JP2009539770A - Plkに対する活性を有するベンゾイミダゾール置換チオフェン誘導体 - Google Patents

Plkに対する活性を有するベンゾイミダゾール置換チオフェン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、ベンゾイミダゾールチオフェン化合物、前記化合物を含む医薬組成物、前記化合物の製造方法および薬剤としてのその使用を提供する。

Description

本発明は、新規なベンゾイミダゾールチオフェン化合物、前記化合物を含む医薬組成物および前記化合物の治療における使用に関する。
ポロ様キナーゼ(“PLK”)は、細胞周期におけるプロセスを調節するのに重要な役割を発揮する進化的に保存されたセリン/スレオニンキナーゼである。PLKは、酵母から哺乳動物細胞に至る種々の生物での有糸分裂への進入および有糸分裂からの退出において役割を発揮する。PLKにはPLK1、PLK2、PLK3およびPLK4が含まれる。
PLK1の過剰発現は、(癌を含めた)新生細胞に強く関連していると見られる。公表された研究から、PLK1 RNAは肺癌および乳癌の>80%で高レベルで発現しており、隣接する正常組織では全くまたは殆ど発現していないことが判明した。幾つかの研究から、幾つかのタイプの癌におけるPLK発現、組織学的グレードおよび予後の間の相関関係が判明した。卵巣癌および子宮内膜癌のPLK陽性細胞の%と組織学的グレード間に有意な(P<0.001)相関関係が見られた。これらの研究は、PLKが浸潤性子宮内膜癌細胞において強く発現しており、これが子宮内膜癌における悪性および増殖の程度を反映し得ることに注目している。RT−PCR分析を用いて、PLK過剰発現が対応の正常組織に比して食道癌の97%および胃癌の73%で検出された。更に、高レベルのPLK過剰発現を有する食道癌患者は、低レベルのPLK過剰発現を有する患者よりも予後が有意に悪いグループに該当した。頭頸部癌の場合、PLK1の高いmRNA発現が多くの腫瘍で観察された。Kaplan−Meier分析から、中レベルのPLK1発現を有する患者が高レベルのPLK1発現を有する患者よりもより長く生存したことが判明した。非小細胞肺癌の患者の分析はPLK1発現に関連する類似のアウトカムを示した。
SmithKline Beechamの国際特許出願公開第2004/014899号は、式(I):
Figure 2009539770
[式中、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、−C(O)R、−CO、−C(O)NR、−C(O)N(R)OR、−C(O)N(R)−R−OR、−C(O)N(R)−Ph、−C(O)N(R)−R−Ph、−C(O)N(R)C(O)R、−C(O)N(R)CO、−C(O)N(R)C(O)NR、−C(O)N(R)S(O)、−R−OR、−R−O−C(O)R、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(R)−Ph、−C(S)N(R)−R−Ph、−R−SR、−C(=NR)NR、−C(=NR)N(R)−Ph、−C(=NR)N(R)−R−Ph、−R−NR、−CN、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−S(O)N(R)−Ph、−S(O)N(R)−R−Ph、−NR、N(R)−Ph、−N(R)−R−Ph、−N(R)−SOおよびHetからなる群から選択され;
Phは場合によりハロ、アルキル、−OH、−R−OH、−O−アルキル、−R−O−アルキル、−NH、−N(H)アルキル、−N(アルキル)、−CNおよび−Nからなる群から選択される置換基で1〜3回置換されているフェニルであり;
Hetは1、2、3または4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜7員ヘテロ環または1、2、3または4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリールであり、各々は場合によりハロ、アルキル、オキソ、−OH、−R−OH、−O−アルキル、−R−O−アルキル、−NH、−N(H)アルキル、−N(アルキル)、−CNおよび−Nからなる群から選択される置換基で1〜2回置換されており;
は式:−(R−(Y−(R−Rで表される基であり;
a、bおよびcは同一または異なり、各々独立して0または1であり、aまたはbの少なくとも1つは1であり;
nは0、1、2、3または4であり;
は式:−(Raa−(Ybb−(Rcc−Rで表される基であるか、または2つの隣接するQ基はアルキル、アルケニル、−OR、−S(O)および−NRからなる群から選択され、Q基が結合している炭素原子と一緒になってC5−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、フェニル、1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜7員ヘテロ環、または1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリールを形成し;
aa、bbおよびccは同一または異なり、各々独立して0または1であり;
各YおよびYは同一または異なり、独立して−O−、−S(O)−、−N(R)−、−C(O)−、−OC(O)−、−CO−、−C(O)N(R)−、−C(O)N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−OS(O)−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)C(O)−、−N(R)CO−および−N(R)C(O)N(R)−からなる群から選択され;
各Rは同一または異なり、独立してアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンからなる群から選択され;
各RおよびRは同一または異なり、各々独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、−C(O)R、−C(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−NO、−CN、−Nおよび式(ii):
Figure 2009539770
{式中、
環AはC5−10シクロアルキル、C5−10シクロアルケニル、アリール、1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロ環、および1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
各dは0または1であり;
eは0、1、2、3または4であり;
各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ph、Het、−CH(OH)−R−OH、−C(O)R、−CO、−CO−R−Ph、−CO−R−Het、−C(O)NR、−C(O)N(R)C(O)R、−C(O)N(R)CO、−C(O)N(R)C(O)NR、−C(O)N(R)S(O)、−C(S)R、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、=O、−OR、−OC(O)R、−OC(O)Ph、−OC(O)Het、−OC(O)NR、−O−R−S(O)、−S(O)、−S(O)NR、−S(O)Ph、−S(O)Het、−NR、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−N(R)−R−CO、−N(R)C(O)NR、−N(R)−R−C(O)NR、−N(R)C(O)Ph、−N(R)C(O)Het、−N(R)Ph、−N(R)Het、−N(R)C(O)NR−R−NR、−N(R)C(O)N(R)Ph、−N(R)C(O)N(R)Het、−N(R)C(O)N(R)−R−Het、−N(R)S(O)、−N(R)−R−S(O)、−NO、−CNおよび−Nからなる群から選択される}
で表される基からなる群から選択され;
ただしQにおいてbが1であり、cが0であると定義されているとき、Rはハロ、−C(O)R、−C(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−NO、−CNまたは−Nではなく;
ただしQにおいてbbが1であり、ccが0であると定義されているとき、Rはハロ、−C(O)R、−C(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−NO、−CNまたは−Nではなく;
はH、ハロ、アルキル、シクロアルキル、OR、−S(O)、−NR、−NHC(O)R、−NHC(O)NRおよび−NHS(O)からなる群から選択され;
fは0、1または2であり;
各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択され;
ただしRが−COCHであり、nが0のとき、Qは−OHでない]
で表される新規なベンゾイミダゾールチオフェン化合物、或いはその製薬上許容される塩、溶媒和物または生理的機能誘導体を開示している。
上記化合物を含む医薬組成物、上記化合物の製造方法、および上記化合物を用いるPLKが媒介する状態の治療方法も開示されている。
本発明の第1の態様によれば、式(I):
Figure 2009539770
[式中、
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−NRC(O)R、PhおよびHetから選択され、
Phは場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)および−NRで1回または2回置換されているフェニルであり、
Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NR、Het、−R−Het、NR−Hetおよびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり、
Hetは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、−OR、−NR、−C(O)NR、−S(O)およびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロ環であり;
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
はH、アルキルまたはハロアルキルであり;
、ZおよびZは各々同一または異なり、独立してC、CHまたはNであり、ただしZ、ZおよびZの少なくとも1つはCまたはCHであり;
dは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキルまたはハロアルキルであり;
は−O−または−N(R)−であり;
aは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
bは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、−CN、−R−CN、−CO、−R−CO、−C(O)NR、−R−C(O)NR、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NR、−R−NR、−NRC(O)R、−NRS(O)、−NRC(O)NR、−NRC(O)およびオキソから選択され;
各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルから選択される]
で表される化合物およびその製薬上許容される塩が提供される。
第2の態様では、式(I−1):
Figure 2009539770
(式中、はキラル炭素を示し、すべての可変部は上に定義した通りである)
に示す立体化学を有する式(I)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が提供される。
第3の態様では、式(XL):
Figure 2009539770
[式中、
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)およびHetから選択され;
Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NRおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり;
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
はアルキルであり;
はキラル炭素を示し;
はHまたはハロであり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
bは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−CO、−R−CO、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−R−NRおよびオキソから選択され;
各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキルおよびハロアルキルから選択される]
で表される化合物およびその製薬上許容される塩が提供される。
本発明の第4の態様では、式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を含む医薬組成物が提供される。1つの実施形態で、この医薬組成物は更に製薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む。
本発明の第5の態様では、PLKが媒介する状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療方法が提供される。この方法は、前記哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む。
本発明の第6の態様では、感受性新生物の治療を要する哺乳動物における感受性新生物の治療方法が提供される。この方法は、前記哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む。感受性新生物は乳癌、大腸癌、(小細胞肺癌および非小細胞肺癌を含めた)肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、(結合組織癌を含めた)肉腫、膀胱癌、グリオーマ、および血液悪性疾患、例えば攻撃性リンパ腫や非ホジキンリンパ腫を含めたリンパ腫および急性白血病を含めた白血病からなる群から選択され得る。1つの特定の態様では、乳癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む前記哺乳動物における乳癌の治療方法が提供される。1つの特定の態様では、卵巣癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む前記哺乳動物における卵巣癌の治療方法が提供される。1つの特定の態様では、非小細胞肺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む前記哺乳動物における非小細胞肺癌の治療方法が提供される。1つの特定の態様では、前立腺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む前記哺乳動物における前立腺癌の治療方法が提供される。1つの特定の態様では、血液悪性疾患の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む前記哺乳動物における血液悪性疾患の治療方法が提供される。
本発明の第7の態様では、不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療方法が提供される。この方法は、前記細胞を治療有効量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩と接触させることを含む。
本発明の第8の態様では、細胞の増殖の抑制方法が提供される。この方法は、前記細胞をある量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩と接触させることを含む。
更なる態様で、本発明は、細胞における有糸分裂の抑制方法を提供する。この方法は、細胞に対してある量の式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を投与することを含む。
別の態様で、本発明は、式(I)(式中、YはOである)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の製造方法を提供する。この方法は、
a)式(VII):
Figure 2009539770
(式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて請求項1に定義した通りである)
で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
b)場合により、式(I)で表される化合物を式(I)で表されるエナンチオマーに分離するステップ;
c)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
d)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
を含む。
別の態様で、本発明は、式(I)(式中、YはNHである)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の製造方法を提供する。この方法は、
a)式(XXXIII):
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)、
で表される化合物を式(XXXIV):
Figure 2009539770
で表される化合物と反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
b)場合により、式(I)で表される化合物をエナンチオマーに分離するステップ;
c)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
d)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
を含む。
別の態様で、本発明は、治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
更に別の態様で、本発明は、PLKが媒介する状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物における乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。1つの特定の態様で、哺乳動物における乳癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌または血液悪性疾患の治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩が提供される。
別の態様で、本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
更に別の態様で、本発明は、細胞の増殖を抑制するのに使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
更に別の態様で、本発明は、細胞における有糸分裂を抑制するのに使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物におけるPLKが媒介する状態の治療用薬剤を製造するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物における乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療用薬剤を製造するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物における乳癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌または血液悪性疾患の治療用薬剤を製造するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物における不適切な細胞増殖を特徴とする状態を治療するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、細胞の増殖の抑制用薬剤を製造するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、細胞における有糸分裂の抑制用薬剤を製造するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を提供する。
更に別の態様で、本発明は、哺乳動物における乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療に使用するための式(I)、(I−1)または(XL)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を含む医薬組成物を提供する。
本明細書中で使用されている「式(I)で表される化合物」は、記載されている可変部定義により定義されている構造式(I)で表される化合物、その水和物を含めた溶媒和物、並びにその多形を含めた非晶形および結晶形を意味する。1つ以上のキラル中心を有する式(I)で表される化合物の場合、該化合物はラセミ混合物、そのエナンチオマーおよびジアステレオマーを含めた1つ以上の異性体的に富化されたまたは純粋な立体異性体の形態をとり得る。化合物の立体異性については以下に更に詳細に記載する。「式(I)で表される化合物」にはラセミ体、並びに富化されたまたは純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマー(例えば、式(I−1)で表される化合物)が含まれる。本発明の化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含む場合には、シス(E)およびトランス(Z)異性も存在し得る。このような実施形態では、「式(I)で表される化合物」には、慣用のシス/トランス命名法を用いて示される化合物の個々のシス/トランス異性体が含まれる。式(I)で表される化合物は式に示されているもの以外の互変異性体で存在し得、他の互変異性体も「式(I)で表される化合物」の範囲に含まれると理解されるべきである。
同様に、「式(XL)で表される化合物」は、記載されている可変部定義により定義されている構造式(XL)で表される化合物、その水和物を含めた溶媒和物、並びにその多形を含めた非晶形および結晶形を意味する。「式(XL)で表される化合物」にはラセミ体、並びに富化されたまたは純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーが含まれる。「式(XL)で表される化合物」には、本発明の化合物の個々のシス/トランス異性体が含まれる。式(XL)で表される化合物は式に示されているもの以外の互変異性体で存在し得、他の互変異性体も「式(XL)で表される化合物」の範囲に含まれると理解されるべきである。
本明細書中で使用されている「本発明の化合物」は、(各々が上に定義されている)式(I)で表される化合物、式(I−1)で表される化合物および式(XL)で表される化合物、またはその製薬上許容される塩を指す。
例えば(下記する化合物の中で)式(V)および(VII)で表される化合物のような単離され得る中間体に関して、フレーズ「式(数字)で表される化合物」はその式で表される化合物およびその製薬上許容される塩を意味する。
本明細書中で使用されている用語「アルキル」(および「アルキレン」)は、1〜8個の炭素原子を含む直鎖または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている「アルキル」の例にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルおよびn−ペンチルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「アルキレン」の例にはメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレンおよびイソブチレンが含まれるが、これらに限定されない。
用語「ハロアルキル」は、ハロゲンで1回以上置換されている(上に定義した)アルキルを指す。よって、用語「ハロアルキル」としては、他のハロゲン化アルキルの中でペルハロアルキル、例えばトリフルオロメチルおよびトリフルオロエチルが挙げられる。
本明細書中で使用されている用語「アルケニル」(および「アルケニレン」)は、(異なる原子数が特定されていない限り)2〜8個の炭素原子および少なくとも1個〜最高3個の炭素−炭素二重結合を含む直鎖または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている「アルケニル」にはエテニルおよびプロペニルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「アルケニレン」にはエチニレンおよびプロペニレンが含まれるが、これらに限定されない。
用語「ハロアルケニル」は、ハロゲンで1回以上の置換されている(上に定義した)アルケニルを指す。
本明細書中で使用されている用語「アルキニル」は、(異なる原子数が特定されていない限り)2〜8個の炭素原子および少なくとも1個〜最高3個の炭素−炭素三重結合を含む直鎖または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている「アルキニル」にはエチニルおよびプロピニルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用されている用語「シクロアルキル」は、(異なる原子数が特定されていない限り)3〜8個の炭素原子を含み、炭素−炭素二重結合を含まない非芳香族単環式炭素環式環を指す。「シクロアルキル」には、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれる。「シクロアルキル」には置換シクロアルキルも含まれる。シクロアルキルは場合により利用可能な炭素が1個以上(例えば、1、2または3個)の置換基で置換されていてもよく、置換基は同一であっても異なっていてもよく、独立してハロ、C1−3アルキルおよびC1−3ハロアルキルからなる群から選択される。好ましいシクロアルキル基にはC3−6シクロアルキルおよび置換C3−6シクロアルキルが含まれる。
本明細書中で使用されている用語「シクロアルケニル」は、(異なる原子数が特定されていない限り)3〜8個の炭素原子および最高3個の炭素−炭素二重結合を有する非芳香族単環式炭素環式環を指す。「シクロアルケニル」には、例えばシクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが含まれる。「シクロアルケニル」には置換シクロアルケニルも含まれる。シクロアルケニルは場合によって利用可能な炭素が1個以上(例えば、1、2または3個)の置換基で置換されていてもよく、置換基は同一であっても異なっていてもよく、独立してハロ、C1−3アルキルおよびC1−3ハロアルキルからなる群から選択される。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を指す。
本明細書中で使用されている用語「オキソ」は、炭化水素環(すなわち、シクロアルケニル、アリール、ヘテロ環またはヘテロアリール環)の炭素原子に直接結合している基=O、またはヘテロ環式またはヘテロアリール環の原子であるNまたはSに直接結合して−N−オキシド、スルホンおよびスルホキシドを生ずる基=Oを指す。
用語「ヘテロ環」および「ヘテロ環式」は同義語であり、特定数の員を有し、(異なるヘテロ原子数が特定されていない限り)1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を含む単環式飽和もしくは不飽和非芳香族基および縮合二環式飽和もしくは飽和非芳香族基を指す。ヘテロ環が2個以上のヘテロ原子を含むとするすべての実施形態において、ヘテロ原子は同一でも異なっていてもよく、独立してN、OおよびSから選択される。式(I)で表される化合物が2個以上のヘテロ環式基を含むとするすべての実施形態において、ヘテロ環式基は同一でも異なっていてもよく、独立して選択される。具体的なヘテロ環式基の例にはテトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ピラン、チエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキサラン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、チアゾリジン、オキサゾリジン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェン等が含まれるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」は、各々が特定数の員を有し、(異なるヘテロ原子数が特定されていない限り)1、2、3または4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する芳香族単環式基、芳香族縮合二環式基、および芳香族および非芳香族環の両方を有する縮合二環式基を指す。ヘテロアリールが2個以上のヘテロ原子を含むとするすべての実施形態において、ヘテロ原子は同一でも異なっていてもよく、独立してN、OおよびSから選択される。式(I)で表される化合物が2個以上のヘテロアリール基を含むとするすべての実施形態において、ヘテロアリール基は同一でも異なっていてもよく、独立して選択される。具体的なヘテロアリール基の例にはフラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドールおよびインダゾールが含まれるが、これらに限定されない。
ヘテロ環式およびヘテロアリール基に関連した用語「員」(および「員の」のようなその変形)は、環を形成している炭素原子およびヘテロ原子N、Oおよび/またはSのすべての原子を指す。よって、6員ヘテロ環式環の例はピペリジンであり、6員ヘテロアリール環の例はピリジンである。
本明細書中で使用されている用語「場合により」は、その後に記載されている事象が起こっていても起こっていなくてもよいことを意味し、起こっている事象および起こっていない事象の両方が含まれる。
本発明は、式(I):
Figure 2009539770
[式中、
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−NRC(O)R、PhおよびHetから選択され、
Phは場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)および−NRで1回または2回置換されているフェニルであり、
Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NR、Het、−R−Het、NR−Hetおよびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり、
Hetは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、−OR、−NR、−C(O)NR、−S(O)およびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロ環であり;
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
はH、アルキルまたはハロアルキルであり;
、ZおよびZは各々同一または異なり、独立してC、CHまたはNであり、ただしZ、ZおよびZの少なくとも1つはCまたはCHであり;
dは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキルまたはハロアルキルであり;
は−O−または−N(R)−であり;
aは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
bは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、−CN、−R−CN、−CO、−R−CO、−C(O)NR、−R−C(O)NR、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NR、−R−NR、−NRC(O)R、−NRS(O)、−NRC(O)NR、−NRC(O)およびオキソから選択され;
各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルから選択される]
で表される化合物およびその製薬上許容される塩を提供する。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、RがH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−S(O)およびHet、またはそのサブセットから選択されるものと定義される。別の実施形態では、RはH、ハロ、アルキル、−ORおよびHet、またはそのサブセットから選択される。更なる実施形態では、RはH、ハロ、−O−アルキル、−O−ハロアルキルおよびHet、またはそのサブセットから選択される。別の実施形態では、RはH、ハロ、−O−C1−3アルキルおよびHet、またはそのサブセットから選択される。1つの特定の実施形態では、Rはハロである。1つの特定の実施形態では、Rは−O−C1−3アルキルである。1つの特定の実施形態では、RはHetである。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、RがH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)および−R−S(O)、またはそのサブセットから選択されるものと定義される。別の実施形態では、RはH、ハロ、アルキル、−OR、−CNおよび−R−S(O)、またはそのサブセットから選択される。別の実施形態では、RはH、ハロ、C1−3アルキル、−O−C1−3アルキル、−O−C1−3ハロアルキルおよび−R−S(O)−アルキル、またはそのサブセットから選択される。1つの特定の実施形態では、RはHである。1つの特定の実施形態では、Rはハロである。1つの特定の実施形態では、Rは−O−C1−3アルキルまたは−O−C1−3ハロアルキルである。
本発明の1つの実施形態では、本発明の化合物は、RおよびRの両方が同一または異なり、ハロであるものと定義される。別の実施形態では、RおよびRの両方が同一または異なり、−O−C1−3アルキルおよび−O−C1−3ハロアルキルから選択される。別の実施形態では、RはHetであり、RはHである。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、Hetが1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、ハロアルキル、NR−Hetおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであるものと定義されている。別の実施形態では、Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりC1−3アルキル、NH−Hetおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている5〜6員ヘテロアリールである。別の実施形態では、Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりC1−3アルキルおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている5〜6員ヘテロアリールである。更なる実施形態では、Hetはピリジニル、ピラゾリルおよびオキサジアゾリルから選択され、各々が場合によりC1−3アルキルおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、Hetが1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキルおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている6員ヘテロ環であるものと定義されている。1つの実施形態では、Hetは、場合によりアルキルおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されているピペリジルである。1つの実施形態では、HetはN−メチルピペリジルである。
を定義する基の具体例には、H、F、Cl、−O−アルキル(例えば、−O−CH)、−O−ハロアルキル(例えば、−O−CF)、ピリジルまたは置換ピリジル(例えば、メチルピリジルおよびN−オキソピリジル)、ピラゾリルまたは置換ピラゾリル(例えば、N−メチルピラゾリルおよびN−オキソピラゾリル)、およびオキサジアゾリルまたは置換オキサジアゾリル(例えば、メチルオキサジアゾリル)が含まれるが、これらに限定されない。
を定義する基の具体例には、H、F、Cl、Br、CN、−O−アルキル(例えば、−O−CH)、−O−ハロアルキル(例えば、−O−CF)、−SO−アルキル(例えば、−SOCH)、−CH−SO−アルキル(例えば、−CH−SOCH)が含まれるが、これらに限定されない。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、Rがアルキルまたはハロアルキル、またはそのサブセットであるものと定義される。1つの実施形態では、RはC1−3アルキルまたはC1−3ハロアルキル、またはそのサブセットである。1つの特定の実施形態では、RはC1−3アルキルである。1つの好ましい実施形態では、Rはメチルである。
、ZまたはZがCの場合、Rはその位置で結合していると理解される。1つの実施形態では、本発明の化合物は、Z、ZおよびZが各々CまたはCHであるものと定義される。1つの実施形態では、Z、ZおよびZの1つがNであり、他の2つはCまたはCHである。1つの実施形態では、ZおよびZの両方がNであり、ZはCHである。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、dが0または1であるものと定義される。1つの特定の実施形態では、dは1である。
置換基Rが適当なCに結合していてもよい。1つの実施形態では、本発明の化合物は、各Rが同一または異なり、独立してハロ、C1−3アルキルまたはC1−3ハロアルキル、またはそのサブセットであるものと定義される。1つの実施形態では、各Rはハロである。1つの特定の実施形態では、各RはClまたはFである。1つの特定の実施形態では、各RはClである。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、Yが−O−または−N(H)−であるものと定義される。1つの特定の実施形態では、Yは−O−である。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、aが0であるものと定義される。1つの特定の実施形態では、本発明の化合物は、aが1であり、(RがC1−2アルキレンであるものと定義される。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、環Aが1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する6員ヘテロ環であるものと定義される。1つの実施形態では、環Aは1個のN原子、場合により1個のN、OおよびSから選択される追加ヘテロ原子を有する6員ヘテロ環である。
環Aを定義する基の具体例にはピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペラジニルが含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、環Aはピペリジニルである。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、bが0または1であるものと定義される。1つの実施形態では、bは0である。1つの実施形態では、bは1である。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、各Rが同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−R−ハロアルキル、−CN、−CO、−R−CO、−C(O)NR、−OR、−R−OR7、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−R−NRおよびオキソ、またはそのサブセットから選択されるものと定義される。1つの実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−CO、−OR、−S(O)、−R−S(O)、−NRおよびオキソ、またはそのサブセットから選択される。1つの実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してアルキル、ハロアルキル、R−S(O)、またはそのサブセットから選択される。1つの特定の実施形態では、bは1であり、RはR−S(O)である。1つの特定の実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキルおよびトリフルオロメチルから選択される。1つの特定の実施形態では、bは1であり、RはC1−3アルキルである。
1つの実施形態では、部分
Figure 2009539770

Figure 2009539770
である。
1つの実施形態では、部分
Figure 2009539770

Figure 2009539770
である。
1つの実施形態では、部分
Figure 2009539770

Figure 2009539770
である。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、各Rおよび各Rが同一または異なり、各々独立してH、アルキル、ハロアルキルおよびアルケニル、またはそのサブセットから選択されるものと定義される。1つの実施形態では、各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してHおよびアルキルから選択される。1つの実施形態では、各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してHおよびC1−3アルキルから選択される。
本発明の化合物は立体異性体で存在する(例えば、本発明の化合物は1つ以上のキラルまたは不斉炭素原子を含む)。用語「キラル」は、その鏡像上に重ねることができない分子を指す。用語「非キラル」はその鏡像上に重ねることができる分子を指す。
用語「立体異性体」は、共通の化学構成を有するが、空間中の原子または基の配置の点で異なる化合物を指す。立体異性体は光学異性体または幾何異性体であり得る。光学異性体にはエナンチオマーおよびジアステレオマーの両方が含まれる。「エナンチオマー」は、分子コンフィギュレーションが左手系または右手系(キラル)形態を有しているキラル炭素原子を含有している光学異性体の対の一つである。すなわち、「エナンチオマー」は、相互に重ねることができない鏡像である化合物の光学異性体の対の各々を指す。「ジアステレオマー」は、2つ以上の不斉中心を有し、分子が相互の鏡像でない化合物の光学異性体の対の1つである。キラル中心の命名法は(R)−(S)システムにより決定される。具体的化合物がシステムに従って“R”または“S”エナンチオマーと指定されるかどうかはキラル炭素に結合している原子または基の種類に依存している。
エナンチオマーは平面偏光に対する挙動、すなわち光学活性の点で区別される。平面偏光を時計方向に回転させるエナンチオマーは右旋性であると言われ、記号“d”またはポジティブ回転に対して“(+)”で称される。平面偏光を反時計方向に回転させるエナンチオマーは左旋性であると言われ、記号“l”またはネガティブ回転に対して“(−)”で称される。エナンチオマーのコンフィギュレーションとエナンチオマーが平面偏光を回転させる方向の間に相関関係はない。(R)および(S)の呼称と平面偏光の回転方向を相関させる必要もない。本発明の化合物のエナンチオマーの光学活性、すなわち平面偏光の回転方向は慣用の技術を用いて測定され得る。
本発明の化合物は、ラセミ混合物、エナンチオマー的に富化された形態、またはエナンチオマー的に純粋な形態であり得る。本明細書中で使用されている用語「ラセミ化合物」および「ラセミ混合物」は、化合物の(R)−および(S)−光学異性体(例えば、エナンチオマー)を等量、すなわち50:50の比率で含む混合物を指す。
本明細書中で使用されている用語「エナンチオマー的に富化された」は、1つのエナンチオマーの量が他のエナンチオマーの量よりも多い光学異性体の混合物からなる生成物を指す。よって、「エナンチオマー的に富化された」はエナンチオマーの割合が50:50よりも大きい光学異性体の混合物を指す。エナンチオマー的に富化された化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを50重量%を超えて含む。例えば、エナンチオマー的に富化された3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドは、化合物の(S)−エナンチオマーに比して(R)−エナンチオマーを50重量%を超えて含む組成物を指す。1つの実施形態では、エナンチオマー的に富化された化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも75重量%含む。別の実施形態では、エナンチオマー的に富化された化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも80重量%含む。1つの特定の実施形態では、エナンチオマー的に富化された化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも85重量%含む。
本明細書中で使用されている用語「エナンチオマー的に純粋な」は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも90重量%含むエナンチオマー的に富化された化合物を指す。1つの実施形態では、エナンチオマー的に純粋な化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも95重量%含む。1つの特定の実施形態では、エナンチオマー的に純粋な化合物は他のエナンチオマーに比して1つのエナンチオマーを少なくとも99重量%含む。
1つの実施形態では、本発明は、式(I−1):
Figure 2009539770
(式中、はキラル炭素を示し、すべての可変部は上に定義した通りである)
に示す立体化学を有する式(I)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物およびその製薬上許容される塩を提供する。本発明の化合物を定義する可変部について上記した本発明の先の具体的実施形態は式(I−1)で表される化合物に等しく適用される。1つの実施形態で、本発明は式(I−1)で表されるエナンチオマー的に純粋な化合物を提供する。
1つの特定の実施形態では、本発明は、式(XL):
Figure 2009539770
[式中、
RはH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)およびHetから選択され;
Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NRおよびオキソから選択される置換基で1〜2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり;
はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
はアルキルから選択され;
はキラル炭素を示し;
はHまたはハロであり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
bは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−CO、−R−CO、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−R−NRおよびオキソから選択され;
各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキルおよびハロアルキルから選択される]
で表される化合物またはその製薬上許容される塩を提供する。
本発明の化合物を定義する可変部について上記した本発明の上記具体的実施態様は、式(XL)で表される化合物に等しく適用される。
1つの実施形態では、本発明は式(XL)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を提供する。1つの実施形態では、本発明は式(XL)で表されるエナンチオマー的に純粋な化合物を提供する。
本発明は上記した具体的基のすべての組み合わせおよびサブセットを含むと理解されたい。
本発明の範囲内の化合物の具体例には以下の実施例に記載されている化合物、そのラセミ混合物、すべてのエナンチオマーおよび製薬上許容される塩が含まれる。
本発明の好ましい化合物の1例は、3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドおよびその製薬上許容される塩である。
本発明の好ましい化合物の1例は、3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドおよびその製薬上許容される塩である。
本発明の好ましい化合物の1例は、3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドおよびその製薬上許容される塩である。1つの好ましい実施形態において、3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドは遊離塩基の形態である。
本発明の化合物がその製薬上許容される塩の形態で利用され得ることは当業者に自明である。本発明の化合物の製薬上許容される塩(または、そのエナンチオマー的に富化されたまたは純粋な形態)には製薬上許容される無機または有機の酸または塩基から形成される慣用の塩および第4級アンモニウム塩が含まれる。適当な酸塩のより具体的な例には塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ギ酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、パルミチン酸、マロン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸(メシル酸)、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヨウ化水素酸、リンゴ酸、ステアリン酸、タンニン酸等が含まれる。1つの実施形態において、本発明の化合物は塩酸塩またはクエン酸塩の形態である。
それ自体製薬上許容されるものではないが、シュウ酸のような他の酸も本発明の化合物および製薬上許容される塩を得るための中間体として有用な塩を製造するために使用され得る。適当な塩基性塩のより具体的例にはナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩およびプロカイン塩が含まれる。
本明細書中で使用されている用語「溶媒和物」は、溶質(式(I)で表される化合物、或いはそのエナンチオマー的に富化されたまたは純粋な形態)および溶媒により異なる化学量論量で形成される複合体を指す。溶媒の例には水、メタノール、エタノールまたは酢酸が含まれる。式(I)で表される化合物は例えば一水和物または二水和物を含めた水和物の形態であり得る。
本発明の化合物の製薬上許容される塩および溶媒和物の製造方法は当業界で慣用されている。例えば、Burger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery,第5版、Vol.1:Principles And Practiceを参照されたい。
当業者には自明のように、本発明の化合物の製造について下記する方法においてある中間体は化合物の製薬上許容される塩の形態であってもよい。本発明の化合物の製造方法において使用される中間体に対して適用されるこれらの用語は、本発明の化合物に関して上記したのと同じ意味を有している。前記中間体の製薬上許容される塩の製造方法は当業界で公知であり、本発明の化合物の製薬上許容される塩の製造方法に類似している。
本発明の化合物は、典型的にはPLK、特にPLK1の阻害剤である。PLK阻害剤とは、実施例において下記するPLK阻害アッセイにおいて6を超えるpIC50、または実施例において下記するCell−Titer Gloまたはメチレンブルー細胞増殖抑制アッセイにおいて10μM未満のIC50を示す化合物を意味する。より具体的には、PLK阻害剤は以下の実施例に記載されている方法を用いるPLK阻害アッセイにおいて7を超えるpIC50、またはCell−Titer Gloまたはメチレンブルー細胞増殖抑制アッセイにおいて1μM未満のIC50を示す化合物である。
更に、本発明は動物、例えばヒトのような哺乳動物の内科治療において使用するための本発明の化合物を提供する。特に、本発明はPLK、特にPLK1が媒介する状態の治療に使用するための化合物を提供する。1つの実施形態では、本発明はPLK、特にPLK1を阻害することにより弱まる状態の治療に使用するための化合物を提供する。本発明は感受性新生物の治療に使用するための化合物も提供する。特に、本発明は(非限定的に、乳癌、卵巣癌、非小細胞肺癌および前立腺癌を含めた)各種の固形腫瘍および(非限定的に、急性白血病、攻撃性リンパ腫および非ホジキンリンパ腫を含めた)血液悪性疾患の治療に使用するための化合物も提供する。「急性白血病」には急性骨髄製白血病および急性リンパ系白血病が含まれる。N.Harrisら,J.Clin.Onc.,(1999),17(12):3835−3849を参照されたい。「攻撃性リンパ腫」は業界用語である。J.Chan.Hematological Onc.,(2001),19:129−150を参照されたい。
本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療に使用するための化合物を提供する。本発明は、細胞の増殖の抑制において使用するための化合物をも提供する。本発明は、細胞の有糸分裂の抑制において使用するための化合物をも提供する。
本発明は、いずれも治療有効量の本発明の化合物を投与するステップを含む幾つかの状態または疾患の治療方法を提供する。本明細書中で使用されている用語「治療」は、具体的状態の緩和、状態の症状の消失または軽減、状態の進行の遅延または消失、および以前罹患していた被験者の状態の再発の予防または遅延を指す。
本明細書中で使用されている用語「治療有効量」は、本発明の化合物が投与される被験者において例えば研究者または臨床医が求めている組織培養物、組織、系、(ヒトを含めた)動物の生物学的または医学的応答を引き出すのに十分な本発明の化合物の量を意味する。例えば、PLK、特にPLK1が媒介する状態を治療するための本発明の化合物の治療有効量は被験者においてPLK媒介状態を治療するのに十分な量である。同様に、感受性新生物を治療するための本発明の化合物の治療有効量は被験者において感受性新生物を治療するのに十分な量である。本発明の1つの実施形態において、本発明の化合物の治療有効量は乳癌の治療を要するヒトにおいて乳癌を治療するのに十分な量である。本発明の1つの実施形態において、本発明の化合物の治療有効量はPLK、特にPLK1を調節、モジュレート、結合または抑制するのに十分な量である。
本発明の化合物の正確な治療有効量は複数の要因に依存するが、最終的には担当の医者および獣医師の裁量である。前記要因には治療対象の被験者の年齢および体重;治療を要する正確な状態または疾患およびその重症度;製剤の種類;および投与ルートが含まれるが、これらに限定されない。典型的には、本発明の化合物は治療のために1日につき、1投与につきまたは1治療周期につき0.1〜200mg/kg−レシピエント(動物)の体重の範囲で投与され、より一般的には1日につき、1投与につきまたは1治療周期につき1〜100mg/kg体重の範囲である。許容される一日用量は、1日につき、1投与につきまたは1治療周期につき約0.1〜約2000mg、好ましくは1日につき、1投与につきまたは1治療周期につき約0.1〜約1000mgであり得る。
1つの態様として、本発明は、PLK、特にPLK1が媒介する状態を治療するためにPLKを調節、モジュレート、結合または抑制する方法を提供する。「PLKを調節、モジュレート、結合または抑制する」は、PLK、特にPLK1活性の調節、モジュレート、結合または抑制、並びにPLK、特にPLK1の過剰発現の調節、モジュレート、結合または抑制を指す。前記状態にはPLK、特にPLK1に関連している特定の新生物(癌および腫瘍を含む)および不適切な細胞増殖により特徴づけられる状態が含まれる。
本発明は、動物に対して治療有効量の本発明の化合物を投与することを含むPLK、特にPLK1が媒介する状態の治療方法を提供する。この方法および本発明の他の方法は動物、例えば哺乳動物、特にヒトを治療するために有用である。PLKが媒介する状態は当業界で公知であり、この中には新生物および不適切な細胞増殖により特徴づけられる状態が含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、感受性新生物(癌または腫瘍)の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物に対して治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む前記動物における感受性新生物の治療方法をも提供する。本明細書中で使用されている「感受性新生物」は、PLK阻害剤、特にPLK1阻害剤での治療に対して感受性の新生物を指す。PLKに関連しており、よってPLK阻害剤での治療に対して感受性である新生物は当業界で公知であり、この中には原発性および転移性の腫瘍および癌が含まれる。例えば、M.Whitfieldら,(2006),Nature Reviews/Cancer,6:99を参照されたい。例えば、本発明の範囲内の感受性新生物には乳癌、大腸癌、(小細胞肺癌および非小細胞肺癌を含めた)肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、(結合組織の癌を含めた)肉腫、膀胱癌、グリオーマ、および(攻撃性リンパ腫および非ホジキンリンパ腫を含めた)リンパ腫や(急性白血病を含めた)白血病のような血液悪性疾患が含まれるが、これらに限定されない。1つの特定の実施形態で、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を投与することによる乳癌の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物における乳癌の治療方法を提供する。別の具体的実施形態で、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を投与することによる卵巣癌の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)における卵巣癌の治療方法を提供する。別の具体的実施形態で、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を投与することによる非小細胞肺癌の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物における非小細胞肺癌の治療方法を提供する。別の具体的実施形態で、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を投与することによる前立腺癌の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物物における前立腺癌の治療方法を提供する。別の具体的実施形態で、本発明は、治療有効量の本発明の化合物を投与することによるリンパ腫(例えば、攻撃性リンパ腫および非ホジキンリンパ腫)および白血病(例えば、急性白血病)を含めた血液悪性疾患の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物における血液悪性疾患の治療方法を提供する。
本発明の化合物は上記感受性新生物の治療に単独で使用され得る。或いは、幾つかの化合物は相加または可能ならば相乗効果を得るために1つ以上の本発明の他の化合物と一緒に、または特定の既存化学療法および/または他の抗新生物治療と組み合わせて使用され得る。加えて、幾つかの場合には、本発明の化合物は既存化学療法および/または他の抗新生物治療の有効性を回復させるために使用され得る。本明細書中で使用されている「抗新生物治療」には細胞障害性化学療法、細胞増殖抑制性化学療法、ホルモン治療、標的キナーゼ阻害剤、治療用モノクローナル抗体、手術および放射線治療が含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物における前記状態の治療方法をも提供する。この方法は治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む。「不適切な細胞増殖」とは、不適切な細胞成長による生ずる細胞増殖、過度の細胞分裂により生ずる細胞増殖、加速された速度での細胞分裂により生ずる細胞増殖、および/または正常な速度で生ずる正常細胞での細胞増殖であるが望まれていない細胞増殖を意味する。不適切な細胞増殖を特徴とする状態には新生物、血管増殖性障害、線維性障害、メサンギウム細胞増殖性障害および炎症性/免疫媒介性疾患が含まれるが、これらに限定されない。血管増殖性障害には関節炎および再狭窄が含まれる。線維性障害には肝硬変およびアテローム性動脈硬化症が含まれる。メサンギウム細胞増殖性障害には糸球体腎炎、悪性腎硬化症および糸球体症が含まれる。炎症性/免疫媒介性疾患には乾せん、慢性創傷治癒、臓器移植拒絶、血栓性微小血管障害症候群および神経変性疾患が含まれる。正常細胞で細胞増殖が正常な速度で生ずるが、望まれていない不適切な細胞増殖を特徴とする状態の例は変形性関節炎および過度の骨再吸収の他の破骨細胞増殖依存性疾患である。
本発明は、細胞を該細胞の増殖を抑制するのに十分な量の本発明の化合物と接触させることを含む細胞増殖の抑制方法も提供する。1つの特定の実施形態では、細胞は新生細胞である。1つの特定の実施形態では、細胞は不適切な増殖性細胞である。本明細書中で使用されている用語「不適切な増殖性細胞」は、不適切に(異常に)成長する細胞、過度にまたは加速された速度で分裂する細胞、不適切に(異常に)生存している細胞、および/または正常な速度で増殖するがその増殖が望まれていない正常細胞を指す。(癌細胞を含めた)新生細胞は不適切な増殖性細胞の例であるが、唯一の不適切な増殖性細胞ではない。
PLKは細胞有糸分裂のために必須であり、従って本発明の化合物は有糸分裂を抑制するために有効であると考えられている。「有糸分裂の抑制」は、細胞周期のM相への進入の抑制、M相に進入したら細胞周期のM相の正常な進行の抑制、および細胞周期のM相からの正常な退出の抑制を指す。よって、本発明の化合物は、細胞の有糸分裂への進入を抑制することにより、有糸分裂を介する細胞の進行を抑制することにより、および有糸分裂からの細胞の退出を抑制することにより有糸分裂を抑制し得る。1つの態様として、本発明は、細胞に対して有糸分裂を抑制するのに十分な量の本発明の化合物を投与することを含む細胞における有糸分裂の抑制方法を提供する。1つの特定の実施形態では、細胞は新生細胞である。1つの特定の実施形態では、細胞は不適切な増殖性細胞である。
本発明は、哺乳動物(例えば、ヒト)のような動物におけるPLK、特にPLK1が媒介する状態の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は更に、動物、特に哺乳動物(例えば、ヒト)における感受性新生物の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。特に、本発明は、乳癌の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は、卵巣癌の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用をも提供する。本発明は、非小細胞肺癌の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用をも提供する。本発明は、前立腺癌の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は、血液悪性疾患(例えば、急性白血病、攻撃性リンパ腫および非ホジキンリンパ腫)の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は更に、不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は更に、細胞の増殖の抑制用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。本発明は更に、細胞における有糸分裂の抑制用薬剤を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。
治療に使用するために治療有効量の本発明の化合物を原化学物質として投与することも可能であるが、典型的には医薬組成物または製剤の活性成分として存在させる。従って、本発明は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は更に1つ以上の製薬上許容される担体、希釈剤および/または賦形剤を含み得る。担体、希釈剤および/または賦形剤は製剤の他の成分と相容性であり且つそのレシピエントにとって有害でない点で許容されなければならない。本発明の別の態様によれば、本発明の化合物を1つ以上の製薬上許容される担体、希釈剤および/または賦形剤と混合することを含む医薬製剤の製造方法も提供される。
医薬製剤は、単位用量あたりに所定量の活性成分を含有している単位投与形態で提供され得る。前記単位は、治療有効用量の(任意の形態の)本発明の化合物を含有していても、所望の治療有効用量が得られるように複数の単位投与形態を所与の時間に投与するように治療有効量の一部分を含有していてもよい。好ましい単位投与製剤は、本明細書中に上記した1日用量またはサブ用量、或いはその適切な一部分の活性成分(本発明の化合物)を含有するものである。更に、医薬製剤は製薬業界で公知の方法により製造され得る。
医薬製剤は、適切なルートにより、例えば(錠剤、カプセル剤、液体充填カプセル剤、崩壊錠剤、徐放性錠剤、口腔内、舌下等を含めた)経口、直腸内、鼻腔内、(口腔内、舌下または経皮を含めた)局所、膣内または(皮下、筋肉内、静脈内または皮下を含めた)非経口ルートにより投与するために改作され得る。前記製剤は製薬業界で公知の方法により、例えば活性成分を担体または賦形剤と混合することにより製造され得る。
経口投与のために適した医薬製剤は、カプセル剤または錠剤;散剤または顆粒剤;水性または非水性液体中溶液剤または懸濁液剤;食用フォーム剤またはホイップ剤;或いは、水中油型液体エマルション剤または油中水型液体エマルション剤のようなばらばらの単位として提供され得る。例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で経口投与する場合、活性薬物成分は経口の非毒性製薬上許容される不活性担体(例えば、エタノール、グリセロール、水等)と組み合わされ得る。散剤は、化合物を適当な微細なサイズまで微粉砕し、同様に微粉砕した医薬担体(例えば、デンプンまたはマンニトールのような食用に適する炭水化物)と混合することにより製造される。着香剤、保存剤、分散剤および着色剤を存在させてもよい。
カプセル剤は、上記した粉末混合物を作成し、成形されているゼラチンカプセルに充填することにより製造される。充填操作の前に粉末混合物に対して流動促進剤および滑沢剤(例えば、コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルウムまたは固体ポリエチレングリコール)を添加してもよい。カプセル剤を摂取したときの薬剤のアベイラビリティーを改善するために崩壊または可溶化剤(例えば、寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム)を添加してもよい。
更に、所望または所要により、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤を混合物に配合し得る。適当な結合剤にはデンプン、ゼラチン、天然糖(例えば、グルコースまたはβ−ラクトース)、トウモロコシ甘味料、天然および合成ガム(例えば、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックス等が含まれる。上記投与形態に使用される滑沢剤にはオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が含まれる。崩壊剤には、非限定的にデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等が含まれる。錠剤は、例えば粉末混合物を作成し、顆粒化またはスラッグし、滑沢剤および崩壊剤を添加し、錠剤に圧縮することにより製剤化される。粉末混合物は、適当に微粉砕した化合物を上記した希釈剤または基剤、または場合により結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチンまたはポリビニルピロリドン)、溶解遅延剤(例えば、パラフィン)、再吸収促進剤(例えば、第4級塩)および/または吸収剤(例えば、ベントナイト、カオリンまたはリン酸ジカルシウム)と混合することにより作成される。粉末混合物は、結合剤(例えば、シロップ、デンプンペースト、アカシア漿、或いはセルロースまたは高分子材料の溶液)で湿らせ、スクリーンに強制的に通すことにより顆粒化され得る。顆粒化の代わりに、粉末混合物を錠剤機に通し、顆粒に壊れるスラグを不完全に形成してもよい。錠剤形成ダイに粘着するのを防ぐためにステアリン酸、ステアレート塩、タルクまたは鉱油を添加することにより顆粒を滑沢化してもよい。次いで、滑沢化した混合物は錠剤に圧縮する。本発明の化合物を自由流動性不活性担体と組み合わせ、顆粒化またはスラッグステップを経ることなく錠剤に直接圧縮することも可能である。シェラックのシーリングコート、糖または高分子材料のコーティングおよびワックスの光沢コーティングからなる透明または不透明保護コーティングを設けてもよい。別の単位用量と区別するために上記コーティングに染料を添加してもよい。
