JP2009538975A - シングルサイト触媒活性化剤、これらの製造方法、および触媒およびオレフィンの重合におけるこれらの使用 - Google Patents

シングルサイト触媒活性化剤、これらの製造方法、および触媒およびオレフィンの重合におけるこれらの使用 Download PDF

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Abstract

アニオン/カチオンイオン対を含んでなり、(a)アニオンがヘテロ原子によりキレート化有機配位子に結合されている金属原子を含み、(b)カチオンがブレンステッド酸を含む、シングルサイト触媒活性化剤組成物が提供される。

Description

本発明は、シングルサイト触媒活性化剤、これらの製造方法、およびオレフィンの重合におけるこれらの使用に関する。
オレフィンの重合用のチーグラー・ナッタタイプ触媒はよく知られている。在来のチーグラー・ナッタタイプの可溶系は、金属アルキル共触媒、特にアルミニウムアルキル共触媒との反応により触媒種に活性化される金属ハライドを含んでなる。これらの在来の不均一チーグラー・ナッタ触媒の活性化は、種々の異なる活性点を生じる。活性点のこの不均一性の結果として、この触媒は、広い分子量分布(MWD)を有するポリマー製品を生成する。更に、このポリマー製品は、広い組成物分布(CD)、劣ったコモノマー組み込みおよびブロックシーケンス分布を呈する。
ジルコニウムおよびハフニウムを含む4族金属のビス(シクロペンタジエニル)化合物をアルモキサン、すなわちメタロセン−アルミノキサン触媒により活性化する場合に形成される触媒は、均一触媒であれ担持触媒であれ、一般に高活性を有し、慣用のチーグラー・ナッタタイプ触媒よりも用途が広い。これらの触媒は、例えば高密度線状ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレンコポリマー(EP)、非結晶性ポリプロピレン、および結晶性ポリプロピレンを含む種々のポリマー製品の製造に使用されているシングルサイト触媒の広範なカテゴリーの一部である。メタロセン−アルモキサンおよび他のシングルサイト触媒は、在来のチーグラー・ナッタ触媒よりも狭いMWDのポリマーの製造が可能である利点をもたらす。それにも拘わらず、メタロセン−アルモキサン触媒は実用的な商用用途では制約を有する。通常、メタロセンに対する実質的に過剰なアルミノキサンが必要とされるために、アルミノキサン活性化剤は比較的高価である。アルミノキサンは、また、空気に対して敏感性で、水に対して反応性であり、ゲル化し易いことにより取り扱いが難しい。更には、メタロセン−アルミノキサン触媒は、比較的狭いMWDのポリマー製品を製造するが、高分子量ポリマーまたは高コモノマー含量を有するポリマーを製造する能力が限定されている。
特許文献1および特許文献2は、ビス(シクロペンタジエニル)置換4族金属をベースとするメタロセンを活性化するための非アルミノキサン活性化剤によるイオン性シングルサイト触媒を述べている。この活性化剤は、プロトンを供与し、メタロセンの配位子と不可逆的に反応して、遊離の中性副生成物と、複数のホウ素原子を含み、安定で、かさ高で、動き易い融和性(compatible)非配位性アニオンを放出するカチオンを含むとして特許文献1で説明されている。この活性化剤は、メタロセンの少なくとも1つの配位子と不可逆的に反応するカチオンと、形式電荷を担持する中心金属もしくはメタロイド原子と共有結合で配位し、これを遮蔽する複数の親油性基を含む単一の配位錯体であり、かさ高で、動き易く、第2の成分のカチオンを含むいかなる反応に対しても安定なアニオンを含む、イオン交換化合物として特許文献2で説明されている。特許文献3は、不純物を除去する添加物を含む類似の触媒系を述べ、ペルフルオロ基をベースとするこのような系の例を示している。
非特許文献1は、ペンタフルオロフェノキシド基CO−をベースとするイオン性活性化剤化合物について報告している。この論文は、また、ペンタフルオロフェノキシド基がメタロセンとの相互作用によって活性化剤から容易に脱離しがちであるために、このような活性化剤化合物をベースとするシングルサイト触媒が如何に容易に失活するかとい
うことも示している。
ペルフルオロ基をベースとする系は、安定化のための電子吸引性基としてのこれらの基に依存するように思われる。これは安定化効果を有する。この明細書中で使用される時、用語「電子吸引性」は、反応中心上の電子密度を低減する能力を意味し、用語「電子供与性」は反応中心上の電子密度を増大する能力を意味する。ペルフルオロ基をベースとする触媒は、比較的高価になりがちである。安定化に使用されるもう一つの方法は配位子をキレート化することである。特許文献4は、シングルサイト触媒の活性化に使用されるキレート化配位子付きのボレートを述べているが;述べられている触媒系はフッ素化、好ましくはペルフッ素化されているものでなければならない。
公開番号277,003において1988年に公開された欧州特許出願883006913.3 公開番号277,004において1988年に公開された欧州特許出願88300699.1 米国特許第5、153、157号 米国特許公開番号2006/0009596 Organometallics 2000,19,1625−1627に発表された論文、「Al−,Nb−,and Ta−Based perfluoroaryloxide Anions as Cocatalysts for Metallocene−Mediated Ziegler−Natta Olefin Polymerization」by Yimin Sun,Matthew V.Metz,Charlotte L.Stern,and Tobin J.,Marks
イオン性のシングルサイト触媒系が刊行物で記述されているにも拘わらず、これらの系の大部分はなお比較的高価なペルフルオロ基をベースとするものであるということが観察される。ポリマー中の分子量および分子量分布の好適な制御を可能とさせ、同時に商業的に許容し得る時間著しい不活性化を起こさずに原型を保つ(remain intact)商業的に実施可能なイオン性シングルサイトの触媒活性化剤に対する必要性が存在する。
本発明は、現行の必要性を充足し、メタロセンおよび非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体を活性化する能力のある活性化剤組成物を提供する。本発明による活性化剤組成物は、カチオンがブレンステッド酸を含むイオン対である。このアニオンの有機配位子は、共有結合形成により金属原子にキレート化される少なくとも2個のヘテロ原子を有する。
有機配位子が金属原子とキレート化されるという事実は、活性化剤組成物に安定性を付与し、特に電子吸引性基を担持しない配位子に関して不活性化する傾向を著しく減少させると考えられる。本発明のメリットは、1個以上の電子吸引性基付きの配位子を有する通常高価な成分が活性化剤組成物の安定化に必要とされないということである。本発明の活性化剤組成物は、1個以上の電子吸引性基付きの1個以上の配位子を含有し得るが、電子吸引性基を担持する配位子は必要とされない。この明細書中で使用される時、用語「ヘテロ原子」は、15、16、および17族からの原子(新しいIUPAC形式(すなわち、現行のIUPAC形式)を用いる元素周期律表中で識別して)を含め、O、S、N、およびPなどの炭素と水素以外の原子を意味し;用語「ブレンステッド酸性」はプロトンを供与する能力のあることを意味する。
やや詳しく述べると、本発明は、アニオン/カチオンイオン対を含んでなり、(a)アニオンが(i)金属原子と、(ii)少なくとも2個のヘテロ原子を有し、少なくとも2個のヘテロ原子と金属原子との共有結合形成により金属原子にキレート化されている有機配位子を含み、ならびに(b)カチオンがブレンステッド酸を含む活性化剤組成物を提供する。また、金属原子が元素周期律表の2−10族、13族またはランタニドもしくはアクチニド系から選択される金属を含んでなる、例えば金属原子がAlを含んでなる、このような活性化剤組成物も提供される。また、ブレンステッド酸が[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なる)を含んでなるこのような活性化剤組成物も提供される。
また、少なくとも
(a)M’m+(ここで、M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;mは金属M’の原子価であり;ならびに各Qはハライド基、ジアルキルアミド、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基の少なくとも1個以上を独立に含む)、および
(b)H(Ch−L)(ここで、(i)yは2、3または4であり、(ii)Ch−Lはy個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個は金属M’との共有結合の形成能があり、ならびに(iii)Hはy個の水素基であり、各水素基はy個のヘテロ原子の1つに結合されている)から誘導される、このような活性化剤組成物;加えて、
(c)中性ルイス塩基、および場合によっては(d)担体から誘導されるこのような活性化剤組成物も提供される。
少なくとも
(a)M’m+(ここで、M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;mは金属M’の原子価であり;ならびに各Qはハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基の少なくとも1個以上を独立に含む)、および
(b)H(Ch−L)(ここで、(i)yは2、3または4であり、(ii)Ch−Lは(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個は金属M’との共有結合の形成能があり、qは0、1または2であり、場合によってはq個のヘテロ原子の少なくとも1個は金属M’との配位共有結合の形成能があり、ならびに(iii)Hはy個の水素基であり、各水素基はy個のヘテロ原子の1つに結合されている)
から誘導される、活性化剤組成物も提供される。
また、金属原子、有機配位子、およびブレンステッド酸を含んでなり、(a)有機配位子が少なくともy個のヘテロ原子を含み、y個のヘテロ原子の少なくとも2個と金属M’との共有結合形成により金属原子にキレート化され;ならびに(b)ブレンステッド酸が[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なり;例えば、中性ルイス塩基はa)1個以上の線状エーテル、1個以上の環状エーテルまたはこれらの混合物、またはb)1個以上の二級アミン、1個以上の三級アミンまたはこれらの混合物を含む)を含んでなる活性化剤組成物も提供される。
また、加えて担体を含み、例えば担体が金属酸化物担体を含み、ならびに金属酸化物担
体がシリカ、アルミナまたはシリカ−アルミナを含む、このような活性化剤組成物も提供される。
また、本発明の活性化剤組成物と、メタロセンまたは非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体を含む触媒も提供される。
また、本発明の活性化剤組成物と、メタロセンまたは非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体、および担体を含む触媒も提供される。
本発明の活性化剤組成物は、担持および非担持の種々の触媒中で使用可能である。
本発明を具体的な態様と関連させて説明する。本発明がこれらの具体的な態様のいずれか一つに限定されるものでないということは理解されよう。
(A)活性化剤組成物
本発明の活性化剤組成物は、
(a)アニオンが(i)金属原子と、(ii)少なくとも2個のヘテロ原子を有し、少なくとも2個のヘテロ原子と金属原子との共有結合形成により金属原子にキレート化されている有機配位子を含み、ならびに(b)カチオンがブレンステッド酸を含む、アニオン/カチオンイオン対を含んでなる。
(A)(i)アニオン
本発明のアニオンは、(i)金属原子と、(ii)少なくとも2個のヘテロ原子を有し、少なくとも2個のヘテロ原子と金属原子との共有結合形成により金属原子にキレート化されている有機配位子の2つの鍵となる要素を含んでなる。この金属原子は、通常、アルミニウム(Al)を含むが、新しいIUPAC形式(すなわち、現行のIUPAC形式)を用いる元素周期律表において識別される2−10族、13族またはランタニドもしくはアクチニド系列のいかなる金属も含むことができる。
この有機配位子は、少なくとも2個のヘテロ原子を有し、少なくとも2個のヘテロ原子の金属原子との共有結合により金属原子にキレート化される。場合によっては、この配位子のヘテロ原子(共有結合形成により金属原子にキレート化されているヘテロ原子を含まない)の1個以上が配位共有結合形成により金属原子に結合可能である。好適な有機配位子前駆体は、yが2、3または4であり、Ch−Lが(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、Hが水素基であり、各々有機配位子上のy個のヘテロ原子の1つに結合し、ならびにqが0、1または2である、H(Ch−L)である。q個のヘテロ原子の1個以上は、場合によっては、配位共有結合形成により金属原子に結合することができる。
q=0の例は次の通りである。
(Ch−L)により
Figure 2009538975
を表し、y=2であり、ならびに
Ch−L=
Figure 2009538975
である場合;ならびに
(Ch−L)により
Figure 2009538975
を表し、y=2であり、ならびに
Ch−L=
Figure 2009538975
である場合である。
q=1の例は次の通りである。
(Ch−L)により
Figure 2009538975
を表し、y=2であり、ならびに
Ch−L=
Figure 2009538975
である場合;ならびに
(Ch−L)により
Figure 2009538975
を表し、y=2であり、ならびに
Ch−L=
Figure 2009538975
である場合である。
好適なジオール有機配位子は、限定ではないが、カテコール、3−メチルカテコール、3−フルオロカテコール、3−メトキシカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、3,5−ジ−イソプロピルカテコール、3,4,5,6−テトラフルオロカテコール、2,2’−ビフェノール、1,2−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、1−フェニル−1,2−エタンジオール、1,2−ジフェニル−1,2−エタンジオール、1,1,2−トリフェニル−1,2−エタンジオール、ベンゾピナコール、ヒドロベンゾイン、2,3−ジフェニル−2,3−ブタンジオール、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2’−メチリデン−ビス(4−クロロフェノール)、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチリデン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチリデン−ビス(4−フルオロフェノール)、ヘキサクロロフェン、1,2−ベンゼンジメタノールなどを含む。
好適なジアミン有機配位子は、限定ではないが、1,2−フェニレンジアミン、N−メ
チル−N’−メチル−1,2−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−フェニル−1,2−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチル−1,2−フェニレンジアミン、2,3−ジアミノトルエン、4,5−ジメチル−1,2−フェニレンジアミン、1,1’−ビナフチル−2,2’−ジアミン、N−フェニル−N’−フェニル−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジアミンなどを含む。
好適なアミノアルコール有機配位子は、限定ではないが、3−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1,2−ジフェニルエタノール、N−フェニル−1,1−ジフェニルグリシノールなどを含む。
本発明のアニオンは、

