JP2009523395A - 精細粒度空間スケーラビリティによるビデオ符号化 - Google Patents

精細粒度空間スケーラビリティによるビデオ符号化 Download PDF

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Abstract

本発明は一般化精細粒度スケーラビリティ(fine granularity scalability:FGS)手法を使用して空間スケーラビリティを支援するビデオ符号化技術に関する。様々な程度の空間スケーラビリティは一般化FGSフォーマットで空間的スケーラブル増補層を送ることによって達成される。空間的スケーラブル増補ビットストリームはネットワーク条件、チャネル条件及び/または復号器の能力に順応させるために任意に切り詰められる。空間スケーラビリティに関する符号化係数及び構文要素は一般化FGSフォーマットに埋め込まれる。良いネットワークまたはチャネル条件、及び/または増補復号器能力のために、 一つ以上の増補層を介して受取られた追加ビットによって符号化ビデオは異なる空間解像度に亘って空間解像度の増加及び連続的ビデオ品質の改善によって再構成が可能になる。その技術によって空間スケーラビリティは個別の層ではなく、任意のスケーラビリティを許容して、FGS層として符号化されることが可能になる。その技術はそうでなければ部分的復号によって生じる誤り伝搬を抑制する特徴を含む。
【選択図】 図3

Description

本出願は「一般的な精細粒度空間スケーラビリティによるビデオ符号化(VIDEO CODING WITH GENERIC FINE GRANULARITY SCALABILITY)」と題し、2006年1月11日出願の米国仮特許出願番号第60/758,323号に対する優先権を主張する。
この発明はビデオ、特にディジタル・ビデオの符号化に関係する。
ディジタル・ビデオ機能はディジタル・テレビ、ディジタル直接放送システム、無線通信デバイス、携帯情報機器(PDA)、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ディジタル・カメラ、ディジタル記録デバイス、セルラーまたは衛星無線電話等を含めて、広範囲のデバイスに組込まれている。ディジタル・ビデオ・デバイスは動画ビデオ信号系列を効率的に作成し、修正し、伝送し、記憶し、記録し、且つ表示するのに従来のアナログ・ビデオ・システムに対して顕著な改善を行うことができる。
精細粒度スケーラビリティ(fine granularity scalability:FGS)は一般に或るビット・レート範囲内でビデオ品質の素直な低下を達成するためにビデオ・ビットストリームを任意に切り詰める能力のことを云う。FGS符号化ビデオ・ビットストリームは指定品質のベース層(base layer)、及びベース層に連係する一つ以上の増補層(enhancement layers)を含む。増補層はベース層の品質を精緻化する追加データを含む。一つ以上の増補層を介して、より多くのFGSビットストリームが受取られ、且つ復号化されるので、復号ビデオの品質は向上する。
発明の概要
一般に、本発明は一般化精細粒度スケーラビリティ(FGS)手法を用いて空間スケーラビリティを支援するビデオ符号化技術に関する。この発明によれば、様々な程度の空間スケーラビリティが一般化FGSフォーマットで空間的スケーラブル増補層を送ることによって達成される。空間スケーラビリティ層は連続的に改善されたビデオ品質によって空間スケーラビリティを可能にする個別増補層よりむしろFGS増補層として符号化される。
ビデオ符号化技術はそうでなければ部分的復号によって生じる誤り伝搬を低減させるために一つ以上の機能によって補完される。例えば、ビデオ符号化技術は浮動誤りを低減するイントラ・フレーム予測、空間誤り伝搬を低減するイントラ・ブロックの特定DCモード、及びイントラ予測のためにベース層内のピクセルのみを使用することの制限に関して漏洩予測手法を適用する。
空間スケーラビリティ増補層(spatial scalability enhancement layer)を再構成するのに必要な係数及び構文要素(syntax elements)は一般化FGSフォーマットに埋め込まれる。増補層を介して受取られた追加ビットは符号化ビデオが空間解像度を増加し、そして異なる空間解像度に亘って連続的にビデオ品質を改善することを可能にする。空間的スケーラブル増補ビットストリームはネットワークまたはチャネル条件に順応するように、或いは復号器能力に順応するようにあらゆる点において任意に切り詰められる。
一実施例において、本発明は第一の空間解像度においてビデオを定義するベース層ビデオ・ブロックを再構成するために精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、第一の空間解像度より大きいか、または等しい第二の空間解像度においてビデオを定義する増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号すること、及びベース層ビデオ・ブロックから形成された第一の予測ブロックと増補層ビデオ・ブロックにおける隣接ピクセルから形成された第二の予測ブロックの荷重和に基づいてイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測することを含むビデオ符号化方法を提供する。いくつかの実施例において、第二の空間解像度は第一の空間解像度より大きく、そしてその方法はベース層ビデオ・ブロックを上位標本化(upsampling)することを含み、その場合には第一の予測ブロックは上位標本化ベース層ビデオ・ブロックから形成される。
別の実施例では、本発明は第一の空間解像度においてビデオを定義するベース層ビデオ・ブロックを再構成するために精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きいか、または等しい第二の空間解像度においてビデオを定義する増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号し、そしてベース層ビデオ・ブロックから形成された第一の予測ブロックと増補層ビデオ・ブロックにおける隣接ピクセルから形成された第二の予測ブロックの荷重和に基づいてイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する復号器を含むビデオ符号化デバイスを提供する。いくつかの実施例において、第二の空間解像度は第一の空間解像度より大きく、そして復号器はベース層ビデオ・ブロックを上位標本化し、その場合には第一の予測ブロックは上位標本化ベース層ビデオ・ブロックから形成される。
追加実施例では、本発明は第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号すること、及び同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないでイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測することを含む方法を提供する。
別の実施例では、本発明は第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号し、そして同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないでイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する復号器を含むデバイスを提供する。
更なる実施例では、本発明は第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号すること、及びDC係数が符号器と復号器の双方に既知の初期設定値(default value)から予測され、且つAC係数は隣接ブロックから計算された予測なしで復号される特定DCモードを使用してFGS増補層におけるいくつかのブロックを復号することを含む方法を提供する。
別の実施例では、本発明は第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号し、そしてDC係数が符号器と復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数は隣接ブロックから計算された予測なしで復号される特定DCモードを使用してFGS増補層におけるいくつかのブロックを復号する復号器を含むデバイスを提供する。
本発明に記載された技術はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそのあらゆる組合せにおいて実施される。ソフトウェアにおいて実施されるならば、そのソフトウェアはディジタル信号プロセッサ(DSP)のようなプロセッサにおいて実施される。その技術を実行するソフトウェアはコンピュータ可読媒体に初めに記憶され、そしてプロセッサに搭載され、且つ実行される。従って、この発明はまた一般化FGS手法を使用して空間スケーラビリティを達成するための技術を実行する命令を含むコンピュータ可読媒体を想定する。
本発明の一つ以上の実施例の詳細は下記の付随の図及び説明に示される。本発明の他の特徴、対象、及び利点はその説明と図から、そして請求項から明白になるであろう。
詳細な説明
図1はビデオ符号化及び復号化システム10を例示するブロック図である。システム10は一般化精細粒度スケーラビリティ(FGS)手法を使用して空間スケーラビリティを支援するビデオ符号化技術を適用するために構成される。図1に示したように、システム10はチャネル16を経由して符号化ビデオを受信デバイス14へ伝送する発信デバイス(source device)12を含む。発信デバイス12はビデオ・キャプチャー・デバイス18、ビデオ符号器20及び送信器22を含む。受信デバイス14は受信器24、ビデオ復号器26及びビデオ表示デバイス28を含む。
システム10では、様々な程度の空間スケーラビリティが個別増補層の復号化に頼るのではなく、空間的スケーラブル増補層を一般化FGSフォーマットで送ることによって達成される。ベース層は最小の品質レベルを持つビデオ信号系列を持つ。増補層は高い品質レベルを支援するために追加ビットストリームを搬送する。その上、この発明に従って、 一つ以上の増補層によって搬送される追加ビットストリームは増加空間スケーラビリティを支援する。
ビデオ符号器20及びビデオ復号器26は任意に切り詰められた空間的スケーラブル増補ビットストリームを提供するために構成される。一つ以上の増補層を介して受取られる追加ビットは適用可能なネットワーク条件、チャネル条件、及び/または復号器能力によって許される空間解像度の増加及び異なる空間解像度に亘る連続的なビデオ品質の改善によって符号化ビデオが再構築されることを可能にする。
後述するように、システム10は増補層の部分的復号化に起因する浮動誤りを低減させるために様々な手法を適用する。空間スケーラビリティ増補層を再構築するのに必要な係数、及び構文要素は一般化FGSフォーマットに埋め込まれる。一般化FGSフォーマット、及び適当な浮動誤り制御手法によって、空間解像度はシステム条件に応じて連続的な品質改善または漸進的な品質低下によって増加或いは減少する。
