JP2009520874A - 表面クリーニング用の界面活性剤系 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、希釈形態または未希釈形態で表面のクリーニングに使用できるか、あるいは表面クリーニングに適する種々のすぐ使用できる (または使用中の) 水性クリーニング組成物において活性クリーニング基剤として使用できる、水性界面活性剤系に関する。また、本発明は、本発明の水性界面活性剤系を調製する方法ならびに表面のクリーニングに適当な界面活性剤系およびクリーニング組成物のクリーニング効率を増加させる方法に関する。
水性界面活性剤系および表面クリーニング組成物は商業的に重要な製品であり、そして硬質表面および柔質表面を含む表面から汚物、あか、汚染物および汚れの除去の促進において広い実用性を有する。
WO 2005/049783には、1種または2種以上のアニオン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤、増粘剤および不透明構成成分を含んでなる希釈可能な水性表面クリーニング組成物が開示されている。
本発明は、希釈形態または未希釈形態で表面のクリーニングに使用できるか、あるいは表面クリーニングに適するすぐ使用できる (または使用中の) 水性クリーニング組成物において活性クリーニング基剤として使用できる、水性界面活性剤系に関する。本発明の水性界面活性剤系は貯蔵条件および/または使用条件下に界面活性剤の可視の沈殿および/または相分離を含まない非希釈形態および/または希釈形態である。例えば、ここにおける実施例3に関すると、コンクリートクリナーの場合において、適当な条件は5℃〜45℃の範囲の温度および8〜10の範囲のpH、好ましくはpH 9であろう。換言すると、必要な安定性の条件は界面活性剤系またはクリーニング生成物の最終の使用中の条件に依存する。界面活性剤系における実際の界面活性剤の含有率および組成は、界面活性剤の沈殿および/または相分離が可視でない点に近い範囲内にあるべきである。
a) 界面活性剤系中に塩を導入する、および
b) 界面活性剤系中に水不溶性界面活性剤を導入する。
水中の界面活性剤系の溶解度を減少または最小にすると、適当な界面における界面活性剤系の吸着効率は増加し、これによりクリーニング性能は増加する。換言すると、界面活性剤系の溶解度を減少または最小にすると、界面活性剤系を適用する表面に関する界面活性剤系の湿潤力は増加する。これはクリーニング性能を増加させる。
第3の面において、本発明は、本発明の界面活性剤系を含んでなる水性クリーニング組成物に関する。
a) 固定濃度の界面活性剤を有する水性を調製し、そして
b) 塩濃度が下記の範囲になるまで塩を添加する:界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高いか、あるいは界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点。
a) 塩を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入し、および/または
b) 水不溶性界面活性剤を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入する。
「水溶性界面活性剤」 は、室温において7% (重量/重量基準に基づく) より高い水中の溶解度を有する界面活性剤を意味する。
「塩」 は、金属イオンの炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムまたはその他から成る群から選択される無機塩を意味する。
本発明は、希釈形態または未希釈形態で表面のクリーニングに使用できるか、あるいは表面クリーニングに適するすぐ使用できる (または使用中の) 水性クリーニング組成物において活性クリーニング基剤として使用できる、水性界面活性剤系に関する。
水性クリーニング組成物中の活性クリーニング基剤として適当である、この分野において知られている水性界面活性剤系は、多数の欠陥に悩まされる。いくつかの既知の界面活性剤系は貯蔵条件下に安定であるが、使用中の条件下に、例えば、界面活性剤系を熱水中で希釈するとき、安定ではなく、および/またはすぐれた表面のクリーニングを提供することができないことがある。
さらに、界面活性剤系の水中の溶解度を減少または最小にすると、適当な界面における界面活性剤系の吸着効率が増加し、これによりクリーニング性能が増加する。換言すると、界面活性剤の溶解度を減少または最小にすると、界面活性剤系または使用中のクリーニング組成物が適用される表面に関するクリーニング組成物の湿潤力が増加し、これによりクリーニング性能が増加する。
本発明の界面活性剤系は1種または2種以上のアニオン界面活性剤および1種または2種以上の非イオン界面活性剤を含む。この節は本発明に従い適当な界面活性剤の多数の例を提供する。異なる種類の界面活性剤を選択し、ある種の比で添加して、界面活性剤系の溶解度を減少し、好ましくは最小にし、すぐれたクリーニング効率を提供する。
本発明の界面活性剤系は、1種または2種以上のアニオン界面活性剤を含んでなる。1種または2種以上のアニオン界面活性剤は、水溶性または水不溶性であることができる。水溶性アニオン界面活性剤は好ましい。
好ましい態様において、スルホン酸α-オレフィンはナトリウム、カリウム、アンモニウムまたはマグネシウムの塩であり、6単位〜20単位の炭素鎖長 (ベンゼン環に結合した) を有する。
好ましい態様において、スルホン酸アルキルジフェニルオキシドはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。
