JP2009537101A - マイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子 - Google Patents

マイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2009537101A
JP2009537101A JP2009510378A JP2009510378A JP2009537101A JP 2009537101 A JP2009537101 A JP 2009537101A JP 2009510378 A JP2009510378 A JP 2009510378A JP 2009510378 A JP2009510378 A JP 2009510378A JP 2009537101 A JP2009537101 A JP 2009537101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
membrane structure
micromechanical element
manufacturing
passivation layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009510378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4971431B2 (ja
Inventor
ヴェーバー ヘリベルト
シェリング クリストフ
シュロッサー ローマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2009537101A publication Critical patent/JP2009537101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4971431B2 publication Critical patent/JP4971431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
    • B81C1/00Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
    • B81C1/00015Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate for manufacturing microsystems
    • B81C1/00134Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate for manufacturing microsystems comprising flexible or deformable structures
    • B81C1/00158Diaphragms, membranes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R19/00Electrostatic transducers
    • H04R19/04Microphones
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/02Sensors
    • B81B2201/0257Microphones or microspeakers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/02Sensors
    • B81B2201/0264Pressure sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
    • B81B2203/01Suspended structures, i.e. structures allowing a movement
    • B81B2203/0127Diaphragms, i.e. structures separating two media that can control the passage from one medium to another; Membranes, i.e. diaphragms with filtering function
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

基板とメンブレン構造体とを有する次のようなマイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子を提供する。すなわち、とりわけマイクロフォン、マイクロスピーカまたは圧力センサ(絶対圧センサまたは相対圧センサ)であり、メンブレン構造体を形成するために基板にモノリシック集積される回路と両立する製造ステップのみを行い、該メンブレン構造体を形成するために、基板上に設けられた犠牲構造体を除去するマイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子を提供する。

