JP2009532134A - ライナー付きアーチワイヤスロットおよびカバーを備えた歯列矯正ブラケット - Google Patents

ライナー付きアーチワイヤスロットおよびカバーを備えた歯列矯正ブラケット Download PDF

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Abstract

三連ウィング歯列矯正ブラケット、ブラケットカバーおよびその使用方法が開示される。ブラケットは、アーチワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減するためのスロットライナーを有し、該ライナーはその両端において拡開されている。ブラケットカバーは、ブラケットのベースとブラケットの歯肉側および咬合側のうちの一方に位置するブラケットウィングとの間に位置する凹部内で回動するためのロッドヒンジと、スロットカバーと、ブラケットアーチワイヤスロットを覆う位置とスロットを覆わない位置との間において、スロットカバーを回動させるための横材とを有する。その回動により、ヒンジが凹部内で枢動する。ヒンジおよび凹部は互いに摩擦係合し、第1位置において、ヒンジはブラケットに対して着脱し、ヒンジを凹部内で別の位置へ枢動させた後に、ヒンジはそこに固定される。ヒンジと凹部との間の相互作用は、スロットを覆うようにスロットカバーを移動させ得る。

Description

本発明は、歯列矯正ブラケット、そのブラケットカバー、および前記ブラケットおよびカバーの使用方法に関する。前記ブラケットは、アーチワイヤとの摩擦を低減するためのライナーと、ブラケット内に位置するアーチワイヤスロット/溝とを備える。ブラケットカバーはブラケット内のアーチワイヤスロットを覆うためのものであり、ブラケットカバーはブラケットに対して着脱可能であり、装着された場合には、アーチワイヤスロット/溝を覆う位置と、アーチワイヤスロット/溝を覆わない位置との間で回動することができる。
歯列矯正治療においては、ブラケットとして知られている小さな装置が、患者の歯に固定される。アーチワイヤは各ブラケットのスロット内に受容され、一般的には、結紮ワイヤにより、または各ブラケットおよびアーチワイヤの周囲に延在する小さな弾性Oリングにより、スロット内の適所に保持される。ブラケットが装着される歯は、アーチワイヤに配されたベンドまたはねじれにより、かつ/またはブラケットを相互に連結するエラストマーバンドにより、歯科矯正学的に適正な位置に向かって付勢される。1つ以上のアーチワイヤはそれぞれ、ブラケットが取り付けられている歯が所望の位置に向かって移動され得るように、ブラケットの摺動を案内するための軌道として機能する。
従来、歯列矯正ブラケットは、ステンレス鋼から製造されることが多く、また、アーチワイヤは、ステンレス鋼、またはステンレス鋼、ニッケルおよびチタンを含有する合金から製造されていた。一般的には、金属製ブラケットの摺動に対する摩擦抵抗は、金属対金属の滑り摩擦係数が懸念するほど一般に高くないため、ほとんどの歯列矯正医が非常に重要であると見なすような要因ではなかった。しかしながら、金属製ブラケットは審美的ではなく、従って、非不透明または半透明の様々な種類のプラスチックおよびセラミックのような代替材料が、そのようなブラケットに用いられるようになってきた。
様々な製造業者によってポリカーボネートのような非不透明のプラスチック材料から製造された歯列矯正ブラケットが導入されてきた。残念なことに、一部のプラスチックブラケットは、アーチワイヤによってブラケットに矯正力が印加されるにつれ、アーチワイヤスロットの不適当な変形を示す。アーチワイヤスロットの不適当な変形は、関連する歯の移動の正確な制御を妨げ、時には、ブラケットを破壊することがある。矯正治療中のブラケットの交換には時間がかかり、多くの場合、歯列矯正医だけでなく患者にとっても厄介なものと思われている。
プラスチック材料の変形を回避する試みとして、一つには、プラスチックブラケット用の金属アーチワイヤスロットライナーを設けることが過去に提案されている。アーチワイヤスロットライナーの例は、特許文献1〜5に記載されている。これらの参考文献の各々は、参照により、完全に本願に援用される。プラスチックブラケット用の金属アーチワイヤスロットライナーは、全金属製ブラケットが用いられる場合に生じる摺動機構に類似し得る摺動機構を提供する。
歯列矯正ブラケットは、特許文献6に記載されているように、多結晶酸化アルミニウムのような半透明セラミック材料からも製造されてきた。特許文献6は、参照により、完全に本願に援用される。セラミックは、プラスチックに比較して相対的に硬質な材料であり、アーチワイヤの力を受けたときに、アーチワイヤスロットに隣接する領域においてクリープ変形を示さない。しかしながら、比較的高い応力が局所に集中する可能性があるため、アーチワイヤによる過度の力の印加によってブラケットが破壊されることがある。
セラミックのさらなる不都合な点として、セラミックブラケットのスロット内における金属アーチワイヤの摺動機構は、満足のいくものではなく、すなわち、摩擦係数が高く、ブラケットにおけるアーチワイヤの拘束を引き起こす場合がある。特に、アーチワイヤに沿った摺動に対するセラミックブラケットの過度な抵抗は、治療時間を延長する可能性があり、したがって歯列矯正医および患者の双方に対して追加の費用を生じさせ得る。この種の摩擦は本願において「拘束摩擦(binding friction)」と呼ばれる。拘束摩擦の問題に対処するいくつかの試みがなされてきた。
さらに、治療の初期段階および後期段階の双方だけでなく、これらの段階間の治療において役立つブラケットを提供するという点に難しさがある。これらの問題は、治療の異なる時期において、ブラケットスロットにはアーチワイヤによって所望量の歯列整合力が及ぼされることに起因する。そのような整合力は、アーチワイヤの長さに対してほぼ横断する方向に働く。一般的には、治療の初期段階の間にブラケット(およびそれが装着される歯)をアーチワイヤに対して所望方向に移動させるためには、最小量の整合力で行うことが望ましい。対照的に、治療の後期段階においては、一般的に、ブラケットとアーチワイヤとの間には、より大きな整合力が所望される。従って、治療の様々な段階において歯列矯正医が整合力を変化させることができる歯列矯正ブラケットを提供することは有益であろう。さらに、拘束摩擦に関連する問題を減じる一方で、一定の範囲の整合力を呈するブラケットおよびその使用方法が今なお必要とされている。
本開示に関するさらなる背景を提供するために、以下の米国特許もまた、参照により、余すところなく本願に援用される:「歯列矯正要素、特に挿入要素を備えたブラケット(Orthodontic Component, in Particular a Bracket with an Insert Element)」と題された特許文献7;セラミック歯装着具を備えた歯列矯正器具(Orthodontic Device with a Ceramic Tooth Attachment)」と題された特許文献8;「セラミック歯装着具を備えた歯列矯正器具(Orthodontic Device Having a Ceramic Tooth Attachment)」と題された特許文献9;「セラミック歯装着具を備えた歯列矯正器具(Orthodontic Device Having a Ceramic Tooth Attachment)」と題された特許文献10;「歯列矯正歯ブラケット(Teeth Straightening Bracket) 」と題された特許文献11;「プラスチック歯列矯正要素および形成方法(Plastic Orthodontic Component Part and Method of Forming)」と題された特許文献12;「歯列矯正プラスチックブラケット(Orthodontic Plastic Bracket) 」と題された特許文献13;「矯正器具取付けベース(Orthodontic Appliance Mounting Base) 」と題された特許文献14;「エッジワイズ歯列矯正ブラケット(Edgewise Orthodontic Bracket)」と題された特許文献15;「補強構造を備えた歯列矯正アセンブリ(Orthodontic Assembly with Reinforcement Structure) 」と題された特許文献16;「アーチワイヤ底部および側壁リリーフを備えた歯列矯正ツインブラケット(Orthodontic Twin Bracket with Archwire Floor and Side Wall Relief) と題された特許文献17;および「歯列矯正ブラケットベース装置および製造方法(Orthodontic Bracket Base Apparatus and Method of Manufacture)」と題された特許文献18。
米国特許第3,964,165号明細書 米国特許第4,299,569号明細書 米国特許第4,302,532号明細書 米国特許第6,264,469号明細書 米国特許第6,913,459号明細書 米国特許第4,954,080号明細書 米国特許第6,264,469号明細書 米国特許第5,441,408号明細書 米国意匠特許第358,650号公報 米国意匠特許第358,649号公報 米国特許第5,299,934号明細書 米国特許第5,653,588号明細書 米国特許第5,254,002号明細書 米国特許第5,362,232号明細書 米国特許第5,470,228号明細書 米国特許第5,707,231号明細書 米国特許第6,478,579号明細書 米国特許第6,846,178号明細書
