JP2010000587A - マニピュレータ用関節部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基部アーム3及び回動アーム4の端部同士を連結し、前記端部を支点として回動アーム4を回動させるマニピュレータ用関節部6である。この関節部は、基部アームの端部に固定した関節軸9と、回動アームの端部に組付けられ、内部に配設した複列の転がり軸受により関節軸を回転自在に支持する軸受ユニット8と、回動アームに関節軸回りの回動を伝達する駆動機構10,11とを備えている
【選択図】図1
Description
ロボットアームは、複数のアームを関節部を介して連結した装置であり、関節部の構成部材として、複列の転がり軸受を組み込んだ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
すなわち、内輪及び外輪の厚さ寸法を増大させる特許文献1の転がり軸受の諸元を適用するとマニピュレータ用の転がり軸受が大型になってしまうので、小型化が必要なマニピュレータ用関節に採用することはできない。
そこで、本発明は、組立てが容易な転がり軸受を採用することで組立てコストの低減化を図ることができるとともに、高精度のマニピュレータ動作を行うことができる小型のマニピュレータ用関節部を提供することを目的としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のマニピュレータ用関節部において、前記複列の転がり軸受は、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置した複数の転動体と、複数のポケットを周方向に形成して該ポケット内で前記転動体を保持する保持器を備えているとともに、前記保持器の隣接するポケットの間に所定量の潤滑剤が乗せられている。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載のマニピュレータ用関節部において、前記駆動機構は、前記軸受ユニットの外周、或いは前記回動アームの前記端部外周に、前記関節軸の軸心を円弧中心として円弧形状に形成した入力ギヤと、前記基部アームに配置した回転モータと、この回転モータの出力軸に固定されて前記入力ギヤに噛合しており、前記回転モータの正逆方向の回転駆動力を前記入力ギヤに伝達する出力ギヤとを備えている。
また、本発明のマニピュレータ用関節部は、ユニット化された軸受ユニットを構成部材としているので組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
図1は本発明に係るマニピュレータの概略を示す斜視図、図2は図1のマニピュレータに採用した第1実施形態の関節部を示す要部断面図、図3は第2実施形態の関節部を示す要部断面図、第4は第3実施形態の関節部の要部断面図である。
第2アーム3及び第3アーム4を連結している第2関節部6は、図1及び図2に示すように、第3アーム4の一端側に形成したユニット装着孔7と、このユニット装着孔7に嵌入された軸受ユニット8と、この軸受ユニット8の回転中心P位置に装着され、第2アーム3の一端に形成した連結板3cに固定される連結ネジ9と、軸受ユニット8の外周に掛け渡されており、軸受ユニット8を介して第3アーム4を連結ネジ9(回転中心P)回りに回動させる駆動ワイヤ10と、軸受ユニット8を所定角度まで回転させる引張力を駆動ワイヤ10に伝達する駆動力伝達装置11とを備えている。
2組の玉軸受のうち一方の玉軸受12は、外輪12a及び内輪12bと、外輪12aの軌道溝及び内輪12bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉12cと、外輪12a及び内輪12bの間の軸方向の両端部を閉塞する環状シール体12dとを備えている。また、他方の玉軸受13も、一方の玉軸受12と同一形状の外輪13a及び内輪13bと、外輪13aの軌道溝及び内輪13bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉13cと、外輪13a及び内輪13bの間の軸方向の両端部を閉塞する環状シール体13dとを備えている。
駆動ワイヤ10は、その先端部が外輪ハウジング14の外周に固定されたワイヤ止め部材16に係止されているとともに、第2アーム3を構成する大径部3bの内部空間を通過し、小径部3aの内部空間に配置したプーリ17に係合した後に、第1アーム2の内部空間に延在し、第1アーム2の外部に配置した駆動力伝達装置11に連結されている。
また、第1関節部5及び第2関節部6は、ユニット化された軸受ユニット18,8を構成部材としているので組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
さらに、本実施形態は、軸受ユニット8,18に掛け渡した駆動ワイヤ10,20に駆動力伝達装置11から引張力が付与されると、連結ネジ9,19の軸心を回転中心として第2アーム3、第3アーム4がスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態のマニピュレータ用関節部について、図3を参照して説明する。なお、本実施形態の関節部は、図1で示した第2アーム3の他端部及び第3アーム4の一端部を連結する関節部として使用されるものとして説明する。また、本実施形態の関節部は、図1で示した第1アーム2の一端部及び第2アーム3の一端部を連結する関節部として使用してもよい。
