JP2009515385A - 拡散スペクトル・セルラ・システムにおける複数の移動局に関連付けられたアップリンク上のデータの伝送 - Google Patents
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Abstract
本発明は、少なくとも2つの異なる伝送フォーマットに基づいて伝送を多重化するための複数のアクセス・モードを選択的に使用することにより、アップリンクでデータを伝送する方法および装置を提供する。セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信の方法は、第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、少なくとも1つの移動局からアップリンクを経て基地局セクタへの第1の伝送用の第1の伝送フォーマットを使用可能にする。この方法は、第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、少なくとも1つの移動局からのアップリンク上の第2の伝送用の、第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットを使用可能にするステップをさらに含む。
Description
本発明は全般的には遠隔通信に関し、より詳細には無線通信に関する。
無線通信システムまたは移動体遠隔通信システムは、通常、無線通信装置の様々なユーザまたは加入者に多様なサービスを提供する。その無線通信装置は移動体ユニットまたは固定ユニットでよく、1つ以上の無線ネットワークに渡る地理的地域に置かれていてよい。移動局(MS)、アクセス端末、またはユーザ機器などの無線通信装置のユーザまたは加入者は、特定の無線ネットワーク内(または外)で絶えず移動する可能性がある。
無線通信システムは、一般的には、移動局との間に無線リンクを確立できる1つ以上の基地局(BS)を含む。基地局は、ノードBまたはアクセス・ネットワークと呼ばれることもある。移動局と基地局との間に無線通信リンクを形成するには、移動局が、基地局からブロードキャストされる使用可能なチャネル/キャリアのリストにアクセスする。その目的のために、拡散スペクトル無線通信システムなどの無線通信システムは、複数のユーザが同じ広帯域無線チャネル内で同時に伝送できるようにし、拡散スペクトル技術に基づいて周波数再利用を可能にする。
多くのセルラ・システム、例えば、拡散スペクトル・セルラ・システムは、IS−95、CDMA2000、またはユニバーサル移動体通信システム(UMTS)準拠の広帯域CDMA(WCDMA)などの符号分割多重接続(CDMA)プロトコルを使用して、所望の規格と矛盾しない無線ネットワーク内でデータを伝送する。拡散スペクトル・セルラ・システムは、一般的に、基地局がダウンリンク(順方向(FL)リンクとも呼ばれる)でサービスを提供する1つ以上の移動局に関連付けられた伝送を行う。したがって、移動局から単一セクタ(基地局)への伝送はアップリンク(逆方向(RL)リンクとも呼ばれる)で行うことができる。
セルラ・システム内で無線通信を確立するには、基地局(BS)が、移動局(MS)からBSへのリンク(逆方向リンク、RL)でBSがサービスを提供している種々の移動局(MS)の伝送をスケジュールする。この目的のために、基地局は、BSからMSへのリンク(順方向リンク、FL)で移動局へコマンドを送信できる。例えば、特定のセルラ・システムにおいては、移動局は、基地局への逆方向リンク(RL)で伝送するために、普通は時間スロットと呼ばれる時間単位ベースの無線アクセスを使用できる。時間スロットは、通常、移動局(MS)と基地局(BS)の間で(例えば、スロット境界近傍で)擬似同期化される。
同様に、逆方向リンク(RL)上では、1つ以上の移動局が、例えば、2つの伝送モードでサービス基地局と通信することができる。すなわち、逆方向リンクで通信するとき、移動局の特定のサブセットからサービス基地局への伝送が基地局において相互に干渉し合う場合、それらの移動局は、非直交モードと呼ばれる第1の伝送モードになっている可能性がある。例えば、逆方向リンクで通信するために移動局のサブセットが無線アクセス用にCDMAまたは多重キャリアCDMA(MC−CDMA)プロトコルを使用すると、移動局のそのサブセットは第1の送信モードになる可能性がある。この場合、移動局のサブセットからサービス基地局への伝送は、非直交符号を使用している間は同じ周波数帯域で行われる。その結果、伝送は相互に直交することができず、したがって、基地局において相互に干渉し合う。移動局が非直交モードで伝送する場合、この状態はパイロット(復調用またはシンク推定用に使用される)チャネルまたはベアラ/トラフィック用チャネルのどちらかに、またはその両方のチャネルに適用される可能性がある。
しかし、逆方向リンク上の移動局のサブセットからの伝送が、サービス基地局で相互に干渉しないようなものであれば、そのサブセットの移動局は第2の伝送モードであると見なされる。第2の伝送モードでは、このサブセットの移動局は直交モードであると言われる。例えば、そのような直交モードは、移動局のサブセットについて、そのサブセットの移動局が無線アクセス技術として直交周波数分割多重(OFDM)方式を使用して逆方向リンク上で通信する場合に生じ得る。この場合には、基地局のサービスを受けている、このサブセットの移動局からの伝送は異なる無線周波数で行われ、相互に直交する。その結果、第2の伝送モードでの伝送は基地局で相互に干渉し合わない。この場合にも、非直交モードでの状態と同様に、このシナリオは、移動局が直交モードで伝送しているとき、パイロット・チャネルまたはベアラ/トラフィック用チャネルのどちらかに、またはその両方のチャネルに適用される可能性がある。順方向リンクで1つ以上のメッセージを送信することにより、基地局(BS)は、2つの制御モードでの移動局伝送を制御することができる。
MC−CDMAモードで動作している間、移動局(MS)は、周波数ドメイン内の拡散など、種々のタイプの拡散技術を使用できる。ただし、セルラ・システム内の移動局は、MSからBSへの(逆方向リンク、RL)リンク伝送でMC−CDMAモードを使用する。
セルラ・システムにおいて、移動局(MS)は、多種多様なアクセス技術を使用してMSからBSへの(逆方向リンク、RL)リンク伝送を可能にすることができる。異なるアクセス技術を使用して、複数の移動局はデータ信号を基地局セクタへ伝送することができる。これらの複数の移動局は、1つの基地局に関連付けられた同じセル・セクタ内にあってよい。しかし、複数の移動局によって同時に伝送されるデータ・ビットは、一般的に、基地局で受信されるデータ信号間に重大な干渉を引き起こす。したがって、逆方向リンク上で複数のアクセス技術を使用すると、干渉が起こり、セルラ・システムのシステム・パフォーマンスが著しく低下する。例えば、受け入れられないレベルのデータ・パケット伝送は、逆方向リンクの総計スループットに重大な影響を与える可能性がある。
