JP2009540825A - 液体細菌接種材料の改善された保存寿命及び種子上での安定性 - Google Patents

液体細菌接種材料の改善された保存寿命及び種子上での安定性

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Abstract

本発明は、乾燥剤を含む液体接種材料を製造するための方法を包含する。この方法は、包装された液体接種材料及び種子上の細菌の生存率及び安定性を改善することができる。この方法は、実質的に定常期まで生育させた細菌の液体接種材料を用意することを含む。乾燥剤を含む乾燥処理剤を、この液体接種材料に加えて、部分的に乾燥した接種材料製品を形成する。この部分的に乾燥した接種材料製品は、包装することができ、保存することができる。この部分的に乾燥した接種材料製品は又は、種子に適用することもできる。

Description

これは、特許出願第11/020,714号(2004年12月23日出願)(その全開示を参考として本明細書中に援用する)の部分継続出願である。
本発明は、液体接種材料に関するものである。特に、本発明は包装された液体接種材料中の細菌の生存率と安定性を改善するための方法及び種子に与える時期に関する。
様々な微生物には植物に対する有益な効果があることが知られている。これらの微生物にはRhizobium(Bradyrhizobiumを含む)、Pseudomonas、Serratia、Bacillus(Paenibacillusを含む)、Pasteuria、Azotobacter、Enterobacter、Azospirillum、Methylobacterium、Cyanobacteria(らん藻類)属の菌類、および菌根菌を含む。これらの微生物は接種組成物を用いて植物に導入できる。接種組成物を作製する過程は、通常、栄養培地で微生物を発酵させるステップを含む。
接種組成物は、植物の種子に直接与えること、又は種子を植えつける前に直接畝間に散布することができる。作物を改良するために、種子又は土への有益な微生物の接種は長年にわたり実施されている。しかし、バラつきのある、一貫性のない結果がしばしば認められている。それは、おそらく接種材料の生存力の喪失、又は接種材料の生存力の変化による供与量のバラつきのためである。
畝間に散布しようと種子に与えようと、接種材料を播種時に加えるのでは、接種材料中の微生物が新しい環境に適応する時間がない。その結果、接種材料中の微生物の生存率は低くなる。
現在は、接種材料中の微生物の生存率を改善するために、接種材料を種子に加えるとき、又は播種時に、糖、又はポリマーベースの増量剤が加えられる。それらの増量剤は接種材料の包装の後に加えられるので、包装内の接種材料の生存能力及び安定性には増量剤は影響を与えない。
また種子に接種材料を与えるとき又は播種の際に、増量剤を添加することは煩雑であり、さらに、それは通常、接種材料の末端利用者(例えば、農業者)によって非制御環境下(例えば、納屋や圃場)で実施されるはずである。したがって増量剤が不適切に使用される確率が高くなることが予想される。
また接種材料の作製後に増量剤を加えることによる問題を克服するために、液体接種材料を作製する発酵ステップの前にも、栄養培地に増量剤が加えられる。しかし、種子上で生存させるための最適量の増量剤を発酵前に添加すると、微生物の成長が抑制される。
したがって、保存中の液体接種材料の微生物(例えば、細菌)の生存率と安定性を高める方法、及び、いったん種子上に施された液体接種材料中の微生物の種子上での生存率と安定性を改善する方法が必要とされる。
本発明の1つの実施例は、乾燥剤を含む液体接種材料製品を製造するための方法である。その方法は、実質的に定常期まで増殖させた細菌の液体接種材料を供給することを含む。乾燥剤を含む乾燥処理剤は、部分的に乾燥した接種材料製品を形成するために液体接種材料に加えられる。
本発明の別の具体例では、部分的に乾燥した接種材料製品は、包装され、保存される。
本発明の更なる具体例では、部分的に乾燥した接種材料は種子に施される。
図1は本発明のいくつかの具体例による、時間と温度の関数として示したBradyrhizobium japonicum(「B japonicum」)の液体培地中での生存グラフである。 図2は本発明のいくつかの具体例による、時間と温度の関数として示したB japonicumの液体培地中での生存グラフである。 図3は本発明のいくつかの具体例による、時間と温度の関数として示したB japonicumの種子上での生存グラフである。 図4は本発明のいくつかの具体例による、乾燥剤の種類及び量の関数として示したB japonicumの液体培地中での生存グラフである。 図5は本発明のいくつかの具体例による、乾燥剤の種類及び量の関数として示したB japonicumの液体培地中での生存グラフである。 図6は本発明のいくつかの具体例による、乾燥剤の種類及び量の関数として示したB japonicumの種子上での生存グラフである。 図7は本発明のいくつかの具体例による、乾燥剤の種類及び量の関数として示したPseudomonas fluorescens(「P fluorescens」)の液体培地中での生存グラフである。 図8は本発明のいくつかの具体例による、乾燥剤の種類及び量の関数として示したS proteomaculans(「S proteomaculans」)の液体培地中での生存グラフである。 図9は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Bradyrhizobium 菌数のグラフである。 図10は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Bradyrhizobium 菌数のグラフである。 図11は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Rhizobium 菌数のグラフである。 図12は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Rhizobium 菌数のグラフである。 図13は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Bradyrhizobium 菌数のグラフである。 図14は本発明のいくつかの具体例による、時間の関数としての Bradyrhizobium 菌数のグラフである。
細菌の液体接種材料を作製するための方法を提供する。該方法は、細菌を実質的に定常期まで増殖させた後、液体接種材料に乾燥剤を添加することを含む。接種材料に乾燥剤を添加することで、部分的に乾燥した接種材料製品が形成される。
部分的に乾燥した接種材料製品を「包装」する(すなわち、包装内に含ませる)とき、及び部分的に乾燥した接種材料製品を種子に施すときに、該方法は細菌の安定性の向上を提供することができる。安定性の向上により包装内と種子上の両方での細菌の生存率を高めることができる。