好ましい態様において、エトキシル化スルホスクシネートはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩であり、6〜20単位の炭素鎖長を有し、そして1〜6個のオキシエチレン基を有する。好ましい特定の態様において、エトキシル化スルホスクシネートは3モルのエトキシル化ラウリルスルホコハク酸ナトリウムである。
好ましい態様において、カルボン酸アルキルはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、カルボン酸アルキルはステアリン酸ナトリウムである。
好ましい態様において、N-アルキルサルコシドはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、N-アルキルサルコシドはラウリルサルコシドナトリウムである。
本発明の界面活性剤系は、水不溶性または水溶性であることができる、少なくとも1種または2種以上の非イオン界面活性剤を含んでなることができる。
水不溶性非イオン界面活性剤は、水溶性非イオン界面活性剤よりも水不溶性汚れ (例えば、インクまたはモーター油) を吸着しまたはその中に浸透する傾向が強い。極性部分の存在は不溶性汚れを水溶液中にいっそう可溶性とする傾向あり、これにより汚れの除去をいっそう容易とする。したがって、ある態様において、不溶性界面活性剤は1または2以上の極性部分を含む。ひいては、水性界面活性剤系をできるだけ水不溶性とすることは、少なくとも最も不溶性の界面活性剤成分の水不溶性汚れ中への分配または吸着を増加させ、これによりクリーニング効率を増強させると考えられる。これらの分子は非常に低い水溶性を有するが、それらのすべては少なくとも1つの極性部分を含有し、少なくとも水と会合する傾向を多少有することを意味することに注意すべきである。
DOWANOLTM TPnB トリプロピレングリコールn-ブチルエーテル
DOWANOLTM DPnB ジプロピレングリコールn-ブチルエーテル
DOWANOLTM pph プロピレングリコールn-フェニルエーテル
DOWANOLTM Eph エチレングリコールフェニルエーテル
Hexyl CELLOSOLVETM エチレングリコールヘキシルエーテル
Hexyl CARBITOLTM ジエチレングリコールヘキシルエーテル
Butyl CARBITOLTM Acetate ジエチレングリコールn-ブチルエーテルアセテート
典型的には、水溶性非イオン界面活性剤は、水不溶性非イオン界面活性剤に比較して界面活性剤の親水性領域においてより高いエチレンオキシド含有率を有する。
TomadolTM 91-6は、コンクリートのクリーニングに使用するクリーニング組成物のために好ましい水溶性非イオン界面活性剤である。その理由は、それがすぐれた界面張力低下能力を有する小さい界面活性剤であることにある。
商業的に入手可能な非イオン界面活性剤の対の組合わせは下記を包含する: TomadolTM 91-2.5 (水不溶性) およびTomadolTM 91-6 (水溶性)、およびBig-SoftTM N23-3 (水不溶性) およびBig-SoftTM N91-6.5 (水溶性)。
本発明の界面活性剤系において使用する塩は任意の塩であることができるが、好ましくは下記から成る群から選択される: アルカリ金属の硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、水素炭酸塩、リン酸塩、硫化物および亜硫酸塩; アンモニウムの硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、水素炭酸塩 (また重炭酸塩と呼ばれる)、リン酸塩、硫化物および亜硫酸塩; アルカリ土類金属の硝酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、硫化物および水素炭酸塩; マンガン、鉄、銅および亜鉛の硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物および硫酸塩; クエン酸塩およびホウ酸塩。
塩の総量は界面活性剤系または最終の使用中のクリーニング組成物の好ましくは0.8〜8重量%、好ましくは1〜5重量%である。
本発明の界面活性剤系またはクリーニング組成物は他の成分さらに含み、これらの成分はクリーニングすべき表面に依存するであろう。
表面がコンクリートのような硬質表面である場合、腐蝕抑制剤を添加することができる。
クリーニング組成物は細菌胞子または酵素をさらに含んでなることができる。好ましくは、細菌胞子はバシラス (Bacillus) 属からのものであり、そして酵素はアミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼおよびプロテアーゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明の水性クリーニング組成物は、本発明の水性界面活性剤系を含んでなることができる。界面活性剤系は活性クリーニング基剤として使用できる。水性クリーニング組成物は 「そのまま」 使用できるか、あるいは必要な場合適当な希釈および塩の添加により表面のクリーニングに必要な組成物に最終ユーザーによって調製することができる。本発明の水性クリーニング組成物は未希釈形態においてかつ「使用中の」条件下に安定である。使用中の条件は変化することがあるが、典型的にはクリーニング組成物は熱水に添加され、これは約60℃以上の温度において添加されることを意味する。本発明のクリーニング組成物のpHは使用に依存して変化することもあるが、典型的には7〜11、好ましくは8〜10の範囲、ことに約pH 9である。