経口流体(例えば、溶液剤、シロップ剤およびエリキシル剤)は、所与量が所定量の活性成分を含有するように投与単位形態で製造され得る。シロップ剤は化合物を適当に着香させた水溶液中に溶解することにより製造され得、エリキシル剤は非毒性アルコール性ビヒクルを使用することにより製造され得る。懸濁液剤は、化合物を非毒性ビヒクル中に分散することにより製剤化され得る。可溶化剤および乳化剤(例えば、エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテル)、保存剤、フレーバー添加剤(例えば、ペパーミント油)、或いは天然甘味料またはサッカリン、または他の人口甘味料等を添加してもよい。
適切ならば、経口投与用投与単位製剤をマイクロカプセル化してもよい。この製剤は放出を延長または持続するために、例えば粒状物質をポリマー、ワックス等中にコーティングまたは埋め込むことによっても製造され得る。
本発明の化合物は、リポソームデリバリーシステム(例えば、単ラメラ小胞、大ラメラ小胞および多重ラメラ小胞)の形態でも投与され得る。リポソームは各種燐脂質(例えば、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン)から形成され得る。
本発明の化合物は、当該化合物分子をカップリングさせる個々の担体としてモノクローナル抗体を使用することによってもデリバリーされ得る。化合物を標的可能な薬物担体としての可溶性ポリマーとカップリングさせてもよい。前記ポリマーにはペプチド、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換させたポリエチレンオキシドポリリシンが含まれ得る。更に、化合物は、薬物を徐放させるのに有用な生分解性ポリマー(例えば、ポリ乳酸、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマー)にカップリングされ得る。
経皮投与用に適した医薬製剤は、レシピエントの表皮との均密接触が長時間に維持されるように意図されているばらばらのパッチとして提供され得る。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research,3(6):318(1986)に包括的に記載されているイオントフォレシスによりパッチからデリバリーされ得る。
局所投与するために適した医薬製剤は軟膏剤、クリーム剤、懸濁液剤、ローション剤、散剤、溶液剤、ペースト剤、ゲル剤、スプレー剤、エアゾール剤または油剤として製剤化され得る。
眼または他の外部組織(例えば、口または皮膚)を治療するためには、製剤を局所軟膏剤またはクリーム剤として適用することが好ましい。軟膏剤中に処方する場合、活性成分はパラフィンまたは水混和性軟膏基剤と一緒に使用され得る。或いは、活性成分を水中油型クリーム基剤または油中水型基剤を用いてクリーム剤中に処方してもよい。
眼への局所投与のために適した医薬製剤には活性成分が適当な担体、特に水性溶媒中に溶解または懸濁されている点眼剤が含まれる。
口に局所投与のために適した医薬製剤にはロゼンジ、トローチおよびマウスウォッシュが含まれる。
直腸内投与のために適した医薬製剤は座剤または浣腸剤として提供され得る。
鼻腔内投与のために適した担体が固体である医薬製剤には、鼻呼吸が採用される方法で、すなわち鼻まで近づけて保持した粉末の容器から鼻道を介して急速に吸入させることにり投与される特定のサイズ(例えば、20〜500ミクロン)を有する粗い粉末が含まれる。鼻スプレーまたは点鼻剤として投与するための担体が液体である適当な製剤には活性成分の水性または油性溶液が含まれる。吸入投与するのに適した医薬製剤には、各種タイプの定量圧縮エアゾール、ネブライザーまたは吸入器を用いて生成され得る微粒子ダストまたはミストが含まれる。
膣内投与のために適した医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提供され得る。
非経口投与のために適した医薬製剤には抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および製剤をレシピエントの血液と等張性とする溶質を含み得る水性および非水性滅菌注射液剤;および懸濁剤および増粘剤を含み得る水性および非水性滅菌懸濁液剤が含まれる。製剤は1回投与または複数回投与容器(例えば、密封アンプルおよびバイアル)中に収容され得、使用直前に滅菌液体担体(例えば、注射用水)を添加するだけですむ凍結乾燥状態で保存され得る。即時調合される注射溶液および懸濁液は無菌の散剤、顆粒剤および錠剤から調製され得る。
製剤は上に具体的に挙げられている成分に加えて当該製剤のタイプに関連する当業界で慣用されている他の物質を含み得ると理解されるべきである。例えば、経口投与に適した製剤は着香剤を含んでいてもよい。
上記した治療および使用方法において、本発明の化合物は単独で、1つ以上の本発明の他の化合物と組み合わせて、他の治療剤と組み合わせておよび/または他の抗新生物治療と組み合わせて使用され得る。特に、PLKが媒介する状態の治療方法および感受性新生物の治療方法において、他の化学療法剤との組合せ並びに手術および放射線治療との組合せが考えられる。本明細書中で使用されている用語「化学療法剤」は、化学物質が投与される被験者に対して治療効果を発揮する化学物質を指す。化学療法剤には抗新生物剤、鎮痛剤および制吐剤が含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「抗新生物剤」には細胞増殖抑制性物質および細胞障害性物質があり、その物質には細胞障害性化学療法、ホルモン治療、標的キナーゼ阻害剤および治療用モノクローナル抗体が含まれるが、これらに限定されない。よって、本発明の併用治療は少なくとも1つの本発明の化合物の投与および少なくとも1つの他の癌治療方法の使用を含む。1つの実施形態では、本発明の併用治療は少なくとも1つの本発明の化合物および少なくとも1つの他の化学療法剤の投与を含む。1つの特定の実施形態では、本発明は少なくとも1つの本発明の化合物および少なくとも1つの抗新生物剤の投与を含む。追加の態様として、本発明は、本発明の化合物と一緒に少なくとも1つの化学療法剤を投与することを含む上記した治療および使用方法を提供する。1つの特定の実施形態では、化学療法剤は抗新生物剤である。別の実施形態で、本発明は、更に少なくとも1つの他の化学療法剤を含む上記した医薬組成物を提供する。より具体的には、化学療法剤は抗新生物剤である。
典型的には、治療しようとする感受性新生物に対して活性を有する化学療法剤は、具体的物質が本発明の化合物を使用する治療と臨床上適合するならば本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。本発明において有用な典型的な抗新生物剤には抗微小管剤、例えばジテルペノイドおよびビンカアルカロイド;白金配位複合体;アルキル化剤、例えばナイトロジェンマスタード、オキサザホスホリン、アルキルスルホネート、ニトロソ尿素およびトリアゼン;抗生物質、例えばアントラサイクリン、アクチノマイシンおよびブレオマイシン;トポイソメラーゼII阻害剤、例えばエピポドフィロトキシン;代謝拮抗物質、例えばプリンおよびピリミジンアナログ、および抗葉酸化合物;トポイソメラーゼI阻害剤、例えばカンプトテシン;ホルモンおよびホルモンアナログ;シグナル伝達経路阻害剤;非受容体チロシンキナーゼ血管形成インヒビター;免疫治療剤;プロアポトーシス剤;および細胞周期シグナル伝達インヒビターが含まれるが、これらに限定されない。
抗微小管または抗有糸分裂剤は、細胞周期のM、すなわち有糸分裂相中の腫瘍細胞の微小管に対して活性な相特異的物質である。抗微小管剤の例にはジテルペノイドおよびビンカアルカロイドが含まれるが、これらに限定されない。ジテルペノイドの例にはパクリタキセルおよびそのアナログのドセタキセルが含まれるが、これらに限定されない。ビンカアルカノイドの例にはビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビノレルビンが含まれるが、これらに限定されない。白金配位複合体はDNAと相互作用する非相特異的抗新生物質剤である。白金複合体は腫瘍細胞に進入し、アクア化を受け、DNAと鎖内および鎖間架橋を形成して、腫瘍に対して悪い生物学的作用を生じさせる。白金配位複合体の例にはオキサリプラチン、シスプラチンおよびカルボプラチンが含まれるが、これらに限定されない。
アルキル化剤は非相特異的抗新生物質剤であり、強力な求電子物質である。典型的には、アルキル化剤は、アルキル化によりDNA分子の求核部分(例えば、ホスフェート、アミノおよびヒドロキシル基)を介してDNAに対して共有結合を形成する。アルキル化により核酸機能が破壊されて、細胞死をもたらす。アルキル化剤の例にはナイトロジェンマスタード(例:シクロホスフィミド、メルファランおよびクロラムブシル)、アルキルスルホネート(例:ブスルファン)、ニトロソ尿素(例:カルムスチン)およびトリアゼン(例:ダカルバジン)が含まれるが、これらに限定されない。
抗生物質化学療法剤は、DNAに結合するかまたはDNAと相互作用する非相特異的物質である。典型的には、前記作用により、安定なDNA複合体を生じるかまたは鎖を破壊し、これにより核酸の通常の機能が壊れて細胞死をもたらす。抗生物質抗新生物剤の例にはアクチノマイシン(例:ダクチノマイシン)、アントラサイクリン(例:ダウノルビシンおよびドキソルビシン)およびブレオマイシンが含まれるが、これらに限定されない。
トポイソメラーゼII阻害剤にはエピポドフィロトキシンが含まれるが、これに限定されない。エピポドフィロトキシンはマンドレーク植物に由来する相特異的抗新生物剤である。エピポドフィロトキシンは、トポイソメラーゼIIおよびDNAと三元複合体を形成して、DNA鎖を破壊することにより細胞周期のS相およびG相の細胞に悪影響を及ぼす。鎖の切断が蓄積し、その後細胞死する。エピポドフィロトキシンの例にはエトポシドおよびテニポシドが含まれるが、これらに限定されない。
代謝拮抗新生物剤は、DNA合成を抑制するかまたはプリンまたはピリミジン塩基合成を抑制し、それによりDNA合成を制限することにより細胞周期のS相(DNA合成)で作用する相特異的抗新生物剤である。その結果、S相は進行せず、その後細胞死する。代謝拮抗新生物剤の例にはフルオロウラシル、メトトレキサート、シタラビン、メカプトプリンおよびチオグアニンが含まれるが、これらに限定されない。
カンプトテシンおよびカンプトテシン誘導体を含めたカンプトテシン類はトポイソメラーゼI阻害剤として市販されているかまたは開発中である。カンプトテシン細胞障害活性はそのトポイソメラーゼI阻害活性と関連していると考えられている。カンプトテシンの例にはイリノテカン、トポテカン、および7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20−カンプトテシンの各種光学形態が含まれるが、これらに限定されない。
ホルモンおよびホルモンアナログは、ホルモンと癌の増殖および/または増殖の欠乏の間に関係がある癌を治療するために有用な化合物である。新生物の治療に有用であると考えられているホルモンおよびホルモンアナログには小児の悪性リンパ腫および急性白血病の治療において有用なアドレノコルチコイド、例えばプレドニゾンおよびプレドニゾロン;エストロゲン受容体を含有する副腎皮質癌およびホルモン依存性乳癌の治療において有用なアミノグルテチミドおよび他のアロマターゼ阻害剤、例えばアナストロゾール、レトラゾール、ボラゾールおよびエクセメスタン;ホルモン依存性乳癌および子宮内膜癌の治療において有用なプロゲストリン、例えば酢酸メゲストロール;前立腺癌および前立腺肥大の治療において有用なエストロゲン、アンドロゲンおよび抗アンドロゲン、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロンおよび5α−レダクターゼ(例:フィナステリドおよびデュタステライド);ホルモン依存性乳癌の治療において有用な抗エストロゲン、例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェン;並びに前立腺癌およびホルモン依存性乳癌の治療のために適応され、短期間および中期間使用すると黄体形成ホルモン(LH)および/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激するが、長期間使用するとLHおよびFSHを抑制するゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)およびそのアナログ(例えば、酢酸ゴセレリンおよびロイプロリド)が含まれるが、これらに限定されない。
シグナル伝達経路インヒビターは、細胞内変化を引き起こす化学的プロセスを阻止または抑制するインヒビターである。本明細書中で使用されている場合、この変化は細胞増殖、生存、血管形成または分化である。本発明において有用なシグナル伝達インヒビターには受容体チロシンキナーゼ、非受容体チロシンキナーゼ、SH2/SH3ドメインブロッカー、セリン/スレオニンキナーゼ、ホスファチジルイノシトール−3キナーゼ、myo−イノシトールシグナル伝達およびRas発癌遺伝子のインヒビターが含まれる。
幾つかのタンパク質チロシンキナーゼは、細胞増殖の調節に関与する各種タンパク質中の特定のチロシル残基のリン酸化を触媒する。前記タンパク質チロシンキナーゼは受容体または非受容体キナーゼとして広く分類され得る。
受容体チロシンキナーゼは細胞外リガンド結合ドメイン、膜貫通ドメインおよびチロシンキナーゼドメインを有する膜貫通タンパク質である。受容体チロシンキナーゼは細胞増殖の調節に関与しており、時には増殖因子受容体と称されている。上記キナーゼの多くが例えば過剰発現または突然変異により不適切にまたは無秩序に活性されすることにより、すなわち異常キナーゼ活性受容体活性により、細胞が無秩序に増殖することが判明している。従って、前記キナーゼの異常活性は悪性組織増殖に関連している。よって、前記キナーゼ阻害剤は癌治療方法を提供し得る。増殖因子受容体には、例えば上皮増殖因子受容体(EGFr、ErbB2およびErbB4)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFr)、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、免疫グロブリン様および上皮増殖因子相同ドメインを有するチロシンキナーゼ(TIE−2)、インスリン増殖因子−I受容体(IGF−I)、マクロファージコロニー刺激因子(cfm)、BTK、ckit、cmet、線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体、Trk受容体(TrkA、TrkBおよびTrkC)、エフリン(eph)受容体およびRET原がん遺伝子が含まれる。増殖因子受容体の幾つかのインヒビターが開発中であり、リガンドアンタゴニスト、抗体、チロシンキナーゼ阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびアプタマーが含まれる。増殖因子受容体および増殖因子受容体機能を抑制する物質は、例えばKath,John C.,Exp.Opin.Ther.Patents(2000),10(6):803−818;Shawverら,DDT,Vol.2,No.2,1997年2月;およびLofts,F.J.ら,“Growth Factor Receptors as Targets”,New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy,Workman,PaulおよびKerr David編,ロンドンに所在のCRC Press(1994)発行に記載されている。
増殖因子受容体キナーゼでないチロシンキナーゼは非受容体チロシンキナーゼと称されている。抗新生物薬物の標的または潜在的標的である本発明において有用な非受容体チロシンキナーゼにはcSrc、Lck、Fyn、Yes、Jak、cAbl、FAK(フォーカルアドヒージョンキナーゼ)、ブルトンチロシンキナーゼおよびBcr−Ablが含まれる。非受容体キナーゼおよび非受容体チロシンキナーゼ機能を阻害する物質はSinh,S.およびCorey,S.J.,(1999),Journal of Hematotherapy and Stem Cell Research,8(5):465−80;およびBolen,J.B.,Brugge,J.S.,(1997),Annual Review of Immunology,15:371−404に記載されている。
SH2/SH3ドメインブロッカーは、PI3−K p85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)およびRas−GAPを含めた各種酵素またはアダプター分子におけるSH2またはSH3ドメイン結合を破壊する物質である。抗癌剤に対する標的としてのSH2/SH3ドメインはSmithgall,T.E.(1995),Journal of Pharmacological and Toxicological Methods,34(3):125−32で検討されている。
セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤には、Rafキナーゼ(Rafk)、マイトジェンまたは細胞外調節キナーゼ(MEK);および細胞外調節キナーゼ(ERK)のブロッカーを含むMAPキナーゼカスケードブロッカーおよびPKCのサブタイプ(α、β、γ、ε、μ、λ、ι、ζ)、IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、AktキナーゼファミリーメンバーおよびTGFベータ受容体キナーゼのブロッカーを含めたタンパク質キナーゼCファミリーメンバーブロッカーが含まれる。前記セリン/スレオニンキナーゼおよびその阻害剤はYamamoto,T.,Taya,S.,Kaibuchi,K.,(1999),Journal of Biochemistry,126(5):799−803;Brodt,P.,Samani,A.およびNavab,R.(2000),Biochemical Pharmacology,60:1101−1107;Massague,J.,Weis−Garcia,F.,(1996),Cancer Surveys,27:41−64;Philip,P.A.およびHarris,A.L.(1995),Cancer Treatment and Research,78:3−27;Lackey,K.ら,Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,(10),2000,223−226;およびMartinez−Iacaci,L.ら,Int.J.Cancer,(2000),88(1):44−52に記載されている。
PI3−キナーゼ、ATM、DNA−PKおよびKuのブロッカーを含めたホスファチジルイノシトール−3キナーゼファミリーメンバーの阻害剤も本発明との組合せにおいて有用である。前記キナーゼはAbraham,R.T.(1996),Current Opinion in Immunology,8(3):412−8;Canman,C.E.,Lim,D.S.(1998),Oncogene,17(25):3301−3308;Jackson,S.P.(1997),International Journal of Biochemistry and Cell Biology,29(7):935−8;およびZhong,H.ら,Cancer Res.,(2000),60(6):1541−1545で検討されている。
ホスホリパーゼCブロッカーおよびミオイノシトールアナログのようなMyo−イノシトールシグナル伝達インヒビターも本発明との組合せにおいて有用である。前記シグナル伝達インヒビターはPowis,G.およびKozikowski A.,(1994),New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy,Paul WorkmanおよびDavid Kerr編,ロンドンに所在のCRC Press(1994)発行に記載されている。
本発明との組合せにおいて有用なシグナル伝達経路インヒビターの別のグループはRas発癌遺伝子のインヒビターである。前記インヒビターにはファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニル−ゲラニルトランスフェラーゼおよびCAAXプロテアーゼの阻害剤、並びにアンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイムおよび免疫治療が含まれる。前記インヒビターが野生形変異Rasを含む細胞においてRas活性化をブロックして抗増殖剤として作用することが判明している。Ras発癌遺伝子抑制はScharovsky,O.G.,Rozados,V.R.,Gervasoni,S.I.Matar,P.(2000),Journal of Biomedical Science,7(4),292−8;Ashby,M.N.,(1998),Current Opinion in Lipidology,9(2):99−102;およびBioChim.Biophys.Acta,(1989),1423(3):19−30で検討されている。
上記したように、受容体キナーゼリガンド結合に対する抗体もシグナル伝達インヒビターとして機能し得る。このグループのシグナル伝達経路インヒビターには受容体チロシンキナーゼの細胞外リガンド結合ドメインに対するヒト化抗体の使用が含まれる。例えば、Imclone C225 EGFR特異的抗体(Green,M.C.ら,Monoclonal Antibody Therapy for Solid Tumors,Cancer Treat.Rev.,(2000),26(4):269−286参照);Herceptin(登録商標)ErbB2抗体(Tyrosine Kinase Signaling in Breast Cancer:ErbB Family receptor Tyrosine Kinases,Breast Cancer Res.,2000,2(3),176−183参照);および2CB VEGFR2特異的抗体(Brekken,R.A.ら,Selective Inhibition of VEGFR2 Activity by a Monoclonal Anti−VEGF Antibody Blocks Tumor Growth in Mice,Cancer Res.,(2000),60,5117−5124参照)である。
受容体キナーゼ血管形成インヒビターも本発明において使用され得る。血管形成関連VEGFRおよびTIE2のインヒビターはシグナル伝達インヒビターに関して上で検討されている(いずれの受容体も受容体チロシンキナーゼである)。他のインヒビターも本発明の化合物と一緒に使用され得る。例えば、VEGFR(受容体チロシンキナーゼ)を認識しないがリガンドに結合する抗−VEGF抗体;血管形成を抑制するインテグリン(α、β)の小分子インヒビター;エンドスタチンおよびアンギオスタチン(非−RTK)もPLK阻害剤との組合せにおいて使用され得る。
免疫治療レジメンで使用される物質も本発明の化合物との組合せにおいて使用され得る。
プロアポトーシスレジメンで使用される物質(例えば、bcl−2アンチセンスオリゴヌクレオチド)も本発明の組合せにおいて使用され得る。タンパク質のBcl−2ファミリーのメンバーはアポトーシスを阻止する。従って、bcl−2のアップレギュレーションは化学耐性に関連している。研究から、上皮細胞増殖因子(EGF)がbcl−2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(すなわち、mcl−1)を刺激することが判明している。従って、腫瘍におけるbcl−2の発現をダウンレギュレートするように設計した方法、すなわちGentaのG3139 bcl−2アンチセンスオリゴヌクレオチドが臨床的に有効であることが立証され、現在第II/III相トライアル中である。bcl−2に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド方法を用いるプロアポトーシス方法はWater JSら,J.Clin.Oncol.,18:1812−1823(2000);およびKitada S.ら,Antisense Res.Dev.,4:71−79(1994)で検討されている。
細胞周期シグナル伝達インヒビターは細胞周期のコントロールに関与する分子を抑制する。サイクリン依存性キナーゼ(CDK)およびそのサイクリンとの相互作用により真核生物細胞周期を介する進行がコントロールされる。細胞周期を介する正常な進行のためには異なるサイクリン/CDK複合体の協調活性化および不活性化が必要である。幾つかの細胞周期シグナル伝達のインヒビターが開発中である。例えば、CDK2、CDK4およびCDK6を含めたサイクリン依存性キナーゼおよび該キナーゼに対する阻害剤の例は、例えばRosaniaら,Exp.Opin.Ther.,Patents,10(2):215−230(2000)に記載されている。
1つの実施形態では、本発明の方法は、動物に対して本発明の化合物をシグナル伝達経路インヒビター、特にゲフィチニブ(IRESSA(登録商標))と一緒に投与することを含む。
上記組合せを用いる方法および使用は、本発明の化合物および他の化学療法剤/抗新生物剤を任意の順序で順次、または別々のまたは組み合わせた医薬組成物で同時に投与することを含み得る。同一製剤中に組み合わせるとき、2つの化合物が安定であり、且つ相互におよび製剤の他の成分と相容性でなければならず、投与のために製剤化され得ると認められる。別々に製剤化する場合には、2つの化合物は当該化合物について当業界で公知の方法で有利な製剤中に配合され得る。
本発明の化合物を化学療法剤と一緒に使用する場合、各化合物の用量は該化合物を単独で使用するときの用量とは異なっていてもよい。適切な用量は当業者により容易に決定され得る。本発明の化合物および他の治療活性物質の適切な用量、並びに投与の相対的タイミングは所望の配合治療効果が得られるように選択され、担当医の専門知識および裁量の範囲内である。
本発明の化合物は、有利には以下のスキーム1に概説されている方法により製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、YはOであり、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
通常、本発明の化合物(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)の製造方法は、
a)式(IV)で表される化合物を式(III)で表される化合物と反応させて、式(V)で表される化合物を製造するステップ;
b)式(V)で表される化合物を式(VI)で表される化合物と反応させて、式(VII)で表される化合物を製造するステップ;
c)式(VII)で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
d)場合により、式(I)で表される化合物を式(I)で表されるエナンチオマーに分離するステップ;
e)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
f)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
を含む。
当業者に自明のように、上記反応におけるステップの順序は本発明の方法の実施にとって重要でない。上記反応ステップは、当業者の知識に基づいて適当な順序で実施され得る。更に、ある反応ステップをその後除去される保護基を反応前に導入することにより最も効率的に実施され得ることも当業者に自明である。保護基の選択、並びにその導入および除去方法の選択は当業者の技能の範囲内である。
より具体的には、本発明の化合物は、式(VII)で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(I)で表される化合物を製造することにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この反応は、典型的には密閉容器において過剰のアンモニアを用いて実施される。反応物を典型的には約50〜約120℃の温度に、より具体的には約70℃に加熱する。この反応のために適した溶媒にはメタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフランおよびジオキサンが含まれるが、これらに限定されない。
式(I)(式中、RはHでない)で表される化合物は、慣用の分離技術(例えば、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC))を用いてそのエナンチオマー、すなわち式(I−1)および(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物に分離され得る。
Figure 2009539770
式(VII)で表される化合物は、式(V)で表される化合物をミツノブ反応条件下で式(VI)で表される化合物と反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この反応は、不活性溶媒中標準のミツノブ条件下で実施される。Hughes,D.L.,Org.React.,42:335−656(1992);およびMitsunobu,O.,Synthesis,1−28(1981)を参照されたい。典型的には、式(V)で表される化合物、式(VI)で表される化合物、トリアリールホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジアルキルを室温で一緒に反応させる。適当なトリアリールホスフィンの例にはトリフェニルホスフィン、トリ−p−トリルホスフィンおよびトリメシチルホスフィンが含まれるが、これらに限定されない。適当なアゾジカルボン酸ジアルキルの例にはアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルおよびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルが含まれるが、これらに限定されない。この反応のために適した不活性溶媒の例にはテトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジクロロメタンおよびトルエンが含まれるが、これらに限定されない。
所望により、式(VII)で表される化合物は、慣用の分離技術(例えば、SFC)を用いてそのエナンチオマー、すなわち式(VII−1)および(VII−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物に分離され得る。
Figure 2009539770
当業者には自明のように、式(VII−1)または(VII−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物をアンモニアと反応させると、それぞれ対応の式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生ずる。
式(VI)で表される化合物は、式(XI)で表される化合物を還元することにより製造され得る。式(XI)で表される化合物は、式(IX)で表される化合物をミツノブ反応条件下で式(X)で表される化合物と反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、YはOであり、R11はHまたはRであり、すべての可変部は上に定義した通りである)。
適当なミツノブ反応条件および溶媒は上に記載されている。ミツノブ反応により、式(XI)で表される化合物が生ずる。
式(XI)(式中、R11はHである)で表される化合物をR−Li(アルキルリチウム)またはR−MgCl(塩化アルキルマグネシウム)と反応させると、式(VI)で表される化合物が製造され得る。1つの実施形態では、式(XI)(式中、R11はHである)で表される化合物を塩化チタン(VI)の存在下でメチルリチウムと反応させるかまたは塩化メチルマグネシウムと反応させると、式(VI)(式中、Rはメチルである)で表される化合物が製造され得る。この反応は、典型的には不活性雰囲気中で実施され得る。適当な溶媒にはエーテルおよびテトラヒドロフランが含まれ得る。反応温度は−78℃〜室温の範囲であり得る。
式(XI)で表される化合物を還元剤(例えば、ボラン、水素化リチウムまたはホウ水素化ナトリウム)と反応させると、式(VI)で表される化合物が製造され得る。アルデヒドまたはケトンをアルコールに変換させるのに適当な技術は当業者に公知である。Larock,R.,Comprehensive Organic Transformation(第2版),John Wiley & Sons Inc.(1999),1075−1077を参照されたい。
1つの実施形態では、式(XI)で表される化合物を溶媒(例えば、トルエン)中でテトラヒドロフラン中のボラン/硫化ジメチル複合体および(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルテトラヒドロ−3H−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールと反応させると、式(VI−1):
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)
に示す立体化学を有する式(VI)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が製造される。
当業者には自明のように、式(V)で表される化合物との反応において式(VI−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を使用すると、式(VII−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生ずる。この化合物をアンモニアと反応させると、式(I−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生ずる。
式(V)で表される化合物は、式(IV)で表される化合物を式(III)で表される化合物と反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(IV)で表される化合物を式(III)で表される化合物と反応させる方法は当業者に公知である。国際特許出願公開第2004073612号を参照されたい。上記方法は、典型的には不活性溶媒中室温で実施される。この反応のために適した不活性溶媒にはクロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびトルエン、並びに前記溶媒と酢酸の混合物(例えば、クロロホルムと酢酸の混合物)が含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、不活性溶媒はジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルおよびトルエン、並びに前記溶媒と酢酸の混合物(例えば、クロロホルムと酢酸の混合物)から選択される。
上記反応は1〜5当量の塩基添加物の存在下で実施され得る。塩基添加物は、反応中発生する塩化水素のスカベンジャーとして作用すると考えられる。この反応に適した塩基添加物の例には炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、酢酸ナトリウム、N−メチルイミダゾール、ピリジン、N−メチルベンゾイミダゾールおよび炭酸カリウムが含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、塩基添加物は炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、酢酸ナトリウム、N−メチルイミダゾール、ピリジンおよびN−メチルベンゾイミダゾールから選択される。1つの特定の実施形態では、塩基添加物は炭酸水素ナトリウムである。1つの特定の実施形態では、塩化添加物はN−メチルイミダゾールである。
式(IV)で表される化合物は、以下に示す方法により製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この方法は、
a)式(XII)で表される2−ニトロアニリンを還元して、式(XIII)で表される置換1,2−ジアミンを製造するステップ;および
b)式(XIII)で表される1,2−ジアミンを環形成試薬(例えば、オルトギ酸トリメチル)を用いて環化して、式(IV)で表される化合物を製造するステップ;
を含む。
環形成反応は慣用技術を用いて実施され得る。White,A.ら,J.Med.Chem.,43:4084−4097(2000);Jiang,J.−L.ら,Synthetic Comm.,28:4137−4142(1998);Tanaka,A.ら,Chem.Pharm.Bull.,42:560−569(1994);Tian,W.ら,Synthesis,12:1283−1286(1992);Buckle,D.R.ら,J.Med.Chem.,30:2216−2221(1987);およびRaban,M.ら,J.Org.Chem.,50:2205−2210(1985)を参照されたい。この反応はニートでまたは適当な溶媒中で実施され得る。反応物を場合により約50〜約230℃の温度に加熱してもよい。この反応は典型的には過剰のオルトギ酸トリメチルを用いて実施される。追加の酸を使用してもよい。適当な酸の例にはギ酸、塩酸、臭化水素酸、過塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸が含まれるが、これらに限定されない。この反応に適した溶媒には水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびアセトニトリルが含まれるが、これらに限定されない。
式(XII)で表される2−ニトロアニリンの還元は慣用の技術および還元剤(例えば、塩化錫(II))を用いて実施され得る。Rangarajan,M.ら,Bioorg.Med.Chem.,8:2591−2600(2000);White,A.W.ら,J.Med.Chem.,43:4084−4097(2000);Silvestri,R.ら,Bioorg.Med.Chem.,8:2305−2309(2000);Nagaraja,D.ら,Tetrahedron Lett.,40:7855−7856(1999);Jung,F.ら,J.Med.Chem.,34:1110−1116(1991);Srivastava,R.P.ら,Pharmazie,45:34−37(1990);Hankovszky,H.O.ら,Can.J.Chem.,67:1392−1400(1989);Ladd,D.L.ら,J.Org.Chem.,53:417−420(1988);Mertens,A.ら,J.Med.Chem.,30:1279−1287(1987);およびSharma,K.S.ら,Synthesis,4:316−318(1981)を参照されたい。この反応に適した他の還元剤にはパラジウム+水素、パラジウム+ギ酸アンモニウム、酸化白金+水素、ニッケル+水素、鉄+酢酸、アルミニウム+塩化アンモニウム、ボラン、ジチオン酸ナトリウムおよびヒドラジンが含まれるが、これらに限定されない。反応物を場合により約50〜約120℃に加熱してもよい。この反応に適した溶媒には水、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびその混合物が含まれるが、これらに限定されない。
式(III)で表される化合物は、式(II)で表される化合物を塩化スルフリルと反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(II)で表される化合物は市販されているか、または慣用技術を用いて製造され得る。典型的には、この反応は室温で実施される。所望により、過剰の塩化スルフリルを使用してもよい。適当な溶媒の例にはクロロホルム、ジクロロメタンおよびトルエンが含まれるが、これらに限定されない。Corral,C.;Lissavetzky,J.Synthesis,847−850(1984)を参照されたい。
別の実施形態では、式(V)で表される位置選択的化合物はスキーム2の方法に従って製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
通常、式(V)(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)で表される化合物の製造方法は、
a)式(XIV)で表される化合物を保護基(例えば、臭化ベンジル)と反応させて、式(XV)で表される化合物を製造するステップ;
b)式(XV)で表される化合物を還元して、式(XVI)で表される化合物を製造するステップ;
c)式(XVI)で表される化合物を式(VIII)で表される1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼンと反応させて、式(XVII−A)で表される化合物を製造するステップ;
d)式(XVII−A)で表される化合物を還元し、環化して、式(XVIII−A)で表される化合物を製造するステップ;
e)式(XVIII−A)で表される化合物を慣用のクロスカップリング反応条件下で反応させて、式(XIX)で表される化合物を製造するステップ;
f)式(XIX)で表される化合物を酸と反応させて、式(V)で表される化合物を製造するステップ;
を含む。
この方法によれば、式(V)で表される化合物は、式(XIX)で表される化合物を適当な酸(例えば、トリフルオロ酢酸または塩酸)と反応させることにより製造される。
Figure 2009539770
この反応は、ニートなトリフルオロ酢酸中、または不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中周囲温度で実施され得る。
式(XIX)で表される化合物は、式(XVIII−A)で表される化合物を慣用のクロスカップリング反応条件下で反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
特に、式(XIX)で表される化合物は、式(XVIII−A)で表される化合物から有機合成の業界で慣用されているパラジウム触媒を用いるSuzuki、StilleまたはNegishiクロスカップリング技術を用いて製造され得る。Suzukiクロスカップリング反応を考察するためには、Miyaura、N.;Suzuki,A.Chemical Reviews,1995,95,2457−2483を参照されたい。Suzukiカップリングは、適当な触媒(例えば、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物)、塩基(例えば、水性炭酸ナトリウムまたはトリエチルアミン)および適当な不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルアセトアミドまたはn−プロパノール)を用い、場合によりマイクロ波照射しながら約50〜約150℃の温度で実施され得る。Stilleクロスカップリング反応を考察するためには、Mitchell,T.N.Synthesis,1992,803−815を参照されたい。Stilleカップリングは、触媒としてテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)を用い、助触媒(例えば、フッ化セシウムおよびヨウ化銅(I))の存在下、適当な不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中約45℃の温度で実施され得る。Negishiクロスカップリング反応を考察するためには、Negishi,E.;Zingzhong,T.Z.;Qian,M.;Hu,Q.;Huang,Z.,Metal Catalyzed Cross−Coupling Reactions(第2版),2004,2,815−889を参照されたい。Negishiカップリングは、触媒としてジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物を用い、助触媒(例えば、ヨウ化銅(I))の存在下、適当な不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルアセトアミド)中約80℃の温度で実施され得る。
式(XVIII−A)で表される化合物は、式(XVII−A)で表される化合物を還元し、環化することにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XVII−A)で表される化合物を還元するステップは、当該化合物に適した慣用の還元技術を用いて実施され得る。適当な還元条件は有機合成の当業者にとって自明であり、例えば水素雰囲気下での炭素担持パラジウム、水素雰囲気下での炭素担持硫化白金、または酢酸中鉄粉末が含まれ得る。1つの実施形態では、還元は水素雰囲気下での炭素担持硫化白金のような条件を用いて行われ得る。この反応は不活性溶媒中大気圧または高圧下で実施され得る。適当な不活性溶媒にはエタノール、メタノールおよび酢酸エチルが含まれるが、これらに限定されない。
適当な環化剤は有機合成の当業者に自明であり、例えば場合により酸触媒(例えば、p−トルエンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸ピリジニウム)の存在下でのオルトギ酸トリエチルまたはオルトギ酸トリメチルが含まれる。1つの実施形態では、環化剤はオルトギ酸トリエチルであり、触媒はp−トルエンスルホン酸ピリジニウムである。有利には、式(XVII−A)で表される化合物と環化剤との反応は約25〜約100℃の温度でニートで実施され得る。1つの実施形態では、この反応は約25℃で実施される。
別の実施形態では、式(XVIII−A)で表される化合物の製造方法は、有利には式(XVII−A)で表される化合物に対して水素雰囲気下オルトギ酸トリエチルおよびp−トルエンスルホン酸ピリジニウムの存在下で炭素担持硫化白金のような条件を用いて1ポット還元−環化手順を行うことにより実施され得る。この実施形態では、オルトギ酸トリエチルが別の適当な不活性溶媒(例えば、酢酸エチル)と一緒に溶媒または補助溶媒として使用され得る。
式(XVII−A)で表される化合物は、式(XVI)で表される化合物を式(VIII)で表される1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼンと反応させる(例えば、カップリングさせる)ことにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XVII−A)で表される化合物を製造するための式(XVI)で表される化合物を式(VIII)で表される1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼンとカップリングするステップは有機合成の業界で慣用されているカップリング技術を用いて実施され得る。適当なカップリング反応の例にはパラジウム触媒を用いるクロスカップリング条件が含まれるが、これに限定されない。パラジウム触媒を用いるクロスカップリング条件には式(XVI)で表される化合物を適当な不活性溶媒中、パラジウム源、場合によりホスフィンリガンドおよび塩基の存在下で1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼンと反応させることが含まれるが、これらに限定されない。適当なパラジウム源の例にはトリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)またはアセタト(2’−ジ−t−ブチルホスフィノ−1,1’−ビフェニル−2−イル)パラジウム(II)が含まれるが、これらに限定されない。適当なホスフィンリガンドの例には9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−キサンテンが含まれるが、これらに限定されない。適当な塩基の例には炭酸セシウム、ナトリウムメトキシドおよびトリエチルアミンが含まれるが、これらに限定されない。適当な不活性溶媒の例にはトルエンまたは1,4−ジオキサンが含まれるが、これらに限定されない。この反応は約室温〜約100℃の温度で実施され得る。1つの実施形態では、温度は約60℃である。ハロアレンとアミンのパラジウム触媒を用いるクロスカップリングを考察するためには、Yang,B.H.;Buchwald,S.L.,Journal of Organometallic Chemistry,1999,576,125−146を参照されたい。Yin,J.;Zhao,M.M.;Huffman,M.A.;McNamara,J.M.,Journal of Organic Chemistry,2002,4,3481−3484も参照されたい。
式(XVI)で表される化合物は、式(XV)で表される化合物を慣用の還元技術を用いて還元することにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
還元反応のための適当な条件は当業者に自明であり、例えば適当な溶媒(例えば、酢酸)中での還元剤(例えば、鉄)が含まれる。この反応は高温(例えば、約50℃)で実施され得る。
式(XV)で表される化合物は、式(XIV)で表される化合物を臭化ベンジルと反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この反応は不活性溶媒中、有利には室温で適当な塩基の存在下で実施され得る。式(XIV)で表される化合物および臭化ベンジルを等モル量で存在させてもよい。しかしながら、所望により、わずかに過剰の臭化ベンジルが使用され得る。この反応のために適した塩基の例には炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムが含まれるが、これらに限定されない。この反応のために適した不活性溶媒の例にはN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよび1,2−ジメトキシエタンが含まれるが、これらに限定されない。
以下に示すように、上記反応中の諸ステップの順序は方法にとって重要でなく、ステップは当業者が決定する適当な順序で実施され得る。例えば、本発明の別の実施形態では、式(V)で表される化合物はスキーム3に概説されている方法により製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
特に、この式(V)(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)で表される化合物の製造方法は、
a)式(XX)で表される4−ブロモ−2−ニトロアニリンを慣用のクロスカップリング反応により反応させて、式(XXI)で表される化合物を製造するステップ;
b)式(XXI)で表される化合物をヨウ素および亜硝酸t−ブチルと反応させて、式(XXII)で表される化合物を製造するステップ;
c)式(XXII)で表される化合物を式(XVI)で表される化合物と反応させて、式(XVII)で表される化合物を製造するステップ;
d)式(XVII)で表される化合物を還元し、環化して、式(XIX)で表される化合物を製造するステップ;および
e)式(XIX)で表される化合物を酸と反応させて、式(V)で表される化合物を製造するステップ;
を含む。
式(V)で表される化合物を製造するための式(XIX)で表される化合物と酸との反応は上記されている。
この方法によれば、式(XIX)で表される化合物は、式(XVIII)で表される化合物からの式(XIX)で表される化合物について上記した条件に類似の条件を用いて式(XVII)で表される化合物を還元し、環化することにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XVII)で表される化合物は、式(XVI)で表される化合物と式(VIII)で表される1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼンの反応について上記した条件を用いて式(XXII)で表される化合物と式(XVI)で表される化合物を反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XXII)で表される化合物は、式(XXI)で表される化合物をヨウ素および亜硝酸t−ブチルと反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この反応は、当業者に公知のSandmeyer様反応を用いて実施され得る。アリールアミンのアリールハライドへの変換については、Larock,R.,Comprehensive Organic Transformation(第2版),John Wiley & Sons,Inc.(1999),678−679を参照されたい。式(XXII)で表される化合物は、式(XXI)で表される化合物を適当な溶媒(例えば、アセトニトリル)中、不活性雰囲気下60℃の温度でヨウ素および亜硝酸tert−ブチルと反応させることにより製造され得る。
式(XXI)で表される化合物は、式(XX)で表される4−ブロモ−2−ニトロアニリンを上記したような慣用のクロスカップリング反応を用いて反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XX)で表される化合物は市販されているか、または慣用の技術を用いて製造してもよい。
1つの特定の実施形態では、本発明の化合物は有利には以下のスキーム4に概説されている方法により製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、YはOであり、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
通常、本発明の化合物(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)の製造方法は、
a)式(V−A)および(V−B)で表される位置異性体化合物を式(VI)で表される化合物と反応させて、式(VII−A)および(VII−B)で表される位置異性体化合物を製造するステップ;および
b)式(VII−A)および(VII−B)で表される位置異性体化合物を慣用のクロスカップリング反応条件下で反応させて、式(VII)で表される化合物を製造するステップ;
を含む。
この方法に従って製造される式(VII)で表される化合物をアンモニアと反応させると、上記した式(I)で表される化合物が製造される。式(VII)で表される化合物を上記したようにそのエナンチオマーに分離してもよい。
特定の反応ステップがその後除去される保護基を反応前に導入することにより最も効率的に行われ得ることは当業者に自明である。保護基の選択、並びにその導入および除去のための一般的技術は当業者の範囲内である。
式(VII−A)および(VII−B)で表される化合物は、それぞれ式(V−A)で表される化合物または式(V−B)で表される化合物を上記したようにミツノブ反応条件で式(VI)で表される化合物と反応させることにより製造され得る。式(VII−A)および(VII−B)で表される化合物中のBrを当業者に公知の化学変換、例えば慣用のクロスカップリング反応を用いて他の官能基に変換して、式(VII)で表される別の化合物を製造してもよい。
より具体的には、式(VII)で表される化合物は、式(VII−A)および(VII−B)で表される化合物から有機合成業界で慣用されている(上記した)パラジウム触媒を用いるSuzuki、StilleまたはNegishiクロスカップリング技術を用いて製造され得る。
当業者には自明のように、上記反応におけるステップの順序は本発明の方法の実施にとって重要でない。例えば、式(VII)で表される化合物は、式(V−A)および(V−B)で表される位置異性体化合物に対してクロスカップリング反応を実施して(上記スキーム1に定義されている)式(V)で表される化合物を製造した後、式(V)で表される化合物を式(VI)で表される化合物と反応させて式(VII)で表される化合物が製造されるようにステップの順序を変えても製造され得る。これらの反応ステップの各々は上記した技術を用いて実施され得る。
更なる実施形態として、式(VII−A)および(VII−B)で表される化合物をまずアンモニアと反応させて式(I)で表される対応のBr−置換化合物を生成した後、クロスカップリング反応にかけると、Br置換基が上記RおよびRにより定義される別の置換基により置換されている式(I)で表される別の化合物が製造され得る。
式(V−A)および(V−B)で表される化合物は、5−ブロモベンゾイミダゾールを式(III)で表される化合物と反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
この反応は、式(V)で表される化合物の製造について上記したと同じ反応条件を用いて実施され得る。
別の実施形態では、本発明は、以下のスキーム5に概説されている本発明の化合物の別の製造方法を提供する:
Figure 2009539770
(式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、YはOであり、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
通常、本発明の化合物(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)の製造方法は、
a)式(V)で表される化合物を式(XXV)で表される化合物と反応させて式(XXVI−A)で表される化合物を製造し、保護基を除去して、式(XXVI)で表される化合物を製造するステップ;
b)式(XXVI)で表される化合物を式(X)で表される化合物と反応させて、式(VII)で表される化合物を製造するステップ;
c)式(VII)で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
d)場合により、式(I)で表される化合物をエナンチオマーに分離するステップ;
e)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
f)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
を含む。
当業者には自明のように、上記反応におけるステップの順序は本発明の方法の実施にとって重要でない。上記反応ステップは当業者の知識に基づいて適当な順序で実施され得る。更に、特定の反応ステップがその後除去される保護基を反応前に導入することにより最も効率的に行われ得ることは当業者に自明である。保護基の選択、並びにその導入および除去のための一般的技術は当業者の範囲内である。
式(I)で表される化合物を製造するための式(VII)で表される化合物とアンモニアの反応は上記されている。
この方法によれば、式(V)で表される化合物と式(VI)で表される化合物の反応による式(VII)で表される化合物について上記したような慣用のミツノブ反応条件を用いて式(VII)で表される化合物は、式(XXVI)で表される化合物と式(X)で表される化合物を反応させることにより製造される:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
所望により、式(VII)で表される化合物のエナンチオマーを上記したように分離して、式(VII−1)および(VII−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(X)で表される化合物は市販されているか、または慣用の技術を用いて製造してもよい。式(XXVI)で表される化合物は、式(XXVI−A)で表される化合物からテトラブチルアンモニウムフロリドとの反応のような慣用の技術を用いてシリル保護基を除去することにより製造され得る。Kocienski,P.J.,Protecting Groups,Georg Thieme Verlag,Stuttgart,1994;およびGreene,T.W.,Wuts,P.G.M.,Protecting Groups in Organic Synthesis(第2版),J.Wiley and Sons,1991を参照されたい。
式(XXVI−A)で表される化合物は、式(V)で表される化合物を式(XXV)で表される化合物と上記したような慣用のミツノブ反応条件を用いて反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
所望により、式(XXVI−A)で表される化合物のエナンチオマーを上記したように分離して、式(XXVI−A1)および(XXVI−A2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(V)で表される化合物の製造方法は上記されている。
式(XXV)で表される化合物は以下の反応スキームに従って製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XXVIII)で表される化合物は市販されているか、または当業者に公知の慣用の技術を用いて製造してもよい。式(XXIX)で表される化合物を製造するために、t−ブチル−ジメチルシリル保護基を慣用の技術を用いて導入する。Kocienski,P.J.,Protecting Groups,Georg Thieme Verlag,Stuttgart,1994;およびGreene,T.W.,Wuts,P.G.M.,Protecting Groups in Organic Synthesis(第2版),J.Wiley and Sons,1991を参照されたい。式(XXIX)で表される化合物を式R−MgClで表される塩化マグネシウムと反応させると、式(XXV)で表される化合物が製造される。所望により、式(XXV)で表される化合物のエナンチオマーを慣用の分離技術(例えば、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC))を用いて分離して、式(XXV−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
別の実施形態では、本発明は、以下のスキーム6に概説されている本発明の化合物の別の製造方法を提供する:
Figure 2009539770
(式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、YはNHであり、他の可変部はすべて上に定義した通りである)。
通常、本発明の化合物(すべての式およびすべての可変部は上に定義されている)の製造方法は、
a)式(V)で表される化合物を式(XXX)で表される化合物と反応させて、式(XXXI)で表される化合物を製造するステップ;
b)式(XXXI)で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(XXXII)で表される化合物を製造するステップ;
c)式(XXXII)で表される化合物を還元して、式(XXXIII)で表される化合物を製造するステップ;
d)式(XXXIII)で表される化合物を式(XXXIV)で表される化合物と反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
e)場合により、式(I)で表される化合物をエナンチオマーに分離するステップ;
f)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
g)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
を含む。
当業者には自明のように、上記反応におけるステップの順序は本発明の方法の実施にとって重要でない。上記反応ステップは当業者の知識に基づいて適当な順序で実施され得る。更に、特定の反応ステップがその後除去される保護基を反応前に導入することにより最も効率的に行われ得ることは当業者に自明である。保護基の選択、並びにその導入および除去のための一般的技術は当業者の範囲内である。
より具体的には、この方法によれば、式(I)(式中、YはNHである)で表される化合物は、式(XXXIII)で表される化合物を慣用の還元アミノ化反応条件を用いて式(XXXIV)で表される化合物と反応させることにより製造され得る。Larock,R.C.,Comprehensive Organic Transformation(第2版),Wiley−VCH,1999を参照されたい:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XXXIII)で表される化合物は、式(XXXII)で表される化合物を上記したような慣用のニトロ反応条件を用いて還元することにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
所望により、式(XXXIII)で表される化合物のエナンチオマーを慣用の分離技術(例えば、SFC)を用いて分離して、式(XXXIII−1)および(XXXIII−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(XXXII)で表される化合物は、式(XXXI)で表される化合物を上記したような反応条件を用いてアンモニアと反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
所望により、式(XXXII)で表される化合物のエナンチオマーを慣用の分離技術(例えば、SFC)を用いて分離して、式(XXXII−1)および(XXXII−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(XXXI)で表される化合物は、式(V)で表される化合物を上記したような慣用のミツノブ反応条件を用いて式(XXX)で表される化合物と反応させることにより製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
所望により、式(XXXI)で表される化合物のエナンチオマーを慣用の分離技術(例えば、SFC)を用いて分離して、式(XXXI−1)および(XXXI−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物を生成してもよい。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的にそれぞれ式(I−1)または(I−2)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(XXX)で表される化合物は次のように製造され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(XXXV)で表される化合物は市販されているか、または当業者に公知の慣用の技術を用いて製造してもよい。
式(XXXV)で表される化合物を四塩化チタンの存在下で式R−Liで表されるアルキルリチウムと反応させると、式(XXX)で表される化合物が製造される。所望により、式(XXX)で表される化合物のエナンチオマーを慣用の分離技術(例えば、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC))を用いて分離すると、式(XXX−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成する。
Figure 2009539770
これらのエナンチオマー的に富化された化合物を上記方法に使用すると、最終的に式(I−1)で表されるエナンチオマー的に富化された化合物が生成される。
式(I)で表される化合物を当業者に公知の技術を用いて式(I)で表される別の化合物に変換してもよい。
1つの実施形態では、式(I−1A)で表される化合物は、標準の脱保護反応条件を用いて式(I−1B)で表される化合物に変換され得る。式(I−1B)で表される化合物は、当業者に公知のMichael付加反応を用いて式(I−1C)で表される化合物に変換され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(I−1A)で表される化合物は、適当な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中でニートなトリフルオロ酢酸(TFA)またはトリフルオロ酢酸を用いて式(I−1B)で表される化合物に変換され得る。その後、式(I−1B)で表される化合物は適当な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中でメチルビニルスルホンを用いて式(I−1C)で表される化合物に変換され得る。
別の実施形態では、式(I−1B)で表される化合物は、還元アルキル化条件を用いて式(I−1D)で表される化合物に変換され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(I−1B)で表される化合物は、式(I−1B)で表される化合物を適当な溶媒(例えば、ジクロロメタンおよびメタノール)中、適当な酸(例えば、酢酸)の存在下で適当なケトンまたはアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド)および還元剤(例えば、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム)と反応させることにより式(I−1D)で表される化合物に変換され得る。
