JP2009527312A - 角膜ポケットを形成する方法 - Google Patents
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Abstract
角膜ポケットの中へ容易に挿入されうる角膜内屈折レンズの使用を含む、患者の視力を矯正するための方法が提供される。角膜内レンズには、角膜内レンズを角膜内の所望の位置に挿入および維持することを容易にする、波状のハプティック領域が含まれる。様々な角膜ポケットの形態を用いて様々な角膜レンズの形および大きさに適応させることができる。
Description
本出願は、2004年11月3日出願の米国特許出願第10/980,717号の一部継続であり、さらにまた、2006年2月21日出願の米国特許仮出願第60/775,607号の利益を主張する。
本発明は、一般に、角膜内屈折レンズを受け入れる角膜ポケットを形成する方法に係り、より具体的には、そのようなレンズを受け入れる角膜ポケットの形態に関する。
眼内もしくは角膜内屈折レンズは、視力不足および屈折異常を矯正するための眼鏡および眼球外コンタクトレンズについての実行可能な代替物を提供する。先行技術の眼内レンズ(IOL)は、一般に、屈折のための光学部分と、眼の前眼房または後眼房でIOLを支持するためのハプティック部分を含む。IOLの全部または一部は、変形可能かまたは柔軟な材料で構成されうる。変形可能なIOLは、同程度の寸法の変形不能または硬いIOLを挿入するために必要な切開よりも小さな切開を介して眼の中に挿入することができるという利点を有する。眼内の切開が大きいと、患者の回復時間の長期化、乱視、および感染リスクの増加を含む、多くの不利点がある。
しかし、変形可能なIOLの柔軟な性質は、一般に、挿入手順の間にIOLを操作する際、および、眼内の正しい位置にIOLを保持する際の両方で問題を提示する。IOLの部分との接触またはIOLの部分による侵入を受けての眼組織の損傷または壊死のリスクを防ぐために、硬い、および/または、先の尖った構造は避けるべきである。
それにもかかわらず、IOLを眼内の適所に固定する試みにおいて、先行技術のIOLは、虹彩組織に侵入するような締め具(clasp)、鋭い先端部等が使用されている。例えば、ホフマンらの米国特許第6,755,859 B2号には、光学部分と、眼内で各ハプティック要素上の組織締め具を介して光学部分を支持するための2つ以上のハプティック要素と、を有する眼内レンズが開示されている。米国特許出願公開第2002/0103537 A1号(ウィリスら)には、光学部およびハプティック部を有する眼内レンズが開示されており、そのハプティック部の遠位端には虹彩に侵入するように構築および配置された鋭い先端部が含まれる。ウィリスらの第2の実施形態では、眼内レンズは止め金で虹彩に取り付けられている。
米国特許出願公開第2004/0085511 A1号(宇野ら)には、レンズの光学部分の中心近くに少なくとも1つの細孔を有し、水晶体と接触する領域のレンズの裏面に複数の溝を有する眼内レンズが開示されている。溝により、流体が細孔に向かって流れることが可能となり、細孔により、流体がレンズを通って流れることが可能となる。宇野らの眼内レンズはまた、水晶体からIOLの光学部分を離すために、光学部分とレンズの支持部分との間の境界中に配置された、周方向に間隔を備えた凸部を有してもよい。細孔の直径は、光学部分の光学特性、例えば細孔の周囲での光の入射の反射、における潜在的な劣化に制限される。凸部の位置は、それらが眼内挿入のためのレンズの変形性を妨げるか、または制限する可能性により限定される。
ファインゴールドの米国特許第6,106,553号には、IOLの少なくとも部分と水晶体との間にスペースを形成するために、水晶体の形状に対して予め決められた形状を有する眼内レンズが開示されている。例えば、IOLの光学部分後面の円弧部の半径は、IOLの本体部分後面の円弧部の半径より小さくてよく、光学部分は瞳孔の位置で、水晶体の前面に対して丸天井のような関係(vaulted relationship)を有する。この関係(例えば、米国特許第6,106,553号の図28)では、IOLの本体部分は、瞳孔から径方向外側の位置で水晶体に接している。IOLは、眼の中の流体を循環させることが可能な円形の溝を有してもよい(米国特許第6,106,553号の図20および図21)。
