は軸受装置の側面断面図である。この軸受装置100は車両に取り付けられるものであり、取付け状態で、図1において、右側が車両のアウタ側(車両の外側)であり、左側が車両のインナ側(車両の内側)である。
この軸受装置100は、筒状の外輪1と、この外輪1に一部が挿通されている内軸2と、この内軸2のインナ側部分に外嵌された筒状の内輪部材3と、この内輪部材3のインナ側端部に外嵌された筒状のターゲット部材(被検出部)4と、周方向に設けられた複数の玉からなる複列の転動体5,5とを備えたものであり、これらにより複列アンギュラ玉軸受部が構成されている。転動体5,5としての各列の玉は保持器(図示せず)によって周方向に所定間隔で保持されている。
なお、本明細書において、軸受装置100の中心線Cに沿った方向をy軸方向とし、これに直交する紙面貫通方向の水平方向をx軸方向とし、y軸方向及びx軸方向に直交する鉛直方向をz軸方向と定義している。したがって、この軸受装置100が自動車に取り付けられた状態で、x軸方向は車輪の前後水平方向となり、y軸方向は車輪の左右水平方向(軸方向)となり、z軸方向は上下方向となる。
この実施形態の軸受装置100では、外輪1が車体側の固定部材に固定される固定軌道輪である。他方、内軸2と内輪部材3とターゲット部材4とが、固定軌道輪の径方向内方に設けられた回転軌道輪である。そして、固定軌道輪と回転軌道輪との間において前記複列の転動体5,5が転動自在に介在している。これにより、固定軌道輪と回転軌道輪とは互いに同軸状に配置され、固定軌道輪に対して回転軌道輪が車輪(図示せず)とともに回転自在となる。
回転軌道輪を構成する内軸2は、径方向外方へ延びるフランジ部6をアウタ側に有しており、このフランジ部6が車輪のタイヤホイールやブレーキディスクの取付部となる。このタイヤホイール等は図示しない取付ボルトによってフランジ部6に取り付けられる。内輪部材3は、内軸2のインナ側に外嵌されており、内軸2のインナ側端部に螺合させたナット8によって内軸2に固定されている。そして、内軸2の外周面と内輪部材3の外周面とに、転動体5,5の内側軌道面9,9がそれぞれ形成されている。
ターゲット部材4は円筒状の部材であり、その外周面に段差部17が形成されている。段差部17は軸方向に二列設けられている。各段差部17は、軸方向位置が異なることで直径が異なるように構成されており、図6に示しているように、外周面の直径が他よりも小さい小径部17bと、この小径部17bよりも直径が大きい大径部17aと、これら小径部17bと大径部17aとの間の壁部17cとによって構成されている。壁部17cは円環形状となり、中心線Cに直交する壁面を有している。また、大径部17aには、凹部17d(又は凸部であってもよい)が周方向に複数形成されている。
図1において、固定軌道輪を構成する外輪1は、転動体5が転走する外側軌道面10が内周面に二列形成された円筒状の本体筒部11と、この本体筒部11の外周面から径方向外方へ伸びたフランジ部12とを有している。このフランジ部12は、車体側の固定部材である懸架装置が有するナックル(図示せず)に固定され、これによって軸受装置100が車体に固定される。
また、軸受装置100は、回転軌道輪に作用する荷重、モーメント等を求めるためのセンサ装置を備えている。このセンサ装置は、回転軌道輪を構成する前記ターゲット部材4の変位に伴って変化する物理量、つまり、ターゲット部材4の変位によって変化するインダクタンスを検出するコイルを備えた変位センサ7を有している。また、軸受装置100は、センサ装置を外輪1に取り付けるための取付部材(取付部)14を備えている。この取付部材14は外輪1に取り付けられている。
[センサ装置について]
図2は軸受装置100のセンサ取付部の拡大断面図である。変位センサ7は、車両のインナ側の第一センサ部7aと、アウタ側の第二センサ部7bとを有している。第一センサ部7aと第二センサ部7bとは、環状であり、(第三センサ部7cを挟んで)軸方向に二列の状態で取り付けられている。第一センサ部7aと第二センサ部7bとは、コイルをそれぞれ有していることによって、内軸2と一体であるターゲット部材4の径方向及び軸方向の変位をインダクタンスの変化によって検出するインダクタンス型のセンサである。また、図2では、センサ装置は、第三センサ部7cとして回転軌道輪の回転数を検出するための回転センサを有している。