以下で、本発明のいくかの態様の基本的な理解を促すために、本発明の簡単な概要を説明する。この概要は、本発明の包括的な概説ではない。また、本発明のキーまたは重要な要素を特定することも、本発明の範囲を概説することも意図されていない。その唯一の目的は、後述される、より詳細な説明の序文として、簡略な形で多少の概念を提示することである。
本発明は、上述された問題の1つ以上の影響の克服、または少なくとも低減に関するものである。
本発明の1つの実施形態において、セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信のための方法が提供されている。この方法は、第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、基地局セクタへの、少なくとも1つの移動局の第1の伝送用の第1の伝送フォーマットを使用可能にするステップを含む。この方法は、第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、少なくとも1つの移動局からの第2の伝送用の、第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットを使用可能にするステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態において、セルラ・システム内の基地局と少なくとも1つの移動局との間の無線通信のための方法が提供されている。この方法は、少なくとも1つの移動局に、非直交伝送フォーマットを使用可能にする第1のアクセス・モードで使用される1つ以上の第1の伝送スロットを割り当て、直交伝送フォーマットを使用可能にする第2のアクセス・モードで使用される1つ以上の第2の伝送スロットを割り当てるステップを含む。
本発明のさらに別の実施形態において、セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信を可能にするためのフレーム・フォーマットが提供されている。このフレーム・フォーマットは、第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送を多重化するための、少なくとも1つの移動局からアップリンクを経て基地局への第1の伝送用の第1の伝送フォーマットを含む。このフレーム・フォーマットは、第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送を多重化するための、少なくとも1つの移動局からのアップリンク上の第2の伝送用の、第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットをさらに含む。
本発明は、添付の図面と関連付けて記載される以下の説明を参照することにより理解できるであろう。この説明の中では、同じ参照番号は同じ要素を識別する。
本発明は、種々の修正および代替形態が可能であるが、本発明の具体的な実施形態を図面に例示の目的で示し、本明細書において詳細に説明する。ただし、本明細書における具体的な実施形態の説明は、本発明を、開示された特定の形に限定するようには意図されておらず、それどころか、意図するところは、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の精神および範囲内に入るすべての修正、均等物、および代替形態を包含することであることを理解されたい。
本発明の実施形態の例を以下で説明する。明瞭にするために、本明細書では、実際の実施態様のすべての特徴は説明しない。当然ながら、そのような実際の実施形態の開発において、実施態様ごとに異なるシステム関連および業務関連の制約を順守するなど、開発者の特定の目標を達成するために多くの実施態様固有の決定を行えることが理解されよう。さらに、そのような開発の努力は複雑で時間を消費するかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の利益を得る当業者にはルーチン作業になる可能性があることを理解されたい。
大ざっぱに言えば、少なくとも2つの異なる伝送フォーマットに基づいて伝送を多重化するための複数のアクセス・モードを選択的に使用することにより、アップリンクでデータを伝送する方法および装置が提供される。セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信の方法は、第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、少なくとも1つの移動局からアップリンクを経て基地局セクタへの第1の伝送用の第1の伝送フォーマットを使用可能にする。この方法は、第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、少なくとも1つの移動局からのアップリンク上の第2の伝送用の、第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットを使用可能にするステップをさらに含む。しかし、そのアップリンク中で複数の移動局が伝送できる同じスロット中で、異なる移動局は異なる伝送フォーマットを使用することができる。拡散スペクトル・セルラ・システムでは、基地局セクタは、少なくとも1つの移動局に、第1のアクセス・モード、例えば、非直交伝送フォーマットを使用可能にする多重キャリア符号分割多重接続(MC−CDMA)で使用される1つ以上の第1の伝送スロットを割り当て、第2のアクセス・モード、例えば、直交伝送フォーマットを使用可能にする直交周波数分割多重接続(OFDMA)で使用される1つ以上の第2の伝送スロットを割り当てることができる。ダウンリンク上のコマンドに応答して、移動局は、少なくとも2つのキャリアを使用してアップリンクで直交および/または非直交伝送フォーマットでデータを伝送することができる。時間および周波数分割多重方式または符号分割多重方式を選択的に使用することにより、移動局は干渉を低減できる。あるいは、基地局セクタに同時にデータを伝送する複数の移動局に関連する干渉を最小にできる。干渉が低減されると、アップリンクの総計スループットが向上する可能性がある。
図1を参照すると、拡散スペクトル・セルラ・システム100は、それぞれが1つ以上のセル・セクタに関連付けられた基地局(BS)110(1〜k)のセット、および本発明の1つの実施形態の例に従って、少なくとも2つの異なる伝送フォーマットに基づいて伝送125を多重化するための複数のアクセス・モードを使用できる複数の移動局(MS)115(1〜m)を含むことが図示されている。少なくとも1つの移動局115(1)が、アップリンク120で、少なくとも2つのキャリアを使用して、セル・セクタ、すなわち、基地局セクタ110(1)に関連付けられた基地局へデータを伝送することができる。基地局110(1〜k)のセットは、任意の所望のプロトコルに従った、移動局115(1)との無線接続を提供することができる。プロトコルの例には、符号分割多重接続(CDMA、CDMA2000)プロトコル、多重キャリアCDMA(MCCDMA)、直交周波数分割多重接続(OFDMA)プロトコル、広帯域CDMA(WCDMA)プロトコル、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)プロトコル、移動体通信用グローバルシステム(GSM)プロトコルなどがある。