考えられる硬質表面の例は、コンクリート、金属、ガラス、セラミック、プラスチック、リノリウムおよび同様な表面を包含する。硬質表面はトイレ、シャワー室、バスタブ、流し、カウンター甲板、壁、床において存在し、また道路表面を含む。
最終ユーザーは濃縮クリーニング組成物を、例えば1:1〜1:2000 (クリーニング組成物: 水) の比、好ましくは1:1〜1:250 (クリーニング組成物: 水) の比で希釈することができる。また、最終ユーザーは、必要な場合、実施例3 (表4参照) に示されているように塩を希釈生成物に添加して必要なクリーニング効率を得ることができる。
本発明の水性クリーニング組成物は、グリースおよび/または油の汚れを硬質表面または柔質表面から除去するために適する。
1つの面において、本発明は、下記の工程を含んでなる、1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤とを含んでなる水性界面活性剤系またはクリーニング組成物を調製する方法に関する:
a) 固定濃度の界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 塩濃度が界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高い範囲内にあるまで塩を添加する。
他の好ましい態様において、塩濃度は界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも20%、好ましくは10%、ことに5%低く、かつ界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点の範囲内にある。
本発明は、また、下記の工程を含んでなる、1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤とを含んでなる水性界面活性剤系またはクリーニング組成物を調製する方法に関する:
a) 固定濃度の水溶性アニオン界面活性剤および/または水溶性非イオン界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 水不溶性界面活性剤の濃度が水不溶性界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ水不溶性界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高い範囲内にあるまで1種または2種以上の水不溶性界面活性剤を添加する。
本発明のこの面によれば、界面活性剤の沈殿および/または相分離が可視である点は5〜45℃の温度およびpH 7またはpH 9、例えば40〜45℃およびpH 7またはpH 9において決定することができる。異なる使用中の条件を有する界面活性剤系の場合において、界面活性剤の沈殿および/または相分離が可視である点は60〜70℃の温度およびpH 7またはpH 9、好ましくは65℃、より好ましくは67℃、より好ましくは68℃、さらにより好ましくは69℃、ことに70℃およびpH 7またはpH 9において決定することができる。
この面において、本発明は、表面、好ましくは硬質表面および/または柔質表面をクリーニングするための本発明の水性界面活性剤系またはクリーニング組成物の使用に関する。
柔質表面はカーペット、家具、室内装飾布帛、スリッパ、衣服および他の繊維材料を包含する。
表面は1つの態様において油またはグリースで汚れた表面であることができる。
最後の面において、本発明は、下記により界面活性剤系の水溶性を減少させる工程を含んでなる、1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤とを含んでなる界面活性剤系またはクリーニング組成物のクリーニング効率を増加させる方法に関する:
a) 塩を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入し、および/または
b) 水不溶性界面活性剤を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入する。
界面活性剤系またはクリーニング組成物の不溶性は、沈殿 (少なくとも均質な曇りまたは濁り) または液-液相分離の視的出現により規定される。
塩および界面活性剤は上記 「塩」 および 「界面活性剤」 の節に記載されているものであることができる。
種々の参考文献がここにおいて引用されており、それらの開示は引用することによって本明細書の一部とされる。
界面活性剤:
水不溶性非イオン界面活性剤: TomadolTM 91-2.5 (入手先: Tomah Products) は、2.7の平均エトキシル化を有するC9〜11の平均炭素鎖長のアルコールエトキシレートである。
NeodolTM 91-6 (入手先: Shell) はTomadolTM 91-6と同一の化学物質である。TomadolTM 91-6はNeodolTM 91-6に等しいことに注意すべきである。これはシェル (Shell) により製造された同一化学物質である。
- Kathon CG/ICPはローム・アンド・ハース (Rohm & Haas) 製であり、そしてBronopol (BIOBAN BP-PLUS) はダウ (DOW) 製である。
- NipacideTM BIT 20はクラリアント・コーポレーション (Clariant Corporation) 製である。
LipexTM 100L: ノボザイムスA/S (Novozymes A/S) から入手可能であるサーモミセス・ラヌギノスス (Thermomyces lanuginosus) 株に由来するリパーゼ。