M’m+(Ch−L)(m−yn+1)

と表現可能である。式中、
M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;
は金属M’の原子価であり;
y=2、3または4であり;
Ch−Lは(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個(時にはこれらの各々)は金属M’に共有結合し、qは0、1または2であり、qが1または2である場合には、q個のヘテロ原子の1個以上は場合によっては配位共有結合形成により金属M’に結合し;
n=1、2または3であり、yn+1<mもしくはyn+1=mであり;ならびに
各Qはハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基から独立に選択される。
(A)(ii)カチオン
本発明のカチオンは、プロトン[H]または中性ルイス塩基で安定化されたプロトンを含んでなることができ、一般式[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なる)により表現可能である。
(A)(iii)アニオン/カチオン対
広範に述べると、本発明の活性化剤組成物のイオン対は、

[HA[M’m+(Ch−L)(m−2y+1)

と表現可能である。式中、
Hはプロトンであり;
Aは中性ルイス塩基であり;
xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なり;
M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;
は金属M’の原子価であり;
y=2、3または4であり;
Ch−Lは(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個(時にはこれらの各々)は金属M’に共有結合し、qは0、1または2であり、qが1または2である場合には、q個のヘテロ原子の1個以上は場合によっては配位共
有結合形成により金属M’に結合し;
n=1、2または3であり、yn+1<mもしくはyn+1=mであり;ならびに
各Qはハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基から独立に選択される。
本発明のアニオン/カチオンイオン対に好適な出発材料は、
a)金属源M’、M’m+(ここで、M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;mは金属M’の原子価であり;ならびに各Qはハライド基、擬ハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基の少なくとも1個以上を独立に含む);および
b)有機配位子源Ch−L、H(Ch−L)
(ここで、
(i)y=2、3または4であり、
(ii)Ch−Lは(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個(時にはこれらの各々)は金属M’に共有結合し、qは0、1または2であり、qが1または2である場合には、q個のヘテロ原子の1個以上は場合によっては配位共有結合形成により金属M’に結合し、ならびに
(iii)Qが混合物を含んでヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、ジアルキルアミド基、有機メタロイド基、電子供与性アリールオキシド基(例えば、2,6−ジ−tBu−4−メチルフェノキシド基)を含む場合には、H(Ch−L)をM’m+と合体すると、反応(反応1)

nH(Ch−L)+M’m+=[H][M’m+(Ch−L)(m−yn+1)+(yn−1)HQ・・・(1)

