JP2009530656A - 可視光でファラデー回転が向上する磁気光学フォトニック結晶多層構造 - Google Patents

可視光でファラデー回転が向上する磁気光学フォトニック結晶多層構造 Download PDF

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Abstract

青色および緑色波長における磁気光学材料を製造するための装置、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品。装置は、所定の可視周波数の成分を含む光信号に対して概して透明である基板と、上記成分を透過させるための、基板を覆う光学多層のスタックであって、少なくとも約40パーセントの電力が通り、約600ナノメートル未満の所定の可視周波数について1ミクロン当たりのファラデー回転が少なくとも約24度であるスタックとを含む。方法は、開示の材料の製造および組み立てのためのプロセスを含み、コンピュータプログラム製品は、開示の方法を実施するための機械が実行可能な命令を含む。

Description

本願は、参照によりそれら全体があらゆる目的のために本明細書中に明示的に組み込まれる「SYSTEM,METHOD,AND COMPUTER PROGRAM PRODUCT FOR MAGNET−OPTIC DEVICE DISPLAY」という題名の2005年2月14日に出願された米国特許出願第10/906,304号、および「Nano−engineered magneto−photonic planar thin−films for a low power,high density digital cinema projector and flat panel display systems」という題名の2006年2月9日に出願された米国特許出願第60/766,764号に関連する。
本発明は、一般に多層光学材料に関し、特に、可視放射の特定の波長においてファラデー回転および透過の向上がもたらされるように調整された多層磁気光学フォトニック結晶材料に関する。
ファラデー効果とも呼ばれるファラデー回転は一般に周知で、赤外スペクトル内の信号を用いる電気通信システムへのその適用は広範囲に及ぶ。要するに、このファラデー効果により、伝播の方向に磁場が存在する場合に放射信号の偏向角が変化する。偏向角の変化量は、磁場強度、磁場が作用する距離、および放射信号が通って伝播する材料のベルデ定数の関数である。
電気通信システムが有する利点は、それら電気通信システムが赤外振動数を用いて動作することである。赤外振動数においては、優れたベルデ定数および優れた透過係数を有する材料が存在する。ファラデー効果に影響を及ぼす材料特性および構造が、これらの用途について広く研究されている。
磁気光学材料は、磁気光学ディスプレイにおける使用が考えられている。周知のとおり、ディスプレイには一般に単色と多色の二つのタイプがある。ディスプレイでは明らかに、放射周波数が可視スペクトル内にある。磁気光学ディスプレイの動作周波数が赤外スペクトルから可視スペクトルへと減少するにつれて、所望の有効ベルデ定数値を有する材料を通る光線の透過率が許容し難くなることが判明している。したがって、赤、緑および青(RGB)の原色パラダイムを用いる多色ディスプレイは、今のところ多くの理由からまだ実現されていない。それら多くの理由の一つは、十分なファラデー回転値ならびに所望の緑色および青色波長の適切な透過率を有する適切な緑色および青色材料の入手が困難なことにある。
緑色および青色スペクトルにおける使用に適した磁気光学材料が必要とされている。
青色および緑色波長における磁気光学材料を製造するための装置、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品が開示される。装置は、所定の可視周波数の成分を含む光信号に対して概して透明である基板と、上記成分を透過させるための、基板を覆う光学多層のスタックであって、少なくとも約40パーセントの電力が通り、約600ナノメートル未満の所定の可視周波数について1ミクロン当たりのファラデー回転が少なくとも約24度であるスタックとを備える。方法は、開示の材料の製造および組み立てのためのプロセスを含み、コンピュータプログラム製品は、開示の方法を実施するための機械が実行可能な命令を含む。
磁気光学ディスプレイおよび投射系と適合する磁気光学材料が実現される。開示されている材料により、赤、緑および青(RGB)の原色パラダイムを用いる単純で効率的で経済的な多色ディスプレイが可能となる。
以下の説明は、当業者が本発明を実施し使用することが可能となるように提示され、特許出願およびその要件に即して提供される。本明細書に記載されている好ましい諸実施形態ならびに一般原理および特徴に対する様々な変更形態が、当業者には容易に明らかとなるであろう。したがって、本発明は、示される実施形態に限定されるものではなく、本明細書中に記載されている原理および特徴と一致する最も広い範囲に適合する。
図1は、本発明による多層磁気光学フォトニック結晶(MPC)変調システム100についての好ましい一実施形態の一般的な図である。MPC変調システム100は通常、偏光(たとえば、右円偏光または左円偏光の一方)105を受信するための入力側と、MPC構造110と、偏光の伝播方向と平行な偏光に与えられる磁場(B)によってもたらされる、異なる大きさの偏光回転115を伴う(たとえば、ファラデー効果)偏光を透過させるための出力側とを有する平面構造である。