Description

従来技術
本発明は、各独立請求項の上位概念に記載されたマイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子に関する。
音響的構造体を基板上に形成する手法は、欧州特許出願第1441561A2号から公知である。この手法ではメンブレンを基板材料の上に形成するために、該メンブレンを貫通して該メンブレンと基板との間に自由空間をエッチング形成し、該メンブレンの間隔はエッチング工程によって、終了点ないしはエッチング制限なしで設けられる。このような手法の欠点は、メンブレンと基板との間に形成されるコンデンサシステムの電極間隔の定義が非常に良好でないため、メンブレン間隔の設定が非常に不精確になってしまい、また、設けられるメンブレン間隔も比較的大きくなってしまうことにより、コンデンサシステムから取り出される信号は比較的小さくなってしまうか、ないしは感度が低くなってしまう。
発明の開示
それに対し、独立請求項に記載のマイクロメカニカル素子の本発明の製造方法およびマイクロメカニカル素子は次のような利点を有する。すなわち、メンブレン構造体が非常に薄いメンブレンを有し、なおかつ、基板の部分領域との間に比較的小さい間隔をおいて配置することができるという利点を有する。このような特徴により、コンデンサシステムの電極間隔に関して特に小さい間隔を実現することができる。さらに、本発明において特に有利なのは、メンブレン構造体と基板材料ないしは基板との間の間隔を特に正確に調整することができ、特に正確に再現可能ないしは事前選択可能であり、かつ、面平行な面電極を実現できることである。さらに有利には、基板材料を除去するエッチング工程が終了するごとに、露出された基板壁を保護するためにパッシベーション層を堆積することもできる。基板壁とはここでは、基板においてメンブレン構造体の主延在面に対して実質的に垂直な領域を指す。
本発明では有利には、犠牲構造体を基板の第1の面に挿入または被着し、その際には犠牲構造体をエッチングステップによって、該基板の該第1の面に対向する第2の面から除去するのが有利である。こうすることにより、メンブレン構造体を実質的に一続きに形成することができ、すなわち、メンブレン構造体は孔ないしは切欠部を有さないようにすることができるので、本発明による素子は短期間の圧力変動の測定、とりわけ音波の測定にも使用することができ、また、たとえば絶対圧センサまたは相対圧センサで必要とされるような静的な圧力状態の測定を行うためにも使用することができる。
本発明ではさらに、メンブレン構造体を形成する層の形成の時間的に前および/または後に、モノリシック集積回路を製造するための処理ステップを実施するのが有利である。このことにより、本発明では有利には、マイクロメカニカル素子のための評価回路または駆動制御回路を基板上に直接モノリシック集積して設けることができる。このことにより、素子の製造を格段に簡略化し、より低コストで形成することができる。
さらに本発明では、メンブレン構造体の領域に設けられたカバー層を少なくとも部分的に除去するか、ないしは少なくとも1つの切欠部をメンブレン構造体に形成するのが有利である。このことにより、メンブレン構造体の機械的安定性および透過性とを、用途のそのつどの要件に適合することができる。
本発明の別の対象として、本発明による製造方法で製造された次のようなマイクロメカニカル素子を提供する。すなわち、メンブレン構造体と基板の少なくとも1つの部分領域とをコンデンサ構成体として有するマイクロメカニカル素子を提供する。このマイクロメカニカル素子はとりわけ、マイクロフォン、マイクロスピーカまたは圧力センサである。このような構成により、メンブレンと基板の部分領域との間の間隔を特に小さく実現することができ、マイクロメカニカル素子の感度を特に高くすることができる。本発明ではとりわけ、メンブレン構造体と基板の部分領域との間隔を約10μm未満にし、有利には5μm未満にし、特に有利には約2μm未満にし、全く特に有利には約1μm未満にするのが有利である。このことにより、メンブレン構造体を素子のそのつどの使用領域に適合し、かつ素子の高い感度を実現することができる。
本発明ではさらに、メンブレン構造体が第1の電極を有し、基板の部分領域が第2の電極を有し、該第1の電極および/または第2の電極は少なくとも1つのパッシベーション層によって保護されるのが有利である。このことによって、たとえば圧力が測定されるかないしは音波が検出ないしは励振される媒体にマイクロメカニカル素子をさらすことができる。このような媒体コンタクトにより、有利には、第1の電極ないしは第2の電極は、場合によっては攻撃的な媒体によって攻撃されなくなる。
本発明ではさらに、メンブレン構造体を、基板内または基板表面にモノリシック集積される回路とともに設けるか、ないしはメンブレン構造体を一続きで設けるか、ないしはメンブレン構造体が切欠部を有するのが有利である。このような構成により、マイクロメカニカル素子を多数の適用例に特に簡単に適合することができ、たとえば一続きで設けられた(切欠部ないしは孔を有さない)メンブレン構造体を有する絶対圧センサまたは相対圧センサに適合するか、ないしは、メンブレン構造体の両側の圧力補償を行うのが有利であるためにメンブレン構造体が切欠部ないしは孔を有する音響的な用途に適合することが特に簡単になる。さらに、モノリシック集積可能な回路をマイクロメカニカル素子とともにモノリシック集積して設けるか、または別個に設け、たとえば多数の本発明の素子を別個の回路に接続することもできる。
特に有利には、部分領域および電極の全面を少なくとも1つのパッシベーション層によって包囲するか、ないしは、切欠部の壁と基板の第2の面とを少なくとも1つのパッシベーション層によって被覆する。このことによって、センサシステムないしは素子全体の特に良好な長時間安定性と媒体耐性とが実現される。