を起すことができ、ならびに
が混合物を含んでハライド基、擬ハライド基、アルコキシド基、電子吸引性アリールオキシド基(例えばペンタフルオロフェノキシド基を含む場合には、M”(ここで、M”は1族金属(アルカリ金属を含んでなる)カチオンまたはアンモニウムカチオンを含む)をH(Ch−L)と合体して、H(Ch−L)をM”y(Ch−L)に変換して、H(Ch−L)と例えばLiBuとの反応によりLiy(Ch−L)を形成するか、もしくはM”’(ここで、M”’は2族金属(アルカリ土類金属)を含んでなる)をH(Ch−L)と合体して、H(Ch−L)をM”’y/2(CH−L)に変換して、H(Ch−L)と例えばMgEtとの反応によりMgy/2(Ch−L)を形成し、ならびにM’m+をHQとM’m+との反応により[H]+[M’m+m+1に変換して、反応(2)もしくは(3)

nM”(Ch−L)+[H][M’m+m+1=[H][M’m+(Ch−L)(m−yn+1)+ynM”Q・・・(2)

nM”’y/2(Ch−L)+[H][M’m+m+1=[H][M’m+(Ch−L)(m−yn+1)+(y/2)nM”’Q・・・(3)

を起こして、[H][M’m+(Ch−L)(m−yn+1)を生成させることができる);および
場合によっては
c)反応(1)、(2)もしくは(3)で生じる[H]と相互作用能を有して、化合物[HA[M’m+(Ch−L)(m−2y+1)を形成する中性ルイス塩基Aを含んでなる。好適なルイス塩基は、限定ではないが、アミンおよびエーテルを含む
N、O、PまたはSをベースとするルイス塩基を含む。中性ルイス塩基Aは、a)1個以上の線状エーテル、1個以上の環状エーテルまたは線状および環状エーテルの混合物、またはb)1個以上の二級アミン、1個以上の三級アミンまたは二級および三級アミンの混合物を含んでなることができる。例えば、本発明を限定するのではないが、このルイス塩基は、
a)エーテルP’O(ここで、P’は1から約20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基、例えばジエチルエーテルEtOであり、もしくはP’は約4から約12個の炭素原子を有して、環状エーテル、例えばテトラヒドロフラン(THF)を形成する有機二価基である)、および
b)NMe、NEt、NMePh、NMe(CHPh)、NEtPh、NEt(CHPh)、NMe(C2j+1)(C2k+1)、NMe((C2j+1)、NEt(C2j+1)(C2k+1)、およびNEt(C2j+1)などのアミンNR もしくはNR (ここで、Rは各起源において約20個までの炭素原子を有するヒドロカルビル基または水素から独立に選択され、jはkは各々独立に3から20の整数である)の1個以上を含んでなることができる。
本発明の活性化剤組成物は、金属原子、有機配位子、およびブレンステッド酸を含んでなることができ、(a)有機配位子が少なくともy個のヘテロ原子を有し、少なくともy個のヘテロ原子の少なくとも2個と金属原子との共有結合形成により金属原子にキレート化され、ならびに(b)ブレンステッド酸が[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なる)を含む。
本発明は、トリエチルアルミニウムと2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)を合体することを含んでなる、活性化剤組成物を製造するための方法を提供する。
本発明は、1等量のトリエチルアルミニウムと2等量の2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)を合体することを含んでなる、活性化剤組成物を製造するための方法を提供する。
本発明は、トリエチルアルミニウム、2,2’−エチリデン−ビス(4.6−ジ−t−ブチルフェノール)、およびN−ジメチルアニリンまたはN,N−ジメチルベンジルアミンを合体することを含んでなる、活性化剤組成物を製造するための方法を提供する。
(B)触媒前駆体
本発明の活性化剤組成物による活性化に好適なメタロセンおよび非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体(B)は、オレフィン重合の潜在能力を有する、1個以上のアルキル化された遷移金属成分を含んでなることができる。この前駆体のアルキル配位子は、前駆体と活性化剤組成物のブレンステッド酸のプロトンとの反応時に脱離基として機能する。例えば、本発明を限定するのではないが、ヒドロカルビルは、好適なアルキル化遷移金属配位子である。好適なアルキル化剤が系内で提供されるという前提ならば、ハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、およびアミド遷移金属成分はすべて好適である。
触媒前駆体(B)は触媒前駆体MLn−aを含んでなることができる。
Mは、これらの遷移金属が新しいIUPAC形式を用いた元素周期律表、例えば1905年2月4日発行のChemical & Engineering Newsの27ページに載っている元素周期律表の3から10族またはランタニドもしくはアクチニド系列のものであるいかなる遷移金属触媒化合物も表す。好適な触媒化合物はd−およびf−ブ
ロックの金属化合物とも記述可能である。例えば、Moeller、et al.,Chemistry,Second Edition,Academic Press,copyright 1984のChemical & Engineering Newsの225ページに載っている周期律表を参照のこと。Mの金属構成成分は、Fe、Co、Ni、およびPdを含んでなり得、ならびに4−6族の金属(Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、およびW)を含んでなり得る。
このように、本発明で使用される触媒前駆体(B)は、任意のチーグラー・ナッタ触媒化合物、任意のメタロセン、任意のシングルサイト非メタロセン、任意の拘束構造の化合物、任意の後周期遷移金属錯体、および好適に活性化された場合に有効な触媒化合物であると文献で報告されているか、もしくは例えばメタロセンとチーグラー・ナッタオレフィン重合触媒化合物の混合物などの少なくとも2つの異なるタイプのこのような遷移金属化合物もしくは錯体の混合物を含めて、当業界で一般的に知られている任意の他の遷移金属化合物もしくは錯体の1つ以上であることができる。
Lは、チーグラー・ナッタタイプ触媒前駆体またはメタロセンタイプ触媒前駆体または非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体のいずれかに好適な配位子を有する基を表す。少なくとも1個のLは、シクロペンタジエニル骨格を有する基であり得るか、もしくは非シクロペンタジエニルであり得;ならびに複数のLは同一であるか、もしくは異なり、相互に架橋され得;Xはハロゲン、1から約20炭素原子を有するアルコキシ、アリールオキシ、アミドまたはヒドロカルビル基を表し;「a」は式0<a≦nを充たす数値を表し;ならびにnは遷移金属原子Mの原子価を表す。
触媒前駆体(B)中のLにおいては、シクロペンタジエニル骨格を有する基は、例えばシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基またはシクロペンタジエニル骨格を有する多環状基を含んでなることができる。置換シクロペンタジエニル基の例は、1から約20個の炭素原子を有する炭化水素基、1から約20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基、1から約20個の炭素原子を有するシリル基などを含む。本発明によるシリル基はSiMeなどを含む。シクロペンタジエニル骨格を有する多環状基の例は、インデニル基、フルオレニル基などを含む。少なくとも1個のヘテロ原子を有する基のヘテロ原子の例は、窒素原子、酸素原子、リン原子、イオウ原子などを含む。
本発明で使用可能な非メタロセンのd−ブロックもしくはf−ブロック金属化合物の例は、限定ではないが、チーグラー・ナッタタイプ触媒などのオレフィン重合に好適な遷移金属化合物を含む。通常、チーグラー・ナッタ触媒の遷移金属は、少なくとも2個のヒドロカルビル配位子を含んでなる。チーグラー・ナッタ触媒系の例は、米国特許出願番号2004/0102312で開示され、この明細書中で次の通り述べられている。代表的な在来のチーグラー・ナッタ遷移金属化合物は、限定ではないが、テトラベンジルジルコニウム、テトラキス(トリメチルシリルメチル)ジルコニウム、オキソトリス(トリメチルシリルメチル)バナジウム、テトラベンジルハフニウム、テトラベンジルチタン、ビス(ヘキサメチルジシラジド)ジメチルチタン、トリス(トリメチルシリルメチル)ニオブジクロリド、トリス(トリメチルシリルメチル)タンタルジクロリド、およびこれらの組み合わせ物を含む。本発明で使用可能な他のチーグラー・ナッタタイプ系は、限定ではないが、ジアルキルアルミニウムアルコキシドもしくはトリアルキルアルミニウム化合物などのアルキル化剤の存在における遷移金属ハライド、オキシハライドまたはアルコキシハライドを含む。このチーグラー・ナッタタイプ系の例は、限定ではないが、四塩化チタン(TiCl)、四塩化バナジウム(VCl)、およびオキシ三塩化バナジウム(VOCl)、ならびにアルコキシド部分が1から20個の炭素原子の、もしくは1から6個の炭素原子の分岐または非分岐のアルキル基を有する、チタンおよびバナジウムアルコキシドなどのチタンおよびバナジウムハライド、オキシハライドまたはアルコキシハライドを含む。系内アルキル化経由を含め当業者にはよく知られた方法によりアルキル化されると、いかなる塩化物含有触媒前駆体も好適である。
なおもう一つの局面においては、本発明で使用可能な有用なd−ブロックもしくはf−ブロック金属化合物は、限定ではないが、米国特許出願番号2004/0102312で開示され、上記で定義されたものなどの15族含有化合物を含む。15族含有化合物の例は、限定ではないが、オレフィン重合に対していかなる程度でも活性な4族のイミノ−フェノール錯体、4族のビス(アミド)錯体、および4族のピリジル−アミド錯体を含む。一つの局面においては、15族含有触媒成分は式