移動局115(1〜m)の例には、セルラ電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、およびデジタル・セルラCDMAネットワークなどの高速無線データ・ネットワークで稼働するための拡散スペクタル・セルラ・システム100を使用する全地球測位システム(GPS)など、しかし、それらに限定されるわけではない無線通信装置のホストがある。移動局115(1〜m)の他の例として、スマートホン、テキスト・メッセージ装置などがある。
拡散スペクトル・セルラ・システム100において、基地局110(1〜k)のセットと各移動局115(1〜m)との間でメッセージを伝達する移動体通信は、符号分割多重接続(CDMA)プロトコルを使用する無線周波数(RF)中間チャネルなどの無線チャネル135を介して空気インターフェース上で行われる。図示されていないが、無線チャネル135は、移動局115(1〜m)と基地局110(1〜k)との間の無線通信を促す中間装置を含んでよい。例えば、無線チャネル135は、様々な中継器、アンテナ、ルータ、および無線通信を提供できる任意の所望の通信構成要素またはネットワーク構成要素を使用することができる。各移動局115(1〜m)は、無線チャネル135上で、アップリンク(逆方向リンク)120を使用する基地局110(1〜k)のセットとさらに通信することができる。
無線ネットワーク・コントローラ130は、ユーザが1つの基地局110(1)の担当域を離れて別の基地局110(k)に入るときの移動体通信のハンドオーバを調整することができる。すなわち、移動体通信のハンドオーバは、移動局115(1)については、通信の担当が基地局セクタ110(1)のサービスを受けている第1のセル・セクタから、別の基地局セクタ110(k)のサービスを受けている第2のセル・セクタへ切り換わるときに発生する。
本発明の1つの実施形態の例によると、拡散スペクトル・セルラ・システム100は、両方の基地局に接続されたフレーム選択ユニット(FSU)を備えることができ、基地局セクタ110(1)および110(k)で受信されたフレームを比較して、良いほうのフレームを識別することができる。これにより、基地局110(1〜k)のセットのうちの2つ(または2つ以上)の基地局が移動局115(1〜m)をシームレスにサポートすることが可能になる。
異なる基地局110(1〜k)と通信するために、移動局115(1)は受信機(RX)142および送信機(TX)145を備えることができる。受信機142が基地局110(1〜k)のセットからのパケット・データの伝送を受信している間、送信機145は、伝送125でパケット・データを送信することができる。伝送125は、基地局セクタ110(1)へのパケット・データを含んでいてよい。
基地局セクタ110(1)は、本発明の1つの実施形態において、受信機(RX)150および送信機(TX)155を備えることができる。受信機150が移動局115(1〜m)からのパケット・データの伝送を受信している間、送信機155は、基地局110(1)がアップリンク120で移動局115(1)にサービスを提供する場合、パケット・データおよび信号メッセージを送信できる。1つの実施形態において、移動局115(1)は、アップリンク120で通信するために、符号分割多重接続(CDMA)プロトコルまたは多重キャリアCDMA(MC−CDMA)無線アクセス技術を使用できる。
本発明の1つの実施形態に従うと、移動局115(1)は、拡散スペクトル無線セルラ・システム100において、異なる伝送フォーマットと組み合わせて複数のアクセス・モードを選択的に使用することによりアップリンク120でデータを伝送できる。例えば、送信機145は、基地局セクタ110(1)へのアップリンク120での伝送125で少なくとも2つのキャリアを使用することができる。拡散スペクトル・セルラ・システム100で複数のキャリアをそのように使用する1つの例として、多重キャリア/符号分割多重接続(MC−CDMA)プロトコルがある。
移動局115(1)から、セル・セクタに関連付けられた基地局、すなわち、基地局セクタ110(1)にアップリンク120でデータを伝送する場合、送信機145は第1の伝送フォーマット160(1)および第2の伝送フォーマット160(2)を使用可能にできる。送信機145は、第1の伝送フォーマット160(1)とは異なる第2の伝送フォーマット160(2)を提供できる。すなわち、伝送(TX)125を多重化するために、移動局115(1)の場合、送信機145は、第1のアクセス・モード165(1)および第2のアクセス・モード165(2)を含む複数のアクセス・モードを提供できる。移動局115(1)の場合、第1の伝送フォーマット160(1)は、第1のアクセス・モード165(1)に基づいて、アップリンク120での第1の伝送125(1)の多重化を可能にすることができる。同様に、第2の伝送フォーマット160(2)は、第2のアクセス・モード165(2)に基づいて、アップリンク120での第2の伝送125(2)の多重化を可能にすることができる。
時間および周波数分割多重方式または符号分割多重方式を使用することにより、移動局115(1)は、第1のアクセス・モード165(1)と第2のアクセス・モード165(2)との間で伝送のモードを選択できる。アップリンク120での伝送125の所望の多重化を可能にするために、移動局115(1)は、第1の伝送フォーマット160(1)と第2の伝送フォーマット160(2)との間で特定の伝送フォーマットを決定することができる。
送信機145は、時間、周波数、空間ドメイン、またはそれらの組合せについて、第1および第2の伝送125(1、2)(これらは、同じユーザに関連付けられていてもよいし、異なるユーザに関連付けられていてもよい)を分離できる。同じユーザの場合、送信機145は、アップリンク120上で、第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分を多重化するための第1のアクセス・モード165(1)または第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分を多重化するための第2のアクセス・モード165(2)を選択的に使用できる。異なるユーザの場合、送信機145は、第1または第1のアクセス・モード165(1、2)に基づいて移動局115(1)からの第1の伝送125(1)の多重化を使用可能にし、第1または第2のアクセス・モード165(1、2)に基づいて移動局115(m)からの第2の伝送125(2)の多重化を使用可能にすることができる。
1つの実施形態では、移動局115(1)は、第1のアクセス・モード165(1)に多重キャリア符号分割多重接続(MC−CDMA)プロトコルを使用できる。第2のアクセス・モード165(2)については、移動局115(1)の送信機145は、第2の伝送125(2)を多重化するために直交周波数分割多重接続(OFDMA)プロトコルをデプロイできる。
