JP2009545266A - 無線装置の自動利得制御における、またはそれに関する改善 - Google Patents

無線装置の自動利得制御における、またはそれに関する改善 Download PDF

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Abstract

RF増幅器(38)に接続されたプログラマブル減衰器(36)を備える第1のRF利得ステージ(34)と、所望の帯域幅において信号を増幅するための第2の挟帯域利得制御増幅ステージ(24)と、を有するRF装置を動作させる方法は、所望の信号内の合計雑音を最小化することによって信号対雑音(SNR)を最大化する、第1のRF利得ステージの利得設定と、実質的に一定レベルの出力を供給する、第2の挟帯域増幅ステージの利得設定と、を選択することを含む。第1のRF利得ステージの利得設定を選択するために、RFデバイスは、合計雑音を最小化するようにプログラマブル減衰器に印加される利得設定を選択する際に、第1のRFステージおよび第2の利得制御増幅ステージの利得設定と、歪み雑音(RF入力を参照する)と、熱雑音(RF入力を参照する)とを考慮に入れる制御ステージ(40)を含む。

Description

本発明は、無線装置の自動利得制御(AGC:automatic gain control)に関する。本発明の特定の、しかし専用ではない適用は、低消費電力が重要な要素である移動体用途で使用される装置、例えばバッテリ駆動装置において使用されるデジタルTVチューナにある。
添付の図面の図1は、簡素な無線レシーバのブロック概略図であり、典型的な無線周波数(RF)AGCシステムを示している。アンテナ10は、利得制御RF増幅器12に接続されている。RF増幅器12の出力は、簡素な周波数ダウン変換ステージ14に接続されており、このステージでは、受信されたRF信号が、ベースバンドまで周波数ダウン変換され、復調器16に印加される。周波数ダウン変換ステージ14のアーキテクチャは、当該技術分野で知られた任意の適切な設計のものとすることができ、例示を目的として、RF増幅器12の出力および局部発振器20のそれぞれのための入力を有するミキサ18を備えたスーパーヘテロダインステージを備える。バンドパスフィルタ22は、ミキサ18の出力に接続され、ミキシングの生成物から所望の信号を選択する。ベースバンドまたは可聴周波数利得制御増幅器24は、バンドパスフィルタ22の出力に接続された入力と、復調器16の入力に接続された出力とを有する。
概して、AGCの目的は、レシーバの利得を自動調整して、レシーバが、復調器16の入力に対して十分なレベルの信号を供給できるようにすることなどである。例として、復調器が、1Vpp範囲を有するアナログ−デジタル変換器(ADC)であると仮定すると、レシーバ出力によって供給される十分なレベルは、1Vppとなるであろう。
図1に示されている回路では、AGCは、RF増幅器12およびベースバンド増幅器24に印加される。アンテナ10において受信される信号は、挿入された図によって示された広帯域信号であり、広帯域信号は、所望の信号fWと、隣接帯域における不要な信号とを含む。RF増幅器12の入力においてアンテナから受信される合計電力は、Ptotである。RF増幅器12の出力における増幅された広帯域信号の電力は、Poutであり、この電力は、増幅器12の出力において、電力検出器26を用いて検出される。電力検出器26は、出力Pdetを生成し、出力Pdetは、比較器28の一方の入力に印加される。閾値ステージ30が、比較器28の第2の入力に接続され、Pdetが比較される閾値を供給する。閾値は、RF増幅器12の利得を最大化するように選択される。比較器28の出力は、RF増幅器12の制御入力13に接続された出力を有する積分器32に接続されている。動作においては、Pdetが閾値を超えると、AGC回路が、RF増幅器12の利得を減少させ、逆に、Pdetが閾値未満であると、AGC回路はRF増幅器12の利得を増加させる。このプロセスは、Pdetが閾値に等しくなるまで利得を調整する目的で、継続される。実際には、Poutは、RF増幅器12に続くステージ、この示されたケースでは周波数ダウン変換ステージへの過負荷を避けるように調整される。ベースバンド増幅器24は、バンドパスフィルタ22によってフィルタリングされた品質に応じて、所望の信号fWと、場合によっては残り分fRとを含む、挿入して示されている挟帯域信号を、隣接するチャンネルから受信し、増幅された一定レベルの出力信号fWCLを、復調器16に供給する。ベースバンド増幅器の利得を制御するために、復調器16から得られた出力が、ベースバンド増幅器24の制御入力25に印加され、その出力を一定に保つ。
