JP2009541965A - 装置 - Google Patents

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Abstract

a)近位側および遠位側を有し、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第1の電極であって、前記アパーチャの壁面が、該第1の電極の遠位側の前記アパーチャの半径が該電極の前記近位側の前記アパーチャの半径よりも大きくなるように形成されている第1の電極と、b)前記第1の電極の前記遠位側に隣接するがそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第2の電極と、c)前記第2の電極に隣接しかつそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つの有する第3の電極と、を備え、各電極の前記少なくとも1つのアパーチャが、他の電極の対応するアパーチャに対して揃えられているイオンビーム加速装置であって、前記電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差が生じ、かつ、前記第2の電極と前記第3の電極との間に電位差が生じるように配置されている、イオンビーム加速装置。

Description

本発明は、イオンビーム加速装置に関する。より具体的には、本発明は、スパッタリングなどのイオンビーム技術で使用する低ビーム電圧イオン加速装置に関する。さらに本発明は荷電粒子ビーム発生装置に関する。
イオンビームは、マイクロエレクトロニクス産業における構成部品、および、記憶媒体産業における磁気薄膜デバイスを製作するのに長年使用されている。一般に、アルゴンイオンビームなどのイオンビームは、広い面積、高電流、および100eV〜2keVのエネルギー、を有する必要がある。
ビームは、たとえばスパッタ堆積、スパッタエッチング、ミリングまたは表面平滑化によって基板の表面を変更するために、多くの方式で使用することができる。
典型的なイオンビーム源(またはイオン銃)では、放電チャンバにガスまたは蒸気を入れることによりプラズマが発生し、その場合、電子衝突イオン化によりイオンが形成されて、チャンバ内でランダムな熱運動により移動する。これは、加熱陰極を使用する直流手段によって、または、無線周波数アンテナを使用する高周波数手段によって達成することができる。
最新のイオン源は、アークによるものとは別の高周波数放電を使用して、より一般に励起される。約500kHz〜約60MHzの範囲の無線周波数が使用されるが、約13.56MHz〜約60MHzの範囲がより一般に使用可能である。マイクロ波励起を使用するデバイスもある。
ターゲットまたは基板に対して衝突するのに適したイオンビームを発生させるためには、イオンを単エネルギーまで、かつ、定義された軸方向に加速させる必要がある。これは一般に、グリッドとして知られうる1組の加速電極を使用することによって達成される。
プラズマは正のプラズマ電位を呈し、これは、プラズマが接触するどんな表面の電位よりも高い。グリッドはさまざまな構成が使用でき、その電位は個々に制御される。マルチグリッドシステムでは、イオンが遭遇する第1のグリッドは通常は正にバイアスされ、第2のグリッドが負にバイアスされる。さらに、ビームを平行化するために別の電極を使用することもできる。イオンスパッタリングの場合、ターゲットチャンバ内にターゲットが配置され、そこでは、イオンのビームが通常は斜角でターゲットにぶつかることができ、また、材料が上にスパッタリングされる基板は被スパッタ材料が基板に衝突することのできる位置に配置される。スパッタエッチング、ミリング、または表面平滑化が実施される場合、基板はイオンビームの経路内に配置される。
したがって、典型的なイオン銃では、マルチアパーチャの引出しグリッド組立体に到達するイオンは、正にバイアスされたグリッドに最初に遭遇する。このグリッドに関連付けられているのはプラズマシースである。プラズマとグリッドとの電位差が、このシースの両端間で降下する。この加速電位が、シース領域内にあるイオンを第1のグリッドに引き寄せる。この第1のグリッドのアパーチャを通って移動するとともに、第1の正にバイアスされたグリッドと第2の負にバイアスされたグリッドとの間の空間に入るどのイオンも、強電界内で強く加速される。イオンは、第2のグリッドのアパーチャを通過して、接地された導電性ターゲットに向かって飛行しているとき、減速電界を通って移動する。イオンは、次いで、第1の正のグリッドの電位とシース電位とを加えたものに等しいエネルギーを伴って、接地したターゲットに到達する。