第1のアクセス・モード165(1)用の第1の伝送フォーマット160(1)に基づいて、1つの実施形態では、送信機145は、基地局セクタ110(1)へのアップリンク120で非直交モードの伝送を提供することができる。同様に、第2のアクセス・モード165(2)用の第2の伝送フォーマット160(2)を使用して、移動局115(1)の送信機145は、アップリンク120で直交モードの伝送を提供できる。
非直交モードの伝送の1つの例として、多重キャリア符号分割多重方式に基づく伝送が考えられる。同様に、直交モードの伝送の1つの例は、直交周波数分割多重接続プロトコル(OFDMA)などの時間および周波数分割多重方式に基づく。直交モードの伝送では、移動局115(1)は、複数の移動局115(1〜m)が同時にデータ・ビットを送信している可能性がある基地局セクタ110(1)で干渉を引き起こすことを回避できる。すなわち、直交モードの伝送では、移動局115(1)は、基地局セクタ110(1)の受信機150で受信された信号間のセル内相互干渉を引き起こさない可能性がある。
送信機145は、移動局115(1)用の基地局セクタ110(1)に関連付けられていない基準を、基地局セクタ110(1)での第1および第2のアクセス・モード165(1、2)からの干渉がその干渉の所定の閾値未満に留まることができるように定義することができる。送信機145は、この基準を使用して、移動局115(1)に第1および第2の伝送フォーマット160(1、2)の間で特定の伝送フォーマットを選択させることができる。つまり、移動局115(1)は、直交モードで伝送するか、非直交モードで伝送するかを、送信機145で提供された基準に基づいて選択できる。
1つの実施形態では、移動局115(1)は、他の移動局115(2〜m)が同時に伝送している可能性があるアップリンク120で伝送するために、異なる多重方式および伝送スロット構造を使用できる。拡散スペクトル・セルラ・システム100内で時間または分割多重化を用いてアップリンク120で直交モードの伝送および/または非直交モードの伝送を提供するために、移動局115(1)の送信機145は、スロット構造170を使用可能にすることができる。スロット構造170は、複数のスロット172を含んでよい。スロット構造170の1つの例は、移動局115(1)からアップリンク120を経て基地局セクタ110(1)へデータを伝送するには、チャネルでフレームを使用することが基礎になる。
このように、時間/周波数分割多重方式または符号分割多重方式を選択的に使用することにより、移動局115(1)は干渉を低減できる。あるいは、基地局セクタ110(1)に同時にデータを伝送する複数の移動局に関連する干渉を最小にできる。干渉が最小になると、例えば、移動局115(1)はアップリンク120の総計スループットを向上させることができる。
各移動局115は、伝送125でデータ・パケットなどのトラフィック・パケットを伝送することができる。多くの場合、トラフィック・パケットは、移動局115の特定のユーザ用に意図された情報を含む。例えば、トラフィック・パケットは、音声情報、画像、映像、インターネット・サイトから要求されたデータなどを含むことができる。基地局セクタ110(1)から、移動局115(1)は、構成メッセージ、セットアップ命令、切替え命令、ハンドオフ命令なども受信することができる。
拡散スペクトル・セルラ・システム100において、無線データ・ネットワークは、基地局110(1〜k)と移動局115(1〜m)との間に任意の所望のプロトコルに従った無線通信を使用可能にするために、任意の所望のプロトコルをデプロイすることができる。そのようなプロトコルの例として、CDMAプロトコル、WCDMAプロトコル、UMTSプロトコル、GSMプロトコルなどがある。移動局115(1)のユーザがセルラ・ネットワークなどのネットワークでパケット・データを伝達できるようにするために、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)130を基地局セクタ110(1)および110(k)に結合してもよい。セルラ・ネットワークの1つの例として、第3世代(3G)パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)仕様で指定されるような、CDMAプロトコルに基づいたデジタル・セルラ・ネットワークがある。
そのようなプロトコルの他の例として、WCMDAプロトコル、UMTSプロトコル、GSMプロトコルなどがある。無線ネットワーク・コントローラ130は、移動局115(1〜m)と基地局110(1〜k)との間の無線通信の交換を本発明の例示した1つの実施形態に従って管理することができる。図1には2つの基地局110(1〜k)および1つの無線ネットワーク・コントローラ130が示されているが、本開示の受益者である当業者は、基地局110および無線ネットワーク・コントローラ130を所望の任意の数だけ使用できることを理解されたい。
基地局110(1〜k)(ノードBと呼ばれることもある)は、無線データ・ネットワーク内の関連の地理的地域との接続を提供することができる。当業者は、そのような無線データ・ネットワークの部分は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを用いて他の構成要素を組み込むように種々の方法で適切に実装できることを理解されたい。無線データ・ネットワークは当業者には周知なので、本明細書では、明瞭にするために、無線データ・ネットワークの、本発明に関する態様のみを説明する。
1つの実施形態によると、各移動局115は、第1および第2の基地局セクタ110(1、k)に結合された無線ネットワーク・コントローラ130を介して、アップリンク120上でアクティブ基地局110と通信できる。各移動局115はアップリンク120を介してアクティブ基地局と通信することができて、各アクティブ基地局は一般的にサービス基地局またはサービス・セクタと呼ばれる。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP2)規格は、サービス基地局またはサービス・セクタおよびサービス無線ネットワーク・コントローラの役割を3GPP2仕様に基づいて定義する。
1つの実施形態に従うと、アップリンク120およびダウンリンク140は複数のチャネルで確立できる。トラフィック・チャネルおよび制御チャネルなどのチャネルは、個別のチャネル周波数を関連付けられることができる。例えば、チャネル番号および周波数を関連付けられたCDMAチャネルが高速パケット・データの伝送用の無線通信リンクを形成できる。ダウンリンク140では、例えば、移動局115(1〜m)は、順方向トラフィック・チャネルまたは順方向制御チャネルで伝送を受信するための基地局110(1)のデータ転送速度を更新することができる。トラフィック・チャネルはユーザ・データ・パケットを搬送する。制御チャネルは制御メッセージを搬送し、ユーザ・トラフィックも搬送できる。ダウンリンク140は、逆方向パワー制御(RPC)チャネル、データ転送速度制御ロック(DRCLock)チャネル、ACKチャネル、および逆方向アクティビティ(RA)チャネルを備えた4つのサブチャネルを含む順方向MACチャネルを使用してよい。