角膜内屈折レンズは、視力不足を矯正するための多数の利点をもたらす。角膜内レンズは、視覚異常のある眼の角膜の開口に挿入することができる。従来の幾つかの角膜に基づく手法は、視力不足を矯正するために角膜の内側部分の外科的な再成形を伴うものである。しかし、そのような外科的な再成形は可逆的でなく、結果として永続的な視覚異常を作り出す何らかの危険性を患者にもたらす。対照的に、角膜内レンズを用いた手続は可逆的である。また、典型的な外科的な角膜再成形手術では、角膜のさらなる外科的変形のためのアクセスを可能にするために角膜のフラップ全体が持ち上げられる。角膜内レンズを挿入するために用いられる手術では、角膜のフラップは持ち上げられず、むしろポケットが角膜組織に形成され、それはより多くの角膜表面を無傷のままにするので、その結果治癒しやすい。それでもやはり、そのような角膜内レンズのためのポケットの外科的作成は正確に行うことが困難である。また、そのような視力矯正に利用できる一部のレンズは、設置後に定位置から移動する、角膜内のガス拡散を損なう、過度に厚い、または老視または乱視を矯正することができない、といった傾向を含む様々な理由のために完全に満足がいかない。
ファインゴールドの米国特許第6,599,305号には、角膜ポケットを創出するための角膜ポケットケラトーム装置、および角膜ポケットの中に挿入され、保持されて矯正を達成するレンズが開示されている。角膜ポケットケラトームは角膜の中に正確な寸法のポケットを創出する。角膜ポケットケラトームには、角膜ポケット形成の間に対象の眼に接触する切断ヘッド要素を有する駆動ユニットが含まれ、また、ポケットを形成するために角膜の中に向かって前方に延びると同時に横方向に振動するブレードアセンブリが含まれる。角膜内レンズはまた、米国特許第6,599,305号に開示されており、当該特許には、レンズが角膜ポケットの中に配置された後の偶発的なレンズの動きを妨げる特徴が含まれており、そのような特徴には、挿入後の膨潤または周囲の不規則性が含まれうる。
以上のように、正確に予測可能かつ反復可能な方法で、かつレンズが適切に位置決めされかつ方向付けられたままでいるようなやり形で、適切な矯正レンズを角膜内に外科移植することによる、視覚異常を矯正するための方法に対する必要性がある。また、逆行させることができ、広範な視覚異常の矯正を可能にする、視覚異常を矯正する方法に対する必要性もある。さらに、他の眼組織に侵入するかまたは損傷することなく所望の角膜内の位置で保持されることができるような、角膜内レンズを挿入する方法に対する必要性がある。また、様々な角膜内レンズを効果的に位置決めし、保持するような角膜ポケットの構成及び当該ポケットを生成する方法に対する必要性がある。
本発明の一態様では、以下のステップを含む患者の視力を矯正するための方法が提供される。角膜内屈折レンズを用意することであって、角膜内レンズは、光学部分と、ハプティック部分と、を含み、該ハプティック部分は波状である;患者の眼の中に角膜ポケットを形成する;角膜内レンズを角膜ポケットの中に挿入する。
本発明のさらにもう1つの態様では、角膜内屈折レンズを用意すること、レーザを用いて患者の角膜に角膜ポケットを形成すること、およびレンズを角膜ポケットの中に挿入することを含む、患者の視力を矯正するための方法が提供される。
本発明のさらなる態様では、角膜ポケットは、弧状部分と、弧状部分に隣接するストレート部分を含む。
本発明のさらなる態様では、角膜の中の角膜ポケットは、角膜全体に亘って延出するストレート部分を含む。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の図面、説明および特許請求の範囲を参照してよりよく理解される。
以下の詳細な説明は、現在意図される本発明を実施する最良の形態である。本発明の範囲は添付される特許請求の範囲に最もよく定義されるので、詳細な説明の記載は限定する意味に取られるべきものでなく、本発明の一般的な原理を説明する目的のためだけになされるものである。
概して、本発明は、患者の視力不足の矯正のための方法に関する。本発明はまた、角膜内レンズを患者の眼の中の角膜ポケットに挿入するための方法に関する。本発明は、なおさらに、その中への角膜内レンズの挿入を容易にするために構成された角膜ポケットに関する。
先行技術とは対照的に、本発明の幾つかの実施形態では、角膜内レンズの挿入の容易さをさらに促進し、かつ、無傷のまま残る角膜の表面を最大化するために、多様な異なる角膜ポケットの形状が用いられ、それにより治癒が促進されうる。
図1は、眼100’’’の前側部分の断面図であり、眼100’’’には、本発明の実施形態に従って、波状の角膜内レンズ10が配置されている。図1に示される本発明の実施形態では、レンズ10は、角膜110の中に配置され、前眼房114を部分的に囲んでいる。図1には、虹彩108も示される。例として、レンズ10は角膜ポケットの形成の後に角膜110の中に挿入されてよく、角膜ポケットは、例えば、レーザまたは上述の米国特許第6,599,305号(開示事項はその全文が参照により本明細書に組み込まれる。)に開示される角膜ポケットケラトーム装置を用いて形成されてよい。角膜110の中に挿入するため、レンズ10は、不透明であり、かつ、眼100’’’の光学区域の外側に位置するハプティック部分30を有してよく、それによりハプティック部分30による患者の視覚への干渉を避けることができる。代替の実施形態では、ハプティック部分を排除してもよく、それによりレンズ10/10’’は実質的に光学部分20で構成されうる(例えば、図2参照)。