システム10は空間スケーラビリティを達成するためにそれらの全体で符号化されなければならない個別増補層の使用を回避する。いくつかの実施例では、しかしながら、システム10は一般化FGS手法または個別増補層のいずれかを使用して、例えば、選択基準によって空間スケーラビリティを支援するために構成される。
図1の例では、通信チャネル16は無線周波数(RF)スペクトルまたは 一つ以上の物理的伝送回線、または無線及び有線媒体のあらゆる組合せといった、あらゆる無線または有線通信媒体を含む。チャネル16はローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワークといったパケット基準のネットワーク、またはインターネットのようなグローバル・ネットワークの一部を形成する。通信チャネル16は一般に発信デバイス12から受信デバイス14へビデオ・データを伝送するためにあらゆる適当な通信媒体、または異なる通信媒体の集合を表す。
発信デバイス12はビデオ・データを符号化し、且つ伝送することが可能なあらゆるディジタル・ビデオ・デバイスである。ビデオ・キャプチャー・デバイス18はビデオ信号系列を獲得し、そして獲得された信号系列をビデオ符号器20によるアクセスのためにメモリ(示されていない)に記憶する。ビデオ・キャプチャー・デバイス18はビデオ・カメラ、ビデオ記録、または、例えば、テレビ、ビデオ・ディスク・レコーダ、ビデオ・カセット・レコーダ、ビデオ・カメラ、または別のビデオ・デバイスからのアナログ・ビデオ・データをディジタル・ビデオ・データへ変換するビデオ変換器である。各々の場合において、ビデオ符号器20は受信デバイス14への効率的伝送のために獲得されたビデオを符号化する。
発信デバイス12は記録保存された、もしくは実時間のビデオ信号系列を通信チャネル16上で伝送するために構成される。実時間ビデオ信号系列に関して、発信デバイス12及び受信デバイス14は実時間、双方向ビデオ電話通信(video telephony:VT)及び/または実時間、一方向ビデオ・ストリーミングに対応するように構成される。非実時間ビデオ・ストリーミングに関して、発信デバイス12及び受信デバイス14はビデオ・クリップ再生またはビデオ・メールのようなアプリケーションに対応し、そして再生、停止、早送り、及び早戻しボタンのような適切な制御手段を含む。
ビデオ符号器20及び復号器26はビデオ・キャプチャー・デバイス18によって取得されたビデオを符号化するのに適した様々なハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェアを含む。ビデオ符号器20はビデオ符号化のためにプログラム可能なソフトウェア・モジュールを実行する一つ以上のディジタル信号プロセッサ(DSP)を含む。関連するメモリ及び論理回路はビデオ符号化処理を制御する際にDSPを支援するために提供される。いくつかの実施例において、ビデオ符号器18は結合されたビデオ符号器-復号器 (CODEC)の一部を形成する。
ビデオ符号器20及びビデオ復号器26はMPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、ITU-T H.263もしくはITU-T H.264規格、または他の規格に一般に順応する技術といった一つ以上の符号化技術を適用するために構成される。特別な例として、ビデオ符号器20及び復号器26はITU-T H.264/MPEG-4 Part 10、即ち、高度ビデオ符号化(AVC)、ディジタル・ビデオ・コーデック規格に順応し、それは合同ビデオ・チーム(JVT)として知られる集約共同努力の成果としてISO/IEC動画専門家グループ(Moving Picture Experts Group:MPEG)と共にITU-Tビデオ符号化専門家グループ(Video Coding Experts Group:VCEG)によって策定された。ITU-T H.264規格及びISO/IEC MPEG-4 Part 10規格は技術的に同じである。
現在、合同ビデオ・チーム(JVT)はITU-T H.264/AVCへのスケーラブル・ビデオ符号化(scalable video coding :SVC)拡張に取組んでいる。H.264/AVCと進展中のSVC拡張の両方の仕様は共同文書(Joint Draft:JD)の形式である。JVTによって創られた合同拡張ビデオ・モデル(Joint Scalable Video Model:JSVM)は拡張ビデオにおいて使用するためのツールを実装し、そして本発明において示した様々な符号化タスクに関するシステム10によって使用される。JSVMは様々なスケーラビリティの特徴を支援する。精細粒度SNRスケーラビリティ(FGS)符号化に関係する詳細な情報は合同文書に見られる。しかしながら、FGSのいくつかの基本概念及び特異な特質は例示の目的のためにここに述べられるであろう。
ビデオ信号系列は一連のビデオ・フレームを含む。ビデオ符号器20はビデオ・データを符号化するために個々のビデオ・フレーム中のピクセルのブロックに作用する。ビデオ・ブロックは固定もしくは可変のサイズを持ち、そして指定の符号化規格に基づいてサイズが異なる。例として、ITU-T H.264は輝度成分に関して16と16、8と8、4と4、及び色度成分に関して8×8といった様々なブロック・サイズでのイントラ・フレーム予測、同様に輝度成分に関して16と16、16と8、8と16、8と8、8と4、4と8及び4と4、及び色度成分に関して対応するスケーラブル・サイズなど、様々なブロック・サイズにおいてインター・フレーム予測を支援する。小さなビデオ・ブロックは良好な解像度を提供し、より高い詳細レベルを含むビデオ・フレームの場所に使用される。予測の後、8×8の残りブロックまたは4×4の残りブロックに関して変換が行われ、その上、イントラ16×16予測モードが使用されれば、色度成分または輝度成分に関して4×4ブロックのDC係数に変換が適用される。
さらに図1を参照すると、送信器22は(線または無線の)チャネル16上で符号化ビデオを伝送するために適切なモデム及び駆動回路を含み、或いは有線と無線媒体の組合せを含む。無線応用に関して、送信器22は符号化ビデオ・データを搬送する無線データを伝送するためにRF回路を含む。いくつかの実施例では、発信デバイス12は 一つ以上のサーバ、ワークステーション、デスクトップ・コンピュータ、モバイル・コンピュータ、携帯情報機器 (PDA)、無線電話、衛星電話、または他の有線または無線通信デバイスの形をとる。
受信デバイス14では、発信デバイス12のビデオ符号器20と同様に、ビデオ復号器26はCODECの一部を形成する。受信デバイス14は一つ以上のワークステーション、デスクトップ・コンピュータ、モバイル・コンピュータ、携帯情報機器(PDA)、無線電話、衛星電話、または他の有線または無線通信デバイスといった、あらゆるディジタル・ビデオ・デバイスまたはビデオ・データを受取り、且つ復号することが可能なデバイスの組合せの形を取る。
送信器22と同様に、受信器24はチャネル16上で符号化ビデオを受取るために適切なモデム及び駆動回路を含み、そして無線アプリケーションにおける符号化ビデオ・データを搬送する無線データを受取るためのRF回路を含む。いくつかの実施例において、発信デバイス12及び受信デバイス14は各々がチャネル16上で伝送される符号化ビデオ及び他の情報に関して発信デバイス及び受信デバイスの両方として役立つように逆の送信及び受信回路を含む。この場合には、発信デバイス12及び受信デバイス14の双方はビデオ信号系列を符号化し、伝送し、受取り、且つ復号する。
LCDまたはプラズマ・フラットパネル・ディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、または他のどれかのディスプレイといった表示デバイス28はビデオをユーザーに提示するために適したデバイスである。その上、表示デバイス28は受信デバイス14と統合され、或いは有線または無線結合によって受信デバイス14に接続された個別デバイスとして提供される。表示デバイス28はまた受信デバイス14にとってユーザー・インタフェースの一部として役立つ。発信デバイス12もまた受信されたビデオの視聴及び発信デバイス12とのユーザー相互動作を可能にする表示デバイスを含む。
符号器20及び復号器26は精細粒度スケーラビリティ(FGS)を支援するように構成される。FGSによってビットストリームは或るビット・レート範囲内で殆ど任意に切り詰められることが可能になる。FGSの一つの形は信号対雑音比(SNR)スケーラビリティに適用される。共通のシナリオは或る品質レベルを有するベース層、及び同じ解像度でベース層に精製を提供する一つ以上のFGS増補層を持つビデオ・ビットストリームを符号化することを含む。例えば、共通の中間フォーマット(common intermediate format:CIF)解像度に関して符号化されたベース層によって、FGS増補層を介した追加ビットストリームの伝送はCIF解像度ビデオの品質、例えば、SNRを改善する。
この発明に従って、FGSは一般化FGS手法に従って伝送される一つ以上の増補層を介して空間スケーラビリティを支援するために利用される。例えば、4分の1共通中間フォーマット(quarter common intermediate format:QCIF)解像度で符号化されたベース層はビデオの空間解像度を、例えば、QCIF解像度からCIF解像度に増補するために追加ビットストリームを含む一つ以上のFGS増補層によって増補される。空間スケーラビリティFGS増補層はまたQCIF及び/またはCIF解像度に関してビデオの品質を高めるのに十分な追加ビットストリームを含む。従って、この発明において述べる一般化FGS手法は空間スケーラビリティを支援するが、SNRスケーラビリティもまた支援する。特に、符号器20及び復号器26は一つ以上の増補層の部分的復号に起因する浮動誤りを緩和するように構成される。
図2はビデオ・ビットストリームの多層FGS符号化を例示する図である。図2に示したように、ビデオ・ビットストリームのFGS符号化はベース層30及び一つ以上の増補層32A〜32N(まとめて層32)をもたらす。ベース層30は或るビット・レートについて最小の品質レベルを持つビデオ・ビットストリームを符号化する一連のフレーム36A〜36Nを含む。各々の増補層32はベース層30によって提供された最初の品質を次第に上げるために復号器26によって使用される追加ビデオ・ビットストリーム情報を提供する。復号器26によって処理される増補層32の数は発信デバイス14によって伝送された増補層の数、例えば、或るチャネル条件または他の制限、及び復号器26によって処理される受信増補層の数に依存する。
