JP2009536632A - 医薬組合せ剤 - Google Patents

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Abstract

mTOR阻害剤およびRafキナーゼ阻害剤を含む医薬組合せ剤、ならびにその使用。

Description

本発明は、有機化合物、例えば薬学的活性化合物の組合せに関する。
mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せが驚くべき活性、例えばがん処置における相乗的活性を示すことを見出した。
1つの局面において、本発明はmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せ剤を提供する。
mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せ剤を、本明細書において、「本明細書の組合せ剤」と称する。
mTOR阻害剤は細胞間mTOR(mammalian Target of Ranapamycin)を標的とする化合物である。mTORはホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(P13−キナーゼ)に関連したキナーゼのファミリーメンバーである。ラパマイシン化合物と他のmTOR阻害剤は、細胞間受容体FKBP12(FK506−結合タンパク質12)との複合体を介してmTOR経路を阻害する。mTORは種々の異なる翻訳タンパク質、主として4E−PB1、P70S6K(p70S6キナーゼ1)およびeEF2のリン酸化状態を制御することによって、特定のmRNAの翻訳を調節する。
本発明のmTOR阻害剤には、例えばStreptomyces hygroscopicusによって産生されるマクロライド抗生物質として知られているラパマイシン、およびラパマイシン誘導体、例えば40位および/または16位および/または32位で置換されているラパマイシン、例えば式
Figure 2009536632
〔式中、
はCHまたはC3−6アルキニルであり、
はH、−CH−CH−OHまたは−CH−CH−O−CH−CH、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−プロパノイルまたはテトラゾリル、例えばテトラゾール−1−イルであり、そして
Xは=O、(H、H)または(H、OH)である。ただし、Xが=Oであり、RがCHであるとき、RはH以外である〕
の化合物が含まれる。
式Iの化合物においてRが−CH−CH−OHであるとき、式Iの化合物は生理的に加水分解可能なエステル、例えば−CH−CH−O−(C1−8)アルキルを含む。
式Iの化合物の代表例には、例えば40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン(エベロリムスとしても知られている)、32−デオキソラパマイシン、16−O−置換ラパマイシン、例えば16−ペント−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、16−ペント−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、16−ペント−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、40−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−メチルプロパノエート]−ラパマイシン(CCI779としても知られている)、40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても知られている)、または40−O−エトキシエチル−ラパマイシン(ビオリムス9としても知られている)が含まれる。
mTOR阻害剤は、例えばWO9802441、WO0114387およびWO0364383に記載のいわゆるラパログ、例えばAP23573、例えば40−O−(ジメチルホスフィノイル)−ラパマイシン、ビオリムスA9とも称されるWO2005047295の実施例1に記載の化合物、およびTAFA−93の名で開示されている化合物を含む。
他のmTOR阻害剤は、例えばWO2004101583、WO9205179、WO9402136、WO9402385、WO9613273に記載されている。
好ましくはmTOR阻害剤には、ラパマイシン、式Iの化合物、および例えばラパログ、TAFA−93、より好ましくはラパマイシン、式Iの化合物またはラパログが含まれる。
好ましい化合物は、例えばWO9409010の実施例8に記載の40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンである。
他の好ましい化合物は、32−デオキソラパマイシンまたはWO9641807に記載の16−ペント−2−イニルオキシ−32(S)−ジヒドロ−ラパマイシン、または例えばWO9516691に記載の化合物である。
好ましいmTOR阻害剤には、以下のものが含まれる:
ラパマイシン、および/または
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペント−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペント−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、および/または
16−ペント−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
40−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−メチルプロパノエート]−ラパマイシン(CCI779としても知られている)および/または
40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても知られている)、および/または
AP23573、および/または
ビオリムスA9、例えばおよび/または
TAFA−93の名で開示されている化合物
例えば
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
32−デオキソラパマイシン、および/または
CCI779、および/または
ABT578、および/または
AP23573。
mTOR阻害剤、例えばラパマイシンまたはラパマイシン誘導体を、適当に、例えば医薬組成物の形態で、例えばラパマイシンまたはラパマイシン誘導体、例えばエベロリムスについて既知の投与形態で例えば開示されているように投与することができ、例えば経口的に、0.1mg〜15mg、例えば0.1mg〜10mg、例えば0.1mg、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、2.5mg、5mgまたは10mgの用量で、例えば(分散可能)錠剤の形態で投与することができ;例えば週間投与量には、処置する疾患に依存して70mg以下、例えば30mg〜70mg、例えば30mg〜50mgを含み得る。他のラパマイシン誘導体を同様の用量範囲で、例えば記載のような用量範囲で投与することができる。
Rafキナーゼファミリーは、Raf−1としても知られているcRaf、bRafおよびaRafと称される3つのメンバーを有することが知られている。bRafキナーゼは一般的に、試験した黒色腫細胞系の59%を含むヒトがんにおける、様々な体細胞点突然変異の1つによって活性化されることが報告されている、例えばDavies et al., Nature, Vol. 417, pp. 949-954 (2002)参照。Rafキナーゼ阻害剤は、本明細書において使用するとき、Rafキナーゼの有効な阻害剤、とりわけcRafキナーゼ阻害剤ならびに野生型および変異型bRafキナーゼ阻害剤、例えばV599E変異型bRafキナーゼの阻害剤を含むことを意味する。
Rafキナーゼ阻害剤、例えば低分子化合物は既知である。例えば本明細書に記載ものを含むRafキナーゼ阻害剤を、「本発明のRafキナーゼ阻害剤」とも称する。
好ましい本発明のRafキナーゼ阻害剤には、例えば化合物GW5074、BAY43−9006、CHIR−265、およびUS6987119(とりわけB−Rafキナーゼ阻害剤と記載されている化合物)、WO98022103、WO99032436、WO2006084015、WO2006125101、WO2007027855、WO2005004864、WO2005028444、WO03082272、WO2005032548およびWO2007030377に定義の化合物、より好ましくはWO2005028444、WO03082272、WO2005032548およびWO2007030377に定義の化合物が含まれる。
とりわけ、本明細書に記載の特許文献の、あらゆる形態、例えば一般式に記載の形態、または1個の化合物として記載の形態、例えば遊離塩基形または塩形、溶媒和物形、多形、エステル、N−オキシド、プロドラッグ、異性体混合物もしくは純粋な異性体、または互変異性体の化合物を意味し;そして記載の化合物の各群または記載の1個の化合物各々が、好ましい本発明のRafキナーゼ阻害剤であり得る。さらにとりわけ、本明細書に記載の特許文献のいずれかにおけるあらゆる化合物群または1個の化合物の製造用法、医薬組成物および投与形態を意味する。本明細書に記載の特許文献の内容を、出典明示により本明細書の一部とする。
他の局面において、本発明は、mTOR阻害剤と、下記式の化合物であるWO2005028444に記載の化合物との組合せ剤を提供する:

Figure 2009536632
〔式中、
nは0−2であり;
rは0から2であり、
mは0−4であり;
Jは非置換であるか、または1つまたは2つのQで置換されており、ここでJはアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、当該アリールは6−14個の炭素原子を有する芳香族性基、例えばフェニル、ナフチル、フルオレニルおよびフェナントレニルであり;前記ヘテロアリールは4−14個、とりわけ5−7個の環原子を有し、その1、2または3個の原子が独立してN、SおよびOから選択される芳香族性基、例えばフリル、ピラニル、ピリジル、1,2−、1,3−および1,4−ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、トリアゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、イミダゾリル、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、イソインドリニル、キノリル、イソキノリル、プリニル、シノリニル、ナフチリジニル、フタラジニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、プリニル、チアントレニル、キサンテニル、アクリジニル、カルバゾリルおよびフェナジニルであり;前記シクロアルキルは3−8個、好ましくは5−6個の環原子を有する飽和環式基、例えばシクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり;前記ヘテロシクロアルキルは3−8個、好ましくは5−6個の環原子を有し、その1、2または3個の原子が独立してN、SおよびOから選択される飽和環式基、例えばピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリジニル、ピロリジニルおよびピラゾリジニルであり;
Qはハロゲン、置換もしくは非置換低級アルキル,−OR,−SR,−N(R)R,−NRS(O)N(R)R,−NRS(O)R,−S(O)R,−S(O),−OCOR,−C(O)R,−CO,−NR−COR,−CON(R)R,−S(O)N(R)R、シアノ、トリ−メチルシラニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、例えば置換もしくは非置換イミダゾリル、および置換もしくは非置換ピリジニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラゾリル、置換もしくは非置換テトラビドロピラニル、および置換もしくは非置換アゼチジニルC1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、アミノ、モノ−もしくはジ置換アミノ、ヘテロアリール−アリールから成る群から選択される、1または2個の炭素原子上の置換基であり;
RはH、低級アルキルまたは低級アルコキシ−アルキルであり;
は置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリールまたは−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルであり;
Xは結合、Y、−N(R)−、オキサ、チオ、スルホン、スルホキシド、スルホンアミド、アミド、またはウレイレン、好ましくは−NH−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−であり;
YはH、低級アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルであり;そして
Zはアミノ、モノ−もしくはジ置換アミノ、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、エステル化カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ置換カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、メルカプト、スルホ、フェニルチオ、フェニル−低級アルキルチオ、アルキルフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニル−低級アルキルスルフィニル、アルキルフェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、フェニル−低級アルカンスルホニルまたはアルキルフェニルスルホニルであり、そして1個以上の基Zが存在するとき(m≧2)、置換基Zは同一または異なっている〕
の化合物、または1個以上のN原子が酸素原子を担持している記載の化合物のN−オキシド;またはその薬学的に許容される塩;
例えば式
Figure 2009536632
〔式中、rは0−2であり、
nは0−2であり;
mは0−4であり;
A、B、D、EおよびTは各々CHまたはCQであるか、または
A、B、DおよびEは各々CHまたはCQであり、TはNであるか、または
B、D、EおよびTは各々CHまたはCQであり、AはNであるか、または
A、B、TおよびEは各々CHまたはCQであり、DはNであるか、または
A、B、DおよびTは各々CHまたはCQであり、EはNであるか、または
A、BおよびDは各々CHまたはCQであり、EおよびTはNであるか、または
B、EおよびTは各々CHまたはCQでありAおよびDはNであるか、または
A、DおよびTは各々CHまたはCQであり、BおよびEはNであるか、または
AおよびDは各々CHまたはCQであり、B、EおよびTは各々Nであり;
Qはハロゲン、置換もしくは非置換低級アルキル、−OR、−SR、−N(R)R、−NRS(O)N(R)R,−NRS(O)R、−S(O)R、−S(O)、−OCOR、−C(O)R、−CO、−NR−COR、−CON(R)R、−S(O)N(R)R、シアノ、トリ−メチルシラニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、例えば置換もしくは非置換イミダゾリルおよび置換もしくは非置換ピリジニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラゾリル、置換もしくは非置換テトラヒドロピラニルおよび置換もしくは非置換アゼチジニル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、アミノ、モノ−もしくはジ置換アミノ、ヘテロアリール−アリールから成る群から選択される、1または2個の炭素原子上の置換基であり;
RはH、低級アルキルまたは低級アルコキシ−アルキルであり;
は置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換フェニル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリールまたは−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルであり;
Xは結合、Y、−N(R)−、オキサ、チオ、スルホン、スルホキシド、スルホンアミド、アミド、またはウレイレン、好ましくは−NH−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−であり;
YはH、低級アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルであり;そして
Zはアミノ、モノ−もしくはジ置換アミノ、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、エステル化カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ置換カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、メルカプト、スルホ、フェニルチオ、フェニル−低級アルキルチオ、アルキルフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニル−低級アルキルスルフィニル、アルキルフェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、フェニル−低級アルカンスルホニルまたはアルキルフェニルスルホニル、そして1個以上の基Zが存在するとき(m≧2)、置換基Zは同一または異なっている〕
の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば
rは0−2であり;
nは0または1であり;
mは0または1であり;
A、B、DおよびEは各々CHまたはCQであり、TはNであるか、または
A、B、TおよびEは各々CHまたはCQであり、DはNであるか、または
A、BおよびDは各々CHまたはCQであり、EおよびTは各々Nであり;
Qはハロゲン、置換もしくは非置換低級アルキル、−OR、−SR、−NR、−NRS(O)N(R),−NRS(O)R、S(O)R、−S(O)、−OCOR、−C(O)R、−CO、−NR−COR、−CON(R、−S(O)N(R、シアノ、トリ−メチルシラニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、アミノ、モノ−もしくはジ置換アミノから成る群から選択される、1または2個の炭素原子上の置換基であり;
RはHまたは低級アルキルであり、
は置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、フェニル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリールまたは−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルであり;
Xは−NR−、オキサまたはチアであり;
Yは、非置換であるか、またはアミノ;低級アルカノイルアミノ、ハロゲン、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、ヒドロキシ;低級アルコキシ、フェニル−低級アルコキシおよびシアノ、または上記置換基の群に代えて、またはそれに加えて、低級アルケニル、C8−12アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、低級アルカノイル、ハロ−低級アルキルオキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルメルカプト、ハロ−低級アルキルメルカプト、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルカンスルホニル、ハロ−低級アルカンスルホニル、フェニルスルホニル、ジヒドロキシボラ(−B(OH))および低級アルキレンジオキシから成る群から選択される1または2個の同一または異なっている置換基で置換されたフェニルであるか、または