したがって、従来のイオン銃は、荷電粒子の供給源を備えており、荷電粒子は、1組のグリッド間で形成される外部印加電界によって加速される。従来、低エネルギーイオンビームを発生させるには、(より多くを使用することができるが)3つのグリッドが使用されており、1つめが正電位に保持され、2つめが最良の発散をもたらすように調整された負電位に保持され、3つめがある場合はそれは接地電位、すなわちビームが発生するチャンバの電位に保持される。
この類のビームについては、70年にわたりさかのぼる公開文献の中で十分に説明されている。
半導体、薄膜および材料産業ではイオン注入は周知の技術であり、これは、イオンを材料の結晶格子に埋め込んで材料の電気特性を変更するのに使用される。一般にイオン注入には25kVを超えるビーム電圧が使用されるが、それらのビーム電圧は500kV程度に高くてもよい。製作される多くのマイクロデバイスおよびナノデバイスは、効率的な動作を強化するために薄膜境界面の詳細な性質に頼っている。したがって、原子的に平滑な表面をもたらす能力が、デバイスおよび薄膜製作技術において重要な役割を果たす。たとえば、層境界面の品質は、薄膜磁気センサ、極端紫外(EUV)、およびX線ミラーマスクを製作する際に重要である。
イオン注入以外の薄膜加工にイオンビームを使用する際、ビームエネルギーには一般に2kVという上限があるが、特定のイオンビームスパッタリングプロセスの場合には、この値を500V程度に低くすることができ、プロセスの効率は、ビームエネルギーによって変わり、その場合、エネルギーが増大すると効率が下がり熱放散が増大する。いくつかの適用分野では、ビームをより低い値で、たとえば100Vや50Vで伝搬させることが望ましい場合がある。高エネルギーイオンビームの引出しおよび伝搬は、低エネルギービームよりも容易であることが知られている。これは次のようなことによる。すなわち、ビーム電流は、チャイルドラングミュアの式によって表されるビームエネルギーの3/2倍乗に比例するということ、および、ビームが大幅な発散を呈し、ビームエネルギーの増大に伴ってビーム発散が低減することによる。高エネルギーの荷電ビームは、加速器を通過する際に大きな速度を有し、したがって、空間電荷の効果は低電圧で比較的より遅く移動しているイオンに比べて減少する。空間電荷の効果は、高密度低エネルギーイオンビームの発生を困難にする一因となっている。というのも、高密度低エネルギーイオンビームは、複数のアパーチャからの複数のビームレットが合体することにより形成される幅広いビームになる傾向があるためであり、大きな電流密度(一般に1Aより大きな統合出力をもたらす)を得る唯一の方式は、小さなアパーチャからなる最密アレイを使用することである。
センサなどの薄膜磁気デバイスの製作の場合の、プロセスの制約は、必要なイオンビームサイズを達成することが困難であるような回折限界である。薄膜磁気デバイスがより小型になるにつれて、プロセスにかかる制約はより厳しくなり、薄膜を加工するのに必要な大きな電流密度を有する良質の低エネルギーイオンビームを得ることは困難である。プロセスにかかる制約には、基板から材料除去する速度、エッチング後の被膜の厚さの不均一さ、およびイオンビームの発散角がある。さらには、これらの制約を、100〜700Vのビームエネルギー範囲内で達成しなければならない。実際に、非常に敏感なナノデバイスの場合、境界面で材料が混合する影響を懸念して、約50Vなど、100V未満のビームエネルギーが時折要求される。場合によっては、これらの制約は、200mおよび300mの基板を加工するために大きなイオンビーム直径を生み出す必要性によって、さらに増加する。
ハードディスクドライブで使用される磁気センサなどの小型デバイスを製作する際には、デバイスの形状は対称的でなければならず、デバイスが上に形成される基板のあらゆる部分から同じでなければならない。イオンビームを用いてエッチングまたはミリングする場合、ビームの発散が、この特性に非常に大きな影響を及ぼす恐れがある。
円形ビームのビーム軸が円形基板の中心に向けられる場合、中心の影響は対称的である。中心ではない位置の場合、発散の影響により、照射に非対称性が導入される。ビームが基板よりもずっと大きくない限り、基板の縁部に近づくにつれて、縁部からよりも、中心からのほうが照射が強くなる。この結果、2つの望ましくない影響が生じる。第1には、基板内の全体的な不均一性によって釣鐘状輪郭となる。第2には、パターン付けされたフィーチャの形状対称性が、縁部に向かって悪化する。内縁のほうが、外縁よりも急峻な輪郭を呈する。