本願では、矯正治療の初期段階において特によく見られるアーチワイヤの拘束摩擦を実質的に低減する歯列矯正ブラケットおよびその使用方法を開示する。矯正治療の初期段階においては、患者の歯並びがひときわ悪い場合があり、歯の相当な移動が所望される。本願において開示する新規なブラケットは、ブラケットとアーチワイヤとの間の拘束摩擦を低減するスロットライナーを備えた、好ましくは三連ウィング構成を有する(すなわち、歯肉方向および咬合方向に延びる近心タイウィングおよび遠心タイウィング、並びに近心タイウィングおよび遠心タイウィングの各対の間に位置する中央タイウィングを備える)。三連ウィング構成を有する新規なブラケットは、ブラケットスロット内にアーチワイヤを保持するために印加され得る張力を変化させるために、ブラケット上の結紮の向きについてかなりの多様性を提供する。少なくとも1つのそのような向きは、一般に二連ウィングまたは他のブラケット構成によって得ることができる張力よりも、かなり小さい張力を提供する。従って、拘束摩擦がかなり低減される。さらに新規なブラケットは、ブラケットスロット内に摩擦低減ライナーをさらに備え、そのライナーは(場合により、同様にスロットも)、その近心端部および遠心端部において拡開している(すなわち、ブラケットのアーチワイヤ溝はその両端において広がっている)ため、拘束摩擦をより大きく低減することができる。実際、新規なブラケットの上述した特徴の組み合わせは、拘束摩擦の低減において、上述したブラケットの特徴のうちの1つ以上を有さないブラケットの少なくとも約5倍の低減を提供する。従って、新規なブラケットおよびその使用方法は、これまでに利用可能であったものよりも良好な歯の回転制御をもたらす。加えて、広がった溝の近心端部および遠心端部によって、アーチワイヤがより挿入し易くなることに留意されたい。
一実施形態において、新規なブラケットは、金ライナーからなる低摩擦ライナーを備えた半透明または非不透明なブラケット本体を有することができる。
一実施形態において、ライナーの中間部(例えば、少なくともライナー長さの1/4〜4/5、より好ましくは、ライナー長さの1/2〜4/5)は、直線状のほぼ平行な側壁を提供することによって、付加的な歯の回転制御を行う。
少なくとも一実施形態において、ライナー(および、場合によりスロットも)は、ライナー側壁の間にライナー底部またはベースを有することができる。前記底部またはベースもまた、溝の断面を溝の近心端部のより近く、または溝の遠心端部のより近くで得るにつれて、溝の断面が拡張する。具体的には、ライナーベースまたは底部は、その近心端部および遠心端部において、ライナー(すなわち溝)側壁の最も低い高さの約20〜30%拡開し得る。また、そのような実施形態はさらに、歯の回転制御を高めるための、ほぼ平面または平坦である溝のベースまたは底部の中間部を備える。具体的には、溝の長さの少なくとも25%、好ましくは50%〜80%の中間部を、平面または平坦とすることができる。
本願において開示する新規なブラケットの実施形態は、当業者であれば本開示を検討した後に分かるように、中央ブラケット、側方ブラケット、犬歯ブラケット、また小臼歯ブラケットであり得る。
新規なブラケットの実施形態は、上述した特徴に加えて以下の特徴の1つ以上を備え得る。
・アーチスロットから、歯肉−咬合方向に延びるすべてのタイウィングは、等しい長さを有する。
・すべてのタイウィングは、近心方向および遠心方向において、等しい厚さを有する。
・ブラケットの強度をより高めるために、同一の側面(歯肉側または咬合側)上のタイウィングの間には溝が存在しない。
・新規なブラケットの実施形態上には、様々な種類のフックを備え得る。実際に、そのような各ブラケット上には1つ、2つまたは3つのフックが存在してもよい。
・歯肉フックは、中央タイウィング上、近心タイウィング上、または遠心タイウィング上に配置され得る。
・患者の歯に接着するためのブラケット本体の歯装着面は、その面上に、網状パターン、文字パターン、あり溝パターン、および/または、刻み目の規則的または不規則的なパターンを有し得る。
・歯装着面は、電気分解によってエッチングされてもよいし、サンドブラスト、または機械的または化学的技術のいずれかによって歯装着面に粒子を付着させて粗面パターンを形成する方法などによって粗面処理されていてもよい。
・新規なブラケットは、ブラケットの配置の識別を支援するための、かつ/または新規なブラケットの特定の実施形態を識別するための識別マークを備えることができる。そのような識別は、インクマーク、エッチングまたは1つ以上の成形マークを含み得る。そのようなマークは、数字、文字または記号を含み得る。
本開示の別の態様においては、新規なブラケットキャップまたはカバーが提供される。前記ブラケットキャップは、(a)ブラケットの歯肉側(咬合側)タイウィングと、(b)ブラケットのベースとの間にある凹部1228内において摩擦によって蝶番式に動き、枢動する。具体的には、ブラケットキャップは、ブラケットの近遠心方向の範囲(mesial distal extent)を横断して、上記(a)のウィングとブラケットベースとの間の各(または少なくとも1つの)凹部内に枢動可能に固定されたロッド(以下において「ヒンジ」という)を備える。ヒンジおよび凹部の構成により、ヒンジが凹部と係合すると、ブラケットキャップがブラケットに装着され、ヒンジは、ブラケットキャップのスロットカバーを、ブラケット内においてアーチワイヤが存在するスロットまたは溝の開口の少なくとも一部の上に閉鎖するように付勢する。ブラケットキャップは、(i)スロットまたは溝の開口を覆う位置と、(ii)前記開口を介したスロットまたは溝への自由な出入りを可能にする位置との間において、繰り返し枢動され得る。
本開示の様々な実施形態は、特許請求の範囲によって具体化されるように、付属の図面に示され、本開示の詳細な説明において述べられる。しかしながら、この概要は、本開示の態様および実施形態のすべてを含むとは限らず、いかなる方法においても制限または限定するものではない。また、当業者であれば、本願において開示されるような開示は、該開示に対する自明な改善および改変を包含するものと理解されるであろう。
本開示のさらなる効果については、以下の説明から、特に説明を添付図面とともに考慮した場合に、容易に明白になるであろう。
図面は、必ずしも等しい寸法比率で描かれているわけではない。従って、スロット14およびライナー18の寸法比率は、必ずしも等しいものではない。
図1〜図6Iには、ブラケット10の様々な実施形態が開示されている。各実施形態は、(a)アーチワイヤスロット14を有するブラケット本体12と、(b)アーチワイヤ受容溝15を提供するスロット14のためのライナー18、好ましくは18金ライナーとを備える。ライナーは、ブラケット10とアーチワイヤ16との間における拘束摩擦の低減を支援する。ブラケット本体12は様々な材料から製造され得るが、非不透明または半透明のセラミックス材料が好ましい。例えば、ブラケット本体12は、多結晶アルミナ材料、アルミナ(酸化アルミニウム)またはジルコニアから構成され得る。別の実施形態においては、ブラケット本体12は、少なくとも500kg/mmのヌープ硬度を有する様々な材料(例えばプラスチック、ポリウレタンまたはセラミックス複合材)から構成され得ることに留意されたい。
ここで図1を参照すると、ブラケット10の一実施形態の斜視図が示されている。図1のブラケット10(並びに図2〜図6Fに示すブラケット10)は、三連タイウィング構成を特徴とする。この構成においては、スロット14の歯肉側および咬合側の各々に3つのウィング20が存在し、そのようなウィングは、例えば、さらに以下に記載するように、ブラケットおよび対応するアーチワイヤ16を相互に固定するためのものである。アーチワイヤスロット14内に位置するライナー18は、歯肉側側壁および咬合側側壁26、並びに底部38を備える。側壁26はスロット14の高さ全体に延びていてもよく、具体的には、本体12は、任意の開口において、側壁から溝15に張り出さない。ライナー18は、プラスチックまたは金属のアーチワイヤ14(例えば、ステンレス鋼、チタン、クロム、コバルト、ニッケルまたはそれらの合金製)に対して、例えばセラミックまたは類似した硬度および/または摩耗性を有する他の対応する材料から製造されたブラケット本体12よりも実質的に低い摩擦係数(例えば拘束摩擦)を有する。具体的には、ブラケット本体12は、典型的には1200kg/mmよりも大きく3200kg/mm以内のヌープ硬度を有し得るのに対して、ライナー18の材料は、ブラケット本体12と比べて相対的に軟らかく、従って50〜1000kg/mmの範囲(例えば本体12のヌープ硬度の約1.5〜83%の範囲)、より好ましくは100〜500kg/mmの範囲(例えば本体12のヌープ硬度の約3〜43%の範囲)、最も好ましくは本体12のヌープ硬度の10〜30%の範囲の、低いヌープ硬度を有する。このように、アーチワイヤの摩耗または磨損の可能性を低減するために、ライナー18のヌープ硬度はアーチワイヤ16のヌープ硬度に類似している。上述したような金ライナーに加えて、ライナー18は、白金、パラジウム、銀、ステンレス鋼から形成することができるが、材料はこれらに限定されるものではない。さらに、別の実施形態において、ライナー18はプラスチック、ポリウレタンまたはそれらの複合体から形成されてもよい。ライナー26はまた、これを用いなければアーチワイヤによって本体12に与えられ得る比較的高い応力集中の局所領域を分散させる役目を果たすことができ、それにより本体12が使用中に破損する可能性を低減する。さらに、ブラケット本体12にライナー18を取り付ける工程はまた、例えば米国特許第5,380,196号明細書に開示されているように、ブラケット本体を補強し、ブラケット本体の破損を防止し得る。同米国特許明細書は、参照により、本願に完全に援用される。
