JP2009521371A - ロックアウト装置及びロックアウト方法 - Google Patents

Abstract

特定のディスペンシングパッケージ（１８）が、適切な供給場所（１４）にのみ係合できることを確実にする方法及び装置。特に、パッケージ及びディスペンサは、係合及び不適当な製品の供給を回避するように、一致する同心リング（２４、３０）（又はその部分）を有する。一実施の形態では、パッケージ（１８）には、１つ又は複数の同心リング突起（２４）（又はその部分）が設けられ、且つディスペンサ（１０）には、１つ又は複数の適合する同心リング状凹部（３０）が設けられる。突起及び凹部は、同様の直径を有して一致するセットを画定する。いくつかの実施の形態では、同心リング突起はキャップのようなパッケージのクロージャ（２０）に配置される。代替的な実施の形態では、突起はディスペンサに配置され、且つ凹部はパッケージに配置される。

Description

本発明は、特定のディスペンシングパッケージが適切な供給場所にのみ係合できることを確実にする方法及び装置に関する。

多くの産業において、同じパッケージタイプ（たとえば、瓶又は容器及びキャップ等）が多くの異なる化学製品と共に使用されている。したがって、使用において、使用者が誤った薬品を誤って使用することを回避することが重要であり得る。

従来、ディスペンサ及びパッケージは、使用者がパッケージを正しい供給場所に配置するように導くために、色分けされてきた。しかしながら、これらの従来のディスペンサの多くは、パッケージが誤った供給場所に配置されることを物理的に回避していない。

他の従来のロックアウト技術は、誤った供給場所へのパッケージの係合を防ぐために、瓶若しくは容器の形状及び／又はサイズを変更供給場所する。しかしながら、多くの異なる形状の瓶を有することは、かなり費用がかかる可能性がある。

本発明は、特定のディスペンシングパッケージが適切な供給場所にのみ係合できることを確実にする方法及び装置に関する。特に、パッケージ及びディスペンサは、不適当な製品の係合及び供給を防ぐように、一致する同心リング（mating concentric ring）（又はその部分）を有する。一実施の形態では、パッケージには、１つ又は複数の同心リング突起（又はその部分）が設けられ、且つディスペンサには、１つ又は複数の適合する同心リング状凹部（matching concentric ring recess）が設けられる。突起及び凹部は、同様の直径を有して一致するセット（mating set）を画定する。いくつかの実施の形態では、同心リングの突起は、キャップのようなパッケージ用のクロージャに配置される。代替的な実施の形態では、突起はディスペンサに配置され、且つ凹部はパッケージに配置される。

本発明のいくつかの実施の形態は、第１の供給場所で供給される第１の製品を収容する第１のパッケージを備える、ディスペンシング装置（dispensing apparatus）を対象とする。第１のパッケージは、第１の直径を有する円の周りに構成されると共に位置決めされる少なくとも１つの突起を有する。第１の供給場所は、第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有する。突起及び凹部の直径は、第１の製品を第１のパッケージから供給できるように、第１のパッケージが第１の供給場所に係合することを可能にする。

他の実施の形態は、供給される第１の製品を収容する第１のパッケージと、第１の製品を供給するように適合する第１の供給場所とを備える、ディスペンシング装置を対象とする。第１のパッケージは、第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有する。第１の供給場所は、第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの突起を有する。突起及び凹部の直径は、第１の製品を第１のパッケージから供給できるように、第１のパッケージが第１の供給場所に係合することを可能にする。

本発明の特定の一実施の形態は、パッケージとディスペンシング装置との係合を制御するロックアウトアセンブリを対象とする。ロックアウトアセンブリは、ディスペンシング装置又はパッケージのうちの一方において、第１の直径を有する円の円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる凹部を備える。ロックアウトアセンブリは、ディスペンシング装置及びパッケージのうちの他方において、第１の直径を有する円の円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる突起をさらに備える。突起及び凹部は、パッケージがディスペンサに係合できるような寸法及び構成にされる。