細菌培養物を作製するために、細菌を液体栄養培地に導入する。これらには限定されないが、Rhizobium(Bradyrhizobium、Sinorhizobium、Mesorhizobiumを含む)、Pseudomonas、Serratia、Bacillus(Paenibacillusを含む)、Pasteuria、Azotobacter、Enterobacter、Azospirillum、Methylobacterium、Cyanobacteria(らん藻類)属の細菌類を含むさまざまな細菌を液体栄養培地に導入することができる。細菌培養液を作製するために、液体栄養培地に他の微生物(例えば、菌根菌であり、これは、ここで用いる場合、用語「細菌」の定義に包含される)を導入することもできる。Rhizobium及びBradyrhizobiumに関しては、Bradyrhizobium japonicum、Rhizobium meliloti、Rhizobium leguminosarum biovar trifolii、Rhizobium leguminosarum biovar viceae及びRhizobium leguminosarum biovar phaseoliを含む株が好ましい。これらの細菌は豆科植物種の根に小節を形成できる。以下の説明は、主にRhizobium属の接種材料組成物を示すが、同様の原理が他の微生物の使用にも適用されると理解される。
選択された細菌に適合することが当業者に公知の、あらゆる液体栄養培地が細菌を導入する液体栄養培地になり得る。例えば、YMBはRhizobium属に使用される一般的な培地である。YMBの組成を表1に示す。
Figure 2009540825
細菌を液体栄養培地に添加した後、細菌を「実質的な定常期」にまで増殖させるために細菌培養液を培養(又は、発酵)することができる。「実質的な定常期」は、「対数期」の後期から「定常期」までの培養期間を含むと定義される。「対数期」は発酵初期の誘導期後に起こる段階で、通常、栄養物が無制限にあり、通常、細菌が指数関数的に増殖する段階と定義される。「定常期」は対数期後に起こる段階で、菌増殖が基本的に停止した段階と定義される。液体栄養培地が実質的に枯渇したとき、通常、定常期に達している。本明細書中で使用されるように、実質的に定常期まで培養された細菌を含む物質を「液体接種材料」と呼ぶ。
通常、細菌の培養期間は1〜15日間である。より限定的にいうと、培養期間は2〜7日間である。培養期間中、液体栄養培地及び細菌を通気し、増殖に適した温度で維持できる。通気は、振盪培養器、発酵装置又は他の同様の手段を用いて実施できる。培養の厳密な条件は細菌の種類及び使用される液体栄養培地の種類に依存する。例えば、B japonicumは、振盪培養器内の栄養培地で約1〜10日間、約20℃〜35℃で培養することができる。好ましくは、B japonicumを増殖するためには、約2〜7日間、約28℃で培養する。
細菌によって、実質的な定常期における細菌数は異なる。例えばRhizobium属の細菌では、液体接種材料の細菌数は、約1×109/ml〜約5×1011/mlと想定される。その例では、液体接種材料は1mlあたり約1×1010の細菌数を含むことができる。これらは一例としての量であり、他の量も本発明の範囲内にあると意図される。
実質的に定常期に達した(すなわち、細菌が指数関数的に増殖した)後に、部分的に乾燥した接種材料製品を作製するために乾燥剤を含む乾燥処理剤を液体接種材料に導入する。用語「乾燥処理剤」は、乾燥剤と通常は水である希釈物質との混合物を意味する。用語「乾燥剤」は、水に加えられると水分活性(飽和圧力で割った物質表面の水蒸気の部分分圧と定義される)を低下させる物質を意味する。0.995未満に水分活性を低下することは、部分的に乾燥した接種材料製品中に包装された細菌の生存率の促進に有効であると想定される。0.990未満(好ましくは約0.980未満)に水分活性を低下することは、部分的に乾燥した接種材料製品中の細菌の種子上での生存率の促進に有効であると想定される。
本明細書に使用される「乾燥剤」は、化合物又は化合物の混合物が、実際に液体接種材料の乾燥に影響を与える濃度で使用されるか否かにかかわらず、乾燥剤として分類できるどんな化合物又は化合物の混合物をも含むことができる。適切な乾燥剤の例は、トレハロース、スクロース、グリセロール及びトリエチレングリコールの1以上を含む。他の適切な乾燥剤は、これには限定されないが、非還元糖及び糖アルコール(例えば、マンニトール、ソルビトール)を含む。
通常、液体接種材料に導入する乾燥剤の量は、部分的に乾燥した接種材料製品の約5%〜約50%(重量/体積)の濃度である。乾燥剤がトレハロースの場合には、部分的に乾燥した接種材料製品の約10%〜約40%(重量/体積)の濃度が好ましい。より好ましくは、トレハロースの濃度は、部分的に乾燥した接種材料製品の約20%〜約30%(重量/体積)である。乾燥剤がソルビトールである場合には、部分的に乾燥した接種材料製品の約10%〜約35%(重量/体積)の濃度が好ましい。より好ましくは、ソルビトールの濃度は、部分的に乾燥した接種材料製品の約15%〜約20%(重量/体積)である。
乾燥処理剤は1以上の乾燥剤の混合物を含むことができる。実際、乾燥剤が本明細書で定義される場合、その混合物は2以上の乾燥剤の組み合わせであってもよい。例えば、乾燥処理剤にはトレハロースとグリセロールの混合物、トレハロースとスクロースの混合物、又はスクロースとトリエチレングリコールの混合物を含むことができる。トレハロースとグリセロールの混合物は、部分的に乾燥した接種材料製品の約5%〜約40%(重量/体積)の濃度のトレハロース、及び部分的に乾燥した接種材料製品の約1%〜約10%(重量/体積)の濃度のグリセロールを含むことができる。特に、混合物中のトレハロースとグリセロールの濃度は、それぞれ、部分的に乾燥した接種材料製品の約20%(重量/体積)と約5%(重量/体積)とすることができる。トレハロースを乾燥剤として含む乾燥処理剤は、細菌(例えば、B japonicum)の種子(典型的には大豆が用いられる)上での生存を利用する本発明において特に有益であることが見出されている。
他の混合物も又、企図される。例えば、ソルビトールを他の乾燥剤例えばトレハロース及びスクロースと組み合わせることができる。ソルビトールは又、ポリビニルピロリドン(「PVP」)などのポリマーと組み合わせることもできる。ソルビトールを乾燥剤として含む乾燥処理剤は、細菌(例えば、Rhizobium leguminosarum biovar viceae)の種子(典型的にはエンドウマメ及びレンズマメが用いられる)上での生存を利用する本発明において特に有益であることが見出されている。このソルビトールの有益な効果は、この組合せをエンドウマメ及びレンズマメに適用するかトウモロコシなどの他の穀物に適用するかにかかわらずに生じることが企図される。
