GoogleおよびOvertureなどの多くの検索エンジンサービスは、インターネットを介してアクセス可能である情報を検索することを提供する。これらの検索エンジンサービスによってユーザは、ユーザにとって興味のありうるウェブページ(web page)および他のインターネットアクセス可能なリソース(resource)を検索することができる。ユーザが検索語を含む検索要求をサブミット(submit)した後、検索エンジンサービスはそれらの検索語に関係しうるウェブページを識別する。関係したウェブページを迅速に識別するために検索エンジンサービスは、ウェブページへのキーワード(keyword)のマッピング(mapping)を維持することができる。このマッピングは、各ウェブページのキーワードを識別するためにウェブ(すなわち、ワールドワイドウェブ(World Wide Web))を「クロール(crawl)すること」によって生成されることができる。ウェブをクロールするために検索エンジンサービスは、それらのルートウェブページ(root web page)を介してアクセス可能であるすべてのウェブページを識別するためにルートウェブページのリスト(list)を使用することができる。任意の特定のウェブページのキーワードが、見出しの語、ウェブページのメタデータ(metadata)内で供給される語、強調表示される語などを識別することなどの様々なよく知られた情報検索技術を使用して識別されることができる。
いくつかの検索エンジンサービスは、ユーザの位置に基づいて検索結果を調整しようとする。すなわち、この種の検索エンジンサービスは位置ベースの検索エンジンサービスと呼ばれる。位置ベースの検索エンジンサービスは、固定装置およびモバイル(mobile)装置の位置に基づいてユーザにサービスを提供することができる。装置が固定であるとき、位置ベースの検索エンジンサービスは、固定装置の物理的位置を識別するためにインターネットプロトコル(Internet protocol)(「IP」)アドレスまたはドメイン(domain)名を使用することができ、ユーザに位置を示すようにプロンプト(prompt)することなどができる。装置がモバイルであるとき、位置ベースの検索エンジンサービスは、モバイル装置の位置を識別するためにモバイル装置の携帯電話塔の三角測量、モバイル装置によって提供されるGPS座標などを使用することができる。いくつかの位置ベースの検索エンジンサービスは、モバイル装置にそれらのサービスを提供することに重点を置く。これらの位置ベースの検索エンジンサービスは、ユーザが近くの目的地を捜し出す助けをするために地図を提供することができる。例えば、ユーザが検索語「レストラン(restaurant)」を入力するとき、検索エンジンサービスは、様々なレストランの位置の表示と共にユーザ周辺の地域の地図をモバイル装置に提供することができる。
いくつかの検索エンジンサービスは、検索結果内にそれらのウェブページへのリンク(link)を含めることの代金としてウェブページのプロバイダ(provider)に手数料を請求しない。むしろ検索エンジンサービスは、検索結果と共に広告を掲載することによって収入を得る。これらの有料の広告は一般に「スポンサードリンク(sponsored link)」、「スポンサードマッチ(sponsored match)」、または「課金型検索結果」と呼ばれる。ある種の検索結果と共に広告を掲載したいベンダ(vendor)は、検索エンジンサービスに広告、金銭上の入札額、および検索語を提供する。検索要求が受信されるとき、検索エンジンサービスは、検索語が検索要求の検索語にもっとも厳密に一致する広告を識別する。次いで検索エンジンサービスは、検索結果と共にそれらの広告を表示する。典型的には検索エンジンサービスは、それらの広告に対して最高価格を支払うことを申し出ている(例えば、最高額の入札を行った)広告主に属するそれらの広告を表示するように選択する。検索エンジンサービスは、検索結果と共に各広告の掲載の代金として請求する(すなわち、インプレッション(impression)型課金請求モデル)、ユーザが広告に関連したリンクを実際に選択するときだけ請求する(すなわち、クリック(click)課金型請求モデル)、またはユーザが広告内に表示された電話番号にかけるときだけ請求する(コール(call)課金型請求モデル)ことができる。
広告は、「プル(pull)」モデル(model)または「プッシュ(push)」モデルに基づいてユーザに提供されることができる。従来の検索結果に付随する広告は、広告が、ユーザが照会をサブミットすることに応答して提供され、したがって広告を「引き出す」という意味でプルモデルに従う。プッシュモデルの場合、広告はそれらの装置とのそれらの交信と無関係にユーザに提供される。具体的には、いくつかの広告システムはモバイル装置の位置を検出し、位置に適切な広告をそれらのモバイル装置に送信するまたは「押し出す」。例えば、広告システムは、1街区離れたコーヒー店が次の10分後に半額でコーヒー飲料をそれらに販売することを示すショートメッセージサービス(short message service)(「SMS」)メッセージをユーザのモバイル装置に送信することができる。典型的にはプッシュモデルおよびプルモデルは、適宜、インプレッション課金型請求モデルまたはクリック課金型請求モデルのいずれかを使用する。例えば、SMSメッセージを介して位置ベースの広告を送信する広告システムはインプレッション課金型請求モデルを使用することができるが、検索結果と共にスポンサードリンクを提供する広告システムはクリック課金型請求モデルを使用することができる。