アップリンク120では、移動局115(1)はアクセス・チャネルまたはトラフィック・チャネルで伝送できる。アクセス・チャネルはパイロット・チャネルおよびデータ・チャネルを含む。トラフィック・チャネルはパイロット・チャネル、MACチャネル、およびデータ・チャネルを含む。MACチャネルは、データ・チャネルが逆方向トラフィック・チャネルで伝送されているかどうか、およびデータ転送速度を示すために用いられる逆方向転送速度表示(RRI)サブチャネルを含む4つのサブチャネルを有する。別のサブチャネルは、移動局115(1)が、順方向トラフィック・チャネルが最善のサービス・セクタでサポートしてよいデータ転送速度を第1基地局セクタ110(1)に示すために用いるデータ転送速度制御(DRC)である。受信通知(ACK)サブチャネルは、移動局115(1)によって、順方向トラフィック・チャネルで伝送されたデータ・パケットが正常に受信されたかどうかを基地局セクタ110(1)に知らせるために用いられる。データ・ソース制御(DSC)サブチャネルは、基地局セクタのうちのどれが順方向リンク・データを送信しているはずであるかを示すために用いられる。
別の実施形態では、移動局115(1)はパケット・データの伝送125を、図1に示されているように、基地局110(1〜k)のセットのうちの1つ以上の基地局に関連付けられた少なくとも2つのセル・セクタに提供することができる。1つの実施形態では、拡散スペクトル・セルラ・システム100はセルラ・ネットワークに基づいていてよく、そのセルラ・ネットワークは、少なくとも部分的に、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)規格に基づいていてよい。セルラ・ネットワークは、UMTS、CDMA2000などのプロトコルのいずれか1つを採用した2G、3G、または4G規格のいずれか1つに関連付けられることができるが、特定の規格または特定のプロトコルの使用は設計上の選択の問題であって、本発明には必ずしも重要ではない。
1つの実施形態によると、従来のオープン・システム・インターコネクション(OSI)モデルは、移動局115(1)と基地局110(1〜k)のセットとの間でパケット・データ、およびメッセージ、パケット、データグラム、フレームなどの他のデータの伝送を可能にすることができる。用語「パケット・データ」には、情報、または所望の方法で配置されたメディア・コンテンツを含むことができる。パケット・データは、無線リンク・プロトコル(RLP)フレーム、信号リンク・プロトコル(SLP)フレーム、または任意の他の所望のフォーマットなど、しかしそれらに限定されるわけではないフレームとして送信することができる。パケット・データの例としては、音声、映像、信号、メディア・コンテンツ、または特定の用途に基づいた任意の他のタイプの情報を表すペイロード・データ・パケットがある。
図2は、複数のアクセス・モードに基づいて伝送125を多重化するための、移動局115(1)からアップリンク120を経て基地局セクタ110(1)への第1および第2の伝送125(1、2)用の2種類の伝送フォーマットを使用可能にするフレーム・フォーマット200の1つの実施形態の例を概略的に示している。フレーム・フォーマット200は、移動局115(1)などの少なくとも1つの移動局と、図1に示された拡散スペクトル・セルラ・システム100内のセルに関連付けられた基地局セクタ110(1)との間の無線通信を可能にすることができる。フレーム・フォーマット200は、少なくとも1つの移動局115(1)に関連付けられた第1の伝送125(1)を提供するための第1の伝送フォーマット160(1)を有することができる。基地局セクタ110(1)へのアップリンク120では、移動局115(1)は、第1のアクセス・モード165(1)に基づいて第1の伝送125(1)を多重化することができる。フレーム・フォーマット200は、第1の伝送フォーマット160(1)とは別の第2の伝送フォーマット160(2)をさらに有することができる。第2の伝送フォーマット160(2)は、第2のアクセス・モード165(2)に基づいて第2の伝送125(2)を多重化することにより、移動局115(1)からのアップリンク120で第2の伝送125(2)を提供できる。
第1の伝送125(1)はパイロット部分およびデータ部分を含むことができ、送信機145は、第1のアクセス・モード165(1)を使用してパイロット部分およびデータ部分を多重化することができる。このようにして、移動局115(1)は、アップリンク120上で、第1の伝送フォーマット160(1)の非直交伝送を提供できる。第2の伝送125(2)もパイロット部分およびデータ部分を含むことができ、そのパイロット部分およびデータ部分は、第2のアクセス・モード165(2)を使用してアップリンク120で多重化されることができ、第2の伝送フォーマット160(2)の直交伝送を提供することができる。
フレーム200(n)は、第1のアクセス・モード165(1)には多重キャリア符号分割多重方式を用いて、第2のアクセス・モード165(2)には時間および周波数分割多重方式を用いて、パイロット部分およびデータ部分を伝送するための複数の時間スロット172(1〜16)を有することができる。送信機145は、第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分ならびに第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分をアップリンク120の一時ドメイン、スペクトル・ドメイン、および/または空間ドメイン内で分離することができる。時間スロット172(2)内で、例えば、第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分ならびに第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分を一時ドメイン、スペクトル・ドメイン、および/または空間ドメインで伝送するために、送信機145は、アップリンク120で時間サブスロット205(1〜5)を使用できる。第2の伝送モードの場合、サブスロットDおよびE、すなわち、205(2)および205(4)の時、伝送をゲートオフすることができる。
本発明の1つの実施形態の例に従って、図3に、図1で示された拡散スペクトル・セルラ・システム100内の移動局115(1〜m)に関連付けられたアップリンク120でデータを伝送する方法を実施する説明が、図2に示されたフレーム・フォーマット200に基づいて様式化されて示されている。ブロック300において、送信機145は、アップリンク120の第1の伝送125(1)用に第1の伝送フォーマット160(1)を使用可能にすることができる。同様に、ブロック305において、移動局115(1)は、アップリンク120の第2の伝送125(2)用に第2の伝送フォーマット160(2)を使用可能にすることができる。
