JP2009535262A - 航空機の隣接する着陸用フラップ間に配置される相互連結支柱 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
1つのフラップ駆動ユニットの故障時に飛行の安全性を低下させないために、隣接するフラップは、いわゆる相互連結支柱によって連結されている。前記相互連結支柱は、例えば、隣接するフラップが、それぞれにおいて実現すべき異なる調整スピード、異なる動的負荷及び異なる運動特性を得る為に、特定の許容動作範囲内で異なる動作を実行し且つ異なる位置をとり得るように、設計される。
例えば、1つのフラップ駆動ユニットが故障した場合であっても、前記隣接フラップは、飛行状況に応じて、前記許容動作範囲内において動作され得る状態に維持される。前記許容動作範囲は、この連結において、いずれのフラップにおいても失速が生じないように、航空力学の観点から決められる。
前記許容動作範囲を超えた場合には、前記相互連結支柱における金属製の移動停止部材及びこれらの移動停止部材へ向かう変位動作を減衰する減衰部材は、隣接するフラップが限定された範囲でしか異なる位置をとれないことを保証する。
前記動作範囲を超えたことは、前記相互連結支柱に配置されたセンサ及び送信される警告信号によって検出され得る。前記警告信号は操縦者に故障を伝え、これにより、前記操縦者による前記フラップのそれ以上の作動が禁止される。従って、前記フラップ駆動ユニットはそれぞれの位置で停止され、その結果、前記フラップは固定される。
さらに、前記相互連結支柱は、前記支柱部材の変位許容範囲を画する移動停止部材と、前記移動停止部材に対する衝撃を減衰する減衰部材とを有している。前記2つの支柱部材が許容変位を超えた場合、前記支柱部材間の変位動作は、前記移動停止部材に到達する前に前記減衰部材により減衰される。
この場合、前記筒状体及び前記球欠体は、前記2つの支柱部材間において前記相互連結支柱の長手方向に沿って直列に同軸配置される。
前記支柱部材が前記許容変位を超えると、変位動作が減衰される。この場合、前記筒状体は、前記球欠体によって、部分的な塑性変形及び部分的な弾性変形を引き起こされ、外側に位置する前記支柱部材に向かって内側から径方向に拡大される。同時に、前記球欠体は、前記筒状体によって、内側に位置する前記支柱部材に向かって径方向内方へ圧縮される。
前記相互連結支柱100は同軸配置された2つの支柱部材200,210を備えており、前記支柱部材は、前記相互連結支柱100の長手方向Lに沿って互いに対して相対変位可能となっている。前記2つの支柱部材200,210の互いに対する相対変位が許容変位を超えたかどうかを確認可能とするために、センサ400が、外側の前記支柱部材200に配置されており、内側に位置する前記支柱部材210に連結されたトランスミッタ部材420の位置を検出する。
減衰部材300は、前記支柱部材200,210の間において同軸上に配置されている。図4に示される前記相互連結支柱100の前記減衰部材300は、前記相互連結支柱100に作用する引張力及び圧縮力の双方によって生じる変位動作を減衰するのに適している。このために、前記減衰部材300は、筒状体320及び前記筒状体320の直径に適合した球欠体340を有している。
前記減衰部材300は、2つの保持部材500,510間に配置されている。前記保持部材500,510は、外側に位置する前記支柱部材200に設けられた2つの停止面600,610間に配置されている。前記保持部材500,510の両側に位置するように内側に位置する前記支柱部材200にはカラー700,710が設けられ、前記2つの保持部材500,510は、前記球欠体340をその前面において前記筒状体320内へ圧入することで互いに向き合う方向に移動可能とされている。前記保持部材500,510と前記カラー700,710との間の両側の空間は、前記2つの支柱部材200,210の互いに対する許容変位に対応している。
前記2方向のうちの一方において前記許容変位を超えた場合、対応する一つのカラー700,710が前記2つの保持部材500,510の一方に衝突し、前記球欠体340の前面を前記筒状体320内へ押し込むことによって前記保持部材を互いに近接する方向へ移動させる。この結果、前記2つの支柱部材200,210間の変位動作は、前記移動停止部材に到達する前に減衰される。
さらに、前記相互連結支柱を生産するための製造コスト、特に、前記減衰部材の製造コストが、必要とされる材料の選択及び前記球欠体と前記筒状体との係合に関する正確性に起因して、大変に高くなることである。
圧縮及びそれに伴う横断面の拡大の組み合わせ効果を利用することにより、例えば、前記減衰手段を形成する減衰部材をワンピースで(in one piece)製造することが可能となり、製造コストを大幅に減少させることができる。