Yはピリジルであり;そして
Zはハロゲン、アミノ、N−低級アルキルアミノ、ヒドロキシ−低級アルキルアミノ、フェニル−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、N−フェニル−低級アルキル−N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルフェニルアミノ、低級アルカノイルアミノ、またはベンゾイルアミノおよびフェニル−低級アルコキシカルボニルアミノから成る群から選択される置換基であり、ここで各々の場合、フェニル基は非置換であるか、またはニトロもしくはアミノで、またはハロゲン、アミノ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイルもしくはカルバモイルでも置換されている、
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、
rは0−2であり;
nは0または1であり;
mは0または1であり;
A、B、DおよびEは各々CHまたはCQであり、TはNであるか、または
A、BおよびDは各々CHまたはCQであり、EおよびTは各々Nであり;
QはAと、Dと、またはAおよびDと結合しており;そしてフッ素、塩素または臭素、メチル、エチル、プロピル;ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ、ヒドロキシイミノメチル、アセチル、ホルミル、メチルメルカプトまたはアミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−n−プロピル−もしくはN−イソプロピルアミノ、2−シアノエチルアミノ、3−(メトキシフェニル)アミノ、3−(4−モルホリニル)プロピルアミノ、3−(ピリジニル)メチルアミノ、2−(2−ピリジニル)エチルアミノ、4−(1H−イミダゾール−1−イル)ブチルアミノ、4−(トリフルオメトキシ)フェニル−アミノ、(メチルアミノスルホニル)アミノ、(メチルスルホニル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ、(テトラヒドロ−3−フラニル)アミノ、(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル)アミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、(2−メトキシエチル)メチルアミノ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ、スピラン、1−アゼチジニル、3−エトキシカルボニル−1−アゼチジニル、3−カルボキシ−1−アゼチジニル、テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジニル、ジヒドロ−1,2,5−オキサチアジン−5(6H)−イル、テトラヒドロ−1(2H)−ピリミジニル)、3−(アセチル)−テトラヒドロ−1(2H)−ピリミジニル、ピペラジニル、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル、4−(エトキシカルボニル)−1−ピペラジニル、4−アセチル−1−ピペラジニル、ピペリジニル、4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(ジフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル、4−フェノキシ−1−ピペリジニル、4−シアノ−1−ピペリジニル、4−メトキシ−1−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−1−ピペリジニル、4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル、4−カルボキシ−1−ピペリジニル、4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル、4−メチルチオ−1−ピペリジニル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジニル、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ、4−モルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニルまたは2−フェニル−4−モルホリニルから選択され;
RはHまたはメチルであり;
Xは−NR−、オキサまたはチアであり;
Yは非置換であるか、またはアミノ;アセチルアミノ;フッ素、塩素または臭素;tert−ブチル、メチル、エチルまたはプロピル;トリフルオロメチル;ヒドロキシ;メトキシ、エトキシ;ベンジルオキシ;シアノ、または(上記置換基の群に代えて、またはそれに加えて)エテニル、C6−12アルコキシ、tert−ブトキシカルボニル、カルバモイル、N−メチル−カルバモイルまたはN−tert−ブチル−カルバモイル、アセチル、フェニルオキシ、トリフルオロメトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエチルオキシ、エトキシカルボニル、メチルメルカプト、トリフルオロメチルメルカプト、ヒドロキシメチル、メタンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル、フェニルスルホニル、ジヒドロキシボラ(−B(OH))、2−メチル−ピリミジン−4−イル、オキサゾール−5−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−ピラゾール−3−イル、2個の隣接した炭素原子と結合しているメチレンジオキシから選択される1または2個の同一または異なる置換基で置換されたフェニルであるか、または
Yはピリジル、2−、3−もしくは4−アミノフェニル、2−、3−もしくは4−アセチルアミノフェニル、2−、3−もしくは4−フルオロフェニル、2−、3−もしくは4−クロロフェニル、2−、3−もしくは4−ブロモフェニル、2,3−、2,4−、2,5−もしくは3,4−ジクロロフェニル、クロロ−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−フルオロアニリノ、2−、3−もしくは4−メチルフェニル、2−、3−もしくは4−エチルフェニル、2−、3−もしくは4−プロピルフェニル、メチル−フルオロ−フェニル、2−、3−もしくは4−トリフルオロメチルフェニル、2−、3−もしくは4−ヒドロキシフェニル、2−、3−もしくは4−メトキシフェニル、2−、3−もしくは4−エトキシフェニル、メトキシ−クロロ−フェニル、2−、3−もしくは4−ベンジルオキシフェニル、2−、3−もしくは4−シアノフェニル、2−、3−もしくは4−メチルフェニル、4−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル、3−ブロモ−5−トリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、4−メチル−3−ヨードフェニル、3,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、3−ブロモ−4−エチル−フェニルまたは3−クロロベンジルフェニルであり;そして
Zはハロゲン、アミノ、N−低級アルキルアミノ、ヒドロキシ−低級アルキルアミノ、フェニル−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、N−フェニル−低級アルキル−N−低級アルキルアミノ;N,N−ジ−低級アルキルフェニルアミノ、低級アルカノイルアミノ、またはベンゾイルアミノおよびフェニル−低級アルコキシカルボニルアミノから成る群から選択される置換基であり、ここで各々の場合、フェニル基は非置換であるか、またはニトロもしくはアミノで、またはハロゲン、アミノ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイルもしくはカルバモイルでも置換されている、
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、
rが1であり;nが0であり;mが0であり;
B、D、EおよびTがCHまたはCQであり、AがNであるか、または
A、B、DおよびEが各々CHまたはCQであり、TがNであり;
Qがフッ素、塩素、メチル、エチル、プロピル;アミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、2−シアノエチルアミノ、3−(メトキシフェニル)アミノ、3−(4−モルホリニル)プロピルアミノ、3−(ピリジニル)メチルアミノ、2−(2−ピリジニル)エチルアミノ、4−(1H−イミダゾール−1−イル)ブチルアミノ、4−(トリフルオロメトキシフェニル)アミノ)、(メチルアミノスルホニル)アミノ、(メチルスルホニル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ、(テトラヒドロ−3−フラニル)アミノ、(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル)アミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ、テトラヒドロ−1−(2H)−ピリミジニル、3−(アセチル)テトラヒドロ−1(2H)−ピリミジニル、ピペラジニル、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル、4−(エトキシカルボニル)−1−ピペラジニル、4−アセチル−1−ピペラジニル、ピペリジニル、4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(ジフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル、4−フェノキシ−1−ピペリジニル、4−シアノ−1−ピペリジニル、4−メトキシ−1−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−1−ピペリジニル、4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル、4−カルボキシ−1−ピペリジニル、4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル、4−メチルチオ−1−ピペリジニル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジニル、4−モルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニルまたは2−フェニル−4−モルホリニルから成る群から選択される、1または2個の炭素原子上の置換基であり;
RがHまたはメチルであり、
Xが−NH−であり;
Yが非置換であるか、またはフッ素、塩素、臭素;低級アルキル、トリフルオロメチルで置換されたフェニル;4−クロロフェニル、2−、3−もしくは4−メチルフェニル、4−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル、3−ブロモ−5−トリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル;4−メチル−3−ヨードフェニル、3,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたは3−ブロモ−4−エチル−フェニルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、
rが1であり;nが0であり;mが0であり;
A、B、DおよびEが各々CHまたはCQであり、TがNであり;
Qがアミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、2−シアノエチルアミノ、3−(メトキシフェニル)アミノ、3−(4−モルホリニル)プロピルアミノ、3−(ピリジニル)メチルアミノ、2−(2−ピリジニル)−エチルアミノ、4−(1H−イミダゾール−1−イル)ブチルアミノ、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル−アミノ)、(メチルアミノスルホニル)アミノ、(メチルスルホニル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ、(テトラヒドロ−3−フラニル)アミノ、(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル)アミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ、ピペリジニル、4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(ジフルオロメチル)−1−ピペリジニル、4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル、4−フェノキシ−1−ピペリジニル、4−シアノ−1−ピペリジニル、4−メトキシ−1−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−1−ピペリジニル、4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル、4−カルボキシ−1−ピペリジニル、4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル、4−メチルチオ−1−ピペリジニル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジニルまたはモルホリニルから選択される、1個の炭素原子上の置換基であり;
RがHであり;
Xが−NH−であり;そして
Yが非置換であるか、または塩素、メチル、トリフルオロメチル、イソプロピル、tert−ブチル、メトキシ、4−トリフルオロメトキシフェニルで置換されたフェニル;ナフチル;非置換であるか、または低級アルキルで置換されたシクロヘキシル、非置換であるか、または、ハロゲンもしくは低級アルキルで置換されたインドリルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、
rが1であり;nが0であり;mが0であり;
A、B、DおよびEが各々CHであり、TがNであり;
Qがモルホリニルから選択される、1個の炭素原子上の置換基であり;
RがHであり;Xが−NH−であり;そしてYがtert−ブチルまたはトリフルオロメチルで4位で置換されたフェニルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば
rが1であり;nが0であり;mが0であり;
A、BおよびDが各々CHであり、EおよびTが各々Nであり;
Xが−NH−であり;
Yがtert−ブチルで4位で置換されたフェニルであるフェニルであり;そしてQがD上の2−ヒドロキシエチルアミノ置換基である;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば
nが0−2であり;
rが0−2であり;
mが0−4であり;
Jがインドリル、イソインドリニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリル、プリニル、シノリニル、ナフチリジニル、フタラジニル、イソベンゾフラニルナフチリジニル、フタラジニル、クロメニルおよびプリニルから選択される二環式ヘテロ芳香環系であり;
Qがハロゲン、置換もしくは非置換低級アルキル、−OR、−SR、−NR、−NRS(O)N(R)、−NRS(O)R、−S(O)R2,−S(O)、−OCOR、−C(O)R、−CO、−NR−COR
−CON(R、−S(O)N(R、シアノ、トリ−メチルシラニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、アミノ、モノ−もしくは全置換アミノから成る群から選択される、二環式環系の一方または両方の環上の、そして二環式環系の一方または両方の環の1または2個の炭素原子上の置換基であり;
RがHまたは低級アルキルであり;
が置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、フェニル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリールまたは−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルであり;
XがY、−N(R)−、オキサ、チオ、スルホン、スルホキシド、スルホンアミド、アミドまたはウレイレンであり;
YがH、低級アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルであり;そして
Zがアミノ、モノ−もしくはジ置換アミノ、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、エステル化カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−置換カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、メルカプト、スルホ、フェニルチオ、フェニル−低級アルキルチオ、アルキルフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニル−低級アルキルスルフィニル、アルキルフェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、フェニル−低級アルカンスルホニルまたはアルキルフェニルスルホニルであり、そして1個以上の基Zが存在するとき(m≧2)、置換基Zは同一または異なっている;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩、
例えば、
nが0であり;rが0であり;mが0であり;
Jがインドリル、イソインドリニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリル、プリニル、シノリニル、ナフチリジニル、フタラジニル、イソベンゾフラニル、ナフチリジニル、フタラジニル、クロメニルおよびプリニルから選択される二環式ヘテロ芳香環系であり;
RがHまたは低級アルキルであり;
XがY、−N(R)−、オキサ、チオ、スルホン、スルホキシド、スルホンアミド、アミドまたはウレイレンであり;そして
YがH、低級アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、nが0であり;rが0であり;mが0であり;Jがイソキノリルであり;XがNHであり;そしてYが4−tert−ブチルフェニルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、nが0であり;rが0であり;mが0であり;Jがキナゾリルであり;XがNHであり;そしてYが4−tert−ブチルフェニルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、nが0であり;rが0であり;mが0であり;Jがイソキノリルであり;XがNHであり;そしてYが2−tert−ブチル−ピリミジン−5−イルである;
式IaWO2005028444の化合物、またはそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えばWO2005028444に定義の実施例1から30の化合物、または表2の化合物1から332、または表3の化合物1から5から選択される;
式IaWO2005028444の化合物、または例えばそのN−オキシドもしくは薬学的に許容される塩;
例えば、列記されている各1個の化合物が好ましい化合物であり得る;