β(α)γMX

により記述可能である。式中、
βおよびγは各々少なくとも1個の14族から16族の原子を含んでなる基であり;ならびにβ(存在する場合には)およびγは1から4個の14族から16族原子によりMに結合され、少なくとも2個の原子が15族含有原子である基であり;
特にβおよびγは14族および15族含有原子(および基αにより結合されない場合にはこれらの無原子価(non−valent)等価物)、一つの局面においてはアルキル、アリール、アルキルアリール、およびヘテロ環状炭化水素、および化学結合されたこれらの組み合わせ物から選択される基であり;
ならびに14族および15族含有原子、更なる局面においてはCからC10アルキル、CからC12アリール、CからC18アルキルアリール、およびCからC12ヘテロ環状炭化水素、および化学結合されたこれらの組み合わせ物から選択され;ならびに
なお更なる局面においてはCからC10アルキルアミン、CからC10アルコキシ、CからC20アルキルアリールアミン、CからC18アルキルアリールオキシ.およびCからC12窒素含有ヘテロ環状炭化水素、およびCからC12アルキル置換窒素含有ヘテロ環状炭化水素、および化学結合されたこれらの組み合わせ物から選択され;ならびに
一層更なる局面においてはアニリニル、ピリジル、キノリル、ピロリル、ピリミジル、プリニル、イミダジル、インドリル、CからCアルキル置換のアニリニル、ピリジル、キノリル、ピロリル、ピリミジル、プリニル、イミダジル、インドリルから選択される基:CからCアルキルアミン置換のアニリニル、ピリジル、キノリル、ピロリル、ピリミジル、プリニル、イミダジル、インドリルから選択される基、アミン置換アニリニル、ピリジル、キノリル、ピロリル、ピリミジル、プリニル、イミダジル、およびインドリル、ヒドロキシ置換のアニリニル、ピリジル、キノリル、ピロリル、ピリミジル、プリニル、イミダジル、およびインドリルから選択される基、メチル置換フェニルアミン、および化学結合されたこれらの組み合わせ物から選択される基であり;
αは、存在する場合には、βおよびγの各々または2個のγ部分に化学結合を形成し、Mに結合されている「γαγ」もしくは「γαβ」配位子を形成する連結(linking)(もしくは「架橋(bridging)」)部分であることができ;αは、また、一つの局面においては14族から16族の原子によりMに対して結合可能な14族から16族の原子も含むことができ;
特に、αは、もう一つの局面においてはアルキレン、アリーレン、アルケニレン、ヘテロ環状アリーレン、アルキルアリーレン、ヘテロ原子含有アルキレン、ヘテロ原子含有アルケニレン、およびヘテロ環状ヒドロカルボニレンから選択される二価架橋基であることができ;ならびになお更なる局面においてはCからC10アルキレン、CからC10アルキレン、CからC12アリーレン、CからC10二価エーテル、CからC12O−もしくはN含有アリーレン、CからC10アルキレンアミン、CからC12アリーレンアミン、およびこれらの置換誘導体から選択される二価架橋基であることができ;
aは通常0または1であり;
bは通常0から2の整数であり;
gは1から2の整数であり;一つの局面においては、aは1であり、bは0であり、gは2であり;
Mは一つの局面においては3族から12族の原子から選択され;更なる局面においては3族から10族の原子から選択され;更にもう一つの局面においては3族から6族の原子から選択され;ならびになお更なる局面においてはNi、Cr、Ti、Zr、およびHfから選択され;ならびにさらに一つの他の局面においてはZrおよびHfから選択され;各Xはハロゲン、1から約20個の炭素原子を有するアルコキシ、アリールオキシ、アミドもしくはヒドロカルビル基を表し;ならびにnは一つの局面においては0から4の整数であり;ならびにもう一つの局面においては1から3整数であり;なおもう一つの局面においては2から3の整数である。
この説明中で使用される時、「化学結合されたこれらの組み合わせ物」は、隣接する基(βおよびγ基)がこれらの間で化学結合を形成することができ;一つの局面においては、βおよびγ基がこれらの間の1個以上のα基により化学結合するということを意味する。
この明細書中で使用される時、用語「アルキレンアミン」、「アリーレンアミン」は、2個の水素を欠如して、2個の隣接するγ基または隣接するβおよびγ基と化学結合の形成能を有するアルキルアミンとアリールアミン(それぞれ)を記述する。このように、アルキレンアミンの例は、限定ではないが、−CHCHN(CH)CHCH−と−CHCHN(H)CHCH−を含む。ヘテロ環状ヒドロカルビレンもしくはアリーレンアミンの例は、限定ではないが、−CN−(二価ピリジン)を含む。「アルキレン−アリールアミン」は、例えば−CHCH(CN)CHCH−の基を含む。
一般式β(α)γMXを有する化合物の例は、限定ではないが、以下の化合物を含む。
1.
Figure 2009538975
(式中、Arの例は2−MeC、2,4,6−Me、2−i−PrCなどを含み;Mの例はFeまたはNiを含み、Xの例はCl、BrまたはCからC12ヒドロカルビルを含む)であり、WO99/024412で開示されているものなどの化合物を含む。
2.
Figure 2009538975
(式中、RおよびRの例は2,6−i−Pr、2,6−Me、および2,4,6−Meを含み、RおよびRの例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、およびベンジルを含み;Mの例はPdおよびNiを含み;Xの例はCl、Br、およびMeなどのCからC12ヒドロカルビルを含む)であり、米国特許第5,580,241号で開示されているものなどの化合物を含む。
3.
Figure 2009538975
(式中、Arの例は2,6−Meおよび2,6−i−Prを含み;Arの例は2,6−Me、2,4,6−Me、2,6−i−Pr、および2,6−Phを含み;Mの例はVを含み;Xの例はCl、Br、およびCからC12ヒドロカルビルを含む)であり、Nomura et al.,Macromolecules,2005,印刷中(Abstract published by the American Chemical Society,Macromolecules,ASAP Article 10.21/maG50629s;S0024−929(05)00629−7;Web Release Date
June 15,200E,で開示されているものなどの化合物を含む。
4.
Figure 2009538975
(式中、Mの例はZrまたはHfを含み;Xの例はCHなどのCからC12ヒドロカルビルを含み;Rの例はMe、Phまたはt−Buを含み;Dの例はNMe、OMeなどを含む)であり、Waymouth et al.,Macromolecules,2005,38,2552−2558で開示されているものなどの化合物を含む。
5.上記の化合物の任意の組み合わせ物。
これらの化合物の各々においては、Xがハライドまたはアルコキシドである場合、これらの化合物を対応するジアルキル種に変換するには、これらの金属化合物は、通常、トリ
アルキルアルミニウムもしくはアルコキシアルミニウムジアルキル試剤などのアルキル化剤と併せて使用される。
置換シクロペンタジエニル基の例は、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、n−プロピルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基;イソプロピルシクロペンタジエニル基;イソブチルシクロペンタジエニル基、sec−ブチルシクロペンタジエニル基、tert−ブチルシクロペンタジエニル基、1,2−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル基、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基などを含む。
シクロペンタジエニル基を有する多環状基の例は、インデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などを含む。
少なくとも1個のヘテロ原子を有する基の例は、メチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ベンジルアミノ基、メトキシ基、tert−ブトキシ基、フェノキシ基、ピロリル基、チオメトキシ基などを含む。
シクロペンタジエニル骨格を有する1個以上の基またはシクロペンタジエニル骨格と、少なくとも1個のヘテロ原子を有する1個以上の基を有する1個以上の基は、(i)エチレン、プロピレンなどのアルキレン基;(ii)イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの置換アルキレン基;または(iii)ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基、メチルシリルシリレン基などのシリレン基または置換シリレン基により架橋され得る。
ジルコニウムを含んでなる遷移金属成分MLn−aの例は、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、シクロペンタジエニルジメチルアミノジルコニウムジクロリド、シクロペンタジエニルフェノキシジルコニウムジクロリド、ジメチル(tert−ブチルアミノ)(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tertブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジルコニウムジクロリドなどを含む。
更なる例示の遷移金属成分MLn−aは、上記のジルコニウム成分中でジルコニウムをチタンまたはハフニウムにより置き換えた成分を含む。