後に詳しく説明するが、第一センサ部7aと第二センサ部7bとのそれぞれの前後及び上下の四箇所に、径方向変位センサとして機能するコイルが設けられている。また、第一センサ部7aと第二センサ部7bとのそれぞれの内周縁部に、軸方向変位センサとして機能するコイルが設けられている。これら径方向変位センサ及び軸方向変位センサの検出値に基づいて、ECU等からなる制御装置20(図1参照)が、回転軌道輪に作用している荷重及びモーメントを演算によって求めることができる。また、第三センサ部7cは、その前後及び上下の四箇所及び内周縁部にコイルを有しており、これらコイルによって回転センサとしての機能を有する。制御装置20が、回転軌道輪の回転数を演算によって求めることができる。制御装置20は、前記演算を実行する演算機能を有している。
図2において、変位センサ7(第一センサ部7a,第二センサ部7b)及び回転センサ(第三センサ部7c)のそれぞれは、コイルがプリントによって形成されたプリント配線板(プリント基板)15からなる。図3はプリント配線板15の概略構成を説明する正面図である。プリント配線板15は中央に孔22が形成された円環状であり、図2の全て(3枚)のプリント配線板15は同じ構成である。これらプリント配線板15が厚さ方向に重ねられることにより、変位センサ7及び回転センサを有するセンサ装置は環状に構成される。そして、これら複数のプリント配線板15はその外径部において取付部材14を介して外輪1に取り付けられ、複数のプリント配線板15は、前記回転軌道輪の被検出部を包囲するようにして、当該回転軌道輪の径方向外方に設けられる。つまり、複数のプリント配線板15の孔22にターゲット部材4が挿通した状態となる。プリント配線板15はその面方向が中心線Cに直交するようにして軸受装置100に取り付けられている。プリント配線板15の一枚の厚さは例えば1mm〜2mmとすることができる。プリント配線板15の具体的な構成及び機能は、後で説明する。
[プリント配線板15の取付け構造について]
図3において、プリント配線板15には、厚さ方向に貫通している孔40が形成されている。孔40は周方向で複数箇所(図3では四箇所)に形成されている。前記のとおり、全てのプリント配線板15は同じ構成であることから、これらプリント配線板15のそれぞれにおいて、同じ位置に前記孔40が形成されていることとなる。したがって、図2に示しているように、複数のプリント配線板15を重ねた状態で、孔40にピン27を挿入することができ、これにより、プリント配線板15のそれぞれに設けられた四つのコイルn及びコイルmが、他のプリント配線板15のそれぞれに設けられた四つのコイルn及びコイルmと重なるように、位置決めされる。また、プリント配線板15同士は接着剤によって積層状態で固定されてもよい。
図2において、このような複数枚のプリント配線板15を有しているセンサ装置を、外輪1に取り付ける取付部材14について説明する。取付部材14は円筒状の部材であり、外輪1の本体筒部11に取り付けられる。取付部材14は、金属製の円筒素材から旋削等の機械加工によって製造されたものであり、本体筒部11に取り付けられる第一筒部31と、複数のプリント配線板15を取り付けている第二筒部32とを有している。
第一筒部31は、本体筒部11に形成された取付け内周面11aに嵌合する外周面31aを有している。この第一筒部31の外周面31aを取付け内周面11aに圧入することで、取付部材14を外輪1に固定することができる。第一筒部31の外周面31aの直径は、第二筒部32の外周面32aの直径よりも小さく、取付部材14は段付きの円筒形状となっている。第二筒部32のアウタ側に形成された段付き面32cは、本体筒部11のインナ側端面11bに当接している。
前記のとおりセンサ装置は、複数枚(3枚)のプリント配線板15を重ねて組み立てられており、全てのプリント配線板15は同じ円環形状であるため、プリント配線板15の各外周面により軸方向全長にわたって同一の滑らかな外周面15iが構成される。
そして、取付部材14の第二筒部32は、複数のプリント配線板15による前記外周面15iと嵌合する内周面32bを有している。これにより、複数のプリント配線板15の外周面15iを、第二筒部32の内周面32bに嵌合させることで、複数枚のプリント配線板15を取付部材14に取り付けることができる。