広告に関する訪問課金型請求モデルを提供するための方法およびシステムが提供される。1つの実施形態では広告システムは、関連の物理的訪問位置を有する広告を提供する。広告の訪問位置は、広告主が広告を介して顧客を引き寄せようとしている物理的位置である。例えば、コーヒー店のための広告は、コーヒー店の地域を表す訪問位置を有することができる(例えば、その周辺部によって定義されるように)。典型的には広告システムは、ユーザが訪問位置の近くにいるときにユーザのモバイル装置に広告を提供する。例えば、ユーザは、モバイル装置の位置によって示されるそれらの現在位置付近内のコーヒー店を識別するために検索要求を入力することができる。広告システムは、コーヒー店に関する広告を含む検索結果をユーザのモバイル装置に提供することができる。ユーザが物理的にその位置に行くことによって広告の訪問位置をその後訪問する場合、広告システムは広告の代金として広告主に請求する。例えば、コーヒー店に関する広告を提供されたユーザがコーヒー店に行く場合、モバイル装置の位置に基づいて広告システムは、ユーザが広告の訪問位置を訪問したことを検出する。広告システムは、広告がなければユーザが訪問位置を訪問しなかったであろうという仮定の下で広告主に請求する。広告システムは、広告と訪問との間の関係を保証するために訪問に時間制限を加えることができる。例えば、ユーザが、コーヒー店に関する広告を提供され、10分以内にコーヒー店を訪問する場合、広告と訪問との間の関係は広告主に請求するのに十分である。しかし、ユーザが1か月後までそのコーヒー店を訪問しない場合、関係は広告主に請求するのに十分ではない可能性がある。関係を確立するのに十分である広告を提供することと訪問との間の最大時間は「訪問期間」と呼ばれる。このようにして広告主は、広告主が広告から生じる顧客のトラフィック(traffic)に対してだけ請求されることを保証されることができる。この説明で使用されるように語「訪問課金」は、広告主が、ユーザが広告に関連した物理的訪問位置を訪問するときに広告の代金として請求される請求モデルを意味する。
1つの実施形態では広告システムは、ユーザにとって興味のある場所の地図を表示する位置ベースの検索エンジンに広告を提供することができる。位置ベースの検索エンジンは、ユーザが検索語および/または検索の種類を含む照会を入力することができるモバイル装置に対するユーザインターフェースを提供することができる。例えば、検索の種類は「コーヒー店」であってよく、検索語は「ペストリ(pastry)」であってよい。検索エンジンサービスは、ブラウズ(browse)し種類を選択するために種類の階層的編成およびユーザインターフェースを提供することができる。ユーザが照会をサブミットするとき、モバイル装置は照会を検索エンジンに転送する。検索エンジンは、ユーザのモバイル装置の位置に基づいてユーザ位置を識別し、照会に一致するユーザの位置の近くの対象となる場所を識別する。例えば、照会「コーヒー店対ペストリ」の場合、検索エンジンは、ユーザ位置から半径5街区以内でペストリを販売するいくつかのコーヒー店およびコーヒーを販売するドーナツ店を識別することができる。次いで検索エンジンは、ユーザ、ユーザの位置、および照会にとって適切である広告を提供するように広告システムに要求する。例えば、広告システムは、ユーザから2街区離れて位置する「Acmeコーヒー店」に関する広告を提供することができる。次いで検索エンジンは、強調表示された広告の訪問位置と共に対象となる識別された場所を示す地図をユーザのモバイル装置に提供することができる。ユーザが強調表示された位置を選択するとき(例えば、ポインタ(pointer)を用いてその上に移動することによってまたは地図上の位置にあるラベル(label)に対応する装置上のボタンを押すことによって)、モバイル装置は、訪問位置への方向などの広告主についてのより詳細な情報を表示することができる。ユーザが、訪問期間内にそれらのモバイル装置の位置によって示されるその訪問位置に行く場合、広告システムは広告の代金として広告主またはある他の第三者に請求する。
1つの実施形態では広告システムは、ユーザ特定の位置および/または時間にとって適切である広告を提供することができる。例えば、ユーザが、遠い都市に旅行する計画をしている可能性があり、前もってレストランを選択することを望む可能性がある。ユーザは、98101の郵便番号によって示される位置および7月5日午後6時によって示される時間を有する照会「イタリアンレストラン(Italian restaurant)」をそれらのモバイル装置を介して入力することができる。検索エンジンは、郵便番号の地域内のイタリアンレストランを識別し、ユーザにレストランの地図を提供することができる。検索エンジンは、その照会、位置、および時間にとって適切である広告を選択するように広告システムに要求することができる。例えば、レストランが昼食のためだけに開店している場合、ユーザ特定の時間が昼食よりはるかに遅いとき、レストランはその広告を提供することを望まない可能性がある。このような場合、広告システムは、現在の時間からユーザ特定の時間にまで及ぶ延長された訪問期間を使用することができる。広告システムは、ユーザ特定の時間の前後の短い期間だけを含むように訪問期間を定義することもできる。