さらに他の実施の形態は、パッケージをディスペンサ内に選択的に挿入することを可能にする方法を対象とする。当該方法は、第１の薬品を有すると共に、第１の直径を有する円の円周を少なくとも部分的に画定する突起又は凹部のうちの一方を有する第１のパッケージを設けることを含む。当該方法は、第１の薬品を供給するように設計されると共に、第１の直径を有する円の円周を少なくとも部分的に画定する突起又は凹部のうちの他方を有するディスペンサを設けることをさらに含む。当該方法は、第１のパッケージをディスペンサに隣接して位置決めすること、及び第１のパッケージの突起又は凹部を、ディスペンサの突起及び凹部のうちの他方に整合させることも含む。当該方法は、製品が供給されることを可能にするように、突起を凹部内に挿入することをさらに含む。

機構及びその作用を伴う、本発明のさらなる態様は、添付の図面に関連させたときの本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

本発明の任意の実施例を詳細に説明する前に、本発明は、その用途が、以下の説明に記載されるか、又は以下の図面に示される構成要素の構成及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施例が可能であり、さまざまな方法で実施又は実行されることができる。また、本明細書において使用する用語及び術語が、説明を目的としていること、及びこれらが限定としてとらえられるべきではないことを理解されたい。本明細書において、「含む」、「備える」又は「有する」及びこれらのバリエーションの使用は、以下に羅列される物品及びこれらの均等物並びに追加の物品を含有することを意味する。「取り付けられる（mounted）」、「接続される（connected）」及び「結合される（coupled）」という用語は、広範に使用されると共に、直接及び間接の両方で取り付けること、接続すること及び結合することを含有する。さらに、「接続される」及び「結合される」は、物理的若しくは機械的な接続又は結合に制限されず、直接又は間接にかかわらず電気的な接続又は結合を含むことができる。最後に、後続の段落で説明するように、図面に示される特定の機械的な構成は、本発明の実施例を例示することを意図される。したがって、他の代替的な機械的な構成が可能であり、これらは本発明の精神及び範囲に入る。

図１は、本発明の態様を具現化する、ディスペンシングアセンブリ（dispensing assembly）１０の断面図を示す。ディスペンシングアセンブリ１０は、供給される物品を含むパッケージ又は容器を受け取るような寸法及び構成にされているクレードル１４を有するハウジング１２を含む。示されていないが、ディスペンシングアセンブリ１０は、ファンネル、チューブ、弁、電気デバイス及び電気回路、水路等のようなさまざまな物品を含むことができる。

規則化された（coded）ロックアウト装置１６は、誤ったパッケージがディスペンシングアセンブリ１０のクレードル１４に係合することを防ぐように、クレードル１４内に位置決めされる。クレードル１４には、規則化されたロックアウト装置１６を、いくつかの異なる方法で設けることができる。たとえば、規則化されたロックアウト装置１６は、クレードル１４内に直接成形されてもよい。しかしながら、これは、異なって規則化された製品を、このクレードル１４を介して異なった時点で供給するための柔軟性を許容しない。いくつかの実施例は、示されている実施例のように、クレードル１４内に位置決めされ、規則化されたインサートを利用する。したがって、規則化されたインサート１７を切り替えることによって、クレードル１４を介して異なる製品を供給できるようにするために、クレードル１４内のコーディング（coding）は変更できる。

図１に示すように、パッケージ１８はクレードル１４内に挿入され、クレードル１４に適切に係合される。パッケージ１８は、パッケージ１８がロックアウト装置１６の規則に適合するように適切に規則化されるため、クレードル１４に適切に係合される。より詳細には、パッケージ１８にあるクロージャ２０に、コーディングが設けられる。この実施例のクロージャ２０は、キャップである。クロージャ２０は、ねじ係合（threaded engagement）、摩擦嵌め（friction fit）、スナップ嵌め（snap fit）、溶接係合（welded engagement）、ボンド係合（bonded engagement）、接着係合（adhered engagement）等のようなさまざまな方法で、パッケージ１８に結合できる。パッケージ１８がクレードル１４に係合するように規則化されるため、パッケージ１８は、その中身を、示されたディスペンシングアセンブリ１０を介して供給できる。ロックアウト装置１６に関するさらなる詳細については、以下で説明する。

