JP2009545781A - 円形化およびピッチ補正機能を備えた角度多重化のための小型単一アクチュエータスキャナ - Google Patents

円形化およびピッチ補正機能を備えた角度多重化のための小型単一アクチュエータスキャナ Download PDF

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Abstract

本発明は、以下を含むスキャナ(400)を提供する:リフレクタ部品(412);OCRに対して定常である走査を提供するように、MCRに対して旋回させる、該リフレクタ部品(412)を支持する手段(408);該支持手段(408)が該リフレクタ部品(412)の制御された旋回を可能にするための手段(416);作動されると、該リフレクタ部品(412)の旋回を生じさせるマグネット部品(420);および、それによってリフレクタ部品(412)の旋回を生じさせるようにマグネット部品(420)を作動させる手段(424)。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、以下の同時係属中の米国仮特許出願:「円形化および直交走査機能を備えた角度多重化のための小型単一アクチュエータスキャナ」という発明の名称で2006年8月3日に出願された米国仮出願番号60/835,108号を参照し、そしてその優先日を主張する。上記出願の開示および内容の全体は、参照として本明細書に援用される。
共同研究の同意の陳述
37C.F.R(米国特許法施行規則)第1.71条(g)(1)に従って、本願発明は、任天堂株式会社およびインフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッドにより、または任天堂株式会社およびインフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッドを代表して、本願発明がなされた日以前に有効となった共同研究の同意(35U.S.C.(米国特許法)第103条(c)(3)に規定される)に従って、そして共同研究の同意の範囲内でなされた活動の結果としてなされたとの開示を、本明細書中に行う。
本発明は、定常光学的回転中心(OCR)走査を行う、例えばホログラフィックデータの角度多重化で用いられ得るスキャナを含むデバイスに広く関する。本発明はまた、走査ビームを円形化する、定常OCR走査を行う、および/またはピッチ制御のための直交走査を行う、単一反射プリズムを用い得るスキャナを含むデバイスに広く関する。本発明はさらに、そのようなスキャナで用いられる、フレクシャーアセンブリおよび反射部品懸架アセンブリを含むデバイスに広く関する。
情報記憶デバイスおよび方法の開発者は、記憶容量を増大させることを求め続ける。この開発の一部として、ホログラフィックメモリシステムが、従来のメモリデバイスに代わるものとして示唆されている。ホログラフィックメモリシステムは、1ビットの情報としてデータを記録するように設計され得る(すわなち、ビットワイズ(bit-wise)データ記憶)。McLeodら、「Micro-Holographic Multi-Layer Optical Disk Data Storage」、International Symposium on Optical Memory and Optical Data Storage(2005年7月)を参照のこと。ホログラフィックメモリシステムはまた、1次元直線アレイ(すなわち、1×Nアレイ、ここで、Nは、直線データビット数である)または2次元アレイ(通常「ページワイズ(page-wise)」メモリシステムと呼ばれる)であり得るデータのアレイを記録するように設計され得る。ページワイズメモリシステムは、2次元表示全体(例えば、データのページ)の記憶および読み出しを含み得る。代表的には、データを表示する低および高透明領域の2次元アレイを記録光が通過し、そしてシステムが、データのページを、ホログラフィーとして、記憶媒体にインプリントされた屈折率変化のパターンとして3次元に記憶する。Psaltisら、「Holographic Memories」、Scientific American、1995年11月(ホログラフィックシステムが、ページワイズメモリシステムを含めて、一般に説明されている)を参照のこと。
ホログラフィックデータ記憶システムは、記憶媒体内の特定の点で2つのコヒーレントな光ビーム(レーザービームなど)を組み合わせることにより、データ書き込み(本明細書中では、データ記録またはデータ記憶操作、単に「書き込み」操作ともいう)を行い得る。詳細には、データ符号化光ビームが参照光ビームと組み合わされて、ホログラフィック記憶媒体中に干渉パターンを作り得る。データビームと参照ビームとの干渉により作られるパターンはホログラムを形成し、ホログラムは次いでホログラフィック媒体中に記録され得る。データを運ぶビームが、例えば、空間光変調器(SLM)にデータビームを通過させることにより符号化されれば、ホログラムが、ホログラフィック媒体中に記録され得る。
ホログラフィーとして記憶されたデータは、次いで、この記憶されたデータの読み出し(または再構成)を行うことにより、ホログラフィックデータ記憶システムから復元され得る。読み出し操作は、データを記録するために用いられた参照ビームまたはその補償された等価物と同じ角度、波長、位相、位置などで、記憶媒体に再構成ビームまたは探査ビームを投影することにより行われ得る。ホログラムと参照ビームとが相互作用して、データビームを再構成する。
データ記憶容量を増大させるための技法は、ホログラム多重化による。ホログラム多重化は、多重ホログラムをホログラフィック記憶媒体中に、しばしば媒体の同じボリュームまたはほとんど同じボリューム中に、記憶することを含む。多重化は、記録中、および次いで記録されたホログラムの後の読み出し中に、角度、波長、位相コードなどを変化させることにより行われ得る。これらの方法の多くは、ブラッグ効果(Bragg effect)として知られるホログラフィック現象に依拠して、たとえホログラムが媒体の同じボリューム内に物理的に位置していてもホログラムを分離する。別の多重化方法(例えば、シフトおよびある程度まで相関)は、ブラッグ効果および媒体と入力レーザービームとの相対的な動きを用いて、媒体の同じボリューム中に多重ホログラムを重ねる。
角度多重化では、多重ホログラムが、記録の間、参照ビームの角度を変化させることにより、ホログラフィック記憶媒体の同じボリューム中に記憶され得る。例えば、データページが、多くの角度でホログラフィック記憶媒体中に記録され得るが、媒体の所定のボリュームのダイナミックレンジまたは「アドレス空間」を使い果たし得る。「アドレス空間」中の各位置(または各データページ)は、参照ビームの角度に対応する。記録の間、参照ビームは、データページが書き込まれるにつれて、多くの不連続の角度を通して走査する。逆に、読み出しの間、共役参照ビーム(時に「探査ビーム」という)は、その対応する角度で各データページを探査し得る。言い換えれば、スキャナは、データページの記録または読み出しのいずれのためにも用いられ得る。
本発明の第1の広い局面によれば、機械的回転中心および光学的回転中心を有するスキャナを含むデバイスが提供され、該スキャナは、
出力走査ビームを提供するように、入力走査ビームを反射するリフレクタ部品;
該出力走査ビームが該光学的回転中心に対して定常である走査を提供するように、該機械的回転中心に対して該リフレクタ部品の一端の周囲を旋回させる、該リフレクタ部品を支持する手段;
該支持手段が該リフレクタ部品の該一端の周囲の制御された旋回を提供することを可能にする手段;
作動されると、該リフレクタ部品の該一端の周囲の旋回を生じさせるマグネット部品;および
それによって該リフレクタ部品の該一端の周囲の旋回を生じさせるように、該マグネット部品を作動させる手段、
を含む。
本発明の第2の広い局面によれば、機械的回転中心軸、光学的回転中心、および該機械的回転中心軸に対して直角のピッチ軸を有するスキャナを含むデバイスが提供され、該スキャナは、
円形化された出力走査ビームを提供するように、楕円入力走査ビームを円形化する反射プリズム;
該反射プリズムが取り付けられるプリズムキャリアマグネット懸架アセンブリ;
該キャリア懸架アセンブリに接続されるフレクシャー手段であって、該反射プリズムが、
該出力走査ビームが該光学的回転中心に対して定常である走査を提供するように、該機械的回転中心軸に対して該反射プリズムの一端で、および
該出力走査ビームが直交走査を提供するように、該ピッチ軸に対して、
制御可能に旋回することを可能にする、フレクシャー手段;
作動されると、該反射プリズムを該機械的回転中心軸および該ピッチ軸の1以上に対して制御可能に旋回させるマグネット部品;および
それによって該反射プリズムを該機械的回転中心軸および該ピッチ軸の1以上に対して制御可能に旋回させるように、該マグネット部品を作動させる手段、
を含む。
本発明の第3の広い局面によれば、フレクシャーアセンブリおよび該フレクシャーアセンブリに接続される反射部品懸架アセンブリを含むデバイスが提供され、該フレクシャーアセンブリは、
該懸架アセンブリが定常機械的回転中心軸に対して制御可能に旋回することを可能にする、1対の間隔のあいた上方フレクシャー部品;
該上方フレクシャー部品の各々は、下方ベースセグメント、上方セグメント、および該上方フレクシャー部品の該下方ベースセグメントを該上方フレクシャー部品の該上方セグメントに斜めに接続する少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する;および
