JP2009536172A - Cetp阻害剤としての二環式誘導体 - Google Patents

Cetp阻害剤としての二環式誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規な式(I)
【化1】
Figure 2009536172

(全ての可変部は明細書に定義されている)
の化合物またはその医薬組成物に関する。本発明はさらに、CETPが関与する疾患の処置または進行の遅延のための本発明の化合物の使用に関する。

Description

本発明は、遊離形または塩形の式(I)
Figure 2009536172
〔式中、
環Bと縮合した環Aは、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式基を意味し;
式中、Arは置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味し;
は要素−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)であり、各場合においてmは整数0、1または2であるか、またはRはZであり、
は−CN、−OR、−COR、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−N(R)(R)、−S(O)、−S(O)−N(R)(R)および−NR−S(O)−N(R)(R)から成る群から選択され、各場合においてmは整数0、1または2であるかまたは、RはZであり;
Zは(i)置換もしくは非置換単環式シクロアルキルまたは置換もしくは非置換単環式シクロアルケニル、(ii)置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択され;
は独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換シクロアルキル−アルキル、シクロアルケニル基において置換もしくは非置換シクロアルケニル−アルキル、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基、置換もしくは非置換ヘテロ環式基またはアリール基において置換もしくは非置換アラルキルを意味し;
およびRは互いに独立して、水素、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−N(R)(R)、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルおよび置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択される1個以上の置換基で置換されたアルキルを意味するか;またはRおよびRは互いに独立して、置換もしくは非置換ヘテロ環式基の、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、または置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味し;
とRは一体となって、置換もしくは非置換アルキレン、またはO、NR’もしくはSで中断されている置換もしくは非置換アルキレンであり;R’はRまたは−C(=O)−ORであり;そして
ここで、基RおよびRがRに関係するとき、RおよびRは水素を意味し;
mは整数0、1または2であり;
XはCRまたはNであり、そしてYはNであるか;またはXはNであり、そしてYはCRであり;
は水素、ハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)(ここで、mは各場合において整数0、1または2である);アルカノイル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルであり;そして
ここで、置換シクロアルキルまたは置換シクロアルケニルまたは置換アルキレンは、各々アルキル、アルコキシ、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−N(R)(R)、シクロアルキル−アルキル、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基、置換もしくは非置換ヘテロ環式基、アリール基において置換もしくは非置換アラルキル、およびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されており;そして
ここで、炭素環式芳香族性基またはヘテロ環式芳香族性基またはヘテロ環式基、アリール基における置換もしくは非置換アラルキル、ヘテロシクリル基における置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキル、または環AもしくはArは、互いに独立して、非置換であるか、またはハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)およびアルカノイル(mは各場合において整数0、1または2である);および置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されている〕
の化合物またはその塩;これらの化合物の製造方法;これらの化合物の使用;および遊離形または塩形、とりわけ薬学的に許容される塩形の上記化合物(I)を含む医薬製剤に関する。
1つの態様において、本発明は、遊離形または塩形の式(I):
Figure 2009536172
〔式中、
環Bと縮合した(annellated)環Aは、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式芳香族性基を意味し;
式中、Arは置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味し;
は要素−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)であり、各場合においてmは整数0、1または2であるか、またはRはZであり、
Zは(i)置換もしくは非置換単環式シクロアルキルまたは置換もしくは非置換単環式シクロアルケニル、(ii)置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択され;
は−C(=O)R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−S(O)−N(R)(R)および−NR−S(O)−N(R)(R)から成る群から選択され、各場合においてmは整数0、1または2であり;
は独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換シクロアルキル−アルキル、シクロアルケニル基において置換もしくは非置換シクロアルケニル−アルキル、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基、置換もしくは非置換ヘテロ環式基またはアリール基において置換もしくは非置換アラルキルを意味し;
およびRは互いに独立して、水素、アルキルまたはシクロアルキルを意味し、当該アルキルは置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、および置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択される1個以上の置換基で置換されており;
およびRは互いに独立して、置換もしくは非置換ヘテロ環式基の、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルまたは置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味するか;または
とRは一体となって、置換もしくは非置換アルキレン、またはO、NR’もしくはSで中断されている置換もしくは非置換アルキレンであり;R’はRまたは−C(=O)−ORであり;そして
mは整数0、1または2であり;
XはCRまたはNであり、そしてYはNであるか;またはXはNであり、そしてYはCRであり;
は水素、ハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)(ここで、mは各場合において整数0、1または2である);アルカノイル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルであり;そして
ここで、置換シクロアルキルまたは置換シクロアルケニルまたは置換アルキレンは、各々アルキル、アルコキシ、−C(=O)−O−R、−C(=O)−N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、HN−C(=O)−−、HN−C(=O)−アルキル−−、ホルミル、ホルミル−アルキル−−、シクロアルキル−アルキル、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基、アラルキルおよびヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されており;そして
ここで、炭素環式芳香族性基またはヘテロ環式芳香族性基またはヘテロ環式基、アリール基における置換もしくは非置換アラルキル、ヘテロシクリル基における置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキル、または環AもしくはArは、互いに独立して、非置換であるか、またはハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)およびアルカノイル(mは各場合において整数0、1または2である);および置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されている〕
の新規な化合物、またはその塩に関する。
化合物(I)は、塩、とりわけ薬学的に許容される塩として存在していてもよい。化合物(I)が例えば、少なくとも1個の塩基性中心を有するとき、それらは酸付加塩を形成し得る。少なくとも1個の酸性基を有する化合物(I)はまた、塩基との塩を形成し得る。医薬としての使用に適さないが、例えば遊離化合物(I)またはそれらの薬学的に許容される塩の単離または精製に用いることができる塩も含まれる。遊離形の新規化合物とその塩形との密接な関係に鑑みて、本明細書において、遊離化合物またはその塩は、対応する塩または遊離化合物をも意味しているものと、対応的に、そして有利に理解することができる。
塩は、当業者に容易に理解される化学的理由によって除外されない塩であるとき、とりわけ式(I)の化合物の薬学的に許容される塩または本明細書に記載の中間体のいずれかの一般的な塩である。それらは、少なくとも部分的に、例えば4から10のpH範囲で水溶液中で解離形態で存在していてもよい塩形成基、例えば塩基性基または酸性基が存在するとき、形成され、またはとりわけ固体、とりわけ結晶形態で単離され得る。
かかる塩は、例えば塩基付加塩として、とりわけ薬学的に許容される塩として、好ましくは有機または無機塩基と、酸性カルボキシ基を有する、式(I)の化合物または本明細書に記載のいずれかの中間体から形成される。好適な無機塩基由来の金属イオンは、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩である。好適な有機塩基は、例えばアンモニアとのアンモニウム塩、または好適な有機アミン、例えば3級モノアミン、例えばトリエチルアミンもしくはトリ(2−ヒドロキシエチル)アミン、またはヘテロ環式塩基、例えばN−エチル−ピペリジンもしくはN,N’−ジメチルピペラジンである。
アミノのような正に荷電した基が存在するため、塩を酸とも形成し得る。かかる塩を、好ましくは有機または無機酸との例えば酸付加塩として形成する。好適な無機酸は、例えばハロゲン酸、例えば塩酸、硫酸、またはリン酸である。好適な有機酸は、例えばカルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸またはスルファミン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、アミノ酸、例えばグルタミン酸もしくはアスパラギン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、安息香酸、メタン−もしくはエタン−スルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、N−メチル−、N−エチル−もしくはN−プロピル−スルファミン酸、または他の有機プロトン酸、例えばアスコルビン酸である。
塩基性基および酸性基が同じ分子内に存在するとき、式(I)の化合物または本明細書に記載のいずれかの中間体は、分子内塩を形成していてもよい。
式(I)の化合物または本明細書に一般的に記載のいずれかの中間体の単離または精製のために、薬学的に許容されない塩、例えばピクリン酸塩または過塩素酸塩を用いることもできる。治療的使用のためには、薬学的に許容される塩または式(I)の遊離化合物のみが用いられ(適用可能であれば、医薬製剤に含まれる)、したがってこれらが少なくとも式(I)の化合物の場合において好ましい。
遊離形および塩形の、例えば中間体として、例えば化合物もしくはその塩の精製または同定に用いることができる塩の、化合物と中間体の密接な関係に鑑みて、本明細書における「化合物」、「出発物質」および「中間体」、とりわけ式(I)の化合物についてのあらゆる言及は、それらの1種以上の塩、または対応する遊離化合物、中間体または出発物質およびそれらの1種以上の塩の混合物も意味していると理解され、適当かつ便宜であり、特に記載がない限り、各々式(I)の化合物またはこれらの1種以上の塩の溶媒和物、代謝前駆体、例えばエステルもしくはアミドをも含むことを意図する。異なる結晶形態を得ることができ、それらも含まれる。
本明細書を理解する目的で、下記定義が適用され、適当であるときは常に、単数形で用いた用語は複数形を、そしてその逆を含む。
特に定義が無い限り、本明細書で用いている一般的な定義は下記意味を有する:
特に定義が無い限り、基または基の一部であるアルキルは、とりわけC−C−アルキル、好ましくはC−C−アルキルである。アルキルは直鎖または分枝鎖(1個または所望により可能であれば複数)であり、20個までの炭素原子を有し、そしてより好ましくはC−C−アルキルである。「低級」または「C−C−」なる用語は、最大7個、とりわけ4個以下の炭素原子を有する、分枝鎖(1個以上)または直鎖であり、末端もしくは非末端炭素を介して結合している基を定義する。低級またはC−C−アルキルは、例えばn−ペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチル、または好ましくはC−C−アルキル、とりわけメチル、エチル、n−プロピル、sec−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルである。
置換もしくは非置換アリール(炭素環式芳香族性基)は、6〜22個の炭素原子を有する好ましくはモノ−もしくは多環式、とりわけ単環式、二環式もしくは三環式アリール基、とりわけフェニルまたはナフチルであり、そして非置換であるか、またはC−C−アルキル、とりわけメチル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、ハロ−C−C−アルキル、例えばトリフルオロメチル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、とりわけメトキシ、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルカノイルオキシ、アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルおよび/またはフェニル−もしくはナフチル−C−C−アルカノイル)−アミノ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル、フェニル−C−C−アルキルオキシカルボニル、ナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/またはナフチル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、スルホ、スルファモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/またはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニル、ニトロおよびヘテロシクリル、とりわけモルフィリニルから成る群から独立して選択される1個以上、とりわけ1から3個の基で置換されている。より好ましいアリール置換基は、C−C−アルキル、とりわけメチル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、C−C−アルコキシ、とりわけメトキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、カルボキシ、シアノおよびヘテロシクリル、とりわけモルフィリニルから成る群から選択される。炭素環式芳香族性基は、とりわけフェニル、ビフェニリルまたはナフチルである。ビフェニリルは、例えば4−ビフェニリルおよび2−もしくは3−ビフェニリルである。ナフチルは1−もしくは2−ナフチルである。
ヘテロ環式基はとりわけ、N、OまたはSから選択される1〜8個のヘテロ原子を有する5−14員単環式−もしくは二環式−もしくは縮合多環式環系であるヘテロアリールである。好ましくは、ヘテロアリールは5−10員環系である。ヘテロ環式芳香族性基は、モノ−、ビ−、トリ−、または多環式、好ましくはモノ−、ビ−、または三環式、より好ましくはモノ−もしくは二環式であり得る。ヘテロ環式基はまた、部分または完全飽和ヘテロアリールであり得る。
ヘテロ環式基はとりわけ、N、SおよびOから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を有する置換もしくは非置換5−から6−員ヘテロ環式環である。
ヘテロ環式基はとりわけ、N、SおよびOから選択される1または2個のヘテロ原子を有する置換もしくは非置換ベンゾ縮合ヘテロ環式環および飽和であるか、または1もしくは2個の二重結合を有するヘテロ環式環である。
典型的なヘテロアリール基には、2−もしくは3−チエニル、2−もしくは3−フリル、2−もしくは3−ピロリル、2−、4−もしくは5−イミダゾリル、3−、4−もしくは5−ピラゾリル、2−、4−もしくは5−チアゾリル、3−、4−もしくは5−イソチアゾリル、2−、4−もしくは5−オキサゾリル、3−、4−もしくは5−イソオキサゾリル、3−もしくは5−1,2,4−トリアゾリル、4−もしくは5−1,2、3−トリアゾリル、テトラゾリル、2−、3−もしくは4−ピリジル、3−もしくは4−ピリダジニル、3−、4−−もしくは5−ピラジニル、2−ピラジニル、2−、4−もしくは5−ピリミジニルが含まれる。
ヘテロ環式芳香族性基はまた、1個以上のアリール、脂環式またはヘテロシクリル環と縮合しており、結合の基または位置がヘテロ芳香環上であるヘテロ芳香環である。非限定的な例には、これらに限定されないが、1−、2−、3−、5−、6−、7−もしくは8−インドリジニル、1−、3−、4−、5−、6−もしくは7−イソインドリル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−インドリル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−インダゾリル、2−、4−、5−、6−、7−もしくは8−プリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−もしくは9−キノリジニル、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−イソキノリニル、1−、4−、5−、6−、7−もしくは8−フタラジニル、2−、3−、4−、5−もしくは6−ナフチリジニル、2−、3−、5−、6−、7−もしくは8−キナゾリニル、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−シノリニル、2−、4−、6−もしくは7−プテリジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−4aH−カルバゾリル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−カルバゾリル、1−、3−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−カルボリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−もしくは10−フェナントリジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−アクリジニル、1−、2−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−ペリミジニル、2−、3−、4−、5−、6−、8−、9−もしくは10−フェナントロリニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−もしくは9−フェナジニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−もしくは10−フェノチアジニル、1−、2−、3−、4−、6−、7−、8−、9−もしくは10−フェノキサジニル、2−、3−、4−、5−、6−もしくはl−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−もしくは10−ベンズイソキノリニル、2−、3−、4−もしくはチエノ[2,3−b]フラニル、2−、3−、5−、6−、7−、8−、9−、10−もしくは11−7H−ピラジノ[2,3−c]カルバゾリル,2−、3−、5−、6−もしくは7−2H−フロ[3,2−b]−ピラニル、2−、3−、4−、5−、7−もしくは8−5H−ピリド[2,3−d]−o−オキサジニル、1−、3−もしくは5−1H−ピラゾロ[4,3−d]−オキサゾリル、2−、4−もしくは54H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル、3−、5−もしくは8−ピラジノ[2,3−d]ピリダジニル、2−、3−、5−もしくは6−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、1−、3−、6−、7−、8−もしくは9−フロ[3,4−c]シノリニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、8−、9−、10または11−4H−ピリド[2,3−c]カルバゾリル、2−、3−、6−もしくは7−イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジニル、7−ベンゾ[b]チエニル、2−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾオキサゾリル、2−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾイミダゾリル、2−、4−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾチアゾリル、1−、2−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−ベンゾキサピニル、2−、4−、5−、6−、7−もしくは8−ベンゾオキサジニル、1−、2−、3−、5−、6−、7−、8−、9−、10−もしくは11−1H−ピロロ[1,2−b][2]ベンズアザピニルが含まれる。典型的な縮合ヘテロアリール基には、これらに限定されないが、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−イソキノリニル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−インドリル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾ[b]チエニル、2−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾオキサゾリル、2−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾイミダゾリル、2−、4−、5−、6−もしくは7−ベンゾチアゾリルが含まれる。
4個までの同一または異なるヘテロ原子、例えば窒素、酸素または硫黄原子、好ましくは1、2、3または4個の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含む適当な5−もしくは6−員の単環式基。適当な5員ヘテロアリール基は、例えばモノアザ−、ジアザ−、トリアザ−、テトラアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−環式アリール基、例えばピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリルおよびチエニルであるが、好適かつ適当な6員基はとりわけピリジルおよびピリミジルである。適当な芳香族性基は、例えば同一または異なる基で、モノ置換またはポリ置換、例えばジもしくはトリ置換されていてもよい基である。
ピロリルは例えば、2−もしくは3−ピロリルである。ピラゾリルは3−もしくは4−ピラゾリルである。イミダゾリルは2−もしくは4−イミダゾリルである。トリアゾリルは例えば1,3,5−1H−トリアゾール−2−イルまたは1,3,4−トリアゾール−2−イルである。テトラゾリルは例えば、1,2,3,4−テトラゾール−5−イルである。フリルは2−もしくは3−フリルであり、そしてチエニルは2−もしくは3−チエニルであるが、好適なピリジルは2−、3−もしくは4−ピリジルである。
1,2,3,4−テトラゾール−5−イルまたは1,3,4−トリアゾール−2−イルが好ましい。
N、SおよびOから選択される1または2個のヘテロ原子を有するベンゾ縮合ヘテロ環式環、および飽和であるか、または1または2個の二重結合を有するヘテロ環式環は、例えばインドール、キノリン、インドリンまたはテトラヒドロイソキノリンである。
N、SおよびOから選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する5−から6−員ヘテロ環式環は、とりわけ置換テトラゾール、置換トリアゾール、例えばメチルトリアゾール、置換ピリミジンまたは置換ピラゾール、例えばメチルピラゾールである。さらなるものには、置換ピリジン、置換トリアジン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾールが含まれる。好ましい置換基は、メチルのようなアルキルである。
N、OおよびSから選択される1から8個のヘテロ原子を有する5−14員単環式−もしくは二環式−もしくは縮合多環式−環系はまた、部分または完全飽和である。
N、SおよびOから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を有する部分または完全飽和ヘテロアリール5−から6−員ヘテロ環式環、例えばピロリン基、ピロリジン基、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−チエニル基、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−フラン基、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジン基、イミダゾリンまたはイミダゾリジン基、ピラゾリンまたはピラゾリジン基、チアゾリンまたはチアゾリジン基、オキサゾリンまたはオキサゾリジン基、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジンまたはピペリジン基、またはジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピラン基が好ましい。好ましい5−から6−員N−ヘテロ環式基は、例えばN−原子を介して、とりわけピロリジン−1−イル基を介して結合している。
ヘテロ環式基は非置換であるか、または1個以上、例えば2または3個の置換基で置換される。対応するC−置換された基が好ましい。
シクロアルキルは、例えばC−C−シクロアルキルであり、そして例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルである。シクロペンチルおよびシクロヘキシルが好ましい。