液体接種材料が培養中の使用容器(例えば、発酵装置または振盪培養器)内にまだある時に、液体接種材料に乾燥剤を加えることができる。あるいは、包装する間に、液体接種材料に乾燥処理剤を加えることができる。
この乾燥処理剤を液体接種材料に包装工程前に(例えば、液体接種材料が未だ培養容器内にあるうちに)加える場合には、この部分的に乾燥した接種材料は、好ましくは、一度乾燥処理剤を液体接種材料に加えたならば、馴化段階(conditioning phase)に入れる。この馴化段階は、部分的に乾燥した接種材料製品を呼吸させる即ち周囲の空気にさらすことを含む。馴化段階中に、細菌は、好ましくは、全速で又はほぼ全速で代謝している。馴化段階の有意の利益は、細菌が乾燥剤に適応することである。馴化段階なしでは、乾燥剤は細菌にショックを与えるかも知れず、それは、減少した細菌生存率を生じる。
好ましくは、この馴化段階は、約1〜10日間である。一層好ましくは、この馴化段階は、約2〜3日間である。この馴化段階の時間の長さは、加えた乾燥剤の種類、接種材料中の細菌の種類などによって変化しうる。
ある具体例では、接種材料製品中の細菌を少なくとも部分的に乾燥させるために、部分的に乾燥した接種材料製品には十分な乾燥剤が存在する。その結果(1)包装や保存等のその後のステップにおける細菌の安定性と生存率を改善し、(2)部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与える等のその後のステップにおける細菌の安定性と生存率を改善する。
そして、部分的に乾燥した接種材料製品は包装し、保存できる。包装は、当該業界で公知のどんな標準的な包装でもよい。例えば、ポリエチレン性の袋で部分的に乾燥した接種材料製品を包装できる。
部分的に乾燥した接種材料製品は、包装後に保存できる。保存状態としては、冷蔵温度から周囲温度まで、低い相対湿度から適度な相対湿度までを含むことができる。好ましくは、保存状態は約35℃未満の温度及び約80%未満の相対湿度を含む。一層好ましくは、保存状態は、約4〜5℃の温度を含み、約15℃が最も好ましい。
部分的に乾燥した接種材料製品をさまざまな種子に与えることができる。例えば、豆科植物及び非豆科植物の種子に部分的に乾燥した接種材料製品を与えることができる。豆科作物は、大豆、ルーサン(アルファルファ)、ピーナッツ、エンドウマメ、レンズマメ、インゲンマメ等、経済的に重要な野菜を含む植物の大きい群を形成する。非豆科植物は、トウモロコシなどを含む。部分的に乾燥した接種材料製品の細菌は、根毛に浸透し、根にコロニーを形成し、小節を形成するために、根圏にコロニーを形成、及び/又は植物の根に感染することができる。この共生関係の結果、植物は窒素固定を介して窒素ガスを窒素の有機物に変えることができる。そして、植物は、成長のためにこれらの有機物を使用できる。
部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与えた時には、種子上の細菌数は様々である。部分的に乾燥した接種材料製品を与えて10週間後の種子上の細菌数もまた様々であるが、その数は元の量から著しく逸脱すべきではないと考えられる。言い換えれば、時間が経過するにつれて、細菌数/種子が急激に減少すべきではない。例えば、部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与えた時の種子上の細菌数が少なくとも6×105であるなら、好ましくは、約10週間後の種子上の細菌数は少なくとも1×105である。
本発明により調製した接種材料の利点は、これらの接種材料が以前に行なわれていたもの(即ち、約4.2液量オンス/cwt未満)より少ない割合で適用することができて、しかも、同時に、以前に達成されていた生存率(即ち、12週間後に、種子当たり105cfuを超える生存率)に匹敵し又は超える細菌の種子上での生存を達成することである。かかる高い種子上生存率を有する少ない容積率の適用は、幾つかの理由により有理である。
第一に、少容積適用率は、少ない加工及び輸送コストに訳せる(即ち、効果上同じ収率に対する加工及び輸送のための一層少ない容積)。
第二に、低容積の適用率は、種子の架橋(即ち、過剰の液体容積のための2以上の種子の凝集)を防止する。種子架橋の閾値は、一般に、100ポンドの種子当たり約5液量オンス(「cwt」)であり、高レベルの種子架橋は、約6液量オンス/cwtを超えると起きる。種子架橋は、接種材料による種子の完全な被覆を阻害し、又、それらの種子の植付けにおける均一な分布をも阻害する。
第三に、接種材料の低容積適用は、様々な機能的材料の、種子架橋閾値を超えることなく、細菌の高い種子上生存率を維持しながらの、同時の適用を可能にする(典型的には、100ポンド当たり約6流体オンスより大)。この機能的材料は、殺生物性化合物を含むことができる。これらの殺生物性化合物には、殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、殺菌剤、農薬、殺ウイルス剤、ダニ駆除剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺鼠剤又はこれらの組合せが含まれうる。好適な殺生物性化合物には、殺真菌剤及び殺虫剤が含まれる。例えば、APRONMAXX RFC (Mefenoxam, Fludioxonil)、APRONMAXX RTA (Mefenoxam, Fludioxonil)、WARDEN RTA (Mefenoxam, Fludioxonil)、CRUISERMAXX (PAK)(Thiamethoxam, Mefenoxam, Fludioxonil)、CRUISER (Thiamethoxam)、及びBEAN PAK (Mefenoxam, Fludioxonil)は、特に好適である。
これらの殺生物性化合物は、本発明の接種材料と任意の方法で組み合わせて、接種材料混合物を形成することができる。例えば、100ポンドの種子に対して、2液量オンスの本発明の接種材料、1液量オンスの第一の殺生物性化合物、1液量オンスの第二の殺生物性化合物、及び1液量オンスの水を、混合物として種子に加えることができる。かかる接種材料混合物は、高い種子上生存率の利益、第一の殺生物性化合物の利益、及び第二の殺生物性化合物の利益を、種子架橋の害を生じることなく、これらの利益を達成して害を回避するための新たな配合物を必要とすることなく、有する。所望であれば、この接種材料混合物は、水を、1液量オンスより大容量で含むことができる。増大された水容積は、増大された種子被覆面積を可能にし、接種材料混合物の種子上保存寿命をも延長する。
殺生物性化合物と本発明の接種材料を組み合わせるタイミングも又、変化しうる。この殺生物性化合物と接種材料は、一緒に混合して混合物を形成してから、その混合物を種子に適用する。この殺生物性化合物と接種材料は、同時に種子に適用することができる。この殺生物性化合物と接種材料は、順次的に種子に適用することができ、その適用の順序及びタイミングは変化しうる。
