JP2009532395A - ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物及びその調製方法 - Google Patents

ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物及びその調製方法 Download PDF

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Abstract

一般式(1):Si2(NMe25Yであって、YがH、Cl又はアミノ基からなる群より選択される式を有したペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン、その製造方法及びSiN又はSiONからなるゲート誘電体膜又はエッチストップ誘電体膜を製造するためのその使用。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジシラン化合物と、それらの調製方法とに関する。より詳細には、本発明は、YがCl、H及びアミノ基NHRからなる群より選択されるペンタキス(ジメチルアミノ)ジシランSi2(NMe25Yと、それらの調製方法とに関する。
発明の背景
モノシラン及びジシランなどのシラン化合物は、様々な用途において使用されている。半導体の分野において、シラン化合物は、窒化珪素、酸化珪素又はシリコンオキシナイトライドなどのシリコン系誘電体膜の化学気相堆積(CVD)による製造用の出発材料として、頻繁に使用されている。より詳細には、シラン化合物は、アンモニアなどの窒素含有反応ガスとの反応により窒化珪素を生じさせることが可能であり、酸素などの酸素含有ガスとの反応により酸化珪素を生じさせることが可能であり、窒素含有ガス及び酸素含有ガスとの反応によりシリコンオキシナイトライドを生じさせることが可能である。
現在、窒化珪素膜をCVDで製造する標準的な方法は、アンモニアガスとジクロロシラン(=シラン化合物)との反応を誘起することを含んでいる。しかしながら、塩化アンモニウムが、この反応による副生成物として生じる。塩化アンモニウムは、白色の固体であり、それ自体がCVD反応装置の排気ライン内に蓄積し、それを詰まらせる。それ故に、出発材料が塩素フリーシラン化合物であるCVD法が必要とされている。また、CVD技術による窒化珪素などの製造の最中に、良好な成膜速度が低温(600℃以下)で得られることが望まれている。
テトラキス(ジメチルアミノ)シラン及びテトラキス(ジエチルアミノ)シランは、塩素フリーシラン化合物として使用され得るが、これらアミノシラン化合物は、通常低品質である(不純物の量が多い)ことと、低温では遅い成膜速度を提供することとに悩まされている。
塩素フリーアルキルアミノジシランも知られている。これらアルキルアミノジシランは、周囲温度で固体である。例えば、ヘキサキス(ジメチルアミノ)ジシランは、減圧下、230℃で昇華を受けることが報告されている。周囲温度で固体である化合物は、乏しい取扱適性を有している。
本発明の概要
それ故に、本発明の目的は、窒化珪素及びシリコンカーボナイトライド膜の場合に低温での優れた成膜特性を提供し且つ優れた取扱適性も有する新規なシラン化合物を提供することにある。
本発明の他の目的は、これら新規なシラン化合物を調製する方法を提供することにある。
本発明の第1側面は、ペンタキス(ジメチルアミノ)シラン前駆体含有化合物であって、前記前駆体が、式:
Si2(NMe25Y (1)
であって、YがCl、H及びアミノ基からなる群より選択される式を有した化合物を提供する。
好ましくは、アミノ基は、0≦n≦5のNH(Cn2n+1)である。
本発明の或る好ましい側面に従うと、前駆体含有化合物は5体積%未満のSi2(NMe26を含むであろう。
より好ましくは、本発明に従う前駆体は、ペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランである。
本発明の第2の側面は、ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物の調製方法であって、前記前駆体が式(1)
Si2(NMe25Y (1)
であって、Yが、H、Cl、又は、Rが0≦n≦5の(Cn2n+1)であるアミノ配位子(NHR)を示している式(1)を有し、
第1工程において、有機溶媒中のヘキサクロロジシランを、少なくとも、好ましくは5倍のモル数のジメチルアミン(CH32NHと反応させて、Si2(NMe25Cl含有化合物を生成することを特徴とする方法を提供する。
この第1工程に従うと、本発明のペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシラン含有化合物が生成される。
これを起点として、Si2(NMe25H又は0≦n≦5のSi2(NMe25[NH(Cn2n+1)]などの他の化合物が製造され得る。
そうするべく、本発明の第2工程であって、残りの塩素が、ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシランSi2(NMe25Yを形成すべく、例えば、LiAlH4及びNaBH4などの還元剤を使用し、Hによって置換されて、Si2(NMe25Hを形成し得るか、或いは、R12が0≦n≦5の(Cn2n+1)からなる群より選択されるLi(NR12)を使用し、NH2、NHMe、NHEt又はNHR12などのアミノ基によって置換され得る第2工程が提供される。
本発明の詳細な説明
ペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランSi2(NMe25Clは、有機溶媒中のヘキサクロロジシラン(Cl3Si−SiCl3)を、少なくとも5倍のモル数のジメチルアミン(CH32NHと反応させることによって合成され得る。