図面に本発明の実施例が示されており、これらの実施例について以下で詳しく説明する。
図面の簡単な説明
図面
図1 本発明による素子の概略的な平面図である。
図2〜7 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。
図8 本発明による素子の断面図である。
図9 1つの実施形態による本発明の素子の前段階構造体を示す。
図10 本発明の1つの実施形態による本発明の素子の断面図である。
本発明の実施形態
図1に、本発明によるマイクロメカニカル素子10の概略的な平面図が示されている。この素子10は、基板20およびメンブレン構造体30を有する。とりわけ本発明では、メンブレン構造体30とともに回路25が、基板20内部または基板20表面にモノリシック集積で設けられている。このような回路25はたとえば、メンブレン構造体30ないしはマイクロメカニカル素子10のための評価回路または駆動制御回路とするか、または組み合わされた評価回路および/または駆動制御回路とすることもできる。このようなメンブレン構造体30によって、素子10は、とりわけ相対圧ないしは絶対圧を検出するための圧力センサおよび/または音波を検出するための構造体ないしは音波用のアクチュエータ構造体を形成する。このことによって、素子10をたとえばマイクロフォンまたはマイクロスピーカとして使用することができる。
図2〜10に、素子10の前段階構造体ないしは素子10の断面が示されている。図2〜7および9は、図8に示された素子10ないしは図10に1つの実施形態で示された素子10の前段階構造体を示している。これらの前段階構造体は、本発明の製造方法を図解するのに使用される。図2に第1の前段階構造体が示されている。この前段階構造体では、基板20の第1の面21に誘電体層が堆積されており、たとえば酸化シリコン層が堆積されている。この層は以下では、第2のパッシベーション層42と称される。第2のパッシベーション層42の後に、犠牲層ないしは犠牲構造体40を設け、構造化する。この犠牲構造体40ないしは犠牲層40はたとえば、第2のパッシベーション層42上にたとえばCVD法(chemical vapor deposition)によって構造化されて設けられた実質的に多晶質のシリコンを有する。この犠牲構造体40上には別の誘電体層41が設けられる。この別の誘電体層41は、以下では第1のパッシベーション層41とも称される。第1のパッシベーション層41は少なくとも犠牲構造体40の領域に、メンブレン構造体30の一部分を形成する。第1のパッシベーション層41の上には、第1の電極16として少なくとも1つの導電層を堆積する。第1の電極16上には本発明では別のカバー層を設けることができる。この別のカバー層は、電気的回路または電子的回路25を基板20の別の部分領域に形成する際に必要とされる。
この別のカバー層は以下でまとめて参照番号43によって示される。参照番号43′はとりわけ、たとえば窒化シリコンから成る封止パッシベーションカバー層を示す。この別の層43はとりわけ酸化シリコンを含むが、いわゆる多層メタライジング16′を含むこともできる。多層メタライジング16′は、第1の電極16を低抵抗で接続するのに使用される。基板20の第1の面21に対向する第2の面22から、空洞23を基板20に形成することにより、たとえば、メンブレン構造体30に対する次のような対向プレート24、すなわち基板の部分領域24にメンブレン構造体30と反対側に設けられる対向プレート24を形成することができる。この空洞23を形成するためにはとりわけ、エッチングマスク49(破線で示されている)を第2の面22に形成した後、空洞23をエッチング法によって形成する。基板20の導電材料によって、基板20の部分領域24によって第2の電極17が形成され、第1の電極16と第2の電極17とからコンデンサシステム15が形成される。図2に示された前段階構造体には、メンブレン構造体30は未だ完全には完成されていない。というのも、犠牲構造体40が未だ存在するからである。
メンブレン構造体30の形成に関しては、図3〜7に本発明による素子10の別の前段階構造体が示されている。
図9には、本発明による素子10の別の実施形態が、図2と同様に示されている。ここでは、犠牲構造体40の層はメンブレン構造体30の領域にのみ制限されるわけではなく、犠牲構造体の材料は素子10の別の領域にも存在する。しかしここでは、犠牲構造体40の材料は次のように構造化され、すなわち、該犠牲構造体40と別の場所40′との間に分離構造体40″が設けられることにより、該犠牲構造体40がすべての寸法で、すなわち幅でも、該犠牲構造体40の材料の構造化によって画定されるように構造化されて設けられるのが示されている。このことは、素子10の図2に示された実施形態にも当てはまる。このことによって本発明では、等方性エッチング工程によって次に、犠牲構造体40を完全に除去することにより、画定されたメンブレン構造体30を本発明で実現することができる。すなわち、基板20の部分領域24との間隔と幅とに関して比較的正確に定義された寸法でメンブレン構造体30を実現することができる。図2の別の部分は図9でも設けられるので、ここで個別に再度言及しない。