上記の欠点はいずれも、ビーム発散特性を低減させることによって克服することができる。2つの利点が得られる。第1には、基板内の全体的な不均一性が所望のトップハット状輪郭となる。第2には、パターン付けされたフィーチャの形状対称性が、基板全体にわたって内側および外側で一定に保たれる。
非常に低いエネルギーにおけるビーム発散は、2つのプロセス、ビームエミッタンスの影響と、中和されていない残留ビーム空間電荷の影響とに左右される。エミッタンスから生じる最小発散は、有効イオン温度の平方根をビームエネルギーで除算したものであり、両方とも電子ボルト単位で表される。イオン温度は、プラズマ中の真のイオン温度、典型的に0.3電子ボルト(eV)に、球面収差により誘起される不規則さによってもたらされる有効温度を加えた和であり、この球面収差は、単純な、形状設定されていないアパーチャ穴を使用することで生じる。後者のプロセスは通常、前者よりもはるかに影響的である。イオン加速器の電極の詳細な形状は、以下により詳細に論じるように、収差を低減させる際に決定的に重大である。
デバイスの製作要求によって、基板内の不均一性および低ビーム発散性が明記されているので、大きすぎるビームを使用するというアプローチは、十分な出力電力を維持しながらビーム品質を改善するという要件を満足させるのに十分ではない。したがって、最新の半導体および薄膜デバイスの加工要件を達成するために、大幅により小さなイオンビーム源を製作する必要がある。
上述の適用分野では、低エネルギーイオンビーム、すなわち500V未満を使用する必要があり、したがって、所望のエネルギーにおいて動作することができるイオン加速器の設計に重い要求を課している。加速器は、第1に、必要なイオンビーム電流を確実に発生させることができなければならず、第2に、出現するイオンビームが平行にされなければならない。既知の加速器は2つ以上の薄い金属プレートからなり、各プレートは円形アパーチャのアレイを有し、各プレートのアパーチャは加速器内の残りのプレートまたは電極上の対応するアパーチャと揃っている。これらのアパーチャは通常、側面が穴の軸と平行な単純な穴である。アパーチャの間隔は一般に1mm未満である。
図1は、典型的な加速器10の理想的な図面を示しており、図示の加速電極が球面の一部分を形成している。加速器の第1のプレートすなわちビーム形成電極102(以後ビーム形成電極またはG1)に隣接しているプラズマ発生器100から、イオンが引き出される。このプラズマ発生器100は、等しい数密度の、正に荷電したイオンと負に荷電した電子とからなるプラズマを発生させる。
イオンは、イオン加速電界によってプラズマ100から引き出される。負電荷を有する電子は、同じ電界によってはね返される。この電界は、ビーム形成電極102(G1)と加速器内の第2の電極104(以後、引出し電極またはG2)との電位差によってつくられる。したがって、G2は、正に荷電したイオンがプラズマ発生器から引き出されるように、電位がG1よりも負でなければならない。
イオンが引出し電極104(G2)に到達すると、かなりのエネルギーを有し、このエネルギーは、G1とG2との電位差と、プラズマシースによってイオンに与えられたわずかな熱エネルギーとを加えたものに等しい。しかし、加速器の下流のビーム自体によって形成されたプラズマからの電子が、加速器10を通って後方に引き出されないようにするという、加速器10の追加要件がある。これが生じると、装置に対するかなりの損傷が生じる恐れがある。このリスクは、引出し電極の後にイオン減速電界を配置することによって最小限に抑えることができる。これは、ビーム形成電極ほど高くはないが、引出し電極よりも高い電位の第3の電極(図1には図示せず)を追加することによって達成される。この後者の電極G3は、G3とターゲット(図示せず)の間に存在するビームプラズマに対して、最大30Vという大きさの程度まで負である。ビームプラズマは通常、グランドに対して正ではあるがグランドに非常に近いので、G3電位は、グランドから変化してもよいが、通常はグランド自体である。
したがって、最終のビームエネルギーは、G1と加速器の下流のビームプラズマとの電位差によって設定される。通常、ビームプラズマはグランド電位にあり、したがってG3もグランド電位にある。このため、G3はしばしば、グランド電極と呼ばれる。したがって、必要な加速電界を得るために、G1は高い正の電位になければならない。