しかしながら、ヘキサクロロジシランに対して過剰量のジメチルアミン(5倍を超える)の使用が好ましい。より詳細には、1:10乃至1:20のヘキサクロロジシラン:ジメチルアミンのモル比の使用が好ましい。また、1モルのヘキサクロロジシランに対し少なくとも10モルのジメチルアミンの使用は、この反応において副生成物として生ずる塩化水素(6モル)を捕捉して、塩化ジメチルアンモニウム(固体)をつくるのを可能にする。この塩化ジメチルアンモニウムは、濾過によって、反応混合物から容易に除去することができる。
有機溶媒は、ヘキサクロロジシラン及びジメチルアミンの反応用の反応溶媒として使用され得る。この有機溶媒は、テトラヒドロフラン、並びにペンタン、ヘキサン及びオクタンなどの直鎖、分岐又は環状の炭化水素であり得る。しかしながら、n−ヘキサンが好ましい溶媒である。
ヘキサクロロジシランとジメチルアミンとの反応は、好ましくは、−30℃乃至+50℃の温度で行われる。一般には、この反応は、まず、反応溶媒を、−30℃乃至+50℃の好ましい範囲内にある温度にし、ジメチルアミンをこの反応溶媒中に添加/溶解させ、次に、ヘキサクロロジシランを、例えば滴下により、徐々に添加することによって行われるであろう。ヘキサクロロジシランは、純粋な状態か又は反応溶媒と同じ溶媒中に溶解した状態の何れかで滴下され得る。反応媒体を攪拌し且つ上述の温度を保ちながら、この反応が2乃至24時間に亘って継続する。この攪拌期間ののち、反応溶媒が室温(約20℃乃至50℃)へと加熱され、攪拌が、好ましくは、少なくとも更に10時間に亘って続けられる。次に、固体の副生成物である塩化ジメチルアンモニウムが濾過によって除去され、溶媒及び残留アミンが真空中で蒸留されることによって除去される。得られたペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランは、分留による追加の精製に供されることができる。
得られたペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランは、それ自身が、シリコンカーボナイトライド前駆体用の他の魅力的な材料のための出発材料として使用され得る。そのうちの一種は、ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシランSi2(NMe25Hである。それは、水素化アルミニウムリチウム又は水素化硼素ナトリウムを使用するペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランの還元によって形成され得る。
ペンタキス(ジメチルアミノ)モノエチルアミンジシランSi2(NMe25(NHEt)は、興味深い他の分子である。それは、モノエチルアミンを使用するペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランの加アンモニア分解によって形成され得る。Rが、水素又は、直鎖、分岐鎖若しくは環式の何れかのC1乃至C4鎖を示している類似のペンタキス(ジメチルアミノ)アミンジシランSi2(NMe25(NHR)が製造され得る。
本発明に従うペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシラン及びその誘導体は、5つのジメチルアミノ配位子を含有しており、非常に反応性であり、低温(通常350乃至500℃)でのCVDによる窒化珪素及びシリコンカーボナイトライドの膜の優れた成膜速度を支える。
それ故に、本発明に従う製品は、上述の特性の点から、半導体産業において、CVDによる、例えば側壁スペーサ又はエッチストップ膜用の窒化珪素及びシリコンカーボナイトライド誘電体膜の製造用の前駆体として使用され得る。また、それらは、酸素含有ガスを反応チャンバ内に導入することによってシリコンオキシナイトライド及びシリコンカーボオキシナイトライドの膜を行うのに使用され得る。
膜が堆積される基板を、基板上への成膜の温度範囲内にある温度、例えば少なくとも300℃で予熱することも好ましい。
図1は、シリコン(オキシ)ナイトライド膜を製造するための本発明の方法の実施によく適したCVD反応装置の一例を図示したブロック図を含んでいる。
図1に図示されたCVD反応装置10は、CVD反応チャンバ11と、本発明に従うジシラン化合物(HCAD)用の供給源12と、窒素含有ガス供給源13と、必要な場合に導入される不活性ガスなどの希釈ガスの供給源14とを備えている。また、CVD反応装置10は、シリコンオキシナイトライドが製造される場合、酸素含有ガス供給源15も備えている。反応チャンバ11は、指定されたCVD反応温度(バッチ式(batch processing))へと加熱する目的の加熱手段111に囲まれている。シングルウェハ処理の場合は、サセプタが加熱される。
図1に図示されたCVD反応装置10の場合では、HCADは、バブラーの働きのおかげで、気相で、反応チャンバ11内へと導入される。HCAD供給源12は、中に液体のHCAD化合物又は溶液が入っているシール容器121を備えている。注入管122は、キャリアガスをシール容器121内に入れられているHCAD中へと注入するために、シール容器121内へと挿入されている。キャリアガスは、窒素などのキャリアガス用の供給源16から、バルブV1及び質量流量コントローラMFC1を通って注入される。そのHCAD中への注入後、HCADを同伴したキャリアガスは、圧力制御バルブPVを通ってラインL1内へと入り、反応チャンバ11内へと導入される。圧力センサPG1は、ラインL1へと接続されている。図には示されていないが、少なくとも1枚の基板(典型的には、シリコン基板などの半導体基板)が反応チャンバ11内に搭載される。1乃至250枚の基板(チャック又はウェハボートに搭載された)が存在することができる。
アンモニアなどの窒素含有ガスが、窒素含有ガス供給源13から、バルブV2及び質量流量コントローラMFC2を通り、ラインL2を通って反応チャンバ11内へと導入される。
必要な場合に導入される希釈ガスは、希釈ガス供給源14から、バルブV3及び質量流量コントローラMFC3を通り、ラインL3及びL2を通って反応チャンバ11内へと導入され得る。
シリコンオキシナイトライド膜の製造の最中に導入される酸素含有ガスは、酸素含有ガス供給源15から、バルブV4及び質量流量コントローラMFC4を通り、ラインL4及びラインL2を通って反応チャンバ11内へと導入され得る。