該懸架アセンブリが該機械的回転中心軸に直交する軸に対して制御可能に旋回することを可能にする、1対の間隔のあいた下方フレクシャー部品;
該下方フレクシャー部品の一方は該上方フレクシャー部品の一方の下部に取り付けられ、該下方フレクシャー部品の他方は該上方フレクシャー部品の他方の下部に取り付けられ;
該下方フレクシャー部品の各々は、下方ベースセグメント、上方セグメント、および該直交軸に対して斜めおよび外側に伸長し、そして該下方フレクシャー部品の該下方ベースセグメントを該下方フレクシャー部品の該上方セグメントに接続する少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する、
を含む。
本発明を、添付の図面と併せて説明する。
本発明を説明する前に、いくつかの用語を定義することが好都合である。本出願を通して以下の定義が用いられることが理解されるべきである。
定義
用語の定義が、その用語が一般的に用いられる意味から逸脱する場合には、特に示さない限り、出願人は以下に提供される定義を利用することを意図する。
本発明の目的のために、「上端」、「下端」、「上」、「下」、「左」、「右」、「水平の」、「垂直の」、「上へ」、「下へ」などのような方向の用語は、本発明の種々の実施態様の説明において、便宜のためにのみ用いられる。本発明の実施態様は、種々の方向に向けられ得る。例えば、図1から13に示す実施態様は、反転、任意の方向に90度回転などされ得る。
本発明の目的のために、用語「レーザ」とは、従来のレーザならびにレーザダイオード(LD)をいう。
本発明の目的のために、用語「光源」とは、例えばレーザなどからの、任意の波長の電磁放射の任意の供給源をいう。本発明の実施態様での使用に適した光源としては、従来のレーザ供給源、例えば、Arレーザ(458、488、514nm)およびHe−Cdレーザ(442nm)の青色および緑色の光線、2倍波YAGレーザ(532nm)の緑色の光線、およびHe−Neレーザ(633nm)、Krレーザ(647および676nm)の赤色の光線、および種々のレーザダイオード(LD)(例えば、290nmから900nmまでの波長を有する光を発光する)によって得られるものが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の目的のために、用語「空間的光強度」とは、所定の容量の空間内の光強度分布または光強度変化のパターンをいう。
本発明の目的のために、用語「ホログラフィック格子」、「ホログラフ」および「ホログラム」(本明細書では以後、総称してかつ互換的に「ホログラム」という)とは、信号ビームおよび参照ビームが相互に干渉する場合に形成される干渉縞パターンをいう従来の意味で用いられる。デジタルデータが記録される場合、信号ビームは、例えば空間光変調器などのデータ変調器で符号化され得る。
本発明の目的のために、用語「ホログラフィック記録」とは、ホログラフィック記憶媒体にホログラムを記録する動作をいう。ホログラフィック記録は、ビットワイズ(bit-wise)記憶(すなわち、データの1ビットの記録)を提供し得るか、データの1次元直線アレイの記憶(すなわち、1×Nアレイ、ここでNは直線データビット数である)を提供し得るか、またはデータのページの2次元記憶を提供し得る。
本発明の目的のために、用語「ホログラムの多重化」とは、記録パラメータ(角度、波長、位相符号、シフト、相関、ペリストロフィック(peristrophic)などが挙げられるが、これらに限定されない)を変化させることによって、ホログラフィック記憶媒体の同じボリュームまたはほとんど同じボリューム中に、複数のホログラムを記録、記憶などすることをいう。例えば、角度多重化は、同じボリューム中に複数のホログラムを記憶するために、記録する間、参照ビームの角度を変化させることを含む。記録、記憶などされた多重化ホログラムは、それぞれのホログラムの記録、記憶などに用いられたものと同じ記録パラメータを用いて、読み出し、復元、再構成などされ得る。
本発明の目的のために、用語「ホログラフィック記憶媒体」とは、1以上のページとしての1以上のホログラムを、媒体の中にインプリントされた様々な屈折率のパターンとして3次元(すなわち、X、YおよびZ次元)で記録および記憶することが可能な部品、材料などをいう。本明細書で有用なホログラフィック媒体の例としては:米国特許第6,103,454号(Dharら)(2000年8月15日発行);米国特許第6,482,551号(Dharら)(2002年11月19日発行);米国特許第6,650,447号(Curtisら)(2003年11月18日発行)、米国特許第6,743,552号(Setthachayanonら)(2004年6月1日発行);米国特許第6,765,061号(Dharら)(2004年7月20日);米国特許第6,780,546号(Trentlerら)(2004年8月24日発行);米国特許出願第2003-0206320号(Coleら)(2003年11月6日公開)、および米国特許出願第2004-0027625号(Trentlerら)(2004年2月12日公開)(これらの内容および開示の全体が、参照により本明細書中に援用される)に記載のものが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の目的のために、用語「データページ」または「ページ」とは、ホログラフィーに関して用いられるようなデータページの従来の意味をいう。例えば、データページは、ホログラフィック記憶媒体に記録されるデータのページ(すなわち、データの2次元アセンブリ)、1以上の画像などであり得る。
本発明の目的のために、用語「記録光」とは、ホログラフィック記憶媒体に記録するために用いられる光源をいう。記録光の空間光度パターンが、記録されるものである。
本発明の目的のために、用語「データを記録」とは、ホログラフィックデータをホログラフィック記憶媒体に記憶させまたは書き込むことをいう。
本発明の目的のために、用語「データを読み出す」とは、ホログラフィック記憶媒体に記憶されたホログラフィックデータを、復元、回復または再構成することをいう。
本発明の目的のために、用語「X−Y面」とは、代表的に、XおよびYの直線方向または直線次元を包含するホログラフィック媒体によって規定される平面をいう。本明細書において、XおよびYの直線方向または直線次元とは、代表的に、それぞれ長さ(すなわち、X次元)および幅(すなわち、Y次元)として知られる次元をいう。
本発明の目的のために、用語「Z方向」および「Z次元」とは、X−Y面に垂直な直線次元または直線方向を互換可能にいい、本明細書においては、代表的に、厚みとして知られる直線次元をいう。
本発明の目的のために、用語「データ変調器」とは、信号ビームから1次元または2次元にデータを光学表示することができる任意のデバイスをいう。
本発明の目的のために、用語「空間光変調器」(SLM)とは、電子的に制御された活性光学素子であるデータ変調デバイスをいう。
本発明の目的のために、用語「屈折率プロファイル」とは、ホログラフィック記憶媒体に記録された屈折率パターンの3次元(X、Y、Z)マッピングをいう。
本発明の目的のために、用語「データビーム」とは、データ信号を含む記録ビームをいう。本明細書で用いるように、用語「データ変調ビーム」とは、空間光変調器(SLM)などの変調器によって変調されたデータビームをいう。
本発明の目的のために、用語「ダイナミックレンジ」または「M#」とは、ホログラフィック媒体の固有の特性に関し、そして共通のボリューム中に記録された1以上のホログラムの間に分配される場合のその媒体の全応答をいう従来の意味で用いられ、そしてその媒体のインデックス変化および厚みに関連付けられる。Shelbyの「Media Requirements for Digital Holographic Data Storage」、Holographic Data Storage、Section 1.3(Coufal、Psaltis、Sincerbox Eds. 2003)を参照のこと。
本発明の目的のために、用語「伝導」とは、ある部品、素子、物品などから別の部品、素子、物品などへの光ビームの伝導をいう。
本発明の目的のために、用語「スキャナ」とは、ホログラフィック記憶媒体に記録されたイメージの読み出し、解析などに用いられる光ビームについての操縦デバイスをいう。
本発明の目的のために、用語「OCR」とは、光学的回転中心をいいまたは表す。いくつかの実施態様では、OCRは、走査回転の中心、ホログラムボリュームの中心、または走査回転の中心とホログラムボリュームの中心との両方と一致し得る。
本発明の目的のために、用語「定常OCR」とは、ホログラムまたはホログラフィック記憶媒体においてすべての走査角度が共通の交点を有する場合をいう。例えば、定常OCR走査は、すべての走査角度が共有点で交差する場合の走査の動きまたは運動をいい得る。
本発明の目的のために、用語「MCR」とは、機械的回転中心をいいまたは表す。MCRは、リフレクタ部品(例えば、プリズム)の一角または一端が、そのリフレクタ部品の一角または一端が必ずしもMCRと一致せずまたはMCRと同一でなくても回転または旋回し得る1本の軸を規定し得る。例えば、リフレクタ部品の一角または一端は、MCRと一致するかまたはMCRに近接し得るが、MCRからさらに離れているある位置にもまた位置付けまたは配置され得る。いくつかの実施態様では、MCRは、定常OCRを提供するようにリフレクタ部品の一角または一端が回転または旋回することが要求される単一の軸を規定し得る。