ビーム集束は、主に、プラズマ発生器と加速器電極102との間の境界面によって制御される。イオンがプラズマから引き出され、電子がはね返されるとき、シースまたはメニスカスが形成されており、その位置は、電子密度の減少(プラズマの本体内でのその値の指数関数exp(−0.5)倍、すなわち60.6%に減少)によって定義される。イオンは、プラズマ中の電子温度の半分に等しい値を伴ってメニスカスを直角に横断し、次いで、加速器電位によって設定されるエネルギーまで加速される。メニスカスを越えたところで、電子数密度が迅速にゼロに減少し、イオンは、電極およびその電極内のアパーチャによって形成される静電界に支配される弾道に従う。
上述の三電極加速器構造では、2つの静電レンズが設けられ、1つはG2のところに、1つはG3のところに設けられる。前者は、ほぼ必ず発散レンズであり、後者は常に集束レンズである。メニスカスおよびこの2つのレンズが光学系を形成し、その機能は、イオンビームを引き出し、それを平行化して所望のスポットサイズにすることである。
イオンビームの電流は、多くの要因に左右される。それらの要因はチャイルドラングミュアの式によって関連付けられる。半径aをもつ単一の円形アパーチャの場合のこの式の完全形は、
Figure 2009541965
である。
項Aはイオン質量数であり、これは、アルゴンなどの典型的なプラズマガスの場合、40である。RはG1に隣接するプラズマメニスカスの曲率半径であり、Rは引出し電極G2でのイオン軌道の曲率半径であり、Vはこの2つの電極間の電圧であり、αは、自然対数の無限級数であり、その最初の3項が、
Figure 2009541965
である。
実際的に、式1を標準的な数学的技法を使用して簡略化すると、
Figure 2009541965
がもたらされる。
式3は、非常に低い引出しエネルギーでの動作が困難であることを示している。イオン質量が定義され、ビームエネルギーVも同様である場合、大きなイオン電流が必要ならば、引出しギャップdを低減させなければならない。しかし、これは、アパーチャ半径aが常にギャップdの半分以下に維持される場合にだけ実現可能であることが、実験により示されている。それと同時に、ビーム平行化要件により、凹状メニスカスの曲率はギャップ距離の4倍に設定され、その結果、式3の最終項は0.64になる。したがって、従来の低電圧加速器は、ビーム電流を最大にするために、非常に短いギャップと、さらに小さなアパーチャ半径とを有している。
結果として、短いギャップがさらに短くならないようにするために、引出し電極が非常に薄くなければならない。この点について、ギャップは常に電極厚さを含むことに留意されたい。というのも、電極厚さが、有効静電ギャップの一部をなすためである。非常に薄い引出し電極の使用は、グリッドが機械的に比較的弱いことを意味する。このことは、信頼性の高い、長寿命の低電圧加速器の構築がこのために困難になるので、問題である。
ビーム電流を増大させ、良質の光学系を維持するための1つの提案は、G1とG2の間に非常に大きな電位を使用し、それに続いて、G2とG3の間にほとんど等しいが逆の電位を使用することである。最終のビームエネルギーは、この2つの大きな電位間の差となるが、プラズマからのビーム引出しは、大きなG1−G2電位(式3におけるV)によって支配される。この動作モードは、「加速−減速(accel−decel)」として知られている。
加速−減速システムはこれまでに提案されてきたが、大きな電位は一般に収差を誘起するため、成功裏に市場化されていない。あらゆる加速器は、いくらかの「減速」特性を有し、したがって、「加速−減速」であると述べることができると認識されている。しかし、そうした構成では、比が一般にわずか0.1であり、したがってそれらは、本発明の文脈では、真の「加速−減速」システムではない。この比は、VdecelとVbeamの比であり、ここで、Vdecelは正数として表される第2のギャップ電圧である。
式3は、ビーム電極が、完全な球面の一部をなす無限に薄いシートであると仮定するように簡略化されている。しかし、これは物理的に非現実的であり、したがって、その結果には固有の問題がある。電極を形成することがJ.R.Pierce、J of Applied Physics vol 11 1940 p548において提案されている。具体的には、プラズマメニスカスに隣接する有限の厚さをもつG1電極について、加速器の残りが、完全な球面である加速器内に存在するときと同じ電界に遭遇するように、特別な斜面が提案されている。