別の実施形態では、式(I−1E)で表される化合物は、酸化条件を用いて式(I−1F)で表される化合物に変換され得る。式(I−1F)で表される化合物は、標準脱保護条件を用いて式(I−1G)で表される化合物に変換され得る:
Figure 2009539770
(式中、可変部はすべて上に定義した通りである)。
式(I−1E)で表される化合物は、適当な溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはクロロホルム)中、室温で酸化剤(例えば、m−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA))を用いて式(I−1F)で表される化合物に変換され得る。式(I−1F)で表される化合物は、適当な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中でニートなトリフルオロ酢酸(TFA)またはトリフルオロ酢酸を用いて式(I−1G)で表される化合物に変換され得る。
本明細書の開示内容および本明細書中の実施例に基づいて、当業者は式(I)または(I−1)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)または(I−1)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に容易に変換し得る。
実施例中で使用されている以下の略号は記述した意味を有している。
g グラム
mg ミリグラム
mol モル
mmol ミリモル
N 規定
L リットル
mL ミリリットル
μL マイクロリットル
h 時
min 分
℃ 摂氏温度
HCl 塩酸
DCM ジクロロメタン
CHCl クロロホルム
Me メチル;−CH
MeOH メタノール
EtOH エタノール
i−PrOH イソプロパノール
EtOAc 酢酸エチル
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
NHCl 塩化アンモニウム
MgSO 硫酸マグネシウム
NaOH 水酸化ナトリウム
NaHCO 炭酸水素ナトリウム
NaCO 炭酸ナトリウム
CO 炭酸カリウム
CsCO 炭酸セシウム
NaSO 硫酸ナトリウム
窒素
水素
rt 室温
ClPd(dppf) ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)
キサントホス (4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)はAldrichから市販されている触媒
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TLC 薄層クロマトグラフィー
ee エナンチオマー過剰率
試薬は市販されているか、または文献記載の手順に従って製造される。以下の構造中、“Me”は基−CHを指す。
“エーテル”はすべてジエチルエーテルを指す。ブラインは飽和水性NaCl溶液を指す。別段の記載がない限り、温度はすべて℃(摂氏温度)で示す。別段の記載がない限り、反応はすべて不活性雰囲気中室温で実施する。
H NMRスペクトルはVarian VXR−300、Varian Unity−300、Varian Unity−400計器、またはGeneral Electric QE−300を用いて記録した。化学シフトは100万部の部(ppm,δ単位)で表示する。カップリング定数の単位はヘルツ(Hz)である。分離パターンは見かけ多重度を記載し、m(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、br(幅広)として示す。
低分解能マススペクトル(MS)はJOEL JMS−AX505HA、JOEL SX−102またはSCIEX−APIiii分光計を用いて記録した。高分解能MSはJOEL SX−102A分光計を用いて得た。マススペクトルはすべてエレクトロスプレーイオン化(ESI)方法、化学イオン化(CI)方法、電子衝撃(EI)方法、または高速原子衝撃(FAB)方法により得た。赤外(IR)スペクトルは1mm NaClセルを用いるNicolet 510 FT−IR分光計を用いて得た。反応はすべてUV光、5% エタノール性隣モリブデン酸またはp−アニスアルデヒド溶液で可視化する0.25mm E.Merckシリカゲルプレート(60F−254)を用いる薄層クロマトグラフィー、または質量分光法(エレクトロスプレーまたはAP)によりモニターした。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、シリカゲル(230〜400メッシュ,Merck)または自動シリカゲルクロマトグラフィー(Isco,Inc.Sq 16xまたは100sg Combiflash)を用いて実施した。
報告されているHPLC保持時間(RT)は、210〜500nmを読取るWaters 996ダイオードアレー検出器を取り付けたWaters 2795計器を用いて得た。使用したカラムはSynergi Max−RP(50×2mm)モデル#00B−4337−B0であった。溶媒勾配は6分間かけて15% MeOH:水→100% MeOH(0.1% ギ酸)であった。流速は0.8mL/分であった。注入容量は3μLであった。
中間体1:(1S)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エタノール
Figure 2009539770
−78℃まで冷却したエーテルに塩化チタン(IV)(0.85mL,7.8ミリモル)およびメチルリチウムをエーテル中に含む1.6M溶液(4.9mL,7.8ミリモル)を添加した。混合物を−40℃まで加温した後、ダブルチップドニードルを介してJ.Med.Chem.,1988,31,936−944の手順に従って合成され得る2−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(1.0g,5.6ミリモル)の−78℃エーテル溶液に移した。反応物をゆっくり室温まで加温し、MeOHおよび水を添加することによりクエンチした。層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して油状物とした。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(10% EtOAc:ヘキサン)により精製して、0.96g(84%)のラセミ化合物を得た。エナンチオマーを3×25cm Daicel(登録商標)AD−Hカラム、90g/分の全容量(81g/分 CO−90%)(9g/分のMeOH−10%)を用いるパックドカラム超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により分離して、標記化合物を黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.86(m,1H),7.58(m,1H),5.62(d,J=4.4Hz,1H),5.06(m,1H),1.30(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体2:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
クロロベンゾイミダゾール(7.0g,46ミリモル)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(Synthesis,1984,10,847−850)(9.8g,51ミリモル)をクロロホルム(400mL)中に含む混合物にN−メチルイミダゾール(5.5mL,69ミリモル)を添加した。16時間後、tert−ブチルクロロジメチルシラン(6.9g,46ミリモル)およびN−メチルイミダゾール(3.7mL,46ミリモル)を添加した。反応混合物を水で希釈し、層を分離した。水性相をDCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、5.8g(30%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.79(s,1H),7.88(d,J=2.0Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.44(dd,J=8.8および2.0Hz,1H),7.25(s,1H),3.76(s,3H),0.99(s,9H),0.27(s,6H)。
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(2.0g,4.7ミリモル)をTHF(40mL)中に含む溶液を0℃まで冷却し、ここにテトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1M溶液を添加した。反応物をMeOHで希釈し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.4g(97%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.87(s,1H),8.73(s,1H),7.86(d,J=1.8Hz,1H),7.79(d,J=8.8Hz,1H),7.42(dd,J=8.8および1.6Hz,1H),7.12(s,1H),3.76(s,3H)。
ステップC 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(330mg,1.1ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,370mg,1.3ミリモル)をDCM中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(920mg,2.2ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(510mg,2.2ミリモル)を添加した。2時間後、反応物を濾過し、樹脂をDCMおよびMeOHで交互に洗浄した。濾液をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 5% MeOH/DCMおよびDCM)により精製した。所望生成物を含有する画分を濃縮し、THF(5mL)中に溶解した。溶液を0℃まで冷却し、テトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1M溶液(1.1mL,1.1ミリモル)を添加した。30分後、反応物をMeOHで希釈し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 10% MeOH/DCM+1% NHOHおよびDCM)により精製して、395mg(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.27(s,1H),8.70(s,1H),7.86(s,1H),7.59(d,J=8.8Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,1H),7.32(s,1H),7.17−7.09(m,2H),6.89(d,J=8.0Hz,1H),5.91(m,1H),3.79(s,3H),1.58(d,J=6.0Hz,3H)。
中間体3:3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル
Figure 2009539770
3,4−ジアミノベンゾニトリル(1.0g,7.5ミリモル)、触媒のギ酸(2滴)およびオルトギ酸トリエチル(15mL,90ミリモル)の混合物を攪拌し、これを80℃で1時間加熱した後、室温まで冷却し、真空下で濃縮し、0.5→10% MeOH/DC+1% 水酸化アンモニウムの勾配で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、803mg(75%)の標記化合物を褐色固体として得た。MS(ESI):143[M+H]
ステップB 5−(5−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル(1.9g,12ミリモル)をDMF(26mL)およびCHCl(66mL)中に含む混合物を攪拌し、ここにN−メチルイミダゾール(3.0mL,38ミリモル)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(Synthesis,1984,10,847−850)(2.7g,14ミリモル)を順次添加した。次いで、反応物を35℃まで加温し、72時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAc(600mL)および水性0.5N HCl(200mL)で希釈した。水性層をEtOAc(2×)で抽出した。次いで、pHが7.0になるまで水性層を水性(飽和)NaHCOで処理した後、EtOAcで再び抽出した。次いで、合わせた有機層を水(2×)、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮し、30→90% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲル(120g)クロマトグラフィーにかけて、1.9g(52%)の標記化合物の約1:1 位置異性体混合物を黄色固体として得た。MS(ESI):299[M+H]
ステップC 5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.9g,6.4ミリモル)、(1S)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノール(1.9g,9.6ミリモル)およびポリスチレン−トリフェニルホスフィン(6.2g,13ミリモル,2.12ミリモル/g充填)をDCM(130mL)中に含むスラリーを30℃で10分間攪拌した後、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(3.0g,13ミリモル)を添加した。反応物を30℃で12時間攪拌した後、濾紙を介して注ぎ、樹脂固体をDCMおよびMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、10→50% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲル(330g)クロマトグラフィーにかけて、762mg(25%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.86(s,1H),8.08(s,1H),8.01−7.94(m,2H),7.80−7.71(m,4H),7.54(t,J=7.69Hz,1H),7.44(s,1H),6.01(q,J=6.10Hz,1H),3.84(s,3H),1.66(d,J=6.23Hz,3H)。MS(ESI):471[M+H]
ステップD 5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシチオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル(724mg,1.54ミリモル)をTFA(10mL)中に含む溶液を70℃で16時間加熱した。反応物を濃縮し、残渣をMeOH中に排出した。溶液をMeOH中7N アンモニアで中和した。反応物を濃縮し、固体をエーテルと摩砕した。固体を水およびエーテルで濯ぎ、乾燥して、388mg(84%)の所望生成物を得た。
ステップE 3−[(1R)−1−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−クロロフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシチオフェン−2−カルボン酸メチル(390mg,1.3ミリモル)をDCM(13mL)中に含むスラリーに(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(460mg,1.6ミリモル)、トリフェニルホスフィン(680mg,2.6ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(600mg,2.6ミリモル)を添加した。反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、440mg(60%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.84(s,1H),8.22(s,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.41(s,1H),7.32−7.25(m,2H),6.93(d,J=7.6Hz,1H),5.97(m,1H),3.80(s,3H),1.60(d,J=6.4Hz,3H),0.90(s,9H),0.14(s,3H),0.08(s,3H)。
ステップF 3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル(標記化合物)
3−[(1R)−1−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−クロロフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル(420mg,0.74ミリモル)をTHF中に含む溶液を0℃まで冷却し、ここにテトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1M溶液(0.8mL,0.81ミリモル)を添加した。MeOHを添加し、反応物をシリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、291mg(87%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.90(s,1H),8.31(s,1H),7.96(d,J=8.4Hz,1H),7.76(dd,J=8.2および1.4Hz,1H),7.20(s,1H),3.78(s,3H)。
中間体4:5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル;および
中間体5:5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 4−ブロモベンゼン−1,2−ジアミン
Figure 2009539770
4−ブロモ−2−ニトロアニリン(50g,230ミリモル)および塩化錫(II)(174g,920ミリモル)をEtOH(1.2L)中に含む混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、5Nおよび1N NaOHを添加することによりpHを塩基性とした。塩基性としたら、EtOAc(2L)を添加し、混合物を攪拌した。有機層をデカントにより除去した。EtOAcデカントに殆ど全く物質が含まれなくなるまでこのプロセスを繰り返した。有機溶液をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、48.9gの粗な生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 6.60(d,J=2.4Hz,1H),6.45(dd,J=8.0および2.4Hz,1H),6.39(d,J=8.0Hz,1H),4.63(br s,4H)。
ステップB 5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール
Figure 2009539770
粗な不純4−ブロモベンゼン−1,2−ジアミン(48.9g,230ミリモル)、オルトギ酸トリメチル(75mL,690ミリモル)およびギ酸(6mL)の溶液を80℃で加熱した。16時間後、反応物を濃縮して、46.2gの粗な不純有機残渣を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.24(s,1H),7.77(d,J=1.6Hz,1H),7.53(d,J=8.8Hz,1H),7.30(dd,J=8.6および1.8Hz,1H)。
ステップC 5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチルおよび5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル(標記化合物)
粗な不純5−ブロモベンゾイミダゾール(46.2g)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロチオフェン−2−カルボン酸メチル(42g,220ミリモル)をCHCl(800mL)中に含む溶液にN−メチルイミダゾール(28mL,350ミリモル)を添加した。16時間後、N−メチルイミダゾール(17mL,220ミリモル)およびtert−ブチルクロロジメチルシラン(36g,240ミリモル)を添加した。TLCが反応の完了を示したら、溶液を水で希釈した。層を分離した。有機相を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、セライトを用いて濃縮した。粗な混合物をバッチ毎にフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜25% EtOAc:ヘキサン)により精製して、2つの位置異性体を分離し、最初に溶離する中間体4(33.5g)および2番目に溶離する中間体5(29.2g)(58%)を得た。(中間体4,5−Br)H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.77(s,1H),8.01(d,J=1.6Hz,1H),7.76(d,J=8.8Hz,1H),7.56(dd,J=8.8および1.6Hz,1H),7.25(s,1H),3.76(s,3H),0.99(s,9H),0.27(s,6H)。(中間体5,6−Br)H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.71(s,1H),7.88(d,J=1.6Hz,1H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.50(dd,J=8.8および2.0Hz,1H),7.26(s,1H),3.77(s,3H),0.99(s,9H),0.26(s,6H)。
中間体6:5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル(中間体5,25g,54ミリモル)をTHF(540mL)中に含む溶液にテトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1M溶液(60mL,60ミリモル)を添加した。1.5時間後、反応物を飽和水性NHCl(200mL)で希釈した。15分後、スラリーを更に水(750mL)およびEtOAc(1L)で希釈した。水性層を分離し、1M HClを添加することによりpH3とした。水性溶液をEtOAcで数回抽出した。合わせた有機層を0.1M HClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、19.4g(100%)の所望生成物を得た。これを更に精製することなく使用した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),7.90(d,J=1.6Hz,1H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.47(d,J=8.6および1.8Hz,1H),6.83(s,1H),3.66(s,3H)。
ステップB 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(250mg,0.70ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(240mg,0.84ミリモル)を中間体3のステップEに類似の手順を用いてカップリングして、420mgの不純物を含む所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.81(s,J=1.6Hz,1H),7.72(s,J=8.4Hz,1H),7.49(dd,J=8.8および2.0Hz,1H),7.36(s,1H),7.32−7.26(m,2H),6.94(dd,J=7.0および2.6Hz,1H),5.97(m,1H),3.81(s,3H),1.61(d,J=6.4Hz,3H),0.92(s,9H),0.15(s,3H),0.10(s,3H)。
ステップC 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(420mg,0.67ミリモル)を中間体3のステップFに類似の手順を用いて脱保護して、343mgの不純物を含む所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.22(s,1H),8.63(s,1H),7.76(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.48(d,J=8.8Hz,1H),7.34(s,1H),7.19−7.15(m,1H),7.10(d,J=7.6Hz,1H),6.89(d,J=7.6Hz,1H),5.93(m,1H),3.79(s,3H),1.58(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体7:5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.5g,3.4ミリモル)をTFA(10mL)中に含む溶液を50℃に加熱した。6時間後、反応物を濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、MeOH中7N アンモニアで中和した。スラリーをエーテルで希釈し、濾過した。固体を水で洗浄し、風乾して、1.0g(85%)の標記化合物を得た。
代替手順では、5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}チオフェン−2−カルボン酸メチル(12g,25ミリモル)をTHF(250mL)中に含む溶液を0℃まで冷却し、ここにテトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1M溶液(28mL,28ミリモル)を添加した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥して、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜5% MeOH/DCM)により精製して、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.85(s,1H),8.71(s,1H),8.00(s,1H),7.75(d,J=8.8Hz,1H),7.54(d,J=8.4Hz,1H),7.12(s,1H),3.76(s,3H)。
中間体8:5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.0g,2.9ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(1.0g,3.5ミリモル)を中間体3のステップEに類似の手順を用いてカップリングして、1.6g(89%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.69(s,1H),8.00(s,J=1.6Hz,1H),7.59(d,J=8.8Hz,1H),7.50(dd,J=8.8および1.6Hz,1H),7.34−7.28(m,3H),6.96(dd,J=6.8および2.8Hz,1H),5.93(m,1H),3.81(s,3H),1.60(d,J=6.0Hz,3H),0.94(s,9H),0.17(s,3H),0.13(s,3H)。
中間体9:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(300mg,0.48ミリモル)をDMA(4.5mL)中に含む溶液に2−ピコリン−5−ボロン酸水和物(79mg,0.58ミリモル)、1M NaCO(1.44mL,1.44ミリモル)およびClPd(dppf)(41mg,0.05ミリモル)を添加し、反応物を80℃に加熱した。暗色反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(147mg,59%)を得た。これをエーテル中で摩砕した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.26(s,1H),8.80(s,1H),8.70(s,1H),8.08(s,1H),8.01(dd,J=8.0および2.4Hz,1H),7.68(m,2H),7.34−7.32(m,2H),7.20−7.11(m,2H),6.91(d,J=8.0Hz,1H),5.93(m,1H),3.70(s,3H),2.49(s,3H),1.60(d,J=6.0Hz,3H)。
中間体10:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体 8,500mg,0.80ミリモル)およびピリジン−3−ボロン酸(120mg,0.96ミリモル)を中間体9に類似の手順を用いてカップリングして、213mg(53%)の標記化合物を得た。MS m/z=506[M+H]
中間体11A:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物(2.2g)を5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(J.Heterocyclic Chem.,1987,24,1301−1303)(1.9g,7.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,2.0g,7.0ミリモル)から中間体2のステップCに類似の手順を用いて製造した。
中間体11B:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11A,600mg,1.4ミリモル)および2−ブロモエタノール(120μL,1.7ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、529mg(71%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.65(s,1H),7.77(d,J=7.2Hz,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.39−7.31(m,5H),7.10(dd,J=8.0および1.6Hz,1H),5.98(m,1H),4.40−4.37(m,2H),3.81−3.79(m,5H),1.61(d,J=6.0Hz,3H)。
中間体12:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例8のステップB,690mg,1.07ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順に従って脱保護して、標記化合物(576mg,収率99%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.71(s,1H),7.97(br s,1H),7.86(s,1H),7.67(d,J=8.8Hz,1H),7.41−7.32(m,4H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),5.95(m,1H),4.69(m,1H),3.80(s,3H),3.17−3.12(m,2H),3.01(m,2H),2.00(m,2H),1.78(m,2H),1.59(d,J=6.0Hz,3H)。
中間体13:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例46のステップA,1.0g,1.4ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順に従って脱保護して、850mgの標記化合物を定量収率で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),8.17(s,1H),7.95(s,1H),7.90(s,1H),7.61−7.55(m,2H),7.38−7.30(m,3H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),5.97(m,1H),4.65(m,1H),3.85(s,3H),3.80(s,3H),3.09(m,2H),2.90(m,2H),1.96(m,2H),1.72(m,2H),1.60(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体14:(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール
Figure 2009539770
ステップA 2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロベンズアルデヒド
Figure 2009539770
(国際特許出願公開第2004073612号に記載されている手順に従って合成され得る)2−クロロ−4−フルオロ−3−(メチルオキシ)ベンズアルデヒド(2.0g,11ミリモル)をDCM(80mL)中に含む溶液に三フッ化ホウ素をDCM中に含む1M溶液(42mL,4.0ミリモル)を添加した。16時間後、氷水および1N HClを添加することにより反応物を注意深くクエンチし、混合物を1時間攪拌した。層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を1N NaOHで抽出した。抽出物を濃HClで酸性化した。TLCがもはや生成物を示さなくなるまで水性相をDCMで抽出した。有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮すると、橙色残渣が生じた。この橙色残渣をDCM(100mL)中に溶解した。イミダゾール(1.4g,21ミリモル)およびtert−ブチルクロロジフェニルシラン(2.6mL,10ミリモル)を添加し、反応が完了するまで溶液を攪拌した。溶液を水で希釈し、2つの層を分離した。有機相を水で洗浄し、水性相をDCMで逆抽出した。合わせた有機溶液をMgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜20% EtOAc:ヘキサン)により精製して、2.2g(50%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.24(s,1H),7.65−7.63(m,4H),7.48−7.39(m,7H),7.22−7.18(m,1H),1.07(s,9H)。
ステップB 1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール
Figure 2009539770
2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロベンズアルデヒド(2.2g,5.3ミリモル)をTHF中に含む溶液を0℃まで冷却し、ここに塩化メチルマグネシウムをTHF中に含む3M溶液(2.2mL,6.4ミリモル)を添加した。TLCが反応の完了を示したら、水を添加することにより反応物をクエンチした。水性溶液をDCMで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.8g(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.65−7.59(m,4H),7.45−7.36(m,6H),7.14−7.11(m,1H),7.02−6.97(m,1H),5.35(m,1H),4.96−4.93(m,1H),1.24(d,J=6.0Hz,3H),1.05(s,9H)。
ステップC 1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノン
Figure 2009539770
1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール(1.8g,4.1ミリモル)をDCM中に含む溶液にNaHCO(1.7g,20ミリモル)、水(0.07mL,4.1ミリモル)および[1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン(2.1g,4.9ミリモル)を添加した。TLCが反応の完了を示したら、飽和水性NaHCO溶液(50mL)および飽和水性Na溶液(50mL)をゆっくり添加することにより溶液をクエンチし、混合物を1.5時間激しく攪拌した。層を分離し、水性相をDCMで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.70g(97%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.63−7.61(m,4H),7.47−7.37(m,6H),7.26−7.23(m,1H),7.13−7.08(m,1H),2.52(s,3H),1.04(s,9H)。
ステップD (1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール(標記化合物)
1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノン(1.7g,4.0ミリモル)を中間体17のステップBに類似の手順を用いてキラル還元にかけて、64%のeeで標記化合物を得た。エナンチオマーをDiacel Chiralcel OJ−Hカラムを用い、二酸化酸素中20% MeOHを移動相とするパックドカラムSFCにより分離した。分析機器において2mL/分の流速で、(S)−エナンチオマーは3.6分の保持時間で最初に溶離し、(R)−エナンチオマーは5.7分で溶離した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.65−7.59(m,4H),7.45−7.36(m,6H),7.14−7.11(m,1H),7.02−6.97(m,1H),5.35(m,1H),4.96−4.93(m,1H),1.24(d,J=6.0Hz,3H),1.05(s,9H)。
中間体15:1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロフェニル)エタノール
Figure 2009539770
ステップA 2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロベンズアルデヒド
Figure 2009539770
2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロベンズアルデヒドを2−クロロ−6−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒドから中間体14のステップAに類似の手順を用いて製造した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.29(s,1H),7.68−7.65(m,4H),7.52−7.43(m,6H),7.07−7.02(m,1H),7.68−7.65(m,1H),1.06(s,9H)。
ステップB 1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロフェニル)エタノール(標記化合物)
2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロベンズアルデヒドを中間体14のステップBに類似の手順を用いてメチル化して、11.8g(3ステップを通して75%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.65−7.63(m,4H),7.50−7.42(m,6H),6.82−6.77(m,1H),6.32−6.28(m,1H),5.33(d,J=4.4Hz,1H),5.28−5.22(m,1H),1.41(d,J=6.4Hz,3H),1.04(s,9H)。
中間体16:3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体28,2.8g,6.3ミリモル)をDMA(60mL)および1N 水性NaCO(20mL)中に含む溶液に1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.6g,7.5ミリモル)およびClPd(dppf)(0.60g,0.75ミリモル)を順次添加し、反応混合物を80℃に1時間加熱した。溶液を濾過し、室温まで冷却し、EtOAc(250mL)で希釈し、水(3×200mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲル(10g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用いてDCM(100%)→DCM:MeOH:水酸化アンモニウム(90:10:1)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、1.6g(3.6ミリモル)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.03(s,1H),7.90(s,1H),7.79(s,1H),7.64(s,1H),7.54−7.32(m,7H),6.88(s,1H),5.32(s,2H),3.96(s,3H),3.90(s,3H)。
ステップB 3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.6g,3.6ミリモル)にTFA(20mL)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌した。溶液を濃縮して油状物とし、DCM(20mL)を添加すると、固体が沈澱した。MeOH中7N アンモニアを添加することにより酸を中和し、溶液をDCMおよびMeOHで希釈すると、すべての固体が溶解した。シリカゲル(10g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用いてDCM(100%)→DCM:MeOH:水酸化アンモニウム(90:10:1)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、1.3g(3.6ミリモル)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.64(s,1H),8.17(s,1H),7.96(d,J=1.1Hz,1H),7.91(d,J=0.7Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.60(dd,J=8.4,1.7Hz,1H),7.11(s,1H),3.84(s,3H),3.76(s,3H)。
中間体16のステップAへの代替ルート:5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
ステップA1 4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロアニリン
Figure 2009539770
4−ブロモ−2−ニトロアニリン(1.0g,4.6ミリモル)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.1g,5.1ミリモル)をDMA(13mL)中に溶解し、窒素下に置き、80℃に加熱した。NaCOの2N 水性溶液およびPdCl(dppf)ジクロロメタン付加物(0.076g,0.90ミリモル)を順次添加した。反応物を80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却し、水(150mL)に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを用いて濃縮し、0〜50% EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロアニリン(1.0g,99%)を鮮橙色固体として得た。MS(ESI):219[M+H]
ステップA2 4−(4−ヨード−3−ニトロフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール
Figure 2009539770
還流冷却器および滴下漏斗を取り付けた3首丸底フラスコにおいてヨウ素(3.5g,14ミリモル)、アセトニトリル(40mL)および亜硝酸tert−ブチル(0.82mL,6.9ミリモル)をN下で合わせた。混合物を室温で攪拌した。滴下漏斗に4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロアニリン(1.0g,4.6ミリモル)をDCM(20mL)およびDMSO(2mL)中に溶解させた溶液を添加した。この溶液を室温でフラスコに1滴ずつ添加した。反応物を60℃油浴に置き、5〜10分後泡が現れ始めた。反応物を60℃で更に2時間撹拌した後、加熱を止め、反応物を室温で一晩攪拌した。水性亜硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを用いて濃縮し、20〜60% EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1.43g(95%)の4−(4−ヨード−3−ニトロフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾールを黄色固体として単離した。MS(ESI):330,331[M+H]
ステップA3 5−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェニル]アミノ}−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−アミノ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.0g,3.8ミリモル)および4−(4−ヨード−3−ニトロフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール(1.3g,3.8ミリモル)を無水トルエン(30mL)中に溶解し、Nガスで30分間脱ガスした。炭酸セシウム(6.2g,19ミリモル)を添加した後、キサントホスおよびトリスジベンジリデンアセトンパラジウム(II)を添加した。混合物を80℃に2時間加熱した後、直接シリカゲルに吸着させ、0〜50% EtOAc/CHClを用いるフラッシュクロマトグラフィーにかけた。1.62g(98%)の5−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェニル]アミノ}−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルを暗赤紫色固体として得た。MS(ESI):465[M+H]
ステップA4 5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
ステップA3で製造したものとは別のバッチからの5−{[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェニル]アミノ}−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.0g,2.2ミリモル)をMeOH(30mL)中に溶解した。オルトギ酸トリメチル(6.0mL,54ミリモル)およびギ酸(0.81mL,21.5ミリモル)を順次添加した。亜鉛末(0.70g,11ミリモル)を添加し、反応混合物を70℃に2時間加熱した後、室温まで冷却した。反応混合物をセライトパッドを介して濾過した後、20% MeOH/DCMで洗浄した。MeOHを除去するために粗な反応混合物を濃縮し、残りの混合物を半飽和水性NaHCO溶液に注いだ後、4:1 DCM:i−PrOHの混合物で抽出した。合わせた有機物を無水MgSOで乾燥し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、850mg(89%)の標記化合物の5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。MS(ESI):445[M+H]
中間体16への代替ルート:3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
頭上攪拌機、還流冷却器および温度計を備えたフラスコにおいて5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(20g,43ミリモル)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(11g,53ミリモル)を攪拌しながらDMF(285mL)中に溶解した。溶液を撹拌しながらNを通気することにより溶液を15分間脱ガスした。PdCl(dppf)(0.53g,0.73ミリモル)および1.6M KCO(142mL)を順次添加した。反応物を80℃に加熱し、2時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、2Lフラスコに移した。混合物を酢酸で酸性化した後、水(1L)で希釈した。生成物を濾過により集めて、14.3g(94%)の標記化合物を固体として得た。MS(ESI):355[M+H]
中間体17:(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール
Figure 2009539770
ステップA 1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノン
Figure 2009539770
Proceedings of the Indiana Academy of Science,1983,2,145−151に記載されている手順に従って合成され得る1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エタノン(8.4g,50ミリモル)およびイミダゾール(3.8g,55ミリモル)をDCM(100mL)中に含む溶液にクロロ(tert−ブチル)ジメチルシラン(8.3g,55ミリモル)を添加した。溶液を1時間攪拌し、シリカ(20g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(120g;ISCO)を用いてヘキサン(100%)→ヘキサん:EtOAc(90:10)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、7.1g(25ミリモル)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.16(dd,J=8.0,7.7Hz,1H),7.04(dd,J=7.7,1.5Hz,1H),6.96(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),2.60(s,3H),1.02(s,9H),0.23(s,6H)。
ステップB (1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(標記化合物)
ボラン−硫化ジメチル複合物(1.8mL,30ミリモル)をTHF中(10mL)に含む溶液に(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルテトラヒドロ−3H−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールをトルエン中に含む1M溶液(0.25mL,0.25ミリモル)を添加した。この混合物に1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノンをTHF中に含む溶液(50mL)を2時間かけてゆっくり添加した。溶液を更に18時間攪拌した後、過剰のボランをクエンチするためにMeOHを1滴ずつ添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、DCM(50mL)を添加した。生じた白色固体を濾過により除去し、濾液にシリカを添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(120g;ISCO)を用いてヘキサン(100%)→ヘキサン:EtOAc(80:20)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、6.8g(24ミリモル)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.19−7.12(m,2H),6.81−6.79(m,1H),5.30−5.25(m,1H),1.93(d,J=3.6Hz,1H),1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.02(s,9H),0.21(s,3H),0.21(s,3H)。
或いは、中間体17は以下の方法により製造され得る。
ステップA 2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}ベンズアルデヒド
Figure 2009539770
Sigma−Aldrichから購入した2−クロロ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(30.0g,192ミリモル)およびイミダゾール(15.6g,230ミリモル)をTHF(200mL)中に含む溶液にクロロ(tert−ブチル)ジメチルシラン(30.0g,200ミリモル)を添加した。溶液を一晩攪拌した。溶液を水に注ぎ、エーテル(2×300mL)で抽出した。エーテル層を乾燥(MgSO)し、濾過し、揮発物を減圧下で除去して、51.0g(188ミリモル)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.49(s,1H),7.54(dd,J=7.7,1.6Hz,1H),7.24(dd,J=8.0,7.7Hz,1H),7.13(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),1.05(s,9H),0.25(s,6H)。
ステップB (1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(標記化合物)
2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}ベンズアルデヒド(50.0g,184ミリモル)をTHF(500mL)中に含む溶液を−78℃まで冷却し、ここに塩化メチルマグネシウムをTHF中に含む3M溶液(67.0mL,202ミリモル)を添加した。溶液を室温まで加温した後、反応物をクエンチするために水を添加した。溶液をエーテルで抽出し、乾燥(MgSO)し、濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させて、50.0gのラセミ標記化合物を無色油状物として得た。エナンチオマーを3×25cm OJ−Hカラムを用いて90g/分の全流量、92/8 CO/MeOH、103バール、27℃でSFCにより分離した。これらの分離条件で所望の(S)エナンチオマーがまず溶離した。放置すると、エナンチオ純粋な標記化合物が固化した。
中間体18:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,0.71g,2.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,0.63g,2.2ミリモル)をDCM(20mL)中に含むスラリーにトリフェニルホスフィン(1.1g,4.0ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.92g,4.0ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を1時間攪拌した後、シリカ(5g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用いてDCM(100%)→DCM:MeOH:水酸化アンモニウム(90:10:1)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、1.1g(1.8ミリモル)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.98(s,1H),7.87(s,1H),7.78(s,1H),7.64(s,1H),7.46−7.44(m,2H),7.26−7.23(m,1H),7.16(dd,J=7.9,7.8Hz,1H),6.85−6.83(m,1H),5.82(q,J=6.3Hz,1H),3.96(s,3H),3.91(s,3H),1.72(d,J=6.3Hz,3H),1.01(s,9H),0.21(s,3H),0.19(s,3H)。
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.72g,1.2ミリモル)をTHF(5mL)中に含む溶液にテトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む1N 溶液(1.4mL,1.4ミリモル)を添加した。10分後、シリカ(5g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、予め吸着させた固体を固体充填カートリッジに充填し、RediSepシリカゲルカートリッジ(12g;ISCO)を用いてDCM(100%)→DCM:MeOH:水酸化アンモニウム(80:20:1)の勾配溶離にかけた。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、0.53g(1.0ミリモル)の標記化合物を薄黄色泡状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.97(s,1H),7.87(s,1H),7.78(s,1H),7.63(s,1H),7.46−7.44(m,1H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),7.24−7.20(m,2H),7.01−6.97(m,1H),6.64(s,1H),5.73(q,J=6.4Hz,1H),3.95(s,3H),3.91(s,3H),1.73(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体19:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
(国際特許出願公開第2004073612号に記載されている手順に従って合成され得る)5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(3.3g,10ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,2.9g,10ミリモル)を中間体18のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、4.8g(80%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.85(s,1H),7.27−7.14(m,3H),6.92(s,1H),6.82(d,J=8.0Hz,1.6,1H),6.64(s,1H),5.80(q,J=6.4Hz,1H),3.94(s,3H),3.92(s,3H),3.88(s,3H),1.72(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(4.8g,8.0ミリモル)を中間体18のステップBに類似の手順を用いて脱保護して、2.0g(51%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 10.29(s,1H),8.42(s,1H),7.33(s,1H),7.24(s,1H),7.19(dd,J=8.0,7.8Hz,1H),7.10(dd,J=7.8,1.4Hz,1H),7.06(s,1H),6.90(dd,J=8.0,1.4,1H),5.97(q,J=6.4Hz,1H),3.82(s,3H),3.81(s,3H),3.80(s,3H),1.61(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体20:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体8,400mg,0.64ミリモル)および(2−メチル−4−ピリジニル)ボロン酸(105mg,0.77ミリモル)を中間体9に類似の手順を用いてカップリングして、標記化合物(126mg,38%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.54(s,1H),8.09(s,1H),7.62−7.22(m,8H),7.03(dd,J=6.9,2.5Hz,1H),6.69(s,1H),5.77(q,J=6.4Hz,1H),3.93(s,3H),2.64(s,3H),1.77(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体21:5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
クロロベンゾイミダゾール(7.0g,46ミリモル)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(9.8g,51ミリモル)をCHCl(400mL)中に含む混合物にN−メチルイミダゾール(5.5mL,69ミリモル)を添加した。16時間後、tert−ブチルクロロジメチルシラン(6.9g,46ミリモル)およびN−メチルイミダゾール(3.7mL,46ミリモル)を添加した。反応混合物を水で希釈し、層を分離した。水性相をDCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.74(s,1H),7.80(d,J=8.6Hz,1H),7.78(d,J=2.1Hz,1H),7.40(dd,J=8.6および2.1Hz,1H),7.28(s,1H),3.77(s,3H),1.00(s,9H),0.27(s,6H)。
ステップB 5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(2.0g,4.7ミリモル)を中間体2のステップBに類似の手順を用いて脱保護して、1.4g(97%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.65(s,1H),7.77(d,J=1.9Hz,1H),7.77(d,J=8.7Hz,1H),7.36(dd,J=8.7および1.9Hz,1H),6.96(s,1H),3.70(s,3H)。
ステップC 5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(500mg,1.7ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(600mg,2.0ミリモル)を中間体2のステップCに類似の手順を用いてカップリングして、450mg(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.24(s,1H),8.65(s,1H),7.77(d,J=8.4Hz,1H),7.63(d,J=1.6Hz,1H),7.36(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.34(s,1H),7.17(dd,J=8.0,7,7Hz,1H),7.10(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),6.89(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),5.94(q,J=6.4Hz,1H),3.79(s,3H),1.58(d,J=6.4Hz,3H)。
中間体22:4−({2−クロロ−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
ステップA 4−[(3−アセチル−2−クロロフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
2−クロロ−3−ヒドロキシアセトフェノン(35g,205ミリモル)をエーテル(500mL)中に含む溶液に4−ヒドロキシ−N−Boc−ピペリジン(45g,225ミリモル)、トリフェニルホスフィン(65g,246ミリモル)、最後にアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(57g,246ミリモル)を溶媒がやっと還流する速度で添加した(〜15分間)。反応物を2時間攪拌し、濾過して反応中に沈澱したトリフェニルホスフィンオキシドを除去した後、1N NaOH(200mL)、水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、回転蒸発器でシリカ(100g)を用いて濃縮した。予め吸着させた固体を2つのバッチに分け、各々をISCOカラム(330g)を用いて100% DCMで60分間、30分間かけて80:20 DCM:EtOAcとし、80:20 DCM:EtOAcで30分間保持する勾配により精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を除去して、55g(76%)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.37−7.33(m,2H),7.17−7.13(m,1H),4.74−4.67(m,1H),3.97−3.90(m,2H),3.32−3.23(m,2H),2.53(s,3H),1.91−1.82(m,2H),1.63−1.53(m,2H),1.39(s,9H)。
ステップB 4−({2−クロロ−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(標記化合物)
ボラン−硫化ジメチル複合体(7.2mL,72ミリモル)をTHF(100mL)中に含む溶液に(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルテトラヒドロ−3H−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールをトルエン中に含む1M溶液(1.0mL,1.0ミリモル)を添加した。この混合物に4−[(3−アセチル−2−クロロフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(36g,102ミリモル)をTHF(300mL)中に含む溶液を2時間かけてゆっくり添加した。溶液を更に18時間攪拌した後、MeOHを1滴ずつ添加して、過剰のボランをクエンチした。溶液にシリカ(100g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させた。予め吸着させた固体を4つのバッチでISCOカラム(120g)を用いて40分かけて100% ヘキサン→55:45 ヘキサン:EtOAcの勾配で精製した。画分を合わせ、溶媒を除去した後、26g(70%)の標記化合物を白色固体として得た。キラル分析は92% ee(AD−Hカラム)を示した。標記化合物を更に3×25cm AD−Hカラムを用いて90g/分−全流量、90/10 CO/MeOH、103バール、27℃でSFCを用いて>99% eeまで精製することができる。上記分離条件で最初に溶離した所望の(S)エナンチオマー。H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.34−7.22(m,2H),7.13−7.09(m,1H),5.33(d,J=4.3Hz,1H),5.10−5.01(m,1H),4.71−4.62(m,1H),3.66−3.54(m,2H),3.37−3.26(m,2H),1.96−1.82(m,2H),1.70−1.53(m,2H),1.44(s,9H),1.32(d,J=6.3Hz,3H)。
中間体23:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−[6−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体32,3.0g,6.8ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(2.4g,9.1ミリモル)をDCM(65mL)中に含む溶液を攪拌し、ここにN−クロロスクシンイミド(1.2g,9.1ミリモル)を添加した。次いで、反応物を還流加熱し、20分間攪拌した後、室温まで冷却した。反応物をDCM(400mL)および半飽和水性ブライン溶液(150mL)で希釈した。次いで、水性層をCHClで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、2.86g(90%)の標記化合物を白色固体として得た。MS(ESI):461[M+H]