本発明で有用なアルキル化された触媒前駆体は、rac−ジメチルシリルビス(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジメチル;rac−ジメチルシリルビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジメチル;rac−ジメチルシリルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジメチル:エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチル、およびエチレンビス(インデニル)ジルコニウムジメチルである。アルキル化された触媒前駆体は、アルキル化剤と触媒前駆体のハロゲン化体との反応により系内で生成可能である。例えば、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドは、トリイソブチルアルミニウム(TIBA)により処理され、次に本発明の活性化剤組成物(A)と合体可能である。
本発明で使用可能な、更なる非限定的で、代表的なメタロセン化合物は、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリメチル、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリベンジル、ジメチルシリルテトラメチル−シクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドチタンジメチル、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニウムジメチル、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−ドデシルアミドハフニウムジヒドリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−ドデシルアミドハフニウムジメチルなどのモノ−シクロペンタジエニル化合物;ビス(1,3−ブチルメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,3−ブチルメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジベンジル、ペンタメチルシクロペンタジエニル−シクロペンタジエニルジルコニウムジメチル、(テトラメチルシクロペンタジエニル)(n−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチルなどの非架橋ビスシクロペンタジエニル化合物;ジメチルシリルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチルおよびシラシクロブチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)(n−プロピル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチルなどの架橋ビス−シクロペンタジエニル化合物;ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニウムジベンジル、ジメチルシリルビス(インデニル)ハフニウムジメチル、ジメチルシリルビス(2−メチルベンズインデニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(2−メチルベンズインデニル)ジルコニウムジベンジルなどの架橋ビスインデニル化合物;およびフルオレニル配位子含有化合物、例えば、ジフェニルメチル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル;および米国特許第5,017,714号および第5,324,800号で、ならびにEP−A−0591756で表示、説明されているものなどの更なるモノ−およびビス−シクロペンタジエニル化合物を含む。
(C)触媒キャリア/担体
キャリア/担体(C)は無機キャリアまたは有機キャリアを含んでなることができる。複数のキャリアは混合物として使用可能であり、担体(C)は水を例えば吸着水としてもしくは水和物の形で含有し得る。担体(C)は金属酸化物担体を含んでなることができる。金属酸化物担体(C)はシリカ、アルミナまたはシリカ−アルミナを含んでなることができる。担体(C)は多孔性であることができ、シリカの0.1ml/g以上の、もしくは0.3ml/g以上の細孔容積を有する。担体(C)はシリカの約1.6ml/gの細孔容積を有することができる。担体(C)の平均粒子直径は、約5マイクロメーターから約1000マイクロメーターもしくは約10マイクロメーターから約500マイクロメーターであることができる。
本発明で有用なシリカは多孔性であり、約10m/gシリカから約700m/gシリカの範囲の表面積、約0.1cc/gシリカから約4.0cc/gシリカの範囲の全細孔容積、および約10マイクロメーターから約500マイクロメーターの範囲の平均粒子直径を有する。このシリカは、約50m/gから約500m/gの範囲の表面積、約0.5cc/gから約3.5cc/gの範囲の細孔容積、および約15マイクロメーターから約150マイクロメーターの範囲の平均粒子直径を有することができる。このシリカは、約200m/gから約350m/gの範囲の表面積、約1.0cc/gから約2.0cc/gの範囲の細孔容積、および約10マイクロメーターから約110マイクロメーターの範囲の平均粒子直径を有することができる。
多孔性二酸化ケイ素キャリア(C)の平均細孔直径は、約10オングストロームから約1000オングストロームの範囲にあることができ、約50オングストロームから約500オングストロームもしくは約175オングストロームから約350オングストロームで
あることができる。ヒドロキシル基の含量は、次のグリニアール反応により定量して遊離ヒドロキシル基の存在の有無により約0.04ミリモルOH/gシリカから約3.0ミリモルOH/gシリカであることができる。これらの活性OH基の大部分は、グリニアール試薬のベンジルマグネシウムクロリドと容易に反応して、トルエンを生じ、特定のシリカ上の活性OH基の濃度の定量にこの反応を使用することができる。ヒドロキシル基の含量は、約0.10ミリモルOH/gシリカから約2.0ミリモルOH/gシリカまたは約0.4ミリモルOH/gシリカから約1.5ミリモルOH/gシリカであることができる。
本発明で有用であり得る無機キャリアの例は、無機酸化物、マグネシウム化合物、粘土鉱物などを含む。本発明で有用な無機酸化物の例は、限定ではないが、SiO、Al、MgO、ZrO、TiO、B、CaO、ZnO、BaO、ThOと、これらの複酸化物、例えばSiO−Al、SiO−MgO、SiO−TiO、SiO−TiO−MgOを含む。この一覧中で有用なマグネシウム化合物の例は、MgCl、MgCl(OEt)などを含む。本発明で有用な粘土鉱物の例は、カオリン、ベントナイト、キブシ(kibushi)粘土、ゲイローム(geyloam)クレー、アロファン、ヒシンゲライト(hisingerite)、パイロフィライト、タルク、マイカ、モンモリロナイト、バーミキュライト、緑泥石(chlorites)、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、デッカイト、ハロイサイト(halloysite)などを含む。
本発明で有用であり得る有機キャリアの例は、アクリルポリマー、スチレンポリマー、エチレンポリマー、プロピレンポリマーなどを含む。本発明で有用であり得るアクリルポリマーの例は、アクリロニトリル、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、メタクリロニトリルなどのアクリルモノマーのポリマーと、モノマーと少なくとも2個の不飽和結合を有する架橋性の重合可能な化合物のコポリマーを含む。本発明で有用であり得るスチレンポリマーの例は、スチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼンなどのスチレンモノマーのポリマーと、モノマーと少なくとも2個の不飽和結合を有する架橋性の重合可能な化合物のコポリマーを含む。少なくとも2個の不飽和結合を有する架橋性の重合可能な化合物の例は、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルケトン、ジアリルフタレート、ジアリルマレエート、N,N’−メチレンビスアクリルアミド.エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレートなどを含む。
本発明においては、有機キャリアは少なくとも1個の極性官能基を有することができる。好適な極性官能基の例は、一級アミノ基、二級アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、ヒドラジド基、アミジノ基、ヒドロキシ基、ヒドロペルオキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メチルオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、チオール基、チオカルボキシル基、チオホルミル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、インダゾイル基、およびカルバゾイル基を含む。有機キャリアが元々少なくとも1個の極性官能基を有する場合には、この有機キャリアはそのまま使用可能である。マトリックスとしての有機キャリアを好適な化学的処理にかけることにより、1つ以上の種類の極性官能基も導入可能である。この化学的処理は、1個以上の極性官能族を有機キャリアの中に導入することができるいかなる方法でもあり得る。例えば.これは、アクリルポリマーと、エチレンジアミン、プロパンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレントリアミンなどのポリアルキレンポリアミンの間の反応であり得る。このような反応の具体的な方法としては、例えばスラリー状態のアクリルポリマー(例えば、ポリアクリロニトリル)をエチレンジアミンと水の混合溶液中で100℃以上、例えば120℃から150℃で処理する方法がある。本発明においては、極性官能基を有する有機キャリア中の単位グラム数当りの極性官能基の量は、0.01から50ミリモル/g、もしくは0.1から20ミリモル/gであることができる。