一般に、各それぞれの増補層32A〜32N、またはその一部は、復号器によって処理されるが、この発明に従ってSNR及び/または空間解像度に関して、ベース層30から取得されたビデオの品質に付加して増加する。個別の増補層としてその全体で各増補層32A〜32Nを処理する代りに、この発明は空間スケーラブル増補層が一般化FGS手法を用いて符号化され、伝送され、且つ処理されることを可能にするシステム10を想定する。このように、空間解像度は精細粒度によって一定基準化され、空間増補層の部分的復号に対して連続的な品質改善を提供する。これから述べるように、部分的復号はこの発明においてもまた提示された一つ以上の手法を用いて扱われる誤り伝搬問題を提示する。
図3はベース層及び増補層符号器及び復号器を含めて、図1のシステム10をさらに詳細に例示するブロック図である。特に、図3の例では、ビデオ符号器20はベース層符号器38及び増補層符号器40を含む。ビデオ復号器26はベース層復号器42及び増補層復号器44を含む。デバイス12及び14はその他の点では一般に図1と同じである。さらに、発信デバイス12及び受信デバイス14は逆送信/受信及び符号化/復号化要素を各々含む。図1と同様に、しかしながら、図3は例示を容易にするために発信/符号化デバイスとして一つのデバイス12を提示し、そして受信/復号化デバイスとして他のデバイス14を提示する。
ベース層符号器38は最小レベルの品質及び/または或るビット・レートに関して最小空間サイズを提供するためにビデオ・カメラ18から取得されたビデオ・ビットストリームの少なくとも一部を符号化する。増補層符号器40は、復号されたならば、付加品質を提供し、且つ/または一つ以上のより大きな空間フォーマットを可能にする増補層を作成するためにビデオ・ビットストリームの追加部分を符号化する。増補層はそれらが復号されるに従って次第に増加する品質をその層が提供するという意味で階層的である。全ての増補層の復号は、例えば、最大の品質及び最大の空間サイズを造出し、一方、最初の増補層のみの復号はベース層のみの復号と比較して品質の漸進的な増加を造出するであろう。
増補層は画像フレーム品質の増加と共に第一のサイズから第二のサイズへの空間スケーラビリティを可能にする。代りに、いくつかの実施例では、増補層は第一のサイズから第二のサイズへ、第二のサイズから第三のサイズへ、そして恐らくは第三のサイズから一つ以上のより大きなサイズへの空間スケーラビリティを可能にする。例えば、増補層によってビデオ・フレームまたは系列は単にQCIFからCIFへ、または単にCIFからVGA(video graphics array)へ、または単にVGAからSVGA(super VGA )へ基準化されることが可能になる。代りに、増補層によってビデオはQCIFからCIFへ、CIFからVGAへ、そしてVGAからSVGAへ基準化されることが可能になる。 QCIF、CIF、VGA、及びSVGAは例示の目的のために述べているけれども、他の空間サイズ及びフォーマットもこれに代るもの、または追加として可能である。
動作では、ベース層復号器42は表示デバイス28に提示のためにビデオ・カメラ18によって取得されたビデオ・ビットストリームの一部を造出するためにチャネル16を介して受取られたベース層を復号する。利用可能であるならば、増補層復号器44は一つ以上の増補層を復号することによって復号ビデオの品質を増加させる。さらに、受信デバイス14によって受信される増補層の数はチャネル条件または他の制約に依存する。その上、増補層復号器44によって処理された受信増補層の数は復号器の制約に依存する。一般に、ベース層の符号化及び復号化は、選択された数の増補層と結合して、復号ビデオのSNR品質の漸進的な改善を可能にする。
SNRスケーラビリティに加えて、空間スケーラビリティを提供することもまた望ましい。この発明に従って、システム10は一般化FGS符号化手法を介して空間スケーラビリティを支援するように構成される。これから述べるように、システム10は多層FGS符号化ビデオにおける各増補層がベース層のビデオ品質を一様に改善させることを保証するために異なるビデオ・ブロックに関する符号化係数及び構文要素を循環してインタリーブすることによって、一部、空間スケーラビリティを達成することができる。
FGSによって空間スケーラビリティを達成する部分的復号は誤りを生み出す。この理由のために、システム10は浮動を減少させるためにイントラ・フレーム予測における漏洩予測、空間誤り伝搬を減少させるために内部ブロックに関する特定のDCモード、及びイントラ予測に関してベース層におけるピクセルだけを使用することの制限を含めて、誤り伝搬を抑制する一つ以上の方法を適用する。システム10はいかに増補層が予測されるべきであるか、例えば、それがインター-またはイントラ-予測であるか、そしていかにブロックが分割されたかを記述する構文要素を送る。システム10はまた選択に基づいてFGS空間スケーラビリティまたは個別空間スケーラビリティを支援する。言い換えれば、システム10はネットワーク条件、チャネル条件、復号器能力または他の考察に基づいてFGS空間スケーラビリティと個別増補層を介する空間スケーラビリティを支援し、そしてその間を移行する。
図4はビデオ・フレームのFGS符号化において使用されるジグザグ走査ブロックを例示する図である。図4の例では、ブロック46A、46B、及び46Cはビデオ・フレームの増補層における最初の3ブロックであることが仮定される。この例では、各ブロック46A、46B、46Cは4行4列の係数ブロックである。ブロック46A、46B及び46Cは変換領域に描かれている。従って、ブロック46A、46B、46Cにおける数または変数は無損失エントロピー符号化処理によって符号化されるべき量子化係数である。文字「S」で始まるラベルを持つ係数は、例えば、ブロック46Aにおける参照数字41によって示されるように、非ゼロの有意係数(significant coefficient)である。このブロック46AはFGS SNRスケーラビリティ増補層にあるので、ブロックにおける各係数について、ベース層において対応する係数がある。
非ゼロの有意係数に関して、その値は非ゼロであり、そしてその対応するベース層係数はゼロである。例えば、係数「S0,1」はジグザグ走査指数「1」においてブロック「0」における非ゼロの有意係数に対応する。「0」とラベル付けされた係数はゼロ係数であり、そしてその対応するベース層係数はまたゼロである。文字「R」で始まるラベルを持つ係数は、例えば、ブロック46Aにおける参照数字43によって示されたように、非ゼロである、即ち、有意の対応ベース層係数を持つ改良係数(refinement coefficient)である。改良係数の値はゼロか非ゼロのいずれかである。例えば、係数「R2,2」はジグザグ走査指数「2」においてブロック「2」における改良係数である増補層係数の分類において、有意度マップ(significance map)がしばしば使用される。このマップは既にベース層において有意になった係数の場所を示す。増補層におけるこれらの場所の係数は改良係数である。
ここに述べたように、増補層符号器40はベース層を符号化する際に使用されるエントロピー符号器、例えば、ITU-T H.264規格によって想定されるエントロピー符号器に対する拡張と見なされる。特に、増補層において使用されるブロック分割、変換及び量子化はベース層において使用されるそれらと類似している。ゼロをより効率的に符号化するために、符号化ブロック・フラグ(coded block flag:CBF)及びブロック終端(end of block:EOB)といった構文要素が使用される。同様の構文要素はまたベース層符号化においても使用される。CBFは各ブロックについて一度送られ、そしてブロックにおいて非ゼロの有意係数の存在を示す。CBFが0であるならば、非ゼロの有意係数はない;他の場合は、少なくとも一つの非ゼロの有意係数がある。EOBフラグはまさに符号化された非ゼロの有意係数が走査順序における最後の非ゼロの有意係数であるかどうかを示すために使用される。
ベース層符号器38と増補層符号器40との間の一つの差異はFGS層及び符号化順序において他の係数からの改良係数の分離にある。ベース層において、ブロックは次のブロックが符号化される前に完全に符号化される。この発明の実施例に従って、しかしながら、増補層符号器40の一つの特徴は異なるブロックからの係数が相互にインタリーブされることである。ブロックの係数は巡回して符号化される。各サイクルにおいて、或るブロックからのいくつかの係数だけが符号化される。このように、増補層符号器40は一旦ビットストリームが切り詰められると、ビデオ品質への改善がより一様であることを保証する。
図5はジグザグ順に配列された異なるビデオ・ブロック46A、46B、46Cに関する構文要素及び係数の典型的な符号化順序を例示する図である。図6は構文要素の伝送に関する典型的な符号化順序を例示し、その中で各ブロックからの係数はジグザグ順に水平に配列されている。各係数は図5及び6においてブロックによって表される。図5及び6の例では、高々一つの非ゼロ係数は一つのサイクルにおいて或るブロックについて符号化され、そしてサイクル指数はジグザグ走査指数とたまたま同じである。しかしながら、サイクル指数もまた異なって定義され、そして一つ以上の非ゼロ係数は設計考察に応じて符号化される。図5における各サイクルは図4のジグザグ順序で一つの係数から別の係数へ移行する或る矢印に対応する。
図5に示したように、サイクル0に関して、CBFは各ブロック46A、46B、46Cについて一度送られ、そしてブロックに非ゼロ有意係数があることを示す。例えば、CBF 0/1は第一のブロック0に対応し、そしてブロックに非ゼロ有意係数があることを示す。その上、ブロック0からのゼロ係数「0」及び非ゼロ係数「S0,1」(それはジグザグ走査指数「1」におけるブロック「0」中の非ゼロ有意係数に対応する)はサイクル0において送られる。しかしながら、CBF 0/1は第二のブロック1に対応し、そしてブロックに非ゼロ有意係数がないことを示す。従って、次のサイクルにはブロック1について送られる係数はない。サイクル0はさらにCBF 2/1を含み、ブロック2が非ゼロ有意係数S2,0、及び係数S2,0それ自体を含むことを示す。
サイクル1はブロック2に関するEBOフラグ(EBO 2/0)を含み、サイクル0においてまさに符号化された非ゼロ有意係数(それはS2,0である)は走査順序において最後の非ゼロ有意係数ではないことを示す。残りのサイクルに亘って、ブロックの符号化は走査ジグザグ順序に従って続き、そして適切であるとして、CBF及びEOBといった構文要素を含む。図4、5及び6はビデオ・フレームの増補層における最初の三つの4×4ブロックと関係がある。しかしながら、図4〜6に例示した一般的な手法はより多数のブロックと同様により大きなサイズを持つブロックに適用できる。
図6は、伝送の順番が異なるビデオ・ブロックについて配列された構文要素及び係数の符号化順序を例示する図である。図6における符号化順序は或るサイクルで送られた構文要素及び係数が水平に記載されるように構文要素及び係数が再配列されることを除けば図5のものと同等である。図6の図において、構文要素及び係数は最上部から最下部へサイクル指数順序が増加するように送られ、そして各サイクルに関して、左から右へ送られる。