米国特許出願第2003/0143967号は、AGCを、ゼロIFまたは低IFアーキテクチャを有するアナログセルラー電話レシーバに適用することを開示している。簡潔にするために、ゼロIF変換器、フィルタおよびADCのアーキテクチャは、当該技術分野で良く知られているため、説明しないこととする。図1に示されるアーキテクチャと比べて、利得制御RF増幅器は、LNAであり、ベースバンド増幅器は、その出力がデジタルFM復調器に接続された、デジタル可変利得増幅器(VGA:variable gain amplifier)を備えている。デジタルVGAの出力における電圧は、累算器にも接続されている。累算器の出力は、制御器に接続され、LNAおよびデジタルVGAに印加されるべき利得制御信号を供給して、平均電力利得を、制御器に供給される一定の設定点に等しく保つ。LNAにおいて、利得は、利得段階で調整され、このことは、LNAからのRF信号に不要な位相シフトを導入する影響を持つ。不要な位相シフトを排除するために、制御器によって制御される位相シフタが、デジタルVGAの入力への直交関係の信号パスに接続されている。制御器は、それぞれの位相補正を、利得調整信号が位相シフタに到達すると同時に印加するように同期され、これは、信号伝播遅延に対応するグループ遅延を、LNAと位相シフタの間で位相補正信号に印加することによって行われる。
既知のAGC回路の欠点は、良好な雑音指数を達成し、一方で同時に、所望の信号の劣化とともに不要な信号をもたらし得る過度の非直線性の導入を避けるために、利得が、第1ステージにおいて可能な限り高く設定されていることである。その結果、これらのステージは、十分な直線性を達成するように設計されており、このことは、次いで、バッテリ駆動装置では望ましくない高い電力消費をもたらす。信号劣化の主な原因は、次いで、熱雑音である。
本発明の目的は、AGCを有する無線装置における電力消費を減少させることである。
本発明の第1の態様によると、第1のRF利得ステージと、所望の帯域幅において信号を増幅させるための第2の挟帯域利得制御増幅ステージと、を有するRF装置を動作させる方法が提供され、第1のRF利得ステージの利得設定は、所望の帯域幅における合計雑音を最適化することによって、信号対雑音比を最大化するように選択され、第2の挟帯域利得制御増幅ステージの利得設定は、実質的に一定レベルの出力が供給されるように調整される。
本発明の第2の態様によると、RF入力と、第1のRF利得ステージと、第2の挟帯域利得制御増幅ステージと、を備える無線装置が提供され、無線装置には、第1の制御デバイスが備えられ、所望の帯域幅における合計雑音を最小化することによって、信号対雑音比を最大化するように、第1のRF利得ステージの利得設定を選択し、自動利得制御回路が備えられ、第2の挟帯域利得制御増幅ステージの利得設定を、実質的に一定レベルの出力が供給されるように調整する。
本発明は、低消費電力装置において、RF利得を調整する際に、熱雑音と歪み雑音の両方を考慮に入れるべきであり、復調器に、最大の信号対雑音(SNR)を有する信号を供給するために、雑音指数と非直線性の間で最良のトレードオフを得るべきであるという認識に基づいている。その結果、RF利得は最大化されず、これにより電力消費を減少させる。
図1は、典型的なRF AGCを有する無線装置のブロック概略図である。 図2は、本発明に従い構成された装置のブロック概略図である。 図3は、RF利得と合計電力Ptotの関数としての、歪み雑音のグラフである。 図4は、RFおよびBB利得の関数としての、熱雑音のグラフである。 図5は、RFおよびBB利得の設定と合計電力Ptotの関数としての、合計雑音の、所望の信号帯域幅へのグラフである。 図6は、SNRの計算に寄与する雑音および信号値を示す図である。 図7は、本発明に係る方法の実施形態を示すフローチャートである。 図8は、受信されるべき信号の、歪み雑音値(Ndist)対受信RF電力(Ptot)、RF_GainおよびRF周波数を示す第1の表である。 図9は、受信されるべき信号の、熱雑音値(Ntherm)対RF_Gain、BB_GainおよびRF周波数を示す第2の表である。 図10は、歪み雑音と熱雑音の間の最良のトレードオフを示す表である。 図11は、図8および図9に示される第1および第2の表を用いて得られた所与の合計入力電力Ptotに対する、計算された合計雑音Ntot(Ntot=Ndist+Ntherm)対RF_GainおよびBB_Gain値の例の、表による概要である。