例えば、式
Figure 2009536632
の化合物の群から選択される化合物。
例えば本明細書に記載のn、m、r、J、Q、R、R、X、Y、Z、A、B、D、EおよびTの意味を含む式IWO2005028444または式IaWO2005028444の化合物の置換基の好ましい意味は、WO200502844に定義されており、本明細書においてWO200502844を参照し;そしてWO200502844の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
WO200502844の化合物を、それを必要とする対象に、WO200502844に記載の通りに投与することができる。体重約70kgの場合、式IWO2005028444または式IaWO2005028444の化合物の、約0.1gから約5g、好ましくは約0.5gから約2gの1日用量を、それを必要とする対象に、例えばWO200502844に定義の医薬組成物の形態で投与することができる。WO200502844をあらゆる局面において参照し;そしてWO200502844の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
他の局面において、本発明は、mTOR阻害剤と下記式の化合物であるWO03082272またはWO2005032548に記載の化合物との組合せ剤を提供する:

Figure 2009536632
〔式中、
およびXは互いに独立して=N−、−NR−、−O−もしくは−S−から選択される;ただし、
が−NR−、−O−または−S−であるとき、Xは−N−であるか、または
が−NR−、−O−またはS−であるとき、Xは=N−であり、XおよびXのいずれもが=N−ではなく;
YはOまたはSであり;
は置換もしくは非置換アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、多環式アリール、多環式アリールアルキル、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールアリール、ヘテロアリールヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ビアリールアルキル、またはヘテロアリールアリールアルキルであり;
は置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
はOまたはHであり、そして
はNRまたはヒドロキシルであるか;または
とRはそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;式中、点線は一重結合または二重結合を意味し;
は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
は水素、ヒドロキシル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルであり;
およびRは互いに独立して水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクリルおよびヘテロアリールアルキルから選択されるか;または
とRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成し;そして
は水素または低級アルキルである〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
− XがNRであり、そして例えばRが水素またはメチルであり;
− YがOであり;
− Aが置換もしくは非置換フェニル、ピリジル、ピリミジニル、フェニルアルキル、ピリジルアルキル、ピリミジニルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルフェニル、ヘテロシクリルフェニル、ヘテロシクリルアルキルフェニル、クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、ジハロフェニル、ニトロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、アルキルベンゾエート、アルコキシフェニル、ジアルコキシフェニル、ジアルキルフェニル、トリアルキルフェニル、チオフェン、チオフェン−2−カルボキシレート、アルキルチオフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アセチルフェニル、スルファモイルフェニル、ビフェニル、シクロヘキシルフェニル、フェニルオキシフェニル、ジアルキルアミノフェニル、アルキルブロモフェニル、アルキルクロロフェニル、アルキルフルオロフェニル、トリフルオロメチルクロロフェニル、トリフルオロメチルブロモフェニルインデニル、2,3−ジヒドロインデニル、テトラリニル、トリフルオロフェニル、(トリフルオロメチル)チオフェニル、アルコキシビフェニル、モルホリニル、N−ピペラジニル、N−モルホリニルアルキル、ピペラジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、1−アセチル−2,3−ジヒドロインドリル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキシアルキルフェニル、ピロリジニル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルアルキル、4−アミノ(イミノ)メチルフェニル、イソオキサゾリル、インダゾリル、アダマンチル、ビシクロヘキシル、キヌクリジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリルフェニル、フェニルイミダゾリル、フタルアミド、ナフチル、ベンゾフェノン、アニリニル、アニソリル、キノリニル、キノリノニル、フェニルスルホニル、フェニルアルキルスルホニル、9H−フルオレン−1−イル、ピペリジン−l−イル、ピペリジン−l−イルアルキル、シクロプロピル、シクロプロピルアルキル、ピリミジン−5−イルフェニル、キノリジニルフェニル、フラニル、フラニルフェニル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピロリジン−4−イルピリジニル、4−ジアゼパン−1−イル、ヒドロキシピロリジン−l−イル、ジアルキルアミノピロリジン−l−イル、1,4’−ビピペリジン−1’−イル、および(1,4’−ビピペリジン−1’−イルカルボニル)フェニル;
− Aが置換もしくは非置換ピリジルであり、
− RがOであり、点線が一重または二重結合を意味し;
− RがNRであり、Rが水素であり、Rが水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロ、およびヘテロアリールアルキルから選択され;
− RとRがそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;
− Rが低級アルコキシ;例えばメトキシであり、
− Rが低級アルキル、例えばメチルであり;
− RがOであり、RがNRであり、RがHであり、そしてRがメチルである;
式IWO03082272/WO2005032548の化合物;
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
YがOまたはSであり;
が置換もしくは非置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、多環式アリール、多環式アリールアルキル、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールアリール、ヘテロアリールヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ビアリールアルキル、ヘテロアリールアリールアルキルであり;
が置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
がOであり、RがNRであるか;または
とRがそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;式中、点線が一重または二重結合を意味し;
が水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
が水素または低級アルキルであり、
およびRは互いに独立して水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択されるか;または
とRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成する〕
の化合物である、式IWO03082272/WO2005032548の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
− Rが水素であり、
− Rがメチルであり、
− YがOであり、
− Aが置換もしくは非置換フェニル、ピリジル、ピリミジニル、フェニルアルキル、ピリジルアルキル、ピリミジニルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルフェニル、ヘテロシクリルフェニル、ヘテロシクリルアルキルフェニル、クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、ジハロフェニル、ニトロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、アルキルベンゾエート、アルコキシフェニル、ジアルコキシフェニル、ジアルキルフェニル、トリアルキルフェニル、チオフェン、チオフェン−2−カルボキシレート、アルキルチオフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アセチルフェニル、スルファモイルフェニル、ビフェニル、シクロヘキシルフェニル、フェニルオキシフェニル、ジアルキルアミノフェニル、アルキルブロモフェニル、アルキルクロロフェニル、アルキルフルオロフェニル、トリフルオロメチルクロロフェニル、トリフルオロメチルブロモフェニルインデニル、2,3−ジヒドロインデニル、テトラリニル、トリフルオロフェニル、(トリフルオロメチル)チオフェニル、アルコキシビフェニル、モルホリニル、N−ピペラジニル、N−モルホリニルアルキル、ピペラジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、1−アセチル−2,3−ジヒドロインドリル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキシアルキルフェニル、ピロリジニル、ピロリジン−l−イル、ピロリジン−l−イルアルキル、4−アミノ(イミノ)メチルフェニル、イソオキサゾリル、インダゾリル、アダマンチル、ビシクロヘキシル、キヌクリジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリルフェニル、フェニルイミダゾリル、フタルアミド、ナフチル、ベンゾフェノン、アニリニル、アニソリル、キノリニル、キノリノニル フェニルスルホニル、フェニルアルキルスルホニル、9H−フルオレン−l−イル、ピペリジン−l−イル、ピペリジン−l−イルアルキル、シクロプロピル、シクロプロピルアルキル、ピリミジン−5−イルフェニル、キノリジニルフェニル、フラニル、フラニルフェニル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピロリジン−4−イルピリジニル、4−ジアゼパン−1−イル,−245ヒドロキシピロリジン−l−イル、ジアルキルアミノピロリジン−l−イル、1,4’−ビピペリジン−1’−イル、および(1,4’−ビピペリジン−1’−イルカルボニル)フェニルから選択され;
− Aが置換もしくは非置換ピリジルであり;
− RがOであり、点線が一重または二重結合を意味し;
− RがNRであり、Rが水素であり、そしてRが水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択され;
− RとRがそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;
− RがOであり、RがNRであり、RがHであり、Rがメチルであり;
− Rが低級アルコキシ、例えばメトキシであり;
− Rが低級アルキル、例えばメチルである;
式IIWO03082272/WO2005032548の化合物;
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
XはNR、OまたはSであり、
は置換もしくは非置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、多環式アリール、多環式アリールアルキル、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールアリール、ヘテロアリールヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ビアリールアルキル、ヘテロアリールアリールアルキルであり;
は置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
はOであり、RはNRであるか;または
とRはそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し、式中、点線は一重または二重結合を意味し;
は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
は水素または低級アルキルであり;
およびRは互いに独立して水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択されるか;または
とRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成する〕
の化合物である、式IWO03082272/WO2005032548の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
− XがNRであり;
− Rが水素であり;
− R4がメチルであり;
− Aが置換もしくは非置換フェニル、ピリジル、ピリミジニル、フェニルアルキル、ピリジルアルキル、ピリミジニルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルフェニル、ヘテロシクリルフェニル、ヘテロシクリルアルキルフェニル、クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、ジハロフェニル、ニトロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、アルキルベンゾエート、アルコキシフェニル、ジアルコキシフェニル、ジアルキルフェニル、トリアルキルフェニル、チオフェン、チオフェン−2−カルボキシレート、アルキルチオフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アセチルフェニル、スルファモイルフェニル、ビフェニル、シクロヘキシルフェニル、フェニルオキシフェニル、ジアルキルアミノフェニル、アルキルブロモフェニル、アルキルクロロフェニル、アルキルフルオロフェニル、トリフルオロメチルクロロフェニル、トリフルオロメチルブロモフェニルインデニル、2,3−ジヒドロインデニル、テトラリニル、トリフルオロフェニル、(トリフルオロメチル)チオフェニル、アルコキシビフェニル、モルホリニル、N−ピペラジニル、N−モルホリニルアルキル、ピペラジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、1−アセチル−2,3−ジヒドロインドリル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキシアルキルフェニル、ピロリジニル、ピロリジン−l−イル、ピロリジン−l−イルアルキル、4−アミノ(イミノ)メチルフェニル、イソオキサゾリル、インダゾリル、アダマンチル、ビシクロヘキシル、キヌクリジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリルフェニル、フェニルイミダゾリル、フタルアミド、ナフチル、ベンゾフェノン、アニリニル、アニソリル、キノリニル、キノリノニル、フェニルスルホニル、フェニルアルキルスルホニル、9H−フルオレン−l−イル、ピペリジン−l−イル、ピペリジン−l−イルアルキル、シクロプロピル、シクロプロピルアルキル、ピリミジン−5−イルフェニル、キノリジニルフェニル、フラニル、フラニルフェニル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピロリジン−4−イルピリジニル、4−ジアゼパン−1−イル、ヒドロキシピロリジン−l−イル、ジアルキルアミノピロリジン−l−イル、1,4’−ビピペリジン−1’−イル、および(1,4’−ビピペリジン−1’−イルカルボニル)フェニルから成る群から選択され;
− Aが置換もしくは非置換ピリジルであり;
− RがOであり、点線が一重または二重結合を意味し;
− RがNRであり、Rが水素であり、そしてRが水素、および置換もしくは非置換アルキル、全部:オキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択され:
− RとRがそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し、
− Rが低級アルコキシ、例えばメトキシであり;
− Rが低級アルキル;例えばメチルであり;
− RがOであり、RがNRであり、RがHであり、そしてRがメチルである、式IIIWO03082272/WO2005032548の化合物;
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
XはNR、OまたはSであり;
YはOまたはSであり;
は置換もしくは非置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、多環式アリール、多環式アリールアルキル、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールアリール、ヘテロアリールヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ビアリールアルキル、ヘテロアリールアリールアルキルであり;
はOであり、RはNRであるか;または
とRはそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;式中、点線は一重または二重結合を意味し;
は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
は水素または低級アルキルであり;
およびRは互いに独立して水素、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロ、およびヘテロアリールアルキルから選択されるか;または
とRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成する〕
の化合物である、式IWO03082272/WO2005032548の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
− XがNRであり;
− Rが水素であり;
− Rがメチルであり;
− YがOであり、