さらに、発生し得る力の範囲で塑性変形可能な種々の材料を前記減衰手段として利用可能であり、この結果、製造コストはさらに減少する。
発生し得る力の範囲で塑性変形可能な材料を使用することにより、横断面の拡大が継続的に維持され、圧縮動作の間に吸収された運動エネルギーが再び解放されないことが保証される。
この結果、従来技術に比較して、前記減衰部材を形成する為に互いに相互作用する2つの部材を備える必要が無く、たった1つの部材とすることができる。
さらに、ワンピースで構成された減衰部材の圧縮及び横断面の拡大の組み合わせにより、前記減衰手段への非鉄金属材料、さらには、非金属材料の使用が可能となるため、従来使用された鋼鉄よりさらに軽量化することができる。この結果、本発明に係る前記相互連結支柱の製造において、重量も製造コストも既知の相互連結支柱に比較して大幅に減少させることができる。
さらに、圧縮とそれによってもたらされる横断面の拡大との組み合わせによって、前記減衰部材がより大きな力に耐えることができる。
好ましくは、同時に、前記減衰手段は、許容変位の範囲内における通常の作動中において、互いに対して同軸上に配置された前記2つの支柱部材を互いに対してガイドするための手段を形成する。
この形態においては、第1の減衰部材は、前記相互連結支柱に付加される圧縮力によって生じる前記変位動作のみを減衰するために利用される。
引張力及び圧縮力用の個別の減衰部材を用いる構成は、特に、比較的長い支柱を有する場合において有効であり、結果として、前記減衰部材を備える為の構造の製造コストをより低くすることができる。
この形態において、好ましくは、前記複数の減衰部材は、対応する保持部材によって前記2つの支柱部材の一方に固定的に設けられる。前記許容変位を超えたとき、対応する前記保持部材に係合する前記減衰部材の一方は、前記支柱部材の他方に設けられた停止面に衝突し、前記変位動作を減衰するために圧縮され、同時に横断面が拡大される。
この場合において、前記移動停止部材は、前記保持部材及び対応する停止面によって形成される。この場合においては、前記変位動作を減衰する前記許容変位を超えると、まず、対応する前記減衰部材が対応する前記停止面に押し付けられ、次いで、対応する前記保持部材及び対応する前記停止面が前記移動停止部材を形成する。
また、対応する前記保持部材が対応する前記停止面に衝突する前に、前記2つの支柱部材が互いに直接当接し、これにより前記移動停止部材を形成するように構成することも可能である。
この形態においては、前記共通する単一の減衰部材は、前記相互連結支柱に付加される引張力によって生じる前記変位動作を減衰し、且つ、前記相互連結部材に付加される圧縮力によって生じる前記変位動作を減衰するために利用される。
牽引力及び圧縮力に対して共通の減衰部材を有する構成は、特に、前記支柱部材間の許容変位が比較的長い場合に有効である。
この形態において、好ましくは、前記減衰部材は、該減衰部材を圧縮させることによって前記2つの支柱部材の一方に設けられた2つの停止面の間において互いに近接する方向に変位可能に配置された2つの保持部材の間に配置される。前記支柱部材の他方には、前記保持部材の両側に該保持部材から前記許容変位の総量だけ離間された位置に、カラーが設けられており、これにより、前記支柱部材の互いに対する相対変位が前記許容変位を超えると、力の方向に応じて、一方又は他方のカラーが対応する前記保持部材に衝突して、前記2つの保持部材が互いに向かう方向へ移動され、前記保持部材間に配置された前記減衰部材が前記変位動作を減衰するために圧縮されると同時に横断面が拡大される。
圧縮動作及び前記長手方向に直交する方向への横断面の拡大動作の組み合わせは、前記減衰部材の構造簡略化を可能とし、これにより、ワンピース構成が可能となる。
前記許容変位を超えたときに生じる衝突を減衰するために、前記リング部は、好ましくは、移行領域を有し得る。
好ましくは、前記繊維強化プラスチックはカーボン繊維強化プラスチック(CFRP)とされる。
繊維強化プラスチックからなる部材の構造は、特定の種類の負荷に特化するように設計され得る。
さらに、繊維強化プラスチックは、とても高い変形エネルギーを制御下において吸収することができる。
前記支柱部材の変位を検知する手段は、例えば、一方の前記支柱部材、好ましくは、外側に配置された前記支柱部材に設けられた少なくとも1つのセンサと、他方の前記支柱部材、好ましくは、内側に配置された前記支柱部材に設けられ且つ前記センサによって検知され得るトランスミッタ部材とを有し得る。
この場合、前記トランスミッタ部材及び前記センサは、前記支柱部材の変位に応じて互いに対して変位される。従って、検知対象でもある前記トランスミッタ部材は、好ましくは、前記許容変位を超えたときに加えて、前記許容範囲内より小さい変位でも検知され得るように設計されることが好ましく、これにより、通常作動時において、例えば、フラップ駆動ユニットのエラー又は危機的な故障を余裕を持って検出する為に、前記フラップ間における異なる位置が検知可能となる。
