JP2009543499A - 負荷ラインの適応 - Google Patents

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Abstract

明細書中に開示される一般的概念に従って、パワーアンプ(300)出力に接続された負荷ラインの予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンス(z load)を適応整合させるための回路は、パワートランジスタと適応整合回路ネットワーク(101)との間に固定整合ネットワーク(201)を含む。固定整合ネットワークはインピーダンスインバータとして機能し、結果として、高電力での挿入損失が比較的低くなる。結果として、インピーダンス反転ネットワークが10倍以上のインピーダンス変動でも使用可能となることが分かる。さらに、パワートランジスタ付近で固定整合ネットワークを使用することにより、伝送零点の実現が可能となり、および/または、基準周波数での(可変)負荷インピーダンスとは無関係に、予め定められた高調波周波数での十分に規定された負荷インピーダンスが可能となる。

Description

発明の分野
この発明は、請求項1に記載のパワーアンプ出力に接続された負荷ラインの予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させるための回路に関し、請求項15に記載のパワーアンプ出力における予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させる方法に関する。
発明の背景
一般に、パワーアンプ(PA:power amplifier)は、中間出力電力では出力効率が低くなってしまう。というのも、それらの負荷ラインが、典型的には、最大出力電力に最適化されているからである。負荷ライン切換えおよび負荷ライン適応についての概念は公知である。たとえば、PINダイオード切換えキャパシタは、GSM(Global System for Mobile communications:グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ)システムにおいて用いられるトランスミッタのBGY270パワーアンプにおいて実現されている。
EP1401047は、可変キャパシタを固定整合ネットワークと組合せて用いて、パワーアンプの負荷ラインを適応的に設定するRF−MEMSの「自己作動」に関連している。固定ネットワークは、「複数の伝送線」で実現されると言われており、ネットワークの特別な特性を示すことはない。
すなわち、基本的に、出力電力の機能として負荷ラインを適応させると、中間電力レベルでのパワーアンプ効率を向上させることができる。これは、G. Leuzzi、C. Micheliによる「移動通信に適用される可変負荷の一定効率のパワーアンプ(Variable-load constant efficiency power amplifier for mobile communications applications)」(第33回欧州マイクロ波会議(33rd European Microwave Conference)(375〜377頁)、ミュンヘン(Munich)、2003年)から推論され得るとおりである。この理論およびシミュレーションに従うと、単一Lネットワークでは、大きなインピーダンス変換率に対する挿入損失が過剰になってしまう。
さらに、ネットワーク分析により、固定インダクタと可変キャパシタとの組合せとして可変インダクタを実現することにより挿入損失がさらに悪化することがわかった。これは極めて不所望なことである。というのも、結果として、高出力電力でPA効率が大幅に低下し、そのために、典型的に高いインピーダンス変換率が必要となるからである。
大抵のパワーアンプは中間出力電力レベルで周波数が低くなる。というのも、それらの負荷ラインは、最大出力電力に対し最適化されているからである。また、大抵のパワーアンプは、中間電力レベルで、ごくまれに最大電力で動作することが多い。さらに、回路素子が所与の品質係数Qを有する場合、ネットワーク挿入損失は、インピーダンス変換率を高めるよう増大する。結果として、可変整合ネットワークの損失が最大出力電力で最大になる傾向がある。加えて、パワーアンプ整合ネットワークは、高調波を大幅に除去するものでなければならないが、これは、一般に、これらの高調波周波数のために調整されるLC共振回路で実現されるものである。このため、固定LC共振回路で出力整合ネットワークを実現する場合、逆に、基本周波数で負荷ラインを調整するための可変LCネットワー
クが必要となる。
発明の概要
したがって、出力電力レベルに応じて、広いインピーダンス範囲にわたって負荷インピーダンスを適応させるために適応負荷ライン整合ネットワークを提供することが一目的となる。こうして、パワーアンプを中間の出力電力レベルで動作させる際にエネルギを節約し得る。
目的のうちの少なくとも1つは、請求項1に記載の回路によって達成され得る。したがって、パワーアンプ出力に接続された負荷ラインの予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させるための回路において、適応回路は、
− 負荷インピーダンスに接続され、負荷インピーダンスを整合インピーダンスに変換するための可変インピーダンス整合ネットワークと、
− 可変インピーダンス整合ネットワークに接続され、整合インピーダンスを予め定められた負荷ラインインピーダンスに変換するための固定インピーダンス反転ネットワークとを含み、
− 可変インピーダンス整合ネットワークは少なくとも1つの可変回路素子を含み、その可変回路素子のインピーダンスは、可変インピーダンス整合ネットワークによる整合が適用された制御設定によって制御可能となるように、制御設定入力によって制御可能である。
目的のうちの少なくとも1つは、請求項15に記載の方法によって達成され得る。したがって、パワーアンプ出力における予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させる方法は、
− 負荷インピーダンスを整合インピーダンスに変換するために可変インピーダンス整合ネットワークを調整するステップと、
− 固定インピーダンス反転ネットワークにより整合インピーダンスを予め定められた負荷ラインインピーダンスに反転させるステップとを含み、
− 当該調整するステップは、可変インピーダンス整合ネットワークのうち少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスを設定するステップを含む。
当該回路の一実施例に従うと、可変インピーダンス整合ネットワークは2つの可変回路素子を含み、その第1の回路素子は、負荷インピーダンスに直列に接続され、第2の回路素子は負荷インピーダンスに並列に接続されている。