例えば、サイクル0は最初のブロックに関するCBF 0/1を示し、ゼロ係数が続き、S0,1が続き、それはジグザグ走査指数「1」においてブロック「0」における非ゼロ有意係数に対応する。サイクル0はさらにブロックCBF 1/0を含み、ブロック1における非ゼロ有意係数、及びCBF 2/1及びS2,0を示さず、それはブロック2に関する非ゼロ有意係数を示し、そして提供する。処理はジグザグ走査順でサイクル1〜15について継続し、そこでは各サイクルは図4における一つの矢印の推移に対応する。
空間スケーラビリティによってビデオ復号器26はスケーラブル・ビデオ・ビットストリームから増補層ビットストリームを復号することによって、4分の1共通中間フォーマット(QCIF)の代わりに高空間解像度のビデオ信号、例えば、CIFを再構成し、且つ表示することが可能になる。図4〜6における構文要素及び係数の典型的な順序付けは空間スケーラビリティ及びFGS SNRスケーラビリティの両方に関して一般化FGSフォーマットの使用を支援する。ベース層ビットストリームを復号することによって復号器26はより低い空間解像度ビデオを取得することが可能となり、一方、一つ以上の増補層の復号化によって復号器はベース層空間解像度のSNRを改善し、且つ/または空間解像度をより大きなフォーマットに増大させることが可能となる。
図7Aは空間スケーラビリティ増補層ビットストリームを含む多層ビットストリームを例示する図である。図7Bは図7Aの空間スケーラビリティ・ビットストリームに関するレート-歪み(R-D)特性を例示する図である。図7A及び7Bは空間スケーラビリティとFGS SNRスケーラビリティの両方の例を提供する。ベース層45を復号することは図7Aのビットストリーム1を生成し、それは復号器26が最小品質(SNR)レベルで、比較的低い空間解像度ビデオ、例えば、毎秒30フレーム(fps)でQCIF空間解像度を取得することを可能にする。図7Aにおけるビットストリーム2はQCIFビデオ品質(SNR)をいくらか、例えば、3dBだけ改善する最初のFGS増補層ビットストリーム47において提供される。
増補層49の復号は空間スケーラビリティを支援する追加ビットストリーム3を提供する。図7Aの増補層49においてビットストリーム3を復号することは復号器26がより高い空間解像度ビデオ、例えば、30fpsでCIF空間解像度を取得することを可能にする。増補層51はFGS SNRスケーラビリティを同じく持つ追加ビットストリーム4を提供する。増補層51の復号はさらにCIFビデオ品質を改善するが、その結果生じるビデオの空間解像度には影響しない。図7Aに示したように、ベース層45、増補層47、増補層49及び増補層51は完全な伝送のために毎秒96キロビット(kbps)、192kbps、384kbps、及び512kbpsのチャネル帯域幅をそれぞれ必要とする。その例では、増補層のビット・レートはより低い層の全てのビット・レートを含む。例えば、層47の192kbpsビット・レートは層45の96kbpsを含む。同様に、層49の384kbpsビット・レートは層47の192kbpsビット・レート及び層45の96kbpsビット・レートを含む。
システム10はこの発明に従って一般化精細粒度スケーラビリティ(Fine Granularity Scalability:FGS)を支援するように構成される。この意味で、システム10は空間スケーラビリティが個別増補層を送ることによってのみ実現される他のシステムに対する改善を提供する。FGSに関して、その全体で個別増補層を処理する代りに、実質的にあらゆる点で空間スケーラビリティ増補層を切り詰めることが可能である。従って、FGSに関して、復号器26は全体の増補層ビットストリームを解析し、且つ復号することなくビデオフレームの空間解像度を増加させる。しかしながら、システム10はさらに部分的復号化による誤り伝搬を低減させるために一つ以上の手法を実施する。
図7Bは異なるビット・レート及び空間解像度についてデシベル(dB)でピーク信号対雑音比(PSNR)を示す。特に、図7BはCIF及びQCIFレート-歪み(R-D)曲線を示す。図7Bの例では、CIF及びQCIFレート-歪み曲線はビット・レート推移に関してばらばらになっている。図7Bの参照数字53はQCIF SNRスケーラビリティ経路を特定し、一方、参照数字55はCIF SNRスケーラビリティ経路を特定する。参照数字57はQCIFとCIFとの間の漸進的で実質的に連続なFGS空間スケーラビリティ経路を示し、一方、参照数字59は急激な個別増補層空間スケーラビリティ経路を示す。
図7Bにおける表記はSNR及び/または空間スケーラビリティを一つの点から別の点へ増加させるために使用されるベース層及び増補層の組合せを図7Aに示した層を参照して示す。例えば、「1のみ」は図7Aのベース層ビットストリームのみが最小SNR品質のQCIFビデオ・フレームを造出することを示す。表記「1+部分的2」はベース層ビットストリーム及び最初の増補層ビットストリームの一部の両方が増補SNR品質を持つQCIFビデオ・フレームを造出するために復号され、一方、「1+2」は増補SNR品質を達成するためにベース層ビットストリーム及び最初の増補層ビットストリームの両方の完全な復号化を示す。表記「1+2+部分的3」は、この発明に従って、一般化FGS手法を使用して増補層3を部分的復号することによって許されたQCIFからCIFへの空間スケーラビリティ経路を同定する。
システム10は、この発明に述べたように、FGSフォーマットで空間スケーラブル増補層を送ることによって空間解像度増補のために一般化FGSを提供する。この手法によって空間スケーラブル増補ビットストリームは或るネットワーク/チャネル条件及び/または復号器能力に適合するためにあらゆる点で切り詰めることが可能になる。このように、より良いネットワーク/チャネル条件及び/またはより高い能力を持つ復号器はより高い空間解像度及び連続して改善されたビデオ品質を持つビデオを再構築することができ、さらに多くのビットが受信され、且つ復号される。空間スケーラビリティのための一般化FGS手法の使用は個別増補層の完全復号化に対してかなりの改善を行う。
空間解像度増補のための一般化FGSによって、異なる空間解像度を持つビデオに関するR-D曲線はビット・レート推移に関して結合されるであろう。このように、空間解像度増補のための一般化FGSは曲線59のような分離したR-D曲線ではなく、異なる空間解像度ビデオ、例えばQCIF及びCIFの間の実質的に連続なR-D曲線を持つ連続的に改善されたビデオ品質を提供する。特に、図7Aのベース層及び最初の増補層の完全な復号を示すQCIF SNR曲線53上の点1+2と図7Aのベース層及び第二の増補層の完全な復号を示す個別空間増補層上の点1+3との間の間隙に注目せよ。
一例として、図7Aの図及び図7Bの関連グラフに関して、ベース層1によって提供されたQCIFビデオよりもむしろ、CIFビデオを造出することが望ましいと仮定する。しかしながら、チャネル条件は個別増補層49の完全な伝送及び復号化のために必要とされる毎秒384キロビット(bps)を支援しないであろうとさらに仮定する。この場合には、FGS増補層47は384kbps以下のビット・レートによってCIFビデオを取得するために許容レベルまで切り詰められる。これは288kbps(ビットストリーム2の0%が送られるとき)と384kbps(ビットストリーム2の100%が送られるとき)の間で連続的な品質改善を許容すると同時に、そのようなビットストリーム切り詰めのRD性能は図7Bにおいて曲線59(1+部分的2+3)によって示されたように次善のものである。この場合には、1+部分的2+3はベース層1の完全な復号、FGS増補層2の部分的復号及び個別増補層3の完全な復号を表す。そのようなR-D性能は望ましくない。一般化FGSを許容して、個別増補層3を完全に復号する代りに、二つの空間解像度を結合するR-D性能曲線は曲線59(1+部分的2+3)から曲線57(1+2+部分的3)へ改善され、それは実質的にQCIF曲線53とCIF曲線55との間の全体の空間規模に及んでいる。
従って、異なる空間解像度ビデオ間の分離されたR-D曲線を避けるために、且つ/またはあまり望ましくない符号化性能を避けるために、システム10は空間解像度強化のために一般化FGSを提供するように構成される。良い符号化性能を持つ一般化FGSを使用して空間スケーラビリティを達成するために、一つ以上の独特の符号化手法が、単独でまたは組合わせて、誤り伝搬を抑制するために適用される。FGS空間スケーラビリティを支援する増補層の部分的復号は重大な誤り伝搬を造出する。この発明において述べる追加手法はそうでない場合には連続的に改良されたビデオ品質を持つ空間スケーラビリティを達成する一般化FGSの使用に起因するであろう誤り伝搬を抑制する際に効果的である。
例えば、一実施例では、システム10は浮動を減少させるためにイントラ・フレーム予測において漏洩予測手法、空間誤り伝搬を減少させるためにイントラ・ブロックに関して特定のDCモード、及び/またはイントラ予測についてベース層のピクセルのみを使用する制限を適用する。その上、システム10はいかに増補層が予測されるべきであるか、例えば、それがインター、-またはイントラ-予測であるかどうか、そしていかにブロックが分割されたかを記述する構文要素を送る。いくつかの実施例では、システム10は選択に基づいてFGS空間スケーラビリティ、または個別空間スケーラビリティを支援する。これらの追加の誤り減少手法の各々は下記でさらに詳細に述べる。
FGS層ビットストリームは量子化された残余変換係数のみを含むが、モード及び動き情報は含まない。FGSを使用して空間スケーラビリティを達成するために、モード及び動き情報もまた送られなくてはならない。これは個別増補層について定義されたものと類似した構文を用いて達成される。マクロブロック・モードに関してイントラ(I)モード(I_N×N,I_16×16)、イントラ(I)_BL(ベース層)モード、及びインター(PまたはB)モードが支援される。I_BLモードはインター-層テクスチャ予測モードである。このモードでは、増補層におけるピクセルのブロックはベース層における再構成ピクセルから予測される。増補層の解像度がベース層のそれと異なるならば、ベース層再構成ピクセルは増補層解像度に適切に上位標本化されなければならない。増補層の解像度がベース層と同じであるならば、漏洩予測技術を有効にするベース層の上位標本化は必要ではない。その代りに、漏洩予測は上位標本化なしで達成される。結局、上位標本化は必要であり、様々な内挿技術のどれもが上位標本化するために使用される。動きベクトル及び参照画像指数について、それらはベース層ビットストリームから得られ、或いは精錬され、もしくは直接増補層ビットストリームで送られる。