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[6−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.68g,1.5ミリモル)、メタンスルホン酸ナトリウム塩(0.19g,1.3ミリモル)およびEtOH(15.0mL)の混合物を高圧ガラス製反応フラスコに装入した。フラスコを密封した後、85℃に約16時間加熱した。フラスコを室温まで冷却し、開き、反応混合物を真空下で濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、0.61g(92%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。MS(ESI):505[M+H]
ステップC 3−ヒドロキシ−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
DCM(5mL)中の3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.61g,1.2ミリモル)にTFA(7mL)を添加し、混合物を40℃で2時間攪拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜80% EtOAc:DCM)により精製して、0.35g(80%)の標記化合物を固体として得た。MS(ESI):367[M+H]
ステップD 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.29g,0.80ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,0.51g,1.9ミリモル)をTHF(10mL)中に含むスラリーに4−(ジフェニルホスファニル)−N,N−ジメチルアニリン(0.72g,2.4ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.55g,2.4ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を24時間攪拌した後、シリカゲル(3g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、0.24g(47%)の標記化合物を白色固体として得た。MS(ESI):635[M+H]
ステップE 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.24g,0.38ミリモル)をMeOH(10mL)中に含む溶液にフッ化セシウム(0.5g,3.3ミリモル)を添加した。混合物を60℃に4時間加熱した後、室温まで冷却した。反応物をEtOAc(200mL)と水(100mL)に分配した。層を分離し、有機物を水(1×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させて、0.16g(78%)の標記化合物を白色固体として得た。MS(ESI):521[M+H]
中間体24:4−ブロモ−3−ニトロフェニルトリフルオロメチルエーテル
Figure 2009539770
2−ニトロ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]アニリン(2.0g,9.0ミリモル)をアセトニトリル(50mL)中に含む溶液に亜硝酸tert−ブチル(7.4g,72ミリモル)を添加した。溶液を2分間攪拌した後、臭化銅(II)(40g,180ミリモル)を添加した。溶液を室温で1時間攪拌した。反応物をEtOAc(500mL)と1N HCl(水性)(100mL)に分配した。層を分離し、有機物を1N HCl(水性)(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜20% EtOAc:ヘキサン)により精製して、2.0g(78%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.78(d,J=8.79Hz,1H),7.76(s,1H),7.32(s,1H,J=8.79Hz)。
中間体25:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−({2−ニトロ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アミノ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
撹拌棒、還流冷却器および温度計を備えたフラスコにおいて4−ブロモ−3−ニトロフェニルトリフルオロメチルエーテル(2.0g,7.0ミリモル)および5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(2.2g,7.0ミリモル)を攪拌しながら1,4−ジオキサン(80mL)中に溶解した。溶液を撹拌しながらNを通気することに溶液を15分間脱ガスした。9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(0.18g,0.31ミリモル)、炭酸セシウム(11g,35ミリモル)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.13g,0.14ミリモル)を添加した。反応物を60℃に加熱し、16時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、セライトを介して濾過した。固体をDCM中20% MeOHで洗浄した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、3.5g(97%)の標記化合物を固体として得た。MS(ESI):516[M+H]
ステップB 3−ヒドロキシ−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−({2−ニトロ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アミノ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(3.5g,6.8ミリモル)を攪拌しながらEtOAc(100mL)中に溶解した。硫化白金(炭素担持5重量%,1.32g)を添加し、反応物を50気圧のH下に置いた。36時間後、反応物をセライトパッドを介して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して、3.3gの5−({2−アミノ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アミノ)−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。これを直ちにオルトギ酸トリメチル(50mL)中に攪拌しながら溶解した。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(0.26g,1.0ミリモル)を一度で添加した。反応物を24時間攪拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をCHCl(30mL)およびTFA(30mL)中に溶解した。混合物を60℃に2時間加熱した。揮発物を減圧下で蒸発させ、MeOH中7N アンモニア(40mL)を添加することにより残渣をクエンチした。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCM(200mL)と水(100mL)に分配した。層を分離し、有機物を水(3×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。生じた固体をエーテル/ヘキサン(1/9)中懸濁液として排出し、濾過し、エーテル/ヘキサン(1/9)で洗浄して、1.5g(62%)の標記化合物を固体として得た。MS(ESI):359[M+H]
ステップC 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
3−ヒドロキシ−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.71g,2.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,0.63g,2.2ミリモル)をDCM(20mL)中に含むスラリーにトリフェニルホスフィン(1.1g,4.0ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.92g,4.0ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を1時間攪拌した後、シリカゲル(5g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、1.1g(1.8ミリモル)の3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。これをTHF(15mL)中に溶解した。THF中1N テトラブチルアンモニウムフロリド(1.8mL,1.8ミリモル)を添加した。10分後、シリカ(3g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜70% EtOAc:DCM)により精製して、0.36g(47%)の標記化合物を固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.48(s,1H),7.63(s,1H),7.40(d,J=8.97Hz,1H),7.30(d,J=8.79Hz,1H),7.13(m,2H),7.0(s,1H),6.8(d,J=7.51Hz,1H),5.95(q,J=6.17Hz,1H),3.88(s,3H),1.68(d,J=6.23Hz,3H)。
中間体26:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を中間体25に類似の手順を用いて製造した。MS(ESI):513[M+H]
中間体27:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール(0.5g,3.2ミリモル)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸(0.72g,3.7ミリモル)をCHCl(10mL)中に含む混合物にN−メチルイミダゾール(0.4g,4.9ミリモル)およびNaHCO(0.82g,9.7ミリモル)を添加した。混合物を55℃に24時間加熱した。シリカゲル(2g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、0.71gの標記化合物を得た。MS(ESI):311[M+H]
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
標記化合物を中間体25のステップCに類似の手順を用いて製造した。MS(ESI):465[M+H]
中間体28:5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−ニトロ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
J.Chem.Research(M),2001,1001−1004に記載されている手順に従って製造され得る3−ヒドロキシ−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(26.4g,130ミリモル)をDMF(300mL)中に含む溶液にKCO(20.0g,145ミリモル)および臭化ベンジル(22.3g,130ミリモル)を順次添加し、反応混合物を室温で18時間攪拌した。溶液を濾過して固体を除去し、濾液を1N HCl(600mL)にゆっくり注いだ。黄色固体が沈澱し、この固体を真空濾過により集め、水(3×300mL)で洗浄して、37.0g(97%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.23(s,1H),7.48−7.28(m,5H),5.37(s,2H),3.79(s,3H)。
ステップB 5−アミノ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
温度プローブ、頭上攪拌機、還流冷却器および滴下漏斗を備えたフラスコに鉄粉(36.3g,650ミリモル)および酢酸(230mL)を添加した。鉄/酢酸スラリーを機械的に攪拌し、50℃の内部温度まで加熱した。滴下漏斗に5−ニトロ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(37.0g,126ミリモル)を酢酸(300mL)中に含む溶液を添加した。次いで、滴下漏斗中の溶液を鉄/酢酸スラリーに1滴ずつ内部温度が<60℃に維持されるような速度で添加した(全部を2.5時間かけて添加した)。反応混合物を室温まで冷却し、不溶性物質を除去するために全混合物を濾紙を介して濾過し、DCM(500mL)で濯いだ。溶液を約200mLまで濃縮し、EtOAc(500mL)で再希釈した後、6N NaOH(250mL)および飽和水性NaHCO(200mL)を添加することによりクエンチした。水性画分および有機画分を分離した。水性画分をEtOAc(2×400mL)で抽出した。有機画分を合わせ、MgSOで乾燥し。濾過し、濃縮して、27.0g(82%)の標記化合物を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.42−7.26(m,5H),6.78(s,2H),5.76(s,1H),5.10(s,2H),3.56(s,3H)。MS(ESI):286[M+Na]
ステップC 5−[(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−アミノ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(3.2g,12ミリモル)および1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼン(3.9g,14ミリモル)を1,4−ジオキサン(100mL)中に溶解した。溶液を撹拌しながらNを通気することにより溶液を15分間脱ガスした。キサントホス(0.32g,0.55ミリモル)、炭酸セシウム(20g,63ミリモル)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.23g,0.25ミリモル)を添加した。反応物を60℃に加熱し、16時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、セライトを介して濾過した。固体をDCM中20% MeOHで洗浄した。シリカゲルを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM→EtOAc)により精製して、3.9g(70%)の標記化合物を固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.54(s,1H),8.33(s,1H),7.53−7.20(m,7H),6.56(s,1H),5.23(s,2H),3.85(s,3H)。
ステップD 5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−[(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(3.9g,8.5ミリモル)を攪拌しながらEtOAc(100mL)中に溶解した。硫化白金(炭素担持5重量%,1.3g)を添加し、反応物を50psiのH下に置いた。16時間後、追加の硫化白金(炭素担持5重量%,1.3g)を添加し、反応物を50psiのH下に置いた。更に24時間後、反応物をセライトパッドを介して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して、3.8gの5−({2−アミノ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アミノ)−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。これを直ちに攪拌しながらオルトギ酸トリメチル(50mL)中に溶解した。ギ酸(1.0mL,26ミリモル)を添加し、反応物を60℃で24時間攪拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCM(200mL)と水(100mL)に分配した。層を分離し、有機物を水(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン→EtOAc)により精製して、3.3g(87%)の標記化合物を固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.05(d,1H),8.01−7.99(m,1H),7.49−7.35(m,6H),7.26(s,1H),6.88(s,1H),5.33(s,2H),3.91(s,3H)。MS(ESI):443および445[M+1およびM+3]
中間体29:5−アミノ−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−ニトロ−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ポリマー支持トリフェニルホスフィン(62.4g,2.21ミリモル/g,138ミリモル)をDCM(1.0L)中に含むスラリーを室温で10分間攪拌した。混合物を0℃まで冷却した。文献手順(Barker,J.M.;Huddleston,P.R.;Wood,M.L.;Burkitt,S.A.,Journal of Chemical Research(Miniprint)2001,1001−1022)に類似の方法で製造され得る3−ヒドロキシ−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(20.0g,98.4ミリモル)、次いで(1S)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノール(26.2g,138ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(31.7g,138ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で21.25時間攪拌した後、ガラス漏斗を介して濾過し、濃縮した。残渣を1,4−ジオキサン中4N HCl(300mL)で処理し、室温で3時間攪拌した。次いで、3N NaOH(300mL)および飽和水性NaHCO(200mL)を添加することにより混合物をクエンチした。混合物をDCM(3×250mL)で抽出した。合わせた有機画分をMgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを用いて濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0〜25% EtOAc:ヘキサン)により精製して、36.1g(98%)の標記化合物を黄色油状物として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.82(d,1H,J=7.8Hz),7.68(d,1H,J=7.8Hz),7.59(t,1H,J=7.4Hz),7.46(s,1H),7.42(t,1H,J=7.6Hz),5.77(q,1H,J=6.1Hz),3.94(s,3H),1.74(d,3H,J=6.1Hz)。
ステップB 5−アミノ−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
温度プローブ、頭上撹拌機、還流冷却器および滴下漏斗を備えたフラスコに鉄粉(26.8g,481ミリモル)および酢酸(130mL)を添加した。鉄/酢酸スラリーを機械的に攪拌し、50℃の内部温度まで加熱した。滴下漏斗に5−ニトロ−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(36.1g,96.1ミリモル)を酢酸(160mL)中に含む溶液を添加した。次いで、滴下漏斗中の溶液を鉄/酢酸スラリーに内部温度が<60℃で維持されるような速度で1滴ずつ添加した(全部を2.5時間かけて添加した)。反応混合物を室温まで冷却し、DCM(500mL)で希釈した後、6N 水酸化ナトリウム(750mL)および飽和水性NaHCO(200mL)を添加することによりクエンチした。次いで、不溶性物質を除去するために全混合物をセライトパッドを介して濾過し、更にDCM(250mL)で濯いだ。水性画分および有機画分を分離した。水性画分をEtOAc(2×400mL)で抽出した。有機画分を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、30.7g(92%)の標記化合物を橙色固体として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.89(d,1H,J=7.7Hz),7.62(d,1H,J=7.7Hz),7.56(t,1H,J=7.7Hz),7.36(t,1H,J=7.7Hz),5.72(s,1H),5.65(q,1H,J=6.3Hz),4.26(br s,2H),3.80(s,3H),1.66(d,3H,J=6.3Hz)。MS(APCI):368.00[M+Na]
中間体30:5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチルを3−ヒドロキシ−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび(1S)−1−(2−クロロフェニル)エタノールから中間体29のステップAに類似の手順により製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.96(s,1H),7.65(dd,1H,J=1.7,7.8Hz),7.47(dd,1H,J=1.5,7.7Hz),7.40(dt,1H,J=1.3,7.5Hz),7.34(dt,1H,J=1.9,7.5Hz),5.98(q,1H,J=6.0Hz),3.85(s,3H),1.59(d,3H,J=6.2Hz)。
ステップB 5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチルを3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−ニトロ−2−チオフェンカルボン酸メチルから中間体29のステップBに類似の手順により製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.54(dd,1H,J=1.8,7.9Hz),7.45(dd,1H,J=1.4,7.7Hz),7.37(dt,1H,J=1.4,7.7Hz),7.31(dt,1H,J=1.8,7.6Hz),6.76(br s,2H),5.57(q,1H,J=6.2Hz),5.49(s,1H),3.63(s,3H),1.51(d,3H,J=6.4Hz)。MS(ESI):334.03[M+Na]
中間体31:5−[6−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 5−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロフェノール
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸(5.0g,27ミリモル)を1,2−ジクロロエタン(100mL)中に含む混合物にボロン酸トリメチル(4.9mL,44ミリモル)、次いで三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(5.5mL,44ミリモル)を添加した。次いで、ボラン−ピリジン複合体(4.1mL,41ミリモル)を1滴ずつゆっくり添加した。反応物を室温で4時間攪拌した後、0℃まで冷却し、MeOH(10mL)でクエンチした。混合物を真空下で濃縮し、残渣をトルエン(200mL)中に排出した後、水性1N NaOH(3×100mL)で抽出した。12N HClを添加することにより合わせた水性層をpH1.0に調節した後、EtOAc(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、4.55g(98%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.87(s,1H),7.85(d,1H,J=8.6Hz),7.08(s,1H),6.88(dd,1H,J=1.19,8.51Hz),5.43(s,1H),3.33(s,2H)。
ステップB ピバル酸3−ヒドロキシ−4−ニトロベンジル
Figure 2009539770
5−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロフェノール(11.4g,67.2ミリモル)および文献手順(Yamada,S.,Tetrahedron Letters,1992,33:2171−2174)に類似の方法で製造され得る3−(2,2−ジメチルプロパノイル)−1,3−チアゾリジン−2−チオン(15.0g,73.9ミリモル)の混合物をトルエン(670mL)中で100℃で40時間攪拌した後、室温まで冷却した。反応物を真空下で約200mLの容量まで濃縮し、生じたスラリーを濾紙を介して濾過し、固体を冷トルエンで洗浄した。次いで、濾液を真空下で濃縮し、0→20% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、11.1g(65%)の標記化合物を透薄黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.05(s,1H),7.87(d,1H,J=8.42Hz),7.06(s,1H),6.90(dd,1H,J=1.46,8.42Hz),5.09(s,2H),1.18(s,9H)。
ステップC ピバル酸4−ニトロ−3−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル
Figure 2009539770
ピバル酸3−ヒドロキシ−4−ニトロベンジル(11.1g,43.9ミリモル)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンアミド(16.5g,46.2ミリモル)をDCM(220mL)中に含む溶液を冷却(0℃)し、撹拌し、ここにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(15.5mL,88.9ミリモル)をゆっくり添加した。反応物を0℃で45分間、次いで室温で45分間攪拌した。次いで、反応物を真空下で濃縮し、5→20% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、16.9g(99%)の標記化合物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.36(d,1H,J=8.42Hz),7.75−7.69(m,2H),5.27(s,2H),1.19(s,9H)。
ステップD 5−[(5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
ピバル酸4−ニトロ−3−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル(1.0g,2.6ミリモル)、5−アミノ−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(1.3g,3.9ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(150mg,0.13ミリモル)、トリフェニルホスフィン(68mg,0.26ミリモル)およびKCO(900mg,6.5ミリモル)の混合物をトルエン(5.2mL)中で100℃で2時間攪拌した後、室温まで冷却し、セライトを介して濾過し、EtOAcおよびDCMで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、5→25% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、1.26g(84%)の標記化合物を赤色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.75(s,1H),8.09(d,1H,J=8.6Hz),7.89(d,1H,J=7.87Hz),7.69−7.78(m,2H),7.52(t,1H,J=7.59Hz),7.34(s,1H),7.01(dd,1H,J=1.46,8.60Hz),6.62(s,1H),5.70−5.75(m,1H),5.07(s,2H),3.74(s,3H),1.58(d,3H,J=6.22Hz),1.13(s,9H)。
ステップE 5−[(2−アミノ−5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)アミノ]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[(5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(2.4g,中間体31のステップDに類似の手順を用いた別のバッチから,4.2ミリモル)および硫化白金(炭素担持5重量%)(811mg,0.21ミリモル)をEtOAc(30mL)中に含む混合物を高圧反応フラスコに装入した。反応物に真空およびNガスをパージした後、Hガスを50psiで1時間加えた。反応混合物をセライトを介して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2.3g(99%)の標記化合物を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.62(s,1H),7.84(d,1H,J=7.87Hz),7.72(dd,2H,J=7.60,13.09Hz),7.50(t,1H,J=7.60Hz),7.01(d,1H,J=1.46Hz),6.88(dd,1H,J=1.74,8.15Hz),6.68(d,1H,J=8.24Hz),5.83(s,1H),5.59−5.65(m,1H),4.97(s,2H),4.85(s,2H),3.64(s,3H),1.55(d,3H,J=6.23Hz),1.11(s,9H)。MS(ESI):551[M+H]
ステップF 5−(6−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[(2−アミノ−5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)アミノ]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(2.3g,4.1ミリモル)をオルトギ酸トリエチル(10mL,60ミリモル)およびDCM(3mL)中に含む混合物にp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(100mg,0.40ミリモル)を添加した。反応物を40℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却した。全反応混合物をシリカゲルに充填し、0→50% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2.0g(86%)の標記化合物を薄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.65(s,1H),7.99(d,1H,J=7.87Hz),7.75−7.80(m,2H),7.72(d,1H,J=7.87Hz),7.63(s,1H),7.53(t,1H,J=7.60Hz),7.40(s,1H),7.35(d,1H,J=8.42Hz),5.96(q,1H,J=6.10Hz),5.21(s,2H),3.83(s,3H),1.65(d,3H,J=6.23Hz),1.16(s,9H)。MS(ESI):561[M+H]
ステップG 5−[6−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(標記化合物)
5−(6−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}オキシ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(5.21g,中間体31のステップFに類似の手順を用いた別のバッチから,9.30ミリモル)をMeOH(24mL)中に含む溶液を攪拌し、ここにMeOH中0.5M NaOH(24.0mL,12.0ミリモル)を添加した。反応物を室温で72時間攪拌した後、酢酸(2mL)でクエンチした。混合物をDCM(350mL)および半飽和水性ブライン溶液(150mL)で希釈した。水性層をDCM(250mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、4.40g(99%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.58(s,1H),7.99(d,1H,J=7.87Hz),7.69−7.81(m,3H),7.51−7.58(m,2H),7.38(s,1H),7.30(d,1H,J=8.42),5.96(q,1H,J=6.10Hz),5.30(t,1H,J=5.77Hz),4.62(d,2H,J=5.86Hz),3.83(s,3H),1.65(d,3H,J=6.23Hz)。MS(ESI):477[M+H]
中間体32:3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−2−ニトロフェニル)アミノ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
2,2−ジメチルプロパン酸(4−ニトロ−3−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)メチル(1.0g,2.6ミリモル)、5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体30)(860mg,2.8ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg,0.076ミリモル)およびキサントホス(90mg,0.16ミリモル)の混合物にトルエン(7.0mL)を添加した。撹拌を開始した後、CsCO(3.0g,9.1ミリモル)を添加した。反応物を60℃に加熱し、30分間攪拌した後、室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、セライトを介して濾過し、固体をEtOAcおよびDCMで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、5→15% アセトン/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲル(40g)クロマトグラフィーにかけて、920mg(65%)の標記化合物を赤色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.77(s,1H),8.09(d,1H,J=8.61Hz),7.63(dd,1H,J=7.69および1.65Hz),7.46−7.30(m,4H),7.01(dd,1H,J=8.79および1.47Hz),6.67(s,1H),5.76−5.70(m,1H),5.09(s,2H),3.73(s,3H),1.56(d,3H,J=6.23Hz),1.14(s,9H)。MS(ESI):547[M+H]
ステップB 5−[(2−アミノ−5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)アミノ]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
高圧水素化反応フラスコに3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−2−ニトロフェニル)アミノ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(6.5g,中間体32のステップAに類似の手順を用いる別のバッチから,12ミリモル)、炭素担持5重量% 硫化白金(2.2g,0.56ミリモル)およびEtOAc(95mL)を装入した。フラスコにN(ガス)真空(3×)をパージした後、H(ガス)真空(×)をパージした。次いで、水素ガスを50psiで3時間加えた。次いで、反応混合物をセライトを介して濾過し、固体をEtOAcおよびDCMで洗浄した。次いで、濾液を真空下で濃縮して、5.5g(89%)の標記化合物を黄色固体として得た。MS(ESI):517[M+H]
ステップC 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−(6−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[(2−アミノ−5−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)アミノ]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(5.5g,11ミリモル)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(265mg,1.0ミリモル)およびオルトギ酸トリエチル(15mL)の混合物を撹拌し、これを40℃に1時間加熱した後、室温まで冷却した。全混合物をシリカゲルカートリッジ(25g)に注ぎ、100% ヘキサンで10分間、その後0→10% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶離させるシリカゲル(120g)クロマトグラフィーにより精製して、4.71g(85%)の標記化合物を黄色固体として得た。MS(ESI):527[M+H]
ステップD 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(標記化合物)
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−(6−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチルから中間体31のステップGに類似の手順により製造した。MS(ESI):443[M+H]
中間体33:4−({3−[(1R)−1−({5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.64g,1.8ミリモル)および4−({2−クロロ−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.78g,2.2ミリモル)から中間体2のステップCに類似の手順を用いて製造して、1.22gの所望生成物を得た。MS(ESI):692.4[M+H]
中間体34:1−{4−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸
Figure 2009539770
ステップA 1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
フラスコに5−ベンゾイミダゾールカルボン酸(20.0g,123ミリモル)、硫酸(7.80ml,148ミリモル)およびアリルアルコール(400mL)を装入した。反応物を90℃で一晩撹拌した。アリルアルコールの大部分を真空下で除去し、5% i−PrOH/DCMを添加し、混合物を飽和NaHCO溶液で中和した。有機物を分離し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な生成物(16.8g)を更に精製することなく直接次ステップで使用した。MS(APCI):203[M+H]
ステップB 1−{4−ヒドロキシ−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル(11.9g,58.9ミリモル)、2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(11.4g,58.9ミリモル)およびNaHCO(14.9g,177ミリモル)が充填されているフラスコにCHCl(200mL)およびN−メチルイミダゾール(7.1mL,88.4ミリモル)を順次添加した。反応物を45℃で8時間攪拌した後、室温まで冷却し、スラリーをシリカゲルゲルに吸着させた。これをクロマトグラフィーにかけて、8.5gの標記化合物を得た。MS(APCI):359[M+H]
ステップC 1−{4−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
1−{4−ヒドロキシ−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル(8.41g,23.5ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(4.40g,28.2ミリモル)をDCM(300mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(24.0g,47.0ミリモル)を添加した後、アゾジカルボン酸ジ−t−ブチル(10.8g,47.0ミリモル)を少しずつ添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、漏斗を介して濾過した。濾液を濃縮し、残渣をHCl(ジオキサン中4.0N)(200mL)中に溶解し、一晩攪拌した。この溶液を飽和NaHCOで中和し、有機物を分離した。有機物を濃縮して、10.4gの標記化合物を得た。MS(APCI):497[M+H]
ステップD 1−{4−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(標記化合物)
1−{4−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸2−プロペン−1−イル(3.00g,6.05ミリモル)が充填されているフラスコに無水THF(50mL)、モルホリン(5.30mL,60.5ミリモル)およびテトラキストリフェニルホスフィン(698mg,0.605ミリモル)を添加した。反応物を室温で1時間攪拌した後、溶媒を除去した。混合物をEtOAcで希釈し、0.5M HCl(100mL)で中和した。粗な生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、2.20gの標記化合物を得た。MS(APCI):457[M+H]
実施例1:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)アミノ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(国際特許出願公開第2004073612号に記載されている手順に従って合成され得る)(1.1g,3.4ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エタノール(中間体1,820mg,4.1ミリモル)をDCM(30mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(3.0g,6.8ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(1.6g,6.8ミリモル)を添加した。16時間後、反応混合物を濾過し、樹脂をDCMおよびMeOHで交互に濯いだ。濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(10〜20% EtOAc:ヘキサン)により精製して、1.4g(80%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.42(s,1H),8.03(d,J=8.0Hz,1H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.68(t,J=8.0Hz,1H),7.50(s,1H),7.30(s,1H),7.14(s,1H),6.06(m,1H),3.81(s,3H),3.79(s,6H),1.64(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.4g,2.7ミリモル)およびMeOH中7N アンモニアの混合物を密封管において80℃で加熱した。16時間後、反応物を室温まで冷却した。沈殿を濾過し、エーテルで濯ぎ、乾燥して、1.05g(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.32(s,1H),7.99−7.96(m,2H),7.80(br s,1H),7.65(t,J=8.0Hz,1H),7.28(s,1H),7.18(s,1H),7.13(br s,1H),7.06(s,1H),6.06(m,1H),3.78(s,3H),3.76(s,3H),1.72(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップC 3−{[(1R)−1−(3−アミノ−2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ニトロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(1.0g,2.0ミリモル)および鉄粉(0.56g,10ミリモル)に酢酸(6.0mL,100ミリモル)を添加した。暗色混合物を50℃で加熱した。30分後、EtOAcを添加し、混合物を中和するために5N NaOHを添加した。混合物をセライトパッドを介して濾過した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、濃縮して、0.47g(50%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.32(s,1H),7.78(br s,1H),7.28(s,1H),7.06−6.97(m,4H),6.74−6.68(m,2H),5.89(m,1H),5.44(s,2H),3.77(s,3H),3.75(s,3H),1.64(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップD 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)アミノ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(3−アミノ−2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(470mg,1.0ミリモル)を1,2−ジクロロエタン(5mL)中に含む溶液に4−ホルミル−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(320mg,1.5ミリモル)および酢酸(2滴)を添加した。40分後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(420mg,2.0ミリモル)を添加した。16時間後、反応物をDCMで希釈した。有機溶液を飽和水性NaHCOおよび水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。残渣を20% TFAおよびDCM溶液中で攪拌した。反応物を濃縮し、DCM中に再溶解した。有機溶液を飽和NaHCOおよび水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜20% 10%NHOH/MeOHおよびCHCl)により精製して、0.126g(22%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.31(s,1H),7.78(br s,1H),7.28(s,1H),7.13(m,1H),7.07(br s,1H),7.02−7.01(m,2H),6.77(m,1H),6.60(m,1H),5.93(m,1H),5.41(m,1H),3.78(s,3H),3.74(s,3H),2.93(m,4H),2.40(m,2H),1.66−1.57(m,6H),1.07−1.00(m,2H)。HRMS 計算値(C2832ClNS)[M+H]=570.1942,実測値=570.1946。
実施例2:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)アミノ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例40,86mg,.015ミリモル)をDCM(2mL)およびMeOH(1mL)中に含む溶液にホルムアルデヒド(23μl,0.30ミリモル)および酢酸(10μL,0.18ミリモル)を添加した。10分後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(49mg,0.23ミリモル)を添加し、反応物を16時間攪拌した。溶液をDCMで希釈し、飽和NaHCO溶液および水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、49mg(56%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.31(s,1H),7.78(br s,1H),7.28(s,1H),7.13(t,J=7.8Hz,1H),7.07(br s,1H),7.01−7.00(m,2H),6.76(d,J=7.6Hz,1H),6.60(d,J=8.0Hz,1H),5.92(m,1H),5.39(m,1H),3.77(s,3H),3.74(s,3H),2.95(m,2H),2.65(m,2H),2.06(s,3H),1.70−1.56(m,7H),1.12−1.09(m,2H)。HRMS 計算値(C2934ClNS)[M+H]=584.2098,実測値=584.2093。
実施例3:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体2のステップB,195mg,0.42ミリモル)をDCM(5mL)中に含むスラリーに1−メチルピペリジン−4−オール(59μL,0.50ミリモル)、リフェニルホスフィン(220mg,0.84ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(160mg,0.84ミリモル)を添加した。2時間後、反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望生成物を含む画分を濃縮し、密封管において80℃で加熱したMeOH中7N アンモニア(6mL)中で攪拌した。24時間後、反応物を室温まで冷却した。沈殿を濾過により集めて、35mg(両ステップを通じて14%)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.86−7.83(m,2H),7.52(d,J=8.8Hz,1H),7.37−7.30(m,2H),7.20−7.11(m,4H),5.97(m,1H),4.46(m,1H),2.31−2.12(m,5H),2.60−2.48(DMSOピークの下にm,2H),1.85(m,2H),1.70−1.61(m,5H)。
実施例4:3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル(中間体3,130mg,0.27ミリモル)をDCM(5mL)中に含む溶液に1−メチルピペリジン−4−オール(38μL,0.32ミリモル)、トリフェニルホスフィン(140mg,0.54ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(120mg,0.54ミリモル)を添加した。反応が完了したら、溶液をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(1〜100% 10% MeOH/DCMおよびDCM)により精製して、125mg(84%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.87(s,1H),8.20(s,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),7.46(s,1H),7.35−7.28(m,2H),7.12(d,J=6.8Hz,1H),5.99(m,1H),4.44(m,1H),3.82(s,3H),2.52(m,2H),2.21−2.13(m,5H),1.86(m,2H),1.66−1.60(m,5H)。
ステップB 3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド(標記化合物)
3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル(120mg,0.22ミリモル)をMeOH中7N アンモニア溶液(7mL)中に含む溶液を密封管において80℃で加熱した。1〜3日後、反応物を室温まで冷却し、シリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、85mg(72%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.80(s,1H),8.09(s,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.85(s,1H),7.74(dd,J=8.4および1.2Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.23−7.19(m,2H),7.14−7.12(m,2H),6.01(m,1H),4.44(m,1H),2.52−2.78(DMSOピークの下にm,2H),2.16−2.11(m,5H),1.84(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.62(m,2H)。HRMS 計算値(C2727ClNS)[M+H]=536.1523,実測値=536.1519。
実施例5:3−{(1R)−1−[2−クロロ−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エトキシ}−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−[2−クロロ−3−((1R)−1−{[5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−(メトキシカルボニル)−3−チエニル]オキシ}エチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2009539770
3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エトキシ]−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル(中間体3,160mg,0.36ミリモル)をDCM(5mL)中に含む溶液に4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(87mg,0.43ミリモル)、トリフェニルホスフィン(190mg,0.72ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(170mg,0.72ミリモル)を添加した。反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物+不純物(264mg)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.87(s,1H),8.20(s,1H),7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.75(dd,J=8.4および1.2Hz,1H),7.48(s,1H),7.37−7.30(m,2H),7.16(dd,J=7.6および1.6Hz,1H),5.99(m,1H),4.64(m,1H),3.82(s,3H),3.53(m,2H),3.24(m,2H),1.83(m,2H),1.61(d,J=6.0Hz,3H),1.54(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップB 4−[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2009539770
4−[2−クロロ−3−((1R)−1−{[5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−(メトキシカルボニル)−3−チエニル]オキシ}エチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(264mg)をMeOH中7N アンモニア溶液(7mL)中に含む溶液を80℃で加熱した。1〜3日後、反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、136mg(ステップAおよびBを通じて61%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.80(s,1H),8.08(s,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.85(br s,1H),7.73(dd,J=8.4および1.2Hz,1H),7.34(t,J=8.0Hz,1H),7.25−7.13(m,4H),6.01(m,1H),4.64(m,1H),3.50(m,2H),3.21(m,2H),1.82(m,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H),1.54(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップC 3−{(1R)−1−[2−クロロ−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エトキシ}−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド(標記化合物)
4−[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(136mg,0.22ミリモル)の溶液を20% TFA/DCM溶液(5mL)中で攪拌した。反応物を濃縮し、残渣をDCM中に排出した。溶液をMeOH中7N アンモニアで中和した。溶液をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、101mg(88%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.79(s,1H),8.45(br s,1H),8.07(s,1H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.84(br s,1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.27−7.25(m,2H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.12(br s,1H),6.01(m,1H),4.71(m,1H),3.07(m,2H),2.03(m,2H),1.83(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H)。HRMS 計算値(C2625ClNS)=522.1367[M+H],実測値=522.1371。
実施例6:5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体6,150mg,0.30ミリモル)および1−メチルピペリジン−4−オール(3μL,0.30ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、104mg(57%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.69(s,1H),7.83(d,J=1.5Hz,1H),7.78(d,J=8.4Hz,1H),7.54(dd,J=8.7および1.8Hz,1H),7.43(s,1H),7.40−7.31(m,3H),7.17(m,1H),6.03(m,1H),4.49(m,1H),3.86(s,3H),2.57−2.50(DMSOピークの下にm,2H),2.17−2.15(m,5H),1.89(m,2H),1.71−1.64(m,5H)。
ステップB 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(104mg,0.17ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス反応にかけて、61mg(61%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.57(s,1H),7.84(br s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.68(d,J=1.6Hz,1H),7.48(dd,J=8.6および1.8Hz,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),7.16−7.12(m,3H),5.99(m,1H),4.44(m,1H),2.52−2.48(DMSOピークの下にm,2H),2.11(m,5H),1.85(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.63(m,2H)。HRMS 計算値(C2627BrClNS)[M+H]=589.0676,実測値=589.0679。
実施例7:5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({3−[(1R)−1−({5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体6,193mg,0.38ミリモル)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(76mg,0.38ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、112mg(43%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.65(s,1H),7.78(d,1H,J=1.6Hz),7.73(d,1H,J=8.8Hz),7.49(dd,1H,J=8.6および1.8Hz),7.40(s,1H),7.37−7.29(m,2H),7.17(dd,1H,J=8.2および1.4Hz),5.98(m,1H),4.65(m,1H),3.81(s,3H),3.53(m,2H),3.28(m,2H),1.83(m,2H),1.60(d,3H,J=6.0Hz),1.55(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップB 4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({3−[(1R)−1−({5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(112mg,0.16ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、81mg(75%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.56(s,1H),7.82(br s,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.66(s,1H),7.46(d,J=8.4Hz,1H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.22−7.15(m,3H),7.10(br s,1H),5.98(m,1H),4.64(m,1H),3.51(m,2H),3.22(m,2H),1.81(m,2H),1.68(d,J=6.4Hz,3H),1.56(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップC 5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−{[3−(1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(81mg,0.12ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、58mg(84%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.55(s,1H),7.82(br s,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.66(s,1H),7.46(d,J=8.8Hz,1H),7.31(m,1H),7.20−7.11(m,4H),5.97(m,1H),4.48(m,1H),2.90(m,2H),2.54(m,2H),1.83(m,2H),1.68(d,J=6.4Hz,3H),1.48(m,2H)。HRMS 計算値(C2525BrClNS)[M+H]=575.0519,実測値=575.0520。
実施例8:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体2,213mg,0.46ミリモル)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(110mg,0.55ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、210mg(71%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.72(s,1H),7.87(d,J=1.6Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.41−7.29(m,4H),7.18(d,J=6.4Hz,1H),5.95(m,1H),4.66(m,1H),3.81(s,3H),3.56−3.52(m,2H),3.28−3.23(m,2H),1.86−1.83(m,2H),1.61−1.52(m,5H),1.38(s,9H)。
ステップB 4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(210mg,0.32ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、114mg(56%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.82(br s,1H),7.52(d,J=8.4Hz,1H),7.37−7.32(m,2H),7.23−7.16(m,3H),7.10(br s,1H),5.96(m,1H),4.68−4.64(m,1H),3.56−3.52(m,2H),3.28−3.20(m,2H),1.85−1.83(m,2H),1.70(d,J=6.0Hz,3H),1.58−1.52(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップC 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(104mg,0.16ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、55mg(65%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.82(br s,1H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.37−7.30(m,2H),7.21−7.15(m,3H),7.10(br s,1H),5.96(m,1H),4.52(m,1H),2.94(m,2H),2.61(m,2H),1.88(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.52(m,2H)。HRMS 計算値(C2525ClS)[M+H]=531.1024,実測値=531.1028。
実施例9:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体9,147mg,0.28ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(68mg,0.34ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、151mg(76%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.79(s,1H),8.70(s,1H),8.08(s,1H),8.01(d,J=8.0Hz,1H),7.72−7.66(m,2H),7.40(s,1H),7.36−7.29(m,3H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),5.96(m,1H),4.65(m,1H),3.80(s,3H),3.52(m,2H),3.22(m,2H),2.49(s,3H),1.83(m,2H),1.61−1.54(m,5H),1.35(s,9H)。