1つの実施形態では広告システムは、ユーザが訪問期間内に訪問位置を訪問したかどうかを決定するためにユーザに提供された広告およびユーザの移動経路を調整する。調整をサポートするために広告システムは、ユーザに提供された広告ごとの項目を有するインプレッション記録を維持することができる。各項目は、ユーザ、広告、訪問位置、および表示時間を識別することができる。広告システムは、各ユーザの移動経路を突きとめることもできる。広告システムは、様々な時間にユーザのモバイル装置からそれらの現在位置を受信することができる。広告システムは、ユーザごとの移動記録として時間および位置の対を格納する。広告システムは、ユーザが訪問期間内に提供された広告の訪問位置に行ったかどうかを決定するためにユーザの移動記録を解析することによって移動経路とインプレッションを調整する。そうである場合、広告システムは、支払うべき訪問の表示を記録する。次いで広告システムは、その広告から生じる支払うべき訪問に基づいて広告主に請求する。広告システムの調整の構成要素は、広告サーバ上またはモバイル装置上に実装されることができる。広告サーバ上に実装される場合、広告システムは、モバイル装置から収集される移動記録情報に基づいて調整を行うために調整の構成要素を定期的に(例えば、毎日)実行することができる。モバイル装置に実装される場合、サーバ上に存在する広告システムの構成要素は、各広告と共に訪問位置および訪問期間をモバイル装置に提供することができる。モバイル装置に実装された調整の構成要素は、モバイル装置が訪問期間内に訪問位置にいるかどうかを決定するためにモバイル装置の位置を訪問位置と比較する。そうである場合、モバイル装置は、支払うべき訪問が生じたことを広告サーバに通知する。
1つの実施形態では広告システムは、広告主特定の広告計画および広告システムの目標の解析に基づいてユーザに提供するために広告を選択する。広告計画は、広告の識別子、訪問位置、入札額、およびユーザに広告を提供するための掲載基準を含む。掲載基準は、ユーザ位置、検索語、検索の種類、ユーザの人口統計、検索時間、モバイル装置の種類などを含むことができる。広告システムが広告の機会を提供されるとき、広告システムは、掲載基準が、広告がユーザに提供されることができる候補広告であることを示す広告を識別する。次いで広告システムは、どの候補広告が広告システムの目標(例えば、利益を最大限にする)を達成する助けをする可能性が最も高いかを識別することができる。広告システムは、どの候補広告が提示のために選択するべきかを決定するときに様々な問題を考慮に入れることができる。例えば、広告システムは、予期される広告のコンバージョンレート(conversion rate)(例えば、ユーザが訪問位置を訪問することになる見込み)、広告の入札額、ユーザの移動方向、ユーザの移動モード(例えば、自動車、自転車、または徒歩)、ユーザの過去のパターンなどを考慮することができる。広告システムは、広告システムの目標の達成でのその値を示す候補広告ごとの目標スコアの生成でこれらの様々な問題を考慮に入れることができる。次いで広告システムは、最高の目標スコアを有する候補広告を提供するように選択する。広告システムは、目標スコアが提供するために選択されるにはしばしば低過ぎる候補広告は非活性化することができる。この種の低い目標スコアは、広告計画が何らかの点で欠陥があるという表示でありうる(例えば、低過ぎる入札額または一般的過ぎるユーザ位置)。
1つの実施形態では広告システムは、他の広告主の代わりであると称されている広告主が、広告を不正に提供しないまたは訪問位置を欺かないことを保証するために認証処理を提供することができる。例えば、詐欺行為は、人が正当な広告主のふりをし、広告主の名の下に広告システムを用いてアカウントを確立するときに生じる可能性がある。次いでその人は、欺いているまたは正当な広告主に対する信用を落としている広告を規定する可能性がある。他の詐欺行為は、店主が、それらの名の下でアカウントを開設するが近くの店の訪問位置を与えるときに生じる可能性がある。例えば、コーヒー店を代表する店主が、店主の広告に関する訪問位置として隣の花屋の位置を与えうる。店主が、その広告から生成されたすべてのトラフィックの代金を支払う必要がないようにすることを期待して誤った訪問位置を提供しうる。このような場合には広告システムは、広告の訪問時間内に花屋を訪問するそれらのユーザの代金として店主に単に請求するであろう。ある種の状態では、花屋への訪問から生じる広告のコンバージョンレートは十分に高い可能性があり、その結果、広告システムはコーヒー店の代わりに依然として広告を掲載するが、店主は、正しい訪問位置が店主によって提供されたならば支払うべき訪問をもたらしているであろう小さい割合の広告の代金として請求されることになる。いくつかの実施形態では広告システムは、その広告の表示から生じる支払うべき訪問の割合が閾値より低い場合に広告を非活性化することになる。
この種の詐欺行為を避ける助けをするために広告システムは、アカウントを開設するおよび/または訪問位置を規定する処理に確認ステップを組み込む。広告システムによって広告主は、店名、物理的位置または訪問位置、請求場所、電子メールアドレス、請求情報、電話番号などの典型的なアカウント情報に関して広告主にプロンプトするウェブインターフェースを使用してアカウントを開設することができる。広告主は、地図上で提供される1組の既知の店の位置から選択することによって訪問位置を選ぶようにプロンプトされることができる。開設が完了され、アカウントが活性化される前に広告システムは、不規則に生成されることができる確認コードを広告主に提供する。次いで広告システムは、広告システムが広告主の店に電話をかける確認処理中にその確認コードを提供するように広告主に要求する。広告主は電話番号を提供することができるが、広告システムは正確であるその電話番号に頼らない。むしろ広告システムは、広告主によって提供される店の物理的位置に基づいて電話番号を識別する。例えば、広告システムは、訪問位置の住所に関連した電話番号を決定するために様々な住所対電話番号のマッピングを使用することができる。あるいは、広告システムは、既知の店の位置を示す地図を生成するために使用される商工名鑑によって提供される訪問位置に関連付けられた電話番号を使用することができる。次いで広告システムは、その電話番号に電話をかけ、誰でも応答する人に確認コードを提供するようにプロンプトする。広告主が正当である場合、広告主は確認コードを提供し、広告システムはアカウントの開設を完了する。しかし、広告主が詐欺を行おうとする場合、呼び出された電話は不正な広告主に関連していないことになる。このような場合、呼に応答する人は、アカウントを開設しようとする試みを認識しておらず、確認コードを提供することができないことになる。したがって、広告システムは、誤った、場合によって不正な店の位置を有するアカウントの開設を完了しないことになる。