図3に、本発明によるマイクロメカニカル素子30の第2の前段階構造体が示されている。ここでは、第1の前段階構造体(図2ないしは図9を参照されたい)と異なり、基板20の第2の面22に第3のパッシベーション層44が設けられており、この第3のパッシベーション層44はとりわけ、酸化シリコン層であるか、ないしは一般的に酸化物層である。この第3のパッシベーション層はとりわけ、空洞23の壁に設けられている。この壁は図3では、実質的に垂直に示されている。第3のパッシベーション層44によって、空洞壁をエッチング攻撃から保護することができる。さらに、第3のパッシベーション層44は基板20の部分領域24を保護するための媒体保護部としても使用される。このような媒体保護部は、素子10を音響的に使用する場合、音響感知するメンブレン構造体30ないしは音響駆動されるメンブレン構造体30のための対向電極ないしは対向素子として使用される。
図4に、本発明による素子10の第3の前段階構造体が示されている。ここでは、基板20の第2の面22からエッチング工程が実施された後の第3の前段階構造体が示されている。ここでは、第2の面22に別のエッチングマスク49′が破線で示されている。この別のエッチングマスク49′において開口が設けられた場所において、第3のパッシベーション層44と基板20の部分領域24とを貫通して開口29が基板20に、第2のパッシベーション層42まで形成される。
図5には、本発明による素子10の第4の前段階構造体が示されている。ここでは、基板20の第2の面22に第4のパッシベーション層45が設けられている。これによってとりわけ、開口29の垂直方向の壁がパッシベーションされ、その結果として得られる構成体は媒体コンタクトに対してより高耐性になる。
図6には、素子の第5の前段階構造体が示されている。この第5の前段階構造体では、基板20の第2の面22から、第2のパッシベーションステップ42および第4のパッシベーションステップ45を除去する別のエッチングステップが実施された。この別のエッチングステップを行うためにはとりわけ異方性エッチングステップが使用され、たとえばプラズマエッチングステップまたはイオンビームエッチングステップが使用される。このようなエッチングステップは、露出されている第2のパッシベーション層42および第4のパッシベーション層45を除去するのに適している。
図7には、素子10の第6の前段階構造体が示されている。ここでは犠牲構造体40が、とりわけ気相エッチング工程によって、たとえばCIFを使用して除去されている。ここで見て分かるように、基板20ないしは対向する素子の部分領域24に開口29が存在するにもかかわらず、第2のパッシベーション層42と第3のパッシベーション層44と第4のパッシベーション層45とがこの部分領域24を完全に被覆してパッシベーションする。
図8には、本発明による素子10が示されている。ここでは図7と異なり、第1の電極16の上にメンブレン領域30に未だ残留していたカバー層が除去されている。このカバー層を完全に除去する他に択一的に、もちろん、カバー層43の一部分をこの領域に残すことも可能である。とりわけ本発明では、第1の電極16の上面も(図中にない)カバー層によってパッシベーションされて設けられる。
本発明による素子10のメンブレン構造体40の(上から見た)形状はたとえば、図1に示されているように正方形または角形とするか、または円形、楕円形または別の形状とすることができる。さらに、開口29を円形、角形、正方形、矩形、または楕円形の開口29として設けることもできる(上から見て)。
基板20はとりわけ半導体基板であり、有利にはシリコン基板である。このようなシリコン基板は有利には一続きで設けられるか、または少なくとも部分的に部分領域にドーピングされる。本発明ではとりわけ、メンブレン構造体30に対向して位置する基板20の部分領域24において有利には、該部分領域24と電気的コンタクトのための図中にない接続コンタクト面との間に比較的低抵抗の接続部を形成するためにドーピングを施すことができる。図面には示されていないが、とりわけ音響的用途で、メンブレン構造体30の両側の圧力補償を行うためにメンブレン構造体30に開口を設けることができる。
本発明では、メンブレン構造体30と基板20の部分領域34との間のギャップが特に小さくなり、特に正確に再現可能に構成される。このことにより、素子10の電極16,17間の間隔を小さく実現し、ひいては感度を高くすることができる。とりわけここでは、電極16,17の電極間隔を2μm未満にすることができる。部分領域24も基本的にメンブレンであるが、このメンブレンはメンブレン構造体30より格段に厚く設けられる。このことによって部分領域24はメンブレン構造体30より格段に高質量であるから、音響的用途ではメンブレン構造体30の対向素子ないしは裏板として使用することができる。
基板20内に回路を形成し、とりわけ評価回路を形成することにより、比較的高いマルチチップ構成を回避することができる。
図10に断面図で概略的に示されているような本発明の実施形態では、第2の電極17も次のように形成することができる。すなわち、基板20の第1の面にまず第5のパッシベーション層42′が堆積した後に、電極17を形成するための導電層(たとえば金属層またはドーピングされて導電性になったポリシリコン層)が堆積し、次に再び第2のパッシベーション層42が堆積するように形成することができる。他の製造ステップは上記と同様である。
図10に示されているが第2の電極17の形状に依存しない本発明の別の実施形態は、破線によって示された切欠部35のみをメンブレン構造体30に形成することである。このことはたとえば、音響的用途に適用される。
本発明による素子の概略的な平面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による製造方法を図解するための本発明の素子の前段階構造体の断面図である。 本発明による素子の断面図である。 1つの実施形態による本発明の素子の前段階構造体を示す。 本発明の1つの実施形態による本発明の素子の断面図である。