1ポンド当たり2,000〜5,000種子の大きさを有する種子については、それらの種子に適用される接種材料混合物(例えば、接種材料のみ、接種材料と水、接種材料と殺生物性化合物、接種材料と殺生物性化合物と水)中の液体の全容積は、好ましくは、約4.0液量オンス/cwtより大きい。一層小さい大きさの(即ち、1ポンド当たり約5,000種子を超える)種子は、増大した表面積を有する。従って、所望の細菌の種子上での安定性(例えば、種子上で、約10週間後に、105cfu/種子より大)を達成するためには、接種材料混合物中の液体の一層大きい全容積が必要でありうる。逆に、一層大きい大きさの種子については、所望の細菌の種子上安定性を達成するために、接種材料混合物中の一層少ない液体の全容積が必要でありうる。
実施例4及び5は、本発明の部分的に乾燥した接種材料を低容積適用率で適用した場合の、細菌の種子上生存数を示している。
好ましくは、この接種材料は、個々に袋中に包装される。これらの袋は、ポリプロピレン、ポリエチレン及び他の類似の材料から作成することができる。或は、この接種材料は、一種以上の殺生物性化合物及び/又は一種以上の他の成分例えば着色料及び Bacillus subtilisと包装することができる。この組合せ物の接種材料/殺生物性化合物、接種材料/他の成分、接種材料/殺生物性化合物/他の成分を、一緒に、マルチパック(例えば、ツインパック)として包装することができる。
更に別の方法においては、この接種材料を、2つの別々のコンポーネントとして包装することができる。第一のコンポーネントは、「超濃縮物」である。超濃縮物は、細菌、水、少なくとも一種の乾燥剤、及び少なくとも一種のポリマーを含む。この超濃縮物は又、ゲル化剤をも含みうる。この細菌は、ここで論じている細菌の何れであってもよいが、好ましくは、B. japonicumである。この乾燥剤は、ここで論じている乾燥剤の何れであってもよいが、好ましくは、トレハロースである。このポリマーは、ここで論じているポリマーの何れであってもよいが、好ましくは、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマーである。ゲル化剤は、ここで論じたゲル化剤の何れであってもよいが、好ましくは、ジェランガムである。
第二のコンポーネントは、「調節剤」である。この調節剤には、水、少なくとも一種の乾燥剤及び少なくとも一種のポリマーが含まれる。この調節剤は又、水を含むこともできる。この乾燥剤は、ここで論じた乾燥剤の何れであってもよいが、好ましくは、トレハロースである。このポリマーは、ここで論じたポリマーの何れであってもよいが、好ましくは、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマーである。
超濃縮物を造るためには、細菌を、栄養培地で、約2〜10日間、約20〜35℃の温度で培養することができる。この栄養培地は、ミクロフィルターにより一層少容積とすることができる(例えば、100リットルから5リットルに)。この栄養培地をミクロフィルター処理するためには、この培地を、好ましくは、無菌のミクロフィルトレーションユニットを、所望の細菌濃度のレベル(例えば、約1×1011cfu/ml〜1×1012cfu/ml)に達するまで通過させる。このミクロフィルター処理した容積を、次いで、元の栄養培地の容積より小さい一層大容積のユニット(例えば、5リットルから10リットル)に、水、乾燥剤、ポリマー及びゲル化剤(できるかぎり)(例えば、水+30%w/v(最終容積に対して)、1%w/vビニルピロリドン及びビニルアセテートコポリマー、及び0.05%w/vジェランガム)を加えることによって近づくことができる。その結果生成したユニットは、種子上適用まで、約2〜20℃で保存することができる。
調節剤を造るためには、乾燥剤、ポリマー及び水(できるかぎり)の混合物を、超濃縮物(例えば、90リットルのトレハロース(30%w/v)、ビニルピロリドン及びビニルアセテートコポリマー(1%)、及びジェランガム(0.05%w/v))から別々に調製することができる。この混合物を殺菌して(但し、不可欠ではない)、無菌的に包装してから、種子上適用まで、約15〜25℃で貯蔵することができる。
この超濃縮物及び調節剤を、一緒に、種子上に適用することができる。この組合せは、水及び/又は機能的化合物(例えば、殺生物性化合物)と供に適用することができる。100ポンドの種子への適用のために、超濃縮物の量は、好ましくは、約0.1〜0.5 fl oz.であり、一層好ましくは、0.2fl oz.である。調節剤の量は、好ましくは、約1.2〜2.5fl oz.であり、一層好ましくは約1.8fl oz.である。水及び/又は機能性化合物の量は、好ましくは、約1.5〜5.5fl oz.であり、一層好ましくは、約3.0fl oz.である。この組み合わせた超濃縮物及び調節剤中の細菌の濃度は、好ましくは、約1×109〜5×1011cfu/mlであり、一層好ましくは、約1×1010cfu/mlである。
包装内及び種子上での部分的に乾燥した接種材料製品中の細菌の安定性と生存率を改善するために、部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与える前に、部分的に乾燥した接種材料製品にポリマーを任意に加えることができると想定される。ポリマーは、包装ステップの前または保存ステップの後に加えることができる。ポリマーはポリビニルピロリドン、アルキル化ビニルピロリドンポリマー類、ビニルピロリドン、酢酸ビニル共重合体(例えば、International Specialty Products から市販されている「S−630」など)、ビニルピロリドン、スチレン共重合体、ポリビニールアルコール重合体、その他類似のポリマーを含むことができる。ポリマーは、部分的に乾燥した接種材料製品の約1%〜25%(重量/体積)の濃度にすることができる。
細菌が実質的に定常期に達した後、部分的に乾燥した接種材料製品を作製するために液体接種材料へ乾燥剤を添加することは、播種時に増量剤を加える必要なく細菌の安定性を改善するが、そのことは増量剤の使用を妨げるものではない。実際、本発明の範囲内では、部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与えた後に増量剤を種子に与えることができる。播種時、又は部分的に乾燥した接種材料製品を種子に与える時に、増量剤を加えることができる。増量剤は糖、増粘剤、カルボキシメチルセルロース、及びポリマーをベースにするもの等、一般的に使用されるどんな増量剤も含むことができる。
乾いた、流動性のある接種材料の剤形を形成するために泥炭、粘土、及び/又は他の同様の乾いた担体に、部分的に乾燥した接種材料製品を添加することができる。噴霧または他の公知手段で、部分的に乾燥した接種材料製品を添加することができる。
ここで、以下の非限定的な実施例を用いて本発明を具体的に説明する。
実施例1 トレハロース及びグリセロール/トレハロース混合物の存在下におけるBradyrhizobium japonicumの安定性の評価