− Aが置換もしくは非置換フェニル、ピリジル、ピリミジニル、フェニルアルキル、ピリジルアルキル、ピリミジニルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルフェニル、ヘテロシクリルフェニル、ヘテロシクリルアルキルフェニル、クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、ジハロフェニル、ニトロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、アルキルベンゾエート、アルコキシフェニル、ジアルコキシフェニル、ジアルキルフェニル、トリアルキルフェニル、チオフェン、チオフェン−2−カルボキシレート、アルキルチオフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アセチルフェニル、スルファモイルフェニル、ビフェニル、シクロヘキシルフェニル、フェニルオキシフェニル、ジアルキルアミノフェニル、アルキルブロモフェニル、アルキルクロロフェニル、アルキルフルオロフェニル、トリフルオロメチルクロロフェニル、トリフルオロメチルブロモフェニルインデニル、2,3−ジヒドロインデニル、テトラリニル、トリフルオロフェニル、(トリフルオロメチル)チオフェニル、アルコキシビフェニル、モルホリニル、N−ピペラジニル? N−モルホリニルアルキル、ピペラジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、1−アセチル−2,3−ジヒドロインドリル? シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキシアルキルフェニル、ピロリジニル、ピロリジン−l−イル、ピロリジン−l−イルアルキル、4−アミノ(イミノ)メチルフェニル、イソオキサゾリル、インダゾリル、アダマンチル、ビシクロヘキシル、キヌクリジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル2 イミダゾリルフェニル、フェニルイミダゾリル、フタルアミド、ナフチル、ベンゾフェノン、アニリニル、アニソリル、キノリニル、キノリノニル、フェニルスルホニル、フェニルアルキルスルホニル、9H−フルオレン−l−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−1−イルアルキル、シクロプロピル、シクロプロピルアルキル、ピリミジン−5−イルフェニル、キノリジニルフェニル、フラニル、フラニルフェニル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピロリジン−4−イルピリジニル、4−ジアゼパン−1−イル、ヒドロキシピロリジン−l−イル、ジアルキルアミノピロリジン−l−イル、1,4’−ビピペリジン−1’−イル、および(1,4’−ビピペリジン−1’−イルカルボニル)フェニルから成る群から選択され;
− RがOであり、点線が一重または二重結合を意味し;
− RがNRであり、Rが水素であり、Rが水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択され;
− RとRがそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;
− Rが低級アルコキシ、例えばメトキシであり;
− Rが低級アルキル、例えばメチルであり;
− RがOであり、RがNRであり、RがHであり、Rがメチルである;
式IVWO03082272/WO2005032548の化合物;
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
XはNR、OまたはSであり;
は置換もしくは非置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、多環式アリール、多環式アリールアルキル、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールアリール、ヘテロアリールヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ビアリールアルキル、ヘテロアリールアリールアルキルであり;
はOであり、RはNRであるか;または
とRはそれらが結合している炭素原子と一体となって、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;式中、点線は一重または二重結合を意味し;
は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
は水素または低級アルキルであり;
およびRは独立して水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクリルおよびヘテロアリールアルキルから選択されるか;または
とRは一体となって置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成する〕
の化合物である式IWO03082272/WO2005032548の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
− XがNRであり、
− Rが水素であり、
− Rがメチルであり、
− Aが置換もしくは非置換フェニル、ピリジル、ピリミジニル、フェニルアルキル、ピリジルアルキル、ピリミジニルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルフェニル、ヘテロシクリルフェニル、ヘテロシクリルアルキルフェニル、クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、ジハロフェニル、ニトロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、アルキルベンゾエート、アルコキシフェニル、ジアルコキシフェニル、ジアルキルフェニル、トリアルキルフェニル、チオフェン、チオフェン−2−カルボキシレート、アルキルチオフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アセチルフェニル、スルファモイルフェニル、ビフェニル、シクロヘキシルフェニル、フェニルオキシフェニル、ジアルキルアミノフェニル、アルキルブロモフェニル、アルキルクロロフェニル、アルキルフルオロフェニル、トリフルオロメチルクロロフェニル、トリフルオロメチルブロモフェニルインデニル、2,3−ジヒドロインデニル、テトラリニル、トリフルオロフェニル、(トリフルオロメチル)チオフェニル、アルコキシビフェニル、モルホリニル、N−ピペラジニル、N−モルホリニルアルキル、ピペラジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、1−アセチル−2,3−ジヒドロインドリル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキシアルキルフェニル、ピロリジニル、ピロリジン−l−イル、ピロリジン−l−イルアルキル、4−アミノ(イミノ)メチルフェニル、イソオキサゾリル、インダゾリル、アダマンチル、ビシクロヘキシル、キヌクリジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリルフェニル、フェニルイミダゾリル、フタルアミド、ナフチル、ベンゾフェノン、アニリニル、アニソリル、キノリニル、キノリノニル、フェニルスルホニル、フェニルアルキルスルホニル、9H−フルオレン−l−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−1−イルアルキル、シクロプロピル、シクロプロピルアルキル、ピリミジン−5−イルフェニル、キノリジニルフェニル、フラニル、フラニルフェニル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピロリジン−4−イルピリジニル、4−ジアゼパン−1−イル、ヒドロキシピロリジン−l−イル、ジアルキルアミノピロリジン−l−イル、1,4’−ビピペリジン−1’−イル、および(1,4’−ビピペリジン−1’−イルカルボニル)フェニルから成る群から選択され;
− RがOであり、点線が一重または二重結合を意味し;
− RがNRであり、Rが水素であり、そしてRが水素、および置換もしくは非置換アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミドアルキル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルオキシアルキルヘテロシクロおよびヘテロアリールアルキルから選択され;
− RとRが置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基を形成し;
− Rが低級アルコキシ、例えばメトキシであり;
− Rが低級アルキル、例えばメチルであり;
− RがOであり、RがNRであり、RがHであり、Rがメチルである
式IVWO03082272/WO2005032548の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、
WO03082272および/またはWO2005032548の、実施例1の化合物表1の化合物(化合物2から108)、実施例109の化合物、表2の化合物(化合物110から119)、実施例120(a+b)の化合物、表3の化合物(化合物121から371)、実施例372の化合物、表4の化合物(化合物373から448)、実施例450から451の化合物、表5の化合物(化合物452から481)、実施例482から489の化合物、表6の化合物(化合物490から626)、実施例627から638の化合物、表7の化合物(化合物639から698)、実施例699から704の化合物、表8の化合物(化合物705から746)、表9の化合物(化合物747から782)、実施例783から784の化合物、表10の化合物(化合物785から802)、実施例803の化合物、表11の化合物(化合物804から812)、実施例813から815の化合物、表12の化合物(化合物816から819)、実施例820から822の化合物、表13の化合物(化合物823から984)、実施例985から1036の化合物、表14の化合物(化合物1037から1094b)、および実施例1095から1115の化合物;ならびにWO2005032548の実施例1116から1163の化合物および表16の化合物(化合物1164から1400)から成る群から選択される、式IWO03082272/WO2005032548の化合物、または例えば、WO03082272および/またはWO2005032548に記載の、その薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ;
例えば、列記されている各1個の化合物が好ましい化合物であり得る;
例えば本明細書に記載の置換基X、X、X、Y、A、A、R、R、R、R、RおよびRの意味を含む式IWO03082272/WO2005032548、IIWO03082272/WO2005032548、IIIWO03082272/WO2005032548、IVWO03082272/WO2005032548、またはVWO03082272/WO2005032548の化合物の置換基の好ましい意味は、WO03082272および/またはWO2005032548に定義のとおりであり、そして本明細書においてWO03082272およびWO2005032548を参照し;WO03082272およびWO2005032548の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
WO03082272および/またはWO2005032548の化合物を、例えばWO03082272またはWO2005032548に記載の医薬組成物の形態で、投与することができる。一般的に、それを必要とする対象に1回または分割投与量で投与される総1日投与量である治療上有効用量は、例えば0.001から1000mg/kg体重/日、より好ましくは1.0から30mg/kg体重/日であり得る。単位投与組成物は、1日用量を構成するための分割された量を含んでいてもよい。
本明細書においてWO03082272およびWO2005032548をあらゆる局面で参照し;そしてWO03082272およびWO2005032548の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
他の局面において、本発明はmTOR阻害剤と下記式の化合物であるWO2007030377に記載の化合物の組合せ剤を提供する:

Figure 2009536632
〔式中、
各Rは独立してヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(C1−6アルキル)スルファニル、(C1−6アルキル)スルホニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
はC1−6アルキルまたはハロ(C1−6アルキル)であり;
各Rは独立してハロ、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから選択され;
各Rは独立してヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、カルボニトリル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルカルボニル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
ここでR、R、R、およびRは所望により、ヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキル、ハロ(C1−6アルキル)、C1−6アルコキシおよびハロ(C1−6アルコキシ)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
aは1、2、3、4または5であり;
bは0、1、2または3であり;そして
cは1または2である〕
の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、または化合物の薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、
例えば、
− 各Rが独立してヒドロキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ピペリジニル、C1−6アルキルピペリジニル、ピペラジニル、C1−6アルキルピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルおよびピリミジニルから選択され;
− aが1または2であり、少なくとも1個のRがハロ(C1−6アルキル)であり、
− 少なくとも1個のRがトリフルオロメチルであり;
− RがC1−6アルキル、例えばメチルまたはエチル、例えばメチルであり、
− bが0であり、そしてRが存在せず;
− bが1であり、そしてRがC1−6アルコキシ;例えばメトキシであり;
− cが1または2であり、少なくとも1個のRがハロ(C1−6アルキル)、例えばトリフルオロメチルである;
式IWO2007030377の化合物
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
各Rは独立してC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ(C1−6アルキル)スルファニル、(C1−6アルキル)スルホニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
各Rは独立してハロC1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから選択され;
各Rは独立してヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、カルボニトリル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルカルボニル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
ここでR、R、RおよびRは所望により、ヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから独立して選択される1個以上の置換基で置換されており;
aは1、2、3、4または5であり;
bは0、1、2または3であり;そして
cは1または2である〕
の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、または化合物の薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグである式IWO2007030377の化合物;
例えば、式
Figure 2009536632
〔式中、
各Rは独立してC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、(C1−6アルキル)スルファニル、(C1−6アルキル)スルホニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
各Rは独立してヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、カルボニトリル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルカルボニル、フェニルおよびヘテロアリールから選択され;
ここでRおよびR4は所望により、ヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
aは1,2、3、4または5であり;そして
cは1または2である〕
の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、または化合物の薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグである式IWO2007030377または式IIWO2007030377の化合物;
例えば、
− 各Rが独立してヒドロキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ピペリジニル、C1−6アルキルピペリジニル、ピペラジニル、C1−6アルキルピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルおよびピリミジニルから成る群から選択され;そして例えばaが1または2であり、少なくとも1個のRがハロ(C1−6アルキル)であり;例えばRがトリフルオロメチルであり;
− 各Rが独立してヒドロキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ピペリジニル、C1−6アルキルピペリジニル、ピペラジニル、C1−6アルキルピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルおよびピリミジニルから成る群から選択され、そしてaが1であり;そして例えばRがトリフルオロメチルであり;
− 各Rが独立して、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ピペリジニル、C1−6アルキルピペリジニル、ピペラジニル、C1−6アルキルピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルおよびピリミジニルから成る群から選択され、cが1または2、例えば1であり、少なくとも1個のRがハロ(C1−6アルキル)、例えばトリフルオロメチルである;
の化合物、または例えばその互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、または化合物の薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグである式IIIWO2007030377の化合物;
例えば、
{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシll−1H−ベンゾ−イミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメチルフェニル)−アミン、
(2−フルオロ−5−ピリジン−3−イル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−ピリジン−4−イル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−tert−ブチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾ−イミダゾール−2−イル}−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