また、筒状である前記取付け内周面11aの中心線は、外輪1の中心線と一致するように仕上げ加工が施されており、第一筒部31の外周面31aは、真円となるように仕上げ加工が施されている。また、第二筒部32の内周面32bは、第一筒部31の外周面31aと同心状となるように仕上げ加工が施されている。これにより、第二筒部32の内周面32bの中心線を、外輪1の中心線と精度良く一致させることができる。
さらに、各プリント配線板15の外周面は真円となるように形成されており、これら複数のプリント配線板15によって構成される外周面15iは真円となる。したがって、この複数のプリント配線板15を第二筒部32の内周面32bに嵌合させることで、複数のプリント配線板15の中心線を、外輪1の中心線と精度良く一致させることができる。これにより、外輪1が回転軌道輪(内軸2)に同心状に組み付けられることで、複数のプリント配線板15は、回転軌道輪(内軸2)と同心状となる。
したがって、複数のプリント配線板15を、取付部材14の第二筒部32の内周面32bに嵌合させ、この取付部材14の第一筒部31の外周面31aを、外輪1の取付け内周面11aに嵌合させることによって、複数のプリント配線板15を軸受装置100に組み込むことができ、さらに、軸受装置100の中心線Cを径方向についての寸法基準として、複数のプリント配線板15を精度良く組み立てることができる。
内輪部材3は、内軸2と同心状となるように当該内軸2に外嵌されている。さらに、前記ターゲット部材4は、内輪部材3と同心状となるように当該内輪部材3に外嵌されている。これにより、軸受装置100の中心線Cを径方向についての寸法基準として、ターゲット部材4を精度良く組み立てることができる。
以上より、前記複数のプリント配線板15とターゲット部材4とは中心線Cに対して精度良く同心状に配置された構成となる。
さらに、外輪1の本体筒部11のインナ側端面11bは、軸受装置100における軸方向についての寸法基準点(図示せず)に対して、所定の軸方向の寸法精度が得られるように精度良く形成されている(仕上げ加工が施されている)。そして、このインナ側端面11bに、取付部材14の第二筒部32のアウタ側の段付き面32cが当接している。この段付き面32cと、第一筒部31のインナ側に形成された段付き面31cとは、仕上げ加工が施されており、両者間の軸方向寸法は精度の高い所定の寸法精度を有している。そして、この段付き面31cに複数のプリント配線板15のアウタ側の側面15jが当接している。これにより、複数枚のプリント配線板15は、軸受装置100の軸方向についての前記寸法基準点から、所定の寸法精度が得られるようにして精度良く組み立てられる。
また、内輪部材3及びターゲット部材4は、軸受装置100の軸方向についての前記寸法基準点に対して、精度の高い所定の寸法精度が得られるように組み立てられている。
以上より、前記複数のプリント配線板15とターゲット部材4とは、軸方向についての前記寸法基準点に対して、軸方向に精度良く配置された構成となる。
以上の構成によれば、取付部材14の内周面32bに、複数のプリント配線板15の外周面15iを嵌合させることにより、複数のプリント配線板15を、取付部材14を介して外輪1に取り付けることができる。さらに、複数のプリント配線板15を取り付けた取付部材14を、外輪1に取り付けることで、複数のプリント配線板15を、径方向及び軸方向について高い寸法精度で外輪1に取り付けることができる。このように、外輪1に対するプリント配線板15の取付けが容易となり、軸受装置100の生産性を向上させることができる。
また、軸受装置100は、複数のプリント配線板15を車両インナ側(軸方向一方側)から覆う有底円筒状の蓋部材25を備えている。蓋部材25は、外輪1の軸方向一方側の端部に取付部材14を介して取り付けられている。蓋部材25は、取付部材14に取り付けられているプリント配線板15のインナ側の側面15kの内周縁部に対向している円板状の底部25aと、この底部25aの周縁から立設している筒状の周壁部25bとを有している。周壁部25bは、第一周壁部25cと、この第一周壁部25cより大径の第二周壁部25dと、これら周壁部25c,25d間の円環部25eとからなる。
第二周壁部25dを取付部材14の第二筒部32に圧入により外嵌させることで、蓋部材25は取付部材14に取り付けられる。これにより、複数のプリント配線板15は、蓋部材25(底部25a)によって、車両インナ側から保護される。