一実施例においては、第1および第2の可変回路素子は可変キャパシタである。可変キャパシタは、切換え可能な並列接続されたキャパシタのアレイとして実現され得る。このような切換え可能なキャパシタは、いわゆる、マイクロ電気機械システム(MEMS:Micro-electromechanical systems)を含むMEMS技術において実現可能である。MEMSは、マイクロスイッチ、マイクロキャパシタおよびマイクロインダクタなどのマイクロセンサおよびアクチュエータの集まりを含む。MEMSを無線周波数(RF)回路に集積すると、結果として得られるシステムは、性能レベルが優れたものとなり、製造コストがより低くなる。MEMSベースの製造技術をマイクロ波およびミリ波のシステムに組込むことにより、ICにMEMSアクチュエータ、アンテナ、スイッチおよび伝送線を備えることが可能となる。結果として得られるシステムは、広い帯域幅と高い放射効率とで動作し、無線パーソナル通信装置を拡張区域内で実現するために広い範囲を有する。
実施例のさらなる展開例においては、第1の可変回路素子はさらに可変インダクタを含み得る。変動性をもたらすために、可変インダクタは、可変キャパシタの実現例と同様に
、切換え可能な並列または直列接続されたインダクタのアレイを含み得る。可変インダクタおよび可変または固定キャパシタの直列回路により、比較的高い固定インダクタンス値を必要とすることなく、可変インダクタを有効に実現することができる。切換えインダクタ(またはコイル)および可変キャパシタを備えた可変インピーダンス切換ネットワークにおいて可変直列素子を実現することにより、高いQ係数で可変インダクタを実現することができる。これにより、調整範囲と関連する挿入損失とのトレードオフを改善させることができる。さらに、このような切換え可能なインダクタは、可変キャパシタと同様に、MEMS技術で制御可能にされ得る。対応する「インダクタ」レジスタに格納されたデジタルコードに対応するそれぞれの適用された制御設定を用いることができ、その「インダクタ」レジスタの出力は、実現された切換えインダクタに接続されており、このため、可変インダクタが、インダクタレジスタに格納されたデジタルコードによって制御可能となる。
こうして、上述の可変キャパシタまたは可変インダクタなどの切換え可能な回路素子は、可変インピーダンス整合ネットワークにおいて、それぞれの回路素子をオンやオフに切換えるそれぞれのMEMスイッチのための外部設定により、または、オンやオフに切換えられ得るそれぞれのMEMキャパシタおよび/もしくはMEMインダクタにより制御可能に配置され得る。所要の制御設定は、適用された設定が、それぞれのレジスタに格納され得るデジタルコードに対応するように実現され得る。それぞれのレジスタの出力は、切換え回路素子に接続されており、このため、可変回路素子が、それぞれのレジスタに格納されたデジタルコードによって制御可能となる。並列または直列接続された回路素子の単一値がバイナリで重み付けされるように切換え可能な回路素子が構成された場合、回路素子の変数値が段階的に設定され得るように、レジスタにおけるデジタルコードはそれぞれの可変回路素子についてのそれぞれの設定値に直接的に対応する。このため、レジスタに格納されたバイナリコードの最下位ビットが、回路素子の値の最小可変ステップに対応することとなる。
この発明の第1の局面に従うと、可変インピーダンス整合ネットワークは、制御回路によってフィードフォワード制御されて構成される。したがって、制御回路は、可変インピーダンス整合ネットワークの格納された較正データを含むルックアップテーブルを実現するための格納手段、たとえば、いくつかのレジスタまたはメモリを含み得る。較正データは、それぞれの基準設計回路から得ることもできる。さらに、ルックアップテーブルにおいては、較正データは、可変整合ネットワークについての最適な所要の設定をルックアップテーブルから得ることができるように、パワーアンプのいくつかの異なる出力電力レベルにマップされる。
この発明の第2の局面に従うと、当該回路はさらに、整合インピーダンスの特性を検出するための少なくとも1つの検波器を含む。これにより、可変インピーダンス整合ネットワークの適応制御のオプションが提供される。このような適応制御は、それぞれの構成された制御回路によっても実現され得る。基本的に、制御回路は、パワーアンプ出力の実際の電力レベルに従って、整合インピーダンスの検出された特性に応じて、可変インピーダンス整合ネットワークの設定を調整するよう構成されるべきである。
第2の局面の一実施例においては、制御回路は、上述のとおり実現可能なルックアップテーブルを含む。ルックアップテーブルには、各々の適用された設定についての、可変インピーダンス整合ネットワークを記述するパラメータデータが格納され得る。可変インピーダンス整合ネットワークの挙動を記述するこのようなパラメータデータは、Sパラメータデータ、Hパラメータデータ、ZパラメータデータおよびYパラメータデータのうちの少なくとも1つであり得る。これらは、それ自体が公知であり、詳細な説明を必要としない。ここで、制御回路は、整合インピーダンスの検出された特性および実際の設定の対応
するパラメータデータから実際の負荷インピーダンスを計算し、計算された実際の負荷インピーダンスおよび実際の出力電力レベルから、可変インピーダンスネットワークについての所要の新しい設定を計算して、パワーアンプから負荷インピーダンスまでの最適な電力伝送を実現するよう構成されるはずである。
第2の局面の別の実施例においては、適応制御のための制御回路は、可変インピーダンス整合ネットワークの整合インピーダンスの検出された特性に応じて、段階的に、可変インピーダンス整合ネットワークの設定を調整するよう構成される。さらなる展開例においては、設定の変更は、最適な整合が達成されるまで予め定められた方向に実行される。
一般に、可変インピーダンス整合ネットワークは、整合インピーダンスが以下の式に従って計算される基準インピーダンスRrefに応じて実質的に設定されるように、適用された制御設定によって制御される。
Figure 2009543499
ここで、Z0は、固定インピーダンス反転整合ネットワークの特性インピーダンスであり、Ploadは所要の出力電力であり、Usupplyは供給電圧であり、Usatはパワーアンプのコレクタ飽和電圧である。
この発明の第3の局面に従うと、固定インピーダンス反転ネットワークは伝送零点を含み得る。このような伝送零点は、予め定められた周波数を除去するよう設計され得る。さらに、固定インピーダンス・反転ネットワークは、基本周波数での負荷インピーダンスとは無関係である予め定められた第2の高調波周波数で、十分に規定された負荷インピーダンスをもたらすように、設計され得る。
たとえば、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA:Wide Band Code Division Multiple Access)システム、または、世界的展開用の高速データレート(EDGE:Enhanced Data rates for Global Evolution)を提供する規格に従ったグローバル通信システム(GSM:Global Communications System)において用いられる装置のトランスミッタユニットにおいて実現される発明に従った回路によって、良好な結果が達成された。
パワーアンプ出力における予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させる方法に関して、当該方法は、上述の適応回路と基本的に同じ利点を提供する。
このため、発明の第1の局面に従うと、当該方法はさらに、少なくとも1つの可変回路素子のための所要の設定をルックアップテーブルから得るステップを含み、当該ルックアップテーブルは、可変インピーダンス整合ネットワークの格納された較正データを含み、当該較正データは、パワーアンプ出力のさまざまな出力電力レベルにマップされ、当該方法はさらに、得られた設定を少なくとも1つの可変回路素子に適用することにより、少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスを設定するステップを含む。