図1〜図6Fのほとんどに示される、少なくともブラケット10の実施形態において、ライナー18は、拡開した(例えば図1におけるように湾曲した、または図3Aにおけるように面取りした)近心端部28および遠心端部30を有する。溝15の幅は、図1に符号34にて示される溝の中央部分においてよりも、近心端部および遠心端部においてより広い。この中央部分は、一般に、ライナー18の近遠心方向の長さの25〜80%の範囲に延びる側壁26(例えば図1と図5F)の直線状の平行な部分を含む。例えば、ライナー側壁26(図1および図2)は、ライナー側壁の中で最も狭い部分(例えば、ライナー18の長さ方向に延びる近遠心軸の中点において)よりも約10〜100%幅広な(より好ましくは80%〜100%幅広な)近心端部および遠心端部を有し得る。ライナー18の最も狭い部分は、ライナーに挿入されるべき最も幅が広いアーチワイヤ16より、最大限で1%〜5%幅広である。さらに、ライナー18の底部38は平坦面であってもよいが、少なくとも一実施形態においては、底部も、図2に示されるように、その近心端部および遠心端部28,30において、拡開されて(例えば、面取りされて、または湾曲して)いてもよい。具体的には、底部38は、ライナーの近心端部および遠心端部のライナー18の開口から、その最も浅い地点におけるライナーの深さの50%だけ傾斜していてもよい(すなわち、側壁26の高さはそれらの近心端部および遠心端部において50%分増大してもよい)。湾曲したまたは面取りされた形状的特徴は、(1)ライナー18とアーチワイヤ16との間の接触面積が減少するため、患者の治療中において、アーチワイヤ16とスロット14との間の拘束摩擦が低減される、(2)歯列矯正医がスロット14内にアーチワイヤ16を挿入する能力が著しく改善される、という利点を備える。三連タイウィングブラケット10に設けられた様子が示されているが、当業者であれば理解できるように、ライナー18は、ライナーの近心端部および遠心端部における拡開を有する、またはこれを有さない、単一または二連タイウィングブラケットと共に用いられてもよい。
図2を参照すると、ブラケット10が示されており、ブラケット本体12は、図2のブラケット10と他の歯列矯正器具との間の付加的な連結部品を取り付けるためのフック22を備える。本願の別の図面、例えば図5F、図6A、図6C、図6D、図6Fは、様々な他のフック配置および構成を示す。
今度は図3C〜図3Fを参照すると、ブラケット本体12の歯装着面42の様々な実施形態が示されている。装着面42は、図3Cまたは図3Eの装着面に凹設またはスタンピングされた「RMO」の文字のような、印を備えてもよいことに留意されたい。これに代えて、装着面42は、本体12の近心側面と遠心側面との間に延びるレール46(図3D)を備えてもよい。該レールは、その中央においてよりも端部において、より幅が広くなっており、レール間の溝50は略台形の断面を有し得る。この場合、ブラケットが装着される歯からずれる溝の範囲は、歯肉−咬合方向において、近遠心方向におけるその長さに沿った溝の開口よりも大きい。図3Dに示したレール42および溝50の構成は、歯に装着面42を固定するための接着剤が硬化するときに、接着剤が溝50をほぼ充填するであろうという点において有利であることに留意されたい。従って、溝50は(より平滑な表面の場合よりも)より大きな表面積を提供するため、このより大きな面積は、接着剤が付着し得るブラケット上の面積の増大をもたらす。さらに溝50は台形の断面形状を有し、そのような各台形の底辺は歯からずれて配置されるため、一旦、接着剤が溝内で硬化したならば、硬化した接着剤は、溝の各々においてくさびのように作用して、ブラケットを歯に対してさらに固定する。
本願において述べるように、ブラケット10は好ましくは三連タイウィング構成を備える。そのような三連ウィング構成は、アーチワイヤスロット14のライナー18と組み合わせた場合に様々な効果を奏する。より詳細には、ブラケット10は少なくとも5つの異なる結紮の選択肢または方法を可能にし、これらの選択肢の各々は異なる効果を奏する。図4Aは、第1の結紮方法を示す。該方法では、結紮バンド54が、中央タイウィング20に沿って配置される。この構成は、急速な歯の再整合が所望される初期段階の矯正治療の間に有益である比較的小さな整合力を生じさせる。この結紮方法については、整合力は、0.0〜1.5ニュートン(本願では「N」と記載する)の範囲、より好ましくは0.00N〜1.0Nの範囲、および最も好ましくは0.00〜0.50Nの範囲とすることができる。さらに、この方法における拘束摩擦(すなわちアーチワイヤ16がライナー18の一部と物理的に接触しているときのアーチワイヤの移動方向に沿った摩擦力)は比較的低い。そのような構成は二連タイウィングブラケットにおいては可能ではないことに留意されたい。
今度は図4Bを参照すると、第2の結紮方法が、ブラケット10について示されている。ブラケット10は、いろいろなタイウィング20の周囲で「8の字」を形成する結紮バンド54を備える。この構成は、微整合において最大限の制御を行うための、後期矯正治療中において有益である比較的大きな整合力を生じさせる。この結紮方法については、整合力は、0.0〜10Nの範囲、より好ましくは0.0N〜7.0Nの範囲、および最も好ましくは1.0〜5.0Nの範囲とすることができる。さらに、この方法における拘束摩擦(すなわちアーチワイヤ16がライナー18の一部と物理的に接触しているときのアーチワイヤの移動方向に沿った摩擦力)は比較的高いことに留意されたい。
今度は図4Cを参照すると、第3の結紮方法が、ブラケット10について示されている。結紮バンド54は、中央ウィング20、および近心タイウィングまたは遠心タイウィング20のいずれか一方の周囲のブラケット上に偏心して配置されている。そのような構成は、ブラケット10が装着されている対象の歯の軽微な回転を可能にする。この結紮方法については、整合力は、0.5〜2.00Nの範囲、より好ましくは0.5N〜1.5Nの範囲、および最も好ましくは0.5〜1.00Nの範囲とすることができる。さらに、この方法における拘束摩擦(すなわちアーチワイヤ16がライナー18の一部と物理的に接触しているときのアーチワイヤの移動方向に沿った摩擦力)は適度に小さいことに留意されたい。そしてやはり、そのような構成は二連タイウィングブラケットにおいては可能ではない。
今度は図4Dを参照すると、第4の結紮方法が、ブラケット10について示されている。結紮バンド54は、ブラケットの近心端部または遠心端部のうちの一方のみのウィング20の周囲に配置されている。この第4の結紮方法は、ブラケット10が装着されている歯の相当な回転を引き起こし得る整合力を生じさせる。この結紮方法については、整合力は、0.00〜2.5Nの範囲、より好ましくは0.5N〜2.00Nの範囲、および最も好ましくは1.00N〜1.5Nの範囲とすることができる。さらに、この方法における拘束摩擦(すなわちアーチワイヤ16がライナー18の一部と物理的に接触しているときのアーチワイヤの移動方向に沿った摩擦力)は小さいことに留意されたい。
図4Eを参照すると、第5の結紮方法が、ブラケット10について示されている。結紮バンド54は、中位の整合力を提供するためにブラケット本体12の周りに配置されている。具体的には、この結紮方法については、整合力は、0.5〜4.00Nの範囲、より好ましくは0.5N〜3.0Nの範囲、および最も好ましくは0.5〜2.5Nの範囲とすることができる。さらに、この方法における拘束摩擦(すなわちアーチワイヤ16がライナー18の一部と物理的に接触しているときのアーチワイヤの移動方向に沿った摩擦力)。
図5A、図5B、図5F、図6B、図6C、図6D、図6F、図6G、図6Iを参照すると、これらの図面は、ブラケットの識別を支援するための、および/またはブラケットが装着される予定の歯上におけるブラケットの位置合わせを支援するための、ブラケット10上の様々なマークまたは印を示している。例えば、図5Aは、一番左下のウィング20上に小円として表わされた位置合わせに用いられる印、およびフック22にて終端する本体延長部分上の「C」を示している。図5Bにおいては、そのような印はまた、下方の近心および遠心のウィング20上の小円として示されている。さらに、中央上方のウィング20にはブラケット識別用に「3」が示されている。図5F、図6B、図6C、図6D、図6F、図6Gおよび図6Iのブラケット上にも類似した印が示されている。