図8AはFGS増補層の部分的復号により符号器及び復号器における異なる参照フレームの使用によって引き起こされる浮動問題を例示する図である。図8Bは図8Aに示した浮動問題を軽減するために、ベース層からの部分的予測、即ち、漏洩予測を例示する図である。FGSビットストリームの部分的な復号、即ち、ビットストリーム切り詰めは浮動問題を引き起こす。特に、復号器26がマクロブロックを再構成するために部分的に受信した増補層ビットストリームを使用し、そしてインター-予測において同じマクロブロックを後で使用するとき、 図8Aに示した符号器と復号器の間に不整合がある。漏洩予測手法は、この発明に従って、少なくとも部分的に浮動問題を低減させる。漏洩予測では、図8Bに示したように、予測信号はFGS増補層から(例えば、因数α(0≦α<1)によって)部分的に形成され、ベース層から(例えば、因数1−αによって)部分的に形成される。ベース層信号が完全に常に受信されるので、増補層の部分的な復号によるあらゆる誤りEは因数「α」だけ減少され、そして次のフレームにおいてα*E、α2*E、α3*E等になるであろう。
図9は隣接ピクセルの部分的復号によって引き起こされる浮動誤りを例示する図である。図10は浮動誤りを減少するために漏洩予測手法を使用する隣接ピクセルの形成を例示する図である。システム10はマクロブロック間と同様に、マクロブロック内に漏洩予測を拡張するように構成される。図9の例では、参照数字50は現在のI_4×4ブロックを示し、参照数字52は符号器側で予測に使用される隣接ピクセルを示し、そして参照数字54は復号器側で予測に使用される隣接ピクセルを示す。イントラ予測に関して、ブロックのピクセルは前に復号された隣接ブロックの端部ピクセルから予測される。増補層の部分的復号はビデオ・ブロックのイントラ予測のために復号器によって使用された隣接ピクセルが符号器によって使用されたものと異なる原因となり、浮動誤りをもたらす。
図9は漏洩予測手法に関するイントラ(I)_4×4対角線モードの一例を示す。図9の例では、現在のブロック50について、隣接ブロックを表す増補層ビットの部分的復号は復号器側におけるI_4×4対角線モードにおいて使用される隣接ピクセル54が符号器側において使用される隣接ピクセル52と異なる原因となる。云い換えれば、或るブロック50を予測するために使用される隣接ピクセルは復号器が増補層ビットを部分的に復号するとき復号器及び符号器において異なる。従って、予測4×4ブロックは変更され、再構成ブロックにおける浮動誤りの原因となる。現在のブロック50におけるピクセルが復号器側において次のブロックの予測に使用されるとき、そのような浮動誤りは再び隣接の4×4ブロックに伝搬され、潜在的に厳しい誤り伝搬をもたらす。
漏洩問題を減少するために、図10は4×4予測ブロック58が増補層隣接ピクセル54から構築された予測ブロック及び上位標本化ベース層予測ブロック56の(荷重要素αによる)荷重平均によって形成される漏洩予測技術のアプリケーションを例示する。予測ブロックを形成するために使用される上位標本化ベース層ピクセルは予測されるべき実際のブロックに対応するピクセルである。増補層から構築された予測ブロックを形成するために使用されるピクセルは予測されるべき実際のブロックの端部に沿って前に復号されたブロックからの隣接ピクセルである。復号器側では、結果として生じる予測ブロック58におけるピクセル値は因数αによって乗算した増補層ビデオ・ブロックの隣接ピクセルから再構成された予測ブロックと因数1−αによって乗算した上位標本化ベース層予測ブロック56の和である。
各場合において、増補層予測ブロックからの隣接ピクセルはイントラ・ブロックを予測するために上位標本化ベース層予測ブロックと組合せて使用される。増補層について、必ずしも全てのブロックが受取られるとは限らず、部分的復号だけが行われる。ベース層については、全てのブロックが受取られるが、増補層より低い解像度である。増補層予測ブロック及び上位標本化ベース層予測ブロックの隣接ピクセルの荷重平均は再構成ブロック58における浮動誤りを減少させるのに役立ち、そして空間FGS符号化における増補層の部分的復号によって提示された潜在的な問題を軽減する。
従って、漏洩予測手法では、増補層隣接ピクセルから形成された予測ブロック及び上位標本化ベース層ピクセルから形成された予測ブロックは符号化において使用する実際の予測ブロックを造出するために重み付けされる。ベース層ピクセルの上位標本化は増補層予測ブロックと同じ解像度でベース層予測ブロックを提供する。いくつかの実施例では、しかしながら、ベース層及び増補層が同じ空間解像度を持つならば、ベース層ピクセルが上位標本化される必要はない。その代りに、漏洩予測は上位標本化なしで実行される。増補層によって定義されたビデオがベース層によって定義されたビデオの解像度より大きい解像度にあるならば、ベース層ピクセルの上位標本化が実行される。イントラ_4×4予測は図9及び10における例として使用されているけれども、漏洩予測手法は輝度標本のイントラ_8×8または16×16予測、或いは色度イントラ予測といった、他のイントラ予測形式に適用することができる。図10の例において、復号器26は浮動誤りを軽減する予測ブロックを造出するために荷重αを持つ増補層隣接ピクセルから構築された予測ブロックを重み付けし、そして荷重1−αを持つ上位標本化ベース層予測ブロックを重み付けするために漏洩予測を適用する。しかしながら、他の因数または重み付けは、さらに複雑な重み付け関数を含めて、例えば、下記に述べるように浮動誤りを減少させるために使用される。
イントラ-符号化ブロックに関する漏洩予測は、図9及び10に示したように、誤り伝搬を抑制し、そして一般化FGS技術において品質の改善を促進する。ビットストリームが部分的に復号されるとき、他の技術が使用されるであろう。増補層ビットストリームの有意量が受取られないならば、或る点において、いくつかのブロックについて、隣接予測はベース層予測より悪いであろう。予測材料(predictors)を計算する際に使用される重み付け因子(それは隣接のピクセルから構築された予測材料及びベース層予測材料である)は動的に調整可能にされる。重み付け因子の値は復号されたビットストリームの量によって決まる。より多くのビットストリームが復号されるならば、隣接ピクセルから構築された予測材料に関する重み付け因子はより高い。全体の増補層ビットストリームが復号されるとき使用される重み付け因子はまた内容に依存する。例えば、イントラ-予測に適用される重み付け因子の値はいかにベース層が予測されたかによって決まる。
図11は図10に示した漏洩予測技術の動作を例示するフローチャートである。図11に示したように、復号器26はベース層ビデオ・ブロックを再構成するためにFGSベース層を復号し(57)、増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一以上のFGS増補層ビデオ・ブロックを少なくとも部分的に復号する(59)。FGS増補層は単に部分的に復号されるので、復号器26はイントラ-符号化ブロックの復号化のために漏洩予測技術を適用する。この理由から、イントラ-符号化予測ブロックを再構成するために部分的に復号された増補層からの隣接ピクセルに対する依存は符号器及び復号器側上の異なるピクセルの使用の可能性による重大な浮動誤りをもたらすであろう。
漏洩予測技術を実施するために、典型的実施例では、復号器26はベース層ピクセルを上位標本化し(61)、そして上位標本化ベース層ピクセルから第一の予測ブロックを形成する(63)。ベース層ピクセルは増補層の解像度に上位標本化され、増補層解像度がベース層解像度より大きいならば、予測されるべきイントラ-符号化ブロックの解像度に対応する予測ブロックを造出する。増補層及びベース層の解像度が等しいならば、ベース層ピクセルを上位標本化する必要はない。その代りに、漏洩予測技術は上位標本化されないベース層ピクセルから形成された予測ブロックに基づいて進行する。従って、ベース層ピクセルの上位標本化は任意であり、そして増補層解像度がベース層解像度より大きいとき適用される。図1をさらに参照して、復号器26はまた対応する増補層ビデオ・ブロックの隣接ピクセルから第二の予測ブロックを形成する(65)。特に、復号器26は予測されるべきイントラ-符号化ブロックに隣接する復号増補層におけるピクセルを選択する。第一及び第二の予測ブロックを使用して、復号器26はイントラ-符号化ブロックを予測する(67)。
特に、図11の例で示したように、復号器26は上位標本化ベース層ピクセルから造出された第一の予測ブロック及び増補層ブロックにおける隣接ピクセルから造出された第二の予測ブロックの荷重和に基づいてイントラ・ブロックを予測する。このように、ベース層と増補層ピクセルを結合することによって、復号器26はそうでなければ増補層の部分的復号化のために生じるであろう浮動誤りの量を減少させる。漏洩予測技術はビデオ・スライス(video slice)におけるいくつか、または全てのイントラ-符号化ブロックに適用される。各場合において、増補層隣接ピクセル及びベース層ピクセルの異なる結合は予測されるべきイントラ-符号化ブロックに対応するように選択される。
漏洩予測に加えて、空間スケーラビリティに関する一般化FGS手法は空間誤り伝搬を防ぐためにイントラ・マクロブロックについて特定のDCモードを提供する。ベース層情報を使用する漏洩予測に関してさえも、浮動誤りはなお誤り発生源からの距離が増大するとともに累積される。DC係数はブロックの左上角の係数を通常は参照し、そして隣接ブロックから得られた予測によって符号化される。
空間誤り伝搬を軽減するために、システム10は一般化FGSに関する特別DCモードを提供するように構成される。全てはイントラ・マクロブロック形式(I_4×4、I_ 8×8及びI_16×16を含む)はこの特別なDCモードを使用することができる。特別なDCモードが使用されるとき、N×Nブロック(N=4、8、または16)のDC係数は隣接ブロックにおける情報から得られたあらゆる値の代わりに符号器と復号器の両方に既知の初期設定値から予測され、そしてAC係数はあらゆる予測なしで符号化される。従って、特別DCモードは隣接ブロックから値の導出を回避し、そしてその代りに所定の初期設定値に頼る。この発明では、特別DCモードが誤り伝搬を制御するために使用され、そして全ての必要な隣接ブロックが利用可能であっても使用される。DC値を符号化するのに必要なビットの数は量子化パラメータに依存する。一旦、ビットの数が決定されれば、DC値は固定長符号化(fixed-length coding)を使用して符号化される。DC値はまた他の可変長符号(Variable Length Codes) を使用して符号化される。
図12はビデオ・ブロックの特別DCモードのアプリケーションを例示する図である。特に、図12は例として4×4ブロックを使用して、I_4×4特別DCモードの符号化を示す。図12の例について、I_8×8特別DCモードは8×8ブロック変換が使用され、且つDC係数が8×8ブロックか計算されることを除けば、I_4×4特別DCモードに類似している。I_16×16特別DCモードについて、ITU-T H.264において定義された変換手法が使用され、そしてDC係数は、例えば、図15に示したように、Hadamard変換のアプリケーションに従うブロック94におけるDC係数である。