シクロアルケニルは、例えばC−C−シクロアルケニルであり、そして例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプテニルである。シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが好ましい。
ハロまたはハロゲンは、好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、最も好ましくはフルオロ、クロロまたはブロモである。
ハロ−アルキルは、例えばハロ−C−Cアルキルであり、とりわけハロ−C−Cアルキル、例えばトリフルオロメチル、1,1,2−トリフルオロ−2−クロロエチルまたはクロロメチルである。好ましいハロ−C−Cアルキルはトリフルオロメチルである。
アラルキルは例えば、カルボキシルアリール−アルキル、好ましくはフェニル−C−C−アルキル、例えばベンジルまたは2−フェネチルである。
アルコキシは例えばC−C−アルコキシであり、そして例えばメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシであり、また、対応するペンチルオキシ、ヘキシルオキシおよびヘプチルオキシ基を含む。C−Cアルコキシが好ましい。
アルカノイルは、例えばC−C−アルカノイルであり、そして例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリルまたはピバロイルである。C−C−アルカノイル、とりわけアセチルが好ましい。
置換アルキレンは置換C−C−アルキレンまたはさらにO、NまたはSで中断されている置換C−C−アルキレンである。当該アルキレンは例えば、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、カルボキシ、C−C−アルコキシ−カルボニル、C−C−シクロアルキルまたはアニール化しているかまたはスピロ形態で前記アルキレンと結合しているC−C−シクロアルキルで置換されていてもよい。
アルコキシアルキルは直鎖または分枝鎖であり得る。アルコキシ基は好ましくは、1から4個、とりわけ1または2個のC原子を含み、アルキル基は好ましくは1から4個のC原子を含む。例えば、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、5−メトキシペンチル、6−メトキシヘキシル、エトキシメチル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル、5−エトキシペンチル、6−エトキシヘキシル、プロピルオキシメチル、ブチルオキシメチル、2−プロピルオキシエチルおよび2−ブチルオキシエチルである。
本発明の好ましい態様
下記本発明の好ましい態様の群は、排他的なものとして考慮されることなく、むしろ例えば、より具体的な定義を有する一般的な表現または記号を置換するために、化合物の基の部分を上記定義を用いて、または適当に除外して相互交換または交換することができ、そしてより具体的な定義の各々を互いに独立して、独立してまたは他のより具体的な1個以上の定義と共に、他のより一般的な表現または記号のために導入することができる。
好ましい環Aは、非置換であるか、または1個以上、例えば2または3個の置換基で置換されたベンゾ環である。環Aの好ましい置換基は、C−C−アルキル、とりわけメチル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、C−C−アルコキシ、とりわけメトキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、カルボキシ、シアノおよびヘテロシクリル、とりわけモルフィリニルから成る群から選択される。最も好ましい環Aの置換基は、F、Cl、Br、OMe、Me、CN、COH、NMe、C(=O)NMeおよびモルフィリンから成る群から選択される。
他の好ましい環Aは、非置換であるか、またはC−C−アルキル、とりわけメチル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、C−C−アルコキシ、とりわけメトキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、カルボキシ、シアノおよびヘテロシクリル、とりわけモルフィリニルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換されたキノリン環である。最も好ましい環Aの置換基は、F、Cl、Br、OMe、Me、CN、COH、NMe、C(=O)NMeおよびモルフィリン等から選択される。
他の好ましい環Aは、非置換であるか、または1個以上、例えば2または3個の置換基で置換されたピロール環である。好ましい環Aの置換基は、C−C−アルキル、例えばメチルである。
好ましいArは1または2個の置換基で置換されたフェニルである。好ましい置換基はハロゲンおよびハロアルキル、例えばClおよびCFである。
とりわけ好ましいRの例は:
Figure 2009536172
である。
より好ましくは、Rは2−C−C−アルキル−2H−テトラゾール−5−イルである。
とりわけ好ましいRの例は:
Figure 2009536172
である。
好ましいXはNである。
好ましいYはCHである。
本明細書において使用するとき、本発明の文脈で(とりわけ特許請求の範囲の文脈において)使用されている「a」、「an」、「the」および同様の用語は、それらに特に明示的な記載がない限り、単数および複数のいずれもを構成する。本明細書の値の範囲は、単に当該範囲内の各個々の値を意味する簡単な方法として使用することを意図している。特に記載がない限り、各個々の値が個別に本明細書において言及されているように本明細書に組み込む。本明細書に記載の全ての方法を、特に記載がない限り、または文脈によってそうでないことが明示的に記載されていない限り、任意の好適な順序で行うことができる。本明細書において提供される任意および全ての実施例の使用、または例示的な言語(例えば「例えば」)は、本発明のよりよい説明のみを意図しており、特許請求の範囲に記載されない限り本発明の範囲を限定するものではない。明細書の言語は、本発明の実施に必須の特許請求の範囲にない要素であると解釈してはならない。
大規模な薬理学的調査によって、コレステロールエステルトランスファータンパク質阻害剤、とりわけ化合物Iおよびそれらの薬学的に許容される塩は、例えばCEPT(コレステロールエステルトランスファータンパク質)の阻害に明らかな選択性を有することが見出された。CETPは生物のあらゆるリポタンパク質代謝に関与しており、逆コレステロールトランスファー系に深く関与している。すなわち、CETPは、抹消細胞におけるコレステロールの蓄積を予防し、そして動脈硬化症を予防するための機構として注目されている。実際に、この逆コレステロールトランスファー系に重要な役割を有するHDLについて、多くの疫学的調査によって血中HDLのCE(コレステロール(cholesteryl)エステル)の減少が冠動脈疾患のリスクファクターの1つであることが示されている。CETP活性が動物種に依存して変化し、コレステロール負荷による動脈硬化症が、より低い活性を有する動物においてほとんど誘導されず、逆に、高い活性を有する動物においてはより容易に誘導されること、および高HDL血症および低LDL(低比重リポタンパク質)血症がCETP欠損の症例において誘導され、したがって動脈硬化症の発症を困難にすることが明らかにされ、その結果、血中HDLの意義、HDLのCEの血中LDLへの移行を仲介するCETPの意義が認識されるに至った。近年かかるCETPの活性を阻害する薬剤の開発を行う数多くの試みが為されたが、満足のいく活性を有する化合物は未だ開発されていない。
本発明の化合物CETP阻害剤効果を、当業者に既知の試験モデル、例えば下記試験モデルを用いて測定することができる:
(1)ヒトプロ−アポリポタンパク質AI(pro−apoAI)の製造
ヒトpro−apoAIのcDNA(NCBI受託番号:NM_000039)を、ヒト肝臓Quick-Clone(商標)cDNA(Clontech, CA)からクローン化し、細菌発現のためにpET28aベクター(Novagen, Germany)に挿入する。BL−21 Gold(DE3)(Strategene, CA)のN末端での6xHis−tagとの融合タンパク質として発現したタンパク質を、HiTrap Chelating(GE Healthcare, CT)を用いて精製する。
(2)ドナーミクロエマルジョンの製造
Pro−apoAI含有ミクロエマルジョンをドナー粒子として、既出のとおりに製造する(J. Biol. Chem., 280:14918-22)。グリセリルトリオレエート(62.5ng、Sigma, MO)、3−sn−ホスファチジルコリン(583ng、Wako Pure Chemical Industries, Japan)、およびコレステロール(cholesteryl)BODIPY(登録商標)FL C12(250ng、Invitrogen, CA)をクロロホルム1mLに溶解させる。溶液を蒸発させ、残渣溶媒を真空下で1時間以上除去する。無水脂質混合物をアッセイバッファー(50mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaClおよび2mM EDTAを含む)500μlに溶解させ、50℃でマイクロティップ(MICROSON(商標) ULTRASONIC CELL DISRUPTOR, Misonix, Farmingdale, NY)で、出力006で2分間超音波処理する。超音波処理後、溶液を40℃に冷却させ、ヒトpro−apoAI 100μgを加え、そして出力004で5分間、40℃で超音波処理する。ドナー分子としてのBODIPY−CEミクロエマルジョンの溶液を、0.45μm PVDFフィルターで濾過した後、4℃で貯蔵する。
(3)ヒト血漿中インビトロCETP活性アッセイ
健常ヒト由来のヒトEDTA血漿サンプルをNew Drug Development Research Center, Inc.から購入する。ドナー溶液を、ドナーミクロエマルジョンをアッセイバッファーで希釈して製造する。ヒト血漿(50μL)、アッセイバッファー(35μL)および試験化合物ジメチルスルホキシド(1μL)溶液を、96ウェル半領域黒色平底プレートの各ウェルに加える。ドナー溶液(14μL)を加えて反応を開始させる。蛍光強度を30分ごとに、37℃で、励起波長485nmおよび放出波長535nmで測定する。CETP活性(FI/分)は、30から90分の蛍光強度の変化として定義される。IC50値を、ロジスティック方程式(Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+(x/IC50)^Hill slope)によって、Originソフトウェア、バージョン7.5 SR3を用いて得る。式Iの化合物は、約0.001〜100μM、とりわけ0.01〜10μMの範囲のIC50値の阻害活性を示す。
(4)ハムスターにおける血漿HDLレベルに対する効果
ハムスターにおけるHDL−コレステロールレベルに対する化合物の効果を、いくつかの修正を加えた既報の方法によって調査する(Eur, J. Phamacol, 466 (2003) 147-154)。簡単に説明すると、オスSyrianハムスター(SLC, Shizuoka, Japan)を高コレステロール食で2週間食餌する。当該動物にカルボキシメチルセルロース溶液に懸濁した化合物を1回投与する。HDL−コレステロールレベルを商業的に入手可能なキット(Wako Pure Chemical, Japan)を用いて、13% ポリエチレングリコール6000を含むアポリポタンパク質B(apoB)含有リポタンパク質の沈殿の後測定する。化合物は、対照と比較してHDL−コレステロールレベルを5%以上上昇させる。
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩は、哺乳類(例えばヒト、サル、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ等)において優れたCETP阻害活性を有しており、CETP阻害剤として使用することができる。さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の優れたCETP阻害活性を利用することによって、本発明の化合物は、CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行(progession to avert)の遅延に効果的な薬剤として、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防または治療、および住血吸虫感染(または卵孵化(egg embryonation))の処置のための薬剤として有用である。
本発明のさらなる局面は、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、心筋梗塞、卒中、末梢血管疾患、II型糖尿病のような糖尿病、鬱血性心不全、および再灌流障害から成る群から選択される疾患の予防または処置、または進行の遅延のための、CETP阻害剤の使用である。
本発明は好ましくは、式(IA)または(IB)
Figure 2009536172
〔式中、
XがNであり、そしてYがCHまたはNであり;

Figure 2009536172
から成る群から選択される、各場合において非置換であるか、またはC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、(R)(R)N−C−C−アルキル−、−N(R)(R)およびフェニル−C−C−アルキル−から成る群から選択される置換基でNまたはC−置換されているヘテロ環式環であり;
が−C(=O)R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−S(O)−N(R)(R)および−NR−S(O)−N(R)(R)から成る群から選択され、mが各場合において整数0、1または2であるか;またはRがZであり;
Zが(i)置換もしくは非置換C−C−シクロアルキルまたは置換もしくは非置換C−C−シクロアルケニル、および(ii)置換もしくは非置換炭素環式フェニル、ナフチルまたはビフェニリル基または置換もしくは非置換ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−チエニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−フラニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジニル、イミダゾリニルまたはイミダゾリジニル、ピラゾリニルまたはピラゾリジニル、チアゾリニルまたはチアゾリジニル、オキサゾリニルまたはオキサゾリジニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジニルまたはピペリジニルまたはジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピラニルから成る群から選択され;
が独立して、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C−シクロアルケニル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル−C−C−アルケニル、置換もしくは非置換フェニルもしくはナフチル、置換もしくは非置換ヘテロ環式芳香族性基、またはアリール基において置換もしくは非置換フェニル−C−C−アルキルを意味し;
およびRが互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを意味し、当該C−C−アルキルが置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルおよび置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択される1または2個の置換基で置換されており;
ここで置換シクロアルキルまたは置換シクロアルケニルまたは置換アルキレンが、各々アルキル、アルコキシ、−C(=O)−O−R、−C(=O)−N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、HN−C(=O)−−、HN−C(=O)−アルキル−−、ホルミル、ホルミル−アルキル−−、シクロアルキル−アルキル、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基、アラルキルおよびヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1または2個の置換基で置換されているか;または
およびR10が互いに独立して、水素、ハロゲン、NO、CN、OH、C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、ピリジル−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ、ナフチル−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、カルボキシ、C−C−アルコキシ−カルボニル、C−C−アルキル−S(O)−、フェニル−C−C−アルキル−S(O)、ナフチル−C−C−アルキル−S(O)、ピリジル−C−C−アルキル−S(O)、ハロ−C−C−アルコキシおよびC−C−アルカノイル(オキシ)(mは各場合において整数0、1または2である)、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル;フェニル基において置換もしくは非置換フェニル−C−C−アルキル、およびピリジル基において置換もしくは非置換ピリジル−C−C−アルキルであり;そして
ここで、対応するシクロアルキル基、シクロアルケニル基、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基またはヘテロ環式芳香族性基が、所望によりハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アルキルまたはアルコキシから選択される1個以上の置換基で置換されており;
pが0または1または2または3であり;
nが0または1または2または3であり;
11がC−C−アルキルであり;
Zに結合している置換基が互いに独立して、水素あるいはハロゲン、OH、NH、カルボニル(=O)、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキルオキシ−C−C−アルキル−、フェニル−C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−、カルボキシ−、C−C−アルコキシ−カルボニル−、C−C−アルキル−S(O)−、フェニル−C−C−アルキル−S(O)−、ハロ−C−C−アルコキシ−およびC−C−アルカノイル−、C−C−アルコキシ−C−C−シクロアルキル−、フェニル−C−C−アルコキシ−C−C−シクロアルキル−、ヒドロキシ−C−C−シクロアルキル−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、カルボキシ−C−C−シクロアルキル−、カルボキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−から成る群から選択される1個以上の置換基である〕
の化合物;またはその塩に関する。
本発明はより好ましくは、式(IC)
Figure 2009536172
〔式中、
XがNであり、そしてYがCHまたはNであり;
が2−C−C−アルキル−2H−テトラゾール−5−イルであり;
要素−N(R)(R)がC−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−シクロアルキル−メチル−、C−C−アルコキシ−メチル−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HOC−C−C−シクロアルキル−、HOC−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−シクロアルキル−またはHNC(=O)−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−から成る群から選択される1または2個の置換基で置換されたピロリジン−1−イルであり;
が水素、−CN、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ、(C−C−アルキル)(C−C−アルキル−)アミン−、ハロ−C−C−アルキルまたはハロゲンから選択される1または2個の置換基であり;
12およびR13が互いに独立して、ハロ−C−C−アルキルまたはハロゲンであり;ここでpが0または1または2であるか;または
が(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;そして
が、所望によりヒドロキシル、アルコキシ、HOC−、HOC−(C−C)アルキル−、ヒドロキシ−(C−C)アルキル−、(C−C)アルコキシ−カルボニル−または(C−C)アルコキシ−カルボニル−(C−C)アルキル−から選択される1または2個の置換基で置換された(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル−である〕
の化合物、またはその塩に関する。
1つの態様において、本発明は、式(II)
Figure 2009536172
〔式中、pは0または1または2であり;
Raはハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
12およびR13は独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
は式(III):
Figure 2009536172
(式中、Rは(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである)
である〕
の化合物;またはその塩に関する。好ましくは、nが0であり、Rcがヒドロキシまたは(C−C)−アルコキシである。また好ましくは、nが1または2または3であり、Rcがカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである。
他の態様において、本発明は、式(II)
Figure 2009536172
〔式中、pが0または1または2であり;
Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
12およびR13が独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
が式(IIIA):
Figure 2009536172
(式中、Rは(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである)
の化合物;またはその塩に関する。好ましくは、nが0であり、Rcがヒドロキシまたは(C−C)−アルコキシである。また好ましくは、nが1または2または3であり、Rcがカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである。
他の態様において、本発明は、式(II)
Figure 2009536172
〔式中、pが0または1または2または3であり;
Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
12およびR13が独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
が式(IV):
Figure 2009536172
(式中、Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、ホルミル、(C−C)−アルコキシ、HNC(=O)−、(C−C)−アルコキシカルボニル、またはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである)
の化合物;またはその塩に関する。
他の態様において、本発明は、Rが式(IVA):
Figure 2009536172
〔式中、Rbが−(CH−Rcであり;nが0または1または2または3であり;Rcがカルボキシル、ヒドロキシ、ホルミル、(C−C)−アルコキシ、HNC(=O)−、HNC(=O)−(C−C)アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、またはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである〕
である、式(II)化合物;またはその塩に関する。
他の態様において、本発明は、Rが式(IVA)であり、pが1または2であり;Raがハロゲンであり;R12およびR13がハロ−(C−C)アルキルであり;Rbが−(CH−Rcであり、ここでnが0または1であり;Rcがカルボキシルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルまたはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである;
式(II)の化合物、または薬学的に許容される塩に関する。
他の態様において、本発明は、式(II)
Figure 2009536172
〔式中、pが0または1または2であり;
Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
12およびR13が独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
が式(III)または(IV):
Figure 2009536172
(式中、Rbは−(CH−C(O)−O−Rcであり;nは1または2または3であり;Rcは水素、HN−−、(C−C)−アルキル、またはハロ−(C−C)アルキルである)
である〕
の化合物;またはその塩に関する。
他の態様において、本発明は、式(II)
Figure 2009536172
〔式中、pが0または1または2であり;
Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
およびRが独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
が式(III)または(IV):
Figure 2009536172
(式中、Rbは−(CH−C(O)−O−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcは水素、HN−−、(C−C)−アルキル、またはハロ−(C−C)アルキルである)
である〕
の化合物;またはその塩に関する。
さらに他の態様において、本発明はとりわけ、実施例に記載の新規化合物および本明細書に記載の製造方法に関する。
略語:
Ac:アセチル、AcOEt:酢酸エチル、AIBN:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、BOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、BPO:ベンゾイルペルオキシド、n−BuLi:n−ブチルリチウム、DCC:N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、DHP:3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン、DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン、mCPBA:m−クロロペル安息香酸、EtOH:エタノール、EDC:N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、HATU:,Hex:n−ヘキサン、KOt−Bu:カリウムtert−ブトキシド、LiAlH:水素化アルミニウムリチウム、MeOH:メタノール、Ms:メタンスルホニル、NaBH:テトラホウ化水素ナトリウム、NBS:N−ブロモスクシンイミド、POCl:リン(III)オキシクロライド、sat.:飽和、TEA:トリエチルアミン、THF:テトラヒドロフラン、Ms:メタンスルホニル、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、TFA:トリフルオロ酢酸、UPLC:超高速液体クロマトグラフィー。
本発明は、本発明の化合物の製造方法に関する。式(I)の化合物またはその塩の製造は、例えば下記一般スキームを含む:
スキーム1
Figure 2009536172