(3−エチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イル−オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−クロロ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−エチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イル−オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾ−イミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−(1−メチル−5−{2−[5−メチル−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−イミダゾール−2イル]−ピリジン−4−イルオキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−(1−メチル−5−{2−{5−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピリジン−4−イルオキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2イル)アミン、
2−{4−[2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
(2−{4−[2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−4−イル)−メタノール、
2−{4−[1−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−カルボニトリル、
(3−tert−ブチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−4−イル−オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{{1−メチル−5−[2−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメチルスルファニル−フェニル)−アミン、
(3−tert−ブチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール−2イル)−ピリジン4−イルオキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
[4−フルオロ−3−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−フェニル]−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−ブロモ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−フルオロ−3−イソプロピル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメチルスルファニル−フェニル)−アミン、
(2−フルオロ−5−イソプロピル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(5−tert−ブチル−2−フルオロ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−ピリジン−3−イル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
2−{4−[2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−カルボニトリル、
(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(5−tert−ブチル−2−クロロ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−ピリジン−4−イル−フェニル)−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−{2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン,
(3−エチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−tert−ブチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−tert−ブチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−{2−(5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾ−イミダゾール−2−イル}−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
(5−tert−ブチル−2−フルオロ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
2−{4−[2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル、
2−{4−[2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
(2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−{1−メチル−5−2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2−クロロ−フェニル)−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(2,5−ジメトキシ−フェニル)−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(3,5−ジメトキシ−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
(2−エチル−フェニル)−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イル−オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−(2−{4−[2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−イル)−メタノン、
2−{4−{2−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
{1−エチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−{6−メトキシ−1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−アミン、
{6−メトキシ−1−メチル−5−2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−(2−{4−[1−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−イル)−メタノン、
{1−エチル−5−[2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、
2−{4−{1−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−3H−イミダゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2−{1−メチル−5−[2−(5−トリフルオロinエチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアミノ}−5−トリフルオロメチル−フェノール、および
3−{1−メチル−5−{2−(5−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−4−イルオキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアミノ}−6−トリフルオロメチル−フェノール;
から成る群から選択される化合物、またはその互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグ、または化合物の薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、多形、エステル、代謝産物もしくはプロドラッグである式IWO2007030377の化合物;
例えば
Figure 2009536632
の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または式
Figure 2009536632
のその互変異性体もしくはその薬学的に許容される塩である式IWO2007030377の化合物;
例えばWO2007030377の実施例1から16、表1(化合物17から59a)、実施例60、表2(化合物61から64)、および実施例73から75に記載の化合物。
後江波本明細書に記載の置換基R、R、R、R、a、bおよびcの意味を含む式IWO2007030377、IIWO2007030377、または式IIIWO2007030377の化合物の置換基の好ましい意味は、WO2007030377に定義のとおりであり、そして本明細書においてWO2007030377を参照し;WO2007030377の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
WO2007030377の化合物を、例えばWO2007030377に記載の医薬組成物の形態で、投与することができる。一般的に、それを必要とする対象に1回または分割投与量で投与される総1日投与量である治療上有効用量は、例えば0.001から1000mg/kg体重/日、より好ましくは1.0から30mg/kg体重/日であり得る。単位投与組成物は、1日用量を構成するための分割された量を含んでいてもよい。
本明細書においてWO2007030377をあらゆる局面で参照し;そしてWO2007030377の内容を出典明示により本明細書の一部とする。
本発明の組合せ剤は、がん、例えばあらゆるタイプのがんの処置において有用である。好ましくは本発明の組合せ剤は腫瘍、例えば膀胱がん、乳がん、結腸がん、腎臓がん、肝臓がん、肺がん、卵巣がん、膵臓がん、胃がん、頸部がん、甲状腺がんおよび皮膚がんを含む癌腫;急性リンパ性白血病、B細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含むリンパ系造血性腫瘍;急性もしくは慢性骨髄性白血病および前骨髄球性白血病を含む骨髄系造血性腫瘍;線維肉腫および横紋筋肉腫を含む間葉由来の腫瘍;ならびに黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫(tetratocarcinoma)、神経芽腫および神経膠腫を含む他の腫瘍の処置に用いることができる。
神経膠腫は、グリオーマ細胞から生じる中枢神経系(CNS)原発性腫瘍の1タイプである。最も一般的な神経膠腫の発症部位は脳であるが、それらは脊髄またはCNSの他の部位、例えば視神経にも作用し得る。
神経膠腫のタイプには、例えば下記のものが含まれる:
− 星細胞腫、これは星状細胞と呼ばれる脳細胞において出発して、脳のほとんどの部位に(そして時折脊髄において)発生し得る;それらはほとんどが脳の主要部分、大脳において発見される;
− 上衣腫、これは脳および脊髄を保護する特別の液体(脳脊髄液と呼ばれる)を製造し、貯蔵する脳の経路を裏打ちする細胞である、脳室上衣において開始する。それらは希少な神経膠腫であり、脳および脊柱のいずれにおいても発見することができるが、ほとんどが脳の主要部分、大脳において発見される:
− 乏突起神経膠腫、これは神経インパルスを伝達する細胞を補助し、栄養を付与するオリゴデンドロ細胞と呼ばれる脳細胞において開始する原発性脳腫瘍である。この腫瘍は通常大脳において発見される;
− 混合膠腫、これは星状細胞、上衣細胞および/またはオリゴデンドロ細胞を含む脳細胞の1つのタイプ以上の脳腫瘍である。混合膠腫の最も一般的な部位は脳の主な部位である大脳である。他の神経膠腫と同様に、それらは脳の他の部位に拡散し得る。
低グレード神経膠腫はゆっくりと増殖する。高グレード(悪性)神経膠腫はより速く増殖する。グレードIV神経膠腫は、神経膠芽腫と呼ばれる。
様々な局面において、本発明は以下の態様を提供する:
1.1 処置を必要とする対象におけるがんを処置する方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
1.2 処置を必要とする対象における腫瘍の増殖を阻害するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
1.3 処置を必要とする対象における腫瘍退行、例えば(質量)減少のための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
1.4 処置を必要とする対象における腫瘍侵襲または腫瘍増殖に関連する症状を処置するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
さらなる具体的または別の態様のシリーズにおいて、本発明はまた、以下の態様を提供する:
2.1 上記1.1から1.4のいずれかで定義の方法で使用するための、Rafキナーゼ阻害剤と組み合わせたmTOR阻害剤。
3.1 上記1.1から1.4のいずれかの方法で使用する医薬組成物の製造に使用するための、Rafキナーゼ阻害剤と組み合わせたmTOR阻害剤。
4.1 mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せを、1種以上の薬学的に許容される希釈剤または担体、例えば増量剤、結合剤、崩壊剤、流動調節剤、滑沢剤、糖または甘味剤、芳香剤、保存剤、安定化剤、湿潤剤、および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧調節のための塩および/またはバッファーと共に含む医薬組成物。
5.1 mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を含む、医薬組合せ剤。
5.2 mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を含む、相乗的治療効果を生じる医薬組合せ剤。
医薬組合せ剤は、本明細書において使用するとき、mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤が同一の製剤である固定された組合せ剤;mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤が別個の製剤で同じパッケージ中において、例えば共投与のための指示書と共に提供されるキット;およびmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤が別個に包装されているが、同時または逐次投与のための指示書が得られる自由な組合せ剤が含まれる。
1種以上のmTOR阻害剤および1種以上のRafキナーゼ阻害剤を組合せに使用することができる。しかし好ましくは、本発明の組合せ剤は1種のmTOR阻害剤と1種のRafキナーゼ阻害剤を含む。
さらなる局面において、本発明は以下の態様を提供する:
6.1 mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質、さらに組合せ投与のための指示書を含む、医薬パッケージ。
6.2 mTOR阻害剤と、Rafキナーゼ阻害剤との組合せ投与のための指示書を含む医薬パッケージ。
6.3 Rafキナーゼ阻害剤と、mTOR阻害剤との組合せ投与のための指示書を含む医薬パッケージ。
本発明の組合せ剤は、相乗効果を生じる傾向がある。
他の局面において、本発明は以下の態様を提供する:
7. Rafキナーゼ阻害剤の治療的有用性を改善するための方法であって、治療上有効量のRafキナーゼ阻害剤と、mTOR阻害剤である第2の薬剤物質を例えば同時または逐次的に共投与することを含む方法。
8. mTOR阻害剤の治療的有用性を改善するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を例えば同時または逐次的に共投与することを含む方法。
本発明によって提供される、例えば本発明によって提供されるあらゆる方法における組合せ剤(組成物)の有用性は、mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤のヒトがん細胞の増殖、移動および侵襲に作用する能力を測定することによって決定することができる。mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せはいずれかの薬剤単独による以上にがん細胞系において細胞増殖を阻止することが示され得る。
同様の結果が、インビボ動物試験においても示され得る。
本発明の組合せ処置はさらに他のがん処置を組み合わせることができ、例えばmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せ処置に加えて、処置に有用であり得る他の薬剤物質を投与することができる。かかる他の薬剤には抗がん剤が含まれる。
他の局面において、本発明は以下の態様を提供する:
− mTOR阻害剤またはRafキナーゼ阻害剤以外の抗がん剤をさらに含む、本発明の医薬組合せ剤、組成物または医薬パッケージ。
− mTOR阻害剤またはRafキナーゼ阻害剤以外の抗がん剤をさらに用いることを含む、本発明の方法または使用。
本発明の組合せ剤との組合せにおいて有用であり得る抗がん剤には、例えば以下のものが含まれる:
i.ステロイド;例えばプレドニゾン。
ii.アデノシンキナーゼ阻害剤;核酸塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチドおよび核酸代謝を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えば7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン,5−ヨード−7−β−D−リボフラノシルとしても知られている5−ロドツベルシジン(lodotubercidin)。
iii.アジュバント;5−FU−TS結合を高進するもの、およびアルカリンホスファターゼを標的とする、減少するまたは阻害する化合物、例えばロイコボリン、レバミソール;およびがん化学療法において使用される他のアジュバント、例えばメスナ(Uromitexan(登録商標)、Mesnex(登録商標))。
iv.副腎皮質アンタゴニスト;副腎皮質の活性を標的とする、減少するまたは阻害し、そしてコルチコステロイドの末梢代謝を変化して17−ヒドロキシコルチコステロイドを減少するもの、例えばミトタン。
v.AKT経路阻害剤;例えばタンパク質キナーゼB(PKB)としても知られているAktを標的とする、減少するまたは阻害する化合物、例えば3H−ビス[1]ベンゾピラノ[3,4−b:6’,5’−e]ピラン−7(7aH)−オン,13,13a−ジヒドロ−9,10−ジメトキシ−3,3−ジメチル−,(7a、13aS)としても知られるデグエリン;および1,4,5,6,8−ペンタアザエースナフチレン−3−アミン,1,5−ジヒドロ−5−メチル−1−β−D−リボフラノシルとしても知られているトリシリビン;KP372−1(QLT394)。