本発明の目的のために、用語「PA」とは、ピッチ軸をいいまたは表す。PAは、MCRの軸に対して直角であるが、ホログラフィック媒体の中心近くにOCRを設置する、回転または旋回の機械的軸である。例えば、図2は、248として示されるPAを示す。
本発明の目的のために、用語「直交走査」とは、スキャナの反射部品(例えば、プリズム)がPAの周囲を回転または旋回することによって行われる走査をいう。いくつかの実施態様では、PAの周囲の直交走査が、直交走査を行うために用いられ得る。直交走査は、MCR軸に対するリフレクタ部品の回転または旋回によって行われる走査(例えば、定常OCR走査)とともに行われ得る。これらの直交走査は、振幅が非常に小さいものであり得(例えば、リフレクタ部品は、PAの周囲をどちらの方向へも約0.5°までのみ回転または旋回され得る)、そしてしばしば、ホログラムまたはホログラフィック記憶媒体の傾きまたは位置決めの小さな誤差を補正するピッチ制御を提供するために用いられる。
本発明の目的のために、用語「アナモルフィックプリズム」とは、ビームイメージの意図的な歪曲を生じるビーム整形に用いられるプリズム設計をいう。例えば、アナモルフィックプリズムは、より短い方の次元に沿ってビームを実質的に「拡張する」ことによって、楕円の光ビームの形状を変化させ、より円形のビームを提供するために用いられ得る。
本発明の目的のために、用語「リトロープリズム」とは、アナモルフィックプリズムの1つのタイプをいう。
本発明の目的のために、用語「円形化」とは、楕円ビーム(例えば、レーザダイオードからの楕円形出力ビーム)が円形ビームになる、変換されるなどし得るビーム調節過程をいう。
本発明の目的のために、用語「同相の正弦曲線」とは、ピークおよび谷が一致する正弦曲線の電圧または電流のトレース(例えば、オシロスコープで見られるような)をいう。
本発明の目的のために、用語「自由度」とは、動きまたは運動を機械的、光学的または数学的に記述するために必要な制約の数をいう。
本発明の目的のために、用語「2自由度」とは、2つの制約を有するシステム、デバイスなどをいう。
本発明の目的のために、用語「平行移動する」とは、直線長手方向軸に沿った側方のまたは直線的な動きまたは運動をいう。
本発明の目的のために、用語「回転式ガルボアクチュエータ」とは、ガルバノメータ、例えば、モータ(例えば、電気モータなど)によって回転、旋回などをされるミラーをいう。
本発明の目的のために、用語「マスターガルボ」とは、2自由度制約式の独立変数に割り当てられたガルボをいう。
本発明の目的のために、用語「スレーブガルボ」とは、2自由度制約式の従属変数に割り当てられたガルボをいう。
本発明の目的のために、用語「制御則」とは、2自由度制約式をいう。
本発明の目的のために、用語「動き」または「運動」とは、例えば、直線運動、回転運動、旋回運動などの、動きまたは運動の任意の形態を互換可能にいう。
本発明の目的のために、用語「アクチュエータ」とは、マグネット部品に動き、運動などを与えるデバイスをいう。適切なアクチュエータとしては、ソレノイド(例えば、ボイスコイル)、ステッパモータなどが挙げられ得る。
本発明の目的のために、用語「ボイスコイル」とは、ソレノイドタイプのアクチュエータをいう。
本発明の目的のために、用語「カルダン懸架」とは、2つの別の部品(例えば2つの剛体棒)の間の接合、連結、接続などであって、接合、連結、接続などされた部品(例えば、剛体棒)が、その接合、連結、接続などに対して、任意の方向に屈曲、旋回することを許容するかまたは可能にする、接合、連結、接続などをいう。カルダン懸架はまた、「自在継ぎ手(ユニバーサルジョイント)」、Uジョイント、カルダンジョイント、ハーディ・スパイサージョイント、フックスジョイントなどとも称され得る。カルダン懸架の1例は、相互に接合、連結、接続されるかまたはともに近くに位置する一対のヒンジを含み得るが、この場合これらのヒンジは、ヒンジの旋回、回転などのそれぞれの軸が相互に直角(垂直)であるように、接合、連結、接続、方向付けなどされる。
本発明の目的のために、用語「ジンバル」とは、多次元での物体の旋回、回転などを許容するかまたは可能にする、機械的デバイス、手段、機構、懸架などをいう。ジンバルは、軸上に直角(すなわち、直角または垂直)に取り付け、接続、連結、接合などされた2対または3対のピボットで構成され得る。例えば、3軸ジンバルは、取り付けられた物体がその支持体の動きにかかわらず水平面にとどまることを許容するかまたは可能にし得る。2軸ジンバルの1例は、カルダン懸架である。
本発明の目的のために、用語「エリアセンサ」とは、2次元アレイに配列された複数個の感光受容部(例えば、「ピクセル」)を有するセンサをいい、ホログラフィック記憶媒体から再生されたホログラムの検出、捕獲などに有用であり得る。エリアセンサはしばしば、その感光面上に降り注ぐ照明の2次元イメージを示す電気出力信号を提供する(例えば、捕獲されたイメージをシステムエレクトロニクスで処理するためのデジタルデータに変換する)。エリアセンサは、本明細書において互換可能に「カメラ」と称され得、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ、電荷結合CCDセンサ部品などが挙げられ得る。
説明
図1は、角度多重化によってホログラフィック記憶媒体に記録されたデータの(読み出しスキャナとして)従来のガルボスキャナ(galvo scanner)(大まかに100として示す)を用いて行った読み出し走査の一例を図式的に示す。読み出しスキャナ100を、上面106、小型化を容易にする反射バッキング108および中央点110を有するホログラフィック記憶媒体104とともに示す。入射する読み出し参照ビーム112を、ビームの上端(ビームライン112−1)、ビームの中間(ビームライン112−2)、およびビームの下端(ビームライン112−3)に対応する3つのビームラインによって表す。走査116(ビームライン116−1、116−2および116−3参照)はダイナミックレンジの開始角度を、走査120(ビームライン120−1、120−2および120−3参照)は中央角度を、そして走査124(ビームライン124−1、124−2および124−3参照)は最終角度を表す。光学的回転中心(「OCR」)を、矢印132によって示す。図1は、第1のミラー140および第2のミラー148もまた示し、第1のミラー140は異なる角度(例えば、位置140−1、140−2および140−3によって表される)に調整または旋回され得、そして第2のミラー148も異なる角度(例えば、位置148−1、148−2および148−3によって表される)に同様に調整または旋回され得る。ビームライン116−1、116−2、116−3は、第1および第2のミラー140および148の位置が140−3および148−3である場合の、ビーム112の上端112−1、中間112−2および下端112−3のそれぞれの反射を表す。同様に、ビームライン120−1、120−2および120−3は、第1および第2のミラー140および148の位置が140−2および148−2である場合の、ビーム112の上端112−1、中間112−2および下端112−3のそれぞれの反射を表し、一方、ビームライン124−1、124−2および124−3は、第1および第2のミラー140および148の位置が140−1および148−1である場合の、ビーム112の上端112−1、中間112−2および下端112−3のそれぞれの反射光を表す。図1にさらに示すように、OCR132は、中央点110とビームライン116−2、120−2および124−2との交点に、読み出しスキャナ100による参照ビームの回転中心ならびにホログラムボリュームの中心の両方を表す。
ホログラムの重心に定常OCRを有する記録スキャナは、各非重複記録位置のサイズを最小化し、したがって、ホログラフィック記憶媒体のダイナミックレンジを最大限に利用する。読み出しの間、このようなスキャナは、異なるアドレスのホログラムからのクロストークを最小化し得る。定常OCRを備えるスキャナはまた、参照ビームの必要なサイズを最小化し、したがって、所定のエネルギー密度に必要な動力を最小化する。角度多重化によってホログラフィック記憶媒体に記録されたデータの走査の間OCRを定常としておくために、走査で用いられる探査(走査)ビームは、2自由度を有するべきである(例えば、回転または旋回、ならびに平行移動し得るべきである)。走査ビームのそのような回転/旋回および平行移動には2自由度が要求され、例えばそのようなものは、2つの回転式ガルボアクチュエータによって提供され得る。しかし、これらの2自由度は、これらの2つの回転式ガルボアクチュエータにおいて独立しておらず、「スレーブガルボ」の角度は、OCRを定常としておくのに十分な制御則の使用によって「マスターガルボ」の角度に制約され得る。