本発明を、これより例として、添付の図面を参照して説明する。
図面において、同一の参照番号は、対応する機能を示すために用いられる。
図1は、本明細書の序文で既に説明したため、再び述べないこととする。
図2を参照すると、アンテナ10は、制御入力37を有するプログラマブル減衰器36と、RF増幅器38とによって形成された、低消費電力および低雑音指数すなわち良好な感度のために設計された広帯域RF利得ステージ34に接続されている。RF増幅器38の出力は、図1に示したものと同じアーキテクチャを有する簡素な周波数ダウン変換ステージ14に接続されている。簡潔にするために、ステージ14の説明は、繰り返さないこととする。利得制御増幅器24の出力は、復調器16に接続されている。
AGCは、制御信号を生成するプロセッサ40によって、RF利得ステージ34に印加され、制御信号は、積分された後、プログラマブル減衰器36に印加される。プロセッサ40は、アンテナ10にて受信された信号の合計電力Ptotの指標Pdetを受信するための入力41を有する。示された実施形態において、指標Pdetは、アンテナ10とRF_Gainステージ34との間の信号パスにおいてRF−RPで示された接点に接続された入力と、プロセッサ40の入力41に接続された出力とを有する電力検出器42を用いて得られる。(検出点は、例えばRF_Gainステージ34の出力など、他の場所に配置することもできる。)ベースバンド増幅器24の制御入力25に印加される利得設定の指標BB_Gainは、ライン44によって、プロセッサ40の入力45に供給される。(より良い精度のために、レシーバの受信周波数や温度のような他の情報を、プロセッサ40に供給することもできる。)メモリデバイス46が、プロセッサ40の入力47に接続されている。メモリデバイス46は、ルックアップテーブル(LUT)として機能する少なくとも2つの領域48,50を備え、ルックアップテーブルはそれぞれ、異なる周波数範囲でのRF歪み雑音Ndist対RF_GainおよびPtot特性、ならびに同一の異なる周波数範囲での熱雑音Ntherm対BB利得およびRF利得特性のモデルの所定の例を格納している。このモデルは、特定の設計のレシーバ用に決められており、他の設計のレシーバ用に決められたモデルとは異なる。モデルの実例が、添付の図面の図8および図9において、表で示されている。
プロセッサ40の出力51は、RF_Gain制御信号をプログラマブル減衰器36の入力に印加する積分器32に接続されている。プログラマブル減衰器は、連続的または段階的に調整可能である。
RF増幅器38の前に位置するプログラマブル減衰器36の機能は、RF増幅器38の入力の前で減衰を増加させることによって、追加的な電力消費なしに、レシーバの直線性を改善できるようにすることであるが、これは、前方の減衰が増加するにつれて熱雑音が劣化する犠牲をともなう。
減衰器36は、RF利得を制御するようにプログラムされており、一方で、プロセッサ40は、RF利得を計算および設定して、所望の信号帯域幅のSNRを最適化する役割を果たす。
図3は、RF利得(横座標)と合計電力Ptotの関数としての、歪み雑音電力レベルDNPL(レシーバ入力RF−RPを参照する)のグラフである。参照番号52は、Ptot0の曲線を示しており、参照番号54は、所与のPtotの曲線を示している。破線の矢印56は、Ptotが増加すると歪み雑音が増加することを示している。
図4は、RF利得とBB利得(横座標)の関数としての、熱雑音電力レベルTNPL(レシーバ入力を参照する)のグラフである。参照番号58は、所与のRF利得の曲線を示し、破線の矢印60は、RF利得が減少すると熱雑音が増加することを示している。
RF利得が増加すると、レシーバ出力、すなわち復調器16への入力での一定のレベルを維持するために、BB利得も減少するはずである(逆も同様)。
図3および図4から、RF増幅器38は、低い直線性を有することができることを結論付けることができる。減衰が高いほど、レシーバはより直線的となる(図3を参照されたい)。減衰が低いほど、レシーバの感度または雑音指数は良好となる(図4)。