下記の界面活性剤系を調製した。各配合物において、活性オクチルスルホン酸ナトリウムをBIO-TERGE(商標)PAS-8S (Stepan Company) として導入し、これは37.8%の活性オクチルスルホン酸ナトリウムを含有する溶液である。オクチルスルホン酸ナトリウムを使用する下記の実施例において、オクチルスルホン酸ナトリウムが使用され、オクチルスルホン酸ナトリウムの量を百分率活性として記載する。
また、配合物Aは5℃〜45℃の温度において安定であった。
配合物Bのカーペット上のモーター油の汚れを除去する能力を研究した。
配合物Bは配合物Aよりも使用したモーター油の汚れの可溶化および除去においてすぐれることが発見された。しかしながら、油の汚れは 「なすりつけられ」 ならびに除去されるように見えた。
Tomadol 91-2.5に関するTomadol 91-6の量は下記の配合物Cにおいて増加される。
配合物Cは、モーター油をなすりつけないで、カーペットから使用したモーター油の汚れを除去できることが見出された。
20/80の比でTomadol 91-6/ Tomadol 91-2.5を有する配合物C1を調製したとき、それは曇っており、透明ではなかった。結局、配合物Cは最適な配合物に近いように思われる (分離30/70-20/80)。
配合物Cは5℃〜45℃の温度において安定であった。
また、配合物Dは5℃〜45℃の温度において安定であった。
配合物D1は5℃〜45℃の温度において安定であった。
カーペットの抽出クリーニングに使用する水性クリーニング組成物を、後述するように調製した。クリーニング組成物は、消費者が購入し、充填槽に2オンス (56.7 g) を添加し、熱水を充填して合計1ガロン (3.79リットル) にする水中で希釈する製品を例示する。
クリーニング組成物配合物の必要な温度安定性に関すると、調製したすべての配合物は5℃〜45℃において安定であることが見出された。したがって、熱水の最高温度が69℃であるとき、KNKE3-32はカーペットの抽出クリーニングに適当なクリーニング組成物であろう。
1. コンクリートクリナー3×濃厚物
界面活性剤の濃度が使用中の濃度よりも3倍高いように、コンクリートクリナー、 KNKE 59を調製した。配合物を下記表13に記載する。この配合物はpH 8.92であり、少なくとも45℃への凍結−融解に安定であることが見出された。戦略は1:2の希釈物の溶解度を最小にして、1:2の希釈物の性能を最大とすることであった。
下記表13において、ドデシルベンゼンスルホン酸は、96%の活性であるBIO-SOFT(商標)S-101 (Stepan Company) の実際の添加量として記載する。それを中和するか、あるいは水酸化ナトリウムの添加によりナトリウム塩 (アニオン型) に転化した。
コンクリートクリナー3×濃厚物KNKE 59の3つの希釈物を調製し、下記表14に列挙する。また、KNKE 59の希釈に使用した水の異なる量を説明する、希釈物の2つ (希釈物Aおよび希釈物B) に、重炭酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムを添加したことに注意すべきである。
クリーニング性能の研究を実施した。タイルの背面をサンダー仕上げして、平滑にし、使用したモーター油で被覆し、105℃の炉中で約30分間ベーキングし、温室に冷却した。2滴 (0.05 g) のコンクリートクリナー試料を汚れたタイル背面の1つの半分上に配置し、そして2滴の参照基準KNKE 27 (0.05 g) を他方の半分上に配置した。これらの滴を10分間放置し、次いでそれらを湿った歯ブラシで10秒間こすった。タイルの背面を少なくとも30分間乾燥させ、反射分光光度計 (Color-Eye 7000A、Gretagmacbeth) で色強度を読んだ。クリーニング性能Axを△Eに基づいてLab色目盛り (これは実験室(lab) の目盛りではないが、L、aおよびbは異なるパラメーターであることに注意すべきである) で計算した。1.0のAx値は汚れの完全な除去を表すが、0.0の値は汚れが除去されないことを表す。
Ax = [△E汚れた - △Eきれい]/[△E汚れた]
KNKE 27の組成を下記表16に記載する。
下記表17において、ドデシルベンゼンスルホン酸はBIO-SOFT(商標)S-101 (Stepan Company) (これは96%の活性である) の実際の添加量として記載する。それを中和するか、あるいは水酸化ナトリウムの添加により、ナトリウム塩に転化した。
この実施例において、2種類の水溶性非イオン界面活性剤および1種類の水不溶性非イオン界面活性剤を含有する床クリナーのクリーニング性能は、ちょうど1種類の水溶性非イオン界面活性剤および1種類の水不溶性非イオン界面活性剤を含有するそうでなければ同一である床クリナーに比較して、改良されることを示す。本発明において概説した方法に従い水溶性を最小にすることによって、両方の床クリナーの最終界面活性剤組成を決定した。
この明細書に開示されているように水溶性を最小とすることに従い、1種類の水溶性アニオン界面活性剤、2種類の水溶性非イオン界面活性剤および1種類の水不溶性非イオン界面活性剤を含有する床クリナーを調製した。最終組成を表18に記載する。
Tomadol 91-2.5は水不溶性非イオン界面活性剤である。
Steol CS-330は約30%の硫酸アルキルエーテル (平均3モルにエトキシル化された)、水溶性アニオン界面活性剤を含有する溶液である。
最終pHは9.02であった。
この明細書に開示されているように水溶性を最小とすることによって、1種類の水溶性アニオン界面活性剤、1種類の水溶性非イオン界面活性剤および1種類の水不溶性非イオン界面活性剤を含有する床クリナーを調製した。最終組成を表19に記載する。