反応チャンバ11からの出口は、ラインL5を経由して、排気ガス処理装置17へと接続されている。排気ガス処理装置17は、例えば副生成物及び未反応材料を除去し、除去(abatement)後にガスをシステムから排気するという役割を果たす。圧力センサPG2、バタフライバルブBV及びポンプPMは、ラインL5において接続されている。様々なガスが反応チャンバ11内へと導入され、反応チャンバ内11内の圧力は圧力センサPG2によって監視され、この圧力は、ポンプPMの動作によるバタフライバルブBVの開閉によって、その規定値にされる。
動作の最中、容器121は、例えば50℃乃至80℃まで加熱され、ラインL1を具備したHCAD供給システムは、好ましくは、HCADによる結露を防ぐため、バブラーよりも高い温度まで加熱される。
以下の例において、本発明をより詳細に説明する。
例1
ヘキサクロロジシラン及びリチウムジメチルアミドの加アンモニア分解から、ClSi2(NMe25の合成が行われた。ヘキサクロロジシラン(HCD)は、Si−Si直接結合が分子中に残るように、出発材料として使用される。n−ヘキサンが、溶媒として使用され、0℃に冷却される。ペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシラン及びヘキサキス(ジメチルアミノ)ジシランの混合物が得られる。リチウムジメチルアミドが添加されて、「リチウムジメチルアミド溶液」を形成する。HCDが、0℃のリチウムジメチルアミド溶液中に滴下される。次に、この溶液が、0℃で、2時間に亘って攪拌され、次に、室温で、15時間に亘って攪拌される。次に、塩LiClがこの溶液から除去され、n−ヘキサンが真空中で除去される。得られたClSi2(NMe25及び他の副生成物が、分留によって分離される。
NMRスペクトルは、この蒸留プロセスから得られたサンプルが、5体積%未満のSi2(NMe26を含有していることを示す。
例2
液体配送システムを使用して配送される前駆体のペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシランが、18.5重量%で、トルエン中に溶解された。この百分率は、溶解度の点で並びに気化器及び続くCVDチャンバへの容易な配送にとって至適であることが分かっている。対応した溶液を、以下では、「Si2(NMe25Cl溶液」と記載する。しかしながら、この定義は、Si2(NMe25Cl(又は、好ましくはベンゼン、トルエンなどからなる群より選択される1重量%乃至20重量%の少なくとも1種の溶媒を用いて説明されたものと同様の「群(family)」の他の生成物)の全ての溶液を含んでいる。
例3
典型的な構成は、図1に記載されている。半導体製造に必要とされる純度を有した、例えば、ヘリウム、アルゴン、窒素などの不活性ガスが、溶液が液体質量流量コントローラ及び気化器内へと導入されるように、バブラー内へと導入された。次に、溶液の成分が、配送を至適化するために、適切な温度で気化される。半導体製造に必要とされる純度を有した、例えば、ヘリウム、アルゴン、窒素などの不活性ガスが気化器内へと別途導入されて、先の溶液の気体成分をCVD反応器へと運ぶ。それは、アンモニアなどの追加の反応物質と混合され得る。
ヘリウムは、この用途において最も適したキャリアガスと考えられている。
例4
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
「溶液」が気体の形態で気化される気化器T:110℃、堆積T:525℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:20分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、75A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.650.140.21である。
例2乃至4において得られた結果は、図2にまとめられている。対応する見掛けの活性化エネルギーは、14kcal/molであり、優れた特性を有する窒化物及びカーボナイトライドの膜を与えるプロセスとして知られているHCDS/NH3の活性化エネルギーよりも一層低い。
例5
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:500℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:30分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、40A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.620.140.23である。
例6
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:475℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:30分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、19A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.620.150.23である。
例7
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:450℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:50分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、6A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.560.170.26である。
例8