図示にしない2つの隣接する着陸用フラップのそれぞれとの連結の為に、互いに離間された前記支柱部材20,21の自由端部80,81には、それぞれ1つのヘッド部82,83が設けられている。外側に位置する前記支柱部材21には、2つのセンサ40が外側に設けられ、前記2つのセンサ40は、内側に位置する前記支柱部材21に連結され且つ前記2つの支柱部材20,21の間に同軸上に配置される図2に示すトランスミッタ部材42の位置を検知可能とされている。
引張方向又は圧縮方向に前記支柱部材20,21間の変位が最大許容変位を超えると、前記センサ40によって検知され、対応する警告信号が航空機の操縦席に送られる。そしてすぐに、前記操縦席にはフラップ駆動ユニットの故障を伝え、前記フラップのさらなる動作を防止する警告が発せられる。
ただし、原理的には、前記フラップ間の異なる位置を前記連結支柱10に配置されていないセンサ、例えば、前記フラップの前面に配置された光学センサによって検知されることも考えられる。
前記2つの支柱部材20,21の間にはガイド部材90,91が同軸上に配置されており、前記ガイド部材90,91は前記2つの支柱部材20,21を前記相互連結支柱10の前記長手方向Lに沿って変位可能に連結している。この連結において、前記ガイド部材90は、内側に位置する前記支柱部材20の前記自由端部80から離れた方向を向く端部に固定的に配置されており、前記第2のガイド部材91は、外側に位置する前記支柱部材21の前記自由端部81から離れた方向を向く端部に固定的に配置されている。
前記ガイド部材90,91とそれぞれに対して相対変位し得る前記各支柱部材21,20との間には、当接面を清潔に保ち且つ摺動面を保護するスクレーパリング92が配置されている。
図2に示される前記連結支柱10は、2つの減衰部材30,31を備えている。
第1の減衰部材30は、前記相互連結支柱10に引張力が付加された場合に生じる変位動作を減衰するためだけに利用され、第2の減衰部材31は、前記相互連結支柱10に圧縮力が付加された場合に生じる変位動作を減衰するためだけに利用される。
リング部32をそれぞれ有する前記減衰部材30,31は、それぞれ1つの保持部材50,51によって内側に位置する前記支柱部材20に固定的に配置されている。
前記減衰部材30が係合される前記保持部材50は、例えば、カラー33を有し、一方、前記減衰部材31が係合される前記保持部材51は、前記リング部32に対応した肩部を有する円盤部34を有している。
前記許容変位を超えると、変位方向に応じた前記2つの減衰部材30,31の一方は、外側に位置する前記支柱部材21に設けられた停止面60,61に衝突して、前記変位動作を減衰するために圧縮され、それと同時に横断面が拡大される。前記減衰部材30,31の前記停止面60,61に対する衝撃力を減少させる為に、前記減衰部材30,31を形成する前記リング部32には移行領域35が形成されている。
さらに、内側に位置する前記支柱部材20には、図1に示される前記センサ40によって検知可能なように、前記トランスミッタ部材42が固定的に設けられている。
前記ヘッド部82,83は、前記支柱部材20,21の前記自由端部80,81に配置されている。
誤作動を抑制するために、力の方向に応じて、前記減衰部材30,31が前記停止面60,61に当接する。即ち、前記減衰部材30は、引張力によって前記停止面60に当接し、前記減衰部材31は、圧縮力によって前記停止面61に当接する。前記減衰部材30,31は、それぞれ、前記変位動作を減衰するために20mm圧縮され、それと同時に横断面が前記相互連結支柱10の前記長手方向Lに直交する径方向内方及び外方に拡大する。この連結構造において、前記減衰部材30,31は、120kNの力を吸収可能である。
その後に、金属による移動停止が行われる。即ち、圧縮力の作用時には前記支柱部材20の棒状部22が前記支柱部材21の衝突面23に衝突し、引張力の作用時には前記支柱部材20に設けられたカラー24が前記支柱部材21の衝突面25に衝突する。つまり、前記2つの衝突面23,25が移動停止部材として作用する。
前記相互連結支柱10’も、同様に、同軸上に配置され且つ相対変位可能な2つの支柱部材20’,21’を備えている。前記減衰部材30’は、前記支柱部材20’,21’間において同軸上に配置されている。
牽引力及び圧縮力に対する共通の減衰部材30’を備えた構成は、特に、前記支柱部材20’,21’間の許容変位が比較的に大きい場合に有効である。