また、取付部材14の第二筒部32の内周面32bの軸方向寸法は、取付部材14に取り付けられる複数(3枚)のプリント配線板15の軸方向の寸法よりも小さくなるように設定されている。このため、複数のプリント配線板15のインナ側の側面15kは、取付部材14よりもインナ側へ突出する。そして、蓋部材25を取付部材14に取り付けた状態では、プリント配線板15のインナ側の側面15kに、蓋部材25の円環部25eが当接するように構成されている。
以上より、取付部材14は、複数のプリント配線板15のアウタ側の側面15jと当接する段付き面31c(第一当接面)を有しており、蓋部材25は、この複数のプリント配線板15のインナ側の側面15kと当接する円環部25eのアウタ側面(第二当接面)25fを有している構成となる。この構成により、複数のプリント配線板5を車両インナ側から覆うように蓋部材25を取り付けると、複数のプリント配線板5は、取付部材14の段付き面31cと円環部25eのアウタ側面25fとの間で、軸方向に挟まれた状態となる。これにより、複数のプリント配線板5は、軸方向に位置決めされた状態となり、軸方向について固定された状態となる。
また、軸受装置100は、蓋部材25の開口側の端部と、外輪1のインナ側端部との間を密封しているシール部材28を更に備えている。このシール部材28はOリングからなる。このシール部材28によれば、蓋部材25を取付部材14に取り付けた状態で、蓋部材25と外輪1との間を密封することができる。これにより、プリント配線板5が存在している軸受装置100の内部へ異物が侵入することを防止することができる。
[プリント配線板15の具体的な構成及び機能]
図3において、各プリント配線板15は、樹脂製からなり円環状の基板本体16と、この基板本体16にプリント(印刷)によって形成された周回コイルm及び複数(四つ)の単体コイルnとを有している。周回コイルmは、基板本体16の内径側の端部に設けられており、プリントにより導体(金属膜、例えば銅膜)が面上を複数巻きとされることで構成されている。単体コイルnは、周回コイルmよりも径方向外方であって基板本体16の上下及び前後の四箇所にそれぞれ設けられており、プリントにより導体(金属膜、例えば銅膜)が面上で複数巻きとされることで構成されている。周回コイルmの構成と単体コイルnの構成及び配置、つまり、コイルの配線パターンは上下左右対称となっている。これにより、熱膨張による基板の反りを防止することができる。また、周回コイルm及び四つの単体コイルnはそれぞれ電気的に独立した構成である。プリント配線板15の面内におけるコイルm,nは、ターゲット部材4の径方向外方の位置に設けられる。
また、各プリント配線板15は、複数のコイル層を厚さ方向に積層することにより構成されたものであり、各コイル層にはプリントによってコイルが設けられている。図4は一枚のプリント配線板15を分解した説明図である。この図4の形態では、一枚のプリント配線板15は、それぞれが同じ構成(コイル部分の構成が同じ)である4枚のコイル層f1〜f4によって構成されている。コイル層f1〜f4のそれぞれは、樹脂製からなる円環状の薄いベース材faを有しており、このベース材fa上にプリントによって第一基礎コイルm0及び第二基礎コイルn0が形成されている。そして、第一基礎コイルm0が厚さ方向に重なる配置として、コイル層f1〜f4は重ねられて一体となり、これら第一基礎コイルm0によって図3の前記周回コイルmが構成される。同様に、図4の第二基礎コイルn0が厚さ方向に重なる配置として、コイル層f1〜f4は重ねられて一体となり、これら第二基礎コイルn0によって図3の前記単体コイルnが構成される。これにより、一枚のプリント配線板15にコイルが多層設けられた構成となる。なお、図4では説明を容易とするために、第二基礎コイルn0を一つのみ記載し他の三つを省略しており、また、プリント配線板15の輪郭形状を円形ではなく変形させて記載している。
また、端部(インナ側の端部)となるコイル層f1まで、他のコイル層f2〜f4の第一基礎コイルm0用の導線部Lが伸びており、端部となるコイル層f1上に、全てのコイル層f1〜f4のための端子(端子部fb)を有している。なお、図示していないが、同様に、第二基礎コイルn0についても端部となるコイル層f1上に端子部が設けられている。これにより、積層されることで埋もれた状態となるコイル層f2〜f4それぞれの第一及び第二基礎コイルm0,n0と、外部との間を、前記端子部fbによって電気的に接続することができる。なお、前記導線部L(導線部Lの一部)についても第一と第二基礎コイルm0,n0と同様にプリントによって形成されている。