図２は、ディスペンシングアセンブリ１０の分解された部分断面図を示す。特に、規則化されたパッケージクロージャ２０、規則化されたディスペンサインサート（dispenser insert）１７、及びディスペンサハウジングクレードル１４が、この図に示されている。クレードル１４内にスピゴットも示されている。スピゴットは、パッケージ１８がクレードル１４内に挿入されると、パッケージクロージャ２０にある弁機構と接し且つ作動させるような構成及び寸法にされている。弁機構の作動によって、パッケージ１８の中身をディスペンサアセンブリ（dispenser assembly）内へ供給できる。以下でさらに詳細に説明するように、スピゴットは、クロージャ２０がディスペンサインサート１７と同じコーディングを有する場合に限り、弁機構と接し且つ作動できる。クロージャ２０にある規則がディスペンサインサート１７の規則に適合しない場合、スピゴットは、弁と接することを妨げられる。したがって、パッケージ１８の中身は、供給することができない。

本発明のいくつかの実施例は、不適切に規則化されたパッケージ１８がクレードル１４に係合することを防ぐために、同心リングロックアウト構造（concentric ring lock-out feature）を利用する。図３及び図４は、２つの異なるタイプの適合する同心リングロックアウトコーディングを示す。それぞれの図に示されるように、パッケージクロージャ２０には、円の円周の周りに少なくとも部分的に延在する１つ又は複数の保護部２４が設けられる。ディスペンシングインサート（dispensing insert）１７は、円の円周の周りに少なくとも部分的に延在する１つ又は複数の凹部３０によって、同様に規則化される。いくつかの実施例において、クロージャ２０とインサート１７の間の係合を可能にするためにクロージャ２０を測定する（be clocked）必要をなくすように、凹部３０が円の全周の周りに延在する。適合するセットにおいて、ディスペンシングインサート１７は、クロージャ２０にある各保護部２４に対して１つの凹部を有し、各凹部は各保護部２４と同じ直径を有する。しかしながら、後述されるように、いくつかの実施例において、凹部３０は、壁が各凹部を分離しないように、互いに隣接して位置決めされてもよい。

図３は、適合するクロージャ２０及びインサート１７の特定の一実施例を示す。クロージャ２０又はインサート１７のいずれか一方には同心リングが設けられないが、この実施例の作用は同じ原理に基づいている。示されているように、クロージャ２０のリングロックアウトコーディング（ring lock-out coding）は、インサート１７のコーディングに適合する。特に、示されているパッケージクロージャ２０には、保護リング２４を形成するように特定の直径を有する円の、全周の回りに延在する保護部２４が設けられる。ディスペンシングインサート１７は、同様に、クロージャ２０にある保護部２４と実質的に同じ直径を有する円の、全周の周りに延在する凹部によって規則化される。

図４は、同心リングロックアウトを提供する１つの方法を示す。示されているように、クロージャ２０には２つの同心リング状の保護部２４が設けられ、インサート１７は２つの適合するリング状凹部３０を有する。特に、クロージャ２０の２つの保護部２４は、異なる直径を有する２つの円の円周の周りに、部分的にのみ延在する。突出するリング２４は、材料を節約するため、空間の制約のため（すなわち、ベント又は他の構成のために余地が必要な場合がある）等のような多くの理由の１つのために、円周の周りに部分的にのみ延在する。ディスペンシングインサート１７は、クロージャ２０の保護部２４の円の直径と実質的に同じ直径を有する円の、全周の周りに延在する２つの実質的に同心である凹部３０によって、同様に規則化される。

図３及び図４に示す実施例は、クロージャ２０のみから延出する保護部２４と、インサート内に延在する凹部３０を示しているが、他の実施例は、異なるように構成されてもよい。たとえば、この配置は実施例によって逆にできる。したがって、保護部２４がインサートにのみ位置決めされることができる一方、凹部３０はクロージャ２０にのみ位置決めされることができる。しかしながら、他の実施例では、クロージャ２０及びインサート１７に、保護部２４及び凹部３０の両方の組合せを設けることができる。

クロージャ２０の有限の空間によってもたらされる空間の制約に起因すると共に、製造上の公差に起因して、クロージャ２０及びインサート１７のそれぞれには、概して少しの同心リングしか設けることができない。特に、各同心保護部２４は、加えられる力からの破損又は変形を防ぐ程度に確実に頑丈であるように、或る一定量の空間を必要とする。より詳細には、同心リング保護部２４が十分に強固でなく、凹部３０が互いに接近し過ぎている場合、不適切な規則化されたクロージャ２０が誤ったインサート１７に十分に係合する危険性があり得る。したがって、いくつかのロックアウト装置は、同心リング用に３つの直径しか有しないように制限されるであろう。しかしながら、他の実施例は、選択される材料、クロージャのサイズ、クロージャ２０の構成物の数等に応じて、より多い又はより少ない直径を利用できる。