ライナー18と組み合わせた場合、ブラケットとアーチワイヤ16との間の拘束摩擦を最小限にしながら、より良好な整合力制御が歯列矯正医に提供されるため、三連タイウィングブラケットは、二連タイウィングブラケットでは得られない効果を奏する。ライナー18の湾曲した端部は拘束摩擦を低減し、三連タイウィング構成は初期段階から後期段階の治療まで多用途性を提供する。そのような効果は、患者の快適さの改善および治療時間の短縮をもたらす。さらに、金ライナー18は、ブラケットの外観を改善することによって、患者の満足度および協力度を向上させる。ブラケット10の実施形態は、0.004〜0.075インチ(約0.102〜1.905mm)の寸法(直径または幅)を含め、様々なアーチワイヤ16の寸法に対応し得ることに留意されたい。具体的には、溝15の最も狭い幅は、対応するアーチワイヤ16の寸法にぴったりと適合するように変更することができ、溝15の最も狭い幅は、対応するアーチワイヤよりも例えば約1〜5%広い。
以下の検討は、両端において拡開したライナー18を有する三連ウィングブラケット10の有益な組み合わせの証拠を提供する。
[ブラケット上における動摩擦力に関する検討]
(材料および方法)
合計180個のブラケットについて以下の試験を行った。
・図7Aに示すような、36個の多結晶(セラミック)の従来のブラケット704(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるシグネチャー(Signature) (商標)III)。
・図7Bに示すような、金ライナー18を備えた36個のセラミックブラケット708(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるルキシ(Luxi)(商標)II)。
・図7Cに示すような36個の従来のステンレス鋼ブラケット712(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるミニトーラス(Mini-Taurus) (登録商標))。
・図7Dに示すような、両端において拡開した湾曲スロット14を備えた36個のステンレス鋼ブラケット716(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるシナジー(登録商標)クラシック(Synergy Classic) )。
・図7Eに示すような、両端において拡開した金ライナー18を備えた36個のセラミック三連ウィングブラケット10(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるシナジーラックス(Synergy LUX) )。ライナー側壁26(図1および図2)は、ライナー側壁の中で最も狭い部分(例えば、ライナー18の長さ方向に沿って延びる近遠心軸の中点において)よりも約10〜30%幅広な(より具体的には15〜25%幅広な)近心端部および遠心端部を有し得る。ライナー18の最も狭い部分は、ライナーに挿入されるべき最も幅広のアーチワイヤ16よりも、最大で1〜5%幅広である。
・この検討において用いられるブラケットはすべて、以下の表に示すような、以下の同一の特徴:公称スロット寸法(.022インチ(約0.559mm))、および処方:トルク−7°、アンギュレーション0°および回転0°を備えた上顎小臼歯ブラケットであった。
Figure 2009532134
同一型(すなわち図7に示すブラケット型の1つ)の3個のブラケットを、垂直方向および水平方向において正しく整合されていない状態で固定するために、特別な金属ジグ804(図8)が組み付けられた。図8は、3つのブラケット704が取り付けられたジグ804を示す。ブラケット間距離は7mmであり、中央のブラケット704は、2個の残りのブラケット704と比較して、垂直方向において1mm上方、かつ水平方向において観察者に向かって1mm外側に配置されている。ジグ804に提供する前に、各試験ブラケットを、複合樹脂(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるモノロック(Mono Lok))を用いて、設置装置の真鍮マウント808に、個々に接着した。各真鍮マウント808は、対応するブラケットに対する物理的な保持を行うために樹脂を保持する孔(図示せず)を備えた円筒体である。各真鍮マウント808は、ブラケットの再現可能な接着位置、およびジグ804における真鍮マウント808の正確な位置決めのためのガイドとして機能する中心線812を有する。ブラケットの接着は、図9に示すように、0.016×0.022インチ(約0.406〜0.559mm)寸法のステンレス鋼ワイヤ816による支持を用いて、真鍮マウント808上にブラケットを位置決めすることによって行われた。ブラケットがそれらの対応する真鍮マウント808に接着されたならば、3つのブラケット−マウント対の組を、スロットおよびブラケットの位置決めから得られる情報を改善するために、用いられる最大サイズのアーチワイヤ(0.022インチ(約0.559mm))16(図8)がブラケットスロット14の高さ全体を充填するように、ジグ804に提供した。最後に、アーチワイヤ16をスロット14の底部と接触させて固定するために、金属結紮糸(すなわち、米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社から販売される、予め形成された0.010インチ(0.254mm)結紮ワイヤ)を適用した。したがって、その3つのブラケット内で移動するアーチワイヤ16の摩擦力の測定値は、有害な傾き運動、ねじれ運動または回転運動によって実質的に影響を受けなかった。
ジグ804上での摩擦試験において用いられるアーチワイヤ16はすべて、感熱性NiTiの0.014インチ(約0.356mm)直線ワイヤ(米国コロラド州デンバー所在のアールエムオー(RMO)社より販売されるサーマロイ(Thermaloy) )であった。このワイヤは歯列矯正術の再整合を開始するために用いられる最も一般的なアーチワイヤであるため、この特定のアーチワイヤ16を用いた。ジグ内においてこれらのアーチワイヤをブラケットに結合するために用いられる結紮糸は、米国コロラド州デンバーに所在のアールエムオー(RMO)社より販売される、弾性を有し、かつ低摩擦のシナジー(Synergy) 結紮糸であった。この結紮糸は、三連ウィングブラケット10,716(図7D、7E)を除くすべてのブラケットにおいて従来通りに結紮された。上述され、図4Aに示したように、ブラケット10,716は、高度な摺動機構のための低い摩擦力を利用するために、中央ウィング上のみに結合した。
(測定技術)
摩擦試験機は、特にブラケットの摩擦試験のために、イタリア国メッシーナ所在のConsiglio Nazionale delle Ricerche (CNR)のIstituto per i Processi Chimico Fisici(IPCF)によって設計・製造された。試験機は、試験ジグ804を支持する静止キャリッジを備えており、ジグは、4つの平滑な線形ボールベアリングを備えた2本の鉛直な平行棒に沿って摺動することができる。試験ジグを保持する静止キャリッジは、力センサーに作用する鉛直ロッドに固定される。力センサーからの出力は、インターフェースを介して読み取られ、コンピュータに送られた。静止キャリッジ上のジグ802に取り付けられたブラケットを通るアーチワイヤ16(図8に示すように)は、コンピュータにより制御されるステップモータによって駆動される移動キャリッジに固定された。ステップモータは4mm/分の等速で移動キャリッジを駆動した。センサーによって測定される対応する摩擦力は、移動するアーチワイヤ16と3つのブラケットとの間の摩擦結合のために、移動中に変化した。試験は、アーチワイヤ16における作動状態を維持するために37°Cで、かつ乾燥条件下において行なわれた。アーチワイヤ16を、それに対応する3つのブラケットの組を介して、アーチワイヤに沿って5mmの長さにわたって移動させる間に、コンピュータは、100個のデータポイントにわたる平均動摩擦を計算した。1回の試験は、3つの新たなブラケットの各組、弾性結紮糸および対応するアーチワイヤを用いて行なった。摩耗の影響を排除するために、各試験の終わりには、試験機を停止させ、ブラケットおよびアーチワイヤアセンブリを除去し、3つの新たなブラケットの組をジグ804に設置した。各ブラケット/アーチワイヤの組み合わせに対して6回の試験を行った。各試験を開始する前に、3つのブラケット、アーチワイヤ16、および対応する結紮糸を90%エタノールで清掃して表面の異物を除去した。
図7A〜図7Eの各型のブラケットについて摩擦データが得られると、そのデータはソフトウェアによってXYレコーダに表示され記録された。XYレコーダーは、水平(X)方向および垂直(Y)方向の双方に関して動摩擦係数を測定した。水平(X)方向および垂直(Y)方向の双方の摩擦係数の測定は、ジグ804におけるブラケットの所定の不整合構成に対する結果を正確に定量化するために必要であった。
(結果)