vi.アルキル化剤;DNAのアルキル化を引き起こしてDNA分子を破壊し、および二本鎖と架橋してDNA複製およびRNA転写に干渉するもの、例えばナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルメチン、シクロホスファミド、イフォスファミド、メルファラン、エストラムスチン;ニトロソウレア、例えばカルムスチン、フォテムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン(ストレプトゾシン、STZ)、BCNU;Gliadel;デカルバジン、例えば塩酸形のメクロレタミン、例えば塩酸形のプロカルバジン、チオテパ、テモゾロミド、窒素マスタード、ミトマイシン、アルトレタミン、ブスルファン、エストラムスチン、ウラムスチン。シクロホスファミドは例えば、シクロSTIN(登録商標)の商標名で;そしてイフォスファミドはHOLOXAN(登録商標)として、テモゾロミドはTEMODAR(登録商標)として、窒素マスタードはMUSTARGEN(登録商標)として、エストラムスチンはEMYCT(登録商標)として、ストレプトゾシンはZANOSAR(登録商標)として、例えば市販されている形態で投与することができる。
vii.血管新生阻害剤;新血管形成を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばメチオニンアミノペプチダーゼ−2(MetAP−2)、マクロファージ炎症性タンパク質−1(MIP−1アルファ)、CCL5、TGF−ベータ、リポキシゲナーゼ、シクロオキシゲナーゼおよびトポイソメラーゼを標的とするもの、またはp21、p53、CDK2およびコラーゲン合成を間接的に標的とするもの、例えば2,4,6,8−デカテトラエンジオン酸モノ[(3R,4S,5S,6R)−5−メトキシ−4−[(2R,3R)−2−メチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル]−1−オキサスピロ[2.5]オクト−6−イル]エステル,(2E,4E,6E,8E)−(9CI)としても知られているフマギリン;1,4−ナフタレンジオン,5,8−ジヒドロキシ−2−[(1R)−1−ヒドロキシ−4−メチル−3−ペンテニル]−(9CI)としても知られているシコニン;安息香酸2−[[3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−2−プロペニル]アミノ]としても知られているトラニラスト;ウルソール酸;スラミン;ベンガミドまたはその誘導体、サリドマイド、TNP−470。
viii.抗アンドロゲン剤;正常および悪性前立腺組織の増殖を刺激する副腎および睾丸臓器のアンドロゲン作用をブロックするもの、例えばニルタミド;ビカルタミド(CASODEX(登録商標))、これは例えばUS4636505に記載のとおりに製剤することができる。
ix.抗エストロゲン剤;エストロゲン受容体レベルでエストロゲンの効果に拮抗するもの、例えばエストロゲン生産、すなわち基質のアンドロステンジオンおよびテストステロンのそれぞれエストロンおよびエストラジオールへの変換するのを阻害する、アロマターゼインヒビター、
例えばアタメスタン、エキセメスタン、フォルメスタン、アミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、アタメスタン、エキセメスタン、フォルメスタン、アミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾール、レトロゾール、トレミフェン;ビカルタミド;フルタミド;タモキシフェン、タモキシフェンサイトレート;タモキシフェン;フルベストラント;ラロキシフェン、ラロキシフェンヒドロクロライド。タモキシフェンは例えば市販されている形態、例えばNOLVADEX(登録商標)で;そしてラロキシフェンヒドロクロライドはEVISTA(登録商標)として市販されている形態で投与することができる。フルベストラントはUS4659516に記載されているとおりに製剤することができ、FASLODEX(登録商標)として市販されている。
x.抗高カルシウム血症剤;高カルシウム血症の処置に使用するもの、例えばガリウム(III)ナイトレート水和物;およびパミドロネートジナトリウム。
xi.代謝拮抗剤;DNAの合成を阻害または妨害して細胞死をもたらすもの。代謝拮抗剤の例には、DNA脱メチル化剤および葉酸アンタゴニスト、例えばメトトレキサート、ペメトレキセド(ペルメトレキセド、Alimta(登録商標))、ラルチトレキセド;プリン、例えば6−メルカプトプリン、クラドリビン、クロファラビン;フルダラビン、チオグアニン(チオグアニン)、6−チオグアニン、ネララビン(化合物506)、チアゾフリル(イノシンものホスフェートデヒドロゲナーゼおよびグアノシントリホスフェートプールを阻害する)、ペントスタチン(デオキシコフォルマイシン);シタラビン;フレクスウリジン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル(5−FU)、フロクスウリジン(5−FUdR)、カペシタビン;ゲムシタビン;ゲムシタビンヒドロクロライド;ヒドロキシウレア(例えばHydrea(登録商標));DNA脱メチル化剤、例えば5−アザシチジン(Vidaza(登録商標))およびデシタビン;フルオロメチレンデオキシシチジン(FmdC)、5−アザ−2’−デオキシシチジン、トロキサシチジン(L−アイソマーシチジンアナログ)、エダトレキサート;カペシタビンおよびゲムシタビンは、例えばXELODA(登録商標)およびGEMZAR(登録商標)のような市販の形態で投与することができるが、これらに限定されない。
xii.アポトーシス誘導剤;細胞死を導く細胞の通常の連続事象を誘導するもの、例えば選択的誘導性X架橋哺乳類アポトーシスタンパク質XIAPの阻害剤、または例えば下方制御BCL−xL;例えばエタノール、2−[[3−(2,3−ジクロロフェノキシ)プロピル]アミノ];ガンボギン酸;2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオン,2,5−ジヒドロキシ−3−ウンデシルとしても知られているエムベリン;アルセン酸トリオキシド(TRISENOX(登録商標))。
xiii.オーロラキナーゼ阻害剤;G2/Mチェックポイントから有糸分列チェックポイントおよび分裂後期までの全体の細胞サイクル後期を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばメタンイミドアミド、N’−[1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルとしても知られているビヌクレイン2。
xiv.ブルートン(Bruton)チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤;ヒトおよびマウスB細胞成長を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばテルレ酸(terreic acid)。
xv.カルシニューリン阻害剤;T細胞活性化経路を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばシクロプロパンカルボン酸,3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチル−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステルとしても知られているシペルメトリン;プロパンカルボン酸、3−(2,2−ジブロモエテニル)−2,2−ジメチル−(S)−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステル,(1R,3R)としても知られているデルタメトリン;ベンゼン酢酸、4−クロロ−α−(1−メチルエチル)−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステルとしても知られているフェンバレレート;およびチルホスチン8;ただしシクロスポリンまたはFK506を除く。
xvi.CaMキナーゼII阻害剤;CaMキナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;これはホスホリラーゼキナーゼ、ミオシン軽鎖キナーゼ、およびCaMキナーゼI−IVを含む構造的に関連する酵素のファミリーを構成する;例えば5−イソキノリンスルホン酸、4−[(2S)−2−[(5−イソキノリニルスルホニル)メチルアミノ]−3−オキソ−3−(4−フェニル−1−ピペラジニル)プロピル]フェニルエステル(9CI);ベンゼンスルホンアミド、N−[2−[[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロペニル]メチル]アミノ]メチル]フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ。
xvii.CD45チロシンホスファターゼ阻害剤;様々な炎症性および免疫障害の処置に有用である、Srcファミリータンパク質チロシンキナーゼの脱リン酸化制御pTyr残基を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばホスホン酸、[[2−(4−ブロモフェノキシ)−5−ニトロフェニル]ヒドロキシメチル]。
xviii.CDC25ホスファターゼ阻害剤;腫瘍において過剰に発現した脱リン酸サイクリン依存性キナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば1,4−ナフタレンジオン、2,3−ビス[(2−ヒドロエチル)チオ]。
xix.CHKキナーゼ阻害剤;抗アポトーシスタンパク質Bcl−2の過剰発現を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばデブロモヒメニアルジシン(debromohymenialdisine)。CHKキナーゼ阻害剤の標的はCHK1および/またはCHK2である。CHKキナーゼ阻害剤の例には、デブロモヒメニアルジシン(debromohymenialdisine)が含まれるが、これに限定されない。
xx.ゲニステイン、オロムシンおよび/またはチルホスチンを制御する調節薬剤;例えば4H−1−ベンゾピラン−4−オン,7−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)として知られているダイドゼイン;イソ−オロモウシンおよびチルホスチン1。
xxi.シクロオキシゲナーゼ阻害剤;例えばCox−2阻害剤;酵素Cox−2(シクロオキシゲナーゼ−2)を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば1H−インドール−3−アセトアミド、1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−N−(2−フェニルエチル);5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル酢酸および誘導体、例えばセレコキシブ(CELEBREX(登録商標))、ロフェコキシブ(VIOXX(登録商標))、エトリコキシブ、バルデコキシブ;または5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸、例えば5−メチル−2−(2’−クロロ−6’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、ルミラコキシブ;およびセレコキシブ。
xxiii.サイクリン依存性キナーゼ阻害剤;哺乳類細胞サイクルの制御に関与するサイクリン依存性キナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばN9−イソプロピル−オロモウシン(olomoucine);オロモウシン;安息香酸、2−クロロ−4−[[2−[[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ]−9−(1−メチルエチル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]−(9CI)としても知られているプルバラノールB;ロアスコビチン;2H−インドール−2−オン,3−(1,3−ジヒドロ−3−オキソ−2H−インドール−2−イリデン)−1,3−ジヒドロ−としても知られているインジルビン;インドロ[3,2−d][1]ベンズアゼピン−6(5H)−オン,9−ブロモ−7,12−ジヒドロ−としても知られているケンパウロン;1−ブタノール、2−[[6−[(3−クロロフェニル)アミノ]−9−(1−メチルエチル)−9H−プリン−2−イル]アミノ]−3−メチル−(2R)−としても知られているプルバラノールA;インジルビン−3’−モノオキシム。細胞サイクル進行は、サイクリン依存性キナーゼ(Cdk)およびサイクリンの活性化および続く不活性化を含む一連の連続事象によって制御される。Cdkは、活性ヘテロダイマー複合体をそれらの制御サブユニット、サイクリンと結合することによって形成するセリン/スレオニンキナーゼのグループである。サイクリン依存性キナーゼ阻害剤の標的の例には、CDK、AHR、CDK1、CDK2、CDK5、CDK4/6、GSK3ベータおよびERKが含まれるが、これらに限定されない。
xxiv.システインプロテアーゼ阻害剤;哺乳類細胞代謝回転およびアポトーシスに極めて重要な役割を果たすシステインプロテアーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば4−モルホリンカルボキサミド,N−[(1S)−3−フルオロ−2−オキソ−1−(2−フェニルエチル)プロピル]アミノ]−2−オキソ−1−(フェニルメチル)エチル]。
xxv.DNA挿入剤;DNAと結合してDNA、RNAおよびタンパク質合成を阻害するもの;例えばプリカマイシン、デクチノマイシン。
xxvi.DNA螺旋崩壊剤;DNA螺旋切断を引き起こして、DNA合成を阻害、RNAおよびタンパク質合成を阻害するもの;例えばブレオマイシン。
xxvii.E3リガーゼ阻害剤;プロテアソームにおける分解のためにそれらをマーキングするユビキチン鎖のタンパク質への転移を阻害するE3リガーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばN−((3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピオニル)スルファニルアミド。
xxviii.内分泌系ホルモン;主に下垂体で作用することによってオスのホルモンの抑制(正味の影響はテストステロンの去勢レベルへの減少である)を引き起こし、メスにおいては卵巣エストロゲンおよびアンドロゲン合成を阻害するもの;例えばロイプロリド;メゲストロール、酢酸メゲストロール。
xxix.上皮増殖因子ファミリー受容体チロシンキナーゼ(ホモまたはヘテロダイマーとしてのEGFR、ErbB2、(HER−2)、ErbB3、ErbB4)の活性を標的とする、減少するまたは阻害する化合物、例えばEGF受容体チロシンキナーゼファミリーのメンバー、例えばEGF受容体、ErbB1、ErbB2、ErbB3およびErbB4を阻害するか、またはEGFもしくはEGF関連リガンドと結合する化合物、タンパク質または抗体、およびとりわけ、一般的かつ具体的に下記開示の化合物、タンパク質またはモノクローナル抗体:WO9702266、例えば実施例39の化合物、EP0564409、WO9903854、EP0520722、EP0566226、EP0787722、EP0837063、US5747498、WO9810767、WO9730034、WO9749688、WO9738983、およびとりわけ、WO9630347、例えばCP358774と知られている化合物、WO9633980、例えばZD1839と知られている化合物;およびWO 9503283、例えばZM105180、Zemab(登録商標)と知られている化合物、例えば二重作用チロシンキナーゼ阻害剤(ErbB1およびErbB2)ラパチニブ(GSK572016)、例えばラパチニブジトシレート;AEE788、パニツズマブ、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標))、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、ゲフチニブ、OSI−774、CI1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3またはE7.6.3、7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導体、例えばWO03013541に開示のもの、エルロチニブ、ゲフィチニブ。エルロチニブは例えばTARCEVA(登録商標)として、そしてゲフィチニブはIRESSA(登録商標)として、市販されている形態で投与することができる。上皮増殖因子受容体に対するヒトモノクローナル抗体には、ABX−EGFRが含まれる。
xxx.EGFR、PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤;例えばザルツムマブ、チルホスチン23、チルホスチン25、チルホスチン47、チルホスチン51およびとりわけAG825を含むEGFRキナーゼ阻害剤;2−プロペンアミド、2−シアノ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−N−フェニル−(2E);チルホスチンAg1478;ラベンズスチンA;3−ピリジンアセトニトリル、α−[(3,5−ジクロロフェニル)メチレン]−、(αZ);EGFR、PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤の例には、例えばチルホスチン46、ZK222584が含まれる。PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤にはチルホスチン46、SU101が含まれる。EGFRキナーゼ阻害剤の標的には、グアニリルシクラーゼ(GC−C)、HER2、EGFR、PTKおよびチューブリンが含まれる。
xxxi.ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤;Rasタンパク質を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばa−ヒドロキシファルネシルホスホン酸;ブタン酸、2−[[(2S)−2−[[(2S,3S)−2−[[(2R)−2−アミノ−3−メルカプトプロピル]アミノ]−3−メチルペンチル]オキシ]−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]−4−(メチルスルホニル)−,1−メチルエチルエステル、(2S);マヌマイシンA;L−744,832またはDK8G557、チピファルニブ(R115777)、SCH66336(ロナファルニブ)、BMS−214662、
xxxii.Flk−1キナーゼ阻害剤;Flk−1チロシンキナーゼ活性を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば2−プロペンアミド、2−シアノ−3−[4−ヒドロキシ−3,5−ビス(1−メチルエチル)フェニル]−N−(3−フェニルプロピル)−(2E)。Flk−1キナーゼ阻害剤の標的には、KDRが含まれるが、これに限定されない。
xxxiii.グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK3)阻害剤;グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK3)を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばインジルビン−3’−モノオキシム。グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK−3;タウタンパク質キナーゼI)、高度に保存され、偏在的に発現しているセリン/スレオニンタンパク質キナーゼが、多数の細胞プロセスのシグナル変換カスケードに関与する。タンパク質キナーゼは、タンパク質合成、細胞増殖、細胞分化、微小管凝集/解離、およびアポトーシスを含む様々な細胞機能アレイの制御に関与することが示されている。