MPC110は、特定の厚さおよび磁気光学特性の、後述のような所望のMPC特性を有する材料からなるN個の層(120i、i=1〜N)を支持する基板120を含む。層120の適切な構造化によって、透過率および旋回特性(与えられた磁場Bに対する偏光応答の測定値)が、入力偏光105の所望の波長について実現される。
MPC110を製造することができる多くの異なる方法がある。好ましい実施形態は、以下のプロセスステップ(本発明はこのプロセスで作製される構造に限定されるものではないが)を含む。このプロセスは、波長ならびに層120の所望の材料特性および組成に応じて、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)または他の適切な支持基板(たとえば、シリコン等)で始まる。基板の大きさは、予想される用途、およびバルクデバイス中に形成しようとする画素の数に依存し、たとえば、128×128画素のモジュールについて10mm×10mm、また導電性アレイを生成する磁場で各画素が取り囲まれている投影系で使用するためのMPCについての好ましい実施形態では、4096×2048画素のモジュールについて約100mm×50mmである。これらの寸法はもちろん、任意の特定の用途向けに適合させ変更することができる。
好ましい製造プロセスは、たとえば図2、図3および図4に示すように、構造および波長に依存する、異なる厚さの磁気および非磁気材料の多層をスパッタリングすることを含む。層120を製造するためには高周波スパッタリングが好ましいが、他の積層技法が周知であり、具体的な実施の必要性および要望に応じて、代わりにまたは併せて使用することができる。以下でさらに説明するように、好ましい実施形態では、厚さが透過光の波長に依存する各層120xが設けられる。これらの波長で透過率および旋回が向上するよう、青色波長向けに以下の代表的な好ましい構造が設計されることも理解される。以下の議論では、青色、緑色および赤色に対応するように下記の波長、青色モジュールではλ=473nm、緑色モジュールではλ=532nm、赤色モジュールではλ=632nmを使用する。
スパッタリングは、エネルギーイオンによる材料の衝撃により固体ターゲット材料中の原子が気相に放出される物理的プロセスである。スパッタリングは、薄膜蒸着ならびに分析技術に一般的に使用される。スパッタリングは主に、衝突による、イオンと材料中の原子との間の運動量交換によって動かされる。このプロセスは原子のビリヤードと考えることができ、イオン(突き玉)が大きな最密原子(ビリヤード球)クラスタを突く。最初の衝突により原子がクラスタの奥深くに押し込まれるが、後に続く原子間衝突により表面近くの原子の一部がクラスタから放出される。入射イオン当たりに表面から放出される原子の数は、スパッタ収率と呼ばれ、スパッタリングプロセスの効率の重要な尺度である。スパッタ収率が依存する他の事項は、入射イオンのエネルギー、イオンおよびターゲット原子の質量、ならびに固体中の原子の結合エネルギーである。このスパッタリングプロセスのためのイオンは、スパッタリング装置内で誘導されるプラズマによって供給される。実際には、RF(高周波)交流の使用、磁場の利用、およびターゲットへのバイアス電圧の印加を含め、最適なスパッタリング条件を実現するために、様々な技法を使用してプラズマ特性、特にイオン密度を変更する。
気相に放出されたスパッタ原子は、それらの熱力学的平衡状態にはない。スパッタ材料の堆積は、真空チャンバ内のすべての表面上に生じる傾向にある。スパッタリングは、集積回路加工において様々な材料の薄膜を堆積させるために、半導体産業において広く使用される。光学用途向けのガラス上の薄い反射防止コーティングも、スパッタリングによって堆積させる。低い基板温度が使用されるため、スパッタリングは、薄膜トランジスタ用のコンタクト金属を堆積させるための理想的な方法である。おそらく、最もなじみのあるスパッタリングの製品は、二重窓アセンブリで使用される、ガラス上の低放射率コーティングである。このコーティングは、銀と、酸化亜鉛、酸化スズ、二酸化チタンなどの金属酸化物を含む多層である。
蒸着技法としてのスパッタリングの重要な一つの利点は、蒸着膜が原材料と同じ組成を有することである。スパッタ収率はターゲット中の原子の原子量に依存するため、被膜の化学量論とターゲットの化学量論とが等しいことに驚くことがある。したがって、合金または混合物のある成分が他の成分よりも速くスパッタされ、その成分が堆積物中に豊富に存在していると予想されることがある。しかしながら、表面原子をスパッタすることができるだけであるため、ある元素のより速い放出により、他の元素が豊富な表面が残され、スパッタ速度の差が効果的に相殺される。熱蒸発技法では対照的に、蒸発源のある成分がより高い蒸気圧を有し、その結果蒸発源と異なる組成を有する蒸着膜がもたらされることがある。