この発明の第2の局面に従うと、当該方法は、整合インピーダンスの少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに含む。これにより、実際の出力電力レベルに従って、整合インピーダンスのうち検出された少なくとも1つの特性に応じて、少なくとも1つの可
変回路素子のインピーダンスを設定することが可能となる。
したがって、一実施例に従うと、当該方法はさらに、整合インピーダンスの検出された特性および実際の設定の対応するパラメータデータに従って、各々の適用された設定について可変インピーダンス整合ネットワークを記述するパラメータデータが格納されているルックアップテーブルから、実際の負荷インピーダンスを得るステップと;得られた実際の負荷インピーダンスおよび実際の出力電力レベルから、可変インピーダンスネットワークについての新しい設定を計算するステップと;新しい設定を適用することにより少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスの設定を調整するステップとを含む。
別の実施例に従うと、当該方法はさらに、最適な整合が達成されるまで、整合インピーダンスのうち検出された少なくとも1つの特性に応じて、少なくとも1つの可変回路素子の設定を予め定められた方向に段階的に調整するステップを含む。
要約すれば、一般概念は、パワートランジスタと適応整合ネットワークとの間に固定整合ネットワークを用いるという認識によるものであり、固定ネットワークの基本特性は、4分の1波長の伝送線と同様に、大量の反応性インピーダンスをもたらすことなく、実負荷インピーダンスを反転させることである。このようなインピーダンスインバータを用いることにより、結果として、高電力時の挿入損失が比較的少なくなる。加えて、固定整合ネットワークを用いることにより、伝送零点を実現することが可能となり、たとえば、高調波を除去し、および/または、十分に規定された負荷インピーダンスを第2の高調波でパワーアンプに供給して、たとえば、基本周波数で(可変)負荷インピーダンスとは無関係に、逆のクラスFの動作を得ることが可能となる。
この発明の上述の局面は、特に、パワーアンプが、携帯電話、WLAN(Wireless Local Area Network:無線ローカルエリアネットワーク)機器などにおけるように、変動する出力電力レベルで動作する広範な適用範囲を有する。
他の目的および特徴は、添付の図面に関連して考慮されると、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。しかしながら、添付の図面が、発明の限定を規定するものとしてではなく、単に例示を目的として設計されたものであり、添付の特許請求の範囲だけを参照するべきであることが理解されるはずである。さらに、添付の図面が、単にこの明細書中に記載される構造および手順を概念的に説明することを意図したものであることが理解されるはずである。
負荷ライン適応概念の一般原則を示す図である。 固定インピーダンス反転ネットワークおよびフィードフォワード制御された可変整合ネットワークを備えたパワーアンプの実施例を示す回路図である。 適応制御された可変インピーダンス整合ネットワークを備えたパワーアンプの実施例を示す回路図である。 自立型の反復適応制御された可変インピーダンス整合ネットワークを備えたパワーアンプの実施例を示す回路図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第1の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第1の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第1の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第1の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第1の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第2の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第2の実現例のネットワーク特性を示す図である。 可変インピーダンス整合ネットワークの第2の実現例のネットワーク特性を示す図である。 固定インピーダンス反転ネットワークのネットワーク特性を示す図である。 固定インピーダンス反転ネットワークのネットワーク特性を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。 負荷ライン適応ネットワークのシミュレーション結果を示す図である。
実施例の詳細な説明
図1は、この明細書中で提案される適応負荷ライン整合ネットワークの一般概念を示す。第1に、可変整合ネットワーク100は、負荷インピーダンスRloadを整合インピーダンスRmに変換するが、ここで、整合は、整合インピーダンスRmが基準値Rrefに等しくなるように構成され得る。次いで、Z0の特性インピーダンスを有する固定インピーダンス反転ネットワーク200は、整合インピーダンスRmを負荷ラインインピーダンスRllに変換し、これは、Usupplyに接続されたトランジスタによって符号化されるパワーアンプ300の出力に接続されている。
整合インピーダンスRmが、以下の式に従ったパワーアンプの実際の出力電力の関数としてRrefに等しくなるように、適応整合ネットワーク100を設定することによって最適な効率を得ることができる。
Figure 2009543499
こうして、所要の出力電力Pload、供給電圧Usupply、パワーアンプ300のコレクタ飽和電圧USAT、および特性インピーダンスZ0についての先験的知識により、所要の基準値Rrefを決定することができる。なお、Zmの虚数部は0(ゼロ)に維持されるべきであるが、固定インピーダンス反転ネットワーク200がインピーダンス変換範囲全体にわたってこの0(ゼロ)のリアクタンスを保持することに留意されたい。
負荷ライン適応についての、明細書中に開示される概念に従うと、可変整合ネットワーク100の設定は、(i)フィードフォワード制御された負荷ライン適応として、または、(ii)適応制御された負荷ライン適応として実現され得る。
フィードフォワード制御されたシステムに関して、この解決策は、可変整合ネットワークの包括的知識に基づいており、このため、不整合な検波器を必要としない。このことは以下により詳細に記載される。こうして、たとえばアンテナ負荷インピーダンスであり得る定負荷インピーダンスRloadが想定される場合、整合ネットワークは、可変整合ネットワーク100の拡張された較正データを有するルックアップテーブルを用いる制御回路によって制御され得る。ルックアップテーブルにおいては、可変整合ネットワーク100の較正データは、パワーアンプ300のさまざまな出力電力レベルにマップされる。