図2は、図1の従来の2軸ガルボスキャナと同様に実行し得る単一アクチュエータスキャナを用いた走査システム(大まかに200として示す)を示す。単一アクチュエータスキャナシステム200を、上面206、小型化を容易にする反射バッキング208および中央点210を有するホログラフィック記憶媒体204とともに図2に示す。入射する入力読み出しビーム212を、ビームの上端(ビームライン212−1)、ビームの中間(ビームライン212−2)、およびビームの下端(ビームライン212−3)に対応する3つのビームラインによって表す。走査216(ビームライン216−1、216−2および216−3参照)はダイナミックレンジの開始角度を、走査220(ビームライン220−1、220−2および220−3参照)は中央角度を、そして走査224(ビームライン224−1、224−2および224−3参照)は最終角度を表す。スキャナシステム200のOCRを、矢印232によって示す。図2はまた、第1のプリズム242および第2のプリズム244を含むリフレクタ240を示し、これらのプリズムは、相互に対して固定され、MCR(246として示される)の周囲をまたはMCRに対して回転または旋回する。リフレクタ240は、MCR246の周囲を異なる角度(例えば、位置240−1、240−2および240−3によって表される)にまで調整または旋回され得る。ビームライン216−1、216−2、および216−3は、リフレクタ240の位置が240−3である場合の、ビーム212の上端212−1、中間212−2および下端212−3のそれぞれの反射光を表す。同様に、ビームライン220−1、220−2および220−3は、リフレクタ240の位置が240−2である場合の、ビーム212の上端212−1、中間212−2および下端212−3のそれぞれの反射光を表し、一方、ビームライン224−1、224−2および224−3は、リフレクタ240の位置が240−1である場合の、ビーム212の上端212−1、中間212−2および下端212−3のそれぞれの反射光を表す。
図2にさらに示すように、OCR232は、中央点210とビームライン216−2、220−2および224−2との交点に、読み出しスキャナ200の出力読み出しビームの回転中心ならびにホログラムボリュームの中心の両方を表す。MCR246は、図1に示すような従来のスキャナを用いた場合に定常OCR走査を付与するために必要な回転の単軸を表す。スキャナシステム200はまた、楕円レーザダイオードビームを円形化(すなわち、楕円形ビームを円形化)したり、ピッチ制御を提供するために直交走査したり、単純な構築および制御とするのに役立ったりなどもし得る。第2のアクチュエータおよび制御則によって従来のように支配された自由度は光学的に制約されるため、リフレクタ240を回転または旋回するための単一アクチュエータのみが必要となる。特に、図1に示す従来のスキャナ100のミラー140および148の各々を、例えば、その中間部または背面が銀メッキされ得る反射プリズム(例えば、リフレクタ240を構成するプリズム242および244)に置き換えた。入射光は屈折し、反射し、次いで、リフレクタ240のプリズム242および244の各々に対して再び屈折する。プリズム242および244は、MCR246の周囲を回転または旋回するリフレクタ240で相互に対して固定されるため、定常OCR232ならびにMCR246の位置の制御を可能にするさらなる自由度が提供され、例えば、リフレクタ240は、OCR232を固定させそして定常としておきながらMCR246でまたはMCR246に対して垂直および水平にシフトされ得る。
直交走査にとって、MCR246を入射読み出しビーム(図2において248によって示されるピッチ軸(「PA」)によって表されるような)と一列に並んで位置付けることもまた好都合であり得、円形の矢印252によって示されるようなリフレクタ240のPA248の周囲の回転または旋回によって直交走査が行われ、ピッチ制御を提供する。このPA248の周囲の直交走査は、ホログラムまたはホログラフィック記憶媒体204の傾きまたは位置のどんな小さなエラー(すなわち、媒体204の面206によって規定される平面がMCR軸246と実質的に平行でない場合)をも補正するピッチ制御を提供するために主に用いられる。したがって、このような直交走査を実行するためのリフレクタ部品240のPA248の周囲のまたはPA248に対する回転または旋回は、振幅が比較的小さいものであり得、そして円形の矢印252で示すように、どちらの方向でも面206によって規定される平面に対して、例えば約0.5°だけ、PA248の周囲のまたはPA248に対するリフレクタ部品240の回転または旋回を必要とし得る。図2に例示されるような直交走査は、定常OCR走査(すなわち、MCR軸246に対して)とは別に実行され得るか、または定常OCR走査と同時に実行され得る。OCRを直角方向で比較的定常としておくために、いくつかの実施態様では、PA軸(例えば、図2のPA248)がOCRおよび入射読み出しビームの近くまたは密接していることを確認することが必要であり得る。
加えて、レーザダイオードからの楕円形ビームが、以下の図4および5で例示するようにリフレクタ部品に2つの反射アナモルフィック(例えば、リトロー)プリズムを使用することで、屈折によって円形化もまたされ得る。このシステムではビームの2倍円形化(すなわち、レーザダイオードからの楕円形ビームの短い方の次元がその原長の2倍に増加または拡張し、したがって円形に到達するかまたは近づく)が達成され得るが、プリズムは他の縦横比にもまた修正され得る。以下に記載されるように、このような円形化はまた、図7および8および11から13に例示されるような単一アナモルフィックプリズムによっても達成され得る。
図3は、定常OCR走査を可能にするために回転/旋回および平行移動のどちらもし得る単一走査ミラー340を用いた、スキャナシステム(大まかに300として示す)を図式的に例示する。理想的なスキャナシステム300を、上面306、小型化を容易にする反射バッキング308および中央点310を有するホログラフィック記憶媒体304とともに図3に示す。入射する読み出し入力ビーム312を、ビームの上端(ビームライン312−1)、ビームの中間(ビームライン312−2)、およびビームの下端(ビームライン312−3)に対応する3つの位置によって表す。走査316(ビームライン316−1、316−2および316−3参照)はダイナミックレンジの開始角度を、走査320(ビームライン320−1、320−2および320−3参照)は中央角度を、そして走査324(ビームライン324−1、324−2および324−3参照)は最終角度を表す。光学的回転中心(「OCR」)を、矢印332によって示す。図3にまた示すように、ミラー340は、例えば3つの異なる角度(例えば、位置340−1、340−2および340−3によって表される)に調整または平行移動され得る。ビームライン316−1、316−2、316−3は、ミラー340の位置が340−3である場合の、ビーム312の上端312−1、中間312−2および下端312−3のそれぞれの反射光を表す。同様に、ビームライン320−1、320−2および320−3は、ミラー340の位置が340−2である場合の、ビーム312の上端312−1、中間312−2および下端312−3のそれぞれの反射光を表し、一方、ビームライン324−1、324−2および324−3は、ミラー340の位置が340−1である場合の、ビーム312の上端312−1、中間312−2および下端312−3のそれぞれの反射光を表す。図3にさらに示すように、OCR332は、中央点310とビームライン316−2、320−2および324−2との交点に、スキャナ300の参照ビームの回転中心ならびにホログラムボリュームの中心の両方を表す。
これらの基準の1以上を満たすスキャナデバイスの実施態様を図4および5に示し、そして、大まかに400と称する。スキャナ400は、例えば、ほぼU字型のベース部材(大まかに404として示す);懸架アセンブリ(例えばジンバルまたはカルダン懸架アセンブリ、大まかに408として示す);リフレクタ部品(大まかに412として示す:出力走査ビームを提供するようにレーザダイオード(示さず)などのレーザからの入射走査ビームを反射し(そして円形化もまたし得る)、そして回転または旋回のために懸架アセンブリ408によって支持されている);バネアセンブリ(大まかに416として示す);マグネット部品(大まかに420として示す);およびアクチュエータアセンブリ(大まかに424として示す)を含み得る。懸架アセンブリ408は、環状ベアリング(432として示す)、マウント(436として示す)、ならびに軸(440として示す:MCR軸とも一致し、そしてこれに対してリフレクタ部品412の一端が回転または旋回する)を含み得る。バネアセンブリ416は、それぞれ444および448として示す間隔のあいた一対のトーションバネを含み得る。リフレクタ部品412は、第1の反射プリズム(452として示す)および第2の反射プリズム(456として示す)を含み得る。アクチュエータアセンブリ424は、それぞれ460および464として示す1対のボイスコイルを含み得る。
図5を参照して、ベース部材404は、ベースセグメント(504として示す)および1対の側方に間隔のあいたアーム(506および508として示す:ベースセグメント504の各端からベース部材404の開放端(510として示す)に向かって横断して伸長している)を含み得る。各アーム506および508は、内側に伸長している肩またはポケット(それぞれ512および514として示す:それぞれトーションバネ444および448の一端(示さず)を受けそして保持する)を有し得る。ベアリング432は、軸取付孔(516として示す)を含み得、この孔は、マウント436のほぼ円柱状の軸518によって受けられ、そしてマウントの軸は、ピッチ制御を提供する直交走査のためにその周囲をリフレクタ部品412が回転または旋回し得るPA軸ともまた一致する(すなわち、MCR軸と垂直である)、および軸440を受けるためのほぼ円柱状の凹部520を含有し得る。軸440は、その各端にスロット522および524を含み、スロット522および524は各々、それぞれのトーションバネ444および448の他端(示さず)を受けそして保持する。マグネット部品420は、プリズム456と係合する上方プリズム係合セグメント526、上方セグメント526の各端から伸長してそこから下方に曲がる1対のほぼ牙状のセグメント528および530を含み得る。