判断ブロック310は、移動局115(1)で伝送125を多重化するために第1または第2のアクセス・モード165(1、2)を使用すべきかどうかを判断することができる。移動局115(1)によって第1のアクセス・モード165(1)の使用が選択されると、ブロック315で、送信機145は第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分を多重化できる。そうでなく、第2のアクセス・モード165(2)の使用が判断ブロック310で示されると、第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分がブロック320で多重化できる。
第1の伝送フォーマット160(1)を使用して、ブロック325で、送信機145は第1のアクセス・モード165(1)に基づいて非直交伝送を提供する。第2のアクセス・モード165(2)の場合、送信機145は、ブロック330に示されているように、第2の伝送フォーマット160(2)を用いて直交伝送を提供することができる。判断ブロック335は、非直交伝送および直交伝送を時間的に、スペクトル的に、または空間的に分離するかどうかを示すことができる。判断ブロック335で直交伝送および非直交伝送について示された分離のタイプに基づいて、ブロック340で、送信機145は、アップリンク120で第1の伝送125(1)および第2の伝送125(2)を伝送することができる。
図4に進むと、本発明の1つの実施形態の例に従って、直交および/または非直交モードの伝送でデータを伝送する方法を実施する説明が、ダウンリンク140でのコマンド175に応答するアップリンク120について様式化されて示されている。ブロック400において、基地局セクタ110(1)は、スロット構造170内に1つ以上の第1の伝送スロットを第1のアクセス・モード165(1)で使用されるように割り当てることができ、第1のアクセス・モード165(1)は非直交伝送フォーマット、すなわち、第1の伝送フォーマット160(1)を使用可能にする。直交伝送フォーマット、すなわち、第2の伝送フォーマット160(2)を使用可能にするには、基地局セクタ110(1)は、ブロック405に示されているように、スロット構造170内の1つ以上の第2の伝送スロットを第2のアクセス・モード165(2)で使用されるように割り当てることができる。
スロット構造170内の第1および第2の伝送スロットを割り当てるために、基地局セクタ110(1)は、ブロック410に示されているように、ダウンリンク(順方向リンクとも呼ばれる)140でコマンド175を提供することができる。コマンド175は、1つ以上の第1の伝送スロットのそれぞれを第1のアクセス・モード165(1)のみに使用すること、および1つ以上の第2の伝送スロットのそれぞれを第2のアクセス・モード165(2)のみに使用することを指示できる。コマンド175の1つの例として、第2の伝送スロット内で直交および/または非直交伝送フォーマットの使用を示すコマンド・ビットがある。
基地局セクタ110(1)などのセル・セクタに関連付けられた基地局の受信機150は、移動局115(1)が第1または第2または両方のアクセス・モード165(1)、165(2)を使用しているかを判断することができる。第1のアクセス・モード165(1)の使用が示されている場合、基地局セクタ110(1)の受信機150は、第1のサブスロットで制御信号を、第2のサブスロットでデータ部分とともにパイロット部分を受信できる。そうでなく、移動局115(1)が、アップリンク120上の第2の伝送125(2)用に第2のアクセス・モード165(2)が選択されていることを示している場合、受信機150は、時間スロット172全体で制御信号および1つ以上のトラフィック記号を受信できる。このようにして、スロット構造170は、アップリンク120で第1および第2の伝送スロットを転送するための第1および第2のアクセス・モード165(1、2)に基づいて多重化の使用を可能にできる。
最後に図5を参照すると、本発明の1つの実施形態の例に従って非直交伝送または直交伝送を提供する伝送125のパイロット部分およびデータ部分を多重化するための第1および第2のアクセス・モード165(1、2)の少なくとも1つを選択的に使用する方法を実施する説明が様式化されて示されている。ブロック500において、移動局115(1)は、基地局セクタ110(1)からの順方向リンク(ダウンリンク)140を介してコマンド175のコマンド・ビットを受信できる。このコマンド・ビットを使用することにより、基地局セクタ110(1)は、移動局115(1)に、第1のアクセス・モード165(1)には第1の伝送スロットを使用すること、および第2のアクセス・モード165(2)には第2の伝送スロットの使用することを指定することができる。
判断ブロック505における検査は、移動局115(1)が、第1の伝送スロットで第1のアクセス・モード165(1)を使用するように指示されているかを判断することができる。判断ブロック505では、移動局によって第1の伝送スロットの使用が選択されている場合、送信機145は、ブロック510で、移動局115(1)が第1のアクセス・モード165(1)に第1の伝送スロットを使用するようにできる。ブロック515では、判断ブロック515における検査は、第2のアクセス・モード165(2)には第2の伝送スロットを使用することを確かめることができる。ブロック500で受信されたコマンド・ビットに応答して第2のアクセス・モード165(2)が移動局115(1)によって選択されることになっている場合、送信機145は、ブロック520で、移動局115(1)が第2のアクセス・モード165(2)に第2の伝送スロットを使用するようにできる。
本発明の一部の実施形態によると、ブロック500で受信された、順方向リンク(ダウンリンク)140上のコマンド175内の1つ以上のビットは、同じスロットで非直交伝送および直交伝送の両方のモードの使用を指示することができる。移動局115(1)に両方のモード、すなわち、第1および第2のアクセス・モード165(1、2)の使用が指示されている場合、ブロック530で、送信機145は、第1および第2のフォーマット160(1、2)に対して、それぞれ、第1および第2のアクセス・モード165(1、2)を使用することにより、パイロットおよびデータの多重化を可能する。
しかし、アップリンク120において、同じ移動局115(1)に対して、または別の移動局115(m)にまたがって符号多重化又は時間および周波数分割多重化を適用することができる。送信機145は、アップリンク120上で、第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分ならびに第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分を時間的に分離することができる。第1のアクセス・モード165(1)に多重キャリア符号分割多重化を使用し、第2のアクセス・モード165(2)に時間および周波数分割多重化を使用することにより、同じ移動局115(1)または2つの移動局115(1、m)が、時間スロットまたは時間サブスロットの少なくとも1つでパイロット部分およびデータ部分を伝送することができる。