図５は、直径が同じクロージャ２０及びインサート１７に対して、３つの別個の直径に位置決めされるリングを有するロックアウト装置１６の、３つの実施例を示す。図５Ａ〜図５Ｃは、それぞれ３つの別個のコーディング直径に関して、例示的なクロージャ２０及び適合するディスペンサインサート１７を示す。図５Ａは、クロージャ２０及びインサート１７の外径に近接して、隣接して又は外径上にリングが位置決めされた、クロージャ２０及びインサート１７の断面図を示す。図５Ｂは、図５Ａのリングの直径よりも小さい直径を有する位置でリングが位置決めされた、クロージャ２０及びインサート１７の断面図を示す。図５Ｃは、図５Ｂのリングの直径よりも小さい直径を有する位置でリングが位置決めされた、クロージャ２０及びインサート１７の断面図を示す。図５に示すリングの位置は単に例示的な位置であり、リング同士を離間することによって、保護部２４を十分に頑強にすることができる。そして、誤った保護部２４が誤って誤った凹部３０に入ることを防ぐ程度に十分な距離に凹部３０が離間させられている。当業者は、示された実施例に追加のリング位置を加えることができることを、理解するであろう。より詳細には、インサート１７及びクロージャ２０の材料が、保護部２４の破損、相当な変形又は撓み等を防ぐ程度に十分に丈夫且つ頑強である場合に、追加のリング位置を加えることができる。また、他のリング位置は、良好な公差制御を伴う製造工程に関係して追加できる。また、上述のように、保護部２４がインサート１７から延出し凹部３０がクロージャ２０内に延在するように、保護部２４及び凹部３０の位置を切り替えることができる。さらに、凹部３０及び保護部２４の組合せを、クロージャ２０及びインサート１７の両方に位置決めしてもよい。

図６及び図７は、コンプリメンタリな(complimentary)コーディングを有する例示的なクロージャ（図６）及び例示的なインサート（図７）の平面図を示す。特に、図６Ａに示すクロージャ２０は、図７Ａに示すインサート１７に対してコンプリメンタリなコーディングを有する。同様に、図６Ｂ〜図６Ｄに示すコーディングは、図７Ｂ〜図７Ｄに示すコーディングにそれぞれ適合するする。

図６に示すように、異なる同心ラジアス（concentric radiuses）に突起リング２４又はその部分を配置することによって、クロージャにさまざまなコーディングが設けられる。すべてのあり得るコーディングシーケンスは示されていないが、示されているクロージャ２０は、リングが６つの別個のラジアスに配置されることを可能にする。図６Ａでは、大きい方のリング部分が、クロージャ２０に許容される最大のラジアスを有する一方、示されている小さい方のリング部分が、使用される２番目に小さいラジアスである。図６Ｂにおけるクロージャ２０の大きい方のリング部分が、使用される２番目に大きいラジアスを有する一方、小さい方のリング部分が、使用される最小のラジアスである。図６Ｃでは、２つのリング部分は、使用される最大のラジアス及び２番目に大きいラジアスを有する。図６Ｄでは、２つのリング部分は、使用される２番目に小さいラジアス及び３番目に小さいラジアスに配置される。これらの図に示されていないラジアスは、３番目に大きいラジアスである。これらの図に基づいて、クロージャ２０において１つ又は複数の同心リング（又はその部分）を使用することによって、多種多様なコーディングの組合せが達成できることを理解されたい。さらに、上述したように、１つ又は複数の（又はすべての）リングを、同様のサイズの凹部３０と置き替えてもよい。