スパッタ蒸着には、その速度により分子線エピタキシー(MBE)に優る利点もある。より速い蒸着速度により、同じ時間内により少ない不純物しか基板の表面に到達することができないため、不純物混入がより少なくなる。したがって、スパッタリング法では、MBE法が耐えることができる真空圧よりも不純物濃度がはるかに高いプロセスガスを使用することができる。スパッタ蒸着中、基板にエネルギーイオンおよび中性原子によって衝撃を与えることができる。基板バイアスでイオンを屈折させることができ、軸外のスパッタリングによって蒸着速度を犠牲にするだけで中性衝撃を最小限に抑えることができる。プラスチック基板はこの衝撃に耐えることができず、通常蒸発によりコーティングされる。
スパッタ銃は通常、強い電磁場に依存するマグネトロンであるである。スパッタガスは不活性で、通常アルゴンである。このスパッタリングプロセスは、ターゲット付近の他の電場または磁場によって乱されることがある。アノード−カソードバイアスの符号を高速で変化させるRFスパッタリングを用いて、絶縁性ターゲット上への電荷蓄積を回避することができる。RFスパッタリングは、RF電源およびインピーダンス整合回路網の追加費用のみで絶縁性の高い酸化物膜を生成するようにうまく機能する。強磁性ターゲットから漏れる浮遊磁場もまた、このスパッタリングプロセスを妨害する。非常に強い永久磁石を有する特別に設計されたスパッタ銃は、多くの場合補償に使用しなければならない。
イオンビームスパッタリング(IBS)は、ターゲットがイオン源の外側にある方法である。カウフマン源においては、マグネトロンと同様に磁場によって閉じ込められる電子との衝突によって、イオンが生成される。その後、それらイオンは、ターゲットに向かうグリッドから生じる電場によって加速される。これらのイオンはその源から離れるため、第2の外部フィラメントからの電子によって中和される。IBSには、イオンのエネルギーと流束とを独立に制御することができるという点で利点がある。ターゲットを突く流束は中性原子で構成されるため、絶縁性または導電性のターゲットをスパッタすることができる。IBSは、ディスクドライブ用薄膜ヘッドの製造に適用されている。IBSの主な欠点は、イオン源の動作を保持するために多大なメンテナンスが必要とされることである。
反応性スパッタリングとは、ターゲット材料と真空チャンバ内に導入されるガスとの間の化学反応によって蒸着膜を形成する技法を指す。反応性スパッタリングを用いて多くの場合酸化物および窒化物膜が作製される。不活性ガスおよび反応性ガスの相対圧力を変化させることによって、被膜の組成を制御することができる。被膜の化学量論が、SiNx中の応力およびSiOxの屈折率のような機能特性を最適化するための重要なパラメータである。オプトエレクトロニクスおよび太陽電池で使用される透明な酸化インジウムスズ導体は、反応性スパッタリングによって作製される。
イオンアシスト蒸着(IAD)では、スパッタ銃よりも低い電力で作用する二次イオンビームに基板をさらす。通常、IBSで使用するようなカウフマン源により、この二次ビームが供給される。IADを使用して、基板上にダイアモンド状の炭素を堆積させることができる。基板上に着地した、ダイアモンド結晶格子内で適切に結合していない炭素原子は、二次ビームによって払い落とされる。NASAは、1980年代に、この技術を利用してタービン翼上へのダイアモンド膜の蒸着を試みた。ハードディスク円盤上の四面体非晶質炭素表面コーティングや、医療インプラント上の硬い遷移金属窒化物コーティングの作製など、他の重要な用途でもIASは使用される。
この好ましい実施形態においては、スパッタリングターゲットは市販のものであっても、特別注文のものであってもよく、層120の数およびタイプ/組成向けに設計することができる。図2〜図4に示す構造では、必要とされるスパッタリングターゲットの最大数は3である。しかしながら、他の諸実施形態および実施においては、最大数がこの数よりも大きく、たとえば、6〜8(あるいは多少大きいまたは小さい)であってもよく、この最大数を利用して代替の好ましい構造を実現することになる。
図2は、本発明によるMPC200についての第1の具体的な好ましい実施形態である。図6は、図2の構造についての透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフ一組である。MPC200は、GGGの基板と、「M」および「L」と称される2種の材料の層とを含み、ここで、Mはビスマス置換イットリウム鉄ガーネット(Bi:YIG)であり、Lは基板と同じ、すなわちGGGである。MPC200の設計波長は473nmであり、各層がλ/4nにほぼ等しい厚さを有する。ここで、nは特定の層材料の屈折率である(たとえば、n(L)は約1.97、n(M)は約2.8である。したがって、各L層の厚さは約60.02nmであり、各M層の厚さは約42.23nmであるため、すべての層の全厚さは約662.4nmとなる。簡単にするため、基板の上に図2に示すように配列されたL層が合計4層、M層が合計10層あることを表す順序:S(ML)2(M)6(LM)2に従って、MPC200の層の配列が記載されている。なお、一部の堆積または積層システムにおいては、MPC200の(M)6部分は、一つのM層が厚さ42.23nm*6である6つの独立したMの層であっても、あるいは同じまたは同様の結果をもたらす層のある組合せであってもよいことに留意されたい。図示のように構造化されたMPC200により、0.04〜0.2iの旋回(約24度/ミクロンの固有回転を提供する)がもたらされる。吸収−α(M)は約7000cm-1で、α(L)は約100cm-1で、すべての層の厚さについての標準偏差は、約0.5nm(〜1%)である。