この提案を最終段階までもっていくならば、ビームには、あらゆる球面収差が完全になくなることになる。しかし、こうするには、隣接するアパーチャ間に極めて大きな間隔が必要になり、これは実際的でない。したがって、この提案も市場化されていない。
本発明は、従来技術に付随する問題を克服して、低発散性および低減された球面収差を有し、十分な電力密度(本明細書では電流密度とも呼ぶ)を伝搬するイオンビームを発生させるためのシステムを提供しようとするものである。
したがって、本発明によれば、
近位側および遠位側を有し、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第1の電極であって、前記アパーチャの壁面が、該第1の電極の遠位側の前記アパーチャの半径が該電極の前記近位側の前記アパーチャの半径よりも大きくなるように形成されている第1の電極と、
前記第1の電極の前記遠位側に隣接するがそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第2の電極と、
前記第2の電極に隣接しかつそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つの有する第3の電極と、を備え、
各電極の前記少なくとも1つのアパーチャが、他の電極の対応するアパーチャに対して揃えられているイオンビーム加速装置であって、
前記電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差が生じ、かつ、前記第2の電極と前記第3の電極との間に電位差が生じるように配置されている、イオンビーム加速装置が提供される。
「第1の」電極、「第2の」電極、および「第3の」電極、ならびにそれらの遠位側および近位側という言及は、ビームの移動方向に関連することが理解されよう。
有利には、第1の電極にアパーチャ構造を形成した結果として、加速されたイオンビームから球面収差が実質的になくなり、引出しアパーチャ全体が、従来技術に比べて、より大きなアパーチャを使用することができるように使用される。これにより、所与の断面積全体にわたって、大幅に改善された均一なスポット均一性がもたらされる。
本発明の発明は一般に形成された1つまたは複数のアパーチャを第1の電極内のみに有するが、それらが、第2の電極および/または第3の電極内にあってもよい。
好ましくは、第1の電極がビーム形成電極であり、第2の電極が引出し電極であり、第3の電極がグランド電極である。それに加えてまたはその代わりに、第2の電極が発散静電レンズであり、第3の電極が集束静電レンズである。この好ましい構成では、発散静電レンズおよび集束静電レンズが形成され、その結果、高度に平行化されたビームが生じる。
第1の電極の形成されたアパーチャ(斜面の付いた形状でよい)は、電極間の異なる電位とあいまって、本発明が、低発散性の、球面収差が低減されたイオンビームを実現することを意味し、このビームは十分な電力密度を伴って伝搬する。
さらにこの構成によれば、プラズマ源熱負荷の影響をより受けにくい、より堅固なイオン加速器が実現される。別の利点は、装置が球面電極の複雑な構成を必要としないので、製造コストが低減されることである。
アパーチャの任意の適切な形状を実現することができる。一構成では、アパーチャが斜面付き輪郭を有してよい。この斜面付き輪郭は、任意の適切な形状を有してよいが、一構成では、電極の厚さの少なくとも一部分において平坦であり、次いで、約20°〜約60°の角度で外側に傾斜してよい。約45°の角度が特に有用となり得る。この角度は、イオンビームの軸に垂直な面からの角度である。
電極のこのアパーチャまたは各アパーチャは、任意の適切な形状のものでよいが、一般には円形である。
第1の電極の近位側のアパーチャのボア半径は、第1の電極の遠位側のアパーチャのボア半径未満でよい。第1の電極の近位側の、すなわちアパーチャの入口のところのボア半径と、第1の電極の遠位側の、すなわちアパーチャに対する出口のところのボア半径との比は約1.2〜約1.4でよく、より好ましくは約1.3でよい。1.5も適切となり得る。
第1の電極の近位側から遠位側までの厚さと、アパーチャ半径との比は約0.5〜1でよい。典型値は約0.7である。
さまざまな電極の電位を適宜選択することができる。一構成では、第1の電極と第2の電極との電位差、および第2の電極と第3の電極との電位差がほぼ等しく、大きさが逆でよい。