ステップB 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(150mg,0.21ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、81mg(56%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.78(s,1H),8.60(s,1H),8.06(s,1H),8.00(d,J=8.0Hz,1H),7.80(br s,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=8.4Hz,1H),7.36−7.23(m,2H),7.21−7.16(m,3H),7.09(br s,1H),5.97(M,1H),4.65(M,1H),3.52(m,2H),3.20(m,2H),2.49(s,3H),1.82(m,2H),1.70(d,J=6.0Hz,3H),1.54(m,2H),1.34(s,9H)。
ステップC 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(81mg,0.12ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、61mg(86%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.80(d,J=2.0Hz,1H),8.62(s,1H),8.08(d,J=1.2Hz,1H),8.02(dd,J=8.0および2.8Hz,1H),7.82(br s,1H),7.66(dd,J=8.4および1.6Hz,1H),7.57(d,J=8.8Hz,1H),7.35−7.31(m,2H),7.21−7.16(m,3H),7.11(br s,1H),5.99(m,1H),4.52−4.47(m,1H),2.92−2.84(m,2H),2.56−2.46(DMSOピークの下にm,5H),1.87−1.81(m,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H),1.50−1.43(m,2H)。HRMS 計算値(C3131ClNS)[M+H]=588.1836,実測値=588.1837。
実施例10:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体9,97mg,0.19ミリモル)を1−メチル−4−ピペリジノールとカップリングし、実施例3に類似のアミノリシス手順にかけて、74mg(両ステップを通じて65%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.79(d,J=2.1Hz,1H),8.61(s,1H),8.08(s,1H),8.01(dd,J=8.0および2.4Hz,1H),7.81(br s,1H),7.66(m,1H),7.57(d,J=8.4Hz,1H),7.35−7.31(m,2H),7.21−7.14(m,3H),7.10(br s,1H),5.98(m,1H),4.46(m,1H),2.50(s,3H),2.48−2.45(DMSOピークの下にm,2H),2.18−2.08(m,5H),1.83(m,2H),1.70(d,J=6.0Hz,3H),1.63(m,2H)。HRMS 計算値(C3233ClNS)[M+H]=602.1993,実測値=602.1993。
実施例11:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体10,94mg,0.19ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(27μl,0.23ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、97mg(84%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.95(d,J=2.4Hz,1H),8.73(s,1H),8.57(dd,J=8.6および1.4Hz,1H),8.15−8.13(m,2H),7.73(m,2H),7.49(dd,J=8.0および4.8Hz,1H),7.40(s,1H),7.36−7.28(m,2H),7.15(d,J=6.8Hz,1H),5.98(m,1H),4.46(m,1H),3.82(s,3H),2.54−2.48(DMSOピークの下にm,2H),2.17−2.11(m,2H),2.10(s,3H),1.84(m,2H),1.67−1.61(m,5H)。
ステップB 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(90mg,0.15ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、37mg(42%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.93(s,1H),8.62(s,1H),8.55(d,J=4.4Hz,1H),8.13−8.11(m,2H),7.81(br s,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=8.4Hz,1H),7.49−7.45(m,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.20−7.14(m,3H),7.10(br s,1H),5.97(m,1H),4.45(m,1H),2.51−2.47(DMSOピークの下にm,2H),2.15−2.07(m,2H),2.07(s,3H),1.82(m,2H),1.69(d,J=6.0Hz,3H),1.62(m,2H)。HRMS 計算値(C3131ClNS)[M+H]=588.1836,実測値=588.1831。
実施例12:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体10,108mg,0.21ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(50mg,0.25ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、129mg(89%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.95(d,J=2.0Hz,1H),8.74(s,1H),8.56(dd,J=4.8および1.6Hz,1H),8.15−8.13(m,2H),7.77−7.74(m,2H),7.49(dd,J=8.0および4.8Hz,1H),7.44(s,1H),7.38−7.31(m,2H),7.20−7.18(m,1H),5.98(m,1H),4.66(m,1H),3.82(s,3H),3.53(m,2H),2.25(m,2H),1.85(m,2H),1.62(d,J=6.4Hz,3H),1.56(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップB 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(120mg,0.17ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、70mg(61%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.93(s,1H),8.62(s,1H),8.55(d,J=4.4Hz,1H),8.13−8.11(m,2H),7.81(br s,1H),7.69(d,J=8.4Hz,1H),7.61(d,J=8.4Hz,1H),7.48−7.45(m,1H),7.34(t,J=8.0Hz,1H),7.23−7.17(m,3H),7.09(br s,1H),5.98(m,1H),4.65(m,1H),3.51(m,2H),3.20(m,2H),1.82(m,2H),1.70(d,J=6.0Hz,3H),1.53(m,2H),1.34(s,9H)。
ステップC 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(65mg,0.10ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、20mg(36%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.94(s,1H),8.63(s,1H),8.56(d,J=4.4Hz,1H),8.14−8.13(m,1H),7.82(br s,1H),7.69(d,J=8.0Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz,1H),7.48(dd,J=7.6および4.8Hz,1H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.21−7.17(m,3H),7.11(br s,1H),5.99(m,1H),4.50(m,1H),2.90(m,2H),2.48(m,2H),1.85(m,2H),1.71(d,J=6.0Hz,3H),1.47(m,2H)。MS(ESI)m/z=574[M+H]
実施例13:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11A,125mg,0.29ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(41μL,0.35ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、84mg(55%)の所望生成物を得た。MS m/z=526[M+H]
ステップB 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(84mg,0.16ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、58mg(71%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.53(s,1H),7.79−7.73(m,2H),7.50−7.48(m,1H),7.34−7.29(m,3H),7.19−7.09(m,4H),5.97(m,1H),4.44(m,1H),2.48−2.47(DMSOピークの下にm,2H),2.14−2.11(m,5H),1.86(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.70−1.59(m,2H)。HRMS 計算値(C2628ClNS)[M+H]=511.1571,実測値=511.1574。
実施例14:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({3−[(1R)−1−({5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11A,125mg,0.29ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(70mg,0.35ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、103mg(58%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.77−7.75(m,1H),7.63−7.61(m,1H),7.37−7.28(m,5H),7.16(d,J=8.0Hz,1H),5.95(m,1H),4.64(m,1H),3.80(s,3H),3.53(M,2H),3.28−3.21(m,2H),1.59(d,J=6.0Hz,3H),1.60−1.52(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップB 4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({3−[(1R)−1−({5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(103mg,0.17ミリモル)を実施例5のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、75mg(74%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.55(s,1H),7.80(br s,1H),7.77−7.74(m,1H),7.52−7.49(m,1H),7.36−7.32(m,3H),7.23−7.18(m,2H),7.13(s,1H),7.10(br s,1H),5.98(m,1H),4.67−4.64(m,1H),3.56−3.52(m,2H),3.27−3.21(m,2H),1.85(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.58−1.54(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップC 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(75mg,0.13ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、65mg(99%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.54(s,1H),7.79(br s,1H),7.75(m,1H),7.50(m,1H),7.36−7.30(m,3H),7.23−7.17(m,2H),7.12(s,1H),7.09(br s,1H),5.97(m,1H),4.62(m,1H),3.05(m,2H),2.83(m,2H),1.96(m,2H),1.70−1.59(m,5H)。HRMS 計算値(C2526ClNS)[M+H]=497.1414,実測値=497.1421。
実施例15:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11B,95mg,0.18ミリモル)をTHF(2mL)中に含む溶液にモルホリン(63μL,0.72ミリモル)を添加し、反応物を60℃に加熱した。16時間後、反応物を室温まで冷却し、DCMで希釈した。有機溶液を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、シリカゲルを用いて濃縮した。粗な物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、73mg(75%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.76(d,J=7.2Hz,1H),7.59(d,J=7.6Hz,1H),7.37−7.31(m,4H),7.26(d,J=7.6H,1H),7.09(d,J=8.0Hz,1H),5.96(m,1H),4.14(t,J=5.8Hz,2H),3.80(s,3H),3.52(t,J=4.4Hz,4H),2.69(t,J=5.6Hz,2H),2.47(DMSOピークの下にm,4H),1.59(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(71mg,0.13ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、57mg(83%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.53(s,1H),7.79−7.73(m,2H),7.47(d,J=7.6Hz,1H),7.35−7.31(m,3H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),7.12−7.09(m,3H),5.97(m,1H),4.14(t,J=5.6Hz,2H),3.51−3.49(m,4H),2.69(t,J=5.6Hz,2H),2.47(DMSOピークの下にm,4H),1.68(d,J=6.4Hz,3H)。HRMS 計算値(C2628ClNS)[M+H]=527.1520,実測値=527.1527。
実施例16:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11B,125mg,0.23ミリモル)および1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(171mg,0.92ミリモル)を実施例15のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、89mg(61%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.75(d,J=7.2Hz,1H),7.59(d,J=7.2Hz,1H),7.38−7.31(m,4H),7.26(d,J=7.2Hz,1H),7.09(d,J=8.0Hz,1H),5.96(m,1H),4.13(t,J=5.6Hz,2H),3.80(s,3H),3.25(m,4H),2.72(t,J=5.6Hz,2H),2.43(m,4H),1.59(d,J=6.4Hz,3H),1.35(s,9H)。
ステップB 4−(2−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}エチル)−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(84mg,0.13ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、53mg(65%)の所望生成物を得た。MS m/z=626[M+H]
ステップC 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−(2−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}エチル)−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(53mg,8.5ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、44mg(99%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.55(s,1H),7.80(br s,1H),7.77−7.75(m,1H),7.50−7.48(m,1H),7.37−7.33(m,3H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),7.13−7.10(m,3H),5.98(m,1H),4.14(t,J=5.6Hz,2H),2.80−2.78(m,4H),2.72(t,J=5.6Hz,2H),2.51(m,4H),1.70(d,J=6.4Hz,3H);HRMS 計算値(C2629ClNS)[M+H]=526.1680,実測値=526.1677。
実施例17:5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体11B,125mg,0.23ミリモル)および1−メチルピペラジン(102μL,0.92ミリモル)を実施例15のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、82mg(64%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.59(d,J=7.6Hz,1H),7.39−7.31(m,4H),7.25(d,J=7.6Hz,1H),7.09(d,J=8.0Hz,1H),5.95(m,1H),4.11(t,J=5.8Hz,2H),3.80(s,3H),2.68(t,J=5.6Hz,2H),2.47(DMSOピークの下にm,4H),2.24(m,4H),2.08(s,3H),1.59(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(80mg,0.14ミリモル)を実施例5のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、69mg(91%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.53(s,1H),7.78−7.73(m,2H),7.47(d,J=7.6Hz,1H),7.36−7.29(m,3H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),7.11−7.09(m,3H),5.97(m,1H),4.12(t,J=5.6Hz,2H),2.68(t,J=5.6Hz,2H),2.47(DMSOピークの下にm,4H),2.23(M,4H),2.08(s,3H),1.68(d,J=6.0Hz,3H)。HRMS 計算値(C2731ClNS)[M+H]=540.1836,実測値=540.1837。
実施例18:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5−{6−[(1−メチル−4−ピペリジニル)アミノ]−3−ピリジニル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体8,930mg,1.5ミリモル)および(6−フルオロ−3−ピリジニル)ボロン酸(250mg,1.8ミリモル)を中間体9に類似の手順を用いてカップリングして、781mg(99%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.27(s,1H),8.71(s,1H),8.60(s,1H),8.36−8.32(m,1H),8.13(s,1H),7.72−7.67(m,2H),7.35(s,1H),7.27(dd,J=8.4および2.8Hz,1H),7.20−7.11(m,2H),6.90(d,J=7.6Hz,1H),5.94(m,1H),3.80(s,3H),1.59(d,J=6.0Hz,3H)。
ステップB 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(300mg,0.57ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(80μL,0.68ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、274mg(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.70(s,1H),8.59(s,1H),8.35−8.31(m,1H),8.13(s,1H),7.73−7.68(m,2H),7.38(s,1H),7.34−7.25(m,3H),7.13(d,J=7.6Hz,1H),5.96(m,1H),4.44(m,1H),3.81(s,3H),2.54−2.46(m,2H),2.20−2.11(m,5H),1.83(m,2H),1.66−1.59(m,5H)。
ステップC 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(274mg,0.44ミリモル)を実施例4のステップB類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、200mg(75%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),8.60(d,J=2.1Hz,1H),8.37−8.32(m,1H),8.13(d,J=1.6Hz,1H),7.82(br s,1H),7.69−7.67(m,1H),7.60(d,J=8.4Hz,1H),7.35−7.27(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),7.17−7.14(m,2H),7.11(br s,1H),5.99(m,1H),4.45(m,1H),2.52−2.45(DMSOピークの下にm,2H),2.19−2.06(m,5H),1.85−1.74(m,2H),1.70−1.60(m,5H)。
ステップD 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5−{6−[(1−メチル−4−ピペリジニル)アミノ]−3−ピリジニル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
1−メチル−4−ピペリジンアミン(1mL)およびi−PrOH(1mL)中の3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(100mg,0.16ミリモル)を、各サイクルにおいて出発物質よりも生成物が多くなるまでマイクロ波において180℃で40分のサイクルで加熱した。反応物をDCMで希釈し、水(3×)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質を逆相液体クロマトグラフィーにより精製して、16mg(14%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.56(s,1H),8.32(s,1H),7.89(s,1H),7.80(s,1H),7.72−7.70(m,1H),7.53−7.45(m,2H),7.35−7.31(m,1H),7.20−7.10(m,4H),6.54−6.52(m,2H),5.98(m,1H),4.46(m,1H),3.69(m,1H),2.74−2.71(m,2H),2.48(DMSOピークの下にm,2H),2.16−1.86(m,14H),1.71−1.63(m,5H),1.45−1.42(m,2H)。MS(ESI)m/z=700.63[M+H]
実施例19:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−エチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−エチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体12,100mg,0.18ミリモル)をアセトニトリル(3mL)中に含む溶液にNaCO(23mg,0.22ミリモル)およびブロモエタン(67μL,0.90ミリモル)を添加し、反応物を75℃で加熱した。反応が完了したら、反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、85mg(83%)の所望生成物を得た。MS(ESI)m/z=574.23[M+H]
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−エチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−エチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(85mg,0.15ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、68mg(81%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.83(s,1H),7.81(br s,1H),7.59(d,J=8.8Hz,1H),7.35−7.29(m,2H),7.19−7.09(m,4H),5.95(m,1H),4.45(m,1H),23.58−2.47(m,2H),2.27−2.13(m,4H),1.85(m,2H),1.68(d,J=6.4Hz,3H),1.61(m,2H),0.94(t,J=7.0Hz,3H)。HRMS 計算値(C2729ClS)[M+H]=559.1337,実測値=559.1337。
実施例20:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体12,100mg,0.18ミリモル)および2−ブロモエタノール(16μL,0.22ミリモル)を実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、82mg(77%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.70(s,1H),7.85(m,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.39−7.37(m,2H),7.33−7.25(M,2H),7.12(d,J=7.6Hz,1H),5.93(m,1H),4.44(m,1H),4.31(M,1H),3.80(s,3H),3.46−3.42(m,2H),2.63(m,2H),2.35−2.32(m,2H),2.24(m,2H),1.85(m,2H),1.62−1.58(m,5H)。
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(82mg,14ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス手順にかけて、68mg(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.84−7.83(m,1H),7.81(br s,1H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.36−7.29(m,2H),7.19−7.13(m,3H),7.09(br s,1H),5.95(m,1H),4.44(m,2H),4.32(m,1H),3.44(q,J=6.0Hz,2H),2.61(m,2H),2.35−2.32(m,2H),2.23(m,2H),1.85(m,2H),1.68(d,J=6.0Hz,3H),1.61(m,2H)。HRMS 計算値(C2729ClS)[M+H]=575.1287,実測値=575.1297。
実施例21:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体12,100mg,0.18ミリモル)および1−ブロモ−2−フルオロエタンを実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、79mg(74%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.70(s,1H),7.85(s,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.39−7.37(m,2H),7.33−7.25(m,2H),7.13(d,J=7.6Hz,1H),5.94(m,1H),4.55−4.52(m,1H),4.47−4.40(m,2H),3.80(s,3H),3.26−2.59(m,3H),2.55−2.52(m,1H),2.30(m,2H),1.87(m,2H),1.65−1.58(m,5H)。
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(79mg,0.13ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順によりアミノリシスにかけて、24mg(32%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.38(s,1H),7.71(s,1H),7.32−7.28(m,3H),7.15(d,J=7.6Hz,1H),7.09(d,J=7.6Hz,1H),6.92(s,1H),6.06−6.02(m,1H),4.62−4.60(m,1H),4.53−4.48(m,2H),2.81−2.26(M,4H),2.50(m,1H),2.43(m,1H),2.40−1.92(m,2H),1.88−1.80(m,2H),1.76(d,J=6.0Hz,3H)。HRMS 計算値(C2728ClFNS)[M+H]=577.1243,実測値=577.1248。
実施例22:3−{[(1R)−1−(3−{[1−(2−アミノエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}−2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例21,79mg,0.13ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順によりアミノリシスにかけて、43mg(58%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.84−7.80(m,2H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.36−7.31(m,2H),7.29−7.09(m,4H),5.95(m,1H),4.46(m,1H),3.29(s,2H),2.56(m,4H),2.25−2.16(m,4H),1.85(m,2H),1.68(d,J=6.4Hz,3H),1.64−1.59(m,2H)。HRMS 計算値(C2730ClS)[M+H]=574.1446,実測値=574.1437。
実施例23:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(中間体12,112mg,0.21ミリモル)およびビニルスルホン酸メチル(22μL,0.25ミリモル)をTHF(2mL)中に含む溶液を出発物質が消費されるまで攪拌した。反応物をシリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、105mg(78%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.83(m,1H),7.80(br s,1H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.36−7.29(m,2H),7.20−7.13(m,3H),7.08(br s,1H),5.95(m,1H),4.48(m,1H),3.25−3.21(m,2H),2.99(s,3H),2.67−2.64(m,4H),2.29(m,2H),1.85(m,2H),1.68(d,J=6.0Hz,3H),1.62(m,2H)。HRMS 計算値(C2831Cl)[M+H]=637.1113,実測値=637.1120。
実施例24:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体12,100mg,0.18ミリモル)および2−ブロモプロパンを実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、38mg(36%)の所望生成物を得た。MS(ESI)m/z=588.25[M+H]
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(38mg,0.06ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順によりアミノリシスにかけて、24mg(71%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.40(s,1H),7.72(s,1H),7.34−7.30(m,3H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.93(s,1H),6.08−6.03(m,1H),4.55(m,1H),2.87−2.83(m,1H),2.78−2.73(m,2H),2.53(m,1H),2.44(m,1H),2.00−1.77(m,4H),1.78(d,J=6.4Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS 計算値(C2831ClS)[M+H]=573.1494,実測値=573.1499。
実施例25:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体18,200mg,0.39ミリモル)および2−ブロモエタノール(33μL,0.47ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、191mg(80%)の所望生成物を得た。MS(ESI)m/z=615[M+H]
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(191mg,0.31ミリモル)およびモルホリン(105μL,1.2ミリモル)を実施例15のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、96mg(50%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.57(s,2H),7.37−7.33(m,2H),7.28−7.26(m,1H),7.11(d,J=8.0Hz,1H),5.98(m,1H),4.16(t,J=5.8Hz,2H),3.86(d,3H),3.81(s,3H),3.50(t,J=4.6Hz,4H),2.70(t,J=5.8Hz,2H),2.48−2.45(DMSOピークの下にm,2H),1.61(d,J=6.0Hz,3H)。
ステップC 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(90mg,0.14ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順によりアミノリシスにかけて、91mg(99%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.52(s,1H),8.18(s,1H),7.94(s,1H),7.91(s,1H),7.80(br s,1H),7.54(d,J=8.4Hz,1H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,1H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),7.14−7.10(m,3H),5.98(m,1H),4.16(m,2H),3.85(s,3H),3.49(t,J=4.6Hz,4H),2.70(t,J=5.8Hz,2H),2.48−2.44(m,4H),1.70(d,J=6.4Hz,3H)。HRMS 計算値(C3032ClNS)[M+H]=607.1894,実測値=607.1894。
実施例26:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体2,200mg,0.43ミリモル)および2−ブロモ−エタノール(37μL,0.52ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、132mg(54%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.72(s,1H),7.87(d,J=2.0Hz,1H),7.66(d,J=8.8Hz,1H),7.43−7.30(m,4H),7.12−7.10(m,1H),6.00−5.95(m,1H),4.40−4.37(m,2H),3.83−3.79(m,5H),1.60(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(130mg,0.23ミリモル)およびモルホリン(80μL,0.92ミリモル)を実施例15のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、93mg(70%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.72(s,1H),7.87(m,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.41−7.32(m,3H),7.27(d,J=7.2Hz,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),5.95(m,1H),4.15(t,J=5.6Hz,2H),3.81(s,3H),3.52(t,J=4.4Hz,4H),2.70(t,J=5.8Hz,2H),2.49−2.48(DMSOの下にm,4H),1.60(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップC 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(90mg,0.16ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、90mg(99%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),7.85(m,1H),7.82(br s,1H),7.50(d,J=8.4Hz,1H),7.38−7.32(m,2H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),7.13−7.11(m,3H),5.97(m,1H),4.15(t,J=5.6Hz,2H),3.51(t,J=4.6Hz,4H),2.70(t,J=5.6Hz,2H),2.49−2.46(DMSOピークの下にm,4H),1.69(t,J=6.0Hz,3H)。HRMS 計算値(C2627ClS)[M+H]=561.1130,実測値=561.1134。
実施例27:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2R)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 2−[({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)メチル]−4−モルホリンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体2,153mg,0.33ミリモル)および2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(87mg,0.40ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、145mg(66%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.70(s,1H),7.85(m,1H),7.61(d,J=8.8Hz,1H),7.42−7.27(m,4H),7.10(d,J=7.6Hz,1H),5.95(m,1H),4.13−3.94(m,3H),3.84−3.80(m,4H),3.70−3.67(m,2H),3.45−3.39(m,1H),2.85(m,2H),1.59(d,J=6.4Hz,3H),1.36(s,9H)。
ステップB (2R)−2−({[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}メチル)−4−モルホリンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
2−[({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)メチル]−4−モルホリンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(145mg,0.22ミリモル)を実施例5のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、108mg(76%)のラセミ生成物を得た。ジアステレオマーをDiacel(登録商標)3×25 Chiralcel OJ−Hカラムを用いて二酸化炭素中30% MeOHを移動相とするパックドカラム超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により分離した。5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2S)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミドが分析機器において2mL/分の流速で、9.64分の保持時間で初めに溶離した。標記化合物は12.40分の保持時間で次に溶離した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.83(m,1H),7.81(br s,1H),7.48(d,J=8.8Hz,1H),7.39−7.32(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),7.12−7.10(m,3H),5.96(m,1H),4.12−3.94(m,3H),3.84−3.81(m,1H),3.70−3.67(m,2H),3.44−3.39(m,1H),2.84(m,2H),1.68(d,J=6.0Hz,3H),1.36(s,9H)。
ステップC 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2R)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(2R)−2−({[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}メチル)−4−モルホリンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(90mg,0.14ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、60mg(79%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),7.84−7.82(m,2H),7.49−7.31(m,3H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),7.13−7.09(m,3H),5.96(m,1H),4.03−3.95(m,2H),3.73−3.64(m,2H),3.46−3.40(m,1H),2.87−2.84(m,1H),2.65−2.51(m,3H),1.69(d,J=6.4Hz,3H)。HRMS 計算値(C2525ClS)[M+H]=547.0974,実測値=547.0968。
実施例28:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2S)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2S)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(中間体2,40mg,0.06ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、23mg(82%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.61(s,1H),7.83(s,1H),7.80(br s,1H),7.46−7.31(m,3H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),7.11−7.08(m,3H),5.96(m,1H),4.05−3.95(m,2H),3.78−3.75(m,2H),3.50−3.44(m,1H),2.95−2.91(m,1H),2.74−2.66(m,2H),2.60−2.54(m,1H),1.68(d,J=6.0Hz,3H)。HRMS 計算値(C2525ClS)[M+H]=547.09681,実測値=547.09655。
実施例29:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体13,150mg,0.25ミリモル)および1−ブロモ−2−フルオロエタン(37mL,0.50ミリモル)を実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、78mg(49%)の所望生成物を得た。MS(ESI)m/z=638.54[M+H]
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(78mg,0.12ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、50mg(67%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.51(s,1H),8.15(s,1H),7.93(s,1H),7.89(s,1H),7.78(br s,1H),7.53(d,J=8.8Hz,1H),7.45(d,J=8.8Hz,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.20−7.14(m,2H),7.09(m,2H),5.97(m,1H),4.51−4.47(m,2H),4.40−4.37(m,1H),3.84(s,3H),2.63−2.56(m,3H),2.51−2.46(m,1H),2.31−2.24(m,2H),1.86(m,2H),1.70−1.62(m,5H)。HRMS 計算値(C3133ClFNS)[M+H]=623.20019,実測値=623.20020。
実施例30:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体13,150mg,0.25ミリモル)および3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン(53μl,0.50ミリモル)を実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、107mg(62%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.62(s,1H),8.17(s,1H),7.95(s,1H),7.90(s,1H),7.58(m,2H),7.35−7.27(m,3H),7.14(d,J=7.6Hz,1H),5.96(m,1H),4.48(m,1H),3.85(s,3H),3.81(s,3H),2.65−2.58(m,2H),2.48−2.38(DMSOピークの下にm,4H),2.31−2.23(m,2H),1.87(m,2H),1.66−1.60(m,5H)。
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(103mg,0.15ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、74mg(73%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.51(s,1H),8.15(s,1H),7.92(s,1H),7.89(s,1H),7.79(br s,1H),7.53(d,J=8.4Hz,1H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,1H),7.20−7.14(m,2H),7.09(m,2H),5.99−5.94(m,1H),4.47(m,1H),3.84(s,3H),2.61−2.55(m,2H),2.47−2.35(DMSOピークの下にm,4H),2.28−2.17(m,2H),1.85−1.72(m,2H),1.70−1.59(m,5H)。HRMS 計算値(C3233ClFS)=[M+H]673.19700,実測値=673.19712。
実施例31:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(中間体13,144mg,0.25ミリモル)およびビニルスルホン酸メチル(26μL,0.30ミリモル)を実施例23に類似の手順を用いてカップリングして、74mg(43%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.51(s,1H),8.16(s,1H),7.93(s,1H),7.89(s,1H),7.79(br s,1H),7.53(d,J=8.8Hz,1H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.20−7.14(m,2H),7.09(m,2H),5.99−5.94(m,1H),4.48(m,1H),3.84(s,3H),3.20(t,J=6.6Hz,2H),2.97(s,3H),2.65−2.59(m,4H),2.29−2.21(M,2H),1.86−1.72(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.64−1.60(m,2H)。HRMS 計算値(C3236ClN)[M+H]=683.18716,実測値=683.18702。
実施例32:5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体2のステップB,153mg,0.50ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール(中間体14,257mg,0.60ミリモル)を中間体2のステップCに類似の手順を用いてカップリングして、200mg(83%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.47(s,1H),8.72(s,1H),7.87(d,J=2.0Hz,1H),7.67(d,J=8.8Hz,1H),7.43−7.40(m,2H),7.27−7.23(m,1H),7.18−7.14(m,1H),5.91−5.86(m,1H),3.80(s,3H),1.59−1.58(m,3H)。
ステップB 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(110mg,0.23ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(32μL,0.27ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、68mg(51%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.72(s,1H),7.87(m,1H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.50−7.35(m,4H),5.91(m,1H),4.12(m,1H),3.81(s,3H),2.65−2.58(m,2H),2.13(s,3H),2.04(m,2H),1.83−1.79(m,2H),1.72−1.66(m,2H),1.60(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップC 5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(65mg,0.11ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、45mg(69%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.60(s,1H),7.84(s,1H),7.79(br s,1H),7.60(d,J=8.8Hz,1H),7.43−7.32(m,3H),7.14(s,1H),7.08(br s,1H),5.91(m,1H),4.09(m,1H),2.57(m,1H),2.08(s,3H),1.93−1.60(m,10H)。
実施例33:3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,710mg,2.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エタノール(中間体14,1.03g,2.4ミリモル)を中間体2のステップCに類似の手順を用いてカップリングし、脱保護して、802mg(2ステップを通じて76%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.48(s,1H),8.63(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.65−7.58(m,2H),7.39(s,1H),7.28−7.23(m,1H),7.18−7.15(m,1H),5.93−5.89(m,1H),3.86(s,3H),3.81(s,3H),1.59(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 4−({2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(490mg,0.93ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(221mg,1.1ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、所望生成物を得た。MS(ESI)m/z=710.56[M+H]
ステップC 3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(上ステップからの粗生成物)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、298mg(2ステップを通じて53%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.68(d,J=8.2Hz,1H),7.61−7.58(m,1H),7.50−7.47(m,1H),7.43−7.35(m,2H),5.93(m,1H),4.19−4.15(m,1H),3.86(s,3H),3.81(s,3H),2.95−2.87(m,2H),2.43−2.38(m,2H),1.86−1.79(m,2H),4.61(d,J=6.4Hz,3H),1.56−1.51(m,2H)。
ステップD 3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(195mg,0.32ミリモル)を実施例5のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、126mg(66%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.52(s,1H),8.18(s,1H),7.95(s,1H),7.91(s,1H),7.78(br s,1H),7.56(m,2H),7.45−7.34(m,2H),7.15(s,1H),7.08(br s,1H),5.94(m,1H),4.17−4.12(m,1H),3.85(s,3H),2.93−2.80(m,2H),2.39−2.29(m,2H),2.12(br s,1H),1.83−1.74(m,2H),1.70(d,J=6.0Hz,3H),1.55−1.43(m,2H)。HRMS 計算値(C2929ClFNS)[M+H]=595.16889,実測値=595.16893。
実施例34:3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩
Figure 2009539770
ステップA 3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例33のステップA ,125mg,0.24ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(34μl,0.29ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、95mg(63%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.67(d,J=8.8Hz,1H),7.59(m,1H),7.49−7.46(m,1H),7.40−7.35(m,2H),5.93(m,1H),4.11(m,1H),3.86(s,3H),3.81(s,3H),2.58−2.50(m,2H),2.07(s,3H),1.95(m,2H),1.80(m,2H),1.69(m,2H),1.61(d,J=6.0Hz,3H)。
ステップB 3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(標記化合物)
3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(95mg,0.15ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけた。粗な物質を逆相液体クロマトグラフィーにより精製して、40mg(44%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d4−CDOD)δ 8.42(s,1H),8.01(s,1H),7.88(s,1H),7.85(s,1H),7.62−7.53(m,2H),7.45−7.41(m,1H),7.31−7.26(m,1H),7.03−7.01(m,1H),6.02(m,1H),7.37(m,1H),3.93(s,3H),3.52−3.33(m,2H),3.01−2.80(m,5H),2.30−2.19(m,2H),2.01−1.94(m,2H),1.79(m,3H)。HRMS 計算値(C3031ClFNS)[M+H]=609.18454,実測値=609.18425。
実施例35:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例33のステップA,90mg,0.15ミリモル)および1−ブロモ−2−フルオロエタン(22μL,0.30ミリモル)を実施例19のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、92mg(94%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.63(s,1H),8.18(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.60(m,1H),7.50−7.46(m,1H),7.41−7.35(m,2H),5.93(m,1H),4.50(t,J=5.0Hz,1H),4.38(t,J=5.0Hz,1H),3.86(s,3H),3.81(s,3H),2.74−2.65(m,2H),2.56(t,J=5.0Hz,1H),2.48(DMSOピークの下にm,1H),2.13(m,2H),2.11(m,2H),1.82(m,2H),1.67(m,2H),1.61(d,J=6.0Hz,3H)。
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(89mg,0.14ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順に従ってアミノリシスにかけて、46mg(55%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.52(s,1H),8.18(s,1H),7.95(s,1H),7.91(s,1H),7.80(br s,1H),7.56(m,2H),7.45−7.35(m,2H),7.13(s,1H),7.09(br s,1H),5.97−5.92(m,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.35(t,J=5.0Hz,1H),4.14−4.12(m,1H),3.85(s,3H),2.71−2.68(m,1H),2.61−2.58(m,1H),2.51(t,J=4.8Hz,1H),2.44(t,J=5.0Hz,1H),2.13−2.02(m,2H),1.82−1.61(m,7H)。HRMS 計算値(C3132ClFS)[M+H]=641.19077,実測値=641.19054。
実施例36:3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例33のステップA,80mg,0.13ミリモル)およびビニルスルホン酸メチル(13μL,0.15ミリモル)を実施例23に類似の手順を用いてカップリングして、72mg(79%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.52(s,1H),8.17(s,1H),7.95(s,1H),7.91(s,1H),7.79(br s,1H),7.56(m,2H),7.45−7.35(m,2H),7.13(s,1H),7.08(br s,1H),5.94(m,1H),4.13(m,1H),3.85(s,3H),3.17(t,J=6.2Hz,2H),2.97(s,3H),2.69−2.58(m,4H),2.07(m,2H),1.81−1.66(m,7H)。HRMS 計算値(C3235ClFN)[M+H]=701.17774,実測値=701.17740。
実施例37:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−オキシド−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を4−({3−[(1R)−1−({5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(400mg,0.58ミリモル)およびピリジン−4−ボロン酸(92mg,0.75ミリモル)から中間体9に類似の手順を用いて製造して、135mgの所望生成物を得た。MS(ESI):689.6[M+H]
ステップB 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(135mg,0.196ミリモル)から実施例5のステップBに類似の手順を用いて製造して、109mgの所望生成物を得た。MS(AP):674.3[M+H]
ステップC 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−オキシド−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.109g,0.16ミリモル)および50% m−クロロペルオキシ安息香酸(0.44g,1.3ミリモル)を0℃でDCM(8mL)中で合わせた。反応混合物を一晩攪拌して室温まで加温した後、反応物を水性飽和NaHCOでクエンチし、DCM(3×)で抽出した。有機物を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた黄色油状物を精製することなく直接次ステップに使用した。MS(ESI):692.4[M+H]
ステップD 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−オキシド−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
標記化合物を4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−オキシド−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例37のステップCからの粗な物質)から実施例5のステップCに類似の手順を用いて製造して、0.012gの所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.44(s,1H),8.36(d,J=6.8Hz,2H),8.11(s,1H),7.90(d,J=6.8Hz,2H),7.75(d,J=8.2Hz,1H),7.61(d,J=8.6Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=7.5Hz,1H),7.16(d,J=8.1Hz,1H),7.02(s,1H),6.06(q,J=6.4Hz,1H),4.79(m,1H),3.41−3.31(m,2H),3.25−3.13(m,2H),2.18−1.97(m,4H),1.78(d,J=6.2Hz,3H)。MS(ESI):590.3[M+H]
実施例38:3−[((1R)−1−{2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,450mg,1.3ミリモル)および1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロフェニル)エタノール(中間体15,686mg,1.6ミリモル)を中間体3のステップBに類似の手順を用いてカップリングして、所望生成物を得た。これをトリフェニルホスフィンオキシドから分離しなかった。
ステップB 3−{[1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}−6−フルオロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルを中間体3のステップFに類似の手順を用いて脱保護して、288mgの所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 10.29(s,1H),8.60(s,1H),8.19(s,1H),7.97(s,1H),7.93(s,1H),7.60(dd,J=8.4および1.2Hz,1H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.20(s,1H),7.10−7.05(m,1H),6.97−6.93(m,1H),6.10−6.05(m,1H),3.86(s,3H),3.76(s,3H),1.75(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップC 3−[(1−{2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