(D)触媒
本発明による触媒は、活性化剤組成物(A)と触媒前駆体(B)、ならびに場合によっては担体(C)を含んでなる/から誘導される。
本発明の活性化剤組成物を用いる重合
本発明においては、2から20個の炭素原子を有するいかなるオレフィンまたはジオレフィンも重合モノマーとして使用可能である。これらの具体的な例は、限定ではないが、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ヘキサデセン−1、アイコセン−1,4−メチルペンテン−1、5−メチル−2−ペンテン−1、ビニルシクロヘキサン、スチレン、ジシクロペンタジエン、ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネンなどを含む。本発明においては、2個以上のモノマーを同時に使用して共重合を行うことができる。コポリマーを構成するモノマーの具体的な例は、限定ではないが、エチレン/プロピレン、エチレン/ブテン−1、エチレン/ヘキセン−1、エチレン/プロピレン/ブテン−1、エチレン/プロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネンなどのエチレン/オレフィン、プロピレン/ブテン−1などを含む。
重合方法は限定されず、液相重合法と気相重合法の両方が使用可能である。液相重合に使用される溶媒の例は、ブタン、ペンタン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素、およびメチレンクロリドなどの炭化水素ハライドを含む。重合対象のオレフィンの少なくとも一部を溶媒として使用することも可能である。重合は、バッチ式、半バッチ式または連続式の方法で実施可能であり、重合は反応条件で異なる2つ以上の段階で実施可能である。重合温度は、約−50℃から約200℃、もしくは0℃から約100℃であることができる。重合圧力は、大気圧から約100kg/cm、もしくは大気圧から約50kg/cmであることができる。適切な重合時間は、所望のオレフィンポリマーと反応装置によって当業者に既知の手段により決定可能であり、通常、約1分から約20時間の範囲内にある。本発明においては、重合で得られるオレフィンポリマーの分子量を調整するために、水素などの連鎖移動剤が添加され得る。
本発明においては、有機アルミニウム化合物は、水などの不純物の除去のために重合時に添加可能である。この明細書で有用な有機アルミニウム化合物は、少なくとも1つの現時点で既知の有機アルミニウム化合物、例えば有機アルミニウム化合物R AlY3−c(ここで、Rは1から約20個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、Yは水素原子およびまたはハロゲン原子を表し、「c」は0から3の整数を表す)を含む、種々の有機アルミニウム化合物を含んでなることができる。Rの具体的な例は、メチル基.エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などを含む。Yに対するハロゲン原子の具体的な例は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子を含む。有機アルミニウム化合物R AlY3−cの具体的な例は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジ−n−ヘキシルアルミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、n−プロピルアルミニウムジクロリド、イソブチルアルミニウムジクロリド、n−ヘキシルアルミニウムジクロリドなどのアルキルアルミニウムジクロリド、およびジメチルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ−n−プロピルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ジ−n−ヘキシルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミニ
ウムヒドリドを含む。
次の実施例で、得られるNMRデータに合致する構造を示す。しかしながら、本発明は、次の実施例で示す構造により限定されない。
実施例1:本発明の活性化剤組成物EX1AC−[Al(L1) ]−[HNPhMe の作製
Figure 2009538975
1.14g(10ミリモル)のトリエチルアルミニウム(TEA)と2.5gの乾燥イソヘキサンを20mLバイアルに装填した。8.77g(20ミリモル)の2,2’−エチリデン−ビス(4,6ジ−tert−ブチルフェノール)(L1)と23gのイソヘキサンを攪拌棒入りの8oz広口瓶に装填した。攪拌の間、TEA溶液をL1スラリーに15分間にわたってゆっくりと添加した。スラリーは最終的に深赤色の透明溶液(H1)となった。1.21g(10ミリモル)のPhNMeをこの深赤色溶液にゆっくりと添加した。この混合物を室温で2時間攪拌した。白色沈殿が生成した。この白色固体を濾過により単離し、10mLのイソヘキサンにより3回洗浄し、真空下で乾燥した。6.4gの白色固体(63%)を得た(EX1AC)。
EX1AC分析結果:HNMR(THF−d8,21℃):δ1.2−1.5(4s,72H,−1Bu);δ1.6(d,3H,HC−CH);2.6(s,6H,−NMe);δ5.4(q,1H,H−CCH);δ6.9−7.5(m,13H,芳香族H);δ8.2(s(br),1H,N−H)
ICP:Al、計算値:2.64重量%、実測値:2.65重量%
活性プロトンに対するグリニアール滴定(ClMgCHPh):N−H計算値:100%;実測値:99.7%
実施例9中の手順にしたがったポリエチレン均一重合試験:1.1×10g/gZr/時(2.15マイクロミリモルのrac−エチレンビス(インデニル)ジルコノセンジメチル(M1)、40℃、50PSi、1,200mLのシクロヘキサン、掃去剤として2mLのイソヘキサン中の25%の(BHT)AlMe:EX1AC:Zr=1.1:1、10分間)
実施例2:本発明の活性化剤組成物EX2AC−[Al(L1) ]−[HNCH PhMe の作製
Figure 2009538975
0.114g(1ミリモル)のトリエチルアルミニウム(TEA)と4gの乾燥イソヘキサンを4mLバイアルに装填した。0.877g(2ミリモル)の2,2’−エチリデン−ビス(4、6−ジ−tert−ブチルフェノール(L1)と2gのイソヘキサンを攪拌棒を入れた4oz広口瓶に装填した。攪拌の間、TEA溶液をL1スラリーに滴加した。スラリーを60℃油浴中で15分間攪拌した。白色沈殿が生成した(H1)。5gのトルエンを添加した。スラリーは橙色溶液となった。室温まで冷却後、白色沈殿が再度観察された。0.135g(1ミリモル)のPhCHNMeをスラリーに添加した。スラリーは無色に変化した。このスラリーを一夜攪拌した。更なる固体が生成した。この混合物を濾過し、10mLのイソヘキサンにより2回洗浄し、真空下で一夜乾燥した。
収量:0.38g(EX2AC)、EX2AC分析結果:HNMR(THF−d8,21℃):δ1.2−1.5(4s,72H,−tBu);δ1.6(d,3H,HC−C );δ2.6(s,6H,−NMe );δ5.4(q,1H,−CCH);δ4.0(s,2H,C );δ6.9−7.5、(m,13H,芳香族H);δ8.2(s(br),1H,N−)。この材料は1−ヘキセン重合に対してrac−エチリデンビス(インデニル)ジルコノセンジメチル(M1)を活性化することができた。次の手順にしたがった。10mg(26.5マイクロモル)のM1と1gのトルエンを4mLバイアルに装填した。次に、0.5gのトルエン中の28.8mg(27.8マイクロモル)のEX2ACをM1溶液に添加し、続いて5分間激しく浸透して、赤褐色溶液を形成した。次に、0.9gの乾燥1−ヘキセンをピペットから一度に添加した。赤褐色溶液は沸騰し始め、暗色ゲルとなった。
実施例3:本発明の活性化剤組成物EX3AC−[Al(L2) )−[HPPhMe の作製
Figure 2009538975
1.14g(10ミリモル)のトリエチルアルミニウム(TEA)と2.5gの乾燥トルエンを20mLバイアルに装填した。6.81g(20ミリモル)のメチリデン−ビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)(L2)と25gのトルエンを攪拌棒を入れた8oz広口瓶に装填した。攪拌の間、TEA溶液をL2スラリーにゆっくりと添加した。TEA溶液の4/5を添加した後、白色固体生成が観察された。スラリーを75℃油浴中で1時間攪拌した。スラリーは最終的に深褐色の透明溶液(H2)となった。反応瓶を油浴から取り出し、外周温度まで冷却し、一夜攪拌した。3gのトルエン中の1.21g(10ミリモル)のPhNMeを深褐色溶液にゆっくりと添加した。この混合物を75℃で1時間攪拌した。白色沈殿が生成した。大量の白色固体が生成し、攪拌棒の攪拌を妨げた。次に、30gのイソヘキサンを添加して、更に沈殿を生じさせた。この白色固体を濾過により単離し、10mLのイソヘキサンにより3回洗浄し、真空下で1.5時間乾燥した。5.8gの白色固体(72%)を得た。この生成物を沈殿するために更なるイソヘキサンを添加することにより、2回目および3回目の収量を得、7.2g(88%)(EX3AC)の全収量を得た。rac−エチレンビス(インデニル)ジルコノセンジメチル(M1)などの構造的に更に開放構造のメタロセンによるこの活性化剤(EX3AC)の予備接触は、安定な活性種を生じなかった。触媒前駆体を1−ヘキセンと共に共装填し、その後活性化剤(EX3AC)と接触した時のみに重合が観察された。次の重合手順を使用した。10mg(26.5マイクロモル)のM1と1gのトルエンを4mLバイアルに装填した。次に、0.9gの乾燥1−ヘキセンをピペットから一度に添加した。次に、0.5gのトルエン中の23.0mg(27.8マイクロモル)のEX3ACをM1溶液に添加し、続いて5分間激しく振盪して、赤褐色溶液を形成した。赤褐色溶液は沸騰し始め、暗色ゲルを生じた。