異なるブラケット型によって及ぼされた摩擦力の結果を図10に示す。3つの整合されていないブラケットの試験サンプルにおいて生じた拘束摩擦を、二次元、すなわち水平方向および垂直方向において評価した。水平方向については、(a)三連ウィングブラケット10,716と、(b)より従来型のブラケット704,708,712との間において摩擦力に大きな差が存在した。シナジーラックスブラケット10は、約0.15ニュートンの最も低い摩擦力を示し、続いてシナジー(登録商標)クラシック716、ミニトーラス(登録商標)712、ルキシ(商標)II708、そして最後にシグネチャー(商標)III704が続いた。三連ウィングブラケット10,716と他のブラケット型との差は、垂直方向の不整合についてはさらに広かった。シナジーラックスブラケット10は、垂直方向においても最も低い摩擦力(約0.35ニュートン)を及ぼし、次にシナジー(登録商標)クラシックブラケット716、続いてルキシ(商標)IIブラケット708、ミニトーラス(登録商標)ブラケット712、そして最後にシグネチャー(商標)IIIブラケット704が続いた。
従って、三連ウィング構成と、ライナー18(例えば50〜1000kg/mmの範囲、より好ましくは100〜500kg/mmの範囲の適切なヌープ硬度を有するもの)との組み合わせを有するブラケット10であって、ライナー18(場合によりスロット14も)が、上述したようにその近心端部および遠心端部において約10〜100%の範囲でより幅広に(より好ましくは70〜80%広く)拡開しているブラケット10は、ライナー18を有さない三連ウィングブラケット、およびライナーを有するが近心端部および遠心端部において拡開していないブラケットのような他の型のブラケットに対して、摩擦係数の大幅な低減を示す。さらに、歯列矯正医は、患者の歯の初期移動を開始するためにアーチワイヤとブラケットとを一緒に適切に取り付けるために、アーチワイヤ16に相当の三次元的湾曲を生じさせることを要する場合があるため、そのようなブラケット10は歯の再整合のための矯正治療の初期段階において特に有用である。例えば、図11A〜図11Cは、ブラケット10による矯正治療の段階を示している。図11Aは、三次元的に相当に湾曲したアーチワイヤ16とブラケットの初期段階の取り付けを示す。図11Bは、アーチワイヤ16の湾曲がより少ない治療の第2段階を示す。図11Cは、アーチワイヤが近遠心軸に対してほぼ直線状をなす、または平行である治療の最終段階を示す。
米国特許第3,504,438号明細書(参照により本願に完全に援用される)は、ステンレス鋼またはクロム合金から製造され、かつポリテトラフルオロエチレンのようなポリマー材料で被覆されて、ブラケットの摺動に対して比較的低い摩擦係数を提供する歯列矯正ブラケットを提案している。米国特許第5,203,804号明細書(本発明の譲受人に譲渡されている)は、金属歯列矯正アーチワイヤ上、または金属もしくはセラミック歯列矯正ブラケット上へのダイヤモンド様コーティングのような硬質炭素コーティングの使用について記載している。
(ブラケットキャップ)
ブラケット10の実施形態のようなブラケットは、アーチワイヤ16をブラケットスロット(例えば、上記溝15)内に固定することを支援するためのカバーまたはキャップを備えてもよい。図12〜図14は、新規なブラケットキャップ1204の実施形態を示す。キャップ1204は、ヒンジ1208、1本または2本の横材1212、スロットキャップ1216、少なくとも1つのキャップ保持部1220、および任意で設けることができる配置/除去タブ1224を備える。各横材1212はヒンジ1208に連結される。各横材1212はまた、該横材の長さの中間部において、スロットキャップ1216にも連結される。各横材1212のヒンジ1208への結合部とは反対側の端部は、対応するキャップ保持部1220に連結されており、1つ以上のキャップ保持部の各々には、配置/除去タブ1224を連結することができる。新規なブラケットキャップ1204は、金属、プラスチック、複合材、アクリル樹脂またはセラミックから製造され得る。
図13および図14に示すように、ブラケットキャップ1204がブラケット(例えばブラケット10)上に提供される場合、ヒンジ1208は、ブラケットのベース1232と、ブラケットの歯肉側または咬合側1230の一方におけるウィング20のうちの対応する一つとの間に位置する凹部1228内に設けられる(図14はそのような凹部1228を1つ示しているが、そのような凹部はすべて同一であってもよい)。ヒンジ1208は、各横材1212を、ブラケットの同一側面(歯肉側または咬合側)上のウィング20同士の間の空間内に出入りするように回動させるために、凹部1228内において回動可能である。従ってスロットキャップ1216がスロット14または溝15(すなわち、図14の開口1236)上で閉鎖されるときには、各横材の各端部はそのほぼ全体が、2つのウィング20の間(またはウィング20とフック22との間)の対応する空間内に位置する。反対に、スロットキャップ1216がスロット14または溝15へ自由に近づくことができるときには、各横材1212の、少なくともヒンジ1208に接続されていない端部は、ウィング20の間(またはウィング20とフック22との間)の空間に自由に出入りできる。
ヒンジ1208は円柱体であってもよいし、これに代えて(かつ、より好ましくは)、ヒンジは図14に示したヒンジ端面図によって示されるような、短軸「w」が長軸「M」よりも短い楕円形断面1234を有してもよい。そのような楕円形断面は、スロットキャップ1216がブラケットスロット14およびブラケット溝15(ライナー18が存在する場合)の少なくとも一方の開口1236を覆って完全に閉鎖する位置に向かってヒンジ1208が付勢されるように、横材1212に対して配向され得る。具体的には、スロットキャップ1216が開口1236を完全に閉鎖するときに、ヒンジ1208の向きは、その短軸「w」が、断面1234の中心点(すなわち短軸「w」と長軸「M」とが交わる箇所)を通る凹部1228の幅に対して、概して約0〜270度、より好ましくは45度の方向に延在するような向きである。従って、この向きにおいて、凹部1228を横切るヒンジ1208の幅は、内部にヒンジを有さない凹部1228の対応する幅よりわずかに大きく、側壁1240,1244は、これらの側壁がそれらの非付勢位置へ弾性的に復帰するためにヒンジによって張力を掛けられた状態となるように、ヒンジによってわずかに付勢されて離される。したがって、この張力は、摩擦および/または付勢力を生じさせる。これにより、少なくともスロットキャップ1216が開口1236を覆って完全に閉鎖する位置にロックされることになり、一部の実施形態においては、スロットキャップが開口1236を覆って閉鎖しそうなときに、スロットキャップ1216を、開口1236を完全に閉鎖するように強制的に移動(かつ保持)させる。具体的には、付勢力は、より変形が少ない状態に弾性的に動く側壁1240,1244によって生成され得る。ブラケットキャップ1204のそのような強制的な移動は、ブラケットおよびスロットキャップ1216(スロットキャップが閉まっている場合)の対応する接触部分の間のすべての距離が開口1236の幅の例えば約50%以内である場合に生じ得ることに留意されたい。従って、一実施形態において、開口1236に対するスロットキャップ1216の位置は、開口1236を閉鎖するようにスロットキャップを強制的に移動させることができる。すなわち、スロットキャップ1216が開口1236を部分的にのみ閉塞する図13および図14の双方に示す中間位置は、スロットキャップが開口1236を完全に閉鎖するために付勢され得るような位置である。スロットキャップ1216が開口1236を閉鎖するときには、少なくとも1つのキャップ保持部1220が、矢印1248の方向に沿って、破線で示される輪郭1252として示した位置1252へ移動することに留意されたい。
スロットキャップ1216を開口1236から除去することが所望される場合、すなわち、横材1212を方向矢印1256に枢動させる場合、その枢動を行うためには、ヒンジ1208を押圧する側壁1240,1244からの摩擦および/または付勢力に打ち勝たなければならない。側壁1244は、凹部1228の閉鎖端1260に隣接した凹面であるため、横材1212が矢印1256の方向に枢動するときに、ヒンジ1208に対する側壁の摩擦および/または付勢力は実質的に増大しない。さらに、付勢張力が実質的に増大しないため、そのような枢動中に、ヒンジ1208または側壁1240および/もしくは側壁1244が永久変形したり、割れたり、または破壊されたりする可能性がかなり低減される。
従って、上記の説明から、側壁1240,1244の弾性が、歯列矯正医を訪れる間隔が長くなってしまった場合でも開口1236を確実に覆うようにスロットキャップ1216を保つ形で、ヒンジ1208に対する張力を維持するためのばね機構として作用することは明らかである。しかしながら、例えば、歯列矯正医がキャップ保持部1220または配置/除去タブ1224を介して加えることができる回転力(rotational leverage) は、ヒンジ1208を押圧する側壁1240,1244からの摩擦および/または付勢力に打ち勝つために有効である。