また、図2に示しているように、変位センサ7は複数枚のプリント配線板15が積層された構成であることから、各プリント配線板15の前記端子部fb(図4)は、ケーブル13によって外部(図1の制御装置20及び後述の発振器21)と接続される。
図5は、前記センサ装置を備えた軸受装置100及びこの軸受装置100に取り付けられる車輪Tの概略構成を示している分解説明図である。センサ装置は三枚の前記プリント配線板15(15a,15b,15c)を有している。これらプリント配線板15a,15b,15cは、前記周回コイルm及び単体コイルn等の構成についてそれぞれ同じものである。
軸方向の一端部(インナ側の端部)のプリント配線板15aについて説明する。
このプリント配線板15aに設けられている四つの単体コイルnは、内軸2(ターゲット部材4)の径方向、つまりX方向及びZ方向の変位を検出する径方向変位センサとしてそれぞれ機能する。周回コイルmは、四つの単体コイルnによって内軸2の径方向の変位を検出させるための径方向アクチュエータとしての機能、内軸2の軸方向(y軸方向)の変位を検出する軸方向変位センサとしての機能、及び、内軸2の軸方向の変位を検出させるための軸方向アクチュエータとしての機能を有している。この機能について以下に説明する。
図6は変位センサ7の内径部とターゲット部材4の外径部とを示している断面図である。プリント配線板15aは、ターゲット部材4の段差部17と径方向外方で対向するように設けられている。プリント配線板15aには、周回コイルm(図5参照)が、段差部17の径方向外方を周回する(段差部17の外周を包囲する)ようにして設けられている。そして、周回コイルmは、段差部17を検出ターゲットとしている。
プリント配線板15aは、前記のとおり複数のコイル層f1〜f4(図4参照)によって構成されている。プリント配線板15aを構成する複数のコイル層の内の少なくとも一層の前記第一基礎コイルm0が、アクチュエータ用コイルM1であり、他の残りのコイル層の第一基礎コイルm0が、センサ用コイルM2である。この実施形態では、アクチュエータ用コイルM1は、図4のコイル層f3とf4の第一基礎コイルm0によって構成されており、センサ用コイルM2は、コイル層f1とf2の第一基礎コイルm0によって構成されている。つまり、一枚のプリント配線板15aが、アクチュエータ用コイルM1とセンサ用コイルM2とに分けられている。
そして、アクチュエータ用コイルM1と繋がっている前記端子部fbの端子18b(図4参照)には、図1の発振器21がケーブルを介して接続されている。これにより、発振器21からアクチュエータ用コイルM1に高周波電流が供給されることによって、ターゲット部材4との間で電界が生じる。一方、センサ用コイルM2と繋がっている前記端子部fbの端子18a(図4参照)には、図1の制御装置20がケーブルを介して接続されている。
図6において、車輪に作用した荷重によって内軸2が軸方向(y軸方向)に変位すると、内軸2と一体であるターゲット部材4が軸方向に変位する。これにより、段差部17の大径部17aに対するプリント配線板15aの軸方向のラップ長さが変化する。このラップ長さが変化すると当該変化に応じて前記電界内にあるセンサ用コイルM2のインダクタンスが変化する。このインダクタンスの変化がセンサ用コイルM2の出力信号(出力電圧)の変化として表れる。つまり、センサ用コイルM2は、電界の変化によって生じたインダクタンスの変化を出力信号として制御装置20へ出力することができる。このセンサ用コイルM2からの出力信号に基づいて、制御装置20は、内軸2(車輪)に作用しているy軸方向の荷重を求めることができる。
このように、周回コイルmのうちのセンサ用コイルM2は、内軸2の軸方向の変位を検出する径方向変位センサとしての機能を有し、周回コイルmのうちのアクチュエータ用コイルM1は、センサ用コイルM2に軸方向の変位を検出させるための軸方向アクチュエータとしての機能を有する。
また、変位センサ7がターゲット部材4の変位を検出する前の初期状態(内軸2が無負荷の状態)では、図6に示しているように、アクチュエータ用コイルM1が形成されているコイル層とセンサ用コイルM2が形成されているコイル層との合わせ面19と、段差部17の壁部17c(壁面)とが、中心線Cに直交する平面と同一面上に配置されているのが好ましい。