図1は、1つの実施形態での広告システムと交信するモバイル装置を示す概略図である。モバイル装置100は、携帯電話、携帯情報端末、タブレット(tablet)またはノートブックコンピュータ(notebook computer)、GPSベースの装置などであってよい。モバイル装置は、モバイル装置がユーザに情報を表示するディスプレイ(display)101を含むことができる。最初にモバイル装置は、ユーザが検索の種類および検索語を含むことができる照会を入力することができる照会ウィンドウをユーザに表示することができる。モバイル装置は、例えば、テキスト通信リンク(例えば、SMS)またはTCP/IPもしくはHTTPなどのプロトコルを使用するテキストもしくはバイナリ通信リンクを使用して検索エンジンに照会を送信する。モバイル装置は、照会と共にユーザ位置を検索エンジンに提供するためのGPS構成要素またはネットワークベースの位置構成要素を含むこともできる。さらに、モバイル装置は、ユーザ位置および現在時間を定期的に決定し、広告システムに移動報告(例えば、位置と時間の対)を送信する位置構成要素を含むことができる。照会を受信すると、検索エンジンはユーザ位置周辺の地域の地図を生成し、照会に一致する場所を地図に追加する。広告システムは、ユーザ位置の近くにある照会に一致し、地図上で広告の訪問位置を強調表示する広告を選択することもできる。次いで広告システムは生成された地図をモバイル装置に送信し、モバイル装置はその地図をユーザに表示する。ディスプレイは、地図102および照会103を含む。この例では地図は、広告主Acmeコーヒーに関する広告の訪問位置に対応する強調表示された位置104を含む。1つの実施形態では、ユーザが強調表示された位置を選択するとき、モバイル装置は広告主の名前およびその位置への方向などのその位置に関する追加情報105を表示する。さらに、モバイル装置は地図上にユーザの現在位置106を表示することができ、その結果、ユーザは広告主の位置に対するそれらの位置を容易に知ることができる。広告システムは、追加情報を用いて地図をオーバーレイ(overlay)することができるまたはユーザがこの情報の表示を制御することができるように地図を用いて視覚的制御を行うことができる。他の実施形態ではモバイル装置は、対象となる位置が、従来の検索エンジンがその検索結果としてウェブページへのリンクを表示する方法と同様の方法でテキストで表示されるテキストベースのユーザインターフェースを提供することができる。
図2は、1つの実施形態での広告システムの構成要素を示す構成図である。広告システム250は、インターネット210などの通信リンクを介して様々な広告主のコンピュータシステム230に接続されている。広告システムは、無線キャリア225を介してモバイル装置220にも接続され、公衆交換電話網(「PSTN」)240を介して電話にも接続されている。広告システムは、様々な処理構成要素260およびデータストア(data store)280を含む。
広告システムは、アカウント開設の構成要素261、広告管理の構成要素262、およびウェブサービスインターフェース(web services interface)の構成要素263を含む。アカウント開設の構成要素は、広告主が広告システムを用いてアカウントを開設することができるウェブページを提供する。アカウント開設の構成要素は、広告主の訪問位置を認証するために上述のように確認コードを使用する。広告管理の構成要素は、広告主が、広告計画を規定し、広告計画を変更し、請求情報を検討し、広告統計値を検討するなどができるウェブページを提供する。ウェブサービスインターフェースの構成要素は、広告主がプログラム(program)で広告を管理することができるアプリケーションプログラムインターフェース(application program interface)を提供する。大きいコーヒーチェーン店などの広告主は、広告主が広告したい数百の場所を有する可能性がある。広告主は、広告主の本社に位置する部門からすべての場所に関する広告を制御することを望む可能性がある。このような場合、広告主が、場所によって使用されるべき数十万の広告のそれぞれを手動で定義することは困難でありうる。広告主の情報技術部門が、広告システムに広告をプログラムで提供するようにプログラムを開発することができる。アカウント開設の構成要素、広告管理の構成要素、およびウェブサービスインターフェースの構成要素は、図3でより詳細に定義される広告主表281、位置表282、および広告表283内にデータ格納し、広告主表281、位置表282、および広告表283からデータを取り出す。訪問位置が規定されるとき、これらの構成要素は、広告主と無関係である信頼できる機関によって提供される電話番号に位置をマッピングする位置/電話番号地図286を使用して訪問位置に関連した電話番号を識別することができる。
広告システムは、移動情報収集の構成要素264、ユーザ表284、および移動記録表285も含む。移動情報収集の構成要素は、モバイル装置から移動報告を受信し、移動記録表内に移動報告ごとの項目を格納する。ユーザ表は、電話番号からユーザにマッピングするユーザごとの項目を含むことができ、その結果、広告システムはある電話番号から送信された移動報告を正しいユーザと対応することができる。あるいは広告システムは、ユーザを識別するためにモバイル装置上にユーザ識別子を格納し、電話番号ではなくこれらの識別子を使用することができる。