下記の実験を実施して、油および汚物を除去する上記床クリナーの能力を評価した。
0.5%のカーボンブラックおよび99.5%のトウモロコシ油を含有する混合物の5滴 (0.15 g) を磁器タイル上に配置した。典型的には細菌のプレーティングに使用するホッケー用のスティックの2本で、生ずる液体のたまりを正方形に広げた。次いで、1滴の0.5 gのクリーニング溶液を正方形の中央に配置し、そして外部の影響なしにその滴を2分間広げさせた。この試験は表面から油および汚物を自発的に変位させるクリナーの能力を証明し、そして機械的作用による影響を排除する。結果を図1に示す。また、リパーゼの存在は試験の時間期間の間においてクリーニングに効果を与えず、この期間はリパーゼ活性を示すためには短すぎる。
組成物1: これは製品の特別の組成を有する一般的床クリナーである。実際の使用のために、この製品は水で2〜4オンス/ガロンに希釈すべきである。
特許請求の範囲および添付する説明において、本発明を規定する。番号を付した節により、本発明の他の面をここに提示する。
1. 1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤とを含んでなる水性界面活性剤系。
2. アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との間の比が10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1、より好ましくは8:1〜1:1、例えば6:1〜1:1である、節1の界面活性剤系。
3. 界面活性剤系が水溶性アニオン界面活性剤および/または水不溶性アニオン界面活性剤を含有する、節1または2の界面活性剤系。
4. 界面活性剤系が水不溶性非イオン界面活性剤および/または水溶性非イオン界面活性剤を含有する、節1または2の界面活性剤系。
5. アニオン界面活性剤と水不溶性非イオン界面活性剤との間の比が10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1、より好ましくは8:1〜1:1、より好ましくは4:1〜1:1である、節1〜4のいずれかの界面活性剤系。
7. アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の総量との間の比が10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1、より好ましくは6:1〜1:1である、節1〜6のいずれかの界面活性剤系。
8. 2種またはそれ以上の非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤とを含んでなる、節1〜7のいずれかの界面活性剤系。
9. 非イオン界面活性剤の1種が水不溶性界面活性剤である、節1〜8のいずれかの界面活性剤系。
10. 2種またはそれ以上の水溶性非イオン界面活性剤と1種の水不溶性非イオン界面活性剤とを含んでなる、節1〜9のいずれかの界面活性剤系。
12. 1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1または2以上の塩とを含んでなり、ここで1種または2種以上の塩が0.5〜10重量%の量で存在する、水性界面活性剤系。
13. アニオン界面活性剤が水溶性アニオン界面活性剤および/または水不溶性アニオン界面活性剤である、節12の界面活性剤系。
14. 1種または2種以上の非イオン界面活性剤をさらに含んでなる、節11または12の界面活性剤系。
15. 界面活性剤系が水溶性非イオン界面活性剤および/または水不溶性非イオン界面活性剤、好ましくは水溶性界面活性剤を含んでなる、節11〜14のいずれかの界面活性剤系。
17. アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との間の比が1:20〜2:1、好ましくは1:12〜1:1、ことに1:10〜1:5である、節8〜12のいずれかの界面活性剤系。
18. 塩がアルカリ金属の硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、水素炭酸塩、リン酸塩、硫化物および亜硫酸塩; アンモニウムの硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、水素炭酸塩 (また重炭酸塩と呼ばれる)、リン酸塩、硫化物および亜硫酸塩; アルカリ土類金属の硝酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、硫化物および水素炭酸塩; マンガン、鉄、銅および亜鉛の硝酸塩、酢酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物および硫酸塩; クエン酸塩およびホウ酸塩、またはそれらの混合物から成る群から選択される、節11〜17のいずれかの界面活性剤系。
20. 塩の総量が0.8〜8重量%、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは約2重量%である、節11〜19のいずれかの界面活性剤系。
21. 界面活性剤系中の塩濃度が下記の範囲内である、節11〜20のいずれかの界面活性剤系:
(a) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点よりも25%、好ましくは10%低く、かつ
(b) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点よりも25%、好ましくは10%高いか、あるいは
(c) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点。