適応制御されたシステムの場合、不整合な検波器を設けることにより、整合インピーダンスRmについての情報の決定が可能となり、さらに、これを用いて、実際の所要の出力電力レベルに応じて可変整合ネットワーク100を調整することができる。適応制御されたシステムは、適応の範囲内で、負荷インピーダンスRloadの不整合に対処し得る。これは、上述のフィードフォワード制御されたシステムに勝る利点である。
適応制御は、多くの異なるアルゴリズムで実現可能である。これらのうちの2つを、例示を目的としてここで簡潔に説明する。すなわち、
(a)1ステップアルゴリズム、および
(b)反復アルゴリズム、である。
1ステップアルゴリズムに関して、たとえば、可変整合ネットワーク100の各設定についてのSパラメータデータを含むルックテーブルが用いられる。Sパラメータデータは、たとえば、基準設計回路の較正から得られてもよい。電子回路においては、複素散乱パラメータまたはSパラメータは、線形ネットワークが伝送線に挿入される際の進行波の散乱および反射を記述する。Sパラメータの使用は一般的なことであるが、高周波数の応用例には限定されず、しばしば、スミスチャートなどの周波数の関数として測定および表示される。各々のポートについては、加えられた(入射する)反射した波が測定される。入射する波がネットワークを通過すると、その値には散乱パラメータが掛けられる(すなわち、利得および位相が変更される)。Sパラメータは、可変インピーダンス整合ネットワーク100としての線形装置の挙動を完全に記述する。個々のSパラメータは、無次元の複素数であり、通常、大きさおよび位相として表わされる。より低い周波数の場合、応用例に応じて、H、YおよびZのパラメータを用いて可変整合ネットワーク100を記述し得る。
可変インピーダンス整合回路におけるインピーダンスは、不整合な検波器によって検出されてもよく、可変インピーダンス整合ネットワーク100の現在の設定に対応するSパラメータデータを用いて、実際の負荷インピーダンスZloadを計算することができる。この計算されたZloadおよび所要の出力電力レベルから、可変インピーダンス整合ネットワーク100についての最適な新しい設定が計算または決定され得る。
次いで、たとえばトランスミッタにおける適用例に関して、適時に、通信システムの(時間)スロット境界にわたって、またはアイドル状態のスロットにおいて、可変インピーダンス整合ネットワーク100の設定が更新される。可変インピーダンス整合ネットワーク100のインピーダンス変換特性についての詳細な先験的知識を用いることにより、「1ステップ」のアルゴリズムが高速にされる。
代替的には、反復適応アルゴリズムの場合、可変インピーダンス整合ネットワーク100についての先験的知識はさほど必要とされない。さらに、以下で明らかになるように、しばしば、最適な設定への適切な集束を保証するには単調な制御で十分であり得る。ここで、不整合な検波器による検出された不整合についての情報を用いて、段階的に最適な整合が得られるまでネットワークを適切な方向にわずかに調整する。
ここで図2を参照して、負荷ライン適応概念の実現例を一例として説明する。提案されているフィードフォワード制御された出力整合、特に、固定インピーダンス反転ネットワークおよびフィードフォワード制御された可変整合ネットワークを備えたパワーアンプの回路ブロック図が示される。
したがって、可変インピーダンス整合ネットワーク101は、直列インダクタLseries、可変並列キャパシタCparおよび可変直列キャパシタCseriesを備えたLネットワークを含む。可変インピーダンス整合ネットワーク101は、式(0)に従って負荷インピーダンスRloadをダウンコンバートする。可変キャパシタCseriesおよびCparはともに、たとえば、RF−MEMSとして実現され得る切換えられたキャパシタC、2C、4C、8Cおよび16Cの5ビットバイナリの重み付けされたアレイを含む。それぞれの切換えられたキャパシタC、2C、4C、8Cおよび16Cの設定は、それぞれの入力SETによって設定され得る、レジスタ120に格納されたデジタルコードによって決定される。たとえば、レジスタを設定するために、コントローラ回路、たとえばトランスミッタのベースバンドコントローラ、とインターフェイスを取るよう3ワイヤバス(I2C)を用いてもよい。レベルシフタ110は、典型的には約3Vであるレジスタ120の出力電圧を、切換え可能なキャパシタのための、静電RF−MEMS装置を切換えるのに必要とされる30Vなどのはるかに高い制御電圧に変換する。
固定インピーダンス反転ネットワーク201は、たとえば約8Ωの電流に関して、特性インピーダンスZ0、たとえばZ0の値を有するインピーダンスインバータとして機能する2つのLネットワークからなる。当該実施例においては、直列共振回路は、各々の並列ブランチにおいて、第2および第3の高調波で周波数成分2f0および3f0を除去するよう構成される。DC電源が、固定インピーダンス反転ネットワーク201の中心ノードにおいて適用されるため、そのインピーダンスは、負荷ラインインピーダンス適応の範囲全体にわたって比較的低く(約8Ω)に維持され得る。さらに、たとえば、DC電源は、サイズが比較的小さいインダクタのための電源に対して十分な絶縁を実現するよう並列共振にされる。
すなわち、図2において、実現可能な固定インピーダンス反転ネットワーク201においては、空間を節約するために2f0および3f0で直列LCトラップを備えた二重のLネットワークなどの集中素子を用いて、特定の周波数の除去、たとえば高調波の除去をもたらす。ネットワーク全体の適応部分、すなわち、可変インピーダンス整合ネットワーク101は、インピーダンス・ダウンコンバート型の単一Lネットワークであり、その直列ブランチ101aがインダクタLseriesおよび可変キャパシタCseriesからなるのに対し、シャントブランチ101bは可変キャパシタCparからなる。キャパシタCseriesおよびCparはともに、RF−MEMS技術においてバイナリで重み付けされた切換キャパシタアレイとして実現される。
ここで図3を参照すると、固定インピーダンス反転ネットワーク201および適応制御された可変整合ネットワーク102を備えたパワーアンプ300が示される。ここでは、適応負荷ラインは、この発明の一実施例に従って、1ステップアルゴリズムに基づいて制御される。図3における回路は、図2におけるフィードフォワード制御された概念として、同様の可変インピーダンス整合ネットワーク102および固定インピーダンス反転ネットワーク201を含む。
しかしながら、可変インピーダンス整合ネットワーク102のシャントブランチ102bの切換え可能なキャパシタCparに並列に接続された付加的なインダクタ(コイル)Lparが設けられている。これによっても、容量性負荷Zloadの適応調整が可能となる。さら
に、機能性が拡張される。さらに、図2に加えて、2つのネットワーク102と201との間の位置にある整合インピーダンスRmを測定するために不整合またはインピーダンスのそれぞれの検波器130が設けられている。この実施例においては、インダクタLseries直列ブランチ102aはインピーダンス検波器130の検知素子として用いられる。インピーダンス検波器130の出力RdetおよびXdetは、制御回路、たとえばコントローラ400に送られて、レジスタ120にダウンロードされるべき新しい適用可能な値SETを決定する。図2の場合、インピーダンス検波器130は設けられておらず、このため、キャパシタCparおよびCseriesの最適な設定は、Zloadの公称負荷インピーダンス、たとえば50Ωをとる。