図７に示すように、窪んだリングを異なる同心ラジアスに配置することによって、インサートにさまざまなコーディングが設けられる。すべてのあり得るコーディングシーケンスは示されていないが、示されているインサートは、図６に示す保護リング２４に対応して６つの別個のラジアスに、窪んだリングが配置されることを可能にする。図７Ａでは、大きい方のリング状凹部３０が、クロージャ２０に許容される最大のラジアスを有する一方、示されている小さい方のリング状凹部３０は、使用される２番目に小さいラジアスである。図６Ｂにおけるクロージャ２０の大きい方のリング状凹部３０が、使用される２番目に大きいラジアスを有する一方、小さい方のリング状凹部３０は、使用される最小のラジアスである。図６Ｃでは、２つのリング状凹部３０は、使用される最大のラジアス及び２番目に大きいラジアスを有する。さらに、当該凹部３０はサイズが非常に近いため、これらの凹部３０は接触しており、その結果、壁によって２つの凹部３０が分離されない。図６Ｄでは、２つのリング部分は、使用される２番目に小さいラジアス及び３番目に小さいラジアスに配置される。先の図に良く似て、凹部３０はサイズが非常に近いため、凹部３０は接触しており、その結果、壁によって２つの凹部３０が分離されない。上述のように、１つ又は複数の（又はすべての）凹部３０を、同様のサイズの保護リング２４又は当該保護リング２４の部分と置き替えてもよい。

図８〜図９は、図６及び図７に示されるロックアウト装置１６の特定の実施例がどのように作用するかを示す。図８に示すクロージャ２０は、第１のラジアスを有する第１の突起リング部分と、第１のラジアスよりも小さい第２のラジアスを有する第２の突起リング部分とを有する。図８において設けられているインサート１７は、示されているクロージャ２０を受け入れるように構成されている。したがって、インサート１７は、第１のラジアスを有する第１のリング状凹部３０と、第２のラジアスを有する第２のリング状凹部３０とを有する。クロージャ２０は、この図ではインサート１７と位置合せされている。クロージャ２０は、図９では適切に係合された位置で示されている。換言すると、保護部２４が凹部３０と適切に位置合せされて、凹部３０内に嵌まっている。したがって、クロージャ２０は、製品を供給できるように、適切にディスペンサに係合する。

図１０は、互いに適切に規則化されていない別のクロージャ２０及びインサート１７を示す。クロージャ２０は、第１のラジアスを有する第１の突起リング部分と、第１のラジアスよりも小さい第２のラジアスを有する第２の突起リング部分とを有する。インサート１７は、第１のラジアス又は第２のラジアスのうちの一方を有する第１のリング状凹部３０を有するが、第２のリング状凹部３０は、第１のラジアス及び第２のラジアスとは異なる第３のラジアスを有する。したがって、クロージャ２０は、製品が容器から供給されることを回避すべきであるインサート１７と、適切に係合できない。明瞭のために、示されているインサート１７において、２つの凹部３０が壁によって分離されていないことを留意されたい。

図１１は、保護部２４用の代替的な構成を示す。この示されている実施例では、保護部２４はクロージャ２０から延出する。保護部２４は、ペグ又はピンに見える、リングの小さい部分のようなものである。３つの示されている保護部２４は、すべて同じラジアスにある。他の実施例では、保護部２４は、分離している別個のラジアスに配置されてもよく、又は追加の保護部２４が、分離している別個の同心ラジアスに設けられてもよい。

図１２は、異なる同心コーディング（concentric coding）を有する、６つの規則化されたパッケージクロージャを示す。図１３は、図１２に示されているコーディングに対応する異なる同心コーディングを示す。特に、図１２Ａに示されているクロージャ２０は、図１３Ａに示されているインサート１７に対してコンプリメンタリなコーディングを有する。同様に、図１２Ｂ〜図１２Ｆに示すコーディングは、図１３Ｂ〜図１３Ｆに示されるコーディングにそれぞれ適合するする。

図１２に示されている、規則化されたパッケージクロージャは、図７に示されているパッケージクロージャに対して多くの類似性を有する。特に、保護リング２４又はその部分を異なる同心ラジアスに配置することによって、クロージャにさまざまなコーディングが設けられる。より詳細には、図１２に示されている各クロージャ２０は、２つの同心リング又はその部分を有し、単一のクロージャ２０の各リングは異なるラジアスを有する。示されているように、各クロージャ２０にあるより大きいリングは３つの区分（section）に分解されている。これらの３つの区分は、実質的に等間隔に離れて位置決めされる。各クロージャ２０に示されている小さい方のリングは、リングのラジアスによって画定される円周の少なくとも半分に対して連続的に延在する。示されているように、クロージャ２０の他の物体との衝突に起因して、内側のリングは円周の周り全体には延在できない。上述のように、各クロージャ２０にある１つ又は複数の保護リング２４を同様のサイズの凹部３０と置き替えてもよい。