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.16g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:450℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:50分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、11.2A/分であり、前駆体の供給量が2倍少なかった前の例で得られたものの約2倍である。
この膜の組成は、このとき、Si0.620.140.24である。
例9
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.16g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:425℃、CVD反応器圧力:1.0Torr、継続時間:80分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、3A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.560.170.26である。
例10
「準大気圧(Subatmospheric)CVD」実験
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:400℃、CVD反応器圧力:100Torr、継続時間:80分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、28A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.410.510.07である。
例11
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:375℃、CVD反応器圧力:100Torr、継続時間:80分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、20A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.410.510.07である。
例12
様々な反応物質が、図1に記載されたCVDチャンバ内へと導入される。
関連した様々な薬品のプロセス中への供給量は、
Si2(NMe25Cl溶液:0.08g/分、He:175sccm、NH3:35sccm
である。
堆積パラメータは、
気化器T:110℃、堆積T:350℃、CVD反応器圧力:100Torr、継続時間:80分
である。
膜は、AES及び屈折率測定によって、特性決定された。
対応する堆積速度は、15A/分である。
この膜の組成は、このとき、Si0.400.510.08である。
例10乃至12に従ったプロセスの見掛けの活性化エネルギーは、14kcal/molであり、優れた特性を有する窒化物及びカーボナイトライドの膜を与えるプロセスとして知られているDCS/NH3プロセスに非常に近い。
比較例13
この例(表1)は、従来技術のSi2(NHEt)6前駆体から得られたSiN膜と、本発明に従うSi2(NMe25Cl前駆体から得られたSiN膜との間の比較をまとめている。本発明に従う化合物のエッチング速度は、Si2(NHEt)6からの従来技術の層のエッチング速度よりも400倍小さく、エッチストップの目的でSiN層をつくることを特に魅力的なものにする。
Figure 2009532395
図1は、本発明を行うのに使用され得るCVD反応装置の第1実施形態を例証したブロック図を含んでいる。

Claims (10)

  1. ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物であって、前記前駆体が、式:
    Si2(NMe25Y (1)
    であって、Yが、Cl、H及びアミノ基からなる群より選択される式を有した化合物。
  2. 前記化合物が5体積%未満のSi2(NMe26を含んだ請求項1記載の化合物。
  3. 前記アミノ基が0≦n≦5のNH(Cn2n+1)である請求項1又は2記載のペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物。
  4. Y=Clである請求項1又は2記載のペンタキス(ジメチルアミノ)クロロジシラン前駆体含有化合物。
  5. ペンタキス(ジメチルアミノ)ジシラン前駆体含有化合物の調製方法であって、前記前駆体が、式(1)
    Si2(NMe25Y (1)
    であって、各Yが、H、Cl、又は、Rが0≦n≦5の(Cn2n+1)であるアミノ配位子(NHR)を示している式(1)を有し、
    第1工程において、有機溶媒中のヘキサクロロジシランを、少なくとも、好ましくは5倍のモル数のジメチルアミン(CH32NHと反応させて、Si2(NMe25Cl含有化合物を生成することを特徴とする方法。
  6. 前記Si2(NMe25Cl含有化合物の残りの塩素が、LiAlH4及びNaBH4などの還元剤を使用し、Hによって置換されて、Si2(NMe25Hを形成するか、或いは、R12が0≦n≦5の(Cn2n+1)からなる群より選択されるLi(NR12)又はNHR12を使用し、NH2、NHMe、NHEt又はNHR12などのアミノ基によって置換されて、0≦n≦5のSi2(NMe25[NH(CnH2n+1)]を形成する第2工程を含んだ請求項5記載の方法。
  7. 前記反応が−30℃乃至50℃の温度で行われることを特徴とする請求項5又は6記載の調製方法。
  8. 前記有機溶媒がn−ヘキサンであることを特徴とする請求項5又は6記載の調製方法。
  9. 前記前駆体含有化合物が、気化手段への前記前駆体の更なる配送のために、トルエンなどの炭化水素溶媒中に溶解される請求項1乃至3記載の前駆体含有化合物の使用。
  10. SiN又はSiON膜を基板上に製造するための請求項9記載の使用。
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