2組の玉軸受のうち一方の玉軸受26は、外輪26a及び内輪26bと、外輪26aの軌道溝及び内輪26bの間に転動自在に配設された多数の玉26cと、外輪26a及び内輪26bの間の軸方向の一方の端部を閉塞する環状シール体26dと、全体が円環状若しくは円筒状をなして複数のポケットを周方向にわたって間欠的に形成し、各ポケット内に玉26cを配置している保持器26eとを備えている。また、他方の玉軸受27も、一方の玉軸受26と同一形状の外輪27a及び内輪27bと、外輪27aの軌道溝及び内輪27bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉27cと、外輪27a及び内輪27bの間の軸方向の一方の端部を閉塞する環状シール体27dと、全体が円環状若しくは円筒状をなして複数のポケットを周方向にわたって間欠的に形成し、各ポケット内に玉27cを配置している保持器27eとを備えている。
軸部材29は、玉軸受26,27の内輪26b,27bに内嵌される円筒形状の部材であり、連結ネジ24が挿通する一端側の内周面にはテーパ面29aが形成されているとともに、テーパ面29aに連続して軸心位置に貫通孔29bが形成されている。
また、関節部21は、ユニット化された軸受ユニット23を構成部材としているので組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
また、本実施形態は、第3アーム4の端部に形成した環状のワイヤ係合部25に掛け渡した駆動ワイヤ10に駆動力伝達装置11から引張力が付与されると、連結ネジ24の軸心を回転中心として第3アーム4がスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
次に、本発明に係る第3実施形態のマニピュレータ用関節部について、図4を参照して説明する。なお、図3で示した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、第2アーム3の他端側には回転モータ33が配置されており、この回転モータ33の出力軸34に同軸に固定したはすば歯車(ヘリカルギヤ)35が第3アームギヤ32に噛合している。
上記構成の関節部31を使用したマニピュレータ1は、回転モータ33の正逆方向の駆動によりはすば歯車35が正逆方向に回転すると、このはすば歯車35に第3アームギヤ32が噛合している第3アーム4が、図1に示したY2方向、或いはY2方向に対して逆方向に回動する。
なお、上記各実施形態の関節部で使用した転がり軸受は、外輪、内輪、転動体、保持器等の構成は、上記各態様の実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
Claims (5)
- 基部アーム及び回動アームの端部同士を連結し、前記端部を支点として前記回動アームを回動させるマニピュレータ用関節部であって、
前記基部アームの前記端部に固定した関節軸と、前記回動アームの前記端部に組付けた部材であり、内部に配設した複列の転がり軸受により前記基部アームに固定した前記関節軸を回転自在に支持する軸受ユニットと、前記回動アームに前記関節軸回りの回動を伝達する駆動機構とを備えていることを特徴とするマニピュレータ用関節部。 - 前記軸受ユニットは、前記複列の転がり軸受の外輪を保持する外輪ハウジングと、前記複列の転がり軸受の内輪に内嵌され、前記関節軸が同軸に固定される軸部材とを備えていることを特徴とする請求項1記載のマニピュレータ用関節部。
- 前記複列の転がり軸受は、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置した複数の転動体と、複数のポケットを周方向に形成して該ポケット内で前記転動体を保持する保持器を備えているとともに、前記保持器の隣接するポケットの間に所定量の潤滑剤が乗せられていることを特徴とする請求項1又は2記載のマニピュレータ用関節部。
- 前記駆動機構は、前記軸受ユニットの外周、或いは前記回動アームの前記端部外周に掛け渡した線状部材と、当該線状部材に張力を付与して前記回動アームを前記関節軸回りに回動させる張力付与装置とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のマニピュレータ用関節部。
- 前記駆動機構は、前記軸受ユニットの外周、或いは前記回動アームの前記端部外周に、前記関節軸の軸心を円弧中心として円弧形状に形成した入力ギヤと、前記基部アームに配置した回転モータと、この回転モータの出力軸に固定されて前記入力ギヤに噛合しており、前記回転モータの正逆方向の回転駆動力を前記入力ギヤに伝達する出力ギヤとを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のマニピュレータ用関節部。
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- 2008-06-23 JP JP2008163149A patent/JP2010000587A/ja active Pending
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