ここで図4を参照すると、反復適応アルゴリズムに基づいた、提案される適応負荷ラインインピーダンス適応についての回路ブロック図が示される。回路図は、自立型の反復負荷ライン適応についての実施例である。
直交検波器131は、検知レジスタRsenseで、検出されたインピーダンスRdetの実数部を決定する。この検出された直列インピーダンスRdetは、上述の式(0)に従って決定され、それぞれの制御回路(図示せず)によって回路に適用される基準値Rrefと比較される。エラー信号ERRの符号によりカウンタ124がカウントアップまたはカウントダウンするよう設定され、これにより、値16C、8C、4C、2CおよびCを備えたバイナリで重み付けされたキャパシタからなる並列キャパシタCparのスイッチをレジスタ/レベルシフタ114を介してそれぞれ設定することにより、エラー信号を最小限にする。また、容量性負荷Zloadの適応調整を可能にするために、可変インピーダンス整合ネットワーク103の切換え可能なキャパシタCparに並列に接続された付加的なインダクタ(コイル)Lparが設けられている。
直列キャパシタCseriesは位相検波器132によって制御されて、Lseriesの左側でノード電圧uおよびブランチ電流iとの間の位相差を検知する。検出された位相の符号は、上述のカウンタ124と同様の態様で、アップ/ダウンカウンタ122のモードを設定して、レジスタ/レベルシフタ112を介して直列キャパシタCseriesの値を設定する。
可変インピーダンス整合ネットワークの可変回路素子CparおよびCseriesを自立的に調整する適応ループLOOP1およびLOOP2により、実負荷インピーダンスRload=Re(Zload)が固定インピーダンス反転ネットワーク201に与えられ得る。結果として、ループLOOP1およびLOOP2の両方の適応範囲内において、負荷ラインインピーダンスを実際の負荷インピーダンスZloadから有効に独立させることができる。
なお、基準値Rrefを決定するのに異なる方法を用いることもでき、たとえば、上述の式(0)を用いて、効率的に最適条件に対する基準値Rrefを計算することができる。すなわち、式(0)は、基準値Rrefを決定するための代替的な一方策であるが、これに当該概念を限定するよう意図したものではない。
さらに、さまざまな出力電力レベルおよび動作周波数での最適効率および/または線形性のための基準値Rrefの較正は、PAM/電話の製造後に実行されてもよい。典型的には、選択されるRllが高ければ高いほど効率が上がるが、一旦、飽和が起こると、歪みが悪化する可能性がある。したがって、GSM EDGEおよびW−CDMAのような線形システムの場合には、効率と線形性との間でトレードオフが図られている。
さらに、最小のコレクタピーク電圧の検出を用いて、基準値Rrefを調整することができる。これは、A. van Bezooijen、R. Mahmoudi、A.H.M. van Roermundによる「過酷な不整合条件下で線形を保持する適応パワーアンプ概念(Adaptive power amplifier concept
s preserving linearity under severe mismatch conditions)」(無線通信のためのパワーアンプについてのIEEEワークショップ(IEEE Topical Workshop on Power Amplifers
for wireless communications)、2004年9月)、または、A. van Bezooijen、R. Mahmoudi、A.H.M. van Roermundによる「アンテナ不整合条件下でパワーアンプの線形を保持するための適応方法(Adaptive methods to preserve power amplifier linearity under antenna mismatch conditions)」(回路およびシステムについてのIEEEトランザクション(IEEE Transactions on circuits and systems)第1部、第52巻、第10号、2101〜2108頁、2005年10月)に記載されるとおりである。これにより、負荷ラインの十分な適応制御を実現することができる。
以下において、この明細書中に呈示される概念をよりよく理解できるようにするために、ネットワーク特性についてのいくつかのさらなる情報を説明する。まず、可変インピーダンス整合ネットワークに関して、図5aにおける概略的な回路図によって示されるように、調整可能な直列インダクタを備えた可変Lネットワークが分析される。特に、実現可能なインピーダンス適応範囲、最大値−最小値のキャパシタ比、および単一Lネットワークの挿入損失についての数学的分析を以下に示す。これにより、これらのパラメータ間のトレードオフについての見通しが得られることとなる。より詳細な情報については、Anatol I. Zverev、John Wileyによる「フィルタ合成のハンドブック(Handbook of filter synthesis)」(Sons, Inc.(ニューヨーク(New York)、米国(U. S. A.)、1967年)を参照されたい。
したがって、単一Lネットワークの場合、リアクタンスXLおよびXCが式(1)および(2)に従う場合、実負荷インピーダンスRloadをより低い実整合インピーダンスRmに整合させることができる。
Figure 2009543499
および
Figure 2009543499
ここで、ネットワークQlの、負荷がかけられた品質係数Qが式(3)で得られる。
Figure 2009543499
これは、負荷がかけられたQが、インピーダンス変換率Rload/Rmの平方根に比例していることを示す。この場合、この変換率は1よりもはるかに大きい。図5bおよび図5cは、50Ωであり、周波数がf=900MHz程であるRloadについての標準値を示す
図5bは、整合インピーダンスRmの関数としての、負荷がかけられた品質係数Qを示す。ここで、Rloadは50Ω、周波数はf=900MHz程度と想定される。図5cは、回路素子Cpar(図5cの左軸)、および、Rmの関数としてのLseries(図5dの右軸)の成分値を表わす。ここで、Rloadが50Ω、周波数がf=900MHz、インダクタQLseriesのQ係数が50、キャパシタQCparのQ係数が100と想定される。ここでは、キャパシタCparとは異なり、直列インダクタLseriesが最大値を有しており、Rmが50Ωに近づくとその最大値を越えてその値が直ちに低減する。式(3)を式(1)に代入すると、
Figure 2009543499
となり、これは、
Figure 2009543499
であれば、最大値を有する。
これは、
Figure 2009543499
に当てはまり、
Figure 2009543499
をもたらす。
こうして、調整可能な直列リアクタンスXLは、1/2Rloadに等しいRmについての1/2Rloadの最大値を有する。負荷がかけられた品質係数Qが低いために、この最大値の幅がかなり広くなる。したがって、50Ωの負荷は、直列インダクタを調整しなくても、かなり正確に約40Ω〜10Ωから整合され得る。インピーダンス調整範囲が40Ω〜2Ωの範囲に拡張されなければならない場合、インダクタの最大値−最小値の比率は2.5でなければならない。
Lネットワーク挿入損失ILは、