Claims (12)

  1. 基板(20)とメンブレン構造体(30)とを有するマイクロメカニカル素子(10)の製造方法であって、
    該マイクロメカニカル素子(10)はとりわけマイクロフォン、マイクロスピーカまたは圧力センサであり、
    該メンブレン構造体(30)を形成するためには、該基板(20)にモノリシック集積される回路(25)と両立する製造ステップのみを行う製造方法において、
    ・該基板(20)の第1の面(21)において、第2のパッシベーション層(42)上に犠牲層領域(40)を形成し、第1の電極(16)の第1のパッシベーション層(41)と別のカバー層(43)とによって被覆し、
    ・該基板(20)の該第1の面(21)に対向する第2の面(22)から、少なくとも1つのエッチングステップによって、該第2のパッシベーション層(42)に達する切欠部(29)を該基板(20)に形成した後、該基板(20)の露出された壁を保護するために第4のパッシベーション層(45)を堆積し、
    ・該第2のパッシベーション層(42)および第4のパッシベーション層(45)を除去した後に該犠牲層領域(40)を該切欠部(29)の領域において、該第2の面(22)から除去する
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 前記メンブレン構造体(30)を形成する層の形成より時間的に前および/または後に、前記モノリシック集積される回路(25)を形成するための製造ステップを実施する、請求項1記載の製造方法。
  3. 前記メンブレン構造体(30)の領域内に設けられたカバー層(43,43′)を少なくとも部分的に除去する、請求項1または2記載の製造方法。
  4. 前記メンブレン構造体(30)に少なくとも1つの切欠部(35)を形成する、請求項1から3までのいずれか1項記載の製造方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項記載の製造方法によって製造される、基板(20)とメンブレン構造体(30)とを有するマイクロメカニカル素子(10)であって、
    とりわけマイクロフォン、マイクロスピーカまたは圧力センサであるマイクロメカニカル素子において、
    該メンブレン構造体(30)と該基板(20)の少なくとも1つの部分領域(24)とがコンデンサシステム(15)として構成されていることを特徴とする、マイクロメカニカル素子。
  6. 前記メンブレン構造体(30)と前記基板(20)の部分領域(24)との間隔は約10μm未満であり、有利には約5μm未満であり、特に有利には約2μm未満である、請求項5記載のマイクロメカニカル素子。
  7. 前記メンブレン構造体(30)は第1の電極(16)を有し、前記基板(20)の部分領域(24)は第2の電極(17)を有し、
    該第1の電極(16)および/または第2の電極(17)は、少なくとも1つのパッシベーション層(41,42,44,45)によって保護されている、請求項5または6記載のマイクロメカニカル素子。
  8. 前記メンブレン構造体(30)は、前記基板(20)の内部または表面上にモノリシック集積される回路(25)とともに設けられている、請求項5から7までのいずれか1項記載のマイクロメカニカル素子。
  9. 前記メンブレン構造体(30)は一続きで設けられている、請求項5から8までのいずれか1項記載のマイクロメカニカル素子。
  10. 前記メンブレン構造体(30)は切欠部(35)を有する、請求項5から8までのいずれか1項記載のマイクロメカニカル素子。
  11. 前記部分領域(24)および前記電極(16,17)は全面で、少なくとも1つのパッシベーション層(41,42,44,45)によって包囲されている、請求項5から10までのいずれか1項記載のマイクロメカニカル素子。
  12. 前記切欠部(29)の壁と前記基板(20)の第2の面(22)とは、少なくとも1つのパッシベーション層(41,42,44,45)によって被覆されている、請求項5から10までのいずれか1項記載のマイクロメカニカル素子。
JP2009510378A 2006-05-12 2007-04-03 マイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子 Active JP4971431B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102006022378.0 2006-05-12
DE102006022378A DE102006022378A1 (de) 2006-05-12 2006-05-12 Verfahren zur Herstellung eines mikromechanischen Bauelements und mikromechanisches Bauelement
PCT/EP2007/053221 WO2007131836A1 (de) 2006-05-12 2007-04-03 Verfahren zur herstellung eines mikromechanischen bauelements und mikromechanisches bauelement