図3は、本発明によるMPC300についての第2の具体的な好ましい実施形態である。図7は、図3の構造についての透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフ一組である。MPC300は、SiO2(または場合によってはGGG)の基板と、「M」および「L」および「H」と称される3種の材料の層とを備え、ここで、Mは優れた特定のファラデー回転を伴うBi3Fe512(あるいは、Ceがドープされたもの)であり、LはGGGであり、HはZnOおよび/またはTa25である。MPC300の設計波長もまた473nmであり、各層がλ/4nにほぼ等しい厚さを有する。ここで、nは特定の層材料の屈折率である(たとえば、n(基板)=2.1、n(L)は約1.9、n(M)は約2.8、n(H)は約2.0である。したがって、各L層の厚さは約62.23nmであり、各M層の厚さは約42.23nmであり、各H層の厚さは約59.12nmであるため、すべての層の全厚さは約2300nmとなる。簡単にするため、基板の上に図3に示すように配列されたL層が合計12層、M層が合計19層、H層が合計13層あることを表す順序:S(H)1(M)13(HL)10(M)6(LH)2に従って、MPC300の層の配列が記載されている。図3においては、便宜上、MPC300のその部分にはHとLとが交互に10回積み重なった層があることを意味する10@HLのように、層を特定するためのスキーマを使用することに留意されたい。吸収−α(M)は約7000cm-1で、α(L)は約100cm-1である。
図4は、本発明によるMPC400についての第3の具体的な好ましい実施形態である。図8は、図4の構造についての透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフ一組である。MPC400は、SiO2(または場合によってはGGG)の基板と、「M」および「L」と称される2種の材料の層とを備え、ここで、Mは常磁性CdMnTeであり、LはSiO2である。MPC400の設計波長もまた473nmであり、各層がλ/4nにほぼ等しい厚さを有する。ここで、nは特定の層材料の屈折率である(たとえば、n(基板)=n(L)は約1.5、全厚さが約5.3ミクロンとなるようn(M)は約2.5となる。簡単にするため、図4に示すように配列されたL層とM層とが合計39層あることを表す順序:S(LM)8(ML)15(LM)13(ML)6に従って、MPC400の層の配列が記載されている。図4においては、便宜上、MPC400のその部分にはLとMとが交互に8回積み重なった層があることを意味する8@LMのように、層を特定するためのスキーマを使用することに留意されたい。吸収−α(M)は約20cm-1で、α(L)は約0cm-1である。
図5は、本発明によるMPCにおける代替の層配列についての好ましい一実施形態である。報告されている一部の測定値によると、薄い(10〜30nm)コバルト(Co)膜は、より厚い膜と比較して損失係数がより小さいことがわかっている。この現象は、トンネル効果(波が被膜を通り抜け、外に現れる)に起因し、一部の実施は、MPCにおける多重パスに適していると考えられている。Coのファラデー回転は、Bi:YIG(飽和固有回転は、H=1.78テスラにおいて36.3度/ミクロン)の約50倍である。Co層(10〜20nm)と誘電体層とからなるMPCは、特にCoの回転がより短い波長(青色)においてより強いことを考慮すると、高いファラデー回転にとっても十分な透過率にとっても効率的な手法であることがある。
このような材料をMPCに含むためには、全厚さがλ/4nである層がもたらされるように、磁気光学材料膜または不活性/透明膜等の使用など、任意の所与の副層を補完することが必要となる、または望ましいことがある。
図5には、特性向上層505と厚さ調整層510とを含むMPCの層500が示されている(一方、3層以上有する他の構成も可能であり、透過率および旋回についての異なる属性が複数の副層によって提供されて、たとえば図1〜図4に示すMPCで使用するような単層がもたらされる。ある場合には、副層505がコバルト薄膜で、副層510がGGGまたはSiO2層を含む。他の場合には、副層505が常磁性材料CdMnTeで、副層510がBi:YIGであってもよい。CdMnTe/Bi:YIGのこのような層500は、図4に示すMPCにおいてなど、MPCにおけるM層として使用することができる。
磁気光学青色(以下、MO−B)および緑色(MO−G)モジュールを構築するために、CaドープBi3Fe512(以下、Ca:BIG)、CeドープY3Fe512(Ce:YIG)およびGaドープBi3Fe512(Ga:BIG)ガーネット材料に基づく、ヘテロエピタキシャル純ガーネット膜加工技術が開発された。CaのドーピングおよびGaのドーピングにより光透過性の向上が可能となり、一方Ceのドーピングにより、吸収端の強いブルーシフトおよびファラデー回転(FR)がもたらされる。MO−フォトニック結晶を作製し最適化することには、中央の光キャビティにおいても、また誘電体ミラーにおいても、様々なガーネット組成物、様々な材料配列および層数を組み合わせる「組み合わせ」手法の使用が含まれている。優れたMO性能を有するフォトニック結晶の主な代表例を、以下の表Iに提示する。