Figure 2009543499
と表わすことができる。ここで、QLおよびQCは、それぞれ、コイル(インダクタ)LseriesおよびキャパシタCparの品質係数Q(または、略してQ係数)である。この式は、挿入損失が、負荷がかけられたQ係数と、有効成分Q係数(QC・QL/QC+QL)の逆数とに比例することを示している。
定数成分Q係数の場合、挿入損失は、インピーダンス変換率Rload/Rmに応じて増大する。図5dには、Rloadが50Ωであり、QLが50であり、QCが100であり、fが約900MHzである場合のネットワーク挿入損失の標準値が示されており、これは、50Ωの負荷インピーダンスが、0.6dBの挿入損失だけで2Ωにまで整合され得ることを示している。
可変負荷条件下で、可変整合ネットワークが、Rload1がRm1に整合される第1の整合条件から、Rload2がRm2に整合される第2の整合条件に調整されなければならない場合、所要のキャパシタ比が以下の式で得られる。
Figure 2009543499
対応するインダクタ比は以下の式で得られる。
Figure 2009543499
load1=Rload2=50Ωについてのいくつかの標準値が図5eに示される。たとえば、50Ωの負荷インピーダンスが、並列キャパシタンスを、6.6の最大値−最小値のキャパシタ比に対応する2.7pFから17pFに変更することにより、2Ωから32Ωに整合され得ることを、図5eから導き出すことができる。
ここで、可変インピーダンス整合ネットワークに関する第2の分析を説明する。この場合、固定直列インダクタLseries、調整可能な直列キャパシタCseriesおよび調整可能な並列キャパシタCparを備えた可変Lネットワークは、図6aにおける概略回路図によって表わされるように分析されることとなる。この回路は、図2、図3および図4の実施例において用いられるアーキテクチャを表わしている。
ここで、負荷インピーダンスRloadを整合インピーダンスRmに整合させるために、所要の並列キャパシタリアクタンスXCparを式(11)で表わすことができる。
Figure 2009543499
ここで、ネットワークQlの、負荷がかけられたQ係数は式(12)で得られる。
Figure 2009543499
式(11)および(12)は上述の式(2)および(3)と同様であり、所要の直列リアクタンスはRloadの2分の1の最大値を有することが導き出された。固定直列インダクタLseriesのリアクタンスは、可変キャパシタCseriesの付加的な負のリアクタンスを可能にするために、より大きくされなければならない。ここで、固定直列インダクタLseriesのリアクタンスについての好適な実質的な選択肢が、
Figure 2009543499
であることが判明した。これに対し、直列キャパシタリアクタンスXCseriesは、
Figure 2009543499
によって得られる。
この条件の場合、Rmの関数として並列キャパシタおよび直列キャパシタの値CparおよびCseriesについての代表図が図6bに示され、ここでは、並列キャパシタ値は、当該図の左軸に対して菱形で表わされており、直列キャパシタ値は、整合インピーダンスRmの関数として図の右軸に対して正方形で表わされている。Rloadは50Ω、Lseriesは8.8nH、fは900MHzとされる。
調整可能な直列キャパシタCseriesを備えたこの可変インピーダンス整合ネットワークの場合、挿入損失ILは、並列キャパシタ損失、直列キャパシタ損失および直列インダクタ損失の合計として表わすことができる。
Figure 2009543499
この場合、以下のとおりである。
Figure 2009543499
なお、直列ブランチにおける損失は、負荷がかけられたQ係数の正方形と比例していることに留意されたい。したがって、直列ブランチにおける損失は、典型的には、特に負荷がかけられたQ係数が高い場合、並列ブランチにおける損失をしのいでいる。これは、図6cから導き出すことができる。図6cは、たとえば、QLseriesが50であり、QCparが100である場合に、50Ωの負荷を2Ωに整合することにより、結果として2.8dBの挿入損失がもたらされることを示している。
このことは、非常に厳しい効率規定を最大出力電力で満たされなければならない典型的なパワーアンプの応用例に対しては非常に重要となる。挿入損失が比較的高くなる主な原因は、Rmの高い値への整合を可能にするために、対応する大きな直列損失インピーダンスを有する(可変直列キャパシタと組合された)比較的大きな直列インダクタが必要となることである。これにより、低いRmの値への整合時に、負荷がかけられたQ係数が高くなってしまう。しかしながら、可変直列キャパシタと組合された2つ以上の切換インダクタを用いることにより、インピーダンス調整範囲と挿入損失との間のトレードオフが改善されることが判明した。
ここで、所要の固定インピーダンス反転ネットワーク(または、略してインピーダンスインバータ)に関していくつかの分析を行なう。固定インピーダンスインバータを用いて、広いインピーダンス範囲にわたって、実負荷インピーダンスRloadを実整合インピーダンスRmに変換することができる。理想的なインピーダンスインバータの伝達関数が式(19)によって得られる。
Figure 2009543499
式(19)において、Z0は、4分のラムダ(λ/4)マイクロのストリップラインの特性インピーダンスと同様の意味を有する。このインピーダンスインバータ関数の近似は、図7aに図示のとおり、集中回路実現例によって達成可能である。固定インピーダンス反転ネットワークは、2つのカスケード接続されたLネットワークからなり、その内、セクションAの負荷がかけられたQ係数Ql_AとセクションBのQl_Bとは同じである。これは式(20)で表わされる。
Figure 2009543499
両方のネットワークセクションAおよびBの、負荷がかけられたQ係数Qlは、式(21)によって、または式(22)によって同様に得られる。
Figure 2009543499
それぞれのネットワーク設計式は、式(23)〜(25)で表わすことができる。
Figure 2009543499
したがって、必要とされるそれぞれのインダクタ比およびキャパシタ比は、式(27)および(28)で表わすことができる。
Figure 2009543499
上述の説明および発見に基づき、負荷ライン適応回路概念についてのシミュレーションが、電圧制御された可変キャパシタ、位相検波器、制御回路、およびパワートランジスタについての挙動モデルに基づいて実行された。すべてのコイル(インダクタ)のQ係数は50に設定され、2つの調整可能な(切換え可能な)キャパシタを含むすべてのキャパシタのQ係数は100に設定されている。
調波平衡シミュレーションを実行して、負荷ライン適応回路の固定部および可変部のインピーダンス伝達関数を検証する。図8aは、約900MHzの固定整合を有する通過帯域と、1800および2700MHzの伝送零点とを示す。−20dBmの入力反射は、
32Ωで負荷がかけられる際の2Ωのソースインピーダンスへの適切な整合を示す。
Refが32Ωから2Ωにまで変更されると、適応したパワーアンプ(PA)の出力負荷インピーダンスのシミュレートされた実数部が、図8bに図示のとおり、約2Ω〜約20Ωに上昇する。点線は、理想的な回路で得られたであろうインピーダンス変換係数を示している。