3−{[1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(288mg,0.55ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(76mg,0.66ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、297mg(87%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.59(s,1H),8.19(s,1H),7.97(s,1H),7.92(s,1H),7.60−7.52(m,2H),7.22−7.17(m,3H),6.12−6.07(m,1H),4.38(m,1H),3.86(s,3H),3.76(s,3H),2.48−2.43(DMSOピークの下にm,2H),2.13−2.08(m,5H),1.81−1.75(m,5H),1.63−1.56(m,2H)。
ステップD 3−[((1R)−1−{2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−[(1−{2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(297mg,0.48ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、268mg(92%)のラセミ化合物を得た。NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.54(s,1H),8.17(s,1H),7.95(s,1H),7.90(s,1H),7.83(bs,1H),7.59−7.55(m,2H),7.31(s,1H),7.24−7.22(m,2H),6.97(bs,1H),6.19−6.14(m,1H),4.41−4.37(m,1H),3.84(s,3H),2.47−2.41(DMSOピークの下にm,2H),2.12−2.02(m,5H),1.81−1.77(m,5H),1.63−1.56(m,2H)。MS(ESI):609[M+H]
実施例39:4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
ステップA 4−[({3−[(1R)−1−({5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体19,150mg,0.31ミリモル)および4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(73mg,0.47ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、170mg(80%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.86(s,1H),7.28−7.22(m,3H),6.93(s,1H),6.82(dd,J=6.0,4.01Hz,1H),6.65(s,1H),5.83(q,J=6.4Hz,1H),4.23−4.12(m,2H),3.94(s,3H),3.92(s,3H),3.88(s,3H),3.87−3.78(m,2H),2.82−2.69(m,2H),2.06−1.97(m,1H),1.92−1.79(m,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H),1.47(s,9H),1.36−1.24(m,2H)。MS(ESI):686[M+H]
ステップB 4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(標記化合物)
4−[({3−[(1R)−1−({5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(206mg,0.30ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、200mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.81(s,1H),7.25−7.19(m,3H),7.02(dd,J=7.8,1.1Hz,1H),6.90(s,1H),6.82(dd,J=8.4,1.1Hz,1H),6.74(bs,1H),6.54(s,1H),5.84(q,J=6.4Hz,1H),4.25−4.05(m,2H),3.90(s,3H),3.82(s,3H),3.82−3.75(m,2H),2.76−2.69(m,2H),2.06−1.92(m,1H),1.87−1.77(m,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H),1.43(s,9H),1.32−1.20(m,2H)。MS(ESI):671[M+H]
実施例40:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例39,180mg,0.27ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、120mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.20−7.80(m,2H),7.85(s,1H),7.34−7.22(m,2H),7.14−6.99(m,2H),6.96(s,1H),6.86(d,J=7.3Hz,1H),6.58(s,1H),5.87(q,J=6.4Hz,1H),3.99−3.83(m,2H),3.93(s,3H),3.87(s,3H),3.52(d,J=12.2Hz,2H),2.97(dd,J=12.2,10.8Hz,2H),2.25−2.01(m,3H),1.82−1.69(m,2H),1.75(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):571[M+H]
実施例41:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例40,70mg,0.12ミリモル)を実施例48に類似の手順を用いて還元メチル化して、50mg(71%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.84(s,1H),7.29−7.21(m,3H),7.05(d,J=7.4Hz,1H),6.95(s,1H),6.86(d,J=7.4Hz,1H),6.58(s,1H),6.33(bs,1H),5.89(q,J=6.4Hz,1H),3.94(s,3H),3.91−3.79(m,2H),3.87(s,3H),2.92(d,J=11.3Hz,2H),2.30(s,3H),2.10−1.80(m,5H),1.75(d,J=6.4Hz,3H),1.54−1.40(m,2H)。MS(ESI):585[M+H]
実施例42:5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体19,980mg,2.0ミリモル)および2−ブロモエタノール(350μL,5.0ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、520mg(44%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.86(s,1H),7.32−7.22(m,3H),6.95(s,1H),6.86(dd,J=8.0,2.4Hz,1H),6.65(s,1H),5.84(q,J=6.4Hz,1H),4.33(t,J=6.4,2H),3.95(s,3H),3.92(s,3H),3.90(s,3H),3.68(t,J=6.4Hz,2H),1.73(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{3−[(2−ブロモエチル)オキシ]−2−クロロフェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(100mg,0.17ミリモル)および1−メチルピペラジン(52μL,0.51ミリモル)を実施例15のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、54mg(53%)の所望生成物を得た。MS(ESI):615[M+H]
ステップC 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(54mg)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、50mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.84(s,1H),7.29−7.23(m,3H),7.07(d,J=7.4Hz,1H),6.96(s,1H),6.89(d,J=7.4Hz,1H),6.58(s,1H),6.57(bs,1H),5.89(q,J=6.4Hz,1H),4.15(dd,J=6.8,5.8,2H),3.94(s,3H),3.88(s,3H),2.90(ddd,J=7.8,5.8,2.0Hz,2H),2.76−2.36(m,8H),2.29(s,3H),1.75(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):600[M+H]
実施例43:4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
ステップA 4−[({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,250mg,0.50ミリモル)および4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(129mg,0.60ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、所望生成物(275mg,78%)を得た。MS(ESI):706[M+H]
ステップB 4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(標記化合物)
4−[({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(275mg,0.39ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、200mg(74%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(s,1H),7.88(s,1H),7.79(s,1H),7.65(s,1H),7.50−7.42(m,2H),7.26(dd,J=7.9,8.1Hz,1H),7.22(bs,1H),7.05(dd,J=7.9,1.3Hz,1H),6.87(dd,J=8.1,1.3Hz,1H),6.60(s,1H),6.13(bs,1H),5.90(q,J=6.4Hz,1H),4.25−4.05(m,2H),3.96(s,3H),3.91−3.80(m,2H),2.83−2.68(m,2H),2.09−1.98(m,1H),1.91−1.79(m,2H),1.75(d,J=6.4Hz,3H),1.45(s,9H),1.37−1.23(m,2H)。MS(ESI):692[M+H]
実施例44:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩
Figure 2009539770
4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例43,180mg,0.26ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、155mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.97−8.87(m,1H),8.77(s,1H),8.66−8.53(m,1H),8.00(s,1H),7.90(s,1H),7.78(s,1H),7.65−7.58(m,2H),7.44(bs,1H),7.32−7.24(m,3H),7.06(d,J=6.9Hz,1H),6.89(d,J=8.6Hz,1H),6.87(s,1H),5.94(q,J=6.4Hz,1H),4.02(s,3H),3.97−3.91(m,2H),3.06−2.94(m,2H),2.21−2.04(m,3H),1.87−1.73(m,2H),1.79(d,J=6.4Hz,3H),1.27−1.19(m,2H)。
実施例45:3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(実施例44,124mg,0.18ミリモル)を実施例48に類似の手順を用いて還元メチル化して、65mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.97(s,1H),7.88(s,1H),7.79(s,1H),7.65(s,1H),7.49−7.42(m,2H),7.28−7.22(m,2H),7.06(d,J=7.9Hz,1H),6.88(d,J=8.3Hz,1H),6.63(bs,1H),6.63(s,1H),5.91(q,J=6.4Hz,1H),3.97(s,3H),3.92−3.81(m,2H),2.90(d,J=11.6,2H),2.29(s,3H),2.02−1.82(m,5H),1.76(d,J=6.4Hz,3H),1.53−1.42(m,2H)。MS(ESI):605[M+H]
実施例46:4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体18,650mg,1.3ミリモル)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(402mg,2.0ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、680mg(75%)の所望生成物を得た。MS(ESI):605[M+H]
ステップB 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(標記化合物)
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(680mg,0.98ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、500mg(75%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.97(s,1H),7.89(s,1H),7.79(s,1H),7.67(s,1H),7.49−7.43(m,2H),7.30−7.21(m,1H),7.08(dd,J=7.8,1.1Hz,1H),6.93(dd,J=8.4,1.1Hz,1H),6.63(s,1H),6.59(bs,1H),5.91(q,J=6.4Hz,1H),4.61−4.54(m,1H),3.97(s,3H),3.71−3.59(m,2H),3.52−3.42(m,2H),1.97−1.80(m,4H),1.77(d,J=6.4Hz,3H),1.46(s,9H)。MS(ESI):677[M+H]
実施例47:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(実施例46,500mg,0.74ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、290mg(68%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96(s,1H),7.88(s,1H),7.79(s,1H),7.65(s,1H),7.48−7.44(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.21(bs,1H),7.06(d,J=6.6Hz,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.62(s,1H),5.92(q,J=6.4Hz,1H),5.73(bs,1H),4.52−4.44(m,1H),3.97(s,3H),3.22−3.12(m,2H),2.81−2.71(m,2H),2.06−1.96(m,2H),1.85−1.75(m,2H),1.77(d,J=6.4Hz,3H)。
実施例48:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例47,230mg,0.40ミリモル)をDCM(4mL)およびMeOH(2mL)中に含む溶液にホルムアルデヒド(0.033mL,1.2ミリモル)および酢酸(0.046mL,0.80ミリモル)を添加し、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.17g,0.80ミリモル)を添加した。溶液を1時間攪拌した。溶液をDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、溶媒を回転蒸発器により除去した。残渣をDCM中に溶解し、ISCOクロマトグラフィーカラム(4g)に充填し、20分間かけて100:0→30:70 DCM:(80:20:2 DCM:MeOH:水酸化アンモニウム)の勾配で溶離させた。適切な分画を合わせ、溶媒を除去して、0.20g(85%)の標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.97(s,1H),7.88(s,1H),7.79(s,1H),7.65(s,1H),7.45(d,J=1.1Hz,2H),7.30−7.22(m,2H),7.06(d,J=7.9Hz,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.74(bs,1H),6.64(s,1H),5.91(q,J=6.4Hz,1H),4.45−4.38(m,1H),3.97(s,3H),2.71−2.61(m,2H),2.47−2.27(m,2H),2.29(s,3H),2.05−1.87(m,4H),1.77(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):591[M+H]
実施例49:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体20,126mg,0.24ミリモル)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(97mg,0.48ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、所望生成物(120mg,71%)を得た。MS(ESI):703[M+H]
ステップB 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(120mg,0.17ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、100mg(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.57(d,J=5.1Hz,1H),8.08(s,1H),8.04(s,1H),7.63−7.56(m,2H),7.43(s,1H),7.37(d,J=5.1Hz,1H),7.28(dd,J=8.2,7.8Hz,1H),7.24(bs,1H),7.09(d,J=7.8Hz,1H),6.94(d,J=8.2Hz,1H),6.67(s,1H),6.47(bs,1H),5.93(q,J=6.4Hz,1H),4.62−4.53(m,1H),3.71−3.58(m,2H),3.52−3.40(m,2H),2.65(s,3H),1.97−1.80(m,4H),1.78(d,J=6.4Hz,3H),1.46(s,9H)。MS(ESI):688[M+H]
ステップC 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(100mg,0.14ミリモル)を実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、50mg(59%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.63(s,1H),8.47(d,J=5.1,1H),8.19(d,J=1.5Hz,1H),7.82(bs,1H),7.74(dd,J=8.7,1.5Hz,1H),7.65(s,1H),7.56(d,J=8.3Hz,1H),7.32(dd,J=8.2,7.7Hz,1H),7.20−7.07(m,3H),5.97(q,J=6.4Hz,1H),4.53−4.44(m,1H),3.29(s,3H),2.93−2.81(m,2H),2.55−2.44(m,2H),1.90−1.78(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.50−1.40(m,2H)。MS(ESI):587[M+H]
実施例50:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例49,30mg,0.050ミリモル)を実施例48に類似の手順を用いて還元メチル化して、20mg(65%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.56(d,J=5.2Hz,1H),8.08(d,J=1.4Hz,1H),8.04(s,1H),7.61(dd,J=8.6,1.7Hz,1H),7.54(d,J=8.6Hz,1H),7.43(s,1H),7.37(dd,J=5.2,1.8Hz,1H),7.29−7.22(m,2H),7.08(dd,J=7.9,1.4Hz,1H),6.94(dd,J=8.5,1.2Hz,1H),6.68(s,1H),6.56(bs,1H),5.93(q,J=6.4Hz,1H),4.46−4.38(m,1H),2.71−2.61(m,2H),2.65(s,3H),2.39−2.26(m,2H),2.29(s,3H),2.06−1.87(m,4H),1.78(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):602[M+H]
実施例51:5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体8,9.0g,14ミリモル)を中間体18のステップBに類似の手順を用いて脱保護して、6.2g(85%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96(s,1H),7.44(d,J=8.8Hz,1H),7.24−7.18(m,4H),6.99(dd,J=7.1,2.5Hz,1H),6.62(s,1H),5.72(q,J=6.4,1H),3.90(s,3H),1.73(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップB 5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(6.2g,12ミリモル)および1−メチルピペリジン−4−オール(2.1g,18ミリモル)を実施例4のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、6.4g(85%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96(s,1H),7.42(d,J=8.7Hz,1H),7.31−7.18(m,4H),6.88(dd,J=5.3,4.2Hz,1H),6.66(s,1H),5.82(q,J=6.4,1H),4.43−4.34(m,1H),3.90(s,3H),2.71−2.60(m,2H),2.39−2.25(m,2H),2.30(s,3H),2.04−1.85(m,4H),1.72(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップC 5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(6.0g,9.9ミリモル)を実施例4のステップBに類似のアミノリシス反応にかけて、3.9g(66%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96(d,J=7.5Hz,1H),7.43(d,J=8.8Hz,1H),7.31−7.22(m,3H),7.20(bs,1H),7.04(d,J=7.9Hz,1H),6.93(d,J=8.1Hz,1H),6.60(s,1H),5.89(q,J=6.4Hz,1H),5.73(bs,1H),4.46−4.38(m,1H),2.71−2.61(m,2H),2.38−2.27(m,2H),2.32(s,3H),2.05−1.87(m,4H),1.77(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):589および591[M+H]
実施例52:5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体21,430mg,0.93ミリモル)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(280mg,1.4ミリモル)を実施例5のステップAに類似の手順を用いてカップリングして、所望生成物(420mg,70%)を得た。MS(ESI):646[M+H]
ステップB 4−{[3−((1R)−1−{[2−(アミノカルボニル)−5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−チエニル]オキシ}エチル)−2−クロロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(420mg,0.65ミリモル)を実施例4のステップBに類似の手順を用いてアミノリシスにかけて、300mg(72%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.57(s,1H),8.56(s,1H),7.81(bs,1H),7.75(d,J=8.6Hz,1H),7.53(d,J=2.0Hz,1H),7.34(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.32(d,J=7.5Hz,1H),7.23−7.14(m,3H),7.10(bs,1H),5.98(q,J=6.4Hz,1H),4.68−4.60(m,1H),3.57−3.45(m,2H),3.30−3.13(m,2H),1.87−1.75(m,2H),1.68(d,J=6.4Hz,3H),1.59−1.46(m,2H)。MS(ESI):631[M+H]
ステップC 5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを実施例5のステップCに類似の手順を用いて脱保護して、150mg(59%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.59(s,1H),7.85(bs,1H),7.77(d,J=8.6Hz,1H),7.55(d,J=2.0Hz,1H),7.36(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),7.23−7.15(m,3H),7.13(bs,1H),6.00(q,J=6.4Hz,1H),4.57−4.40(m,1H),3.01−2.91(m,2H),2.71−2.61(m,2H),1.94−1.83(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.61−1.50(m,2H)。MS(ESI):531[M+H]
実施例53:5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例52,100mg,0.19ミリモル)を実施例48に類似の手順を用いて還元メチル化して、55mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.59(s,1H),7.85(bs,1H),7.77(d,J=8.6Hz,1H),7.55(d,J=2.0Hz,1H),7.36(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.31(d,J=8.0Hz,1H),7.23−7.10(m,4H),6.00(q,J=6.4Hz,1H),4.48−4.41(m,1H),2.58−2.43(m,2H),2.21−2.06(m,2H),2.11(s,3H),1.92−1.78(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.68−1.57(m,2H)。MS(ESI):545[M+H]
実施例54:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体23,0.050g,0.095ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.058g,0.29ミリモル)をTHF(10mL)中に含むスラリーに4−(ジフェニルホスファニル)−N,N−ジメチルアニリン(0.088g,0.28ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.066g,0.28ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を24時間攪拌した後、シリカゲル(1g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:CHCl)により精製して、0.06g(0.085ミリモル)の4−[(2−クロロ−3−{(1R)−1−[(2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−3−チエニル)オキシ]エチル}フェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを得た。これを7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)に添加した。混合物を密封管において80℃に40時間加熱した後、室温まで冷却し、揮発物を減圧下で蒸発させた。次いで、残渣をDCM(5mL)中に溶解し、TFA(1mL,5.9ミリモル)を添加した。1時間後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCM(10mL)中に溶解し、MP−カーボネート樹脂(1g)を添加して、過剰のTFAを除去した。30分後、樹脂を濾過により除去し、揮発物を減圧下で蒸発させて、0.04g(70%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.40(s,1H),7.74(d,J=8.42Hz,1H),7.54(s,1H),7.45(d,J=8.42Hz,1H),7.30(t,J=7.97Hz,1H),7.16(d,J=7.87Hz,1H),7.09(d,J=7.87Hz,1H),6.99(s,1H),6.05(q,J=6.29Hz,1H),4.56(m,3H),2.85(s,3H),1.94(br m,2H),1.86(br m,4H),1.76(d,J=6.23Hz,3H),1.70(br m,2H)。MS(ESI):589[M+H]
実施例55:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド(実施例54,0.03g,0.05ミリモル)をDCM/MeOH(3:2)(5mL)中に含む溶液にホルムアルデヒド(0. 037g,1.23ミリモル)およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.025g,0.122ミリモル)を順次添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。シリカ(1g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 80/20/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.026g(86%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.42(s,1H),7.77(d,J=8.23Hz,1H),7.56(s,1H),7.47(d,J=8.42Hz,1H),7.32(t,J=7.96Hz,1H),7.17(d,J=7.87Hz,1H),7.11(d,J=8.23Hz,1H),7.01(s,1H),6.07(q,J=6.34Hz,1H),4.55(m,3H),2.85(s,3H),2.66(br m,2H),2.35(br m,2H),2.27(s,3H),1.96(br m,2H),1.86(br m,2H),1.78(d,J=6.22Hz,3H)。MS(ESI):603[M+H]
実施例56:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を実施例54に類似の手順により3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体23,0.1g,0.2ミリモル)および4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.124g,0.57ミリモル)を用いて製造して、0.05g(43%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.39(s,1H),7.73(d,J=8.24Hz,1H),7.51(s,1H),7.43(d,J=8.43Hz,1H),7.30(t,J=7.97Hz,1H),7.14(d,J=7.87Hz,1H),7.01(m,2H),6.05(q,J=6.35Hz,1H),4.47(q,J=13.92Hz,2H),3.99(m,1H),3.85(m,1H),3.15(d,J=12.82Hz,2H),2.81(s,3H),2.73(t,J=11.99Hz,2H),2.05(br s,1H),1.91(q,J=13.28Hz,2H),1.75(d,3H),1.41(m,2H)。MS(ESI):603[M+H]
実施例57:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体23,0.050g,0.095ミリモル)に(2S)−2−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−1−ピロリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(文献:Tetrahedron Lett.,1991,47,7179−7184を用いて製造され得る)(0.053g,0.14ミリモル)およびCsCO(0.046g,0.14ミリモル)を添加した。混合物を密封管において60℃に24時間加熱した後、室温まで冷却した。DMFを減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:DCM)により精製して、0.050g(0.071ミリモル)の(2S)−2−{[(2−クロロ−3−{(1R)−1−[(2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−3−チエニル)オキシ]エチル}フェニル)オキシ]メチル}−1−ピロリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを得た。これをDCM(5mL)中に溶解し、TFA(1.0mL,5.9ミリモル)を添加した。1時間後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCM(10mL)中に溶解し、過剰のTFAを除去するためにMP−カーボネート樹脂(1g)を添加した。30分後、樹脂を濾過により除去し、揮発物を減圧下で蒸発させ、0.040g(.068ミリモル)の3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2S)−2−ピロリジニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。これをDCM/MeOH(3:2)(5mL)中に溶解した。ホルムアルデヒド(0.037g,1.23ミリモル)およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.025g,0.122ミリモル)を順次添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をMeOH中7N アンモニア(10mL)中に溶解した。混合物を密封管において80℃に40時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカ(1g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 80/20/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.024g(0.04ミリモル)の標記化合を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.60(s,1H),7.84(s,1H),7.78(d,J=8.23Hz,1H),7.73(s,1H),7.36(m,2H),7.20(t,J=3.93Hz,2H),7.10(m,2H),5.95(q,J=6.22Hz,1H),4.61(m,2H),4.00−3.85(m,2H),2.87(br s,4H),2.58(m,1H),2.34(s,3H),2.15(m,1H),1.92(m,1H),1.71(d,3H),1.67−1.52(m,3H)。MS(ESI):603[M+H]
実施例58:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({[(2R)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を実施例57に類似の手順を用いて3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体23,0.050g,0.095ミリモル)および(2R)−2−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−1−ピロリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル((S)−エナンチオマーについてTetrahedron Lett.,1991,47,7179−7184に記載されている手順と同様の手順を用いて製造され得る)(0.053g,0.14ミリモル)から製造した。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.42(s,1H),7.76(d,J=8.23Hz,1H),7.61(s,1H),7.55(s,1H),7.46(d,J=8.42Hz,1H),7.34(t,J=8.05Hz,1H),7.18(d,J=7.87Hz,1H),7.07(d,J=7.32Hz,1H),7.00(s,1H),6.08(q,J=6.40Hz,1H),4.53(m,J=14.00Hz,2H),4.17(dd,J=3.84,9.70Hz,1H),3.97(m,1H),3.07(m,1H),2.83(m,4H),2.37(m,1H),2.09(m,1H),1.8(m,5H),1.8(s,1H)。MS(ESI):603[M+H]
実施例59:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド;および
実施例60:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(メチルチオ)−2−ニトロアニリン
Figure 2009539770
5−クロロ−2−ニトロアニリン(15g,87.2ミリモル)を攪拌しながらDMF(250mL)中に溶解した。ナトリウムチオメトキシド(9.8g,140ミリモル)を添加し、反応物を65℃で20時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した後、水(5×)、ブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、12.9g(81%)の5−(メチルチオ)−2−ニトロアニリンを赤橙色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.85(d,J=8.97Hz,1H),7.45(br s,2H),6.78(d,J=1.83Hz,1H),6.47(dd,J=1.83および9.16Hz,1H),2.47(s,3H)。
ステップB 4−(メチルチオ)ベンゼン−1,2−ジアミン
Figure 2009539770
5−(メチルチオ)−2−ニトロアニリン(12.9g,70.1ミリモル)を攪拌しながらEtOH(475mL)中に溶解した。塩化錫(II)(74.0g,392ミリモル)を添加し、反応物を20時間還流した。反応物を室温まで冷却し、真空中で150mLの容量まで濃縮した。溶液のpHを濃厚水性3N NaOHを用いて約10に調節した。EtOAc(1.5L)を添加し、反応物をセライトを介して濾過し、水およびEtOAcで洗浄した。水性層を分離した後、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、10.7g(99%)の粗な4−(メチルチオ)ベンゼン−1,2−ジアミンを暗色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 6.52(m,1H),6.44(m,1H),6.37(m,1H),4.49(br s,4H),2.29(s,3H)。
ステップC 6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール
Figure 2009539770
4−(メチルチオ)ベンゼン−1,2−ジアミン(10.7g,69.2ミリモル)を攪拌しながら水性4N HCl(230mL)中に溶解した。ギ酸(7.85mL,208ミリモル)を添加し、反応物を1時間還流した。反応物を室温まで冷却した後、真空中で濃縮すると、暗色固体が生じた。この暗色固体を攪拌しながらMeOH(500mL)中に溶解した。NaHCO(51.0g,607ミリモル)を添加し、反応物を1時間攪拌した。次いで、反応物を濾過し、濾液を真空中で濃縮すると、固体が生じた。この固体をEtOAc(400mL)中で攪拌し、還流加熱した後、濾過した。濾液を真空中で濃縮すると、固体が生じた。この固体を攪拌しながらDCM(400mL)中に溶解した後、MgSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、11.3g(99%)の粗な6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾールを暗色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.12(s,1H),7.52(m,2H),7.24(m,1H),2.50(s,3H)。MS m/z 165(M+1)。
ステップD 3−ヒドロキシ−5−[5−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチルおよび3−ヒドロキシ−5−[6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチル
Figure 2009539770
6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール(2.71g,17.6ミリモル)をCHCl(35mL)中に含む溶液を攪拌し、ここに2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.69g,8.80ミリモル)を添加し、混合物を45℃で24時間攪拌した。反応物をCHCl(700mL)および水(250mL)で希釈した。水性層をCHCl(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1.84g(65%)の3−ヒドロキシ−5−[5−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチルと3−ヒドロキシ−5−[6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチルの位置異性体の混合物を得た。MS(ESI):321[M+H]
ステップE 5−[5−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび5−[6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
実施例59のステップDに類似の手順を用いて製造した3−ヒドロキシ−5−[5−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチルと3−ヒドロキシ−5−[6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]チオフェン−2−カルボン酸メチルの位置異性体の混合物(8.81g,27.5ミリモル)をDMF(150mL)中に含む溶液にKCO(11.4g,82.5ミリモル)および臭化ベンジル(3.90mL,33.0ミリモル)を添加した。反応物を16時間攪拌した後、水に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、8.75g(78%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):411[M+H]
ステップF 5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[5−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルと5−[6−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルの位置異性体の混合物(8.75g,21.3ミリモル)をDCM(200mL)中に含む溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸(70%)(11.6g,46.9ミリモル)を添加した。反応物を16時間攪拌した後、飽和水性NaHCO溶液に注ぎ、DCM(1×)およびEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを用いて濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、9.0g(95%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):443[M+H]
ステップG 3−ヒドロキシ−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび3−ヒドロキシ−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルと5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチルの位置異性体の混合物(9.00g,21.3ミリモル)をニートなTFA(50mL)中に溶解した。反応物を16時間攪拌した後、50℃に2時間加熱した。この後、TFAの大部分を真空中で除去した。残りの混合物を飽和水性NaHCO溶液でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗な生成物をエーテルと摩砕し、濾過し、風乾して、4.5g(60%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):353[M+H]
ステップH 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−ヒドロキシ−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルと3−ヒドロキシ−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルの位置異性体の混合物(783mg)から中間体3のステップEに類似の手順を用いて製造して、800mg(58%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):622[M+H]
ステップI 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルおよび3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルと3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルの位置異性体の混合物(800mg)から中間体3のステップFに類似の手順を用いて製造して、650mg(100%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):507[M+H]
ステップJ 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルおよび4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルと3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチルの位置異性体の混合物(650mg)から実施例5のステップAに類似の手順を用いて製造して、800mg(90%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):691[M+H]
ステップK 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルおよび4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルと4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの位置異性体の混合物(800mg)から実施例5のステップBに類似の手順を用いて製造して、750mg(96%)の5−および6−位置異性体の混合物を得た。これを更に精製することなく次ステップに用いた。MS(ESI):676[M+H]
ステップL 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドおよび3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
標記化合物を4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルと4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの位置異性体の混合物(750mg)から実施例5のステップCに類似の手順を用いて製造した後、位置異性体をDiacel(登録商標)3×25 Chiralcel OJ−Hカラムを用いて75% 二酸化炭素/25%(89.5% MeOH/10% CHCl/0.5% ジエチルアミン)を移動相とするパックドカラム超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により103バール、27℃で分離した。6−位置異性体標記化合物の3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(246mg)が分析機器において2mL/分の流速で、5.32分の保持時間で最初に溶離した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.81(s,1H),8.11(s,1H),7.98(d,J=8.5Hz,1H),7.85(dd,J=8.6,1.6Hz,2H),7.34−7.29(m,2H),7.22(d,J=7.7Hz,1H),7.15(d,J=8.2Hz,1H),7.11(s,1H),5.94(q,J=6.2Hz,1H),4.57(m,1H),3.23(s,3H),3.00(m,2H),2.78(m,2H),1.93(m,2H),1.68(d,J=6.3Hz,3H),1.65(m,2H)。MS(ESI):576[M+H]。5−位置異性体標記化合物の3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(134mg)は2mL/分の流速で、8.89分の保持時間で2番目に溶離した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.78(s,1H),8.29(s,1H),7.87−7.82(m,2H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.38−7.31(m,1H),7.25−7.18(m,3H),7.11(s,1H),5.95(q,J=6.3Hz,1H),4.73(m,1H),3.23(s,3H),3.13(m,2H),3.03(m,2H),2.06(m,2H),1.84(m,2H),1.68(d,J=6.5Hz,3H)。MS(ESI):576[M+H]
実施例61:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体25,0.18g,0.35ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.21g,1.0ミリモル)をDCM(10mL)中に含むスラリーにトリフェニルホスフィン(0.18g,0.70ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.16g,0.70ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を1時間攪拌した後、シリカゲル(3g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:CHCl)により精製して、0.20g(0.29ミリモル)の4−[(2−クロロ−3−{(1R)−1−[(2−[(メチルオキシ)カルボニル] −5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−3−チエニル)オキシ]エチル}フェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを得た。これをDCM(5mL)中に溶解し、TFA(1mL,5.9ミリモル)を添加した。1時間後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣を7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)中に溶解した。混合物を密封管において80℃に40時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカ(1g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 80/20/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.14g(69%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.45(s,1H),7.63(s,1H),7.42(d,J=8.79Hz,1H),7.30(m,2H),7.15(d,J=7.87Hz,1H),7.10(d,J=7.87Hz,1H),6.97(s,1H),6.05(q,J=6.29Hz,1H),4.56(m,3H),3.06(m,2H),2.69(m,2H),1.95(m,2H),1.77(d,J=6.23Hz,3H),1.71(br m,2H)。MS(ESI):581[M+H]
実施例62:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体25,0.18g,0.35ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.12g,1.1ミリモル)をDCM(10mL)中に含むスラリーにトリフェニルホスフィン(0.18g,0.70ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.16g,0.70ミリモル)を添加した。透明な黄色溶液を1時間攪拌した後、シリカゲル(3g)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 80/20/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.20g(0.34ミリモル)の3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。これを7N アンモニアをMeOH(10mL)中に含む溶液中に溶解した。混合物を密封管において80℃に40時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカ(1g)を添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 80/20/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.18g(86%)の標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.45(s,1H),7.63(s,1H),7.45(d,J=8.79Hz,1H),7.31(m,2H),7.17(d,J=7.51Hz,1H),7.10(d,J=8.24Hz,1H),6.97(s,1H),6.05(q,J=6.29Hz,1H),4.56(m,3H),2.72(br m,2H),2.47(br m,2H),2.33(s,3H),1.95(br m,4H),1.77(d,J=6.41Hz,3H)。MS(ESI):595[M+H]
実施例63:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体26,0.350g,0.682ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.314g,1.36ミリモル)から実施例61に類似の手順を用いて製造して、0.119g(30%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.43(s,1H),7.78(d,J=8.61Hz,1H),7.30(m,3H),7.15(d,J=7.51Hz,1H),7.07(d,J=7.87Hz,1H),6.94(s,1H),6.04(q,J=6.29Hz,1H),4.54(m,3H),3.03(m,2H),2.67(m,2H),1.94(m,2H),1.76(d,J=6.23Hz,3H),1.69(br m,2H)。MS(ESI):581[M+H]
実施例64:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体26,0.350g,0.682ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.314g,1.36ミリモル)から実施例62に類似の手順を用いて製造して、0.119g(29%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.44(s,1H),7.80(d,J=8.61Hz,1H),7.31(m,3H),7.16(d,J=7.69Hz,1H),7.07(d,J=8.24Hz,1H),6.95(s,1H),6.04(q,J=6.17Hz,1H),4.52(m,3H),2.66(br m,2H),2.39(br m,2H),2.27(s,3H),1.89(br m,4H),1.77(d,J=6.23Hz,3H)。MS(ESI):595[M+H]
実施例65:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体27,0.20g,0.43ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.26g,1.3ミリモル)から実施例61に類似の手順を用いて製造して、0.1g(43%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.59(s,1H),7.85(m,2H),7.59(m,1H),7.30(t,J=7.97Hz,1H),7.14(m,4H),5.99(q,J=6.17Hz,1H),4.44(m,1H),2.87(m,2H),2.50(m,2H),1.82(m,2H),1.68(d,J=6.04Hz,3H),1.44(br m,2H)。MS(ESI):533[M+H]
実施例66:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体27,0.20g,0.43ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.15g,1.3ミリモル)から実施例62に類似の手順を用いて製造して、0.165g(70%)の所望生成物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.40(s,1H),7.63(m,1H),7.32(t,J=7.96Hz,3H),7.25(m,1H),7.16(d,J=7.50Hz,1H),7.10(d,J=8.05Hz,1H),6.93(s,1H),6.07(q,J=6.34Hz,1H),4.52(br m,1H),2.65(br m,2H),2.38(br m,2H),2.27(s,3H),1.91(br m,4H),1.77(d,J=6.40Hz,3H)。MS(ESI):547[M+H]
実施例67:5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 1−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−2−ニトロベンゼン
Figure 2009539770
0℃で4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼン(8.4g,40ミリモル)および硝酸アンモニウムをDCM(335mL)中に含む溶液に無水TFA(41.3mL)を滴下漏斗を用いて15分間かけて添加した。反応混合物を0℃で15分間、次いで室温で2時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO溶液(560mL)でクエンチし、層を分離した。水性層をDCM、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、シリカゲルを添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜15% EtOAc:ヘキサン)により精製して、3.7g(36%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.46(d,J=6.9Hz,1H),8.18(d,J=8.8Hz,1H)。
ステップB 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
1−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−2−ニトロベンゼン(6.0g,実施例67のステップAと同様に製造した別のバッチから,23.0ミリモル)および5−アミノ−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体30,11.0g,35.0ミリモル)をトルエン(70mL)中に含む溶液にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム錯体(595mg,0.58ミリモル)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサントホス(665mg,1.20ミリモル)およびCsCO(22.5g,69.0ミリモル)を激しく攪拌しながら添加した。反応フラスコを密封し、排気/Nの再充填を注意深く3回繰り返し、反応混合物を60℃で15時間攪拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを用いて濾過し、大量の20% EtOAc/ヘキサンで洗浄した。揮発物を減圧下で蒸発させて、7.24g(64%)の5−[(4−クロロ−5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチルを得た。この中間体を酢酸(25mL)中に溶解し、滴下漏斗を介して鉄粉(4.0g,75ミリモル)および酢酸(20mL)の溶液に55℃で激しく攪拌しながら添加した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、セライトを介して濾過し、生じた濾液を6N NaOH溶液および飽和NaHCO溶液で中和した。層を分離し、水性層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、揮発物を減圧下で蒸発させると、5−[(2−アミノ−4−クロロ−5−フルオロフェニル)アミノ]−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチルが生じた。これにオルトギ酸トリメチル(150mL)およびギ酸(10mL)を添加し、生じた反応混合物を40℃で1時間攪拌した。シリカゲルを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜15% EtOAc:ヘキサン)により精製して、4.7g(67%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.70(s,1H),8.03(d,J=6.8Hz,1H),7.58−7.83(m,2H),7.38−7.50(m,2H),7.44(s,1H),7.25−7.37(m,1H),5.99(q,J=6.2Hz,1H),3.82(s,3H),1.62(d,J=6.2Hz,3H)。MS(ESI):467[M+H]
ステップC 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(2.5g,5.4ミリモル)をジクロロエタン(10mL)中に含む溶液にTFA(10mL)を添加し、反応混合物を60℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液で中和した。層を分離し、水性層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣を10% EtOAc:ヘキサンで洗浄し、濾過して、1.5g(84%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.13(s,1H),8.72(s,1H),8.03(d,J=6.8Hz,1H),7.80(d,J=9.1Hz,1H),7.20(s,1H),3.77(s,3H)。MS(ESI):326[M+H]
ステップD 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.25g,0.77ミリモル)および4−({2−クロロ−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.33g,0.93ミリモル)をCHCl(8mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.45g,1.5ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.36g,1.4ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(1mL)中に溶解し、TFA(1mL)を添加した。1時間後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.27g(62%)の標記化合物を得た。MS(ESI):564[M+H]
ステップE 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.26g,0.46ミリモル)に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)を添加した。混合物を密封管において70℃に40時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.20g(80%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.64(s,1H),8.47(br.s,1H),8.05(d,J=6.6Hz,1H),7.85(s,1H),7.61(d,J=9.3Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.07−7.31(m,4H),6.03(q,J=6.6Hz,1H),4.64−4.88(m,1H),3.14−3.26(m,2H),3.00−3.14(m,2H),1.99−2.18(m,2H),1.78−1.92(m,2H),1.72(d,J=6.2Hz,3H)。MS(ESI):549[M+H]