広告システムは、位置ベースの検索エンジン265、種類ストア287、および地図ストア288を含むことができる。検索エンジンによってユーザは、種類ストアの種類の中をブラウズし、ユーザ位置、検索の種類、および検索語を含む照会を規定することができる。検索エンジンは、照会を満足するユーザ位置に近い場所を識別し、検索結果と共に提供されるべき広告を選択するように広告選択の構成要素266に求める。次いで検索エンジンは、照会を満足する場所を識別し、選択された広告に関連した訪問位置を強調表示するユーザ位置周辺の地域の地図をモバイル装置に提供する。
広告システムは、広告選択の構成要素、候補広告認識の構成要素267、および目標スコア生成の構成要素268を含むことができる。広告選択の構成要素は、ユーザに提供されることができる広告表から候補広告を識別するように候補広告認識の構成要素に求める。広告選択の構成要素はまた、候補広告ごとの目標スコアを生成するように目標スコア生成の構成要素に求める。次いで広告選択の構成要素は、選択された広告がユーザに提供されていることを示すためにインプレッション記録表290を更新する。
広告システムは、調整の構成要素269、支払うべき訪問認識の構成要素270、および支払うべきイベントストア(event store)291も含む。調整の構成要素は、支払うべき訪問および支払うべき呼などの支払うべきイベントを識別するためにインプレッション記録表および移動記録表を解析し、支払うべきイベントストア内にそれらのイベントを記録する。広告システムは、ユーザが訪問期間と同一であってよい呼期間内に広告に関連した電話番号にかける(例えば、予約するために)ときに広告の代金として請求することができる。広告システムは、様々な広告のために様々な訪問期間を使用することができる。訪問期間は、広告主によってまたは広告システムによって規定されることができる。広告は、様々な種類の広告に対して様々な広告期間を規定することができる。例えば、コーヒー店に関する広告は30分の訪問期間を有することができ、レストランに関する広告は1日の最後に終了する訪問期間を有することができる。支払うべきイベントは、訪問期間または他の期間内に広告に関連した店主と取引を行う(例えば、支払いを行う)助けをするためにモバイル装置を使用することを含むこともできる。
広告システムが実装されることができるコンピューティング(computing)装置は、中央処理装置、メモリ(memory)、入力装置(例えば、キーボード(keyboard)およびポインティング(pointing)装置)、出力装置(例えば、表示装置)、および記憶装置(例えば、ディスクドライブ(disk drive))を含むことができる。メモリおよび記憶装置は、広告システムを実行する命令を含むことができるコンピュータ可読メディアである。さらに、通信リンク上の信号などのデータ構造およびメッセージ構造は、データ伝送メディアを介して格納されるまたは送信されることができる。インターネット、ローカルエリアネットワーク(local area network)、広域ネットワーク、または二地点間のダイヤルアップ(dial−up)接続などの様々な通信リンクが使用されることができる。広告システムは、パーソナルコンピュータ(personal computer)、携帯電話、携帯情報端末、家庭用電子機器、ホームオートメーション(home automation)装置などの様々な装置に広告を提供することができる。いくつかの実施形態では、広告が非位置認識の装置を介してユーザに提供されるとき、広告システムは、ユーザが訪問位置を訪問したかどうかを決定するためにそのユーザに対して登録された位置認識の装置を突きとめる。
広告システムは、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置によって実行されるプログラムモジュール(program module)などのコンピュータ実行可能な命令の一般的な文脈で説明されることができる。概してプログラムモジュールは、特定のタスク(task)を実行するまたは特定の抽象データ型を実行するルーチン(routine)、プログラム、オブジェクト(object)、コンポーネント(component)、データ構造などを含む。典型的にはプログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で要望に応じて組み合わされるまたは分配されることができる。例えば、調整の構成要素は、モバイル装置上にまたはサーバ上に実装されることができる。管理の構成要素(例えば、アカウントを開設する)、検索エンジン、広告の構成要素、および調整の構成要素のすべては、様々なコンピュータシステム上でホスト(host)され、様々なサービスプロバイダ(service provider)によって提供されることができる。
図3は、1つの実施形態での広告システムの広告主関係の表を示す構成図である。広告システムは、広告主表310、広告主ごとの位置表320、および広告主の位置ごとの広告表330を含むことができる。広告主表は、広告主の識別子、広告主の名前、および請求先住所、電話番号などの他の広告主関係の情報を含む広告主ごとの項目を含むことができる。広告主表は、広告主に関する位置表へのリンクも含む。位置表は、その広告主に関連した訪問位置を識別する。位置表は、位置識別子および訪問位置を含む訪問位置ごとの項目を有することができる。各項目は、その訪問位置に関連した広告計画を定義する広告表へのリンクも含むことができる。広告表の各項目は、広告識別子、入札額、訪問期間、ユーザ位置、および掲載基準を含むことができる。この説明内に示される様々な表は、広告システムのデータの1つの可能性がある論理ビューを提供するだけである。