本発明で利用する中間体1−1、1−2および1−3を、購入するか、またはスキーム1に示すとおりに製造することができる。適当には、環Aが本明細書または特許請求の範囲に定義の通りである置換アリールアミン1−1を、無水酢酸(AcO)またはアセチルクロライド(AcCl)および触媒量の4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)でCHCl中で処理して、対応する中間体1−2を得ることができる。中間体1−2をホスホリルクロライド(POCl)でDMF中で処理してVilsmeierタイプ環化させて、対応する中間体1−3を得ることができる[例えば:Meth-Cohn et al., J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1520 (1981)参照]。
スキーム2
Figure 2009536172
本発明で利用する中間体2−1、2−2、2−3および2−4を購入するか、またはスキーム2に示すとおりに製造することができる。環Aが本明細書または特許請求の範囲に定義の通りである適当な置換アリールブロマイド2−1をm−クロロペル安息香酸(m−CPBA)等のような酸化試薬で、CHCl等のような適当な溶媒中で処理することによって対応する中間体2−2を得ることができる。中間体2−2をホスホリルクロライド(POCl)で処理して塩素化させて、対応する中間体2−3を得ることができる[例えば:Grig-Alexa et al., Synlett 11, 2000 (2004)参照]。中間体2−3のホルミル化をn−BuLiおよびDMFで行って、対応する中間体2−4を得ることができる。あるいは、ホルミル化を炭素モノオキシドおよびギ酸ナトリウムまたは水素で、パラジウム触媒の存在下で行うことができる[例えば:Okano et al., Bull. Chem. Soc. Jap. 67, 2329 (1994)参照]。
スキーム3
Figure 2009536172
環Aが本明細書または特許請求の範囲に定義の通りである本発明の中間体3−1を、購入するか、またはスキーム1および2に示されている方法に従って製造することができる。適当な置換アリールクロライド3−1と適当な置換アミン[(R)(R)NH]またはH−Z(ここで、環A、R、R、およびZは本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである)のカップリング反応を、トリエチルアミン(TEA)、炭酸カリウム(KCO)等のような適当な塩基の存在下、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、トルエン/水のような適当な溶媒中で行って、対応する中間体3−2(ここで、環A、R、Z、RおよびRは本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである)を得ることができる。あるいは中間体3−2は、3−1を適当なアミン[R−NHまたはR−NH]で処理し、その後適当な試薬[R−LまたはR−L(L:ハロゲン、−OMs等のような脱離基)]でアルキル化することによって製造することができる。アルデヒド3−2を水素化ホウ素ナトリウム等のような還元剤でメタノールまたはエタノール等中で還元して、対応するアルコール3−4を得ることができる。あるいは、クロライド3−1を水素化ホウ素ナトリウム等のような還元剤で還元し、その後適当な置換アミン[(R4)(R5)NH]またはH−Zでアミノ化して対応するアルコール3−4を得ることができる。
スキーム4
Figure 2009536172
本発明で利用する、環Aが本明細書または特許請求の範囲に定義の通りである中間体4−1、4−2および4−3を購入するか、またはスキーム4に示すとおりに製造することができる。[例えば:Katou et al., Heterocycles, 52, 911 (2000)参照].
スキーム5
Figure 2009536172
環AおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義の通りである本発明の中間体5−1を、購入するか、スキーム3に示されている方法に従って製造することができる。適当な置換アリールクロライド5−1と適当な置換アミン[(R)(R)NH]またはH−Z(ここで、環A、R、RおよびZは本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである)のカップリング反応を、トリエチルアミン(TEA)、炭酸カリウム(KCO)等のような適当な塩基の存在下で、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、トルエン/水のような溶媒中で行って、環A、RおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである対応する中間体5−2を得ることができる。あるいは、中間体5−2を、5−1を適当なアミン[R−NHまたはR−NH]で処理し、その後適当な試薬[R−LまたはR−L(L:ハロゲン、−OMs等のような脱離基)]でアルキル化させて製造することができる。中間体5−2のハロゲン化をN−ブロモスクシンイミド等のようなハロゲン化試薬で、触媒量の2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)またはベンゾイルペルオキシド(BPO)の存在下、CCl中で行って、対応するベンジルハライド5−3を得ることができる。
スキーム6
Figure 2009536172
環A、Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである本発明の化合物6−3を、スキーム6に示されている方法に従って製造することができる。環A、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである本発明の中間体6−1および6−2(L:ハロゲン、−OMs等のような脱離基)を、スキーム3およびスキーム5にそれぞれ示されている方法に従って製造することができる。適当な置換アルコール6−1を塩化チオニルまたはメタンスルホニルクロライド等で、トリエチルアミニンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミン等のような塩基の存在下、または非存在下で、THFまたはトルエンのような溶媒中で処理して、対応する中間体6−2を得ることができる。あるいは、中間体6−2を、6−1を4臭素化炭素およびトリフェニルホスフィンで、ジクロロメタン等のような適当な溶媒中で処理して、製造することができる。好ましい脱離基はブロマイドまたはクロライドであるが、アイオダイド、メシレート、トシレート等であってもよい。中間体6−2を、適当なアミン[(Ar−CH−)(R)NH]、(ここで、ArおよびRは本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである)およびカリウムtert−ブトキシド等のような塩基で、DMFまたはTHFのような溶媒中で処理して、対応するカップリング生成物6−3を得ることができる。
スキーム7
Figure 2009536172
環A、Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである本発明の化合物7−3を、スキーム7に示されている方法に従って製造することができる。環A、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである本発明の中間体7−1を、スキーム3に示されている方法に従って製造することができる。適当な置換アルデヒド7−1をアリール−メチルアミンで、水素化ホウ素ナトリウム、シアノホウ化水素ナトリウム、トリアセトキシボロヒドリド(botohydride)等のような還元剤、および酢酸、トリフルオロ酢酸等のような酸の存在下で、メタノール、エタノール、CHCl、1,2−ジクロロエタン等中で処理して、対応する中間体7−2を得ることができる。あるいは、中間体7−2を、ベンジルアミンおよび触媒量のp−トルエンスルホン酸等のような酸で、トルエン中で処理して対応するイミンを得て、その後得られたイミンを水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤を用いて還元して、製造することができる。化合物7−2を、アシルクロライド、アルコキシカルボニルクロライド、置換クロロピリジン、置換クロロピリミジン等のような適当なR1−Lで、トルエン、THF、DMF等のような適当な溶媒中で、炭酸カリウム、トリエチルアミン、水素化ナトリウム、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド等のような適当な塩基の存在下で処理して、化合物7−3に変換することができる。
スキーム8
Figure 2009536172
環A、Ar、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、−(リンカー)−COHがR[例えば、−N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−COH)]に記載されている本発明の化合物8−2を、スキーム8に示されている方法に従って製造することができる。
環A、Ar、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、WがC−Cアルキルである本発明の化合物8−1を、スキーム6または7に示されている方法に従って製造することができる。中間体8−1を水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のような塩基で、メタノール、エタノール、THF等のような適当な溶媒中で処理して、対応するカルボン酸8−2を得ることができる。
スキーム9
Figure 2009536172
環A、Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりである本発明の化合物9−2、9−3、および9−4を、スキーム9に示されている方法に従って製造することができる。環A、Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、ハロゲンが好ましくはヨードまたはブロモである本発明の化合物9−1を、スキーム6または7に示されている方法に従って製造することができる。化合物9−1をCuCNで、DMF中、高温で処理して、対応する化合物9−2を得ることができる。あるいは、ニトリル9−2を、化合物9−1とKCNをCuIおよびパラジウム(II)塩の存在下、またはある銅もしくはニッケル錯体の存在下でカップリング反応させることによって製造することができる。カルボン酸9−3を、9−2を水酸化リチウム、水酸化ナトリウム等で、メタノール、エタノール、THF等のような適当な溶媒中で処理することによって、製造することができる。カルボン酸9−3の塩素化を、塩化オキサリルおよび触媒量のDMFで、CHClまたはチオニルクロライドのような適当な溶媒中で、トルエンのような適当な溶媒中で行うことができる。続くアミノ化をジメチルアミンのようなアミンで、THF等中で行って、アミド9−4を得ることができる。あるいは、アミド9−4を、アミンで、DCC、EDC、BOP、HATU等のようなカップリング試薬の存在下で、CHCl、THF等のような適当な溶媒中でアミノ化させることによって製造することができる。
スキーム10
Figure 2009536172
環A、Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、Rがアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミンまたは環状アミンである本発明の化合物10−2または10−4を、スキーム10に示されている方法に従って製造することができる。Ar、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、ハロゲンが好ましくはヨードまたはブロモである本発明の化合物10−1または10−3を、スキーム6または7に示されている方法に従って製造することができる化合物10−1または10−3と適当なアルコール、アミン、またはアルキルGrignard試薬のカップリング反応を、NaOt−Bu、KOt−Bu等のような塩基、パラジウムもしくはニッケル触媒、および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル等のようなリガンドの存在下で、トルエン、THF、ジオキサン等のような適当な溶媒中で、高温で行って、対応するカップリング生成物10−2または10−4を得ることができる。
スキーム11
Figure 2009536172
Ar、R、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、pが本明細書または特許請求の範囲に定義の整数である本発明の化合物11−2、11−3、11−4および11−5を、スキーム11に示されている方法に従って製造することができる。Ar、R、R、R、XおよびYが本明細書または特許請求の範囲に定義のとおりであり、pが本明細書または特許請求の範囲に定義の整数である本発明の化合物11−1を、スキーム6または7に示されている方法に従って製造することができる。化合物11−1(Pro:アルコールのための適当な保護基、例えばベンジル、テトラヒドロピラニル等)の脱保護を、Peter G,M Wuts and Theodora W. Greene “Protective Groups in Organic Synthesis”. 4th Ed., Wiley およびそれに記載の文献に記載の方法に従い行って、アルコール11−2を得ることができる。化合物11−2をアルデヒド11−3またはカルボン酸11−4に、PCC、PDC、KMnOのような酸化剤で酸化、またはSwern酸化、Dess−Martin酸化、TEMPO酸化等によって、適当な溶媒中で変換することができる。アルデヒド11−3をカルボン酸11−4に、KMnOのような酸化剤での酸化または亜塩素酸ナトリウム酸化(例えばNaClO/NaHPO/2−メチル−2−ブテン)、TEMPO酸化等によって、適当な溶媒中で変換することができる。カルボン酸11−4をNHClで、DCC、EDC、BOP、HATU等のようなカップリング試薬およびトリエチルアミン等のような塩基で、CHCl、THF等のような適当な溶媒中で処理して、アミド11−5を得ることができる。あるいは、カルボン酸11−4を酸クロライドに、塩化チオニル、塩化オキサリル等でトルエン、CHCl等のような適当な溶媒中で反応させて変換し、その後アンモニアとTHF、CHCl等のような適当な溶媒中で反応させて、アミド11−5を得ることができる。
遊離形の新規化合物とその塩形との密接な関係に鑑みて、本明細書において、遊離化合物またはその塩は、対応する塩または遊離化合物をも意味しているものと、対応的に、そして有利に理解することができる。
出発物質および方法の選択に依存して、新規化合物は可能な異性体またはその混合物の形態で、例えば光学的に純粋な異性体、例えば対掌体として、または異性体の混合物、例えばラセマート、ジアステレオマー混合物もしくはラセマート混合物として、不斉炭素原子の数に応じて存在し得る。
本発明はまた、方法の任意の工程で中間体として入手可能な化合物を出発物質として使用して残りの工程を実施するか、または誘導体または塩、および/またはそのラセマートもしくは対掌体の形態の出発物質を用いるか、またはとりわけ反応条件下で形成させる、方法の態様に関する。
本発明の方法において、出発物質は好ましくは、最初にとりわけ有用であると記載した化合物を誘導するために使用される。同様に本発明は、本発明の化合物の製造のために具体的に開発された新規出発物質、それらの使用、およびそれらの製造方法に関する。
本発明は同様に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)または(II)の化合物それぞれと、さらなる活性物質との組合せに関する。
組合せは例えば、
(i)HMG−Co−Aレダクターゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩,
(ii)アンギオテンシンII受容体アンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
(iii)アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
(iv)カルシウムチャネルブロッカーまたはその薬学的に許容される塩、
(v)アルドステロンシンターゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
(vi)アルドステロンアンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
(vii)デュアルアンギオテンシン変換酵素/ニュートラルエンドペプチダーゼ(ACE/NEP)阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
(viii)エンドセリンアンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
(ix)レニン阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
(x)利尿剤またはその薬学的に許容される塩、
(xi)ApoA−I模倣物、および
(Xii)DGAT阻害剤
から成る群から選択される活性物質と為すことができる。
アンギオテンシンII受容体アンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩は、アンギオテンシンII受容体のAT−1受容体サブタイプに結合するが、受容体を活性化させない有効成分であると理解される。AT受容体の阻害の結果として、これらのアンタゴニストは例えば、抗高血圧剤として、または鬱血性心不全の処置に使用することができる。
AT受容体アンタゴニストのクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれ、非ペプチド性のものが極めて好ましい。例えば、バルサルタン、ロサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、サプリサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、下記式
Figure 2009536172
E−1477と称される化合物、下記式
Figure 2009536172
のSC−52458と称される化合物、および下記式
Figure 2009536172
のZD−8731と称される化合物、または各場合において、それらの薬学的に許容される塩から成る群から選択される化合物について言及することができる。
好ましいAT受容体アンタゴニストは、市販されているものであり、最も好ましくはバルサルタンまたはその薬学的に許容される塩である。
HMG−Co−Aレダクターゼ阻害剤(β−ヒドロキシ−β−メチルグルトアリール−補酵素−Aレダクターゼ阻害剤とも呼ばれる)は、血中コレステロールを含む脂質レベルの低下に使用することができる薬剤であると理解される。
HMG−Co−Aレダクターゼ阻害剤のクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれる。例えば、アトルバスタチン、セリバスタチン、コンパクチン、ダルバスタチン、ジヒドロコンパクチン、フルインドスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ピタバスタチン、メバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、シンバスタチン、およびベロスタチン、または各場合において、それらの薬学的に許容される塩から成る群から選択される化合物かについて言及することができる。
好ましいHMG−Co−Aレダクターゼ阻害剤は、市販されているものであり、最も好ましくはフルバスタチンおよびピタバスタチン、または各場合において、それらの薬学的に許容される塩である。
アンギオテンシンIのアンギオテンシンIIへの酵素的分解の、いわゆるACE阻害剤(アンギオテンシン変換酵素阻害剤とも呼ばれる)による阻止は、血圧の制御のための良好なバリエーションであり、したがって鬱血性心不全の処置のための治療方法にも利用可能である。
ACE阻害剤のクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれる。例えば、アラセプリル、ベナゼプリル、ベナゼプリラット、カプトプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナプリラット、フォシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モベルトプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、スピラプリル、テモカプリル、およびトランドラプリル、または各場合において、それらの薬学的に許容される塩から成る群から選択される化合物かについて言及することができる。
好ましいACE阻害剤は、市販されているものであり、最も好ましくはベナゼプリルおよびエナラプリルである。
CCBのクラスには、本質的にジヒドロピリジン(DHP)および非−DHP、例えばジルチアゼムタイプおよびベラパミルタイプCCBが含まれる。
前記組合せに有用なCCBは、好ましくはアムロジピン、フェロジピン、リオシジン、イスラジピン、ラシジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニグルジピン、ニルジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびニバルジピンから成る群から選択されるDHPに代表され、そして好ましくはフルナリジン、プレニルアミン、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、アニパミル、チアパミルおよびベラパミル、および各場合において、それらの薬学的に許容される塩から成る群から選択される非−DHPに代表される。これらのCCBは全て、例えば抗高血圧、抗狭心症または抗不整脈薬剤として、治療的に使用される。
好ましいCCBには、アムロジピン、ジルチアゼム、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびベラパミル、または例えば具体的なCCBに依存して、それらの薬学的に許容される塩が含まれる。アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩、とりわけベシル酸塩がとりわけ好ましい。ベラパミルまたはその薬学的に許容される塩、とりわけ塩酸塩が、非DHPのとりわけ好ましい代表である。
アルドステロンシンターゼ阻害剤は、コルチコステロンをヒドロキシル化させて18−OH−コルチコステロンを形成させ、18−OH−コルチコステロンをアルドステロンに変換することによって、コルチコステロンをアルドステロンに変換する酵素である。アルドステロンシンターゼ阻害剤のクラスは、高血圧の処置に適用されることが知られており、原発性アルドステロン症にはステロイドおよび非ステロイドアルドステロンシンターゼ阻害剤のいずれもが含まれ、後者が好ましい。
商業的に入手可能アルドステロンシンターゼ阻害剤または保健当局に承認されているアルドステロンシンターゼ阻害剤が好ましい。
アルドステロンシンターゼ阻害剤のクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれる。例えば、非ステロイド性アロマターゼインヒビターであるアナストラゾール、ファドロゾール(その(+)−エナンチオマーを含む)、ならびにステロイド性アロマターゼインヒビターであるエキセメスタン、または各場合において適用可能であるとき、それらの薬学的に許容される塩から成る群から選択される化合物かについて言及することができる。
最も好ましい非ステロイド性アルドステロンシンターゼ阻害剤は、式
Figure 2009536172
のファドロゾール塩酸塩の(+)−エナンチオマー(米国特許4617307および4889861)である。
好ましいステロイド性アルドステロンアンタゴニストは式
Figure 2009536172
のエプレレノンまたはスピロノラクトンである。
好ましいデュアルアンギオテンシン変換酵素/ニュートラルエンドペプチダーゼ(ACE/NEP)阻害剤は、例えばオマパトリレート(EP629627参照)、ファシドトリルまたはファシドトリレート、または適当であるとき、それらの薬学的に許容される塩である。
好ましいエンドセリンアンタゴニストは、例えばボセンタン(EP526708A参照)、さらにまた、テゾセンタン(WO96/19459参照)、または各場合において、それらの薬学的に許容される塩である。
レニン阻害剤は、例えば非ペプチド性レニン阻害剤、例えば式
Figure 2009536172
の化合物(化学的には、2(S),4(S),5(S),7(S)−N−(3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)−2,7−ジ(1−メチルエチル)−4−ヒドロキシ−5−アミノ−8−[4−メトキシ−3−(3−メトキシ−プロポキシ)フェニル]−オクタンアミドと定義される)である。この代表例は、EP678503Aに具体的に記載されている。ヘミフマル酸塩がとりわけ好ましい。
利尿剤は、例えばクロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、メチルクロチアジド、およびクロロサリドンから成る群から選択されるチアジド誘導体である。ヒドロクロロチアジドが最も好ましい。
ApoA−I模倣物は、例えばD4Fペプチド、とりわけ式D−W−F−K−A−F−Y−D−K−V−A−E−K−F−K−E−A−Fのペプチドである。
DGAT阻害剤は、例えばWO2005072740、および米国仮出願第60/787859号に記載の1種以上である。
好ましくは、本発明の組合せの活性薬剤の共同的に治療上有効量を、同時または逐次的に、任意の順序で、個別にまたは固定された組合せ剤において投与することができる。
一般名または商品名で同定されている活性剤の構造を、標準的概説書“The Merck Index”の現行版またはデータベース、例えばIMS LifeCycle(例えばIMS World Publications)から得ることができる。対応するその内容を、参照により本明細書の一部とする。当業者は活性剤を同定することができ、これらの文献に基づいて同様に、製造し、医薬としての適用および性質を標準的な試験モデルで、インビトロおよびインビボのいずれにおいても試験することができる。
本発明はとりわけ、ヒトまたは動物体の処置のための、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)または(II)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩にそれぞれ関する。
本発明は同様に、式Iの化合物または塩形成特性を有するこのタイプの化合物の薬学的に許容される塩の、とりわけ薬理学的活性物質、主としてCETP阻害剤としての使用に関する。これに関連して、それらは好ましくは、薬学的に許容される製剤の形態、動物または人体の予防および/または治療処置のための方法において、とりわけCETPの阻害剤として使用することができる。
本発明はとりわけ、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)または(II)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩それぞれの、所望により少なくとも1種の心臓血管疾患および関連状態ならびに本明細書に記載の疾患の処置用組成物との組合せにおける、CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行の遅延用医薬の製造のための、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防薬または治療薬としての使用に関する。
本発明は同様に、CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行の遅延のための方法であって、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防薬または治療薬として、それを必要とするヒトを含む動物に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)または(II)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩それぞれを、所望により少なくとも1種の心臓血管疾患および関連状態ならびに本明細書に記載の疾患の処置用組成物との組合せにおいて、投与することを含む方法に関する。