実施例68:5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例67のステップC,0.33g,1.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,0.34g,1.2ミリモル)をDCM(10mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.91g,2.0ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.46g,4.0ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。反応物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣をTHF(10mL)中に溶解し、1N テトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む溶液(1mL,1ミリモル)を添加した。10分後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 84/15/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.34g(71%)の標記化合物を得た。MS(ESI):481[M+H]
ステップB 5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.30g,0.62ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.11g,0.95ミリモル)をDCM中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.56g,1.2ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.29g,1.2ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)を添加した。混合物を密封管において70℃に48時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.12g(34%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.64(s,1H),8.05(d,J=6.7Hz,1H),7.85(s,1H),7.60(d,J=9.3Hz,1H),7.33(t,J=7.9Hz,1H),7.05−7.26(m,4H),6.02(q,J=6.4Hz,1H),4.45(s,1H),2.54(s,2H),2.02−2.26(m,5H),1.88(s,1H),1.56−1.74(m,4H),1.31−1.46(m,2H)。MS(ESI):563[M+H]
実施例69:5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 1−ブロモ−5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロベンゼン
Figure 2009539770
5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロアニリン(3.62g,19.0ミリモル)をアセトニトリル(60mL)中に含む溶液を60℃で臭化銅(II)(6.37g,28.5ミリモル)およびtert−ブチルニトリル(4.33g,42.0ミリモル)をアセトニトリル(40mL)中に含む混合物に滴下漏斗を用いてゆっくり添加した。反応混合物を10分間攪拌し、室温まで冷却し、2N HCl溶液(400mL)に注いだ。EtOAcを添加し、層を分離した。水性層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣を5% EtOAc:ヘキサン中に溶解し、大量のヘキサンで洗浄しながらシリカパッドに通して、4.53g(94%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.3(m,2H)。
ステップB 5−[(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
ブロモ−5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロベンゼンおよび5−アミノ−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.0g,4.0ミリモル)をトルエン(11mL)中に含む溶液にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム錯体(100mg,0.10ミリモル)、キサントホス(110mg,0.20ミリモル)およびCsCO(3.8g,12ミリモル)を添加した。反応フラスコを密封し、排気/Nの再充填を注意深く3回繰り返し、反応混合物を60℃で一晩攪拌した。シリカゲルを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc:ヘキサン)により精製して、1.2g(68%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 9.73(s,1H),8.19(d,J=9.3Hz,1H),7.57(d,J=6.6Hz,1H),7.26−7.49(m,5H),6.94(s,1H),5.23(s,2H),3.71(s,3H)。MS(ESI):436[M+H]
ステップC 5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
55℃で5−[(5−クロロ−4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.0g,2.3ミリモル)を酢酸(7mL)中に含む溶液に鉄粉(0.64,12ミリモル)を添加し、反応混合物を1時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、濾過し、生じた濾液を飽和NaHCOで中和し、分離した。水性層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、揮発物を減圧下で蒸発させた。この物質にオルトギ酸トリメチル(50mL)およびギ酸(1mL)を添加し、生じた反応混合物を室温で一晩攪拌した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜60% EtOAc:ヘキサン)により精製して、0.82g(82%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.75(s,1H),7.93(d,J=6.5Hz,1H),7.87(d,J=9.7Hz,1H),7.66(s,1H),7.47−7.53(m,2H),7.30−7.46(m,3H),5.38(s,2H),3.77(s,3H)。MS(ESI):416[M+H]
ステップD 5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[(フェニルメチル)オキシ]−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.80g,1.9ミリモル)を95% EtOH(12mL)中に含む溶液に炭素担持10% パラジウム(0.16g,1.5ミリモル)を添加し、Hバルーン下で48時間攪拌した。反応混合物を大量のEtOAcで洗浄しながらシリカパッドを介して濾過して、0.34g(54%)の標記化合物を得た。MS(ESI):326[M+H]
ステップE 5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.33g,1.0ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(0.34g,1.2ミリモル)をDCM(10mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.91g,2.0ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.46g,4.0ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。反応物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣をTHF(10mL)中に溶解し、1N テトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む溶液(1mL,1ミリモル)を添加した。10分後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc:ヘキサン)により精製して、0.30g(60%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.25(s,1H),8.72(s,1H),7.87(d,J=9.5Hz,1H),7.79(d,J=6.6Hz,1H),7.36(s,1H),7.06−7.25(m,2H),6.91(d,J=7.7Hz,1H),5.96(q,J=6.1Hz,1H),3.82(s,3H),1.60(d,J=6.2Hz,3H)。MS(ESI):481[M+H]
ステップF 5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.16g,0.33ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.13g,0.66ミリモル)をDCM(4mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.30g,0.66ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.15g,0.66ミリモル)を添加した。反応混合物を8時間攪拌した。反応混合物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣をTHF(3mL)中に溶解し、1N テトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む溶液(1mL,1ミリモル)を添加した。10分後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.18g(97%)の標記化合物を得た。MS(ESI):564[M+H]
ステップG 5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.18g,0.32ミリモル)に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)を添加した。混合物を密封管において70℃に48時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.13(76%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.67(s,1H),8.52(s,1H),7.77−7.99(m,1H),7.72(d,J=6.4Hz,1H),7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.14(s,1H),7.03−7.35(m,4H),6.03(q,J=6.6Hz,1H),4.64−4.88(m,1H),3.14−3.26(m,2H),3.00−3.14(m,2H),1.99−2.18(m,2H),1.78−1.92(m,2H),1.72(d,J=6.2Hz,3H)。MS(ESI):549[M+H]
実施例70:5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例69のステップE,0.10g,0.21ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.05g,0.42ミリモル)をDCM(2mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.19g,0.42ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.10g,0.42ミリモル)を添加した。反応混合物を8時間攪拌した。反応物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を減圧下で蒸発させた。残渣に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(8mL)を添加した。混合物を密封管において70℃に48時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.72g(61%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.65(s,1H),7.86(d,J=9.7Hz,1H),7.84(s,1H),7.72(d,J=6.4Hz,1H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.5Hz,1H),7.17(s,1H),7.15(d,J=8.2Hz,1H),7.13(s,1H),6.00(q,J=6.0Hz,1H),4.45(s,1H),2.51−2.62(m,2H),2.15−2.25(m,2H),2.13(s,3H),1.78−1.93(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.56−1.67(m,2H)。MS(ESI):564[M+H]
実施例71:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール
Figure 2009539770
4,5−ジクロロ−1,2−ベンゼンジアミン(15g,85ミリモル)にオルトギ酸トリメチル(850mL)およびギ酸(0.32mL)を添加し、反応混合物を70℃に一晩加熱した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜15% MeOH:DCM)により精製して、12g(76%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 12.73(s,1H),8.34(s,1H),7.87(s,2H)。MS(ESI):187[M+H]
ステップB 5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール(1.26g,6.72ミリモル)および2−クロロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−2−チオフェンカルボン酸メチル(1.49g,7.73ミリモル)をDCM(34mL)中に含む溶液にNaHCO(1.70g,20.2ミリモル)およびN−メチルイミダゾール(0.830g,10.1ミリモル)を添加し、40℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DCMおよび水を添加した。層を分離し、水性層をDCMで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過した。濾液にシリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc:ヘキサン)により精製して、1.5g(65%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.88(s,1H),8.76(s,1H),8.10(s,1H),7.99(s,1H),7.17(s,1H),3.79(s,3H)。MS(ESI):343(M+H]
ステップC 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.34g,1.0ミリモル)および4−({2−クロロ−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.43g,1.2ミリモル)をDCM(4mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.36g,0.80ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.18g,0.80ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をDCMで洗浄しながら濾過し、揮発物を除去した。残渣をDCM(10mL)中に溶解し、TFA(5mL)を添加した。1時間後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.40g(68%)の標記化合物を得た。MS(ESI):580(M+H]
ステップD 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.38g,0.65ミリモル)に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)を添加した。混合物を密封管において70℃に48時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.13g(36%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.67(s,1H),8.09(s,1H),7.87(s,1H),7.76(s,1H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.12−7.24(m,4H),6.00(q,J=6.1Hz,1H),4.57−4.37(m,1H),3.25(s,1H),2.79−3.02(m,2H),2.35−2.65(m,2H),1.76−1.96(m,2H),1.71(d,J=6.2Hz,3H),1.39−1.57(m,2H)。MS(ESI):565(M+H]
実施例72:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
DCM(9mL)中の5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−ヒドロキシ−2−チオフェンカルボン酸メチル(実施例71のステップB,0.32g,0.93ミリモル)および(1S)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エタノール(中間体17,0.32g,1.1ミリモル)にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.82g,1.9ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.43g,1.9ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。濾過し、DCMで洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣をTHF(9mL)中に溶解し、1N テトラブチルアンモニウムフロリドをTHF中に含む溶液(1mL,1.0ミリモル)を添加した。10分後、シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc:ヘキサン)により精製して、0.17g(37%)の標記化合物を得た。MS(ESI):497(M+H]
ステップB 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.12g,0.24ミリモル)および1−メチル−4−ピペリジノール(0.042g,0.36ミリモル)をDCM(3mL)中に含む溶液にポリマー支持トリフェニルホスフィン(0.22g,0.48ミリモル)、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.11g,0.48ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。次いで、反応混合物を濾過し、DCMで洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣に7N アンモニアをMeOH中に含む溶液(10mL)を添加した。混合物を密封管において75℃に48時間加熱した後、室温まで冷却した。シリカを添加し、揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100% 89/10/1 DCM/MeOH/水酸化アンモニウム:DCM)により精製して、0.70g(50%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.66(s,1H),8.08(s,1H),7.85(s,1H),7.77(s,1H),7.32(t,J=8.1Hz,1H),7.20(d,J=7.7Hz,1H),7.17(s,1H),7.15(d,J=8.4Hz,1H),7.12(s,1H),6.00(q,J=6.0Hz,1H),4.33−4.55(m,1H),2.50−2.63(m,2H),2.12−2.25(m,2H),2.11(s,3H),1.84(s,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.62(s,2H)。MS(ESI):579(M+H]
実施例73:(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 2,2−ジメチルプロパン酸(3−ヒドロキシフェニル)メチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシベンジルアルコール(3.00g,24.2ミリモル)および3−(2,2−ジメチルプロパノイル)−1,3−チアゾリジン−2−チオン(Yamada,S.,J.Org.Chem.,1992,57,1591)(5.41g,26.6ミリモル)をトルエン(80mL)中に溶解し、18時間還流加熱した。反応物を室温まで冷却し、シリカゲルを用いて濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2.71g(54%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.42(s,1H),7.12(m,1H),6.73−6.63(m,3H),4.97(s,2H),1.14(s,9H)。
ステップB 4−[(3−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
2,2−ジメチルプロパン酸(3−ヒドロキシフェニル)メチル(2.71g,13.0ミリモル)、トリフェニルホスフィン(10.2g,39.0ミリモル)および4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸t−ブチル(5.23g,26.0ミリモル)を攪拌しながらDCM(80mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.9mL,20ミリモル)をシリンジを用いて5分間かけて1滴ずつ添加した。反応物を室温まで加温し、18時間攪拌した。溶液をシリカゲルを用いて濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3.68g(72%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.25(m,1H),6.93−6.83(m,3H),5.01(s,2H),4.51(m,1H),3.67−3.57(m,2H),3.20−3.06(m,2H),1.91−1.81(m,2H),1.54−1.42(m,2H),1.37(s,9H),1.14(s,9H)。
ステップC 4−{[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(3−{[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル}フェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(3.68g,9.40ミリモル)を攪拌しながらジオキサン(50mL)中に溶解した。水性水酸化リチウム溶液(50mL,1N,50ミリモル)を添加し、溶液を1.5時間攪拌した。反応物を50℃の油浴に置き、この温度で2時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、水およびEtOAcに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水性層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、3.14g(純度>90%,>90%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.18(m,1H),6.93−6.75(m,3H),5.12(t,J=5.8Hz,1H),4.50(m,1H),4.42(d,J=5.8Hz,2H),3.66−3.56(m,2H),3.22−3.08(m,2H),1.91−1.80(m,2H),1.54−1.41(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップD 4−[(3−ホルミルフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.590g,1.92ミリモル)を攪拌しながらDCM(20mL)中に溶解した。二酸化マンガン(1.67g,19.2ミリモル)を一度に添加した。混合物を4時間攪拌し、セライトパッドを介して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.320g(55%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.95(s,1H),7.54−7.42(m,3H),7.33−7.27(m,1H),4.66(m,1H),3.69−3.60(m,2H),3.24−3.12(m,2H),1.96−1.85(m,2H),1.59−1.46(m,2H),1.39(s,9H)。
ステップE (±)−4−{[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
塩化メチルマグネシウム(0.53mL,THF中3M,1.6ミリモル)をエーテル(6mL)に添加し、溶液を攪拌しながら−15℃まで冷却した。4−[(3−ホルミルフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.319g,1.05ミリモル)をエーテル(8mL)中に溶解し、これをシリンジを用いて1滴ずつゆっくり添加した。15分後、追加量の塩化メチルマグネシウム(0.25mL,THF中3M,0.75ミリモル)を添加した。反応物を15分間以上攪拌し、水性飽和塩化アンモニウムを添加することによりクエンチした。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。水性層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.286g(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.17(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),6.90−6.83(m,2H),6.77(dd,J=8.1,2.6Hz,1H),5.07(d,J=4.4Hz,1H),4.63(m,1H),4.50(m,1H),3.66−3.57(m,2H),3.21−3.09(m,2H),1.90−1.81(m,2H),1.54−1.42(m,2H),1.37(s,9H),1.26(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップF (±)−4−({3−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.300g,0.847ミリモル)、(±)−4−{[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.285ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(0.667g,2.54ミリモル)を攪拌しながらDCM(25mL)中に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピルをシリンジを用いて1滴ずつゆっくり添加した。反応物を一晩攪拌し、混合物をシリカゲルに吸着させた。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.467g(84%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.68(s,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.90(s,1H),7.56(s,2H),7.48(s,1H),7.26(dd,J=8.1,7.9Hz,1H),7.08(m,1H),7.01(d,J=7.9Hz,1H),6.87(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),5.69(q,J=6.0Hz,1H),4.50(m,1H),3.84(s,3H),3.78(s,3H),3.65−3.56(m,2H),3.18−3.05(m,2H),1.91−1.78(m,2H),1.58(d,J=6.2Hz,3H),1.53−1.40(m,2H),1.35(s,9H)。
ステップG (±)−4−({3−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−({3−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.466g,0.708ミリモル)を耐圧管に入れた。アンモニア溶液(20mL,MeOH中7.0N,140ミリモル)を添加し、容器を密封し、80℃の油浴に置いた。反応物をこの温度で2.5日間攪拌し、室温まで冷却した。混合物をシリカゲルに吸着させた。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.379g(83%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.52(s,1H),8.17(s,1H),7.93(m,1H),7.90(s,1H),7.77(br s,1H),7.57−7.48(m,2H),7.43(s,1H),7.27(dd,J=8.1,7.9Hz,1H),7.15−7.08(m,2H),7.06(d,J=7.9Hz,1H),6.88(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),5.69(q,J=6.2Hz,1H),4.51(m,1H),3.84(s,3H),3.67−3.57(m,2H),3.15−3.03(m,2H),1.92−1.77(m,2H),1.67(d,J=6.2Hz,3H),1.64−1.35(m,2H),1.35(s,9H)。
ステップH (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(±)−4−({3−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.378g,0.588ミリモル)を攪拌しながらDCM(12mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。TFA(3.0mL,39ミリモル)を添加し、反応物を1.5時間攪拌した。反応物を水性2N NaOH溶液(80mL)にピペットで移し、DCMで濯いだ。混合物を4:1 DCM/i−PrOH(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.218g(68%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.51(s,1H),8.17(s,1H),7.93(m,1H),7.90(s,1H),7.75(br s,1H),7.55(dd,J=8.4,1.4Hz,1H),7.49(d,J=8.4Hz,1H),7.42(s,1H),7.26(dd,J=8.1,7.9Hz,1H),7.11−7.06(m,2H),7.04(d,J=7.9Hz,1H),6.84(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),5.69(q,J=6.4Hz,1H),4.34(m,1H),3.84(s,3H),2.90−2.81(m,2H),2.53−2.43(m,2H),1.88−1.76(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.42−1.26(m,2H)。MS(APCI):543[M+H]
実施例74:(±)−3−[(1−{3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(0.108g,0.199ミリモル)を攪拌しながらDCM(9mL)およびMeOH(4.5mL)中に溶解した。酢酸溶液(0.24mL,DCM中1.0M,0.24ミリモル)およびホルムアルデヒド溶液(0.030mL,水中37%,0.40ミリモル)を添加した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.0633g,0.299ミリモル)を一度に添加した。反応物を1.5時間攪拌し、1N 水性NaOH溶液に注いだ。混合物を4:1 DCM/i−PrOH(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。固体を1:1 エーテル/ヘキサンと摩砕し、濾過し、ヘキサンで洗浄した。固体を乾燥し、収集して、0.099g(90%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.51(s,1H),8.17(s,1H),7.93(m,1H),7.90(s,1H),7.75(br s,1H),7.55(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),7.49(d,J=8.6Hz,1H),7.42(s,1H),7.26(dd,J=7.9,7.9Hz,1H),7.12−7.07(m,2H),7.05(d,J=7.9Hz,1H),6.85(dd,J=7.9,2.2Hz,1H),5.69(q,J=6.4Hz,1H),4.30(m,1H),3.84(s,3H),2.57−2.43(m,2H),2.09(s,3H),2.10−2.00(m,2H),1.88−1.78(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.60−1.47(m,2H)。MS(ESI):557[M+H]
実施例75:(±)−3−({1−[2−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェノール
Figure 2009539770
2−フルオロ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(Kirk,K.L.ら,J.Med.Chem.,1986,29,1982)をホウ水素化ナトリウムで還元すると、標記化合物が得られる。
ステップB 3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロフェノール
Figure 2009539770
2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェノール(2.87g,20.2ミリモル)を攪拌しながらDCM(100mL)およびN,N−DMF(10mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。トリエチルアミン(6.20mL,44.5ミリモル)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(5.43g,44.4ミリモル)を添加し、混合物を10分間攪拌した。tert−ブチルクロロジフェニルシラン(5.25mL,20.2ミリモル)を添加し、溶液をゆっくり室温まで戻した。混合物を4時間攪拌し、1N HCl溶液に注いだ。層を分離し、水性層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5.31g(69%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.74(s,1H),7.63−7.58(m,4H),7.46−7.37(m,6H),7.00−6.81(m,3H),4.73(s,2H),0.99(s,9H)。
ステップC 4−{[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロフェノール(5.31g,14.0ミリモル)から実施例73のステップBに類似の手順を用いて標記化合物(6.34g,80%)を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.70−7.63(m,4H),7.55−7.43(m,6H),7.25−7.11(m,3H),4.81(s,2H),4.56(m,1H),3.73−3.62(m,2H),3.26−3.13(m,2H),1.97−1.86(m,2H),1.63−1.48(m,2H),1.43(s,9H),1.05(s,9H)。
ステップD 4−{[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロフェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(6.34g,11.2ミリモル)を攪拌しながらTHF(80mL)中に溶解した。テトラブチルアンモニウムフロリド(13.4mL,THF中1M,13.4ミリモル)をシリンジを用いて添加した。反応物を2時間攪拌し、0.5M 硫酸水素ナトリウム溶液およびEtOAcに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた有機層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3.42g(94%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.13−6.96(m,3H),5.19(t,J=5.7Hz,1H),4.49(m,1H),4.49(d,J=5.7Hz,2H),3.66−3.56(m,2H),3.20−3.08(m,2H),1.90−1.80(m,2H),1.56−1.44(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップE 4−[(2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
塩化オキサリル(2.06mL,DCM中2M,4.12ミリモル)をDCM(10mL)に添加し、−78℃まで冷却した。ジメチルスルホキシド(0.59mL,8.31ミリモル)をシリンジを用いて1滴ずつゆっくり添加した。反応物を5分間攪拌した。4−{[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.895g,2.75ミリモル)をDCM(10mL)中に溶解し、シリンジを用いてゆっくり添加した。反応物を30分間攪拌した。トリエチルアミン(1.92mL,13.8ミリモル)をシリンジを用いて1滴ずつ添加し、冷却浴を外した。反応物をゆっくり室温に戻した。混合物を半飽和NaHCO溶液および1:1 EtOAc/エーテルに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.827g(93%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.18(s,1H),7.57(m,1H),7.36(m,1H),7.26(m,1H),4.61(m,1H),3.67−3.57(m,2H),3.21−3.10(m,2H),1.94−1.84(m,2H),1.59−1.48(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップF (±)−4−{[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.826g,2.55ミリモル)から実施例73のステップEに類似の手順を用いて標記化合物(0.820g,95%)を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.09−7.01(m,3H),5.22(d,J=4.4Hz,1H),4.93(m,1H),4.48(m,1H),3.66−3.56(m,2H),3.21−3.07(m,2H),1.91−1.81(m,2H),1.56−1.44(m,2H),1.37(s,9H),1.28(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップG (±)−4−({2−フルオロ−3−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−{[2−フルオロ−3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.819g,2.41ミリモル)および3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.750g,2.12ミリモル)を実施例73のステップFに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、1.36g(95%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.64(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.66(d,J=8.4Hz,1H),7.59(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),7.53(s,1H),7.22−7.13(m,3H),5.94(q,J=6.4Hz,1H),4.64(m,1H),3.86(s,3H),3.80(s,3H),3.67−3.56(m,2H),3.20−3.07(m,2H),1.94−1.79(m,2H),1.63(d,J=6.4Hz,3H),1.57−1.44(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップH (±)−4−({3−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−フルオロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−({2−フルオロ−3−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(1.36g,2.01ミリモル)を実施例73のステップGに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.904g(68%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.90(s,1H),7.78(br s,1H),7.58−7.54(m,2H),7.42(s,1H),7.25−7.10(m,3H),7.02(br s,1H),5.92(q,J=6.4Hz,1H),4.52(m,1H),3.84(s,3H),3.66−3.54(m,2H),3.18−3.04(m,2H),1.92−1.79(m,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H),1.56−1.43(m,2H),1.35(s,9H)。
ステップI (±)−3−({1−[2−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(±)−4−({3−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−フルオロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.903g,1.37ミリモル)を実施例73のステップHに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.656g(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.56(s,1H),8.19(s,1H),7.96(s,1H),7.92(s,1H),7.80(br s,1H),7.68(s,2H),7.43(s,1H),7.21−7.10(m,3H),7.04(br s,1H),5.93(q,J=6.2Hz,1H),4.37(m,1H),3.86(s,3H),2.95−2.82(m,2H),2.55−2.43(m,2H),1.92−1.80(m,2H),1.72(d,J=6.2Hz,3H),1.50−1.35(m,2H)。MS(ESI):561[M+H]
実施例76:(±)−3−[(1−{2−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
(±)−3−({1−[2−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例75,0.362g,0.646ミリモル)を実施例74に記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.311g(84%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.53(s,1H),8.16(s,1H),7.93(s,1H),7.90(s,1H),7.77(s,1H),7.56(s,2H),7.40(s,1H),7.19−7.09(m,3H),7.02(br s,1H),5.91(q,J=6.2Hz,1H),4.32(m,1H),3.84(s,3H),2.57−2.42(m,2H),2.12−1.98(m,2H),2.08(s,3H),1.90−1.77(m,2H),1.70(d,J=6.2Hz,3H),1.65−1.51(m,2H)。MS(ESI):575[M+H]
実施例77:(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリミジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−[ビス(メチルオキシ)メチル]−2−(メチルスルホニル)ピリミジン
Figure 2009539770
4−[ビス(メチルオキシ)メチル]−2−(メチルチオ)ピリミジン(米国特許第6218537号,2001)(9.24g,46.1ミリモル)をDCM(150mL)中に溶解し、攪拌しながら0℃まで冷却した。3−クロロペルオキシ安息香酸(23.87g,70%,96.8ミリモル)を一度に添加した。反応物をゆっくり室温まで戻した。反応物を2時間攪拌し、10% 亜硫酸ナトリウム溶液(150mL)を添加することによりクエンチした。混合物を分液漏斗に注ぎ、層を分離した。有機層を10% NaCO溶液(2×150mL)およびブライン(1×)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10.25g(96%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.96(d,J=4.9Hz,1H),7.78(d,J=4.9Hz,1H),5.34(s,1H),3.46(s,6H),3.38(s,3H)。
ステップB 4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
4−ヒドロキシピペリジン(5.00g,49.4ミリモル)を攪拌しながらDCM(150mL)中に溶解した。トリエチルアミン(10.3mL,73.9ミリモル)を添加し、溶液を0℃まで冷却した。クロロギ酸アリル(6.30mL,59.4ミリモル)を滴下漏斗を用いて20分間かけて1滴ずつ添加した。反応物を更に30分間攪拌し、1N HCl溶液に注いだ。層を分離し、水性層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7.81g(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 5.90(m,1H),5.28−5.13(m,2H),4.72(d,J=4.0Hz,1H),4.51−4.46(m,2H),3.73−3.64(m,2H),3.62(m,1H),3.15−2.94(m,2H),1.72−1.63(m,2H),1.30−1.19(m,2H)。
ステップC 4−({4−[ビス(メチルオキシ)メチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
水素化ナトリウム(1.69g,鉱油中60%分散物,42.3ミリモル)をヘキサン(2×)で洗浄し、乾燥THF(40mL)を添加した。4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル(7.81g,42.2ミリモル)をTHF(20mL)中に溶解し、滴下漏斗を用いて1滴ずつ添加した。滴下漏斗をTHF(10mL)で濯いだ。混合物を45分間攪拌した。4−[ビス(メチルオキシ)メチル]−2−(メチルスルホニル)ピリミジン(6.53g,28.1ミリモル)をTHF(20mL)中に溶解し、滴下漏斗を用いて添加した。滴下漏斗をTHF(10mL)で濯いだ。反応物を3時間攪拌し、水を添加することによりクエンチした。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、8.39g(89%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.63(d,J=4.9Hz,1H),7.15(d,J=4.9Hz,1H),5.93(m,1H),5.30−5.15(m,2H),5.16(s,1H),5.14(m,1H),4.54−4.50(m,2H),3.75−3.65(m,2H),3.39−3.21(m,2H),3.31(s,6H),2.03−1.92(m,2H),1.69−1.57(m,2H)。
ステップD 4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル
Figure 2009539770
4−({4−[ビス(メチルオキシ)メチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル(8.39g,24.9ミリモル)を攪拌しながらTHF(100mL)中に溶解した。2N HCl(100mL)を添加した。混合物を4時間攪拌した後、50℃の油浴に置いた。反応物をこの温度で8時間攪拌し、室温まで冷却した。反応物を室温で更に12時間攪拌した。混合物を0℃まで冷却し、pHが塩基性になるまで固体NaHCOを少しずつ添加することによりクエンチした。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を攪拌しながらTHF(60mL)およびEtOH(60mL)中に溶解した。ホウ水素化ナトリウム(1.88g,49.7ミリモル)を一度に添加した。反応物を1時間攪拌し、2N NaOH溶液でクエンチした。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2.63g(36%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(d,J=4.9Hz,1H),7.15(d,J=4.9Hz,1H),5.92(m,1H),5.58(t,J=6.0Hz,1H),5.31−5.14(m,2H),5.12(m,1H),4.55−4.49(m,2H),4.44(d,J=6.0Hz,2H),3.76−3.64(m,2H),3.38−3.19(m,2H),2.01−1.90(m,2H),1.66−1.53(m,2H)。
ステップE 4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸2−プロペン−1−イル(0.768g,2.62ミリモル)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.43g,6.55ミリモル)を攪拌しながらDCM(20mL)中に溶解した。溶液をNで10分間脱ガスした。水素化トリブチル錫(1.06mL,3.94ミリモル)をシリンジを用いて添加した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.151g,0.131ミリモル)を一度に添加した。反応物を2時間攪拌し、シリカゲルに吸着させた。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.573g(71%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.52(d,J=5.0Hz,1H),7.14(d,J=5.0Hz,1H),5.56(t,J=5.9Hz,1H),5.09(m,1H),4.42(d,J=5.9Hz,2H),3.67−3.58(m,2H),3.23−3.08(m,2H),1.97−1.85(m,2H),1.60−1.47(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップF 4−[(4−ホルミル−2−ピリミジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.572g,1.85ミリモル)を実施例75のステップEに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.545g(96%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.80(s,1H),8.88(d,J=5.0Hz,1H),7.47(d,J=5.0Hz,1H),5.20(m,1H),3.70−3.60(m,2H),3.27−3.10(m,2H),2.02−1.88(m,2H),1.67−1.52(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップG (±)−4−{[4−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(4−ホルミル−2−ピリミジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.544g,1.77ミリモル)を実施例73のステップEに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.391g(68%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.61(d,J=5.1Hz,1H),7.16(d,J=5.1Hz,1H),5.51(d,J=4.8Hz,1H),5.08(m,1H),4.53(m,1H),3.70−3.60(m,2H),3.21−3.09(m,2H),1.97−1.87(m,2H),1.60−1.48(m,2H),1.37(s,9H),1.31(d,J=6.8Hz,3H)。
ステップH (±)−4−({4−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−{[4−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリミジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.390g,1.21ミリモル)および3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(0.390g,1.10ミリモル)を実施例73のステップFに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.654g(90%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.67−8.64(m,2H),8.19(s,1H),7.97(d,J=1.6Hz,1H),7.92(s,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.62−7.58(m,2H),7.37(d,J=5.1Hz,1H),5.65(q,J=6.5Hz,1H),5.10(m,1H),3.86(s,3H),3.82(s,3H),3.71−3.61(m,2H),3.20−3.08(m,2H),1.99−1.86(m,2H),1.65(d,J=6.5Hz,3H),1.62−1.50(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップI 4−({4−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−({4−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.653g,0.990ミリモル)を実施例73のステップGに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.610g(96%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.61(d,J=5.0Hz,1H),8.54(s,1H),8.17(s,1H),7.93(m,1H),7.90(s,1H),7.84(br s,1H),7.62(d,J=8.4Hz,1H),7.56(dd,J=8.4,1.4Hz,1H),7.45(s,1H),7.23(d,J=5.0Hz,1H),7.20(br s,1H),5.71(q,J=6.4Hz,1H),5.07(m,1H),3.84(s,3H),3.68−3.58(m,2H),3.19−3.05(m,2H),1.97−1.81(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.61−1.44(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップJ (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリミジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(±)−4−({4−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリミジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.609g,0.945ミリモル)を実施例73のステップHに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.455g(88%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.61(d,J=5.1Hz,1H),8.55(s,1H),8.19(s,1H),7.95(d,J=1.3Hz,1H),7.92(d,J=0.6Hz,1H),7.84(br s,1H),7.64(d,J=8.5Hz,1H),7.58(dd,J=8.5Hz,1.3Hz,1H),7.46(s,1H),7.23(d,J=5.1Hz,1H),7.18(br s,1H),5.71(q,J=6.4Hz,1H),4.97(m,1H),3.86(s,3H),2.97−2.89(m,2H),2.62−2.52(m,2H),1.98−1.83(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H),1.58−1.41(m,2H)。MS(ESI):545[M+H]
実施例78:(±)−3−[(1−{2−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−4−ピリミジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリミジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例77,0.236g,0.433ミリモル)を実施例74に記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.231g(95%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.63(d,J=4.9Hz,1H),8.56(s,1H),8.19(s,1H),7.96(d,J=1.4Hz,1H),7.92(s,1H),7.84(br s,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),7.59(dd,J=8.6,1.4Hz,1H),7.46(s,1H),7.24(d,J=4.9Hz,1H),7.17(br s,1H),5.71(q,J=6.4Hz,1H),4.90(m,1H),3.86(s,3H),2.66−2.51(m,2H),2.21−2.06(m,2H),2.15(s,3H),1.99−1.84(m,2H),1.74−1.58(m,2H),1.70(d,J=6.4Hz,3H)。MS(ESI):559[M+H]
実施例79:(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 2−フルオロ−4−({[トリス(1−メチルエチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン
Figure 2009539770
(2−フルオロ−4−ピリジニル)メタノール(Pesti,J.A.ら,J.Org.Chem.,2000,65,7718)(2.59g,20.4ミリモル)を攪拌しながらDCM(100mL)中に溶解した。イミダゾール(3.06g,44.9ミリモル)を一度に添加した。トリイソプロピルシリルクロリド(4.80mL,22.4ミリモル)をシリンジを用いて添加した。反応物を2時間攪拌し、イミダゾール(1.00g,14.7ミリモル)およびトリイソプロピルシリルクロリド(0.50mL,2.3ミリモル)を添加した。反応物を更に1時間攪拌し、水に注いだ。層を分離し、水性層をEtOAcで洗浄した。DCM層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、6.07g(純度>90%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.17(d,J=5.1Hz,1H),7.28(m,1H),7.03(s,1H),4.87(s,2H),1.20−1.06(m,3H),1.02(d,J=7.1Hz,18H)。
ステップB 4−{[4−({[トリス(1−メチルエチル)シリル]オキシ}メチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
水素化ナトリウム(1.63g,鉱油中60%分散物,40.8ミリモル)をヘキサン(2×)で洗浄し、乾燥THF(60mL)を添加した。4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸t−ブチル(8.21g,40.8ミリモル)をTHF(30mL)中に溶解し、滴下漏斗を用いて1滴ずつ添加した。滴下漏斗をTHF(10mL)で濯いだ。混合物を45分間攪拌した。2−フルオロ−4−({[トリス(1−メチルエチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン(5.78g,20.4ミリモル)をTHF(15mL)中に溶解し、滴下漏斗を用いて添加した。滴下漏斗をTHF(5mL)で濯いだ。反応物を24時間攪拌し、水を添加することによりクエンチした。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、8.16g(86%,2ステップを通じて)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.07(d,J=5.3Hz,1H),6.90(d,J=5.3Hz,1H),6.69(s,1H),5.13(m,1H),4.76(s,2H),3.74−3.64(m,2H),3.18−3.04(m,2H),1.97−1.87(m,2H),1.57−1.45(m,2H),1.38(s,9H),1.19−1.08(m,3H),1.03(d,J=6.8Hz,18H)。
ステップC 4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[4−({[トリス(1−メチルエチル)シリル]オキシ}メチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(8.16g,17.6ミリモル)を攪拌しながらTHF(60mL)中に溶解した。テトラブチルアンモニウムフロリド(23.0mL,THF中1M,23.0ミリモル)をシリンジを用いて添加した。反応物を2時間攪拌し、水およびEtOAcに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5.20g(96%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.04(d,J=5.3Hz,1H),6.87(m,1H),6.68(s,1H),5.33(t,J=5.9Hz,1H),5.14(m,1H),4.46(d,J=5.9Hz,2H),3.71−3.62(m,2H),3.21−3.09(m,2H),1.95−1.86(m,2H),1.57−1.46(m,2H),1.39(s,9H)。
ステップD 4−[(4−ホルミル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.700g,2.27ミリモル)を実施例75のステップEに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.712g(純度>90%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.00(s,1H),8.88(d,J=5.1Hz,1H),7.34(dd,J=5.1,1.3Hz,1H),7.25(m,1H),5.21(m,1H),3.72−3.64(m,2H),3.25−3.11(m,2H),1.99−1.90(m,2H),1.63−1.51(m,2H),1.39(s,9H)。
ステップE (±)−4−{[4−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(4−ホルミル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.695g,2.27ミリモル)を実施例73のステップEに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.708g(97%,2ステップを通じて)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.01(d,J=5.3Hz,1H),6.89(m,1H),6.68(m,1H),5.28(d,J=4.6Hz,1H),5.12(m,1H),4.62(m,1H),3.69−3.60(m,2H),3.20−3.05(m,2H),1.94−1.84(m,2H),1.55−1.44(m,2H),1.37(s,9H),1.26(d,J=6.4Hz,3H)。