光学部分20は図面に示される形態に限定されるものではなく、例えば円または楕円などの様々な形状を有してよく、光学部分20は、水平方向(x軸)に長くなっていてもよく、すなわち、垂直方向(y軸)に短くなっていてもよい。幾つかの実施形態では、光学部分20はドーナツのような形態を有していてもよい。レンズ10の大きさおよび形状は、幾つかの場合には、角膜ポケットの大きさおよび形状を決定する。そのような角膜ポケットの様々な実施形態は、下に記載され、図5A〜図5Iに示される。
レンズ10は、好ましくは、内部眼組織の適正な酸素化を可能にする十分なガス拡散を許容する生体適合性材料で形成されてよい。そのような材料としては、シリコン、ヒドロゲル、ウレタンまたはアクリルが挙げられる。また、レンズが、水和するとある程度膨潤する親水性材料でできていることが望ましい。そのような材料、例えばヒドロゲルは、周知であり、幾つかの現在のコンタクトレンズに用いられている。
光学部分20の光学特性は、限定されないが、近視(myopia)(近視(short sightedness))、遠視(hypermetropia)(遠視(long sightedness))、老視および乱視を含む、様々な視力不足を矯正するために選択されてよい。例として、光学部分20は、+15〜−30の範囲のジオプター力すなわち値を有しうる。光学部分20は、患者の特定の視覚障害を矯正するための光学特性をもたらすために特定の患者のためにカスタマイズすることができる。光学部分20は多焦点であってよい。レンズ10は、また、所定の光学特性をもつ標準規格ユニットとして供給されてもよい。本発明は上述の視覚障害の治療に限定されず、その他の眼の状態の治療も本発明の範囲内であることは当然理解される。
ハプティック部分30は光学部分20を囲んでおり、そして、波状に形成されている。ハプティック部分30は、波の襞(corrugation)の数および形態が異なっていてよく、光学部分20を支持し、角膜110の所望の位置でレンズ10を保持するために適応させることができる。一般に、ハプティック部分30における波の襞の数は1〜約5の範囲であってよい。一般に、ハプティック部分30の波の襞の数が多いと、柔軟性が高くなり、また、水平方向の変形能が高くなりうる。さらに、ハプティック部分30は、図1に示されるもの以外の方向に方向付けられた波の襞を有していてもよい。ハプティック部分30の剛性が増加すると、所望の角膜内の位置でのレンズ10の保持力改善がもたらされうる。レンズ10の変形は、小さな(約3mm)切開を介する患者の角膜へのレンズの挿入を可能にする。ハプティック部分30の波の襞により、レンズ10は、緩和した形態から屈曲した形態へと曲げられる際にばねのように振舞う。
図2は、本発明の別の実施形態に従って、レンズ10’’が眼の中に配置されている、眼100’’’の前側部分の断面図である。レンズ10’’は、光学部分20を含みうる。ハプティック部分30の少なくとも一部分(例えば、図1)は、レンズ10’’では欠けているかまたは除去されていてよい。例として、レンズ10’’は、ハプティック部分を有さないか、または痕跡ハプティック部分30を有しうる(図2)。レンズ10’’は、例えば、図1を参照して説明されるように、角膜ポケットの形成の後に角膜110内に挿入されてよい。図2の実施形態における光学部分20は、上記に記載されるように本発明のその他の実施形態と共通した様々な特徴、特性、および要素を有してよい。例えば、角膜110への挿入のための光学部分20は、光学屈折能(optical power)を有する周囲の光学区域22と、光学屈折能を有さない内部の非光学区域24を含むドーナツ様の形態を有しうる。
図3は、本発明の別の実施形態に従って、患者の角膜の中にレンズを挿入するための方法400に関与する一連のステップを模式的に表し、ここでステップ402はレンズを用意することを含む。レンズ、例えば、ステップ402で用意される角膜内レンズは、一般に上記に記載されるような特徴を有しうる。例として、ステップ402で用意されるレンズには、光学屈折能を有する周囲の光学区域と、光学屈折能を有さない内部の非光学区域と、を有する光学部分が含まれうる。幾つかの実施形態では、ステップ402で用意されるレンズはハプティック部分が欠けていてもよく、例えば、レンズは本質的に光学部分からなってよい。レンズは、患者の視力を矯正するために角膜の中に挿入されうる。ステップ402で用意されるレンズは、角膜の中でのレンズの挿入を促進するために、変形可能であるように適合されうる。