7日間熟成発酵培地を作製するためにB japonicumを振盪フラスコの栄養培地中で振盪培養器によって28℃で培養した。4種の処理剤(表2参照)を250mlの振盪フラスコに準備した。1種の処理剤を2つずつ準備したので、250mlの振盪フラスコが合計8個となった。50mlの7日間熟成発酵培地をそれぞれの振盪フラスコに加えた。すべてのフラスコの成分は、さらに、振盪培養器によって28℃で7日間平均化した。平均化させた後に、それぞれの処理液のひとつのフラスコを28℃の静止培養に移した。それぞれの処理液のもうひとつのフラスコを35℃の静止培養に移した。
Figure 2009540825
フラスコから定期的にサンプルを採取し、生存している細菌数を算定するために一般プレート生菌数測定を行った。菌数測定は、まず、サンプルを混ぜ、目盛り付きピペットと無菌チップを使用して1mlのサンプルを取り、9mlの逆浸透(RO)水の入った試験管に入れ、10倍希釈液を作製することによって実施した。そして、1000μLのRainin社製ピペット(較正し、1000μLにセットする)と無菌チップを用いて、1000μLの10倍希釈液を10倍希釈試験管から取り、別の9ml逆浸透水の入った試験管に移し、100倍希釈液を作製した。希釈液を移すときには、ボルテックス及び無菌操作に注意し、これらのステップを107倍希釈まで繰り返した。
100μLのRainin社製ピペット(較正し、30μLにセットする)と無菌チップを用いて10倍希釈液試験管から30μLを取り、雑菌混入検出プレートとして用意した栄養寒天プレート上に10μLずつ3滴加えた。栄養寒天培地はOxoid社製であった。これらのステップは10-5、10-6、および10-7希釈を除く希釈液で繰り返し、そのサンプルは標準のコンゴレッド酵母マンニトール寒天(CRYMA−表3参照)のプレートに加えた。
Figure 2009540825
プレートを裏返しにする前に乾燥し、28℃のインキュベーターにそれらを5日間置いた。5日後に、コロニーの数を低倍率顕微鏡下で数えた。総コロニー数は、平均×希釈倍率×100によって算出した。
28℃の液体培地中で培養したB japonicumの生存について4つの処理の結果を図1に示す。35℃の液体培地中で培養したB japonicumの生存についての処理の結果を図2に示す。5%のグリセロール処理は試験中に汚染されたので、図2に含めていない。
図1に示した結果は、28℃での20%トレハロース処理、及び20%トレハロース/5%グリセロール処理が液体培地中の細菌の生存に適していることを示す。未処理の細菌数は実験開始から約12週目〜16週目のいずれかの時点で減少し始めた。反対に、20%トレハロース処理、及び20%トレハロース/5%グリセロール処理の細菌数はその同じ期間、及びそれ以後の期間でさえ比較的一定のレベルで残った。
図2に示した結果は、35℃での20%トレハロース処理が培地中の細菌の生存に適していることを示す。未処理を含む他の処理の細菌数は実験の初期で著しく減少したが、20%トレハロース処理の細菌数は実験中、比較的一定レベルで残った。
10週間後に、未処理及び20%トレハロース処理からサンプルを採取し、大豆種子に施した。種子は22℃で培養した。定期的にサンプルを取り、B japonicumの生存数を評価した。種子の生存を評価する方法は以下の通りであった。
500gの大豆種子を測定し、ラベルしたジッパー付きの汚れのないポリ袋の中に入れた。2mlのシリンジまたは2mlの無菌ピペットを使用して、1.38mlの処理剤を均等に種子の表面に施した。そして、種子に接種したポリ袋の中に外気を取り込んだ。次に、すぐにポリ袋の封をし、種子が処理物質で均等に被覆されるまで(約30秒間)振盪した。ポリ袋は、乾燥するまで(約10分間)実験室条件下(21℃)で直射日光から避けて封をせずに放置した。乾燥アルコールで拭いた完全な長さのスクープへらを使用して、傷のない種子100個を正確にポリ袋から無作為に選択した。その種子をあらかじめ準備した100mlの希釈ボトルの中に入れた。ボトルを閉じて、すぐに、約1分間強く振盪した。準備した100mlのボトルから、無菌方法を用いて、懸濁液の連続希釈液を以下のように作製した:(1)100mlのボトルを振盪した後、すぐに、1mlの懸濁した細菌と希釈剤とを9mlのRO水の入った希釈チューブの中に無菌的に移し、10倍希釈液を作製した。(2)10倍希釈液を15秒間ボルテックスした。(3)ボルテックス後、すぐに1mlの10倍希釈液を9mlのRO水の入った別の希釈チューブの中に移し、100倍希釈液を作製した。(4)100倍希釈液をボルテックスした。:(5)ステップ(3)と(4)とを繰り返し、103及び104倍希釈液を作製した。
使用した希釈チューブの詳細、処理の詳細、及びプレートした日付を、コロニー評価用寒天プレートに表記した。プレートは各希釈液のために2枚ずつ作製した。希釈液チューブからサンプリングし、それらを寒天プレートに入れる前に、希釈液をボルテックスした。次に、標準の無菌ピペット操作のテクニックを用いて、それぞれの希釈液の100μLサンプルを各寒天プレートの中心に分注した。無菌延展器具を使用して、サンプルを均等にプレートの表面に広げた。そして、プレートを7日間28℃で培養した。培養後、それぞれのプレートのコロニー形成単位(CFU)の数を数えて、記録した。1プレートあたりのCFUの数を算出するために、以下の計算式を用いた:[平均コロニー数×{表示された希釈×10(a)×100(b)}/100(c)]、式中、(a)は希釈液からプレート1枚あたり0.1ml取ったことによる補正値、(b)はオリジナルの希釈ボトル中に100mlあることによる補正値、(c)はオリジナルサンプル中の種子の数による補正値である。
10週間後の種子上のB japonicumの生存結果を図3に示す。その結果、未処理では、細菌数が1×105/種子を超えていた期間の長さが1週間未満であったが、20%トレハロース処理では10週間を超えた。これらの結果は、細菌が種子に置かれる場合、20%のトレハロース濃度による処理が細菌の良好な生存性を提供することを示す。
実施例2 B japonicum安定化に必要なトレハロース/スクロースのレベルの最適化
フラスコを準備するための手順は、実施例1と同じであった。この実施例のための処理を表4に示す。
Figure 2009540825
28℃の液体培地で培養したB japonicumの生存についての処理の結果を図4に示す。35℃の液体培地で培養したB japonicumの生存についての処理の結果を図5に示す。
図4に示される結果は、28℃では、10%〜30%(重量/体積)のトレハロース濃度処理が液体培地での細菌の生存に最適であることを示す。また、図4は、5%〜10%(重量/体積)のスクロース濃度処理が液体培地での細菌の生存に好ましいことを示すが、トレハロース処理と同程度ではない。また図4は、40%トレハロース濃度の処理で細菌が生存できることを示し、このことは、微生物の増殖を抑制する処方においても細菌が生存する能力を持っていることを示す。