以上の構成によれば、変位センサが内軸(ターゲット部材)の径方向の変位を検出した結果から制御装置が演算によって当該内軸の軸方向の変位を間接的に求める従来の構成とは異なり、内軸2が軸方向に変位することで直接的に生じるセンサ用コイルM2のインダクタンスの変化によって、内軸2のy軸方向の変位を直接的に検出することができる。このため、y軸方向についての検出精度を従来よりも高めることが可能となる。
また、図5において、プリント配線板15aには、単体コイルnが周方向に90°間隔で前後及び上下にそれぞれ配設されている。これら四つの単体コイルnのそれぞれは、図1に示しているECU等からなる前記制御装置20とケーブルを介して接続されている。また、前記発振器21からアクチュエータ用コイルM1に高周波電流が供給されることで、ターゲット部材4との間で電界が生じている。
車輪に作用した荷重によって内軸2が径方向(x軸方向とz軸方向との内の一方又は双方)に変位すると、内軸2と一体であるターゲット部材4が径方向に変位するため、ターゲット部材4の外周面と、プリント配線板15aとの径方向のギャップが変化する。これにより、前記電界内にある単体コイルnのインダクタンスは、前記径方向のギャップの変化に応じて変化する。単体コイルnのインダクタンスの変化は、単体コイルnの出力信号(出力電圧)の変化として表れる。つまり、単体コイルnは、電界の変化によって生じたインダクタンスの変化を出力信号として制御装置20へ出力することができる。この単体コイルnからの出力信号に基づいて、制御装置20は、内軸2(車輪)に作用している径方向の荷重を求めることができる。
以上より、単体コイルnは、内軸2の径方向の変位を検出する径方向変位センサとしての機能を有し、周回コイルmのうちのアクチュエータ用コイルM1は、単体コイルnに径方向の変位を検出させるための径方向アクチュエータとしての機能を有する。
また、図4に示したように、プリント配線板15a,15cのそれぞれは、第二基礎コイルn0が多層設けられた構成である。すなわち、一枚のプリント配線板において、第二基礎コイルn0が厚さ方向に重なることにより、その巻数を増加させることができる。したがって、インダクタンスの変化を検出する感度を高めることが可能となる。
図5と図6とにおいて、軸方向の他端部(アウタ側の端部)のプリント配線板15cについて説明する。このプリント配線板15cは、前記インナ側のプリント配線板15aと同じ構成である。プリント配線板15cに設けられている周回コイルmのアクチュエータ用コイルM1は、発振器21からの高周波電流によって励起される。また、この周回コイルmのセンサ用コイルM2は制御装置20と接続されている。さらに、プリント配線板15cに設けられている四つの単体コイルnは、制御装置20と接続されている。そして、プリント配線板15cは、ターゲット部材4の他方側(アウタ側)の段差部17と径方向外方で対向するように設けられている。これにより、プリント配線板15cは、前記インナ側のプリント配線板15aと同じ機能を備える。
中央のプリント配線板15bについて説明する。センサ装置は、第三センサ部7cとして回転センサを有しており、この中央のプリント配線板15が、内軸2の回転数を検出するための回転センサの機能を有している。
このプリント配線板15bも、軸方向端部のプリント配線板15a,15cと同じ構成であり、周回コイルmと四つの単体コイルnとを有している。単体コイルnは、前記制御装置20(図1参照)と接続されている。周回コイルmは、前記発振器21から高周波電流が供給される。これにより、変位センサ7とターゲット部材4との間に所定の電界が発生する。ターゲット部材4の大径部17aの外周面には、前記のとおり凹部17dが周方向に複数形成されている。プリント配線板15bは、この凹部17dと径方向外方で対向するよう設けられている。
内軸2が回転するとターゲット部材4が回転する。ターゲット部材4には、複数の凹部17dが形成されていることから、このターゲット部材4が回転すると、複数の凹部17dによって単体コイルnのインダクタンスが繰り返して変動(脈動)し、このインダクタンスの変動が単体コイルnの出力信号(出力電圧)の変動として表れる。制御装置20はこの出力信号の変動を計測することにより、ターゲット部材4の回転数(回転周波数)、つまり、内軸2の回転数を検出することができる。また、この回転周波数用のセンサとしての四つの単体コイルnの配置は、90°ピッチであることから、この配置位相を利用して制御装置20が有しているPLL回路部は倍周波数(倍分解能)を取得することができる。