特別DCモードは別モード(extra mode)として、即ち、他の確立されたイントラ予測に加えて、符号化ビットストリームと共に送られる。例えば、ITU-T H.264規格では、当業者には既知の九つの確立されたI_4×4予測モードがある。特別DCモードが別モードであるならば、それは第10モードである。I_16×16マクロブロックについて、特別DCモードは第5モードである。代りの実施によれば、特別DCモードは既に確立されたモードに置き換えられる。さらなる代りとして、特別DCモードはビットストリームから得られる特定の条件の下で元のDCモードに置き換えられる。
図12に示したように、符号器20はI_4×4ブロック60を符号化するために特別DCモードを適用する符号器20は4×4ブロック変換61をブロック60に適用し、そして予測器70によってDC係数予測62を適用し、それは符号器と復号器の両方に既知の初期設定DC係数値を造出する。符号器20はDC予測の後、量子化63を変換ブロックに適用し、それから伝送されるであろう符号化ブロックを造出するためにエントロピー符号器64を適用する。逆処理がブロックを再構成するために使用される。例えば、復号器26は初期設定DC係数予測器70によって造出された値を使用して逆DC係数値予測67に続いて、エントロピー復号65及び逆量子化66を適用する。従って、符号器20及び復号器26各々は符号器及び復号器の両方に既知である初期設定DC係数値を造出するために初期設定DC係数予測器70として機能する機能ユニットを含む。逆DC予測67の後で、復号器26は予測ブロック69を造出するために4×4ブロック逆変換を行う。DC係数予測はまたブロックの全てのピクセルから予測値を減算することによってピクセル領域において同等に行われる。
図13は異なるイントラ予測モードに関して特別DCモードの使用を例示する図である。いくつかのシステムは単一ループ復号選択肢を有する。例えば、ビットストリームは異なる解像度の二つの層を有する。ユーザーが単に高解像度ビデオに関心があり、且つビットストリームが単一ループ復号を支援しているならば、高解像度層においてのみ動き補償を行うことが必要である。これは或る予測制限を実施することによって達成される。例えば、一つの制限は、イントラ・マクロブロックが隣接インター・マクロブロックから予測できないこと、及びベース層マクロブロックが通常のイントラ・モードまたはイントラ_BLモードで符号化される場合のみイントラ_BL(ベース層)モードが増補層において使用されることを必要とし、その結果ベース層におけるこのマクロブロックは動き補償を行わずに再構成され、且つ予測に使用される。
単一ループ復号化が使用され、且つ対応するベース層マクロブロックがイントラ-符号化されないならば、漏洩予測は利用可能なベース層ピクセルがないので使用することができない。この場合には、空間隣接ブロックからの誤り伝搬を制限するために、増補層マクロブロックは、一実施例では、I_4×4であることが信号通信されるとき、七つの境界4×4ブロックが特別DCモードにあることが推定される。単一ループ復号では、増補層マクロブロックがイントラ・ブロックであるとき、境界ブロック(図13の濃いブロック72)は特別DCモードにあることが推定される。非境界ブロック14は上で提示された適切な誤り制御手法と共にどのイントラ予測モードもなお使用することができる。
同様に、増補層マクロブロックがI_8×8であると信号通信されるとき、三つの境界8×8ブロック76は特別DCモードにあると推定され、一方、ブロック78は上で提示された適切な誤り制御手法と共にどのイントラ予測モードも使用することができる。参照数字80によって示したように、増補層マクロブロックがI_16×16であるとき、特別DCモードが使用されることが推定される。図13では、それぞれのマクロブロックにおいて他の非境界4×4または8×8ブロックがなお他のイントラ予測モードを使用することができる。別の実施例では、あらゆる場所のブロックは特別なDCモードであり、そしてそのモードは、明白に信号通信される。
図14はベース層におけるフレーム82からの内部-予測を例示する図である。図14は上位標本化ブロック86を造出するためにベース層のフレーム82におけるブロック84の上位標本化を示す。上位標本化ブロック86は増補層のフレーム90において符号化されるべきブロック88の予測に使用される。図14に示したように、イントラ-層イントラ予測を使用しない制約が増補層において適用される。一実施例では、例えば、設計を単純化するためにその予測が予測されるべきブロックと同じ層からのピクセル、またはそのピクセルから得られた他の情報によって形成されないように一つの制限が強要される。云い換えれば、増補層中のブロックは予測されるべきブロックと同じフレーム及び同じ層から取得されたピクセル及び他の情報を用いて予測されない。この場合、その予測はベース層のフレームまたは既に符号化された他のフレーム或いは双方の組合せのいずれかからのピクセル、またはそのピクセルから得られた他の情報によって形成される。このように、復号器26はイントラ予測のためにベース層におけるピクセルのみを使用する制限を適用する。ベース層におけるフレーム82は同じ解像度か、または異なる解像度である。
一般化FGSを使用して空間スケーラビリティを支援するために、様々なマクロブロック構文要素はいかに各マクロブロックが復号器によって予測されるべきであるかを信号通信するために符号化ビットストリームにおいて伝送される。構文要素はマクロブロックがインター予測されるか、またはイントラ予測されるかどうかといった情報を含む。マクロブロックがインター予測されるならば、いかにマクロブロックが分割されるか、及び各分割の動きベクトルや参照フレーム指数といった追加情報もまた伝送されなければならない。マクロブロックがイントラ予測されるならば、同じ時間位置におけるフレーム、しかしベース層におけるフレームから、もしくは同じ層における同じフレームからのいずれかから、イントラ予測モードのような追加情報が送られる。
構文要素の伝送は異なる方法で達成される。例えば、 一実施例では、あらゆるテクスチャ情報(それは変換係数に関係した情報である)が伝送される前に、フレームまたはスライスの全ての構文要素が伝送される。別の実施例では、構文要素はテクスチャ情報とインタリーブされる。しかしながら、符号化ビットストリームはなお一般的にFGSフォーマットに適合し、符号化技術の構造及びフォーマットを大幅に再設計する必要性を回避する。
H.264実施において、マクロブロックはBスライス、即ち、過去のスライス、未来のスライス、或いは両者を使用する双方向または双予測符号化スライスにおける直接モードにある。Bスライスはビデオ・フレームの一部からのものであるか、或いは全体のビデオ・フレームを被包する。マクロブロックがBスライスにおいて直接モードにあるとき、このマクロブロックの動きベクトル及び参照フレーム指数は既に符号化されている情報から得られる。動きベクトル及び参照フレーム指数を得るために使用される情報は同じフレームから、そして時にまた参照フレームからのものである。マクロブロック(MB)が空間直接モードにあるならば、各分割の動きベクトルは隣接MBからの動きベクトルから得られる。しかしながら、得られた各動きベクトルはまた参照フレームにおける共に位置するブロックの動きベクトルによって制約される。時間的直接モードにおいて、動きベクトルは現在のフレームとその参照フレームとの間の時間関係に基づいて参照フレームにおける共に位置するブロックの動きベクトルから得られる。
得られた動きベクトルの参照フレームの情報に依存する一つの問題は参照フレームが復号器26において切り詰められることである。その結果、符号器20に利用可能な情報は復号器26に利用可能ではない。動きベクトルの誤った再構成は通常大きな誤りをもたらす。一実施例では、増補層がBスライスにおいて符号化されるならば、空間直接モードのみが使用され、そして得られた動きベクトルは参照フレームからの情報によって全く制限されない。云い換えれば、増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、復号器26は修正空間直接モード(それは参照フレームからの情報を全く使用しない)のみを適用する。
増補層はより高い空間解像度を示すので、一実施例では、ベース層からの有意性マップはFGS符号化処理において使用される前に上位標本化される。別の実施例では、有意性マップは空間増補層におけるFGSビットストリームが符号化される前に消去される。この場合には、係数は増加した空間解像度のFGS増補層における精製係数として符号化されない。従って、ベース層からの有意性マップはリセットされ、そして係数は一以上の増補層におけるゼロ係数または精製係数のない非ゼロ有意性係数としてのみ復号される。
いくつかのシステムでは、FGS空間増補層に加えて、選択に基づいて、個別空間増補層を符号化する能力を維持することが望ましい。例えば、複雑さの考慮はいくつかのシステムにおいて個別空間増補層の選択を保証する。この場合には、システム10は個別空間増補層によって両立性を支援するように構成される。増補層が確実に届けられるならば、個別空間増補層の使用はより高い符号化を提供する。個別空間増補層符号化の選択は伝送ビットストリームにおいて信号通信される。例えば、ビットストリームは、ここに述べたように、個別空間増補層符号化またはFGS空間増補層符号化がビットストリームについて支援されるかどうかを示す信号通信情報を含む。一つの例はFGS符号化がスライスにおいて使用されるかどうかを示すために新しいフラグをスケーラブル・スライス・ヘッダに導入することである。
図15はイントラ16行16列予測モードを持つマクロブロックにおける輝度DCブロックを例示する図である。イントラ_16×16マクロブロック92に関して、輝度DC係数はHadamard変換される。図15に示したように、マクロブロックが16×16モードを使用して予測されるならば、輝度予測残余は最初に16個の4×4ブロックに変換され、そして16ブロックのDC係数は別の4×4ブロック94を形成する。この追加4×4ブロックはこの討論ではイントラ16×16DCブロックとして参照される。ITU-T H.264によれば、DCブロックはACブロックとは別に符号化される。ITU-T H.264に関して、この分離の追加実施の複雑さは最小である。しかしながら、実施の複雑さの影響はそれがその特別な設計のためにFGS符号器において別々に符号化されるならばさらに大きい。
従って、FGS符号化では、追加変換がDC係数に行われるけれども、DC係数は別々に符号化されない。これは伝統的なFGSにとっての問題ではなく、それはただ同じ解像度のビデオへの精製を支援する。しかしながら、それはイントラ16×16予測を支持するいくつかのビデオ内容について一般化FGSを介して空間スケーラビリティの性能に著しく影響を及ぼす。過度の複雑さを導入することなくFGS空間スケーラビリティを提供するための一つの方法はITU-T H.264ベース層においていかにそれが符号化される方法と類似した方法でイントラ16×16DCブロックを符号化することである。例えば、一旦イントラ16×16DCブロックの最初の係数に出会うと、全体のブロックは他の係数が符号化される前に符号化される。