23. 界面活性剤系が、pH 7またはpH 9において決定して、60℃〜70℃の範囲の温度、好ましくは60℃、好ましくは65℃、より好ましくは67℃、さらにより好ましくは68℃、さらにより好ましくは69℃、ことに70℃の温度において可視の界面活性剤の沈殿および/または相分離を含まない、節1〜22のいずれかの界面活性剤系。
27. 硫酸アルキルが6単位〜20単位の炭素鎖長を有する、節25または26の界面活性剤系。
28. 硫酸アルキルがドデシル硫酸ナトリウム (ラウリル硫酸ナトリウム) である、節25〜27のいずれかの界面活性剤系。
29. 脂肪族アルコールの硫酸化エトキシレートがナトリウム、カリウム、アンモニウム、エタノールアミンまたはマグネシウムの塩である、節25の界面活性剤系。
30. 脂肪族アルコールの硫酸化エトキシレートが1〜6個のオキシエチレン基を有する、節29の界面活性剤系。
32. 脂肪族アルコールの硫酸化エトキシレートがラウレト硫酸ナトリウム (ラウリルエーテル硫酸ナトリウム) である、節29〜31のいずれかの界面活性剤系。
33. スルホン酸アルキルがナトリウム、カリウム、アンモニウムまたはマグネシウムの塩である、節25の界面活性剤系。
34. スルホン酸アルキルが直鎖状または分枝鎖状スルホン酸アルキルである、節33の界面活性剤系。
35. スルホン酸アルキルが6単位〜20単位の炭素鎖長を有する、節33または34の界面活性剤系。
37. スルホン酸アルキルベンゼンがナトリウム、カリウム、アンモニウムまたはマグネシウムの塩である、節25の界面活性剤系。
38. スルホン酸アルキルベンゼンが直鎖状または分枝鎖状である、節37の界面活性剤系。
39. スルホン酸アルキルベンゼンが6単位〜20単位の炭素鎖長 (ベンゼン環に結合している) を有する、節37または38の界面活性剤系。
40. スルホン酸アルキルベンゼンがドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムである、節37〜39のいずれかの界面活性剤系。
42. スルホン酸α-オレフィンが6単位〜20単位の炭素鎖長 (ベンゼン環に結合している) を有する、節41の界面活性剤系。
43. スルホスクシネートがナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩である、節25の界面活性剤系。
44. スルホスクシネートが4単位〜16単位の炭素鎖長を有する、節43の界面活性剤系。
45. スルホスクシネートがオクチルスルホコハク酸二ナトリウムである、節43または44の界面活性剤系。
47. スルホン酸アルキルジフェニルオキシドが6単位〜22単位の炭素鎖長を有する、節46の界面活性剤系。
48. スルホン酸アルキルナフタレンがナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩である、節25の界面活性剤系。
49. スルホン酸アルキルナフタレンが0単位〜10単位の炭素鎖長を有する、節48の界面活性剤系。
50. スルホン酸アルキルナフタレンがブチルナフタレンスルホン酸、ナトリウム塩である、節48または49の界面活性剤系。
52. エトキシル化スルホスクシネートが6単位〜20単位の炭素鎖長を有する、節51の界面活性剤系。
53. エトキシル化スルホスクシネートが1〜6個のオキシエチレン基を有する、節51または52の界面活性剤系。
54. エトキシル化スルホスクシネートが3モルのエトキシル化ラウリルスルホコハク酸ナトリウムである、節51〜53のいずれかの界面活性剤系。
55. リン酸エステルがナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩である、節25の界面活性剤系。
57. カルボン酸アルキルがナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩である、節25の界面活性剤系。
58. カルボン酸アルキルが6単位〜22単位の炭素鎖長を有する、節57の界面活性剤系。
59. カルボン酸アルキルがステアリン酸ナトリウムである、節57または58の界面活性剤系。
60. N-アシル-n-アルキルラウレートがナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウムまたはマグネシウムの塩である、節25の界面活性剤系。
62. N-アルキルサルコシドがナトリウム、カリウムまたはアンモニウムの塩である、節25の界面活性剤系。
63. N-アルキルサルコシドが6単位〜22単位の炭素鎖長を有する、節62の界面活性剤系。
64. N-アルキルサルコシドがナトリウムラウロイルサルコシドである、節62または63の界面活性剤系。
65. スルホン酸ベンゼン、スルホン酸トルエン、スルホン酸キシレンまたはスルホン酸クメンがナトリウム塩である、節25の界面活性剤系。
67. 水不溶性非イオン界面活性剤がグリコールエーテルである、節1〜66のいずれかの界面活性剤系。
68. 水不溶性非イオン界面活性剤がアルコールエトキシレートである、節1〜67のいずれかの界面活性剤系。
69. 水不溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜C16の鎖長を有しそしてnは0〜5の範囲である、節68の界面活性剤系。
70. 水不溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜11の鎖長を有しそしてnは2.7である、節68または69の界面活性剤系。
72. 水溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜C16の鎖長を有しそしてnは6〜13の範囲である、節68〜71のいずれかの界面活性剤系。