広告システムのデータは、様々なデータ構造(例えば、表、リンクリスト(linked list)、ハッシュテーブル(hash table)、プレフィックスツリー(prefix tree))を使用して表されることができる。様々な表は、様々な方法で分割されるまたは組み合わされることができる。例えば、すべてのユーザの位置表は、ユーザ索引を有する単一のリレーショナル(relational)表内に格納されることができる。さらに、データ構造は、SQLデータベース(database)またはファイルシステム(file system)などの様々なデータ管理ツールを使用して編成されることができる。さらに、表にアクセスすることが手続き型アクセスを使用して示される。しかし、アクセスすることは、リレーショナルデータベースの結合などの非手続き型技術を使用することができる。
図4は、1つの実施形態での広告システムの調整関係の表を示す構成図である。広告システムは、インプレッション記録表401、ユーザ表402、および移動記録表403を含むことができる。インプレッション記録表は、ユーザに提供された広告ごとの項目を含む。各項目は、ユーザ識別子、広告主識別子、広告識別子、訪問位置、広告主の電話番号、訪問期間、インプレッション時間などを含む。当業者は、インプレッション記録表が広告システム内の他の表から得られることができるが、計算の効率化のためにインプレッション記録表内に複製される情報を含むことができることを理解することになる。ユーザ表は、ユーザ識別子、ユーザの名前、ユーザの電話番号、ユーザの人口統計などを含むことができるユーザごとの項目を含む。項目は、ユーザのモバイル装置から受信された移動報告ごとの項目を含むユーザに関する移動記録表へのリンクも含むことができる。
図5は、1つの実施形態での広告システムとインターフェースする位置ベースの検索エンジンの処理を示す流れ図である。検索エンジンは、ユーザ識別子およびユーザ位置を受信し、ユーザからの検索の種類および検索語を入力することができる。ブロック(block)501では、構成要素はモバイル装置からの検索の種類を入力する。ブロック502では、構成要素はモバイル装置からの検索語を入力する。ブロック503では構成要素は、検索の種類および検索語に関連し、ユーザ位置の近くにある広告主の場所を識別する。ブロック504では、構成要素はユーザ位置の周辺の地域に関する地図を生成する。ブロック505では構成要素は、検索結果と共に含まれるべき広告を選択するように広告選択の構成要素に求める。ブロック506では、構成要素は地図上の選択された広告の訪問位置を強調表示する。ブロック507では、構成要素はモバイル装置に地図および広告を出力し、次いで完了する。
図6は、1つの実施形態での広告システムの広告選択の構成要素の処理を示す流れ図である。構成要素は、ユーザ識別子ならびにユーザ位置、検索の種類、任意選択の検索時間、および検索語を含む照会を渡される。任意選択の検索時間は、検索が行われた時間、または前もって計画しているユーザによって選択された今後の時間のいずれかである。ブロック601では、構成要素は位置限定の広告を識別する。位置限定の広告は、訪問位置がユーザ位置の近くにある広告である。ブロック602〜607では構成要素は、各位置限定の広告が候補広告であるかどうかを決定するようにループ(loop)し、そうである場合にその広告に対する目標スコアを生成する。ブロック602では、構成要素は次の位置限定の広告を選択する。決定ブロック603では、すべての位置限定の広告が既に選択されている場合、構成要素はブロック608に続き、そうでない場合には構成要素はブロック604で続ける。ブロック604では、構成要素は候補広告認識の構成要素を求める。決定ブロック605では、選択された広告が候補広告である場合、構成要素はブロック606で続け、そうでない場合には構成要素は次の位置限定の広告を選択するためにブロック602にループする。ブロック606では、構成要素は選択された広告を候補広告としてみなす。ブロック607では構成要素は、候補広告に対する目標スコアを生成するように目標スコア生成の構成要素に求める。次いで構成要素は、次の位置限定の広告を選択するためにブロック602にループする。ブロック608では構成要素は、最高の目標スコアを有する候補広告を選択する。ブロック609では構成要素は、選択された広告がユーザに提供されていることを示すためのインプレッション記録表を更新する。次いで構成要素は、選択された広告の表示に戻る。
図7は、1つの実施形態での広告システムの候補広告認識の構成要素の処理を示す流れ図である。構成要素は、広告、ユーザ、種類、照会時間、および語の表示を渡され、広告が候補広告であるかどうかを決定する。1つの実施形態では広告システムは、各広告に関連した掲載基準を有することができる。その基準のうちの1つが満足される場合、広告は候補広告である。例えば、基準が、ユーザが21歳と29歳との間であり、検索の種類が「衣服」であり、検索語が「カジュアル(casual)」であることでありうる。同一の広告に対する他の基準が、ユーザが40歳と60歳との間であり、検索の種類が「衣服」または「台所」であり、検索語が「贈り物」であることでありうる。広告は、広告の基準が任意の複雑さであることを可能にするようにブール演算子(例えば、AND、OR、XOR、NOT)の任意の組合せを受け入れることができる。ブロック701では、構成要素は広告に対する次の基準を選択する。決定ブロック702では、すべての基準が既に選択されている場合、構成要素は広告が候補広告ではないという表示を戻し、そうでない場合には構成要素はブロック703で続ける。ブロック703では、構成要素は選択された基準を評価する。ブロック704では、選択された基準が満足される場合、構成要素は、広告が候補広告であるという表示を戻し、そうでない場合には構成要素は次の基準を選択するためにブロック701にループする。