トーションバネ444および448は、ボイスコイル460および460の作動に応じたマグネット420の運動に起因して、軸440および軸518によってそれぞれ規定されるMCRおよびPA軸の両方の周囲を懸架アセンブリ408が回転または旋回することによって付与された力に対する対抗力またはバイアスを提供する。この対抗力またはバイアス力(動きのプレローディング)は、懸架アセンブリ408がMCRおよびPA軸の周囲のリフレクタ部品412の回転または旋回の制御を提供することを可能にする。プリズム452および456は、軸440とマグネット部品420のプリズム係合セグメント526とに接続される(例えば接着される)ことによって、複合剛体リフレクタ部品412として互いに対して固定される。牙状セグメント528および530をボイスコイル460および464が取り囲み、これらは、アクチュエータアセンブリ424を構成する。
図4および5に示すように、ボイスコイル460および464、トーションバネ444および448、ならびにベアリング432は、ベース部材404に対して固定、付着、接続などされる。マグネット部品420およびボイスコイル460および464は、ボイスコイル460および464に電流を通すことによって稼動させたとき、本質的に、一緒になってガルボまたはボイスコイルの駆動またはアクチュエータを形成する。例えば、ボイスコイル460および464が同相の正弦曲線で作動される場合、例えば定常OCR走査を行うように、軸440によって規定されたMCR軸の周囲を回転または旋回するのみである。その代わりに、ボイスコイル460および464が、位相が180度ずれた正弦曲線で作動される場合、例えばピッチ制御のための直交走査を行うように、軸518によって規定されたPA軸の周囲を回転または旋回するのみである。傾斜走査(MCRおよびPA軸の周囲の回転または旋回を含む)もまた、ボイスコイル460および464の正弦曲線の位相差が0から180度の間である場合に行われ得る。このような位相ベースの走査方向は、スキャナ400の単純なシステム制御電子回路を簡易化し得る。
別の実施態様である単一プリズム(例えば、単一の鏡面仕上げのプリズム)を用いた統合型単軸スキャナデバイスを図6から8に示し、そして大まかに600と称する。スキャナ600は、例えばレーザダイオードマウント608上に配置されたレーザダイオード604の形で、レーザを含む。スキャナ600は、レーザダイオード604によって発生した光ビームを中継するための第1のミラー612、ミラー612によって中継された光ビームを平行化するためのコリメーションレンズアセンブリ(大まかに616として示す)、およびコリメーションレンズアセンブリ616からの平行化された光ビームを中継する第2のミラー620をさらに含む。
ミラー620からの平行化された入力走査ビーム(大まかに624として示す)は、楕円の(すなわち円形でない)断面輪郭または形状を有する。入力ビーム624は、スキャナ600のプリズムキャリアマグネット懸架アセンブリ(大まかに630として示す)から取り付けられるかまたはプリズムキャリアマグネット懸架アセンブリによって保有されるアナモルフィック反射プリズム628の形のリフレクタ部品を通過または伝導する。懸架アセンブリ630は、フレクシャーアセンブリ(大まかに632として示す)によって支持されるか、または一端でフレクシャーアセンブリに接続されている。(スキャナ600のフレクシャーアセンブリ632は懸架アセンブリ630と一緒になって、直交するMCRおよびPA軸に対する回転または旋回の制約、ならびにこれらの軸の各々に対する懸架アセンブリの動きのプレローディングを提供する点で、図4から5のスキャナ400の懸架アセンブリ408とバネアセンブリ416との組み合わせにほぼ対応する。)入力ビーム624がプリズム628を通過し、屈折し、次いで反射し、次いで再度屈折して(以下にさらに述べるように)、平行化および円形化された出力走査ビーム(大まかに636として示す)を提供する。出力ビーム636がホログラフィック記憶媒体640に到達し、上面642によって屈折し、そして次いで媒体640の反射バッキング面644によって媒体640の中央点646に向かって反射する。
図6に示すように、スキャナ600は、スキャナの前端に媒体640の上方となるように取り付けられたほぼ長方形のエリアセンサ(例えば、カメラ)(大まかに650として示す)をさらに含む。センサ650は、媒体640によって記録されたホログラムのイメージを捕獲し、そして捕獲されたイメージをシステムエレクトロニクス(図示せず)によって処理するためのデジタルデータに変換する。懸架アセンブリ630は、ベースセグメント658を含む磁束伝導セクション(大まかに654として示す)および1対のほぼ牙状のセグメント(660および662として示す)を後方に含み、牙状セグメント660は、ベースセグメント628の一端から下方に曲がり、そして牙状セグメント662は、ベースセグメント628の他端から下方に曲がる。マグネット666は、アセンブリ630上にまたはアセンブリ630の一部として取り付けられ、そしてベースセグメント658および前方の磁束伝導セクション(大まかに668として示す)に隣接して間に配置される。マグネット666に隣接した後方および前方の磁束伝導セクション654および668は、マグネット666によって発生する磁束を単に伝導する材料を含み得るか、またはマグネット666を構成するものと同様のマグネットまたは磁化材料を含み得る。スキャナ600は、以下にさらに述べるように、例えば、アセンブリ630(およびしたがってプリズム628)を2本の直交軸の1以上の周囲を上方に(または下方に)回転または旋回させるためのボイスコイルアセンブリ(大まかに670として示す)の形で、マグネット666のアクチュエータをさらに含む。
図7を参照して、プリズム628は、入力ビーム624を受けそして屈折させる第1の屈折入力面704、第2の上方中間反射面708(例えば、それらの背面を銀メッキすることによって)、および出力ビーム636を媒体640の上面642へ屈折および伝導させる第3の屈折出力面712を含む。図7にさらに示すように、センサ650は、下方CMOSセンサカバーガラス716、センサ有効エリアを含む中間エリアセンサシリコンチップ718および上方CMOSセンサ部品720を含み得る。センサ部品720は、その上面に、システムエレクトロニクス(示さず)への電気接続のためのボール格子アレイ722を有し得る。図7はまた、スキャナ600の光学的回転中心(OCR)(732として示す)を示し、これはまた、走査の回転中心および媒体640のホログラムボリュームの中心ともまた一致する。図7はさらに、機械的回転中心(MCR)軸(746として示す)、ならびにMCR軸746に最も近いプリズム628の角部または端部754を示し、その周囲をプリズム628がMCR軸746に対して回転または旋回する。
図8を参照して、アセンブリ670は、牙状セグメント660を受けるためのコイルのほぼ四角形の孔、芯、または中心穴808を有するボイスコイル804を含む。アセンブリ670はまた、牙状セグメント662を受けるためのコイルのほぼ四角形の孔、芯、または中心穴816を有するボイスコイル812を含む。スキャナ400のボイスコイル460および464と同様に、スキャナ600のボイスコイル804および812が稼動されて、懸架アセンブリ630(そしてしたがってプリズム628)を、相互に直角である2本の軸の1以上の周囲を回転または旋回させ得る。例えば、ボイスコイル804および812が同相の正弦曲線で作動される場合、懸架アセンブリ630およびしたがってプリズム628が、端部754の周囲をおよびMCR軸746に対して回転または旋回するのみである。その代わりに、ボイスコイル804および812が、位相が180度ずれた正弦曲線で作動される場合、懸架アセンブリ630およびしたがってプリズム628が、MCR軸746に対して直角のピッチ軸(以下に示すように)の周囲を回転または旋回するのみである。さらに、傾斜走査(MCR軸746およびピッチ軸の周囲の回転または旋回を含む)もまた、ボイスコイル804および812の正弦曲線の位相差が0と180度との間である場合に行われ得る。
図9から10は、懸架アセンブリ630の前方セクション668、ならびにそこに付着または取り付けられたフレクシャーアセンブリ632をより詳細に例示する。前方セクション668は、ほぼC形状の前方のフレクシャーアセンブリ取付部分904および後方の部分908を含む。後方部分908は、ベースセグメント912および一対のねじれたまたは曲がったアーム(916または918として示す)を含み、アームは、ベースセグメント912の各端から後方および下方に伸長している。アーム916は、短セグメント920および長セグメント922を含み、短セグメント920は、ベースセグメント912の一端からほぼ下方に伸長する短い方のセグメントであり、そして長セグメント922は、短セグメント918からほぼ後方に伸長する長い方のセグメントである。同様に、アーム918は、短セグメント924および長セグメント926を含み、短セグメント924は、ベースセグメント912の他端からほぼ下方に伸長する短い方のセグメントであり、そして長セグメント926は、短セグメント924から後方に伸長する長い方のセグメントである。