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009537101A true JP2009537101A (ja) 2009-10-22
JP4971431B2 JP4971431B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=38265500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009510378A Active JP4971431B2 (ja) 2006-05-12 2007-04-03 マイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8207585B2 (ja)
EP (1) EP2019812B1 (ja)
JP (1) JP4971431B2 (ja)
DE (1) DE102006022378A1 (ja)
WO (1) WO2007131836A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101814775B1 (ko) 2011-04-13 2018-01-04 엘지디스플레이 주식회사 유기발광다이오드 표시장치의 제조방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006052630A1 (de) * 2006-10-19 2008-04-24 Robert Bosch Gmbh Mikromechanisches Bauelement mit monolithisch integrierter Schaltung und Verfahren zur Herstellung eines Bauelements
GB2467776A (en) * 2009-02-13 2010-08-18 Wolfson Microelectronics Plc Integrated MEMS transducer and circuitry
WO2011083159A2 (de) * 2010-01-11 2011-07-14 Elmos Semiconductor Ag Halbleiterbauteil
US9181086B1 (en) 2012-10-01 2015-11-10 The Research Foundation For The State University Of New York Hinged MEMS diaphragm and method of manufacture therof
US9624091B2 (en) * 2013-05-31 2017-04-18 Robert Bosch Gmbh Trapped membrane

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000022172A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変換装置及びその製造方法
DE10206711A1 (de) * 2002-02-18 2003-08-28 Siemens Ag Mikromechanisches Bauelement
JP2004356707A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Hosiden Corp 音響検出機構
JP2005039652A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Hosiden Corp 音響検出機構
JP2005191208A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd エレクトレットコンデンサー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4296728B2 (ja) * 2001-07-06 2009-07-15 株式会社デンソー 静電容量型圧力センサおよびその製造方法並びに静電容量型圧力センサに用いるセンサ用構造体
US7049051B2 (en) 2003-01-23 2006-05-23 Akustica, Inc. Process for forming and acoustically connecting structures on a substrate
DE102004015444A1 (de) * 2004-02-17 2005-09-01 Robert Bosch Gmbh Differenzdrucksensor

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000022172A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変換装置及びその製造方法
DE10206711A1 (de) * 2002-02-18 2003-08-28 Siemens Ag Mikromechanisches Bauelement
JP2004356707A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Hosiden Corp 音響検出機構
JP2005039652A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Hosiden Corp 音響検出機構
JP2005191208A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd エレクトレットコンデンサー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101814775B1 (ko) 2011-04-13 2018-01-04 엘지디스플레이 주식회사 유기발광다이오드 표시장치의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP2019812A1 (de) 2009-02-04
WO2007131836A1 (de) 2007-11-22
EP2019812B1 (de) 2012-03-21
DE102006022378A1 (de) 2007-11-22
JP4971431B2 (ja) 2012-07-11
US8207585B2 (en) 2012-06-26
US20090162619A1 (en) 2009-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101740113B1 (ko) 주변압에서의 변화 및 압력파를 센싱하기 위한 mems 센서 구조체
KR101965089B1 (ko) Mems 마이크, 압력 센서 집적 구조 및 그 제조 방법
JP4296728B2 (ja) 静電容量型圧力センサおよびその製造方法並びに静電容量型圧力センサに用いるセンサ用構造体
US8705777B2 (en) MEMS microphone and method of manufacturing the same
TWI404671B (zh) 微機電元件
US7902615B2 (en) Micromechanical structure for receiving and/or generating acoustic signals, method for producing a micromechanical structure, and use of a micromechanical structure
EP2579616B1 (en) Acoustic transducer and microphone using the acoustic transducer
CN105282678A (zh) 用于麦克风的系统和方法
JP4971431B2 (ja) マイクロメカニカル素子の製造方法およびマイクロメカニカル素子
JP2009538238A (ja) マイクロマシン構成素子及びその製法
JP2013156259A (ja) マイクロメカニカル固体電解質センサ装置、および、その製造方法
TWI659923B (zh) Mems裝置與製程
US9162868B2 (en) MEMS device
JP2007295487A (ja) マイクロフォンの製造方法
WO2012122869A1 (zh) Mems麦克风及其形成方法
CN105722002B (zh) 扩音器及制造扩音器的方法
US9674618B2 (en) Acoustic sensor and manufacturing method of the same
JP2016185574A (ja) Mems素子およびその製造方法
US11946822B2 (en) Semiconductor transducer device with multilayer diaphragm and method of manufacturing a semiconductor transducer device with multilayer diaphragm
TW201817669A (zh) Mems裝置與製程
US11012789B2 (en) MEMS microphone system
US10448168B2 (en) MEMS microphone having reduced leakage current and method of manufacturing the same
US8723279B2 (en) MEMS sensor, and MEMS sensor manufacturing method
JP2011176534A (ja) 音響センサ
JP2005337956A (ja) 物理量センサとその製法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110623

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110922

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111021

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120307

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4971431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250