ステップF (±)−4−({4−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−{[4−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.705g,2.19ミリモル)および3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,0.517g,1.46ミリモル)を実施例73のステップFに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.759g(79%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.62(s,1H),8.19(s,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.96(d,J=1.5Hz,1H),7.92(s,1H),7.67(d,J=8.5Hz,1H),7.59(dd,J=8.5,1.6Hz,1H),7.53(s,1H),7.06(dd,J=5.3,1.5Hz,1H),6.89(s,1H),5.73(q,J=6.4Hz,1H),5.14(m,1H),3.86(s,3H),3.81(s,3H),3.72−3.63(m,2H),3.20−3.06(m,2H),1.96−1.86(m,2H),1.59(d,J=6.4Hz,3H),1.56−1.45(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップG (±)−4−({4−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−({4−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.758g,1.15ミリモル)を実施例73のステップGに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.696g(94%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.52(s,1H),8.16(s,1H),8.14(d,J=5.3Hz,1H),7.93(s,1H),7.90(d,J=0.7Hz,1H),7.77(br s,1H),7.554(s,1H),7.552(s,1H),7.41(s,1H),7.10(br s,1H),7.09(dd,J=5.3,1.3Hz,1H),6.92(s,1H),5.69(q,J=6.4Hz,1H),5.12(m,1H),3.84(s,3H),3.71−3.62(m,2H),3.15−3.02(m,2H),1.96−1.85(m,2H),1.66(d,J=6.4Hz,3H),1.55−1.43(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップH (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(±)−4−({4−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.695g,1.08ミリモル)を実施例73のステップHに記載されている手順に類似の手順を用いて、0.542g(92%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.18(s,1H),8.14(d,J=5.1Hz,1H),7.95(s,1H),7.91(s,J =1H),7.80(br s,1H),7.57(s,2H),7.43(s,1H),7.12(br s,1H),7.08(dd,J=5.4,1.4Hz,1H),6.91(s,1H),5.70(q,J=6.4Hz,1H),5.00(m,1H),3.85(s,3H),2.96−2.88(m,2H),2.60−2.50(m,2H),1.96−1.86(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.52−1.38(m,2H)。MS(ESI):544[M+H]
実施例80:3−[(1−{2−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−4−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例79,0.322g,0.592ミリモル)を実施例74に記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.313g(95%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.53(s,1H),8.18(s,1H),8.15(d,J=5.2Hz,1H),7.95(m,1H),7.91(m,1H),7.79(br s,1H),7.569(s,1H),7.567(s,1H),7.43(s,1H),7.12(br s,1H),7.08(dd,J=5.2,1.3Hz,1H),6.92(s,1H),5.70(q,J=6.4Hz,1H),4.93(m,1H),3.85(s,3H),2.64−2.53(m,2H),2.13(s,3H),2.15−2.03(m,2H),1.97−1.87(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.67−1.55(m,2H)。MS(ESI):558[M+H]
実施例81:(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[6−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 6−フルオロ−N−メチル−N−(メチルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド
Figure 2009539770
2−フルオロピリジン−6−カルボン酸(1.00g,7.09ミリモル)を攪拌しながらDCM(50mL)中に溶解した。DMF(3滴)を添加した。塩化オキサリル(4.3mL,DCM中2M,8.6ミリモル)をシリンジを用いて1滴ずつ添加した。反応物を1時間攪拌し、0℃まで冷却した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.761g,7.80ミリモル)を一度に添加した。ピリジン(1.26mL,15.6ミリモル)をシリンジを用いて添加し、反応物を室温まで加温した。反応物を16時間攪拌し、半飽和NaHCO溶液およびDCMに注いだ。層を分離し、水性層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1.10g(84%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.11(m,1H),7.56(m,1H),7.32(dd,J=8.2,2.4Hz,1H),3.65(s,3H),3.25(s,3H)。
ステップB 1−(6−フルオロ−2−ピリジニル)エタノン
Figure 2009539770
6−フルオロ−N−メチル−N−(メチルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド(1.10g,5.97ミリモル)を攪拌しながらTHF(40mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。塩化メチルマグネシウム(8.0mL,THF中3.0M,24ミリモル)をシリンジを用いて添加した。反応物を30分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによりクエンチした。混合物を水およびエーテルに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水性層をエーテルで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、0.746g(90%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.24(m,1H),7.94(ddd,J=7.4,2.5,0.7Hz,1H),7.54(ddd,J=8.2,2.7,0.7Hz,1H),2.62(s,3H)。
ステップC (±)−1−(6−フルオロ−2−ピリジニル)エタノール
Figure 2009539770
1−(6−フルオロ−2−ピリジニル)エタノン(0.745g,5.35ミリモル)を攪拌しながらTHF(40mL)中に溶解し、−78℃まで冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(16.0mL,シクロヘキサン中1.0M,16.0ミリモル)を滴下漏斗を用いて10分間かけて1滴ずつ添加した。滴下漏斗をTHF(10mL)で濯いだ。反応物を45分間攪拌し、i−PrOH(10mL)を1滴ずつ添加することによりクエンチした。飽和酒石酸ナトリウム/カリウム溶液(60mL)を添加し、混合物を室温で1.5時間攪拌した。混合物を水およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、0.708g(94%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.95(m,1H),7.42(ddd,J=7.5,2.7,0.6Hz,1H),6.98(dd,J=8.1,2.5Hz,1H),5.47(d,J=4.9Hz,1H),4.62(m,1H),1.32(d,J=6.6Hz,3H)。
ステップD (±)−2−(1−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−フルオロピリジン
Figure 2009539770
(±)−1−(6−フルオロ−2−ピリジニル)エタノール(0.707g,5.01ミリモル)を攪拌しながらDCM(50mL)中に溶解した。イミダゾール(0.750g,11.0ミリモル)および塩化tert−ブチルジメチルシリル(0.831g,5.51ミリモル)を添加した。反応物を16時間攪拌し、水に注いだ。層を分離し、水性層を1:1 EtOAc/ヘキサンで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、1.10g(86%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.97(m,1H),7.37(m,1H),7.00(m,1H),4.79(q,J=6.4Hz,1H),1.34(d,J=6.4Hz,3H),0.85(s,9H),0.04(s,3H),0.03(s,3H)。
ステップE (±)−4−{[6−(1−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
水素化ナトリウム(0.310g,鉱油中60%分散物,7.75ミリモル)をヘキサン(2×)で洗浄し、乾燥THF(15mL)を添加した。4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸t−ブチル(1.56g,7.75ミリモル)をTHF(10mL)中に溶解し、シリンジを用いて1滴ずつ添加した。混合物を30分間攪拌した。(±)−2−(1−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−フルオロピリジン(1.10g,4.31ミリモル)をTHF(10mL)中に溶解し、シリンジを用いて添加した。2時間後、反応物を油浴を用いて50℃に加熱した。反応物をこの温度で2日以上攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによりクエンチした。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液およびEtOAcに注ぎ、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水性層を1:1 EtOAc/ヘキサンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1.16g(62%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.67(dd,J=8.2,7.3Hz,1H),7.00(d,J=7.3Hz,1H),6.61(d,J=8.2Hz,1H),5.11(m,1H),4.74(q,J=6.2Hz,1H),3.69−3.59(m,2H),3.23−3.10(m,2H),1.98−1.85(m,2H),1.59−1.45(m,2H),1.38(s,9H),1.36(d,J=6.2Hz,3H),0.87(s,9H),0.05(s,3H),−0.01(s,3H)。
ステップF (±)−4−{[6−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−{[6−(1−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(1.16g,2.66ミリモル)を攪拌しながらTHF(25mL)中に溶解した。テトラブチルアンモニウムフロリド(3.20mL,THF中1M,3.20ミリモル)をシリンジを用いて添加した。反応物を1時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液およびEtOAcに注いだ。層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.810g(94%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.69(dd,J=8.1,7.3Hz,1H),7.08(d,J=7.3Hz,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),5.28(d,J=4.9Hz,1H),5.18(m,1H),4.62(m,1H),3.75−3.63(m,2H),3.29−3.15(m,2H),2.03−1.91(m,2H),1.66−1.50(m,2H),1.44(s,9H),1.87(d,J=6.5Hz,3H)。
ステップG (±)−4−({6−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−{[6−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.808g,2.51ミリモル)および3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,0.593g,1.67ミリモル)を実施例73のステップFに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.615g(56%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.63(s,1H),8.17(s,1H),7.95(m,1H),7.90(s,1H),7.73(dd,J=8.3,7.4Hz,1H),7.67−7.49(m,3H),7.19(d,J=7.4Hz,1H),6.70(d,J=8.3Hz,1H),5.63(q,J=6.4Hz,1H),5.09(m,1H),3.84(s,3H),3.78(s,3H),3.66−3.55(m,2H),3.13−3.02(m,2H),1.93−1.81(m,2H),1.64(d,J=6.4Hz,3H),1.55−1.42(m,2H),1.35(s,9H)。
ステップH (±)−4−({6−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
(±)−4−({6−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.614g,0.932ミリモル)を実施例73のステップGに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.509g(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.90(s,1H),7.86(br s,1H),7.71(dd,J=8.2,7.1Hz,1H),7.57(s,2H),7.49(s,1H),7.15(br s,1H),7.10(d,J=7.1Hz,1H),6.71(d,J=8.2Hz,1H),5.72(q,J=6.4Hz,1H),5.08(m,1H),3.84(s,3H),3.67−3.55(m,2H),3.17−3.02(m,2H),1.95−1.76(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.56−1.37(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップI (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[6−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
(±)−4−({6−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.508g,0.789ミリモル)を実施例73のステップHに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.422g(98%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.19(s,1H),7.95(m,1H),7.92(m,1H),7.84(br s,1H),7.71(dd,J=8.1,7.3Hz,1H),7.59−7.57(m,2H),7.48(s,1H),7.13(br s,1H),7.10(d,J=7.3Hz,1H),6.70(d,J=8.1Hz,1H),5.71(q,J=6.4Hz,1H),4.98(m,1H),3.86(s,3H),2.96−2.84(m,2H),2.67−2.49(m,2H),1.94−1.79(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.52−1.34(m,2H)。MS(ESI):544[M+H]
実施例82:(±)−3−[(1−{6−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−2−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
(±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[6−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例81,0.222g,0.408ミリモル)を実施例74に記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.170g(75%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.55(s,1H),8.19(s,1H),7.95(m,1H),7.92(m,1H),7.82(br s,1H),7.71(dd,J=8.2,7.1Hz,1H),7.61−7.58(m,2H),7.49(s,1H),7.11(br s,1H),7.11(d,J=7.1Hz,1H),6.70(d,J=8.2Hz,1H),5.71(q,J=6.4Hz,1H),4.89(m,1H),3.85(s,3H),2.58−2.40(m,2H),2.12−1.94(m,2H),2.08(s,3H),1.91−1.79(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.63−1.48(m,2H)。MS(ESI):558[M+H]
実施例83:5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−({3−[({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)メチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−{[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.386g,1.26ミリモル)および3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,0.300g,0.847ミリモル)を実施例73のステップFに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.501g(92%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.67(s,1H),8.20(s,1H),7.98(d,J=1.4Hz,1H),7.93(d,J=0.6Hz,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),7.64(s,1H),7.61(dd,J=8.6,1.7Hz,1H),7.32(dd,J=8.1,7.9Hz,1H),7.12(m,1H),7.04(d,J=7.9Hz,1H),6.94(m,1H),5.35(s,2H),4.55(m,1H),3.86(s,3H),3.77(s,3H),3.69−3.60(m,2H),3.21−3.09(m,2H),1.95−1.85(m,2H),1.56−1.44(m,2H),1.38(s,9H)。
ステップB 4−({3−[({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)メチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−({3−[({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)メチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.500g,0.777ミリモル)を実施例73のステップGに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.417g(85%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.59(s,1H),8.19(s,1H),7.96(m,1H),7.92(s,1H),7.73(br s,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.61(s,1H),7.60(m,1H),7.31(dd,J=8.1,7.8Hz,1H),7.17(m,1H),7.11−7.03(m,2H),6.94(m,1H),5.36(s,2H),4.53(m,1H),3.86(s,3H),3.77(s,3H),3.69−3.59(m,2H),3.18−3.07(m,2H),1.92−1.82(m,2H),1.55−1.42(m,2H),1.37(s,9H)。
ステップC 5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
4−({3−[({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)メチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.416g,0.662ミリモル)を実施例73のステップHに記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.263g(75%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.57(s,1H),8.18(s,1H),7.95(s,1H),7.91(s,1H),7.70(br s,1H),7.66(d,J=8.2Hz,1H),7.61−7.56(m,2H),7.28(dd,J=8.1,7.7Hz,1H),7.11(s,1H),7.07−7.01(m,2H),6.89(m,1H),5.35(s,2H),4.34(m,1H),3.84(s,3H),2.91−2.83(m,2H),2.54−2.43(m,2H),1.89−1.80(m,2H),1.43−1.31(m,2H)。MS(ESI):529[M+H]
実施例84:3−[({3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}メチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例83,0.175g,0.330ミリモル)を実施例74に記載されている手順に類似の手順を用いて反応させて、0.132g(74%)の標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.57(s,1H),8.18(s,1H),7.95(s,1H),7.91(s,1H),7.69(br s,1H),7.67(d,J=8.4Hz,1H),7.61−7.56(m,2H),7.28(dd,J=8.2,7.9Hz,1H),7.12(s,1H),7.08−7.01(m,2H),6.90(m,1H),5.35(s,2H),4.31(m,1H),3.85(s,3H),2.57−2.44(m,2H),2.10(s,3H),2.10−2.02(m,2H),1.90−1.81(m,2H),1.61−1.50(m,2H)。MS(ESI):543[M+H]
実施例85:5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[4−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 4−[(2−クロロ−4−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(5.50g,27.4ミリモル)をTHF(100.0mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。次いで、水素化ナトリウム(1.19g,29.7ミリモル,鉱油中60%分散物)を少しずつ添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を再び0℃まで冷却し、2−クロロ−4−フルオロピリジン(3.00g,22.8ミリモル)をTHF溶液として1滴ずつ添加した。反応物を室温で攪拌し、6時間後TLCはすべての2−クロロ−4−フルオロピリジンが反応したことを示した。混合物を再び0℃まで冷却し、水でクエンチした。EtOAcを添加し、有機物を分離した。有機物をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥した。粗な生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6.14g(収率86%)の無色油状物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.16(d,J=5.9Hz,1H),7.12(d,J=2.2Hz,1H),6.99(d,J=5.9Hz,1H),4.62−4.87(m,1H),3.51−3.69(m,2H),2.96−3.22(m,2H),1.78−1.93(m,2H),1.41−1.57(m,2H),1.36(s,9H)。
ステップB 4−[(2−アセチル−4−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(2−クロロ−4−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(3.00g,9.59ミリモル)をアセトニトリル(100mL)中に溶解した。次いで、テトラエチルアンモニウムクロリド(4.77,28.7ミリモル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(336mg,0.479ミリモル)およびトリブチル(1−エトキシビニル)錫(3.96g,10.6ミリモル)を添加した。反応物を室温で72時間攪拌した。水およびEtOAcを添加し、有機物を分離した。有機物を濃縮すると、ビニルエーテルが暗色固体として生じた。これをアセトン(50.0mL)中に再溶解した後、少量のp−トルエンスルホン酸を添加した。反応物を4時間攪拌した後、TLCはビニルエーテルが完全に消費されたことを示した。溶媒を除去し、粗な生成物をシリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィーにかけて、1.9g(収率62%)の白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.48(d,J=5.7Hz,1H),7.54(d,J=2.6Hz,1H),6.96(dd,J=5.7,2.6Hz,1H),4.49−4.78(m,1H),3.58−3.77(m,2H),3.21−3.47(m,2H),2.71(s,3H),1.86−2.05(m,2H),1.66−1.82(m,2H),1.46(s,9H)。
ステップC 4−{[2−(1−ヒドロキシエチル)−4−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
4−[(2−アセチル−4−ピリジニル)オキシ]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(1.62g,5.06ミリモル)を無水DCM(50.0mL)中に溶解し、溶液を−78℃まで冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(15.2mL,15.2ミリモル,ヘキサン中1.0M溶液)を15分間かけて1滴ずつ添加し、反応物を−78℃で1.5時間攪拌し続けた。反応物を飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、室温まで加温し、一晩攪拌した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。粗な生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、0.962g(収率59%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 8.40(d,J=5.8Hz,1H),6.83(d,J=2.4Hz,1H),6.77(dd,J=5.8,2.4Hz,1H),4.82−4.97(m,J=6.5,6.5Hz,1H),4.51−4.74(m,1H),3.62−3.83(m,2H),3.29−3.53(m,2H),1.90−2.08(m,2H),1.66−1.90(m,2H),1.55(d,J=6.5Hz,3H),1.52(s,9H)。
ステップD 4−({2−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−4−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−ヒドロキシ−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(中間体16,500mg,1.41ミリモル)および4−{[2−(1−ヒドロキシエチル)−4−ピリジニル]オキシ}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(544mg,1.69ミリモル)から実施例73のステップFに類似の手順を用いて製造して、870mgの所望生成物を得た。MS(ESI):659[M+H]
ステップE 4−({2−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−4−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を4−({2−[1−({2−[(メチルオキシ)カルボニル]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−4−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(870mg,1.32ミリモル)から実施例73のステップGに類似の手順を用いて製造して、765mgの所望生成物を得た。MS(ESI):644[M+H]
ステップF 5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[4−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
標記化合物を4−({2−[1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−4−ピリジニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(765mg)から実施例73のステップHに類似の手順を用いて製造して、542mgの所望生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.34(d,J=5.9Hz,1H),8.17(s,1H),7.94(s,1H),7.90(s,1H),7.74(br s,1H),7.56−7.60(m,2H),7.46(s,1H),7.38(br s,1H),7.07−7.16(m,1H),6.90(dd,J=5.8,2.5Hz,1H),5.69(q,J=6.3Hz,1H),4.38−4.59(m,1H),3.73−3.91(m,3H),2.75−2.95(m,2H),2.48−2.58(m,3H),1.75−1.94(m,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.29−1.48(m,2H)。MS:544[M+H]
実施例86:3−[(1−{4−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−2−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[4−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド(実施例85,212mg)から実施例74に類似の手順を用いて製造して、187mgの所望生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.56(s,1H),8.36(d,J=5.7Hz,1H),8.19(s,1H),7.88−7.98(m,2H),7.75(br s,1H),7.58−7.62(m,2H),7.47(s,1H),7.39(br s,1H),7.13(d,J=2.4Hz,1H),6.92(dd,J=5.8,2.5Hz,1H),5.70(q,J=6.4Hz,1H),4.42−4.57(m,1H),3.86(s,3H),2.51−2.68(m,2H),2.05−2.26(m,5H),1.80−1.96(m,2H),1.69(d,J=6.4Hz,3H),1.45−1.65(m,2H)。MS(APCI):558[M+H]
実施例87:3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
ステップA 5−{5−[(2−アセチルヒドラジノ)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
20.0mL容量のフラスコに1−{4−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)
エチル]オキシ}−5−[(メチルオキシ)カルボニル]−2−チエニル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(中間体34,150mg,0.329ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.120mL,0.658ミリモル)、アセトヒドラジド(24.4mg,0.329ミリモル)およびDMF(2.00mL)を充填した。次いで、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウラニウムヘキサフルオロホスフェート(125mg,0.329ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で30分間攪拌した。水(10mL)およびDCM(30mL)を添加し、有機層を分離した。有機層をシリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィーにかけて、154mg(収率91%)の黄褐色固体を得た。MS(APCI):513[M+H]
ステップB 3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
5.0mL容量のマイクロ波バイアルにTHF(1.00mL)、メトキシカルボニルスルファモイル)トリエチルアンモニウムヒドロキシド内部塩(286mg,1.20ミリモル)および5−{5−[(2−アセチルヒドラジノ)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボン酸メチル(154mg,0.301ミリモル)を充填した。反応物をマイクロ波で150℃で10分間加熱した。粗な生成物をシリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィーにかけて、139mgの標記化合物を黄褐色固体として得た。MS(APCI):495[M+H]
ステップC 3−ヒドロキシ−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(139mg)から中間体3のステップDに類似の手順を用いて製造して、82.0mgの所望生成物を得た。MS(ESI):357[M+H]
ステップD 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−ヒドロキシ−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(65.0mg,0.183ミリモル)から中間体3のステップEに類似の手順を用いて製造して、105mgの所望生成物を得た。MS(ESI):625[M+H]
ステップE 3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(82.0mg,0.312ミリモル)から中間体3のステップFに類似の手順を用いて製造して、55.9mgの所望生成物を得た。MS(ESI):511[M+H]
ステップF 4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−[(メチルオキシ)カルボニル]チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(58.2mg,0.114ミリモル)から実施例5のステップAに類似の手順を用いて製造して、72.0mgの所望生成物を得た。MS(ESI):694[M+H]
ステップG 4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2009539770
標記化合物を4−({2−クロロ−3−[(1R)−1−({5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−チエニル}オキシ)エチル]フェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(70mg,0.101ミリモル)から実施例5のステップBに類似の手順を用いて製造して、62.0mgの所望生成物を得た。MS(ESI):679[M+H]
ステップH 3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(標記化合物)
標記化合物を4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル[240mg(前ステップからの62.0mg+実施例87のステップGに類似の手順を用いた別のバッチからの178mg),0.353ミリモル]から実施例5のステップCに類似の手順を用いて製造して、187mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.73(s,1H),8.30(s,1H),7.97(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),7.86(br s,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),7.35(t,J=8.1Hz,1H),7.16−7.25(m,3H),7.13(br s,1H),5.99(q,J=8.0Hz,1H),4.44−4.62(m,1H),2.84−3.00(m,2H),2.60(s,3H),2.51−2.59(m,3H),1.82−1.97(m,2H),1.72(d,J=6.2Hz,3H),1.41−1.59(m,2H)。MS(ESI):579[M+H]
実施例88:3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009539770
標記化合物を3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド(実施例87,60.0mg,0.104ミリモル)から実施例74に類似の手順を用いて製造して、61.0mgの所望生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.70(s,1H),8.27(s,1H),7.93(d,J=7.3Hz,1H),7.83(br s,1H),7.61(d,J=8.6Hz,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.13−7.21(m,3H),7.11(br s,1H),5.96(q,J=8.0Hz,1H),4.35−4.53(m,1H),2.57(s,3H),2.49−2.55(m,2H),2.12−2.22(m,2H),2.11(s,3H),1.79−1.94(m,2H),1.69(d,J=6.2Hz,3H),1.57−1.67(m,2H)。MS(ESI):593[M+H]
(生物学的実施例)
I. PLK1の阻害アッセイ
(A)6x N末端にHisタグを含むPLKキナーゼドメインの作成
6x N末端にHisタグを含むPLKキナーゼドメイン(アミノ酸21−346の前にMKKGHHHHHHD)配列番号1はバキュロウイルス感染T.ni細胞からポリヘドリンプロモーター制御下で作成した。すべての手順を4℃で実施した。細胞を50mM HEPES、200mM NaCl、50mM イミダゾール、5% グリセロール(pH7.5)中に溶菌させた。ホモジネートをSLA−1500ローターを用いて14000rpmで1時間遠心し、上清を1.2ミクロンフィルターを介して濾過した。上清をNickelキレート化セファロース(Amersham Pharmacia)カラムに充填し、溶菌緩衝液で洗浄した。タンパク質を20%、30%および100% 緩衝液Bを用いて段階溶離させた。緩衝液Bは50mM HEPES、200mM NaCl、300mM イミダゾール、5% グリセロール(pH7.5)であった。PLKを含有する画分をSDS−PAGEにより調べた。PLKを含有する画分を50mM HEPES、1mM DTT、5% グリセロール(pH7.5)で5倍に希釈した後、SPセファロース(Amersham Pharmacia)カラムに充填した。カラムを50mM HEPES、1mM DTT、5% グリセロール(pH7.5)で洗浄した後、PLKを50mM HEPES、1mM DTT、500mM NaCl、5% グリセロール(pH7.5)を用いて段階溶離させた。PLKを10kDa分子量カットオフ膜を用いて濃縮した後、25mM HEPES、1mM DTT、500mM NaCl、5% グリセロール(pH7.5)で平衡化したSuperdex 200ゲル濾過(Amersham Pharmacia)カラムに充填した。PLKを含有する画分をSDS−PAGEにより調べた。PLKをプールし、分割し、−80℃で保存した。サンプルの品質を質量分光法、N末端配列決定およびアミノ酸分析によりコントロールした。
(B)酵素活性±阻害剤を以下のように調べた。
すべての測定値は、シグナル発生が時間および酵素と共に直線的に増加する条件下で得た。試験化合物を100% DMSO中異なる既知濃度で白色384ウェルアッセイプレート(10μLおよび幾つかの20μLアッセイに対して0.1μL、幾つかの20μLアッセイに対して1μL)に添加した。DMSO(適切ならば1〜5%最終)およびEDTA(反応物中65mM)を対照として使用した。反応ミックスは22℃で次のように調製した。
25mM HEPES(pH7.2)
15mM MgCl
1μM ATP
0.05μCi/ウェル 33P−γATP(10Ci/mMol)
1μM 基質ペプチド(Biotin−Ahx−SFNDTLDFD)配列番号2
0.15mg/mL BSA
1mM DTT
2nM PLK1キナーゼドメイン(最後に添加)
酵素の添加直後に反応ミックス(10または20μL)を自動液体ハンドラーを用いて各ウェルに急速に添加し、22℃で1〜1.5時間インキュベートした。20μLの酵素反応物は、1ウェルあたり50μLの停止ミックス(50mM EDTA、標準ダルベッコPBS(Mg2+およびCa2+非含有)中4.0mg/mLのストレプトアビジンSPAビーズ、50μM ATP)を用いて停止させた。10μLの反応物は、1ウェルあたり10μLの停止ミックス(50mM EDTA、標準ダルベッコPBS(Mg2+およびCa2+非含有)中3.0mg/mLのストレプトアビジン−カップリングSPAイメージングビーズ(“LeadSeeker”)、50μM ATP)を用いて停止させた。プレートを透明なプラスチックシールを用いて密封し、500×gで1分間回転させるかまたは一晩沈降させ、Packard TopCountを用いて1ウェルあたり30秒間カウントする(レギュラーSPA)か、またはViewluxイメージング装置を用いて画像を得た(LeadSeeker SPA)。バックグラウンド(EDTA対照)を超えるシグナルを対照(DMSOのみ)ウェルで得たシグナルに対する抑制%に換算した。
(C)結果
得られたデータを下表1に報告する。表1中、+=pIC50 <6、++=pIC50 6〜7、+++=pIC50 >7。
II. PLK1阻害剤による細胞増殖の抑制
5% COインキュベーター中37℃で10%ウシ胎児血清を含有する適切な培地中で培養した異なる腫瘍起源の指数増殖させた細胞株を96または384ウェルプレートにおいて平板培養した。平板培養から24時間後、細胞を20μM〜0.04nMの範囲の異なる濃度の試験化合物で処理した。幾つかのウェルは対照として未処理で残した。処理から72時間後、細胞数を各種技術を用いて測定した。ウェルサイズに応じて、1ウェルあたり100μlのメチレンブルー(Sigma M9140)(50:50 エタノール:水中0.5%)または1ウェルあたり10〜100μlのCellTiter−Glo(Promega #G7573)。メチレンブルー染色の場合、染色剤を室温で30分間インキュベートした後、プレートを濯ぎ、染料を1% N−ラウロイルサルコシンナトリウム塩(Sigma L5125,PBS中)中で可溶化した。プレートをマイクロプレートリーダーを用いて読取り、620nmのODを測定した。CellTiter−Gloの場合、プレートを室温で15分間インキュベートし、化学発光シグナルをVictor VまたはEnvison 2100リーダーを用いて読取った。
細胞増殖の抑制%を100% 増殖(対照)に対する増殖%として表した。細胞増殖を50%抑制する試験化合物の濃度(IC50)をXLフィットを用いるデータの4パラメーターフィットにより求めた(バックグラウンドに対するすべてのサンプルから細胞なし対照の値を差し引いた)。データを下表1および下表2に示し、各々を上に概説した一般パラメーターを用いて実施した幾つかの各種実験の蓄積を表す。ただし、幾つかの例ではマイナーな変更を使用してもよい。表1および表2中、+=IC50 >1μM、++=IC50 0.5〜1μM、+++=IC50 <0.5μM。
Figure 2009539770
Figure 2009539770
Figure 2009539770
Figure 2009539770
Figure 2009539770

Claims (42)

  1. 式(I):
    Figure 2009539770
    [式中、
    はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−NRC(O)R、PhおよびHetから選択され、
    Phは場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)および−NRで1回または2回置換されているフェニルであり、
    Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NR、Het、−R−Het、NR−Hetおよびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり、
    Hetは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、−OR、−NR、−C(O)NR、−S(O)およびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロ環であり;
    はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
    はH、アルキルまたはハロアルキルであり;
    、ZおよびZは各々同一または異なり、独立してC、CHまたはNであり、ただしZ、ZおよびZの少なくとも1つはCまたはCHであり;
    dは0、1または2であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキルまたはハロアルキルであり;
    は−O−または−N(R)−であり;
    aは0または1であり;
    各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
    環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
    bは0、1または2であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、−CN、−R−CN、−CO、−R−CO、−C(O)NR、−R−C(O)NR、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NR、−R−NR、−NRC(O)R、−NRS(O)、−NRC(O)NR、−NRC(O)およびオキソから選択され;
    各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルから選択される]
    で表される化合物またはその製薬上許容される塩。
  2. がH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−S(O)およびHetから選択される請求項1に記載の化合物。
  3. がH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)および−R−S(O)から選択される請求項1または2に記載の化合物。
  4. がアルキルまたはハロアルキルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 、ZおよびZが各々CHである請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. dが0または1である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 各Rが同一または異なり、ハロ、C1−3アルキルまたはC1−3ハロアルキルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が−O−または−N(H)−である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. aが0である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 環Aが1個のN原子および場合により1個以上のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する6員ヘテロ環である請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. bが0または1である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 各Rが同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−CN、−CO、−R−CO、−C(O)NR、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−R−NRおよびオキソから選択される請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 式(I−1):
    Figure 2009539770
    (式中、はキラル炭素を示し、すべての可変部は請求項1に定義した通りである)
    に示す立体化学を有する請求項1に記載のエナンチオマー的に富化された化合物。
  14. 式(XL):
    Figure 2009539770
    [式中、
    はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)およびHetから選択され、
    Hetは1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有し、場合によりアルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−S(O)、−NRおよびオキソから選択される置換基で1回または2回置換されている5〜6員ヘテロアリールであり;
    はH、ハロ、アルキル、ハロアルキル、−OR、−CN、−C(O)NR、−S(O)、−R−S(O)、−S(O)NR、−R−S(O)NR、−NRおよび−NRC(O)Rから選択され;
    はアルキルであり;
    はキラル炭素を示し;
    はHまたはハロであり;
    各Rは同一または異なり、独立してC1−3アルキレンであり;
    環Aは1または2個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環であり;
    bは0または1であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、−CO、−R−CO、−OR、−R−OR、−S(O)、−R−S(O)、−NR、−R−NRおよびオキソから選択され;
    各Rおよび各Rは同一または異なり、各々独立してH、アルキルおよびハロアルキルから選択される]
    で表されるエナンチオマー的に富化された化合物またはその製薬上許容される塩。
  15. 5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−イミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)アミノ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)チオフェン−2−カルボキサミド、
    3−((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}エトキシ)−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
    3−{(1R)−1−[2−クロロ−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エトキシ}−5−(6−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
    5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(3−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5−{6−[(1−メチル−4−ピペリジニル)アミノ]−3−ピリジニル}−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−エチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−{[(1R)−1−(3−{[1−(2−アミノエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}−2−クロロフェニル)エチル]オキシ}−5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2R)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(2S)−2−モルホリニルメチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−4−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩、
    3−{[(1R)−1−(2−クロロ−4−フルオロ−3−{[1−(2−フルオロエチル)−4−ピペリジニル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−4−フルオロ−3−({1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−ピペリジニル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−オキシド−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−6−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル、
    5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−[5,6−ビス(メチルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−2−チオフェンカルボキサミド、
    4−[({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミドトリフルオロ酢酸塩、
    3−{[(1R)−1−(2−クロロ−3−{[(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル]オキシ}フェニル)エチル]オキシ}−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    4−({3−[(1R)−1−({2−(アミノカルボニル)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−チエニル}オキシ)エチル]−2−クロロフェニル}オキシ)−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(4−ピペリジニルメチル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−({[(2R)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(メチルスルホニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[6−(メチルスルホニル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−{6−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−3−[(1−{3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−3−({1−[2−フルオロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−3−[(1−{2−フルオロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリミジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−3−[(1−{2−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−4−ピリミジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[2−(4−ピペリジニルオキシ)−4−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[(1−{2−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−4−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[6−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    (±)−3−[(1−{6−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−2−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({[3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[({3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}メチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−3−({1−[4−(4−ピペリジニルオキシ)−2−ピリジニル]エチル}オキシ)−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−[(1−{4−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]−2−ピリジニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、
    3−({(1R)−1−[2−クロロ−3−(4−ピペリジニルオキシ)フェニル]エチル}オキシ)−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド、および
    3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
    から選択される化合物またはその製薬上許容される塩。
  16. 3−[((1R)−1−{2−クロロ−3−[(1−メチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}エチル)オキシ]−5−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  18. 更に製薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 更に化学療法剤を含む請求項17または18に記載の医薬組成物。
  20. 感受性新生物の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における感受性新生物の治療方法。
  21. 感受性新生物が乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌および血液悪性疾患からなる群から選択される請求項20に記載の方法。
  22. 乳癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における乳癌の治療方法。
  23. 乳癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項16に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における乳癌の治療方法。
  24. 卵巣癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における卵巣癌の治療方法。
  25. 卵巣癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項16に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における卵巣癌の治療方法。
  26. 非小細胞肺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における非小細胞肺癌の治療方法。
  27. 非小細胞肺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項16に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における非小細胞肺癌の治療方法。
  28. 前立腺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における前立腺癌の治療方法。
  29. 前立腺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項16に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における前立腺癌の治療方法。
  30. 血液悪性疾患の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における血液悪性疾患の治療方法。
  31. 血液悪性疾患の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項16に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における血液悪性疾患の治療方法。
  32. 不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む前記哺乳動物における前記状態の治療方法。
  33. a)式(VII):
    Figure 2009539770
    (式中、R10はアルキルおよび適当なカルボン酸保護基から選択され、他の可変部はすべて請求項1に定義した通りである)
    で表される化合物をアンモニアと反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
    b)場合により、式(I)で表される化合物を式(I)で表されるエナンチオマーに分離するステップ;
    c)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
    d)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
    を含むYがOである請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の製造方法。
  34. a)式(XXXIII):
    Figure 2009539770
    (式中、可変部はすべて請求項1に定義した通りである)
    で表される化合物を式(XXXIV):
    Figure 2009539770
    で表される化合物と反応させて、式(I)で表される化合物を製造するステップ;
    b)場合により、式(I)で表される化合物をエナンチオマーに分離するステップ;
    c)場合により、式(I)で表される化合物をその製薬上許容される塩に変換するステップ;および
    d)場合により、式(I)で表される化合物またはその製薬上許容される塩を式(I)で表される別の化合物またはその製薬上許容される塩に変換するステップ;
    を含むYがNHである請求項1〜16のいずれかに記載の化合物の製造方法。
  35. 治療に使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
  36. PLKが媒介する状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療に使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
  37. 乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療を要する哺乳動物における前記感受性新生物の治療に使用するための請求項1〜16のいずれかに記載の化合物。
  38. 不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療に使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
  39. PLKが媒介する状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療用薬剤を製造するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  40. 乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療を要する哺乳動物における前記感受性新生物の治療用薬剤を製造するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  41. 不適切な細胞増殖を特徴とする状態の治療用薬剤を製造するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  42. 乳癌、大腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮癌、頭頸部癌、食道癌、肝細胞癌、腎細胞癌、肉腫、膀胱癌、グリオーマおよび血液悪性疾患のような感受性新生物の治療を要する哺乳動物において前記感受性新生物を治療するのに使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
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