フレクシャーアセンブリ632は、前方セクション668のフレクシャー取付部分904の下部にそれに対して取り付けられた1対の間隔のあいた上方フレクシャー部品930および932、ならびに上方フレクシャー部品930および932の下部にそれらに対してそれぞれ取り付けられた1対の下方フレクシャー部品934および936を含む。上方フレクシャー部品930は、ほぼL形状の下方ベースセグメント940、およびほぼ長方形の上方セグメント942を含む。下方ベースセグメント940は、長セクション944および短セクション946を有し、長セクション944は、前方に伸長する長い方のセクションであり、そして短セクション946は、セクション944の一端から内側に伸長する短い方のセクションである。少なくとも1つの、例えば外部フレクシャーセグメント948の形のフレクシャーセグメントは、下方ベースセグメント940の長セクション944を上方セグメント942に接続するように斜め上方および後方に1方向で伸長し、一方、他方の内部フレクシャーセグメント950は下方ベースセグメント940の短セクション946を上方セグメント942に接続するように斜めおよび前方に逆方向で伸長して、外部および内部のフレクシャーセグメント948および950は一緒になってほぼX形状の構造を形成する。同様に、上方フレクシャー部品930は、L形状の下方ベースセグメント952、および長方形の上方セグメント954を含む。下方ベースセグメントは、長セクション956および短セクション958を有し、長セクション956は、前方に伸長する長い方のセクションであり、そして短セクション958は、セクション956の一端から内側にそして反対の短セクション946に向かって伸長する短い方のセクションである。少なくとも1つの、例えば外部フレクシャーセグメント960の形のフレクシャーセグメントは、下方ベースセグメント952の長セクション956を接続するように斜め上方および後方に1方向で伸長し、一方、他方の内部フレクシャーセグメント964は下方ベースセグメント956の短セクション958を上方セグメント954に接続するように斜め上方および前方に逆方向で伸長して、外部および内部のフレクシャーセグメント960および964は一緒になってほぼX形状の構造を形成する。フレクシャーアセンブリ632の上方フレクシャー部品930および932は、(上方フレクシャーセグメント948/950および上方フレクシャーセグメント960/964のそれぞれのX形状構造によって提供または付与される可撓性のために)懸架アセンブリ630(フレクシャーアセンブリ632に接続している)に定常MCR軸746に対して回転または旋回する能力を提供し、それによって、さらにプリズム628が端部754の周囲を確定した位置で回転または旋回することを可能にするかまたは許容し、そしてしたがってスキャナ600で定常OCR走査を行う能力を提供する。さらに、上方フレクシャー部品930および932のフレクシャーセグメント948/950および960/964のそれぞれの組み合わせは、懸架アセンブリ630の動きをプレローディングするための手段を提供し、したがって、プリズム628がMCR軸746に対して制御可能に回転または旋回することを可能にする。
下方フレクシャー部品934は、L形状の上方セグメント972、長方形の下方ベースセグメント974、および下方ベースセグメント974を上方セグメント972に接続するように斜め上方および外側(すなわち、上方フレクシャーセグメント948/950が斜めに伸長する方向に対して垂直)に伸長する少なくとも1つのフレクシャーセグメント(例えばフレクシャーセグメント976)を含む。同様に、下方フレクシャーセグメント936は、L形状の上方セグメント982、長方形の下方ベースセグメント984、および下方ベースセグメント984を上方セグメント982に接続するように斜め上方および外側(すなわち、上方フレクシャーセグメント960/964が斜めに伸長する方向に対して垂直)に伸長する少なくとも1つのフレクシャーセグメント(例えばフレクシャーセグメント986)を含む。フレクシャーアセンブリ632の下方フレクシャー部品934および936は、(それぞれの下方ベースセグメント974および984から斜め上方および外側に伸長するそれぞれの下方フレクシャーセグメント976および986によって提供または付与される可撓性のために)アセンブリ630にPA992(MCR軸746に対して直角または垂直である)の周囲を回転または旋回する能力を提供し(円形矢印994によって示す)、それによって、さらにプリズム628がPA992に対して回転または旋回することを可能にするかまたは許容し、そしてしたがってスキャナ600で直交走査を行う能力を提供する。さらに、下方フレクシャー部品930および932のそれぞれのフレクシャーセグメント976および986は、懸架アセンブリ630の動きをプレローディングするための手段を提供し、したがって、プリズム628がPA992に対して制御可能に回転または旋回することを可能にする。
図6から10に示すスキャナ600の利点として以下が挙げられる:(1)リフレクタ部品として屈折入力面704、反射中間面708、および屈折出力面712を備えた単一プリズム素子628を使用できる;(2)プリズム628が、定常MCR軸746に対して回転または旋回し得、それによって明確に規定されたOCR732についての定常OCR走査を提供する;(3)プリズム628が、ホログラフィックデータ記憶に理想的に適合し得る広い(例えば、少なくとも約20度まで)走査レンジを提供し得る;(4)プリズム628が、楕円形入力ビーム624が実質的に円形の出力ビーム636としてプリズム628を出るという点で、アナモルフィックまたは円形化プリズムとしてもまた作用し得る;および(5)プリズム628がPA992(図9参照)の周囲を回転または旋回する場合、例えばピッチ制御の目的のために、横断または直交する走査がまた可能であり得る。
操作中のスキャナ600および特にプリズム628の性能特性を、図11から13にさらに例示する。図11は、1つの角度に位置した場合にプリズム628を通過する入力ビーム624の経路を図式的に例示する走査ダイヤグラム(大まかに1100として示す)を提供する。図11に示すように、ミラー620から反射されまたは向けられる入力ビーム624は、複数の平行化されたビームラインを含む(そのうち5本の代表ビームライン624−1から624−5を示す)。入力ビーム624(ビームライン624−1から624−5を参照)は、プリズム628の入力面704によって屈折し、屈折ビーム1104を提供する(そのうち5本の対応する屈折ビームライン1104−1から1104−5を示す)。次いで、屈折ビーム1104(ビームライン1104−1から1104−5を参照)は、プリズム628の反射面708によって反射し、反射ビーム1108を提供する(そのうち5本の対応する反射ビームライン1108−1から1108−5を示す)。次いで、反射ビーム1108(ビームライン1108−1から1108−5を参照)は、出力面712によって屈折し、出力ビーム636を提供する(そのうち5本の対応する出力ビームライン636−1から636−5を示す)。出力ビーム636(ビームライン636−1から636−5を参照)は、媒体640の上面642に到達し、そして次いでそれによって屈折し、対応する屈折ビームライン642−1から642−5を提供する。屈折ビームライン642−1から642−5は、バッキング面644に到達し、そして次いでそれによって反射され、対応する5本の反射ビームライン644−1から644−5を提供する。反射ビームライン644−1から644−5を、媒体640の中央点646で終点となるように示す。
図12は、端部754の周囲を機械的回転中心(MCR)軸(1246として示す)に対して3つの異なる位置または角度(35°の出力ビームに対応(大まかに1204として示す)、45°の出力ビームに対応(大まかに1208として示す)および55°の出力ビームに対応(大まかに1212として示す))に回転または旋回した場合に、プリズム628を通過する入力ビーム624の経路を図式的に例示する走査ダイヤグラム(大まかに1200として示す)を提供する。(位置または角度1212は、図11に示すプリズム628の位置または角度に対応する。)1204−1から1204−3として示すビームラインは、位置1208まで回転した場合に入力ビーム624がプリズム628を通過したものの上端、中間および下端に大まかに対応する(35°出力ビーム)。1208−1から1208−3として示すビームラインは、位置1208まで回転した場合に入力ビーム624がプリズム628を通過したものの上端、中間および下端に大まかに対応する(45°出力ビーム)。1212−1から1212−3として示すビームラインは、位置1212まで回転した場合に入力ビーム624がプリズム628を通過したものの上端、中間および下端に大まかに対応する(55°出力ビーム)。図12に示すように、中間ビームライン1204−2、1208−2および1212は、走査回転の中心およびホログラムボリュームの中心ともまた一致する光学的回転中心(OCR)(1232として示す)に到達する。
プリズム628が種々の位置または角度(例えば、位置または角度1204、1208および1212)に回転または旋回した場合の出力ビーム632のビーム角を決定する際に、媒体640の面642に対して直角(垂直)である出力ビーム角基準線(二点鎖線1250によって示す)が参照される。例えば、出力ビームライン1204−1、1204−2および1204−3によって、面642に対してそして基準線1250と相対的に形成されたビーム角は35°であり、したがって35°出力ビーム636を提供する。同様に、出力ビームライン1208−1、1208−2および1208−3によって、面642に対してそして基準線1250と相対的に形成されたビーム角は45°であり(したがって45°出力ビーム636を提供する)、出力ビームライン1212−1、1212−2および1212−3によって、面642に対してそして基準線1250と相対的に形成されたビーム角は55°である(したがって55°出力ビーム636を提供する)。言い換えれば、図12で例示されたスキャナ600は、少なくとも20度の走査レンジ(または、プリズムが位置1204まで回転または旋回した場合の出力ビーム636の角度と、プリズムが位置1212まで回転または旋回した場合の出力ビーム636の角度との間の差異)を提供する。図12に示されたプリズム628の位置1204、1208および1212、出力ビーム636の角度、および走査レンジは例示であること、およびプリズム628は、図12に示されたもの以外の位置に回転または旋回し得、図12に示されたもの以外の出力ビーム636の角度を提供し得、そして図12に示されたよりも広い(または狭い)走査レンジを有し得ることもまた理解されるべきである。