2Ωから32ΩへのRRefのインピーダンス調整全体に関して、整合インピーダンスの虚数部は整合インピーダンスの実数部の10%未満であり、これは図8cの右側のY軸に示されている。これは、実数間のインピーダンス反転ネットワークが正確に変換することを示している。
図8dにおいて、固定インピーダンスインバータのシミュレートされた挿入損失が示される。ここでは、適応Lネットワークおよびそれらの合計はコレクタ負荷インピーダンスの関数であり、QLは50、QCは100、fは900MHzである。固定ネットワークの挿入損失ILは上方の点線曲線であり、適応整合は中間の実線曲線に対応し、これらの2つの合計は下方の破線曲線である。整合インピーダンスが8Ωであれば固定ネットワークの挿入損失が最小となることは明らかである。というのも、負荷がかけられたそのQ係数が次に最も小さいからである。整合インピーダンスが2Ωであれば、適応整合での損失は比較的小さくなる。結果として、高い出力電力では損失が比較的小さくなる。これはこの回路トポロジーの利点である。コレクタ負荷ラインは、挿入損失をさほど発生させることなく2Ω〜約20Ωに効果的に適応され得る。
図8eに示されるスミスチャートは、Cparにより(円で示される)定数アドミタンスの円セグメントにわたる50Ωの負荷のインピーダンス変換と、Cseriesによる(正方形で示される)実インピーダンスへの変換とを視覚化したものである。ここでは、Rref=2、4、8、16および32Ωである。
固定インピーダンス反転ネットワークに接続され、適応ダウンコンバート型Lネットワークが後に続いているパワートランジスタの効率が、2Ω、8Ω、32Ωの基準インピーダンスに関してシミュレートされた。この場合、Rloadは50Ωであり、fは図8fにおいて比較される900MHzである。20dBmの中間出力電力の場合、見出される効率はそれぞれ13%、21%および32%であり、これは、中間出力電力レベルで効率を著しく改善させることができることを示している。
GSM/EDGEおよびW−CDMAシステムにおいて、大規模なスロット間出力電力の変動が発生する。結果として、負荷ラインを高速で適応制御することが必要となる。フィードフォワード制御または1ステップ適応制御アルゴリズムが用いられてもよい。適応制御についての主な利点は、負荷インピーダンスの変動に依存している。W−CDMAの動作がホットスイッチングを必要とするのに対し、GSM/EDGEにおいては、可変ネットワークの設定がアイドル状態のスロットにわたって更新可能である。
要約すれば、この明細書中に開示される一般概念は、パワーアンプ出力に接続された負荷ラインの予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させるための回路を提供しており、当該回路は、パワートランジスタと適応整合ネットワークとの間の固定整合ネットワークを含み、固定整合ネットワークはインピーダンスインバータとして機能し、結果として、高電力での挿入損失を比較的低減させる。結果として、インピーダンス反転ネットワークが10倍以上のインピーダンス変動でも使用可能となることが分かる。さらに、パワートランジスタ付近で固定整合ネットワークを用いることにより、伝送零点の実現が可能となり、および/または、基準周波数での(可変)負荷イン
ピーダンスとは無関係に、予め定められた高調波周波数での十分に規定された負荷インピーダンスが可能となる。
添付の図面および上述の説明においてこの発明を詳細に例示および記載してきたが、このような例示および記載は、限定的なものではなく、例示的または典型的なものとみなされるべきである。この発明は、開示された実施例に限定されない。たとえば、可変インダクタを実現するのに切換えコイルが用いられる実施例においてこの発明を機能させることができる。高いQ係数を有する可変インダクタの有用性により、調整範囲と関連する挿入損失との間のトレードオフを向上させることができる。
開示された実施例に対する他の変形例は、添付の図面、開示および添付の特許請求の範囲を検討することにより、請求項の発明を実施する際に当業者によって理解および実施され得る。請求項においては、「含む(comprising)」という語は他の要素またはステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は複数性を除外するものではない。単一のプロセッサまたは他のユニットは、請求項に記載されるいくつかのアイテムの機能を実現し得る。いくつかの方法(measure)が相互に異なる従属請求項に記載されているが、これは、これらの方法の組合せを有利に用いることができないことを示しているわけではない。コンピュータプログラムは、光学記憶媒体、または、他のハードウェアとともにもしくは他のハードウェアの一部として提供される固体媒体などの好適な媒体に格納/分散され得るが、他の形態で、たとえばインターネットまたは他の有線もしくは無線の電気通信システムなどを介して分散されてもよい。添付の特許請求の範囲における参照符号はいずれも範囲を限定するものと解釈されるべきではない

Claims (21)

  1. パワーアンプ出力に接続された負荷ラインの予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させるための回路であって、適応回路は、
    負荷インピーダンス(Rload;Zload)に接続され、前記負荷インピーダンス(Rload;Zload)を整合インピーダンス(Rm,Zm)に変換するための可変インピーダンス整合ネットワーク(100;101;102;103)と、
    可変インピーダンス整合ネットワーク(100;101;102;103)に接続され、整合インピーダンス(Rm,Zm)を予め定められた負荷ラインインピーダンス(Rll,Zll)に変換するための固定インピーダンス反転ネットワーク(200;201)とを含み、前記可変インピーダンス整合ネットワーク(100;101;102;103)は、少なくとも1つの可変回路素子(101a,101b;102a,102b;Cpar,Cseries)を含み、その可変回路素子(101a,101b;102a,102b);Cpar,Cseries)のインピーダンスは、可変インピーダンス整合ネットワーク(100;101;102;103)による整合が、適用される制御設定(SET)によって制御可能となるように、制御設定(SET)入力によって制御可能である、回路。
  2. 可変インピーダンス整合ネットワーク(100;101;102;103)は、少なくとも2つの可変回路素子(101a,101b;102a,102b;Cpar,Cseries)を含み、その第1の回路素子(101a;102a;Cseries)は、負荷インピーダンス(Rload;Zload)に直列に接続され、第2の回路素子(101b;102b;Cpar)は、負荷インピーダンス(Rload;Zload)に並列に接続される、請求項1に記載の回路。
  3. 第1および第2の可変回路素子は可変キャパシタ(Cpar,Cseries)を含み、可変キャパシタ(Cpar,Cseries)は、バイナリで重み付けされた切換え可能な並列接続されたキャパシタ(C、2C、4C、8C、16C)のアレイを含み、適用された制御設定(SET)は、それぞれのレジスタ(120;122,124)に格納されたデジタルコードに対応し、各々のレジスタ(120;122,124)の出力は、可変キャパシタ(C、2C、4C、8C、16C)の各々がそれぞれのレジスタ(120;122,124)に格納されたそれぞれのデジタルコードによって制御可能となるように、それぞれの切換えられた並列キャパシタ(C、2C、4C、8C、16C)に接続されている、請求項2に記載の回路。