図8は、1つの実施形態での広告システムの目標スコア生成の構成要素の処理を示す流れ図である。構成要素は、候補広告の表示を渡され、目標スコアを生成する。構成要素は、現在の掲載機会のために広告を選択する値を表す目標スコア額の生成でユーザ、広告、広告主などの様々な属性を考慮することができる。属性は、ユーザの移動履歴、ユーザの検索履歴、ユーザのコンバージョンレートなどを含むことができる。ブロック801では構成要素は、現在の移動速度に基づいてユーザの移動モードを検出する。移動モードは、様々な方法で目標スコアに影響を与えることができる。例えば、移動モードが自動車である場合、広告システムは、自動車内の人が引き続き同一方向に進むことより方向を逆にすることはありえないと仮定してユーザによってまさに通り過ぎ去られた訪問位置に関する目標スコアを低減することができる。ブロック802では構成要素は、広告に対する正規化された広告コンバージョンレートを取り出す。広告コンバージョンレートは、概してユーザが訪問期間内にその広告の訪問位置を訪問する比率を反映する。正規化された広告コンバージョンレートは、広告の相対的新鮮さ、広告主の広告の全体的なコンバージョンレートなどの様々な要因に基づきうる調整を反映する。ブロック803では、構成要素は正規化されたユーザコンバージョンレートを計算する。ユーザコンバージョンレートは、ユーザが過去の経験に基づいて訪問期間内に訪問位置を訪問することになる見込みを示す。正規化されたユーザコンバージョンレートは、平均的な現在の移動速度、移動方向などに基づきうる調整を反映する。ブロック804では、構成要素は広告の入札額を取り出す。ブロック805では、構成要素は様々な要因に基づいて目標スコア額を計算する。例えば、構成要素は、各要因を0と1との間の数字にマッピングし、重み係数を使用して数字を線形的に組み合わせる。次いで構成要素は目標スコアを戻す。
図9は、1つの実施形態での広告システムの支払うべきイベント識別の構成要素の処理を示す流れ図である。構成要素は、訪問期間内の訪問位置への訪問または広告主の番号への呼などの支払うべきイベントを識別する。構成要素は、ユーザに関する各インプレッション記録項目が対応する支払うべきイベントを有するかどうかを決定することをループする。ブロック901では、構成要素はユーザに関する次のインプレッション記録項目を選択する。決定ブロック902では、すべてのインプレッション記録項目が既に選択されている場合、構成要素は戻り、そうでない場合には構成要素はブロック903で続ける。ブロック903では構成要素は、インプレッション時間の直前から訪問期間の終了直後までの移動記録項目を選択する。ブロック904では構成要素は、支払うべき訪問が訪問期間内に生じたかどうかを決定するように支払うべき訪問認識の構成要素に求める。決定ブロック905では、支払うべき訪問が生じた場合、構成要素はブロック906で続け、そうでない場合には構成要素はブロック907で続ける。ブロック906では構成要素は、訪問が支払い可能であることを記録し、次いで次のインプレッション記録項目を選択するためにブロック901にループする。ブロック907では構成要素は、訪問期間内の電話記録項目を選択する。電話記録は、ユーザによってなされた各呼に関する項目を含む。ブロック908では構成要素は、支払うべき呼が訪問期間内に生じたかどうかを決定する。決定ブロック909では、支払うべき呼が生じた場合、構成要素はブロック910で続け、そうでない場合には構成要素は次のインプレッション記録項目を選択するためにブロック901にループする。ブロック910では構成要素は、支払うべき呼を記録し、次いで次のインプレッション記録項目を選択するためにブロック901にループする。
図10は、1つの実施形態での広告システムの支払うべき訪問認識の構成要素の処理を示す流れ図である。構成要素は、支払うべき訪問が広告の提供に関連しているかどうかを決定する。広告システムは、ユーザが移動記録に基づいて訪問位置に行ったかどうかを決定するために様々な技術を使用することができる。例えば、広告システムは、移動記録が、ユーザが訪問位置内にいたことを示す明白な試験を使用することができる。広告システムは、明白な訪問がないときに訪問が推測される推測される訪問試験を使用することもできる。例えば、移動記録は、ユーザが、訪問位置に入るときにそれらの携帯電話の電源を切っていたまたはGPSシステムもしくは無線ネットワークへの接続を失っていた可能性があるとき、ユーザが移動記録を介在することなく時間tにさらに時間t+5分に訪問位置のちょうど外にいたことを示すことができる。そのような場合には広告システムは、ユーザが訪問位置に入ったと推測することができる。他の例として、広告システムが、ユーザが延長された期間に訪問位置のある閾値の距離以内にいたことを検出する場合、広告システムは、ユーザがその訪問位置に行き、訪問位置内にいなかったことがユーザ位置または訪問位置の不正確さの結果でありうると推測することができる。構成要素は、ユーザが広告を提供されるとすぐにまたは訪問期間の終了直前に訪問位置内に行ったことの可能性を説明するためにインプレッション時間の直前および訪問期間の直後の時間を表すことができる移動記録項目を渡される。ブロック1001では、構成要素は次の移動記録項目を選択する。決定ブロック1002では、すべての移動記録項目が既に選択されている場合、構成要素は支払うべき訪問が生じなかったという表示を戻し、そうでない場合には構成要素ブロック1003で続ける。決定ブロック1003では、明白な訪問が生じた場合、構成要素は支払うべき訪問が生じたという表示を戻し、そうでない場合には構成要素はブロック1004で続ける。決定ブロック1004では、推測された訪問が生じた場合、構成要素は支払うべき訪問が生じたという表示を戻し、そうでない場合には構成要素は次の移動記録項目を選択するためにブロック1001にループする。