本発明は同様に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)または(II)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩それぞれを、所望により少なくとも1種の心臓血管疾患および関連状態ならびに本明細書に記載の疾患の処置用組成物との組合せにおいて含む医薬組成物であって、CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行の遅延のための、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防薬または治療薬としての、医薬組成物に関する。
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む本発明の医薬製剤は、温血動物にそれ自体として存在するか、または薬学的に許容される担体と共に薬理学的有効成分を、経腸的、例えば経口、さらにまた直腸、および非経腸的投与するためのものである。有効成分の1日用量は年齢および個体の状態、ならびに投与方法に依存する。
有効成分の用量は温血動物種、年齢および個体の状態、ならびに投与方法に依存する。
下記実施例は、上記本発明を説明するが、それらは如何なる方法においてもその内容に限定することを意図しない。温度は摂氏度で示す。
実施例:
実施例1:N−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成
Figure 2009536172
メタンスルホニルクロライド(MsCl、15mg、0.13mmol)を{2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−イル}メタノール(25mg、0.088mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(23mg、0.18mmol)のトルエン(1mL)溶液に滴下し、反応混合物を周囲温度で2時間攪拌する。混合物に、1N HCl水溶液および酢酸エチルを加える。有機層をsat. NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(29mg、0.089mmol)およびDMF(1mL)を残渣に加えた後、混合物を攪拌し、カリウムtert−ブトキシド(11mg、0.098mmol)を加え、混合物をさらに1時間攪拌する。1N HCl水溶液を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.03-1.10 (m, 2H), 1.08 (t, 3H), 1.37-1.60 (m, 6H), 2.03-2.20 (m, 1H), 3.18 (q, 2H), 3.23 (d, 2H), 4.22 (s, 3H), 4.67 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 7.32 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.66 (s, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.85 (d. 1H).
ESI-MS m/z: 592 [M+1]+
実施例2:下記化合物を、置換{2−[N−(シクロアルキルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−イル}メタノールおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンから、実施例1の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例3:下記化合物を、置換キノリン−3−イル−メタノールおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンから、実施例1の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例4:トランス−[4−({N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル]−N−エチルアミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸の合成
Figure 2009536172
エチルトランス−[4−({N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル]−N−エチルアミノ}メチル)シクロヘキシル]アセテート(39mg、0.056mmol)のTHF−メタノール(2:1、0.9mL)混合物に、2N LiOH(0.1mL)を加え、混合物を40℃で3時間攪拌する。混合物を1N HClおよび酢酸エチルで希釈し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮してトランス−[4−({N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノリン−2−イル]−N−エチルアミノ}メチル)シクロヘキシル]酢酸を得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.80-0.93 (m, 4H), 1.05-1.80 (m, 9H), 2.16 (2H, d), 3.00-3.55 (br, 4H), 4.21 (s, 3H), 4.72 (brs, 2H), 4.79 (brs, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.73-8.10 (br, 4H).
ESI-MS m/z: 664 [M+1]+
実施例5:下記化合物を、エチルトランス−[4−({N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)置換キノリン−2−イル]−N−エチルアミノ}メチル)シクロヘキシル]アセテートから、実施例4の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例6:3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボニトリルの合成
Figure 2009536172
N−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−7−ブロモキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(140mg、0.21mmol)およびCuCN(110mg、1.23mmol)のDMF懸濁液を、165℃で16時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却させ、アンモニア水および酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボニトリルを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.12 (m, 2H), 1.10 (t, 3H), 1.41-1.60 (m, 6H), 2.11-2.20 (m, 1H), 3.23 (q, 2H), 3.26 (d, 2H), 4.23 (s, 3H), 4.67 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 7.44 (dd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 8.18 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 617 [M+1]+
実施例7:3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボン酸の合成
Figure 2009536172
3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボニトリル(40mg、0.06mmol)および2N LiOH水溶液(2.0mL)のEtOH(2mL)懸濁液を攪拌し、2時間還流させる。反応混合物を室温に冷却させ、1N HClおよび酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボン酸を得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.15 (m, 2H), 1.12 (t, 3H), 1.41-1.60 (m, 6H), 2.12-2.22 (m, 1H), 3.22-3.30 (m, 4H), 4.23 (s, 3H), 4.70 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 7.62 (d, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.95 (dd, 1H), 8.66 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 636 [M+1]+
実施例8:3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボン酸ジメチルアミドの合成
Figure 2009536172
3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボン酸(30mg、0.047mmol)、塩化オキサリル(10μl)、および触媒量のDMFのCHCl(2mL)混合物を室温で3時間攪拌し、真空下で濃縮する。残渣をTHFに溶解させ、2M ジメチルアミンでTHF中で処理し、得られたTHF混合物を室温で3時間攪拌する。混合物を1N HClでクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−2−[N’−(シクロペンチルメチル)−N’−エチルアミノ]キノリン−7−カルボン酸ジメチルアミドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.02-1.11 (m, 2H), 1.09 (t, 3H), 1.65-1.38 (m, 6H), 2.08-2.18 (m, 1H), 3.05 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.00-3.26 (m, 4H), 4.23 (s, 3H), 4.68 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.89 (s,1H).
ESI-MS m/z: 663.7 [M+1]+
実施例9:N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−7−N”,N”−ジメチルアミノキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成。
Figure 2009536172
N−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−7−ブロモキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(110mg、0.16mmol)、ジメチルアミン(THF中 2M、0.18mL、0.36mmol)、NaOt−Bu(25mg、0.26mmol)、Pd(dba)(8mg、0.0087mmol)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(5mg、0.017mmol)のトルエン(1mL)混合物を100℃で4時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却させ、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−7−N”,N”−ジメチルアミノキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.02-1.11 (m, 2H), 1.04 (t, 3H), 1.37-1.63 (m, 6H), 2.11-2.20 (m, 1H), 3.07 (s, 6H), 3.15 (d, 2H), 3.86 (d, 2H), 4.21 (s, 3H), 4.63 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 6.95-6.98 (m, 2H), 7.40-7.43 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.66 (s, 2H), 7.72 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 635.7 [M+1]+
実施例10:下記化合物を、N−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−7−ブロモキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンから、実施例9の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例11:N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−7−フルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成。
Figure 2009536172
N−(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ]メチル}−7−フルオロキノリン−2−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(610mg、1.2mmol)、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(449mg、2.3mmol)およびKCO(321mg、2.3mmol)のトルエン懸濁液を、攪拌し、5日間還流させる。反応混合物を室温に冷却させ、水およびCHClで希釈する。有機層を相分離器で濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−7−フルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
Rf値=0.69(ヘキサン/AcOAt=9/1)
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.04-1.12 (m, 2H), 1.10 (t, 3H), 1.41-1.61 (m, 6H), 2.13-2.20 (m, 1H), 3.21 (dd, 2H), 3.25 (d, 2H), 4.80 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 7.08 (ddd, 1H), 7.48 (ddd, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.72 (s, 1H), 8.42 (s. 2H).
実施例12:N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(5−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−7−フルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成。
Figure 2009536172
N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−7−フルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(420mg、0.61mmol)、モルホリン(80μL、0.93mmol)、NaOt−Bu(94mg、0.98mmol)、Pd(dba)(28mg、0.031mmol)、および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(18mg、0.060mmol)のトルエン(4mL)懸濁液を100℃で2.5時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却させ、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(5−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2−イル)アミノ}メチル)−7−フルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.87-1.11 (m, 2H), 1.09 (t, 3H), 1.38-1.62 (m, 6H), 2.13-2.20 (m, 1H), 3.07-3.09 (m, 4H), 3.18-3.27 (m, 4H), 3.87-3.90 (m, 4H), 4.81 (s 2H), 4.93 (s, 2H), 7.55-7.60 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.66 (s, 2H), 7.70 (s, 1H), 8.18 (s. 2H).
ESI-MS m/z: 691 [M+1]+
実施例13:下記化合物をN−(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ]メチル}−置換キノリン−2−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンから、実施例11および12の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例14:N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成
Figure 2009536172
工程1
N−{3−[(N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−{2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミノ)メチル]−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル}−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを、2−クロロ−5,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド、N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミンおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−{2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミンから、実施例1およびAの方法に従って製造する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.12 (m, 2H), 1.11 (t, 3H), 1.41-1.79 (m, 12H), 2.12-2.22 (m, 1H), 3.20-3.26 (m, 4H), 3.43-3.49 (m, 1H), 3.67-3.73 (m, 1H), 3.97 (ddd, 1H), 4.20 (ddd, 1H), 4.58-4.61 (m, 1H), 4.63-4.69 (m, 4H), 4.80 (s, 2H), 6.75-6.80 (m, 1H), 7.25-7.28 (m, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.93 (d, 1H).
ESI-MS m/z: 742 [M+1]+
工程2
5N HCl(0.2mL)水溶液をN−{3−[(N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−{2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミノ)メチル]−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル}−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(0.25g、0.34mmol)のMeOH/THF(1/4、2.5mL)溶液に滴下し、混合物を室温で12時間攪拌する。反応混合物をNaHCO水溶液を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮してN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.12 (m, 2H), 1.10 (t, 3H), 1.41-1.62 (m, 6H), 2.12-2.22 (m, 1H), 2.29 (t, 1H), 3.21-3.26 (m, 4H), 4.14-4.16 (m, 2H), 4.62-4.65 (m, 2H), 4.67 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 6.76-6.81 (m, 1H), 7.26-7.28 (m, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.95 (d, 1H).
ESI-MS m/z: 658 [M+1]+
実施例15:N−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−メトキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成
Figure 2009536172
NaH(油中60%、5mg、0.13mmol)をN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(70mg、0.11mmol)のDMF(0.5mL)溶液に加え、0℃で30分間攪拌する。MeI(10μL、0.16mmol)を混合物に加え、得られた混合物を室温で2時間攪拌する。反応混合物をsat. NHCl水溶液を加えてクエンチし、CHClで抽出する。有機層を相分離器で濾過して濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−メトキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
Rf値=0.63(ヘキサン/AcOEt=4/1)
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.04-1.11 (m, 2H), 1.09 (t, 3H), 1.40-1.63 (m, 6H), 2.12-2.20 (m, 1H), 3.24 (t, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.90 (t, 2H), 4.63-4.66 (m, 4H), 4.80 (s, 2H), 6.75-6.80 (m, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.95 (s. 1H).
実施例16:N−{3−[(N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−{2−[2−(N”,N”−ジメチルアミノ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミノ)メチル]−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル}−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成。
Figure 2009536172
MsCl(20mg、0.17mmol)をN−[3−({N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−[2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]アミノ}メチル)−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(70mg、0.11mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(25mg、0.19mmol)のトルエン(2mL)混合物で処理し、室温で14時間攪拌する。混合物を1N HCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層をsat. NaHCO水溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗メシレートを得る。得られたメシレートを2M ジメチルアミンと共にTHF(1.0mL)に溶解させ、混合物を70℃で2時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却し、水およびCHClで希釈する。有機層を相分離器で濾過して濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、N−{3−[(N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−{2−[2−(N”,N”−ジメチルアミノ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミノ)メチル]−5,7−ジフルオロキノリン−2−イル}−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
Rf値=0.22(ヘキサン/AcOEt=3/1)
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.02-1.13 (m, 2H), 1.10 (t, 3H), 1.39-1.65 (m, 6H), 2.12-2.20 (m, 1H), 2.29 (s, 6H), 2.88-2.98 (m, 2H), 3.21-3.26 (m, 4H), 4.57-4.60 (m, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 6.75-7.00 (m, 1H), 7.24-7.29 (m, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.95 (s. 1H).
実施例17:トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)メタノールの合成。
Figure 2009536172
トランス−N−(2−{(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(7.47g、9.7mmol)のCHCl(80mL)攪拌溶液に、BBr(1.0M CHCl溶液、11.6mL、11.6mmol)を0℃で滴下し、室温で1時間攪拌する。反応混合物をsat. NaHCO水溶液を0℃で添加してクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−2−(4−{(R)−1−[3−({[N−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)メタノールを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.73-0.95 (m, 2H), 1.00-1.13 (m, 2H), 1.21 (t, 1H), 1.34-1.44 (m, 1H), 1.57-1.61 (m, 1H), 1.64-1.79 (m, 6H), 1.83-1.92 (m, 1H), 1.98-2.02 (m, 1H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.39 (t, 2H), 3.48-3.57 (m, 1H), 4.21 (s, 3H), 4.56 (d, 1H), 4.57 (d, 1H), 4.62-4.70 (m, 1H), 4.78 (d, 1H), 4.99 (d, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.73 (s. 1H).