ステップ404は、眼の角膜の中に切開を形成することを含む。ステップ404は、角膜フラップまたは角膜ポケットを形成することを含む。角膜フラップおよび角膜ポケットの形成は、眼科手術の技術分野で公知である。例として、角膜フラップはレーザを用いて形成されうる。レーザは、当分野で周知のようにコンピュータ制御下で使用され、誘導されうる。角膜フラップは、レーシック(LASIK:laser−assisted in−situ keratomileusis)処置において用いられるものに類似の方法により形成されてよい。角膜ポケットは、例えば、振動する金属刃を有するマイクロケラトームを用いて角膜の中にトンネルを掘ることにより形成されうる。角膜ポケットケラトーム装置は米国特許第6,599,305号に開示されており、その開示はその全文が参照により本明細書に組み込まれる。代替実施形態では、角膜ポケットはレーザにより形成されうる。あるいは、角膜ポケットは、手持ち式の器具を用いる外科医により手動で形成されてよい。切開により形成された例示的な角膜ポケット116は、図4の断面に表されている。
ステップ406は、レンズを角膜の中に挿入することを含む(例えば、図2参照)。代替の実施形態では、ステップ406は、レンズを角膜ポケット内に挿入することを含む。ステップ406は、さらにレンズを眼に導入する準備として一時的にレンズを変形させることを含みうる。レンズは、丸め、折り畳みなどにより変形させることができる。本発明のレンズは、レンズが眼の中への挿入後にその本来の大きさおよび形態に戻ることを可能にする所定の記憶特性を有し、一方で光学部分の光学特性を保持する。レンズのハプティック部分の波の襞は、レンズに剛性をもたらすこと、および、外科医が襞でハプティック部分をつかむことができるようにすることにより、ステップ406の間におけるレンズの操作を容易にすることができる。上記のように、レンズは、水和すると膨潤する親水性材料で作られてよい。レンズは、角膜ポケットの中に弾性的に適合するように完全に水和して挿入されてもよいし、一方、その後の水和がポケットの中での適合を確保する助けとなるように少なくとも部分的に脱水されていてもよい。
様々な形態の角膜ポケット、角膜110の中に形成されたポケット116の上面図である図5A〜図5Iに表されるポケット116など、を本発明で用いることができる。様々な形および大きさのレンズとともに用いるために様々な形態に適合されている。角膜ポケット116はまた、レンズの挿入を促進し、かつ角膜の手術後の治癒を改善するために切開の大きさを最小化するように構成されている。
図5A〜図5Gおよび図5Iに示される角膜ポケットには、ポケットの中心の近くに弧状部分118、それに加えて弧状部分118に隣接するストレート部分120が含まれる。図5Hでは、角膜ポケットには、角膜全体に亘って延出するストレート部分122が含まれる。
角膜ポケットと組み合わせて、リリース領域124(図5D〜図5Hに弧状の線として表されている)を任意で角膜110に設けて、レンズを角膜ポケットの中に挿入し、位置決めする際に拡張および収縮の手段を提供してもよい。ポケットと組み合わせた弧状の切開は、誘発される乱視を減らすことができる。リリース領域124は角膜110に作られた切開を含みうる。患者が乱視に起因する視力を向上させるために外科医を再び訪れる必要がないように、これらの弓形の切開はポケットが生成されると同時にレーザにより生成される。
当業者には理解され得るように、本発明は、角膜ポケットの中へ容易に挿入することのできる角膜内屈折レンズを用いて患者の視力を矯正するための方法を提供することができる。波状であるハプティック領域を用いることにより、角膜内レンズは効果的に位置付けられ、適所に保持されうる。様々な角膜ポケットの形態を用いて様々な角膜レンズの形および大きさに適応させることができる。
言うまでもなく、前述の内容は、本発明の例示的な実施形態に関するものであり、以下の特許請求の範囲に述べられる本発明の精神および範囲から逸脱することなく変更がなされうることは、当然理解される。
Claims (31)
- 角膜内屈折レンズを用意するステップであって、前記角膜内レンズは光学部分とハプティック部分を含み、前記ハプティック部分は波状であり;
前記患者の眼の中に角膜ポケットを形成するステップ;
前記角膜内レンズを前記角膜ポケットの中に挿入するステップ;
を含む、患者の視力を矯正するための方法。 - 前記角膜レンズを挿入する前記ステップが、
前記角膜内レンズを挿入する前に、前記角膜レンズを伸展した形態から変形した形態へ変形させるステップ;
前記角膜内レンズを解放するステップであり、前記角膜ポケットへの挿入後に前記角膜内レンズが伸展された形態に戻る;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 角膜ポケットを形成する前記ステップが、レーザを用いて前記角膜ポケットを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 角膜ポケットを形成する前記ステップが、マイクロケラトームを用いて前記角膜ポケットを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 角膜内レンズが親水性材料から作られており、前記角膜ポケットへの挿入後に前記レンズが膨潤するように部分的に水和している、請求項1に記載の方法。