Figure 2009530656
フォトニック結晶の名称MO−BiまたはMO−Giは、青色光または緑色光の動作範囲を示し、一方iは試料番号である。MO−G3およびMO−G6を除くすべてのフォトニック結晶が、厚さλ/2nの均一な中央の光キャビティおよび誘電体λ/4nミラーを有する。ここで、nは、対応するガーネット材料の屈折率である。MO−G3結晶における光キャビティは、厚さが下記条件を満たす一連の5つのCa:BIGおよびGGG層として作製されている。
Ca:BIG×nCa:BIG(λ)+dGGG×nGGG(λ)=λ/2
式中、λは設計波長である。また、このCa:BIG/GGG/Ca:BIG/GGG/Ca:BIG5層配列は、それぞれ以下のレーザパルス数100/656/1000/656/100を用いて作製されている。MO−G6結晶におけるミラーをより透明にするために、厚さλ/8nGa:BIGのGa:BIGガーネットと厚さ3λ/8nGGGのGGGガーネットとのスタックを用いてミラーを構築している。
図6〜図8から、磁気光学フォトニック結晶においてファラデー回転の大幅な向上を達成したことがわかる。作製された結晶は、限られた数の誘電体ミラーしか有していないが、MO−GモジュールでもMO−Bモジュールでもバンドギャップ内で光が強く拒絶されることが実証された。MO−Bモジュールの際立った特徴は、Ce:YIG材料で利用される正のファラデー回転である。これらの構造により、Ce:YIGガーネットならびにCa:BIGおよびGa:BIGガーネットをそれぞれMO−BおよびMO−Gモジュールに使用することに対する実現可能性が実証される。
なお、一部の例においては、透過率および旋回/回転についての様々な結果が記載されていることに留意されたい。ほとんどの場合において、結果は、パルスレーザ蒸着を用いて製造された構造から得られた測定結果に基づいている。RFマグネトロンスパッタリングおよび分子線エピタキシー(MBE)を含めた、他の製造技法の一部は、製造された膜の質により結果の向上を一般にもたらすことが理解される。たとえば、場合によっては、RFマグネトロンスパッタリングにより、パルスレーザ蒸着(PLD)と比較して少なくとも半分の吸収係数がもたらされる。液相エピタキシ(LPE)により、RFスパッタリングに対して約半分の吸収係数がもたらされる。
たとえば、PLDを用いて最適化されたRED MPC構造S(ML)1(MM)10(LM)3(MM)11(ML)6(LM)4を合成すると、M層(BIG)は、吸収係数(たとえば)A=2800cmΛ−1および旋回−0.035を有し、その結果透過率21.9%およびファラデー回転18.7度(すなわち、ダイナミックレンジ8.1%=透過率*sin(2*回転)Λ2)がもたらされるであろう。RFマグネトロンスパッタリングを使用した場合、M層の吸収係数は高くてもA=1400cmΛ−1となるが、旋回は同じ状態(−0.035)のままで、その結果、透過率29.6%およびファラデー回転29.5度(すなわち、ダイナミックレンジ21.7%)の最適化された構造S(ML)2(MM)8(LM)5(MM)9(ML)8(LM)5がもたらされる。
以下の表IIおよび表IIIには、PLDとスパッタRGBとのMPC構造の比較が含まれる。PLD MPCでは、測定した吸収係数およびファラデー回転を使用した。スパッタMPCでは、表に示すように吸収係数を選択した。なお、LPEは現在平面構造にのみ実用的であることに留意されたい。表IIIにおいて、列には波長、透過率、回転、ダイナミックレンジ、厚さ、MPC構造、吸収および蒸着のタイプ(すなわち、パルスレーザ蒸着、RFスパッタリングおよび液相エピタキシ)が含まれる。表IIIにおいて、「*」が付いた透過率を有する行は測定結果、他はシミュレーションによる結果である。これらの値を得るために使用する構造のタイプは一般に、組み込まれた特許出願第60/766,764号の図2に対応する。表IIIにおける項目についての旋回値には、赤色で使用するBIG/GGG構造についてのg=0.035、緑色で使用するBIG/GGG構造についてのg=0.05、青色で使用するCe−YIG/BBB構造についてのg=0.01、表に示す平面構造で使用するBIG/空気構造についてのg=0.27(PS=平面構造)が含まれる。
Figure 2009530656
Figure 2009530656
本願に記載されているシステム、方法、コンピュータプログラム製品および伝播信号はもちろん、たとえば、中央演算処理装置(「CPU」)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、システムオンチップ(「SOC」)または他の任意のプログラマブルデバイス内の、またはこれらに結合させたハードウエアにおいて具体化することができる。加えて、これらシステム、方法、コンピュータプログラム製品および伝播信号は、たとえば、ソフトウエアを格納するように構成されたコンピュータが使用可能な(たとえば、コンピュータ可読)媒体内に配置されたソフトウエア(たとえば、ソース、オブジェクト、機械語など任意の形で配置されたコンピュータ可読コード、プログラムコード、命令および/またはデータ)において具体化することもできる。このようなソフトウエアにより、本明細書中に記載されている装置およびプロセスの機能、製造、モデリング、シミュレーション、記述および/または試験が可能となる。