この発明は一般化FGS符号化を使用する空間スケーラビリティのための技術を述べる。一般化FGSフォーマットの使用によってビデオ符号器は異なる空間解像度に亘って連続的な品質改善を達成することが可能となる。この発明において述べたように、一般化FGS符号化を使用する空間スケーラビリティの技術は受容可能な性能及び複雑性によって空間スケーラビリティを支援するためにいくつかの異なる手法を利用する。例えば、その技術は、増補層隣接ピクセルによって形成された予測材料及び上位変換ベース層予測材料の荷重平均を使用するイントラ符号化マクロブロックに関する漏洩予測、部分的復号における予測源の適応切替、及び残余浮動誤りによる空間誤り伝搬を阻止する特別DCモードを含めて、部分的復号による誤り伝搬を抑制する手法を組入れている。
いくつかの実施例では、設計を単純化するために、予測が同じ層の同じフレームからのピクセル、或いはそのようなピクセルから得られた他の情報によって形成されないように、制限が実施される。その上、増補層がBスライスにおいて符号化されるならば空間直接モードが使用され、そして得られた動きベクトルは参照フレームからの情報によって全く制限されない。さらなる特徴として、ベース層画像からの有意性マップは符号化性能を改善させるために上位標本化され、そして増補層残余のFGS符号化において使用される。代りに、空間増補層における係数は精製係数なしで符号化される。同じく、特別な1ビット構文は空間スケーラビリティ層がFGS層を使用しているか、或いはFGS符号化を使っているか、もしくは個別空間増補層として役立つかどうかを復号器に信号通信するためにスケーラブル・スライス・ヘッダに付加される。
この発明において述べた技術はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそのあらゆる組合せにおいて実施される。特に、ここに述べたように、符号器または復号器は様々なハードウェア、ソフトウェア及びファームウェア要素によって実現される。例えば、様々な技術の形態は一つ以上のマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、または他の同等の集積もしくは個別の論理回路構成、同様にそのような構成部品のあらゆる組合せの中で実施される。用語「プロセッサ」または「処理回路」は一般に前述の論理回路構成、他の論理回路構成と単独もしくは組合せ、または他のあらゆる同等の回路構成を参照する。いくつかの実施例では、ここに述べた機能性は符号化及び復号化のために構成され、または一体化ビデオ符号器-復号器 ( コーデック ) に組込まれた専用ソフトウェア・モジュールまたはハードウェア・ユニットの中で提供される。
ソフトウェアにおいて実施されるとき、その技術は、プロセッサによって実行されるとき、上で述べた一つ以上の機能を実行するプログラム・コードまたは命令を含むコンピュータ可読媒体によって一部実現される。そのようなプログラム・コードまたは命令を記憶するコンピュータ可読媒体は同期式ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)、読出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)、電気的消去可能読出し専用メモリ(EEPROM)、FLASHメモリ、磁気または光学データ記憶媒体 、またはそのようなメモリまたは記憶媒体を含む。
様々な発明の実施例を述べてきた。これらや他の実施例は次の請求項の範囲内にある。
ビデオ符号化及び復号化システムを例示するブロック図である。 ビデオ・ビットストリームの多層FGS符号化を例示する図である。 ベース層及び増補層符号器及び復号器を含む図1のシステムをさらに詳細に例示するブロック図である。 ビデオ・フレームのFGS符号化に使用されるジグザグ走査ブロックを例示する図である。 ジグザグ順序に配列された異なるビデオ・ブロックに関するFGS層における構文要素及び係数の典型的な符号化順序を例示する図である。 伝送順に異なるビデオ・ブロックが配列されたFGS層における構文要素及び係数の典型的な符号化順序を例示する図である。 典型的な多層空間スケーラビリティ・ビットストリームを例示する図である。 図7Aの空間スケーラビリティ・ビットストリームに関するレート-歪み特性を例示する図である。 符号器及び復号器において異なる参照信号の使用によって引き起こされた浮動誤り問題を例示する図である。 図8Aに示された浮動誤り問題を減らすベース層からの部分的予測を例示する図である。 隣接ブロックの部分的復号によって引き起こされた浮動誤りを例示する図である。 イントラ符号化ブロックにおける浮動誤り問題を減らす漏洩予測技術を例示する図である。 図10に示された漏洩予測技術の動作を例示するフローチャートである。 特定DCモードのビデオ・ブロックへの適用を例示する図である。 異なるイントラ予測モードに関して図12の特別なDCモードの使用を例示する図である。 ベース層におけるフレームからのイントラ予測を例示する図である。 イントラ16×16予測モードによるマクロブロックにおける輝度DCブロックを例示する図である。

Claims (57)

  1. 第一の空間解像度においてビデオを定義するベース層ビデオ・ブロックを再構成するために精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、
    第一の空間解像度より大きいか、もしくは等しい第二の空間解像度においてビデオを定義する増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号すること、及び
    ベース層ビデオ・ブロックから形成された第一の予測ブロック及び増補層ビデオ・ブロックにおける隣接ピクセルから形成された第二の予測ブロックの重み付けされた和に基づいてイントラ符号化ブロックを予測することを含むビデオ符号化方法。
  2. 第二の空間解像度は第一の空間解像度より大きく、その方法はベース層ビデオ・ブロックをさらに上位標本化することを含み、そして第一の予測ブロックは上位標本化ベース層ビデオ・ブロックから形成される、請求項1記載の方法。
  3. 復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  4. FGSベース層は第一の品質レベルを持つビデオを定義し、そしてFGS増補層の少なくと一つは第一の品質レベルより大きい第二の品質レベルを持つビデオを定義する、請求項2記載の方法。
  5. 復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成することをさらに含む、請求項4記載の方法。
  6. 復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成すること、及び復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成することをさらに含む、請求項4記載の方法。
  7. それぞれのイントラ符号化ビデオ・ブロックと同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないで、イントラ符号化ビデオ・ブロックを予測することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  8. ベース層からピクセルのみを使用してイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  9. DC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値(a default value)から予測され、且つAC係数が隣接ブロックから計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層におけるブロックを復号することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  10. 増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、参照フレームから情報を使用しない修正空間直接モードだけを増補層に適用することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  11. ベース層からの有意性マップを上位標本化すること、及び一つ以上の増補層を復号するために上位標本化有意性マップを使用することをさらに含む、請求項2記載の方法。
  12. ベース層からの有意性マップをリセットすること、及び一つ以上の増補層においてゼロ係数及び精製係数なしの非ゼロ重要係数としてのみ係数を復号することをさらに含む、請求項1記載の方法。
  13. 空間スケーラビリティに関するFGS符号化の使用を信号通信するために増補層の少なくとも一つを持つ1ビット構文要素を受取ることをさらに含む、請求項2記載の方法。
  14. 第一の空間解像度においてビデオを定義するベース層ビデオ・ブロックを再構成するために精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きいか、もしくは等しい第二の空間解像度においてビデオを定義する増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号し、そしてベース層ビデオ・ブロックから形成された第一の予測ブロック及び増補層ビデオ・ブロックにおける隣接ピクセルから形成された第二の予測ブロックの重み付けされた和に基づいてイントラ符号化ブロックを予測する復号器を含むビデオ符号化デバイス。
  15. 第二の空間解像度は第一の空間解像度より大きく、復号器はベース層ビデオ・ブロックを上位標本化し、そして第一の予測ブロックは上位標本化ベース層ビデオ・ブロックから形成される、請求項14記載のデバイス。
  16. 復号器は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成する、請求項15記載のデバイス。
  17. FGSベース層は第一の品質レベルを持つビデオを定義し、そしてFGS増補層の少なくと一つは第一の品質レベルより大きい第二の品質レベルを持つビデオを定義する、請求項15記載のデバイス。
  18. 復号器は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成する、請求項17記載のデバイス。
  19. 復号器は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成し、そして復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成する、請求項17記載のデバイス。
  20. 復号器はそれぞれのイントラ符号化ビデオ・ブロックと同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないで、イントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する、請求項17記載のデバイス。