xxxiv.ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;ヒストンデアセチラーゼを阻害し、抗増殖性活性を有するもの;例えばWO0222577に記載の化合物、とりわけN−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、およびN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、およびそれらの薬学的に許容される塩;スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA);[4−(2−アミノ−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−カルバミン酸ピリジン−3−イルメチルエステルおよびその誘導体;ブチル酸、ピロキサミド、トリコスタチンA、オキサムフラチン、アピシジン、デプシペプチド(FK228);デプデシン;トラポキシン、環状テトラペプチド(シクロ−[プロピル−アリニル−アラニル2−アミノ−8−オキソ−9,10−エポキシデカノイル])としても知られているHCトキシン;フェニルブチレートナトリウム、スベロイルビス−ヒドロキサム酸;Trichostatin A、BMS−27275、ピロキサミド、FR−901228、バルプロン酸、PXD101、Savicol(登録商標)。
xxxv.HSP90阻害剤;HSP90の内因性ATPアーゼ活性を標的とする、減少するまたは阻害するもの;HSP90クライアントタンパク質をユビキチンプロテアーゼ経路を介して分解する、標的とする、減少するまたは阻害するもの。HSP90の内因性ATPアーゼ活性を標的とする、減少するまたは阻害する化合物は、とりわけHSP90のATPアーゼ活性を阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えばゲルダナマイシン誘導体;17−アリルアミノ−ゲルダナマイシン、17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG);他のゲルダナマイシン関連化合物;ラジシコールおよびHDAC阻害剤である。HSP90阻害剤の他の例には、ゲルダナマイシン、17−デメトキシ−17−(2−プロペニルアミノ)が含まれる。HSP90阻害剤の潜在的な間接標的には、FLT3、BCR−ABL、CHK1、CYP3A5*3および/またはNQ01*2が含まれる。ニロチニブはBCR−ABLチロシンキナーゼ阻害剤の例である。
xxxvi.I−カッパB−アルファキナーゼ阻害剤(IKK);NF−カッパBを標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えば2−プロペンニトリル、3−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−(2E)。
xxxvii.インシュリン受容体チロシンキナーゼ阻害剤;ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ、微小管関連タンパク質、およびS6キナーゼの活性を調節するもの;例えばヒドロキシル−2−ナフタレニルメチルホスホン酸、LY294002。
xxxviii.c−Jun N末端キナーゼ(JNK)キナーゼ阻害剤;Jun N末端キナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばピラゾールアントロンおよび/またはエピガロカテキンガラート。Jun N末端キナーゼ(JNK)、セリン指向タンパク質キナーゼがリン酸化およびc−JunおよびATF2の活性化に関与し、そして代謝、増殖、細胞分化およびアポトーシス代謝における重要な役割を有する。JNKキナーゼ阻害剤の標的は、DNMTが含まれるが、これに限定されない。
xxxix.微小管結合剤;有糸分列および中間期細胞機能に必須である微小管ネットワークの妨害によって作用するもの;例えばビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、硫酸ビンブラスチン;ビンクリスチン、硫酸ビンクリスチン;ビンデシン;ビノレルビン;タキサン、例えばドセタキセル;パクリタキセル;ディスコデルモリド;コルヒチン、エポチロンおよびその誘導体、例えばエポチロンBまたはその誘導体。パクリタキセルはTAXOL(登録商標)として;ドセタキセルは例えばTAXOTERE(登録商標);硫酸ビンブラスチンは例えばVINBLASTIN R.P(登録商標);そして硫酸ビンクリスチンは例えばFARMISTIN(登録商標)として市販されている。また、パクリタキセルのガレヌス製剤およびパクリタキセルの様々な形態が含まれる。パクリタキセルのガレヌス形態には、塩酸ベタキソロールが含まれるが、これに限定されない。パクリタキセルの様々な投与形態には、ABRAXANE(登録商標)として市販されているアルブミンナノパーティクルパクリタキセル;ONXOL(登録商標)、CYTOTAX(登録商標)が含まれる。ディスコデルモリドを例えばUS5010099に記載の通りに得ることができる。また、US6194181、WO98/0121、WO9825929、WO9808849、WO9943653、WO9822461およびWO0031247に記載のエポチロン誘導体を含むが、これらに限定されない。エポチロンAおよび/またはBがとりわけ好ましい。
xl.マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼ阻害剤;マイトジェン活性化タンパク質を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばベンゼンスルホンアミド、N−[2−[[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロペニル]メチル]アミノ]メチル]フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ。マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼは、様々な細胞外刺激に応答して活性化され、細胞表面から核へのシグナル伝達を仲介するタンパク質セリン/スレオニンキナーゼのグループである。それらは、炎症、アポトーシス性細胞死、発がん遺伝子形性、腫瘍細胞侵襲および転移を含む様々な生理的および病的細胞現象を制御する。
xli.MDM2阻害剤;MDM2とp53腫瘍サプレッサーの相互作用を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばトランス−4−ヨード,4’−ボラニル−カルコン。
xlii.MEK阻害剤;MAPキナーゼMEKのキナーゼ活性を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばソラフェニブ、例えばNexavar(登録商標)(ソラフェニブトシレート)、ブタンジニトリル、ビス[アミノ[2−アミノフェニル)チオ]メチレン]。MEK阻害剤の標的には、ERKが含まれるが、これに限定されない。MEK阻害剤の間接的な標的には、サイクリンD1が含まれるが、これに限定されない。
xliii:マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(MMP)阻害剤;ポリペプチド結合の加水分解を選択的に触媒するプロテアーゼ酵素のクラス(腫瘍周辺の組織構造の喪失を促進し、腫瘍増殖、血管新生および転移を促進する酵素MMP−2およびMMP−9を含む)を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばブタンジアミド、N−4−ヒドロキシ−N1−[(1S)−1−[[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジニル]カルボニル]−2−メチルプロピル]−2−ペンチル−、(2R)−(9CI)としても知られているアクチノニン;エピガロカテキンガラート;コラーゲンペプチド模倣物、および非ペプチド模倣阻害剤;テトラサイクリン誘導体、例えばヒドロキサメートペプチド模倣阻害剤、バチマスタト;およびその経口的に生物利用可能なアナログ、マリマスタト、プリノマスタト,メタスタト、ネオバスタト、タノマスタト、TAA211、BMS−279251、BAY12−9566、MMI270BまたはAAJ996。MMP阻害剤の標的には、ポリペプチドデホルミラーゼが含まれるが、これに限定されない。
xliv.NGFRチロシンキナーゼ阻害剤;神経増殖因子依存性p140c−trkチロシンリン酸化反応を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばチルホスチンAG879。NGFRチロシンキナーゼ阻害剤の標的には、HER2、FLK1、FAK、TrkA、および/またはTrkCが含まれるが、これらに限定されない。間接的標的はRAF1の発現を阻害する。
xlv.SAPK2/p38キナーゼ阻害剤を含むp38MAPキナーゼ阻害剤;MAPKファミリーのメンバーであるp38−MAPKを標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばフェノール、4−[4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル]。SAPK2/p38キナーゼ阻害剤の例には、ベンズアミド、3−(ジメチルアミノ)−N−[3−[(4−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]−4−メチルフェニル]が含まれるが、これに限定されない。MAPKファミリーのメンバーは、チロシンおよびスレオニン残基のリン酸化によって活性化されるセリン/スレオニンキナーゼである。このキナーゼは、様々な細胞ストレスおよび炎症性刺激によってリン酸化および活性化され、アポトーシスおよび炎症性応答のような重要な細胞応答の制御に関与すると考えられている。
xlvi.p56チロシンキナーゼ阻害剤;T細胞発生および活性化に重要なリンパ特異的srcファミリーチロシンキナーゼである、p56チロシンキナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば2−アントラセンカルボキシアルデヒド,9,10−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1メトキシ−9,10−ジオキソ、Tyrphostin46としても知られているダムナカンタール(damnacanthal)。p56チロシンキナーゼ阻害剤の標的は、Lckである。LckはCD4、CD8およびIL−2受容体のベータ鎖の細胞質ドメインに関係し、TCR介在性T細胞活性化の初期段階に関与すると考えられているが、これに限定されない。
xlvii.PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤;C−kit受容体チロシンキナーゼ(PDGFRファミリーの一部)の活性を標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばc−Kit受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、減少するまたは阻害するもの、とりわけc−Kit受容体を阻害するもの。PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤(例えばチルホスチンAG1296;チルホスチン9;1,3−ブタジエン−1,1,3−トリカルボニトリル,2−アミノ−4−(1H−インドール−5−イル);N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えばイマチニブ、IRESSA(登録商標)、MLN518)の標的の例には、PDGFR、FLT3および/またはc−KITが含まれるが、これらに限定されない。PDGFは細胞増殖、走化性、および正常細胞における生存の制御、ならびにがん、アテローム性動脈硬化症、および繊維性疾患のような様々な疾患状態において重要な役割を果たしている。PDGFファミリーは二量体アイソフォーム(PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CC、およびPDGF−DD)を構成し、これは2個の受容体チロシンキナーゼと異なって結合することによって細胞硬化を発揮する。PDGFR−αおよびPDGFR−βはそれぞれ170および180kDaの分子量を有する。
xlviii.ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ阻害剤;PI 3キナーゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば3H−フロ[4,3,2−de]インデノ[4,5−h]−2−ベンゾピラン−3,6,9−トリオン,11−(アセチルオキシ)−1,6b,7,8,9a,10,11,11b−オクタヒドロ−1−(メトキシメチル)−9a,11b−ジメチル−,(1S,6bR,9aS,11R,11bR)−(9CI)としても知られているウォルトマンニン(wortmannin);8−フェニル−2−(モルホリン−4−イル)−クロメン−4−オン;クエルセチン、クエルセチン2水和物。PI 3キナーゼ活性は、インシュリン、血小板由来増殖因子、インシュリン様増Sh区因子、上皮増殖因子、コロニー刺激因子および肝細胞増殖因子を含むホルモンおよび増殖因子に応答して増加し、そして細胞増殖および形質転換に関連するプロセスに関与することが示されている。ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ阻害剤の標的の例には、Pi3Kが含まれるが、これに限定されない。
xlix.ホスファターゼ阻害剤;ホスファターゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばカンタリド酸;カンタリジン;およびL−ロイシンアミド、N−[4−(2−カルボキシエテニル)ベンゾイル]グリシル−L−α−グルタミル−(E)。ホスファターゼはホスホリル基を除去し、元の脱リン酸化状態にタンパク質を復元する。したがって、リン酸化−脱リン酸サイクルは分子の「オン−オフ」スイッチと見なすことができる。
l.プラチナ薬剤;プラチナを含み、ストランド内およびストランド間にDNA分子の架橋を形成することによってDNA合成を阻害するもの;例えばカルボプラチン;シスプラチン;オキサリプラチン;シスプラチナム;サトラプラチンおよびプラチナ薬剤、例えばZD0473、BBR3464。カルボプラチンは例えば、CARBOPLAT(登録商標)として;そしてオキサリプラチンはELOXATIN(登録商標)として、例えば市販されている形態で投与することができる。
li.PP1およびPP2阻害剤ならびにチロシンホスファターゼ阻害剤を含むタンパク質ホスファターゼ阻害剤;タンパク質ホスファターゼを標的とする、減少するまたは阻害するもの。PP1およびPP2A阻害剤の例には、カンタリド酸および/またはカンタリジンが含まれる。チロシンホスファターゼ阻害剤の例には、L−P−ブロモテトラミソールオキサレート;2(5H)−フラノン4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−(1−オキソヘキサデシル)−,(5R);およびベンジルホスホン酸が含まれるが、これらに限定されない。
「PP1およびPP2阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、Ser/Thrタンパク質ホスファターゼを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。PP1を含むI型ホスファターゼは、阻害剤−1(I−1)および阻害剤−2(I−2)として知られている2個の熱安定タンパク質によって阻害され得る。それらは、ホスホリラーゼキナーゼのサブユニットを優先的に脱リン酸化する。II型ホスファターゼはホスファターゼのクラス、自発的に活性な(PP2A)、CA2+依存性(PP2B)、およびMg2+依存性(PP2C)に分けられる。
「チロシンホスファターゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、チロシンホスファターゼを標的とする、減少するまたは阻害するものに関する。タンパク質チロシンホスファターゼ(PTP)は比較的最近ホスファターゼファミリーに加えられている。それらはタンパク質のリン酸化チロシン残基からリン酸基を除去する。PTPは様々な構造的特徴を示し、細胞増殖、分化、細胞接着および運動性、ならびに細胞骨格機能に重要な役割を果たしている。チロシンホスファターゼの標的の例には、アルカリホスファターゼ(ALP)、ヘパラナーゼ、PTPアーゼ、および/またはプロスタト酸ホスファターゼを含むが、これらに限定されない。
lii.PKC阻害剤およびPKCデルタキナーゼ阻害剤:「PKC阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、タンパク質キナーゼおよびそのアイソザイムを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。偏在性リン脂質依存性酵素であるタンパク質キナーゼC(PKC)は、細胞増殖、分化およびアポトーシスに関係するシグナル伝達に関与する。PKC阻害剤の標的の例には、MAPKおよび/またはNF−カッパBが含まれるが、これらに限定されない。PKC阻害剤の例には、1−H−ピロロ−2,5−ジオン,3−[1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1H−インドール−3−イル]−4−(1H−インドール−3−イル);ビスインドリルマレイミドIX;4−オクタデセン−1,3−ジオール,2−アミノ−,(2S,3R,4E)−(9CI)として知られているスフィンゴシン;9,13−エポキシ−1H,9H−ジインドロ[1,2,3−gh:3’,2’,1’−lm]ピロロ[3,4−j][1,7]ベンゾジアゾニン−1−オンとして知られているスタウロスポリン、例えばEP0296110に記載されているスタウロスポリン誘導体、例えばミドスタウリン;2,3,10,11,12,13−ヘキサヒドロ−10−メトキシ−9−メチル−11−(メチルアミノ)−,(9S,10R,11R,13R)−(9CI);チルホスチン51;およびフェナントロ[1,10,9,8−opqra]ペリレン−7,14−ジオン,1,3,4,6,8,13−ヘキサヒドロキシ−10,11−ジメチル−,立体異性体(6CI,7CI,8CI,9CI)としても知られているハイペリシン、UCN−01,サフィンゴル、BAY43−9006、ブリオスタチン1、ペリフォシン;ルモフォシン;RO 318220およびRO 320432;GO 6976;Isis 3521;LY333531/LY379196が含まれるが、これらに限定されない。「PKCデルタキナーゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、PKCのデルタアイソザイムを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。デルタアイソザイムは常套のPKCアイソザイムであり、Ca2+依存性である。PKCデルタキナーゼ阻害剤の例には、2−プロペン−1−オン,1−[6−[(3−アセチル−2,4,6−トリヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−5,7−ジヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−8−イル]−3−フェニル−(2E)としても知られているRottlerinが含まれるが、これに限定されない。
liii.ポリアミン合成阻害剤;ポリアミンスペルミジンを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば(−)−2−ジフルオロメチルオルニチンとしても知られているDMFO;N1,N12−ジエチルスペルミン4HCl。ポリアミンスペルミジンおよびスペルミンは細胞増殖にとって極めて重要であるが、それらの正確なメカニズムは不明である。腫瘍細胞は、生合成酵素の活性上昇および上昇したポリアミンプールを反映した、変化したポリアミンホメオスタシスを有する。