たとえば、これは、一般的なプログラミング言語(たとえば、C、C++)、GDSIIデータベース、Verilog HDL、VHDL、AHDL(Altera HDL)等を含めたハードウエア記述言語(HDL)、あるいは他の利用可能なプログラム、データベース、ナノ処理および/または回路(すなわち、概略の)捕獲ツールを使用することにより実現することができる。このようなスフトウエアは、半導体、磁気ディスク、光ディスク(たとえば、CD−ROM、DVD−ROM等)を含めた、任意の公知のコンピュータが使用可能な媒体に、またコンピュータが使用可能な(たとえば、コンピュータ可読)伝送媒体(たとえば、搬送波、あるいはデジタル、光またはアナログをベースとする媒体を含めた他の任意の媒体)において具体化されるコンピュータ上のデータ信号として配置することができる。ソフトウエアそれ自体は、インターネットおよびイントラネットを含めた通信網上で伝送することができる。ソフトウエアにおいて具体化されるシステム、方法、コンピュータプログラム製品および伝播信号は、半導体IPコア(たとえば、HDLで具体化される)に含め、集積回路製造の際にハードウエアに変換することができる。加えて、本明細書中に記載されているシステム、方法、コンピュータプログラム製品および伝播信号は、ハードウエアとソフトウエアとの組合せとして具体化することができる。
本発明の好ましい実施の一つは、オペレーティングシステムにおけるルーチンとして、コンピュータ操作時にコンピュータシステムのメモリに常駐するプログラミングステップまたは命令で構成される。コンピュータシステムによって要求されるまで、プログラム命令は、別の可読媒体に、たとえば、ディスクドライブに、あるいはCD ROMコンピュータ入力で使用するための光ディスクまたはフロッピー(登録商標)ディスクドライブコンピュータ入力で使用するためのフロッピー(登録商標)ディスクなどの着脱式メモリに格納することができる。さらに、プログラム命令は、本発明のシステムで使用する前には別のコンピュータのメモリに格納することができ、本発明のユーザによって要求された場合には、インターネットなどのLANまたはWANを介して伝送することができる。本発明を制御するプロセスは、様々な形のコンピュータ可読媒体の形で配布することができることを当業者には理解されたい。
C、C++、Java(登録商標)、アセンブリ言語等を含む任意の適切なプログラム言語を使用して、本発明のルーチンを実施することができる。手続き型やオブジェクト指向など、異なるプログラミング技法を使用することができる。これらのルーチンは、単一処理デバイスまたはマルチプロセッサで実行することができる。これらのステップ、操作または計算は特定の順序で提示することができるが、異なる諸実施形態においてはこの順序を変えることができる。一部の諸実施形態においては、本明細書中に順次示す複数のステップを同時に行うことができる。本明細書に記載されている一連の操作は、中断することも、一時停止することも、そうでなければオペレーティングシステム、カーネルなどの別のプロセスによって制御することもできる。これらのルーチンは、オペレーティングシステム環境で、あるいはシステム処理のすべてまたはかなりの部分を占める独立ルーチンとして動作することができる。
本明細書中の記載において、本発明の諸実施形態の完全な理解を与えるために、構成要素および/または方法の例など、多くの具体的な詳細が提供される。しかしながら、これら具体的な詳細の一つまたは複数なしでも、あるいは他の装置、システム、アセンブリ、方法、構成要素、材料、部品等を用いても本発明の一実施形態を実施することができることが当業者には理解されよう。他の例では、本発明の諸実施形態の態様がわかりにくくなることを回避するために、周知の構造、材料または操作を具体的には示していない、または詳細には説明してない。
本発明の諸実施形態のための「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置、システムまたはデバイスが使用する、または命令実行システム、装置、システムまたはデバイスに関連して使用するためのプログラムを含む、格納する、伝達する、伝播するまたは輸送することができる任意の媒体であってよい。このコンピュータ可読媒体は、限定ではなく一例にすぎないが、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線のまたは半導体のシステム、装置、システム、デバイス、伝播媒体またはコンピュータメモリであってもよい。
「プロセッサ」または「プロセス」は、データ、信号または他の情報を処理する任意の人間、ハードウエアおよび/またはソフトウエアのシステム、機構または構成要素を含む。プロセッサは、汎用中央演算処理装置を有するシステム、多重処理装置、機能を実現するための専用の回路、または他のシステムを含むことができる。処理は地理的な位置に制限される必要はなく、時間的な制限もない。たとえば、プロセッサは、「リアルタイム」、「オフライン」、「バッチモード」等でその機能を実行することができる。処理の一部を、異なる(または同じ)処理システムによって、異なる時間に、また異なる位置で行うことができる。