73. 水溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC10の鎖長を有しそしてnは6である、節68〜72のいずれかの界面活性剤系。
74. 水溶性非イオン界面活性剤がNeodolTM 91-6、Tomadol 91-6またはBio-Soft N23-6.5である、節68〜73のいずれかの界面活性剤系。
76. 緩衝化系をさらに含んでなる、節1〜75のいずれかの界面活性剤系。
77. 界面活性剤系が溶媒を含まず、好ましくは有機溶媒、ことにイソプロピルアルコールを含まない、節1〜76のいずれかの界面活性剤系。
a) 固定濃度の界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 塩濃度が下記の範囲になるまで塩を添加する:
i) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ
ii) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高いか、あるいは
iii) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点。
79. アニオン界面活性剤が水溶性アニオン界面活性剤および/または水不溶性アニオン界面活性剤である、節78の方法。
81. 界面活性剤の沈殿および/または相分離が存在しない点を5〜45℃の範囲の温度およびpH 7またはpH 9、例えば40〜45℃およびpH 7またはpH 9において決定する、節78〜80のいずれかの方法。
82. 界面活性剤の沈殿および/または相分離が存在しない点を60〜70℃の範囲の温度およびpH 9、好ましくは60℃、より好ましくは65℃、さらにより好ましくは67℃、さらにより好ましくは68℃、さらにより好ましくは69℃、ことに70℃およびpH 7またはpH 9において決定する、節78〜81のいずれかの方法。
a) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも20%、好ましくは10%、ことに5%低く、かつ
b) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも20%、好ましくは10%、ことに5%高いか、あるいは
c) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点。
84. 界面活性剤系の合計の濃度が0.5〜50重量%または1〜20重量%または1〜5重量%または約2重量%である、節78〜83のいずれかの方法。
87. 非イオン界面活性剤が水溶性非イオン界面活性剤、好ましくはアルコールエトキシレートである、節78〜86のいずれかの方法。
88. 水溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜C16の鎖長を有しそしてnは6〜13の範囲である、節87の方法。
90. 水溶性非イオン界面活性剤がNeodolTM 91-6、Tomadol 91-6またはBio-Soft N23-6.5である、節87の方法。
91. 水不溶性非イオン界面活性剤がグリコールエーテルである、節78〜90のいずれかの方法。
92. 非イオン界面活性剤が水不溶性非イオン界面活性剤、好ましくはアルコールエトキシレートである、節78〜90のいずれかの方法。
93. 水不溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜C16の鎖長を有しそしてnは0〜5の範囲である、節92の方法。
95. 水不溶性非イオン界面活性剤がTomadolTM 91-2.5またはBio-SoftTM N91-2.5である、節92の方法。
96. アニオン界面活性剤が水溶性または水不溶性界面活性剤である、節78〜95のいずれかの方法。
99. 細菌胞子または酵素をさらに含んでなる、節98のクリーニング組成物。
100. 細菌胞子がバシラス (Bacillus) 属である、節99のクリーニング組成物。
101. 酵素がアミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼおよびプロテアーゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される、節98〜100のいずれかのクリーニング組成物。
102. クリーニング組成物が溶媒を含まず、好ましくは有機溶媒、ことにイソプロピルアルコールを含まない、節98〜101のいずれかのクリーニング組成物。
104. 柔質表面がカーペットである、節103の使用。
105. 硬質表面が床またはコンクリートである、節103の使用。
106. 表面が油/グリースで汚染された表面である、節103〜105のいずれかの使用。
a) 固定濃度の1種または2種以上の水溶性アニオン界面活性剤および/または1種または2種以上の水溶性非イオン界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 水不溶性界面活性剤の濃度が下記の範囲になるまで1種または2種以上の水不溶性界面活性剤を添加する:
i) 水不溶性界面活性剤からの沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ
ii) 水不溶性界面活性剤からの沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高いか、あるいは