図12および図13に示されるように、キャップ保持部1220は各々移動止め1264を備える。ブラケットキャップ1204をブラケット上に配置したり、スロットキャップ1216に開口1236を覆って閉鎖させたり、かつ/またはスロットキャップを開口1236から遠ざかるように枢動させたりするために、歯列矯正用ピンセットを用いてブラケットキャップ1204を移動止め1264において把持してもよい。ヒンジ1208がブラケットの凹部1228内に位置するようなブラケットキャップ1204の初期の配置の間、歯列矯正医は、ヒンジ1208の短軸「w」が凹部1228の開口にわたるように、または凹部1228の開口と少なくとも平行になるように、ブラケットキャップを配向させることに留意されたい。そのような位置において、ヒンジ1208は、多大な労力を要することなく、かつ、とりわけブラケットおよびブラケットキャップ1204を損傷することなく、かつ/またはブラケットが取り付けられる患者を害したり、または傷付けたりすることなく、凹部1228内に滑り込む、または嵌り込むであろう。その後、歯列矯正医は、スロット/溝開口1236を閉鎖するために、ピンセットにより移動止め1264を把持して、スロットキャップ1216を回動させることができる。移動止め1264を回動させると、ヒンジ1208は、長軸「M」の長さが側壁1240と側壁1244とをさらに離れさせるように回動し、従って、ヒンジを凹部にロックし、スロットキャップ1216の望ましくない移動を抑制するための所望の摩擦を生じさせるために、ヒンジに対する側壁の張力を増大させることに留意されたい。反対に、ブラケットからスロットキャップ1216を取り外すために、歯列矯正医は、ピンセットを用いて、移動止め1264のうちの1つを把持し、短軸「w」が凹部1228にわたるまで、横材1212を矢印1256の方向に回動させることができ、よって、例えばブラケットを損傷したり、ブラケットキャップ1204を損傷したり、かつ/またはブラケットが取り付けられる患者を害したり傷付けたりし得る力を及ぼすことなく、ヒンジ1208がその凹部1228から滑り出る、または外れることを可能にする。図14に示した楕円形断面ではなく円形断面を有するヒンジ1208の実施形態においては、ヒンジ1208と接触し、スロットキャップ1216を閉鎖位置(スロットキャップが開口1236を覆う位置)に維持するための、かつスロットキャップを開放位置(スロットキャップが開口1236を覆わない位置)に維持するための摩擦を提供するために、適切に構成された側壁1240,1244、および閉鎖端1260が設けられ得ることに留意されたい。しかしながら、ヒンジ1208をその凹部1228内に確実に提供し、かつその凹部からヒンジを取り外すことは非常に困難であり得る。これは、例えば、側壁1240,1244がヒンジの直径によって変形されなければならない場合があり、この直径は、ヒンジと凹部表面との間に相当な摩擦を生じさせてスロットキャップ1216の移動を妨げるために、凹部1228の範囲より十分に大きくなければならないためである。
他の形状(例えば断面形状)を有するヒンジも本開示の範囲内に含まれる。例えば、楕円形断面の上記効果は、卵形のヒンジ断面によって与えられてもよいし、または直径がに対応する円形断面を備えることによって与えられてもよい。
1つ以上のキャップ保持部1220の代わりに(またはキャップ保持部に加えて)、ブラケットキャップ1204をそのブラケット上に配置し、スロットキャップ1216を開口1236を覆うように閉鎖させ、かつ/またはスロットキャップを開口1236から遠ざかるように枢動させるために、配置/除去タブ1224を用いてもよい。具体的には、そのような配置/除去タブ1224は、そのような動作を行なうために、歯列矯正用ピンセットによって把持され得る。タブ1224を用いて、ブラケットキャップ1204を開放位置(スロットキャップが開口1236を覆わない位置)へ反転させたり、かつ/または、ブラケットキャップ1204を閉鎖位置(スロットキャップが開口1236を覆う位置)に反転させたりすることができるのため、配置/除去タブ1224は、スロット/溝開口1236を開閉するためのより容易な方法を提供し得ることに留意されたい。さらに、そのような反転は、歯列矯正用ピンセットでタブ1224を把持するために時間を掛けることなく行うことができる。
ブラケットキャップ1204の実施形態は、上述したブラケット10と共に用いることができる。しかしながら、ブラケットキャップ1204の実施形態はまた、歯肉側および咬合側の各々に二連タイウィングを有するブラケットと共に用いることもできる。そのようなブラケットについては、ヒンジ1208の長さに沿って中央に連結された単一の横材1212が存在し得る。従って、ブラケットキャップ1204が閉鎖位置にある場合、横材1212は、ウィング20の近心側の対とウィング20の遠心側の対との間に延在する歯肉−咬合方向の凹部(gingival to occlusal recess) を横断して延びる。しかしながら、ブラケットのベース1232と歯肉側の対または咬合側の対の各ウィング20との間の凹部1228と係合する場合のヒンジ1208の動作は、上述した説明と同一である。
一般的にはスロットキャップ1216はアーチワイヤスロット14または溝15内にアーチワイヤ16を保持しやすくするように意図されているが、スロットキャップ1216の様々な実施形態が提供され得る。例えば、スロットキャップ1216の近遠心方向の長さは、(a)スロット/溝に対して一部のみ(例えばそのような長さの少なくとも10%)を覆うようにしてもよく、(b)スロット/溝を完全に被覆してもよく、または(c)歯の移動の制御を高めるためにブラケットの近心縁および/または遠心縁を通過して延びてもよい。例えば(i)スロット/溝に面するスロットキャップ1216の表面が開口1236に進入する範囲、および(ii)この表面の構成および組成に応じて、様々な量の拘束摩擦が生じ得る。好ましい一実施形態において、この表面は、拘束摩擦を著しく増大させるように、アーチワイヤ16と接触しない。
別の実施形態において、ヒンジ1208の断面1234は多角形形状とすることができ、かつ、例えば側壁1244の凹形状は、前記断面の多角形形状部分が、(a)スロットキャップ1216が開口1236と係合してこれを覆う位置と、(b)スロットキャップが開口1236のいかなる部分も閉塞しない位置との間の(およびそのような位置を含む)個々の位置において噛み合い得るように、対応する多角形形状を有することができる。
ブラケットキャップ1204は、初期の矯正治療におけるような特定の例において、結紮バンドの代替物として提供されてもよい。他の例においては、結紮バンド54は、ブラケットキャップ1204上に配置され、それにより、キャップをブラケットにさらに固定するようにしてもよい。すなわち、ブラケットキャップ1204は、まずブラケットに固定され、次に結紮バンド54がブラケット/ブラケットキャップの組み合わせに固定される。この後者の使用方法において、ブラケットキャップ1204はブラケット(例えば、ブラケット10)に対して繰り返し着脱することができる。例えば、初期の矯正治療においては、結紮バンドを図4Aに示すようにブラケット10上に配置し、その後、ブラケットキャップ1204を溝15上に配置することができる。これに代えて、まずブラケットキャップ1204をブラケットに取り付けた後に、図4Aにおけるような結紮バンドを取り付けることもできる。後続の矯正治療期間においては、結紮バンドおよびブラケットキャップ1204は(例えばヒンジがブラケット凹部1228から比較的容易に外れるように、横材を回動させることによって)除去することができ、また結紮バンドは図4B〜図4Eに示した他の構成のうちの1つに再構成され得る。さらに、アーチワイヤの形状を再構成してもよい。ブラケットキャップ1204は、再度、上述したようにブラケットに取り付けることができる。この場合、ブラケットキャップは、結紮バンドが新規の構成となる前または後に、取り付けることができる。
本開示は、様々な実施形態において、本願において描写され記載された構成要素、方法、工程、システムおよび/または装置を、また、それらの様々な実施形態、サブコンビネーションおよび一部を含む。当業者であれば、本開示を理解した後に、本開示を製造し用いる方法を理解するであろう。本開示は、様々な実施形態において、例えば、性能を向上させるため、容易にするため、および/または実施費用を低減するために従来の装置または方法において用いられてきたかもしれない、本願またはその様々な実施形態において描写および/または記載されていない品目を有さないことを含めて、本願またはその様々な実施形態において描写および/または記載されていない品目を有さない装置およびプロセスを提供することを含む。
「1つの(a)または(an)」という語は、その要素の1つ以上を指すことに注意されたい。そのため、「1つの(aまたはan)」、「1つ以上」および「少なくとも1つ」という語は、本願において区別なく用いられ得る。また、「備える(comprising)」、「含む(including) 」、「有する(having)」という語も区別なく用いられ得ることにも注意されたい。
本開示の上記の検討は例証および説明のために示された。上記は、本発明を本願において開示した形態に限定するものではない。前述の詳細な説明において、例えば、本発明の様々な特徴は、開示を簡素化する目的で、1つ以上の実施形態に一まとめにされている。この開示方法は、特許請求される発明が、各請求項において明白に述べているよりも多くの特徴を必要とするという意図を表すものと解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲に表すように、本発明の態様は、先に開示した単一の実施形態のすべての特徴を含んでいなくても実施できる。したがって、以下の特許請求の範囲は、この詳細な説明に組み入れられ、各請求項は、本発明の別個の好ましい実施形態として独立している。