- 角膜中に少なくとも1つのリリース領域を形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 角膜ポケットを形成する前記ステップが、弧状部分とストレート部分を有する角膜ポケットを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 角膜ポケットを形成する前記ステップが、平行なストレート部分を有する角膜ポケットを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
- 光学部分とハプティック部分を有する屈折レンズを用意するステップ;
レーザを用いて患者の角膜に角膜ポケットを形成するステップ;
前記レンズを角膜ポケットの中に挿入するステップ;
を含む、患者の視力を矯正するための方法。 - 屈折レンズを用意する前記ステップが、光学部分と、少なくとも部分的に不透明であるハプティック部分を有する屈折レンズを用意することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 屈折レンズを用意する前記ステップが、波状のハプティック部分を有する屈折レンズを用意することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記レンズを挿入する前記ステップが、
前記レンズを挿入する前に、前記レンズを伸展した形態から変形した形態へ変形させるステップ;
前記レンズを解放するステップであり、前記角膜ポケットへの挿入後にレンズが前記の伸展した形態に戻る;
をさらに含む、請求項9に記載の方法。 - レンズが、前記角膜ポケットへの挿入後に前記レンズが膨潤するように部分的に水和している親水性材料からなる、請求項9に記載の方法。
- 前記患者の角膜中に少なくとも1つのリリース領域を形成することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 前記角膜中に少なくとも1つのリリース領域を形成するステップが、弧状のリリース領域を形成することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 角膜ポケットを形成する前記ステップが、弧状部分とストレート部分を有する角膜ポケットを形成することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 角膜ポケットを形成する前記ステップが、平行なストレート部分を有する角膜ポケットを形成することを含む、請求項9に記載の方法。
- 弧状部分と、
弧状部分に隣接するストレート部分と、
を含む、角膜ポケット。 - 前記ストレート部分には、前記弧状部分から離間するように径方向に延出するストレート部分が含まれる、請求項18に記載の角膜ポケット。
- 前記ストレート部分には、前記弧状部分から径方向に延出する共に、前記弧状部分の両側に配置された第1および第2のストレート部分をさらが含まれる、請求項19に記載の角膜ポケット。
- 前記ストレート部分は、前記弧状部分から離間するように径方向に延出する平行の縁部を含む、請求項18に記載の角膜ポケット。
- 前記ストレート部分が、前記弧状部分から離間するように径方向に延出する平行でない縁部を含む、請求項18に記載の角膜ポケット。
- 弧状部分および前記ストレート部分から離れている少なくとも1つのリリース部分をさらに含む、請求項18に記載の角膜ポケット。
- 前記リリース部分が、弧状の角膜切開を含む、請求項23に記載の角膜ポケット。
- 前記角膜ポケットがレーザあるいはマイクロケラトームにより形成されている、請求項28に記載の角膜ポケット。
- 角膜全体に亘って延出するストレート部分を含む、角膜内の角膜ポケット。
- 前記ストレート部分から離れている少なくとも1つのリリース部分をさらに含む、請求項26に記載の角膜ポケット。
- 前記リリース部分が弧状の角膜切開である、請求項27に記載の角膜ポケット。
- 前記角膜ポケットがレーザあるいはマイクロケラトームにより形成されている、請求項26に記載の角膜ポケット。
- 角膜内屈折レンズを用意するステップであり、前記角膜内レンズが光学部分を含んでおり;
前記患者の眼の中に角膜ポケットを形成するステップ;
前記角膜内レンズを前記角膜ポケットの中に挿入するステップ;
を含む、患者の視力を矯正するための方法。 - 角膜内屈折レンズを用意するステップであって、前記角膜内レンズが光学部分と非光学部分を含み;
前記患者の眼の中に角膜ポケットを形成するステップ;
前記角膜内レンズを前記角膜ポケットの中に挿入するステップ;
を含む、患者の視力を矯正するための方法。
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