ESI-MS m/z: 684 [M+1]+
実施例18:下記化合物をトランス−N−(2−{(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−置換−キノリン−3−イルメチル)−N−[置換−ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンから、実施例17の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例19:トランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボアルデヒドの合成。
Figure 2009536172
Dess−Martinペルヨージネート(4.07g、9.6mmol)をトランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)メタノール(6.25g、9.1mmol)のCHCl(75mL)懸濁液に0℃で加え、得られた混合物を室温で20分間攪拌する。反応混合物をsat. NaHCO水溶液を加えてクエンチし、CHClで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、トランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボアルデヒドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.04-1.28 (m, 4H), 1.65-2.15 (m, 10H), 3.19-3.25 (m, 1H), 3.50-3.57 (m, 1H), 4.20 (s, 3H), 4.56 (d, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.66-4.73 (m, 1H), 4.81 (d, 1H), 4.97 (d, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.74 (s, 1H), 9.55 (d. 1H).
ESI-MS m/z: 682 [M+1]+
実施例20:下記化合物を、トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[置換−ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−置換−キノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)メタノールから、実施例19の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例21:トランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボン酸の合成。
Figure 2009536172
NaClO(2.20g、24mmol)およびNaHPO(2.19g 18mmol)の水(40mL)混合物を、トランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボアルデヒド(4.15g、6.1mmol)の2−メチル−2−ブテン(6.4mL)/t−BuOH(40mL)溶液に0℃で滴下し、得られた混合物を室温で1.5時間攪拌する。反応混合物をsat. NHCl水溶液を0℃で加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボン酸を得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.01-1.14 (m, 2H), 1.22-1.43 (m, 2H), 1.55-1.80 (m, 5H), 1.85-2.05 (m, 4H), 2.21 (tt, 1H), 3.17-3.24 (m, 1H), 3.49-3.56 (m, 1H), 4.19 (s, 3H), 4.57 (d, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.64-4.70 (m, 1H), 4.79 (d, 1H), 4.95 (d, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.74 (s. 1H).
ESI-MS m/z: 698 [M+1]+
実施例22:下記化合物を、トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−置換−ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−置換−キノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)メタノールから、実施例21の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例23:トランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボン酸アミドの合成。
Figure 2009536172
トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[置換−ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−置換−キノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸(135mg、0.19mmol)、NHCl(21mg、0.38mmol)、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド(EDC・HCl、56mg、0.29mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt、26mg、0.19mmol)およびトリエチルアミン(0.054mL、0.38mmol)のDMF(1mL)混合物を、室温で3時間攪拌する。HOを加えた後、反応混合物をEtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキサンカルボン酸アミドを無色シロップとして得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.16 (m, 2H), 1.24-1.35 (m, 2H), 1.35-1.45 (m, 2H), 1.63-1.81 (m, 5H), 1.87-1.97 (m, 3H), 1.99-2.11 (m, 2H), 3.20-3.26 (m, 1H), 3.50-3.58 (m, 1H), 4.19 (s, 3H), 4.58 (d, 1H), 4.60 (d, 1H), 4.66 (dd, 1H), 4.79 (d, 1H), 4.95 (d, 1H), 5.14 (s, 1H), 5.34 (s, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.74 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 697 [M+1]+
実施例24:トランス−2−(4−{(R)−1−[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)エタノールの合成。
Figure 2009536172
トランス−N−[2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル]−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(11.0g、14.0mmol)のCHCl(120mL)攪拌溶液にBBr(1.0M CHCl溶液、18.0mL、18.0mmol)を0℃で滴下し、室温で10分間攪拌する。反応混合物をsat. NaHCO水溶液を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−2−(4−{(R)−1−[3−({[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)エタノールを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.72-0.93 (m, 2H), 1.01-1.18 (m, 3H), 1.26-1.36 (m, 1H), 1.39-1.44 (m, 2H), 1.47-1.55(m, 1H), 1.63-1.77 (m, 6H), 1.83-1.90 (m, 1H), 1.97-2.05 (m, 1H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.48-3.55 (m, 1H), 3.62-3.67 (m, 2H), 4.21 (s, 3H), 4.24 (d, 1H), 4.56 (d, 1H), 4.61-4.67 (m, 1H), 4.79 (d, 1H), 4.99 (d, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.73 (s. 1H).
ESI-MS m/z: 698 [M+1]
実施例25:下記化合物をトランス−N−(2−{(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−置換−キノリン−3−イルメチル)−N−[置換−ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンから、実施例24の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例26:トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)アセトアルデヒドの合成。
Figure 2009536172
Dess−Martinペルヨージネート(6.40g、15mmol)をトランス−2−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)エタノール(8.80g、12.6mmol)のCHCl(160mL)懸濁液に0℃で加え、得られた混合物を室温で40分間攪拌する。反応混合物をsat. NaHCO水溶液を加えてクエンチし、CHClで2回抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)アセトアルデヒドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.80-1.01 (m, 2H), 1.04-1.16 (m, 2H), 1.55-1.83 (m, 8H), 1.85-1.93 (m, 1H), 1.98-2.04 (m, 1H), 2.24 (dd, 2H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.48-3.56 (m, 1H), 4.21 (s, 3H), 4.54 (d, 1H), 4.57 (d, 1H), 4.63-4.69 (m, 1H), 4.79 (d, 1H), 4.98 (d, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 9.72 (t, 1H).
ESI-MS m/z: 696 [M+1]+
実施例27:下記化合物をトランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[置換−ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−置換−キノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)エタノールから、実施例26の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例28:トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸の合成。
Figure 2009536172
NaClO(4.60g、51mmol)およびNaHPO(4.30g、36mmol)の水(20mL)混合物を、トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)アセトアルデヒド(7.10g、10.2mmol)の2−メチル−2−ブテン(15mL)/t−BuOH(115mL)溶液に室温で滴下し、得られた混合物を室温で1時間攪拌する。反応混合物をNHCl水溶液を0℃で加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.78-1.00 (m, 2H), 1.03-1.17 (m, 2H), 1.60-1.80 (m, 8H), 1.83-1.93 (m, 1H), 1.96-2.06 (m, 1H), 2.17 (d, 2H), 3.15-3.24 (m, 1H), 3.46-3.54 (m, 1H), 4.20 (s, 3H), 4.54 (d, 1H), 4.57 (d, 1H), 4.60-4.68 (m, 1H), 4.79 (d, 1H), 4.98 (d, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.72 (s. 1H).
ESI-MS m/z: 712 [M+1]+
実施例29:下記化合物を、トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[置換−ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−置換−キノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)アセトアルデヒドから実施例28の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
Figure 2009536172
実施例30:トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸アミドの合成。
Figure 2009536172
トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸(85mg、0.12mmol)のDMF(3mL)溶液にNHCl(10mg、0.18mmol)、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド(EDC・HCl 41mg、0.18mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt、24mg、0.18mmol)、および少量のトリエチルアミンを加える。2時間室温で攪拌した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水および塩水で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させ、酢酸エチル−ヘキサンを用いてシリカゲルカラムで精製して、トランス−(4−{(R)−1−[3−({N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)−6,7−ジフルオロキノリン−2−イル]ピロリジン−2−イル}シクロヘキシル)酢酸アミドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.79-0.98 (m, 2H), 1.05-1.14 (m, 2H), 1..47-1.81 (m, 8H), 1.87-1.93 (m, 1H), 2.02-2.07 (m, 3H), 3.19-3.27 (m, 1H), 3.50-3.59 (m, 1H), 4.20 (s, 3H), 4.55 (d, 2H), 4.57-4.68 (m, 1H), 4.78 (d, 1H), 4.97 (d, 1H), 5.30 (bs, 2H), 7.20-7.24 (m, 2H), 7.35-7.40 (m, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.73 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 710 [M+1]+
実施例31:N−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノキサリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成
Figure 2009536172
カリウムtert−ブトキシド(11mg、0.098mmol)をN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(46mg、0.14mmol)のDMF(1mL)溶液に5℃で加え、混合物を同じ温度で20分間攪拌する。混合物にN−[3−(ブロモメチル)キノキサリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(38mg、0.11mmol)のDMF(1mL)溶液を3分間にわたって滴下し、混合物をさらに30分間攪拌する。1N HCl水溶液を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[(3−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル)キノキサリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.03-1.10 (m, 2H), 1.14 (t, 3H), 1.37-1.68 (m, 6H), 2.11-2.21 (m, 1H), 3.31 (q, 2H), 3.31 (d, 2H), 4.13 (s, 3H), 4.93 (s, 4H), 7.45 (ddd, 1H), 7.57 (ddd, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.77 (s, 2H), 7.75-7.80 (m, 2H).
ESI-MS m/z: 593 [M+1]+
実施例32:N−(6−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ]メチル}−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの合成
Figure 2009536172
{5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノール(85mg、0.30mmol)のトルエン(1.5mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.062mL、0.35mmol)およびメタンスルホニルクロライド(0.027mL、0.35mmol)を室温で加える。1時間攪拌した後、HOを加える。混合物をEtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(106mg、0.33mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(54mg、0.44mmol)を0℃で加える。30分間攪拌した後、残渣のDMF(1mL)溶液をゆっくりと加え、反応混合物を1時間攪拌する。反応混合物をHOでクエンチし、混合物をEtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−(6−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ]メチル}−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを無色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.96-1.12 (m, 5H), 1.34-1.58 (m, 6H), 1.94-2.13 (m, 1H), 2.95-3.15 (m, 2H), 3.65-3.80 (m, 4H), 4.13-4.23 (m, 4H), 4.71 (s, 2H), 4.85-5.00 (m, 2H), 6.60 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.68 (s, 2H), 7.75 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 595 [M+1]+
実施例33:N−(6−{N’−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N’−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ}メチル−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを、{5−[N−(シクロペンチルメチル)エチルアミノ]−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノールおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンから、実施例32の方法に従って製造する。
Figure 2009536172
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.99 (t, 3H), 1.03-1.12 (m, 2H), 1.34-1.56 (m, 6H), 1.94-2.08 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 3.00-3.09 (m, 4H), 3.59 (s, 3H), 4.20 (s, 3H), 4.66 (s, 2H), 4.94 (s, 2H), 6.93 (d, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.67 (s, 2H), 7.72 (s, 1H).
ESI-MS m/z: 609 [M+1]+
実施例34:化合物の阻害活性
Figure 2009536172
出発物質を下記のとおりに製造することができる:
実施例A:{2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−イル}メタノールの製造
Figure 2009536172
工程1
2−クロロキノリン−3−カルボアルデヒド(50mg、0.26mmol)、N−(シクロペンチル−メチル)−N−エチルアミン(50mg、0.39mmol)および炭酸カリウム(54mg、0.39mmol)のトルエン懸濁液を、マイクロウェーブリアクター内で30分間照射する。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−カルボアルデヒドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.11-1.23 (m, 2H), 1.21 (t, 3H), 1.45-1.60 (m, 4H), 1.65-1.74 (m, 2H), 2.34 (m, 1H), 3.48 (d, 2H), 3.53 (q, 2H), 7.32 (ddd, 1H), 7.66 (ddd, 1H), 7.76 (dd, 1H), 7.79 (dd, 1H), 8.45 (s, 1H), 10.15 (s, 1H).
工程2
2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−カルボアルデヒド(25mg、0.088mmol)のエタノール(1mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(5mg、0.13mmol)を加え、混合物を1時間攪拌する。sat. 塩化アンモニウムおよび水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して{2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−イル}メタノールを得て、これをさらに精製することなく使用する。
実施例B:{2−[N−(シクロヘキシルメチル)−N−エチルアミノ]−7−フルオロキノリン−3−イル}メタノールの製造
Figure 2009536172
工程1
DMF(23mL)およびホスホリルクロライド(78.4mL)から0−10℃で製造したVilsmeier試薬を、3−フルオロアセトアニリド(18.5g、0.12mol)にゆっくりと滴下し、得られた混合物を100℃で14時間攪拌する。混合物を氷水に注ぎ、CHClで2回抽出する。合併した有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮する。結晶を回収し、CHClで洗浄して2−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを褐色粉末として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 7.45 (ddd, 1H), 7.72 (dd, 1H), 8.01 (dd, 1H), 8.76 (s, 1H), 10.55 (s, 1H).
工程2
2−クロロ−7−フルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(200mg、0.95mmol)、N−(シクロヘキシルメチル)−N−エチルアミン(140mg、0.99mmol)および炭酸カリウム(140mg、1.0mmol)のトルエン(3mL)懸濁液を攪拌し、14時間還流させる。反応混合物を室温に冷却させ、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を1N HCl、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−[N−(シクロヘキシルメチル)−N−エチルアミノ]−7−フルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.83-0.93 (m, 2H), 1.08-1.20 (m, 4H), 1.22 (t, 3H), 1.62-1.81 (m, 5H), 3.40 (d, 2H), 3.52 (q, 2H), 7.08 (ddd, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.73 (dd, 1H), 8.40 (s, 1H), 10.09 (s, 1H).
工程3
2−[N−(シクロヘキシルメチル)−N−エチルアミノ]−7−フルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(230mg、0.73mmol)のエタノール(2mL)混合物に水素化ホウ素ナトリウム(30mg、0.79mmol)を加え、混合物を2時間攪拌する。sat. 塩化アンモニウムおよび水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]キノリン−3−イル}メタノールを得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.85-0.95 (m, 2H), 1.10-1.20 (m, 3H), 1.15 (t, 3H), 1.56-1.71 (m, 4H), 1.73-1.79 (m, 4H), 3.21 (d, 2H), 3.28 (q, 2H), 3.48 (brs, 1H), 4.82 (s, 2H), 7.14 (ddd, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.67 (dd, 1H), 7.98 (s, 1H).
実施例C:{2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル}メタノールの製造
Figure 2009536172
工程1
ホスホリルクロライド(147.1mL)をDMF(32.5mL)に0−15℃で注意深く加えて、vilsmeier試薬のホスホリルクロライド溶液を製造し、混合物を30℃に温めて透明淡黄色混合物を得る。3,4−ジフルオロアセトアニリド(30g、0.12mol)を混合物に加え、得られた混合物を80℃で30分間、90℃で30分間、100℃で18時間そして最後に120℃で2時間攪拌する。混合物を室温に冷却させ、氷水(1500mL)に注ぎ、CHClで7回(合計3000mL)抽出する。合併した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。褐色結晶を回収し、CHClで洗浄して2−クロロ−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを淡黄色粉末として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 7.73 (dd, 1H), 7.84 (dd, 1H), 8.69 (s, 1H), 10.55 (s, 1H).
工程2:
2−クロロ−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(0.13g、0.56mmol)、N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミン(0.15g、1.2mmol)および炭酸カリウム(0.15g、1.1mmol)のトルエン(2.0mL)懸濁液を攪拌し、15時間還流させる。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.11-1.23 (m, 2H), 1.23 (t, 3H), 1.47-1.63 (m, 4H), 1.67-1.76 (m, 2H), 2.33 (sep, 1H), 3.47 (d, 2H), 3.54 (q, 2H), 7.49 (dd, 1H), 7.63 (dd, 1H), 8.36 (s, 1H), 10.12 (s, 1H).
工程3
2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(0.10g、0.31mmol)のエタノール(2.0mL)混合物に水素化ホウ素ナトリウム(14mg、0.37mmol)を加え、混合物を2時間攪拌する。sat. 塩化アンモニウムおよび水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して{2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル}メタノールを得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.11-1.20 (m, 2H), 1.17 (t, 3H), 1.48-1.63 (m, 4H), 1.67-1.76 (m, 2H), 2.13 (sep, 1H), 3.23-3.28 (m, 4H), 3.85 (brs, 1H), 4.83 (brs, 2H), 7.43 (dd, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.91 (s, 1H).
実施例D:エチルトランス−[4−({N−エチル−N−[3−(ヒドロキシメチル)キノリン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]アセテートの製造。
Figure 2009536172
2−クロロキノリン−3−カルボアルデヒド(93mg、0.49mmol)、エチルトランス−{4−[(N−エチルアミノ)メチル]シクロヘキシル}アセテート(165mg、0.73mmol)および炭酸カリウム(134mg、0.97mmol)のトルエン(2mL)懸濁液を攪拌し、3日間乾留させる。反応混合物を室温に冷却させ、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗残渣をエタノール(1.5mL)で溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.48mmol)で処理する。混合物を室温で2時間攪拌する。sat. 塩化アンモニウムおよび水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してエチルトランス−[4−({N−エチル−N−[3−(ヒドロキシメチル)キノリン−2−イル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]アセテートを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.86-1.02 (m, 4H), 1.14 (t, 3H), 1.22 (t, 3H), 1.48-1.53 (m, 1H), 1.65-1.87 (m, 5H), 2.13 (d, 2H), 3.21 (d, 2H), 3.25 (q, 2H), 3.87 (brs, 1H), 4.85 (s, 2H), 7.39 (ddd, 1H), 7.60 (ddd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.99 (s, 1H).