前記減衰部材30’は、外側に位置する前記支柱部材21’に設けられた2つの停止面60’,61’の間に配置された2つの保持部材50’,51’の間に配置されている。前記2つの保持部材50’,51’は、前記減衰部材30’を圧縮させつつ互いに向かう方向へ移動可能とされている。
内側に位置する前記支柱部材20’には、前記2つの保持部材50’,51’にそれぞれ作用するカラー70,71が、前記保持部材50’,51’の両側に設けられている。従って、共働する前記保持部材50’,51’から前記2つのカラー70,71までの空間の総和が、前記許容変位に一致する。
前記2つの支柱部材20’,21’間の変位が前記許容変位を超えた場合、力の方向に応じて、前記カラー70,71の一方又は他方が、前記2つの保持部材50’,51’における対応する一方に衝突し、これにより、前記2つの保持部材50’,51’が互いに対して近接する方向へ移動して、前記保持部材50’,51’間に配置された前記減衰部材30’は、前記変位動作を減衰するために圧縮され、それと同時に横断面が拡大する。
前記減衰部材30’は、リング部32’を有している。前記リング部32’は、前記許容変位を超えた際の衝撃を減らすために移行領域35’を備えている。
前記支柱部材20’,21’間の変位が前記許容変位を超えたると、前記センサ40によって検知され、前記操縦席に信号が送られる。これにより、前記フラップは、もはや移動不能とされる。
誤作動を抑制するために、前記2つの保持部材50’,51’間に配置された前記減衰部材30’は、力の方向に応じて、前記保持部材50’の前記停止面60’又は前記保持部材51’の前記停止面61’に衝突する前記カラー70又は71によって圧縮され、前記2つの保持部材50’,51’は、互いに近接する方向へ移動される。従って、前記減衰部材30’は、前記2つの保持部材50’,51’がそれらの衝突面52,53を介して互いに衝突するまでに、30mm変形される。
前記保持部材50’,51’の前記2つの衝突面52,53が互いに衝突するまで、前記減衰部材30’は、横断面が径方向内方及び外方に塑性変形して拡大する程度に圧縮される。
このように、前記保持部材50’,51’の前記2つの衝突面52,53は、互いに対する前記支柱部材20’,21’の変位可能範囲を画する移動停止部材を形成する。
前記相互連結支柱10’の前記保持部材50’,51’は、同時に、ガイド部材90’,90’’として作用する。
安定化のために、さらなるガイド部材91’が、前記支柱部材20’,21’間において同軸上に配置される。また、清潔に保持され且つ汚れや氷結を防止しなければならない全てのガイド位置には、好適にはテフロン(登録商標)からなり且つ当接面に対してシリコンリングによってそれぞれ押圧されるスクレーパリング92’が備えられる。
前記減衰長さが使い切られたとき及び/又は衝突が生じたときのみ、前記支柱部材20,21間及び/又は20’,21’間に金属の移動停止部材による停止が生じることになる。
これらの金属による移動停止は、引張力が作用した際には、図2に示す相互連結部材においては前記カラー24及び前記衝突面25によって行われ、図3に示す相互連結部材においては、前記衝突面53に前記保持部材50’を押圧する前記カラーによって行われる。
前記相互連結支柱に圧縮力が作用した際には、金属による移動停止は、図2においては、前記棒状部22及び前記衝突面23によって、図3においては、前記衝突面52に前記保持部材51’を押圧する前記カラー71によって行われる。
20,20’ 支柱部材
21,21’ 支柱部材
22 棒状部
23 衝突面
24 カラー
25 衝突面
30,30’ 減衰部材
31 減衰部材
32,32’ リング部
33 カラー
34 円盤部
35 移行領域
40,40’ センサ
42,42’ トランスミッタ部材
50,50’ 保持部材
51,51’ 保持部材
52 衝突面
53 衝突面
60,60’ 停止面
61,61’ 停止面
70 カラー
71 カラー
80 自由端部
81 自由端部
82 ヘッド部
83 ヘッド部
90,90’,90’’ ガイド部材
91,91’ ガイド部材
92,92’ スクレーパリング
100 相互連結支柱
200 支柱部材
210 支柱部材
300 減衰部材
320 チューブ
340 球欠体
400 センサ
420 トランスミッタ部材
500 保持部材
510 保持部材
600 停止面
610 停止面
700 カラー
710 カラー
L 相互連結支柱の長手方向
Claims (15)
- 長手方向(L)に沿って互いに対して相対変位可能な同軸上に配置された2つの支柱部材(20,21,20’,21’)と、前記2つの支柱部材(20,21,20’,21’)の互いに対する変位可能範囲を画する2つの移動停止部材と、所定の許容変位を超えた際に前記移動停止部材に到達する前に前記支柱部材(20,21,20’,21’)の変位動作を減衰する減衰手段(30,31,30’32,32’)とを備えた相互連結支柱(10,10’)であって、