本発明の好ましい一構成では、第1の電極と第2の電極との間のギャップ両端間の電位差と、最終ビームエネルギーとの比が少なくとも2:1である。より好ましくは、この比が3:1であり、2:5も適切である。しかし、この比が100:1もの大きさでもよく、約40:1の範囲内の比はいくつかの利点をもたらす。
最終のビームエネルギーは、第1の電極と第3の電極との電位差によって定義され、ビーム電流は、第1の電極と第2の電極との電位差によって定義される。必要なビームエネルギーは、ビームの意図する用途によって変わり、したがって、第3の電極がグランド電位にあると仮定すると、第1の電極の電位も固定される。しかし、第2の電極の電位は、所望のビーム平行化をもたらすものを選択することができる。
本発明の加速器は、低エネルギー荷電粒子ビームを発生させるための装置で使用することができ、したがって本発明の第2の態様によれば、プラズマチャンバと、前記プラズマチャンバ内で、第1の極性をもつ粒子と、第2の極性をもつ反対に荷電した粒子とを含むプラズマを発生させる手段と、前記プラズマチャンバ内で、前記第1の極性をもつ粒子を制限する手段と、上記の第1の態様による加速器と、を備え、前記第1の電極の近位面が前記プラズマに接触する、低エネルギー荷電粒子ビーム発生装置が提供される。
本発明を、ほんの一例として、添付の図面を参照して以下にさらに説明する。
球面二電極加速構造の従来技術構成を示す図である。 本発明による斜面付きアパーチャおよび電極構造の断面を示す図である。 形状非設定のアパーチャを有する図2の構成のAxcel写真である。 図3によるAxcelエミッタンス図である。 5mmの形成された電極の600V時のAxcelプロットである。 図5の構成のAxcelエミッタンス図である。 5mmの形成された電極の250V時のAxcelプロットである。 図7の構成のAxcelエミッタンス図である。 5mmの形成された電極の、強い加速−減速を伴う250V時のAxcelプロットである。 図9の構成のAxcelエミッタンス図である。 8mmの形成された電極の、強い加速−減速を伴う250V時のAxcelプロットである。 図11の構成のAxcelエミッタンス図である。
図2に示すように、本発明は、三電極の形をとるイオン加速器200を提供する。この三電極構造は、第1のビーム形成電極202、第2の引出し電極204、およびグランド電極として知られる第3の電極206を含んでいる。これらの電極はすべて、それらの中を貫通するアパーチャを有しており、各アパーチャは平坦であり、アパーチャの中心の周りで円対称性または回転対称性を有している。これらの電極は、そのアパーチャが実質的に揃うように直列に配置される。
ビーム形成電極202のアパーチャは、斜面付きまたは切取り済みの部分203を備えている。斜面203は、ビーム形成電極のアパーチャ中心の周りで円対称性または回転対称性を有するように構成されている。斜面203は、ビーム形成電極のプラズマ発生源とは反対側に配置されている。斜面には、アパーチャ入口半径a、カウンタボアまたはアパーチャ出口半径s、斜面の角度をなす角度θ、および電極材料の厚さTの、4つの限界寸法がある。角度θは、金属内の角度、すなわちイオンビームの軸に垂直な面からの角度と定義される。限界寸法の適切かつ典型な値を表1に示す。
Figure 2009541965
この表では、第1のグリッドの幾何形状が1組の無次元数として表されている。このうち1つめは角度θであり、2つめはカウンタボア半径をアパーチャ半径で除算したs/aである。3つめは電極材料の厚さをアパーチャ半径で除算したT/aである。したがって、最適値は、アパーチャの特定のサイズに関連付けられないことが理解されよう。
破線205は、アパーチャが斜面付けされてなければあるはずの、アパーチャ201の外縁を示している。具体的には、アパーチャの外面は、そのアパーチャおいて、アパーチャの内径と境を接する点まで平らに広がることになる。
記載された斜面構造によって、加速器の電界は理想的な球面加速器の一部を形成し、それにより、球面収差がほとんどなくなる。第2には、その引出し電極のアパーチャ204全体が(引出し電極の中心部分だけでなく)有用なビームを形成するのに使用され、その結果、より大きなアパーチャを使用することができる。
加速器200から引き出される最終のビームエネルギーは、ビーム形成電極202とグランド電極206との電位差によって定義される。ビーム電流は、ビーム形成電極202と引出し電極204との電位差によって定義される。グランド電極206がグランド電位に固定されていると仮定すると、ビーム形成電極202の電位も固定される。したがって、引出し電極204の電位を、ビーム平行化要件の制約内で任意の所望値に固定できることになる。このタイプの加速器は、ビームがまず強く加速され次いでほとんど同程度に強く減速(retard)(減速(decelerate))されるので、加速−減速加速器と呼ばれる。