実施例4(比較例):[Al(BHT) [HPhNMe (非キレート化構造)の作製の試み
Figure 2009538975
EX4BHTを合成する試みは高い温度、例えば100℃でも成功しなかった。Alに結合した4個のBHT単位の付いた所望のEX4BHT構造の代わりに、Alに結合した2個のBHT単位のみを含有する化合物(BAB)を得た。この材料は、メタロセンジアルキル活性化に対していかなる活性も示さず、1−ヘキセンを重合しなかった。次の重合手順を使用した。10mg(26.5マイクロモル)のM1と1gのトルエンを4mLバイアルに装填した。次に、0.9gの乾燥1−ヘキセンをピペットから一度に添加した。次に、DBAB、アミン、およびBHTを含有する0.5gの溶液をM1溶液に添加し、
続いて5分間激しく振盪した。色変化は観察されなかった。この溶液は1−ヘキセンを重合しなかった。
実施例5:本発明の活性化剤組成物EX5AC−[tBuAl(BHT)(L1)] [H] の作製
Figure 2009538975
1.0g(1.0ミリモル)のDBAB溶液(36%または1ミリモル/g、TlBAと等モルの2,6−ジ−t−Bu−4−メチルフェノール(BHT)から作製)を20mLバイアルに装填した。0.439g(1.0ミリモル)のL1をこのDBAB溶液に添加した。沈殿が直ちに観察された。この混合物をrac−ジメチルシリルビス(2−メチル−4−フェニル−インデニル)ジルコニウムジメチル(M2)とrac−エチレンビス(インデニル)ジルコノセンジメチル(M1)の活性化について試験した。両方とも次の手順により9−ヘキセン重合に対して活性化した。10mg(26.5マイクロモル)のM1と1gのトルエンを4mLバイアルに装填した。次に、0.9gの乾燥1−ヘキセンをピペットから一度に添加した。次に、EX5ACを含有する0.5gの溶液をM1溶液に添加し、続いて5分間激しく振盪して、赤褐色溶液を形成した。赤褐色溶液は沸騰し始め、暗色ゲルを生じた。
実施例6:本発明の活性化剤EX1ACを用いるシリカ担持触媒の作製1
1.34gのIBAO(イソブチルアルミノキサン、5−7重量%のAlを含有、トリイソブチルアルミニウムとAl基準で70−90モル%の水との反応から作製)を被覆したシリカ(IBAOにより90から100℃で3時間処理した600℃焼成のGrace952シリカから作製)を20mLバイアル中に装填した。34mgのM2、1gのトルエン、および実施例1から得られる62.6mgのEXIACをもう一つの20mLバイアルに添加して、スラリーを形成した。このスラリーをIBAOを被覆したシリカ固体と混合し、この混合物をガラス棒により5分間攪拌した。色は黄色から深赤色へと変わった。次に、湿った赤色固体を真空下に置いて、2時間乾燥した。収量:1.43g(ピンクレッド色)、実施例11の手順にしたがったポリプロピレン重合試験;掃去剤としてTIBAを使用した場合10,300g/g触媒/時、ならびに若干の反応器汚染を観察し;掃去剤無しの場合には、9,000g/g触媒/時、ならびに反応器汚染を観察しなかった。
実施例7:本発明の活性化剤EX1ACを用いるシリカ担持触媒の作製2
2.0gのEAO(エチルアルモキサン、4−5重量%のAlを含有、トリエチルアルミニウムとAl基準で70−80モル%の水との反応から作製)を被覆したシリカ(EAOにより90−100℃で3時間処理した600℃焼成のGrace952シリカから作製、7%のAlを含有)を20mLバイアルに装填した。69mgのM2、3gのトルエン、および実施例1から得られる125mgのEX1ACをもう一つの20mLバイアル
に添加して、スラリーを形成した。このスラリーをEAO被覆のシリカ固体と混合し、この混合物を60分間振盪した。色は黄色から深赤色へと変わった。次に、湿った赤色固体を真空下に置いて、3時間乾燥した。収量:2.3g(褐橙色)、実施例11の手順にしたがったポリプロピレン重合試験;掃去剤無しの場合には9、000g/g触媒/時、ならびに反応器汚染を観察しなかった。
実施例8:本発明の活性化剤EX1ACを用いるシリカ担持触媒の作製3
2.8gのEAO(4−5重量%のAlを含有、トリエチルアルミニウムとAl基準で70−80モル%の水との反応から作製)を被覆したシリカ(EAOにより90−100℃で3時間処理した600℃焼成のGrace952シリカから作製、7%のAlを含有)と、実施例1から得られる135mgのEX1ACを20mLバイアルの中に装填し、振盪器上で30分間混合した。52mgのM1、0.33gの1−ヘキサン、および3gのトルエンをもう一つの20mLバイアルに添加した。次に、このM1/1−ヘキサン溶液をEAO被覆の固体の混合物にゆっくりと添加し、この混合物を振盪器上で30分間混合した。色は黄色からピンク色へと変わった。次に、湿った赤色固体を真空下に置いて、2時間乾燥した。収量:3.1g(ピンク色)、実施例10の手順にしたがったポリプロピレン重合試験;掃去剤無しの場合には300g/g触媒/時、ならびに若干の反応器汚染を観察した。
実施例9:均質PE−標準的な重合手順
ドライボックス中でのMl溶液の作製
70−13.0mgの固体M1化合物を20mLバイアルの中に秤り込むことにより、M1溶液をドライボックス中で作製した。乾燥トルエンを添加して、2.15マイクロモル/gの濃度の溶液を作製した。このバイアルにキャップをし、振盪して、溶液を形成した。
反応器の予備設定:反応器温度を所望の温度に設定した。各回50psiまで加圧し、次に0psiまで放気し、エチレンによりNを3回反応器からフラッシュした。600mL溶媒ボンベから合計1200mLのイソヘキサンを2mLの25%(BHT)AlMe溶液と共に反応器に添加した。反応器温度を振盪器により低速度で平衡化した。
活性触媒溶液の作製:ドライボックス中ではかりの上で乾燥した5mL注射器の風袋を針無しで計量した。所望の量の活性化剤溶液をAl:Zr=1.1:1基準で注射器に秤り込んだ。1.00gのM1溶液を活性化剤試料と共に注射器の中に添加した。12インチの18ゲージ針を注射器に取り付け、針をクリンプトップバイアルによりキャップし、予備接触溶液を完了する時間を記した。
反応器への活性触媒溶液の添加:活性触媒溶液をドライボックスから取り出した。振盪器を停止し、放気により圧力を落とし、溶媒の温度を記した。注入部ポートを開き、クリンプトップバイアルを針の先端から取り外し、針軸全体を注入部ポートの中に挿入した。活性触媒溶液を反応器の中に注入し、針を取り外し、注入部ポートを閉じ、振盪器をスタートして約850rpmとし、エチレンバルブを急速に開いて、反応器のエチレンによる加圧を開始した。
反応条件:ランタイムは10分または30分であり;圧力および振盪器速度をそれぞれ50psiおよび800−825rpmで制御した。出発温度は40℃であったが、10分間で60℃まで上昇し、その時点で反応を停止した。
反応クエンチング:エチレンバルブを閉じ、振盪器を止めることにより、重合反応を終了した。
ポリマー処理:メタノール中のスラリーを真空フラスコからフィルター漏斗により濾過し、真空オーブン中で乾燥することにより、ポリマーを一定の重量まで乾燥した。
実施例10:担持PE−標準的な重合手順
低圧窒素流下で100℃で最低15分間加熱することにより、4L反応器を乾燥した。
室温まで冷却した後、反応器をイソブタンにより加圧し、3回放気し、窒素を除去した。掃去剤を添加した、もしくは無添加の40mlの乾燥した1−ヘキセンを添加しながら、イソブタン(1000ml)を反応器の中に装填した。反応器振盪器を800rpmに設定した。装填ラインを700mlのイソブタンにより掃気した後、同時に反応器の温度を80℃まで上げながら、担持M1に対して反応器をエチレンにより320psiまで装填した。次に、50−100mgの固体触媒をグローブボックス中で2mlのヘキサン中にスラリー化し、反応器の中に注入し、続いて100mlのイソブタンを注入した。反応圧力を320psiに維持し、重合を80℃で1時間行った。エチレンとイソブタンを放気することにより、反応を停止した。ポリマーを単離し、乾燥し、秤量した。
実施例11:担持PP−標準的な重合手順
プロピレン重合に対する一般的な手順は次の通りであった。窒素流下で>100℃の温度で乾燥した4Lオートクレーブ反応器に2Lのプロピレンと25ミリモルの水素を装填した。試料を700rpmで攪拌しながら、反応器温度を70℃まで上げた。掃去剤を使用する場合には、ヘキサン中の10重量%TIBA溶液の2mLの試料を反応器の中に注入した。次に、300mLをフラッシュ液として用いて、40mgの触媒を反応器の中に注入した。反応混合物を70℃で1時間攪拌した。試験の終わりでは、反応器を放気し、開いて大気圧とし、得られるポリプロピレンを捕集することにより、重合を停止した。
本発明の利点
本発明の活性化剤組成物は、比較的高価なペルフルオロ基の使用を必要とすることなく、商業的に妥当な失活化速度で触媒を活性化する能力を持つ。
本発明を1つ以上の好ましい態様の形で説明してきたが、特許請求の範囲で説明されている本発明の範囲を逸脱することなく他の改変が行われ得るということを理解すべきである。