第1のアクセス・モード165(1)をMC−CDMAモードで使用して伝送することと選択すると、移動局115(1)は、第1のサブスロットで制御信号を、第2のサブスロットで第1の伝送125(1)のパイロット部分を、第3のサブスロットで第1の伝送125(1)のデータ部分を送信することができる。アップリンク120で第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分ならびに第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分をスペクトル的に分離するには、送信機145は、時間スロットおよび/または時間サブスロットを無線周波数チャネルおよび/またはサブチャネルに置き換えることができる。このスペクトル的分離は、第1および第2の伝送125(1、2)を周波数ドメイン内で分離できる。あるいは、送信機145は、周波数ドメイン内で第1および第2の伝送125(1、2)を分離するために時間スロットおよび/または時間サブスロットを無線周波数トーンおよび/またはサブトーンに置き換えることができる。そうではなく、送信機145は、アップリンク120上で、第1の伝送125(1)のパイロット部分およびデータ部分ならびに第2の伝送125(2)のパイロット部分およびデータ部分を空間的に分離することができる。
1つの実施形態では、拡散スペクトル・セルラ・システム100は、各ユーザまたは企業が所望する速度およびカバレージで移動データを無線で伝達することができる。1つの実施形態によると、高速無線データ・ネットワークは、インターネット・プロトコル(IP)ネットワークがインターネットおよび公衆電話システム(PSTN)を含むように、1つ以上のデータ・ネットワークを含むことができる。第3世代(3G)移動体通信システム、すなわち、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)仕様に従ったマルチメディア・サービスをサポートする。UMTSは、広帯域符号分割多重接続(WCDMA)とも呼ばれ、パケット交換ネットワークであるコア・ネットワーク(CN)、例えば、IPベースのネットワークを含む。インターネットのアプリケーションと移動体のアプリケーションが併合されるため、UMTSユーザは遠隔通信およびインターネット・リソースの両方にアクセスできる。ユーザにエンド・ツー・エンド・サービスを提供するために、UMTSネットワークは、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)規格に指定されたUMTSベアラ・サービス階層化アーキテクチャをデプロイすることができる。エンド・ツー・エンド・サービスの規定は複数のネットワークに渡って伝えられ、プロトコル層の対話によって実現される。
本発明の部分および対応する詳細な説明は、ソフトウェア、またはアルゴリズムおよびコンピュータ・メモリ内のデータ・ビットに対する動作の記号表現に関して示される。このような説明および表現は、当業者がその仕事の実体を他の当業者に効果的に伝える手段として使用されるものである。アルゴリズムとは、この用語が本明細書で使用された場合、一般に使用された場合と同様に、所望の結果に導く、自己矛盾のない一連のステップであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常、ただし必須ではないが、これらの量は、記憶、転送、組合せ、比較、およびそうでなければ操作が可能な光学的、電気的、または磁気的信号の形をとる。主として一般的な習慣が理由で、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ぶと便利であることが時々証明されている。
ただし、これらの用語および同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられており、これらの量に適用される便利なラベルにすぎないことを記憶に留めておくべきである。他に特に断りがない限り、あるいは説明から明らかなように、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「判定」、「表示」などの用語は、コンピュータ・システムのレジスタおよびメモリ内の物理的、電子的量として表されるデータを操作し、コンピュータ・システムのメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報記憶、送信、または表示装置内で同様に物理量として表される他のデータに変換する、コンピュータ・システムまたは同様の電子計算装置のアクションおよびプロセスを指す。
また、ソフトウェアが実現する本発明の態様は、普通は、何らかの形のプログラム記憶媒体上に符号化されるか、またはいずれかのタイプの送信媒体を介して実現されることにも留意されたい。プログラム記憶媒体は磁気式(例えば、フロッピー(登録商標)・ディスクまたはハード・ドライブ)または光学式(例えば、コンパクト・ディスク読取専用メモリ、すなわち「CD ROM」)であってよいし、読取専用またはランダム・アクセスであってよい。同様に、送信媒体は対のより線、同軸ケーブル、光ファイバ、または当業者に知られている他の適切な送信媒体であってよい。本発明は、所与の実装のこれらの態様によって限定されることはない。
上述の本発明を、添付の図を参照しながら説明する。種々の構造、システム、およびデバイスを、説明を目的としてのみ、さらに当業者に周知の詳細で本発明をあいまいにしないように、図面に概略的に示す。それでも、添付の図面は、本発明の例示的な例を挙げて説明するために記載されている。本明細書で使用される語および句は、当業者による、その語および句の解釈と矛盾しない意味を持つものと理解および解釈されたい。本明細書の用語または句の一貫した用法によって、その用語または句の特別な定義、すなわち、当業者によって解釈される通常の、習慣的な意味と異なる定義を意味することは意図されていない。用語または句が特別な意味、すなわち、当業者による解釈以外の意味を持つことが意図されている限り、そのような特別な定義が、明細書の中で、その用語または句の特別な定義を直接的に、明確に提供する定義らしい方法で明示的に記載される。
本発明は、本明細書の中では遠隔通信ネットワーク環境で有用として例示されているが、他の接続環境においても用途がある。例えば、上述のデバイスのうちの2つ以上を、ハード配線、無線周波数信号(例えば、802.11(a)、802.11(b)、802.11(g)、Bluetoothなど)、赤外線結合、電話線とモデムなどのデバイス間接続によって結合することができる。本発明は、2人以上のユーザが相互に接続され、互いに通信できるすべての環境で用途があり得る。