さらに本発明の説明は、1つ以上の実施形態および特定の別例および改変例の説明を含んでいるが、例えば、本開示を理解した後に当業者の技能および知識の範囲内にあり得るような、他の別例および改変例は、本発明の範囲内に含まれる。特許請求されるものに対する、代替の、交換可能なおよび/または均等な構造、機能、範囲、または工程を含めて、許容される範囲内で別の実施形態を含む権利を得るように意図される。なお、これは、そのような代替の、交換可能なおよび/または均等な構造、機能、範囲、または工程が本願に開示されているか否かに係わるものではなく、また、いかなる特許可能な主題も公衆に供するものではない。
新規なブラケット10についての実施形態を示す図。 新規なブラケット10についての実施形態を示す図。 新規なブラケット10についての様々な実施形態を示す図。 新規なブラケット10についての様々な実施形態を示す図。 新規なブラケット10についての様々な実施形態を示す図。 新規なブラケット10についての様々な実施形態を示す図。 様々なブラケット型の拘束摩擦を測定するために実証研究で用いた様々な型のサンプルブラケットを示す図。 実証研究において用いられたジグ804を示す図。同型の3つのブラケットのサンプル集合が、これらのサンプルブラケットとアーチワイヤ16との間の水平方向および垂直方向の双方における拘束摩擦を測定するためのジグ上に配列されている。 ジグ804上に設けられる前に、真鍮マウント808にブラケットがどのように固定されたかを示す図。 アーチワイヤ16が図7に示す様々なブラケット型の集合によって引っ張られるときに生じる水平方向および垂直方向における摩擦力を示す棒グラフ。新規なブラケット10によって、水平方向および垂直方向の双方において生じる摩擦力はかなり小さかった。 患者の歯を再整合するための矯正治療の一連の段階の間に用いられる新規なブラケット10の一実施形態を示す図。 新規なブラケット10または別のブラケット型のようなブラケットを横断して近遠心に延びるアーチワイヤスロット/溝の少なくとも一部を覆うための新規なブラケットキャップ1204の正面図。 新規なブラケット10のような三連ウィングブラケットと組み合わされた新規なブラケットキャップ1204の正面図。 ブラケットと組み合わされた新規なブラケットキャップ1204の側面図。

Claims (39)

  1. 歯肉側および咬合側の少なくとも一方に位置する3つのタイウィングと、歯の表面と結合するためのベースと、アーチワイヤ受容部とを有する本体であって、前記受容部は本体内において近遠心方向に延在する、本体と、
    前記受容部のためのライナーであって、該ライナーは、スロットの内側を覆うための底部および対向する側壁を備え、前記側壁は、それらの近心端部および遠心端部において、該側壁間の最も狭い距離に対応する距離の少なくとも80%拡開しており、前記側壁は、前記ライナーの近遠心方向の長さの少なくとも4分の1にわたってほぼ平行である、ライナーとを備え、
    前記ライナーは、該ライナー内に受容されたアーチワイヤとの摩擦を、該ライナーを有さない受容部に受容されたアーチワイヤと比較して低減する、歯に装着するための矯正器具。
  2. 歯肉側および咬合側の各々に3つのタイウィングをさらに備える、請求項1に記載の器具。
  3. 前記ライナーのヌープ硬度は、前記本体のヌープ硬度の10〜30%の範囲にある、請求項1に記載の器具。
  4. 前記側壁の少なくとも1つが前記底部から前記受容部の開口まで延在し、前記開口は、前記本体の近心側面と前記本体の遠心側面との間に延在する、請求項1に記載の器具。
  5. 前記底部は、その近心端部および遠心端部において、前記側壁が同側壁の他の部分の高さより少なくとも50%高い高さを有するように拡開している、請求項1に記載の器具。
  6. ブラケットの識別および歯上における前記器具の位置合わせの支援のうち、少なくとも一方のために、本体上に印をさらに備える、請求項1に記載の器具。
  7. 前記ベースは歯に装着する面を備え、該装着面は前記本体の近心側面と遠心側面との間に延びる複数のレールを備え、該レールは、その中心においてよりも、その両端部においてより幅が広くなっており、溝がレールと交互に配置されており、該溝の少なくとも1つはその溝の内部において歯肉−咬合方向の範囲を有し、その範囲は溝のための対応する開口よりも大きく、前記開口は、ブラケットが歯に装着されているときには、歯と前記範囲との間に位置する、請求項1に記載の器具。
  8. 前記ライナーは金を含有する、請求項1に記載の器具。
  9. 前記本体はセラミックを含有する、請求項1に記載の器具。
  10. 歯の再整合に用いられるアーチワイヤを保持するための装置において、該装置は、歯に装着するための矯正器具と、キャップとを備え、
    前記矯正器具は、
    (a−1)該器具の歯肉側および咬合側のうちの一方に位置する少なくとも一対の隣接したタイウィングと、
    (a−2)歯の表面と結合するためのベースと、
    (a−3)前記ベースと前記隣接したタイウィングの各々との間に位置する対応する凹部と、
    (a−4)前記器具を横断して近遠心方向に延在する開口を有するアーチワイヤ受容部とを有し、
    前記キャップは、
    (b−1)隣接したタイウィングの対応する凹部と接触するために十分な長さを有するヒンジと、
    (b−2)近遠心方向における前記開口の範囲の少なくとも10%である開口範囲を覆うためのカバーと、
    (b−3)長さを有する横材であって、前記ヒンジおよびカバーが、前記長さに沿って離間した位置において横材に連結される、横材とを有し、
    前記凹部のうちの少なくとも1つに関し、前記ヒンジは、該凹部のうちの少なくとも1つに対して、該凹部に進入するための第1位置にあり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口範囲へ出入りできるように、該ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するための第2位置へ回動可能であり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口範囲へ出入りしないように、前記少なくとも1つの凹部内に固定される第3位置へ回動可能であり、
    前記ヒンジは、
    (c−1)前記長さを横断する第1ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第1位置にあるときに、前記開口から前記少なくとも1つの凹部に及ぶ第1ヒンジ寸法と、
    (c−2)前記長さを横断する第2ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第2位置にある場合に、前記ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するためのヒンジの範囲に対応する第2ヒンジ寸法と、
    (c−3)前記長さを横断する第3ヒンジ寸法であって、前記ヒンジを第3位置に固定するためのヒンジの範囲に対応する第3ヒンジ寸法とを有し、
    前記第2ヒンジ寸法は第1ヒンジ寸法および第3ヒンジ寸法より大きい、装置。
  11. 前記少なくとも1つの凹部は、前記ヒンジを該少なくとも1つの凹部内に接触させて保持するための対向する側面を備える、請求項10に記載の装置。
  12. 前記ヒンジが第2位置および第3位置の少なくとも一方にあるときに、前記対向する側面がが変形される、請求項11に記載の装置。
  13. 前記ヒンジが第2位置および第3位置の少なくとも一方にあるときに、前記対向する側面は、前記ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に保持するための圧力を該ヒンジに印加する、請求項12に記載の装置。
  14. 第2位置と第3位置との間において、前記ヒンジおよび少なくとも1つの凹部は、前記ヒンジを第3位置に移動させるように係合する、請求項10に記載の装置。
  15. 前記少なくとも1つの凹部の一部分がヒンジによって変形され、その一部分の変形は、ヒンジが第2位置から第3位置へ移動すると低減される、請求項14に記載の装置。
  16. 前記第1寸法、第2寸法および第3寸法の各々を決定するヒンジ断面は、互いに横切る第1断面範囲および第2断面範囲を有し、第1断面範囲は第2断面範囲より長い、請求項10に記載の装置。
  17. 前記第2断面範囲は、第1ヒンジ寸法と少なくとも平行である、請求項16に記載の装置。
  18. 前記第2ヒンジ寸法および第3ヒンジ寸法は、第2断面範囲より大きい、請求項17に記載の装置。
  19. 前記少なくとも1つの凹部は、ヒンジを受容するための少なくとも2つの凹部を備え、前記凹部の各々は、前記ベースと前記タイウィングのうちの異なる1つとの間に設けられる、請求項10に記載の装置。
  20. 少なくとも一対の隣接したタイウィングは、前記器具の歯肉側および咬合側のうち一方に3つのタイウィングを備える、請求項19に記載の装置。
  21. 前記少なくとも1つの凹部は、互いに対して整合された3つの凹部を備え、前記3つの凹部は、それら3つの凹部の各々に対して、ヒンジが第1位置、第2位置、および第3位置の間において同時に移動するようにヒンジを受容するためのものである、請求項20に記載の装置。