Claims (16)

  1. アニオン/カチオンイオン対を含んでなり、
    (a)アニオンが(i)金属原子と、(ii)少なくとも2個のヘテロ原子を有し、少なくとも2個のヘテロ原子と金属原子との共有結合形成により金属原子にキレート化されている有機配位子を含み、ならびに
    (b)カチオンがブレンステッド酸を含む
    活性化剤組成物。
  2. 金属原子が元素周期律表の2−10族、13族またはランタニドもしくはアクチニド系から選択される金属を含んでなる、請求項1に記載の活性化剤組成物。
  3. 金属原子がAlを含んでなる、請求項2に記載の活性化剤組成物。
  4. ブレンステッド酸が[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なる)を含んでなる、請求項1に記載の活性化剤組成物。
  5. 少なくとも
    (a)M’m+(ここで、M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;mは金属M’の原子価であり;ならびに各Qはハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基の少なくとも1個以上を独立に含む)、および
    (b)H(Ch−L)(ここで、(i)yは2、3または4であり、(ii)Ch−Lはy個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2個は金属M’との共有結合の形成能があり、ならびに(iii)Hはy個の水素基であり、各水素基はy個のヘテロ原子の1つに結合されている)
    から誘導される、請求項1に記載の活性化剤組成物。
  6. 加えて
    (c)中性ルイス塩基
    から誘導される、請求項5に記載の活性化剤組成物。
  7. 加えて
    (d)担体
    から誘導される、請求項6に記載の活性化剤組成物。
  8. 加えて
    (d)担体
    から誘導される、請求項5に記載の活性化剤組成物。
  9. 少なくとも
    (a)M’m+(ここで、M’は2−10族、13族、ランタニド族、またはアクチニド族から選択される金属であり;mは金属M’の原子価であり;ならびに各Qはハライド基、ジアルキルアミド基、アルコキシド基、アリールオキシド基、ヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基、および有機メタロイド基の少なくとも1個以上を独立に含む)、および
    (b)H(Ch−L)(ここで、(i)yは2、3または4であり、(ii)Ch−Lは(y+q)個のヘテロ原子を含む有機配位子であり、y個のヘテロ原子の少なくとも2
    個は金属M’との共有結合の形成能があり、qは0、1または2であり、場合によってはq個のヘテロ原子の少なくとも1個は金属M’との配位共有結合の形成能があり、ならびに(iii)Hはy個の水素基であり、各水素基はy個のヘテロ原子の1つに結合されている)
    から誘導される、請求項1に記載の活性化剤組成物。
  10. 金属原子、有機配位子、およびブレンステッド酸を含んでなり、
    (a)有機配位子が少なくともy個のヘテロ原子を含み、y個のヘテロ原子の少なくとも2個と金属M’との共有結合形成により金属原子にキレート化され;ならびに
    (b)ブレンステッド酸が[HA(ここで、Hはプロトンであり、Aは中性ルイス塩基を含んでなり、xは0、1または2であり、ならびにxが2である場合には、Aは同一であるか、もしくは異なる)を含んでなる
    活性化剤組成物。
  11. 中性ルイス塩基がa)1個以上の線状エーテル、1個以上の環状エーテルまたはこれらの混合物、またはb)1個以上の二級アミン、1個以上の三級アミンまたはこれらの混合物を含む、請求項10に記載の活性化剤組成物。
  12. 加えて担体を含む、請求項10に記載の活性化剤組成物。
  13. 担体が金属酸化物担体を含む、請求項12に記載の活性化剤組成物。
  14. 金属酸化物担体がシリカ、アルミナまたはシリカ−アルミナを含む、請求項13に記載の活性化剤組成物。
  15. 請求項1に記載の活性化剤組成物と、メタロセンもしくは非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体を含んでなる触媒。
  16. 請求項1に記載の活性化剤組成物と、メタロセンもしくは非メタロセンのシングルサイト触媒前駆体、および担体を含んでなる触媒。
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