本明細書を通して、「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(a embodiment)」または「特定の実施形態(a specific embodiment)」についての言及は、その実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造または特性が本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれるが、必ずしもすべての実施形態に含まれるわけではないことを意味する。したがって、本明細書を通しての様々な場所における、句「一実施形態においては(in one embodiment)」、「一実施形態においては(in a embodiment)」、または「特定の実施形態においては(in a specific embodiment)」のそれぞれの出現は、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。さらに、本発明の任意の特定の実施形態についての特定の特徴、構造または特性を、任意の適切なやり方で一つまたは複数の他の実施形態と組み合わせることができる。本明細書に記載され説明されている本発明の諸実施形態の他の変形形態および変更形態が、本明細書中の教示を踏まえると可能で、本発明の精神および範囲の一部と見なされるものであることを理解されたい。
プログラム化した汎用デジタルコンピュータを使用することによって、本発明の諸実施形態を実施することができ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を使用することによって、光学的、化学的、生物学的、量子的またはナノ加工のシステム、構成要素および機構を使用することができる。一般に、当技術分野で公知のように、任意の手段によって本発明の機能を実現することができる。分散またはネットワーク化システム、構成要素および回路を使用することができる。データの伝達、すなわち転送は有線でも、無線でも、または他の任意の手段によるものであってもよい。
特定の用途に応じて有用となるように、図面/図に示す要素の一つまたは複数をさらに分離してまたは一体的に実施することも、あるいは一部の場合には取り除くまたは動作不可能にすることさえもできることも理解されよう。コンピュータが上述の方法のいずれかを実施することが可能となるように、機械可読媒体に格納することができるプログラムまたはコードを実施することも本発明の精神および範囲内にある。
加えて、図面/図中の任意の信号の矢印は、特に断りのない限り、限定的ではなく例示的なものにすぎないと見なすべきである。さらに、本明細書中で使用する用語「または(or)」は一般に、指示がない限り、「および/または(and/or)」を意味するものとする。構成要素またはステップの組合せも言及されているものと見なされ、その場合、分離するまたは組み合わせる能力の解釈が不明瞭であるため、専門用語が予測される。
本明細書中の説明において、また添付の特許請求の範囲を通して使用する「a」、「an」および「the」には、文脈上明らかに他の意味に解すべき場合を除き、複数形も含まれる。また、本明細書中の説明において、また添付の特許請求の範囲を通して使用する「において(in)」の意味には、文脈上明らかに他の意味に解すべき場合を除き、「の中で(in)」および「の上で(on)」が含まれる。
要約書に記載されている事項を含めた、本発明の図で示した諸実施形態についての前述の説明は、包括的なものでも、本明細書に開示されている精密な形態に本発明を限定するものでもない。本発明の特定の諸実施形態および本発明についての実施例が、例示を目的としてのみ本明細書中に記載されているが、当業者には認識され理解されるように、様々な均等な変更が本発明の精神および範囲内で可能である。上述のように、本発明の図で示した諸実施形態についての前述の説明を踏まえて、これらの変更を本発明に加えることができ、これらの変更は本発明の精神および範囲内に含まれるものである。
したがって、本発明をその特定の諸実施形態に関して本明細書中では説明してきたが、変更の寛容度、様々な変形形態および代替形態が前述の開示中に意図され、一部の例においては、本発明の諸実施形態の一部の特徴が、記載されている本発明の範囲および精神から逸脱することなく、他の特徴の対応する使用なくして採用されることが理解されよう。したがって、特定の状況または材料を本発明の本質的な範囲および精神に適合させるために、多くの変更を加えることができる。本発明は、添付の特許請求の範囲で使用する特定の用語および/または本発明を実施するために考えられる最良の形態として開示されている特定の実施形態に限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲内にあるありとあらゆる実施形態および均等物を含むことが意図される。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ決まるものである。