図１３に示す、規則化されたインサートは、図７に示されているインサートと実質的に同様である。特に、窪んだリングを異なる同心ラジアスに配置することによって、インサートにさまざまなコーディングが設けられる。この実施例と、図７に示されている実施例との１つの特有な相違点は、各窪んだリング（及び保護リング２４）用に選択されるラジアスが、凹部３０が互いに交差すること又は互いに繋がることを防ぐ点である。換言すると、この実施例では、壁が各凹部３０を常に分離する。

図１４は、異なる同心コーディングを有する、５つの他の規則化されたパッケージクロージャを示す。図１５は、図１４に示されているコーディングに対応する異なる同心コーディングを示す。特に、図１４Ａに示されているクロージャ２０は、図１５Ａに示されているインサート１７に対してコンプリメンタリなコーディングを有する。同様に、図１４Ｂ〜図１４Ｆに示すコーディングは、図１５Ｂ〜図１５Ｆに示されるコーディングにそれぞれ適合する。

図１４に示されている規則化されたパッケージクロージャは、図７及び図１２に示されているパッケージクロージャに対して多くの類似性を有する。特に、保護リング２４又はその部分を異なる同心ラジアスに配置することによって、クロージャにさまざまなコーディングが設けられる。しかしながら、この実施例は、各クロージャ２０にリングが１つのみ使用される点において、先の実施例とは異なる。さらに、各リングは、リングをより頑強にするリブによって強化されている。これらのリブは、各リングの半径方向の深さを増加させる。したがって、これらの保護リング２４は、凹部３０が同じ直径を有する場合であっても、図１４に示す凹部３０内に受け入れられない。

図１５に示されている規則化されたインサートは、図７及び図１３に示されているインサートと実質的に同じである。特に、１つ又は複数の窪んだリングを異なる同心ラジアスに配置することによって、インサートにさまざまなコーディングが設けられる。示されている実施例は、クロージャ２０の設計に対応して、インサート１７毎に１つの窪んだリングのみ設けている。

上記で説明され図面に示された実施例は、例としてのみ提示されており、本発明の概念及び原理に対する限定としては意図されていない。そのため、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、要素、並びに要素の構成及び配置におけるさまざまな変更が可能であることを当業者は理解するであろう。たとえば、本発明のいくつかの特徴部及び要素に対するさまざまな代替形態が、本発明の特定の実施例を参照して説明されている。上記で説明した各実施例に相反するか、又は一致しない特徴部、要素及び作用様式という例外はあるが、特定の一実施例を参照して説明した代替的な特徴部、要素及び作用様式が他の実施例に適用可能であることを留意されたい。

本発明のさまざまな特徴は特許請求の範囲に記載される。

本発明の態様を具現化する、ディスペンシング装置及びパッケージの断面斜視図である。 本発明の態様を具現化する、ディスペンシング装置、規則化されたディスペンサインサート、及び規則化されたパッケージクロージャの部分的な側面断面図である。 本発明の態様を具現化する、規則化されたディスペンサインサート、及び規則化されたパッケージクロージャの斜視図である。 本発明の態様を具現化する、規則化されたディスペンサインサート、及び規則化されたパッケージクロージャの斜視図である。 本発明の態様を具現化する、３つの異なる規則化されたディスペンサインサート、及び３つの異なる規則化されたパッケージクロージャの断面図である。 異なる同心コーディングを有する４つの規則化されたパッケージクロージャの平面図である。 図６に示すコーディングに対応する異なる同心コーディングを有する、４つの規則化されたディスペンサインサートの平面図である。 適切な規則化されたディスペンサインサートに係合する前の、規則化されたクロージャの断面斜視図である。 適切な規則化されたディスペンサインサートに係合された、規則化されたクロージャの断面斜視図である。 不適切な規則化されたディスペンサインサートに係合しようとしている、規則化されたクロージャの断面斜視図である。 本発明の態様を具現化する、規則化されたディスペンサインサート、及び規則化されたパッケージクロージャの斜視図である。 異なる同心コーディングを有する、６つの規則化されたパッケージクロージャの平面図である。 図１２に示すコーディングに対応する異なる同心コーディングを有する、６つの規則化されたディスペンサインサートの平面図である。 異なる同心コーディングを有する、５つの規則化されたパッケージクロージャの平面図である。 図１２に示すコーディングに対応する異なる同心コーディングを有する、５つの規則化されたディスペンサインサートの平面図である。