図13は、例えば図12の走査ダイヤグラム1200で示す走査の間に生じ得る円形化を図式的に例示する円形化ダイヤグラム(大まかに1300として示す)を提供する。入力ビーム624の楕円形断面(プリズム628によって処理される前)を円1304内に示す。次いで、楕円形入力ビーム624はプリズム628によって処理され得る(図13で「IN」矢印1310によって示す)。プリズム628による処理(走査ダイヤグラム1200を参照)の後、処理された出力ビーム636はプリズム628から離れる(図13で「OUT」矢印1330によって示す)。得られた出力ビーム636の円形断面(プリズム628による処理の後)を円1334内に示す。図13にさらに示すように、円1304内の入力ビーム624の楕円断面は、短次元軸(二点鎖線1350によって示す)および短次元軸1350に直角または垂直である長次元軸(二点鎖線1354によって示す)を有する。入力ビーム624を円形化するために、プリズム628は、短次元軸1350に沿って処理される場合(すなわち、「IN」矢印1310)ビーム624を増加または「拡張」し、「拡張」または円形化の程度はN倍として参照される(ここで、Nは、ビームが軸1350に沿ってどのくらい拡張されたかである)。例えば、図12で例示される20度走査は、入力ビーム624の次の程度の円形化を提供し得る:35°出力ビーム628については、円形化の程度は最大1.9倍(すなわち、N=1.9)であり得;45°出力ビーム628については、円形化の程度は最大2.0倍(すなわち、N=2.0)であり得;そして55°出力ビーム628については、円形化の程度は最大2.25倍(すなわち、N=2.25)であり得る。達成され得る円形化の具体的な程度は、スキャナの特定の設計に依存し得る。レーザダイオードはしばしば、約1.7倍から約2.3倍の円形化を必要とし、これは、本発明のスキャナの実施態様(例えば、スキャナ600)によって達成され得る。したがって、レーザダイオードを用いる場合はさらなる円形化部品の必要がない。
図1から13に例示する特定の実施態様は本発明の教示を例示するために提供されることが理解されるべきである。図1から13に例示された特定の実施態様の当該分野の技術範囲内での改変または修正は、これらの改変または修正が同一または類似の様式、機能などで作用する限り、本発明の範囲内にあるとみなされる。これらの修正としては、単一のアセンブリ、部材、素子、部品などの使用(複数のアセンブリ、部材、素子、部品などの代わりに)、複数のアセンブリ、部材、素子、部品などの使用(単一のアセンブリ、部材、素子、部品などの代わりに)、任意のアセンブリ、部材、素子、部品などのいずれかの順序、向き、方向、位置などの変更、任意のアセンブリ、部材、素子、部品などのいずれかの単一または一体化されたアセンブリ、部材、素子、部品などへの複合化または統合、またはアセンブリ、部材、素子、部品などの複数の関連のアセンブリ、部材、素子、部品などへのグループ解除が挙げられ得る。例えば、図4から13に例示する特定の実施態様はほぼ水平の向きのスキャナ400および600を示すが、スキャナ400および600は、本発明の範囲から逸脱することなく、ほぼ垂直または任意の他の向きにもまた向けられ得る。
本出願で引用したすべての文書、特許、学術論文および他の資料は、参照により本明細書に援用される。
本発明は、添付の図面を参照してそのいくつかの実施態様とともに十分に記載したが、種々の変更および改変が当業者に明らかであることが理解されるべきである。このような変更および改変は、添付の請求項から逸脱しない限り、添付の請求項により規定されるような本発明の範囲内に含まれるものとして理解されるべきである。
角度多重化によってホログラフィック記憶媒体に記録されたデータの(読み出しスキャナとして)従来のガルボスキャナ(galvo scanner)を用いて行った読み出し走査の一例を図式的に示す。 図1で例示された従来の2軸ガルボスキャナと同様に実行し得る単一アクチュエータスキャナシステムを図式的に例示する。 2つのアクチュエータ(1つはリニアアクチュエータであり、もう1つは回転アクチュエータである)を備えた単一ミラーを用いた、定常光学的回転中心(OCR)についての読み出し走査を図式的に例示する。 本発明による実施態様の定常OCRスキャナの斜視図を示す。 図4のスキャナの実施態様の分解図である。 単一アナモルフィック反射プリズムを用いた、本発明による別の実施態様の統合単軸定常OCRスキャナの斜視図を示す。 図6のスキャナの線7−7に沿った断面図である。 図6のスキャナの平面図である。 図6のスキャナにおいて用いられる、プリズムキャリアマグネットアセンブリの前方セクションとフレクシャーアセンブリとの組み合わせの斜視図である。 図9の懸架アセンブリおよびフレクシャーアセンブリの線10−10に沿った断面図である。 1つの角度に位置した場合に図6のプリズムを通過する入力ビームの経路を図式的に例示する走査ダイヤグラムである。 3つの異なる角度に回転または旋回した場合に図6のプリズムを通過する入力ビームの経路を図式的に例示する走査ダイヤグラムである。 図12に示す走査の間に生じる円形化を例示する円形化ダイヤグラムである。

Claims (40)

  1. 機械的回転中心および光学的回転中心を有するスキャナを含むデバイスであって、該スキャナが、
    出力走査ビームを提供するように、入力走査ビームを反射するリフレクタ部品;
    該出力走査ビームが該光学的回転中心に対して定常である走査を提供するように、該機械的回転中心に対して該リフレクタ部品の一端の周囲を旋回させる、該リフレクタ部品を支持する手段;
    該支持手段が該リフレクタ部品の該一端の周囲の制御された旋回を提供することを可能にする手段;
    作動されると、該リフレクタ部品の該一端の周囲の旋回を生じさせるマグネット部品;および
    それによって該リフレクタ部品の該一端の周囲の旋回を生じさせるように、該マグネット部品を作動させる手段、
    を含む、デバイス。
  2. 前記支持手段が、ジンバル懸架アセンブリを含む、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記スキャナが、直交走査の機械的回転中心に対して直角のピッチ軸を有し、そして前記ジンバル懸架アセンブリが、該直角の回転軸と一致するほぼ円柱状の軸およびほぼ円柱状の凹部を有するマウント;該円柱状軸によって受けられる、ベース部材上に取り付けられるベアリング;および該円柱状凹部によって受けられ、そして該ベース部材上に取り付けられる端部を有する、該機械的回転中心と一致する第2の軸を含む、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記リフレクタ部品が、第1のプリズムおよび第2のプリズムを含む、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記第1および第2のプリズムの各々が、反射プリズムを含む、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記第1および第2のプリズムの各々が、アナモルフィック反射プリズムを含む、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記作動手段が、1以上のボイスコイルを含む、請求項4に記載のデバイス。
  8. 前記マグネット部品が、前記第1および第2のプリズムの1つと係合する上方プリズム係合セグメント、および1対のほぼ牙状のセグメントを含み、1つの牙状セグメントが該上方セグメントの各端から伸長しそしてそこから下方に曲がり、そして前記作動手段が、一対のボイスコイルを含み、1つのボイスコイルが該牙状セグメントの一方を受け、他方のボイスコイルが他方の該牙状セグメントを受ける、請求項7の記載のデバイス。
  9. 前記ボイスコイルが同相の正弦曲線で作動されると、定常OCR走査を行うように前記リフレクタ部品が前記機械的回転中心の周囲を旋回し、そして該ボイスコイルが位相が180度ずれた正弦曲線で作動されると、直交走査を行うように該リフレクタ部品が前記ピッチ軸の周囲を旋回する、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記ボイスコイルが、定常OCR走査および直交走査を行うように作動される、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記スキャナが、約20°までの走査レンジを有する、請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記スキャナが、約35°から約45°までの範囲のビーム角を有する出力走査ビームを提供する、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記可能化手段が、前記支持手段の動きをプリロードするバネアセンブリを含む、請求項1に記載のデバイス。