ユーザが店の建物を訪問したことを決定するために移動記録項目に頼るのではなく、広告システムは、店への訪問が生じたことを明示的にまたは暗黙的に決定するための他の技術に頼ることもできる。例えば、ユーザが、モバイル装置と店の建物にインストールされている1つまたは複数のビーコン(beacon)との間の信号の交換によって店を訪問したことが確認されることができる。ビーコンおよびモバイル装置は、店に関連しているもしくは無線装置に関連している固有のコードまたは他の信号を交換するためにいくつかの様々な短距離の無線技術(ブルートゥース(Bluetooth)、ZigBee、RFID、または均等物)のうちの任意を使用することができる。1つの実施形態ではモバイル装置は、ビーコン装置から店の固有のコードを受信し、ユーザが店の位置に行ったことを確認するために支払うべき訪問認識の構成要素にその後通信されるであろう記録項目を生成することができる。他の実施形態ではモバイル装置は、ビーコンによって検出され、有線ネットワークもしくは無線ネットワークを介して広告システムにその後通信されるであろう固有のコードを送信することができる。ビーコンに店の建物を訪問した識別された無線装置の報告を定期的に通信させることの利点は、この種のシステムが、定期的な報告がないことが、ビーコンがもはや正しく機能していない可能性があることを広告システムのオペレータ(operator)に示すことになるので、店の所有者がビーコンを動作不能にするまたは別の方法で不正に改ざんすることを防止することである。当業者は、あるハンドシェーキング(handshaking)および他の通信が識別処理の一部としてモバイル装置とビーコン装置との間でなされることもでき、いずれかの装置が、支払うべき訪問認識の構成要素と最終的に通信するかにかかわらず通信を開始することができることを理解することになる。前に議論されたように、ユーザが店を訪問したことを確認するために使用されることができるイベントの他の例は、ユーザが店にいる間に完了した金融取引であろう。この種の取引は、取引を行うためのモバイル装置の使用、店でのユーザのクレジットカード(credit−card)作業と無線装置の使用記録との自動対応、またはモバイル装置を介してユーザに送信された優待券で商品を買うために精算処理の一部として店によって固有コードを手動で入力することに基づいている可能性がある。
図11は、1つの実施形態での広告システムのアカウント開設の構成要素の処理を示す流れ図である。ブロック1101では構成要素は、広告主からの訪問位置または店の位置を入力する。ブロック1102では構成要素は、ユーザの名前およびパスワード(password)を含むことができる広告主からのアカウント情報を入力する。アカウントが開設された後、広告主は、電話呼ベースの認証処理を通過する必要がなくアカウント情報およびその訪問位置に関する広告計画を更新するためにユーザの名前およびパスワードを使用することができる。しかし、広告システムは、広告主が新しい訪問位置を定義するときに電話呼ベースの再認証を要求することができる。ブロック1103では構成要素は、広告主からの広告計画を入力することができる。ブロック1104では、構成要素は不規則な確認コードを生成する。ブロック1105では構成要素は、広告主に確認コードを提供し、呼が訪問位置に関連した電話番号にかけられ、広告主がアカウントの開設を完了するためにその確認コードを入力する必要があることを広告主に通知する。広告システムは、不規則なテキストメッセージを生成し、広告システムと広告主との間の特定の進行中の対話に応答して電話をかけているのが確かに広告システムであるという保証として、電話がかけられると広告システムがテキストメッセージを広告主に列挙することになるという表示と共に広告主にそのテキストメッセージを提供することもできる。ブロック1106では構成要素は、その訪問位置に関連した電話番号を調べる。ブロック1107では構成要素は、その電話番号に電話をかける。ブロック1108では構成要素は、テキストメッセージを提供し、確認コードに関してプロンプトする。ブロック1109では構成要素は、応答者からの確認コードを入力することができる。決定ブロック1110では、確認コードが一致する場合、構成要素はブロック1111で続け、そうでない場合には構成要素はブロック1112で続ける。ブロック1111では構成要素は、アカウントを開設としてみなし、次いで完了する。ブロック1112では構成要素は、誤りを報告し、次いで完了する。広告システムは、広告主のためにアカウントを開設する人が広告主の代行者であることを保証するために電話呼ベースの認証技術を使用することもできる。例えば、広告システムは、広告主の主要な店の位置(すなわち、訪問位置と異なると仮定する)に関する電話番号を調べ、その電話番号に電話をかけ、確認コードを要求することができる。
前述から、本発明の特定の実施形態が説明のために本明細書で説明されているが、様々な変更形態が本発明の精神および範囲から逸脱することなく作成されることができることは理解されたい。1つの実施形態では広告位置が、1つの装置を介してユーザに広告を提供し、次いで個別の装置を介してユーザの移動を突きとめることができる。例えば、広告システムは、それらのホームコンピュータでユーザに広告を提供し、携帯電話またはGPS装置を使用してユーザの移動の追跡を提供することができる。用語「広告主」は、人、教育機関、会社、店、非営利組織、政府機関などの広告することを望む任意のエンティティ(entity)も意味する。したがって、本発明は添付の特許請求の範囲によることを除いて限定されない。