liv.プロテオソーム阻害剤;プロテアソームを標的とする、減少するまたは阻害するもの、例えばアクラシノマイシンA;グリオトキシン;PS−341;MLN341;ブルテゾミブ;ベルケード。プロテオソーム阻害剤の標的の例には、O(2)(−)−産生NADPHオキシダーゼ、NF−カッパB、および/またはファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニルトランスフェラーゼIが含まれるが、これらに限定されない。
lv.PTP1B阻害剤;タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤であるPTP1Bを標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばL−ロイシンアミド、N−[4−(2−カルボキシエテニル)ベンゾイル]グリシル−L−α−グルタミル−(E)。
lvi.SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害剤を含むタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤;Sykチロシンキナーゼ阻害剤;およびJAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤;
「タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、タンパク質チロシンキナーゼを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)は、細胞増殖、分化、代謝、移動および生存の制御に重要な役割を果たしている。それらは受容体PTKと非受容体PTKに分類される。受容体PTKは膜貫通セグメントを有する1個のポリペプチド鎖を含む。このセグメントの細胞外末端は高親和性リガンド結合ドメインを含むが、細胞質末端は触媒核および制御配列を含む。チロシンキナーゼ阻害剤の標的の例には、ERK1、ERK2、ブルートンチロシンキナーゼ(Btk)、JAK2、ERK1/2、PDGFR、および/またはFLT3が含まれるが、これらに限定されない。間接的標的の例には、TNFアルファ、NO、PGE2、IRAK、iNO、ICAM−1、および/またはE−セレクチンが含まれるが、これらに限定されない。チロシンキナーゼ阻害剤の例には、チルホスチンAG126;チルホスチンAg1288;チルホスチンAg1295;ゲルダナマイシン;およびゲニステインが含まれるが、これらに限定されない。
非受容体チロシンキナーゼには、Src、Tec、JAK、Fes、Abl、FAK、Csk、およびSykファミリーのメンバーが含まれる。それらは細胞質および核に局在している。それらは異なるキナーゼ制御、基質リン酸化および機能を示す。これらのキナーゼの脱制御は、様々なヒト疾患ともリンクしている。
「SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、SRCを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害剤の例には、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン,1−(1,1−ジメチルエチル)−3−(1−ナフタレニル)としても知られているPP1;および1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン,3−(4−クロロフェニル)−1−(1,1−ジメチルエチル)としても知られているPP2が含まれるが、これらに限定されない。
「Sykチロシンキナーゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、Sykを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。Sykチロシンキナーゼ阻害剤の標的の例には、Syk、STAT3、および/またはSTAT5が含まれるが、これらに限定されない。Sykチロシンキナーゼ阻害剤の例には、1,2−ベンゼンジオール,4−[(1E)−2−(3,5−ジヒドロキシフェニル)エテニル]としても知られているピセアタンノール(piceatannol)が含まれるが、これに限定されない。
「Janus(JAK−2および/またはJAK−3)チロシンキナーゼ阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、ジャヌス(janus)チロシンキナーゼを標的とする、減少するまたは阻害する化合物に関する。Janusチロシンキナーゼ阻害剤は、抗血栓、抗アレルギーおよび免疫抑制特性を有する抗白血病薬剤を示す。JAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤の標的には、JAK2、JAK3、STAT3が含まれるが、これらに限定されない。JAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤の間接的な標的には、CDK2が含まれるが、これに限定されない。JAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤の例には、Tyrphostin AG490;および2−ナフチルビニルケトンが含まれるが、これらに限定されない。
c−Ablファミリーメンバーおよびそれらの遺伝子融合生成物の活性を標的とする、減少するまたは阻害する化合物には、例えばPD180970;AG957;またはNSC680410が含まれる。
lvii.レチノイド;レチノイド依存性受容体を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えばイソトレチノイン、トレチノイン、アリトレチノリン、ベキサロテン、例えばレチノイン酸応答要素とDNAにおいて相互作用する薬剤、例えばイソトレチノイン(13−シス−レチノイン酸)。
lviii.RNAポリメラーゼII伸長阻害剤;CHO細胞におけるインシュリン刺激性核および細胞質p70S6キナーゼを標的とする、減少するまたは阻害する;カゼインキナーゼIIに依存性であり得るRNAポリメラーゼII転写を標的とする、減少させるまたは阻害するもの;およびウシ卵母細胞において卵核胞崩壊を標的とする、減少するまたは阻害するもの;例えば5,6−ジクロロ−1−ベータ−D−リボフラノシルベンゾイミダゾール。
lvix.セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤;セリン/スレオニンキナーゼを阻害するもの;例えば2−アミノプリン。セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤の標的の例には、dsRNA依存性タンパク質キナーゼ(PKR)が含まれるが、これに限定されない。セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤の間接的な標的の例には、MCP−1、NF−カッパB、elF2アルファ、COX2、RANTE、IL8、CYP2A5、IGF−1、CYP2B1、CYP2B2、CYP2H1、ALAS−1、HIF−1、エリスロポイエチン、および/またはCYP1A1が含まれるが、これらに限定されない。
lx.ステロール生合成阻害剤;コレステロールのようなステロールの生合成を阻害するもの;例えばテルビナジン。ステロール生合成阻害剤の標的の例には、スクアレンエポキシダーゼ、およびCYP2D6が含まれるが、これらに限定されない。ステロール生合成阻害剤の例には、テルビナジンが含まれるが、これに限定されない。
lxi.トポイソメラーゼ阻害剤;トポイソメラーゼI阻害剤およびトポイソメラーゼII阻害剤を含む。トポイソメラーゼI阻害剤の例には、トポテカン、ギマテカン、イリノテカン、カンプトテカンおよびそのアナログ、9−ニトロカンプトテシンおよび巨大分子カンプトテシン結合PNU−166148(WO9917804の化合物A1);10−ヒドロキシカンプトテシン、例えばその酢酸塩;イダルビシン、例えばその塩酸塩;イリノテカン、例えばその塩酸塩;エトポシド;テニポシド;トポテカン、トポテカン塩酸塩;ドキソルビシン;エピルビシン、塩酸エピルビシン;ミトキサントロン、例えば塩酸ミトキサントロン;ダウノルビシン、塩酸ダウノルビシン、バルルビシン、ダサチニブ(BMS−354825)が含まれるが、これらに限定されない。イリノテカンは例えば、CAMPTOSAR(登録商標)の商品名で、例えば市販されている形態で投与することができる。トポテカンは例えば、HYCAMTIN(登録商標)の商品名で、例えば市販されている形態で投与することができる。「トポイソメラーゼII阻害剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、アントラサイクリン、例えばリポソーム製剤を含むドキソルビシン、例えばCAELYX(登録商標)、リポソーム製剤を含むダウノルビシン、例えばDAUNOSOME(登録商標)、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン;アントラキノンミトキサントロンおよびロソキサントロン;およびポドフィロトキシンエトポシドおよびテニポシドが含まれるが、これらに限定されない。エトポシドはETOPOPHOS(登録商標)として;テニポシドはVM26−BRISTOL(登録商標)として;ドキソルビシンはADRIBLASTIN(登録商標)またはADRIAMYCIN(登録商標)として;エピルビシンはFARMORUBICIN(登録商標)として;イダルビシンはZAVEDOS(登録商標)として;そしてミトキサントロンはNOVANTRON(登録商標)として、市販されている。
lxii.VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤;正常および病的血管新生の調節に関与する既知の血管形成増殖因子およびサイトカインを標的とする、減少するおよび/または阻害するもの。VEGFファミリー(VEGF−A、VEGF−B、VEGF−C、VEGF−D)およびそれらの対応する受容体チロシンキナーゼ[VEGFR−1(Flt−1)、VEGFR−2(Flk−1、KDR)、およびVEGFR−3(Flt−4)]は、血管形成およびリンパ管形成プロセスの多くの局面で極めて重要かつ必須の役割を果たしている。VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の例には、3−(4−ジメチルアミノベンジリデニル)−2−インドリノンが含まれる。VEGFRの活性を標的とする、減少するまたは阻害する化合物は、とりわけVEGF受容体チロシンキナーゼを阻害する、VEGF受容体を阻害する、もしくはVEGFと結合する化合物、タンパク質または抗体であり、そしてとりわけ、WO9835958に一般的かつ具体的に記載の化合物、タンパク質またはモノクローナル抗体、例えば1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンまたはその薬学的に許容される塩、例えばコハク酸塩、またはWO0009495、WO0027820、WO0059509、WO9811223、WO0027819およびEP0769947に記載のもの;例えばM. Prewett et al の Cancer Research 59 (1999) 5209-5218、F. Yuan et al の Proc. Natl. Acad. Sci. USA, vol. 93, pp. 14765-14770, Dec. 1996、Z. Zhu et al の Cancer Res. 58,1998, 3209-3214、および J. Mordenti et al の Toxicologic Pathology, Vol. 27, no. 1, pp 14-21,1999に記載のもの;WO0037502およびWO9410202に記載のもの;M. S. O’Reilly et al の Cell 79, 1994, 315-328に記載のアンギオスタチン;M. S. O’Reilly et al の Cell 88, 1997, 277-285に記載のエンドスタチン;アントラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474(バンデタニブ);SU5416;SU6668;AZD2171(Recentin(登録商標));または抗VEGF抗体、例えば抗VEGF−アルファ抗体タニビズマブ(Lucentis(登録商標))、または抗VEGF受容体抗体、例えばRhuMab(ベバシズマブ、Avastin(登録商標))である。抗体とは、無傷のモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2個の無傷の抗体から形成される多特異的な抗体、および記載の生物学的活性を示す程度の長さの抗体フラグメントを意味する。VEGF−R2阻害剤の例には、例えばアクシチニブが含まれる。
lxiii.ゴナドレリンアゴニスト、例えばアバレリクス、ゴセレリン、酢酸ゴセレリン、
lxiv.細胞分化プロセスを誘導する化合物、例えばレチノイン酸、アルファ−、ガンマ−もしくは8−トコフェロール、またはアルファ−、ガンマ−または8−トコトリエノール。
lxv.ビスホスホネート、例えばエトリドン酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸。
lxvi.ヘパラン硫酸分解を阻止するヘパラナーゼ阻害剤、例えばPI−88、
lxvii.生物学的応答調節剤、好ましくはリンホカインまたはインターフェロン、例えばインターフェロンアルファ、
lxviii.テロメラーゼ阻害剤、例えばテロメスタチン、
lxix.メディエーター、例えばカテコール−O−メチルトランスフェラーゼの阻害剤、例えばエンタカポン、
lxx:キネシンスピンドルタンパク質(KSP)の阻害剤、例えばイスピネシブ
lxxi.ソマトスタチンまたはソマトスタチンアナログ、例えばオクトレオチド(Sandostatin(登録商標)またはSandostatin LAR(登録商標))。
lxxii.成長ホルモン受容体アンタゴニスト、例えばペグビソマント、フィルグラスチムまたはペグフィルグラスチムまたはインターフェロンアルファ:
lxxiii.例えば白血病(AML)処置に有用なモノクローナル抗体、例えばアレムツズマブ(Campath(登録商標))、リツキシマブ/Rituxan(登録商標))、ゲムツズマブ、(オゾガミシン、Mylotarg(登録商標))、エプラツズマブ。
lxxiv.細胞毒性(cytoxic)抗新生物薬、例えばアルトレタミン、アムサクリン、アスパルギナーゼ(Elspar(登録商標))、ペグアスパルガーゼ(PEG−L−アスパラギナーゼ、Oncaspar(登録商標))、デニロイキンジフチトクス(Ontak(登録商標))、マソプロコール。
lxxv.ホスホジエステラーゼ阻害剤、例えばアナグレリド(Agrylin(登録商標)、Xagrid(登録商標))。
lxxvi.がんワクチン、例えばMDX−1379。
lxxvii.免疫抑制性モノクローナル抗体、例えば白血球受容体またはそれらのリガンドに対するモノクローナル抗体、
例えばCD20、例えばリツキシマブ(Rituxan(登録商標)、111Inまたは90Yと結合したイブリツモマブ・チウキセタン(Zevalin(登録商標))、131Iトシツムマブ(Bexxar(登録商標))、オファツムマブ、オクレリズマブ、hA20(Immunomedics)、
CD22、例えばエプラツズマブ、イノチズマブ・オゾガミシン(CMC544)、CAT−3888、
CD33、例えばゲムツズマブ(Mylotarg(登録商標)、
CD52、例えばアレムツズマブ(Campath−I(登録商標))、
CD11a、例えばエファリズマブ(Raptiva(登録商標))、
CD3、例えばビシルズマブ、
lxxviii.癌胎児性抗原(CEA)に対する抗体、例えばラペツズマブ、例えばラペツズマブ−イットリウム90、KSB−303、MFECP1、MFE−23、
lxxix.メディエーター、例えば腫瘍増殖および血管新生に関連した複数受容体チロシンキナーゼの阻害剤、例えばスニチニブ(SU11248)、
lxxx.合成非ステロイド性エストロゲン、例えばジエチルスチルベストロール(DES、Stilboestrol(登録商標))、
lxxxi.CTLA4の細胞外ドメインもしくはその変異体の少なくとも一部を有する組換え結合分子、または抗CLA4剤、例えば非CTLA4タンパク質と結合したCTLA4もしくはその変異体の少なくとも細胞外部分、例えばCTLA4Ig(例えばATCC 68629)またはその変異体は、LEA29Y(ベラタセプト)を含むが、これに限定されない;抗CTLA4剤は、イピリムマブ、チシリムマブを含むが、これらに限定されない。
lxxxii.インテグリン受容体阻害剤におけるアルファVbeta3およびアルファVbeta5、例えばシレンギチド(EMD121974)
lxxxiii.Rafキナーゼ阻害剤の組合せパートナーとしてWO2007030377に記載の組合せパートナー。
がん処置は放射線療法と関与し得る。がん処置はまた、ビタミンもしくはビタミン誘導体(例えばLeucovorin(登録商標))処置と関与し得る。

Claims (14)

  1. 処置を必要とする対象におけるがんを処置するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
  2. 処置を必要とする対象における腫瘍の増殖を阻害するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
  3. 処置を必要とする対象における腫瘍退行、例えば(質量)減少のための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
  4. 処置を必要とする対象における腫瘍侵襲または腫瘍増殖に関連する症状を処置するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を同時または逐次的に共投与することを含む方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかの方法で使用するための、Rafキナーゼ阻害剤と組み合わせたmTOR阻害剤。
  6. 請求項1〜4のいずれかの方法で使用する医薬組成物の製造に使用するための、Rafキナーゼ阻害剤と組み合わせたmTOR阻害剤。
  7. mTOR阻害剤とRafキナーゼ阻害剤の組合せを、1種以上の薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む医薬組成物。
  8. mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を含む、医薬組合せ剤。
  9. mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を含む、相乗的治療効果を生じる医薬組合せ剤。
  10. mTOR阻害剤である第1の薬剤物質と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質、さらに組合せ投与のための指示書を含む、医薬パッケージ。
  11. mTOR阻害剤と、Rafキナーゼ阻害剤との組合せ投与のための指示書を含む医薬パッケージ。
  12. Rafキナーゼ阻害剤と、mTOR阻害剤との組合せ投与のための指示書を含む医薬パッケージ。
  13. Rafキナーゼ阻害剤の治療的有用性を改善するための方法であって、治療上有効量のRafキナーゼ阻害剤と、mTOR阻害剤である第2の薬剤物質を例えば同時または逐次的に共投与することを含む方法。
  14. mTOR阻害剤の治療的有用性を改善するための方法であって、治療上有効量のmTOR阻害剤と、Rafキナーゼ阻害剤である第2の薬剤物質を例えば同時または逐次的に共投与することを含む方法。
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