図5に示される結果は、35℃では、10%〜30%(重量/体積)のトレハロース濃度処理が液体培地での細菌の生存に最適であることを示す。また、図5は、5%(重量/体積)のスクロース濃度処理が液体培地での細菌の生存に好ましいことを示すが、トレハロース処理と同程度ではない。
10週間後、表4に記載された処理からサンプルを採取し、大豆種子に施した。その種子を22℃で培養した。最初に6日後、2週間後、4週間後にサンプルを採取した。これらのサンプルから、生存しているB japonicumの数を算定した。種子上での生存を評価する方法は上の実施例1で記載されたとおりであった。種子上での生存の結果を図6に示す。
図6に示される結果は、22℃では細菌が種子に置かれるとき、20%〜30%(重量/体積)のトレハロース濃度処理が液体培地での細菌の生存に最適であることを示す。
実施例3 液体培地処方におけるSerratia Proteomaculans及びPseudomonas Fluorescensの安定性の評価
細菌培地を作製するためにSerratia proteomaculans(「S proteomaculans」)を標準の微生物培地(半分に薄められたトリプシンの大豆培地−「TSB」)中で22℃、24時間培養した。表5に記載された処理の1つに対応する各フラスコを1セット準備した。50mlの細菌培養液をそれぞれのフラスコに加えた。すべてのフラスコをさらに振盪培養器によって3日間、22℃で平衡化した。そして、フラスコを28℃での静止培養に移した。定期的に、サンプルを採取し、連続的に希釈し、半分に薄められたトリプシンの大豆寒天培地−「TSA」にプレーティングすることによって、細菌の数を算定した。
Pseudomonas fluorescens(「P fluorescens」)のために同じステップを繰り返した。
Figure 2009540825
28℃の液体培地でのP fluorescensの生存についての処理の結果を図7に示す。その結果は、28℃では、グリセロール、トレハロース及びスクロースでの処理のすべてがP fluorescensの生存性を改善する能力を有することを示す。
28℃の液体培地でのS proteomaculansの生存についての処理の結果を図8に示す。その結果は、30%トレハロース処理、10%スクロース処理及び30%スクロース処理の生存数が4週間以上、未処理よりも多いことを示す。このデータは、その処理がS proteomaculansの生存性を改善する能力を有することを示す。
実施例4 低容量適用率の、「種子上での」生存率に対する効果及び市販製品との比較
部分的に乾燥した接種材料製品を実施例1により製造した。その製品は、B japonicum、20%トレハロース、及び2%S−630を含んだ。その製品を、種子に適用する前に、500mlの袋中に、空気を伴わずに、5℃で、4ヶ月保存した。
この部分的に乾燥した製品を、大豆種子(12%の水分)に適用した。これらの種子を、種子100ポンド当たり4液量オンスの全体積(部分的に乾燥した接種材料製品及び水)で処理した。この処理物を、様々な体積の濃縮物(種子100ポンド当たり1〜4液量オンス)を、総体積を種子100ポンド当たり4液量オンスにするための適当量の水と共に用いて調製した。一度処理したならば、それらの種子を、この袋を開けたままにして、種子を周囲温度(18〜20℃)で保存した。
種子を、2種類の市販の液体でも処理した。市販の液体A(未開示の添加物を有する大豆接種材料)を、5.0floz/cwtの比率で適用した。市販の液体Aは、ApexPro4(Agribiotics, Inc.製の液体大豆接種材料)であった。市販の液体B(未開示の添加物を有する大豆接種材料)を、4.25floz/cwtの比率で適用した。市販の液体Bは、Cell−Tech(登録商標)SCI(商標)(Nitragin, Inc.製の液体大豆接種材料)であった。
これらの種子を採取するために、50種子を、無菌のスパーテルを用いて無作為に選択して、RO水を含む100mlの無菌の医用フラットに移した。これらの種子を、1分間激しく震盪した。1000μlの試料を無菌的に採取して9mlのMcCartney瓶に移した。
無菌技術を利用して、この懸濁液の連続希釈物を、次のように調製した:(1)この100mlの瓶の震盪後すぐに、1mlの懸濁させた細菌及び希釈剤を無菌的に9mlの希釈用のRO水のチューブに移し、それにより10-1希釈物を造り、(2)この10-1希釈物を15秒間ボルテックスし、(3)ボルテックス後すぐに、この10-1希釈物1mlを他の9mlの希釈用のRO水のチューブに移して10-2希釈物を造り、(4)次いで、この10-2希釈物をボルテックスし;(5)工程(3)及び(4)を反復して、10-3及び10-4希釈を達成する。
次いで、コロニー評価用の寒天プレート(Yeast Mannitol Agar)に、用いた希釈用チューブの詳細、処理の詳細、及びプレートした日付のラベルを付した。各希釈物について、複製プレートを造った。これらの希釈用チューブから試料を採取して寒天プレート上にプレートする前に、これらの希釈物をボルテックスした。次いで、標準的な無菌のピペッティング技術を利用して、これらの希釈物の各々100μlの試料を各寒天プレートの中央に分配した。無菌のスプレッダーを用いて、これらの試料をプレートの表面に均一に広げた。次いで、これらのプレートを、5〜6日間、28℃でインキュベートした。インキュベーション後、コロニー形成単位(CFU)の各プレート上での数を計数して記録した。次いで、次の計算を利用して、CFU/プレートの数を決定した:[平均コロニー×{ラベル付けした希釈物×10(a)×100(b)}/100(c)]、(式中、(a)は、希釈物からの0.1ml/プレートについての補正値であり、(b)は、元の希釈用瓶中の100mlについての補正値であり、(c)は、元の試料中の種子の数についての補正値である)。
この種子上生存の結果を図9に示した。これらの結果は、本発明の部分的に乾燥した接種材料の最少の2液量オンスの濃縮物(全部で種子100ポンド当たり4液量オンスを適用)が、処理後6週間より長期間、105CFU/種子を超える種子上安定性を達成したことを示している。これらの結果は又、本発明の部分的に乾燥した接種材料製品を用いた場合の種子上生存率が、試験した2種類の市販の液体のそれよりも優れていることをも示している。
実施例5 − 少容積適用比率の、「種子上」生存率への効果及び市販製品との比較
実施例4と同じ手順にしたがったが、但し、接種材料製品は、1% S−630を含み(2% S−630ではない)、その製品は、3.1Lの袋に保存され(500mlの袋ではない)、そしてこれらの種子は、一定の20℃で保存された(18〜20℃ではない)。
この種子上生存の結果を、図10に示した。これらの結果は、最少の2液量オンス濃度の本発明の接種材料(全部で、種子100ポンド当たり4液量オンスを適用)が、105CFU/種子を超える種子上安定性を、処理後6週間を超えて達成することを示している。これらの結果は又、本発明の部分的に乾燥した接種材料製品による種子上生存が試験した2種類の市販の液体より優れていることをも示している。