実施例E:(R)−2−シクロヘキシルピロリジンの製造
(R)−2−シクロヘキシルピロリジンを、下記のとおり(S)−2−シクロペンチルピロリジンと同じ方法を用いて製造する((S)−(+)−フェニルグリシノールを(R)−(−)−フェニルグリシノールの代わりに用いる。J. Org. Chem., 1992, 57, 1656-1662参照)。
Figure 2009536172
実施例F:エチル[(テトラヒドロピラン−4−イル)メチル)]アミンの製造。
Figure 2009536172
工程1
PS−DIEA(Argonaut Technologies、1.35g、4.5mmol)をC−(テトラヒドロピラン−4−イル)メチルアミン(345mg、3.0mmol)のCHCl(20mL)混合物に周囲温度で加える。無水酢酸(367mg、3.6mmol)を混合物に加える。周囲温度で18時間攪拌した後、ポリスチレンメチルイソシアネート(Novabiochem、1.84g、3.0mmol)およびN−(2−アミノエチル)アミノメチルポリスチレン(Novabiochem、1.07g、3.0mmol)を加える。室温で4時間攪拌した後、樹脂を濾過によって取り除き、樹脂をジクロロメタンで洗浄する。濾液および洗浄液を合併し、溶媒を真空下で蒸発させて除去して、N−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)アセトアミドを得る。
ESI-MS m/z: 158 [M+1]+
UPLC 保持時間: 0.94分.
工程2
1M ボランTHF複合体のTHF(10.2mL、10.2mmol)溶液を、N−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)アセトアミド(235mg、1.50mmol)のTHF(15mL)溶液に、周囲温度で窒素ガス雰囲気下で加える。2日間攪拌した後、メタノール(5mL)を反応混合物に周囲温度で加える。1時間攪拌した後、1N HCl(50mL)を混合物に加え、THFの一部を真空下で蒸発させて除去する。混合物をエーテルで洗浄し、5N NaOHを混合物に加える。生成物をCHClで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮してN−エチル−N−[(テトラヒドロピラン−4−イル)メチル)]アミンを得る。
ESI-MS m/z: 144 [M+1]+
HPLC 保持時間: 0.58分.
実施例G:N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンの製造
<方法1>
Figure 2009536172
工程1:
ヨウ化メチル(45mL、1.2当量、0.72mol)を5−アミノテトラゾール(51.1g、0.60mol)およびCsCO(235.0g、1.2当量、0.72mol)のアセトニトリル(500mL)混合物に加え、得られた混合物を50℃で18時間攪拌する。混合物を(50℃で)濾過し、残渣を熱アセトニトリル(50℃)で洗浄する。濾液を濃縮して所望の5−アミノ−2−メチルテトラゾールおよび5−アミノ−1−メチルテトラゾールの混合物を得る。
工程2:
5−アミノ−2−メチルテトラゾールおよび5−アミノ−1−メチルテトラゾールの粗混合物を、トルエン(780mL)中3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(48mL、71g、0.29mol)で処理し、混合物を攪拌し、5時間還流させる。得られた混合物を濾過して不溶性の固体(5−アミノ−1−メチルテトラゾール)を除去し、残渣を熱トルエンで洗浄する。濾液を濃縮して粗2−メチル−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチレン]−2H−テトラゾール−5−アミン(70.1g)を得る。
工程3
NaBH(8.2g、0.22mol)を粗2−メチル−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチレン]−2H−テトラゾール−5−アミンのEtOH(700mL)溶液に、0℃で少量ずつゆっくりと加え、混合物を室温で1時間攪拌する。sat. NHCl水溶液および水を0℃で加えた後、混合物を濃縮してEtOH 300mLを除去し、CHCl(300mL×4回)で抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンを白色結晶固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.61 (s, 3H), 4.66 (d, 2H), 5.03 (t, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.83 (s, 1H).
<方法2>
Figure 2009536172
工程1
5−アミノ−2−メチルテトラゾール(5.00g、50mmol)および3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(19.5g、81mmol)のトルエン(100mL)混合物を攪拌し、3時間還流させる。得られた混合物を濃縮して、粗2−メチル−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチレン]−2H−テトラゾール−5−アミンを得る。
工程2
NaBH(1.2g、64mmol)を粗2−メチル−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチレン]−2H−テトラゾール−5−アミンのEtOH(100mL)溶液に、0℃で少量ずつゆっくりと加え、混合物を室温で1時間攪拌する。sat. NHCl水溶液および水を0℃で加えた後、混合物をEtOAcで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンを白色結晶固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.61 (s, 3H), 4.66 (d, 2H), 5.03 (t, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.83 (s, 1H).
実施例H:N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−{2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミンの製造
Figure 2009536172
工程1
5−アミノテトラゾール(10.0g、0.12mol)、ブロモアセテートエチル(20.0g、0.12mol)、およびCsCO(40.0g、0.13mol)のアセトニトリル(220mL)混合物を攪拌し、5時間還流させる。混合物を50℃に冷却させ、濾過する。得られた濾液を濃縮して粗カップリング生成物を得る。粗生成物および3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(25.0g、0.10mol)のトルエン(220mL)混合物を攪拌し、5時間還流させる。室温に冷却させた後、得られた混合物を濃縮する。NaBH(4.4g、0.12mol)を得られた残渣のEtOH(220mL)溶液に少量ずつゆっくりと加え、混合物を室温で2日間攪拌する。sat. NHCl水溶液および水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−(5−{N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}テトラゾール−2−イル)エタノールを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 2.43-2.55 (m, 1H), 4.08-4.12 (m, 2H), 4.55-4.58 (m, 2H), 4.67 (d, 2H), 5.07-5.12 (m, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.84 (s, 2H).
工程2:
2−(5−{N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}テトラゾール−2−イル)エタノール(0.68g、1.9mmol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(DHP、0.35g、4.2mmol)および触媒量のピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPTS、0.050g、0.20mmol)のCHCl(10mL)混合物を、室温で10時間攪拌する。得られた混合物をsat. NaHCO水溶液を加えてクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−{2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−2H−テトラゾール−5−イル}アミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.42-1.76 (m, 6H), 3.43-3.48 (m, 1H), 3.68 (ddd, 1H), 3.89-3.95 (m, 1H), 4.12-4.18 (m, 1H), 4.57-4.58 (m, 1H), 4.61 (t, 2H), 4.67 (d, 2H), 4.89-4.97 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.84 (s, 2H).
実施例I:トランス−(R)−2−[(4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジンの製造
Figure 2009536172
工程1
4−エトキシカルボニルシクロヘキサノン(175g、1.03mol)、エチレングリコール(70mL)およびp−トルエンスルホン酸(2.1g)のトルエン(700mL)混合物を攪拌し、Dean-Stark装置を用いて水を継続的に除去しながら6時間還流させる。室温に冷却させた後、sat. NaHCO水溶液(1500mL)およびEtOAc(800mL)を反応混合物に加える。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させて粗1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチルエステル(220g)を黄色油状物として得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.24 (t, 3H), 1.50-1.60 (m, 2H), 1.75-1.86 (m, 4H), 1.90-1.98 (m, 2H), 2.29-2.35 (m, 1H), 3.94 (s, 4H), 4.12 (q, 2H).
工程2
水素化アルミニウムリチウム(50.5g、1.06mol)のTHF(800mL)混合物に、THF(700mL)中粗1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチルエステル(220g)を0℃で2.5時間にわたって、アルゴン雰囲気下で注意深く加える。周囲温度で1時間攪拌した後、NaSO−10HO(175g)を0℃で加え、混合物をさらに10分間攪拌する。不溶性の物質を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デシ−8−イル)メタノールを無色油状物として得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.22-1.33 (m, 2H), 1.45-1.60 (m, 3H), 1.75-1.83 (m, 4H), 3.49 (d, 2H), 3.91-3.98 (m, 4H).
工程3
NaH(油中60%、60.9g、1.52mol)のDMF(1500mL)混合物に、DMF(50mL)中粗(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]dec−8−イル)メタノール(150g)を10℃で、アルゴン雰囲気下で注意深く加え、混合物をさらに1時間同じ温度で攪拌する。混合物に臭化ベンジル(181mL)を10℃で加え、室温で3時間攪拌を継続する。HO(70mL)を10分にわたって加えた後、混合物をHO(4500mL)およびEtOAc(2000mL)の混合物に注ぐ。水層をEtOAcで抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗8−ベンジルオキシメチル−1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカンを黄色油状物として得る。粗生成物をさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.22-1.33 (m, 2H), 1.50-1.59 (m, 2H), 1.62-1.74 (m, 1H), 1.73-1.86 (m, 4H), 3.31 (d, 2H), 3.90-3.97 (m, 4H), 4.50 (s, 2H), 7.26-7.35 (m, 5H).
工程4
粗8−ベンジルオキシメチル−1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン(297g)のTHF(600mL)混合物に3N HCl(900mL)を室温で加え、混合物を一晩攪拌する。sat. NaHCO水溶液を加えた後、混合物をEtOAcで抽出する。水層をEtOAcで抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して4−ベンジルオキシメチルシクロヘキサノンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.41-1.53 (m, 2H), 2.03-2.18 (m, 3H), 2.28-2.43 (m, 4H), 3.39 (d, 2H), 4.53 (s, 2H), 7.26-7.38 (m, 5H).
工程5
4−ベンジルオキシメチルシクロヘキサノン(168g、0.77mol)をエタノール(2000mL)に溶解させ、トリエチルオルトフォルメート(350mL)およびp−トルエンスルホン酸(13.3g)を加える。得られた混合物を攪拌し、6時間還流させる。トリエチルアミン(10.5mL)を室温で加えた後、混合物を濃縮する(500mL)。sat. NaHCO水溶液を加えた後、得られた混合物をEtOAcで抽出する。水層をEtOAcで抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をショートパッドシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(4,4−ジエトキシシクロヘキシルメトキシメチル)ベンゼンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.12-1.19 (m, 2H), 1.16 (t, 3H), 1.17 (t, 3H), 1.31-1.42 (m, 2H), 1.62-1.75 (m, 3H), 1.97-2.04 (m, 2H), 3.31 (d, 2H), 3.41 (q, 2H), 4.50 (q, 2H), 4.50 (s, 2H), 7.25-7.37 (m, 5H).
工程6:
スズテトラクロライド(199g、0.77mol)のCHCl(1800mL)混合物にCHCl(900mL)中(4,4−ジエトキシシクロヘキシルメトキシメチル)ベンゼン(225g)および1,2−ビス(トリメチルシロキシ)シクロブテン(176g、0.77mol)を、−56から−47℃で40分にわたって加える。混合物を15分間、−50℃で攪拌する。冷却した反応混合物を水(5000mL)に注ぎ、水層をCHClで抽出する。合併した有機層をsat. NaHCO水溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をショートパッドシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してエチル4−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−4−オキソブチレート(cis/trans=1/1)を黄色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3, cis:trans 1:1 混合物), δ (ppm): 0.97-1.08 (m, 1H), 1.24 (t, 3H), 1.33-1.44 (m, 2H), 1.55-1.67 (m, 3H), 1.77-1.98 (m, 3H), 2.34 (tt, 0.5H), 2.51-2.58 (m, 0.5H), 2.57 (t, 2H), 2.74 (t, 1H), 2.75 (t, 1H), 3.29 (d, 1H), 3.32 (d, 1H), 4.12 (q, 2H), 4.48 (s, 1H), 4.49 (s, 1H), 7.25-7.37 (m, 5H).
工程7
水酸化カリウム(17.0g、0.30mol)をエチル4−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−4−オキソブチレート(cis/trans=1/1、33.0g、0.10mol)のEtOH(300mL)溶液に加え、混合物を85℃で2時間攪拌する。0℃に冷却させた後、5N HClを混合物に加え(pH2−3となる)、混合物を濃縮してエタノールを除去する。粗混合物をEtOAcで抽出する。水層をEtOAcで抽出し、合併した有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗4−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−4−オキソ酪酸(cis/trans=約1/6)を得る。エーテル−ヘキサン(約1:4、120mL)の混合物を得られた固体に加え、超音波処理する。結晶を濾過によって回収し、少量のエーテル−ヘキサン(1:4)で洗浄し、乾燥させてトランス−4−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−4−オキソ酪酸を淡黄色固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.97-1.09 (m, 2H), 1.31-1.43 (m, 2H), 1.56-1.68 (m, 1H), 1.89-1.98 (m, 4H), 2.34 (tt, 1H), 2.62 (t, 2H), 2.76 (t, 2H), 3.29 (d, 2H), 4.49 (s, 2H), 7.26-7.38 (m. 5H).
工程8
(S)−(+)−フェニルグリシノール(6.85g、50mmol)のトルエン(150mL)攪拌溶液に、トランス−4−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−4−オキソ酪酸(15.2g、50mmol)を加え、得られた混合物を加熱して、Dean-stark装置を用いて水を継続的に除去しながら4時間乾留させる。得られた混合物を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−(3S,7aS)−7a−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−3−フェニルテトラヒドロピロロ[2,1−b]オキサゾール−5−オンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.73-0.89 (m, 2H), 1.08-1.21 (m, 2H), 1.51 (tt, 1H), 1.53-1.63 (m, 1H), 1.83-2.97 (m, 4H), 1.98 (tt, 1H), 2.43 (ddd, 1H), 2.58 (ddd, 1H), 2.75 (dt, 1H), 3.23 (d, 2H), 4.07 (dd, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.64 (t, 1H), 5.19 (t, 1H), 7.19-7.22 (m, 2H), 7.24-7.38 (m. 8H).
工程9
無水AlCl(4.70g、35mmol)のTHF(120mL)冷却(0℃)混合物に、水素化アルミニウムリチウム(4.34g、115mmol)をゆっくりと加え、得られた混合物を同じ温度で30分間攪拌する。得られた攪拌冷却(−78℃)THF混合物に、トランス−(3S,7aS)−7a−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−3−フェニルテトラヒドロピロロ[2,1−b]オキサゾール−5−オン(15.5g、38mmol)のTHF(80mL)溶液を30分にわたって加える。得られた混合物を同じ温度で1.5時間攪拌し、室温に温め、さらに15分間攪拌する。得られた混合物を0℃に冷却させ、NaSO−10HO(5.0g)を注意深く加えてクエンチし、さらに30分間室温で攪拌する。不溶性の物質を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗トランス−(S)−2−{(R)−2−[4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−2−フェニルエタノールを得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.95 -1.16 (m, 4H), 1.40 -1.66 (m, 6H), 1.67 -1.76 (m, 1H), 1.77 -1.85 (m, 1H), 1.86-1.94 (m, 2H), 2.20-2.28 (m, 1H), 2.58-2.66 (m, 1H), 2.87-2.93 (m, 1H), 3.31 (dd, 2H), 3.59-3.65 (m, 1H), 3.96-4.04 (m, 2H), 4.51 (s, 2H), 7.15-7.17 (m, 2H), 7.25-7.49 (m. 8H).
工程10
無水アンモニウムフォルメート(6.87g、0.11mol)およびトランス−(S)−2−{(R)−2−[4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−2−フェニルエタノール(10.7g、0.027mol)のMeOH(135mL)攪拌混合物に、10%パラジウム炭素(0.54g)を加え、得られた混合物を室温で窒素雰囲気下で2時間攪拌する。無水アンモニウムフォルメート(3.45g)および10%パラジウム炭素(0.54g)を加え、混合物を室温で窒素雰囲気下でさらに3時間攪拌する。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮する。粗残渣(18.26g)を1N HClに溶解させ、エーテルで抽出してフェネチルアルコールを除去する。水層を2N NaOHを加えて中和し、CHClで抽出する。合併したCHCl層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗トランス−(R)−2−[4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン(6.54g)を得る。粗トランス−(R)−2−[4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジンのEtOH(20mL)混合物に、L−酒石酸(3.59g、0.024mol)を加える。混合物を60℃に、混合物が透明になるまで温め、混合物を室温にゆっくりと冷却させる。得られた沈殿を濾過し、さらなるEtOHでリンスして、純粋なトランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン酒石酸塩をオフホワイト色結晶として得る。酒石酸塩を1N NaOH水溶液に溶解させ、CHClで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて純粋なトランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.89-1.06 (m, 4H), 1.11-1.20 (m, 1H), 1.24-1.34 (m, 1H), 1.46-1.78 (m, 4H), 1.80-1.89 (m, 3H), 1.95-2.00 (m, 1H), 2.62 (dt, 1H), 2.81 (ddd, 1H), 2.99 (ddd, 1H), 3.27 (d, 2H), 4.49 (s, 2H), 7.22-7.36 (m. 5H).
実施例J:トランス−N−(2−{(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンの製造
Figure 2009536172
工程1
2−クロロ−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(4.97g、18mmol)、トランス−(R)−2−[(4−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン(5.39g、20mmol)および炭酸カリウム(2.97g、21mol)のトルエン(100mL)および水(10mL)懸濁液を攪拌し、3時間還流させる。反応混合物を室温に冷却させ、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を水、クエン酸水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを黄色シロップとして得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.81-1.04 (m, 2H), 1.08-1.21 (m, 2H), 1.55-1.74 (m, 3H), 1.76-1.90 (m, 4H), 1.91-2.07 (m, 3H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.25 (d, 2H), 3.69 (dt, 1H), 4.47 (s, 2H), 4.66-4.74 (m, 1H), 7.26-7.34 (m, 5H), 7.40-7.47 (m, 2H), 8.31 (s, 1H), 10.13 (s, 1H).
工程2:
2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(7.25g、16mmol)をエタノール(80mL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、7.9mmol)で0℃で処理し、得られた混合物を室温で30分間攪拌する。水および酢酸エチルを加えた後、混合物を部分的に濃縮してエタノールを除去する。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を塩水、sat.NHCl水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(2−{R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル)メタノールを黄色シロップとして得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.74-0.97 (m, 2H), 1.00-1.14 (m, 2H), 1.49-1.63 (m, 2H), 1.69-1.84 (m, 6H), 1.88-2.05 (m, 2H), 2.44 (dd, 1H), 3.21 (d, 2H), 3.27-3.33 (m, 1H), 3.60 (dt, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.62-4.66 (m, 1H), 4.73 (dd, 1H), 4.87 (dd, 1H), 7.22-7.34 (m, 5H), 7.37 (dd, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.93 (s, 1H).