前記減衰手段(30,31,30’,32,32’)は塑性変形可能な材料からなり、
前記減衰手段(30,31,30’,32,32’)は前記長手方向(L)に沿った前記変位動作を減衰するために圧縮可能とされ、且つ、圧縮される際には前記長手方向(L)に直交する方向に横断面が拡大されることを特徴とする相互連結支柱。 - 前記減衰手段(30,31,30’,32,32’)は、前記2つの支柱部材(20,21,20’,21’)の間において同軸上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の相互連結支柱。
- 前記減衰手段(30,31,30’,32,32’)は、互いに対して同軸上に配置された前記2つの支柱部材(20,21,20’,21’)を許容変位範囲内において相互にガイドするための手段(90,91,90’90’’)を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の相互連結支柱。
- 前記減衰手段は、前記許容変位を超えたときに前記相互連結部材(10)に作用する牽引力及び圧縮力用の減衰部材(30,31)をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記2つの減衰部材(30,31)は、対応する1つの保持部材によって前記2つの支柱部材(20,21)の一方に固定的に配置され、前記許容変位を超ると前記2つの減衰部材(30,31)の一方が、前記支柱部材(21,20)に他方に設けられた停止面(60,61)に衝突することを特徴とする請求項4に記載の相互連結支柱。
- 前記減衰手段は、前記許容変位を超えたときに前記相互連結支柱(10’)に作用する牽引力及び圧縮力に共通の減衰部材(30’)を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の相互連結支柱。
- 前記減衰部材(30’,32’)は、前記減衰部材(30’,32’)を圧縮させることにより前記2つの支柱部材の一方(21’)に設けられた2つの停止面(60’,61’)間において互いに向かって変位可能とされた2つの保持部材(50’,51’)の間に配置されており、
前記保持部材(50’,51’)の両側に位置するように、前記2つの保持部材にそれぞれ作用するカラー(70,71)が前記2つの支柱部材の他方(20’)に設けられ、これにより、前記許容変位を超えたときに、力の方向に応じて、一方又は他方のカラー(70,71)が前記2つの保持部材(50’,51’)のうちの対応する保持部材に衝突することを特徴とする請求項6に記載の相互連結支柱。 - 前記減衰部材(30,31,32,30’,32’)は、ワンピースとして形成されていることを特徴とする請求項4から7の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記減衰部材は、リング部(32,32’)を有していることを特徴とする請求項4から8の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記リング部(32,32’)は、移行領域(35,35’)を有していることを特徴とする請求項9に記載の相互連結支柱。
- 前記減衰部材(30,31,32,30’,32’)は、繊維強化プラスチックから形成されていることを特徴とする請求項4から10の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記減衰部材(30,31,32,30’,32’)は、巻き繊維強化プラスチックからなることを特徴とする請求項4から10の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記繊維強化プラスチック材料は、カーボン繊維強化プラスチック(CFRP)であることを特徴とする請求項11又は12に記載の相互連結支柱。
- 前記支柱部材(20,21,20’,21’)の互いに対する変位を検知するための手段(40,42,40’,42’)によって、前記許容変位を超えたときに警告信号が発せられることを特徴とする請求項4から13の何れかに記載の相互連結支柱。
- 前記支柱部材(20,21,20’,21’)の変位を検知するための前記手段は、一方の前記支柱部材(21,21’)に設けられた少なくとも1つのセンサ(40,40’)と、他方の前記支柱部材(20,20’)に設けられ且つ前記センサ(40,40’)によって検知され得るトランスミッタ部材(42,42’)とを有していることを特徴とする請求項14に記載の相互連結支柱。
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