  21. 復号器はベース層からのピクセルのみを使用してイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する、請求項15記載のデバイス。
  22. 復号器はDC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックからの計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層におけるブロックを復号する、請求項15記載のデバイス。
  23. 復号器は増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、復号器は参照フレームからの情報を使用しない修正空間直接モードだけを増補層に適用する、請求項15記載のデバイス。
  24. 復号器はベース層から有意性マップを上位標本化し、そして一つ以上の増補層を復号するために上位標本化有意性マップを使用する、請求項15記載のデバイス。
  25. 復号器はベース層からの有意性マップをリセットし、そして一つ以上の増補層においてゼロ係数及び精製係数なしの非ゼロ重要係数としてのみ係数を復号する、請求項14記載のデバイス。
  26. 復号器は空間スケーラビリティに関するFGS符号化の使用を信号通信するために増補層の少なくとも一つを持つ1ビット構文要素を受取る、請求項15記載のデバイス。
  27. 第一の空間解像度においてビデオを定義するベース層ビデオ・ブロックを再構成するために精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号する、
    第一の空間解像度より大きいか、もしくは等しい第二の空間解像度においてビデオを定義する増補層ビデオ・ブロックを再構成するために一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号する、及び
    ベース層ビデオ・ブロックから形成された第一の予測ブロック及び増補層ビデオ・ブロックにおける隣接ピクセルから形成された第二の予測ブロックの重み付けされた和に基づいてイントラ符号化ブロックを予測するように、プロセッサを作動させる命令を含むコンピュータ可読媒体。
  28. 第二の空間解像度は第一の空間解像度より大きく、その命令はベース層ビデオ・ブロックを上位標本化するためにさらにプロセッサを作動させ、そして第一の予測ブロックは上位標本化ベース層ビデオ・ブロックから形成される、請求項27記載のコンピュータ可読媒体。
  29. 命令は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  30. FGSベース層は第一の品質レベルを持つビデオを定義し、そしてFGS増補層の少なくと一つは第一の品質レベルより大きい第二の品質レベルを持つビデオを定義する、請求項29記載のコンピュータ可読媒体。
  31. 命令は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成するようにプロセッサを作動させる、請求項30記載のコンピュータ可読媒体。
  32. 命令は復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の空間解像度においてビデオを生成し、そして復号FGSベース層及び少なくとも部分的復号FGS増補層に基づいて第二の品質レベルにおいてビデオを生成するようにプロセッサを作動させる、請求項30記載のコンピュータ可読媒体。
  33. 命令はそれぞれのイントラ符号化ビデオ・ブロックと同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないで、イントラ符号化ビデオ・ブロックを予測するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  34. 命令はベース層からのピクセルのみを使用してイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  35. 命令はDC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックからの計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層におけるブロックを復号するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  36. 命令は増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、参照フレームから情報を使用しない修正空間直接モードだけを増補層に適用するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  37. 命令はベース層からの有意性マップを上位標本化し、そして一つ以上の増補層を復号するために上位標本化有意マップを使用するようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  38. 命令はベース層からの有意性マップをリセットし、そして一つ以上の増補層においてゼロ係数及び精製係数なしの非ゼロ重要係数としてのみ係数を復号するようにプロセッサを作動させる、請求項27記載のコンピュータ可読媒体。
  39. 命令は空間スケーラビリティに関するFGS符号化の使用を信号通信するために増補層の少なくとも一つを持つ1ビット構文要素を受取るようにプロセッサを作動させる、請求項28記載のコンピュータ可読媒体。
  40. 第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、
    第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号すること、及び
    それぞれのイントラ符号化ビデオ・ブロックとして同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないでイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測すること、を含む方法。
  41. ベース層だけを使用してイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測することをさらに含む、請求項40記載の方法。
  42. DC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックから計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層におけるブロックを復号することをさらに含む、請求項40記載の方法。
  43. 増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、参照フレームからの情報を使用しないで空間直接モードだけを増補層に適用することをさらに含む、請求項40記載の方法。
  44. ベース層からの有意性マップを上位標本化すること、及び一つ以上の増補層を復号するために上位標本化有意性マップを使用することをさらに含む、請求項40記載の方法。
  45. ベース層から有意性マップをリセットすること、及び一つ以上の増補層においてゼロ係数及び精製係数なしの非ゼロ重要係数としてのみ係数を復号することをさらに含む、請求項40記載の方法。
  46. 第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を少なくとも部分的に復号し、そしてそれぞれのイントラ符号化ビデオ・ブロックとして同じ層における同じフレームから得られたビデオ情報を使用しないでイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する復号器を含むデバイス。
  47. 復号器はベース層だけを使用してイントラ符号化ビデオ・ブロックを予測する、請求項46記載のデバイス。
  48. 復号器はDC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックから計算された予測なしで復号される特別DCモードを使用してFGS増補層におけるブロックを復号する、請求項46記載のデバイス。
  49. 復号器は増補層が双予測(B)スライスにおいて符号化されるならば、参照フレームからの情報を使用しないで空間直接モードだけを増補層に適用する、請求項46記載のデバイス。
  50. 復号器はベース層からの有意性マップを上位標本化し、そして一つ以上の増補層を復号するために上位標本化有意性マップを使用する、請求項46記載のデバイス。
  51. 復号器はベース層から有意性マップをリセットし、そして一つ以上の増補層においてゼロ係数及び精製係数なしの非ゼロ重要係数としてのみ係数を復号する、請求項46記載のデバイス。
  52. 第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号すること、
    第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を復号すること、及び
    DC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックから計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層における各々のブロックを復号すること、を含む方法。
  53. FGSベース層は第一の品質レベルを持つビデオ情報を定義し、そして少なくとも一つのFGS増補層は第一の品質レベルよりも大きい第二の品質レベルを持つビデオ情報を定義する、請求項52記載の方法。
  54. 空間スケーラビリティについてFGS符号化の使用を信号通信するために少なくとも一つ以上の増補層を持つ1ビット構文要素を受取ることを含む、請求項52記載の方法。
  55. 第一の空間解像度においてビデオ情報を定義するベース層ビデオ・ブロックを含む精細粒度スケーラビリティ(FGS)ベース層を復号し、第一の空間解像度より大きい第二の空間解像度においてビデオ情報を定義する増補層ビデオ・ブロックを含む一つ以上のFGS増補層を復号し、そしてDC係数が符号器及び復号器の双方に既知の初期設定値から予測され、且つAC係数が隣接ブロックから計算された予測なしで復号される、特別DCモードを使用してFGS増補層における各々のブロックを復号する符号器を具備するデバイス。
  56. FGSベース層は第一の品質レベルを持つビデオ情報を定義し、そして少なくとも一つのFGS増補層は第一の品質レベルよりも大きい第二の品質レベルを持つビデオ情報を定義する、請求項55記載のデバイス。
  57. 空間スケーラビリティについてFGS符号化の使用を信号通信するために少なくとも一つ以上の増補層を持つ1ビット構文要素を受取ることを含む、請求項55記載のデバイス。
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