  4. 第1の可変回路素子は可変インダクタをさらに含み、前記可変インダクタは、切換え可能な並列接続されたインダクタのアレイを含み、適用された制御設計は、インダクタレジスタに格納されたデジタルコードに対応し、そのインダクタレジスタの出力は、可変インダクタがインダクタレジスタに格納されたデジタルコードによって制御可能となるように、切換えられた並列インダクタに接続される、請求項3に記載の回路。
  5. 可変インピーダンス整合ネットワーク(101)は制御回路によってフィードフォワード制御され、前記制御回路は、可変インピーダンス整合ネットワークの格納された較正データを有するルックアップテーブルを含み、前記較正データは、パワーアンプのいくつかの異なる出力電力レベルにマップされている、請求項1に記載の回路。
  6. 前記回路はさらに、整合インピーダンスの特性を検出する少なくとも1つの検波器(130;131,132)を含み、可変インピーダンス整合ネットワーク(102;103)は、制御回路(400;LOOP1,LOOP2)によって適応制御され、前記制御回路は、実際の電力レベルに従って、整合インピーダンスの検出された特性に応じて、可変インピーダンス整合ネットワークの設定を調整するよう構成される、請求項1に記載の回
    路。
  7. 制御回路(400)は、各々の適用された設定について可変インピーダンス整合ネットワーク(102)を記述するパラメータデータが格納されたルックアップテーブルを含み、制御回路(400)は、整合インピーダンスの検出された特性および実際の設定(SET)の対応するパラメータデータから、実際の負荷インピーダンスを計算し、計算された実際の負荷インピーダンスおよび実際の出力電力レベルから、可変インピーダンスネットワーク(102)についての新しい設定(SET)を計算するよう構成される、請求項6に記載の回路。
  8. 可変インピーダンス整合ネットワークの挙動を記述するパラメータデータは、Sパラメータデータ、Hパラメータデータ、ZパラメータデータおよびYパラメータデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の回路。
  9. 制御回路(400)は、予め定められたときに、または予め定められたイベント時に、可変インピーダンス整合ネットワークの設定を更新するよう構成される、請求項6に記載の回路。
  10. 適応制御についての制御回路(LOOP1、LOOP2)は、最適な整合が達成されるまで、予め定められた方向に、可変インピーダンス整合ネットワーク(103)の検出された整合インピーダンスに応じて段階的に調整するよう構成される、請求項6に記載の回路。
  11. 可変インピーダンス整合ネットワークは、整合インピーダンスが、
    Figure 2009543499
    に従って計算される基準インピーダンスRrefに応じて設定されるように、適用された制御設定によって制御され、
    0は、固定インピーダンス反転整合ネットワークの特性インピーダンスであり、Ploadは所要の出力電力であり、Usupplyは供給電圧であり、Usatはパワーアンプのコレクタ飽和電圧である、請求項1に記載の回路。
  12. 固定インピーダンス反転ネットワーク(201)は、予め定められた周波数を除去するための伝送零点を含む、請求項1に記載の回路。
  13. 固定インピーダンス反転ネットワーク(201)は、基準周波数での負荷インピーダンスとは無関係に、予め定められた第2の高調波周波数で、十分に規定された負荷インピーダンスをもたらす、請求項1に記載の回路。
  14. 前記回路は、広帯域符号分割多元接続システム、または、世界的展開用の高速データレートを提供する規格に従ったグローバル通信システムのうちの1つにおいて使用される装置のトランスミッタユニットにおいて実現される、請求項1に記載の回路。
  15. パワーアンプ出力における予め定められた負荷ラインインピーダンスに負荷インピーダンスを適応整合させる方法であって、
    前記負荷インピーダンスを整合インピーダンスに変換するために可変インピーダンス整合ネットワークを調整するステップと、
    固定インピーダンス反転ネットワークにより、前記整合インピーダンスを予め定められた負荷ラインインピーダンスに反転させるステップとを含み、前記調整するステップは、可変インピーダンス整合ネットワークのうち少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスを設定するステップを含む、方法。
  16. 前記少なくとも1つの可変回路素子についての所要の設定をルックアップテーブルから得るステップをさらに含み、前記ルックアップテーブルは、可変インピーダンス整合ネットワークの格納された較正データを含み、前記較正データは、パワーアンプ出力のさまざまな出力電力レベルにマップされ、さらに、
    得られた設定を前記少なくとも1つの可変回路素子に適用することにより、前記少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスを設定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 整合インピーダンスの少なくとも1つの特性を検出するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  18. 実際の出力電力レベルに従って、整合インピーダンスのうち検出された少なくとも1つの特性に応じて、少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスを設定するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 整合インピーダンスの検出された特性および実際の設定の対応するパラメータデータに従って、各々の適用された設定について可変インピーダンス整合ネットワークを記述するパラメータデータが格納されたルックアップテーブルから、実際の負荷インピーダンスを得るステップと、
    前記得られた実際の負荷インピーダンスおよび前記実際の出力電力レベルから、可変インピーダンスネットワークについての新しい設定を計算するステップと、
    前記新しい設定を適用することにより、少なくとも1つの可変回路素子のインピーダンスの設定を調整するステップとをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  20. 予め定められたときに、または、予め定められたイベント時に、少なくとも1つの可変回路素子の設定を更新するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  21. 最適な整合が達成されるまで、整合インピーダンスのうち検出された少なくとも1つの特性に応じて、少なくとも1つの可変回路素子の設定を予め定められた方向に段階的に調整するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
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