以上の構成によれば、変位センサ及び回転センサを有するセンサ装置は、プリントによって各コイルが設けられたプリント配線板15(図3参照)からなり、各プリント配線板15は薄い板からなるため、各センサは薄く、センサ装置をy軸方向に薄く構成することができる。このようにセンサ装置をy軸方向に小型化することができるので、軸受装置100のインナ側に他に設けられるABSセンサの設置スペースを確保するのが容易となる。
さらに、本発明は、内軸2(ターゲット部材4)の軸方向の変位を検出するために、内軸2(ターゲット部材4)のインナ側の側部に変位センサを設けるのではなく、内軸2(ターゲット部材4)の径方向外方に変位センサを設けた構成となる。したがって、転がり軸受装置が駆動輪用であってそのインナ側にドライブシャフトの等速ジョイントが設けられていても、当該ジョイントと変位センサとが干渉することを防止することができる。また、軸方向変位センサが径方向変位センサと別として設けられた構成であるため、y軸方向の変位(荷重)の検出精度を高めることが可能となる。
また、本発明は、図示した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。前記実施形態では、プリント配線板15を3枚として説明したが、これ以外として、2枚又は4枚以上であってもよい。
また、図4では一枚のプリント配線板15を四層のコイル層として説明したが、コイル層の数はこれ以上(例えば六層)又はこれ以下であってもよい。また、図6において、ターゲット部材4の段差部17は当該ターゲット部材4の軸端であってもよい。つまり、段差部17は、ターゲット部材4の壁の厚さが変化している部分であればよい。
本発明の転がり軸受装置の側面断面図である。 本発明の転がり軸受装置のセンサ取付部の拡大断面図である。 プリント配線板を説明する正面図である。 一枚のプリント配線板を分解した説明図である。 転がり軸受装置の概略構成を示している分解説明図である。 変位センサの内径部とターゲット部材の外径部とを示している断面図である。
符号の説明
1 外輪
2 内軸
3 内輪部材
5 転動体
7 変位センサ
14 取付部材(取付部)
15 プリント配線板
15i 外周面
15j アウタ側の側面
15k インナ側の側面
25 蓋部材
25f アウタ側面(第二当接面)
28 シール部材
31c 段付き面(第一当接面)
32b 内周面

Claims (3)

  1. 固定部材に固定される筒状の固定軌道輪と、この固定軌道輪の径方向内方に設けられた回転軌道輪と、前記回転軌道輪を回転自在とするために前記固定軌道輪と前記回転軌道輪との間に転動自在に設けられた転動体と、前記回転軌道輪の変位をインダクタンスの変化によって検出するコイルを有する変位センサと、前記固定軌道輪の軸方向一方側に設けられ、前記変位センサを当該固定軌道輪に取り付ける筒状の取付部と、を備え、
    前記変位センサは、前記回転軌道輪の被検出部を包囲するようにして当該回転軌道輪の径方向外方に設けられ、かつ、前記コイルがプリントにより形成された環状のプリント配線板からなり、
    前記プリント配線板は、その外周面を前記取付部の内周面に嵌合することによって当該取付部に取り付けられていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記プリント配線板を軸方向一方側から覆った状態で前記固定軌道輪の軸方向一方側の端部に取り付けられている有底円筒状の蓋部材と、この蓋部材の開口側の端部と前記固定軌道輪の前記端部との間を密封するシール部材と、を更に備えている請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記取付部は、前記プリント配線板の軸方向他方側の側面と当接する第一当接面を有し、
    前記蓋部材は、前記プリント配線板の軸方向一方側の側面と当接して前記第一当接面との間で当該プリント配線板を挟む第二当接面を有している請求項2に記載の転がり軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016161306A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 日立金属株式会社 トルク検出装置、及びトルク検出方法

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