正確な引出し電極204の電位と、残りの収差の深刻度を評価するために、イオン光学コード(optics code)を、空間電荷、プラズマ源シミュレーション、および電子温度とイオン温度の両方と共に使用することができる。本発明の構成を、ING GmbHにより販売されているAxcelコードを使用して試験した。
図3は、従来技術による形状非設定の加速器におけるイオン引出しプロットを示している。加速器プロットは、プラズマ内で開始するイオン軌道の完全なモデルを示しており、このプラズマ内では、プラズマ電子によって空間電荷が中和される。このため、電位が約30V〜約80Vだけ増加して、プラズマ源内のプラズマ電位が可能になる。コードは、加速器の下流のビームが追加のプラズマによって空間電荷中和されることを可能にする。
このタイプの形状非設定の加速器により形成される収差の深刻度を、図4にエミッタンス図として示す。図では、図3の各光線が、半径(x)および発散(x’)面内の点で表されている。ビームの外側ウィングは、上方および下方に向いて「S」形を形成する。これらが収差であり、ビームの〜約40%を構成している。ビームのこの部分は、上述の適用分野でほとんど役にたたない。
従来技術の斜面の付いていない引出し電極を、斜面付きの引出し電極に置き換えるとともに、当業者に理解されるように、ギャップに対して電極を収容するためのいくらかの必要な調整を行うことによって、図5、図6に示す改善がもたらされる。図4と図6を比較して分かるように、収差がほとんどなくなったので、その低減は明確である。さらに、ビーム電流が、ギャップ、電位、およびアパーチャ直径が同じ場合に、1アパーチャ当たり0.47mAから1アパーチャ当たり0.7mAに上昇している。この後者の影響は、穴の縁のところの光線から生じており、この光線は主ビームの一部をなし、ビーム電流のその割当て分を伝達している。
しかし、超低ビーム動作は依然として困難である。この理由は、電流が電極間ギャップ両端間のビームエネルギーの3/2乗として依然として減少するためである。これは図7、図8に見られ、ここで、これらの図では、図5、図6と同じ幾何形状が使用されているが、ビームエネルギーはこの場合は250Vに低減されている。ビーム電流は0.45mAに下がり、収差が増大している。
加速−減速動作モードを斜面付き電極構造と併用すると、非常に低いエネルギーにおいて電流が低減するというこの問題が克服され、収差が低レベルに維持される。これは図9、図10に示されており、これらの図では、250Vで動作している直径5mmのアパーチャが示されている。この非常に低いエネルギーにおいて、収差が完全にない状態にビームを維持することは困難であるが、図9から分かるように、低エネルギーにも関わらず、ビームレット電流がより大きいという副次的な利点がある。
別の利点は、電極が、図4に示す従来技術の幾何形状よりもずっと剛性であるということである。というのも、電極はこの場合、加速器が非常に高い引出し電極電位で動作する能力を活用することにより、ずっと厚くなっているためである。ギャップも3mmに増え、加速器が高電圧スパークに対してより耐性があるようになっている。
図11、図12に見られるように、ビーム形成電極202のアパーチャ直径を8mmに増大させることが可能である。このオプションにより、より厚い電極およびより高い動作電位が可能になり、したがって、特に、ビーム形成電極202(プラズマ源の熱負荷にさらされ、したがって直径が大きいときに曲がる傾向があるため最も脆弱である)が非常に堅牢になる。アパーチャがより少数のほうが、製造コストを低減させるという利点がある。
このように、本発明によって、十分な電力密度を伴って伝搬する、低発散性の、球面収差が低減されたイオンビームが実現されることが分かる。さらに本発明によれば、プラズマ源熱負荷の影響をより受けにくい、より堅牢なイオン加速器が実現される。

Claims (17)

  1. 近位側および遠位側を有し、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第1の電極であって、前記アパーチャの壁面が、該第1の電極の遠位側の前記アパーチャの半径が該電極の前記近位側の前記アパーチャの半径よりも大きくなるように形成されている第1の電極と、