実施例6 − 農薬の相溶性の研究
フラスコの準備のために従った手順は、実施例1におけるものと同じであった。この実施例のための処理は、30% トレハロース及び1% S−630を含む。
この処理を、種子に、異なる3つの仕方で施与した。第一の試験は、この部分的に乾燥した接種材料製品のみを種子に加えた。この試験の結果を、表6に示した。第二及び第三の試験は、部分的に乾燥した接種材料製品と農薬を種子に施与した。第二の試験における農薬は、APRONMAXX RTA であり、5fl oz./cwt.の適用比率で施与した。第三の試験における農薬は、CRUISERMAXX であり、3fl oz./cwt.の適用比率で施与した。
第二及び第三の両試験においては、これらの農薬を、次の3つの方法で加えた:タンク混合、順次的施与、及び同時施与。第二の試験の結果を、表7に示し、第三の試験の結果を表8に示した。
タンク混合のためには、示されたfl oz./cwtの適用比率の部分的に乾燥した接種材料製品を、4時間にわたって20℃で、表示した農薬比率でタンク混合した。混合時間後に、この組合せ接種材料製品/農薬を、累積fl oz./cwt比率で種子に施与した。
順次的施与のためには、農薬を種子に指示した比率で施与し、その後、乾燥させた。次いで、部分的に乾燥した接種材料製品を、示したfl oz./cwt適用比率で、全比率を4fl oz./cwt(例えば、2fl oz./接種材料製品+2fl oz.水)にする容積の水と共に施与した。
同時施与のためには、部分的に乾燥した接種材料製品と農薬を、同時に、種子に施与した。この農薬は、表示した比率で種子に施与された。部分的に乾燥した接種材料製品を、示したfl oz./cwt適用比率(例えば、2fl oz./cwt)で施与した。
表6〜8に記した「種子上保存寿命」は、部分的に乾燥した接種材料製品を種子に施与した後の、日数である。rhizobium計数/種子は、1×105rhizobium/種子の閾値レベル(現行のカナダ国の規制閾値)を超えた。
Figure 2009540825
Figure 2009540825
Figure 2009540825
実施例7 − 糖/糖アルコール研究
部分的に乾燥した接種材料製品を、先ず、Rhizobium leguminosarum bv. viceae 培養培地中でRhizobium leguminosarum を生育させることによって製造した。2つの異なる培養培地1XR1及び1.5XR1(これらは、エンドウマメ及びレンズマメの発酵培地である)を用いた。この1.5XR1は、1XR1より50%多い媒質成分を有する。3日間の培養成長の後に、糖又は糖アルコールを無菌的にこの培養物に加えた。この培養物に加えた糖又は糖アルコールの量は、下記の表9に終濃度(重量/体積)にて示してある。この培地を、次いで、2日間、馴化段階に置いた(この段階で、この培養物は、成長を続け、それにより、部分的に乾燥した接種材料製品を造る)。この部分的に乾燥した接種材料製品を、次いで、エンドウの種子に3.1L接種材料製品/1136kg種子の比率で施与した。これらの種子を、次いで、袋の中で、接種物製品が種子上に一様に分配されるように振り動かすことにより混合した。これらの種子を、次いで、15℃に保存した。
表9に示したように、種子上の細菌の計数は、接種材料を種子に施与した後、6日目、12日目、18日目、及び29日目に行われた。これらの細菌の計数は、前記の実施例と同様の仕方で行われた。即ち、50種子を、希釈瓶中の100mlのリン酸緩衝液に入れた。10倍連続希釈を行なって、0.1mlの適当な希釈物を、栄養培地プレート上に広げた。種子上の生存細菌細胞を、これらのプレート上のコロニー数に基づいて計算した。
Figure 2009540825
これらの結果は、ソルビトールが、Rhizobium leguminosarum の種子上保存寿命の延長に関して、試験したものの内で最高の実行性のある糖又は糖アルコールであることを示唆している。
実施例8 − 20%ソルビトールを用いたソルビトールの研究
実施例7に続いて、20%ソルビトールを、ジェランガム(「GG」)(Kelcogel F Low Acyl)を伴う又は伴わない更なる評価のために選択した。下記の工程を行なった:
1.Rhizobium leguminosarum を1.5XR1培地中で、2日間、30℃で、160rpmにて生育させた。
2.1%のこの母培養物を、1.5xR1培地(3.41L)、30℃、0.1vvm、150rpm、pH6.6〜7.4に接種した。
3.3日間の生育の後に、20%のソルビトール(終濃度w/v)を発酵装置に加え、発酵/馴化工程を2日間継続した後、収穫した。(83%ソルビトール=83g+46ml H2O)
4.ジェランガム(0.1%)を3袋に収穫時に加えた。
5.培養物を4〜5℃で保存した。
6.1%S−630を肉汁に加えた後、種子に施与した。2.7ml/kg。
7.部分的に乾燥した接種材料製品をエンドウの種子に、1136kgの種子当たり3.1Lの接種材料製品の比率で施与した。
8.種子を袋内で、種子上に接種材料製品を均一に分配するために振盪することによって混合した。
9.それらの種子を、15℃及び20℃で保存した。
これらの試験の結果は、図11に示してある。図11に記した標準的配合物は、上記のように調製された培養物であった。図11に記した濃縮物を遠心分離してペレット化し、等容の上記の細胞培養肉汁で上清を置き換えた。そうして、この細胞濃度は、倍化された(もっとも、他のすべての配合物パラメーターは、一定に維持された)。両配合物の施与比率は、4.2fl oz/cwt(水なし)であった。
ある種の処理(即ち、ジェランガムを含まない標準的配合物)を二連で進めた。それらの試験からの結果は、図12に示してある。これらの結果に基づいて、種子上安定性温度は、決定的に重要であり、15℃の温度は、種子上保存寿命を20℃に拡大する。
実施例9 − 大豆でのソルビトール対トレハロース
実験を行なって、B japonicumを有する大豆への施与に一層適しているのはソルビトールかトレハロースかを決定した。下記の工程を実施した:
1.B japonicum株532Cを、5日間、1.5XBj2(大豆発酵培地)中で、30℃で、165rpmにて生育させた。
2.ソルビトール(20%w/v)又はトレハロース(30%w/v)をこの培養物に加えて、これらの培養物を、5日間、30℃で、165rpmにて維持した。
3.2.7ml/kgのソルビトール又はトレハロースで修正した培地を、ダイズ種子に施与した。種子を均一に被覆した。
4.種子を、18〜20℃で保存した。
5.種子上での根粒菌の生存力を、時間ゼロと7日後にモニターした。
これらの試験の結果を図13に示した。これらの結果に基づいて、トレハロースは、B japonicumへの適用について、ソルビトールより一層適している。