Claims (33)

1. パッケージとディスペンシング装置との係合を制御するロックアウトアセンブリであって、
   前記ディスペンシング装置及び前記パッケージのうちの一方において、第１の直径を有する円の円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる凹部と、
   前記ディスペンシング装置及び前記パッケージのうちの他方において、前記第１の直径を有する円の前記円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる突起と、を備え、
   前記突起及び前記凹部は、前記パッケージが前記ディスペンサに係合できるような寸法及び構成にされる、ロックアウトアセンブリ。
2. 前記凹部は、前記第１の直径を有する前記円の前記円周全体の周りに延在する、請求項１に記載のロックアウトアセンブリ。
3. 前記突起は、前記第１の直径を有する前記円の前記円周の一部の周りにのみ延在する、請求項１に記載のロックアウトアセンブリ。
4. 前記パッケージはクロージャをさらに備え、前記突起又は前記凹部は該クロージャに位置決めされる、請求項１に記載のロックアウトアセンブリ。
5. 前記ディスペンシング装置及び前記パッケージのうちの前記一方において、第２の直径を有する円の円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる第２の凹部と、
   前記ディスペンシング装置及び前記パッケージのうちの前記他方において、前記第２の直径を有する円の前記円周の少なくとも一部の周りに位置決めされる第２の突起と、をさらに備え、
   前記第２の突起及び前記第２の凹部は、前記パッケージが前記ディスペンサに係合できるような寸法及び構成にされる、請求項１に記載のロックアウトアセンブリ。
6. 前記第２の凹部は前記凹部と同心である、請求項５に記載のロックアウトアセンブリ。
7. 前記第２の突起は前記突起と同心である、請求項５に記載のロックアウトアセンブリ。
8. ディスペンシング装置であって、
   供給される第１の製品を収容する第１のパッケージを備え、
   前記第１のパッケージは、第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの突起を有し、
   前記第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有する第１の供給場所を備え、
   前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第１の製品を前記第１のパッケージから供給できるように、前記第１のパッケージが前記第１の供給場所に係合することを可能にする、ディスペンシング装置。
9. 前記第１のパッケージはクロージャを備え、前記突起は該クロージャに位置決めされる、請求項８に記載のディスペンシング装置。
10. 前記クロージャは、前記パッケージから選択的に取り外し可能である、請求項９に記載のディスペンシング装置。
11. 前記突起は、前記第１の直径を有する前記円の周りに部分的にのみ延在する、請求項８に記載のディスペンシング装置。
12. 前記凹部は、前記第１の直径を有する前記円全体の周りに延在する、請求項８に記載のディスペンシング装置。
13. 前記第１のパッケージは、第２の直径を有する円の周りに位置決めされる第２の突起をさらに備える、請求項８に記載のディスペンシング装置。
14. 前記第１の供給場所は、前記第２の直径を有する円の周りに位置決めされる第２の凹部をさらに備える、請求項１３に記載のディスペンシング装置。
15. 前記第２の突起は、前記第２の直径を有する前記円の周りに部分的にのみ延在する、請求項１４に記載のディスペンシング装置。
16. 前記第２の凹部は、前記第２の直径を有する前記円全体の周りに延在する、請求項１５に記載のディスペンシング装置。
17. 前記第１の凹部は、単一の大きい凹部を形成するように、前記第２の凹部に隣接して位置決めされる、請求項１６に記載のディスペンシング装置。
18. 前記第２の直径を有する前記円は、前記第１の直径を有する前記円と同心である、請求項１４に記載のディスペンシング装置。
19. 供給される第２の製品を収容する第２のパッケージをさらに備え、
    前記第２のパッケージは、第２の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの突起を有し、
    前記第２の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有する第２の供給場所をさらに備え、
    前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第２の製品を前記第２のパッケージから供給できるように、前記第２のパッケージが前記第２の供給場所に係合することを可能にし、