本発明による多層磁気光学フォトニック結晶(MPC)変調システムについての好ましい一実施形態の一般的な図である。 本発明によるMPCについての第1の具体的な実施形態を示す図である。 本発明によるMPCについての第2の具体的な実施形態を示す図である。 本発明によるMPCについての第3の具体的な実施形態を示す図である。 本発明によるMPCにおける代替の層配列についての好ましい一実施形態を示す図である。 図2の構造について、透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフを一組示す図である。 図3の構造について、透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフを一組示す図である。 図4の構造について、透過率およびファラデー回転スペクトルのグラフを一組示す図である。

Claims (21)

  1. 所定の可視周波数の成分を含む光信号に対して概して透明である基板と、
    前記成分を透過させるための、前記基板を覆う光学多層のスタックであって、少なくとも約40パーセントの電力が通り、約600ナノメートル未満の前記所定の可視周波数について1ミクロン当たりのファラデー回転が少なくとも約24度であるスタックと、
    を備える装置。
  2. 前記所定の可視周波数が約473ナノメートル±約10ナノメートルである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記所定の可視周波数が約532ナノメートル±約10ナノメートルである、請求項1に記載の装置。
  4. 前記光学多層のスタックが、(ML)2(M)6(LM)2と表示される層順序を備え、Mが磁気光学材料で、Lが非磁気光学材料である、請求項1に記載の装置。
  5. 前記基板および前記L層が、実質的にGd3Ga512(GGG)を含む、請求項4に記載の装置。
  6. 前記M層が、ビスマス置換イットリウム鉄ガーネット(Bi:YIG)を含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記光学多層のスタックが、(H)1(M)13(HL)10(M)6(LH)2と表示される層順序を備え、Mが磁気光学材料で、Lが非磁気光学材料である、請求項1に記載の装置。
  8. 前記基板および前記L層が、Gd3Ga512(GGG)、SiO2およびこれらの組合せから本質的になる群の少なくとも一つの要素から選択される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記H層が、ZnO、Ta25およびこれらの組合せのうちの一つまたは複数から本質的になる群の少なくとも一つの要素から選択される、請求項8に記載の装置。
  10. 前記M層が、Bi3Fe512、Bi:YIGおよびこれらの組合せから本質的になる群の少なくとも一つの要素から選択される、請求項8に記載の装置。
  11. 前記M層が、Bi3Fe512、Bi:YIGおよびこれらの組合せから本質的になる群の少なくとも一つの要素から選択される、請求項9に記載の装置。
  12. 前記光学多層のスタックが、(LM)8(ML)15(LM)13(ML)6と表示される層順序を備え、Mが磁気光学常磁性材料で、Lが非磁気光学材料である、請求項1に記載の装置。
  13. 前記基板および前記L層が、実質的にGd3Ga512(GGG)を含む、請求項12に記載の装置。
  14. 前記M層が、実質的にCdMnTeを含む、請求項12に記載の装置。
  15. 前記スタックの前記光学多層の各々が、前記光学多層の材料の屈折率の4倍で割った自由空間において前記所定の可視周波数の波長にほぼ等しい厚さを有する、請求項1に記載の装置。
  16. 前記光学多層の少なくとも一つが、第1の特性向上副層および第2の厚さ調整副層を含む少なくとも二つの副層を有する磁気光学材料層を含み、前記少なくとも一つの光学多層の全厚さが前記厚さにほぼ等しい、請求項15に記載の装置。
  17. 前記第1の特性向上副層が、CdMnTe、コバルトまたはこれらの組合せから実質的になる群から選択される少なくとも一つの要素材料を含む、請求項16に記載の装置。
  18. 前記第2の特性向上副層が、Bi:YIG、SiO2またはこれらの組合せから実質的になる群から選択される少なくとも一つの要素材料を含む、請求項16に記載の装置。
  19. 前記第2の特性向上副層が、Bi:YIG、SiO2またはこれらの組合せから実質的になる群から選択される少なくとも一つの要素材料を含む、請求項17に記載の装置。
  20. a)多層形成用の基板の表面を準備することと、
    b)約600ナノメートル未満の波長の透過率が少なくとも約20パーセントで、固有回転が1ミクロン当たり少なくとも約24度であるアセンブリがもたらされるように、前記基板の上に可視波長透過性の複数の層を形成することと、
    を備える方法。
  21. コンピュータシステムを用いて実行される場合にMPC薄膜スタック構造を形成するプログラム命令を有するコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記実行されるプログラム命令が、
    a)多層形成用の基板の表面を準備することと、
    b)約600ナノメートル未満の波長の透過率が少なくとも約20パーセントで、固有回転が1ミクロン当たり少なくとも約24度であるアセンブリがもたらされるように、前記基板の上に可視波長透過性の複数の層を形成することと、
    を備える方法を実行するコンピュータプログラム製品。
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