    前記第1の電極の前記遠位側に隣接するがそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つ有する第2の電極と、
    前記第2の電極に隣接しかつそこから間隔をあけて配置され、その中を貫通するアパーチャを少なくとも1つの有する第3の電極と、を備え、
    各電極の前記少なくとも1つのアパーチャが、他の電極の対応するアパーチャに対して揃えられているイオンビーム加速装置であって、
    前記電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電位差が生じ、かつ、前記第2の電極と前記第3の電極との間に電位差が生じるように配置されている、イオンビーム加速装置。
  2. 前記第1の電極がビーム形成電極であり、前記第2の電極が引出し電極であり、前記第3の電極がグランド電極である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2の電極が発散静電レンズであり、前記第3の電極が集束静電レンズである、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第1の電極の形成された前記アパーチャが斜面付けされる、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記電極の前記アパーチャは、
    前記電極の厚さの少なくとも一部分において平坦であり、
    次いで約20°〜約60°の角度で外側に傾斜する、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記電極の前記アパーチャは、
    前記電極の厚さの少なくとも一部分において平坦であり、
    次いで約45°の角度で外側に傾斜する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記各電極の前記アパーチャが同じ形状である、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記アパーチャが円形である、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の電極の前記近位側の前記アパーチャのボア半径が、前記第1の電極の前記遠位側の前記アパーチャのボア半径未満である、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記第1の電極の前記近位側のボア半径と前記第1の電極の前記遠位側のボア半径との比が、約1.1〜約1.7である、請求項9に記載の装置。
  11. 前記第1の電極の前記近位側のボア半径と、前記第1の電極の前記遠位側のボア半径との比が、約1.2〜約1.4である、請求項9に記載の装置。
  12. 前記第1の電極の前記近位側のボア半径と、前記第1の電極の前記遠位側のボア半径との比が約1.3である、請求項9に記載の装置。
  13. 前記第1の電極の前記近位側から前記第1の電極の前記遠位側までの厚さと、アパーチャ半径との比が約0.5〜約1である、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記第1の電極の前記近位側から前記第1の電極の前記遠位側までの厚さと、アパーチャ半径との比が約0.7である、請求項13に記載の装置。
  15. 前記第1の電極と前記第2の電極との前記電位差と、前記第2の電極と前記第3の電極との前記電位差とがほぼ等しく、大きさが逆である、請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記第1の電極と前記第2の電極との間のギャップの両端間の前記電位差と、最終ビームエネルギーとの比が、少なくとも2:1である、請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
  17. プラズマチャンバと、
    前記プラズマチャンバ内に、第1の極性をもつ粒子と、第2の極性をもつ反対に荷電した粒子とを含むプラズマを発生させる手段と、
    前記プラズマチャンバ内で、前記第1の極性をもつ粒子を制限する手段と、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の加速器と、を備え、
    前記第1の電極の近位面が前記プラズマに接触する、低エネルギー荷電粒子ビーム発生装置。
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