実施例10 − 多成分接種材料組成物の大豆種子への施与
実験を行なって、細胞濃度及び超低濃度トレハロース修正された根粒菌接種材料の、大豆種子上生存率への影響を測定した。下記の工程を行った:
1.B.japonicum 株532cを、100Lの栄養媒質中で、7日間、28℃で培養した。この100Lを、次いで、ミクロフィルター処理して5リットルとし、水+30%w/v*トレハロース、1% S630w/v*及び0.05%w/vジェランガム(最終的な10Lにおける*w/v)の添加により10Lとして、「超濃縮」肉汁を形成した。この超濃縮肉汁を、無菌的に包装する前に更に7日間発酵させた。この超濃縮肉汁中のB.japonicum の濃度は、2.7×1011cfu/mlであった。この肉汁を、適用前、5℃で保存した。
2.トレハロース(30%w/v)、S630(1%w/v)及びジェランガム(0.05%w/v)を殺菌して、無菌的に「調節剤」として包装した。収穫した調節剤ユニットを適用まで20℃で保存した。
3.この超濃縮物0.2fl oz.、調節剤1.8fl oz.及び水3fl oz.を混合した。B.japonicum の混合物中の濃度は、7.4×109cfu/mlであった。この混合物を、100lbの大豆種子に比例配分ベースで適用した。
4.接種された種子を、15℃及び20℃で保存し、数週間間隔で、上記の方法論を利用して評価した。
これらの試験の結果を表10及び図14に示した。
Figure 2009540825
形態と構成をさまざまに変えて本発明を実施できることは、当業者に良く理解されるであろう。開示された実施例以前の詳細な説明は、唯一、理解を明らかにする目的のために提示され、不必要な制限がそこに暗示されているわけではない。

Claims (26)

  1. 種子を処理する方法であって、該方法は、部分的に乾燥した接種材料製品を、種子100ポンド(45.4kg)当たり1.5〜4.0液量オンス(4.4〜11.8×10-53)の比率で、種子に施与することを含み、この部分的に乾燥した液体接種材料が、実質的に定常期まで増殖した細菌を含み、乾燥処理剤が乾燥剤を含むことを特徴とする当該方法。
  2. 部分的に乾燥した接種材料製品が、部分的に乾燥した接種材料製品並びに少なくとも一種の水及び殺生物性化合物を含む混合物として種子に施与される、請求項1に記載の方法。
  3. 部分的に乾燥した接種材料製品及び水を、3.5〜6.0液量オンス(10.4〜17.7×10-53)/種子100ポンド(45.4kg)の合わせた比率で種子に施与する、請求項2に記載の方法。
  4. 部分的に乾燥した接種材料製品を、種子100ポンド(45.4kg)当たり2.0〜3.2液量オンス(5.9〜9.5×10-53)で施与する、請求項3に記載の方法。
  5. 混合物が、部分的に乾燥した接種材料製品及び少なくとも一種の殺生物性化合物を含み、該混合物が、種子に、種子100ポンド(45.4kg)当たり9.2液量オンス(27.2×10-53)未満の比率で施与される、請求項2に記載の方法。
  6. 少なくとも一種の殺生物性化合物が、殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、殺細菌剤、農薬、殺ウイルス剤、殺ダニ剤、ダニ駆除剤、殺線虫剤、殺鼠剤、又はこれらの組合せの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 部分的に乾燥した接種材料製品を、種子100ポンド(45.4kg)当たり2.0〜3.2液量オンス(5.9〜9.5×10-53)の比率で施与する、請求項5に記載の方法。
  8. 細菌が、Rhizobium、Bradyrhizobium、Sinorhizobium、Mesorhizobium、Pseudomonas、Serratia、Bacillus、Pasteuria、Azotobacter、Enterobacter、Azospirillum、及び Cyanobacteria属の少なくとも一つである、請求項1に記載の方法。
  9. 乾燥剤が、非還元糖及び糖アルコールの少なくとも一種である、請求項1に記載の方法。
  10. 乾燥剤が、トレハロース、スクロース、グリセロール、トリエチレングリコール、ソルビトール及びマンニトールの少なくとも一つである、請求項1に記載の方法。
  11. 乾燥剤が、部分的に乾燥した接種材料製品の5〜50%(重量/体積)である、請求項1に記載の方法。
  12. 乾燥剤が、トレハロースを含む、請求項10に記載の方法。
  13. トレハロースが、部分的に乾燥した接種材料製品の10〜40%(重量/体積)を構成する、請求項12に記載の方法。
  14. トレハロースが、部分的に乾燥した接種材料製品の20〜30%(重量/体積)を構成する、請求項13に記載の方法。
  15. 種子が、マメ科植物の種子を含む、請求項1に記載の方法。
  16. 10週間後の種子上の細菌数が、1×105を超える、請求項1に記載の方法。
  17. 方法が、部分的に乾燥した接種材料製品を種子に施与した後、増量剤を種子に適用することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  18. 種子を、大豆、アルファルファ、落花生、エンドウマメ、レンズマメ及びインゲンマメよりなる群から選択する、請求項1に記載の方法。
  19. 部分的に乾燥した接種材料製品を、種子に施与する前に、馴化段階に入れる、請求項1に記載の方法。
  20. 馴化段階が、1〜10日である、請求項19に記載の方法。
  21. 馴化段階が、2〜3日である、請求項20に記載の方法。
  22. 種子を処理する方法であって、該方法は:
    下記の超濃縮物を種子上に投与すること:
    細菌、水、少なくとも一種の乾燥剤、及び少なくとも一種のポリマー;及び
    調節剤を該種子に投与することを含み;
    該超濃縮物を、種子100ポンド(45.4kg)当たり0.1〜0.5fl oz.(3.0〜14.8×10-63)の適用比率で投与すること及び該調節剤を種子100ポンド(45.4kg)当たり1.2〜2.5fl oz.(3.5〜7.4×10-53)の比率で投与することを特徴とする当該方法。
  23. 超濃縮物中の細菌濃度が、1×1011〜1×1012cfu/mlである、請求項22に記載の方法。
  24. 調節剤が、少なくとも一種の乾燥剤及び少なくとも一種のポリマーを含む、請求項22に記載の方法。
  25. 調節剤が、水を更に含む、請求項24に記載の方法。
  26. 超濃縮物を、種子に、種子100ポンド(45.4kg)当たり0.2fl oz.(0.59×10-53)の適用比率で投与し、調節剤を、種子100ポンド(45.4kg)当たり1.8fl oz.(5.3×10-53)の適用比率で投与する、請求項22に記載の方法。
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