  22. 前記2つの凹部の各々は、第2位置と第3位置との間を移動するときにヒンジが摺動する凹面を備える、請求項19に記載の装置。
  23. 第2横材をさらに備え、該第2横材は、その長さに沿って前記ヒンジおよびカバーを相互に連結するためのものである、請求項10に記載の装置。
  24. 前記横材の長さおよび前記第2横材の第2長さは、ヒンジが第3位置にあるときに、(i)2つのタイウィングの間、および(ii)フックとタイウィングとの間のうちの一方の空間内に受容される対応部分を有する、請求項23に記載の装置。
  25. 前記空間は、前記矯正器具の、前記対応する凹部とは反対側に位置する、請求項24に記載の装置。
  26. 前記キャップは、前記横材に取り付けられた少なくとも1つのキャップ保持部をさらに備え、前記カバーは、前記ヒンジと前記少なくとも1つのキャップ保持部との間において前記横材の長さに沿って連結されており、前記少なくとも1つのキャップ保持部は、前記横材の横断面に比べて拡大した範囲を備え、その拡大した範囲は、前記キャップを移動させるためにピンセットによって把持されるための移動止めを備える、請求項10に記載の装置。
  27. 前記少なくとも1つのキャップ保持部は2つのキャップ保持部を含む、請求項26に記載の装置。
  28. 前記2つのキャップ保持部はタブによって連結される、請求項27に記載の装置。
  29. 前記器具の歯肉側および咬合側の各々に3つのタイウィングをさらに備える、請求項10に記載の装置。
  30. 前記アーチワイヤ受容部はライナーを有し、そのライナーのヌープ硬度は前記ベースのヌープ硬度の10〜30%の範囲にあり、前記ライナーは前記スロットを内側を覆うための底部および対向する側壁を備え、該側壁は、その近心端部および遠心端部において、該側壁間の最も狭い距離に対応する距離の少なくとも10%拡開しており、前記側壁は、前記ライナーの近遠心方向の長さの少なくとも4分の1にわたってほぼ平行である、請求項10に記載の装置。
  31. 前記側壁の少なくとも1つは、前記底部からアーチワイヤ受容部の開口まで延在し、前記開口は、前記ベースの近心側面と遠心側面との間に延在する、請求項30に記載の装置。
  32. 前記底部は、その近心端部および遠心端部において、前記側壁が同側壁の他の部分の高さより少なくとも50%高い高さを有するように拡開している、請求項30に記載の装置。
  33. ブラケットの識別、および歯上での前記器具の位置合わせの支援のうち少なくとも一方のために、前記器具上に印をさらに備える、請求項10に記載の装置。
  34. 前記ベースは歯に装着される面を備え、該装着面は前記本体の近心側面と遠心側面との間に延びる複数のレールを備え、該レールは、その中心においてよりも、その両端においてより幅が広くなっており、溝がレールと交互に配置されており、それら溝の少なくとも1つはその溝の内部に歯肉−咬合方向の範囲を有し、その範囲は前記溝の対応する開口よりも大きく、前記開口は、ブラケットが歯に装着されているときには、歯と前記範囲との間に位置する、請求項10に記載の装置。
  35. 前記ヒンジは、第3位置から前記カバーが移動することを防止するための摩擦力を及ぼすために、前記ヒンジの対向する側面上において前記少なくとも1つの凹部の表面と接触する、請求項10に記載の装置。
  36. 前記矯正器具は、
    歯肉側および咬合側の少なくとも一方に位置する三連タイウィングと、歯の表面と結合するためのベースとを有する本体であって、前記受容部は本体において近遠心方向に延在する、本体と、
    アーチワイヤ受容部のためのライナーであって、前記ライナーは本体と比較してアーチワイヤとの摩擦を低減し、前記ライナーは前記アーチワイヤ受容部の内側を覆う底部および対向する側壁を備える、ライナーと
    をさらに備える請求項10に記載の装置。
  37. 歯に装着するための矯正器具のアーチワイヤ受容部のためのカバーであって、前記矯正器具は、(a)該器具の歯肉側および咬合側のうちの一方に位置する少なくとも一対の隣接したタイウィングと、(b)歯の表面と結合するためのベースと、(c)前記ベースと前記隣接したタイウィングの各々との間に位置する対応する凹部と、(d)前記器具を横断して近遠心方向に延在する開口を有するアーチワイヤ受容部とを有し、前記カバーは、
    隣接したタイウィングの対応する凹部と接触するために十分な長さを有するヒンジと、
    近遠心方向における前記開口の範囲の少なくとも10%である開口範囲を覆うためのカバーと、
    前記ヒンジおよびカバーを相互に連結するための横材とを備え、
    前記凹部のうちの少なくとも1つについて、前記ヒンジは、少なくとも1つの凹部に対して、前記凹部に進入するための第1位置にあり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口の範囲へ出入りできるように、該ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するための第2位置へ回動可能であり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口の範囲へ出入りしないように、前記少なくとも1つの凹部内に固定される第3位置へ回動可能であり、
    前記ヒンジは、
    (c−4)前記長さを横断する第1ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第1位置にあるときに、前記開口から前記少なくとも1つの凹部にわたる第1ヒンジ寸法と、
    (c−5)前記長さを横断する第2ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第2位置にあるときに、前記ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するためのヒンジの範囲に対応する第2ヒンジ寸法と、
    (c−6)前記長さを横断する第3ヒンジ寸法であって、前記ヒンジを第3位置に固定するためのヒンジの範囲に対応する第3ヒンジ寸法とを有し、
    第2ヒンジ寸法は第1ヒンジ寸法および第3ヒンジ寸法より大きい、カバー。
  38. 歯に装着するための矯正器具とキャップとを使用する、アーチワイヤを歯の再整合に用いる方法において、
    前記矯正器具は、
    (a−1)前記器具の歯肉側および咬合側の各々に位置する3つの隣接したタイウィングと、
    (a−2)歯の表面と結合するためのベースと、
    (a−3)前記ベースと前記隣接したタイウィングの各々との間に位置する対応する凹部と、
    (a−4)前記器具を横断して近遠心方向に延在する開口を有するアーチワイヤ受容部とを有し、
    前記キャップは、
    (b−1)隣接したタイウィングの対応する凹部と接触するために十分な長さを有するヒンジと、
    (b−2)近遠心方向における前記開口の範囲の少なくとも10%である開口範囲を覆うためのカバーと、
    (b−3)長さを有する横材と、該長さに沿って前記ヒンジおよびカバーが離間した位置において横材に連結される、横材とを有し、
    前記凹部のうちの少なくとも1つに関して、前記ヒンジは、少なくとも1つの凹部に対して、前記凹部に進入するための第1位置にあり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口の範囲に出入りできるように、該ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するための第2位置へ回動可能であり、かつ前記ヒンジは、前記カバーが前記開口の範囲に出入りしないように、前記少なくとも1つの凹部内に固定される第3位置へ回動可能であり、
    前記ヒンジは、
    (c−7)前記長さを横断する第1ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第1位置にあるときに、開口から前記少なくとも1つの凹部にわたる第1ヒンジ寸法と、
    (c−8)前記長さを横断する第2ヒンジ寸法であって、前記ヒンジが第2位置にあるときに、前記ヒンジを前記少なくとも1つの凹部内に固定するためのヒンジの範囲に対応する第2ヒンジ寸法と、
    (c−9)前記長さを横断する第3ヒンジ寸法であって、前記ヒンジを第3位置に固定するためのヒンジの範囲に対応する第3ヒンジ寸法とを有し、
    第2ヒンジ寸法は第1ヒンジ寸法および第3ヒンジ寸法より大きく、
    前記方法は、第1の矯正治療において、
    (d−1)前記器具の各側のウィングのうちの中央のウィングのみの周囲に結紮バンドを提供する工程と、
    (d−2)前記ヒンジを第3位置に提供する工程とを実施し、
    後続の矯正治療において、
    (e−1)前記ヒンジを第1位置に移動させる工程と、
    (e−2)前記器具の各側に位置する中央ウィングではないウィングの周囲に結紮バンドを提供し、前記結紮バンドが8の字を形成する工程とを実施する方法。
  39. 前記前記ヒンジを第1位置に移動させる工程を行った後に、前記ヒンジを第3位置に提供する工程をさらに含む、請求項38の方法。
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