    前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第１のパッケージが前記第２の供給場所に係合して前記第１の製品を供給することを防ぐと共に、前記第２のパッケージが前記第１の供給場所に係合して前記第２の製品を供給することを防ぐ、請求項８に記載のディスペンシング装置。
20. ディスペンシング装置であって、
    供給される第１の製品を収容する第１のパッケージを備え、
    前記第１のパッケージは、第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有し、
    前記第１の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの突起を有する第１の供給場所を備え、
    前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第１の製品を前記第１のパッケージから供給できるように、前記第１のパッケージが前記第１の供給場所に係合することを可能にする、ディスペンシング装置。
21. 前記第１のパッケージはクロージャを備え、前記凹部は該クロージャに位置決めされる、請求項２０に記載のディスペンシング装置。
22. 前記クロージャは、前記パッケージから選択的に取り外し可能である、請求項２１に記載のディスペンシング装置。
23. 前記突起は、前記第１の直径を有する前記円の周りに部分的にのみ延在する、請求項２０に記載のディスペンシング装置。
24. 前記凹部は、前記第１の直径を有する前記円全体の周りに延在する、請求項２０に記載のディスペンシング装置。
25. 前記第１のパッケージは、第２の直径を有する円の周りに位置決めされる第２の凹部をさらに備える、請求項２０に記載のディスペンシング装置。
26. 前記第２の凹部は、前記第２の直径を有する前記円全体の周りに延在する、請求項２５に記載のディスペンシング装置。
27. 前記第１の凹部は、単一の大きい凹部を形成するように、前記第２の凹部に隣接して位置決めされる、請求項２６に記載のディスペンシング装置。
28. 前記第１の供給場所は、前記第２の直径を有する円の周りに位置決めされる第２の突起をさらに備える、請求項２５に記載のディスペンシング装置。
29. 前記第２の突起は、前記第２の直径を有する前記円の周りに部分的にのみ延在する、請求項２８に記載のディスペンシング装置。
30. 前記第２の直径を有する前記円は、前記第１の直径を有する前記円と同心である、請求項２５に記載のディスペンシング装置。
31. 供給される第２の製品を収容する第２のパッケージをさらに備え、
    前記第２のパッケージは、第２の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの凹部を有し、
    前記第２の直径を有する円の周りに位置決めされる少なくとも１つの突起を有する第２の供給場所をさらに備え、
    前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第２の製品を前記第２のパッケージから供給できるように、前記第２のパッケージが前記第２の供給場所に係合することを可能にし、
    前記突起及び前記凹部の前記直径は、前記第１のパッケージが前記第２の供給場所に係合して前記第１の製品を供給することを防ぐと共に、前記第２のパッケージが前記第１の供給場所に係合して前記第２の製品を供給することを防ぐ、請求項２０に記載のディスペンシング装置。
32. パッケージをディスペンサ内に挿入することを選択的に可能にする方法であって、
    第１の薬品を有する第１のパッケージを設け、
    前記第１のパッケージは、第１の直径を有する円の円周を少なくとも部分的に画定する突起及び凹部のうちの一方を有し、
    前記第１の薬品を供給するように設計されると共に、前記第１の直径を有する円の前記円周を少なくとも部分的に画定する前記突起及び前記凹部のうちの他方を有するディスペンサを設け、
    前記第１のパッケージを、前記ディスペンサに隣接して位置決めし、
    前記第１のパッケージの前記突起及び前記凹部のうちの前記一方を、前記ディスペンサの前記突起及び前記凹部のうちの前記他方に整合させ、
    製品を供給させるように、前記突起を前記凹部内に挿入する、方法。
33. 第２の薬品を有する第２のパッケージを設け、
    前記第２のパッケージは、第２の直径を有する円の円周を少なくとも部分的に画定する突起又は凹部のうちの一方を有し、
    前記第２のパッケージを、前記ディスペンサに隣接して位置決めし、
    前記第２のパッケージを、前記ディスペンサ内に挿入しようとし、
    前記第２のパッケージの前記突起及び前記凹部のうちの前記一方と、前記ディスペンサの前記突起及び前記凹部のうちの前記他方とのずれによって、前記第２のパッケージが前記ディスペンサに係合することを防ぐ、請求項３２に記載の方法。

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