当業者は、本明細書の種々の実施形態に示された種々のシステム層、ルーチン、またはモジュールは、実行可能な制御ユニットでよいことを理解するであろう。このような制御ユニットとしては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、(1つ以上のマイクロプロセッサまたはコントローラが組み込まれた)プロセッサ・カードまたは他の制御またはコンピューティング・デバイス、および1つ以上のストレージ・デバイスに収納された実行可能な命令があり得る。このストレージ・デバイスとしては、データおよび命令を記憶するための1つ以上の機械可読記憶媒体があり得る。この記憶媒体としては、動的または静的ランダム・アクセス・メモリ(DRAMまたはSRAM)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)およびフラッシュ・メモリなどの半導体メモリ・デバイス、固定、フロッピー(登録商標)、取外し可能ディスクなどの磁気ディスク、テープなどの他の磁気媒体、コンパクト・ディスク(CD)またはデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)などの光媒体など様々な形のメモリがあり得る。様々なシステム内の種々のソフトウェア層、ルーチン、またはモジュールを構成する命令はそれぞれのストレージ・デバイスに記憶されていてよい。命令が個々の制御ユニットによって実行されると、対応するシステムが、プログラムされた動作を実行する。
本発明は、本明細書の教示の受益者である当業者には明らかな、異なるが均等の方法で修正および実施できるので、本明細書で開示された特定の実施形態は例示のためだけである。さらに、添付の特許請求の範囲に記載されたことを除いて、本明細書に示された構成または設計の詳細に限定されることは意図されていない。したがって、本明細書で開示された特定の実施形態は変更または修正することが可能であることは明らかであり、そのような変形は、本発明の範囲および精神から逸脱しないと考えられる。したがって、本明細書で求める保護は、添付の特許請求の範囲の記載のとおりである。
Claims (10)
- セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信の方法であって、
第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、前記少なくとも1つの移動局から前記基地局セクタへの前記第1の伝送用の第1の伝送フォーマットを使用可能にするステップと、
第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送の第1および第2の構成要素を多重化するための、前記少なくとも1つの移動局からの前記第2の伝送用の、前記第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットを使用可能にするステップと
を含む方法。 - アップリンク上で、前記第1の伝送のパイロット部分およびデータ部分を多重化するための前記第1のアクセス・モードならびに前記第2の伝送のパイロット部分およびデータ部分を多重化するための前記第2のアクセス・モードのうちの少なくとも1つを選択的に使用するステップと、
前記第1の伝送フォーマットに基づいて非直交伝送を提供し、前記第2の伝送フォーマットに基づいて直交伝送を提供するステップと、
前記アップリンク上で、前記第1の伝送の前記パイロット部分および前記データ部分ならびに前記第2の伝送の前記パイロット部分および前記データ部分を時間的に分離するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記第1のアクセス・モードに多重キャリア符号分割多重化を使用し、前記第2のアクセス・モードに、時間スロットまたは時間サブスロットの少なくとも1つで前記パイロット部分および前記データ部分を伝送するための時間および周波数分割多重化を使用するステップと、
多重キャリア符号分割多重接続プロトコルに基づいて前記第1のアクセス・モードで伝送することを選択するステップと、
制御信号を第1のサブスロットで、前記第1の伝送の前記パイロット部分を第2のサブスロットで、および前記第1の伝送の前記データ部分を第3のサブスロットで送信するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。 - 前記アップリンクにおいて、前記第1の伝送の前記パイロット部分および前記データ部分ならびに第2の伝送の前記パイロット部分および前記データ部分をスペクトル的に分離するステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。 - 時間ドメインおよび周波数ドメインのうちの少なくとも1つにおいて、前記第1および第2の伝送を分離するステップと、
直交周波数分割多重接続プロトコルに基づいて前記第2のアクセス・モードで伝送することを選択するステップと、
前記第2のアクセス・モード用の時間スロットで制御信号および1つ以上のトラフィック記号を伝送するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。 - セルラ・システム内の基地局と少なくとも1つの移動局との間の無線通信の方法であって、
前記少なくとも1つの移動局に、非直交伝送フォーマットを使用可能にする第1のアクセス・モードで使用される1つ以上の第1の伝送スロットを割り当て、直交伝送フォーマットを使用可能にする第2のアクセス・モードで使用される1つ以上の第2の伝送スロットを割り当てるステップ
を含む方法。 - 前記少なくとも1つの移動局からアップリンクを経て前記基地局へデータを伝送するための前記1つ以上の第1および第2の伝送スロットを割り当てるためのコマンドをダウンリンクで提供するステップと、
前記第1のアクセス・モードに前記1つ以上の第1の伝送スロットのそれぞれを使用することを指示するステップと、
前記第2のアクセス・モードに前記1つ以上の第2の伝送スロットのそれぞれを使用することを指示するステップと
をさらに含む、前記少なくとも1つの移動局に割り当てる、請求項6に記載の方法。 - 前記少なくとも1つの移動局が前記第1または第2のアクセス・モードを使用しているかを判断するステップと、
前記第1のアクセス・モードの使用が示されている場合、第1のサブスロットで制御信号を、第2のサブスロットでパイロット部分およびデータ部分を受信するステップと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。 - 前記少なくとも1つの移動局が前記第2のアクセス・モードが選択されることを示している場合、時間スロット全体の制御信号および1つ以上のトラフィック記号を受信するステップを
さらに含む、請求項8に記載の方法。 - セルラ・システム内の少なくとも1つの移動局と基地局セクタとの間の無線通信を可能にするためのフレーム・フォーマットであって、
第1のアクセス・モードに基づいて第1の伝送を多重化するための、前記少なくとも1つの移動局からアップリンクを経て前記基地局セクタへの前記第1の伝送用の第1の伝送フォーマットと、
第2のアクセス・モードに基づいて第2の伝送を多重化するための、前記少なくとも1つの移動局からの前記アップリンク上の前記第2の伝送用の、前記第1の伝送フォーマットとは異なる第2の伝送フォーマットと、
前記アップリンクにおいて、前記第1の伝送フォーマットに基づいて非直交伝送を提供し、前記第2の伝送フォーマットに基づいて直交伝送を提供するための前記第1のアクセス・モードを用いて多重化される、前記第1の伝送のパイロット部分およびデータ部分と
を含むフレーム・フォーマット。
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