iii) 水不溶性界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点。
109. 界面活性剤の沈殿および/または相分離が存在しない点を5℃〜45℃の範囲の温度およびpH 7またはpH 9、例えば40〜45℃およびpH 7またはpH 9において決定する、節107または108の方法。
110. 界面活性剤の沈殿および/または相分離が存在しない点を60℃〜70℃の範囲の温度およびpH 9、好ましくは65℃、より好ましくは67℃、より好ましくは68℃、さらにより好ましくは69℃、ことに70℃およびpH 9において決定する、節107〜109のいずれかの方法。
112. 水不溶性界面活性剤の濃度が下記の範囲である、節107〜111のいずれかの方法:
a) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも20%、好ましくは10%、ことに5%低く、かつ
b) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも20%、好ましくは10%、ことに5%高いか、あるいは
c) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点。
113. 水不溶性非イオン界面活性剤がアルコールエトキシレートである、節107〜112のいずれかの方法。
115. 水不溶性非イオン界面活性剤が式RO(CH2CH2O)nHを有する線状第一級または第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、式中RはC9〜11の鎖長を有しそしてnは2.7である、節113の方法。
116. 水不溶性非イオン界面活性剤がTomadolTM 91-2.5またはBio-SoftTM N91-2.5である、節115の方法。
117. アニオン界面活性剤が水溶性である、節107の方法。
120. アニオン界面活性剤と水不溶性非イオン界面活性剤との間の比が10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1、より好ましくは8:1〜1:1、より好ましくは4:1〜1:1である、節107〜119のいずれかの方法。
121. 水溶性非イオン界面活性剤と不溶性非イオン界面活性剤との間の比が10:1〜1:10、好ましくは1:10〜1:1、より好ましくは1:6〜1:1である、節107〜120のいずれかの方法。
122. アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の総量との間の比が10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1、より好ましくは6:1〜1:1である、節107〜121のいずれかの方法。
a) 1種または2種以上の塩を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入し、および/または
b) 1種または2種以上の水不溶性界面活性剤を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入する。
125. 塩が炭酸塩、好ましくは炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムまたはそれらの混合物である、節123または124の方法。
Claims (29)
(a) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点よりも25%、好ましくは10%低く、かつ
(b) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点よりも25%、好ましくは10%高いか、あるいは
(c) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない塩濃度点。
a) 固定濃度の界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 塩濃度が下記の範囲になるまで塩を添加する:
i) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ
ii) 界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高いか、あるいは
iii) 水不溶性界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点。
a) 固定濃度の1種または2種以上の水溶性アニオン界面活性剤および/または1種または2種以上の水溶性非イオン界面活性剤を有する水溶液を調製し、そして
b) 水不溶性界面活性剤の濃度が下記の範囲になるまで1種または2種以上の水不溶性界面活性剤を添加する:
i) 水不溶性界面活性剤からの沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%低く、かつ
ii) 水不溶性界面活性剤からの沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点よりも25%高いか、あるいは
iii) 水不溶性界面活性剤の沈殿および/または相分離が水溶液中に見られない濃度点。
a) 1種または2種以上の塩を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入し、および/または
b) 1種または2種以上の水不溶性界面活性剤を界面活性剤系またはクリーニング組成物中に導入する。
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