図5は、所望の信号帯域幅への、レシーバ入力RF−RPを参照する合計雑音電力レベルNtotの、RF_Gain,BB_Gainの設定と合計入力電力Ptotの関数としてのグラフである。参照番号62および64は、それぞれ、Ptot0の曲線と、Ptotの他の値の曲線とを示している。言い換えると、プロセッサは、熱雑音/歪み雑音トレードオフを最適化することによって、合計雑音電力レベルNtotを、所望の信号帯域幅へと最小化することができ、それを行うために、合計入力電力Ptot、BB_Gain設定およびRF_Gain設定を処理する必要がある。このデータから、Ntotの(所望の信号帯域幅への)概算を計算することができ、AGC方策は、Ntotを最小化し、それによりSNRを最適化するために、最良のRF_Gainの決定を可能にする。
図6は、信号および雑音が同じ帯域幅を有する、所望のPsignal66および合計雑音成分68を示している。合計の雑音成分68は、歪み雑音70と、熱雑音72との合計により構成されている。合計雑音成分68の、Psignal66に対する比率が、SNRである。歪み雑音70および熱雑音72は、接点RF−RP(図2)NFを参照する熱雑音レベルが増加すると、歪み雑音70が減少し、NFが増加すると、熱雑音が増加する点において関連している。本発明に係る方法は、歪み雑音と熱雑音の間で最良のトレードオフを見出し、RF増幅器を最大出力で動作させる典型的な技術を避けつつ、SNRを可能な限り大きくするための方策に関する。
図7は、本発明に係る方法の実施形態に関するフローチャートである。ブロック74は、無線装置をオンにすることに関する。ブロック76は、RF_GainをRF_Gain_Min値に設定することにより無線装置を初期化し、強いRFレベルがアンテナ10(図2)にある場合に、無線装置のチューナを保護することに関する。ブロック78は、プロセッサが合計電力Ptot、RF周波数設定およびBB_Gain設定を得ることに関する。これらのデータは、LUT48,50(図2)から歪み雑音指数Ndistおよび熱雑音指数Nthermの値を得るために必要である。ブロック80は、プロセッサが、RF_Gainの全ての可能な値に対するNdist+Nthermの合計を計算すること、および合計の最小値と、それによるRF_Gainの最適値とを決定することに関する。ブロック82は、RF_Gainを最適値に設定することに関する。その際に、プロセッサは、プログラマブル減衰器36の設定を調整して、歪み雑音と熱雑音の間の最良のトレードオフによる最大のSNRを得る。BB_Gainの数値は、復調器16と利得制御増幅器24の間のAGCループを用いて、復調器16に供給される挟帯域信号が十分な値を有するように調整される。新たなRF_Gainが設定されるたびに、新たなBB_Gainが自動的に設定され、復調器入力における一定レベルが維持される。
図8〜図11は、本発明に係る方法の例に関する。
図8および図9それぞれの第1および第2の表では、RF_Gainは、10dB〜18dBの間で、2dBの段階で調整可能とし、BB_Gainは、0〜40dBの間で、5つの範囲において調整可能としており、5つの範囲は、<0、0〜10、10〜20、20〜30および30〜40dBである。UHF欧州地上波TV帯域470〜862MHz内にある2つの周波数の帯域が選択され、チューナへの歪みおよび熱雑音がRF周波数によって変化することが示されている。このような表を構成する際に、任意に、温度を考慮に入れることも可能である。実際の実施においては、より高い精度を与えるために、より多くの値が表に加えられるであろう。さらに、このような数字は、統合されたレシーバ装置のシステム測定から、および/または補間/補外/モデリングから得てもよい。
図8の第1の表は、RF利得が小さい場合、このことは、RF減衰が高く、次いで歪みが低いことを意味すること示している。
図9の第2の表は、RF_Gainが小さい場合、このことは、RF減衰が高く、次いで熱雑音が高いことを意味することを示している。
本発明に係る方法を示すために、図8および図9で示されている第1および第2の表の左側の列に位置する500MHzで、信号が受信されること、Ptot(合計入力電力=信号+干渉)=−20dBmであること、および初期の状態、つまり所望の信号電力レベル(+復調器16(図2)への入力でまだ可視である可能な隣接信号)が、RF_Gain=RF_Gain_Min→BB_Gain=35dBであることが仮定される。