  14. 前記バネアセンブリが、1対の間隔のあいたトーションバネを含む、請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記支持手段が、フレクシャーアセンブリ取付部分を有し、そして前記可能化手段が、フレクシャーアセンブリを含み、該フレクシャーアセンブリが、該フレクシャー手段取付部分の下部にそれに対して取り付けられる1対の間隔のあいた上方フレクシャー部品を有し、各上方フレクシャー部品が、前記反射プリズムが前記機械的回転中心に対して制御可能に旋回することを可能にする少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する、請求項1に記載のデバイス。
  16. 前記スキャナが、直交走査についての該機械的回転中心に対して直角のピッチ軸を有し、そして前記フレクシャーアセンブリが、1対の間隔のあいた下方フレクシャー部品をさらに含み、各下方フレクシャー部品が、前記上方フレクシャー部品の一方の下部に取り付けられ、各下方フレクシャー部品が、前記反射プリズムが該ピッチ軸に対して制御可能に旋回することを可能にする少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する、請求項15に記載のデバイス。
  17. 前記機械的回転中心が定常である、請求項1に記載のデバイス。
  18. 機械的回転中心軸、光学的回転中心、および該機械的回転中心軸に対して直角のピッチ軸を有するスキャナを含むデバイスであって、該スキャナが、
    円形化された出力走査ビームを提供するように、楕円入力走査ビームを円形化する反射プリズム;
    該反射プリズムが取り付けられるプリズムキャリアマグネット懸架アセンブリ;
    該キャリア懸架アセンブリに接続されるフレクシャー手段であって、該反射プリズムが、
    該出力走査ビームが該光学的回転中心に対して定常である走査を提供するように、該機械的回転中心軸に対して該反射プリズムの一端で、および
    該出力走査ビームが直交走査を提供するように、該ピッチ軸に対して、
    制御可能に旋回することを可能にする、フレクシャー手段;
    作動されると、該反射プリズムを該機械的回転中心軸および該ピッチ軸の1以上に対して制御可能に旋回させるマグネット部品;および
    それによって該反射プリズムを該機械的回転中心軸および該ピッチ軸の1以上に対して制御可能に旋回させるように、該マグネット部品を作動させる手段、
    を含む、デバイス。
  19. 前記反射プリズムが、第1の屈折入力面、第2の上方中間反射面、および第3の屈折出力面を有するアナモルフィックプリズムを含む、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記スキャナが、ホログラフィック記憶媒体の上方に取り付けられた、該媒体によって記録されたホログラムのイメージを捕獲するエリアスキャナをさらに含む、請求項18に記載のデバイス。
  21. 前記マグネット部品が、前記キャリア懸架アセンブリの一部に取り付けられる、請求項18に記載のデバイス。
  22. 前記懸架アセンブリが、後方の磁束伝導セクションを含み、該後方セクションが、前記マグネット部品に隣接するベースセグメントを含む、請求項21に記載のデバイス。
  23. 前記作動手段が、ボイスコイルアセンブリを含み、そして前記後方セクションが、1対のほぼ牙状のセグメントをさらに含み、一方の牙状セグメントは該ベースセグメントの一端から下方に曲がり、そして他方の牙状セグメントは該ベースセグメントの他端から下方に曲がり、該牙状セグメントが該ボイスコイルアセンブリによって受けられ、そして該ボイスコイルアセンブリの作動が前記懸架アセンブリの旋回を生じる、請求項22の記載のデバイス。
  24. 前記ボイスコイルアセンブリが、1対のボイスコイルを含み、そして各ボイスコイルが、前記牙状セグメントの一方を受ける、請求項23に記載のデバイス。
  25. 前記ボイスコイルが同相の正弦曲線で作動されると、定常光学的回転中心走査を行うように前記プリズムが前記機械的回転中心に対して旋回し、そして、該ボイスコイルが位相が180度ずれた正弦曲線で作動されると、直交走査を行うように該プリズムが前記ピッチ軸に対して旋回する、請求項24に記載のデバイス。
  26. 前記ボイスコイルが、定常光学的回転中心走査および直交走査を行うように作動される、請求項25に記載のデバイス。
  27. 前記懸架アセンブリが、前記マグネット部品に隣接する前方セクションを含み、該前方セクションがフレクシャー手段取付部分を有し、そして前記フレクシャー手段が、1対の間隔のあいた上方フレクシャー部品および1対の間隔のあいた下方フレクシャー部品を含み、該1対の上方フレクシャー部品が、該フレクシャー手段取付部分の下部にそれに対して取り付けられ、各上方フレクシャー部品が、前記反射プリズムが前記機械的回転中心に対して制御可能に旋回することを可能にする少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有し、各下方フレクシャー部品が、該上方フレクシャー部品の一方の下部に取り付けられ、各下方フレクシャー部品が、該反射プリズムが前記ピッチ軸に対して制御可能に旋回することを可能にする少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する、請求項22に記載のデバイス。
  28. 前記少なくとも1つの上方フレクシャーセグメントの各々が、ほぼX形状の構造を形成する1対の上方フレクシャーセグメントを含む、請求項27に記載のデバイス。
  29. 前記スキャナが、約20°までの走査レンジを有する、請求項18に記載のデバイス。
  30. 前記スキャナが、約35°から約45°までの範囲のビーム角を有する円形化出力走査ビームを提供する、請求項29に記載のデバイス。
  31. 前記スキャナが、前記直交走査の実行において、前記ピッチ軸に対して約0.5°まで旋回する、請求項18に記載のデバイス。
  32. 前記機械的回転中心軸が、定常である、請求項18に記載のデバイス。
  33. フレクシャーアセンブリおよび該フレクシャーアセンブリに接続される反射部品懸架アセンブリを含むデバイスであって、該フレクシャーアセンブリが、
    該懸架アセンブリが定常機械的回転中心軸に対して制御可能に旋回することを可能にする、1対の間隔のあいた上方フレクシャー部品;
    該上方フレクシャー部品の各々は、下方ベースセグメント、上方セグメント、および該上方フレクシャー部品の該下方ベースセグメントを該上方フレクシャー部品の該上方セグメントに斜めに接続する少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する;および
    該懸架アセンブリが該機械的回転中心軸に直交する軸に対して制御可能に旋回することを可能にする、1対の間隔のあいた下方フレクシャー部品;
    該下方フレクシャー部品の一方は該上方フレクシャー部品の一方の下部に取り付けられ、該下方フレクシャー部品の他方は該上方フレクシャー部品の他方の下部に取り付けられ;
    該下方フレクシャー部品の各々は、下方ベースセグメント、上方セグメント、および該直交軸に対して斜めおよび外側に伸長し、そして該下方フレクシャー部品の該下方ベースセグメントを該下方フレクシャー部品の該上方セグメントに接続する少なくとも1つのフレクシャーセグメントを有する、
    を含む、デバイス。
  34. 前記懸架アセンブリが、フレクシャーアセンブリ取付部分を有する前方セクションを含み、そして前記上方フレクシャー部品が、該フレクシャーアセンブリ取付部分の下部にそれに対して取り付けられる、請求項33に記載のデバイス。
  35. 前記少なくとも1つの上方フレクシャーセグメントが、前記懸架アセンブリが第1の軸に対して制御可能に旋回することを可能にし、そして前記少なくとも1つの下方フレクシャーセグメントが、該懸架アセンブリが該第1の軸に直交する第2の軸に対して制御可能に旋回することを可能にする、請求項33に記載のデバイス。
  36. 前記少なくとも1つの上方フレクシャーセグメントの各々が、ほぼX形状の構造を形成するように前記下方ベースセグメントを前記上方セグメントに斜めに接続する1対の上方フレクシャーセグメントを含む、請求項33に記載のデバイス。
  37. 各上方フレクシャー部品の前記下方ベースセグメントが、ほぼL形状でありそして長セクションおよび該長セクションの一端から伸長する短セクションを有し、そして前記1対の上方フレクシャーセグメントの一方が、該長セクションを該上方フレクシャー部品の上方セグメントに接続するように斜め上方に1方向で伸長し、そして該1対の該上方フレクシャーセグメントの他方が、該短セクションを該上方フレクシャー部品の上方セグメントに接続するように上方に逆方向で伸長する、請求項36に記載のデバイス。
  38. 前記短セクションが、内側および相互に向かって伸長する、請求項37に記載のデバイス。
  39. 前記少なくとも1つの下方フレクシャーセグメントが、1つの下方フレクシャーセグメントを含む、請求項33に記載のデバイス。
  40. 各下方フレクシャーセグメントが、前記下方フレクシャー部品の下方ベースセグメントから該下方フレクシャー部品の上方セグメントに斜め上方にそして前記上方フレクシャーセグメントが斜めに伸長する方向に対して垂直の方向で伸長する、請求項39に記載のデバイス。
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