工程3
メタンスルホニルクロライド(1.52mL、20mmol)を(2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル)メタノール(7.03g、15mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、3.41mL、15mmol)のトルエン(75mL)混合物に0℃で滴下する。反応混合物を周囲温度で1時間攪拌する。混合物に水および酢酸エチルを加え、有機層をsat. NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。残渣をトルエンに溶解させ、真空下で濃縮して粗2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−3−(クロロメチル)−6,7−ジフルオロキノリンを得る。N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(5.88g、18mmol)のDMF(60mL)混合物にカリウムtert−ブトキシド(2.03g、18mmol)を0℃で加え、得られた混合物を30分間同じ温度で攪拌する。粗2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−3−(クロロメチル)−6,7−ジフルオロキノリンのDMF(30mL)溶液を混合物に0℃で滴下し、得られた混合物を1時間、同じ温度で攪拌する。tert−ブトキシドカリウム(1.70g、14mmol)を反応混合物に加え、混合物をさらに1時間室温で攪拌する。水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−N−(2−{(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンを黄色アモルファス固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.74-0.95 (m, 2H), 0.99-1.12 (m, 2H), 1.48-1.59 (m, 2H), 1.64-1.83 (m, 6H), 1.84-1.90 (m, 1H), 1.96-2.04 (m, 1H), 3.16-3.22 (m, 1H), 3.22 (d, 2H), 3.49-3.55 (m, 1H), 4.20 (s, 3H), 4.46 (s, 2H), 4.55 (d, 1H), 4.57 (d, 1H), 4.60-4.65 (m, 1H), 4.78 (d, 1H), 4.98 (d, 1H), 7.21 (dd, 1H), 7.25-7.33 (m, 5H), 7.47 (dd, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.72 (s. 1H).
実施例K:トランス−(R)−2−[4−(2−ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジンの製造
Figure 2009536172
工程1
トリエチルホスホノアセテート(146mL、0.74mol)をNaH(油中60%、29.5g、0.74mol)のTHF(2500mL)懸濁液に0−5℃で加え、混合物を30分間同じ温度で攪拌する。混合物にTHF(700mL)中1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンアセタール(100g、0.64mol)を0−5℃で加え、攪拌を同じ温度で1時間継続する。HO(1500mL)を加えた後、混合物をEtOAc(3000mL)で抽出する。水層をEtOAcで抽出し(1500mL×2)合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して8−エトキシカルボニルメチリデン−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(172.9g)を無色油状物として得る。粗生成物をさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.28 (t, 3H), 1.74-1.80 (m, 4H), 2.38 (ddd, 2H), 3.00 (ddd, 2H), 3.98 (s, 4H), 4.15 (q, 2H), 5.67 (s, 1H).
工程2
8−エトキシカルボニルメチリデン−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(粗、172.9g)、10% Pd−C(53.2%ウェット、6.5g)のEtOAc/MeOH(1250mLおよび400mL)懸濁液を、H雰囲気下で室温で4時間攪拌する。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗8−エトキシカルボニルメチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを得る。粗生成物をさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.25 (t, 3H), 1.27-1.37 (m, 2H), 1.57 (ddd, 2H), 1.70-1.78 (m, 4H), 1.80-1.90 (m, 1H), 2.22 (d, 2H), 3.91-3.95 (m, 4H), 4.13 (q, 2H).
工程3
水素化アルミニウムリチウム(42.5g、1.12mol)のTHF(1200mL)混合物に、粗8−エトキシカルボニルメチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(174.7g)のTHF溶液(640mL)を0℃でアルゴン雰囲気下で注意深く加える。10分間周囲温度で攪拌した後、NaSO−10HO(360.9g)を0℃で加え、混合物をさらに3時間攪拌する。不溶性の物質を濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を真空下で濃縮して粗2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)エタノール(139.5g)を得る。粗生成物をさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.22-1.36 (m, 4H), 1.44-1.58 (m, 4H), 1.70-1.78 (m, 4H), 3.69 (dt, 2H), 3.94 (s, 4H).
工程4
NaH(油中60%、43.6g、1.09mol)のDMF(900mL)混合物にDMF(300mL)中粗2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)エタノール(139.5g)を0−5℃で注意深く加え、混合物を30分間同じ温度で攪拌する。混合物に臭化ベンジル(129.6mL、1.09mol)を0−5℃で滴下し、同じ温度で攪拌を1時間継続する。HO(1000mL)を加えた後、混合物をEtOAc−ヘキサン(3:1、1200mL)で抽出する。水層をEtOAc−ヘキサン(3:1、1200mL×2)で抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗8−[2−(ベンジルオキシ)エチル]−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを得る。粗生成物をさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.25 (m, 2H), 1.52 (m, 5H), 1.74 (m, 4H), 3.50 (t, 2H), 3.93 (s, 4H), 4.49 (s, 2H), 7.34 (m, 5H).
工程5
粗8−[2−(ベンジルオキシ)エチル]−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(227.8g)のTHF(500mL)混合物に5N HCl(600mL)を室温で加え、混合物を10分間同じ温度で攪拌する。NaHCO水溶液(500mL水中300g)を加えた後、混合物をEtOAc(1500mL)で抽出する。水層をEtOAcで抽出し、(1000mL×2)、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して4−(2−ベンジルオキシエチル)シクロヘキサノンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.35-1.46 (m, 2H), 1.63 (dt, 2H), 1.87-2.00 (m, 1H), 2.01-2.09 (m, 2H), 2.28-2.42 (m, 4H), 3.54 (t, 2H), 4.52 (s, 2H), 7.27-7.36 (m, 5H).
工程6
4−(2−ベンジルオキシエチル)シクロヘキサノン(133.0g、0.57mol)をエタノール(1200mL)に溶解させ、トリエチルオルトフォルメート(296mL)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(10.9g、0.057mol)を加える。得られた混合物を攪拌し、2時間還流させる。トリエチルアミン(8.8mL、0.063mol)を室温で加えた後、混合物を濃縮する。sat. NaHCO水溶液(500mL)を加えた後、得られた混合物をEtOAc(1000mL)で抽出する。水層をEtOAcで抽出し(1000mL×2)、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をショートパッドシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して[2−(4,4−ジエトキシシクロヘキシル)エトキシメチル]ベンゼンを淡黄色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 1.12-1.17 (m, 2H), 1.16 (t, 3H), 1.17 (t, 3H), 1.36 (ddd, 2H), 1.42-1.48 (m, 1H), 1.52-1.64 (m, 4H), 1.93-2.01 (m, 2H), 3.40 (q, 2H), 3.49 (q, 2H), 3.50 (t, 2H), 4.50 (s, 2H), 7.25-7.38 (m, 5H).
工程7
スズテトラクロライド(131mL、1.23mol)のCHCl(2600mL)混合物に、CHCl(1500mL)中[2−(4,4−ジエトキシシクロヘキシル)エトキシメチル]ベンゼン(344g、1.12mol)および1,2−ビス(トリメチルシロキシ)シクロブテン(317mL、1.23mol)を−70℃で加える。混合物を2時間、−40℃で攪拌する。冷却した混合物を水(1000mL)に注ぎ、CHCl(1000mL)で抽出する。合併した有機層をsat. NaHCO水溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル4−{[4−(2−ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}−4−オキソブチレート(cis/trans=1/1)を淡黄色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3, cis : trans = 1 / 1), δ (ppm): 0.90-1.02 (m, 1H), 1.25 (t, 3H), 1.33-1.44 (m, 2H), 1.50-1.67 (m, 5H), 1.79-1.94 (m, 3H), 2.33 (tt, 0.5H), 2.47-2.53 (m, 0.5H), 2.56 (t, 1H), 2.57 (t, 1H), 2.74 (t, 2H), 3.47 (t, 1H), 3.50 (t, 1H), 4.12 (q, 2H), 4.48 (s, 1H), 4.49 (s, 1H), 7.25-7.37 (m, 5H).
工程8
水酸化カリウム(192g、3mol)をエチル4−{[4−(2−ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}−4−オキソブチレート(346.2g、1.0mol)のEtOH(2000mL)溶液に加え、得られた混合物を攪拌し、3時間還流する。5N HClを0℃で加えた後(pH2となる)、混合物をEtOAc(4000mL)で抽出する。水層をEtOAcで抽出し(1000mL)、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して褐色固体を得る。固体をEtO−ヘキサン(1:4)に懸濁させ、濾過して回収し、トランス−4−{[4−(2−ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}−4−オキソ酪酸を淡黄色固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 0.90-1.02 (m, 2H), 1.22-1.45 (m, 3H), 1.54 (dt, 2H), 1.80-1.94 (m, 4H), 2.32 (tt, 1H), 2.62 (t, 2H), 2.76 (t, 2H), 3.50 (t, 2H), 4.49 (s, 2H), 7.26-7.36 (m, 5H).
工程9
(S)−(+)−フェニルグリシノール(16.4g、0.12mol)のトルエン(450mL)攪拌溶液に、トランス−4−{[4−(2−ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}−4−オキソ酪酸(38.0g、0.12mol)を加える。得られた混合物を、Dean-stark装置を用いて水を継続的に除去しながら還流温度に5時間加熱する。混合物を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−(3S,7aS)−7a−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]−3−フェニルテトラヒドロピロロ[2,1−b]オキサゾール−5−オンを無色固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.67-0.84 (m, 2H), 1.06-1.21 (m, 2H), 1.30-1.52 (m, 4H), 1.73-1.93 (m, 4H), 1.96 (dt, 1H), 2.43 (ddd, 1H), 2.58 (ddd, 1H), 2.75 (dt, 1H), 3.47 (t, 2H), 4.06 (dd, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.64 (t, 1H), 5.19 (t, 1H), 7.19-7.23 (m, 2H), 7.24-7.36 (m. 8H).
工程10
無水AlCl(6.30g、47mmol)のTHF(300mL)冷却(0℃)混合物に、水素化アルミニウムリチウム(5.95g、157mmol)をゆっくりと加え、得られた混合物を同じ温度で10分間攪拌する。得られた攪拌冷却(−65℃)THF混合物に、トランス−(3S,7aS)−7a−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]−3−フェニルテトラヒドロピロロ[2,1−b]オキサゾール−5−オン(22.0g、52mmol)のTHF(150mL)溶液を30分にわたって加える。得られた混合物を同じ温度で2時間攪拌し、室温に温め、さらに1時間攪拌する。得られた混合物を0℃に冷却し、NaSO−10HOを注意深く加えてクエンチし、さらに30分間室温で攪拌する。不溶性の物質を濾過し、濾液を真空下で濃縮して粗トランス−(S)−2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−2−フェニルエタノールを得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.94-1.13 (m, 4H), 1.35-1.88 (m, 12H), 2.20-2.29 (m, 1H), 2.58-2.63 (m, 1H), 2.86-2.94 (m, 1H), 3.52 (t, 2H), 3.61-3.66 (m, 1H), 3.95-4.04 (m, 2H), 4.51 (s, 2H), 7.14-7.18 (m, 2H), 7.28-7.52 (m. 8H).
工程11
無水アンモニウムフォルメート(15.8g、0.25mol)およびトランス−(S)−2−{(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジン−1−イル}−2−フェニルエタノール(20.5g、0.050mol)のMeOH(200mL)攪拌混合物に、10%パラジウム炭素(1.00g)を加え、得られた混合物を窒素雰囲気下で室温で2時間、35℃で3時間攪拌する。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮する。粗残渣を1N HClに溶解させ、エーテルで抽出してフェネチルアルコールを除去する。2.5N NaOHを加えて水層を中和し、CHClで抽出する。合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗トランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジンを得る。粗トランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジンのEtOH(65mL)混合物に、L−酒石酸(7.60g、0.050mol)を加える。得られた混合物を60℃に温め、室温にゆっくりと冷却させる。沈殿を濾過し、さらなるEtOHでリンスしてトランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジン酒石酸塩をオフホワイト色結晶として得る。酒石酸塩を1N NaOH水溶液に溶解させCHClで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて純粋なトランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.86-1.05 (m, 4H), 1.09-1.19 (m, 1H), 1.21-1.43 (m, 2H), 1.51 (dt, 2H), 1.60-1.94 (m, 7H), 2.62 (dt, 1H), 2.80 (ddd, 1H), 2.99 (ddd, 1H), 3.50 (t, 2H), 4.49 (s, 2H), 7.22-7.36 (m. 5H).
実施例L:トランス−N−[2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル]−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンの製造。
Figure 2009536172
工程1
2−クロロ−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒド(8.30g、36mmol)、トランス−(R)−2−[4−(ベンジルオキシエチル)シクロヘキシル]ピロリジン(10.5g、36mmol)、および炭酸カリウム(7.60g、55mmol)のトルエン(90mL)および水(12mL)懸濁液を攪拌し、4時間還流する。反応混合物を室温に冷却させ、1N HCl水溶液および酢酸エチルで希釈する。有機層をsat. NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒドを黄色シロップとして得て、これをさらに精製することなく使用する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.77-1.00 (m, 2H), 1.07-1.20 (m, 2H), 1.30-1.43 (m, 1H), 1.49 (dt, 2H), 1.51-1.88 (m, 6H), 1.91-2.04 (m, 3H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.48 (t, 2H), 3.69 (dt, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.66-4.73 (m, 1H), 7.24-7.35 (m, 5H), 7.40-7.47 (m, 2H), 8.31 (s, 1H), 10.12 (s, 1H).
工程2
粗2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボアルデヒドをエタノール−THF(120mL/20mL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(1.33g、36mmol)で5℃で処理し、得られた混合物を同じ温度30分間攪拌する。sat. NHCl水溶液および酢酸エチルを加えた後、混合物を部分的に濃縮してエタノールを除去する。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して[2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル]メタノールを黄色シロップとして得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.74-0.92 (m, 2H), 0.98-1.13 (m, 2H), 1.26-1.39 (m, 1H), 1.45 (dt, 2H), 1.55-1.82 (m, 7H), 1.90-2.04 (m, 2H), 2.44-2.49 (m, 1H), 3.26-3.33 (m, 1H), 3.45 (t, 2H), 3.60 (dt, 1H), 4.47 (s, 2H), 4.61-4.67 (m, 1H), 4.72 (dd, 1H), 4.87 (d, 1H), 7.23-7.33 (m, 5H), 7.37 (dd, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.93 (s, 1H).
工程3
メタンスルホニルクロライド(5.5mL、71mmol)を[2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−イル]メタノール(13.7g、28.5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、12.4mL、71mmol)のトルエン(150mL)混合物に5℃で滴下し、反応混合物を周囲温度で2時間攪拌する。混合物に、水および酢酸エチルを加え、有機層をsat. NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−3−(クロロメチル)−6,7−ジフルオロキノリンを得る。2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−3−(クロロメチル)−6,7−ジフルオロキノリンおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミン(13.9g、43mmol)のDMF(120mL)混合物にtert−ブトキシドカリウム(4.80g、43mmol)を5℃で加える。得られた混合物を1時間、同じ温度で攪拌する。sat. NHCl水溶液を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してトランス−N−[2−((R)−2−{4−[2−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキシル}ピロリジン−1−イル)−6,7−ジフルオロキノリン−3−イルメチル]−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミンを黄色アモルファスとして得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3),δ (ppm): 0.69-0.93 (m, 2H), 0.97-1.11 (m, 2H), 1.25-1.38 (m, 1H), 1.43-1.54 (m, 3H), 1.60-1.76 (m, 6H), 1.82-1.93 (m, 1H), 1.95-2.05 (m, 1H), 3.18-3.24 (m, 1H), 3.46 (t, 2H), 3.45-3.54 (m, 1H), 4.20 (s, 3H), 4.47 (s, 2H), 4.54 (d, 1H), 4.56 (d, 1H), 4.58-4.66 (m, 1H), 4.78 (d, 1H), 4.99 (d, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.26-7.34 (m, 5H), 7.47 (dd, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.72 (s. 1H).
実施例M:N−[3−(ブロモメチル)キノキサリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンの製造
Figure 2009536172
工程1
2−クロロ−3−メチルキノキサリン(500mg、2.8mmol)、N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミン(900mg、7.1mmol)、炭酸カリウム(970mg、7.0mmol)のトルエン(2.5mL)懸濁液を、150℃で14時間攪拌する。反応混合物を室温に冷却し、水および酢酸エチルで希釈する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を逆相HPLC(0.1% TFAからアセトニトリル)で精製してN−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.15-1.20 (m, 2H), 1.19 (t, 3H), 1.45-1.73 (m, 8H), 2.21 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 3.37 (d, 2H), 3.39 (q, 2H), 7.47 (ddd, 1H), 7.55 (ddd, 1H), 7.79 (dd, 1H), 7.86 (dd, 1H).
工程2
N−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミン(160mg、0.59mmol)、N−ブロモスクシンイミド(130mg、0.73mmol)、および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(10mg)のCCl混合物を攪拌し、1時間還流する。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製してN−[3−(ブロモメチル)キノキサリン−2−イル]−N−(シクロペンチルメチル)エチルアミンを得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.10-1.25 (m, 2H), 1.22 (t, 3H), 1.45-1.73 (m, 8H), 2.22 (m, 1H), 3.42 (d, 2H), 3.49 (q, 2H), 4.73 (s, 2H), 7.51 (ddd, 1H), 7.62 (ddd, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.94 (dd, 1H).