図10を参照すると、ステップ1において、受信する装置は、RF_Gainを10dBに設定(次いでBB_Gain=35dB)することによって初期化される。これらの設定により、第1の表は、−20dBmの、すなわち−25〜−15dBmの範囲に入っているPtotに対して、7.0のNdistを示し、第2の表は、35dBの、すなわち30〜40dBの範囲に入っているBB_Gainに対して、10.00のNthermを示す。合計雑音(Ndist+Ntherm)は、17に等しい。ステップ2は、受信する装置のプロセッサ40(図2)が、アルゴリズムを適用し、異なる可能な値をNtotのために処理した後、歪み雑音Ndistと熱雑音Nthermの間での最良のトレードオフを決定して、Ntotのための最小値を与え、それにより最大SNRを与えること(RF利得ステージ34を最大電力で動作させることなく)を示している。
以下の簡略化された説明は、図11に示される表の各行が、どのように得られるかについて示している。
第1の行は、上述のように、RF_Gain=10dBによって得られ、Ptot=−20dBmに対して、Ndist=7.0であり、RF_Gain=10dBに対して、BB_Gain=35dBで30〜40dBの範囲にあり、Ntherm=10.0であり、よってNtot=7.0+10.0=17.0である。
第2の行は、RF_Gain=12dBとすることによって得られ、Ptot=−20dBmに対して、Ndist=7.7であり、RF_Gain=12dBに対して、BB_Gainは33.0dBに減少するが、まだ30〜40dBの範囲にあり、Ntherm=9.0であり、よってNtot=16.7である。
第3の行は、RF_Gain=14dBとすることによって得られ、Ptot=−20dBmに対して、Ndist=8.5であり、RF_Gain=14dBに対して、31dBのBB_Gainは、まだ30〜40dBの範囲にあり、Ntherm=8.1であり、よってNtot=16.6である。
第4の行は、RF_Gain=16dBとすることによって得られ、Ptot=−20dBmに対して、Ndist=9.3である。しかし、RF_Gain=16dBに対して、BB_Gainは再び29dBに減少し、ここで20〜30dBの範囲にあり、Ntherm=10.9であり、よってNtot=20.3である。
第5の行は、RF_Gain=18dBとすることによって得られ、Ptot=−20dBmに対して、Ndist=10.2であり、RF_Gain=18dBに対して、BB_Gainは再び27dBに減少し、まだ20〜30の範囲にあり、Ntherm=9.8であり、よってNtot=20.1である。
それぞれのNtotの数値を比較することにより、RF_Gainを14dBに、BB_Gainを31dBに設定することにより、Ntotは、最小値を有し、よって、図6を基準とすると、SNRが最大であることが明らかである。
本明細書および特許請求の範囲において、要素に先行する“1つの(aまたはan)”という語は、そのような要素の複数の存在を除外しない。さらに、“備える”という語は、列記されたもの以外の要素またはステップの存在を除外しない。
特許請求の範囲において括弧内に置かれた参照符号の使用は、特許請求の範囲を限定するものとは解釈されるべきでない。
本開示を読むことによって、他の変形が、当業者に明らかとなるであろう。このような変形は、AGCシステムおよびその構成部分の設計、製造および使用において既に知られている、ここに既に述べられた機能に替えて、または加えて使用し得る他の機能を、含んでもよい。

Claims (12)

  1. 第1のRF利得ステージと、所望の帯域幅において信号を増幅させるための第2の挟帯域利得制御増幅ステージと、を有するRF装置を動作させる方法であって、
    前記第1のRF利得ステージの利得設定は、前記所望の帯域幅における合計雑音を最適化することによって、信号対雑音比を最大化するように選択され、
    前記第2の挟帯域利得制御増幅ステージの利得設定は、実質的に一定レベルの出力が供給されるように調整される、ことを特徴とする方法。
  2. 前記第1のRF利得ステージは、RF増幅器の入力に接続されたプログラマブル減衰器を備え、
    前記第1のRF利得ステージの利得設定は、前記プログラマブル減衰器の値を、前記所望の帯域幅における合計雑音の決定に応じて調整することによってもたらされる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記プログラマブル減衰器に対して行われるべき調整の決定において、前記第2の挟帯域増幅器の利得設定が考慮に入れられる、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記プログラマブル減衰器に対して行われるべき調整の決定において、歪み雑音(前記RF装置の入力を参照する)と、熱雑音(前記RF装置の入力を参照する)とが、考慮に入れられる、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 前記RF装置は、RF利得ステージに接続されたRF信号のための入力と、利得調整されたRF信号を、所望の信号帯域幅に周波数ダウン変換し、前記信号を前記第2の挟帯域利得制御増幅ステージに印加するための手段と、をさらに備え、
    前記方法は、入力されたRF信号の合計電力を決定し、前記プログラマブル減衰器に印加されるRF利得設定を決定し、前記第2の挟帯域利得制御増幅ステージに印加される利得設定を決定し、決定されたRF利得設定と決定された合計電力の関数として、歪み雑音(前記RF装置の入力を参照する)値を決定し、決定されたRF利得設定と決定されたベースバンド利得設定の関数として、熱雑音(前記RF装置の入力を参照する)値を決定し、前記RF利得設定を調整して、前記所望の信号帯域幅内の合計雑音電力レベルを最小化することをさらに含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 歪み雑音値を、ルックアップテーブルに格納し、熱雑音値を、他のルックアップテーブルに格納する、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. RF入力と、第1のRF利得ステージと、第2の挟帯域利得制御増幅ステージと、を備える無線装置であって、
    前記所望の帯域幅における合計雑音を最小化することによって、信号対雑音比を最大化するように、前記第1のRF利得ステージの利得設定を選択するために、第1の制御デバイスが設けられ、
    実質的に一定レベルの出力が供給されるように、前記第2の挟帯域利得制御増幅ステージの利得設定を調整するために、自動利得制御回路が設けられている、
    ことを特徴とする無線装置。
  8. 前記第1のRF利得ステージは、RF増幅器の入力に接続されたプログラマブル減衰器を備え、
    前記制御デバイスは、前記プログラマブル減衰器に接続され、前記プログラマブル減衰器の値を、前記所望の帯域幅における合計雑音の決定に応じて調整する、ことを特徴とする請求項7に記載の無線装置。
  9. 前記制御デバイスは、前記第2の利得制御増幅ステージの利得設定のための入力を有する計算ステージを含み、
    前記計算ステージは、前記プログラマブル減衰器に対して行われるべき調整を決定する際に、前記第2の利得制御増幅ステージの利得設定を考慮に入れる、ことを特徴とする請求項8に記載の無線装置。
  10. 前記計算ステージは、歪み雑音(RF装置の入力を参照する)値および熱雑音(RF装置の入力を参照する)値を受信するための入力を有し、
    前記計算ステージは、前記プログラマブル減衰器に対して行われるべき調整を決定する際に、前記歪み雑音値および熱雑音値を考慮に入れる、ことを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
  11. 前記歪み雑音値および前記熱雑音値を格納するためのルックアップテーブルをさらに備える、ことを特徴とする請求項10に記載の無線装置。
  12. 前記制御デバイスは、
    入力されたRF信号の合計電力を決定するための手段と、
    前記プログラマブル減衰器に印加されるRF利得設定を決定するための手段と、
    前記第2の挟帯域利得制御増幅ステージに印加される利得設定を決定するための手段と、
    決定されたRF利得設定と決定された合計電力の関数として、歪み雑音(RF装置の入力を参照する)値を得るための手段と、
    決定されたRF利得設定と決定されたベースバンド利得設定の関数として、熱雑音(RF装置の入力を参照する)値を得るための手段と、
    前記所望の帯域幅内の合計雑音を最小化することにより、前記RF利得設定を調整するための手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
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