実施例N:{5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノールの製造
Figure 2009536172
工程1:
2−クロロ−6−メチル−5−ニトロニコチノニトリル(997mg、5.05mmol)、N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミン(770mg、6.05mmol)、およびKCO(1.7g、12.3mmol)のトルエン(20mL)混合物を110℃に加熱する。3時間攪拌した後、反応混合物を濾過して得られた沈殿を除去する。濾液をEtOAcで希釈し、HOおよび塩水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−5−ニトロニコチノニトリルを橙色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.30 (t, 3H), 1.22-1.33 (m, 2H), 1.55-1.64 (m, 2H), 1.65-1.76 (m, 2H), 1.75-1.85 (m, 2H), 2.32 (ddt, 1H), 2.78 (s, 3H), 3.77 (d, 2H), 3.88 (dd, 2H), 8.54 (s, 1H).
工程2:
2−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−5−ニトロニコチノニトリル(1.22g、4.23mmol)のDMF(10mL)混合物に、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(1.09mL、6.35mmol)を加える。85℃で30分間攪拌した後、反応混合物を室温に冷却し、HOを加える。混合物をEtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。得られた固体をMeOHでリンスして橙色固体を得る。固体をMeOH(200mL)およびEtOAc(200mL)に溶解させ、パラジウム活性炭素エチレンジアミン複合体(Pd/C(en)、470mg)で処理する。混合物をH雰囲気下で2.5時間、室温で攪拌する。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮する。残渣をEtOAc/ヘキサンに溶解させ、シリカゲルパッドを通過させる。得られた混合物を真空下で濃縮し、残渣をDMF(10mL)に溶解させる。この混合物にNaH(0.54g、13.5mmol)を0℃で加え、30分後、ヨードメタン(0.28mL、4.50mmol)を加える。1時間攪拌した後、反応をHOでクエンチする。混合物をEtOAcで抽出し、塩水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリルを無色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.19 (t, 3H), 1.16-1.26 (m, 2H), 1.44-1.55 (m, 2H), 1.56-1.66 (m, 2H), 1.67-1.75 (m, 2H), 2.24 (ddt, 1H), 3.46 (d, 2H), 3.58 (dd, 2H), 3.76 (s, 3H), 6.47 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.76 (s, 1H).
工程3:
5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリル(0.30g、1.06mmol)のメトキシエタノール(6mL)溶液を5N NaOH水溶液(6mL)で処理する。反応混合物を130℃で60時間攪拌する。室温に冷却させた後、混合物を1N HClで酸性化する。混合物をCHClで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。得られた残渣のTHF(5mL)溶液にトリエチルアミン(0.14mL、1.00mmol)およびエチルクロロホルメート(0.10mL、1.00mmol)を室温で加える。1時間攪拌した後、得られた沈殿を濾過によって除去し、濾液を真空下で濃縮する。残渣のEtOH(3mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(41mg、1.08mmol)を0℃で加える。1時間攪拌した後、反応をHOでクエンチする。混合物をEtOAcで抽出し、塩水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して{5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノールを無色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.08 (t, 3H), 1.14-1.23 (m, 2H), 1.42-1.50 (m, 2H), 1.71-1.79 (m, 2H), 2.01-2.10 (m, 2H), 3.12-3.22 (m, 4H), 3.78 (s, 3H), 4.87 (s, 2H), 5.98 (s, 1H), 6.60 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.42 (s, 1H).
実施例O:{5−[N−(シクロペンチルメチル)エチルアミノ]−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノールの製造
Figure 2009536172
工程1:
5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリル(105mg、0.37mmol)のDMF(2mL)混合物にN−ブロモスクシンイミド(NBS、66mg、0.37mmol)を0℃で加える。30分間攪拌した後、HOを加え、反応混合物をEtOAcで抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して3−ブロモ−5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリルを黄色固体として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm):1.26 (t, 3H), 1.20-1.30 (m, 2H), 1.48-1.54 (m, 2H), 1.58-1.67 (m, 2H), 1.68-1.79 (m, 2H), 2.31 (ddt, 1H), 3.57 (d, 2H), 3.68 (d, 2H), 3.74 (s, 3H), 7.32 (s, 1H), 7.73 (s, 1H).
工程2:
3−ブロモ−5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリル(1.05g、2.91mmol)および[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン複合体(PdCl(dppf)−CHCl、0.24g、0.29mmol)のTHF(20mL)混合物を、メチルマグネシウムブロマイド(THF中0.93M、7.8mL)で0℃で処理する。反応混合物を75℃で22時間攪拌する。室温に冷却させた後、HOを加え、反応混合物をEtOAcで抽出する。有機層をsat. NaHCOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリルを無色油状物として得る。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm):1.23 (t, 3H), 1.19-1.29 (m, 2H), 1.46-1.52 (m, 2H), 1.58-1.65 (m, 2H), 1.66-1.77 (m, 2H), 2.22-2.33 (m, 4H), 3.49 (d, 2H), 3.60 (dd, 2H), 3.68 (s, 3H), 7.09 (s, 1H), 7.68 (s, 1H).
工程3:
{5−[N−(シクロペンチルメチル)エチルアミノ]−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル}メタノールを5−[N−(シクロペンチルメチル)−N−エチルアミノ]−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボニトリルから、実施例N(工程3)の方法に従って製造する。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ (ppm): 1.09 (t, 3H), 1.13-1.23 (m, 2H), 1.42-1.51 (m, 2H), 1.51-1.63 (m, 2H), 1.68-1.79 (m, 2H), .1.99-2.10 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 3.12-3.19 (m, 4H), 3.70 (s, 3H), 4.85 (s, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.32 (s, 1H).
一般的なUPLC(超高速液体クロマトグラフィー)条件。
カラム:Waters ACQUITY UPLC BEH C18、1.7μM
移動相:CHCN/HO(0.1% TFA)

Claims (14)

  1. 遊離形または塩形の式(I)
    Figure 2009536172
    〔式中、
    環Bと縮合した環Aは、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式芳香族性基を意味し;
    式中、Arは置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味し;
    は要素−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)であり、各場合においてmは整数0、1または2であるか、またはRはZであり、
    Zは(i)置換もしくは非置換単環式シクロアルキルまたは置換もしくは非置換単環式シクロアルケニル、(ii)置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基または置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択され;
    は−C(=O)R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−S(O)−N(R)(R)および−NR−S(O)−N(R)(R)から成る群から選択され、各場合においてmは整数0、1または2であり;
    は独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換シクロアルキル−アルキル、シクロアルケニル基において置換もしくは非置換シクロアルケニル−アルキル、置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基、置換もしくは非置換ヘテロ環式基またはアリール基において置換もしくは非置換アラルキルを意味し;
    およびRは互いに独立して、水素、アルキルまたはシクロアルキルを意味し、当該アルキルは置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、および置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択される1個以上の置換基で置換されており;
    およびRは互いに独立して、置換もしくは非置換ヘテロ環式基の、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルまたは置換もしくは非置換炭素環式芳香族性基を意味するか;または
    とRは一体となって、置換もしくは非置換アルキレン、またはO、NR’もしくはSで中断されている置換もしくは非置換アルキレンであり;R’はRまたは−C(=O)−ORであり;そして
    mは整数0、1または2であり;
    XはCRまたはNであり、そしてYはNであるか;またはXはNであり、そしてYはCRであり;
    は水素、ハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)(ここで、mは各場合において整数0、1または2である);アルカノイル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルであり;そして
    ここで、置換シクロアルキルまたは置換シクロアルケニルまたは置換アルキレンは、各々アルキル、アルコキシ、−C(=O)−O−R、−C(=O)−N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、HN−C(=O)−−、HN−C(=O)−アルキル−−、ホルミル、ホルミル−アルキル−−、シクロアルキル−アルキル、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基、アラルキルおよびヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されており;そして
    ここで、炭素環式芳香族性基またはヘテロ環式芳香族性基またはヘテロ環式基、アリール基における置換もしくは非置換アラルキル、ヘテロシクリル基における置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキル、または環AもしくはArは、互いに独立して、非置換であるか、またはハロゲン、NO、CN、OH、アルキル、アルコキシ−アルキル、ヒドロキシ−アルキル、ハロ−アルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ハロアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−C(=O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−N(R)(R)、−NR−S(O)−N(R)(R)およびアルカノイル(mは各場合において整数0、1または2である);および置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル;アリール基において置換もしくは非置換アラルキルおよびヘテロシクリル基において置換もしくは非置換ヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1個以上の置換基で置換されている〕
    の化合物またはその塩。
  2. 式(IA)または(IB)
    Figure 2009536172
    〔式中、
    XがNであり、そしてYがCHまたはNであり;

    Figure 2009536172
    から成る群から選択される、各場合において非置換であるか、またはC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、(R)(R)N−C−C−アルキル−、−N(R)(R)およびフェニル−C−C−アルキル−から成る群から選択される置換基でNまたはC−置換されているヘテロ環式環であり;
    が−C(=O)R、−C(=O)−O−R、−N(R)(R)、−S(O)−N(R)(R)および−NR−S(O)−N(R)(R)から成る群から選択され、mが各場合において整数0、1または2であるか;またはRがZであり;
    Zが(i)置換もしくは非置換C−C−シクロアルキルまたは置換もしくは非置換C−C−シクロアルケニル、および(ii)置換もしくは非置換炭素環式フェニル、ナフチルまたはビフェニリル基または置換もしくは非置換ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−チエニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−フラニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジニル、イミダゾリニルまたはイミダゾリジニル、ピラゾリニルまたはピラゾリジニル、チアゾリニルまたはチアゾリジニル、オキサゾリニルまたはオキサゾリジニル、ジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピリジニルまたはピペリジニルまたはジヒドロ−もしくはテトラヒドロ−ピラニルから成る群から選択され;
    が独立して、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C−シクロアルケニル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、シクロアルキル基において置換もしくは非置換C−C−シクロアルキル−C−C−アルケニル、置換もしくは非置換フェニルもしくはナフチル、置換もしくは非置換ヘテロ環式芳香族性基、またはアリール基において置換もしくは非置換フェニル−C−C−アルキルを意味し;
    およびRが互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを意味し、当該C−C−アルキルが置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニルおよび置換もしくは非置換ヘテロ環式基から成る群から選択される1または2個の置換基で置換されており;
    ここで置換シクロアルキルまたは置換シクロアルケニルまたは置換アルキレンが、各々アルキル、アルコキシ、−C(=O)−O−R、−C(=O)−N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、HN−C(=O)−−、HN−C(=O)−アルキル−−、ホルミル、ホルミル−アルキル−−、シクロアルキル−アルキル、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基、アラルキルおよびヘテロシクリル−アルキルから成る群から選択される1または2個の置換基で置換されているか;または
    およびR10が互いに独立して、水素、ハロゲン、NO、CN、OH、C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、ピリジル−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ、ナフチル−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、カルボキシ、C−C−アルコキシ−カルボニル、C−C−アルキル−S(O)−、フェニル−C−C−アルキル−S(O)、ナフチル−C−C−アルキル−S(O)、ピリジル−C−C−アルキル−S(O)、ハロ−C−C−アルコキシおよびC−C−アルカノイル(オキシ)(mは各場合において整数0、1または2である)、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル;フェニル基において置換もしくは非置換フェニル−C−C−アルキル、およびピリジル基において置換もしくは非置換ピリジル−C−C−アルキルであり;そして
    ここで、対応するシクロアルキル基、シクロアルケニル基、炭素環式芳香族性基、ヘテロ環式基またはヘテロ環式芳香族性基が、所望によりハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アルキルまたはアルコキシから選択される1個以上の置換基で置換されており;
    pが0または1または2または3であり;
    nが0または1または2または3であり;
    11がC−C−アルキルであり;
    Zに結合している置換基が互いに独立して、水素あるいはハロゲン、OH、NH、カルボニル(=O)、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキルオキシ−C−C−アルキル−、フェニル−C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ−、ハロ−C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−、カルボキシ−、C−C−アルコキシ−カルボニル−、C−C−アルキル−S(O)−、フェニル−C−C−アルキル−S(O)−、ハロ−C−C−アルコキシ−およびC−C−アルカノイル−、C−C−アルコキシ−C−C−シクロアルキル−、フェニル−C−C−アルコキシ−C−C−シクロアルキル−、ヒドロキシ−C−C−シクロアルキル−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、カルボキシ−C−C−シクロアルキル−、カルボキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−から成る群から選択される1個以上の置換基である〕
    の請求項1の化合物;またはその塩。
  3. 式(IC)
    Figure 2009536172
    〔XがNであり、そしてYがCHまたはNであり;
    が2−C−C−アルキル−2H−テトラゾール−5−イルであり;
    要素−N(R)(R)がC−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−シクロアルキル−メチル−、C−C−アルコキシ−メチル−、ヒドロキシ−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−シクロアルキル−、ホルミル−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HOC−C−C−シクロアルキル−、HOC−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−、HNC(=O)−C−C−シクロアルキル−またはHNC(=O)−C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−から成る群から選択される1または2個の置換基で置換されたピロリジン−1−イルであり;
    が水素、−CN、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ、(C−C−アルキル)(C−C−アルキル−)アミン−、ハロ−C−C−アルキルまたはハロゲンから選択される1または2個の置換基であり;
    12およびR13が互いに独立して、ハロ−C−C−アルキルまたはハロゲンであり;ここでpが0または1または2であるか;または
    が(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;そして
    が、所望によりヒドロキシル、アルコキシ、HOC−、HOC−(C−C)アルキル−、ヒドロキシ−(C−C)アルキル−、(C−C)アルコキシ−カルボニル−または(C−C)アルコキシ−カルボニル−(C−C)アルキル−から選択される1または2個の置換基で置換された(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル−である〕
    の請求項1の化合物、またはその塩。
  4. 式(II)
    Figure 2009536172
    〔式中、pは0または1または2であり;
    Raはハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    12およびR13は独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    は式(III):
    Figure 2009536172
    (式中、Rは(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである)
    である〕
    の化合物;またはその塩。
  5. 式(II)
    Figure 2009536172
    〔式中、pが0または1または2であり;
    Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    12およびR13が独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    が式(IIIA):
    Figure 2009536172
    (式中、Rは(C−C)アルキル−または(C−C)シクロアルキル−であり;Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルコキシカルボニルである)
    である〕
    の請求項4の化合物;またはその塩。
  6. 式(II)
    Figure 2009536172
    〔式中、pが0または1または2または3であり;
    Raがハロゲンまたは(C−C)−アルコキシまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    12およびR13が独立して、ハロゲンまたはハロ−(C−C)アルキルであり;
    が式(IV):
    Figure 2009536172
    (式中、Rbは−(CH−Rcであり;nは0または1または2または3であり;Rcはカルボキシ、ヒドロキシ、ホルミル、(C−C)−アルコキシ、HNC(=O)−、HNC(=O)−(C−C)アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、またはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである)
    である〕
    の請求項4の化合物;またはその塩。
  7. が式(IVA):
    Figure 2009536172
    〔式中、Rbが−(CH−Rcであり;nが0または1または2または3であり;Rcがカルボキシル、ヒドロキシ、ホルミル、(C−C)−アルコキシ、HNC(=O)−、HNC(=O)−(C−C)アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、またはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである〕
    である、請求項6の化合物;またはその塩。
  8. pが1または2であり;Raがハロゲンであり;R12およびR13がハロ−(C−C)アルキルであり;Rbが−(CH−Rcであり、ここでnが0または1であり;Rcがカルボキシルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルまたはハロ−(C−C)−アルコキシカルボニルである;
    請求項7の化合物、または薬学的に許容される塩。
  9. 下記群
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    Figure 2009536172
    から選択される化合物、または各場合において、その塩。
  10. ヒトまたは動物の体の処置のための、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  12. (i)HMG−Co−Aレダクターゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
    (ii)アンギオテンシンII受容体アンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
    (iii)アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
    (iv)カルシウムチャネルブロッカーまたはその薬学的に許容される塩、
    (v)アルドステロンシンターゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
    (vi)アルドステロンアンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
    (vii)デュアルアンギオテンシン変換酵素/ニュートラルエンドペプチダーゼ(ACE/NEP)阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
    (viii)エンドセリンアンタゴニストまたはその薬学的に許容される塩、
    (ix)レニン阻害剤またはその薬学的に許容される塩、
    (x)利尿剤またはその薬学的に許容される塩、
    (xi)ApoA−I模倣物、および
    (xii)DGAT阻害剤
    から成る群から選択される活性物質との組合せにおける、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  13. CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行の遅延用医薬の製造のための、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防薬または治療薬、および住血吸虫感染(または卵孵化(egg embryonation))の処置薬としての、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物の使用。
  14. CETPが関与する疾患(例えば、高脂血症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、脂質異常症、高ベータリポタンパク血症、高アルファリポタンパク血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、心臓血管障害、冠状動脈性心臓病、冠動脈疾患、冠血管疾患、狭心症、虚血、心臓虚血、血栓症、心筋梗塞のような心臓梗塞、卒中、末梢血管疾患、再灌流障害、血管形成再狭窄、高血圧、鬱血性心不全、II型糖尿病のような糖尿病、糖尿病性血管合併症、肥満または内毒素血症等)の予防または処置または進行の遅延のための方法、とりわけ高脂血症または動脈硬化性疾患の予防または治療、および住血吸虫感染(または卵孵化(egg embryonation))の処置のための方法であって、ヒトを含む哺乳類に有効量の請求項1〜9のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
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